- 1二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:52:39
スカイさんから花冠を作ってみたいと言われました。
前にあげた花冠を見て自分でも作ってみたいと思ったそうです。
いつもお世話になってますからお返しをするいい機会かもしれません。
花壇の花を使うわけにはいきませんから、学園近くの花畑で待ち合わせをします。
着くのが早すぎたのでしょうか、スカイさんの姿が見えません。
そう思っていると後ろから急に抱きしめられました。
「やっほー、フラワー♪」
私の心臓が早鐘を打っていることを気取られないように努めていつも通りの声を出します。
「もう、びっくりしましたよスカイさん」
「にゃはは、ごめんごめん」
謝りながらゆっくり腕を解くスカイさん。
早速花畑の隅で花冠の作り方を実演します。
何度も作っているものなので我ながら手慣れたものです。
完成した花冠を見てスカイさんは嬉しそうに拍手をしてくれました。
ついつい頬が緩んでしまいます。
今度は一緒に花冠を作ります。
スカイさんは手先が器用そうなイメージだったので苦戦しているのが意外でした。
でも仕上がりはとてもきれいでもう一度驚かされました。
お互いに相手の作った花冠をかぶると笑顔まで咲いてしまいます。
そろそろ日も傾いてきました。 - 2二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:53:18
ありがてぇ……!!
- 3二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:53:22
日の傾きと同じペースでアグネスデジタルの鼻血が流れています
- 4二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:53:39
帰ろうと立ち上がったスカイさんのポケットからなにか小さいものが零れ落ちました。
拾い上げると白いデイジーで作られた指輪でした。
そこで初めて私は気づきました。
スカイさんは花冠を作りながら私にバレないように指輪を作っていたのです。
見上げると困ったように頬をかくスカイさんがいました。
「あちゃ~、バレちゃったか……ちょっと貸してね」
私の手の中にある指輪を優しく手に取ると、私の左手にそっとつけてくれました。
「……私まだ子どもだからさ、これ以外にフラワーへ思いを伝える方法が思いつかなかったんだよね」
指輪をつけた左手をスカイさんの両手が温かく包み込みます。
「大好きだよ、フラワー」
顔がどんどん熱くなるのを感じました。
スカイさんがにこやかな笑みのまま歩き出します。
「ま、待ってください!」
呼び止めて周りを見渡します。
あった。
指輪と同じ白いデイジーの花。
摘み取って急いで指輪を作ります。
少し震えている手を叱咤しつつ、なんとか完成させました。
そしてスカイさんの左手に同じように指輪をつけました。
「私も……!私もスカイさんが大好きです!」
私たちは真っ赤な顔同士で見つめ合いました。
お互いの手から熱が伝わってきます。
どちらからともなく腕を背中に回しました。
スカイさんに抱きしめられるとまるで大きな空に包まれているみたいで。
いつの間にか閉じていた眼を開くと、左手についた指輪が目の前にありました。
夕陽に照らされてオレンジに染まったデイジーの花は、生き生きと咲き誇っていました。 - 5二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:54:14
お目汚し失礼しました
- 6二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:54:48
とんでもない、素晴らしいものが見れた
- 7二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:55:38
素晴らしい
- 8二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:56:56
これは百合花賞1着ですね…
- 9二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 22:59:44
- 10二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 23:01:27
このニシノはマン毛しっかりしてるな
- 11二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 23:03:07
なんかほっこりしちまったな。偶然寄った花畑でこんな光景が見れるなんて…、
おい、どうしたデジたん。眠っちゃったのか? - 12二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 23:03:15
> お互いに相手の作った花冠をかぶると笑顔まで咲いてしまいます。
ここで俺はデジタルになった