ジャパンカップの後、シュヴァルグランがレースに勝つことは２度となく

1二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 08:46:47

吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

2二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 08:57:57

吉村と村田を解放しろ

3二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 09:48:36

もう横浜TBSベイスターズじゃないでしょおじいちゃん

4二次元好きの匿名さん23/12/21(木) 09:50:57

本拠地、東京レース場で迎えたジャパンカップ
シュヴァルグランは、去年の勢いを見せられず惨敗だった
レース場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は１００敗だな」の声
無言で帰り始める出場ウマ娘達の中、昨年の優勝ウマ娘のシュヴァルグランは独りベンチで泣いていた
キタサンブラックやレイデオロとの死闘で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の実力で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」シュヴァルグランは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、シュヴァルグランははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「そうだ、帰ってトレーニングをしなくちゃ」シュヴァルグランは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、シュヴァルグランはふと気付いた

「あれ・・・？お客さんがいる・・・？」
ベンチから飛び出したシュヴァルグランが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにファンファーレが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするシュヴァルグランの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「シュヴァル、みんな待ってるわ、早く行きましょう」声の方に振り返ったシュヴァルグランは目を疑った
「ア・・・アイちゃん？」「どうしたのシュヴァルちゃん、居眠りでもしてたの？」
「ダ・・・ダイヤちゃん？」「早く行こうシュヴァルちゃん、お客さんが待ってるよ！」
「クラちゃん・・・」　シュヴァルグランは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
１番：アーモンドアイ　２番：ハッピーグリン　３番：サトノダイヤモンド　４番：サトノクラウン　５番：ミッキースワロー　６番：内川７番：サウンズオブアース　８番：キセキ　９番：シュヴァルグラン
暫時、唖然としていたシュヴァルグランだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
トレーナーから蹄鉄を受け取り、ターフへ全力疾走するシュヴァルグラン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっているシュヴァルグランが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った