【TRPG/閲覧注意】キッドとキラーでピーカーブー！ Part2

1GMトンタッタ23/12/07(木) 21:03:49

ここはTRPG「ご近所メルヒェンRPG“ピーカーブー”」の世界れす
小学生の磁気ランドとオバケの殺戮ランドのキャラメイクをしセッションを回しています（現在戦闘中）

グロやエロは全くと言っていいほどないのれすが年齢操作と人外化があるので苦手な方は今すぐブラウザバックれす！

2GMトンタッタ23/12/07(木) 21:04:38

これは前スレれす

【TRPG/閲覧注意】キッドとキラーでピーカーブー！Part1.5｜あにまん掲示板ここはTRPG「ご近所メルヒェンRPG“ピーカーブー”」の世界れす小学生の磁気ランドとオバケの殺戮ランドがシンセカ町で摩訶不思議なオバケ事件を一緒に解決していくスレれすよグロやエロは全くと言っていいほ…bbs.animanch.com

3GMトンタッタ23/12/07(木) 21:06:41

磁気ランドと殺戮ランドの現在のステータスれす

4二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:07:49

たて乙

5二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:15:06

まってた！

6二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:17:00

おかえり！続きが楽しみ

7二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:59:46

おつ

8二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 22:06:54

やったー！

9二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 22:29:34

十まで埋め

10二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 22:30:16

待ってた

11GMトンタッタ23/12/07(木) 22:52:41

「クソ、野郎共……」

合体攻撃をもろに食らったアプーは姿を維持することができず、コバケ状態になってしまう。この状態でも逃げ出すことはできるだろう。しかし彼の体は既に満身創痍であり、あの軽やかな身のこなしは期待できそうにない。恨み言を一つ呟き、彼は床に身を預けた。

「おい、こいつはどうする」
「尋問でもして情報を吐かせるか？他にも余罪があるかもしれねェしな」
「…………」

キラーはアプーの左足首を引っ掴み、無理矢理持ち上げる。左足に全体重がかかっている彼は振り子時計のようにぷらぷらと揺れている。彼は悔しげに眉をひそめたものの、ただ無言でキラーたちを睨みつけている。

12GMトンタッタ23/12/07(木) 22:54:07

「やめろ！」
「やめてよ！」

意外なことに、庇い立てする声を真っ先に上げたのはホーキンスだった。その目は血走り鉄のように鈍く光っており、綺麗に整えられていた髪はぼさぼさで余裕の無さを物語っている。

それに続きファウストがキラーに向かって突進する。彼は鼻水と涙をぼろぼろと流しながら、キラーへと拳を振り上げた。

「なんでさっきから僕の友達を傷つけるんだよ！！」

肉球のついた小さな手が雪でできた腹をぽかぽかと殴りつける。痛くも痒くもなく、雪が崩れる様子もなかった。明らかに人を殴り慣れていないその手に反抗するのは馬鹿らしく思えるほどだった。キラーは肩を竦めながらも、己を痛めつけようとするその手を止めようとはしない。されるがままだ。

13二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 22:57:17

可愛いなファウスト

14GMトンタッタ23/12/07(木) 23:42:07

「ふざけんな！おれはお前らに庇われるほど落ちぶれちゃいねェ……！！」

逆さまに吊られたままの状態で、アプーは自分を守ろうとするホーキンスたちを突き放す。

“心を通わせるなんざ馬鹿らしい”……。アプーはそんなことを言っていたが、この様子を見るに、どうもホーキンスやファウストにとってはそうでもなかったようだ。少なくとも瀕死の仲間を守ろうとする情は持ち合わせている。

「足を引っ張るイノセントもペットもいらねェよ！！とっとと失せろ！」
「やだよ、ホーキンスとアプーと一緒にいる！！」
「もう戻れないところまで来ている！それなのにお前を裏切ってまでして逃げられるわけがないだろう！！」

自身らを挟んで行われる問答にキッドとキラーは困惑していた。

馴れ合っている。クラスメイトの命を奪おうとしていたハグレオバケたちが互いを逃がそうとしている。ぎゃあぎゃあと言い合いをする彼らはどちらかと言えば自分たちに近いような気もした。

15二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 00:22:43

楽しみ！
前スレからいろいろ考察しちゃう

16二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 07:02:12

養父…センゴクさん…コラさん…

17二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 15:24:06

念保守

18二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 21:49:06

ホーキンスはそういう子

19GMトンタッタ23/12/08(金) 22:53:08

ただいまれす

今日眠気でまずいのでおやすみさせていただきます最近ゆっくり更新で申し訳ないれす

シンセカ町タウンマップ作っておいたのでこれで何卒……

シンセカ町タウンマップシンセカ町
個性豊かな住人がいる賑やかな町。昼間は人間が、夜はオバケが楽しく過ごしている。

中央区
シンセカ町の中心にあるから中央区。
1 シンセカ小学校
イノセントたちが通う小学校。問題児の対処に先生たちは毎日頭を抱えている。
2 因果寺
身体の大きなお坊さんがいるお寺。お坊さんたちは戒律を守る気はさらさらないらしく、毎晩繁華街で姿を目撃されている。
3 パティスリー「Charlotte」
美味しいお菓子が人気のパティスリー。たまにクラスメイトのプリンがお手伝いをしていることがある。
4 デパート「Syabon」
シンセカ町で1番大きいデパート。人気ブランド「クリミナル」や「靴屋のカポネ」はシンセカ小学校生の保護者たちが愛顧している。
5 桜クリニック
タヌキみたいなマスコットが可愛いクリニック。腕のいい医者が20人と、ヤブの院長が1人いる。
6 駄菓子屋「くれは」
年齢不詳のお婆さんが営む駄菓子屋。シンセカ小学校のみんなはここで買い食いをする。

北海区
シンセカ町の北にあるから北海区。
7 古びた洋館
「お化け屋敷みたい」と噂される洋館。ここには誰が住んでいるんだろう？
8 トラファルガー医院
シン…telegra.ph

20二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 22:58:49

めっちゃタウンマップ面白かったありがとう
クリミナルの元ネタだけわかんねぇ…

>>21

21二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 23:11:59

>>20

パッパグのブランド

ケイミーが着てる星のTシャツのやつ

22二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 23:12:43

マップがあると一気に没入感が増してうれしい

23二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 07:54:55

桜クリニックなかなかの大病院

24二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 15:31:08

このニチアサホラーアニメみたいな雰囲気好き

25二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 22:39:50

足持って逆さまになってるアプーは吊られた男感があるな…どっちの足持ってるかは版によって違うらしいけど

26GMトンタッタ23/12/09(土) 23:08:07

実りのない押し問答を続ける光景に我慢ならなくなったのはキッドだった。苛立った様子で地団駄を踏みながら、三人に詰め寄る。普段から鋭い目を更に釣り上げ、組んだ手をぼきぼきと鳴らす様子は、先程クラスメイトを救ったばかりとは思えないほどの剣幕だ。

「あ゛ー！うるせェな、お前らいい加減にしろ！くだらない言い争いしてねェで魔法を解け！！できねェならてめェら全員ぶっ潰す！！」
「やってみればいい！まだおれには魔力が残ってるからな！」
「ぼ、僕だって戦ってやる！！」

売り言葉に買い言葉、ホーキンスとファウストは“受けて立つ！”とメンチを切っているキッドを睨み返す。既にホーキンスは手に魔力を込め始めており、今にも魔法を繰り出そうとしている。ファウストも膝を笑わせながらも肉食獣らしい猫の牙と爪を剥き出しにしていた。

「〜〜〜〜ッ、降参だ！」

一触即発の雰囲気。それを打ち破ったのは、未だ逆さまで吊られているアプーだった。

27GMトンタッタ23/12/09(土) 23:39:11

元より、アプーは勝てない勝負はしない主義である。最も重要なのは自身の命が無事であることであり、勝つことよりも負けないことを優先すべきだと考えている。生命の最善手を打つためであれば蝙蝠になり、鞍替えも寝返りも裏切りも躊躇わず行う。

「魔法は解く！もうこの町の人間には手は出さない！それでいいだろ！！」

ついさっきまでホーキンスたちと言い争っていたのもあり、半ばヤケになっているのもあるのかもしれない。アプーは逡巡するよりも早く白旗を上げた。

「アプー、なんで！」
「勝手に降参するな……！」
「お前らが戦ったところでどうにもならねェだろうが！ホーキンスは占い程度でフラフラになるほど魔力がねェし、ファウストに至ってはいっつも部屋の中で遊んでるだけだろ！」

図星である。二人には反論の余地がなかった。ホーキンスがたった数回の占いで魔力切れを起こしかけるのも、ファウストが部屋の中で遊んでしかいないことも紛れもない事実だった。ぐうの音も出ない。

28二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 00:19:51

ホーキンスの占いもオバケ占いと同じで魔力消費してたのか

29二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 00:32:45

魔力少ないとは言われてるけど人間で魔力ある方がすごいんじゃ？

30GMトンタッタ23/12/10(日) 00:36:33

「どうせろくな戦力はおれしかいねェ。海鴎家に情報を握られてるんじゃ逃げようもねェしな……」

溜息混じりに呟きながら、ぷらぷらと揺られるアプー。不満たらたらの表情ではあるものの、その目には諦観の念が浮かんでおり、既に彼の頭の中から“抵抗”の二文字は消えてしまっていた。

「キラー」
「……ああ」

キッドが促せば、それが初めからわかっていたかのようにキラーはその手を離す。宙に吊られた状態から急に解放されたアプーは頭から床に落ち、“痛ェ！！”と呻き声を上げた。かけていた色つき眼鏡がカチャンと音を立てて床を転がる。彼は強くぶつけた頭を撫で擦りながらも眼鏡を拾い、かけ直す。

「……で、おれを海鴎家に連れていくんだろ？それがてめェらの任務だもんなァ？」

“不愉快極まりないです”と言わんばかりに眉をしかめ、その後に挑発的な笑みを浮かべるアプー。しかし、キッドとキラーにはその意図が分からない。

「…………はァ？海鴎家？」
「何の話をしてるんだ？」

聞き慣れない単語に二人は首を捻るだけだった。

31GMトンタッタ23/12/10(日) 01:06:00

海鴎家とは、ハグレオバケを専門とするオバケハンターの一族である。オバケの被害に遭った人々から依頼を受け、ターゲットを討伐・捕獲するのが主な仕事だ。ドレークがこの館に侵入したのも、その仕事が理由だった。

「おれは現当主の養子だ。……本来なら偵察だけで帰るつもりだったんだが、お前らが速攻で戦った所為でやむを得ず手を出した」

“養父になんて説明すればいいんだ……”と頭を抱えるドレーク。しかしキッドたちには馬に念仏で、興味無さげに視線を揺蕩わせている。オバケハンターの事情など二人には関係ない。それに、彼らは趣味が悪く気に食わない輩を打ちのめしたかっただけで、ドレークを助けるつもりで戦ったわけでもない。

自分勝手な論ではあるが、二人にとっては自分たちの喧嘩に他人が紛れ込んできただけなのだ。

「そんな正義の味方みてェな組織におれたちが所属するわけがねェだろう」
「あァ、とんだ勘違いだな」

本来であれば嫌がることでもないはずだが、どうにも人を助く組織は性にあわないらしい。二人はあからさまに嫌そうな表情を浮かべた。

32二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 10:19:38

オバケ狩りの家系か、組織図が複雑になってきたな…

33二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 17:25:30

保守

34GMトンタッタ23/12/10(日) 22:56:58

「……で、海鴎家だかなんだか知らねェが、要はお前がこいつらを引き取るんだな？」
「……まあ、そういうことになるな」
「ならもうおれらには関係ねェ話だ。スットコ三人組はてめェに任せんぞ」

元よりキッドとキラーの目的は“気色の悪い夢を見せて勝手に他人の命を奪おうとするオバケをぶちのめすこと”だ。犯人たちがこれ以上事件を起こさないのであれば、どうなろうと知ったことではない。

……しかし、ファウストの不安げな声が二人の歩みを引き止めた。

「……僕たち、お家から出ていくの？」

幼子のような頼りない声だった。だが、今まで過ごしてきた家を離れる寂しさからくるものではない。ファウストは明らかに“何か”に怯えている様子だった。

35GMトンタッタ23/12/10(日) 23:04:20

ダイス振り忘れてました

キッド判定《優しさ/友達4》

dice2d6=5 6 (11) -1（6以上で成功、がまんから判定、ねむねむにより出目に-1）

36二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 23:04:59

キッド優しいな

37GMトンタッタ23/12/10(日) 23:16:27

顔を真っ青にして、かたかたと小さく震えるファウスト。あまりの怯えようにキッドは思わず心配するような問いを投げかける。

「……外に何か問題でもあんのかよ」

自分でもらしくないとは思っている。だが、これほどまでに不安がっている子どもを前に冷たく当たれるほど、キッドは酷い人間ではない。床に膝をつき、俯き加減なファウストの顔を覗き込む。

「…………パパとママに言われてたんだよ。ここから出ちゃダメだって。ホーキンスは外に出ちゃったけど、僕は出たくない。パパとママとの約束を破りたくない」
（……パパとママ……）

恐らくあの絵や日記にあったホーキンスの両親のことだろう。同じくしてこの家に暮らしていたファウストにとっても、彼らは親だったのだ。

38GMトンタッタ23/12/10(日) 23:52:14

赤い血。光を灯さない虚ろな目。青白くなった父の肌。ピクリとも動かない母の身体。“それら”を作り出した知らない大人たち。その大人たちから自分を守ってくれた両親が遺したのは、誰もいない館と“絶対に外に出ちゃダメ”という言葉だけだった。

「外には怖い大人がいっぱいいるんだよ！！あの大人がパパやママを……」
「ファウスト！ ……やめろ、そう安易に話すな」

幼いが故に素直なファウストは話すことを選んだが、ホーキンスは口を噤むことを選んだ。たかが二日学校生活を過ごしただけのクラスメイトに心の蓋を開けられたくない。禁足地を踏み荒らされたくはない。

「あ……ごめん」

ホーキンスの感情を読み取ったのか、ファウストは話の途中にも関わらず口ごもる。それほどまでにホーキンスの顔色は悪く、表情は暗かった。

39二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 23:57:30

え？ホーキンスの親ぬっ殺されたってこと？

40二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 07:15:13

迫害か抗争か

41二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 16:29:16

ファウストは元からオバケなのかな？

42二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 23:05:37

血が出てるから間違いなく外傷で死んでるのか…

43遅くなったれす23/12/11(月) 23:59:42

「……どの道、おれたちにここから出ていく以外の選択肢は無いのだろう」

いくらファウストが嫌がっていて、“約束を守りたい”という想いを叶えてやりたくても、賢明なホーキンスにはそれが無理な願いだとわかっていた。無闇矢鱈に人間の命を奪おうとしたことは大罪であり、主犯のアプーや共犯者の自分には罰が与えられなくてはならないということが。そして、抵抗すれば魂諸共、封印されるか消滅させられるかのどちらかだということも。

「…………パパとママとの約束、破らなきゃいけないの？絶対に？」

その言葉に、ホーキンスは無言で頷く。自分たちは絶対に外に出なければならない。たとえそれが望まぬ結末だろうとしてもだ。

キラーオバケ判定

dice3d6=2 6 2 (10) +1（9以上で成功、お助け力使用により+1の修正、MP使用で3d6に変更）

44GMトンタッタ23/12/12(火) 00:08:56

（……ああ）

スプーキーとして人間と深く関わってきたからだろうか、なんとなくだがキラーにはわかっていた。ホーキンスの覚悟も、そして何故人間狩りを行おうとしたのかも。

「…………ファウスト。何故ホーキンスは言いつけを破って外に出たのかわかるか」
「え？それは……えっと……」

わからない。正しくは、考えたこともなかった。ファウストにとっては約束を守ることが第一で、理由なんて二の次だったからだ。しかし、改めて考えると全くの心当たりがないわけではなかった。

キッドとドレーク、二人にも思い当たる節はあった。それは自分たちが見た夢だ。ホーキンスが転校してきた日にクラスメイトはこの館に魂を連れ去られ、彼と遊んでいた。つまり……。

「…………ホーキンスは、外で僕の友達を探していたの？」

あの日記の最後のページに書かれていた“早くだれかと遊びたい”という言葉。あれは、ホーキンスではなくファウストの心からの願いだったのだ。

45GMトンタッタ23/12/12(火) 00:30:32

「こいつはお前のために大事な両親の言いつけを破って外に出た。……今度はお前がホーキンスを守る番なんじゃないのか」
「あ……」

生憎、友達を集める方法は間違ってしまっていた。だが、そこに隠れた想いは紛れもなく真実だ。自分の身や心を犠牲にしても構わないと思えるほど、大切な友達を喜ばせてやりたかっただけなのだから。

ファウストはおずおずと“友達”に近づき、彼の服の裾を掴む。そして俯きながらも確かに“ごめんね”と呟いた。

「僕、ホーキンスの気持ち考えてなかった。ホーキンスは僕のこといっぱい考えてくれてたのに……」

あまりの申し訳なさにファウストはなかなか顔を上げることができなかった。だが、ホーキンスは雪解けの川のせせらぎのような柔らかな声で彼に話しかける。

「……楽しかったか？あいつらと遊べて」
「うん。……でも、やっぱりホーキンスと遊ぶのが1番楽しいよ」
「…………そうか……おれもだ」

その穏やかな微笑は、言葉のない仲直りの証明だった。

46二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 00:48:08

てぇてぇ(遺言)

47二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 08:16:01

ドレークがなんとかしてくれる

48二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 18:55:23

ほしゅ

49二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:04:23

美しい友情だ…

50二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:25:42

キラーさんがダイス成功してる…

>>51 >>52

51二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:30:21

>>50

ほんとだ草

>>52

52GMトンタッタ23/12/12(火) 23:59:40

>>50

>>51

ここのダイスはあんまり失敗してほしくなかったのでお助け力もMPも使って成功率をあげました

殺戮ランドが成功してくれて良かったれす……

「……ドレーク、おれたちを海鴎家に連れて行ってくれ」

ホーキンスの静かな声は諦めを孕んでいる。だが、彼は決して絶望などはしていなかった。家族のような親友が傍にいるのなら、地獄でも希望を見い出せると思っていた。

ドレークはそれに頷く。そして、眉をひそめながらも彼らを気遣うようにそっと声をかけた。

「ああ。……かなり難しいとは思うが……恩赦をいただけないか聞いてみる」

「アッパッパッ！面白ェこと言うじゃねェか、人間の命を奪おうとしたおれらに恩赦だと？」

「お前じゃない。首謀者のお前に執行猶予があると思うな」

「チッ……なんだよ、ケチくせェな」

「……一応取り計らってやる。後は口八丁で何とかしろ」

冷たい物言いはしつつも、アプーにもチャンスは与えるようだ。“甘いな”とキッドたちは心の中で毒づいたが、これがドレークが人間とオバケとの調和を図る海鴎家に引き取られた所以なのだろう。ただ、その甘さが原因でクラス内では委員長を押し付けられたのだが。

53GMトンタッタ23/12/13(水) 00:17:27

「もう出るぞ。……そろそろ最終下校時刻を過ぎる」
「真面目か」

門限破り上等のキッドにとってそのドレークの真面目さは厄介なものだった。だが、今日は色々なことがあって流石のキッドとキラーも疲労感が満遍なく身体に染み付いている。恐らく今日はいい眠りにつけるだろう。

一同は館を後にしようと玄関までたどり着く。しかし、ドアを開けようとした直前に少し遅れてやってきたファウストはあるものを持ってきた。

「あ、ちょっと待って！これ、持って行っていい？」
「……んだこれ？」
「僕らの宝物だよ。……そうだよね、ホーキンス？」

そう言ってファウストはヒーローフィギュアと猫のぬいぐるみをホーキンスに渡す。駄菓子屋でローが熱弁していた“初代海ソラフィギュア”とファウストをモデルにしたであろう黒猫のぬいぐるみだ。ホーキンスはそれを受け取ると、大事そうに抱きかかえる。

「……ああ。宝物だ」

ところどころ塗装が剥げていたり、縫い目がほつれていたりと、玩具の見た目は過ぎた年数を感じさせる。だが恐らくホーキンスは一生涯でそれを手放すことはないのだろう。

54二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 00:22:47

まだ誰も死んでないから未遂だしホーキンスの状況はめちゃくちゃ情状酌量の余地ありだろうからいけるいける
アプーはキバれ

55GMトンタッタ23/12/13(水) 00:41:47

古びた玄関をくぐると、北海区は夕日の赤に染まっていた。どこかノスタルジーを感じる光景だが、ファウストだけは初めて感じる太陽の眩しさや草の匂いに不安や期待で目の前がくらくらしていた。

「こ、これが外……」
「なんだ、まだビビってんのか？」
「初めての外は怖いか、ファウスト」

気圧されているファウストを、キッドとキラーはからかい、けらけらと笑い飛ばす。昨日までのファウストなら、“怖い！家に帰る！”と来た道を逆戻りしていたところだろう。しかし、親友の想いを知った今なら前に進める。彼は一同よりも一歩先を進み、そして振り返った。

「ねえみんな。また会えたらさ、そのときは一緒に遊んでくれる？」
「……おれにはわざわざ聞かなくてもわかってるだろう」
「もちろん遊んでやる」
「……まァ、ままごとと積み木以外なら相手してやらないこともねェな」
「あァ。もっと色んな遊びを教えてやる」

なんとまあ、子どもらしい問いだ。元より親友であったホーキンスと面倒見の良いドレークはすぐに頷き了承する。キッドとキラーは一瞬渋ったものの、館の中で閉じこもっていた相手を容赦なく無下にできるほど無慈悲ではない。

「もちろんアプーも一緒だからね！」
「はァ？しょっちゅうガキのお守りなんてやってられるか」
「えー、お願い！！」

冷たく突き放しつつも、アプーは結局“……まァたまになら”とファウストの圧に流されてしまうのだった。

56GMトンタッタ23/12/13(水) 00:48:31

ジリリリリ！！ジリリリリ！！

けたたましい音が耳元で鳴り響き、手足を投げ出して眠るキッドの鼓膜を揺らす。しかし、彼は目を覚ますことはなく、半開きの口から涎を垂らしながら寝息を立てたままだ。

「くかー……すぅ……」

「おいキッド、キッド！起きろ！」

「んぁ？ ……うるせェ」

そのやり取りはいつかの光景にそっくりだ。昨日も夜更かしして機械いじりやら音楽鑑賞をしていたキッドは未だ微睡んでいる。それをキラーが半分怒り、半分呆れながらも叩き起こそうとしている。

キッド判定《計画性/大人7》

dice2d6=4 6 (10) (お買い物から判定、7以上で成功）

57GMトンタッタ23/12/13(水) 01:23:01

「急げキッド！遅刻するぞ！」
「いちいち言わなくてもわかってる！」

無事目覚めることができたキッドは、トーストを口いっぱいに詰め込みながら通学路を駆けていく。その背中を急かしながらも、キラーは後ろを追いかける。

既にあの騒動から一ヶ月。クラスメイトたちは変な夢を見ることはなくなり、毎日うっとりと眠りについている。その影でキッドとキラーとドレークが奮闘していたことなんて誰も知らないし三人も知らせる気は無い。

始業のチャイムが鳴るギリギリになって二人は教室に滑り込む。扉を開けてすぐそこが、“彼ら”の席だった。

58GMトンタッタ23/12/13(水) 01:23:28

「おはよう、キッド！キラー！」
「……明日も遅刻ギリギリの可能性、76%」
「てめェら……」

昨日まで空っぽだった席は随分と賑やかになっていた。朗らかに挨拶をするファウストも印象的だが、それ以上に一ヶ月間も学校に来れていなかったのに堂々とタロットカードを机に広げるホーキンスの図太さには思わず唖然としてしまう。

一ヶ月会っていないだけだというのに、大して仲が良かったというわけでもないのに。何故か懐かしく感じてしまったのは気の所為ではないのだろう。

「約束したよね！また会ったら遊ぼうって！」
「了承したからには守れ」
「…………ああ、遊んでやるよ」
「ただし、ままごとと積み木以外でな」

そう言ってキッドたちは、“仕方ねェな”と笑うのだった。

「夢見るオバケじゃいられない」
おしまいおしまい

59二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 01:24:07

終わったあぁぁぁぁキラーの活躍も見てみたかったな！！最高だった

>>60

60GMトンタッタ23/12/13(水) 01:28:05

これにてシナリオ「夢見るオバケじゃいられない」終了れす

Part1が落ちてしばらく放置していたのにも関わらず暖かいレスやハート、非常に嬉しかったれす

今日の更新はここまでれすが明日にでも書ききれなかった細かな部分を説明していけたらなと思います

>>59

殺戮ランドのダイスはもうちょっとどうにかしたかったれす

魔力を節約しようとお助け力やお邪魔力を控えていたのがアダになりました……次回があれば挽回したいれす

61GMトンタッタ23/12/13(水) 01:28:58

あとドレランドのイメージ画れす
いつか猫ランドもお絵描きしたいれす

>>64 >>94

62二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 01:32:12

ホーキンスは親はどうなったんだろう今はどこかの養護施設に居るのかな？

63二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 09:06:34

ハッピーエンドで良かった⋯

64二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 12:33:52

>>61

ドレランドすごく良い！

ホーちゃんの設定とかいつか聞けたら嬉しいな

65二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 19:52:52

世界観も文章も最高だった

66GMトンタッタ23/12/13(水) 22:26:27

ここから蛇足れす
書ききれなかったところの説明や設定をお話しようと思います

ホーキンス
・父が人間、母がオバケの“まざりもの”であり、どちらかと言えばオバケの血が濃い
・身体がオバケ寄りのため成長速度が遅く、実は小5の年齢ではない
・現在は海鴎家に引き取られ監視を受けつつ成長中

ファウスト
・バジル家が飼っていた猫がその強い想いからオバケとなった姿、猫又
・オバケとしてはまだ3歳
・現在はホーキンスと同じく海鴎家に引き取られている

アプー
・とあるオバケ組織から仕事を受け、人間狩りを行っていた
・ホーキンスたちを切り捨てるつもりでいたものの、律儀に信じる彼らに地味に絆されていた
・現在は海鴎家の幹部集の仕事に連れ回され全国を行脚中

67二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 22:31:29

わーい！バックボーンだ！！！
ホーキンスは完全な人じゃなかったから魔法が使えたのか

68GMトンタッタ23/12/13(水) 22:35:11

バジル家
・母親が過激派のオバケハンターに狙われており、父親以外は館の中に閉じこもって生活していた
・ある日館の中にオバケハンターが侵入し、ホーキンスとファウストは部屋にバリケードをはり無事に生き残ることができたが、両親は抵抗の末息絶えてしまった

海鴎家
・人間とオバケの共存を目指す一族
・血筋からかほとんどの人間が大人となってもオバケを見ることができる
・通常はイノセントとスプーキーでペアになって任務を行うが、ドレークはまだ自身のスプーキーとは出会えていない

69GMトンタッタ23/12/13(水) 22:40:21

キッドの両親
・母親はマキノにしようと思っていたが、父親が思いつかず軽い描写しかできなかった

ヒート＆ワイヤー
・不良高校生
・元々は同級生の予定だったが、キッドに兄弟設定が生えたため急遽兄にされた
・キッドが大人になった場合、二人の服を借りるイベントが発生するはずだった

背伸びの魔法
・出そう出そうと思っていたのに出せなかったGMの心残り
・ドレークを尾ける判定の際に失敗したら使おうと思っていたがキッドが普通に成功したので出番が完全に消えた
・次やる機会があったら絶対に使う

70二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 22:47:59

ファウストは本物猫ちゃんだったのか…

71二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 22:52:10

まざりもの！
まざれるんだ…

>>75

72GMトンタッタ23/12/13(水) 22:57:25

書きたかったのはこれくらいれすかね……思い出したらまた追加するれす

ここもっと説明してほしい！ちゃんと教えて！と思うところがあったら教えてほしいれすできる限り説明します

次は後で決めると言っていたドレランドの細かい設定を決めます

まずは性格れす

ドレークの性格 dice1d6=6 (6)

73GMトンタッタ23/12/13(水) 22:59:02

【不思議ちゃん】

ちょっぴり変わった感性の持ち主です。

じゃんじゃん振るれす

次は家族環境 dice2d6=2 1 (3)

>>74

74GMトンタッタ23/12/13(水) 23:00:23

>>73

もう一回振るの忘れてました

dice2d6=6 4 (10)

75二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 23:01:53

>>71

素朴な感想でフフってなった

改訂版ルルブの219ページにのってるよ

>>85

76二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 23:02:49

ホーキンスそういう理由があってずっと家に居たんだろうけどどうやって学校に編入してきたのかとハンターは捕まったのか気になる普通に人殺しもしちゃってるわけだし

>>78

77GMトンタッタ23/12/13(水) 23:03:20

【お金持ちの家】あなたのお家はお金持ちです。

【書斎】あなたのお家には、大きな書斎があり、色んな本がいっぱいあります。

次は才能れす

まずは通常か特殊か dice1d2=2 (2)

その才能は dice2d6=4 3 (7)

78GMトンタッタ23/12/13(水) 23:21:29

特殊才能

【寝る子】あなたは、とても寝付きがよく、いつも熟睡しています。真夜中フェイズに「寝る」を選んだ場合、【眠気】が1D6+6点回復します

次は弱点れす

通常か特殊か dice1d2=2 (2)

弱点は dice2d6=4 6 (10)

>>76

藁ランドの編入は、アプランドが所属していた“あるオバケ組織”の誰かが手配したようれすね……権力のある人間がいたのか、もしかすると人を操れるオバケがいたのかもしれません

過激派ハンターの行方は現在不明れす

わかっているのは藁ランドの父親と母親が必死に抵抗したことと、館には内側から打ち付けられた部屋があったということ、扉を壊さない限り誰もそこには入れないということだけれす

79GMトンタッタ23/12/13(水) 23:24:20

特殊弱点

【方向音痴】あなたは、とても方向音痴です。あなたがいると、オバケ屋敷フェイズで、部屋数が1D6個分増えてしまいます。

ゾロランドみたいなドレランドれすね

最後に持ち物れす

dice2d6=6 6 (12)

80二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 23:25:26

滅茶苦茶ホーキンス愛されてたんだな…
今は楽しく過ごせてるといいな

81GMトンタッタ23/12/13(水) 23:27:39

【呪文の書】
魔女の店で売っている本。魔法が書かれた呪文の書です。「共用の魔法リスト」から、ランダムに魔法を1つ選びます。この呪文書には、その魔法が書かれています。《外国語/勉強12》で判定に成功すると、その魔法を使うことができます。【魔力】を消費する代わりにコストの分だけ【眠気】が上昇します。

とんでもないもん持ってますねこのドレランド
もしかしたら護身用に養父から貰ったのかもしれません

>>85

82GMトンタッタ23/12/13(水) 23:33:02

これでドレランドの設定は完了れす