- 1二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:43:52
——もはやこの街は、街としての体を成さなくなった。
大男の形をした影に覆われ、人々は虚ろな顔で彷徨う。
彼らは正気を保っている人間を襲い、狂気に堕とし、更なる犠牲者を求めて彷徨い続ける。
見知った顔がある。知らない顔がある。憎らしい顔があって、大好きな顔がある。そのどれもどれもが、おかしくなっている。
……もし、この惨状が解決したとして。万に一つ、まるで夢の中のことのように綺麗に解決したとして。
きっと、誰もこのことを覚えていたりはしないんだろう。
僕が何と言ったって、嘘を言うなと笑い飛ばされてしまうんだろう。
だからこそ、僕はこれを記録したいと願うのだ。
もう、誰にも言わないから。
もう誰にも、信じて欲しいって言わないから。
せめて一枚だけでも。見た人に、鮮烈な絶望が伝わるような一枚を!
大きな違和感に誘われて、反射的にシャッターを切った。
それにどんな冒涜的なものが写ろうと、信じられないものが写ろうと、もう僕は気にしない。
だって、誰に信じてもらえなくたっていいから! - 2二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:45:07
そうして覗き込んだ画面には、四足に加えて二本の腕が生えてる馬が写っている。
…………。……………。
……もうなんかどうでも良くなった。
あの薄暗い部屋から連れ出してくれてありがとう、バーサーカー宮本。なんか吹っ切れた気がする。
世界ってやっぱ信じられないことばっかだね。もはや、嘘も何もないや。
……部屋に帰っていい? - 3二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:51:35
初代スレ
聖杯戦争か…すごいことに巻き込まれちゃったな…|あにまん掲示板成り行きで教会で色々説明してもらったけどよく分かんなかったし俺の店ぶっ壊れてるし建て直す金なんかねえよってギャン泣きしたらガス爆発が起きたって名目でその分の金出してくれることになったけどさでもガス爆発…bbs.animanch.com2スレ
聖杯戦争か…すごいことに巻き込まれちゃったな…2|あにまん掲示板俺の名はウマス・ギカレーダ!親から継いだカレー屋パンダーバを営む一般人!ある日店を聖杯戦争で破壊されちゃって、しかもランサーとかいうやつを召喚しちゃって大変!事情を説明してくれた教会さんから店を建て直…bbs.animanch.com3スレ
料理長ランサーと料理クソ雑魚マスターの聖杯戦争 3|あにまん掲示板いっけなーい!倒産倒産!俺の名はウマス・ギカレーダ!親から継いだカレー屋パンダーバを苦しい懐事情で営む一般人!ある日店を聖杯戦争で破壊されちゃって、しかもビーマとかいうやつを召喚しちゃって大飽きた!毎…bbs.animanch.com内容まとめ
スレ内容まとめ【1スレ目】幕間
https://telegra.ph/%E5%B9%95%E9%96%93-11-23
幕間/序章
「馬肉鹿肉は使いようって聞いたけど下準備がクッソめんどいからボツ!!」
https://telegra.ph/%E9%A6%AC%E8%82%89%E9%B9%BF%E8%82%89%E3%81%AF%E4%BD%BF%E3%81%84%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%81%9E%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A9%E4%B8%8B%E6%BA%96%E5%82%99%E3%81%8C%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%BD%E3%82%81%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%84%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%9C%E3%83%84-11-25
一日目
召喚、教会の説明、ホテルに移動
二日目
「店の宣伝しかない!」「味磨けよ」
ウワーッッ宮本武蔵と遭遇した!!宣伝の声デカすぎて教会に叱られた!
「もうラッコ鍋しかないな!」「何でだよ」
三日目
「丸一…telegra.ph - 4二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:53:38
参戦鯖
剣 デオン
弓 トリスタン
槍 ビーマ
騎 赤兎馬
術 パラケルスス
殺 静謐のハサン
狂 宮本武蔵 - 5二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:55:04
- 6二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:58:10
ウマス・ギカレーダ 性別 女
なお、上記は偽名。
パンダーバなる店名のカレー屋を経営していたが、何者かによる襲撃で倒壊した。
魔力の多さは79と多め。許可なくの宝具発動も問題なし。
料理の実力は16+27+5+7=55(数値が低いほど微妙)
料理に対しての感情は39。(低いほど面倒だと思っている)
剣術は12+13=25
特技はギャン泣き。聖杯戦争の一環で店を破壊されたが、そのギャン泣き(と脅し)で教会から修繕費と生活費を巻き上げる。
恐らくは混沌・悪。相棒のランサーも彼女を「悪人」と語る。それでも見捨てられないのは…何だ?愛嬌…?
初期のランサーへの好意は32程度だったらしいが、果たして今は…どうなんだ?
何だよ、サーヴァント普通に年単位で居れるんじゃん!じゃあ店長やれよランサー!
完全なるボケの筈だったのに、ツッコミも出来るようになってきた。やっぱプロは違うんだよな、とギカレーダは供述。
幼い頃、両親を雪山での遭難で亡くしている。
両親の身を挺した愛に命を救われたものの、一度も振り返らずにその場を立ち去り…無事保護された。それが彼女である。
ランサー(ビーマ)
性別 男
ギカレーダのサーヴァント。
散々彼女に振り回されているが、それを不快とは感じていない。
ギカレーダへの好意は脅威の95。彼女から目を離せない(ろくでもないので監視的な意味)ということを加味しても、随分な面倒見の良さである。
たぶん相性召喚。
8日目にしてようやく真名を開示。今まで伏せていた理由は、実はマスターを気遣ってのことであった。
「実力は圧倒的に足りず、料理の楽しみや誇りすらも持っていない」という料理人半人前ですらないギカレーダを、一人前くらいには育ててやりたいと考えている。
マスターのせいでずーっとツッコミをやらされていたが、最近ボケも嗜みはじめた。とにかく面倒見がいい。(二度目)
まさかの形での宿敵の参戦に、今までよりピリピリしている。とっとと倒して普通の聖杯戦争に戻りたい。
マハーバーラタいわく、死期を悟った五兄弟とその妻はヒマラヤに登り、そのまま死んだとされる。
一度も振り返らぬ兄と共に歩き、倒れた妻や弟たちを置いていき、そのまま兄を見送った。それが彼である。 - 7二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 20:59:32
マルグリット・アデール 性別 女
セイバーのマスター。十歳前後の花魔術の使い手。
顔も良く知らない兄がいる。
一般人の犠牲者が出ないように道を封鎖したり、そのために令呪を一画使ったりと善性かつアクティブ。神秘の秘匿の観点からは勿論、無関係の人物を巻き込むことは許せない。
自らの魔力量には自信があり、もう一騎くらいなら養える自負がある。
でも ひとの サーヴァントを とったら どろぼう!
その膨大な魔力は宝具連発に使おう。
セイバーが自分のために頑張りすぎていないか心配で、休んで欲しいと伝えたりもしているが…主人の心従者知らずというか、なんというか。
ギカレーダにそこそこ言われているが、こちらも負けていない。何ならギカレーダを呼び捨てにすると楽しいことに気がつき始めてしまった。
そもそもギカレーダの絡み方が、「まだまだ可愛いもの」であるのもあるのだろうが…。
名前の由来はマーガレットから。
セイバー (シュヴァリエ・デオン ) 性別 ???
幼い少女をマスターに持つ、中性的な外見の騎士。
自己暗示の極致として好きに姿形を変える能力や、対象を幻惑する能力を持つ。が、どれも魔力を多く消耗する。
ランサー陣営に「ある魂胆」から同盟を持ちかけたものの、振り回されまくっている。まあ、マスターが楽しそうだからいいか…!
なお、セイバーの出す策が「追い詰められたやり方になって来ている」とはランサーの談。
屋敷へ潜入した情報を共有しなかったり、そもそも自分が勝ち残れるとは考えていなかったり。
マルグリットを第一に考える従者として振る舞うセイバーだが、何やら思うところがある様子…? - 8二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 21:04:51
グレイユル・アデール 性別 男
キャスターのマスターにして、マルグリットの兄。
花魔術の使い手だが、扱うものは花よりも虫型の使い魔が多め。
前聖杯戦争の数合わせで参加させられていた。その後、英霊ドゥリーヨダナと、彼との関わりから異常さを開花させた父への恐怖から逃走。
今まではこの街に寄り付くこともなかったが、再度開催されると聞き、慌てて参加。父の計画を完膚なきまでに破壊したい。
名前も知らなかった妹のこともそりゃ守りたいが、計画阻止の方が比重が大きい。
聖杯にかける望みは特にない。強いて言うのであれば、「父を聖杯戦争前の状態に戻す」こと。
名前の由来はグラジオラスから。
何でもかんでも疑うわりに、一度思い込むと止まらないタイプ。
キャスター(???) 性別 男
長い黒髪に白い長衣を纏い、女性的な気配を感じさせる術師。
マスターのことを「我が友」とも呼び、穏やかな師のように接している。ただ、ある程度の一線は引いている模様。
基本的にはマスターの方針に従うようで、突っ走りがちな主人を諌め、補佐に回り……というように過ごしている。
聖杯にかける望みは「根源への到達」。実に魔術師らしい願いである。
アーチャーのマスター 性別 男
十年前に事故(聖杯戦争絡み)でソプラノ歌手の妻を亡くした、そこそこ有名だったバイオリニスト。妻を失う遠因となった楽器は殆ど手放し、完全に老人の隠居生活。
事故当時の妻が付けていた「とても甘い香りの香水」が、十年経っても頭から離れないし、とても良い香りだと感じている。
聖杯にかける望みは「妻と共に、自作の曲を奏でること」。
その為ならば、どのような手を使うことも厭わない。
アーチャー(???) 性別 男
赤毛の竪琴使い。不可視の刃を操る。
主人から下された(不本意な)命令を遂行しては「悲しい」と竪琴を爪弾き嘆く。
その割にはギカレーダを救い、マルグリットを救い……と、騎士としても中々燻し銀なポジション。
何なら自らのマスターのことも嫌いじゃない。意外にいい空気吸ってるぞこのトリ。
聖杯にかける望みは、特筆するほどのものではない。
マスターの願いが叶えばいいな、とは思っている。 - 9二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 21:06:22
ライダーのマスター
アデール・フラワー社に勤め、土いじりをしている哀れな社畜兼巻き込まれマスター。最近いい声のUMAに付き纏われている。
自棄な発言を乱世の器と称され気に入られてしまった社畜の運命やいかに……? 目も嗅覚も顔色も死んでる。
この状況においては、「既に死んでるのでゾンビにならない」的な逆方向の強さを獲得している。
ライダー (赤兎馬)
ある社畜に付きまとう、いい声の謎のUMA。私その待遇どうかと思います!謀反しようぜ謀反!
よくマスターの横についているが、これに付き纏われているマスターを哀れむべきか、お陰で孤独死は避けられそうなことを喜ぶべきか悩みどころである。
バーサーカー(宮本武蔵) 性別 女
初日にギカレーダ一行を追いかけ回したサーヴァント。カレー屋の宣伝を聞きつけ、カレーうどんを所望しつつも鯉口チャキチャキ。
後日、念願のカレーうどんにランサーとの手合わせで戦闘欲も満たされ…そうだったっていうのに、いいところでアーチャーの邪魔が入るなんて!許せません!ちょっと追っかけてくる!
外に出ないマスターの代わりと言っては何だが、かなり現代をエンジョイしていた。多分写真もパシャパシャ撮ってる。
バーサーカーのマスター
並より目が良く、自分の景色を他人にも伝えられることから、写真を撮るのが好き。18〜19くらい?
十年前、まだ幼い頃に「顔が同じ男」を何十人も遠方から目撃した経験を持つ。それを興奮気味に学校で披露したところ、盛大に嘘つき呼ばわりされてしまい…
その後も「嘘つき」のレッテルが響き、色々あっての転落人生。結局、部屋から出られなくなってしまった。
アサシン (静謐のハサン) 性別 女
マスターを既に毒殺しており、現界のために魂喰いを行っていた。毒を効かない誰かを探し求めていたが、該当者にぶん殴られてしまう。
消滅をはっきりと確認したわけではないが、致命傷を負っていることは間違いない。 - 10二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 21:11:14
ラジアータ・アデール 性別 男
前・聖杯戦争の主催者にして、ドゥリーヨダナを召喚した優勝者。主催の権限を存分に使ったイカサマ試合であったが、そこは割愛。(どうやら召喚したサーヴァントの意思を剥奪していたようだが…?)
花魔術の使い手であり、特に「人の魅了」、転じては「支配」なども得意とする。そもそも、素の人心掌握も得意らしい。
本聖杯戦争では誰も召喚していないはずだ、とセイバー談。
現在、街に無数に溢れる百王子らしき「謎の影」や、人々を操り参加者へとけしかける「甘い花の香」など、様々な出来事を引き起こしては参加者を追い詰める。
彼の「計画」はマルグリットの命を奪うもののようだが…?
アデール家は「無駄な争いはしない主義」だそうだ。
マルグリットは争いを好まないし、グレイユルは争いが始まる前に無理やり元凶を断とうとする。
ラジアータは「事態がどう転んでも自分が有利になるように」盤上を整え、相手を圧倒してから交渉を始めるらしい。
名前の由来は彼岸花から。
【現在の諸々】
・前聖杯戦争にてドゥリーヨダナが召喚されていたらしい!
・しかもそれはマルグリットの父親がマスターだったんだって!
・甘い香りが街に満ち始めたと思ったら、大男の影が大量に現れ始めたし、操られた民間人も山ほど出てきたぞ!
・これを止めるにはどうしたらいいんだ!? ←イマココ
(ということで、めでたく4スレ目です) - 11二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 21:16:09
立て乙です
- 12二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 21:34:56
前スレの「手のひらクルクル風車じゃん!」語感良すぎて好き
- 13二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 22:15:15
祝4スレ目
更新が楽しみでならない - 14おさなきぶゆうでん23/12/22(金) 22:42:06
ほんとだって。ほんとにいたんだって!
かおがおなじやつが、なんどもでてきて!
すっごいこわくてさあ!
ふたご? もっとだよ! みつご? ちがうちがーう!
じゅうにん、にじゅうにん、もっといたんだから!
え? そんなのありえない?
ち、ちがうって! うそじゃないって!
ちがう、ちがう……! うそじゃないんだって……!
うそつきじゃない! うそつきじゃないもん……!
しょうこあるし! しゃしんとったし!!
ほら! ね!? ……え
しゃしんのほうが、うそ……? そんなことないよ!
しゃしんはうそつかないよ!
\■■さんがうそついてまーす/
あ、あやまる……? なんで?
わるいことなんてしてません!
せんせい、なんであやまらないといけないんですか……?
かえりのかいがおわらなくて、みんながかえれないから……? ……………。
う……
うそ、ついて……?
ご、ごめん、なさい……?
ひっ ま、まじめにあやまってます!
ごめんなさい! ほんとうにごめんなさい!
ぜんぶうそです! ぼくはうそつきです!! - 15おさなきぶゆうでん23/12/22(金) 22:44:55
……はい? 顔のある、のっぺらぼう……? そんな、意味不明な怪談が?
ああ、何度も同じ顔と会う……? ……へえ。
嘘は死ぬほど責め立てるくせ、二度と許さなかったくせ!
面白おかしい噂は死ぬほど持て囃すのな!
「でも、嘘じゃなかった! 嘘じゃなかった! あはは! 本当だった! 本当にいたんだ、あんなに沢山いるじゃないか!」
今でも夢に見るあの糾弾。それの答え合わせが今、目の前に広がっている。
今日見えた「それ」は、全身がただの黒い影だけど。以前のような顔なんて、全く見えないけど。
……覚えている。その背格好は明らかに、あの日の大男たち!
それが今、街中を闊歩している。
影の数はもう数え切れないし、なんなら見覚えのあるご近所さんもそのパレードに参加している。正気とは思えない表情で。
「それってつまりは地獄じゃん。……あー何も見てない。僕は何も見てない! 知らない! ……はは、ゲームしよ。現実逃避、現実逃避!」
十代後半、八か九……その辺りだろうか。まだ二十歳には届かない程度の青年は、窓のカーテンを勢いよく閉めた。
その床にはカップ麺の容器が散乱している。
不健康な生活を繰り返したせいで肌は青白く、その手の甲には刺青のような赤い模様が刻まれている。
何も見なかった。存在を無視することにした。忌むべき物として切り捨てた。
……それもまた、一つの正解かもしれない。
こと、魅了を主軸とした花魔術への対応としては。
何せ、それに胸動かされてしまうことが全てのトリガーなので。
しかもその学生は、ただの一般人。
家に突然転がり込んできた、ひどく騒がしくも鮮やかな女のことも無視しているような……
とかく現状維持を願う、ごくごく普通の一般人なので!
取れる手段など、無視くらいしかないのです!
——どんどんどん。どんどんどん。
ヘッドフォンをしていても聞こえてくる、二人分の叩く音。
……ああ、ちくしょう。 - 16おさなきぶゆうでん23/12/22(金) 22:47:05
珍しく両親の休みが重なってたせいで、こんな目に遭う羽目になる。
自室の扉を叩く音が、本当にうるさい。
この部屋に入ろうとする二人から、全く理性を感じられない。二人はおかしくなってしまった。「どうしたの」なんて、扉越しに話しかけるんじゃなかった。
……。
もし、もしも。…。このまま鍵が壊れたら?
………ばんばんばんっっ!!!
「ひっ!?」
「こっちこっち! 窓! 窓! 割られたくなかったら開けてー!」
「み、宮本さん……?」
「いやー、外を見てきたけど凄いわね。街そのものが術中よ、大掛かりすぎ!」
「やっぱりどこもそう、なんだ……」
「ほら、行くわよマスター! 扉から出られないんなら窓から行きましょ! それくらい、悪いことのうちに入らないって。この私が保証します!」
「え、えっ!? いい! 大丈夫! 僕なんかが家から出ても何にもならない!」
「なるって! ……こんな嘘みたいな事態を収めに行くわよ、私と、君と、二人で! ねっ? ついでに撮っちゃいなさいよ、写真。好きなんでしょう?」
「で、でも……どうせまた、加工とか言われるし。意味ない……」
「? ああ、違う違う。誰かに認めてもらう為じゃなくて……こんな面白い構図、滅多にないと思わない? 一生に一度のチャンスかもしれないわよ?」
「…………それは…」
そして、例の冒頭に至る。
呆然とした青年に、バーサーカーは大爆笑。
——確かに面白い構図が撮りたいとは思ったけど、面白すぎるのも大概にしてくれ! - 17二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 22:54:44
引きこもりマスターを引っ張る武蔵ちゃん良いねぇ
- 18二次元好きの匿名さん23/12/22(金) 23:29:24
うっ狂マスターの過去すごくしんどい…辛い…
- 19二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 09:57:13
保守
- 20二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 14:12:39
これは天元の花
- 21二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:44:27
狂マスターにとって武蔵ちゃんは眩しい存在なんだろうなぁ
- 22二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 23:09:39
「ふむ……………」
「流石にこの形式だと、簡単に解除とはいきませんね……仮にも土地の管理者、何とも磐石な体制を整えたものです」
「街中の植物が絡み合う根をネットワークのように定義し、様々な地点を経由することで真の所在地を誤魔化している……非常に面倒ですね、演算機を使ってもある程度の時間が掛かってしまう」
「……はい? ああ、彼女が私を呼べと。確かにランサー単独に任せても良くありませんね、いくらかエレメンタルを放っておきましょう」
「説明も求められている? 無論構いません、何を躊躇うことが? そもそも、ある程度は情報を共有したほうが良いでしょう……その不満げな顔は一度押さえるように、グレイユル」 - 23二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 23:17:31
「——この香りは舞台を整えるため。あの影は…確かドゥリーヨダナの持つ宝具は、同一である自らの兄弟を呼び出すものでしたね」
「ああ、親父が言ってたから間違いない」
「ならば影の正体は確定です。ランサーもそうと扱っていますし」
ふむふむ…何にせよ花の香りを嗅ぐとまずいのはグレちゃんのと同じだね〜!
「ゔ…仕方ないだろう、ランサーは倒さないといけなかったし…親父にバレるわけにもいかなかったし…!」
まあその辺は一生脅しのネタにするだけだし良いんだけど
結局この匂いはどういう風に使われてるのこれ?
「大きく占めているのは、『人の心を大きく動かすため』ですね。感動した時というのは、少なからず隙ができますから。グレイユルが薬品に花油を合わせたのも、『いい香りだ』と感じさせて薬品の効果を上げるためでした」
もしかして花が嫌いな奴には効かない?
「効きにくいとは思います」
じゃあ今から嫌いになってみるか…!
「ただ、アデール家当主は元より魅了を得意としますから。散布されている気体にも、様々な工夫がされていますよ」
工夫?例えば?
「例を挙げれば…程度の差はありますが、この気体を吸うと惚れやすくなってしまうとか」
ほ ほれやすくぅ!?
「魔術の素養が無い者は大きく影響を受けますので…街中の人がこの花の香りに惚れ込んでしまい、当主の思い通りになっていると考えください。ここは細路地なので人は来ていませんが」
そ、そんな…!?気体を吸うと惚れやすくなっちゃう…のか……
そのぉ………ら、ランサー……!?
俺の…か、考えすぎだとは、思うんだけどさぁ……!?
「あ!?何だ!こっち忙しいんだが!話は聞いてるから手短に言え!」 - 24二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 23:25:42
ランサー……その……言いにくいん…だけど…………!
あのさ……!
「おう」
食い放題の店とか目に入れないように気をつけてくれよな?
窓ガラスに顔突っ込む勢いで店に求愛されても困るからさ
「流石に惚れねえよ!!??」
えー!そうなったら面白すぎると思ったんだけどなー!見てみたかったなー!
まああれだ、お互い気を付けようぜランサー!俺も定期的に札束のこととか思い浮かべて頑張るからさ!
「お前な……」
なんだよぉその適当な反応!
あっ!さては拗ねたな!ごめんてごめんて!ランサーのカレーにするね!
俺、この戦いが終わったらランサーが作ってくれたカレー食うんだ………!
「何か嫌な予感がすんだよやめろその言い方!」
フラグは立てとくに限るんだぞ!知らないのか!?
「くそ、相変わらず緊張感がないなギカレーダ…!というか、キャスター!」
「はい」
「殴ってりゃ向こうが疲れてくるかと思ったが、こいつキリがないんだが!一発で消えるもんだから、もう何百やったか分かんねえぞ!」
「確かに、あれだけ討伐しても影の質に変化は見られない…元凶を絶たないことには、何も変わらないと断じて良いかと」
「へえ!元凶ねえ!そいつは何処かとか見当はついてんのか!?後ろの方で随分と難しい顔してたが!」
「巧妙に隠されていましたが、今回の術式の起点はアデール家の屋敷でしたよ」
いろいろやれる家でやるのはまあ、当たり前っちゃ当たり前か…
じゃあ家をぶっ壊せば良いのね?
「そこが今回の術式の肝でして。この術式は、起点を破壊したなら解決、とは行きません。街中ならば何処からでも再発動出来るようになっているので」
「…は?何処でも?こんな大掛かりな術を、街ん中逃げ回りながらでも使えるってことか?」 - 25二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 23:37:25
「元より『何処で発動しても起点を誤魔化せる』ように術式が組まれているのでしょう。すでに屋敷を離れて、起点を破壊された瞬間にまた術を発動させる魂胆かと」
また探して壊す頃には、また別のところにいるやつ〜!
不毛すぎる追いかけっこ始まっちゃうよ〜!!嫌すぎ〜!
「じゃあどうすんだ?ソイツを探して締め上げねえと意味がないってことだろ?」
「二手に分かれましょう。ランサーには屋敷の起点破壊を。私達は術式そのものを止めます」
先生!起点と術式…?の違いを俺にも分かりやすく!
「起動スイッチを破壊するのがランサー、本体そのものを破壊するのが私達です」
オッケー分かった!でもそれ本体に四人行ったほうが良くない!?
「では………そちらが向かうのは、起動スイッチ兼弱点の露出したコアとお考えください。コアは複数有ります、一つ壊しただけでは停止には至りませんが、かなりのダメージが手軽に入ります」
オッケー分かった!それは全力で壊すわ!!
例えがゲーム寄りなの気になるけど、分かりやすさは先生って感じする
なんかさ…キャスターに勉強教えてもらいたかったよ俺…まあ真面目に勉強するわけないんだけど…
「いやしとけよそこは」
「勉学に励まない意味がわからないのだが」
クッ、これだから真面目に料理してるヤツと金持ちの坊ちゃんは…!
俺みたいなサボり魔人間の苦悩とかわかんないんだ…!! - 26二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 23:50:47
……なにはともあれ!話は決まりかなこれ!
ランサーもそれでいい?弱点ぶっ壊しに行こうぜ!
「お前がいいなら良いが。信用するってことで良いのか?」
んーーーちょっと違う!グレちゃんのこと信用はしてない!
何故って面白い人って信用ならないからね!ネタ優先で変なことしたりするからね!
「…それは貴様自身に向けて言っているのか…?」
「静かに。今は彼らが話していますので」
「……!(納得のいかない顔)」
ホラ、あくまで俺らの担当ってダメージを出すだけじゃん?
ちゃんと術止められるのはグレちゃん側だけってことになるじゃん?
つまり!俺がミスろうがミスるまいが全部グレちゃんの責任になる!乗るなら今!
って感じかなぁ
「……そう、か」
ってことで、お得な感じだから乗る!嘘だったら後で脅す!
この事件を止められたら俺のおかげで!止められなかったら全部あっちのせい!
マルちゃんはセイバーがついてるし、他の人は俺わりとどうでもいいし…
ま!ともかく!
今から移動ってなると、走ってくのは無理だな!
派手に飛ぼうぜ、ランサー!シュワッチって感じで変身だ!
「着装な?……おらよっ、と。ほら、ここ掴まれ」
その軽い掛け声で影がスッゲー吹き飛ぶのなんか頭バグるわ
こんなのとっとと解決してさ、店の看板メニュー考案とかしようぜ!
「おう!……それは真剣な鼓舞…なんだよな?またフラグ…とかじゃないんだよな…?」
えーっ信用されてなくて傷つくなあ!
それはランサーの受け止め方によるんだぜ! - 27二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 10:34:57
保守
- 28二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 20:21:07
保守
- 29二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 07:24:39
ほ
- 30一方その頃…23/12/25(月) 12:26:30
「どうやらセイバーは逃げ仰せましたね。となれば一度離脱し、術中間違いなし! なマスターと合流し正気に戻したいところですが。この人混みとなると、無難に距離が稼げるのは……」
「やはりビルから滑空ですかね。おお、我は空高く飛ぶ(I can fly)——!」
「何なんだよこの状況はぁ!? 自分はただ寝たいだけなのにそれも許してくれないのかよぉ!!! 家のドア破壊しないでくださーい!! 賃貸なんです!! もういっそのこと街ごと焼き払っちまうか!? 自分は構わないんですけど!!! はーーーっ!!!! あ゙ーー!!!!!」
「おお、睡眠不足が極まって大変なことになっています。どうどう、どうどう……」
「何なんですか急に常識人ぶって!!! 謀反しろって言ったのはライダーでしょう!!!??? 何で今更止めるんだよ!!!!!!」
「ムッ、そう言われると反論出来ない気がしてきました。いやこれは止めた方が良いのでは……? あの、火を放つのはやめましょう。いざとなったら私が吐けますので、貴方が手を汚すことはありません」
「火を吐く馬!?!? なにそれ!!! もうなんなんだよ!!! 何なんだよ!?!?」
「どうどう。この獣の如き第六感が、元凶の気配を拾っています。まずはそちらを殴ってからです。あと声は落として下さいね、山のように影が寄ってきましたので!」
「……あっやっぱこれ幻覚じゃないんですね。わあ」
「幻覚は扉を壊しませんが……? おや、ご覧くださいあのビルの屋上から下を眺めている影……まさか、この惨状に悲観された方……!?」
「なんだって! 絶対に逃すなライダー!! 先に楽にして堪るか!!」
「そうした方向なんですね!? 取り敢えず助けに行きますヒヒーン!! この呂布、空中戦も得意ですのでー!!」 - 31二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 12:43:15
………あばばばばばば!
………おぼぼぼぼぼぼ!!
「…………なあ、ギカレーダ」
おぼぼ?
「何で前見ながら口開けるんだよ、風圧で顎外れるぞ。周りは俺が見ててやるから静かにしてろよ」
(じゃあこっちで話すけどさあ!前向いてないとランサーの鎧に顔面が押し付けられるんだよ!真冬の外でさあ!金属に顔くっつけろってさあ!拷問だと思うんだよね俺ぇ!)
「どう考えても顎外れる方が拷問だろ…」
(ホラ、あと面白いじゃんこういうの)
「ネタに走って身を破滅させるのやめろ?お望み通り後ろ向きで小脇に抱えてやるから静かにしてな」
(やだー!?ワレワレハウチュウジンダってやれなくなるのやだー!まああれは羽が回ってないと出来ないんだけどさ)
「相変わらず意味が分からんなお前は」 - 32二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 12:49:16
「あーーっ!良いところに!」
(この声は…妖怪!うどんの妖怪!!)
「こんにちはっ!そこの空行くお二人さんは、どちらへ向かうんです!?もしかしなくても何か知ってたり!?するわよねっ!ってことでお隣失礼!」
「み、みやも…待っ…酔っ……!酔うっ…!!」
「あっ、ごめんなさい!急にスピード上げちゃったわね、大丈夫!?初めましてこちら、私のマスターさん!屋根の上走ってくってなると、流石に抱えるしかなくて…」
ランサー!速度少し落としてくれ!声聞こえないから!
あと初めましてー!俺ウマス・ギカレーダって言います〜!
それにしてもお前顔色やばいね!どっかで吐いてきたの?
「へっ?か、顔は、…も、元から…っ!」
あっそうなんだ なんかごめんねすごいシェイクされてんね
そんなら後でランサーの飯とか食いなよ、健康は食い物で作られるんだぜ!
「——おや、ランサー!」
お、セイバーにマルちゃん!
「良かった、無事だったんだね!彼らはバーサーカーとそのマスターかな?…そうだ、それよりキャスターは?」
「ううー…つかれたー…くらくらするー」
色々あってかくかくしかじかでー!
「…キャスターのマスターは彼女の兄…?すまない全く状況が読めない…ともかく、今はアデール家の屋敷に向かっているんだね?なら、道すがら情報を整理しよう。バーサーカーとそのマスターにも共有しておこうか、前提は広く知られている方がいい」 - 33二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 12:51:02
【セイバーのメモ】
・謎の黒い影はドゥリーヨダナに関連したものである
数で押されると少し面倒だが、影一つ一つにサーヴァントとしての格はない
キャスターのマスターいわく、「以前はそうではなかった」らしい。一個体一個体がもっと強く、しかし無数に出現すると言うようなものではなかった。(当時はやはり、百が上限か)
バーサーカーのマスターが十年前に目撃した大男からは表情も窺えたようなので、やはりこの十年で別のものに変質している?
(十年の月日で劣化している? 数を増やしたせいで質が落ちた? それとも?)
・街に満ちている香りは「魅了」のためのもの これに心が動かされると、術者に操られてしまう
魔術の素養がないと弾くことは困難
現在はそうして操られた民間人がアデール家当主・ラジアータの手中に落ちてしまっている
「魅了」を上回る心の動きで術式を解除することが可能だが、一つ一つを解除して回る時間はない
・キャスターは術式の解除に向かっている
・アーチャーは影&民間人と戦闘中
・ラジアータは前回の聖杯戦争の勝者であり、ドゥリーヨダナのマスターであった
今の彼がどうした立ち位置なのかは不明(聖杯戦争後にサーヴァントを維持するのは相当な負担だが……だからこそ、現在の影は劣化しているのだろうか?)
・キャスターのマスターが「マルグリットが狙われている」と口にしていたが、詳細は不明 真偽も不明
・現在の目的は魅了術式の停止
ランサー陣営は起点である屋敷に乗り込もうとしていた
「ねえねえ!私達も向かっていいかしら?マスターはそんな顔しない、渦中の方が絶対にいい一枚が撮れるわよ!」
「宮本武蔵は協力に乗り気ってことか。いいと思うが…どうだ、ギカレーダ?」
俺はいいと思うよー ただ、マルちゃんはどうしようねって
一応狙われてるらしいし?セイバーはプロ的にはどう?
「そう、だな…私としては…」 - 34二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 13:03:15
「わ、わたしは行きたい!自分だけ逃げるの、良くないと思う!しかも、おとうさんが悪いことしてるんでしょ!?…何でそんなことしたのって、聞きたい」
「マスター…」
「そうか!んじゃ、ぶん殴りがてら話を聞きに行くとしよう!サーヴァントが三人もいりゃ、魔術師一人なんぞ何とでもなるだろうよ」
「賛成っ!私もそろそろ格好いいところ見せたいし!」
じゃあ大勢で乗り込む感じかな!家そのものをぶっ壊せちゃいそうな感じだね!
「そ、それはちょっと…わたしの育てた花とかもあるし…」
ごめんてごめんて そういや屋敷はマルちゃんの家だったね…
その家も、場所的にはそろそろつくかな?じゃあみんな気を引き締め…
……おい見ろランサー!トナカイ…じゃないな、なんだあれ
う、馬が!!
馬が赤いやつを背中乗せて空飛んでる!!!
「ギカレーダ!お前またふざけたこと言ってんじゃなマジだ飛んでる…いや跳んでる…?」
「さ、サンタさん…?サンタさんがきた……?」
「多分違うと思うなあ私は…」
「ほら!一枚!ここは一枚撮るべきじゃないのマスター!サンタクロースですってよ!」
「だってサンタじゃないよ…赤いのは服じゃなくて髪だし。なんかスーツの人も乗ってるし…馬に腕二本生えてるし……」
「腕二本…もしかしてさっきの写真の!?あ、あはっやばっ、ツボ入っちゃう笑っちゃう!助けて!誰か助けてーっ!」 - 35二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 21:07:03
保守ー
これをクリスマスに投稿するスレ主流石だぜ
サンタ(呂布(赤兎馬)) - 36二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 23:14:42
クリスマスの日にサンタネタを入れるとはスレ主流石です。
- 37二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 09:27:05
やたらイイ声でしゃべる腕生えたトナカイと長髪ロン毛でI'can fly するサンタクロースとか頭おかしくなる…
- 38二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 20:28:20
【前幕/花】
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ————
「召喚に応じ参上した。キミが私のマスターかな」
「サーヴァント、■■■■。真名を——」
そうしてわたしは、二度目の召喚を成功させたのだ。
……………。
…………。
………。 - 39二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 20:37:02
こうして!
アデール家の屋敷の前に沢山の人が集まったのであった!
…いやマジ多いな、ひとまず点呼!!
いち!俺!ギカレーダって呼んでよねっ!
あとこっちはランサー!
「紹介された通りだ」
「え、えっ…にっ!マルグリット!こっちはセイバー!」
「ああ、よろしく」
「………(おろおろしている)」
「はーいバーサーカーでーすっ!どうぞよろしくね!」
「………(眠そうにしている)」
「ヒヒン。ご覧の通りの人馬一体、ライダーです」
「………(嫌そうにしている)」
「アーチャーです、以降お見知り置きを」
はい!合計十人!!もう把握できない!早急に持ち場が分かれて欲しい!
…それにしてもノリが悪いな残りのマスター共は!?
仕方ないなあ俺が代わりにやっとくねハイ上から!
三番!バーサーカーのやつ!
四番!ライダーのやつ!
五番!アーチャーのや…そんな睨まないでくださいよアーチャーの方ぁ! - 40二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 20:42:44
「若者に雑な扱いをされる歳ではないのでね、僕は。そちらの若者は、年長者は敬えと親から教育を受けていないのかね?」
へーっよく言うよさっきまで洗脳ゾンビの群れAだったくせにねこのおじいさんは…!
「彼には魔術の素養が殆どありませんので…それに、香りに弱い事情が事情ですから」
「アーチャー、要らぬ口を開くなと何度も」
ハイハイあれだろ惚れっぽいおじいさんってトコだろ?
「いえ違」
赤髪サンタとおじいさんは無視して次次ぃー!話進めるぞセイバー!
「ひとまず全体に前提の共有だね、お互いの認識の違いで計画が破綻しては良くない。特に伏せるものでもないし、開示するよ」
こちらがセイバーがさっきまとめてくれた情報でーす はいメモ配るね〜
「ここで一つお伝えしたいことが。ご婦人の無視にもめげず、挙手させて頂きます」
お、何でしょうアーチャー 挙手してえらいから無視はやめて発言を許可します
「魅了を解く方法についてです。セイバーの幻惑宝具のみならず、音楽や暴力でも問題ないようですよ。どのような手を使っても良いので、香りよりも心を揺さぶればかき消せるようです」
流石ゾンビAになってたマスターの横に飛び込んで、そのまま耳に爆音流し込んだアーチャーはいうことが違うな…
見てて面白かったけど、アレは結局音楽だったのか暴力だったのか…!
「両方合わせて暴力的な音楽ってことでいいだろ」
雑だなランサーはも〜〜 - 41二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 21:04:12
「私の音が聞こえていないようだったので…つい張り切ってしまいました。ライダーの背から飛び降りる必要はなかったと反省しています」
「………雑談程度なら聞こえているぞアーチャー、僕の耳はそう遠くなっていない」
「ハ、失礼を働きましたことはあとで如何様にも償いますので。今は迅速な対応こそが正義、それに…貴方をあの香りに惑わせたままにしておくのはどうも。私の心情としましても…ええ、まあそんなところです」
えーっとねガン無視で行くけどね!
みんながここまできた方法が!
俺たちが空を飛んでて!
セイバーとバーサーカーは屋根伝い!
ライダーは……飛んで…跳んで?きたよな!で、アーチャーはその背中に乗ってた!
純粋な疑問だけどどうして背中に乗ることに…?
話進めないとだから後で聞くね…?
キャスターは別行動してる!アサシンはランサーがぶん殴った!
つまり、参加者はほとんどがここに集合してるってわけ!すごいねえ!
というわけで勿論ここで今後の優勝のために誰かを背後から刺してもいいんだけど
「おいギカレーダ」
「私のマスターの前でそうしたことを言われるのは良くないかと」
「アーチャー、口を閉ざせ」
でもそれは、残り四人からボコられるってことでもあるからねえ…あまりオススメしないぜっ!
と、鎌をかけておく!良い子のみんなはしないよね!
「…それでは足りないな、ギカレーダ。もしかして、少し丸くなったかい?」
いんや、マルス・ギカレーダにはなってないはずだけどな…
というか、この程度じゃ脅しにもなってない感じですかプロ的には もっとパワーと暴力が要るやつ?
「暴力は要らないけど…含みではなく、断言が必要だ。『私はアーチャーと共に屋敷に乗り込むのは避けたい。マスターには令呪という絶対命令権がある。サーヴァントの意思がどうであれ、敵対的なマスターと共に作戦など行えない』ってね」
「せ、セイバー…?そんなに言っちゃってだいじょうぶ…?」
「というより、言える人がいないからね」 - 42二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 21:33:20
「アーチャー陣営。もし作戦に参加するのであれば、キミたちには屋敷の入り口付近に留まってもらい、影と人々の暴走から目を引く役目を担って貰いたい。作戦中に彼らが乗り込んでこられては困るからね」
「…それで、僕らに何の益があると言うのかね。それは交渉とは思えないが」
「益…?そう、だな。キミたちは勝利を望んでいたね。今後、敵本陣に乗り込む上で我々は消耗を強いられるだろう。しかしここで留まる分には『消耗』というほどのものはないはずだし…」
「それだけか?」
「…………我がマスターの為にも、勝手に『貴方に倒されます』など言うわけにも行かないしね。…そもそも。飲んでいただけないのなら四組でキミたちを倒すだけだよ。足並みを乱すなら居ないほうがマシだ、この事態を収める邪魔をされるくらいなら…」
「ほう!結局は脅しか、品がないな!」
「いいえマスター、益ならありますよ。このアーチャー、断言しましょう。これはもう、奥方もスタンディングオベーション間違いなしの」
「アーチャー、その喧しい口を閉ざせ」
「ぐ…私は悲しい…!では、言葉は無しに語らいましょう(竪琴を取り出す)」
「私としてはこんな無駄話が長引くのは嫌なんだけどな…!」
よし!アーチャーはマスターの説得出来そうだし、俺たちはこっちの話するか!
「あれで!?あれで出来そうなのかい!?本当に!?」
いやさっきアーチャーとアイコンタクトで会話したんだけど、すごいウインクしてくれたし
多分何とかなるよアレ知らんけど
全部アーチャーに任せて俺たち四組で乗り込む感じにするか、他にも残る人を置くか!その辺の話をする!
…アーチャーの監視的な?あとは向き不向きとかもあるよな!
「………(死んだように寝ている)」
あとな、残酷だけどライダーのマスターはな
あれはもうダメだ
ウマちゃんの背中の上でゴールさせてやろうな - 43二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 22:12:30
ライダーのマスターーwwwwwwwww
安らかにな…rip - 44二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 23:46:31
- 45二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 09:17:58
この聖杯戦争お労しいマスターばっかよの
特にライダーのマスター大丈夫か?全く戦争関係ないとこで死なん? - 46二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 11:59:52
「…ウマちゃんの背中…?ハッ、まさかウマちゃんって私ですか。そんな呼び方をされたのはウマれて初めてです…なーんて!」
おっみんな!ウマちゃんがなんか言ってる!ここ笑うところだよ!!
ギャハハ!!ヒヒヒ!!!
………
おいみんなも笑えよ!!ウマちゃんが可哀想だろ!!
「ハハハ!これは愉快ですよね!ありがとうございます!」
やっぱウマちゃん笑い声もいい声だねえ!
えすえむ?みたいなやつの動画やったら儲かると思うよ! - 47二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 12:15:48
………。さて!
となると残るはバーサーカーかな!
俺たちは突っ込むつもりだけど、そっちどうなのよ?
「お、温度差…が、はげしい…!激しすぎる……」
「諦めろバーサーカーのマスター、アレは嵐のようなヤツで——」
「——ひっ!?独り言っ、ですっ!ご、ごめんなさいっ!煩くてごめんなさい!」
「え?あ、おう、なんか怯えさせて…すまん…?お、俺も悪かったな…」
「ランサー師匠、おおきいから…」
「マルグリットのことも初対面で泣かせたなそういや…」
「なっ、泣いてないし!師匠に泣いたわけじゃないし!わたしが怖かったのは悪いことするアサシンだし!!」
「んー、どうするかっていうか…そもそもあんな人混みで刀振り回せないし、私は突入組がいいかしらね!」
あ、やっぱり?遠距離攻撃なさそうだもんね、サムライ
バーサーカーは突入したいらしいけど、マスターの方はどうなの?なんかそういうノリって顔じゃないね?
「や、役に立てそうになくてごめんなさい…!」
いや責めてない責めてない!後でいくらでも独創的な謝罪するから話聞いてもいい?
ほら!後でランサーが土下座してくれるからさ!だから安心して…お前はどしたい?話聞こか?
「おい」
「いやっ土下座とかほんと要らないですっ」
ほーん!じゃあランサーが土下座しないでやるから話しな!
少しでも遅れるとお前の目の前でランサーがこう(土下座)だぞ!! - 48二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 12:25:01
「はいっ…!ぼ…く、は……!その、戦いとか…よく分からない、し。ひ、引きこもってて、体力もぜんぜんない。歩くの、遅いし…みやも…バーサーカー?の足手纏いになると思う。足並み揃えられない僕なんか、置いてってくれていい…かなって思ってて!」
「いや、それはちょっとよくない!まず私が嫌!連れ出しておいて何もせず置いてくとか無責任じゃない!
マスターお前なあ!足手纏いが本当のことだとしても、そんな悲しいこと言うなよぉ…!
人間、長所はいくらでも短所に言い換えられるんだぜ!?
「ぎゃく、ギカレーダそれ多分ぎゃく」
ざんねーーん逆じゃないよマルちゃん!
マルちゃんのそうして大人の俺を呼び捨てにする度胸のデカさも、場合によっては無礼なガキンチョって思われるんだよ勿体無いねーって話だよ!
「んん?やっぱ、ぎゃくじゃないかなあ…?」
ま、ものは言いようってことだね 詐欺スレスレってことは詐欺じゃないわけ!
つまりは「俺ってばいつも周りに気を配るしハキハキ喋れるし引いちゃいけないとこは絶対引かない度胸もあるもんねー」って詐欺スレスレ発言はね、嘘は言ってないから詐欺じゃないんだぜ!
な!ランサー!そうだよな!
「そこで俺に振るな!あー…粗探しして、大声で脅して、何か貰えるまで引かない、とか訳せばいいのか…?つか訳していいのか?」
おう!大体そんな感じ!ありがとね!
ご覧の通り短所なんていくらでも作り出せるんだ!沢山短所がある気がしても気のせいかもしれないぜ!
ってことで長所を活かす方向で話を進めようね!
パンパンッ(手を叩く)
プロ!この人にいい感じの役割を! - 49二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 12:38:05
「…長所を活かすなら尚更、屋外で活躍してもらいたいね。さっきもアーチャーの赤い髪を見分けてたし。常人より視力がいいし、観察眼もある。それはこの状況では助か」
「目が良くて、それ、何になるんですか…?」
「アーチャーは影を倒しつつ、人を正気に戻しながら動いていたらしい。なら、キミの目で正気に戻っている人を見分けて貰えたら…防衛とは別に正気の人にアプローチが出来るなら、事態終息後が楽になるんじゃないか」
「しょ、正気な人がいたからって、それも何になるんだよ…!?遠くから見えたって、僕じゃ助けられもしないのに!そうだよ、いつもいつも『見てるだけ』だ…!」
うお、いきなり弾けるなあ!?息継ぎ大丈夫!?
急に大声出すと喉痛めるよ!?叫ぶの慣れてないねえ!
「や、屋根の上を歩いて、ようやく移動できるような状況で…!?地面なんか歩けない!もし、屋根も何もないところに、人混みのど真ん中に、正気な人がいたとして!でも何も出来ないんだ!その中で訳わかんなくて怯えたりとか、泣いたりとか、また洗脳されてくのをただ見てるだけなんて、何の意味も」
あーなんか長所が逆にトラウマだったっぽいな
申し訳なくて土下座したいって気持ちが湧いてきたよ
「やめてやれ」 - 50二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 12:41:55
「……ほう。陸路は人に埋め尽くされ最早使えない、ならば」
ムッ、その無駄に良い声は…
「私のように空を飛べればよろしいのですね」
ウマちゃん!!ウマちゃんじゃないか!!
「真に人馬一体の我が身。そして武芸百般(馬)とは即ち、水中戦空中戦、洗脳された人民を救うといった尋常ならざる戦いをも乗りこなす絶技の証明。乱世の器と共に全力疾走での人命救助も、またオツなものかもしれませんね」
わあい!何言ってんのかわかんねえけど頼もしい!!
「バーサーカーのマスターよ、目の良さとは戦場において実に有用な才です。そう卑下することはありません」
「は、はい…?」
「もし貴方が戦場にて輝きたいと願うのであれば。このライダー、一時ではありますが貴方を背に頂き共に空を駆けましょう」
「え、えっ?ありがとう、ございます…?」
「バーサーカー、貴方のマスターをスカウトしてしまいましたが。これは大丈夫ですか?」
「私は構わないわよ。マスターがやりたいなら、やっちゃえばいい!…剣術バカの私じゃ、連れ出す所まで出来て御の字って感じね。後は全部お任せするわ、ライダー。この子を頼みます」
「必ずや貴方のマスターを活躍させて見せます!私、人を見る目も良いので!…それではお達者で!」
ぶっちゃけウマちゃんを目撃した衝撃で正気に戻る人間もいそうだよな
マジで適任な気がしてきた… - 51「騒動の元凶、奥方の仇ですよ」23/12/27(水) 12:49:17
「では、話は纏まったね。ライダー陣営とバーサーカーのマスターは、共に人々の救護にあたる。ランサー陣営、セイバー陣営、それからバーサーカーは突入組。それからアーチャーが…」
「お待たせしました、白百合の騎士。バッチリ説得成功しましたよ」
「したのかい!?もう!?」
「ええ、私のマスターもこう仰っています。どうぞご覧ください」
「もう老体の僕はどうなってもいい。必ずこの腐った屋敷を吹き飛ばしてくれ、いいね。僕も走り回れる身体じゃないからね、ここに留まってアリ一匹通さないと誓おう。奴の魂胆をねじ伏せることこそ、僕のすべきことと理解した。だから必ず、この騒動の元凶を止めてくれ。あと僕にも一発殴らせてくれ、いいね!?」
「ご、ご老人にこの数分でいったい何が…?あとこの家は彼女の生家でもあるので…吹き飛ばすのは流石に…!」
うわあ アーチャーも洗脳の使い手とは知らなかったなあ…
「いいえミス・ギカレーダ、あれは彼の愛の発露ですよ。私はそれに気が付かせただけに過ぎず、後は彼の決意です。…彼が過去から解放されて、奥方への愛の為に前を向いて戦う気になった。ええ、私は嬉しい(ポロロン)」
へー!なんか難しいなあ!愛! - 52二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 12:51:07
…ま、何とかなったっぽいし!今度こそ突撃!
目標は術式の起点?をぶっ壊すこと!まあサーヴァント三人もいれば大丈夫だろ!
とっととぶっ壊して飯にしような〜!
ってことで正面ドア蹴破りまーす!オラァ〜ッ!!
金…!!…じゃないな、正気返さんかーーい!!
\ドゴッ/
………。
\バコッドガッドゴッ/
…あら?あれれっ 意外と硬いなこれ!?
「ま、魔術とかで、入り口は強化してたりするから…たぶん、おとうさんがいつもよりしっかりやってる…」
そんな…!足びりびり痺れてるんだけど…慰謝料請求だよもー!
じゃあランサー、今度は一緒に蹴ろうぜ!
「は?一緒に?」
何だよぉ俺を仲間外れにするのか!?俺は泣いても一向に構わないぞ!?縋りつきながらギャンッてしてやるぅ!
「もう泣いてるんだが?…仲間外れとかそういうわけじゃないが、そもそも俺一人でも問題は…ま、良いか。どうせなら景気良く行くか。…っしゃ、合わせろよ!」
\(名状し難きすごい音)/
やった扉ぶっ壊れた〜!流石は俺たちのコンビネーション!
…あっこれ蝶番的には外開きの扉だわ そりゃ蹴って開くわけないよね
まいっか!!突入ーッ!! - 53二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 13:17:15
(ここで久しぶりに安価系(なのか?)のお時間です
改めましてここまでの保守や沢山の感想、ありがとうございます!とても嬉しかったです!
忙しかったのでろくな反応が出来ませんでしたが、全部見てます!ありがとうございます!!
スレ主が今後企んでる展開の練習も兼ね、今回は>>60 〜 >>64 までの二択の多数決で決めてみたいと思います
もちろん回答の強要はなしですが、相談や考察(…?)はアリです
今回は「起点まで一直線に行く」か「屋敷の探索もする」の二択で回答していただきます
1 「起点まで一直線に行く」
間違いなく魅了術式の起点破壊は可能ですが、得られなかった情報によっては今後に響くかもしれません
vs大量の敵な幕間などが解放予定です
2 「屋敷の探索もする」
探索することで時間が少し経過し、新たな情報や、突入隊のメンバー変動が起きます
起点が破壊出来るかは、ある程度プラス補正のかかったダイスで判定します
vs単独の敵な幕間などが解放予定です
それから一応の明記ですが!
話の展開はいくらか変わりますが「この選択のせいでバッドエンドになる」とかはありません! というか今後もないです
何度か多数決フェーズが挟まるかもしれませんが、気になる方を選ぶか〜という気楽な感じでどうぞ!)
- 54二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 14:04:59
久しぶりの安価だ
いよいよ突入ですね。ルート別なのはとても楽しみですね。 - 55二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 15:01:31
- 56二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 15:07:08
お疲れ様~
なんだかアクションゲームのミッション選択肢みたいだ…(サムレム)
うーん悩む - 57二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 15:30:01
おっ久々の安価だ
思えばキャラの選定も安価でやり始めたのに、よくルート分岐なんて仕込んだもんだ スレ主の筆の速さに感謝 - 58二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 17:31:40
ライダーのマスターはまだ死んで(寝て)て、起きたら見知らぬ人がいるのか…ご愁傷さまです。
- 59二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 19:36:21
どっちも気になるなぁ
- 60二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 20:42:45
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 20:43:28
新しい情報が欲しいから 2 で!
- 62二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 20:44:15
来たわね 2で
- 63二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 21:05:04
新しい情報は1と2どっちを選んでも情報が出るのが先か後かの違いなんだろうけど早く情報見たいから2でお願いします!
- 64二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 21:40:37
ギカレーダ的には一直線しそうだけど…情報は知りたいので
2! - 65二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 22:27:48
このトリスタン口先ではペラペラヘラヘラ言ってるのに立ち回り方は優秀な騎士のギャップやばいな
- 66二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 23:01:24
(満場一致の2!!これはこれでなんか嬉しいですね…それではそのように進めていきます
あとサムレムはいいぞ
皆さんも25%offの今のうちに買いましょう
おかげさまでなんとか話の土台が固まったので、安心して安価をやれるようになりました
ここまで来たならキッチリ完結まで駆け抜けたいですね…!
もうバレてるかもしれませんが、「ヘラヘラしつつもシメるところはきっちりシメて活躍する」というのがスレ主は大好きです
全体的にギャグ寄りな言動をしつつ、シリアスな感じで進められてたらいいな〜と思っています) - 67二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 10:36:22
2に決定か
- 68二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 18:01:41
そして一行は屋敷の中へ足を踏み入れる。
最長の叙事詩に語られる豪傑の戦士、王家に仕えた白百合の騎士、それから——
——よくわからない女。宮本武蔵を名乗り、それに相応しい実力を持つ二刀使い。
加えてマスター二人。ギカレーダとマルグリット。
破壊された正面扉は庭に打ち捨てられ、彼らの背中が遠くなっていくのは外からでも見て取れる。
……ぱしゃり。
バーサーカーのマスターが彼らの後ろ姿にシャッターを切ったのは、特に深い意味はなくのことだった。
なんか、格好いいから。そんな気分で。
この後に起きることなど特に考えず……いや、考えないように努めてのこと。
どうせ自分では、何を考えたって後ろ向きになってしまうのだし。
「どうです? 撮れました?」
「は、はい。すみません、その、何も言わずに……背中の上で、振り向いたりなんか、して。バランスとか崩すかもなのに」
「謝る必要など何も。少し無茶苦茶なくらいが気分がアガりますので。強いていうなら、後で私のことも撮っていただけると。そうして後世に形が残るというのは、何においても良いものですからね」
「雑談もいいですが、そろそろ雪崩れ込みますよ、おふた…御三方? その寝てる方もカウントして良いものか……乗馬しながら居眠りとは、中々仲良くなれそうです」
「アーチャー、真面目にやってくれ。僕はもう間違えるわけにはいかないのだ。ここで失敗したら、彼女に示しがつかない」
「心外ですね、私はいつも真面目です。無論、全力で押し留めますよ。では、手筈通りに——」
そして、騎士は竪琴を爪弾く。
一つを切り刻み、一つを魅了するための一曲。 - 69二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 18:03:30
「——歌ってください、マスター」
「……う、歌……っ? は?」
手筈も何も! 男にとっては、そんなもの寝耳に水。
急に歌えと言われ、困惑しない人間がどこにいる?
「此度の私は代奏者。そして、手ぶらの貴方が担当するはソプラノパートです」
「いや、いい歳した男に出るわけないだろう。百歩譲って出たとしても、歌手でもない僕の声なぞで魅了できる訳……」
「なにも人の心を打つのは、巧拙ばかりではありません。感情ですよ、最も大切なのは。私は先に始めます、準備が出来たらどうぞ入ってください。出来ないとも、歌えないとも、そんな曲知らぬとも言わせませんよ」
それは誰も知らぬ旋律。
「いや、だがこの、曲は……だって、彼女との……。お、おまえ、いつの間に覚えて……?」
「彼」が作った、愛しい人と奏でるための曲。
日の目を見ることなく消えるはずだった、音楽を辞めた男の最高傑作。最後の一曲。
記憶の中の楽譜。埃を被った紙束。
十年越しに、亡霊の騎士によって掘り起こされた作品。
「まあ、仮にマスターの歌がド下手だとしてもです。それを補って余りある私の超絶技巧で何とかなります、安心して音を外してください。ははは!」
「お……お前は! お前は!! 本当に、何なんだ……」 - 70二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 22:00:33
うわーっ!
トリスタンがカッコ良すぎる...そしてすぐボケる...
アーチャー陣営、好きだな - 71二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 23:05:14
保守
- 72二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 23:36:48
うげーっ 家の中入ってみたけどなんか広くない!?
見た目よりなんか広くない!?そういう魔法!?
えー魔法いいなー俺も使いたかったな!なんでもいいからさー!
「魔術は、すごく勉強しないとだし…。あと魔法じゃないし…」
魔術も魔法もそんな変わんないって!くどいよマルちゃん!
「ぜんぜんちがう…!」
「魔術の起点自体は、発見できればすぐに破壊できると思う。ただ、起点が何処にあるのかが分からないのが痛いのと…」
「…くそッ、胸焼けする勢いで甘ったるい!屋敷の中の方が香が強いのは何なんだよ。こりゃ一般人連れて入るのは得策じゃねえな」
おっ!?もしかして俺置いてかれるやつ〜!?
「安心しろ、お前から目を離す気はない。数人程度なら風で守ってやるっつの」
ちえーっ まあそれでこそランサーだね、俺を見捨てないって信じてたぞ!
「わたしは平気だよ、慣れてるもん」
「だとしても、万が一のことはあるからね。マスターはランサーと一緒に行動してくれるかな?」
「むう…はーい」
「ランサーは控え、万が一の時は二人を連れて離脱要員。残りの私とバーサーカーで先行しよう、それで構わない?」
「こっちは全然オッケーよ!…でも、サーヴァント三人もいるのに固まって動くってのも非効率じゃない?別れても良いんじゃないかなって思うけど」
なるほどー、広さが気になるよな確かにな
ランサー、大声でソナー的に部屋の広さ測るとか出来ない?
「大体でいいなら出来なかないと思うが…」
マジか出来るんだ!?でもやらないでね、鼓膜破れそう!
「私は自由に歩き回ったわけじゃないけど、かなりの広さがあったと記憶してるよ。そうなると互いに連絡が取れるべきだから、マスターの居ないバーサーカーを単独にするわけにはいかないかな?」
「あっそれは確かに!あの子からケータイ?借りてくればよかったかしら」
となると?
バーサーカーは一人にできなくて、ランサーは俺とマルちゃんと一緒じゃないとまずいから… - 73二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 23:40:35
「私が一人で動こうか。ランサーとバーサーカー、それからマスター二人は固まって動いてくれ」
「え、またセイバーひとりでたたかうの…?」
「流石に単独行動が多すぎないか?マルグリットの意見ももっともだろ」
「『もっとも』?マスターが多い方に人数を割くのは当たり前じゃないか、ランサー。キミ一人でマスター二人を守りながら戦う気かい?」
「そいつは無謀だ、俺も道理としては納得している。その割り振りは正しい。真っ当に正しいが…問題は感情の方だ。…ヤケっぱちとかじゃ、ないんだな?」
「勿論、自棄じゃないさ。別れての探索が効率的で、それなら割り振りはこうした方がいいだろうという合理的判断。危なくなったら令呪を切るなりして呼んでくれれば良いよ。私はこちらを探すから、キミらはあっちを!」
あーあ!
止める暇もなく…走っていってしまいましたねえ…!
「…ふんだ、セイバーのばか。ちゃんと休んでくれないし、またひとりだし!」
「真面目過ぎなんだよな、ああいう手合いは。色々考える時に、自分を削ることは『避けるべきこと』に含まれてねえと来る。むしろ他人への気兼ねがないってんで積極的にやるからな」
「マルグリットちゃんのことを考えてるからこそ、ああして必死になっちゃうんでしょうね。でも、マルグリットちゃんはそういうセイバーは好きじゃない、っと。んー、難しい!」
「セイバーは好きだけど…んんん!!動物園、セイバーも連れてけばよかった!!」
じゃあ次はセイバーを肩車して見に行くか!キリン!
ランサーとセイバーなら張り合えるだろ!
「お前は何でそんなにキリンと戦わせたが…、……っと」 - 74二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 23:47:14
「構えろ、来たぞ」
うおおお床からにょきにょき生えてきやがったな…!デケェ影!!
今回は廊下にびっちりになっちゃうから、見えるのは数十人くらいだね
後からにょきにょきしまくるんだろうけど
「向こうはやっと仕掛けてきたか。…街で見た奴よりは、形がはっきりしてんのな。顔は変わらずぼやけてるが、体はしっかりしてるように見える」
「んん…ここから遠くに行くと、弱くなる感じなのかも…?どんなにキレイな花でも、とおくから見たら分かんなくなっちゃうから…。おとうさんも花魔術だし、そういうところは同じなはず!」
「へえ!ならこの影のカラクリも、家の中、もしくさ近くにあるって感じかしら?…じゃ、それも探して見ましょうか。何ならそっちも壊しちゃいましょう!」
よっしゃ!バトルスタート!
俺らは後ろで応援してるから二人は頑張ってね!
…あ、マルちゃんは魔法で援護してみたりとか、する?
「そ…そっか。ここわたしの工房だ、花もたくさんあるし…うん!わたしちゃんと戦えるんだ!」
えっマジか マルちゃんのってそういう感じの魔法なんだ
それ困るな俺だけ何もしてない感じになっちゃう…色々と権利を主張する時に弱いと言うか…
あっ、壁に飾ってある剣とか使っても良いやつ?
借りるね?一応持っとく感じで!ね!
窃盗じゃなくて正当防衛の範囲だから!ねっ!
「防衛に留めろよ?アレに突っ込んでくとか論外だからな、人間には無理だぞ」
それはやってみなきゃ分からないじゃーん!やらんけど!
精々俺が防衛しなくて済むくらい完璧に倒してよねっ! - 75二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 10:29:47
ほしゅ
- 76二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 16:44:34
あー、花は遠くから見ると綺麗かわからなくなるけど、集まってたら「花畑という景色」として魅力的に見えるから、百人(今はそれ以上)出てくるヨダナ宝具ぴったりなんだな...
そしてようやく日の目を見るかもしれんギカレーダの護身の鍛錬!頑張れギカレーダ!死ぬなよ!そのままギャグ空間にいろ! - 77二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 22:51:56
保守
- 78二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 10:47:00
保守
- 79二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 14:30:15
【彼岸花】
サンスクリット語から曼珠沙華(マンジューシャカ)、学名からリコリス・ラジアータとも。
原産地は中国。球根には毒を持つが、毒抜きすれば食すことが可能。
日本では秋の彼岸頃に一斉に咲くが、これは日本の彼岸花が種子を作らず、球根から分かれて増殖する「無性生殖」で増えているためでもある。
「遺伝子的に同一なため、花開くタイミングも同じ」であるというカラクリ。
同一故に、同じ地域に生えている彼岸花は、咲くタイミングのみならず背丈や花の大きさ、色などもほぼ同じになる。
日本の彼岸花は正常な生育をしておらず、種子を作ることも、それを遠くに運んでもらうことも不可能。その為、日本の彼岸花は球根が分裂することで地続きに群生する。
原産地たる中国の彼岸花は交配して種子を作り、多様な種類で様々な地に咲く。
しかし日本においての彼岸花は単種であり、人が植えなければ別の地に生えることはない。
幕間/道中ひとつふたつみっつ、うじゃうじゃうじゃ。まあ概ねそんな感じで、影との戦闘開始だ。
ランサーが旗槍で一突きすれば、廊下を陣取っていた影は槍そのものか、風圧に抉られて消滅する。
バーサーカーが軽やかに壁を蹴って向こう側に飛び込んでいったと思えば、影の背後を取り、さくりと一刀両断。
やはりこの影は、数こそ多いものの有象無象の域を出ない。
「うん、行けるわね! これならどれだけ来たって何とかなりそう!」
「……そうだな。薙ぎ倒しつつ進むぞ、影は無限に出てくるらしいからな」
外で見るよりはハッキリしているとはいえ、それでも影は影。戦闘能力は、サーヴァントに遠く及ばない。
行手を阻むように無数に湧き出る割には障害となることもなく、一行は順調に進んでいた。
「チッ……」
「そりゃっ!」
曲がり角の向こう側から雪崩れ込んできたそれらを、また軽く捻り潰す。これで何度目だろうか。十は超えた気がする。
サーヴァント二騎ともなれば安定も安定の道中。先を進む度に影の強度は上がっているような気もするが……それでもまだまだ余裕がある。
障害である敵を簡単に倒せるのは良いことだ。しかし、その割にランサーの表情は思わしく無い。
…telegra.ph - 80二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 14:32:02
(※2の選択肢で解放されるVS単独の敵との幕間ではないです)
(状況説明も兼ねて書いてたらうじゃうじゃと地の文が増えてしまったので、せっかくだからと幕間になりました) - 81二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 18:58:30
起点破壊は確かダイスだったよな。どうなるやら
- 82二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 23:17:29
保守
- 83二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 10:32:48
保守
- 84二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 18:57:23
ギカレーダのクソ度胸見習いたい。戦闘経験者じゃないのにバックスタブ反応できるの流石すぎるわ。煽りマイスターなせいで嫌がらせする側の考えを理解していやがる。
なんておもしれーマスター - 85二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 20:20:03
保守
- 86二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 22:50:37
保守
- 87二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 00:54:41
あけましておめでとうスレ主
年末年始は忙しいだろうからゆっくり書き溜めてくれ - 88二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 06:53:19
(明けましておめでとうございます〜〜!!保守や感想励みになります!
夜更かしして生活リズムがぶっ壊れたり、忙しい方が筆が乗る現象に名前をつけたいですね) - 89二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 06:58:27
【前幕/花】
「なるほど、まだサーヴァントは出揃っていないんだね。恐らく私が一番最初の召喚……そう、なのかい?」
「ええ、はい。……それでは私はこれで、こちらの部屋へ失礼させていただくよ。大切なマスターへの挨拶があるのでね」
「幼き君、初めまして。突然の非礼を詫び……む、難しい? じゃあ……急にノックして、驚かせなかったかな。キミの部屋に入ってもいいだろうか?」
「やあ、マルグリット。私のマスター。花のような可憐さだ」
「そう固くならないで。私はフランスの騎士だ、キミのお父上の故郷の出身さ。きっと、全く馴染みのない人ではないよ」
「そして私は、キミに仕えるサーヴァントでもある。必ずキミを守り抜くと、この剣に誓うよ」
……………。
…………。
………。 - 90二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 07:00:40
せっかく怪しい地下への階段を見つけたってのに、セイバーの方も起点見つけちゃったか…
仕事が出来すぎるのもよくないね!
もうちょい待てるか聞いてもらってもいい?今からそっち移動してまた戻ってくるのはちょっとめんどいし!
「セイバー、待てるって!隠れて待ってるから早くって」
おっけ〜話が早い!さくっと確認して帰ろう!
ってことで階段を降りてきたけどなんというかこの…
「こうも花で埋め尽くされてると…不気味だなおい」
なんつか…ホラー映画…?彼岸花だっけこれ 赤いやつ
端から端まで全部土か赤い花で人の気配なんて微塵もないですけど…本当にいるの?ここにドゥリリンが?
「気配はあると断言する。おーいトンチキ王子、テメェ隠れてるつもりならとっとと出てきた方が身のためだぞー」
………。
…………………。
ダメだね!やっぱ出てこないね!
「ま、出てきたくても出て来れないんじゃないかとは思ったが。気配はもうちょい下だしな…」
もうちょいって言うと…………えっ?地面の下?
「おう。ここの下だな」
ええ…躊躇なく埋まったライバル踏むじゃん!?
ランサーはあれが言いたいの?桜の樹の下には死体が〜的なやつ?彼岸花の下にはライバルが埋まってんの?
「いや、サーヴァントの死体は残らないんじゃないかしら?キラキラ光って消滅するわよね?」
えっそうなの!?消えるの!?お、俺知らなかったよ!?
まあ何も無いところから出てきたなら、何も無くなるのは納得できる気もする…
えー!残んないのかー!なんかしょぼいなー - 91二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 07:02:40
「流石に埋まってて生きてるとは思えんというか、思いたくないしな。だが、ここに居ることは間違いない…んだよなあ」
じゃあさ、地面と見せかけてなんか部屋もう一個あったりしない?
更に下にある地下室で寛いでる線もきっとあるぜ!
「あるかぁ…?」
「むむむ、謎だわー!この摩訶不思議な状況も魔術の一環なのかしらね…マルグリットちゃんはどう思う?」
「地下室とかはないと思う、この下はぜんぶ土だよ!わたし、それは分かる!そういうの調べるの得意!」
ふむふむ
つまり、「この下にライバルがいる」ってランサーの感覚と
「この下は全部土」っていうマルちゃんの感覚とが両方正解で?
かつ「サーヴァントは死んだら体が残らない」もそのままってなると…………
よしマルちゃん!プロに通信を繋げ!!俺には無理だ!
「今聞いてみたけど、『私に聞かれても…それこそ家の魔術のことだし、マスターに聞いた方がいいと思うけど』だって」
こらっ!それは職務放棄だぞ!情報まとめるだけでもいいからぁ!
「『…わかった、今は全部が真と仮定して話を進めよう。ここでは互いに嘘をつくメリットがないからね、一番有力なのは「全て正しい」か、「勘違いさせる何かが作用している」、だからね』だって」 - 92二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 07:09:00
全部…ってなると…
えーっと、「土の中にランサーのライバルが埋まっている気配がする」「サーヴァントは死んだら消えるはずだけど、なんか残ってるみたいっすよ」みたいな?
「『そうだね。この際、肉体が残っているかはさて置こう。サーヴァントはエーテル体であり、そもそもの在り方に概念的な要素が強い。もしかするとランサーの感じている気配も、宿敵の残滓のようなものかもしれないね』……んん?ざんし?ってなに?」
残りカスみたいなもんだと思えばいいよ!マルちゃん!
「『マスター、この先は魔術的な相談になるからわざわざ彼らに口頭で伝えなくてもいいんだけど——』……あ、えっと、ちょっと待ってね。今セイバーと念話で話すから…みんなは周り見てて!」
周り見ててって言われても…うん、山ほど彼岸花って感じで…端から端まで赤くて綺麗だねって感じで……
………。てくてく、うろうろ!
うん、歩き回ってみても花だな!!ノリで一本抜いてみっか!ハイよいしょー!!
な………、ら、ランサーっ!見てた!?!?
俺今、一本花抜いたよな!?
「抜いたな」
な、なんか、秒で生えなかった!?
「生えたな」
彼岸花ってそういう…再生能力とか持ってる花だっけ?
「持ってないと思うぞ」
じゃあホラーじゃん!!やばい怖すぎる!
は?花の分際で人様を脅すとかムカついてきたわもう三本抜いちゃお!
「三本生えたな…」
なんでぇ〜〜!?!?
「うわあ、不っ気味〜!元通りに生えることに意味があるとかかしら…」
そもそも無限に花が生えるからって何になるんだよお…
どんなに育てるのが下手でも枯らす心配ないよ!よかったね!みたいな…?
え、マジでなんのために……? - 93二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 07:25:13
(新年早々に唐突ですが、散々時間を吸った挙句没になったやりとりを供養させてください タイミングとしては「周り見てて!」の直後です
※没理由は「明確な裏が取れないから」なので内容は全て話半分に読んでください(今までも取れてたかは微妙では……?と言われるとぐうの音も出ない!)※
「彼岸花…聖杯曰く、曼珠沙華とも言うらしいな?由来はmañjūṣaka …でいいのかね、だとしたら元は俺の所の方の言葉だな」
「おっと、花を見ながら豆知識?じゃあ私も!法華経曰く、『蔓陀羅華、摩訶曼陀羅華、蔓殊沙華、摩訶蔓殊沙華、而散仏上』だったかしら。まあざっくり言っちゃえば、曼珠沙華はめでたい時に空から降ってくる花の一つ、って言われてたりね。まあ、そこで語られる曼珠沙華イコール彼岸花じゃないんでしょうけど」
えー、イコールじゃないって言うのは…つまりキリンと麒麟的な…?
伝説上の話と同じ名前だけど、もちろん同じじゃないです的な…?
「お前はまたキリンを推すのか…」
い、今のは俺真面目だったじゃん!?超真面目だったじゃん!?
「そうだな、お前はいつも真面目だったな。それにしてもめでたい時に降る花ねえ…」
もー!雑な返事だなー!?心にも無いこと言いやがって…
…ん?もしかして花吹雪とか口に入るから嫌なタイプ?
「いや、特に入ったことは無いが…ま、うちの方でも空から降る花はトレンドだったと思ってな——」
みたいなやりとりを書いていたんですが、「mañjūṣaka=天上の花」「mañjūṣaka=赤」「仏教的な要素がついてから、転じて天上の花という意味もついて…」などなど、どれが本当なのかよくわからないふわふわ&明らかなコピペ記述が多かったこと
武蔵ちゃんの仏教への言及をどれくらいやっていいのか掴めない、そもそもどの教えを主軸にしてるんだろう、年代とかどうなってるんだろう…
してたら止まらなくなってボツりました
それはそれとして、「めでたい時に天から降る天上の花、曼珠沙華…!それが今や彼岸花を指す言葉に…!(諸説あり)」と思いながら、例の花畑の土を眺めたい気持ちもあったので書いておきます
重ね重ねですが、多分間違ってるんで話半分にお願いします〜) - 94二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 17:23:36
保守
- 95二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 02:11:05
お忙しい感じかな?保守
- 96二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 10:43:03
スレ主は大丈夫かなぁ?
- 97二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:18:46
「セイバーとのおはなし終わったけど…ギカレーダ、何してたの?」
ギカレーダさんね?
ちょっと試しに引っこ抜いてみたらホラー現象起きててビビっちゃった、マルちゃんも抜いてみるー?
つか話し合いは終わったんだ?どんな感じ?
「セイバーと話し合って、わたしなりにカセツを立てました!紙…はないから、はしっこの方の土に書くね!」
おっとランサーは後ろの方から見てね!
お前がいるとその肩幅でなんも見えないんだわ!
【この花畑は何?】
・ライバルの人がうまっている→種、球根のガイネンになってる。
・花がたくさんある→百王子?とそっくりにしてる。
・ヒガンバナな理由→おとうさんの名前。
あと、ここも百王子とそっくりにしてる。ヒガンバナは、いでんし上はみーんな同じ。
・どうする?→ココごとふっとばす - 98二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:21:13
…………? …………????
「今から!今から説明するから!まず、ここにうまってるのは、ライバルの人を、別のカタチにしたものです!」
「別の…?つまり…サーヴァントを、種や球根に変えちまったと?」
「え、えっと…そのものに変身させたとか、そういうんじゃない…と思う。手のひらに種乗せて、植えて、とかはしてないんじゃないかな…あくまでガイネンなの」
「概念的に種にするってのが上手く掴めねえが…とりあえず続けてくれ」
「わかった!ランサー師匠のライバルの人は、百王子。たくさん兄弟がいるんだよね」
「百王子だからな」
「たくさんいる人と、たくさん咲いてる花。…ほら、そっくり!」
「そっくり…?…まあ、そうだな?そうかもしれんな」
ランサー、無理があると思ったら言ってやるのも愛情だと思うんだ俺!
「お前は少し静かにな…」
「まだ話始めだもん!まず、これが『花がたくさんある』のところね。それから、たくさんいる百王子のみんなは、元は一つのところから分かれたんだよね?」
「そうだな、元は一つの肉塊だった」
「で、ヒガンバナも、一つの球根からいくつもの小さな球根ができて…それが分かれて、ふえてく。元は一つから、たくさんに増えるんだ」
「へー!確かにそれは『そっくりにしてる』になるかもね?」
「一つから分かれて増えたってのが重なってることになるのか。…しかもアイツ、花とヴァジュラから作られてるんだったか…?」
「そ、そうそうっ!伝わった!?魔術は、そっくりなものをくっつけたりしてやることも多いんだ!だから、『そっくり』っていうのはすごく大事で!」
百王子と彼岸花の球根には似ているところがありますね!じゃあ同じものですね!みたいな感じ…?
で、概念的に球根扱いってこと…?
す、すっげえこじつけ…!
もしかしなくても魔術師って金巻き上げんの上手いだろ…流石に俺でも無理だよ、人間と球根を同じ扱いすんの…
いや行けるか?行ける気がしてきた前例を見せられると 人間の可能性は終わらねえ!
「でね!ヒガンバナの学名はリコリス・ラジアータって言って!おとうさんの名前と同じ!」
「今、ドゥリーヨダナの野郎とお前の父親がイコールで結ばれたんだが…?」 - 99二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:27:37
「いや、あれか?わざわざ狙ったにしろ、相性召喚にしろ、アイツのマスターになった時点でラジアータって野郎が碌でもないことには間違いないのか…?」
人様の父親に失礼だなコイツ…複雑な顔してれば許されるわけじゃないぞ!
「同じっていうのは、魔術でよく使われるの。見立てとか、投影とか、言い方はいろいろ…なのかな。ともかく、この花と百王子は同じものってなってるんだと思う」
じゃあ影が出てくるのは?
「花があるってことはつまり、百王子がいるってことになるんだもん。それなら、その人たちが出て来てもおかしくないんじゃないかな」
「あの影はシャドウサーヴァントって感じかしら。私が知ってるのとは似てるような似てないような、ちょっと特異な感じね!」
「ここからとおくなりすぎたりとか、あとは魔力が足りてないとか、他にもいろいろな理由で影になっちゃうんじゃないかな!その影を止めるためにも、この花畑をこわさなきゃいけないと思うんだけど…」
待ってマルちゃん!これ引っこ抜くと元通りに生えてくるんですけど…壊しても元通りになったりしない?
「や、やってみないとわかんないよ…」
「花畑を荒らすってのは心理的にアレだが…まあいい。やるか、取り敢えず薙ぎ払ってみるわ」
「じゃ、私は二人を見てるわね。もし襲われたら危ないし!」
………。
………。
………。
………い゙ーーーっ、気持ち悪りぃなコイツら!!!
「ギカレーダ、煩えぞ」
だって切っても切っても生えてくるんだもん…無限か?無限なのか?
そしてランサーは真面目にやってるのか?
「やってるっつの。腹立たしいが、一旦諦めて術の起点を壊しに行ってもいいかもな。これ以上長引かせると後がつかえちまう…」
えーっ!ここまで来て!?諦めるなよランサー!
「いや、俺達の本題はあくまで術式の——」 - 100二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:34:32
「——ならばっ!次は私にやらせてくださいなっ!」
「うおっ!?なんだよ、俺より上手くやれるって?」
「ふふん、一つ策がありまして。ただ、成功したら部屋ごと吹っ飛んじゃうかもなので三人には先に行ってもらいたいなー?って」
えっ?もしや自爆ですか?
ヘイヘーイ!最近は流行らないんだぜそれ!
爆発オチは何も生まないぞ!
「違いますー!一人でなら気楽に逃げられるし全力で斬れるけど、誰か居たら周りを気にしてそわそわしちゃうなって話!みんなの集合場所はどの辺?ふむふむ、その辺りね!了解!じゃあみんなは階段上っちゃって!早くー!」
だってさ、マルちゃん!
確かにセイバーを待たせすぎだし、流石に行ってやるか!はいはい階段上ろうね〜 - 101二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:38:21
「……で? どうやるんだよ、純粋に威力でどうこうできるんなら宝具でやってるぞ、流石に。あの野郎と無関係の侍がどう対処するんだ?」
「え? だってもうアレ、『野郎』じゃないし。ああなっては、宿敵との因縁も何もないでしょう。…ちなみに、対処は至ってシンプル! こうして再生してしまう概念を有するならば、その概念ごと切り捨てる他ありません。そりゃもうバッサリと!」
「簡単な顔して言うねえ。お前に出来るのか?」
「食い逃げならぬ斬り逃げ上等、私の得意分野です!」
「食い逃げはするなよ」
「し、しませんよ流石にっ。手持ちがない時は用心棒とかやるし!」
「……まあいい。この面倒ごとが終わったら、お前のマスターにも俺の飯を食わせてやるかね」
「おっ、それはありがたい!元気が出る感じでお願いね!じゃ、皆で先行ってて頂戴!」
「……」
「どうしたの? 行かないの?」
「左様なら……だっけか? お前がそうすると言うなら、解決できなかった俺に止める権利もないしな」
「……えっやだっ、実質自爆なのバレてる!? いや正確には『この世界では』会えなくなるだけだし、どっちにしろタイムリミットだったしで自爆とはちょっと違うんですが……まあ、お別れはお別れか。えっ、いつから?」
「屋敷に集まった時から顔が違ったような気がしてまず一つ。マスターを連れ出したり、ライダーに後のことを頼んだのはそういうことかと勘付いて確信、かね」
「あちゃー! やっぱ慣れないことはするもんじゃないわね……失態だわ。——それじゃ、仕切り直しまして」
「またいつか何処かで会いましょう。ランサーも私を止める気は無いようだし……お互い『サヨナラ』ね、うん!」
「ああ、さよならだ。後のことはこっちでどうにかしといてやる。……その分、コイツは任せた。しくじんなよ? 俺の言えたことじゃないがな」 - 102二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:41:05
(スレ主は無事です!というか何もありません!
更新も普通に続きます!皆さんもお気をつけて…!) - 103二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 20:23:47
武蔵ちゃんはここでお別れかー
- 104二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 22:58:08
スレ主無事で良かったです。石川県の皆さんも無事であることを祈ってます
- 105二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 23:25:37
武蔵ちゃんの去り際のムーブ好き
花魔術の理屈立ても良いなあ - 106二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 10:51:00
保守
- 107二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 13:24:14
このまま今まで来た道を戻って!その上でセイバーを追っかけて!また地下に行くらしい!
や…ヤバいほどにしんどい!
…いや言うほどしんどくないな?
影が生えてこないだけでこんなにも走りやすいとは…!ありがてえ…
「お前は走ってねえだろ…。ちゃんと掴まってろよ頼むから。急に手ェ放したりすんなよ置いてくからな」
ランサー足はっやーい!人間五人くらい抱えて行けそう!
ただメチャクチャ揺れるね マルちゃんは大丈夫?
「楽しいからだいじょぶ!」
そっか〜〜!度胸あるね〜!
あっそうだ!バーサーカー合流まで待つのは時間足りんしこのまま行こうな!
何ならもし敵が出てきたとしても不意打ちしてもらった方がいいし…
「…おう、とっととぶっ壊すぞ。んでマルグリット、セイバーは今どうしてる?向こうで何か動きは?」
「わかった!ちょっと待ってね…」
(術式破壊 dice1d100=59 (59)
1〜70 成功 ただしゾロ目は…)
- 108二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 13:37:36
「大丈夫みたい!このまま追いついて、こわして…がんばろ!」
がんばろっ!
後はグレちゃんがちゃんと仕事してくれてるかだなー
間に合いませんでした〜!とか言われたら困るよマジで 俺たちは真剣に頑張ったのにさ〜!
ま、起点ぶっ壊すまでやれば後は全部向こうの責任に出来るし気合い入れてくか!
「セイバーの言ってたとこまで、あとちょっとだよ!…えっと…今探してみたけど、その分罠とかもいくつかあるみたい。気をつけて、師匠!」
「分かった、全部薙ぎ倒すから場所だけ教えてくれ」
「よけないの!?」
プロは敵に察知されないように罠を回避して進んだ…しかしランサーは違う!
もう容赦なく全部ぶっ壊すのだ!暴力こそ正義!!
なにより、疲れた帰り道も楽になるしな! - 109二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 22:55:41
突破方法が力こそパワーじゃん
- 110二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 08:55:11
保守
- 111二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 19:27:06
保守
- 112二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 23:23:47
保守
- 113二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 08:37:02
保守
- 114二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 18:21:39
保守
- 115二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 19:42:47
そうならねばならぬのなら、『左様なら』
- 116二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 22:51:19
キャスター陣営がどうなっているか気になる
- 117二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:05:34
- 118二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 11:53:39
わあ不穏!
というか武蔵ちゃん無法だな、よくRPGである「両方同じタイミングで倒さないともう片方が復活させてくる敵」を「つまり片方が復活しないってことはもう片方もいないってことだよね!」って逆転させて全滅させるの... - 119二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:50:23
保守
- 120二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 23:47:46
うおおおなんという穴抜けシステムなんだすげぇ!!
- 121二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 00:03:44
「お待たせ、セイバー!いまついた!」
「気にしないで、マスター。…おや、バーサーカーは?」
「色々あって別行動だ。あの影の対処を頼んだ、合流は望めねえぞ」
「…そっか。道理で影の気配が消えたわけだ…じゃあ、あとはこちらで頑張ろう」
「で、起点はどこだ?」
「この部屋の中。花魔術で作られてるんだろうけど…私としては、力ずくで突破していいのか判断がつかなくてね。単独で乗り込むのもアレだし、マスターの到着を待ちたかったんだ」
「まかせて!まず扉ごしで確認するね…」
いけっマルちゃん!魔法使いの意地を見せてやれ!ピカピカ光ったりとかしろ!
「しないよ!?」
しないのかよつまら…おっと、ドアにぺったり耳つけて聞き耳の構え!
…なんか音とかする?
「音しないよ。音じゃなくて、魔力の流れとかそういうのを見てるの」
ほーん…?
「んんー…部屋の中にはだれもいない…?」
「そういやキャスターが『起点を一つ壊されたところで、また別ん所で起動するだけ』みたいなこと言ってたな。ここにはもう、ヤツはいないってか」
「何だ、じゃあ私の心配は杞憂だったんだね、さっさと突入してしまえばよかったかな…まあ、後からではいくらでも言えるしね。そうと分かったなら躊躇せず乗り込もうか」
ドアガチャ!部屋は…まあ普通の大きさの部屋か!
机の上にたっかそうな花瓶が一つありますが…マルちゃん、これは?
ま、まさかこれ?これぶっ壊すだけで解決したりする?
「する」
するんだ…!?わかりやすい!
もう一個聞いていい?この花瓶壊さないとダメ?
なんか金ピカだしさあ…色々キレイな石とか埋め込んであるしさあ…貰って売りつけたりとかするのは…?
「ダメ。この花瓶も魔術にかかわってるもん」
えー!これ壊しちゃうの勿体なさすぎるー!!
…まあ懐に入れられないんならそれでいいや
ランサー!完膚なきまでにぶっ壊してくれ!いい感じの破片でたら拾っといて!
「俺は拾わねえぞー」 - 122二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 00:09:42
\ガシャーン/
ヨッ豪快!槍でぶっ叩く必要あった?
ランサーなら拳でよくない?
「全力でかかった方がいいだろ」
「さてこれは…壊せた、のかな?」
「花のにおいは…消えてる…ような…?」
「確実に破壊はしたぞ。ただ、どうせ再発動するらしいからな…」
つまりは油断ダメ絶対!身構えておくに越したことはなーい!
そういや俺たち、この後どうしたらいいんだろうな?
用も済んだし家から出ていいのか?それとも、もっと探索してみる?
「もしまだ戦う必要があるのなら、工房内でもある此処の方がいい…のかな。いや、マスターを前提とした立ち回りは避けるべきか?」
「地下のアレみたいなのがあったりしてな。外に出た所でする事もなし、探索でいいんじゃないかと思うがね」
「わ、わたしも…まずこの部屋から探してみようよ…!」
じゃあ家探しすっか!なんか良さげなのあったら教えてくれよな!
とりあえず部屋の四隅から探そうぜ、また地下に降りる階段あるかもだし
「流石に同じ手は無いんじゃないか…?」
そんなつれないこと言うなよ〜 あるかもしれないじゃん!
ランサーはさあアレだよもっと人を信じる心を磨いたほうが……
………残念!!!なかった!!!
「無かったか」
なかった!!!やっぱ人は骨の髄まで疑うべきってやつだな!!人は信用ならねえよ!!
そもそもさあ〜! - 123二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 00:11:42
『あーあー、マイクテスト、マイクテスト。お前に勝手に付けておいた使い魔経由で声を届けている。聞こえていても無反応を頼むぞ貴様、そういう小手先は得意だろう。工房内では、クソ親父に何処から見られているか分からないからな』
「そもそも…何だよ?」
んー…やっぱなんでもない!
じゃあ飽きたしこのまま帰るか!俺の役目は終わったしもうやることなし!
後は全部グレちゃんに任せて、俺は家で寝るぜ!後のことは知らん!
解散!
『き、聞こえているんだよな…?大丈夫かなこれ…あーあー、こちらグレイユル!話を続ける!こちらの方でも屋敷内での術式の起点破壊を確認した。また同時に、新たな起動の気配も…霊脈の励起も確認している』
「はは、このまま素直に出して貰えたらいいんだけどね?」
「いざとなったら壁ぶち抜いてやるから安心しな!」
『恐らく術式の第二波が来る。こちらは八割方準備を終えたが——』
「わ、わたしの家なんだけど…」
もう俺んとこ住んじゃいなよマルちゃん!穴空いてる家より新築の店の方が絶対住み心地いいよ!
『——まだ万全とは言い切れない、まだ警戒を怠らないように。次の発動地点は、某観光地である花畑の地下で——』
「あ、穴あけるのは決定なの…?」
「まあ、こんな事をやりやがる奴と同じ家に住む必要もないと思うぞ。うん」
「私としても賛成したいところだけど…書類やら諸々の手続きはどうしようかな。魔術による暗示ってそういうのにも使えるのかい?」
「せ、セイバー!?」
「いや、あくまで確認で…!私はどちらかというと書類は偽装する側だったし…!」
『——ああ、あとそれから。最低でも一騎退場したぞ、使い魔経由の目視で確認した。警戒を呼びかけたのはその件もあって——』
それは知ってるんだよなあ…
『…おい、今の「それ」はどっちだ?偽造についてか?それとも——』 - 124二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 00:14:49
ともかく帰るぞっ!俺もう疲れたぁ!
はやく外に行ってさあ、みんなと合流しようぜ!
ウマちゃんとかとさあ!
『確かに無視しろと言ったのはオレだが流石に応え……おいギカレーダ!!屋敷を出る時も警戒を怠るなよ!?聞こえているか!?死なれたら計画的に困るんだからな!?なあ!』
『聞こえていたらこの単語を混ぜて…とか伝えるのはどうでしょう。違和感のない単語が良いかと』
『じゃあ…えっと…後々戦うことも考えてランサーの真名とか』
『グレイユル?』
『すまない何でもないじゃあオレの名前を略さずに!』
………。
グレちゃん…略さず言えばグレイ・ユルユルちゃんはさ…今頃どうしてんのかね…
『ユッ…!?』
意外とのんびりやってたらマジムカつくなあ…俺たちが必死に頑張ってる裏で、ふざけたこと言ってたりとかしたらさあ…
「それは無いんじゃないか?お前じゃあるまいし」
俺をなんだと思ってんだよぉランサーは!!ギャン!!
『フ、ランサーは人を見る目があるな…!このグレイユルを評価するとは中々…』
「キャスターがわりとスパルタに見えるからな、マスターがああして駄目でもなんとかなるだろ」
『…………!』
『あっしまった呆然としてしまった!まだ伝えるべきことがあるのに通信制限が来』
『………………』
『………………』
っしゃ!家出るぞ!そんで外と合流な! - 125二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 07:48:21
グレイユルくん…!やはり…絶妙に頼りない…!
ここまでかなり順調だから幕間の最後が不穏だ - 126二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 12:07:08
しっかし本当にすることなくなっちゃったなあ…
サーヴァントいるやつ、みんな協力してたしさあ
聖杯戦争も何もって言うか…あーいや、どうだろ
この騒動が終わったと思って、アーチャーのマスターが俺たちを殺しにかかってくるとかは?
そういうのはちゃんと相手に確認してからやった方がいいんだけどね 絶対勝ちたい不意打ちしたがりってこれだからメンドいよねえ
「はは…私に同盟の破棄はいつ頃か、と聞いてきた当人のキミが言うと実感が違うね…」
「えっ!?ギカレーダ敵になっちゃうの!?」
ならないよう!今んとこはマルちゃんと仲良くするよう!今の所は!!
でもちゃんと敬ってくれなかったら敵になっちゃうかも!
………。
じゃあ話をもどしまーす!
今の所想定できる最悪は、まだ解決してないのにアーチャーが暴れ始めてるあたりかなー
「その場合、組んでたライダーが倒されてそうなんだが」
「そう簡単にやられるとは思えないけど…その…呂布…なんだろ?」
「呂布かアレ?どう見ても馬じゃないか?」
「呂布の霊基に間借りしている赤兎馬とかそういう…。うーん、無いかな」
「いや分からねえが…。事態が解決したと見たアーチャーがライダーを倒してるか、ライダーと組んで襲ってくるかは…可能性としては皆無では無いかもな。あの憑きものが落ちた感じからして、無いと思うが」
「急に爽やかになったからね、あの御仁。流石に無いんじゃないかな」
ひとまずは気合い入れて玄関から出ような!まあランサーとセイバー居るなら負けないだろ!
「あれ?バーサーカーさんとは合流しないの?」
「あー、アイツは…色々立て込んでるからな。先に出ていいと思うぞ」
「…?そうなんだ?」
「おう」 - 127二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 12:08:58
っしゃ!特に何もなく入り口に着いちゃったぞ拍子抜けだね!
そのままドアガチャ…は出来ないのか玄関壊しちゃったから
ひとまずたーのもー!
襲いかかってくるならこーーい!
………。
……………。
あれ、バサマスとライダーとその背中にいる社畜じゃん つかまだお休みなんだ社畜は
にしても残りのアーチャー達は何処に…おーい、バサマスくん?
ちょ、あの、な、何で泣いてんの…?
お、おーい…?
あっ、ライダーに隠れて見えなかっただけでアーチャーのマスターはいるじゃんそこにー
…ん?じゃあアーチャーは?
……なあ、アーチャーはどこなんだよ? - 128二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 13:09:17
またアーチャー自己犠牲したなこれは
- 129二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 20:02:09
社畜くんすやすやしてて草……
草… - 130回想/催奏24/01/08(月) 00:20:01
歌う。奏でる。
斬り刻み、救い上げ、相反する行いを一つの過ちもなく。
一音ごとに一オクターブ上がって、一音ごとにまた下がるような、正反対でメチャクチャな戦場。それでも音を間違えず。
機械ならばまだ分かるが、それを人の身で行うとは狂気だ。刹那でも判断を間違えれば、無辜の民の手足や首が飛ぶ状況。
だというのに。
アーチャーの旋律は穏やかで、アーチャーの殺戮は華やかだ。
「……どうです? 喉は開いてきました?」
「さいっ……ゴホッ、あ゙く、だ! こんなの、本当に! 僕にやらせることじゃ、ンン゙ン゙ッ」
「まだ行けそうですね。私も行けます。ポロロンポロローン」
「ろっ、老骨に鞭打つ人でなしめ゙! 振り回される側のことを考えない゙、これだから赤毛はッ……どいつもこいつも……っ!」
「おっしゃる通り人ではないのでー。ほら、二小節後はサビですよ。ここは結構難しい指運びですよね、私も未だに冷や冷やしながら奏でています」
「お前は僕を何回歌わせる気なんだ……!? あ゙とな、そりゃ難しいだろうよ! 僕のカッコつけた全力なん゙だから……!」 - 131回想/快走24/01/08(月) 00:21:47
駆ける。跳ねる。
操られ、けしかけられた無数の群れから、救い出すべき一人を見つけ出す。
今や、自らのよく見える瞳こそがレンズで、目蓋こそが写真家見習いにとってのシャッターだ。
一つぱしゃり、と瞬きをするたびに、誰に手を伸ばすべきかを記録する。ここと、あそこと、それから……と。
「ライダー、さん! あそこと、あそこの人! それから……あっちが少し危ないかも、です! でも五人も乗せられますか!?」
「ヒヒン! 重さは問題ありません鎧とかメカより余裕で軽いので! ただ反復横跳びのしすぎで普段使わない筋肉が鍛えられている気がします!」
「すっ、すみません! あっ、後で人参とか、買うので!」
「えっ本当ですか? 俄然やる気出てきました。いえ今までも全力でしたが、これからは120%フルパワーと言いますかなんというか」
「多分、宮本さんも頑張ってるんです。令呪……? ってものが、あつくて。だから、僕も頑張らなきゃって……励まされてる気分で、なんて」
「ほう」
「や、やっぱ、へん、ですかね。嘘みたい、かな。熱くなるなんて、信じられない……ですか」
「いいえ全く。寧ろいい傾向です、バーサーカーのマスター。友の奮起に我が身も奮い立つ! ごく普通のことです。まっっったく、変ではありません」
「そ……そっか! そうですか! よかった! 僕、変じゃないんだ!」 - 132回想/■■24/01/08(月) 00:23:47
そんな終わりの見えない無数の影と人々との死闘は、いきなり終わりを告げた。
人々はその場に崩れ落ち、影は霧散する。
ああ、もしかしなくてもこれは……。
勝った。勝ったぞ!
我々はここを守り抜いたし、戦い抜いたんだ!
張り続けていた気が抜けて、自然と笑顔が溢れる。
見回せば、視界に映るのは戦友の顔。何だか誇らしくて、いい気分になれる。
「お、お疲れ様です! ライダーさん! あと、アーチャーさんと、そのマスターさんも! す、すごかったです! 歌、ずっと聞いてました!」
「いいや凄いのは九割アーチャーだ、腹立たしいけどね。僕は下手な歌を歌ってただけで、」
「いえ、作詞作曲は彼ですので。その点において……私は彼に頭が上がりません……」
「……『その点において』……? それ以外はどうなんだいアーチャー? おい? こちらを向いて……待て寝ていないかね? アーチャー! アーチャー!?」
「ヒヒン……一先ずは乗り切った、という形でしょうか。人々も直に正気を取り戻すとなれば、この場を離れたほうが良いやもしれませんね」
「あー、ライダーさんは目立つから……。あ、でも……先に入ってった人たちとか……宮本さんはどうしよう。ここの人たちの目が覚めるのはまだだと思うけど、ええと……ちょっと、周り確認してきます!」
「お待ち下さい、私も同行します。貴方のサーヴァントに託されていますので! 故に警戒マックス! 往くぞっ!」 - 133■■/■■24/01/08(月) 00:28:44
「……行ってしまいましたね」
「随分と元気だな……若者は……」
「……そうだ、マスター。この後はどうしますか?」
「この後?」
「まだ、どんな手を使ってでも聖杯戦争を勝ち抜かれますか? そうであれば、今のうちに疲労困憊のライダーを……いえ、その背で気絶しているマスターの命を奪うべきかと思いますが」
「それは……」
「それは?」
「……いや、いい。やるなよ」
「やはり」
「やはりとはなんだ! ……だが、まあ。あの歌を歌えてよかったし……今、彼女と共に奏でる機会を得られたとして……音楽から離れ衰えた技量では、満足に演奏することも出来ないだろうと気付いてしまったからな」
「ほう」
「ちゃんと演奏出来ない状態で舞台に上がってもね」
「では、聖杯には腕前上達でも願われますか?」
「いやあ……それも無しだな……。そもそも! アーチャーには望みはないのかね」
「私は……特には。強いて言えば、主人に願いを叶えてほしい、というのが……、」
「? 随分ささやかなヤツめ。もっとこう——」 - 134それから、鮮血が舞う。24/01/08(月) 00:31:13
——それから、旋律が響く。
- 135二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 00:45:22
うああ…!!!
しかもアーチャーのマスターも死んでるぅ…!!!
「………分かりやすく胸上下してるの、見えねえか?」
見えてるから言ってんだよ!ランサーはわかってないねえ!ガチで死んでる人にこんなテンションで行ったら不謹慎だろ!
それはさておき本当に何があったのさ
アーチャーはいないしバサマスは泣いてるし…ライダーはウマだし……いやそれは元からか
マジで何があったのこれ
「傷心のところすまないけれど、私達に説明して貰ってもいいかな?」
「ええ、我々で良ければ。バーサーカーのマスター、話せますか?」
「は、はい!話します、大丈夫…!じゃあ、あの、本当のことを話すので…聞いてください」
…………。
………。
……。 - 136二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 07:55:23
アーチャーのマスター、みちがえたなあ…展開が不穏…
- 137二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 11:45:05
バーサーカーのマスターが本当のことを話すことを克服してそうで良かった…バーサーカーとライダーのお陰かな…
- 138二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 20:48:45
鮮血が舞う=旋律が響く
の、同時に起こったことを名前欄芸で表現するのカッコいいな - 139二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 22:20:59
アーチャーが途中で言葉切ってんのがなぁ
一矢報いたのかただやられたのか - 140二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 08:02:39
バサマス君、多分離れてしまった自分を責めているんだろうな
- 141二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 10:53:55
バーサーカーのマスター本当の事を話すと克服したのはいいが別の意味でまたトラウマができそう…
妻とアーチャーの2人の赤毛に翻弄された挙句無念に先立たれてしまうアーチャーマスターの精神も大丈夫なのかこれ - 142二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 11:42:39
「それからっ、確認から戻ってきたら、た、倒れててっ…!アーチャーさんも、呼んでも、どこ見ても…見えなくて…!」
「周囲の確認にかけた時間は、精々数分と言ったところでしょう。我々が話せることは全て話したつもりですが…」
話聞いてる間、セイバーのやつずっとあのマスターを起こそうとしてたな…熟睡しすぎてて効果ないけど…
「あー、いいか?お前らの話を聞く限りでは…五体満足のアーチャーを、誰かがほんの数分のうちに殺したって聞こえるが。あの技量だぞ、俺だって手こずるってのに」
「マスターが死んでいるのなら分からなくもないけど、彼はこうして存命しているし…。生半可な手管では……まさか」
まさか?
「……すまないね、レディの皆々様。確認すべきことが出来た、少し後ろを向いていてくれないかな」
て、手袋をギュッ…としながら何を…?
「起きないのならば仕方ない、体に聞くまで。彼の服を少し…失礼させていただく」
ぷ、プロ!この期に及んで爺さんにせくはらですかぁ!?
「あくまで捜査だ、背に腹は変えられない。ほらそこの!後ろを向く!」
まるで俺が覗こうとするみたいな言い草やめてくれない!?泣いちゃうが!?
ほらマルちゃん、ああして冤罪って出来ていくんだよ 俺だってねえ、ふざける時のタイミングくらい選ぶもんね!
「え。そうなの…?」
その目は何!?疑ってるのか俺を!?
「ギカレーダ、目も閉じて貰えると助かるな」
ひゃーこわいこわい。一緒に閉じておこうね…そういやバサマスって性別どっちなんだ?
き、気になってきた…開けちゃダメかな… - 143二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 11:56:52
「マスターが生きてるんなら、アーチャーの敗退理由は『シンプルに霊核を破壊された』ってなりそうだが、それを通すと犯人は——」
「待って、決めるのは早い。数分で彼の霊核を破壊した以外の可能性だってある。真名由来の即死するような弱点を突かれたとか、なにか弱みを握られたとか、そういう宝具とか、あとは…とにかく、状況を整理しよう。くっ、ご老人が目覚めてくれたらな…」
「俺とセイバーとバーサーカーは共に動いていて、ライダーとアーチャーは屋敷前で防衛。対してキャスターは、単独で術式の解除のために行動中で?」
「そして、アーチャーが倒れたタイミングは影と術式が消えた直後だ。そのタイミングでは私とランサーは共に行動していて、バーサーカーは…」
「そ、そうだ、宮本さんは…?宮本さんはどこに?まだ、全然お礼とか、」
「…バーサーカーのやつは…」
「……」
「………。………だ…大丈夫、大丈夫です。話を続けてください。セイバーさん」
「…ごめんよ、後でしっかりと話すから」
「情報は正確な方がいいだろう、訂正も交えながら整理するね」
「セイバーたる私とランサーは、屋敷の中で一度別行動を取っている。私が単独、その他チームで探索を手分けしていてね。だが私が単独で動いていた時間と、アーチャーの消滅時間は重ならない」
「アーチャーの消滅は、『影が消滅し、また、術式も破壊された』あと。私とランサーは合流してから術式を破壊したし、バーサーカーはもう合流出来ない状態であったから…」
「つまりその時間に自由に動けるサーヴァントは、ライダーとキャスターだけなんだ」 - 144二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 11:59:27
「え、ライダーも…?あ、あの!ちがっ!ちがいますっ!僕たち、何も…!嘘じゃないんです、本当に…僕は嘘つきじゃなくて…」
「ああ、分かっているよ。ライダーにはこの芸当は不可能だろう。そして、あのバーサーカーもきっとね。地下からここまで来るには、犯行時間を考えれば令呪でも切らないと間に合わない。だけど、キミの手の甲の令呪は三画とも健在だ」
んん?じゃあどうしてライダーには無理なんだよ?
「外傷がないのに頑なに目覚めないのなら、それは術や薬の範疇。呂布にそういう逸話、ある?」
「あまりないかと思います。ヒヒン…あれ?私名乗りましたっけ?」
「ま、まるで宮本さんには可能性があるみたいな…」
「女性の宮本武蔵なんて、あまりに未知すぎてね…まあ、どちらにせよ除外だから、安心してくれ」
ま、ウマちゃんのマスターは命令できる状況でもなさそうだしな…
冗談抜きでちゃんと生きてる…?
「…さて、観察は終了。外傷なし。纏っていた服には多量の血痕が見られるが、彼の血ではない。誰のだろう、返り血かな……ひとまず、私の外套を掛けておく。目を開けていいよ」
ゔっわ仰向けで寝てる間は気付かなかったけど結構血ぃついてるな!背中にべっとり!
「ひゃわ…あんなに血が出てたら、たいへんだ」
普通なら死ぬわよ〜!いやあんなに血が出たことないけどね
しかも返り血でこれぇ?浴びたのかなり至近距離だろ…トラウマんなるわ…
捨てといて捨てといて、ばっちいから
いつの血だろうな、これ…つか誰の…
つかさあそれよりさあ これどうやってもさあ…
グレちゃんが怪しいって結論にならない? - 145二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:06:34
「そうだな。原則として、サーヴァントを倒せるのはサーヴァント。可能性があるのはキャスターってことに…」
「…まだ結論を出すのは早いよ、ランサー。これ、見てくれる?」
「あ?首んとこの二画がどうかしたか?」
おっ!おしゃれなデザインだね爺さんの令呪のくせに!
ランサーは二画って判断つくんだ、もう俺にはただの模様にしか見えねえよ…
「無論、彼が事前に使っていたのかもしれない。きっとその可能性の方が大きいけど…。あくまで、想定の域を出ないと前置きした上で」
「一つ、最悪の可能性がある。彼の令呪は一画だけないんだけど…」
「彼がもし、この令呪を使ったのが『その数分』の間だとしたら。そしてもし、私が想定している使われ方をしていたら…」
想定…というと?
「強力な使い魔を倒すために、必ずしもそれを上回る力は要らないんだよ。ただ、主人たる人物を脅せる程度の武力があればいい」
「いや、もはや脅す力すら必要ないかもね。ギカレーダ、キミにも覚えがあるんじゃない?」
……あ。 - 146二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:11:54
「……?なんのはなし?」
マルちゃんには後で話すね〜!
そうなると全部お父上の暗躍って線も出るなあ
でもさでもさ、そうなるとあのべったりの返り血は誰のになるわけ?
「…正直言えば分からない。脅すために姿を表したのかもしれないけど、術の使い手ならばそもそも姿を表す必要もないし。まさか当主まで、わざわざ姿を表すような方とは信じたくないが…」
やっぱグレちゃん駆け引きクソ下手だったよな
どうして誘拐未遂みたいになってしまったのか…
「何か理由があったのかもしれないから強くは言えないけどね。ただ、キャスターを疑いすぎるのも良くないというのは示せたかな」
まあなー グレちゃんが裏切ってたら俺泣いちゃうし、色々請求しちゃうしな…
「キャスターに直接問いただすのが早いんじゃねえの?」
「何処にいるか分からないだろう?」
あ、それなら俺屋敷の中の時にグレちゃんとちょっと話したよ 念話的なアレで
盗み聞きされる可能性あるから詳しいことは言うなって言われたけど
「………お前、それ早く言えよ」
言うなって言われてたんだもん!!
「私たちに共有してもらっても?」
いや、聞かれるかもだし…
…じゃあ聞かれても問題ない方法で話せばいいのか
ランサー!あそこに落ちてる豪華な扉を持って来い!俺たちで蹴り壊したやつ!
そいつガンガンぶっ叩きながら話すわ!そしたら盗み聞きする側も耳痛めるだろ
「想像しただけで地獄みたいな光景だな…いいけどよ」
「み、耳打ちじゃダメなのかい?」
魔法は怖いからな!何が出来るかわからん!そんならぶっ叩きつつ耳打ちする万全の構えで!
「そう…」 - 147二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 18:20:19
プロト蒼銀世界にも近いのか(令呪が手の甲以外)
手以外の場所にあるの好き - 148二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 23:00:57
多分グレちゃんが退場を確認したのはバーサーカーじゃなくてアーチャーだと思うんだよね。もしかしたら何が起きたか一部始終を知っているかも
- 149二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 08:10:20
保
- 150二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 17:58:56
追いついた!
この槍主従好きだわ
他もいいね - 151二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 22:57:45
- 152二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 23:28:50
>>151123最後の方でで「今の「それ」はどっちだ?」って聞いてるからトリスタン「も」退場したことは普通に視認し認識してたと思われる
しかしアーチャーマスターの背中に返り血ってことは背後に誰かが現れたんだろうけど一体誰だったのやら
- 153二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 08:33:28
【前幕/主従】
「つっまらーん! どいつもぶん殴ったら死ぬのだがー!?」
「敵はどれも貧弱になるよう仕向けたからな。不服か? バーサーカー」
「んー……つまらんのも真だが、わし様は為政者としての苦悩もわかる男だ。戦士一辺倒な脳筋バカならば、自分勝手に憤って裏切ったかもしれんがな!」
「まるで心当たりがあるような語り口だ」
「……そも為政者とは、負けるわけにはいかないのだ。どのような手を使っても、自らの民のためにも勝利しなくては。……そう、どのような手を使っても、だ」
「わたしの理念に賛同してくれたようで、安心したよ」
「いやあしかし、術式に手を加えてイカサマ戦争とはなあ〜!? 良い酒が飲めそうだ、ん? わし様の武勇伝も語ってやろうか、ラジアータ!」
「いいな……わたしも参考にしたい。是非語ろう、上に立つ者としての振る舞いについて。良い酒にはアテがある、わたしが用意しよう」 - 154二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 08:35:56
「ふーむ。残るはアサシンのみか、暗殺者風情のくせに随分と粘ったものだ。こちらの平和的な交渉も突っぱねたのだ、これはもう叩きのめすしかないな!」
「あの惨状であれ、一般的な人間よりはよほど強いからな。せめてマスターを殺せれば、という一点に望みをかけたのか……無論、わたしはそのような失態は犯さないが」
「そうだ、良いことを考えたぞ! なあラジアータ? 今、令呪はいくつあるんだったか?」
「一つも使わぬまま、他の参加者からは奪って来たからな」
「それ、聖杯戦争が終わると回収されてしまうのだろう? 手にした物を誰かにくれてやるなんてムカつくではないか!」
「確かに」
「最後に一つ、盛大に使うと言うのはどうだ? 強すぎて全力を出すこともなかった、このわし様の真価を見せてやろう」
「……それは……興味があるが。バーサーカー、どんな魂胆だ?」
「魂胆とは失礼な……よく知らんが、この聖杯ではお前の望みとやらは叶わんのだろ? ならば次も参加すると見た。そこでわし様を次も召喚してもらわねば困る、間違っても他を呼ばれるわけにはな! わし様の望みはいくら叶えても尽きん! 正に無尽蔵! ……と言うわけで、アピールドゥリーヨダナタイムというやつだ。破格だぞ?」
「嬉しいよ、バーサーカー。わたしは良い縁に恵まれたな」
「ははは! 気にするな、マスターとサーヴァントは互いに持ちつ持たれつ! 友情と助け合いは何より大事だ!」
(状況が悪いと見れば『気が変わった』と即離反しただろうに調子がいいな……だが、彼の強さは真実だ)
(わたしの暗躍を英雄然と否定するどころか、乗り気でいるのも加点になる。主催たるわたしの手引きで状況を操ることはできるが、『そんなお前が気に食わない』という感情で不信を抱かれては堪らないからな)
(従えるために令呪を切る必要もなかったし、次回も彼を召喚するのは良い考えだ。花と関連のある英雄だ、わたしの魔術とも相性がいい。あれを信用はしないが、信頼はしている)
(根源に至るには七騎の魂が必要であるから、サーヴァントの自害は必須。だが今回はそもそも七騎揃っていないため、彼を自害させても根源へは届かない)
(……ならば——)
「令呪を持って命じる。バーサーカー、全力をわたしに見せてくれ」
「とくと目に焼き付けるが良い、このわし様の活躍を! 同じ肉より分かたれし——」 - 155二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 08:39:36
……ああ。
本当に、その瞬間までは。
次も彼を召喚しようと思っていたんだ、わたしも。
ただ、気が変わった。
自らと同一たる弟たちを呼び出し、蹂躙する姿を見て。
気が変わったんだ、バーサーカー。
「ほれほれ! もっと令呪を捧げんか! 今ならいくらでも受け取ってやろう!」
「言ったな? バーサーカー」
令呪は絶対命令権であるが、対象が反抗すればその分効力は落ちる。
逆を言えば、相手がそれを望んでいるのであれば効力は上がる。
内容はどうであれ、「受け入れる」と考えているならば……多少は足しになるだろう。
「ならば令呪を持って命じよう。バーサーカー、我が傀儡となれ」
「……はっ? 今なんと?」
「重ねて命じる」
「ま、待て待て待て!? 狂ったか!? この状況で何を考え」
「我が言葉に抗うな」
「き、貴様!? よくもこの俺を騙し」
「雑草の如くしぶといな、それとも令呪が粗悪品なのか? ならば重ねて命じる」
「——使い魔風情が主人と対等気取りか? 自らの立場を弁えろ」 - 156二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 08:40:53
いやはや、何事もしっかりと試行しておくものだ。
使い魔に「たかが」絶対服従を命じるだけで、これほど反抗されてしまうとは思わなかった。
命令なく動くこと能わず、我が言葉に抗うなと釘を刺し、それでもなお、ああも騒がしく喚いた。
「騙してなんていないさ、バーサーカー。わたしは主人で、お前は使い魔。そんな間柄に、どうしたって友情なんて芽生えるわけもないだろうに……言葉が通じると、勘違いしてしまうのだろうかね。それとも狂化が故かな」
ああ、こんなに手こずると知らないで自害を命じていたらどんな目に遭っていたか。
自害なんぞ命じた瞬間に、わたしが殺されるところだった!
「お前は血の繋がりを大層重視していたが、それを利用するのがわたしという魔術師だ。ハナから価値観が違いすぎる」
……さて。
次の聖杯戦争は、今回の失敗を糧に成功させなくては。
過度な弱体化は魂の質を下げ、儀式の質も下げてしまうらしい。
ならば次はその線は使えない。通常に近しい運営を行わなくてはならない。
つまり、どんな参加者が現れようと「勝者となれる」計画を立てる必要があるということ。
あとは……例えばアサシン陣営は調子に乗りやすいようだから、次はしっかり警戒しておこう。
幸い光明は見えた、後はそれに向けて時を重ねていくだけだな。
「本当に感謝しているよ、バーサーカー。わたしのサーヴァントが、お前でよかった!」
かくして、アサシン陣営は拠点ごと壊滅した。
現れた粗悪品の聖杯を回収して、次に備えることとする。 - 157二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 10:14:43
わし様になんて事しやがる!?
- 158二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 11:03:06
ラジアータとヨダナ完全に相性召喚っぽいな…
ヨダナの気分が良くなかったら逆にヨダナが裏切っててもおかしくなかった - 159二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 16:37:22
あのドゥリーヨダナがここで終わるのか?
最後の最後でラジアータに仕返ししそう。それもめっちゃくちゃ大事な時に。 - 160二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 19:30:32
うーんこの近似値主従 ドゥリーヨダナがこうやって調子乗って足元掬われるの、ちょっと納得してしまった
- 161二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 19:32:11
ラジアータと旦那、相性召喚には違いないけど根本的に「魔術師・フィクサー」と「王族・戦士」だから相入れなさそうなの良いな…
- 162二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 23:19:21
わし様は最後にラジアータに仕返ししそうだな。
- 163二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 08:49:15
保守
- 164二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 18:38:28
かくかくしかじかどんがしゃどんがしゃ!!!
「…なるほど、よく分からんがわかった。うるせえ」
へへっ、よせやい!流石にランサーほどじゃないぜ!
「じゃあそこに向かえばいいのかな…。とはいえ、ラジアータだって警戒から使い魔を放ったりしているだろうし…マスター、何か情報とかあるかい?」
「おとうさんとわたし、周り見るの得意だよ…。花が咲いてたらもっとやりやすい!でも、ぐれちゃん?の使ってる虫の使い魔はよくわかんないな…」
「グレイユル独自の術式か、マルグリットがまだ知らないだけか…それはどちらでもいいとして。そうかぁ、親ならお前より得意って可能性もあるのかァ…」
「ま、ますます向かっているうちに向こうにバレるんじゃないかいこれ!何せ目的地が目的地!そもそも街のそこらじゅうに咲いてるじゃないか、花!」
そうだなー 花(どんがしゃ)畑(どんがしゃ)だもんな…
「い、いちおうあれだし。自分で咲かせてないとダメだもん…」
「街を牛耳る権力者がその辺に自分の息のかかった花を植えまくってない訳ないじゃないか…!つまりは彼にとって、花々は景観をよくする監視カメラってことだろう…!?」
それは「言うな」って言ってきたグレちゃんに文句言ってよぉ!俺に言われても困るよぉ!
「今日一日で状況が刻々と変わりすぎてる…このままキャスターと合流を図っていいのか…?だが、アーチャーの件もよくわからない以上、動かないことには…ラジアータの目的もよくわからないし…!くっ、頭が痛くなってきた…!」
「ラジアータのヤツは、何でかマルグリットを狙ってるんだったか?…グレイユルの予想では、だが」
そもそもマルちゃんまだが街にいるのにこんなんやらかしてるのが俺はどうかと思うんだよねえ!
マルちゃん、やっぱうちの子にならない?
今なら毎日俺と遊べるよ?マジ破格だよ?
「え…ならない…」
…え…そんな……ギャン……… - 165二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 18:40:21
「そもそも、幼い子供を聖杯戦争に参加させることが私は…!…いや、なんでもない。彼女のサーヴァントとして在ることは喜ばしいよ。私が彼なんぞに召喚されていたらと思うと眩暈がするしね」
「確かに、聖杯戦争に参加しないままにちょっかい掛けてくんのは気味悪ぃな。あれか?娘に聖杯取らせて、安全圏から願いを叶えようって魂胆か?」
「確かに性悪な魂胆だけど、どうかな…そんな単純な話ではない気がする…」
ひとまず目的地まで動こうぜ!
幸い足は問題ないぜ!人間五人にサーヴァント三人だけど、足が四本あるウマちゃんもいるし!何なら影も今は出てこない!はず!
ラジコン野郎がマスターをラジコンしてくるって可能性がある以上、固まって移動してた方がいいと思うんだ俺!
「いざとなったら力ずくで止め合おう、って話か?」
ホラ俺も関係ない話じゃないし…なんならグレちゃんにふっかけられてたし…
もしなんかやらかしてたら、またデコピンしろよな!ランサー!
…じゃ、今指示したから!
何があっても見抜けなかったお前が悪いってことでヨロだわ!
「そうはならねえだろ」
そんな感じでいいかな、ウマちゃんたちは!どうかな!
「えっ…と、僕もついていって、いいんですか…?もう宮本さんはいないのに…ご迷惑とか…」
なるかもだけど!ぶっちゃけ高確率でなるけど!ここで遠慮するのは勿体無いからカモン!俺についてこい!
「え、ええ……?」
というかだなあ!迷惑にならないようにアピールしろよ!言われた仕事をこなしてるだけじゃ給料上げられませんよ!
「アピール…?僕を…?」
「それこそ、あの視力を推す時ではありませんか?何か様子がおかしい、と異変に勘付くその瞳…なかなか役に立ちますよ、この状況。確かに貴方はもうマスターではない、つまり誰かを害することはないと言うことです」
「…そ、そっか…僕はもうマスターじゃないから…操られたところで損はないし…操られたことに誰より早く気が付ければ、それだけ早く……みたい、な…!?」
「そうして自信をつけていくのは良いことですね、私も誇らしいです。はい」
まあバサマスが操られてたら世話ないんだけどね〜!!
「う…!…ご、ごめんなさい自信ないです…」
「操られてた筆頭が何言ってんだ、ギカレーダ」 - 166二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 00:56:43
保守
- 167二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 10:14:41
保
- 168二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 19:35:59
守
- 169二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:52:33
保
- 170二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:59:30
保
- 171二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 07:45:52
保守保守
- 172二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 13:55:49
【前幕/花】
「そうか……とうとう七騎が出揃ったのか……」
「……え? ここを離れろ、って……そんな急に」
「それは、だって。……彼女はどうなってもいいと言っているようじゃありませんか」
「魔術には詳しくない私ですら、この家の人々が『突発的な事態』に弱いことは察しがつきます!」
「花が咲かなければ扱えない花魔術師に工房を離れろなんて、まるで——」
「……。いや、非礼極まりない発言だった。……でも、本当に? 彼女のことはどうでもいいと?」
「た……確かに、工房が襲撃される可能性はあるけど……!」
「……ッ! 良いでしょう、貴方がそのつもりならばそのようにするだけだ。私は必ずや、花のような彼女を護り抜く」
「……では。さようなら、彼女の御父上。貴方と二度と会うことは——」 - 173二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:05:08
デオンも離れさせたのもそれもこれもこの為だったんだなと思ってそうだな。
- 174二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 07:33:06
いやまあなんとなく分かってたけど、ちょっと一緒にいただけのデオンですら「この家の人々」全員がアドリブ苦手なの悟るくらいってどんだけだ...
- 175二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 18:13:20
保守
- 176二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 00:53:18
家を追い出されたのをよくわかってないマルグリットを抱きしめて「大丈夫、マスターは私が守るからね」と何度もつぶやくデオン、みたいな光景を受信した
- 177二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 09:44:33
保守
- 178二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 18:55:17
保
- 179一方その頃… ………?24/01/16(火) 23:48:31
「…………………」
「………ぐ……………」
「ぐう…………………………」
「ゔ、うう……。出勤は嫌だ……出勤は嫌だ……」
「い……いやだ……ずっと土をいじるなら……観光客の相手の方がマシだ………」
「くっ! こんな会社潰れろ!! もういっそのこと自分が火を……! ………ぐう………うゔーん……やだ……」
「も、もしかしてこの方、この先に勤務されてる方ですか……?」
「ヒヒン……寝ていながらも戦場の気配を感じた取るとは……やはりこの主、只者ではない……」
幕間/出撃そうして一行は、ラジアータによる術式発動の反応がある花畑の地下へと向かう。「俺はランサーが抱えて! マルちゃんはセイバーが抱えて! ライダーのマスターとバーサーカーのマスターの二人がライダーに乗ってて! アーチャーのマスターをライダーが抱えて! ……三人乗せてもだいじょーぶ! よっ! ウマちゃん四本足に二本腕! ……あれ? これ六本足?」
「フッ……! この呂布、後十人くらいは余裕で乗せられますが……敵襲のことを考えると、リスクの分散もまた大切でして……!」
ライダーの背にて未だに動かない社畜を、ずり落ちないように必死に押さえる写真家のマスター。
ライダー自身もご老人を抱えながら、背に乗る二人の負担が最小限になるよう努めて走行中。
さてさて。街のそこら中に人が倒れ、何とも不気味な空間であるが。
「……これっ、どうなるんですかね」
不意に、バーサーカーのマスターが口を開いた。
「どう、というと?」
「こんな大ごと、経験したのが一人や二人なら『嘘だ』ってされて、お、終わりだと、思うんですけど。ま、町中が巻き込まれてたら、信じられるんじゃないかって……」
「んー? その為の教会じゃねーの? 神秘の秘匿! ラン…telegra.ph - 180二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 08:03:47
ギカレーダ本当クソ度胸...!いや本当すごいわ、人を騙くらかして敵への情報を与えなさが半端じゃない。一般人?これが?
- 181二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 19:06:46
保守
- 182二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:57:22
保守
- 183二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:09:51
UMAの台詞でずっとわらっちゃう エミュうまい
- 184二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 08:10:18
保守
- 185二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 15:10:59
なんとなく覗いて一気読みしてきた
ビーマと武蔵ちゃんの会話かっけえ…
あと呂布…呂布???がこんな魅力的に見えるとは
スレ主の文章もキャラエミュも上手くて良いね
わし様の仕返しに期待しつつブクマ - 186二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 22:09:27
保守
- 187二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 08:04:54
保守
- 188二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 10:56:24
- 189二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 10:58:20
- 190二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:45:29
- 191二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:50:13
次スレ立ったな うめ
- 192二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:55:18
- 193二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:57:28
うめ!そろそろ終盤だと思うけど、無理せず走り切って欲しい!
- 194二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:03:33
立て乙です!
うめうめ - 195二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:25:10
うめ
- 196二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 02:21:47
うめ
- 197二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 02:31:38
完結が近いのか
- 198二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 06:13:47
立ておつです~~
- 199二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 08:08:43
埋め
- 200二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 08:09:27
埋めた