- 1二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:30:26
- 2二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:33:13
- 3二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:42:25
ワ ナ イ ダ ー
- 41◆ur8bLwtjDU24/01/06(土) 03:46:13
最近編み物に嵌っている私だけれど、それに影響されてかワナイダーも編み物をするようになった。
人間みたいに細かい作業が出来るような手じゃないから難しいんじゃないかなって思ったけれど、ところがどっこい、上達スピードは私より早いと来たもんだ。
負けじと私も練習するものだからワナイダーも火がついちゃって、もうどっちが上手に出来るかの競争!
……まあ、二人で色んな作品を作っているものだから、毛糸の消費スピードも二倍になるわけで。
買いだめしておいた毛糸も気付いたらすっからかんになっていたわけなのである。
「ワナちゃん、毛糸買いに行こっかあ」
「わにゃ~……」
練習なんだから出来上がった作品をほどいて違うのを作れば? と言われるかもしれないが、出来上がったものは全部愛おしいのだ。最初の下手糞なものも含めて、捨てるのが苦手な性質もあってこれがなかなか。
特にワナイダーの作ったものが、時系列に並べればなんとも上達具合が見えるというもの。これは捨てられない。写真は撮るけど、実物だって大事だ、ワナちゃんの成長過程だもの。
けれども毛糸がないとこれ以上のものは作れない。しょうがないしょうがない、でも今日は休みだからちょうどいいのかも。
ワナイダーと一緒に毛糸を買うために外に出れば、ぴゅうっと冷える秋風が。
うーん、冬になるまでにマフラー、良い感じの完成させないとなあ。
そして出来上がったのはワナイダーにプレゼントするのだ。私のワナちゃんに似合う色、なんだろう?
じろじろ見ていたら視線に気づいたのか『わにゃ?』とこちらを見上げるので、よしよしと頭を撫でたらすり寄ってきた。可愛い奴め。
編み物に関してはライバルだけれども、それでも可愛い私のワナちゃんなのだ。
どんな柄にしてあげようかなあ。
- 51◆ur8bLwtjDU24/01/06(土) 03:47:22
- 6二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:51:51
- 7二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 03:51:52
コレは凄いスレ主が来たぞ
ツタージャ - 81◆ur8bLwtjDU24/01/06(土) 04:01:37
「あ、チルタリス! また残ってたおかず食べただろ!」
「~♪」
「“うたう”な! お前歌ってもわざ覚えてないんだから眠くならねえぞ!」
「ちるるるる……」
だってお腹空いてたんだもの……と言いたげにこちらを潤んだ目で見つめてくるが騙されない。
だいたいご飯もなしにカレー啜るな! これ明日カレーうどんにするためのカレーなんだからな、お前もカレーうどんって聞いてオドリドリみたいに踊ってたくせに!
ただでさえ食いしん坊のチルタリスはさらに少し意地汚いせいで、首周りの白いもふもふもカレーで汚れてしまっている。お前さあ……。
「まったく……、夕飯もたくさん食べたくせにお前はなあ」
「ちるちるっ」
「こら、ぐいぐい顔を押し付けるんじゃない」
一応近くのレストランで料理を作ってる側からしたら、美味そうに飯を食うチルタリスは可愛い。そりゃ可愛いけれども、ホシガリスレベルで盗み食いをするってのもどうなんだ。
一応ドラゴンタイプ入っているけれども、気高さが見当たらない。おいしいんだからしょうがないもん、と開き直っている悪ガキ感が拗ねた顔から見て取れる。甘やかした弊害か?
「あーあー、これじゃ明日のカレーうどんは無しだなあ」
「ちるぅっ!?」
「いや当たり前じゃんかよ。カレーほぼねぇぞ」
そう言えば見るからにショックそうな顔をするチルタリス。
……これが馬鹿な子ほどかわいいってやつなのか?
めそめそ泣きながらおれをもふもふで包んでくるがカレー臭い。まったくお前は。
「……今日はもう無しな。んでレトルトカレーでも文句言うなよ」
「ちりゅっ!」
それに対して甘やかしちまう俺も俺なんだろうな。くそ。
- 91◆ur8bLwtjDU24/01/06(土) 04:02:04
- 10二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 04:16:56
- 111◆ur8bLwtjDU24/01/06(土) 04:26:46
パパの手持ちであるカイリューはすっごく強くて、レベルも高いらしい。
テレビで戦っているパパを何度も見たし、カイリューがすごい技?を出しているのも知ってるけれど、私からしたらいつも優しいもう一人のパパだ。
小さい頃からよく私を抱っこしてくれてたし、頭に乗って触覚みたいな部分を掴んでも怒らなかった。
今だってテレビを見ている私を後ろから抱っこしてくれてる。このお腹のもちもち具合と暖かさと安定感、たまらない。
「カイリュー、ポップコーン食べる?」
「りゅ~」
「はい、あーん」
ぱかっと大きく口を開けたそこにポップコーンを一気にいくつか放り込むと、美味しそうにもぐもぐしている。かわいい。
私よりも年上で強いのに、顔は愛嬌あるし可愛いってずるいと思う。そりゃ大好きになるじゃん。
なのにカイリューはまた明日からパパとバトルの試合に出るために特訓するために別の場所に行くらしい。カイリューが大好きな私からしたらたまったものじゃないけれど、カイリューはパパの手持ちだし、カイリューもバトルへのやる気満々だし。
バトルそんなに興味ない勢の私からしたら不満だけど……でも、バトルしているパパもカイリューも格好いいのはちょっとわかるから複雑なのだ。
そんな風に不貞腐れている私に気付いているのか、カイリューの大きな手が私の頭をよしよしと撫でてくれる。
そんなんで絆されないからね。
むーっと頬を膨らませる私に、仕方ないなあ、と言ってカイリューは私を抱き上げると高い高いしてきた。
……さすがにそれで喜ぶ歳じゃないよカイリュー。キミの中で私って何歳なの。
- 121◆ur8bLwtjDU24/01/06(土) 04:27:46
- 13二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 05:53:44
- 14二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 06:26:10
読みやすいSSだと思う
- 15二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 11:33:35
保守
- 16二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 17:41:26
保守
自分もポケモンと生活のタグ好き - 17二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 00:07:18
毎日こういうやり取りしてそうでめちゃくちゃ好きだ……ありがとう
- 18二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 08:42:09
保守
次チヲハウウネならもふもふを頼む - 19二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 10:19:02
これはこれは良いスレを見つけたようだ
- 201◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 15:14:41
なんか知らんが、家の庭に謎のポケモンがいた。
「ほれ、きのみ食べるか? 甘いのが好きか、苦いのが好きか?」
「あらあら、随分大きなポケモンが迷い込んできたわねえ」
「ばあさん、きのみを持ってきてやっとくれ。せっかく遊びに来てくれたんだ」
「はいはい、もう、うきうきしちゃって」
バトルが好きだった手持ちのポケモンは息子娘に譲ったものだから、ポケジョブで日々きのみの栽培のために手伝いに来てくれるポケモンや、たまに遊びに来る野良のポケモンとしか触れ合わなくなった。
別によく息子娘に譲ったポケモンたちが遊びに来てくれるし寂しくはないのだが、それはそうとしてポケモンが好きなのは変わらないため、遊びに来てくれたらいくら儂が爺さんだろうともテンションが上がるのだ。
庭にいるポケモンは見たことは無いが、妙にでかい。虫ポケモンのように見えるが、妙に毛並みがよくふさふさとしている。
「はいはい、持ってきましたよ。どれが好きかしら」
「ありがとうな、ばあさん。おうい、そこのもさもさ。きのみ食べるか?」
のんびり日向ぼっこをしていたそいつは、まるでこちらに興味なしといった風体でいたが、きのみを持ってくると反応してのそのそと爪を地面に突きたてながらやってくる。地面がぼこぼこになるのう。
それにしても真っ赤な羽根が立派で見事だ。紅白というにはちょっと違う色合いだが、まあ新年が明けた今、なかなかめでたいものかも知れん。
「ほれ、もさもさ。モモンの実はどうじゃ?」
「……」
「甘いものは好かんか」
それなら、と他の実を見せていく。何を考えているかわからないが、動き自体は素直なもので、匂いを嗅いで好みじゃなければ顔をそむける。わかりやすいの。
数個嗅いでみて、お気に召したのはどうやら酸っぱいきのみらしい。ナナシの実を出したらご機嫌に食べ始めた。だったらイアの実も出してやるか。あれはとっても酸っぱいからの、甘く浸けないと儂にはとてもとても。
もさもさは追加で出したイアの実も食べた後、満足したのか家から出ていった。なんじゃ、触らせてもくれんのか。まあそれが野生のポケモンよな、と思っていたら、次の日も来た。
「なんじゃ、気に入ったんか?」
「……!」
気に入ったらしい。どうやら常連が出来たようだ。隣でばあさんもほけほけ笑っている。
- 211◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 15:15:50
- 22二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 15:16:21
- 23二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 15:16:22
ハッサム
- 241◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 15:31:10
「メガニウム~、水の時間だぞ」
「めがっ」
僕が踏み台を持って呼べばメガニウムはのそのそとやってきて、行儀よくその場に座る。
ありがとな、と頭を撫でてから、踏み台に乗ってじょうろで水をやれば気持ちよさそうに目を細めた。
草ポケモンは水やりも必要だ、と父さんが言っていた。赤ちゃんの頃からメガニウムに遊んでもらっていた僕は、だったら僕が水やりをする!と立候補して、今は僕がこの役目だ。
本当はパパにやってもらいたいんじゃないのかな、と思ったことはあるけれど、いつも僕が来ると嬉しそうに鳴いてくれるから、それにほっとさせてもらっている。
「本当にメガニウムの花はきれいだな。色鮮やかですてきだ。メガニウムは女の子だろ? きっと他のメガニウムの男の子がいたらモテモテなんだろうな。いやメガニウムじゃなくたって、草ポケモンだったらみんなお前のこと好きになっちまうな」
「めが~」
「ほら、花が水をはじいて粒がきらきらひかって、まるで宝石みたいだ。まるでお花のお姫様みたいにきれいだなあ、メガニウム」
「めが~♡」
うんうん、と頷きながら今日もメガニウムの綺麗さにほれぼれする。やっぱり一等綺麗だ、うちのメガニウムは。
メガニウムも水をもらえて上機嫌らしくってにこにこしている。僕に頭を擦りつけようとして、けれど自分が濡れていることに気付いて止めるところもいじらしくて可愛いから僕から抱き着く。
「今日も最高に綺麗で可愛いよ、僕のお姫様」
「めがぁ♡♡♡」
パパの方がいいかもだけど、この役はずっと僕にさせてね、メガニウム。
「メガニウムのやつ、今日も口説かれて最高に上機嫌だな……」
「最近あの子じゃないと満足しないものね。将来が恐ろしいわ」
- 251◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 15:32:18
- 26二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 15:33:25
- 271◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 15:47:58
「キノココ~!! 聞いて~~~~!!!」
「きのきの」
「先輩と話せたんだけど~~~~~!! また恥ずかしくなってつっかえちゃった~~~~!!」
「きのの」
「え~~~~ん自分が情けない~~~~!! キノココ私にしびれごな~~~~!!」
「きの!」
こら!と言いたげに強い口調で泣かれた。だってまた失敗しちゃったんだもん。こんな私なんてまひしちゃえばいいんだ。
えぐえぐ泣きながらキノココを抱きしめれば、しょうがないなあ、と言った風に抱きしめられてくれる。
失敗するたびに泣いちゃってごめんね。いつもありがとう。
「どうしたら先輩と上手に話が出来るかなあ、キノココ相手になら喋れるのに」
「きのの~」
「明日は上手に話せるかなあ。大丈夫かなあ。私心配……」
しょぼくれていたら、キノココがむいむいと頭を私の頬に寄せてくる。これはキノココの励ましてくれる仕草だから、私は涙を拭ってえへへ、ともっと強くキノココを抱きしめたら、苦し気に呻いた。あ、ごめんごめん。
いつも一緒に居てくれてありがとう、と優しく頭の後らへんを撫でたら、それでいい、とばかりに頷かれた。
「頑張るから応援しててね、キノココ」
「きの!」
「ふふ。……あーあ、でも目がひりひりして眠れそうにないな~。キノココねむりごなしてくれない?」
「きの!!!」
怒られた。ごめんって~。
- 281◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 15:49:56
- 29二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 16:00:22
- 301◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 16:22:27
家に帰ったら小さいポケモンがコンセントから電気を吸っていた。
「……はあ?」
――スマホで調べてみたらどうやらバチュルというポケモンで、静電気などを食べるらしい。コンセントからも直で行くのか。痺れたりしないんだろうか。電気タイプだからそういうのもないのか?
仕事一辺倒でポケモンにはあまり詳しくないから、こういう時どう対処すればいいのかわからない。
適当に掴んで放り出せばいいのか? ゴム手袋でもいいのか?
でもこうして家主が帰ってきても、特に気にせず電気を食べ続けるバチュルに気が削がれた。逃げようとするならばこちらも考えがあったのだが、どうにもずぶといようだ。
………まあ、多少電気を吸われるくらいいいだろう。別にコードを齧ったり、基盤を破壊するようなポケモンではないらしい。つまみ食いくらい好きにさせてやるか。
俺は俺の食事を取るためにコンビニで買った弁当を温める。レンジのスイッチを入れれば、それに反応したのかぴょんっとバチュルは跳ねて、興味深そうにレンジを覗きに来たのだからたまらない。警戒心というものがないのか。
はあ、とため息をつきつつコップに茶を入れれば、それも覗きにくる。好奇心の塊だろうか。野生のポケモンだろうに、ひどいことされるとは思っていないのか。
家にいる甘やかされまくったエネコを思い出した。けれどもそれとはまた違うだろう。
なんだろうか、信頼関係を築いているわけでもないのにひどいことをされると毛頭思っていないこの小さいポケモンといると居心地が悪い。
電子レンジが鳴った。温め終わった弁当を出すと、バチュルが興味津々で触ってこようとするため、慌てて『熱いぞ』と摘まめば存外素直につままれた。暴れもしない。本当に野生かこいつ。
「……俺は飯を食うから、お前も食ってろ」
「ばちゅっ」
「どこかに行けどこかに……なんで張り付く」
何故か俺の腕に張り付きだした。摘まんで放り投げようと思ったが、楽し気に鳴き声をあげるこいつを見ていると、そういう気持ちも削がれた。
ため息を一つ。
「……今だけだぞ」
そう言えばわかってるのかわかっていないのか、とにかく上機嫌にバチュルはひと鳴きした。
- 311◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 16:23:12
- 32二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 16:28:32
- 331◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 16:43:35
夜にアイスを買いに行こうとすると、お兄ちゃんがレントラーを出してきた。どうやら暗くて心配だから護衛代わりらしい。
別にいいのに、って思ったけれど、お兄ちゃんの優しさは嬉しい。まだ夕暮れ時ゴースに驚かされたこともあるし、気を遣ってくれるの嬉しいかも。
レントラーはがう、と鳴きながらまるでナイトみたいに私の横をぴったり張り付いて守ってくれる。これならゴースも近寄ってこないな、と笑った。
「レントラーは格好いいねえ」
「がう」
当然だ、というかのようにひと鳴き。うーんクール。冷静な性格のレントラーは周囲を確認しながら私の護衛に徹してくれる。すごく格好いいなあ。
コンビニについた私はちょっと高めのアイスを二つ。私とお兄ちゃん用。それからもう一つ。
会計をして出てきたらレントラーが待っていてくれた。待っていてくれる姿も凛々しいなあ。
お兄ちゃんはバトルトレーナーだからこのレントラーも高レベルらしい。いくつかは知らないけれど、きっとすごく強い。
ふふ、格好よくて凛々しくて強い。素敵なレントラー。
「レントラー」
「がう?」
「レントラーの好きなモモン味のマカロンアイス買っておいたよ。帰る前に食べちゃおう?」
「っがう!」
今度は照れたようにちょっと慌てた顔で吠えられる。ふふ、恥ずかしがらなくてもいいのに。
レントラーは格好いいけれど、コリンクの時から知っているんだもの。レベルは知らないけれど、味の好みを忘れたことなんてないよ。
封を開けて差し出せば、ちょっとうなってから大人しく一口で食べる。
美味しそうにしているけれど、恥ずかしそうにしているの、やっぱり男の子だなあ。
- 341◆ur8bLwtjDU24/01/07(日) 16:44:12
- 35二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 16:50:22
ニャオニクス
- 36二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 21:35:29
>>4 わにゃ〜かわいい