- 1二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 22:47:15
私が好きな小説は「空の境界」(奈須きのこ著)と「きのうの影踏み」(辻村深月著)です。
空の境界は、主人公である式と黒桐の関係性がたまらなく好き。異常×普通の関係は至高ってそれ一番言われているからネ!
それに、路地裏の血溜まりみたいな、そんな感じのオカルティックかつミステリアスな雰囲気が私の中二病ハートをゾクゾク刺激してくれる。
きのうの影踏みは、基本ホラーが苦手な私でもスルスル読める独特な恐怖感が好み。
気がつけば自分の手元に、あるいは自分の後ろ、扉の向こう側にいるのかも知れない。そう錯覚させるような恐怖感をうまい具合にスッと差し出す。そんな小説だと思う。
みなさんはどうでしょうか? ここ好きポイントを共有したいです。 - 2二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 22:57:18
白純くんのところえっちいよね
黒桐が好きだけど意外と出番が少ないのがちょっと残念
瞬間風速だと燕条くんが走り出すところが好き
俺は「錆喰いビスコ」が好きです
生物を蝕む錆によって滅びかけている化物まみれの未来日本で、お尋ね者のビスコと医者の美少年ミロが、錆を取り除くことができる伝説のキノコ「錆喰い」を求めて旅をする話なんだけど
とにかくアクションシーンがひたすら多い!
小説のほとんどがアクションシーンで勢いがあるからすらすら読める!!
あと友情や主人公のまっすぐさがライトノベルというより少年漫画に近いから良い意味でラノベではあまり見ない読み味だと思う
今晩の12時30分からTOKYOMX、読売テレビでアニメやるからアニメだけでも見てみてほしい
- 3二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:05:31
東方香霖堂が好きだな。
東方projectの中でも、特に霊夢達の日常風景を大人(と言っても半分くらい人間ではない変人なのだが)の視点から垣間見ることができる作品。
東方という作品は基本的には少女キャラしか出ないのだが、主役の霖之助は希少な男性キャラ。彼の綴る幻想郷の日常風景が私はたまらなく好きなのです。 - 4二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:07:27
- 5二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:11:40
- 6二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:13:11
「子どもたちは夜と遊ぶ」 辻村深月著
大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。(あらすじ)
ジャンルはミステリーとされてるけど、登場人物の心情がメインのヒューマンドラマだね。
上下巻あって上巻の殆どが登場人物の掘り下げで、物語が大きく動き出すのは下巻からと少し展開が遅いけど、その分幸せな日常から凄惨な事件への絶望を感じさせられるよ。
読み進めれば進めるほど底なしの暗闇に引きずり込まれていくけど、最後には一抹の希望と終わってしまったって虚しさが残る読了感が素晴らしい物語だったよ。
「君が生きているというそれだけで、人生を投げずに、生きることに手を抜かずに済む人間が、この世の中のどこかにいるんだよ。不幸にならないで」
- 7二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:19:51
- 8二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:42:13
- 9二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:44:29
- 10二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:45:02
ダレンシャン
まさかあのオチになるとは思わなかった - 11二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:48:19
八つ墓村
野村芳太郎監督版の映画を見てから原作を読んだんだけど、オチが映画と全く違ってて驚いたな - 12二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:48:59
「生命の泉」 ティム・パワーズ
パイレーツ・オブ・カリビアンの原案ってされてたんで読んだ
西洋の歴史伝奇モノって感じでかなり面白かった……オチの完成度も含めると映画より良かったかもしれない - 13二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:50:14
夏目漱石のこころ
先生とKの罪と罰の話にこころってタイトルつけたセンスは凄まじいと思う - 14二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:51:39
宮部みゆきのブレイブ・ストーリー
あれのおかげで中学生時代はファンタジー小説を読み漁ってた - 15二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:51:51
- 16822/01/10(月) 23:56:18
一筋縄ではいかない作品が多いよね。ミステリの女王と呼ばれるだけのことはあると思う
- 17二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:56:25
では吸血鬼もの2作
屍鬼
「村は死に包囲されている」
山奥にある人の出入りが少ない村で、原因不明の病気が流行り死者が溢れるという出だしから始まる
1,2巻はその病気の得体が知れないため、読者側にフラストレーションをため込ませる構造だけど
3巻以降は急展開が続いて、どんどん面白くなっていく
罪を背負う怪物は生きていていいのか?
聖書をモチーフにしながら、人間社会で生きられなくなった人間――吸血鬼たちの残酷と悲哀を描いた傑作
後半だと、村人たちから吸血鬼側へと視点が移る構成がまた上手い
漫画版も原作とは間違ったキャラへの味付けがされていたり、オリジナル展開がなされていてこちらも面白い
BLACK BLOOD BROTHERS
「血の絆。そういう生き方って素敵だと思います」
密かに吸血鬼と人類は共存している人工島・特区に、ある吸血鬼の兄弟が訪れ、一人の少女と出会うところから物語が始まる
屍鬼とはテーマが若干共通しているが、さらに追加で共存も大きく取り上げられている
ヒロイン兼主人公のミミコちゃんはコンプロマイザー(調停員)という仕事をしていて、どうやったら吸血鬼と人間がわかり合えるのかというのが大きなテーマになってる
この調停がミクロなものからマクロなものに移っていくところがシリーズの最高潮で、そっから歴史の大河のうねりのような急展開がどんどん押し寄せてくる
人間を超越した吸血鬼たちのスピード感あふれるバトルや等身大で魅力のあるキャラクターたち、受け継がれていく血のドラマと他にも魅力たっぷりの作品
屍鬼が青年マンガなら、BBBはそれに少年マンガ(と少しの少女マンガ)の要素も加えた感じかな
吸血鬼に対する捉え方は共に個性的で、また共通する面もあったりするので、両方読んでみるのも面白いと思う - 18二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:57:38
ファンタジーならネシャンサーガが好きだったなぁ
- 19二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 23:59:30
東野圭吾の白夜行
主人公二人の主観的視点は完全に排除され彼らと接する他者の客観的視点で物語が進む異色のミステリー小説。ラスト数ページでめちゃくちゃ感情揺さぶられた。 - 20二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:00:10
旅のラゴスは読後の余韻が凄かったなぁ
本当に人の半生を覗いたような没入感があった - 21二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:10:30
時代小説はエンタメ性高いのが多くていいぞ
周五郎先生の短編集あんちゃんはヒロインがみんな可愛い
表題作のあんちゃんは血の繋がらないことを知った兄妹の絆のお話
人にもよるだろうがすごくホッとする暖かな終わり方だった - 22二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:13:30
- 23二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:15:16
伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズ
響野と成瀬のコンビが一番好き
最後に全部がひっくり返る感覚がたまらん - 24二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:16:36
小学生の頃、風の中のマリアが好きだったな。
自然界における諸行無常さと、それでもなお必死に帝国の存続のために戦うマリアの姿に惹かれた覚え。 - 25二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 00:47:14
「お前の彼女は二階で茹で死に」
あらすじからぶっ飛んでるしめちゃくちゃグロいわ汚いわで字面は最悪
でもそれが全部ミステリにきっちり収束するの気持ちいい
個人的にはオリヒメちゃんの死に方が好きです - 26二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 01:36:22
百鬼夜行シリーズより姑獲鳥の夏
姑獲鳥の夏
20ヶ月も子供を身籠った妊婦の噂から始まるミステリー
かなりぶ厚いし、デビュー作だけあってわりとトリックはわりとぶっ飛んでる
だが作者の確かな民俗学的教養や個性の強いキャラクターたちのおかげで、ページの割にはスルスルと読めると思う
何より事件の根本が語り部に深く根ざしているだけに、クライマックスの語り部の痛切な独白や切迫感あふれる描写、そして荒々しくも美しい母性の業が目を引く1冊。
個人的に戯言シリーズや間桐桜、浅上藤乃が好きな人には刺さるものがあると思う。自分は刺さった - 27二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 11:16:50
剣客商売
小気味いい文章と魅力ある登場人物たちのおかげでストレスなく読める名作 - 28二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 11:26:54
故・平井和正の「伝道書」以前の作品群
特に『サイボーグ・ブルース』『ゾンビハンター』『ウルフガイ』あたりを読めばいい
最近、早川書房で復刻された本に収録されているので大体事足りるから読んで欲しい - 29二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 11:33:49
スティーブン・キングのthe stand
軍の開発した病気のせいで地球の人口が1%まで減少したアメリカで、悪人はラスベガス、善人はミシシッピー川沿いにある田舎町にあつまって戦う話 - 30二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 11:35:46
- 31二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 22:17:57
笑える小説でプリズンホテルはオススメ
- 32二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 10:05:08
- 33二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 21:08:20
工学部 水柿助教授の日常
森博嗣の業界と大学への皮肉とギャグのみで構成されたどこまで実話か分からん小説かも怪しい怪作 - 34二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:38:47
坂木司さんの作品はどれも好きだな
日常の中であれ?と思うような引っ掛かりを解きほぐすほのぼのミステリ系が多い
でも短編集の「短劇」にはゾワッとするような闇も混ざってる
どっちも好きだ - 35二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:43:28
- 36二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:48:09
- 37二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:51:51
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 22:52:17
- 39二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 23:04:09
- 40二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 23:11:37
1984年
高校一年の時に読んで一気にディストピアの世界観に引き込まれた。100年近く前の作品なのに全然古い感じがしない。分厚いけど作中の資料とか付いてるのでより世界観に深みが増す。
あらすじは地球が社会主義に染まりbigbrotherという党首のために働くのが当たり前の世界。
主人公はbigbrotherに民衆が従うよう歴史を捏造する
「真実省」で働く中年である時、禁止されている「日記」を始めこの社会の歪みに気づき始める…みたいな感じ - 41二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 23:24:32
- 42二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 23:31:21
恩田陸『蜜蜂と遠雷』『祝祭と予感』
映画化したから名前は知ってる人は多いんじゃないだろうか
世界的なピアノコンクールを題材とした小説
「音楽」というものに対する演奏者それぞれの考え方を、奏でる者・聴く者両方の側面から描き出す名作
特に好きなのが、スピンオフ短編集『祝祭と予感』
『蜜蜂と遠雷』を読んでいることを前提としたキャラクターそれぞれの新たな一面が垣間見える素敵な一品
本編開始時には既に故人である師匠と主人公が出会う前日譚『伝説と予感』は、本当に伝説の予感が文章から感じられる