- 1二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:44:29
転厩初戦、中京競馬場で迎えた中日新聞杯
先行集団に追走するもラストスパートは勢いを見せず惨敗だった
競馬場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「最弱2歳G1馬確定だな」の声
無言で帰り始める馬達の中、昨年の朝日杯馬ドルチェモアは独り地下馬道で泣いていた
須貝厩舎で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる調教パートナー・・・
それを今の厩舎で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ドルチェモアは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ドルチェモアははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」ドルチェモアは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ドルチェモアはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したドルチェモアが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように阪神競馬場のファンファーレが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするドルチェモアの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ドルチェモア、本馬場入場だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったドルチェモアは目を疑った
「す・・・須貝さん?」 「なんだチェモ、居眠りでもしてたのか?」
「ス・・・ステラヴェローチェさん?」 「なんだドルチェモア、かってにステラヴェローチェさんを引退させやがって」
「ドゥラエレーデ・・・」ドルチェモアは半分パニックになりながら掲示板を見上げた
1番:キョウエイブリッサ 2番:ドルチェモア 3番:オールパルフェ 4番:ドンデンガエシ 5番:バグラダス 6番:内川 7番:オオバンブルマイ 8番:グラニット 9番:ニシノベストワン…
暫時、唖然としていたドルチェモアだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「かてる・・・かてるんだ!」
山田助手からエールを受け取り、ターフへ全力疾走するドルチェモア、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った - 2二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:46:05
中(内田)川(田)
- 3二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:46:53
ここで勝てなくても鞭が入らなければ何か違ったのであろうか…
- 4二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:48:30
一番「どうすりゃいいんだ…」と思ってるのは厩舎側定期
- 5二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:50:20
極論だけど
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
さえ入ってればギリどうすりゃいいんだコピペとわかる - 6二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:50:26
- 7二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:50:56
()の位置を間違えた…
- 8二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:51:36
外野席とは
- 9二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:52:36
今の厩舎も割と頑張ってるところだし悪くはない
むしろ厩舎が「どうすりゃいいんだ…」ってなってる側だろ