- 1二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:54:47
「ブライト、みかんがあるけど食べる?」
「はい〜。いただきますわ〜」
冬に入ってから、だんだんと寒いと感じる日が多くなってきました。
そんな時は日向ぼっこすれば、ぽかぽかになって、気持ちよくなりますわ。
ですが、今日の天気は生憎と雨。
これが雪なら、日向ぼっこはできませんが、いつもと違う景色を楽しめられるのですが。
そう思いながら、わたくしはしょぼーんと残念そうな顔でトレーナー室の窓から外を眺めていました。
そうしたら、その様子を見ていたトレーナーさまが気を遣って下さり、こたつがあるトレーナーさまのお部屋に招待されました。
「トレーナーさま、わたくしがみかんをむきたいですので、お待ちくださいませ」
「うん。分かったよ、ブライト。はい、みかん」
こたつの中はほんのりと暖かく、冷えていた足がじんわりと温まっていきます。
台所から戻ってきたトレーナーさまはわたくしのまえにみかんを置いてくれました。
そのままトレーナーさまも温まるように、ゆっくりとこたつの中に入っていきました。 - 2二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:55:43
「ブライト、テレビつけてもいい?」
「はい〜、大丈夫ですよ〜」
「じゃあ、つけるよ」
トレーナーさまがピッっと、テレビをつけられました。
わたくしは受け取ったみかんをテレビの音をバックに、丁寧に丁寧にむき始めました。
いつもの日向ぼっこの時に聞こえる音と違う音が聞こえてくるのは、なんだかすこしだけ不思議な気がします。
「トレーナーさま、みかんむき終わりましたわ〜。」
「おお、きれいに剥いたね」
「はい〜、上手にむけましたわ〜。トレーナーさまも食べませんか。」
「俺は好きなときに食べれるから、ブライトが食べて」
「分かりましたわ〜。では、いただきますわ」
わたくしはむいたみかんをつまみ、そのまま口に入れます。
口に入れた瞬間、やさしさのある甘酸っぱいさが広がりました。 - 3二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:56:24
「ほわぁ〜。美味しいです〜」
「はは、そうだろ。気に入った?」
「はい〜、とても気に入りました〜」
「それは良かった」
トレーナーさまはニコニコと嬉しそうに、わたくしに言いました。
その笑顔とこたつの暖かさに優しい甘さが合わさって、身体がぽや〜っと、とても幸せな気分になりました。
「ふわぁ〜」
「ブライト、眠たくなったの」
みかんを食べたあと、しばらくの間、トレーナーさまとテレビを見ていました。
ですが、こたつのおかげでぽかぽかと暖かくなり、トレーナーさまの言う通り、だんだんと眠たくなってきましたわ。
「はい〜、眠たくなりました〜」
「じゃあ、起こしてあげるからしばらく、寝ていいよ」
「よろしいのですか〜。トレーナーさまもお疲れでしょう」
「いやいや、俺は大丈夫だからさ」
トレーナーさまはそう言いながら、頭をかきます。
そんなトレーナーさまを見て、わたくしはあることを思いつきました。 - 4二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:57:51
「でしたら〜、わたくしの手を握ってくれませんか」
「手を?」
「はい〜、その方が何だかよく眠れそうな気がします〜」
普段ならしないお願いごとですが、なんとなーく、今日は甘えたくなりました。
なぜでしょうか。わたくし、今、ちょぴっりドキドキしています。
そんなことを考えながら、トレーナーさまを見ていました。トレーナーさまはすこし考えた後に
「ああ、いいよ」
仰向けになったわたくしの隣でトレーナーさまは、ぎゅっとわたくしの手を優しく握ってくれました。
「あたたかいですね〜。トレーナーさまの手」
「そうか?部屋にいるからかな」
「それもあるかもしれないですね〜。でも、トレーナーさまの手の温もりは何だか安心しますわ〜」
えぇ、だって、トレーナーさまの手は温もりはズブいわたくしを導いてくださるのだから。
「そういうもんかな。じゃあ、おやすみ、ブライト」
「はい〜。おやすみなさいませ〜」
わたくしはにこーっとトレーナーさまに笑った後、目を閉じました。
ふふっ、どうせなら、夢のなかでも
トレーナーさまと手を繋いで一緒に居れたらいいですわ〜。 - 5二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:00:38
クリスマスブライトが可愛かったので、ブライトでイチャイチャ書きました
- 6二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:08:31
ア"ッ"好きッ!
- 7二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:11:54
穏やかで優しい時間…充たされる…
- 8二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:27:31
この後トレーナーさんもぽやっとしてきちゃってブライトのために眠るまいとするけど握ってるブライトの手があったかくて結局一緒に寝ちゃうんだろう オレは詳しいんだ