【オリキャラ】私はミネ団長のライバル

  • 1◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 13:11:24

    名前:楠田ライ


    武器:SR・SG・エンジニア部製ビームライフル


    良い店を探すのが趣味で色んな所を回る都合上色んな自治区や組織に顔が効くフッ軽な子。団長との喧嘩で聖堂を半壊させた事がある団長の元カレ。



    神秘は超高性能な気配察知、範囲内なら弾道も読めるし、姿かたちもはっきり分かる。更には無機物の所有者の気配まで分かり、極めつけには団長の居場所ならどこにいてもわかる高性能神秘。エンジニア部製ビームライフルは光の剣の110%の出力と人工太陽レベルのフラッシュが搭載されている。


    細かい交友関係はpart.1スレで

    ミネ団長の……|あにまん掲示板ライバル的な存在になりたい。団長に対して「暴力救護」だの「弱愛主義者」だの言って罵るんだけど、性根の真っ直ぐさやトリニティで自身のスタイルを貫いていることには後方で腕組んで頷くんだ。言ってしまえばリオ…bbs.animanch.com

    前回スレ

    【オリキャラ】私はミネ団長のライバル|あにまん掲示板名前:楠田ライ武器:SR・SG良い店を探すのが趣味で色んな所を回る都合上色んな自治区や組織に顔が効くフッ軽な子。団長との喧嘩で聖堂を半壊させた事がある。神秘は超高性能な気配察知、範囲内なら弾道も読める…bbs.animanch.com

    イメ画はこちらのサイトで作らせていただきました。

    よっこら少年少女ランダムにすると大変なことになります

    気が向いた時にパーツが増えるかも

    色が変なパーツがあったらこっそり教えてください

    ~✿~✿~✿~✿~✿~✿~✿~

    × 自作発言、二次配布、商用利用

    〇 加工・加筆、アイコンのご利用

      作成したキャラの二次創作

      TRPG、定期ゲームの使用

      メーカーを元にして第三者絵師様への依頼用の資料作成

    [よっこら少年少女メーカー:佐伯(@ep_707a)]

    ~✿~✿~✿~✿~✿~✿~✿~

    【更新】

    26日 ご報告のあった色の変なパーツ修正

    27日 角系、ヘアアレンジ系整理とパーツの断捨離

    28日 前髪4種追加 なんか修正
    picrew.me
  • 2二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:12:56

    たておつです

  • 3二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:16:33

    スレ主…スレ二つ立ってるけど大丈夫か?

  • 4二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:18:28

    >>3

    え!?マジで!?間違えて前スレと同じ名前にしちゃったけど、それ前スレじゃなくて!?

  • 5二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:20:45

    このレスは削除されています

  • 6◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 13:22:50

    消しました。ご報告ありがとうございます

  • 7二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:23:42

    このレスは削除されています

  • 8二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:24:06

    このレスは削除されています

  • 9◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 13:24:24

    1回エラーで立てるの失敗したからその残滓が残ってたのかな。何にせよお騒がせしました…

  • 10二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 13:37:21

    とりま10

  • 11◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 15:23:19

    現在カスミのエミュに難航しております。ライを見て絶対カモだとは思わないので共同戦線貼りそうにないんだよな〜

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 15:32:52

    カスミの苦手な暴担当だもんねライ。ヒナと似たようなことできるし

  • 13◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 15:52:38

    もはやトラトラの原型が無くなってきた…

  • 14二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 15:54:22

    逆に考えるんだスレ主…
    原型はなくていいと…最終的に同じようになればいいのさ…過程はともかく

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:59:31

    トラトラ忙しくて出来なかったんだよなぁ

  • 16◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 22:59:13

    やっと私情が落ち着きました……今から書き始めます……

  • 17二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 23:38:45

    ゲヘナ行きの列車、ハイランダーによって運営されている鉄道網を使い、ライはゲヘナへと向かう。5号車両の一番後ろの席でゆったりと物見にふけっていると6号車から覚えのある気配がした。
    「なんか暴れてるけど気にしない…気にしない…」
    そんな独り言を聞かせがらゲヘナに出来たという百鬼の学校にも勝るとも劣らない茶屋で不安を埋める。が、悲しいかな、そんな努力は水の泡、見しった顔2人と知らない顔が5号車へとやって来た。さらに悪いことに、3人が暴れた結果戦火が5号車にまで飛び火したのだ。
    「あっ、ライさんじゃないっすか!助けてください!!」
    「別にいいが……ことの次第は教えてくれよ……」
    諦観混じりにため息をつく。曰く、ティーパーティーの正当性の裏付けに必要な茶器を間違えてこの列車に積載したそうだ。その際に一悶着が起きて、さらに護送中の鬼怒川カスミと共同戦線を貼っているそうだ。
    「まーた面倒事の渦中にいますねぇ、先生も。」
    "本当、どうしてだろうね…"
    「心当たりがないってんならお笑い草ですよ。」

  • 18◆DgfpvBBE9CyU24/01/06(土) 23:48:19

    ライがよくゲヘナに行くというお誂え向きの設定があったことに気がついてなかった…ちなみに前スレでダイス振った和菓子派という事が発覚したので気になったら確認しておいて下さい

  • 19◆DgfpvBBE9CyU24/01/07(日) 00:17:58

    今日も疲れたので寝ますが、流石に明日からはまだ更新できると思います……

  • 20◆DgfpvBBE9CyU24/01/07(日) 09:29:35

    混沌と化した列車の中で、イチカ達はスケバンや戦闘を担う車掌達を次々片付けていく。そんな中鬼怒川カスミが先に駆けてゆくのをライは見逃さなかった。
    「イチカ、鬼怒川が先に行った。質を取られる可能性が高い。覚悟しておけ。」
    「えっ、急にそんなこと言われても無理っすよ!早く行かなきゃダメじゃないっすか!」
    「落ち着け、盗まれるわけじゃない。そもそもあれは年代的な裏付けを取るためのものなんだ、美品である必要がないだろ?」
    「勝手にそんな決めつけしないで欲しいっす!!」
    少しパニック気味に、落ち着きを失いかけているイチカにもどかしさを覚える。
    「その時がきたら、私がやるから。とにかく落ち着くこと、分かったか。あの手のやつは心理を扱うのが上手い。掌でダンスを披露したいなら止めはしないが……」
    「ライさんのそういう言い回しほんとに悪いっすいね……」
    とりあえずは落ち着いてくれたようだ。

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 21:07:21

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 21:14:27

    ライがイチカを落ち着けたと同時期頃に、横付けされた自動車からイオリが飛び乗ってきた。
    「ここで規則に違反した……って先生!?それにライ!?」
    「イオリちゃんじゃーん、お久〜。」
    "やっほ!イオリ!"
    乗務員たちの攻撃は激しく、片手間に挨拶することとなっていたそんな折にカスミが戻ってきた。
    「あっ!!鬼怒川カスミ!!お前をテロの計画実行犯として逮捕する!!先生も手伝ってくれ!!」
    イオリがそう言った瞬間、カスミはトリニティ印の鞄をこちらにチラつかせてきた。ぎしり、とイチカの歯が軋むのが聞こえてくる。
    「……なんのつもりだ?」
    ライが聞く。
    「なあに簡単な話だ、君たちはこれが必要なんだろ?」
    「それがなんだって言うんだ……」
    そうイオリが口を挟もうとした刹那、スナイパーライフルの銃弾がイオリの頬をなぞっだ

  • 23二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 21:35:19

    イオリは戦慄した、訓練の時は優しい先輩がテロリストを目の前にして自分に向かって銃弾を撃ち、その目がとても冷たいのだから。
    「イオリちゃん、今なんて言おうとした?トリニティ印のバックを持ったカスミの言葉を一蹴しようとしたよね?」
    普段は温厚な先輩の1度も見た事がない本気の、しかし静かな怒りがひしひしと伝わってくる。あまりの希薄にカスミも静観しているのみだ。
    「この状況で、私達が、なぜテロリストと共同戦線を貼っているのか、テロリストの手に握られた私たちの学校の鞄、この状況がまず何かを考える所から始めろ。」
    初めて聞いた命令口調、正直頭は真っ白でよく分かっていない。
    「……ちょっと脅しすぎたね。答えを言っちゃうけど、重要な物を質に取られてるから。イオリちゃん、ただでさえ風紀委員は自由に前線はれる人が少ないんだ、敵を作らないように、洞察力を鍛えようね。」
    少し柔和に、言葉を柔らかくそう言ってくれた。イオリは脱力感でもはや戦えそうに無くなってしまった。

  • 24二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 21:59:55

    「さて、鬼怒川。こっから逃げるのはまず厳しいとは思うが、どうする?」
    「どうするもなにも、硬直状態だろう?無理やり奪えば中身の調度品が割れてしまう。残念ながら、駅まで決着はお預けだ。」
    へぇ、そうか。とそう呟いた後に、ライは携帯をだしおもむろに耳へと当てる。
    「硬直状態ならちょっと電話させて貰うね。イチカ、睨みはちゃんと効かせとけよ。」
    イチカは困惑しながらも、こくりと頷く。そうしいて数コールの後に応答がある。
    「ああ、もしもし?ナギちゃん?」
    電話を取ったのはティーパーティーのホスト代行、桐藤ナギサである。

  • 25◆DgfpvBBE9CyU24/01/08(月) 00:25:03

    「なんの用件でしょうか?」
    「今さあ、ゲヘナの温泉開発部っていうテロリストに例のものを奪われてさ、派手にやってもいい?」
    「……仕方ないですね。その代わり、必ず取り返してくださいね。」
    そうしてナギサとの通話が切られた。
    「だ、そうだ。もう一度聞くが……お前がそれを盗まない限り質としての機能は失われた訳だが。ちなみに、私はお前の目が灼けるレベルの光量のフラッシュパンを持ってる。後遺症か、無意味な鞄、どっちを選ぶ?」
    「……うむ、全くもって厳しいな。残念だがこれを返しておこう。楠田ライと言ったな?その名前、永劫覚えておくさ。」
    「無いと思うが次は穏やかな出会いで頼むよ。」
    そう言って鞄受け取ったライはイオリを軽く叩き実習だと言うだけ言って元いた号車に帰って行った。
    「ライさん、ありがとうございましたっす。」
    そう言って先生とイチカはすぐ次の駅で降りていった。その日の夜、ナギサはストレスによる紅茶の飲みすぎでセリナに止められたという事を聞き、ライは高笑いした後、お気持ち程度に「悪かった」とモモトークを送った。

  • 26二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 00:52:00

    電話ではさらっと流してたのにナギちゃんはさぁ(

  • 27二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 09:02:58

    こういう時にきっちり鉄仮面被れるナギちゃんはお労しいけど可愛いね

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 17:31:32

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 18:57:11

    このレスは削除されています

  • 30◆DgfpvBBE9CyU24/01/08(月) 23:54:37

    なんかネタ思いつかないし、支援絵書いてもらいやすいように細かいキャラデザ決めに掛かりましょうか(打算)


    ゴテゴテの茶色のコートと遮光ゴーグルは固定で

    服装ベースdice1d5=4 (4)

    1.宇沢 2.浦和 3.キャスパリーグ 4.ヨシミ

    5.ナツ


    あと何決めたらいいか教えてください

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 01:01:59

    服の着崩し具合とか?

  • 32二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 07:50:13

    ヘイローの形決まってたっけ

  • 33二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:27:18

    ヘイローはまあ必要になれば自分でデザインするので……着崩し具合いいっすね。

    dice1d100=25 (25)


    ライちゃんに憧れる舎弟的なのを生やそうかどうか、出先で女の子誑かすかどうか悩んでます。百花繚乱編に顔出したいのに最終章やらなきゃ行けないのやだな……

  • 34二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 14:36:28

    まだやる気ないけど最終編どこの増援に行くかだけ。

    dice1d4=3 (3)

    1.ヒエロ

    2.シロクロ

    3.ビナー

    4.ケセド

  • 35二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 15:42:29

    ビナー君はなにか悪いことでもしたのだろうか

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 15:56:57

    少なくともいい事はしてないからな

  • 37◆DgfpvBBE9CyU24/01/09(火) 16:42:50

    一旦舎弟のステ振ってみます。作ってみて要らなかった場合歴史から葬られますが、そこは許してくださいな。

    基礎ステ30+dice3d45=16 13 31 (60) (戦闘/社会性/知力)

    料理dice2d100=47 46 (93) (ライ/舎弟)ライには-30補正

    学年dice1d2=1 (1)


    懐いた理由

    dice1d3=2 (2)

    1.政治に関わらなくて済むからつるんでる

    2.強くてかっこいいから

    3.+食事の趣味が合うから


    嫁or夫的な存在(いた場合同じ学年組でダイス)

    dice1d2=1 (1)

    1.いる 2.居ない


    学校(馴れ初めダイスが1ならトリニティ固定)

    dice1d4=2 (2)

    1.トリニティ/2.ゲヘナ/3.ミレニアム/4.百鬼

  • 38◆DgfpvBBE9CyU24/01/09(火) 16:54:52

    お相手の学校は?

    dice1d100=63 (63)

    1-20トリニティ

    21-60ゲヘナ

    61-80ミレニアム

    81-100百鬼

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 18:07:20

    だーれだ!!

    dice1d4=2 (2)

    1.エイミ

    2.ユズ

    3.マキ

    4トキ

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 18:13:13

    ユズ!?
    一体どうやって付き合ったんだ…?

  • 41◆DgfpvBBE9CyU24/01/09(火) 22:51:49

    あの……話は動かしやすいけど、こっちもこっちで主人公気質でサブキャラには向かないので今度スピンオフって感じになりそう……このスレではユズとの馴れ初めだけやってお預けです

  • 42二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 00:21:05

    ゲーム開発部、ミレニアムサイエンススクールの数ある部活の内の1つ。ライに付き添ってやって来た彼女は物珍しそうに部室をぐるりと見渡す。
    「すごい、まるで骨董品て……」
    突然ライのゲンコツが彼女を襲う。
    「開口一番がそれは無い、まずは挨拶だ。いいかそれでやって行けるのはお前の地元だけだ。」
    「はい……、皆さん初めまして。ゲヘナの一年坊でライさんの腰巾着やってます。」
    頭で痛みが反響しているまま、涙目で挨拶をする。初めこそ失礼を働いたものの、年が近いのもありすぐに打ち解けることができ、四人対戦ゲームをすることとなった。余ったライは膝に座るアリスの長い髪をくしでといたり、まとめたりして遊んでいる。
    「そういえばさ、アリス。この部活の部長って誰なの?」
    「はい!!部長のユズはそこのロッカーにいます!」
    「えっ!ほんとに!!」
    そうだぞとライが止める前にそのロッカーを開く。そこにはオレンジ髪をした少女が小さくうずくまっていた。彼女はその姿にどうにも生気が感じられなかったが、しかし同時にそれが不思議でたまらなく、ギュッと目をつぶっているその顔を見て思わず、ひたりと頬を触らずにはいられなかった。
    「うわっ!!何するんですか!!」
    オレンジ髪の彼女は思わず声を上げ、涙目になっていた。
    「ごっ、ごめん!!つい気になっちゃって……」
    そうしてロッカーを閉めたあとも柔らかで滑らかな食感は、ゲームのコントローラーでは描き消えなかった。

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 00:23:38

    ほーん? 一目惚れか?

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 07:49:31

    ほす

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 17:50:57

    かわいい

  • 46◆DgfpvBBE9CyU24/01/10(水) 20:22:47

    舎弟の名前を>>49まで安価したろ。メインで動かすのはまだ先だけど

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:26:10

    銀鏡アズマ

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:27:03

    楠木 カイ

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:28:07

    陸八魔ヌル

  • 50二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:28:47

    阿室サレナ

  • 51◆DgfpvBBE9CyU24/01/10(水) 20:41:42

    既存キャラと苗字一緒でも姉妹にはしません。だって今までの整合性考えるの面倒だもん

    dice1d4=3 (3)

  • 52◆DgfpvBBE9CyU24/01/10(水) 21:11:01

    苗字の読みは「むつやま」です。「りくはちま」ではないです。一切関係ないです

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 21:13:43

    名字のせいで苦労した経験があり、ライから強さとカッコよさを習得し、あらゆる面で打倒アルちゃんを目標にしてる
    多分この子もアウトローとハードボイルドをはき違えてる

  • 54◆DgfpvBBE9CyU24/01/10(水) 23:56:05

    明日から最終編やって、百花繚乱やったら一区切りです!!

  • 55二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 10:04:59

    救護

  • 56二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 20:21:16

    苦労しそうな苗字だぁ

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 20:49:13

    サンクトゥムタワー奪還編どうするか悩んでるからとりあえず導入。


    「セイア、お前なんかあったか?雰囲気変わったな。」
    エデン条約編のあれやこれやが終わった後、ライはセイアの部屋で駄弁っていた。もっとも、それまでの居心地の良さと対照的にライのその問いに対してセイアはうーむと悩むだけだったが。
    「いつもすっぱり言い切るお前がその態度を取ってる時点で何かあるじゃないか。鬼でも蛇でも出してみろ、首を落として酒に漬けてやる。」
    ケラケラと冗談を言ってのける友人に対して、ため息をついてセイアが答える。
    「全く、君はどうしてそう私にだけは品のない言い草をするんだね。」
    「悪いな。」
    「友のである験だ。吝かであるとは言っていないだろう?」
    「政治屋なんだ、外交のためにもその嫌味を挿し込ま無いと落ち着かない癖は正した方がいいぞ、期待はできないと思うが。」
    「分かっているじゃないか。まあそんな事は置いて本題だ。私は前々から予知夢を見ていたんだがな、近い将来先生に生命の危機が訪れることが分かった。だが、一介の夢だ。どうにも動く事が出来んでな。その上、毒に侵された命と引き換えにその予知夢も取られてしまった。今は精々妙に当たる直感という程度だ」
    「ほう?信頼には足るが……私にゃどうにもできないな。まあ聞きたいことも聞けた上にマカロンもいっぱい食べたし帰るかな。」
    そう言って立ち上がったライはドアを蹴破って出ていく。「手を使え、手を。」というセイアの声はライの右耳から左耳へと流れて言ってしまった。

  • 58二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 00:29:32

    セイアと仲良い子って珍しい気がする

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 09:36:29

    セイアと仲良くするにはある種の図太さが必要なので…

  • 60◆DgfpvBBE9CyU24/01/12(金) 19:10:40

    仕事終わったし今日こそは最終編やるぞ……

  • 61◆DgfpvBBE9CyU24/01/12(金) 20:33:15

    ラーメン柴関。人情溢れる大将のサービスと質のいいラーメンが売りの店。少し前は店を構えていたが色々あって今は屋台で営業している 。
    「嬢ちゃん、なんだか浮かない顔だねぇ。」
    いつもより少し乱暴に麺を啜るライを心配して声をかける。その言葉を聞いてどうにも橋が止まったがしばらくして口が動く。
    「んまあ、色々ね。大将は、それを見た結果、未来が変わる物を未来予知と言えると思うか?」
    ほう、と相槌を入れて大将が考える。
    「分からねぇな。確かに、予知した未来と変わっちまったら予知じゃねぇかも知らねぇな。」
    そして息を1つ吐き続ける。
    「だが、変えられる方がいいじゃねえか。『もしもそんな凄ェ事ができるなら』なんてタラレバの話なら、可能な限り都合よく解釈しておいた方がいいんじゃないか?」
    大将のその言葉を噛み締めてライは「そうか、そうだよなぁ」と座ったまま大きく仰け反り暖簾によって天井と隔てられた空を見る。その瞬間、その空は突如として、美しく慈悲深い蒼から品のない緋色に染まった。
    「ああ、こういう感じか。思いの外早かったな。」
    本当に小さくそう言って、背筋を戻したライは財布を取り出し勘定を始める。別れの覚悟は出来て居ない。出来てる準備は涙の蓄えだけだというのに。

  • 62◆DgfpvBBE9CyU24/01/12(金) 21:14:28

    セイアの言葉が正しいのであればまず間違いなく先生は死ぬ。我々と違い彼にとって銃弾を食らうことは即ち致命的なのだから。先生の宗教はなんだろうか、祈りを普段からしていないあたり一神教ではなさそうで、しかしシスターフッドに理解がある当たり無神論者では無さそうだ。
    「てことは百鬼夜行みたいな自然崇拝辺りかな。」
    思わず声に出てしまった。ただ、ライはもはや別れの覚悟を決めることしかする気がない。葬式の為の勘定をして、自分に言い聞かせる。そんな折、携帯が鳴る。
    「ライ、君は今どこにいる。団長も私も忙しくてな、直接聞くことにした。」
    友の気難しい声がする。
    「アビドス自治区だ。」
    一言、要件にキッパリそう答えた。ただ、整理のつかない心持ちを抑えるために、終ぞ話を切り出す。
    「……ついに始まったのか。セイア。先生ともお別れって事かぁ。」
    「ああ、始まった。私の未来視はほぼ確実に現実になる。」
    「そうか、寂しいなぁ。」
    「……だが、反例が一つだけある。エデン条約編の時、私の見た筋書と、事実が大きく乖離した。先生が、書き換えたのだよ。ライ、足掻いて見よう。あの時先生がそうしたように。」
    そんなことを言われたライは思わず呆れてため息を吐く。
    「全くお前はそうも語弊がある言い方ばかりをする。どうせ今上が臨時の対策本部立ててるんだろ?必要なら好きな様に私を使え。ミレニアムにもアビドスにもゲヘナにも顔が効く便利でたまらない私を。」
    「勿論。」
    セイアとの通話は終わり。緋い空の下、ライは壁に寄りかかり、一呼吸入れた。

  • 63◆DgfpvBBE9CyU24/01/12(金) 21:44:45

    キヴォトスに突如現れたモノ、それをお上は「虚妄のサンクトゥム」と名付けたそうだ。6本のそれを潰すためにはそれぞれの守護者を倒す必要があるらしく、私は偶然いたアビドスのサンクトゥム攻略に宛てがわれた。
    「おっアルちゃんもここなんだ。」
    「ええ、そうよ。ライこそトリニティじゃなくて大丈夫なのかしら?」
    「まあ、ウチも俗に言うマンモス校だから。なんだかんだいって粒は揃ってるよ。」
    そんな友人との会話をしているとアビドスの諸姉もやって来た。
    「1人足りなけど、こっちの事情だから気にしなくていいよ。これで、一応全員集合だね。」
    私の疑問に先回りしてホシノが釘を刺してくる。
    「おおよそ検討は付いてるけど、ビナーだよね?」
    「そ、いつもとは違うらしいけど、この面子ならそこまで苦戦しないし、落ち着いて行こうね。」
    そんなこんなで、列車の整備が終わり。準備位置に着く。そうして、戦いの火蓋は切って落とされた。

  • 64二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 08:49:40

    総力戦ビナーって感じかな

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 15:16:38

    大仕事だぜライちゃん

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 20:48:18

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 22:47:02

    色彩化したビナーを攻略する上で対策委員たちは所謂ヘイト役をやってくれる。とにかくビナーを彼女達で引き付け、アルとライが叩く、まどろっこしさのないシンプルな作戦。
    「ホシノちゃん率いる対策委員会が注意を引くって事の安心感すごいね。」
    「ええ、聞くところによると風紀委員長とタメをはる程だとか。」
    列車の上で談義を交わす。ビナーが放った熱戦はホシノにちょくげきしたものの、煙の去った後にはほぼ無傷のホシノが立っていた。
    「流石ぁ〜私ゃあれ喰らって伸びない自信ないわ。」
    「全くよ、デタラメな強さしてるわね。」
    「まあ、頼り切ってもられない状況だし。私達も行きますか!」
    列車はビナーにかなり近ずいた。少し距離はあるものの、速度を借りれば問題ない。ライは思い切り踏み込み、前と同様にビナーの背に乗り込んだ。
    「―――天井が崩れかけじゃない。なんて脚力してるのよ……」
    「今更それ言っちゃう〜?」
    本気で驚くアルを既にライの団長じみた脚力を知るムツキが笑う

  • 68二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 07:49:51

    朝の保守

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 13:05:05

    流石ホシノ

  • 70◆DgfpvBBE9CyU24/01/14(日) 21:38:55

    日曜も仕事だった悲しい男の一旦保守

  • 71二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:08:05

    ライは思い切り飛び立ち、色彩化ビナーの背に飛び乗った。

    「どうせやる事変わんないなら最適化しないとな!!」

    そんな独り言をのたまい、ライはどこからともなくバールを取り出す。

    「商店街のおやっさんに借りたとびきり堅くて長いやつだ!!」

    隙間にバールを差し込み、思い切り引き下げる。ガコン!と大きな音を立ててビナーの口角が浮く。

    (しめた!)

    ライがそう思った瞬間浮いた甲殻が剥がれ落ち、また新しく何事も無かったかのように、堅牢なそれが生まれた。先と同じようにバールを使ってdice1d20=14 (14) +10枚ほど剥がしたが何も変わらない。

    「流石に学習能力ゼロではないか。」

    チッと舌を鳴らし今度は頭の方へと登っていく。便利屋の皆による爆破の波状攻撃でビナーは揺れ動き、とても安定した足場とは言い難い。だが皆が働いている中徒労で終える訳にも行くまいので、登るのだ。1枚1枚丁寧に鱗のような甲殻を登ってついに脳天へと辿り着いた。

    「ふいー壮観。見納めだけしておこう。」

    なんのために登ったんだと言いたくなるが、ライはすぐに降り始めて、ビナーの目元に向かう、ここまでくると、味方の攻撃に巻き込まれ始めるが気にしない。そうして、前と同じように小脇ででビームライフルを構えて、引き金を引く。

    「お前、瞼ないんだな。」

    機械だろうと、感覚器官、もといセンサーはもろくなりやすい。内部をグズグズにされたビナーは完全に沈黙。それを確認した対策委員と便利屋の皆が虚妄のサンクトゥムを破壊した。

  • 72二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 03:15:40

    >>67

    >>71

    これは1兄貴が投稿してるって認識でおk?

  • 73◆DgfpvBBE9CyU24/01/15(月) 07:39:16

    >>72

    そうっす。トリップつけ忘れですね

  • 74二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 17:22:54

    このレスは削除されています

  • 75二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:24:10

    味方がきっちりやってくれるからって危ない事するなぁ

  • 76◆DgfpvBBE9CyU24/01/16(火) 00:58:11

    全ての虚妄のサンクトゥムは破壊された。やっと一息つけるだろう、そう思ったのもつかの間。どうやら1本が他のサンクトゥムのスペアの役割を担っていたらしく。全てのサンクトゥムが復活したようだ。
    「うへ〜これっておかわりって事だよね〜」
    「流石にあれをもう1回やる元気はないな……」
    「でも、とにかくやるしかないじゃないの!!」
    とにかく、残ったものを全て出し切る。強固な盾としてハルカとホシノが皆を守り爆弾を使い切ったムツキは地雷を器用に投げつけ、それをカヨコが撃ち抜き爆破させて、シロコのドローンとセリカのアサルトライフルで波状攻撃を仕掛ける。
    「アルちゃんごめん、さっきのあれで肩ぶっ壊した。もはやリロードすらできないわこれ。」
    ライの右肩には服の上にも血が滲んでおり、右腕はぶらりと振り子のように揺れている。
    「何してるのよ!もう、貴方のあれがあるだけでとても楽になるのよ!」
    「だったら、私の腕を取って、支えてくれる?大丈夫、左腕は動くから。」
    まったくもう、と少し呆れた様子でアルはライの右腕を取り、ビームライフルの準備を整える。
    「アルちゃんしっかりと抑えるんだよ、じゃないと私が2人になってしまうからね。」
    「冗談でもないわよ。ちゃんと抑えるわ。さあ、撃ちなさい。」
    その瞬間、ビナーのビームにも勝るとも劣らない光線が伸びる。激痛、アルが抑えていても、その反作用は耐えるに難く、ライの顔が歪む。一方ビナーは今まで内部に食らっていたものから外の甲殻で守られたことで、いつもよりは効いていなさそうだが、しっかりとダメージは蓄積されているようで、ムツキの投げた最後のとびきり多くな地雷の爆破を受けた時に沈黙した。

  • 77◆DgfpvBBE9CyU24/01/16(火) 07:55:21

    おは救護

  • 78二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 12:45:24

    保守、の

  • 79◆DgfpvBBE9CyU24/01/16(火) 19:37:29
  • 80二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:07:18

    「アルちゃん、立てない。」
    力無く両腕をぶらりと下げてライは足を伸ばして地面に座っていた。仕方ないわね、と、ライの腕をひっぱって立たせようとするがしかし。
    「い゛だだだだだだ!!!」とらいが悲鳴をあげる。ちぎれかけの肩を引っ張ればそうもなろうが、アルも何がなんだか分からずそうしてしまったのだ。胴を抱えてもらい数人がかりで立ったが、腕に力が入らないと思っていた以上に歩きにくい。
    「あなたそれどうするの?」
    アルが聞くが、その心配とは裏腹にケロッとした顔でライは答える。
    「ああ、大丈夫だよ。困った時に頼れる人がいるから。空も青いしきっと大丈夫だと思う。」
    「…?」「何を言ってるの、ライ。」
    アルの疑問に答えるかのようにライが声をあげる。
    「セリナちゃーん。助けて〜。」
    その叫びと言うには微妙に声量の足りない呼びかけのすぐ後、突然どこからともなくセリナが現れた。
    「ここは?……ってライさんどうしたんですかそれ!まーた無理したんですね!?全く本当に、団長に知られたら何言われるか分かったもんじゃ無いですよ!!」
    そんな風に愚痴混じりにキレながらも、見事な手捌きで肩を有り合わせのもので固める。
    「何したら肩がこんなにズレるんですかね。少しは周りの人間の心労を減らすように努力してください。いいですね。」
    「はは、そりゃ厳しい話だ。」
    「い・い・で・す・ね!!!」
    「はい……」
    この怒り方をされたら団長でも止められない。セリナがいつの間にか居なくなっていた後もライの背中は小さくなっていた。
    (したたかでいい子だったな。)
    その場にいた7人は皆そう思った。

  • 81◆DgfpvBBE9CyU24/01/16(火) 22:08:07

    >>76

    いないはずのシロコがいますがこれはミスです。いません

  • 82二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:10:01

    どこでもセリナは有名なのか?ツッコミがない

  • 83二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:42:25

    >>82

    (呼んだら出てきたし多分どこかに隠れてたのかな?)ぐらいの認識かもしれない。砂漠に隠れるところ?廃墟があるから……

  • 84◆DgfpvBBE9CyU24/01/17(水) 00:12:29

    団長視点では……

    「おや、セリナ。戻ってきましたね。どこにいたのですか?」
    「ライさんに呼び出されて治療してきました。両肩がちぎれかけてたので針入れたあとガチガチに固めましたよ。」
    「あの人はまた自分の体を粗末に扱って……!!貴方がどうやってアビドスに行ったかは分かりませんが、ライとはまた話をする必要がありますね……」
    (ちゃんと怒られてくださいね、ライさん。)

  • 85◆DgfpvBBE9CyU24/01/17(水) 07:45:08

  • 86二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 16:37:18

    このレスは削除されています

  • 87二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 19:38:51

    したたかセリナさん

  • 88二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:41:19

    ほしゅ

  • 89◆DgfpvBBE9CyU24/01/18(木) 00:10:56

    「どうしたライ、随分と愉快な愉快な肩幅じゃないか」
    「世界を救った一発の跡だよ、椅子に座ってるだけじゃこの栄誉は貰えまい。」
    ホログラム姿の友人といつも通りに話す。世界の危機だと言うのに、こうも温かさを覚える。そうして時間を過ごしていると、教室の主らが帰ってきた。
    「おっみんな帰ってきたね、今回の件にそこそこ詳しそうな人と繋げてるよ。」
    ライはそうして席を外す。ただ、心配に聞き耳を立てれば教室の外だろうと、聞こえてくるものは聞こえてくる。色彩というものの然としたあり方、シロコの変容、その後の結束、連邦生徒会との連携、ライは全てを聞いた。
    「そうかぁ、シロコ。そうかぁ―――」
    その呟きは、空を切った。


    その後、連邦生徒会の生徒がやってきた。なんとも先生が上空にある親玉に至るための手段を知っているのだとか。対策委員たちがカイザーの発掘したそれを取りに行ってるらしい。そしてそれは―――
    「宇宙戦艦、なんとも心惹かれるワードセンス……」
    やはりそういったSFチックに憧れてしまう性分なのだ。ホシノ達が見つけたそれに乗り込んだ時は正しく昂りが抑えられなかった。これに乗って空をとび、宇宙に居を構える本丸へと攻め込むのかと。周りの生徒からは(その肩で?)と思われるがどうやら今日に出発するようではないので気合いで治せばいい。困ったらまたセリナちゃんを呼べばいいし。その日ははしゃぎ回るゲーム開発部を可動域の妙に減った肩で相手しながら今日を終えた。

  • 90二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 08:06:31

    ほすすすほしゅほしゅ

  • 91二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 08:16:39

    宇宙戦艦はロマンだよなぁ

  • 92二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 18:23:04

    ゲーム開発部のおねえちゃんのようだ

  • 93二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:38:41

    ライちゃん結構ノリとかロマンとか分かるタイプか

  • 94◆DgfpvBBE9CyU24/01/18(木) 23:46:56

    その日の夜、仮にも負傷者なのでライはアビドスの保健室でベッドを借りて横になっていた。すると突然、保健室の扉が開く。
    「やあミネ、遅かったね。せリナも一緒かな?」
    彼女にとっては既に分かっていた来客故に転がりながら落ち着いて対応する。そんなライの挨拶を無視してミネは歩みを進め、そして胸倉を掴みあげた。
    「――これ程の怪我をして、アレに乗るつもりですか。」
    「ああ、勿論。ツルギやヒナ――ゲヘナの風紀委員長ではなく、私が行くよ。」
    「大凡、死地でしょう。」
    「だからだよ、私が死んで、悲しむ人はいる。でも、私が死んで困る人は、ヒナやツルギやセイア、そしてミネよりもずっと少ない。せいぜい今ゲヘナで避難している腰巾着ぐらいだ。」
    「しかし――」
    「救護以外で冷静さを欠くとは珍しいな。トロッコはもう君の力の及ばないものじゃないか。だったら、私が身を挺して止めるよ。何、帰って来れないのが決まった訳じゃない。待っていなさい、ミネ。」
    砂漠の空はとても広く、月光が窓をよく通る。見ればミネの目は涙をたたえていた。
    「泣くなよ、悲しくなるじゃないか。」
    諦めたミネはライの上半身を優しく横にする。何も言わずに扉まで向かって、ようやく口を開いた。
    「セリナ、状況はどうですか。」
    その言葉でセリナは動き、肩を点検する。
    「大丈夫ですね。流石ライさんです、明日の朝には治るでしょう。ツルギさんだと2時間で完治なので……だいたい10分の1ですね。」
    「数字に起こさないでくれ、ツルギがおかしいのはわかってるが不甲斐なく感じるから。」

  • 95二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 07:33:33

    ん、保守。

  • 96二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:40:01

    ん、保守。。

  • 97◆DgfpvBBE9CyU24/01/19(金) 21:47:20

    ちょっと話書く元気がないので感想とか投下してモチベをください……

  • 98二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:28:12

    しょうなねぇなあ……
    ライのカッコよさが好き。無茶を押し通す為に自分の身体を張りまくってるのが好き。団長と彼氏彼女みたいなやり取りしてるの好き。セイアと気のおけない悪友のやり取りしてるの好き

  • 99◆DgfpvBBE9CyU24/01/19(金) 22:53:21

    >>98

    うわぁん!!ありがとうございます……頑張って最終章終わらせて百花繚乱やった後海いきます……

  • 100二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:00:09

    ミネ団長の乙女成分を補充できて御満悦

  • 101二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:11:24

    >>100

    ウェヘヘww団長の乙女成分はここじゃ中々見られませんぜ……

  • 102二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:45:51

    ウトナピシュティムの本船、その船に乗り込み、点呼が取られる。その名前は各校の選りすぐりの頭脳を持つ生徒ばかりで、ライの知らない名前は無かった。
    「戦闘員、楠田ライ」
    彼女の名が呼ばれる。その後、知らない名前が呼ばれた。曰く、美食研究会であり、気に食わない飲食店を爆破するトリニティでも指名手配中のテロリストだそうだ。時々する爆破音の原因を知り合点が行った。
    (まあ、死地に赴くんだ、嬉々として乗り込むイカれたやつがいた方がいいかもな。)
    そうして一通りの点呼を終えるとリン行政官が音頭を取って言う。
    「ウトナピシュティムの本船、発進!!」
    動き始めた船の衝撃は凄まじく、轟々と音を立てて空へと浮かぶ。目標は成層圏、頭の良いバリアをくぐり抜けて本丸へ行こうじゃないか。

  • 103二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:59:13

    空の高く、とてつもない速度で船が動いているのがよく分かった。だが、そんな様子に思いを馳せる間もなく、突如衝撃が走る。どうやら向こうのバリアの様子が変わったそうだ、このままだと我々は星屑になるらしい。ミレニアムのトップが入っているらしいAMASが言うのがその通りならばだが。するとおもむろにアリスがやってきた。ゲーム開発部の皆が止める中前へ出てきて、AMASと話をする。はっきり言って私は蚊帳の外だ。ただ、突如アリスの気配が別物になり、思わず構えてしまったが、先生に止められた。アレはアリスの別人格なのだと。船のハッチが開き、アリスがレールガンを構える。アリスが光の剣と呼ぶそれの本当の威力を見て私は驚いた。わたしにできることは倒れたアリスを介抱するだけで、どうにも不甲斐なかった

  • 104二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 08:42:01

    >>100

    危なっかしい彼氏?を生やすとここまで乙女になるミネ団長可愛いよね

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 13:27:00

    ミネ団長は女傑だけど同時に乙女だからな

  • 106二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 21:26:28

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 21:43:28

    このレスは削除されています

  • 108◆DgfpvBBE9CyU24/01/21(日) 00:36:13

    最終章、難しい

  • 109二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 10:08:42

    見てる側としては多少強引でも完結してくれたら嬉しい

  • 110◆DgfpvBBE9CyU24/01/21(日) 10:44:47

    頑張るっちゅね……

  • 111二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 19:36:06

    このレスは削除されています

  • 112◆DgfpvBBE9CyU24/01/21(日) 20:43:33

    はっきり言うと、原作の完成度が高すぎてライが入り込む余地がございません!!なのでかなり雑に最終章を消化しますが、その分百花繚乱は頑張るので許してください!!

  • 113◆DgfpvBBE9CyU24/01/21(日) 21:12:22

    アリスのおかげもあり、敵の本丸、アトラハシースの方舟に突っ込んでやった。が、安心する束の間もなく、敵が現れる。
    「随分と早いお出ましで。」
    ようやく自分の仕事が回ってきた。腕を鳴らしてよく分からない自立した機械たちをホシノ達ほどではないが捻っていく。そんな折、どこか知っているような、しかし明らかにおかしい存在を察知した。
    「シロコちゃん!!」
    アビドスの皆が反応する。なるほど、あれが色彩化したシロコか、私の知るシロコよりもずっと強いじゃないか。私達を脅す言葉を言っているが、そんな事は知った事じゃない。ホシノ達に変わって、攻めてくる機械を畳み続けるのみだ。

  • 114二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 05:24:40

    下手にいじると破綻しそうな緻密さだもんねぇ…

  • 115二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 08:38:26

    このレスは削除されています

  • 116二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 16:57:39

  • 117◆DgfpvBBE9CyU24/01/23(火) 00:59:57

    明日は頑張ります……(敗北宣言)

  • 118二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 11:56:08

    昼の保守

  • 119◆DgfpvBBE9CyU24/01/23(火) 20:02:56

    ほ……

  • 120二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 00:39:48

    「で、私等は何をすればいいんだ?」
    ライがオペレーター達に尋ねる。答えとしては今自分たちが突っ込んでいるここの4つの区画を占領する事だそうだ。ハッキングの事は分からないがやる事が分かったなら十分である。ライは第1区画へとすっ飛んで行き、ショットガンを連射する。大災害である色彩の手先とは言え、末端の三下機械どものはライを大して足止めする事が出来ない。一体一体を丁寧に潰して、あっという間に区画の中心へたどり着こうとしたその時、どこからか、黒い服のシロコが現れた。
    「随分と強くなったな、私じゃ敵わなんな。」
    そう言って、立ちはだかるシロコの返事を待たずにショットガンを撃ち込む。だが、さもライ以上の離れしたかの如く、そこらに転がる機械の残骸を盾にして対応する。
    「スゲーな色彩……時間でも圧縮したのかよ。」思わず声が漏れる。シロコの攻撃は苛烈で弾道を読み切った上でも擦るため、久々の生傷がライの体に量産された。

  • 121二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 00:41:16

    色彩バフ本当に効果大きいからな

  • 122◆DgfpvBBE9CyU24/01/24(水) 00:57:36

    シロコの攻撃を可能な限り被害を抑えるようにして避け続ける。驚いたことに、先まで機会だった球状のなんか知らない金属が硬いことだけは確実なの塊を盾にしても難なくぶち抜いてくる。
    (やってらんねぇよマジでこれ、このままだとジリ貧だな……)
    ライは冷静さを忘れない、戦いは何を使っても良いのだ、兎に角揺さぶりに使えそうな素材を探す。しかし悲しいかなここは敵地、そんな物は見つからない。故にライは――リスクを取った、シロコの波のある攻撃の1番苛烈なタイミングに合わせて今まで避けていた様にではなく、前に距離を積めるように避ける、幾つかの弾が左腕にあたり肉を穿つ。しったこっちゃない、前進を続ける。距離は詰まった、団長の様に跳躍し、身を空へ投げる。格好の的だが、死ななきゃ安い。幾つかの弾が土手っ腹と足に当たったが、急所は外した、少し重力が弱いが思い切り頭突きを食らわせる、シロコはフラりとよろめき、どこかへと撤退した。ライは何とか動く足で本船へと戻り、養生を始めた。

  • 123二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 07:59:48

    このレスは削除されています

  • 124二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 12:45:48

  • 125二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 17:24:00

  • 126二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 23:35:05

    ライちゃんド根性だな

  • 127◆DgfpvBBE9CyU24/01/25(木) 01:14:02

    ヒナを自由に動かせるのめっちゃ楽しかった……

  • 128二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 09:41:01

    朝の保守

  • 129二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 19:06:27

    撤退させてライちゃんも下がったってことはこの裏で先生たちが決着つけてるタイミングだろうか

  • 130◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 00:27:27

    体が熱い、焼けるような痛みに襲われて仕方がない。左腕で腹部の傷を抑える。心臓の拍動に合わせて、血が吹き出しているのがよく分かる。抑えている左腕の出血も合わせて酷く血濡れになっているだろう。唯一動く右腕を使って地面を這いずりながら本船へと戻る、どうにも遠くて仕方がない。
    「随分と無茶をしたわね。」
    突然知った声がして驚いた。見ればカヨコが半分呆れ顔手を伸ばしてきていた。
    「ほら、掴まって。おぶることは出来ないけど、片手で這いずるよりは早いから。」
    声にならない呻きで返事をして、ズリズリと引っ張られながら本線に戻る。モニターには見しった方のシロコを含む皆が色彩の方のシロコと戦っていた。
    「……色々理由付けの候補はあるけど、シロコちゃんは無事だったんだな。良かった、良かった…」
    思わず声が出てしまい、出血が激しくなる。
    「あなたが1番無事じゃないんです!!黙っててください!」
    アヤネちゃんに怒られちゃった。やっぱりしっかり者だなぁ。気づけば戦況は進み、プレナパテスが力を貯めている。
    「脱出シークエンスの起動、確認しました!!」
    ああ、もうそろそろ帰る頃か。
    「言うまでもなく先生が最後だろうから、私はそのひとつ前で頼むよ。キヴォトスにおける立場的にね。」
    予め釘を刺しておく。皆私よりもよっぽど立派で必要とされている子達なのだから。プレナパテス
    に攻撃する生徒たちが、一人また一人と帰って行く。
    「んじゃ、下で待ってるよ。先生。」
    それだけ言うと、すぐに視界が青く染まる。気付けば、周りに皆がいる、いつものキヴォトスに戻ってきていた。

    最終章―完

  • 131二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 00:34:55

    なんとか無事に終わったか
    無茶するよなぁ

  • 132◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 00:44:03

    百鬼行くまでにひとつ閑話を挟みましょうか。ちょっとホラーです。

  • 133◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 07:50:51

  • 134二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 18:44:48

  • 135◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 19:57:21

    ライは気がつけば学校にいた。ただ、どうにも閑静で、人の気配は全く居ない。景観は視界が白飛びしそうなほど明るいのか、それともただ無機質に色が抜けただけなのか、よく分からなかった。生まれつきの性故に、じっとする事が出来ないので、ゆっくりと徘徊を始める。足音はならない、気づいていないだけなのかもしれない。ただ、いつもよりずっと無機質で、見たこともないような見知った景色を何となく見て回る。そうして過ごしてしばらくすると、どこからかスタスタと石畳の上を歩く音が聞こえてくる。その音は次第に大きく――即ち近づいて来ている。ライは音がする方を見やる、どれほど音が大きくなろうとも何人もいない、気配もない。感覚がちぐはぐでどうにも気持ち悪い。耳障りなそれをかき消すために、音楽室へと向かった。

  • 136◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 20:14:40

    二階の音楽室へ向う道には渡り廊下があり、目下にはトリニティ学園中央に位置する広間が見える。多くの生徒が行き交ったり、ベンチで駄弁っていたり、時には喧嘩の果てに銃弾も飛び交うことがある。そんないつもの広間はどこから他よりも無機質さが無いような気もするが、そこには直立した四十人程の生徒が無作為に並べられており、その全てが私を凝視していた。さらに私を苦痛へ誘うのは、いつもなら気配がはっきりと伝わる位置にいるその中の二十数名からは一切の存在が感じられず、また、一切の意識も自分に向けられていなかった。気分が悪い、自分では無い何者かの止まらない足音を抱え、少し早歩きで音楽室へと向かう。その部屋もやはり無機質だが、部屋の前方に置かれたグラウンドピアノは妙に輪郭がはっきりしており、吸い込まれるように私はその席に着いた。

  • 137◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 20:31:45

    最後にピアノを弾いた日は覚えていないが、しかし二年以内には弾いたはずである。腐ってもお嬢様校の生徒なのだ、弾けるに決まっている。鍵盤に手を乗せ、音を確認する。軽く、鋭い、ピアノらしい良い音がした。それに満足したため、賛美歌を弾き始める、それは本来はオルガンによって奏られるべきものだったが、兎に角足音をかき消して気を紛らわしたかったのでうんと長い曲を選んだ。オルガンで奏られるそれは暖かく聞くものを抱擁するものであってが、ピアノは冷たく、鋭い音色で捲し立ててくる。ただ、それでも、鍵盤を叩くことの熱中は全てを忘れさせて、気分の悪い先までの情景は失せて行く。鋭い高音と重い低音の重なりは聞けたものでは無かった。最初は熱中していたものの、その音色にあてられて気分が萎えてしまう。ピアノの音が消えると、やはり足音がする。ただ、音の熱狂から我に返ったその時に、何者かが私の真後ろに存在することが伝わってきた。

  • 138◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 20:57:12

    強い恐怖に振り返る事が出来なかった。足音は止まらない、それらがきっと私を凝視している。ただただ立ち竦むことしか出来ない。足音が止まらない、後ろのそれは粘り気があるようで、それらはきっと私を凝視している。輪郭のはっきりしたピアノに見られている。それらは粘り気があるようで、後ろのそれは輪郭がはっきりしている。後ろの足音にはっきりと見られている。粘り気が止まらない―――ちぐはぐな感覚に殺される前に、ライフルの銃床をピアノに叩きつけた。慟哭し、がなり、叫び、金切り声を上げ、叩きつける。それらが不安を煽る和音と混ざりあう。涙が止まらない。その感触はあの日のサオリと同じような有機的な感触がし、涙に霞んだ視界の中では鍵盤が出血し紅く染まっていく。叩きつけ、叩きつけ、叩きける。鍵盤は有機的な肉を顕し、ピアノ線は切れ、和音から一音一音減っていく。ついぞ音の鳴らなくなり、疲れ果て、息を切らし、動きを止める。脇の隙間から後ろにいる者が見切れた。それの腕は出血し赤く染まっており、その背後に控える長髪はピンクのメッシュの入った水色――蒼森ミネのその色だった。

  • 139◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 21:08:09

    思わずベッドからはね起きる。夢だ、しかし記憶には鮮烈に残っており、気分が悪く、えづいてしまう。脂汗でベタベタとして、肝が冷えて冷たくなった体を捻り、ズリズリとそこから抜け出すと、パジャマのまま机に向かいペンを執る。無地の表紙のノートを開き、先程覚えた夢を正確に書き連ねる。所謂夢日記だ。本来はこれをすると夢と現実の区別がつかなくなるそうだが、逆に私はこれをしないとずっとアレが記憶に張り付いて仕方ない。数年間ずっと続けて来ただけに夢日記の量も相当であるが、そのどれも読んで気分の良くなるものでは無い。一通り書き終えると、嫌な記憶は薄れ汗は引き体温も上がって落ち着いてくる。漸く朝の支度ができるようになった。前日に作った朝食を温めて食べて、顔を洗い着替える。夢を思い出すため家の鏡は全て塞いである。だからいつも鏡を見る必要のある時は家の外にあるものを使う。またはミネに会ったらお節介を焼いて色を直してくれるのだ。ああ、一日が始まった。

  • 140◆DgfpvBBE9CyU24/01/26(金) 21:12:17

    以上で神秘の代償編終わりです。ホラー描写は初めてでしたがいかがでしょうか?文字でで怖くするのって難しいですね。次が百花繚乱編です。乞うご期待

  • 141二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 21:49:28

    1つ聞きたいのが怖かったかどうかですね、怖くないと思ったなら冷めた理由も含めて教えて欲しいです。ジャンプスケアが無かったり、視覚的な異様さがないもので恐怖を煽る方法がわからん……

  • 142二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 08:34:34

    ライちゃんはこれ神秘に何を見せられてるんだろうか?
    何かの深層意識のPTSDを神秘君に穿られてるのかそれとも嫌がらせされてるだけなのか…
    あとガサツなようでピアノ弾ける当たりちゃんとお嬢様なのね

  • 143◆DgfpvBBE9CyU24/01/27(土) 13:10:48

    >>142

    自分で解説するのは品がないですが、解除するタイミングもなさそうなので……神秘によって普段強く人の存在を意識する分、意識を手放した時も深層では人間の存在を探るけど夜なので人があまり居ないので反応がなく、結果として悪夢になっているって感じですね。最後団長が出てきたのは距離関係なく分かる存在だからです。

  • 144二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 21:20:19

    面白いけど読み辛かったから怖くはなかったかな

  • 145二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 03:07:23

    >>143

    なるほど

  • 146二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 14:02:13

    とりあえず最終章は無事に終わって良かったよ

  • 147二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 21:58:42

    このレスは削除されています

  • 148二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 23:14:31

    「銃創が消えるのにはまだ時間がかかりますが、日常生活には支障は出ないでしょう。今までお疲れ様でした。お大事にしてくださいね。」
    一通りの怪我の治療が終わり、セリナのその言葉でライはついに時間に余裕を持つことができた。そう、ついになのだ。ライは家に帰って軽く支度をしたらすぐに飛び出して駅へと向かう。行先は百鬼夜行だ。休暇も宿も取り、ウッキウキで向かう。百鬼の和菓子はライの大好物なのだ。練り切り、饅頭、和三盆、和菓子、みたらし、お大福、何を食べようかと期待に胸が膨らんで仕方ない。ハイランダーのお陰様、一日経たずにつけるのだ。土を踏めば心地の良い匂いが鼻をつつく、花の匂いはもちろん、それに祭りの前の浮き足立った雰囲気が混ざっている。もはやケの日は過去であり、既に今からハレの日なのだと。ライはもうすぐ、もしくは今すぐ始まる非日常に舌鼓を打つ。

  • 149二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 09:29:10

  • 150二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 16:41:14

    hお

  • 151◆DgfpvBBE9CyU24/01/30(火) 00:45:59

    更新無理……許して……

  • 152二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 09:36:12

  • 153◆DgfpvBBE9CyU24/01/30(火) 18:40:29

    取っておいた宿に入り、部屋へ案内される。まずは鏡にタオルをかけて見えないようにし、鏡が苦手である旨の書き置きを残す。それだけすればその足ですぐさま街へ飛び出す。既に屋台が組まれ、商いを始めてるところさえもある。だが、それは当日までのお楽しみ、大通りから外れた住宅街へと向かう。観光客向けの店は分かりやすさが売りだが、味や値段はそこそこの事が多い。土地代の高くないこういった場所にこそ真の名店は居を構えているのは経験上明らかである。目星をつけていた蕎麦屋は臨時休業などもなく元気に操業していて、安堵に足を運び暖簾を潜る。いらっしゃいませと女将の挨拶が耳に入ってきた。案内された席でお品書きに目を通し、天麩羅蕎麦を頼む。ほうじ茶を出す時などの諸々の動作は快活さこそなけれどあまりに気品に満ちていて、従業員は2人しかいないようだが、それでも忙しさを感じさせない。目前に運ばれた蕎麦は一見するとなんの変哲もないが一口すればつゆがなくとも甘みと芳しい香りが頭の内側全体に広がる。流石十割そばだと関心した後続いて天麩羅の盛りつけを眺める、王道のエビや蓮根だけでなくタラの芽やゼンマイが季節を訴えてくる。箸をつけ、いただくとさくりと軽い食感が脳を叩き、くどさの無い旨みがなめらかに舌を滑る。感激した。まさかここまでとは。今日の遠出の幸先はとても良いものだった。

  • 154◆DgfpvBBE9CyU24/01/31(水) 00:17:13

    蕎麦屋から出ると、10数メートル先に見知った気配を覚えた。
    「よっ、先生。先生もお祭りに来てたとは。」
    "一応別件で来たんだけどね。
    "ライはトリニティ生なのにどこにでもいるね。"
    「美味いもんといい装備と良い娯楽を売ってるとこにしかいないですよ。別件って言うのはその子のことで?」
    先生の隣には紫髪の少女がいた。
    "いや、ここに来た目的は一応果たしてるよ。"
    "ユカリは困ってたからたまたま助けただけ。"
    「は〜、やっぱり先生は人たらしでしょうがないですねぇ〜」
    どこか楽しげに、また呆れたように述べる。
    「まあ、面白そうだし手伝おうか?えっと……」
    「勘解由小路ユカリでございます!よろしくお願いいたしますわ!!」
    「おっ、分かった。私は楠田ライだ。宜しくなユカリ。」
    "それで、ユカリのしたい事なんだけど……"


    「―――成程、元副官も、その立場を渡された参謀も立場を投げ捨てたって訳か。ユカリが憧れをもってる相手な手前アレだが、第三者からの忌憚ない意見を述べるならば……」
    そう言いかけたところで、先生の手が口を塞いだ。
    "ライ、君の言葉は正論でしかない。今はやめてくれないか?"
    「……しゃーないッスね。まあ、その話で私はいい感情を持たなかったとだけ言っておくよ。だからこそ、ユカリを応援するがね。頑張れよ。」
    「……はい!」

  • 155二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 09:32:52

  • 156二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 10:09:34

    なんでも言う奴はただの嫌な奴だぞライちゃん

  • 157二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 20:50:37

  • 158二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 00:59:49

    ユカリの先輩の一人、レンゲの家を尋ねたもののそこには「青春を探す」といった胸の書置きが1つあるばかりであった。
    (まあ、2年の下っ端が解放されたらこうもなるか。)
    わだかまりを抑えつけるように言い聞かせる。先の話を聞いてから少し苛立っているのが自分でも分かる。クロレラ観察部などの部活をたらい回しにされている間も、とても表には出せなかったが、感情が渦巻く。大通りに戻ると、先生と馴染みの深いらしい修業部という部活の人と出会う。曰くレンゲは現在そこに体験入部をしているのらしい。ようやく見つかるかと思ったその時、チンピラ共が喧嘩を売ってきた。どうやらユカリの法被が気に入らないらしが。知るか。交戦する。件のレンゲも現れ、頭数もある。大した相手ではなかったためもはや言うことも無く片付いてしまった。

  • 159◆DgfpvBBE9CyU24/02/01(木) 01:24:22

    チンピラ共を畳んだあと、少しの雑談をして、ユカリが継承戦とやらを申し込む、その瞬間レンゲの顔色が変わる。求心力のあるリーダーが蒸発しただとか、それで有事の際に動けなかったとか、だから存在が必要ないだとか。そんな事を言っていた。
    (そうじゃねぇだろ……!!)
    拳を握り、歯ぎしりをした。それが結構な大きさの音で先生に聞かれてしまったのか。
    "ライ……ライのためにもこの件に関わるのはやめておこうか。私に任せて。"
    いつもどこか頼りない先生が今日は頼もしい。
    「……お願いします。一応宿だけは伝えておくんで、来てくれたら助かります。」
    分かりきった結果をその目で見ることはなく、また、食事の時でさえ、記憶が引っかかってしまう。帰った後、宿のベランダで手すりに寄りかかり、どこを見るでもなくぼっとする。美しい夜景を何となく流しつつ、かぷかぷと欠伸をしているの部屋の扉が叩かれた。

  • 160二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 12:48:55

  • 161二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 22:23:42

    かぷかぷ
    くらむぼんだ
    かわいい

  • 162二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:41:01

    "やあ、ライ。お昼ぶりだね。"
    「ああ先生、来てくれたんですね。ユカリちゃん、元気ですか?」
    "……明日はキキョウ――作戦参謀のところに行くって息巻いてたよ。"
    「そうか、なら良かった。」
    "……ライ、飲み物買ってきたよ。外眺めながら飲もうよ。"
    先生が持っていたビニール袋からは抹茶ラテなんて書いてあるペットボトルが出てきた。
    「……悪くないですね。飲みましょ飲みましょ。」

    "――ユカリの話を聞いてからずっと機嫌が悪かったけど、大丈夫?いつもはもう少し場に合わせれるのに……"
    「なんだかんだお土地柄、門地もそこそこなもんであんな学校に席を置いてるわけで。だからこそ、組織の在り方にはどうも矜恃が強く出るんですよ。」
    "……"
    「仮にツルギが蒸発して、後釜に着いたハスミがイチカに全部押し付けて逃げようとしてたら、首だろうが胸ぐらだろうが掴んで押し戻すし、イチカがただハスミが帰ってくるのを待つだけだったら張り倒す。」
    「組織のトップに複数友人を持つものとして、強く腹が立った。友人が殺されたと思って、苦手な腹芸を懸命にやった奴もいるのに。公的なインフラを担う組織が、一個人の感情で機能停止したらダメでしょう……!ましてやあるべき姿を取り戻そうとする意見を一蹴するなんてッ……」
    気がつけば怒りを通り越して目が少しうるんでいた。
    "――ライ、君の意見もよく分かるし、それは『正しいこと』だよ。"
    "でも、今はきっとそれの出番じゃない。彼女の心の話だから。"
    「……分かってますよ。私だってただの外野な事ぐらい。」
    少し息を吸う。
    「心情を吐露できて落ち着きました。夜もおそいですし、ここで寝ていきます?勿論布団は別で。」
    "色々あって宿取れてなかったからお願いしていいかな……"
    「んじゃ、フロントで頼んで来ますわ。」

  • 163二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:28:10

    朝の保守

  • 164二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 16:40:03

    ライちゃんはまっすぐだねぇ

  • 165二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 00:38:13

    あげ

  • 166二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 07:39:34

    ほしゅ

  • 167二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 16:40:38

    ライちゃん絶対そういう雰囲気にはならないんだろうなって

  • 168二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 23:21:50

    >>167

    スレ主も官能表現苦手らしいしね

  • 169◆DgfpvBBE9CyU24/02/04(日) 02:26:55

    明日はいっぱい更新するから今日のところは許して……

  • 170◆DgfpvBBE9CyU24/02/04(日) 13:24:49

    出先だろうと脂汗でベタついた体をゆっくりと起こし、いつも通りに夢日記をつける。そのペンが机を叩く音で、先生が起きてしまった。
    「あっ、すいません。うるさかったですかね?」
    "いや、大丈夫だよ。ライのそれは……"
    「夢日記ですね。興味を持たない事をおすすめしますよ。こんなハレの日に気分を害したくないのならですけど。」
    "え……そんなに酷い夢ばかりなの……"
    「ここ10数年間家の鏡を使った事はないですね。」
    "なんで鏡なのかは分からないけど、そういうものなんだね……"

    そうしてそれぞれ朝の支度を終えて宿を出た。
    "私は今日もユカリにつくけど……"
    「今回の件は私が絡むと面倒くさくなりそうなのでパスします。もしも今日は別の宿で泊まるなら連絡くださいね、フロントに言っておくんで。」
    "その辺の融通を聞かせてくれてありがとう。"
    「時間がないくせにビュンビュン飛び回る誰かさんは世話が焼けますねホント。」

  • 171二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 22:41:07

    ここはライに泣かされる団長がえっちだと思うんだよね

  • 172二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 09:25:37

    難儀だなぁライちゃんも

  • 173二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 19:05:00

  • 174二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 00:21:16

    この後ライちゃんはどうするかな

  • 175◆DgfpvBBE9CyU24/02/06(火) 00:32:50

    さて、最低限のわだかまりも解けたのだ。昨日から据えておいた屋台へ向かおう。屋台には普段はそう食べないものばかりが売っていた。どれもこれも軽食に当たるものばかりだが、今は塩気の効いたものが食いたい。ちょうど豚串と牛串を売っているのを見つけた。
    「豚串と牛串、2本づつくださいな。」
    「あいよ!!」とコーギーのおっちゃんが活気に満ちた返事をする。肉は大して特質すべきものでは無かったが、祭りの空気の中野外で食べることがとても美味かった。
    「美食研究会はこういう事を言ってたんだな。」
    テロリスト達の思想を理解してしまったこと以上に、舌の上で肉が踊っていることが楽しかった。誇張なしにずっと食事を楽しんでいたら、随分と日も傾いて来た。祭りの目玉はいいとこの嬢ちゃんが踊る舞踊なんだとか。花より団子なわたしにとっちゃあまり興味は無かったが、ハレの日の喧騒は大きければ大きい程よいのだから――。さてそろそろ始まるだろう。フライドポテトの最後の1本を口に含み、舞台方面へと人が流れる中次に食べるものを探していた。その瞬間、黒い化け物が現れた。襲撃だ。
    「……気分が悪い、腹が立つ。」
    食事の邪魔をされた。有無を言わせずにライの怒りは表出する。

  • 176二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 00:38:02

    ヒャッハー!汚物は消毒じゃあ!!

  • 177◆DgfpvBBE9CyU24/02/06(火) 00:55:59

    本来は避難誘導をするべきだったのだろうか、ただ、抑えられない怒りが先立ったため私はすぐに攻撃を始めた。傘のような図体をした気に食わない黒塗り共はどうにも数に限りがないようで、以前のミメシスのような無力化できそうではない。弾がもったいないから近接戦を仕掛けることにした。一匹一匹は大した事がなく、二三秒あれば片付く。ただどうにも数が多い。先生の方へと向かう、考えることは同じなのか、知った顔が集まっていた。
    "ライ、合流出来て嬉しいよ。"
    「それはこちらもですよ。」
    修行部の3人だけで無く、百花繚乱も揃っていた。
    「トリニティ……?」
    猫頭が訝しそうに見てくる。
    「――わざわざ外からお祭りに来た客に対して随分な。」
    「そう、悪かったわ。私はキキョウ、百花繚乱の参謀をやっているわ。」
    「楠田ライ。特に役職は手につけてないね。」
    気が立っている以上どうしてもいつもよりかは冷たくなる挨拶をする。
    「そっちの白いのは――」
    「御陵ナグサ。」
    「……そうか。」
    こいつが、逃げた奴か。今は言ったところでしょうがないが。そんな事を考えていると、デカくて黒い猫が現れた。「怪談」と成ったもの、その表象それがアイツらしい。

  • 178二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 08:18:14

    屋台のご飯って味の割に高いけど雰囲気で美味しんだよねぇ
    それはそれとして先生と合流か

  • 179二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 14:46:14

    レイド戦での補充要因だなライちゃん

  • 180二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:34:52

    ライちゃん助っ人に戦闘開始か

  • 181◆DgfpvBBE9CyU24/02/07(水) 00:02:07

    弾が抜ける、まともに通らない。
    「チッ……この類か下らない」
    無駄を省くために相手の攻撃を捌くことに集中する。
    「無理だよ……」
    ナグサが口を開いた。
    「あれには普通の攻撃は通らない、百花繚乱の証がないと……あれは倒せないんだ……だからみんな逃げよう。」
    「また逃げるのかよ!!」
    レンゲが怒鳴ったその瞬間、ちんちくりんのガキがよく分からない心象風景と共にでてきた。ナグサは元委員長にコンプレックスを抱いてる。だからその重圧から逃げたのだと。
    「ナグサは皆が期待したような人間じゃない。」ゴタゴタ並べ立てるガキの言葉は要するにこれだった。下らない。ただ詭弁と誹謗をしているだけ。耳に入れる価値もない。先生の指示で攻撃がなされたが無傷。その辺はよく考えずにノコノコ出てくるバカでは無かったようだ。今度はユカリに細工を施しに向かうそうだ。
    「で、その『証』とやらはどこにあるんだ?」
    「私が……持っています……」
    「じゃあ取りに行く必要もないな。行くぞ。」
    「でも、私にはできない。シュロの言う資格を私は持っていないから、アヤメの横にいるためにコスプレをしていただけだから……」
    強い苛立ちに手を出しそうになったがギリリと歯の軋む音に変え抑える。だがキキョウがナグサに近づき、説いた。ユカリの為を思ったのだと、裏目に出たのだと、共に精算して欲しいのだと。
    ナグサは銃を取り、歩み始めた。

  • 182二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 08:39:29

  • 183二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 16:12:12

    原作より戦力増えてるからかなり楽そう

  • 184二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 19:30:48

    このレスは削除されています

  • 185二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:22:25

    ナグサも立ち上がったしこれはもう勝ったな

  • 186◆DgfpvBBE9CyU24/02/08(木) 00:13:46

    「私たちはここでクロカゲを抑えます!」
    修行部のミモリの言葉を背に受け、舞台へと向かう。黒い矮小な化け物共を軽く蹴散らしてゆくものの、やはり本拠地近づくにつれて数が増えてくる。その時、青い炎をまとった榴弾が敵を一掃した。
    「先生、間一髪増援に来ましたよ。やはり花鳥風月の―――」
    あれは陰陽部……事実上の生徒会として動いてる組織か……加えて忍術研究部を名乗る者達も来た。ただそれでもやはり多勢に無勢、先生の指揮があっても維持で精一杯のようで、ライと百花繚乱はその間を潜って壇上へ乗る。そこにはこけしのような形をしたおぞましい人形が在った。
    「ああこれはこれは、どうでしょう。これが手前らの選択の結果で、見栄を張り嘘をついたナグサちゃんのせ―――」
    その瞬間、ライの左腕がシュロの首を掴んだ。
    「――無駄ですよ、あなたじゃ手前を害す事はできませんよぉ?」
    「なあ、前は服を着られるんだ?質量を持ってるからだろ?」
    「だからなんだって言うんですかぁ?怪談の前に学問は意味をなさないですよぉ?」
    「それもそうだな。」
    そう言って、ライはその後頭部を無垢の形代に打ち付けた。それでもニヤケ顔は消えない、本当に害す事は出来ないのだな、とライは思った。だがそれでも無垢の形代への手応えがあったので続ける。
    「とりあえず、これ片付けるぞ。」
    使い物になりそうもないナグサとまだ眠っているユカリを除く2人に伝う。レンゲが取り巻きを薙、キキョウが俯瞰した立場で的確に情報を伝え、そしてライが攻撃を避けて撃つ。数分ほどかかったが大した事もなく無垢の形代は動きを止めた。
    「文字通り片手間で終わる憎悪だったな。」そんな冗談を言い、ナグサの元に向かい、左手で首根っこを掴んで突き出す。今度は口を抑えて。
    「撃て。」
    ナグサ状況が飲み込めているようでは無かった。
    「これに当たる弾撃てるのソレだけなんだろ?撃てよ。」
    「私はアヤメじゃな――」
    「この期に及んでまだ自分のコンプレックスの方が重要なのか!!!」
    ライが怒鳴る。
    「前任が消えたのも!祭りが壊れたのも!全部こいつがやった事だろ!!だったらコイツのせいじゃねぇか!!お前がやるべき事はコイツを踏んじばる事だけだろうが!!!」
    先生に止められた思いの丈を全て吐き出す。ナグサ涙と鼻水で顔を歪め、震える片手で『証』を構えて、引き金を引いた

  • 187◆DgfpvBBE9CyU24/02/08(木) 00:19:17

    それと私事ではあるのですが、忙しくなりそうなのでこのスレ終わったらハーメルンに移行します。何卒そちらでもよろしくお願いします……

  • 188二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 00:20:35

    了解、保守とか考えないで更新できるから笛の方がいいやろね

  • 189◆DgfpvBBE9CyU24/02/08(木) 01:09:15

    グスグスと鼻を啜り泣く音が響く、『証』から放たれた弾はシュロに当たった。それを確認してライが手を離す。ヒューヒューと随分息苦しそうに息を吐きながらシュロが言う。
    「怪談の筋書きは決まって居たのに……ナグサちゃんに撃てる訳が無かったのに……」
    「私は……アヤメになれなくても……それでも私は百花繚乱に属する者として皆の居場所を守らなきゃいけないから。」
    その言葉に呼応して、ユカリが目を覚ました。
    「そうですの、先輩たちと仲直りして百花繚乱は百鬼夜行を守るんですの!!」
    「ッチィ、今回は手前らの勝ちって事にしてあげますよ!!」
    そう言ってシュロは爆煙と共に消えてしまった。「はあ、終わった。宿に戻ろ。」
    身体的も精神的にも疲れ果て、ライはそのまま宿に戻り泥のように眠った。

    次の日、ライは陰陽部に呼び出された。
    「楠田ライさん……百鬼夜行の事実上の生徒会としてご尽力に感謝いたします。」
    「いやまあ、飯邪魔されて腹が立ってたからつい……あまり政治的なアレコレは好きじゃ無いんだけど……私を手ぶらで帰す訳にもいかないんだろ?」
    「――その通りです。」
    「じゃあ和三盆と練り切りと玉露を頂戴。好物だから。ティーパーティーにはそれで手打ちにするよう言っとく。――ああそうだ、セイアの事はこれとは別にをよろしく頼むよ。」
    「了解しました。」
    贈答品の配送について詰めたあと、建物を出て電話をする。
    「ナギちゃーん?百鬼夜行で活躍しちゃったんだけど、お祭りの期間伸びたから休暇もその分伸ばしてちょうだい!」
    めちゃくちゃ怒られたが何とか休暇は伸ばせたとさ。

    百鬼夜行編[完]

  • 190二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 01:44:35

    トリニティ生なのに玉露を要求する異端ムーブ!!

  • 191二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 09:58:59

    よかったよかった
    お疲れ様です

  • 192二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 19:28:14

    お疲れ様です
    ライちゃんかわいかった

  • 193◆DgfpvBBE9CyU24/02/08(木) 22:37:09

    >>191

    >>192

    応援ありがとうございます。ページができたのでリンク貼っておきますね。今後とも応援していただけたらとても嬉しいです。


    私はミネ団長のライバルキャラ - ハーメルンオリ主生やして本筋に絡ませたり絡ませなかったりする短編集。syosetu.org
  • 194◆DgfpvBBE9CyU24/02/08(木) 22:44:23

    (暫くはこっちで書いたものの再編になりますが……)

  • 195二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 08:52:40

    お疲れ様です
    ライちゃんの活躍に幸あれ

オススメ

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