もう虚しくなんてない!~他校交流編~

  • 1スレ主23/12/25(月) 19:44:04

    元アリウスのちっこい一般事務員の早瀬リアちゃんが事務能力や交渉力をいかして仲間と一緒に反逆するスレの後日談的なスレです。

  • 2二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 19:45:34

    立て乙です
    どんどん他校同士の交流の輪が広がっていくなぁ
    エンジニア部の発明にツッコんだり目を輝かせるアリスクとかも見てみたいな

  • 3スレ主23/12/25(月) 19:47:17
  • 4スレ主23/12/25(月) 19:48:33

    注意
    このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。
    また、サポーターが充実して、セイア襲撃も無くなった為、ミカの精神が安定し、ミカ様になっています。

  • 5スレ主23/12/25(月) 19:50:26

    早瀬リア
    アリウス唯一にして事務能力(100)をほこる事務員だった。
    現在はパテル分派所属。次席事務官。

    当時は、ベアトリーチェから仕事で圧殺されかけており、いっそ爆薬担いで胸ダイブかまそうかと画策していた。そんなある日、カタコンベの壁をぶち抜いてやって来た聖園ミカと接触したことと、内戦の傷が癒えてきたことをきっかけに取り戻した技能を使い、反逆を始めた。
    同期と共に内線を生き残っている。
    妹がいる。
    前スレで、他校との調整で、初めて事務員としての失敗を経験してメンタルブレイクした。ミカのケアにより持ち直した。ミカ様大好きな忠臣。
    早瀬ユウカとは他人

  • 6スレ主23/12/25(月) 19:52:28

    現在のステータス
    戦闘力(62)→(73)
    事務力(100)→紙がめくりやすくなった
    知力(37)→(38)→(63)
    ※事務と兵站作業時のみ知力に50のバフが入る
    new救護(70)
    工作(19)
    交渉(72)
    神秘(35)

  • 7スレ主23/12/25(月) 19:54:26

    このスレの錠前サオリ
    アリウスがトリニティに併合されてアリウス分派になるにあたり、分派の首長になった。
    アリウスの生徒がトリニティの一員として生きていけるように奮闘中。
    働きぶりが真面目なため、学内での評判はいい。
    校外から資金を得る機会を与えられた結果、派遣する人員を選ぶためにバトルロワイアルをしたり、張り切って本人+スクワッドで警備に向かったりしている。
    現在自販機研究会でうどんを啜っている。

  • 8スレ主23/12/25(月) 20:05:44

    前スレダイジェスト
    アリウススクワッド、ミレニアムで警備員を始める。
    早瀬リア、1週間の研修で成長を遂げる。
    ミネ団長、リアの研修で暴走。からのミカリア主従の激重感情のぶつけ合いにドン引き。
    調月リオ、ミカと会談

  • 9スレ主23/12/25(月) 20:15:31

    「では、リオ様、ユウカさん、詳細な契約は、後日書面をお持ちいたします」
    「じゃあね⭐ユウカちゃんと会長さん⭐今度は難しい話抜きでお茶しようね⭐」
    トリニティからの使者を見送った後、リオは応対用のソファに座りこんだ。
    「だ、大丈夫ですか会長!?」
    「ええ、大丈夫よ……少し外してちょうだい」
    ユウカが退出したのを確認し、リオは目を手で覆った。
    「……何が『ティーパーティーで一番御しやすい生徒』よ……とんだ食わせ者じゃない……」

  • 10二次元好きの匿名さん23/12/25(月) 20:21:49

    あのリオがバテてる…!
    凄いなミカリアコンビ…

  • 11二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 05:42:45

    二人の評価高くてなんか嬉しい

  • 12スレ主23/12/26(火) 07:55:19

    「……ミカ様、よいのですか?」
    「ん?なにが?」
    会談を終え、廊下に出てからリアは主人であるミカに尋ねた。
    「あの場に、もう一人居たと思うんですが……それも相当の手練れが……」
    会談の場に居たリアとミカのトリニティ2人、リオとユウカのミレニアムの2人に加えて、姿は見えなかったが、そこにもう1人居たのを、リアは察知していた。そのためミカに報告したが……
    「う~ん……いいんじゃない?確かにそこそこできそうな感じがする気配だったけど……私とリアちゃんなら十分でしょ?」
    自分への信頼ともとれる一種楽観ともとれる発言に、リアは胸が高鳴るのを感じた。
    「もう、ミカ様……そういうところですよ……」
    「それよりリアちゃん!私お腹空いちゃった⭐ちょっとお茶して、サオリ達に差し入れしてから帰ろう?」
    役目を終えて自由に振る舞う主人の後を、半歩隣に控えてリアはついていった……

  • 13二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 07:56:18

    トキ居たのもバレとる
    凄いなこの二人…

  • 14二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 08:12:22

    実際今のミカでもなんだかんだで一番ティーパーティの中で一番マシそうなのほんとヒデ

  • 15二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 11:25:52

    >>14

    すげぇだろ?

    迷宮をゴリラ突破して相方見つけてそのまま古巣まで吸収するキッカケになったか完璧で究極のお姫様だぜ?

  • 16二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 15:54:12

    本編と違って先生やコハルではなくリアに深く依存してるけど、相手の為にしっかりとやる事やって成長もしてるしかなり無敵だよこれ。リアもミカ依存からの研鑽ヤバいから新手の永久機関か?

  • 17二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 17:13:20

    何が酷いってまじで戦闘起きても普通に倒せそうというかアヴァンギャルドはでなそうだから今ならギリ拳でいけそうというか。
    まあ交渉の場でユウカもいるのに襲ったら大問題なんだが。この場でやりあえばユウカは間違いなくリオ止めようとするしそれでユウカをヒマリみたいにしたらリオより人望ありそうなユウカの事だからノア率いる全ミレニアムがリオに反逆しそうだし。真面目にいようがいまいが無視していいのが酷い

  • 18スレ主23/12/26(火) 20:35:13

    「や!サオリさん!」
    警備をしていたスクワッドのもとに、『部長』がやって来た。
    「む、部長か……どうした?何かあったか?」
    昨日話したときに「部室の守りを強化する」と言っていたため、サオリは何か起きたのかと身構えた。
    「ハハッ!おかげさまで異状なしだよ!新作ができたからね、差し入れに来たんだ!」
    そう言って差し出されたのはコーティングされた厚紙の箱……「後で感想聞かせてね!」と言って部長は去っていった。
    「サオリ姉さん、中身は……?」
    「さっちゃん?」
    「お、お醤油のいい匂いが……」
    「………………」
    空けると中には焼きおにぎりと唐揚げが入っていた。
    「「「「……………………ゴクリ」」」」
    ホカホカとまだ湯気がたっているそれに喉がなった。
    「……交代で、昼休憩にしよう」
    異議は出なかった。

  • 19二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 21:26:53

    ニチレイ自販機の焼きおにぎりと唐揚げが懐かしい……

  • 20二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 21:35:24

    自販機のご飯なんか妙に美味しく感じた記憶あるな…

  • 21スレ主23/12/26(火) 22:43:43

    「……焼きおにぎりと唐揚げ……いいものだな……

    さて、明日の警備は……

    1、セミナー周辺

    2、部室棟周辺

    3、校内巡回

    4、自治区巡回

    5、廃墟付近の巡回


    dice1d5=2 (2)

    だな」

  • 22二次元好きの匿名さん23/12/26(火) 22:49:59

    部室棟か
    エンジニア部とかに会えるかな

  • 23スレ主23/12/27(水) 08:39:19

    「ん?あそこは…………

    1、エンジニア部

    2、ゲーム部

    3、トレーニング部

    4、自販機研究会

    5、安価


    dice1d5=5 (5)

    だな」

    安価なら


    >>25

  • 24二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 09:10:05

    ks

  • 25二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 09:11:30

    部活共用広場、とかありですか
    代表同士でわちゃわちゃしてるの見たい

  • 26スレ主23/12/27(水) 17:55:28

    「部室棟の共用スペースが騒がしいな……」
    警備中のサオリ達は、騒がしく聞こえる声に近づいて行った。
    「頼むよ部長くぅん!開発中の自販機にBluetoothをつけさせておくれよ!」
    「だからダメですって!こっちはレトロ系で押してるんですからそんなものつけられません!」
    「先っちょだけ!先っちょだけだから!」
    「Bluetoothの先っちょってなにさ!?」

  • 27二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 17:56:38

    Bluetoothの先っちょとかいうパワーワードよ…w

  • 28二次元好きの匿名さん23/12/27(水) 18:18:21

    Bluetoothとは物理的な何かでもあった・・・?(混乱)

  • 29スレ主23/12/27(水) 20:07:32

    ─Bluetoothの先っちょってなんだ?─
    サオリ達は宇宙を背負った。

    「う~ん、ウタハさんやっぱりダメじゃない?」
    「そんな!?モモイまでそんなことを言うのかい!?」
    集まっているのはエンジニア部部長白石ウタハ、ゲーム開発部才羽モモイ、そしていつも世話になっているアリウススクワッドのご飯係、自販機研究会の部長だった。
    「わ、わかった、じゃあキャッシュレス決済機能を……」
    「やだ!!」
    「そ、そんな!?ちょっといれるだけだから!?」
    「ついてるだけで使えない方がなお悪いよ!?」
    ウタハが食い下がり、部長が突っぱね、暴走ぶりにモモイが突っ込みにまわっていた。

  • 30二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 00:27:20

    カオスだ
    あのモモイがただ抑え役に回ることになるとは

  • 31二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 04:50:07

    逆に3人で協力してBluetoothでゲームが出来る自販機作ろうぜ

  • 32二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 06:49:27

    なんだこのカオス空間w
    キャッシュレス入れるだけとかただの板も同然じゃないかそれ

  • 33スレ主23/12/28(木) 08:12:17

    「ぜーったいにヤダもんね!ドリンク系の自販機は別として、フード系の自販機は現金購入しか認めないもんね!本当は硬貨だけにしたいけどそこはちょっとだけ妥協するよ!」
    断固として電子通信系の機能を拒否する部長の発言に、モモイはなんとなくその理由を察した。
    「ウタハ先輩、やめよう」
    「でも……」
    食い下がるウタハのスカートの裾をモモイが引いた。
    「ウタハ先輩、『ロマン』だよ」
    「!」
    『ロマン』それは知的好奇心と同じく彼女達研究者や開発者を駆り立てる原動力の一つ。
    「部長の拘りは今の最新技術を追求することに反するのかもしれない……でも、『ロマン』は『未来』だけにあるんじゃない……『過去』にもあるんだよ!」
    レトロゲームを嗜むモモイには、『レトロであるロマン』が理解できた。部長は『うんうん』と頷いた。

  • 34二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 08:16:39

    新しいものを求めるのもロマン過去のものにこだわるのもまたロマンだもんね
    レトロゲーム好きなモモイらしくて良いね

  • 35スレ主23/12/28(木) 18:29:11

    「『ロマン』なら仕方がないね……わかった、Bluetoothもキャッシュレスもつけないよ」
    「わかったならよろしい!今後ともよろしく」
    ウタハが引き下がり、この件は流れたかに思えた。
    「うんうん、それぞれの流儀は大事だよね!」
    「わかりますかモモイさん!やはりレトロなルックスは大事ですよね!」
    「ん?ルックスが変わらなければいいのかい?」

  • 36二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 18:30:33

    新たな爆弾投下でもう笑うしかねぇ!
    カオスタイムはまだまだ続く…

  • 37二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 18:35:04

    中身もレトロでロマン追及ならスペース足りない可能性もあるが、どうなんだろう?

  • 38二次元好きの匿名さん23/12/28(木) 23:36:21

    お互い理解を深めあって一件落着だと思ったのに

  • 39二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 01:35:49

    歴史は繰り返す……

  • 40二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 07:39:37

    素顔とか見たいな

  • 41スレ主23/12/29(金) 07:43:01

    「なら!これをつけようじゃないか!」
    つ小型カメラ
    「あ……」
    再び余計なものをつけようとし始めたウタハ。モモイは短く声を上げて横を見た。
    「ガルルルルッ!!」
    部長が威嚇をしていた。
    「ほらぁ!また部長怒っちゃったじゃん!」
    もはや言葉ではわからないだろう、と部長の手が銃に伸びる直前。
    「まあ、話だけでも聞いてくれ」
    ウタハが手元のタブレットに手早く図を描いて見せる。
    「自販機上部の縁、1cmほど出っ張っている所に配線を通してこの小型カメラを入れるんだ。購入者の大まかな年代調査に役立つ筈だ!それに購入数の多い時間が分かれば売り上げにも繋がる、悪い話じゃ無いだろう?」
    部長の手が止まった。
    サオリ達は思った。「これは止めるべきなのか?」と……

  • 42スレ主23/12/29(金) 09:26:54

    部長は銃に伸ばしていた手を顎に当てて考え始めた。
    「わかるだろう?私たちのような開発だけでなく販売もする部活は品の出来だけでなく販売数や売り上げも査定対象になる……」
    「ううう……」
    考え始めたのを好機と見たウタハが畳み掛ける。
    「売り上げが上がればそのお金で『ロマン』を追求する余地が生まれる」
    「ううう……」
    「査定がよくなればもっと『ロマン』を追求できるよ?」
    「ううう……」
    「モモイを見たまえ、査定が渋く、楽しくやってはいるが予算はカツカツだ」
    「ちょっと!?」
    モモイにも飛び火した。
    「!?……わかった、カメラはつける……ただし、目立たないようにして」
    「ふふふ、交渉成立だ。楽しい仕事にしよう」

  • 43二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 09:32:57

    威嚇の仕方が獣だしモモイにも飛び火してるしでもう滅茶苦茶だよ…理由はまともだけども
    確かに顧客データは大事だもんね

  • 44スレ主23/12/29(金) 09:59:56
  • 45二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 10:02:20

    リア可愛いですね!
    ツインテール似合ってます!

  • 46スレ主23/12/29(金) 13:26:02

    サオリ達は、飛び火したせいで暴れだしそうなモモイだけを回収して退却することにした。部長には恩があるが、経営や開発は専門外の自分達が口出しするのは何か違うと思った。
    「あ、サオリ、今度時間がある時にエンジニア部の工房に来てくれ、銃の整備が終わったから最終調整といこう」

  • 47二次元好きの匿名さん23/12/29(金) 13:29:10

    サオリ達ナイス判断だな
    銃の整備終わったみたいだからより活躍しそうだな

  • 48スレ主23/12/29(金) 20:10:49

    モモイをゲーム開発部に引き渡したサオリ達は、整備に出していた銃を受け取りにエンジニア部の工房を訪れていた。
    「ウタハ、銃を受け取りに来た」
    「やあサオリ、準備は出来ているよ」
    そう言ったウタハは、ガンケースを1つ作業台に載せた。
    「さあ、開けてみてくれ」
    促されるままに蓋を開けたサオリは『ほぉ…』と、感嘆の息を洩らした。
    「注文通り、銃身は清掃の後修正、マウントレールを取り付け、破損したフレームとストックは交換した」
    ウタハの説明を聞きながら、サオリはケースから銃を取り出した。
    「軽いな」
    「新素材開発部から提供された素材から削り出した一品ものさ。強度は高く、重さは軽く、耐候性も増している……面白味は無かったけど、我ながらいい仕事をしたと思うよ」

  • 49二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 00:36:34

    流石仕事人……締める時は絞めてる(´・ω・`)

  • 50二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 01:30:19

    軽量高強度の新素材削り出し一点モノなんて普通なら目ん玉飛び出るような額なんだろうな。
    これでエンジニア部の仕事が信頼できるって判断したらサオリ以外のアリスクも整備を頼んだりするのかな。
    自分が試金石になるくらいのつもりで銃を預けたとこはあるだろうし。

  • 51二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 08:15:19

    ほし

  • 52スレ主23/12/30(土) 09:51:15

    「いい仕事だ!感謝する」
    「そう言って貰えて嬉しいよ……ところで、君の銃に名前は無いのかい?」
    喜ぶサオリにウタハがたずねた。
    「?『アリウス製アサルトライフル』だが?」
    「いやいや、それは犬の名前を聞かれて『ラブラドールレトリバー』と答えるようなものじゃないか……もっとこう、有るだろう?」
    「………………」
    そう言えば自分以外のスクワッドやアズサは銃に名前をつけていた…………そうだな…………
    「いい機会だ、つけてみよう」

  • 53二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 09:55:01

    名前かぁ
    どんな名前にするんだろうか

  • 54スレ主23/12/30(土) 11:26:51

    「そうだな、アズサに倣ってつけてみるか……


    1、vivere est militare.

    2、Age quod agis.

    3、Ōdī et amō.

    4、sit difficile; experiar tamen.

    5、citius, altius, fortius.

    6、semper sint in flore.

    7、per asprera ad astra.

    8、Carpe diem.

    9、Fiat lux.

    10、Dum spiro, spero.

    dice1d10=5 (5)


              にしよう」

  • 55二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 11:37:11

    より速く、より高く、より強く。

    どん底生活から這い上がり、リーダーとして頑張る決意を込めた名前っぽい。

  • 56二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 11:38:45

    調べたら日本語訳でより速く、より高く、より強くって意味なのか
    良い名前だな

  • 57スレ主23/12/30(土) 13:00:35

    「そうだな、この銃の名前は
    『citius, altius, fortius.』にしよう」
    掲げた銃を見ながらサオリはそう言った。
    「……『より早く、より高く、より強く』かいい名前だね」
    「でも、1つでも名前になりそうなのに欲張りすぎじゃない?」
    ミサキがからかうように言った。
    「もう虚しさを唱える必要がないんだ、少しくらい欲張っていこう」
    サオリはそう言って笑った。

  • 58スレ主23/12/30(土) 18:32:50

    さて、新たな銃を手にしたサオリ達の次の警備先は…………


    1、セミナー周辺

    2、部室棟周辺

    3、校内巡回

    4、自治区巡回

    5、廃墟付近の巡回


    dice1d5=5 (5)




    それはそうと、この世界線のブルアカをプレイしている先生達からは「サオリンピック」とか「オリンピック姉さん」とか呼ばれてそう

  • 59二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 18:37:12

    廃墟付近は危ないから大事そうだな
    サオリンピック語呂良いですねそれ

  • 60二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 18:45:48

    真面目、ストイックという言葉にヘイロー乗っけたみたいな人だもんねぇ。

  • 61スレ主23/12/30(土) 22:44:47

    今までは部室棟を中心とした校内の警備を主に任せられていたが……今日は廃墟付近の哨戒か……実力を認められたからか、それともそちらの手が足りていないのか……

    「ミレニアムの廃墟は暴走したオートマタが居ると聞く……皆、気を引き締めて行くぞ」

    『了解』


    そしてサオリ達は廃墟付近の哨戒任務についた。

    長さは……

    dice1d5=2 (2)  ターン分

  • 62スレ主23/12/30(土) 23:05:03

    その間に起きたことは……

    1、住み着いていたヘルメット団と遭遇

    2、徘徊しているオートマタと遭遇

    3、古そうな機械パーツを拾う

    4、謎の機械の残骸?を見つける

    5、謎の機械との戦闘

    dice2d5=5 5 (10)

  • 63二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 23:08:28

    あっ、ふーん……

  • 64二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 23:33:38

    無名の守護者と2連続戦闘か
    リオもヒマリも監視してるだろうし、何らかの接触はあるかもな。

  • 65二次元好きの匿名さん23/12/30(土) 23:35:23

    これは後から話聞かれたり或いはリア側に報告いくのかな?

  • 66二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 09:48:36

    合同捜査かリオが突っぱねてほぼ原作通りになるか……

  • 67スレ主23/12/31(日) 10:36:59

    「とまれ」
    先頭を歩いていたサオリが手を上げて隊列を止めた。
    「前方、500m先に動きあり、ヒヨリ」
    「は、はい!観察を始めます」
    瓦礫の陰に身を屈め、ヒヨリに指示を出してスコープによる観察を始めさせた。
    「さっちゃん、わたしも」
    「ああ、頼む」
    アツコもドローンを飛ばして観測を始めた。
    「……な、なんか、外装がのっぺりしてますね……足みたいなのもいっぱいあって……ちょっとキモいです……」

  • 68スレ主23/12/31(日) 12:13:01

    「……あ、なんか移動して……瓦礫をひっくり返してますね……何か探しているんでしょうか?」

    「うん、上空からも確認できてる……大きめの瓦礫を足?で引っくり返してる……」

    観察している機械はふわふわと移動しながら時々瓦礫を引っくり返してはその下を確認していた。

    「!」

    「こ、こっち向いた!き、気づかれました!」


    無名の守護者

    dice1d100=6 (6)

    到達までのヒヨリの射撃回数

    dice1d4=1 (1)

    1発あたりのダメージ

    dice1d100=22 (22)

  • 69二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 12:17:50

    これは勝ったかな
    この守護者元々ダメージ受けてボロボロだったんかな

  • 70スレ主23/12/31(日) 12:47:10

    「……た、対象の沈黙を確認…………ひめちゃ、じゃなかった、アツコちゃん?」
    「ん、こっちから見ても動き無し……」
    「状況終了、今日のところは残骸を回収して帰投しよう……」
    サオリ達は触手じみたマニピュレーターや装甲の一部を回収して引き上げた。

    「……セミナーとティーパーティーには報告しておくか……」

  • 71二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 12:48:01

    報告いったかここからお互いどう判断して協議していくかだな

  • 72二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 19:19:57

    いいね、話が動き出してる

  • 73二次元好きの匿名さん23/12/31(日) 22:04:44

    パヴァーヌで問題になるのはほぼ無名の司祭由来の技術だから、トリニティへの情報共有から古書館ガチャでクリティカル引ければDivi:Sion起動前に「無名の神々の王女」の詳細情報が開示されて、更にコミュダイスがクリったら<Key>と対話して[ケイ]にできるかも?

    そうするとエリドゥ乗っ取りが発生しないから最終章まで取っておけて……

    エリドゥの演算能力とミレニアム全土の電力を結集した、地表から高度75,000mへの超長距離多次元解釈電磁投射砲狙撃ってロマンでは?

  • 74二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 07:21:05

    とりあえずは勝ったがどうなるかな

  • 75スレ主24/01/01(月) 08:22:23

    本編とは関係ない季節もの

    「今年の年越し蕎麦はどうしようかなぁ」
    「「「「としこしそば?」」」」
    12月26日、何時ものように自販機研究会でうどんを啜っていたアリウススクワッドは、部長が言った未知の食べ物に興味を示した。
    「むぐむぐ……ごくん、それって、どんなお蕎麦なんですか?」
    「え?年越し蕎麦は年越し蕎麦だから何か特別決まった具材とかはないけど……」
    「じゃあ、季節ごとの料理?『ぎょうじしょく』ってやつ?」
    「え?え?うん、まあ、そうだけど……」
    ヒヨリとミサキが部長に質問し、部長が困惑気味に答えていた。サオリとアツコはうどんを啜りながら興味深そうに聞き耳をたてていた。


    「え?もしかしてトリニティって年越し蕎麦食べないの?」
    「いや、トリニティ自体は食べる生徒もきっと食べる生徒も居ると思う……私たちの分派が今までそう言ったものと無縁だっただけだ」
    うどんを啜るのをやめたサオリが答えた。
    実際、サオリ達に限らずアリウス生は皆、アリウス分校時代は配給される食べ物をただただ『摂取』して日々を生きていた。トリニティに併合されて『食事』をできるようになり、『食べる』という行為に楽しみを見いだした生徒も多かった。

    「……ょう」

    部長が何かを呟いた。
    「ん?なんだって?」
    「…………べましょう」
    サオリ以外も食べるのをやめて耳をすませた。
    「ん?」


       「食べましょうよ!年越し蕎麦!」

  • 76スレ主24/01/01(月) 08:23:46

    部長は憤った!必ずやこの欠食児どもに年越し蕎麦を食わせねばならぬと決意した。
    部長にアリウスの事情はわからぬ。
    だが、食については敏感だった。
    部長はミレニアム生である。
    毎日自販機に飲み物や食べ物、弾薬を補充してまわり、他の部員や食べ物系の部活と自販機を弄くり回して暮らしていた。
    少し前、部長は何時ものように自販機の補充に向かおうとした。その時、部長は部室棟の様子を怪しく思った。ひっそりしている。何時もなら実験室の爆発や、実験がうまくいかずに発狂した生徒の叫び声、銃撃戦の音などが聞こえてくる筈だ。
    不思議に思いながらも向かおうとした部長の前に彼女達は現れた。妙に風格の有る如何にも手練れじみた足運び、「すわ、他校の工作員か!?」と思ったがその実気のいい警備員だった。今は良好な関係を築いている彼女達が行事食もままならぬ暮らしをしていたのは不憫でならなかった。

    「食べましょう!年越し蕎麦!みんなで!」

    トリニティとミレニアムを巻き込んだ年越しが始まった。

  • 77二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 08:28:03

    あけましておめでとうございます!
    今年もよろしくお願いします!

    部長良い子だなぁ…
    是非ともアリスクのみんなに美味しい蕎麦食べてほしいなぁ

  • 78スレ主24/01/01(月) 08:28:27

    「……ということだったんだが…………」
    「年越し蕎麦?いいよ!どうせならパテル分派の分もよろしく⭐」
    「年越し蕎麦かい?いいね、わたしも年中行事の食事は大事にすべきだと思うよ、そもそも「すまない、短く頼む」……サンクトゥス分派の分もよろしく」
    「年越し蕎麦ですか?他分派との交流も兼ねられていいかもしれませんね、フィリウス分派の分もお願いします」
    ……………
    「ということだったんだが…………」
    「ふ、ふふふ……!」
    どうせならミカもどうかと思って連絡したら分派の分も頼まれ、ミカだけに聞くのもと思って他の首長達にも連絡したら全分派から注文が入ってしまった。部長は笑い出した。
    「来ました!来ましたよ!年末にビックチャンスが!相手はトリニティの主要派閥!これを捌ければ今季の査定は安泰!これだけの大口注文なら他の部活に協力を仰いで利益を折半しても十分…!ふはっ!くはははは!」
    「ぶ、部長さんが壊れてしまいました…!?」
    グリンッ!
    笑っていた部長が突如首だけをぐるりと回してこちらを向いた。
    「ひっ!?」
    ヒヨリは短く悲鳴を上げた。アツコとミサキも顔がひきつった。

    「ふふふ、みなさん?協力していただきますよ?」

  • 79スレ主24/01/01(月) 08:34:43

    そんなこんなでトリニティ旧校舎を会場に、ミレニアムサイエンススクール、食品系部活総出でよういされた蕎麦が振る舞われた。
    「はふっ!はふっ!」「ずるずるる!」
    「うまうま!」「あつっ!?」
    アリウス分校出身の生徒達は、用意された蕎麦を美味しそうに掻き込み、トリニティ生は微笑ましく眺めながら蕎麦を啜った。
    「えへへ、お蕎麦、おいしいですね……」
    「ん、汁も、この海老天も美味しい」
    「今まで、年末なんて意識したこと無かったけど……いいね、こうやってみんなで過ごせるの……ね、サオリ姉さん」
    「ああ、そうだな……皆、喜んでくれてよかった……部長、アリウス分派を代表して感謝する」
    「あはは、いいんですよ、こっちもいい実績作りになりました」
    サオリと部長は丼を打ち合わせて蕎麦を啜った。

    「はふっはふっ!」
    「ふふふ⭐リアちゃん、ネギついてるよ」
    「んむ!?」
    「とってあげるからじっとしてて⭐」
    「んむ~……」
    「はい、とれたよ」
    「ありがとうございます、ミカ様」
    「ふふふ⭐リアちゃん、年越し蕎麦に込められた願いって知ってる?」
    「?いえ、初めて食べたので知りません」
    「『ずっと『そば』にいられますように』っていう願いがこもっているんだって⭐……来年も、一緒に居てね、リアちゃん」
    「はい、いつまでもお側に居ます、ミカ様」

    キヴォトスに、新たな年がやってくる。

  • 80二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 08:37:52

    アリウスのみんな美味しい蕎麦食べてる姿良いなぁ…
    そしてミカリア主従コンビも良い…

    改めてあけましておめでとうございます
    今年もよろしくお願いします

  • 81二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 08:48:04

    幸せが一番さ
    アリウスが天駆ける龍の如く飛躍する年でありますように
    今年もよろしくお願いいたします

  • 82スレ主24/01/01(月) 08:48:50

    あけましておめでとうございます
    本年もよろしくお願いいたします
    2023年中に投稿したかったけど規制くらってたから年越し蕎麦の話が今年最初の投稿になりました。

    本編のアリスクもこんな感じのイベントに巻き込まれろ

  • 83スレ主24/01/01(月) 12:36:29

    「……やはり、廃虚が拠点なのね」

    ミレニアム某所で、調月リオが呟いた。


    「ミカ様、サオリ達から報告です」

    「うーん……これはいかにもって感じだね………一応、物資の準備だけしといてもらえる?使わなかったらパテルの備品補充に充てて」

    「はい!ミカ様」

    トリニティにも存在が認識された。


    そして、サオリ達が交戦した翌日…………

    ─廃虚─

    dice1d10=10 (10)

  • 84二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 12:38:34

    ここで10出すか…
    果たして何が起きるのか…

  • 85スレ主24/01/01(月) 12:46:44

    「……増えてるね」

    「はぁ、なんか種類も増えてる」

    「増えてるな」

    「ふ、増えてます!?」

    昨日は1機でふらふらしていた謎の機械が、同じようなカラーリングをした蜘蛛や蠍を模した機体と共に廃虚を彷徨いていた……その数10機。

    「昨日のことを考えれば、あれは我々に敵対するようだ……気づかれる前に数を減らすぞ……」

    蜘蛛型

    dice1d8=2 (2)

    クラゲ型

    dice1d8=8 (8)

    蠍型

    dice1d8=5 (5)

    (10を上回った場合は上の数値を優先、ただし1の場合はそのままで多いところを削る、下回ったら蜘蛛を追加して10機にする)

  • 86二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 12:49:48

    大分数的にはきつそうだけども上手く蹴散らせるかな

  • 87スレ主24/01/01(月) 13:03:39

    「アツコ、数と種類は?」

    「……蜘蛛型が2機、昨日見たのと同じクラゲ型が7機、大きい蠍型が1機」

    まとまった数の機械、それも昨日のと同型の機械も含めてかなり大型、まともにやりあえば倒れた機械の下敷きになる危険もあり、数を減らしておきたかった。

    「ヒヨリ、プレデター出して、あと射撃用意」

    「は、はい!ミサキさん!」

    ミサキは対大型機械用に、本来の武装であるセイントプレデターを構えた。

    「アツコ、ドローンを戻せ、上空からグレネードを落とす」

    「うん、わかった」

    ─先制攻撃─

    アツコの爆撃

    巻き込み dice1d3=3 (3)

    威力 dice1d100=68 (68)  最低15

    ミサキの爆撃

    巻き込み dice1d3=1 (1)

    威力 dice1d100=22 (22)  最低15

    ヒヨリの射撃

    気づかれるまでに撃てた数 dice1d3=1 (1)

    一発あたりの威力 dice1d50=26 (26)

    サオリの射撃

    dice1d50=41 (41)


    無名の守護者

    dice10d100=42 65 95 8 32 100 37 51 93 69 (592)

  • 88二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 13:08:25

    三体ぐらい馬鹿みたいに強いのいるな…大丈夫かな…

  • 89スレ主24/01/01(月) 13:19:09

    初手のアツコとミサキの爆撃に3機が巻き込まれた。しかし……
    「ッ!なに、あいつ……昨日のやつと違って堅い!」
    1機、既にボロボロではあるが機能を停止せずに立ち上がっていた。
    「ミサキ、2射目の用意を……ヒヨリ、巻き込まれたのは無視だ、隣のを撃て!右は私がやる」
    「は、はい!」
    ヒヨリとサオリが撃ったクラゲ型2機は、昨日と同じように崩れ落ちた。
    ─先制終了─
    蜘蛛型
    42(撃破) 65(撃破)
    クラゲ型
    95(大敗(5)) 8 (撃破)32(撃破) 100 37 51 93
    蠍型 69(健在)

  • 90二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 13:21:20

    これは中々強敵だぞ…上手く防ぎ切って倒せればいいが

  • 91スレ主24/01/01(月) 14:06:55

    「アツコ、牽制射撃を」

    「了解」

    「ミサキとヒヨリは2射目、近づかれる前に減らすぞ、撃ったら後退して距離を取れ」

    「サオリ姉さんは?」

    「私は……接近し、撹乱する」

    こちらに気づいた機械の群れが接近を開始した

    アツコの牽制射撃

    範囲(全体)威力 dice1d20=1 (1)

    ミサキの2射目

    巻き込み dice1d3=3 (3)

    威力 dice1d70=47 (47)  (最低15)

    ヒヨリの2射目

    近づかれるまでに撃てた数 dice1d3=2 (2)

    一発あたりの威力 dice1d50=45 (45)

    サオリの射撃

    dice1d50=13 (13)

  • 92二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 14:12:14

    何体かは削れたかな
    とはいえまだ何体かいるしな…

  • 93二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 21:00:13

    このレスは削除されています

  • 94二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 21:01:42

    後4体か
    このままいけばなんとかなりそうか

  • 95二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 21:12:59

    このレスは削除されています

  • 96二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 21:15:03

    これで後1体…かな
    これなら大丈夫だなよかった

  • 97二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 21:27:40

    このレスは削除されています

  • 98二次元好きの匿名さん24/01/01(月) 21:36:31

    後2体だったか計算間違えたな…
    でも後少しだからいけるか

  • 99二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 01:23:37

    結構な怪我したなぁ……
    ……あっ、これマズくね?
    今のサオリってまぁまぁ面倒な立場にいるから、他所の学校の仕事で怪我したってなると、黙ってたら内部から「アリウスを軽視するのか」って言われるからトリニティとしては抗議しないわけにはいかないんじゃ……?

  • 100二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 08:42:18

    強いぞアリウススクワッド

  • 101スレ主24/01/02(火) 09:24:11

    「ッ!アツコ!ヒヨリ!あのクラゲ片付き次第サオリ姉さんの援護!手早く終わらせるよ!」

    「「了解」」


    「やってしまったな、リアとティーパーティーに怒られる……」

    『救護!』

    「……バレる前にリアに治療を頼もう」

    ミサキとアツコの牽制射撃

    範囲(全体)威力 dice2d20=1 10 (11)

    ヒヨリの4射目

    近づかれるまでに撃てた数 dice1d2=1 (1)

    一発あたりの威力 dice1d50=5 (5)

    サオリ

    dice1d80=47 (47)

  • 102二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 09:27:06

    なんとか倒せたかな
    後は事後処理か?治療はリアにやってもらうとしてお互いに対処のための話し合い必要そうかな?

  • 103二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 14:00:36

    >>101

    救護ッ!(ゴッ)(ベッドに叩きつけ)

  • 104スレ主24/01/02(火) 14:47:21

    「これで終わり!」ダンッ!
    残った蠍型の脳天に撃ち込み、沈黙させる。
    「こっちも終わった」
    「さ、サオリ姉さん、大丈夫ですか?」
    クラゲ型の処理が終わったミサキ達も寄ってくる。
    「ああ、大丈夫だが、やってしまったな……立場上怪我に気を付けるように言われてたんだが……」
    「それは姉さんが突っ込んだせいだから素直にごめんなさいして」
    「うぐっ!?すまない……」

    ──────────────
    『アリウススクワッドより報告
    ○月×日 ミレニアム自治区廃虚
    正体不明の機械群10機と遭遇し交戦。
    昨日のクラゲ型に加え、小型の蜘蛛型とより大型の蠍型を確認。
    昨日の機体より頑丈な個体を多く確認した。
    交戦し、撃滅したものの『錠前サオリ』が負傷。
    一般的なオートマタよりも数段危険度は高いと思われる。
    廃虚の探索に向かう際は十分に注意されたし。』

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 14:53:46

    とりあえず大怪我までいかずに倒せてよかったよかった
    後は協議とか行われるのかな?

  • 106スレ主24/01/02(火) 16:38:52

    「……あの4人相手に10機で手傷を負わせる……思った以上に危険ね、それに、場合によってはトリニティが手を出してくるかも……計画を前倒しに……いや、それは悪手、どうにかしてこちら側に……」
    「リオ様……」
    調月リオは一人頭を悩ませる。

    「ミカ様、サオリ達からの報告です」
    「どれどれ……へぇ、サオリ達に傷を負わせるんだ……なかなか強いね……リアちゃんはどう思う?」
    「想定より危険かと……1体しか発見されていない蠍はともかく蜘蛛とクラゲは恐らく量産型……より多く居ると思われます」
    「だよね……ティーパーティーには私から伝えておくから、セミナーと会談の日取りを調整してもらえる?」
    「はい、ミカ様」
    トリニティが、動く──。

  • 107二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 16:48:39

    さてここからどうなるか
    リオが諦めるとは思えないから懐柔しにかかるかもしれないけども方法が方法だから受け入れられるか怪しいしな…

  • 108スレ主24/01/02(火) 22:00:33

    ─某日、ミレニアムタワーの一室─
    日程を調整したミカとリアは、調月リオに招かれてミレニアムを訪れていた。
    「ご足労いただき申し訳ないわね、少々立て込んでいてミレニアムを離れられないの」
    部屋で出迎えたリオは、化粧で隠しているものの目元に疲労の色が窺えた。
    「こちらこそ、お招きいただきありがとう⭐こっちもサオリが怪我しちゃったから、早めに来ないとうちの子達の不満が爆発しちゃうとこだったよ」
    「その件は、職務の範囲内とは言え、申し訳ないわね」
    「リアちゃん」
    「はい、ミカ様」
    リオの謝罪を聞いたミカは、薄く笑ってリアに指示を出した。

  • 109二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 00:23:42

    政治って面倒よねぇ。
    もっと優先するべきものが目に見えてても、後回しにできないことがいっぱいある。

  • 110スレ主24/01/03(水) 09:07:22

    カチャカチャ……サッサッ……コポコポポポ……
    「……どうぞ」
    「これは、一体……」
    リオは困惑していた。
    「お茶ですが?」
    リアが表情を変えずにさらりと答えた。その様子にミカがクスリと笑った。
    「前来たとき、帰り際に言ったでしょ?『お茶しよ』って、難しい話の前に、まずは休憩しよ?」
    リアから紅茶を受け取りながら、ミカが微笑んだ。

  • 111二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 09:10:54

    リオも疲れてるだろうからリラックス大事よね
    それこそこの後難しい話待ってる訳だし

  • 112二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 13:33:50

    ミカの柔らかい面が存分に活かされている

  • 113スレ主24/01/03(水) 14:11:50

    そして卓に4つのカップと茶菓子が並べられた。
    「?……っ!?」
    最初、数に疑問を感じ、意味を察して驚愕し、リオの背中に冷たい汗が流れた。
    「今日はユウカちゃんも居ないし、どうせこの部屋はオフラインなんでしょ?」
    スッと細められた目は「呼びなよ」と言葉無く言っていた。
    「(嘘……バレているの?トキの偽装が…?どうする?まだバレるわけには…でも計画のためにはここで不興を買うわけには……どうする?どうしよう、どうしようどうしようどうしよう……)」

  • 114スレ主24/01/03(水) 14:28:40

    「う~ん⭐事情は報告で察してるから協力は惜しまないつもりなんだけどね?だけどこっちも『誠意』を見せてもらわないと……ねぇ?」
    そう言ってミカは紅茶に口をつけた。
    「……本当に、協力してくれるのね?」
    絞り出す様に言ったリオに、ミカはニッコリと笑った。
    「うん⭐よほど無茶なことじゃなければ協力するよ⭐」
    「……来なさい、トキ」
    渋々と言った様子で、リオは合図を出した。
    「はい、リオ様」

  • 115二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 14:30:58

    トキを晒したか…
    とはいえアリスを殺すなんていう計画に協力するかどうか…
    いっそここから文献なんかを頼りに計画を他のみんなにも納得させられるぐらいに修正かけていくのか?

  • 116スレ主24/01/03(水) 15:07:40

    「リオ様の付き人、『飛鳥馬トキ』です」
    「あはっ⭐君が会長さんの『秘密兵器』ちゃんかぁ⭐この前も居たけど、自己紹介は必要かな?」
    「いえ、結構です、聖園ミカ様」
    『この前も』という言葉にリオの顔がひきつった。
    「もういいかしら?さっそく話を……」
    「やだ⭐」
    「は?」
    本題に移ろうとしたリオの言葉を、ミカは『やだ』の一言で拒否した。リアはため息を吐いた。
    「はぁ……リオ様、どうやらミカ様は前回の会談で仕事の話しかできなかったのを深く悔やまれているようです……暫くお付き合い頂かないと話にならないかと思われます」
    事務長のミチルならミカに毒を吐いていたところだが、そこはリアである。暗に「前回うちの主人のお喋り断ったお前のせいだ」と伝えていた。割りと理不尽。
    「折角お茶とお菓子も用意したんだから!食べきるまでは絶対お仕事しないもんね!」
    「ちょっと、あなたいい加減に…!」
    「あむっ……むぐむぐ…!リオ様!このお菓子、おいしいです」
    「トキっ!?」

  • 117二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 16:10:17

    流石トキフリーダムだな
    少し肩の力を抜いた方が良いよリオは

  • 118スレ主24/01/03(水) 20:46:52

    「!(キュピーン)トキさん、お茶のお代わりはいかがですか?」
    「むぐむぐ……ん、はい、頂きます」
    「トキ!?」
    何かが琴線に触れたのか、リアがトキの世話を焼き始めた。そしてトキは茶菓子を食べ続ける……このメイド、フリーダム。
    自陣のメイドが懐柔されたリオは、大人しく茶菓子とお茶を消費することにした。
    「はぁ………(サクッ)…!」
    「ふふっ、おいしいでしょ?そのクッキー、お気に入りなんだ⭐」
    そう言ってミカも1枚クッキーを食んだ。

    ──────

    「さてと、じゃあ、真面目にお仕事の話しよっか?」
    「ようやくなのね……」
    ひとしきりお茶会を、楽しんだミカは、ペースを崩されきって半目のリオに伸びをしながら言った。

  • 119二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 20:48:05

    すっかりペース崩されたねリオでもこのぐらい肩の力を抜いた方がより良い話し合い出来そう
    トキはフリーダムだね本当に

  • 120二次元好きの匿名さん24/01/03(水) 23:32:29

    トキに振り回されるリオはなんぼ摂取してもいいですからね。

  • 121スレ主24/01/04(木) 08:24:10

    「ふーん……『名も無き神々の王女』……ねぇ?」
    「そう、無名の司祭の信奉するオーパーツにして無名の守護者……サオリさん達に手傷を負わせたあの機械郡の指揮官になる存在」
    漸く仕事をする気になったミカは、リオから対象となる存在の情報を聞かされていた。
    「そっかぁ…………

    それが本当なら、放置できないね⭐」

  • 122二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 09:56:03

    これはどうなる…?
    下手したらアリス取り戻す事出来ずに殺されかねないけども流石にそれは不味いだろうし…

  • 123二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 15:11:20

    なんとかなると信じるしかないね

  • 124スレ主24/01/04(木) 19:13:38

    調月リオは内心ほくそ笑んだ。ここまで散々ペースを崩され続けたが堪えた甲斐があった。
    「どうやら、結論は同じようね……」
    「うん⭐気は進まないけど、仕方ないよね」
    「あの存在にすべき対応は……」
    「あの娘にすべき対応は……」

         「ヘイローの破壊」
     「安全確保のために一時拘束じゃんね⭐」

  • 125二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 19:17:21

    ここでまさかの意見の相違…!
    果たしてミカはリオの意見を曲げる事が出来るだろうか

  • 126スレ主24/01/04(木) 20:35:01

          「え?」「え?」
    お互いの発言に、2人は困惑の声を上げた。

    「えっ?……こわぁ……」
    「………………」
    ミカが身を引いてリアの手を握りながら言った。リアもあわせて引いたような仕草をした。

    「ちょっと待ってちょうだい!なんでその反応と結論になるの!?」

    「だ、だってヘイローの破壊って……いきなりすぎない?それもう最終手段じゃん?」

    普段、こういった交渉事では波風を立てない様にリアが立ち回るが、最近関わっているのは我らがパテル分派首長、ナチュラルに失礼なところの有るミカ、主人にもさらりと毒を吐く事務長のミチル、そして先方の付き人、フリーダムメイドのトキである。
    「ミカ様ミカ様、このお方、想像よりヤバい人です、赤いあんちくしょうの半分くらい圧政者です」

  • 127二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 20:37:40

    とんでもない暴言吐かれてる…w(赤いあんちくしょうの半分圧制者)

  • 128スレ主24/01/04(木) 22:41:48

    「こらッ!リアちゃん!いくら会長さんが初手でヘイロー破壊を提案するような人でもアレの半分は言いすぎでしょ!?ほら、ごめんなさいして!」
    「うっ……はい…………」
    ミカに叱られてリアはトボトボとリオの前に歩いていき、ペコリと頭を下げた。
    「申し訳有りません、あまりにも選択が衝撃的過ぎて言いすぎてしまいました。赤いあんちくしょうの1割くらい圧政者のリオ会長様」
    「……よし」
    「ちょっと待ってちょうだい!?別に人に嫌われるのは慣れているけれど、最初の例えってどれだけひどい事なのかしら?」

  • 129二次元好きの匿名さん24/01/04(木) 22:43:19

    いっそベアおばの所業包み隠さず言えばなんかこう上手い感じならないかな?
    流石に無理かな…?

  • 130二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 03:00:40

    この対立の仕方ってパヴァーヌのリオとヒマリほぼそのまんまだけど、決定的に違うのは他校の生徒会長であるミカが相手であることと物理的に封印不能な戦闘力があることよね。
    強行策が使えないから情報交換して妥協案を探るしかない。

  • 131スレ主24/01/05(金) 07:46:17

    「…………まあいいわ、それで?なぜそんな悠長に構えているのかしら?相手は『生徒』ではなく危険なオーパーツよ?」
    「うん、危険なオーパーツっていう側面は有るんだろうね、それは私も理解しているよ?」
    調月リオは聖園ミカがわからなかった。軽い言動、天童アリスに対する見立てもそう変わらない、なのになぜ……?
    「それがわかるなら何故すぐに処分しようとしないのかしら?」
    そう言うと、聖園ミカは頭に手を当ててため息を吐いた。

    「はぁ……ナギちゃんもだけど、頭のいい人ってなんでこう……追い詰められると極端な行動に走ろうとするのかなぁ?」

  • 132二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 13:54:00

    追い詰められた人の思考は似たようなもんよ

  • 133二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 14:48:36

    頭いいから悪い状況とかポンポン思い浮かんで自分で追い込んでいったりとか
    にしても赤いあんちくしょう扱いは草

  • 134スレ主24/01/05(金) 18:16:20

    「会長さんが言ってる娘って一応ミレニアムの生徒だよね?会長さんってペットボトルのラベル剥がさないで捨てるタイプ?」
    「使い道が有ると言いたいの?でもそんな有るかわからない使い道よりもオーパーツの危険性の方が高いわ」
    ミカの意図するところを察してリオが返す。
    「そうだね、確かに『ミレニアムの会長さん』の立場ならそっちを優先するのは当然だよね。もしその子がトリニティの生徒でも、きっとティーパーティーも似たような方針を取ると思うよ」
    「なら何故!……っ!」
    半ば同意するような発言をするミカに、リアが問い詰めようとして目の前に指を3本立てられた。

    「リオ会長、あなたの選択には現状3つの問題点が有ります」

  • 135二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 18:18:01

    3つの問題点か果たしてどんなものだろうか
    例え方がなんかこう分かりやすくて良いな

  • 136スレ主24/01/05(金) 22:51:10

    「まず1つ目、会長さん、あの娘……いや、この際オーパーツでいいや。あのオーパーツは廃墟に現れている機械兵……『無名の守護者』の鍵であり指揮官っていうのは間違いない?」
    1つ目の問題点について語るにあたり、前提を確認する。
    「ええ、その通りね、もっとも、『無名の守護者』が動き出している以上、始動キーとしての役割は既に終えているとも言えるわ」
    「そう、すでに『無名の守護者』達は動き出してしまっている」
    ミカは既に動き出していることを強調した。
    「それが?尚更早く『処理』すべきだと思うのだけど?」
    『処理』という言い方に、ミカの額に青筋が浮かんで消えた。

    「『王女』は『指揮官』でもあるのなら……『指揮を失った軍勢』はどんな動きをするんだろうね?」

  • 137二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 23:03:10

    そっか指揮官消えたら統率も取れてない危険な兵器が暴れ回るわけかなるほど

  • 138二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 23:09:01

    それも高度な訓練を受けたアリウスメンバーのトップに重傷を負わせるレベル
    それがあとどれ位居るのか分からんと来たもんだ

  • 139スレ主24/01/06(土) 08:57:14

    「トリニティとしてはてんでバラバラに襲撃されるより軍勢を相手取る方が楽なんだよね……戦場の神様も居るし」
    「トリニティの砲兵隊…!成る程、起動している以上、王女を破壊した場合にどうなるかは実験のしようがないわね」
    『トリニティの砲兵隊』……正しくは『フィリウス分派の砲兵隊』大火力の投射により敵を凪払うトリニティの切り札の1つ。
    「バラバラになった戦力って怖いんだよね……」
    先の『アリウス戦役』が調印式当日に起きたのも、相手を1人残らず仕留めるための措置だった。

  • 140二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 09:09:13

    一つ目の理由は納得してくれたか
    この調子で残り二つも納得してくれればなんとかなりそうだな

  • 141二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 18:32:19

    精神的に安定してる完全体ミカ様は政治も強いな……!

  • 142スレ主24/01/06(土) 19:06:19

     「そして2つ目、『情報収集の不足』」
    ミカが2本目の指を立てて言った。
    「言ってくれるわね……情報と研究においてこのミレニアムに勝る学校はないわ」
    リオとてミレニアムの生徒である。こと情報と研究において他校から侮られるのは我慢ならない。
    「ああ、ごめんごめん!別にミレニアムを侮るつもりはないの!今回の件だって既にそっちでも検証した上での結論なんでしょう?」
    聖園ミカは他校を侮らない。ミレニアムの技術力は勿論、気にくわないゲヘナも、『散発的で統制の取れない兵力』という点で脅威で有ると認識していた。もっとも、ゲヘナとは条約を締結しているため、やるとしても上層部の首を刈るだけにとどめるつもりだ。

  • 143スレ主24/01/06(土) 21:14:48

    「現在の記録や情報について言うことはないよ…………問題なのは『過去の情報』の方……」
    大前提として、『名も無き神々の王女』は『オーパーツ』、つまりは『過去の遺物』である。それに相対しているミレニアムは『最先端の新興校』である。
    「……過去の記録の洗い出しが必要……ということかしら?」
    「正解!流石会長さん、理解が早くて助かるよ!」
    言いたいことを理解してくれたリオにミカがパチパチと拍手を送った。
    「残念だけど、ミレニアムにも古代史の研究者は居るけれど、『名も無き神々の王女』についての記述は見つからなかったわ」
    「あ、一応調べてたんだ?」
    「当然よ、土台となる情報がなければ考察はできないもの……それで?これ以上どうしろと?」
    「いや、ミレニアムにないなら、トリニティを調べない?」
    「っ!?」
    『トリニティ総合学園』歴史有る学校で、ミレニアムにはない古い記録が眠る場所、学術的記録も多く残り、今回の件を抜きにしても、研究者として非常に興味を引かれる提案だった。
    「あとアリウスの方の校舎にも何か有るかもね?」

    「っ!?!?…………コホン!い、いいでしょう、そちらの調査、是非行いましょう。1つ目の問題の解決策も見つかるかもしれないし」

  • 144二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:21:37

    二つ目も納得してくれたか
    確かにトリニティの古書にならあるかもしれないしアリウスの方にはベアおばというかゲマトリアの書物残ってるかも知れないしね

  • 145二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 03:54:55

    ウイえも~ん、それっぽい記述のある子を出してよ~

  • 146スレ主24/01/07(日) 10:34:35

    「それで?最後の1つの問題は何かしら?」
    「おやおやぁ?会長さん興味津々な感じかなぁ?」
    「……前2つが納得のいく問題点だったから聞くだけよ」
    3つ目を促したリオに、ミカの絡み癖が顔を出し始めた。
    「3つ目はね、『当事者の納得』だよ」
    「……理解できないわ……納得よりも必要性と合理で事を進めるべき、そこに情が入り込む必要は無いわ」
    3つ目を聞いてリオは落胆の溜め息をはきながら言った。
    「いや、会長さん、納得は大事だよ?」
    ミカは最近セイアから言われた事を思い出す。
    『まったく、ミカ、最近のきみはいい意味で精力的だね。私の予知ではきみはアリウスをけしかけて私を暗殺しようとした挙げ句心配して空回りしたナギサも裏切って大暴走した挙げ句エデン条約を滅茶苦茶にするはずだったのに……1つのズレでこんなにも変わるのだね……もう予知が無いから先はわからないがね』
    とんでもない予想図、だが、納得していない自分がやらかしそうなこともいくつか混じっていた。

    「納得していない人はね、時々予想もしないとんでもない事をやらかすものだよ?」

  • 147二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 10:41:57

    確かに納得しなかった結果ミカ大暴れだったもんな…寧ろズレ一つでここまで変わる訳だしリオも変われるんだろうな

  • 148二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 19:48:32

    原作でも最終的にはアリスが事態を理解して、モモイがうるせー!しらねー!ブルーアーカイブ!したから解決したようなもんだしなぁ。
    まぁ……それで解決するなんて予想ができるのは一部の予知能力者くらいだろうけど。

  • 149スレ主24/01/07(日) 20:10:03

    「…………まあいいわ、3つ目についてはよくわからないけれど、他2つについては調査しましょう」
    調月リオは、早々の破壊を取り下げ、調査を優先することにした。
    「う~ん、個人的には3つ目が一番大事なんだけどなぁ……」
    「私にとっては1番優先度の低いものよ。それで?こちらが条件を呑むのだから、協力は期待していいのかしら?」
    「うん⭐調査にはトリニティが資料提供を約束するよ⭐」
    「それだけではないのだけど?」
    ミカは困ったような顔をした。
    「う~ん、そっちは微妙なとこだと思うんだけど?」
    「ミレニアムの会長である私からの依頼になるのだから、政治的には問題ないわ」
    「そっかぁ……じゃあ、しょうがないね……

    『名も無き神々の王女』……天童アリスを捕縛しようか⭐」

  • 150二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 20:13:58

    アリスの捕縛か…
    いやでも原作と違って即破壊とかじゃないし情報漏らすなって指摘もされてないからちゃんと事情話して納得してもらえれば問題なく保護出来そうだね
    ここのミカなら説明とかちゃんとしてくれるだろうし

  • 151二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 05:56:49

    穏便に行く可能性はあるけど、穏便に行きすぎるとモモイの光パワーが炸裂しなくなってバッドエンドだよな。ここからの綱渡り感パない。

  • 152スレ主24/01/08(月) 07:50:50

    ある程度話が纏まったところで、ミカは部屋の外に出て電話をかけ始めた。
    ~♪~♪~♪プツッ
    「……はい、なんですかぁ?」
    「あ⭐ウイちゃん久しぶり、元気?」
    「うぅ……もう少し声を押さえてください、寝起きの頭に響きます……」
    電話の相手は古書館の魔術師『古関ウイ』、底抜けに明るいミカの陽キャボイスがスマホのスピーカーを通じて、ウイの寝起きの頭にダメージを加えていた。
    「ごめんごめん⭐それでなんだけどね、お願いが有るんだ」
    「嫌な予感しかしないんですが……」
    予感は的中する。
    「今度ミレニアムから歴史の調査が入るから、キヴォトス黎明期、無名の守護者とか無名の司祭、無名の神々の王女、みたいな記述の有る資料を集めてほしいんだ⭐」
    「へあぇぁっ!?な、なんでぇ?なんでそんなきゅうにぃ!?」
    「あ!調査に付き合ってもらう謝礼にお金がいくらかと、ミレニアム製のエスプレッソマシンを考えてるんだけど……」
    「し、仕方ないですね……今回だけですよ?」
    電話が切られた。
    「じゃ、そう言うことでよろしく⭐」
    「ちょっと待ってちょうだい」「おまちください」
    リオとリアの声が重なった。謝礼についてまだ相談されていなかった。

    「あはは⭐リアちゃんよろしく⭐」
    手を合わせて首を傾げながらウインクを1つ。

    「し、仕方ないですね、今回だけですよ?」

    この事務官、チョロアマである。

  • 153二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 07:57:33

    リアチョロいし甘い…wでもミカからウインクされてお願いされたら断れないよねわかる

  • 154スレ主24/01/08(月) 09:33:48

    「あなた、もう少し厳しくてもいいと思うわよ?」
    「うぅ、申し訳ありません。この程度、赤いあんちくしょうに比べたらかわいらしいものでついつい甘く……」
    「時々出てくる『赤いあんちくしょう』ってなんなの……まあいいわ、エスプレッソマシンくらいなら、研究協力の『お礼』として出すわ」
    「よ、よろしいのですか?」
    「利益には、それ相応の対価を払うものよ。トリニティ側でいくらか謝礼金を積めば研究協力の対価として釣り合いはとれるでしょう」
    リアは己を恥じた。なんと話のわかる相手であろう……彼女は血も涙も無さそうだが、赤いアレと比べるような圧政者では無いようだ。故にリアは頭を下げる。
    「非礼をお詫びいたします。血も涙も無さそうだけど話はわかるリオ会長様」
    リオは頭を押さえた。思い返せばこの感じ、覚えがあった。
    『おや、人の心を母親のお腹のなかに忘れてきたような貴女にも失礼と感じる心は有るのですね』

    「ああ、そう言えばあなた達、パテル分派だったわね、話し方があの事務官にそっくりだわ」

  • 155スレ主24/01/08(月) 15:07:15

    ─ゲーム開発部部室─
    その日、天童アリスはモモイ達と部室でゲームに興じていた。
    ~♪~♪~♪
    その時、モモイのスマホに着信があった。
    「もー!なんなのさ!いいとこなのに!」
    『あ、モモイ、あんた今どこに居るの?』
    「あ、ユウカ?今ゲーム開発部の部室に居るけれど」
    どうやら電話の相手はユウカらしい。
    『アリスちゃんはそこに居る?』
    「居るけど……なんか用事?」
    モモイがチラリとアリスを見た。
    『今からそっちに用がある人たちが行くから、大人しく部室で待ってて!』
    「え、あ、ちょっ?ユウカ?(ブツッ)…切れちゃった……」
    ゲーム開発部は、不思議そうに顔を見合わせた。

    ……………………

    「……本当に、大人しくしてれば悪いようにしないでくれるんですよね?リオ会長……ミカ様…!」
    「ええ、暫くの安全は保証するわ」
    「あはは⭐うん、悪いようにはしないよ」

  • 156二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:08:35

    いよいよか…さて上手くいくかな

  • 157二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:49:01

    本編じゃC&C相手に防火壁とか使ってうまいこと戦ってたけど、今度は防火壁ぶち破ってくるゴリラと戦ってもらう

  • 158二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 18:58:13

    捕手!!

  • 159スレ主24/01/08(月) 21:08:16

    "変な機械だったなぁ……"
    折角ミレニアムに来たのだから見知った生徒の様子を見ていこうと、廊下を歩いていた『先生』は、先ほどヴェリタスの部室で見た機械について考えていた。
    「─────!──!!?」
    "ん……?"
    考えながら歩いていると廊下の奥にある談話スペースから話し声が聞こえた。
    「まったく!なにかんがえてるの!左腕ガッツリ裂けたばっかりなのに筋トレなんかして!」
    ベシベシ!
    「痛ッ!だ、だがなリア?アリウスに居た頃はこれくらい……」
    「四の五の言ってるとミネ団長に言いつけるよ!?」
    「!?すまん!この通りだ勘弁してくれ!」
    声のする方に行ってみると、ベンチに座ったサオリが、ベシベシ!と叩かれながらリアに包帯を巻き直されていた。見ればスクワッドにミカ、そして見知らぬ黒髪の生徒の中々の大所帯。

    "おや?トリニティの……めずらしいね"
    「あ、先生だ⭐久しぶり⭐エデン条約の後始末以来かな?」

  • 160二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 01:13:00

    ミカがお説教してる……なんか感動的だな。原作じゃ絶対見れない光景だ……

  • 161スレ主24/01/09(火) 08:11:40

    真っ先に話しかけてくれたのは『聖園ミカ』いつも側に控えて居る『早瀬リア』はサオリをベシベシ叩きながら治療をしていた。
    "やぁ、久しぶり、トリニティが大所帯でミレニアムに居るなんて珍しいね"
    「あはは⭐サオリ達は今ミレニアムでバイトしてるの、私とリアちゃんは別件で会長さんと話し合いに来たの⭐」
    『会長』……そう言えばミレニアムの生徒会長にはまだ会ったことが無かった。
    「あなたが噂のシャーレの先生?……先生との記録的な出会いがこんな形になって残念だわ……本来なら一席設けたいところだったのだけれど……」
    「まあまあ、後でお茶会でもセッティングすればいいじゃんね⭐先ずは自己紹介でもしたら?『会長さん』」
    "…!君ががミレニアムの生徒会長?"
    「ええ、私の名前は調月リオ、セミナーを率い、『千年難題』の解決を望み、星を追う者。今は別件の用事があるので、正式な挨拶は後日ゆっくり……行きましょう、ミカさん」
    「じゃ、私たちこれから『お仕事』だから、またね⭐先生」
    ミカとリオの後にスクワッドが続き、最後にリアがペコリと頭を下げた。

    「申し訳ありません先生、詳細は後日、お知らせします。」

    良くない予感がした。

  • 162二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:01:48

    これ、話的には先生にとっての良くない予感か
    ……せ、先生に目的とか共有したりしよ?ね?

  • 163二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:16:51

    これは勘違いの予感…大丈夫かな…?

  • 164二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 15:05:42

    あっ、これ勘違いで先生が意図せず引っ掻き回すパターン……

  • 165スレ主24/01/09(火) 19:56:11

    コンコンコンッ!
    部室のドアがノックされた。
    「あ、お客さんかな?アリス、ちょっと出てくれる?」
    そう言うモモイの手にはゲームのコントローラー。隣には同じようにコントローラーを持ったミドリも居た。
    「はい!アリスはクエストを受注しました!」
    扉に向かうアリスの背後では、「ギニャァ!?また負けた!」と、モモイの叫び声。アリスはクスリと笑いながらドアに手をかけた。
    「はい!おまちどうさまです!どちらさまです……か……?」
    ドアを開けた先に居たのは見覚えの無い薄桃色の髪をした生徒。後ろには四天王(アリウススクワッド)と見たことのあるちっこい金髪生徒、見覚えの無い黒髪の生徒。
    「や⭐始めまして⭐トリニティ総合学園、ティーパーティ、パテル分派所属、聖園ミカです⭐…………あなたが、天童アリスちゃんかな?」
    優雅にスカートの裾を摘まんで挨拶をした『聖園ミカ』と名乗る生徒は、自分が天童アリスか確認した。
    「は、はい!アリスはアリスです!」
    そう返すと、目の前の生徒は、少し困ったような笑みを浮かべて、アリスの手を取った。
    「あはは……そっかぁ、あなたが天童アリスちゃんかぁ、うん、貴女に用があってきたんだ……」
    アリスに見知らぬ生徒からの用事……!これは、特殊クエストですね!
    「はい!アリスに何のご用でしょうか?」

    「うん、ごめんね、貴女に関わることでミレニアムとキヴォトスに危険が及ぶ可能性が浮上したから……ちょっとついてきてもらうよ?」
    ミカがそう言うと、いつの間にか後ろにまわっていたミサキとサオリに、アリスは腕を押さえられてしまいました。

    「な、なんでですか?」

    「…………すまない」

  • 166二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 19:59:08

    セミナー以外の周りへの説明なしで連れてくのはただの誘拐だよ!?
    これは先生とかから勘違いされても仕方ないし周りから後で怒られるわ…

  • 167スレ主24/01/09(火) 20:25:12

    「……キミ、やっぱりいい子だね」
    片腕を押さえているミサキが呟いた。
    「あんなに大きな得物を使ってて、腕を取られても抵抗くらいできるだろうに、全然そんな動きをしない……ねえ、ホントにアリスが例の機械郡に関わるオーパーツなの?」
    「……な、なにを言っているのですか…?あ、アリスは、アリスはゲーム開発部のアリスで……」
    困惑したように話し始めたが……
    「ええ、現段階では、確定ではない、正し、学籍データへの改竄の形跡、その後に急に加入したゲーム開発部の部員、廃墟に生徒が入り込んだ形跡、疑いは濃厚よ」
    黒髪の生徒が遮った。
    「あ、あなたは…?」
    「自己紹介がまだだったわね、私の名前は調月リオ。このミレニアムサイエンススクールの生徒会長をしているわ。そして……」
    「ちょっと!なにしているの!?」
    騒ぎを聞き付けてモモイ達がやって来た。

    「天童アリスさん、あなたには謎の機械郡、ディヴィジョンに関わるオーパーツ、『名も無き神々の王女』AL1Sの疑いがかかっています。」

    「アリス…は…」

    「ご同行、いただけるわね?」

  • 168二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 20:28:25

    流石に説明はしてくれたか…
    ただこれで納得してくれるか怪しいしこれは殴り込み確定かな…

  • 169二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 00:08:40

    学籍データの改竄→してもらった
    急に加入したゲーム開発部の部員→アリスです!
    廃墟に生徒が入り込んだ→バレてる!?
    AL-1S→アリスがアリスになる前の名前です!

    …………こまった
    ちょっとかてない…

  • 170スレ主24/01/10(水) 07:36:01

    「なにを言ってるんですか!一方的に脳内の独自設定を話さないでください!勝手にアリスに設定を付与しないで!」
    「み、ミドリ……」
    「サオリさん達もだよ!なんでこんな酷いこと言う人たちに従ってんのさ!」
    才羽姉妹が吠えた。スクワッドの顔が苦しげに歪み、サオリが口を開こうとしたのを、リアが服の裾を引いて止めた。

    "…………なにをしているの?"
    そして、嫌な予感に心配になった先生が、ゲーム開発部を訪れた。

  • 171二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 07:39:42

    ここでちゃんと説明出来ないとミレニアムほとんどを敵に回す事になることになるから頑張ってねミカ…そのぐらいアリス愛されてるから…

  • 172二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 17:32:37

    先生にもしっかり説明しなきゃね。

  • 173二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 18:09:06

    初手破壊と拘束で意見が分かれてなんとか拘束側に着地させました、で多少態度の軟化とか狙えれば
    あとはサオリの負傷を見せたりで守護者の危険性を説明して、危険が迫っている事の周知もすれば変にこじれたりするの避けられないか?

  • 174スレ主24/01/10(水) 19:57:51

    先生の前に、現在フリーで動けるリアが立った。

    「先ほども申し上げましたが、詳細は後程お伝えしますので、今は引いて頂けませんか?先生」

    "そういうわけにはいかないかな?理由も聞かずに、私の『生徒』を連れていかせるわけにはいかない"

    先生の返答にリアは困ったように眉をハの字に曲げた。

    「そう言われましても……今回の件は割りと緊急性の高い案件でして、アリスさんの当面の間の身の安全はトリニティが保証しますので、一先ずアリスさんの『保護』を優先させて頂きたいのですが……」

    "『保護』?なにか危険な事でも有るのかい?"

    リアはあえて、『拘束』ではなく『保護』と言った。容疑としては拘束でもいいが、当面の目的では害する気が無いため、『保護』とも言えた。

    「ええ、性急に動いた為に『誤解』を招いたかもしれませんが、ミレニアムとキヴォトスの危機を防ぐ為に、アリスさんを『保護』する必要が有るのです……」

    "……今、ここでは言えないのかい?"

    「はい、本来ならこうして問答している間も惜しい程です。既に『アリウス分派の本隊』にも準備をさせている程に……」

    そこで先生は思い至る。先ほどサオリが手当てを受けていたのは、『スクワッドに傷をつけられるなにか』が動いているからなのだと。

    「先生、ご理解頂けますか?」

    先生は…………

    交渉(72)+ dice1d100=47 (47)

    85以上で納得した

  • 175二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:04:07

    とりあえず納得させられたか…流石リアだね
    というか拗れかけたのもしかしてリオの説明が単刀直入すぎたからかこれ…?
    後はリオが焦って独断専行しなければなんとかなりそうかな?

  • 176スレ主24/01/10(水) 20:08:47

    "…………わかった、ただし私とゲーム開発部も同行して、そちらの行き先で話を聞かせてもらうよ"
    サオリの怪我とリアの交渉で、ある程度状況を察した先生は、ついていくことを条件に連行を許可した。
    「……ミカ様、リオ会長、宜しいでしょうか?」
    リアは現在の決定権を有する2人に判断を仰いだ。
    「……問題ないんじゃない?どうせなら納得していない協力して貰ったほうが楽だし……ね?会長さん?」
    「はぁ……現在の方針ならついてきてもらって構わないわ、確かに、シャーレ先生が『納得していない人』になられるのは少し面倒だわ」

    「承知いたしました。同行して頂いて構いません、先生、ゲーム開発部の皆さま、詳細は、セミナーのセーフルームにてお話ししましょう」

  • 177二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:11:30

    そこで悪気なくともそう言っちゃうのリオらしいよね…
    とはいえここから詳しい説明聞けるだろうし後は良い感じの解決法…ケイとの対話が出来る或いはケイに行きつければなんとかなりそうかな?

  • 178スレ主24/01/10(水) 20:43:06

    "ありがとう、ついでだけど、アリスを話してあげてくれないかい?"
    先生の発言に、リオは顔を歪めた。
    「……あなたは、その子を徹頭徹尾『生徒』として扱うのね……」
    "うん、私は『先生』だからね"
    「……そう、あなたが先生なら、私は『ミレニアムの生徒会長』として学校を守らなくてはならない……サオリさん、離して貰って構わないわ」
    サオリがアリスを離すとゲーム開発部の面々がアリスの側に集まり、キッとリオやミカを睨んだ。
    それと同時に、廊下に無数のAMASが現れ、廊下の両端にズラリと並んだ。

    「もしおかしな動きをしたら即座に制圧させて貰うわ……着いてきなさい。あなた達に、『真実』を伝えましょう」

    AMASに挟まれた廊下を、リオが歩いていった。

  • 179二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 22:38:17

    うー、状況的に仕方ないとは言えミカも敵視されてるのがもどかしい……

  • 180二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 22:40:49

    リオのリカバリー頼んだぞミカにリア…
    多分合理的な説明すぎてまた荒れそうだから…

  • 181スレ主24/01/11(木) 07:39:42

    ミレニアム内の一室に連れて来られたアリス達……一体どうなってしまうのでしょうか?……と、考えていたアリスでしたが……
    「どうぞ」
    「あ、ありがとうございます?」
    なぜかソファに座らされ、先生と言い合っていた金髪の生徒……リアからお茶とお菓子を受け取っていました。困惑するアリス達に、ミカは困ったような顔をした。
    「わたし、『ついてきてもらうよ』ってしか言ってないんだけど……」
    「ミカ様ミカ様、あの状況では逮捕や誘拐に間違われてもいたしかた無いかと……」

    「そっかぁ……」
    ミカは悲しそうに呟いた。

  • 182二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 07:43:10

    自覚なかったかぁ…その辺指摘してくれるリアはありがたいよね

  • 183二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 14:49:29

    ミカに優秀なブレインが着いてくれてほんとに良かった
    着いてこなかったら拗れてるだろうし

  • 184スレ主24/01/11(木) 20:02:35

    目の前にいる、アリスを連れていくことを宣言した生徒……ミカさんは悲しそうな顔をしています。アリスは……アリスはわかりません。どうしてわたしを連行した側の彼女が、わたしを見て悲しそうな顔をしているのか……。
    「僭越ながら、現在のような状況になっている訳について、私から説明させて頂きます。ミカ様、リオ会長、宜しいでしょうか?」
    「うん、よろしくリアちゃん」
    「ええ、任せるわ」
    上司二人から許可を得たリアが話し始めた。
    「まず、今回の件ですが、リオ会長は以前よりアリス様への疑惑を抱いており、同行を探っておりました。そして独自の調査とヴェリタス及びエンジニア部と結託して行われたセミナーへの襲撃、学籍データの改竄と入学以前の足取りが掴めないこと、廃墟への侵入及びその他の事実を元に、アリス様をオーパーツ『名も無き神々の王女』であると断定した次第であります」
    リアが、リオがアリスを『名も無き神々の王女』と断定するに至るまでの経緯を説明し終えると、先生が手を挙げた。

    "アリスを疑う理由はわかったよ。でも、なぜこの件にトリニティが関わっているんだい?"
    もとはといえばミレニアムの事件、それにトリニティが関わるのには違和感があった。

  • 185スレ主24/01/11(木) 20:31:27

    「ごもっともです。本来であれば、トリニティは同盟であるゲヘナを除き、積極的な介入を行う予定はありませんでした。しかし……サオリ、ちょっとこっちに」
    「久しぶりだな、先生」
    "ああ、久しぶり、サオリ、キミもこの件に関わっているんだね"
    「ああ、今はトリニティから派遣されてミレニアムの警備についている」
    「……本件以前から、サオリ達元スクワッドはミレニアムの警備についております。そうですね?ゲーム開発部の皆さま」
    説明の途中でリアがついてきていたゲーム開発部に話をふった。
    「……うん、サオリさん達はミレニアムの警備をしてくれてた。部室棟にもよく見回りに来てたよ」
    ゲーム開発部を代表してモモイが答えた。
    「はい、その警備に当たっている際、廃墟との境界付近を巡回中に『未知の機械』と遭遇し撃破、翌日同様の場所でより数を増した機械郡を発見し、これと交戦、その結果……」
    リアが隣にいるサオリの腕に巻かれた包帯を取った。
    「『"っ!?"』」
    腕に刻まれた痛々しい傷にゲーム開発部と先生が息を飲んだ。
    「10体を撃破したもののサオリが左腕上部に裂傷を負いました。僅か10機程度でトリニティでも有数の実力者であるサオリ、それもスクワッドと連携中のサオリに傷をつけられるに足る戦力を持つ機械郡の危険性を考慮し、トリニティが協力を打診、ミレニアムの生徒会長が受理した次第です」

  • 186スレ主24/01/11(木) 20:50:00

    "話は大体わかったよ……それで?君達はこれからアリスをどうするつもりなんだい?"
    「それは……」
    「当初の予定ではヘイローを破壊するつもりだったわ」
    先生の問いにリアが答えようとしたところで、ソファに腰掛けたまリオが答えた。

  • 187二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 20:58:47

    そこで隠さず堂々と言っちゃうんだもんなリオ…
    リカバリー頼んだぞリア

  • 188二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 00:25:36

    まぁリオちゃんはそう言うよね

  • 189二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 00:41:09

    リオ、そういうとこが反逆対象(あかいあんちくしよう)扱いされるんやぞ

  • 190二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 00:43:15

    ベアおばも黙ってりゃいいところでなんか本音ぶっぱして先生から黙れ食らってたから赤いあんちくしょう度あがったりしてない?

  • 191二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 00:43:57

    話の腰を折るんじゃない、物理的に折られるぞ

  • 192スレ主24/01/12(金) 07:45:09

    "ッ!?"
    ガタッ!ガチャ!
    「このっ!」「そこまで言うなんてッ!」
    それを聞いたモモイとミドリが激昂し、ソファから立ち上がって銃を構えようとした。
    しかし……
    ガチャリッ!ジャキッ!
    「「ッ!?」」
    距離を詰めたリアが額に銃口を突きつけた。
    「……お二方……話の途中です。お座りください」
    「「…………」」ポスッ
    突きつけられた銃口で額を押され、2人は尻餅をつくようにソファに戻された。
    「リオ会長、不用意な発言はお控えください。事実とはいえ誤解を招きます」
    「………そのようね、任せるわ」
    リアは銃をしまい、先生とゲーム開発部に向き直ってペコリと頭を下げた。
    「手荒な真似をして申し訳ありません。ですが、誤解無きようお願いいたします。アリス様のヘイローを破壊するのは話し合いの結果棄却されております。」
    ゲーム開発部は「本当か?」と言うようにリオ会長を睨んだ。
    「……事実よ」
    リオ会長は短く肯定するだけにとどめた。

    「現在はトリニティとミレニアム協力のもと『名も無き神々の王女』及び『無名の守護者』について調査を行い、その間、アリス様に件の機械群が万が一にも接触しないよう『保護』する方針で動いております」
    現在の方針について、リアが説明を終えた。

  • 193二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 08:07:31

    (あのリオの事だから自分が全部おっかぶれば良いってこの後独断専行かましてもおかしくないよなぁ……などと思ったり)

  • 194二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 08:07:47

    とりあえずの説明はできたね。
    要するにアリスク4人がかりでもサオリが怪我するレベルの危険なロボットが沢山いて、そいつらがアリスに近づくともっと危険なことが起きるかもしれんって事態なんだから先生も協力してくれるっしょ(慢心)

  • 195二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 12:21:25

    >>193

    指揮官やられたら機械群がバラバラになって危ないよね?って話してるから、その独断専行したらミレニアム守りたいリオからしたらマズいんでは?


    おまけに『ミレニアムの会長』っていう立場で約束してるからそれを破るとトリニティとミレニアムの約束をミレニアム側が一方的に破棄したって形になると思うんよ

    これもやっぱりミレニアム守りたいなら非常にマズい


    全部リオか引っ被るのは一つ目はまず無理。

    二つ目に関しては学校代表として約束しちゃったからかなり難しい

    だから多分しないんじゃないかなあ

  • 196二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 14:00:07

    >>195

    それもそうかぁ……(´・ω・`)

    ついリオならやらかしかねないって思ってた

  • 197二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 14:06:07

    本人じゃなくて周囲の関係者だけど、モモミドが強く反発して感情で動こうとしたのを見て「納得」の重要性を考えてほしいな
    下手な事するとアリスが自棄を起こして守護者側に接触して事態が悪化する危険性もあるし
    全ての人間や知性体が論理や理詰めで動けるわけじゃないんだ

  • 198スレ主24/01/12(金) 20:04:10
  • 199二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 20:04:38

    たて乙埋め

  • 200二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 22:27:43

    リアちゃんがんばれ

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