🎲⚓で故人の先輩を生やしたかった2

  • 1二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:00:14
  • 2二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:02:56

    「先生」来年から連邦生徒会に配属されるという”キヴォトスの外から来た大人”。もう1年早ければ私もいっぱい話せたかもしれないのに
    “何かな?”
    「先生は…もし、やらないといけないことが、必ず失敗するとわかっていたら、どうしますか?」自分らしくもない質問
    やるしかないならやるだけだと、いつもならそう思えていたはずなのに
    “うーん…”
    「意外です。即答すると思っていたんですが」
    「最後まで成功を諦めない、とか」
    “本当ならそう答えたいけれど…”
    “求めているのは、それじゃないでしょ?”
    短い付き合いなのに私以上に私のことを知っている
    “あえて言うなら”
    “誰かに託す”
    「…なんですかそれ」
    「誰も頼れなかったら、どうするんですか?」
    “その時は私を頼ってよ”
    “今と同じように”
    「…じゃあ、その時は…お願いします」
    “もちろん!”

  • 3二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:03:31

    夢を見た
    酷く懐かしい夢
    「あんまりです」
    頼る相手が”まだ居ない”んじゃ意味がない
    「いや…違う」
    「託すことならできる」
    私にはできなかったこと
    エデン条約で犠牲者を出さないこと

    連邦生徒会長は超人だ
    水と油のゲヘナとトリニティの間に僅か数年で和平条約を考えさせるくらいには
    このまま行くと、完全な和解ムードの中調印式は行われるだろう
    アリウスの襲撃さえなければ喜ぶべきことだが、アリウスが顕現させる歪められた戒律は、二校の完全な和解により力を増す。アリウスと内通しているミカは戒律の対象からやや外れるため、素の強さもあってしばらく耐えられるだろうが、時間の問題だ。彼女以外のトリニティはゲヘナに与する裏切り者として瞬く間に滅ぼされるだろう
    そうなればゲヘナは多勢に無勢、いくらヒナが強くともミサイルの負傷も重なり押し切られる
    連邦生徒会長は超人だが、一人しか居ない
    この状況を打開できない
    二校の関係が悪い状態を調印式まで維持し戒律を弱めた上で、関係が悪化した二校を連携させる必要がある
    先生の指揮が必要だ
    「二校の仲を険悪にして戒律を弱体化させる」
    「先生が来るまで、エデン条約を遅らせる」
    「どんな手を使っても」

  • 4二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:07:19

    今日も次振って寝ますdice1d5=5 (5)

    1マコト

    2黒服

    3ヒナ

    4ジュンコ

    5カスミ

    あと何人か書いたら故人にして終わります

  • 5二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:08:06

    お、続き来た!

  • 6二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:59:42

    10

  • 7二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 23:35:50

    まで

  • 8二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 23:36:30

    保守ろう

  • 9二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 23:36:52

    ほしゅ

  • 10二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 23:39:19

    無慈悲に輝く故人表記

  • 11二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 09:45:24

    故人にして終わりますという恐ろしい文章

  • 12二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 09:58:16

    もう死ぬの確定してるの最高

  • 13二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:13:28

    終わりが見えてるから悲しい

  • 14二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:49:36

    保守ありがとうございます

    カスミは薬前も知ってるのでdice1d2=2 (2) (1前2後)


    前回最後であったネイルガンの扱い>>17までダイスで

    戦闘力低めなのであんまり活躍しないかもしれませんが

  • 15二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:51:15

    刺さるのでむしろ銃より危険。サビ釘だとヘイロー破壊すら有り得る

  • 16二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:53:29

    銃弾とちがって刺さるし残るし出血も多い。主に拷問用として認識される

  • 17二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:53:58

    チクチクダメージを与える。硬いほどダメージを与えやすい

  • 18二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:54:49

    身体に残り続けて出血デバフを与える

  • 19二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 20:55:40

    せっかくなのでdice1d4=3 (3)

    >>15 >>16 >>17 >>18

  • 20二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 21:48:24

    万魔殿としての仕事の一つ、各部活の予算決定
    そのために私は温泉開発部を訪ねていた
    「やぁやぁ先輩!ご機嫌よう!」
    「ご機嫌よくありませんよ。」
    1年生でありながら温泉開発部を立ち上げ部長となった鬼怒川カスミ
    温泉開発のためにテロも辞さない姿勢は、美食研究会に並ぶ危険性がある
    秩序のためにも予算はなるべく減らしたいところだが…
    「随分ご無沙汰だったじゃないか?えぇ?私の先輩の仲だというのに、しばらく連絡も寄越さないから私は寂しかったんだぞぉ~?」
    「なんですか馴れ馴れしい…そもそも私たちは初対面でしょう」
    こんなあからさまな危険人物の友人になった覚えはない
    「…おっと。ほんの冗談さ」
    というかなぜ相手のホームグラウンドに乗り込まなければいけないのだろうか?
    いくらゲヘナ学園が自由な校風といえど部活動報告会に誰一人来ない…いや給食部だけは出席していたが多忙な上に少人数だから帰らせたんだった…
    ともかく、そのせいで各部を直接回る羽目になっている。納得できない
    「しかし先輩がわざわざ我が部までご足労いただくとは…待て!言わずともわかるさ…温泉開発に興味が湧いたのだろう!?」
    「違います。流されませんからね」

  • 21二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 21:51:33

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 21:53:21

    「部費の話です」
    「部費はもちろん?」
    「減額ですよ。今年の活動で掘り当てた温泉は数えるほど、対して他自治区スレスレでの破壊活動による被害、巻き込まれた他校生徒や一般市民および企業からの抗議、廃部にならないのが不思議なくらいです」
    よく考えたらなんでちょっと温泉掘り当てられてるんだこの人たち…部費を減らした程度で止まるとも思えないが、やらないよりはマシだろう。あと少しでもやらかしていればやり用はあるのに…好き放題しながらも引き際を弁えており、正直やりにくい相手だ
    「すまないねぇ。しかし成功に失敗は付き物だろう?次はもっと上手くやるから安心してくれたまえ!」
    「証拠隠滅だけ上手くなられても困ります」
    「ハハッ!その勘の良さは変わらないようで何よりだ!」
    「はあ…もう何でもいいですから、出来るだけ被害は抑えてくださいね。これ以上は私たちも手段を選んでいられませんよ」
    「重々承知しているとも」

  • 23二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 21:53:51

    「先程の話だが」
    「はい」
    「今一度温泉開発部に入るつもりはないかい?我らの温泉開発技術に加えて先輩の勘があれば、それはもうバンバン温泉を掘り当てられる!」
    「入るわけないでしょう…だいたいあなたは温泉よりも温泉開発が目的ですから必要ないでしょう」
    「…ハハッ」図星なのかそれ以上の勧誘は無かった
    温泉部ではなく温泉開発部たる所以。彼女らは手段が目的なのだ
    「とにかく、活動の被害は抑えてください」
    「ああ」
    次は美食研究会だ…気が重い

    「本当に…変わらないようで、何よりだよ」

  • 24二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 21:55:36

    今日も次振って寝ますdice1d4=2 (2)

    1マコト

    2黒服

    3ヒナ

    4ジュンコ

  • 25二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 05:55:33

  • 26二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 16:46:06

    黒服かぁ
    不安しかない

  • 27二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 16:46:55

    黒服ってことはお薬投与される時なのかな?

  • 28二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 18:03:10

    保守ありがとうございます


    黒服の依頼と興味の比重dice1d100=41 (41)

    低い程依頼、高い程興味

  • 29二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 18:16:10

    ミカさんがアリウスと接触できたらしい

    アリウスとの和解の第一歩として、アリウス生徒であることを隠し、一人編入させてみないかという話になったと

    『思ったより順調☆エデン条約も一人で止めちゃうもんね』手紙越しの彼女は実に調子が良さそうだ

    互いの立場と目的の問題で情報漏洩には気を使わねばならないため、ミカがどこかに手紙を埋めて私が勘で掘り当てる力押しも良いところな手法で連絡を取っている

    さすがに素手で掘り起こすのは無理なので、温泉開発部にの源泉捜索の協力と引き換えに機材の貸出と扱い方の指導を頼んだが…

    dice1d100=55 (55) (知力24以下でカスミにも気づかれていない)

  • 30二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 18:50:58

    『気分はさながらロミオとジュリエットかな?安心したまえ。人の恋路の邪魔はしない』

    部長のカスミさんには気付かれてしまった

    モモトークの文面では茶化していたが、文通の目的も理解しているだろう。カスミさんの立場からすればエデン条約はない方が動きやすい。そういった理由もあって周りには黙っているのかもしれない

    最近は私の動きが悪いせいか思うようにアリウスを探れていない。エデン条約を遅らせるのは、万魔殿内は政治的にも強く条約反対派のマコトさんが上手くやっているが、同時にマコトさんに対してアリウスの情報を隠しながらやる必要があるのも問題だ。

    dice1d100=40 (40) (政治力24以下で卒業まで完璧に隠せる)

  • 31二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 19:10:18

    なるべくマコトさんとアリウスの接触は防ぎたかったが、防ぎ切れないだろう。ミサイルの被害はほぼ抑えられない
    理想はミサイルも防止することだったが、失敗した以上は二校間の対立をより強める方針にするべきか
    ミサイルで即死する生徒が居ない以上、先生なら被害の上でも勝ってくれると信じるしか無い
    さらにもう一つ問題がある
    アリウス生徒がたまに私を探している
    正確には私ではなくアリウスを邪魔している誰かを探しているのだろうが、それが私だとバレるのも時間の問題だ
    ミカさんを騙す形になったのは申し訳ないが、アリウスの襲撃まで伝えていなくて良かった。あくまで本心から和解しに行ったことで最悪の場合でもミカさん自身が狙われることは無いはず…

  • 32二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 19:25:33

    アリウス生徒が居るのは基本は夜間か人通りの少ない場所だ。そこさえ避けていればしばらくは凌げると思っていた

    「失礼、少々よろしいか」

    「…なんでしょうか?」

    突然、通りすがりのオートマタに話しかけられる

    服装からしてカイザーコーポレーションの警備員のようだ

    「この辺りで商品の盗難があり、調査している最中だ。荷物検査のため同行願う」

    態度は自然だが何か違和感を感じる

    dice1d100=71 (71) (神秘84以下で成功)

  • 33二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 19:31:03

    …っ武装だ!

    このオートマタが持っている武装はアリウス生徒が持っていたものと同型だ。ただの偶然の可能性もあるが、非常に嫌な予感がする。逃げても誤魔化せる範囲だし、今だけはゲヘナの治安の悪さに感謝して逃げることにした

    dice1d100=11 (11) (戦闘力46以下で成功)

  • 34二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 19:32:00

    途中ですが用事のため今日は落ちます 申し訳ありません

  • 35二次元好きの匿名さん23/12/18(月) 19:32:11

    >>33

    ナイス

  • 36二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 07:21:45

    末路がもう決まってるせいで逃げれてるのに逆に絶望感が増してる

  • 37二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 16:07:21

    逃げれたんじゃなくてあの世に向かって行ってるように感じる
    多分そんなに間違ってない

  • 38二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 18:33:40

    「待て」オートマタが伸ばした手を躱し人混みに紛れる

    こういう時は無駄にいい体格が少々邪魔になる

    アリウス自治区が潤沢な装備を持ち、本格的な戦闘訓練が行われている以上、外部企業とつながりがある可能性を考慮すべきだった…しかし、あちら側に見つかるのも時間の問題だったとはいえ、なぜ急に見つかった?それに関りがあるとはいえ外部企業にアリウスの内情を知る人物の捜索を任せるのも不自然だ

    「目標が逃走した。応援求む」

    …考えるのは後にしよう。自治区中心やカイザー系列店の周辺は避けないと挟み撃ちに会うかもしれない

    潜伏先を見つけられるかdice3d100=79 50 2 (131) (知力24政治力24神秘84 成功数に応じて)

  • 39二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 18:44:25

    ゲヘナ学園に逃げ込むのは後輩を巻き込むリスクがある、念のため用意していたセーフハウスももう使えないだろう

    賭けにはなるが勘に任せて逃げるしかない

    幸い初動で一旦撒けたおかげで逃走手段は多い

    逃走手段はdice1d3=3 (3)

    1電車で距離を稼ぐ 2路地裏を通って攪乱する 3追手を罠にかける

  • 40二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 18:48:06

    どの道カイザーコーポレーション相手に逃げ続けるのは厳しい

    いずれ捕まるくらいならば追手を罠にかけて情報を引き出せないか試してみよう

    dice2d100=50 46 (96) (戦闘力46 神秘84)

  • 41二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 19:14:11

    細い路地に逃げ込み、罠を張る

    「ッ!?」捜索中のオートマタが足元に貼られていた電線に触れ、感電して倒れる

    様子を見に警戒しながら集まってきた後続が位置についたのを確認し、なぜか廃墟に仕掛けられていた爆弾をネイルガンで撃ち、起こった火花で起爆する。見事なまでに計算された爆弾たちは次々と連鎖し廃墟ごと倒壊、かなりの数の追手を生き埋めにした。…なんでこの廃墟はこんなに殺意の高い爆弾を仕掛けられていたのだろうか?

    「待ち伏せだ!」

    罠にかけることには成功したが、想像以上に数が多い。この様子では自治区外への経路も抑えられていそうだ

    …反射的に逃げ出したが、逃げ続けて何があるのだろうか?

    周りの被害を考えても、自分が大人しく捕まった方が良いのではないか?

    あるいは…勘を交渉材料にアリウスとの連携を崩せないだろうか

    dice1d100=58 (58) (精神力91)

  • 42二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 19:31:42

    「投降します」倒壊した廃墟の瓦礫と埃の舞う中、自ら歩み出る
    「…何のつもりだ?」ここまでやれば多少の脅しにもなると思いたい
    「あなたたちを差し向けた人と話させてください。まだ死にたくはないでしょう?」
    「してやられたか…」元々有ったものを利用しただけの罠だが、相手はそんなことはわからない
    短時間でこの大規模な罠を仕掛けわざわざ姿を現した以上、いつでも追手を始末でき、他の場所にも同じことができると思ったはずだ。追跡の指示者がどの程度の地位にあり、アリウスとどの程度連携しているか不明だが、追跡の時期が半端であることから企業全体ではなく独断の可能性が高い。それに賭ける
    「…?……!」隊長格と思しきオートマタが通信機でやり取りしている
    「許可が下りた。…黒服はお前に興味が湧いたそうだ」

  • 43二次元好きの匿名さん23/12/19(火) 19:34:41

    やっと黒服手前まで来れた…今日も用事のため途中ですが落ちます 申し訳ありません

  • 44二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 01:14:59

    成功が続いて良かった
    捕まったらそのまま故人になってそう

  • 45二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 12:47:04

    いよいよご対面か
    先が怖いぜ

  • 46二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 18:47:31

    ゲヘナ自治区の一角、カイザー系列店事務所と思われる場所まで連れられてきた

    交渉決裂した際に備えて万が一の逃走経路はdice1d100=65 (65) (神秘84 成功ならある)

    「入れ」オートマタの一人が扉を開く

    私が入室した後、オートマタは部屋に入ることなく扉を閉め、恐らく外で見張りを始めた

    好都合だが護衛として残らなくても良いのだろうか?

    「お待ちしておりました。連絡を受けて、ぜひあなたとお話したいと思ったのですよ」

    ”黒服”。その呼び名通り黒いスーツに身を包んだ大人

    「…初めまして」相手は丸腰だが敵地に変わりはない

    警戒しながら観察するdice1d100=57 (57) (神秘84)

  • 47二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 19:22:41

    直感する。こいつは、”キヴォトスの外から来た大人”だ
    カイザーの人間ではなく第三者、完全に目論見が外れてしまった
    交渉するにも情報がない。さっきよりも勘を働かせて探…ッ
    「覗き見とは感心しませんね」急に立ち眩みがする
    「素晴らしい神秘です。ベアトリーチェの依頼が無ければ、小鳥遊ホシノの予備に確保できたのですが」
    「せっかくですから、あなたの知りたかったことを教えてあげましょう」
    何が起きた…?今までこんなことは一度もなかった…こいつは勘などという抽象的なものを観測できるとでも?
    「私たちはゲマトリア。真理と秘儀を探求する者」
    「あなたが心を砕いているアリウス分校もまた、私たちの仲間が行っている探求の一つです」
    違和感はあった
    アリウス分校がかつての公会議で追放された恨みがあるとはいえ、長年の内戦の疲労を抱えながらエデン条約を襲撃するほどの動機と余裕があるのかということ
    外部組織であるカイザーコーポレーションを使って私を捜索したこと
    先程名前を挙げていたベアトリーチェとやらがアリウス分校を裏から操っていたから
    外部組織のはずのカイザーに捜索を依頼できたのも、裏に黒服というゲマトリアの一員が存在していたから
    「ふむ…?なるほど。直接見られていないと、逆探知と防御はできないようですね」
    「ベアトリーチェが苛立っていたのはこのためでしたか」

  • 48二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 19:53:05

    どうする…唯一の取り柄だった勘も封じられた。今すぐ逃げ出すべきか?
    「そう焦らないでください。私はあなたに危害を加えません」
    「ただこちらの出す条件を呑んでくださればいいのです」
    「…何ですか」
    「この薬を」取り出されたのは試験管に入った禍々しい液体
    それは███色と██色の混ざり合ったような…███色?
    頭が痛い
    「あなたには見るだけでも辛いでしょうね。見え過ぎるというのも考え物です」
    「これは色彩の欠片。あなたたち生徒にとっての猛毒」
    「ベアトリーチェの依頼は記憶を消すことのみでしたが、勘で再発見されるのは防げませんから」
    「部分的に神秘を捻じ曲げて、二度と知ることができないようにするのです」
    「しかし…予想以上の神秘でしたので、私たちが安全に扱える範囲のものでは時間で治ってしまうでしょう」
    あれが視界に、知覚の範囲内にあるだけで吐き気がする
    立っていることすらままならない
    「ですので、急ごしらえではありますが別の薬品を混ぜます」
    「依存性のある薬品を」別の半透明な液体が注がれる
    「あなたが治ってしまう前に、次の薬を求めるようになる」

  • 49二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 20:55:42

    夕暮れの中、気が付くとゲヘナ学園の正門前で立ち尽くしていた

    辺りは委員会や部活動を終えて帰宅中の生徒がまばらに歩いている

    「ぁ…れぇ…?」

    私は何をしていたのだろうか。

    やらなくてはいけないことがあったはずなのに、考えるほどに頭が痛んで思い出せない

    「ひったくりだ!」

    いつも通り治安の悪いゲヘナでは、当たり前のように事件が起きる

    …不良生徒が、犯罪に及ぶのも

    dice1d100=31 (31) (神秘84)

  • 50二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 21:10:25

    …そうだ。そうに違いない
    私はこのゲヘナに秩序を作り、犯罪を減らさなくてはいけない
    そうすれば先生も褒めてくれる。…先生って、誰だ?
    「ぐぁあ!やめっ、わかった!盗ったモンは返すから!お願いだからそれをどかしてくれ!」
    下からの声で我に返る
    不良生徒?いつの間にか私が抑えつけていたらしい
    服の裾を無数の釘で地面に打ち付けられ、動けなくなっている
    無意識に構えたネイルガンはいつでも打てるように喉を狙っていた

  • 51二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 21:14:58

    >>50地獄の開始

  • 52二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 21:32:23

    「本当に?もうしないと誓えますか?」
    「本当だ!二度とひったくりなんてしない!」
    勘でわかる──嘘だ。ここで逃がしたらまた、同じことを繰り返すだろう
    …秩序のため、痛みを以て教えなければ
    ネイルガンの先端を押し付け、トリガーにかけた指にゆっくりと力を込めて
    「何をしているの!?」特徴的な白い髪の生徒に突き飛ばされた
    仕留め損なった
    「何って…」空崎ヒナ。次期委員長とも目される風紀委員のエースだったか?
    「あなた、自分が何をしようとしたかわかってる?…この生徒の対処は私が引き継ぐから」
    危ない。直接的な対応は風紀委員の仕事だった。万魔殿の私がやることではない
    「あぁ!そうですね…ごめんなさいヒナさん。つい気持ちがはやってしまって」
    ヒナさんが止めなければ、私が秩序を乱してしまうところだった
    感謝しなくてはならない
    「ありがとうございます!風紀委員のお仕事頑張ってくださいね!」
    「ちょっと!一回救急医学部に…」
    怪我の心配までしてくれるなんて、さすがは風紀委員のエースだ
    けれど、私にはやらなければならないことがある。急ぎ万魔殿に向かい、秩序を実現するための方策を考えることにした

  • 53二次元好きの匿名さん23/12/20(水) 21:35:16

    次を最後に故人にします

    今日はダイス振って寝ますdice1d3=1 (1)

    1マコト

    2ヒナ

    3ジュンコ

  • 54二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 09:00:27

    マコトか
    楽しみだけど、でもこの後死ぬんだよね…

  • 55二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 18:54:14

    「キキキッ!お散歩は済んだか先…誰だオマエ!?」
    会議室、お世辞にも行儀がいいとは言えない姿勢で椅子にふんぞり返っていたのは
    「はい?誰も何も、あなたの先輩ですよ。そんなことも忘れたんですかアホのマコトさん」
    「何ィ!?アホはオマエの方だろ!先輩をどこにやった!」
    万魔殿の後輩、羽沼マコト。アホだが妙に情報通だし頭は回る
    大変遺憾なことに私たちは万魔殿のアホ一号とアホ二号なんて呼ばれていた
    「…」無言で立ち上がり、ずかずかと近づいてくる
    「近いんですけど」
    「オマエ、先輩か?」
    「そうですけど」マコトさんは一体どうしたのだろう?
    「まあ、いいさ…」

  • 56二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 19:31:54

    「それで、仕事もせずにどこをほっつき歩いていた?」
    「人聞きの悪いことを言いますね。正門前で少しトラブルに巻き込まれただけですよ」
    「その前だ」
    その前…?その前なんてなにも…
    「ぅッ!ぐぅぅ…」
    「おい大丈夫か!?ああもう面倒だ!一旦そこで横になってろ!」
    介抱に慣れている…私の知るマコトさんはこんなことできなかったはずなのに
    「先輩が教えたんだろ…そんなことも忘れたのか」
    意趣返しのように聞いてくる
    「えへへ…忘れちゃったみたいです」
    「そうか」
    認めなければならない。私は何か忘れている
    「ハァ。今度はマコト様が教えてやるさ」
    「…ありがとうございます」

  • 57二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 19:38:22

    すみません急用で時間空きます

  • 58二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 20:07:25

    別人と疑われるレベルには雰囲気が変わってるのか
    お花畑から、腐ってぐじゅぐじゅになった花の山に変わったくらい違うのかな

  • 59二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 20:08:41

    この後亡くなったんだよね…

  • 60二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 21:30:16

    故人にしますというパワーワード

  • 61二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 22:49:56

    何を忘れているのか
    何時から忘れているのか
    そういったことを一つずつ確かめていく
    「どうだ、思い出せそうか?」
    「いえ…忘れていることはわかるのですが、思い出そうとすると頭痛がして」
    「…そうか。まあ、良い」
    「エデン条約に関しては私が引き継いでおこう」
    聞き覚えのない条約。マコトさんによると、記憶を失う前の私が筆頭に反対していたらしい
    「連邦生徒会長が主導している上にあのヒナも賛成している。今の先輩には厳しいだろ?代わりに部活の予算調整を任せる」
    「えっ…部活というと美食研究会もですか!?より厳しくなってませんか!?」
    「…ここで温泉開発部が出ないあたり、約一年程の範囲で特定の記憶がないといったところか?」
    「温泉開発…変な名前の部活ですね。そこも美食研並に危険なんですか?」
    「キキキ…そうだ。だが先輩なら温泉開発部は…」
    「釘を刺してくればいいんですよね!」
    「…ハ?」
    「あっ、もちろん比喩表現ですよ?直接刺すのは風紀委員の仕事ですし!」
    「……あ、ああ。いや…そこまでしなくていい…今日は学園も終わりだ…しっかり…休んでくれ…」
    「そうですね。今日はご迷惑をおかけしましたマコトさん。恩は明日からの働きで返しますから!」

    「…やっぱり、もう…私の知る先輩じゃないんだな」

  • 62二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 22:51:00

    今日はここまでで寝ます
    次は死に方募集するかもしれません

  • 63二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 08:21:52

    死に方募集とかいう言葉を見るとはな

  • 64二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 17:59:02

    死に方>>70まで

    書けなさそうなものは抜いてダイス振ります

  • 65二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:05:38

    学校のど真ん中でクスリの飲み過ぎで肉体が肥大化し内側から弾け飛ぶように

  • 66二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:07:29

    ふとした時に服薬前の意識に戻って未来の出来事を書き残して自殺

  • 67二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:10:56

    ハルカにジュース飲ませてた所を便利屋メンバーに取り押さえられそのまま遺言を残しトドメを刺される

  • 68二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:12:58

    ミカの目の前でガラスが割れるように砕け散った

  • 69二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:14:41

    ✝アツィルト光✝で蒸発

  • 70二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:16:58

    薬の副作用とストレスで意識が朦朧としている時に乗り物に轢かれる、もしくは高所から落下等の事故死

  • 71二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 18:20:44

    >>65

    >>66

    >>68

    >>69

    >>70

    dice1d5=5 (5)

    明日改めて書きます

  • 72二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 22:13:24

    この子は何か残せて行けるのだろうか……

  • 73二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 00:29:47

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 10:58:49

    読みたいけど読みたくない
    怖い

  • 75二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 19:08:37

    降りしきる雪の中、ただ歩き続ける
    もはやこの震えも寒さも、気温と薬どちらのせいなのかすらわからない
    「はぁ…はぁ… げほっごほっ…ぅえ」
    真っ白な視界に吐き出した一点の赤
    それが雪へと滲み麻の葉型に広がる様はまるで私のヘイローだ
    「もうすぐ…卒業だったんだ…」
    思えば無駄なことをしてきた
    私がしてきたことで何が変わったというのだろう?
    「ぁぐっ!…い…た」
    衝突
    ゲヘナの備品であろう戦車に轢かれ弾き飛ばされる
    私は無様にも転がり、避けられた雪を突き抜け壁に叩きつけられた
    ぼんやりと他の戦車が走り去る戦車を追いかけていく姿を見る。盗まれたのだろうか?
    それより、行かなければいけない所があるんだった
    「…?」
    立ち上がれない
    地面につこうとした手と足は変な方向に折れ曲がっていた
    「だぇ… け…っ」
    助けを呼ぼうにも声が出ない
    ましてやキヴォトスにおいて生徒が轢かれた程度で重症になる方が珍しい
    誰かが気付いてくれることも期待できないだろう

  • 76二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 19:34:54

    「…うっ…おぇ……ぁ」
    やば…血が喉に詰まった…息できない…せっかくマコトさんに吐き方も教わったのに…
    今更になって鮮明に浮かび上がる記憶の数々
    これが噂の走馬灯か…
    オープンスクールに来ていたジュンコさんはゲヘナに決めてくれたのかな
    でも部活見学で美食研を見せてしまったのは失敗だった…絶対悪影響ある…
    アルさんとは気まずくてあまり話せなかった
    薬見られたし…こんな悪い先輩に憧れちゃダメって言えば良かった
    ヒナさんには迷惑かけちゃったな
    行き過ぎた規制や取り締まりには必ず反対してたっけ
    いつもヒナさんが止めてくれたお陰で、私はまだまともな人間でいられた
    カスミさんには酷いことを言った
    前は温泉開発も一緒にしたのに、エデン条約のためだったから全部忘れちゃった
    それでも以前と変わらずに接してくれたことに感謝しかない
    ミカさん…ごめんなさい
    またねって言ってくれたのに…もう会えそうにないや
    きっと怒るだろうな…もしかして、怒ってる姿がかわいくて、わざと怒らせたこともバレてたのかな?
    先生…先生なら、何もできなかった私を赦してくれるのかな
    もうちょっと生きて、もう一度、”初めまして”って言えたら…

  • 77二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 19:47:24

    辛い…朦朧として思考がまとまらない感じがリアルで
    でも走馬灯で、痛みで頭がはっきりしてきて、でももう死ぬのは悟って
    先輩

  • 78二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:12:38

    (せん…せい?)
    幻覚まで見え始めた…もう終わりだな
    けど、先生が迎えに来てくれるなら悪くないな…なんて
    「クックック…お迎えに上がりましたよ」
    違った
    残念なことに黒服が迎えに来た
    「神秘の防衛反応でここまで心身に害が及ぶとは…契約ではありませんが、危害は加えないとも言いましたからね」
    「あなたと最後に契約した通り、あなたの神秘は”先生”に会ったら渡しましょう」
    薬を飲まされる直前の、悪魔との契約
    私の死体を差し出すから、神秘の研究成果を先生に渡してほしい
    「私が受けた依頼はあなたの記憶を消しアリウスの情報を漏らさないこと」
    「つまりそれ以外……依頼とは干渉し…」
    私の勘は私よりも先生のような人がもっている方が役にたつはず
    でもそれ以上に…先生には、わたしのことを覚えていてほしかった
    「…ックック…”悪い大人”の……素晴らしい神秘…っている……無ければ……加入も…」
    いやな評価…卒業できても、わるい大人には…なりたく…ないな…
    「………話し過……したね」
    「安心…契約は守……よ」
    …そう…よかった
    あぁ…でも…なれるなら…せんせいみたいな…いいおとなに…なりたかった…な…

  • 79二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:14:01

    以上で終わります
    拙いスレでしたが、お付き合い頂きありがとうございました

  • 80二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:15:56


    故人先輩への救いがないビターなエンドだった……

  • 81二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:21:16

    黒服が死体もってくなら誰もこの先輩が亡くなったの気づけないんだ………

  • 82二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:22:45

    先輩のいなくなったあとの様子とか先生に神秘の研究成果渡した時の様子とか気になるな

  • 83二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:33:32

    黒服って変なところで律儀だよな…

  • 84二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 21:41:51

    後輩や同級生たちから見た先輩は消える少し前に豹変して全体的に好感度下げてそのまま失踪しちゃったって感じか
    しかも思想とやってることちぐはぐだし思想そのものもやってることも別ベクトルで良くないし
    なんだかモヤモヤしたものを抱えたまま、でもやっぱり「堕ちてしまった先輩」という印象のまま終わる

    かつてそこはそこまで美しいわけではないが癒される花畑があった
    いつの日か花は咲いたまま腐りまともに近寄れず不快な花畑になった
    花は全て枯れてしまった。大地に今は負の遺産を残して
    いつになるかはわからないがそれでもいつかはまた花は咲くだろう
    それまでだけでいいから覚えておいてほしい、ここにもかつては悪くない花畑があったのだと

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