- 1二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:46:16
- 2二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:46:53
お前も疲労は溜めすぎるなよ
- 3二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:48:32
良いやつだなお前
- 4二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:49:19
アスリートなんだからさっさと寝かせろ
- 5二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:52:14
- 6二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:54:22
3時間も愚痴を言ってくれる時点でだいぶ心開いているのでは…?
- 7二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:54:46
この前冗談で「うんうんそれは彼氏が悪いわ」って言ったら「トレーナーさんが彼氏だったらいいのにな」って言ってきたんだけどwww
無理だろwww 年齢差考えろやwww - 8二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:58:08
おや、にぶにぶか…?
- 9二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 00:58:40
毎日三時間はだいぶメンタルやられてるな
- 10124/01/05(金) 01:00:36
- 11二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 01:01:12
聞いてるだけでメンタルやられそう
- 12二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 01:02:39
学生でそれだけストレス抱えてるウマ娘ちゃんも、それをひたすら受けとめてるトレーナーも心配になるな…
- 13二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 01:08:32
一種の時間外労働……って言おうとしたらこいつ作業しながらだったわ
やりがい搾取かな - 14124/01/05(金) 01:14:04
たまに「トレーナーさんの負担になってるよね」「もう2度と掛けません、ごめんなさい」とか言ってくるから「じゃあ今日は早めに終わろうか。最後だし全部言い切っちゃおう」って返してるwww
ちなみにその日の通話時間2時間38分www あんま変わってないやんwww
- 15二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 01:16:50
担当ウマ娘ちゃん大丈夫?愚痴通り越してちょっと病んでない?
- 16二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 01:20:43
スレタイ見て開いた直後「はいはいゲスのふりした善良トレーナーね」
今「思ったより重っ苦しい感じだった……」 - 17124/01/05(金) 01:39:37
- 18二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 01:41:54
カウンセラーで草
- 19124/01/05(金) 02:38:50
元々はdice1d3=1 (1) だったらしいけどなwww
1.良いとこのお嬢様
2.元気なスポーツっ娘
3.普通だけど優しい子
dice1d4=4 (4) が原因で身体壊したらしくてさwww
1.周囲への劣等感
2.周りからの過度な期待
3.思春期特有の不安定
4.ストレスの押し殺しすぎ
まぁ元がどんな性格でも今も良い子なのに変わりはねーよwww
- 20二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 02:42:04
お嬢様がストレス抱えてか…
割と見るやつだな… - 21二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 02:54:44
実家を背負うプレッシャー…周りの期待…
- 22二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 03:03:53
ストレスで食べ過ぎてしまうメジロ
- 23二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 07:52:19
割と真剣にトレセン学園のメンタルケア体制って大丈夫か?って思うことある
トレーナーや寮長が対応するにしても負担が大きい場合もあるし…… - 24二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 08:36:18
描写ないけど心理カウンセラーが常駐してるかもしれない
- 25二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 09:05:21
なんで深夜に気にるスレやってんだ
無限に伸びろ - 26124/01/05(金) 11:01:55
前はかなりいいとこのお嬢様で一族の為にめちゃくちゃ気を張ってたんだとwww
そのせいで誰にも相談できずにストレスを抱え込みすぎて潰れたらしいwww
俺が担当になってからも「これからよろしくお願いします。私に構わず然るべき指導をして下さい」とか言っててさwww
そこから3時間通話してくれるようになるまでdice1d100=17 (17) 日掛かったわwww
- 27二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:05:43
ゲーム的に大体1ターン……
- 28二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:08:28
打ち解けるの早すぎねぇ?
- 29二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:10:55
もう限界だったんだろ
- 30二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:15:39
頼れる大人ってのは大事やね
- 31124/01/05(金) 11:21:12
17日wwwwwwww
だから「チョロすぎ」って言われんだよwwwwww
まぁdice1d3=1 (1) のはデカいかもwww
1.元々先輩トレーナーの紹介で来た
2.一日の大半をこの子の為に使った
3.単にこの子がチョロすぎた
- 32二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:24:00
先輩トレーナー潰れてない?
- 33二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:25:22
もしかしてikzeトレーナーやbszwトレーナーとは違った、メンタル的にあかん子を積極的に抱え込むトレーナーか
- 34124/01/05(金) 11:48:02
先輩トレーナーに「お前ならこの子の助けになってやれるはず」って紹介されてさwww 俺も担当が居なくて暇だったからいっかと思って引き受けたのwww でも丸投げはきちぃっすよ先輩www
この子も最初は困惑してたけど「まぁあの人の紹介なら……」って感じで素直に話聞いてくれて、結構早い段階で心開いてくれたワケwww
先輩パワー偉大すぎwww 俺なんもしてねえwww
ちな適正はdice1d5=2 (2) で
1.短距離 2.マイル 3.中距離 4.長距離 5.ダート
脚質はdice1d4=2 (2) なwww
1.逃げ 2.先行 3.差し 4.追込
- 35二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 11:50:23
このウマ娘ちゃんの戦績ってこのトレーナーのところに来るまではどんな感じだったのかな。それによってメンタルのやられ方変わるだろうし
- 36124/01/05(金) 12:55:03
- 37二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 12:57:46
なかなかGⅠ勝てなくて沈んでいるのかな…
- 38二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 13:02:28
重賞でシルコレでもしてたか?
- 39二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 13:03:31
なまじっか上澄みな分、本物の化け物とやりあうから凹まされるやつ…
- 40二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 14:33:04
これは病んでも仕方ない
- 41二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 14:34:46
重賞勝てるだけの力はありながらG1にはあと一歩届かない、あるあるだけど当事者からしたらメンタルやられても仕方ないな…
- 42二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 14:37:06
このトレーナーメンタスヘルスのケアに長けてると先輩に判断されたんやろなぁ
- 43二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 15:44:36
いいとこのお嬢様ってことはもしかして一族はG1ウマ娘を多数輩出してるメジロ家や華麗なる一族みたいな感じか…?
- 44124/01/05(金) 23:41:02
ちなみにその子の一族はdice1d4=4 (4) らしいぜwww
1.没落寸前の崖っぷち
2.歴史はあるが最近実績を出せていない旧家
3.新興で実績の少ない実業家
4.名ウマ娘を数多く輩出する名家
- 45二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 23:44:48
名家か…
そりゃストレス溜まるわな… - 46二次元好きの匿名さん24/01/05(金) 23:56:18
トレーナーって心理士の資格もいるのかな…
って心理士で調べたら結構複雑な経緯をたどっているんだな… - 47二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 00:17:58
G1勝てそうで勝てないメジロ………
貴様、さてはアルトレか?
ということはこのしゃべりはブラフでその本性はただのスパダリだな!? - 48124/01/06(土) 01:05:26
その子の実家がG Iウマ娘を何人も出してる名家でさwww 一族で集まると必ず1人はGⅠウマ娘が居るっていうすげー家なんだとwww
その子のdice1d6=もGⅠウマ娘だから比べられたりして大変って聞いたwww センパイ俺にはちょっと荷が重いっすよwww
1.母
2.姉
3.妹
4.姪
- 49124/01/06(土) 01:06:03
dice1d4=1 (1)
- 50二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 01:23:37
母親と同じレースを勝てなくてストレス溜めたのかな
- 51124/01/06(土) 02:35:16
その子のお母さんがGⅠウマ娘らしくて、幼い頃からそのプレッシャーを感じてたらしいwww
でも何より辛かったのはdice1d3=1 (1)
1.お母さんが厳しい人で何をしても褒めてくれなかったこと
2.周囲の人間が「お母さんのように」と重い期待を掛けてきたこと
3.お母さんが偉大すぎて超えられる気がしないこと
なんだとwww
子供なのに頑張りすぎてて俺の立つ瀬がねえよwww
- 52二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 02:56:05
…ラモーヌの娘とかだったりする?
- 53二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:01:25
クラシック期あたりのキングっぽさもあるな
- 54124/01/06(土) 13:31:46
どんなに頑張っても「我が一族の者なら当然のこと。さらに励みなさい」って言って褒めてくれないんじゃ大変だよなwww
でもそういう一族の誇りや厳しさがあの子を支えてきた部分もあると思うし、そういうの全部を否定するのはあの子の家族や人生を否定する事でもあると思うんだわwww
だからあの子には『一族を背負う』んじゃなく、『一族と共に戦う』って事を覚えてほしいよなwww
まぁ俺一族の人間じゃないから分からんけどwww あの子の愚痴聞くくらいしか出来んけどwww - 55二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:35:44
担当の名前
>>60まで募集
- 56二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:23:17
デマンドトゥルース
- 57二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:26:10
ビリーブインユー
- 58二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:42:21
シューティンスター
- 59二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:47:26
エンドレスティアー
- 60二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:48:57
フューチャーサイト
- 61二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 23:01:40
dice1d5=1 (1)
- 62二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 23:06:38
デマンドは求める トゥルースは真実 そういうことだね
ちなみにシークザトゥルースは実際に居たのでやめといた - 63二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 04:39:19
保守
- 64二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 05:49:40
真実と聞いた瞬間真実はいつも一つな少年っぽい眼鏡をつけた娘のイメージになったぞどうしてくれる
- 65二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 13:59:01
つまりCVは高山みなみと…
- 66二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 22:06:20
今どの時期かも気になるな
先輩からの引き継ぎらしいしクラシックは走ってると思うが - 67124/01/08(月) 01:26:30
窓の外から鳥の声が聞こえる。まだ日差しは入ってきていないが、うっすらと明るくなっている。私は指先の感覚を頼りに枕元のスマホを手繰り寄せると、時間を確認した。
……4時19分。また眠れなかった。
「トレーナーを、変える?」
チームでの練習が始まる前、トレーナーさんは私だけを呼び出してそう告げた。
「ああ。これからは別のトレーナーが君を担当する。大丈夫、俺と同じ──いやそれ以上に優秀な奴だ。ちょっと癖は強いが悪い奴じゃ」
「私はまだやれます!!」
私は椅子を蹴るように立ち上がると、自分でも怖くなるくらい大きな声を出してしまった。
「……トゥルース」
「……ぁ、その、申し訳ありません……」
トレーナーさんの一声で我に返った私は胸を打ち付けるような心臓の拍動を抑えながら椅子を引く。火が出るような顔の火照りと、熱が引いて氷のように冷たくなる体。不快な温度差が感覚を支配する中、私の思考は不安と絶望に塗りつぶされていった。
「……トゥルース、俺は別に君を見限った訳じゃない。ただ、これから君がトゥインクル・シリーズで走っていくならもっと適任なトレーナーが居るというだけなんだ。君をそいつに任せるのは俺の実力不足が原因であって、決して君が悪い訳じゃない。いいね?」
「……………はい」
言葉が右から左へと素通りしていく。これからどうすればいいんだろう。お母様には何て説明すればいいんだろう。チームの皆はどう思うだろう。クラスメイトは、一族の皆は、友達は先生は後輩は──。
「……とりあえず、書類云々は抜きにして一度紹介しておこう。合わないと思ったらすぐに言ってくれて構わないから。それじゃ──入ってきてくれ!」
扉が開き、隙間からヌッと成人男性の手足が侵入してくる。そして、コツコツと小気味良い靴音を響かせながら──。
「こんちゃーwwwwwwwww」
……半笑いの胡散臭い男がぬるりと入ってきた。 - 68二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 03:16:17
台無しで草
- 69二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 03:31:15
これは正統派ラブコメ
続きはよ - 70二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 03:31:49
このレスは削除されています
- 71二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 13:22:41
保守
- 72二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 14:26:10
- 73二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 00:14:29
「どもwww これからよろしくなwww」
目の前の男……トレーナー?は、ニヤニヤとした笑みを浮かべながら挨拶するように片手を挙げた。
……私は「流石に嘘ですよね?」という目線でトレーナーさんを見る。だが、トレーナーさんは私の目線を否定するかの様に頭を振った。
「今日から君のトレーナーは彼だ。何度も言うが悪い奴じゃない。安心してトレーニングに励んでくれ」
「ちょwww センパイ逆に怪しいっすwww てか悪い奴じゃないってwww もっとちゃんと褒めてくださいよwww」
……何なのこの人。本当に大丈夫なのかしら。
いや駄目だ。トレーナーさんが信頼している人を疑うなんて事しちゃいけない。トレーナーさんも能力は高いって言ってたし、ちゃんと信用しないと。
「分かりました。今日からこの人の指示で動きます。また走れるようになるまで精一杯頑張りますね」
「え……ほ、本当にいいのか? 俺が決めといて何だけど、嫌なら俺が担当のままでもいいんだぞ? 他の人に頼んでもいいし、遠慮なんかしなくても──」
「大丈夫です。トレーナーさんが信頼している方なら、私も信じます」
トレーナーさんは不安そうな顔を浮かべ頭を掻く。だが、後任のトレーナーさんはニヤケ顔のまま真っ直ぐ私を見ていた。
「……分かった。でも合わないと思ったら遠慮なく言ってくれ。俺もこいつもすぐに対応するから。これからトレーナーを変える為の書類を持ってくるから、自己紹介でもしてて待っててくれ」
そう言うとトレーナーさんは部屋を出て行った。後には私と後任のトレーナーさんだけが残され、ちょっと気まずい沈黙が──。
「じゃ、早速だけどトレーニングについて話していこうかwww」
……人見知りとかしないの? この人。 - 74二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 01:13:28
今更ながらトゥルースって呼ばれてるってことはデマンドが冠名のデマンド家なのか
一族にはデマンドエターナルとかデマンドビクトリーとかいるのかなと妄想 - 75二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 02:40:58
「あの……その前に言っておきたい事があるんです」
「お、いきなり来るやんwww 何?www」
私は少し息を大きく吸い、ちょっと溜めて吐く。
こんな所で躓いていられない。私には使命があるのだ。トレーナーが変わった程度で動揺するな。やるべき事をやらなくては。
「トレーナーさんから色々お聞きだと思いますが、出来れば一旦それを忘れてほしいのです。一族の為、私はどうしても勝たなくてはなりません。だから……どうか私に構わず、然るべき指導をして下さい」
「ほーん、なるほどねwww」
私はできるだけ懇願の意を込めて頭を下げる。いきなりこんな事を言ったら変な子だと思われてしまうかもしれない。だが、それでも私には勝たねばならない事情があるのだ。その為なら変に思われる程度の屈辱など──。
「じゃ、今日はとりあえず休みでwww 俺も帰ってウマネスト4ジ・アフターやるわwww」
「え……?」
……そんな、どうして。
「トゥルースちゃんさ、最近寝れてないでしょwww 肌くすんでるし髪へたってるしwww」
「そ、そんなことは──」
「ウマ娘の平均時速何キロか知ってる?www 60キロだぜ60キロwww 車運転しててもそうそう無いくらいの速度出してんのwww 寝不足でそんな速度出してみ?www 死ぬばいwww」
「だとしても……!! 私は走らねばならないんです!! 身体が壊れようと走らなければ!! そうでなければ、私は……!!」
──生きてる価値なんて、ない。 - 76二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 02:50:47
「そこまで頼まれちゃしょうがねえなwww じゃ、今日からトレーニング始めっかwww 準備するから後で集合なwww 時間と場所はセンパイに伝えとくからwww んじゃよろしくwww」
「えっ?」
そう言うと彼は徐に立ち上がり、何事も無かったかのように部屋を出て行ってしまった。
その一分後、不思議な顔をしたトレーナーさんが入れ替わるように入ってくる。
「……なんであいつ出て行ったんだ? まさか喧嘩でもしたのか?」
「いえ、そんな事はないと思いますけど……」
「まぁいいや。とりあえずアイツが書かなきゃいけない所はさっき書いてもらったから、こことここに君の名前を書いてくれ」
トレーナーさんが差し出した申請書には、幾つか綺麗な字で名前が記してあった。
……意外と丁寧な人なのだろうか? - 77二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 02:56:24
保守
- 78二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:15:49
普段の言動と自己評価から小物だと思われがちな優秀トレだわこれ
そりゃそうか残業中に担当の愚痴に3時間付き合える根気とマルチタスク性があるヤツだ - 79二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 18:08:37
っていうか彼氏は何してるんだよ
- 80二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 20:32:28
続き期待
- 81二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 00:04:09
- 82二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 03:38:29
保守
- 83二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:54:49
保守
- 84二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 23:00:14
もしかしたらこの子と走って行く上での最適解が腹を割って向き合い続けることで
先輩はトレーナーとしては優秀だけど思春期真っ只中の不安定な心情を汲み取れずトレーニングをつけてあげるだけにとどまってたのかもしれない - 85二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 01:30:50
メンタルケアもトレーナーの仕事の一環なんだろうけど、実際お年頃の女の子相手だとままならんところもあるんだろうなぁ
- 86二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 02:13:27
「お、来た来たwww んじゃまずは準備運動からねwww」
トレーナーさんから伝えられた集合場所であるプールへ行くと、そこには既に準備を終えた彼が立っていた。
それにしても……水泳トレーニング? 最初はタイムを計ったりするんじゃないの?
「ん?www なんか聞きたい事でもある?www」
「……いえ。まずは準備運動ですね」
とりあえず、言われた事をこなしていこう。不安はあるけど一刻も早く走れるよう我慢しないと──。
「じゃあやりながらでいいから聞いてねwww そもそも何で俺が初っ端の練習に水泳を選んだかっつーと、さっき話したみたいな事故の可能性が少ないからでwww」
あ、普通に説明してくれるんだ。
そっか。普通に走ると危ないから、まずは速度の出ないプールで練習するってことね。
「──で、今までのレースとかセンパイから引き継いだデータで君の走りは大体分かってるから、今は心肺能力や筋力を鍛えようってことwww しばらくは結果出なくて焦るかもだけど気にしなくていいからwww」
「分かりました。それで私は何をすれば?」
「とりま肩慣らしに25m泳いできてwww そのあとは泳ぎ方を変えつつひたすら水泳トレーニングwww 必要な時に指示出すから終わるまでずっと泳いでていいよwww」 - 87二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 02:14:16
私は言われた通り、自分の得意なフォームでプールの端から泳ぐ。
最初の25mは自分でも分かるほど身体が硬く、タイムも遅い。だが、身体が水に慣れていくにつれて次第に緊張も洗い流されていく。
水が心地良く体表を流れるのを感じながら、その中をグイグイと進んでいく。1本目、2本目と回を増すにつれ、どんどん自分が速くなっていくのが分かる。私はその実感に病み付きになり、遊ぶ様な気持ちで泳いでいった。
──そして、2時間後。
「ハァッ……ハァッ……!」
「はいお疲れ〜www 今日はもうクールダウンして終わりねwww あと着替えたらトレーナー室に集合www」
「は……はい!」
あっという間の2時間だった。最近プールトレーニングをしてなかったせいか、いつになく充実した気分を味わえた気がする。 - 88二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 02:15:19
「じゃ、今日からこれ試しながら寝てみようかwww」
「これ、って……机にあるもの全部ですか?」
ホットアイマスク、快眠用アロマ、睡眠用サプリにドリンク。氷嚢に紅茶のパックに枕まで。とにかく睡眠の質を上げそうな物が机からはみ出そうなほど置かれていた。
「毎日少しずつ試して効果のあった物だけ続けていけばいいからwww まずはちゃんと寝れるようになる事を目標にしていこうぜwww」
「はぁ……あの、お金などは」
「子供がそんなん気にすんなしwww こんなん高い買い物じゃねえってwww 中央のトレーナーなめんなwww」
いや、そんなはずはない。小物もこれだけ集めれば決して安くはないだろうし、枕に至っては専門の寝具店に売られていそうな物が三つも並んでいる。
というか、何円だろうと初対面の人にお金を出させる訳にはいかないだろう。私は財布を取り出そうとして──今すぐ払えるほど現金を持ってない事を思い出した。
「……申し訳ありません。後で必ずお支払いしますので、今はその……」
「いいっていいってwww 学生からそんな金もらえんからwww 今日は俺にいいカッコさせてよwww」
……気を遣われている。
私がちゃんと用意しておかなかったせいでまた迷惑を掛けてしまった。なんて情けない。誰かに貰ってばかりで返せないなんて。だからトレーナーが変わるなんて普通じゃない事が起こるんだ。私が弱いから、だから……。 - 89二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 02:15:55
「……あーwww したらさ、お茶買ってきてwww 今日マジ疲れたし喉乾いたからwww それでチャラにしようぜwww」
「え? でも……」
「いいからwww それともお金ない?www ちょっと出そうか?www」
「……いえ、大丈夫です。行ってきます!」
私は財布を握り締め、自販機へと歩き出す。走らないように、けれど早足で。
気を遣われてるのは分かってる。でも……それでも踏み出さずにはいられなかった。私の反省なんてどうでもいい。今はただ、彼の為に出来る事をしたいから。
「買ってきました!」
「ちょ、速すぎwww 急いでくれたからよく冷えてるわwww マジでサンキュなwww」
「そんな、そこまでの事は……」
「担当パシらせて飲むお茶美味すぎwwwwww ほぼ玉露やんwwwwwwwwww」
「……ふふっ」
……不安はまだまだ振り払えないけど、それでも今は出来る事をやっていこう。
この人と──後任のトレーナーさんと一緒に。
数日後、私は後任のトレーナーさんから渡された快眠用グッズを全て試してみた。
けれど──効果を挙げる物は何一つ無くて。私は依然眠れない日々を過ごした。 - 90二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 02:20:08
うーん有能
- 91二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 03:03:15
ただそれでもダメってことは相当メンタルに来てたんだなぁ
ここから3時間通話して胸の内を明かす仲になるのか… - 92二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 11:03:41
フィジカルからくる不眠じゃなくてメンタルからくる不眠だったんだな
- 93二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 12:45:59
褒めて伸ばすタイプはそうしておけば良い
- 94二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 13:45:50
- 95二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 15:44:23
今にして思えば、>>76のあたりでこの辺の安眠グッズ買い揃えてきたんかなぁ
- 96二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 16:11:38
このレスは削除されています
- 97二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 16:17:57
相手の重荷にならないようわざと大袈裟にちゃかして言ってるのがすごいイイ奴感ある
多分モテるだろうなぁ - 98二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 01:51:18
ほしゅ
- 99二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 02:18:50
「……ごめんなさい」
「謝んなってwww 全然効果が無かった訳じゃないんだからさwww」
そう、効果はあった。今まで全く眠れなかった物が2時頃には眠れるようになった、というだけの変化だが。
程良い疲労と快眠グッズのおかげで寝付ける様にはなってきたが、それでもアスリートとしてはまだまだ足りない。
「もっと努力しなければいけませんね。今度はさらに多くの種類を試して──」
「いやいやwww 睡眠は気負ってやる物じゃねえからwww あんまり囚われすぎて逆効果になっても良くないし、今は様子見しようやwww」
そう言うと後任のトレーナーさんは今日の練習メニューを紙とペンを取り出して私の前に座った。
「ところで、トゥルースちゃんはどんな風に眠れないの?www 『眠れない』にも色々あるやんwww 目を閉じてるのに頭が冴えちゃうとか、細かい事が気になって寝付けないとかさwww」
「えっ、と……」
きちんと言語化しようとすると上手く口に出せない。トレーナーさんは笑いながら私の言葉を待っている。どうしよう、どうだったっけ? 分からない。早く何か言わなきゃ。
「焦んなくていいよwww 異説ウマネスト全歌劇やってっからwww」
「え……何て?」
「ちょ、バカおもれ〜〜〜www あ、水飲む?www そこのやつ好きに飲んでいいよwww」
……どうやら本当にソシャゲを始めてしまったらしい。何だか気が抜けてしまった私は、思い出した事を少しずつでも話す事にした。 - 100二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 02:19:31
「……その、何というか。頭とか胸の中を何かがグルグル駆け巡って、頭が冴えちゃう感じです」
「おーんwww」
「それが何かは分からないんですけど……でも眠れない事に焦っちゃって……意識するとさらにグルグルし出して眠れないというか……」
トレーナーさんは私の話を聞きながらスマホを縦に持ち替えて文字を打ち始める。どこかにメールでもしているのだろうか?
「そのグルグルしてる物についてはどう思う?www 嫌だとか不快だとかwww」
「えっと、はい。あまり良い気持ちではないです。でもどうすればいいのか分からなくて……」
「ほーん、そっかそっかwww」
そう言うとトレーナーさんはおもむろにスマホの画面を見せる。そこにはメモアプリの画面が映し出されており、今まで私が話した事が全て書いてあった。
「トゥルースちゃんの話聞いてちょっと考えたんだけどさwww 多分トゥルースちゃんは漠然とした不安をいくつも抱えてるんじゃないかなwww」
トレーナーさんは機能をキーボードからペンに変えると、メモに直接自分の考えを書いていく。
「でもその不安を言語化できないままずっと溜め込んじゃって、トゥルースちゃんの中にずっと潜んでたんだと思うwww で、それがレースで勝てない焦りを引き金に一気に爆発して眠れなくなったって感じじゃね?www」
「つまり……それを吐き出す事が出来ればまた眠れるようになると?」
「そゆことwww トゥルースちゃん飲み込み早くて助かるわwww」
私はトレーナーさんに褒められて少し良い気分になる一方、どこか諦念を感じ始めていた。
どこにあるかも分からない不安を言葉にして誰かに吐き出す。そんな暗闇の中で手探りする様な作業……私に出来るのだろうか? - 101二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 09:51:06
こいつやっぱり有能トレだ!
- 102二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 13:24:02
保守
- 103二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 14:37:50
めちゃくちゃモテて来てるだろこれ
担当の子は曇るんだ - 104二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 16:45:07
このチャラ男トレーナーが曇ってるのを解決するはずなのに別の曇る要因が増えてる…どうして…
- 105二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 16:58:26
げ~んかいなんて!ぶっ壊してやれ!自分の手で~!
- 106二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 17:57:20
言動と自己評価が終わってるだけで担当の要求をきちんと汲めるし必要なことを提示出来る有能オブ有能
ここまで揃ってるとなぜチャラ男気質になったかが逆に知りたくなるやつ - 107二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 00:55:12
寝る直前にトレーナーと電話してる時間がトゥルースちゃんの一日でいちばんリラックスできるいちばん好きな瞬間になってるとエモい
- 108二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 11:45:13
このトレ、何かをきっかけにこういうキャラ作りして接するようになったとかありそうだな…
- 109二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 19:54:44
チャラ男部分が先天性のものか後天性のものかにもよるな
- 110二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 20:20:13
- 111二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 20:39:17
名前決まってたっけ?って思ったら決まってた
全然話にでてこねぇ…
ちゃら男トレーナーはガンには効かないけど健康に良いとされている - 112二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 00:25:29
デマンドトゥルースね…果たして当人が求める真実は見つかることやら
- 113二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 04:10:35
それから一週間。相変わらず眠れないまま、いたずらに時間だけが過ぎていった。
トレーナーさんも別の方法が無いか考えてくれてるみたいだけど、正直あまり芳しくないようだった。
はぁ、と誰も居ない校舎の隅で溜息を付く。環境を変えたら昼寝の一つも出来るかと試してはみたが、やっぱり無駄だったようだ。
一応掛けておいたアラームを止めてもう一度寝転がる。柔らかな陽気、少し青い芝の香り、肌を撫でる風。どれも心地良いのに、目を瞑ると言い様のない不快感が襲ってきて眠れなくなる。
トレーナーさんは私が溜まった不安や悩みを吐き出せば眠れると言っていた。でも……私が何を不安に思ってるかなんて、そんなの私にも分からない。
強いて言うなら何もかも苦しい。過去も未来も辛い事ばかりで、希望なんてどこにもない。いっそ全て消えてしまえばいいのに……。
……やめよう。そんな事を考えても仕方ない。今はただ走る事だけを考えないと。
そう思って立ち上がろうとした時──。
「……え」
お母様から、電話が来た。 - 114二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 07:39:50
すげぇ早朝にきたな!
- 115二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 15:23:33
保守
- 116二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 00:25:36
キングの母もキングが三冠取っても「気は済んだ?さっさと引退しなさい」みたいな事言うヤベー奴だったからな
似たようなヤバい母親なのかも知れない - 117二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 10:28:27
トゥルースちゃんのスペックも知りたいな
- 118二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 20:18:30
保守
- 119二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 20:34:21
伸びがだいぶ悪くなったな
- 120二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 20:37:50
まぁ、続き来ないしタイトルで損してるし…
- 121二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:43:44
タイトル…
- 122二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 03:12:43
「も……もしもし?」
『もしもし』
首筋に冷えた鉄棒を当てられるような声。お母様の声だ。私はお母様の逆鱗に触れないよう出来るだけ丁寧に言葉を選んだ。
「あの、今日はどういった要件で電話を……」
『決まっているでしょう。あなた、トレーナーから走るのを禁止されたと聞きましたよ』
心臓を鷲掴みにされる。呼吸が荒くなり、冷や汗が止まらなくなる。
バレた。バレてしまった。どうして? 誰が言ったの? どうしよう、一体どうすればお母様に叱られずに済む? とりあえず謝らないと。でも下手に謝ると逆に怒らせちゃうし。考えなきゃ。考えなきゃ。考えなきゃ。
「あ、あの」
『情けない』
びくりと身体が強張り、身体から血が引いていく。
……またお母様を失望させてしまった。言われたくない言葉を言われてしまった。
『トレーナーに関しては私が何とかします。必要であれば他の手配もしますから、あなたは一度帰ってらっしゃい』
「…………………はい」
『話は以上です。では』
ぶつり、と電話が切れる。私はふらふらと立ち上がり、当てもなく校舎へと戻る。
どうすればいいんだろう。きっと家に帰ったらまた叱られる。帰りたくない。帰らなきゃいけない。苦しい。助けてほしい。悪いのは私だって分かってる。でも、でも──。 - 123二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 03:13:17
「おっすwww なんか元気ないじゃんwww どしたん?www 話聞こか?www」
「…あ……」
その姿を見た瞬間、目から熱い物が込み上げてくる。
駄目だ。心配なんてさせちゃ駄目だ。悪いのは私なんだから辛いのも苦しいのも全部私が背負わなきゃ。そう思ってるのに、駄目なのに。
「うおっwww いきなり抱き付くなってwww すぐそこにトレーナー室あるからとりま行こうぜwww」
……また甘えてしまった。この人なら受け止めてくれると、なぜかそう思ってしまった。 - 124二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 03:16:09
「……という事があったんです」
「なーるwww そういうことねwww」
ハーブティーを飲みながら今日あった事をぽつぽつと話す。私の眠りが深くなるように、とトレーナーさんが買っておいた物だ。
でも……もうすぐ必要無くなる。家に帰ったらお母様にトレーナーを変えさせられるだろうし、場合によってはトレセンにも通えなくなるかもしれない。そうなったら私は……。
「……帰りたくないなぁ」
あっ、と慌てて顔を上げる。なんて酷いことを。家族に──お母様に嫌悪を抱くなんて。そんなこと、思うだけで最低だ。
「違っ……! 今のは違うんです! 決してお母様を嫌がってる訳じゃなくて、その──」
「分かる〜www 後ろめたい事ある時に親と会いたくないよなwww ガキの頃の俺もテストの点が悪かった時は帰りたくなかったもんwww」
「えっ……?」
良くあること……なの?
「たりめーじゃんwww 親が怖くて憂鬱になる事なんてよくあるってwww トゥルースちゃんの場合はちょっとスケールがデカいからアレだけどさwww」
……そうなんだ。私の感情は間違ってないんだ。私は駄目な子じゃないんだ……。 - 125二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 03:24:12
「トゥルースちゃんさwww 別に自分の親を疑う事は悪いことじゃないよwww」
「そうなん……ですか?」
「親だって人間、子供だって人間www 全部が全部上手くいく事とかないっしょwww 理不尽にキレられる事とか知らない内に傷付けられる事も全然あるってwww」
トレーナーさんは朗らかに笑いながら私を諭す。語り口は剽軽だが、とても大切な事を話しているんだと分かった。
「だからさwww 相手に不満があったら言ってもいいんだよwww 本人に言うのがハードル高いなら、俺にでも言ってスッキリすればいいからさwww」
トレーナーさんはそう言うと、太陽のような笑みを私に向けた。苛烈な熱射ではなく、春の陽気のような柔らかな笑顔を。
……その時、私はずっとこの人に対して感じていた安心感の正体を理解した。
この人はずっと、私を大切に思ってくれてたんだ。
いつも私の為に頑張ってくれて、細かく気を配ってくれて。今だってお母様を貶したりせず、私を肯定する言葉だけを選んでくれた。
ずっと私の為に出来ることをやり続けてくれた。だから私もこの人を信じたいと思えたんだ。
……この人になら、私の全てを曝け出せる。どんな私だろうと受け入れてくれる。そう信じさせてくれるから。だから──。 - 126二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 03:29:35
「……トレーナーさん、聞いてくれますか」
「なに?www」
「……本当はお母様のことあまり好きじゃないんです。いつも怖くて、叱られてばかりで。褒められた事も無かった……」
「うんwww」
「だからずっと頑張ってきたんです。お母様に叱られたくない、一族として嗤われない人間で居なくちゃって、勉強もレースも……でも……」
「………」
また涙が溢れてくる。
彼は嗤う事なく、ただ静かに私を見ている。
「本当は、ずっと褒めてもらいたかった……っ! 頑張ったねって、よくやったねって言ってもらいたかったのに……っ! お母様は何も言ってくれなくて、だから……!!」
私は感情を抑えきれず、衝動のままに泣きじゃくる。
トレーナーさんは何も言わず、ただ私の肩に手を乗せた。その手はとても優しく──暖かった。
「……ん」
ぱちり、と目を覚ます。いつの間にか寝ていたようだ。私は枕元のスマホを引き寄せ、時間を確認した。
7:23。日付は翌日。
どうやら私は──あれから夢すら見ないほどぐっすりと眠っていたらしい。 - 127二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 03:57:29
- 128二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 07:43:26
トレーナー室で眠り込んじゃったのか 果たして目覚めた際の状況やいかに
①ソファに寝転がりブランケットをかけてもらってる。トレーナーはデスクに突っ伏して寝てる
②トレーナー室に仮眠用のベッドがあってそこで起きる。トレーナーは添い寝で爆睡してる
③なぜか寮で目覚める。トレーナーが寮長に連絡したんだろうか
④その他 - 129二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 11:04:42
寮と言えばこの子どっちの寮なんだろな
個人的には栗東であって欲しい - 130二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 12:08:19
「どしたん?話きこか?」で本当に話聞いてるやつ初めて見た
- 131二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 23:23:53
このトレーナー自身が自分の辛い過去に蓋をするためにこんな振る舞いしてたりするのもいいよね
- 132二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 23:51:29
保守
- 133二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 00:23:44
こういうのすごくすごい好きです!
- 134二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 00:30:28
同感
- 135二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 10:06:19
保守します。こういう話好き
- 136二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 10:10:22
- 137二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:04:58
ほ
- 138二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 04:09:41
私は妙な違和感を覚えながら身体を起こす。そういえば昨日は意識を無くす直前まで学園に居たはずだ。それが何で寮のベッドに……と思いながら身体を見ると、自分が制服のまま寝ていた事に気が付いた。
とりあえず私は部屋に備え付けられたシャワーを使って身体を洗い、そのまま制服に着替えて部屋を出る。一階では大勢の生徒が学園へ行こうとしていた。
私はその中から寮長さんを見つけ、道すがら昨日あった事を訊ねる。どうやらトレーナーさんが泣き疲れて眠ってしまった私を寮まで運んでくれたらしい。やはりというか何というか、あの人らしい気遣いだ。
昨日までとは比べ物にならないほど良くなった体調を感じながらボーッと授業を流していく。未だに昨日のことが夢みたいに思えて、身体に力が入らない。
あの人に気を使わせてしまったな、とおぼろげながら考える。けれど、何故かそれが負担とも不安とも思わなくなっている自分がいる。
それはきっと彼の笑顔がそうさせるのだろう。胡散臭くて、何を考えてるか分からなくて、けれどいつも崩れない彼の笑顔が、私に変わらぬ勇気をくれるから。
放課後、私はトレーナー室の前で立ち止まる。私は深呼吸を挟んで……いつも通り扉を開けた。
「おっ来た来たwww あの後大丈夫だった?www」
……そこには、やっぱり前と同じ様子のトレーナーさんが座っていた。
「はい。昨日は申し訳……いえ、ありがとうございました」
「いいよ別にwww それより今日顔色めっちゃ良いじゃんwww ちゃんと寝れたみたいで良かったわwww」
「ええ。昨日よく眠れたおかげか、今日はとても調子が良くて頭もスッキリしてるんです。だから、その……」
そこで私は口籠もってしまう。本当にいいのだろうか。私が言っても迷惑にならないだろうか。トレーナーさんに言われるまで止めておいた方がいいんじゃないか。ぐるぐると頭を不安が駆け巡って、また気持ちが沈んでくる。
……だけど。
「──走らせてください。今なら走れます」
そんなの後で後悔すればいい。
今はただ……この確信を腐らせたくない。 - 139二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 08:12:22
保守
- 140二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 11:26:24
もう毎日三時間の愚痴話するまでカウントダウン入ってるな
ええぞ - 141二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 22:50:19
保守
- 142二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 02:51:59
保守
- 143二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 07:43:10
この男でもウララには通用しなさそうだな
- 144二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 07:57:28
- 145二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 17:23:28
最終的に芝適正欲しくなるからむしろ適任かもしれん
- 146二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:30:51
保守
- 147二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 09:41:14
続きが楽しみ
- 148二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 17:13:08
ウマ娘とトレーナー 自分に自信がない同士支え合っていつしかデカい舞台へ
そんなサクセスストーリーの予感がする - 149二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 01:08:21
憑き物が落ちたような安心し切った表情で眠りにつくトゥルースちゃんをおんぶしながら普段のニヤニヤ顔じゃなくて嬉しそうな笑顔で寮まで運ぶチャラ男トレーナーのイラストください
- 150二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 09:26:48
言い出しっぺの法則って…知ってるぅ?
- 151二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 20:58:19
保守るのだ
- 152二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:28:57
「じゃ、合図したらスタートねwww 一応記録ってことで動画も撮っとくからwww」
「……はい」
「それじゃ用意してwww」
身体に力が入る。前のトレーナーさんに禁止された時から数えて数週間ぶりのターフ。身体が強張り、胸がつっかえるような感覚に襲われる。
……本音を言うと、少し怖い。もし私の走りが見るに耐えないほど衰えていたら。トレーナーさんが危惧していた様な事故が起こってしまったら。そう思うと心の奥底から冷えるような気持ちになる。
「行くよーwww よーいwww」
……だけど今は。この一瞬だけは。
「──ドンッ!」
自分の意思で、走ると決めたから──!! - 153二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:30:13
向こう正面に入り、中盤へと差し掛かる。
喉が痛い。肺が苦しい。1秒ごとに脚が灼けるような痛みを増していく。
久しぶりに感じる、本気で走る苦しみ。私はその苦痛にくらくらしながら、それでもぐんぐん加速していく。
まだまだ速く走れる。私の中に力が残っているのを感じる。この2週間積み上げてきた筋トレとプールトレーニングのおかげか、それとも──。
「………」
……最終コーナーの終わり、ゴール近くで待っているトレーナーさんと目が合う。
トレーナーさんは私を一瞬見つめると──。
「──w」
いつもみたいに、優しく微笑んだ。
私はそれが嬉しくて、すごく安心して。あなたのお陰で走れるようになった私を、元気になった私を見てもらいたくなって──。 - 154二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:31:01
「ハァッ、ハァッ……」
「………」
……終わった。私の全てを出し切った。例えタイムが遅かったとしても悔いはない。以前の私は走れるだけで有り難い状態だったのだ、それ以上を求めるのは贅沢というものだろう。
「あの……どうでしたか……?」
「……すげえ」
トレーナーさんはそう言うと、首に掛けていたストップウォッチを見せた。
「──新記録!www やったじゃん!www」
「きゃっ……!」
トレーナーさんは私の走りを記録していたカメラを手に取ると、私の肩を抱き寄せてレンズをこちらに向ける。
「ウェーイ!www トゥルースちゃんのお母さん見てるぅ〜?www あなたの大切な娘さんが不安を乗り越えて、見事新記録出しちゃいましたぁ〜wwwwww」
えっ、これお母様に見せるの? いや確かにこれを見たら安心するだろうけれど……別方面で心配になるのでは……?
「トゥルースちゃんも何か言ってやんなよwww ほらwww」
「え、えっと……」
とにかくお母様を心配させないようにしなきゃ。トレーナーさんが悪い人じゃない事を説明しないと。
「あの……お母様、心配しないで下さい! この人は私の新しいトレーナーで……ちょっと胡散臭いけど良い所もいっぱいあって……とにかく優しい人なので! 本当に大丈夫ですから!」
「ちょwww トゥルースちゃん逆に信じられんてwww」
トレーナーさんは笑いながら私の肩を叩く。その笑顔はまるで太陽のように私の心を包み込んだ。 - 155二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:33:20
「……それで、今日の私はあんまり上手く行かなかったなって」
『いやいや、それはトゥルースちゃんのせいじゃないっしょwww あんまり気に病む必要ないよwww』
あれから数日。また眠れなくなってしまった私は、トレーナーさんの提案で寝る前にトレーナーさんと通話する事になった。
本当はトレーナーさんの時間を奪いたくはないけど……実際彼と話すと心が落ち着いてよく眠れるようになったので、この時間を手放せなくなっている自分も居る。
……ちゃんと自立しないとなぁ。
「それで、その……本当は私もちょっと嫌で。断ろうにも断り辛くて……」
『うんうん、それは彼氏が悪いわwww』
……彼氏。トレーナーさんの言葉に私の心がふと引っ掛かる。
「……トレーナーさんが彼氏だったら良かったのに……」
私は思わずそう言って……自分が言ってしまった事の重大さを遅れて飲み込んだ。
「ち、違うんです! 私そんなつもりで言った訳じゃなくて……!!」
『いや慌てすぎwww 大丈夫、分かってるからwww それより明日のトレーニングなんだけど──』
……何を分かってるというのか。話題も露骨に逸らされてしまったし。
でも、今はこれでいい。私の想いがトレーナーさんに届く事なんて期待していないから。今はただ彼と一緒に居たい。その後の事は、まだ……。
私はトレーナーさんとトレーニングの打ち合わせをしながら、時計を確認する。
現在20:26。あともう少しだけ……30分くらい話したら今日はちゃんと寝よう。あなたが居ない夜でも大丈夫だと、いつか笑って言えるように。 - 156124/01/22(月) 00:38:17
デマンドトゥルース
髪型dice1d5=2 (2) 毛色dice1d6=5 (5)
髪飾りdice1d2=2 (2) 流星dice1d4=3 (3)
瞳の色dice1d9=7 (7)
髪型
1.ショート 2.ボブ 3.ミディアム 4.セミロング 5.ロング
毛色
1.栗毛 2.栃栗毛 3.鹿毛 4.青鹿毛 5.芦毛 6.白毛
髪飾り
1.右 2.左
流星
1.なし 2.小 3.中 4.大
瞳の色
1.茶 2.赤 3.青 4.金 5.銀 6.ピンク 7.水色 8.紫 9.緑
- 157124/01/22(月) 00:40:25
- 158二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:41:14
くそ…応援したくなるだろこんなの…
- 159二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:47:26
- 160二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:51:40
良いところで…ッッッ
- 161二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 04:16:42
いいぞ…どんどん書け…
- 162二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 09:46:18
良きSSだ…続きはもちろんあるんだろうな?
- 163二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 11:41:11
褒めれば伸びるタイプなら効きそう
- 164二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 12:01:56
NTRやんけー!!(彼氏目線)
- 165二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:46:04
ちゃんとメンタル支えてやらん彼氏が悪い
と言いたいが彼氏もトゥルースちゃんと同世代だろうし、経験の差があるからトレーナーほど上手くやるのは厳しいか