- 1二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 15:27:13
「トレち〜?」
「ん、どうしたの。ヴィブロス」
トレーナーの顔をひょっこり覗き込み、手を擦り合わせてお願いをする。それはヴィブロスが自身のトレーナーに甘えるいつものルーティーンだったが、今日はどうもお願いの内容が普段と違う。
「いつも私のワガママ聞いてくれるから、今日くらいは私に恩返しさせて欲し〜な♡」
トレーナーとしては特段我儘を聞いていた自覚はなく、ただヴィブロスを甘やかしたい気持ちに正直に従っていただけだったために、その誘いに乗るのは些か気が引けた。しかし、上目遣いで潤ませた眼で見つめられては、もはやそこに選択肢は存在しないも同然であった。
「別に……いや、ヴィブロスがそう言うなら甘えさせてもらおうかな」
「じゃあさ、じゃあさ、まずトレちがここに座って〜」
「うん」
トレーナーは言われるがままにトレーナー室のソファへと腰を掛けた。
「私がここに座って〜」
「うん」
「で、トレち〜頭をこっちに倒して〜」
「うん…?」
ゆっくりと頭を倒された先はヴィブロスの腿の上、それは所謂膝枕になった。
「よしよし〜♡」
「え?!ヴィブロス?!!」
「えへへ、トレち最近疲れてたから、今日は私のお膝の上でい〜っぱいおやすみしてね♡」
「……うん」
正直トレーナーとしての立場を考えれば断るべきなのだろうが、仮に断ったとしてヴィブロスが悲しむのは目に見えていた。それならばとトレーナーはヴィブロスに甘える事を選択した。 - 2二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 15:27:34
「よしよし、お疲れさま、いつも私のためにありがとう」
「うん、こちらこそありがとう。ヴィブロス」
ヴィブロスは優しく囁きながら、彼女のトレーナーの頭を撫でる。残業を重ねたトレーナーの瞼が少しづつ重くなり始めた。
「声小さい?大丈夫?」
「完璧すぎるくらい」
「よかった♡」
「トレちが私のために毎日遅くまで頑張ってくれてるの、知ってるよ。私のために頑張ってくれたから今日だけでも私に甘えてほしいな♡」
「よしよし……聴こえるかな、私の心臓がドク…ドク…って動いてるの。少し…早くなっちゃったかも。」
頭を抱えるようにお腹を押し当てられ、トレーナーはゆっくりと意識を手放した。 - 3二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 15:28:13
- 4二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 15:29:26
良いぞ……
- 5二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 15:57:09
言い忘れた…11です
- 6二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 16:08:39
- 7二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 16:20:35
- 8二次元好きの匿名さん24/01/02(火) 17:31:05
それはそれで問題では……?