- 1二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:37:39
…昔から走るのが好きだったらしくて、今でも色んなところで走り続けているそうです…。
できるだけ長く…できるだけ速く走り続ける術を幼少期からずっと勉強してきて…ウマ娘のトレーニング法や走法も学んできて…その知識量をURAの役人さんに買われて中央ライセンス試験を受験し、今に至るとお聞きしました…。
トレーナーさんは…とても頭の良い方で……走る時間をできるだけ作るために、聞いた授業は全て覚えて…課題はすぐに解いて…難問しかないテストであろうとほぼ満点をキープしていたらしいです……それゆえに、教え方も上手で…自分の身体を使って走法のレクチャーをわかりやすく教えてくれたり…私のバ体、脚質、適性に合った最適解のトレーニングを毎日組んでくれたり……本当に、素晴らしい方です……。お友達も…トレーナーさんのことが大好きだそうです……………。
夜…誰もいないグラウンドで……トレーナーさんは一人で走っている時があります……。走る速度が違うので…生徒がいる時間帯だと走れないと、おっしゃてました………私は…我儘を言って…トレーナーさんと一緒にグラウンドで走るときがあります……。
速度を合わせて…横並びで併走……トレーナーさんの息遣いを一番近くで感じられて……とても………ドキドキします…………だから……もっと一緒に走りたくなります……。
…話は変わりますが……トレーナーさんには、ウマ娘の妹がいるそうです……。…中央トレセン学園に在学中とのこと………。まぁ…知っている方なのですが……あえて、ここでは名前を出さないでおきます………。
妹さんの話をするときの……トレーナーさんの顔が……とても輝いていて…………嫉妬、ですね。でも…妹さん本人はとても良い人なので………複雑です…すごく……複雑です……。 - 2二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:40:24
…ああ、カフェのトレーナ君かい?彼はそうだね…私にとっては何とも羨まし存在であり、同士である男…と言ったところかね。ああ、今の発言はカフェには言わないでくれたまえ。彼女曰く、同類扱いは遺憾とのこと。しばらく口を聞いてもらえなくなるから、どうぞご内密に頼むよ!
話を戻すとして、彼と私は利害が一致した協力関係であり、カフェのために日夜研究とトレーニングを続けているのさ。私が研究している肉体改造による速度の探求と、彼の限界まで走り続ける走法やトレーニング法の知識は悉く相性のいいものでね?今のところは期待値を遥かに越えた結果を残せているのさ!ああ、なんと素晴らしいことか!
…しかしだ、彼の知識は彼自身の肉体強度が通常のヒト…そして、ウマ娘よりも恐ろしく強固であるが故に導き出せたもの。それを彼が他者へも応用できるように工夫し、カフェ君のトレーニングに組み込めているのさ。…私の肉体では、永久に辿り着けない極致に、ヒトである彼が至っている………憎らしいね。
まぁそれは置いといてだ!後は彼とカフェのお友達の関係について少しだけ語るとしよう!…と言っても、本当に少しだけしか話せないのだがね。
カフェ曰く、彼は霊の姿を目で捉えることができる上に、幽霊や霊障の類の対応がとても紳士的で、お友達との関係も良好とのことだ。尤も!カフェの盲目的な愛による妄想という線は捨てきれないがね!そもそも霊の存在などあり得ないというのに!…まぁ、個人的な主観は置いといて、そのお陰でお友達がどういった存在なのかある程度は把握できているらしいので、カフェが前々から見せていた暴走の兆しを抑えることができているようだ。 - 3二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:42:40
こんなところかね…ある程度説明を省いたりしたが、追記としては上々だろう?まぁこれ以上詳しく知りたいのなら、彼に直接聞いた方が適切だと思うがね!別に隠し事をするタイプでもないし、大体の質問は答えてくれるだろうよ!それとももしや…彼と対面すると緊張してしまうのかね?
ふぅン…そうかそうか図星か…何故変人とさえ評された私のところまでわざわざ彼について聞きに来たのか…そういうことかね?なるほどなるほど!彼もなんとも罪作りな男だねぇ!まぁ対抗にカフェがいるのはなんとも運がないと言えるねぇ。彼女は彼に異常なまでの執着を見せている…たとえ彼の身内であろうとも対抗しようとする独占力があり、君は厳しい戦いを強いられることとなるだろう!しかし大丈夫!事情を知った仲である私も協力をしてあげなくもない!試しにこの薬品を飲んでみたらどうか……あれ?いつの間にかいなくなっているな……しかし、目を離したのはほんの数秒…ドアは閉まっており、誰かが出た形跡はない…音もしなかった…。故にここは完全な密室であった…。この状況で出る方法などあるはずが………。
まさか…幽霊!?エエー――――――!?こんな形で遭遇するとは聞いてない!!想定外だあ!!
(少しからかってやったが…予想以上に面白い反応をしてくれるな、このマッドサイエンティスト…演技をしてあらかじめ余裕しゃくしゃくにしておいてよかったな…) - 4二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:47:34
ん?僕に聞きたいことがあるって?いいよ!僕が知る出来る限りのことを話そう!何について聞きたいのかな?
…彼の妹さんについて聞きたい、か。なるほど…確かに、彼女に直接聞いたり、彼から聞くことなく彼女のことを知りたいのであれば、彼女のトレーナーのボクほど適した人はいないだろうね。よしわかった!まずは彼女の人柄について語ろうか。
彼女は…そうだね…とても、控えめで、気弱な子ではあるけれど、とても仲間思いでいい子なんだ。いつも他人のことを気遣えて、そのせいで責任を自分だけで抱え込んだりして、泣いてしまう時もあって…そんな彼女を、支えてあげたいと思って、僕は彼女のトレーナーになったんだ。もちろん、レースに真剣だったり、勝負根性が強かったり、走りが魅力的で素敵だったりとかも理由にはあるけれども、一番惹かれたのは…彼女の人柄だったんだ。僕は、彼女のトレーナーであることを誇りを思っているよ。慎ましく優しい…けれども、咲きほこる美しい薔薇のように、煌びやかに強くなれる、そんな彼女を…。ああ、ごめん!少し浸りすぎちゃった…いけないいけない…僕の悪い癖だなぁ…。
気を取り直して…次に、彼らの兄妹仲について語ろうか。単刀直入に言えば、兄妹仲はとても良好さ。いつも楽しく話してたり、食事を一緒に食堂で食べたりしているところをよく見かけるよ。
僕も会話に参加したり、一緒に食事に加わったりするけれど、とても和やかな会話をゆったり楽しそうに返し合っていて、本当に素敵な兄妹だなって思うことが何十回もあったね!
前に食事をご一緒させてもらった時には…ウララちゃんのトレーナーさんはどれくらいのペースでラーメンを茹でられるのか話していたね。僕はその時は5分くらいで5杯だと話したけれど、彼女はなんと5分で10杯…彼に関しては、5分で15杯茹でれると言ってたんだ!兄妹同士だと結構大胆な発言ができると知って、僕は彼らのまだ知らない一面を垣間見ることができたんだ…ちなみに、ウララちゃんのトレーナーさんに検証してみてもらったところ、5分で20杯だったことを知った時は驚愕したね。その時の兄妹のリアクションがほぼほぼ一緒だったところを見て、ああ兄妹だなぁって当たり前のことを思ってしまったよ。 - 5二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:47:44
後は…そうだね、彼女とカフェ君との関係について少しだけ話そうか。カフェ君とは…何と言うか…仲は良いのだけれど、バチバチしているというか……なんとも言えない関係と評するしかないかな…。ベクトルは全く違うはずなのに、愛の形が似通っているとこうも複雑になるのだと…僕は理解したね。
僕から話せることはこんなところかな?この話を聞いて、もし彼女と友達になりたいって思ってくれたのなら、是非ともなってほしいとお願いするよ!それじゃあ、僕はこれからトレーニングメニューの作成のためにトレーナー室に戻るから、申し訳ないけどこれで。今度機会があれば、併走とかに参加してくれると嬉し…あれ?いない……いついっちゃったのかな…?物音ひとつしなかったけど…。
もしかして…幽霊さん!?やったぁ!夢の一つ、幽霊さんと会話することが叶ったかもしれない!ホントなら嬉しいなぁ! - 6二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:51:20
(幽霊に対してあんなにもはしゃぐことができるとは……確かに、このような純粋で曇りなき心と、担当への揺るぎなき信頼を持つこいつなら、あの娘のトレーナーとして相応しいだろうな…)
- 7二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:54:32
【昔から…走るのが好きだった。走り続けるのが、何よりも好きだった。一度走り出したら…どこまでも走り続けられると感じた…。】
【幼少期の記憶。歯止めが利かずに、いつも両親に走るのを止められたのを覚えている。それでもあの頃の俺は…食事や睡眠よりも、走ることを優先したいと思っていた。
今思えば、なんとも危ない考えだと思う。ずっとそのままでいれば、いずれは一人きりで消えてしまうというのに…もの知らぬ頃は恐ろしいな。】
【両親が頑張ってくれたお陰で、ある程度欲求への自制が利くようになってから数年…妹が産まれた。ウマ娘で、耳がピクピク動いていたのを覚えている。このころから、妹の面倒を見るためだったか…さらに自制が利くようになったのを覚えている。家族のお陰で、俺は人であれた。感謝しかない。】
【成長して自制は利くようになったが、走る欲求はむしろ高まっていった。走るために、色々な走法を学んだ。フォームの取り方…呼吸の仕方…筋肉の鍛え方…出来る限り長く…そして速く走りたいその一心で、俺は努力してきた。それと同時に、妹と接したりする時間も優先して作ってきた。会話だったり、絵本の読み聞かせだったり、一緒に走ったり…ほぼ付きっきりで世話をしたあの頃があったからこそ、今の俺がいる。トレーナーとして働けている。ありがとう…。】
(なるほど…異常なる本能を抱いて産まれたのだな……家族の存在……家族、か……) - 8二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:59:48
陸上競技・無差別対抗レースって知っているかい?やることはウマ娘のレースと変わらないんだけど、出場する選手は成人済みのウマ娘と…人間なんだ。
…そうだね、普通なら人間側に勝ち目はないし、下手したらとんでもない怪我を負う羽目になるかもしれないしで、絶対やらせちゃいけないって思うよね?でも大丈夫!このレースに出場する人間は、陸上競技・人間部門での出場ができないほどの人間離れした選手が出るものなのさ!
通常よりも足が速い、力が強い、体が丈夫…この三つに当てはまる数少ない人間が出場権を得ることができるんだ!でもウマ娘に勝てるかどうかはわからない!彼女達は学生時代、レースに情熱を捧げ、成人した今でも走り続けることを選んだトップアスリートだ!決して一筋縄ではいかないぞ~!
人間側は打倒ウマ娘!ウマ娘側はウマ娘の執念をかけて!どちらも譲れない願いを抱いて全力で走るのさ!熱くなるだろ!?
…まぁ、今まではこんな感じでやってきた競技だったんだけど、あの数年間はまったく状況が違っていたんだ…。そう、奴がいた数年は!
絶対王者!絶望!闇の殺戮者!奴は人間でありながら、自分含めたすべての選手をチャレンジャーにした!!その強さは圧倒的!何もかも置き去りにし、だがその意向は自身の限界を越えるためにあり!
誰も寄せ付けず突き放す強さは!凄まじい数のファンが彼の恐ろしさを求めて殺到するほどのカリスマを秘めている!無差別対抗レースの全てを知る誰もが!奴を求めたのだ! - 9二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 17:00:42
しかし!!奴は無差別対抗レースから去って行った!!誰よりも限界を越えることを考えていた奴が!!何故だ!!
だが…だがしかし!!今はなんと!!中央トレセンのトレーナーになっているらしい!!!意外な才能!!!神は何個奴に与えれば気が済むのか!!!
もしや…!!無期限休止扱いで去って行ったのは…そうか!!!指導者としての視点でトレーニングを見ることで、更なる高みを目指そうと言うのか!!!なんてことだ…なぁんてことだぁあああああああああああああ!!!!
…すまない、ちょっと興奮しすぎた。ともかく、奴がいなくなった後も無差別対抗レースは様々なドラマを作り続けている。興味が湧いたのなら、是非見に来てくれ!
『匿名のおじさんより 誰かに向けて』
(…誰だこいつ?いやしかし…無差別対抗レース……確かに、他のウマ娘達から畏敬の念を送られていたが……奴は、予想以上の怪物なのだな……) - 10二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 17:11:02
“兄さんは…とっても速くて…とっても優しい…最高の兄さんなんだ。
小さい頃から…絵本を読んでくれたり…一緒にお外で遊んで…一緒に走って…一緒にお家に帰って一緒に手洗いうがいをして一緒にお風呂に入って一緒にご飯を食べて一緒に寝てくれ勉強も見てくれて風邪を引いちゃったときは付きっきりで看病してくれていい子にお留守番したら褒めてくれて撫でてくれてみんな大好きでかっこよくて素敵な兄さんなんだ絵本の中の王子様とは違ったやさしさとかっこよさがあってすごく素敵で最高で今もずっとずっとずっとずっと大好きなにいになんだ!…あ、い、今の呼び方は忘れてね?”
“あとね?兄さんとお兄さまは全然違くて…兄さんは家族としてすっごく大好きなんだけどお兄さまは絵本の中の王子様みたいでかっこいいて感じで憧れなの!とっても重要だから…覚えておいてね?”
(愛が…すごいな……家族のにいに…憧れのお兄さま……か……)
“…でもね?兄さんからたくさんもらったのに…ライスからはなにも返してあげれてないんだ…それどころか、兄さんに不幸ばっかり移しちゃって……ライスは、本当に、悪い子なんだ……グスッ……”
(…負の念が強まっているな……)
“兄さんが、6年生の時…ライス、ずっと兄さんの部屋で遊んでたのに……やっと、気づいたんだ。兄さんの部屋には…ものがまったくなかったことに…。
ゲームも…スポーツ道具も…ぬいぐるみや、かっこいいポスターも…なにもないんだ…代わりに、いっぱいあったのは…ボロボロになった靴だったんだ…。
ライスの…ライスの部屋にはっ……絵本も…ぬいぐるみも……友達と遊ぶためのゲームだって…あったのに……!何もなかったの!にいにはきっと…!ライスのために我慢してくれてたんだ!ライスがいたから…にいには…お母さんも、お父さんも、にいにのことを大切に思っているから…だからっ、にいにの考えを尊重して……ライスに…!”
(不幸の原因は自分にあると思い込み始めた日……強い愛は枷となり……もしや、今でも引きずっているのではないか?)
(いや待て…何か来る……どことなく……暖かい……) - 11二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 17:14:44
【ライス、違うよ。俺は不幸なんかじゃないさ。俺は走るのが大好きだから、ゲームとかスポーツ用品とか、そういうのは必要ないんだ。欲しいのは、どこまでも走れる靴と、雨が降った時のカッパくらいなもの。確かに、母さん父さんにも欲しがらなすぎで心配されたけど、他の人に比べて物欲がすくないだけで、俺は十分欲しい物を買ってもらえているよ。それに…ライスが欲しいものを買ってもらって喜ぶ顔を見る方が、どのプレゼントよりも嬉しく感じるよ。だって…ライスは、俺の妹なんだ。大切な…大切な妹なんだ。だから泣かないでくれ。ライスは…笑顔が一番似合うのだから…】
【ライスシャワー。かつて頻繁に読み聞かせた、あの絵本の魔法使いのように、幸せの青い薔薇を届けてくれた…自慢の妹。】
…夢の中……二人の過去………そうか、既に解決はしているのか……それは良かった…。
二人の仲は…未来永劫崩れることはあり得ない…絶対に…私が保証しよう。どうか家族を…大切にな?
…ふふ。果てを求めずに走り続けることを選んだものがどのような人物なのか、一端の興味だけで探りを入れたというのに、すっかり情に流されてしまった。これでは我が在りようが形無しだな。
さて…マンハッタンカフェ。あの妹を納得させるには、随分と骨がいるぞ?今の立場に甘んじず、積極的に仕掛けることをお勧めしよう。お友達からのアドバイスだ。
レースも恋も…ダービーだぞ? - 12二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 17:26:44
エピローグ
「おはよう、ライス」
「にいに…おはよお~」フワァ
「ほおら、しっかりしろ。今日の朝食はアジフライらしいぞ」
「え…ほんとに?じゃあライスぱっちりするね!」
「ははは、まったく現金なやつだなあ」
「だってアジフライだよ!わくわくしちゃうもん!」
「はいはいわかったわかった…ん?」
「にいに?どうしたの?」
「…いや、何でもないよ。ほら、もう一人の兄が待っているだろうし、早く行こう」
「うん!」
「……今日は………隣を譲ってあげます………ですが………次からは…忖度なし……です…」ギリギリ
(いや…混ざりにいけよ………格の違いとか見せるためにあの記憶を持って来たんじゃないからな?仲を深め合うためだからな?勘違いするなよ?)
「……はい……重順……存じております……」ギリギリ
(ダメだこりゃ…)
終わり - 13二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 19:22:08
つまりライスの兄がカフェのトレーナーで
最終的にライスとお兄さまはくっついたって事か…? - 14二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 01:08:40
今更ながら補足説明集
・カフェのトレーナーはライスの実兄。ウマ娘、人間の区切りなく出場できる、陸上競技・無差別合同レースで数年間、絶対王者として君臨していた人類最速の男。カフェに会った時からお友達を追い付くどころか、追い越すほどの境地へ至っていたようで、お友達との意思疎通がカフェ以上にできていたという。今はカフェ自身もお友達との会話を不自由なく行えるくらいのところまではたどり着けているらしい。
極度の走行狂い。幼少期の頃からずっと走り続けたいという欲求が強すぎて、自分の身体の限界まで走り続けてはぶっ倒れるを繰り返していたという。しかも夢中で走り続けるため、一切道の把握などをしないがために迷子になりやすかったらしい。両親の努力と、妹が産まれて面倒を見る意識が生まれたお陰で、自制はできるようになっているが…欲求は今なお溢れてくるとのこと。
走りに夢中になるほど、周りに黒い靄が掛かり始め、テンションが最高潮まで達すると左目が赤く光輝くらしい。原理は不明。本人曰く、決して追い付けない光を追いかけるには闇に入る必要があるから靄がかかり、目が光るのはその光が目に反射しているからだとか。つまり結局原理は不明のままである。
お友達以外にもなんかデフォルトで幽霊が見えるらしく、ちょくちょく会話したりしているらしい。親身になって接して、幽霊としてこの世に滞在している原因を解決して、笑顔で成仏できるように動いたりしてくれるため、幽霊からの好感度はカンストしている。
・ライスのお兄さまは、小鳥のさえずりで眠りから覚め、栄養バランスの良い優雅な朝食を取り、煌びやかな笑顔で挨拶をするような王子様系イケメン。絵本の中の王子様そのものを現実に具現化したようなお人。童心を忘れず(成人しても幽霊に会うことを夢見たり、虫取りとかかくれんぼとかで楽しく遊べるくらいのピュアさのことを指す)、他人を慈しむ心を大事にし、人々に幸せを贈り続けることができるお人。ライスはそんなお兄さまに憧れを抱いており、お兄さまみたいな人になりたいと思いながら過ごしている。ちなみに、あくまで憧れなので、恋愛感情自体はないらしい。 - 15二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 01:32:48
・お兄さまと実兄はとても仲が良い。実兄が一個年上なのもあって、お兄さまは実兄のことを兄上と呼んでいるらしい。よく食事に誘ったり、虫取りに誘ったり、遊園地に誘ったり、とにかく誘ったりしている。仲が良いことをカフェにジェラシーされることもあるくらい仲良し。
・カフェは実兄のことが異性として大好き。お友達との関係、アスリートとしての尊敬、親身に接してくれるやさしさ…そして、走っている彼の横顔の美しさ。総括すると彼の全部が大好き。
えげつない独占力を発揮して、彼に近づくものは誰であろうとも警戒を解くことはしないという。妹のライスを優しい先輩だと思っており、仲良く接しているらしいが、今の環境の中で一番実兄に近い人物ということもあって、ライスに対してあり得ないほどのジェラシーを向けているとのこと。お友達から呆れられるのも納得の重さ。
・この世界線だと過去の出来事もあってか、ライスの不幸体質は控えめになっており、ライス自身も少しだけ前向きな性格になっている。あの日からずっと自分を変えようという意思を固めて、一生懸命頑張っているが、物事がうまくいかずに泣いてしまう日も少なくはない。それでも、あの日自分を幸せの蒼い薔薇だと言ってくれた兄のために、挫けずに前へ進み続ける。どんな困難が待ち受けようとも、決して止まることのない、ヒーローのように…。
訂正 魔法使いは二部ストーリーの最後に、ライスが作った絵本に出てきた人物でした。なので
あの絵本の魔法使いのように、幸せの青い薔薇を届けてくれた→あの絵本の主人公…幸せの青い薔薇のような…