- 1二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:30:57
今、私の目の前には、きらきらの光景が、広がっている。
女の子だったらきっと、誰でも一度は憧れる人生の晴れ舞台、結婚式。
とってもきれいなステンドグラス、そこから差し込む日の光に照らされている、一人の男性。
私のトレち、私の大好きな人。
彼は着慣れない黒いタキシードに身を包み、緊張した面持ちで、こちらを見た。
そして、ふわりと笑顔を浮かべてみせる。
いつも通りの優しくて、暖かくて、ちょっとだけ可愛らしい笑顔。
私をたくさん支えてくれて、私をたくさん勇気づけてくれた、私の大好きな笑顔。
その笑顔は────すうっと、私から逸らされた。
私は、彼の隣にはいなかった。
彼の隣には、私ではない、他のウマ娘がいた。
頭にはトレードマークの帽子の代わりに、きらきらの髪飾り。
白い勝負服はどこにもなくて、身に纏っているのは真っ白できれいなウェディングドレス。
こだわりにこだわっていたマントじゃなくて、長いヴェールが微かにたなびいている。
シュヴァち、私のお姉ちゃん、私の大好きな人。
シュヴァちは、涙が零れそうなほどに潤んだ瞳で、私のトレちを見つめていた。
でも、その顔はとても幸せそうで、その顔を見つめる彼も、とても幸せそう。
私の大好きな人と、私の大好きな人が結ばれて、幸せになっている。
隣にいるヴィルシーナお姉ちゃんも、ママも、パパも、あの二人を嬉しそうに祝福していた。
だからこれはとっても素敵なことで、素晴らしいことで、幸せなことなんだろう。
────なのに、私の胸は、張り裂けそうなほどに痛かった。 - 2二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:31:09
「トレちー♡」
「わっ!? ヴィブロス、急にくっついたりしたら危ないよ」
「えへへ、ごめんなさーい」
ある日の、お昼休み。
私は、たまたま見かけたトレちに、後ろから抱き着いた。
彼はバランスを崩しながらも、何とか踏みとどまって、困った笑顔を私に向ける。
……この顔が見たくて、ついやっちゃうんだよね。
「……もう、ヴィブロス……倒れて、怪我でもしたら大変だよ?」
「あっ、シュヴァちー! トレちとお話してたんだ?」
「うっ、うん、この間、ちょっとお世話になったから……」
「とんでもない! お世話になったのは俺の方だよ、君がいなければどうなっていたか」
「そっ、そんな、僕なんて……そんな大したこと……」
「……むぅ、二人で話していないで私にも事情を教えてー!」
置いてけぼりにされた私がそう主張すると、二人は揃って苦笑を浮かべてみせた。
────曰く、トレちが親戚の誕生日プレゼントに野球グローブを頼まれたのが発端。
それでお店に行ってみたけれど、何を買って良いかわからず、途方に暮れていたところシュヴァちに会った。
元々私を通して面識はあったから、シュヴァちは困っているトレちを助けてあげたらしい。
そしてそのお礼にカフェへ立ち寄って、色々と相談に乗ってあげたとかなんとか。
……いいなあ、私もカフェデートしたいなあ、お姉ちゃんは良くしてくれるけど。
「そっ、それじゃあ僕は……もう行きますね……?」
「ああ、またいずれちゃんとしたお礼をさせてね」
「……気にしなくても良いのに……でも、わかりました……ヴィブロスもまたね?」
「うん、ばいばいシュヴァちー!」 - 3二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:31:22
シュヴァちは少し嬉しそうに微笑んで、立ち去って行った。
……シュヴァちは私達の前だと、難しい顔をしていることも多いから、なんだか嬉しい。
その感謝を伝える意味も込めて、私はトレちに、より強く、ぎゅっと抱きついた。
「えへへ、ありがと、トレち!」
「えっ、何にもしてないけど」
「そんなことな────」
鼻先に妙に覚えのある、トレちじゃない匂いを感じて、思わず言葉が詰まってしまう。
それは、小さな頃から一緒にいる、シュヴァちの匂い。
先ほどまで話していたのだから、その匂いが少し付いていても、何にもおかしいことはない。
そのはずなのに、心は、モヤモヤした何かを感じていた。
……嫌だなあ、こんなの、全然きらきらしてない。
「トレちー! 私もカフェデート行きたーい、おねがーい♡」
「……じゃあ、次のテストで良い点取れたら連れてってあげる」
「えぇ……厳しいなあ……でも頑張る!」
そして私は、自分の心のモヤモヤを、見て見ぬふりをして、誤魔化した。
思えば、ここから全てが、始まっていた────いや、終わっていたのだろうと、思う。 - 4二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:31:35
「ヴィブロス……ちょっと良いかな?」
「あれ? シュヴァち?」
またある日の休み時間、シュヴァちが私の教室までやって来た。
教科書を借りに来たのかなとも思ったけど、どうにも様子が違うみたい。
私はお話していたクラスメートに断って、シュヴァちと一緒に教室の外に出た。
「その、ヴィブロスに、聞きたいことがあって」
「私に? 珍しいねー、いいよ、なんでも聞いてー!」
「あの……ヴィブロスの……とっ、トレーナーさんの好きなものとか、知らないかなって?」
「…………えっ?」
そしてシュヴァちは、恥ずかしそうにしながらも、事情を聞かせてくれた。
私のトレちが、あの時以来、シュヴァちに良く声をかけてくれていること。
私のトレちが、困っているシュヴァちを助けてくれたこと。
私のトレちが、見たかった野球の試合のチケットをくれて、連れて行ってくれたこと。
それらのことに加えて、シュヴァちは私のトレちを時折褒め称えながら、恥ずかしそうに言った。
「だから……そっ、その……お礼を……何かしたくて」
「……………………そんなことしてたんだ」
「ヴィブロス?」
「……っ!? うっ、ううん、何でもない! えへへ、トレちのことなら任せてよー!」
「……うん、ありがとう、ヴィブロス」
「じゃあ後でLANEで色々と送っておくから!」
そしてシュヴァちは何度も私にお礼を言って、戻っていった。
シュヴァちが私達を素直に頼ってくれるなんて、とても珍しいこと。
それに、私のトレちが褒められるのは、私が褒められているみたいで、とっても嬉しい。 - 5二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:31:49
じゃあ、一瞬漏れてしまったあの呟きは、なんなのだろうか。
……きっと、野球デートが羨ましかったのだろう、きっとそうに違いない。
トレちだったら、言えば連れて行ってくれる、今度頼んでみようかな。
そう考えながら、私はスマホを操作して、トレちの好みや趣味のことを書き連ねていく。
一通りまとめて、送信ボタンを押す直前、ふと思った。
────あれ? これって本当に伝えて良いことなのかな?
シュヴァちはトレちと、私が行っていないところへ一緒に行っている。
シュヴァちはトレちと、私が知らない思い出を築いている。
それなのに、私がトレちのことを教えちゃったら、私のアドバンテージなんて、何にも。
「……っ!」
何時か感じた心のモヤモヤが吹き出しそうになって、蓋をするように、私は送信ボタンを押した。
何を、考えているのだろう。
大好きなシュヴァちと、大好きなトレちが仲良くなるんだから、その邪魔をして良いわけがない。
ちらりと、LANEの画面を見やる。
気が付けば表示されていた『既読』の文字。
何故かそれが────取り返しのつかないもののように、私は感じてしまった。 - 6二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:32:24
「わー、とってもきらきらしてて、宝石みたい~!」
「……本当ね、噂には聞いていたけどここまでとは、思ってなかったわ」
クリスマス。
私はヴィルシーナお姉ちゃんと一緒に、イルミネーションを見に来ていた。
学園から少し離れた場所だけど、生徒達の間で噂になっていた場所。
家族で集まって食事をする予定のレストランが近くだったから、そのついでに、足を運んだのである。
さすがにドバイのきらきらほどではないけれど、それをどこか思い起こさせるような、盛大な輝き。
お姉ちゃんはそれを見ながら、残念そうにため息をついた。
「はあ……シュヴァルにも見せてあげたかったわ」
「仕方ないよー、前もってキタサンやサトノに誘われてたんだから」
この場に、シュヴァちはいなかった。
家族で集まる予定が決まる前に、クリスマスに友人でパーティーをすると決めていたらしいから。
あのシュヴァちが友達とパーティーをすると聞けば、お姉ちゃんも無理に誘えない。
「せめて、土産話だけでもたっぷりと持ち変えてあげましょうか」
「は~い! それにしても、凄い人だ────」
それはきっと、運命の悪戯だったのだろう。
私はたくさんの人の流れの中、偶然、一人のウマ娘の姿を見つけてしまった。
今いる位置から遠く離れた場所、黒い帽子をかぶって、緑色のパーカーを着た、ウマ娘の姿。
────シュヴァちが、そこにいた。
お姉ちゃんは別の方向を見回していて、まだ気づいていない。
私はお姉ちゃんに気づかれないよう、そっと間に割って入って、シュヴァちへの視線を遮る。
そして、横目でちらちらと、シュヴァちの様子を窺った。 - 7二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:32:40
「……えっ?」
シュヴァちは、一人じゃなかった。
その隣には、一人の男性の姿があった。
遠くからだけど、あまり特徴のない地味な姿だけど、あまり良く見えないけど、一目でわかった。
わかって、しまった。
イルミネーションの目を輝かせているシュヴァちの隣にいたのは────私の、トレちだったから。 - 8二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:32:54
二人は腕を組んで、仲睦まじそうにしていた。
何を話しているかは聞こえない、けれどその表情から、とても楽しんでいるのはわかった。
やがて二人は、おもむろに身体を離すと、正面から向かい合う。
お互いの瞳は、熱く、じっと、強く、見つめ合っていた。
────やめて。
トレちがシュヴァちの肩を掴み、シュヴァちの手がトレちの胸に置かれる。
シュヴァちがゆっくり目を閉じて唇を差し出して、トレちの顔がゆっくりとその唇に近づく。
────とらないで。
それは一秒にも満たない短い時間。
でも、私にとっては無限に続く、地獄の責め苦のように感じられた時間。
見たくないのに、目を離すことが出来ない。
二人の唇の距離がどんどん短くなって、もはや指一本すら入り込めない距離になって。
────私の大好きを、とらないで。
二人の唇が、重なった。
触れ合って、すぐに離れて、二人は照れたように、幸せそうに笑い合う。
そして、交わした愛を確かめるように、ぎゅっと二人で抱き合った。
その姿はイルミネーションに照らされて、とても、きらきらしていた。 - 9二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:33:20
「……ヴィブロス? どうかしたの?」
お姉ちゃんの声に、私は我に返る。
不思議そうな表情で私を見るお姉ちゃんは、どうやらシュヴァちのことにまだ気づいていないらしい。
ふと────心の中のモヤモヤが、晴れた。
シュヴァちのことを、お姉ちゃんに教えたら、どうなるのだろう。
家族に嘘までついて、大人の男の人と出かけて、キスをして抱き締め合っていた。
これをお姉ちゃんに教えて、パパやママにまで伝えたら、どうなってしまうのだろう。
何も、悪いことをするわけじゃない。
『あっ、シュヴァちだ!』と、何も知らない振りをして、大きな声で指を差すだけなのだから。
そうすれば、お姉ちゃんは怒るだろうか。
そうすれば、あの二人は引き裂かれるだろうか。
そうすれば、私の大好きは、戻ってくるのだろうか。
口角が、自然と吊り上がる。
私はお姉ちゃんに目線を合わせて、にっこりと満面の笑みを浮かべてた。
「お姉ちゃん────私、お腹空いちゃった」
お姉ちゃんはきょとんとした表情をしてから、笑みを零した。
「あらあら、ヴィブロスはまだ花より団子かしら……それじゃあちょっと早いけどレストランに行きましょうか?」
「うん! いこいこ、お姉ちゃん!」
私はお姉ちゃんの手を引いて、駆けだしていく。
この場から、出来るだけ早く、お姉ちゃんを引き離しておきたかったから。
この場から、出来るだけ早く、私がいなくなりたかったから。 - 10二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:33:53
シュヴァちが引退し、卒業した後、二人は正式にお付き合いを始めた。
……その前からずっと仲良くしていたことは、知っていたけれど。
その後はトントン拍子で関係を深めていき────この、晴れ舞台に至っていた。
結婚式はクライマックス、誓いのキスの場面。
顔を合わせた二人の姿が、きらきらとステンドグラスから差し込む光に照らされている。
それはまるで、イルミネーションの時見た、二人の姿のようだった。
お姉ちゃんが食い入るようにその姿を見つめている────あの時居合わせていたのにね。
未だに、考えてしまう時がある。
あの時、お姉ちゃんに全てを伝えていたら、どうなっていたのだろうか、と。
もしかしたら、トレちは戻って来てくれたかもしれない。
けれど、そうしたらきっと、シュヴァちは私の下には二度と戻って来てくれないだろう。
それは、嫌だった。
どちらかが私のものになっても、どちらかを永遠に失ってしまっては、意味がないから。
だから私は────どちらも手放して、遠くから見つめていることを選んだ。
二人の唇が、そっと重なる。
教会の中に小さなどよめきが起きて、その後盛大な拍手が巻き起こった。
私もそれに合わせて、痛いくらいに勢い良く、拍手をする。
おめでとうトレち、おめでとうシュヴァち。
絶対に幸せにしてあげてね、絶対に幸せになってね。
絶対に幸せにならないと────許さないから。
拍手の中、照れたように指輪を見せる二人に、私は小さな声でそっと呟いた。
「さよなら、私の、大好きだった人」 - 11二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:34:21
- 12二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:35:22
切ない
好き - 13二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:36:49
俺はお前を許さない
だがなぜだ
心がときめく
脳が満たされている
この感情は - 14二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:36:52
クリスマス前になんてもの書きやがる!
話がいいのがたちが悪い! - 15二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:43:16
つれぇ…つれぇよぉ……
でも好き………… - 16二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 22:50:21
- 17二次元好きの匿名さん23/12/23(土) 23:09:02
やっぱあのスレ見て書いたのか…
- 18二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 00:48:04
BSSもといWSSなんて俺は認めないって思ってたのに…
なぜだ…なぜ画面の前の俺は笑っているんだ… - 19二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 01:04:37
いけない事なのに…切ないのに…脳が震えるるるるる
- 20二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 01:44:48
既読の文字に取り返しのつかない何かを感じるのわかるわ…
- 21二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 02:02:49
頭がめちゃくちゃになった
最高
俺が求めてたのもまさにこれ - 22二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 03:00:52
苦さが…「ほろ苦さ」ではくくれないレベルのそれが…
ぬう… - 23二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 03:40:12
許さないがこのヴィブロスの全てだと思う
- 24二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 06:54:59
畜生…合わないけど
良い文だった - 25123/12/24(日) 06:58:19
感想ありがとうございます
切ない感じが書けていれば良かったです
愛でしょ(適当)
……そういえば何でクリスマス前にこんなの書いたんでしょうね
適度な脳破壊は健康に良い
心の奥底ではとっくに危機感を抱いてたんだよね……
見てたら衝動的に書きたくなったんですよね
甘いものばっか食べてるとたまにしょっぱいのが食べたくなるとかそういう感じですよ 多分
たまには脳を破壊しないと脳が鍛えられないから……
なまじ伝わるまで猶予があるから余計にそう思うんですよねえ
そう言っていただけると幸いです
たまには苦いのも良いですよね
なんやかんや言っても本音はそこに集約されるんでしょうねえ
私はこれからクリスマスらしい予定(カップルに鶏肉を売りつける仕事)に行きます
- 26123/12/24(日) 07:15:55
- 27二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 08:05:33
- 28二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 08:31:25
- 29二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 08:39:32
冒頭のとっても素敵な事なんだろうと無理やり納得しようとしてるのすき
最後の気持ちをどこに向けたら良いか分かんなくて痛い程拍手するのもっとすき - 30二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 08:52:37
恋は人を愚かにするというけど、こんなんになるなら恋しなければよかったとすら思うなぁ……けどヴィブロスは一貫して「好きな人」だからほんと……あ゛ぁ゛
- 31二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 14:52:09
つれえ、あまりにもつれえのに
「どちらかが私のものになっても、どちらかを永遠に失ってしまっては、意味がないから。
だから私は────どちらも手放して、遠くから見つめていることを選んだ。」
の2文でもう全部滅茶苦茶にすることも選べなくなって耐えるしかない、つれえよ
(いいSSをありがとうございます) - 32二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 23:35:56
明日はクリスマス本番
明日もこれ見てヴィブロスを応援するんだ… - 33二次元好きの匿名さん23/12/24(日) 23:41:08
この誰も悪くない曇らせは模範的あにまん民の仕業
- 34123/12/25(月) 07:04:48
- 35二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 07:17:32
- 36二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 08:08:48
大切なものが欠けたきり 二度と元には戻らなくて そこに新しい何かが入って来るのも何も入って来ないのも こんなにも美しい
- 37二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 17:04:57
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 17:11:29
このレスは削除されています
- 39二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 17:31:57
脳破壊は別スレた…建ってる
- 40123/12/25(月) 20:05:22
- 41元スレの123/12/25(月) 20:10:25
- 42123/12/25(月) 20:14:10
👍
- 43二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 06:16:57