私は誰にも真似できない特技があるウマ娘……

  • 1二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:13:05

    その数…なんとdice4d3=

    この驚くべき特技の数々を武器に三冠制覇を狙います

    まずひとつ目の特技からお見せしましょうか

    >>5です

  • 2二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:13:32

    >>1

    dice4d3=1 1 2 1 (5)

  • 3二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:14:36

    エコーロケーションで後ろを見なくても状況がだいたいわかる

  • 4二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:17:22

    わりと少なくてワロタ

  • 5二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:17:29

    体がすごく頑丈

  • 6二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:18:24

    特技というよりは体質だな

  • 7特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 19:24:35

    見てくださいこの頑強な身体……生来強い体質を持っていましたが、鍛錬の結果全身の筋肉を固めることで一時的に防御力を倍加させられるようになりました

    これで高低差200mの坂もバッチリです


    そうそう…私の得意な作戦はdice1d10=5 (5)

    1:大逃げ 2・3:逃げ 4・5:先行 6・7:差し 8・9:追込 10:自在脚質です

  • 8二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:26:41

    妙に追込スプリンターの多いオリウマだと逆に珍しい先行脚質

  • 9特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 19:35:47

    この頑丈な体を活かしてタフなレース展開で押し切るのがベストでしょうね…クラシックが楽しみです

    おっと…トレーナーに付いてもらわなければデビューもできませんね、まずは担当してくれるトレーナーさんを探しましょう

    優秀そうな人を見つけてこちらから捕まえに行ってしまいましょうか…なに、ふたつ目の特技>>11を見せつければ嫌でも私を担当したくなるハズです

    付いてくれたトレーナーdice1d3=2 (2)

    1:重賞勝利2桁の海千山千ベテラントレーナー 2:目立たないが実績と経験のある中堅トレーナー 3:夢と希望に溢れた新人トレーナー

  • 10二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:36:21

    高速暗算

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:36:32

    正確に秒数を数え続ける

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:37:52

    これはミホノブルボンなのでは?

  • 13二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:41:18

    急に全人類が石化しても安心だな

  • 14特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 19:49:59

    なにを隠そう私の体内時計は遠宇宙のパルサーと同等の正確さを誇るのです…

    トレーナーさんの前でdice1d5=5 (5) 分を1ミリ秒の誤差もなくストップウォッチで出してみせました

    かなり興奮した様子で「これは長距離路線で大きな武器になる」と言っていましたね

    しっかりと経験を積んできたトレーナーさんらしい順当な評価ですが…今から菊花賞のことを考えるのは少々後ろ向きすぎる気もします


    トレーナーの性別dice1d2=1 (1)

    1:男 2:女

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 19:51:26

    化け物みたいな体内時計だ
    逃げても活躍出来そう

  • 16特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 20:00:56

    さてデビュー時期ですが…クラシック三冠を目指す以上早いに越したことはありませんね

    遅くとも年内にということでトレーナーさんと相談した結果……dice1d7=7 (7) +5月のデビューを目標に進めることになりました


    デビュー前トレーニングの順調さdice1d100=39 (39)

    中堅トレーナーの技能補正でデビュー月ダイスの出目×5を加算

    特別ダイスdice1d4=3 (3) 4で特別イベント

  • 17特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 20:23:06

    >>16の結果74がレース能力基礎値になります


    時間をかけただけあってトレーニングはかなりの手応えを感じる仕上がりになりましたね…

    12月上旬のデビューと言われた時はどうしてくれると思いましたが…これだけの成果を見れば文句も出ません、後はデビュー戦を勝つだけですね

    無事に勝った暁にはウイニングライブで3つ目の特技>>21を披露して観客の度肝を抜いてやりましょう


    因みに私の毛色はdice1d5=2 (2) です

    1:黒に近い 2:茶系 3:芦毛 4:尾花栗毛 5:特殊

    トレーナーさんに綺麗な色だと褒められました…なんなんですかねあの人は…

  • 18二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 20:28:21

    フラメンコダンス

  • 19特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 20:31:10

    加速

  • 20二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 20:31:40

    このレスは削除されています

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 20:31:59

    自爆

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 20:39:27

    >>21

    爆発エフェクトを自前で出すつもり!?

  • 23特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 20:53:24

    『自爆』……それは幼い頃の私が「ダンスが地味」「華がない」「なんなら髪色も地味」などと言われ悔しさの余り生み出したウイニングライブ奥義……

    解説するとステージ衣装のお尻に特製火薬を仕込んで〆に爆裂させるド派手なパフォーマンスです

    メイクデビューの舞台と言えどこれが決まれば大盛り上がりは間違いないでしょう…トレーナーさんとたづなさんには秘密ですよ?


    そのためにもまずはこのレースに勝たなければいけませんね…dice1d3=2 (2) レース場でのメイクデビューです

    1:中山 2:阪神 3:中京

    結果:dice1d100=50 (50) 74以下で勝利

  • 24二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 20:57:37

    ケツに!?

  • 25二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:07:43

    めちゃくちゃでかい屁みたいに思われそう

  • 26特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 21:13:06

    フ…私とトレーナーさんの努力を思えば当然の結果ですね

    ウイニングライブの自爆も完璧に決まりましたね、観客席も大騒ぎというところです(※特製火薬なので周囲の子や衣装のダメージはゼロですよ)

    ライブの盛り上がり dice1d60=37 (37) +20(自爆補正)


    とはいえ…タイムは阪神芝dice1d5=4 (4) のメイクデビューとしては凡庸…まだまだ強くなっていかないとクラシックは夢のままですね

    1:1200m 2:1400m 3:1600m 4:1800m 5:2000m

  • 27特技が5個しかないウマ娘24/01/06(土) 21:30:42

    さて…首尾よく初勝利できたのでトレーナーさんと次走の打ち合わせをしますよ

    まず初戦の結果を受けてクラシック1冠目皐月賞への展望ですが、トレーナーさんの意見はdice1d3=2 (2) …ということのようです

    1:不安はほとんどない。順調に行けば本番も勝ち負け

    2:油断は大敵。次走の結果を見て改めて検討したい

    3:厳しいかもしれない。ダービーを見据えてじっくり鍛えるのはどうか


    そういえば私の名前は>>29>>31とダイスで決めるみたいですよ、今更すぎますね…

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:31:06

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:31:10

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:31:37

    アイザック

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:31:44

    イツツボシ

  • 32二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:32:00

    フェニールカ

  • 33二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 21:32:00

    クロノス

  • 34(名前欄)特技保有数524/01/06(土) 21:58:22

    ※加速入ったので安価下にズレます。ご容赦

    dice1d3=3 (3)

    1:アイザック 2:イツツボシ 3:フェニールカ


    トレーナーさんと意見が一致しましたね……私たちは結構相性いいのかもしれません

    その結果しっかりトレーニング期間を設けた上で前哨戦に臨むことになりました

    具体的にはdice1d4=2 (2) が目標ですね

    1:共同通信杯 2:弥生賞 3:若葉S 4:スプリングS


    オシャレポイントとして流星模様及び耳カバーの有無dice1d4=1 (1)

    1:両方無し 2:流星あり 3:耳カバーあり 4:両方あり

  • 35フェニールカ 特技保有数524/01/06(土) 22:17:04

    ……ところで私のトレーナーさんはかなり他人行儀な人です。呼びかける時も「フェニールカさん」ですから…

    こちらとしては仲良くやっていけそうな雰囲気を覚えているので距離を縮めていきたいところです

    ここらで4つ目の特技>>39を開帳して親睦を深めることにしましょうか…


    そんな風に過ごしながらトレーニングも油断なく進めていきましょう

    dice1d100=42 (42) +(3月前半までの3ヶ月×トレーナー技能補正5=15)

    現在のレース基礎値74に加算


    ※一旦休憩します。再開はおそらく明日の正午以降となります

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:41:32

    横滑り

  • 37二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:42:33

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:42:50

    このレスは削除されています

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:43:09

    ふぐ調理免許取得

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:43:21

    マジック

  • 41二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:44:02

    フグの調理出来るのかよコイツ……

  • 42二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:44:10

    それは特技といえるのか?

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:45:49

    >>42

    しかも県ごとに資格取らないといけないから遠征先ではさばけないという...

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:46:22

    >>42

    フグ捌くのむずかしいし、料理がある程度できる証では?

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:47:32

    なんでふぐの調理が特技じゃなくてふぐ調理免許取得が特技なんだよ

  • 46二次元好きの匿名さん24/01/06(土) 22:48:59

    >>45

    全国で取ってる事を強調したかったんでしょ

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 02:18:57

  • 48フェニールカ 特技保有数524/01/07(日) 12:32:35

    弥生賞も目前に迫った2月末のこと……私宛てにある郵便が届きました…送り主は長崎県食品衛生協会……

    ルームメイトの子に「また"アレ"なのっ…?」と聞かれましたが…そうです。ひと月前に受験したふぐ処理責任者試験の合格通知……

    さっそく次のオフの日にトレーナーさんを誘って長崎でふぐ料理を振る舞うことにしましょうね…楽しみです


    フェニールカの料理の腕前dice1d100=100 (100) 旬の新鮮な長崎ふぐ使用+30

    トレーナーさんの味基準dice1d50=4 (4) を超えれば仲が深まる(高いほどボーナス)


    因みにルームメイトの子はdice1d3=2 (2) で…とても気安く付き合いやすいです

    1:年上 2:同い年 3:年下

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 12:55:34

    トレーナーの味覚をいい意味で破壊してますねこれ

  • 50二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 12:56:32

    もう料理人として活躍しろよ……

  • 51二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 13:02:16

    引退後は安泰ですね…

  • 52フェニールカ 特技保有数524/01/07(日) 13:05:03

    ※忘れてたけどトレーニングにより能力基礎値に57加算され現在131

    え…トレーナーさんが泣き出してしまいました
    私のふぐ料理がそんなに美味しかったのでしょうか…「三つ星取れる!」って…子供みたいにはしゃぐんですね
    まあそんなに喜ばれるとこちらとしても作った甲斐があるというもの…悪い気はしません
    それにとうとうこれで全国48都道府県でのふぐ調理が可能になったわけですからね…!喜びもひとしおです

    それからというもの…トレーナーさんは私のことを「師匠」と呼ぶようになってしまいました
    流石に気が抜けるのでトレーニング中は止めてもらうようお願いしたものの…人前で呼ばれるとわりと恥ずかしいです
    まったくいい大人が……嫌ではないですが……

    トレーナーとの信頼度が大UP 以降トレーニングダイスのボーナス上昇
    基準値を大きく上回ったためフェニールカのやる気UP レースダイスにプラス補正10

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 13:06:32

    特技5つかぁって思ってたらとんでもないのが

  • 54二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 13:22:16

    あれ?演出用の火薬取り扱うのって資格いるよね。そっちも持ってるのか。

  • 55二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 13:28:04

    さりげなく都道府県一つ増やすな

  • 56フェニールカ師匠 特技保有数524/01/07(日) 13:44:01

    ※後のレースのダイスレギュレーション先出しします

    弥生賞:1d200 皐月賞:1d300 日本ダービー:1d400


    信頼も深まりましたし、万全の状態で弥生賞に挑むことができますね 地下バ道で見送ってくれるトレーナーさんの眼差しにも心なしか熱いものを感じます…

    勝ったらまたふぐパーティーですかね、ふふ

    dice1d200=22 (22)

    能力基礎値131+やる気好調補正10=141以下で見事勝利


    あ……ライブでの自爆は無資格だったためたづなさんに引くほど叱られて封印しています

    ダービーが終わったら火薬系の資格を取りたいと思います…菊花賞のライブは覚悟…楽しみにしておいてください……!

  • 57フェニールカ師匠 特技保有数524/01/07(日) 14:19:19

    「これって……」

    「ああ、フェニールカ師匠の圧勝だ」

    (弥生賞観戦中の新人トレーナーとその先輩の会話)


    レース展開は完全に私に向いていました。

    人気を集めていたのは昨年の札幌ジュニアSで6バ身差の逃げ切り勝ちを演じたウマ娘。

    距離延長のここでも大胆に逃げを打ちましたが、注目を浴びた逃げは脆いもの。スタートから先行争いで脚を使わされ、道中もマークを受けて4コーナーでは既にいっぱいいっぱいでした。

    しかし、周囲にも誤算がありました。厳しいマークに晒された彼女はなんと更にペースを上げたのです……!

    重賞で悠々と逃げ切るような相手に競りかけるということは、すなわち自らも死地へ踏み込むのと同義です。

    結果先行勢は全滅、上位入線は後方勢が占めることになりました……私を除いて。

    かねてから長距離の素質を見出され、タフな体をフルに追い込んできた私です。このハイペースに巻き込まれても動じず、正確にラップを刻む。

    ズルズルと下がる先行勢を尻目に、限界を超えて熱い吐息を絞り出しながら、より強く。より深く踏み込んだ、その先にゴール板。


    燃える火薬より熱い余韻を感じながら、私はクラシックへ一歩を刻み込んだのです。


    2着との着差dice1d4=4 (4) +2バ身差

  • 58フェニールカ師匠 特技保有数524/01/07(日) 14:30:40

    余韻も冷めやらぬ間に、トレーナーさんとのミーティングです。

    レースの結果を見て、私達にはある懸念がありました。

    それはあの逃げウマ娘。

    彼女はマークに屈せず、更なるハイペースに引きずり込んだだけではありませんでした。

    あの地獄のようなハイペースの中、2着と0.1秒差の7着に残していたのです。

    1ハロンの距離延長で、あのマークを受けてのこの結果。

    そして何よりレース映像から伝わる気迫は、着差以上に私達を警戒させるのには十分すぎました。

    ……間違いなく彼女は、クラシック戦線のライバルになる。


    ※短いですが一旦切ります。再開は日付変わって以降の予定

    ライバル逃げウマ娘の名前安価>>60>>62でダイス

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 14:31:06

    ksk

  • 60二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 14:31:50

    ハシレハシレハシレ

  • 61二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 14:31:53

    フィエールライナー

  • 62二次元好きの匿名さん24/01/07(日) 14:33:00

    ラストエンジン

  • 63弥生賞覇者のフェニールカ24/01/08(月) 00:10:29

    ライバル逃げウマ娘の名前dice1d3=1 (1)

    1:ハシレハシレハシレ 2:フィエールライナー 3:ラストエンジン

    性格dice1d4=2 (2)

    1:勝ち気で前向き、活発な性格

    2:礼儀正しく、食えない性格

    3:強い闘志があるが、内向的

    4:何を考えているかわからない



    しかし、一人ばかりを見てもいられません。弥生賞を制した私達は今や追われる立場でもあるのですから……

    皐月賞へ向けて残された時間は少ないですが、入念に調整を進めていきましょう

    dice1d70=62 (62) +トレーナー技能&信頼度補正8

    現在の能力基礎値131に加算

  • 64弥生賞覇者のフェニールカ24/01/08(月) 00:43:41

    現在の能力基礎値:201


    程よい緊張感を持てたおかげか…会心の仕上がりです

    トレーナーさんも「ライバルの存在が君を強くするんだ。それは相手も同じだが…最後に勝つのは君だと信じているよ」と太鼓判を押してくれました


    そして皐月賞当日……心も体も一皮むけた私はパドックでも注目の的になっているようですね……フ

    そんな私にハシレハシレハシレさんが話しかけてきました…

    ハシレハシレハシレの第一声>>67


    一回り成長したフェニールカの身長dice1d50=18 (18) +135cm

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 11:43:22

    ほしゅ

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:12:55

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:18:53

    ふぐ...ふぐ...ふぐを捌くことができるすごいウマ娘...(ライバル捜索中)

  • 68弥生賞覇者のフェニールカ24/01/09(火) 02:29:55

    「ふぐ...ふぐ...ふぐを捌くことができるすごいウマ娘...」ウロウロ

    ……どうやら話しかけられたと思ったのは勘違いだったようです……挙動不審ですし近寄らないようにしま……「あなたですよ!」あ……

    「フェニールカさん、弥生賞ぶりですね!」

    「ハシレハシレハシレさん…そちらも調子は良さそうですね」

    「ええ、おかげさまで絶好調です!」

    話すのは初めてですが、意外に感じのいい人ですね…こういう人が同期にいるのは中々に助かるというか……

    「フェニールカさん、私知ってますよ!あなたの"五つ目の技"のこと……!」

    「えっ」

    「あなたが技の数を売りにしようと、私の武器はこの逃げひとつ!今度は背中を見せてあげますからそのつもりで!」

    な…なんということ……っまさかまだ衆目に晒していないはずの5つ目の特技>>70まで把握されているというのですか……っ

    ハシレハシレハシレさん……ここまで厄介になってくるとは……っ!



    ※特技尽きたら回せる気しないのでよくてダービーまでで終わるかも……

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 02:35:07

    このレスは削除されています

  • 70二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 02:36:20

    このレスは削除されています

  • 71フェニールカ24/01/09(火) 13:48:38

    確かに私の空間認識能力は原子力潜水艦のアクティブソナーもかくやというシロモノですが…一体どこでそれを……

    …明言されたわけでもないのに憂慮しても仕方ないですね。だいたい知っていたところで対策できるようなものでもありませんし、何より……


    私の取る作戦も、もう決まっています


    いざ、皐月賞───


    フェニールカのウマ番dice1d18=8 (8)

    ハシレハシレハシレのウマ番dice1d18=17 (17)

    被ったらフェニールカに+1


    レースダイスdice1d300=202 (202)

    能力基礎値201+やる気好調補正10=211以下で皐月賞制覇


    ハシレハシレハシレの対抗ダイスdice1d300=291 (291)

    ※勝敗そのものには影響ないです

  • 72フェニールカ24/01/10(水) 01:19:32

    「さあ皐月賞、ゲートが開きました!スタートはほぼ揃いました──おおっと、ハシレハシレハシレがやはり行く!大外からでも関係ありません!譲らない譲らない!ハシレハシレハシレ先頭に立ちました!そしてこれは釣られて動くか!デジペンデとトロイアース、サライマグが追いかける!──いやまだ来ている!更に競りかけるのはフェニールカ!フェニールカ、追って2番手につけました!」

    「はっ…上等ですね、フェニールカさん!」

    (バカな……私は何をしているんですか……!?今もハッキリと感じ取れる……弥生賞の時よりも速くなっている、こんなハイペースについていく必要などないのに…っ)

    後から考えると……たぶんあの背中を見たとき、無意識でわかっていたんです。このウマ娘の好きなようにさせたら──負ける。

    「少しペースは落ち着いたでしょうか、依然先頭はハシレハシレハシレ。すぐ後ろにつけましたフェニールカ、少し離れてトロイアース。外目デジペンデ、その後ろにヨイコクラール、内にイエロートイ。少し位置を下げてサライマグ、ここまでが先行集団という格好。1000m通過します、57秒…9!57秒9と出ています!このレースは2000mです!さぁすごいことになって参りました今年の皐月賞、先頭を行くハシレハシレハシレは保つんでしょうか!追いかけた先行集団も相当なハイペースを踏まされています!」

    (やはりペースを落としますか…他の子ならともかく、私の体内時計は誤魔化せません……後ろに付けていたら、気付かずに楽をさせてしまっていたかもしれません……ね!)

    「ここで先頭変わってフェニールカ!フェニールカ先頭に立ちまして残り600mを切りました!」

    「っ……まだっ……!!…っ……」

    (ハシレハシレハシレさん……限界ですね…ペースを落とし切る前に仕掛けられたことでリズムが崩れました……そしてここからは私の……っ……)

    …考えてみたら私、あんなに早く先頭に立ったことってなかったんですよね…。弥生賞で経験したはずの中山コースが、完全に未知のものとなって襲い掛かってくるようでした……

  • 73フェニールカ24/01/10(水) 03:31:08

    「ハシレハシレハシレ後退していきます!フェニールカ先頭!そしてこれは他の先行勢もいっぱいか!前と後ろが入れ替わっていきます!──」

    (心臓の音が地響きのように……他になにも聞こえません……でも…ハッキリと感じる……5つ目の特技『フェニちゃんレーダー』……背後に……ッ……迫る…影ッ……!!)

    「鋭く上がってきたのはグレージュ!バ場の中ほどを通ってグレージュです!内で粘っているのはフェニールカ!フェニールカ苦しいか!グレージュが並んだ!」

    (なんて鋭い差し脚ですか……後方待機とはいえこのハイペースを追走してなお…っ…この切れ味……っ、私も……まだ、まだ……ここ……で…っ…)

    「がんばれーー!師匠ーーーッッ!!」

    (音が…………戻って)

    「っ……ぁあああああああああッ!!」

    「フェニールカ差し返しているー!差し返してまだ粘る!グレージュもがんばっている!グレージュが再度差すか!!外からボダイトロットも来ている残り100mを切った!まだ並んでいる完全に横一線だ!一線だ!!一線のままゴーーーールイン!!!」

    「接戦です!写真判定となりますが──際どいところですが……フェニールカか!僅かにフェニールカ体勢有利か!」

    戻ってきた音は、雪崩のような足音と湧き上がるような歓声でした。

    モヤがかった視界の中で、電光掲示板の一番上に点灯した8番を見た時……その場で倒れ込みたいような──心地よい気だるさを伴った衝動に駆られました。でも──

    「師匠ーーー!おめでとうーーー!!!」

    子供みたいに叫んでるトレーナーさんが目に入ったら…なんだか…笑えてしまって。ようやく私は──右手を、高く掲げました。

    「フェニールカです!1着は8番のフェニールカ!!2着は13番ボダイトロット!3着に18番のグレージュと出ています!勝ったのはフェニールカ!!最後は接戦でした!!フェニールカ!皐月賞を制しましたーーー!!」

  • 74フェニールカ24/01/10(水) 14:03:57

    「師匠!本当におめでとう…ぅぅ」
    「二度目ですね、トレーナーさんの泣き顔」
    ウィナーズサークルで改めて見た顔は、涙と鼻水まみれでした。
    …1回目がレースでもないふぐ料理だったというのは少々気に入りませんが……でも、やっぱり悪くないですね。

    「聞こえましたよ、声援……教え子に対して恥ずかしげもなく『師匠』なんて……でも、ありがとうございました」
    あれがなかったら勝てなかったかも……とは、さすがに恥ずかしくて言えませんでしたが。

    「俺だけじゃない。たくさんのファンが、フェニールカ師匠の名前を呼んでた──今も。これから、もっとな」
    そう言われてスタンドを見上げたのですが……視界が潤んでよく見えませんでした。怒号のようですらある歓声だけが、聞こえて……
    「な、泣いてるのか師匠!?」
    「うぅうっるさい…っです……、師匠って…!呼ぶから……っ気が…抜けちゃうじゃないですかぁっ…」
    照れ隠し……です。嬉しくて泣いたのなんて、初めてでしたから……

  • 75二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:21:33

    師匠属性ウマ娘は珍しい
    フェルーニカちゃんがんばれ

  • 76身長153cmのフェニールカ24/01/11(木) 02:37:57

    ※超々今更所属寮決めdice1d2=2 (2)

    1:美浦寮 2:栗東寮


    「逃げ……ですか?ダービーで……?」


    その日は日本ダービーへ向けてのミーティングでしたが、私はどうにも前向きになれずにいました。


    先日の皐月賞、勝ったとはいえハナ差の接戦……レース内容に関しては、とても褒められたものではありません。

    あの序盤の競り合いは…ハシレハシレハシレさんの気迫に引っ張られて、自分のレースを投げ出してしまったようなものです。


    普通のレースでならそれでもいいかもしれません。でも次のレースは日本ダービー。誰もが目指す夢の最高峰です。もし同じミスを犯したら、今度こそ…無様に沈んでしまうかもしれない。

    そんな不安をトレーナーさんに打ち明けたら、少し考え込んでからこの提案をしてくれました。


    「そうだ。と言ってもこれまでのスタイルから大きく変えるわけじゃない」


    慎重に言葉を選んでくれているのが表情でわかります。初めて会った日からよく見慣れた……大人の顔です。


    「さっき話してくれた通り、事前の作戦をいきなり放棄するのは、確かにあまりいいことじゃない。でも、ししょ…フェニールカはあの時、そうすべきだと感じたから、スタートから動いていったんだ。そうじゃないか?」


    「……そう、です。あの時…ハシレハシレハシレさんの……あの背中を黙って見送ったら、二度と追い付けないと…そんな…気がしたんです」


    「そう……曖昧でも、それは立派な勝負勘なんだ。…そして君は勝った。予定とは違っても、ハシレハシレハシレの狙いを──ペースを落として逃げ切るという策を、見事に打ち破ってみせた。だから……」


    トレーナーさんは一旦言葉を切ります。あの日、ウイニングライブでまで涙を流していた人とは思えないほど…頼もしく見えます。


    「これからは同じ展開を、始めから作戦に組み込んでおけばいい。手の内に入れれば……ミスじゃなくなる。そうだろう?」


    重さを込めて、押し出すように話す。そのギャップがなんだか可笑しくて…ミーティング中だというのに、笑ってしまいました。

  • 77二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 13:55:23

    このレスは削除されています

  • 78フェニールカ(栗東寮)24/01/12(金) 00:42:55

    フェニールカの髪の長さdice1d3=3 (3)

    1:短め 2:長め 3:メチャ長い


    「あっ!『師匠』じゃないですか!お見舞いに来てくれたんですか?嬉しいです!!」

    「師匠って、あなたまで……からかわないでください……ハシレハシレハシレさん」


    逃げを視野に入れたトレーニングを始めて少し経ったオフの日。私は双方のトレーナーさんから許可をもらって、ハシレハシレハシレさんに会いに行きました。

    ……行き先が保健室になるとは思ってもいませんでしたが。


    「からかうだなんて!皐月賞、あんな勝ち方しておいて謙遜なんてダメですよー?そ・れ・に〜、トレーナーさんにも師匠って呼ばれてるらしいじゃないですか!よっ!ふぐ刺し大将!」

    「〜〜っ!それよりっ……大丈夫、なんですか…?」

    「あはは!大丈夫ですよー。疲労が溜まってるんじゃないかって話ですから、心遣いは無用です!」

    「ならいいんですが……自愛してくださいね……」

    「ありがとうございます!ところでフェニールカさん、私に何か相談があるんですよね?」

    う。皐月賞パドックでのことといい、この人は妙に勘がいいですね……観念しましょうか……。


    「──逃げる?フェニールカさんが?」

    「仮にというか…私がそうしたらどう思うか、聞いてみたかったんですが……」

    「いやいや…流石にその真剣な顔で『仮に』は通らないですよね?でも……逃げ、ですかぁ…。なんだか、そこまで意外な感じもしませんね」

    「そういうものですか?」

    「そうそう!なんでかはわからないですけど……っていうか、ライバルの私にこんな話していいんですか?」

    「あ……」


    言われてみれば、ちょっと考えなしだったかも……しれません。でも……なんというか……

    「あなただったら、なにを聞いても変わらずに……ブレずにいてくれると思ったんです」

    「……なんか照れますね!」

    あははと笑いながら、少し目が泳いで。

    そしてふいに──驚くほど真剣な声で──私のライバルは言いました。


    「……実は私、凱旋門賞を目指してるんです」

  • 79二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 09:39:17

    このレスは削除されています

  • 80フェニールカ24/01/12(金) 21:03:40

    「あなたが常に先頭を駆けるのは……誰よりも遠く、海の向こうを見ているから、だったんですね」


    「いいですねぇそれ……あぁ、でもそれだとフェニールカさんに先を越されちゃう感じになりません?」


    私2回負けちゃってますし……とおどけて見せながら、その目は煌々と燃えています。

    夢を語る者の顔とは、これほどまでに。


    「私の目標はあくまでクラシック三冠ですから……とりわけ今は、ダービーを勝つことだけです」


    「道は違えど、というアレですね!」

    そうですねと相槌を打つと、少しの間…沈黙が流れました。

    口に出さずとも、互いの存在が新たな熱を育むことを全身で感じていたのです。


    ただ言葉を必要としない熱だけが、私たちを静かに心地良く灼いて……。やがて打ち合い、火花を散らす。


    「…ありがとうございます、ハシレハシレハシレさん」

    「ふっ…こちらこそ、フェニールカさん!……強い貴方でいてくれて……本当にありがとうございます」

    「…ふふ。それでは、日本ダービーで」

    「ええ!あっそういえば!……凱旋門賞の件はまだ秘密ですよ?」

    彼女の瞳が一際強く私をを突き刺し、不敵な笑みを浮かべます。

    「なんてったって…日本ダービーの勝利者インタビューで発表する予定なんですから!」



    フェニールカのやる気UP 好調→絶好調

    レースダイスに+20の補正


    トレーニングdice1d80=53 (53) +トレーナーの技能&信頼度補正8

    現在の能力基礎値201に加算


    フェニールカの逃げ適性がUP!!

  • 81フェニールカ24/01/13(土) 02:10:51

    現在の能力基礎値:262


    ハシレハシレハシレの身長dice1d50=7 (7) +135cm


    〜日本ダービー当週・共同会見〜


    ──フェニールカさん、"無敗の皐月賞ウマ娘"という立場で臨む日本ダービー、二冠目に向けて自信のほどはいかがでしょうか。

    『はい……ええと、正直なところ実感がないんですが…。皐月賞の時も、本当に強敵ばかりだなという感じで…ええ、それで今度はダービー、ということで……更に手強いな…と思います』


    ──先ほど、仕上がりは万全とのお答えいただきましたが、それでも決して楽な戦いではないと。

    『そう、ですね。私たちが進むのと同じに…それぞれが強くなりますから。でも──皐月賞でも…そうでしたし、ですから…その──勝ち……ますよ』


    ──先日、青葉賞を制した〇〇さんが"ダービー殴り込み"と称して、フェニールカさんをはじめとした皐月賞組にライバル宣言をしましたが、これを受けていかがでしょうか。そのほか特に意識するライバルはいるんでしょうか。

    『はい、もちろん……全員がライバル──とても強い、ライバルです。その全員に勝つ、勝ちたい……そういう……ウマ娘でいたいですね』



    「師匠……相変わらず謙虚だけど、心なしか堂々として、覇気が出てきてて……」

    「トレーナーさん……まさか会見映像だけで泣いたりしませんよね……?」



    青葉賞を勝った〇〇の名前>>82>>84からダイス

  • 82二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 11:33:35

    ジュラシックアワー

  • 83二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 11:36:34

    ブラッドホーク

  • 84二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 11:38:08

    キタハラジョーンズ

  • 85フェニールカ24/01/13(土) 22:37:01

    青葉賞勝ちウマの名dice1d3=1 (1)

    1:ジュラシックアワー 2:ブラッドホーク 3:キタハラジョーンズ


    ──ハシレハシレハシレさん、先日の模擬レースでは前年度ダービーウマ娘を相手に先着していたように、今まさに絶好調というところですが、ダービーへの展望をお聞かせいただけますか。

    『はい!えー、まあ模擬レースは模擬レースですからね。ずっと尊敬してた先輩と競えるようになってとても嬉しいですが、それはそれ、です。特に私は弥生賞・皐月賞と負けちゃってますし!ですから、ダービーは完全にチャレンジャーのつもりです!』


    ──出走メンバーの中で、特に注目をしているライバルというのは、どのウマ娘になるんでしょうか。

    『はい!あのですね、私皐月賞11着だったんですよね!だからあの時前にいた子は全員格上だと思ってますし、あるいは別路線からの刺客!そちらも怖いですね。でも一番を挙げるならやっぱりフェニールカさんです。私2回負けてますし、なんたって無敗の皐月賞ウマ娘ですから!』


    ──最後になりますが、日本ダービーという一生に一度の大一番に向けて、意気込みをお願いします。

    『はいっ!私、本当に勝ちから遠ざかっててすごくすごく悔しいです!負けた相手全員にリベンジしたいし、もう絶対負けたくない!なにより、自分の走りを、夢を見捨てないでいいんだーって、信じたいので!ぜっったいに勝ちたいです!ハシレハシレハシレ!でしたーー!!』



    「ふふ。遥かに広い夢を抱えながら、それをおくびにも出さない……。役者ですね」

    「師匠、何か知っているのか……?」

    「はい……秘密ですが」



    グレージュの一人称dice1d4=4 (4)

    1:あたし 2:僕 3:俺 4:特殊

  • 86二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 01:48:34

    このレスは削除されています

  • 87フェニールカ24/01/14(日) 12:47:19

    ──グレージュさん、かねてより目標とされてきた日本ダービーへの出走となりますが今のお気持ち、自信のほどはいかがでしょうか。

    『──む。拙者、感無量である。…自信は、ある。……。う……すまぬ、以上だ。』


    ──皐月賞では3着までほとんど着差がありませんでした。その一人として、逆転の心づもりや上位勢としてのプレッシャーはありますか。

    『む……?いや。拙者は…特にない。……拙者の走りを…するだけだ』


    ──柳生トレーナーから頂いたお話では、皐月賞を制したフェニールカさんを特に意識しているとのことでしたが。

    『!!……む。フェニールカ…殿は。捉えたと……思った、が……底力を……見誤っていた。此度は…差し切らせてもらう。1着も……もらう。以上だ』



    「…さ、侍みたいな子だな……」

    「SNSでも話題になってますね……また厄介な相手が増えました」

    グレージュさんは共同通信杯でも見事な差し切り勝ちを決めています……直線の長い東京コースでこそ真価を発揮してくるでしょう。


    グレージュの身長dice1d50=47 (47) +135cm

  • 88フェニールカ24/01/15(月) 00:06:20

    ──ジュラシックアワーさん、青葉賞の勝利者インタビューでは、堂々とした"殴り込み宣言"が印象的でした。いよいよその日本ダービーですが、勝つ自信というのはどれくらいでしょうか。

    『自信だァ?100パーだよ。走る前からイモ引くようならここまで来てねぇだろ。まぁ見とけってな』


    ──生涯に一度の大舞台でもプレッシャーはないと。

    『さあな。メンバーにはまだ手の内残してるヤツもいんだろーし、とにかく予想通りにゃ行かねえだろ?それが楽しみなんだよ』


    ──出走メンバーの中では最年長のジュラシックアワーさんですが、そういった目線からは今回の日本ダービー、どのように考えますか。

    『あぁ?年齢で走るわけでもねぇだろに……でもまぁ、アタシはよ。この走れる身体に生まれてから、レースはバカほど見てきた。先頭でゴールするウマ娘に憧れた。そんでデビューしてよ、ずーっと見て来た中でもなァ……ちっとも引けァ取ってねぇよ、このクラシック世代はよ。おっと…でも勝つのはアタシだ。忘れんなよ』



    「くっ…顔が怖すぎて内容が入ってこない……強敵ですね」

    「目を閉じて音だけ聞こう!頑張れ師匠」

    「…………。」



    ジュラシックアワーの身長dice1d50=11 (11) +135cm

  • 89フェニールカ24/01/15(月) 03:41:44

    フェニールカ    153cm

    ハシレハシレハシレ 142cm

    グレージュ     182cm

    ジュラシックアワー 146cm


    夢、絆、信念、誇り。──各々が抱くそれらをすべて、ターフに乗せて走りましょう。

    傷、涙、屈辱、猛り。──胸に刻んだそれらを焚べて、ダービーを。日本一の大レースを。

    私たちの炎で、照らしましょう。


    〜日本ダービー・パドック〜


    「…あの、ジュラシックアワーさん……ハシレハシレハシレさん……」

    「んだよ?」「はい?」

    「なんだか私達3人……変な目立ち方をしているような」

    「そりゃ目立つだろーよ。無敗皐月賞ウマ娘にド派手な逃げウマ娘、挙げ句の果てに殴り込み宣言の荒くれだぜ?っつーかアタシのことはジュラって呼べよ、長ぇだろ」

    …そうではないです……いや、確かにジュラ…さんの顔が怖いから、というのもあるかもしれませんが…


    「…なんというか……ちっちゃいものクラブ……というか…」

    「ああー!言われてみれば私たち3人とも小さめですね!チームとか組んじゃいます?ジュラさんが釣ったふぐを、フェニールカさんが捌く!私は食べる担当で!いやぁ美味しそうですねぇ〜!」

    「組まねぇーよ。っつーかなんでアタシの趣味知ってんだ」


    ダービーのパドックとは思えない緊張感のない会話をしてしまっていますが……それぞれの心には押し隠した炎が燃えて……燃えて…いるんでしょうか、これ…


    それと……私達を後ろから見つめる、殺気にすら近い気配…視界から外れようとしてもフェニちゃんレーダーでわかりますから……182cmありますし……グレージュさん……普通に怖いです……うう、差し切られそうな気迫です……


    (競い合う相手を前に、あれ程朗らかに……!拙者も倣いたいものだが……拙者、口下手なのだ……く……グレージュ、不甲斐なしッ!!)


    ウマ番ダイスdice4d18=12 10 5 13 (40)

    フェニールカ ハシレハシレハシレ グレージュ ジュラシックアワーの順に決定

    被ったら後の方に+1 18で被った時だけ-1

  • 90フェニールカ24/01/15(月) 14:18:21

    「んじゃアタシは他のヤツらにもアイサツして来んぜ」

    「あっ私も!ファンの皆さんに元気な姿を見せてあげないと!フェニールカさんも!ファンサ大事ですよ!」

    2人と離れると……徐々に心臓が早鐘を打ち始めました。この感覚は……覚えがあります……皐月賞の…あの中山の最終直線と同じ……

    「っ……ふ…私も結構図太い…ですね……皐月賞では……なんともなくて……今、さら…緊張が来るなんて…ハッ、ハァ……」

    呼吸が…浅く……っ音が…消える……っ頭が、真っ白…に……

    「あの子が師匠?」「へぇあの子師匠って呼ばれてるんだ」

    「カワイイね」

    「メイクデビューのライブで爆発したらしいよ」「なにそれ匠じゃん」「また見れるかなぁ」

    「フェニールカーッ二冠取っちまえーッ」

    「俺さぁ動画見たよ魚捌いてるやつ」「それレース関係ないですよね?」

    「シャイな感じがこう…来るものがあるね」

    「皐月賞いい根性してたよな」「ダービーは距離長いかも…」

    「うーん36点かな……」

    「ガンバレッ」「応援してるぞーーっ」「がんばれー」


    声が…聞こえました。ああ…まずは、深呼吸ですね。

    「ふぅー……。やはり…効くものですね。──それにしても、みんなして勝手なことばかり……ふふ」


    ウマ娘達が引き上げていきます。

    ……自爆で怒られてからというもの、目立つことには遠慮がちでしたが、ダービーですし……少しくらいならいいでしょう。

    「皆さん、応援ありがとうございます!……勝ってきます!!」

    宣言に、歓声が返ります。

    ……もしかしたら、ライブで歌う時より大きな声が出ていたかもしれません。


    …ああ、とうとう、日本ダービーのゲートが開きます。

    作戦は…開けてみてのお楽しみ、です。


    dice1d400=85 (85) 能力基礎値262+やる気絶好調補正20=282以下で二冠達成

    ハシレハシレハシレ グレージュ ジュラシックアワーの順でライバルダイス

    dice3d400=324 110 135 (569) 例によって勝敗自体には影響なし

  • 91二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 16:41:15

    このレスは削除されています

  • 92フェニールカ24/01/16(火) 01:11:20

    『……全てのウマ娘が目指す頂点、日本ダービー。第XX回東京優駿。全ウマ娘、枠入り完了です……緊張の一瞬。──スタートしました!』
    「オラァ!」
    (!?…あなたが逃げるんですか……!)
    『絶好のスタートを切ったのはジュラシックアワー!先行から追込まで自在に結果を残している彼女ですがなんと今日は逃げを選ぶか!しかし当然!猛然とハシレハシレハシレも行く!先頭のポジションは渡さないとばかりに突っ掛けた!』
    「ハッハァ。──行きたきゃ行けよ」
    「えっ!」
    『あっさり譲るー!この掴みどころのなさ!これこそが彼女の持ち味!スッと下がって離れた2番手の位置に!さあそして前に残されたハシレハシレハシレは落ち着きを取り戻せるかどうかというところです!』

    (初っ端からかき乱してくれますね……ですがペースは全体的に落ち着いています……さすがにこの距離となると皆さん慎重になりますか……。…っ!)
    首筋に突き刺さる気配に思わず振り返ってしまいたくなりますが、正体はわかっています。これほどの殺気を放つのは、メンバー中1人だけ。
    (グレージュさん……徹底的にマークしてくるつもりのようですね。立場が立場なので覚悟はありましたが…)
    規則正しい呼吸音がすぐ後ろで聞こえます。その音は明らかに、ひとつの意思を示していました。
    (此度は……逃さんッ!!)

    『──バ群はそれほど散らばらず、きれいにまとまった展開です。先頭は変わらずハシレハシレハシレ、2バ身半ほど空いてジュラシックアワー。3番手がコックインダスト、その外並んでショーリノチカイ、5番手に皐月賞ウマ娘フェニールカ。そのすぐ後ろにグレージュ、ここまでが先行集団──1000m通過しまして、通過タイムは──』
    (60秒3……このペースなら潰れることもないでしょう……ハシレハシレハシレさん、しっかりこの距離のペースを作ってきましたね…ふふ……あとはいつ仕掛けるか…ですが…)

  • 93フェニールカ24/01/16(火) 12:54:19

    『ここから第3コーナー!勝負どころを探るように各ウマ娘が動き始めます!真っ先に外をまくってきているのはトロイアース!先頭を行くハシレハシレハシレ!だが2番手のジュラシックアワーがジリジリ差を詰めプレッシャーをかける!』
    (末脚勝負では分がありません……早めの仕掛けは絶対……ですが、早すぎれば自滅まっしぐらの一発勝負……。狙いは…ジュラ…さん……あなたです……!)

    『さあいよいよ4コーナーを回る!ここでジュラシックアワー!ジュラシックアワー一気に仕掛けた!ハシレハシレハシレ抵抗していますが──更に後ろフェニールカ!まったく同時に外目に出して──並びかけている!またすぐ後ろグレージュも続いた!』
    「はッ……アタシをマトにするたぁいい度胸じゃねぇか!皐月賞ウマ娘さんよぉ!」
    (読み通り、抜群の仕掛けですね……正直勘頼りの賭けでしたが…そしてっ……!)
    『残り600m!ここでフェニールカ先頭に変わった!レースはここから一気に動くぞ!現在2番手はグレージュ!フェニールカに付いたまま直線に入るか!内を突いたのはジュラシックアワーだ!目の前には府中の長い直線、2mの急勾配!そしてグレージュも外に回ってスパートしている!後方勢も続々と追い上げてくる!ダービーの栄光は誰の頭上に輝くのか!すべてを賭けた!運命の最終直線だぁーーっ‼』

  • 94フェニールカ24/01/17(水) 00:44:24

    (あっさり抜かれちゃいましたー!でも皐月賞とは違う、脚は残せてる!一度抜かれたら逃げが終わるなんて……!)
    「おもわないでくださいよーーっ‼はぁああああーー!」

    『最内からハシレハシレハシレも再度追い上げる!しかし前は3人の追い比べになったか!400mを切って先頭はフェニールカ1バ身リード!ジュラシックアワーとグレージュが内と外から猛追をかけるー!』

    「…ッ上等だァ!出し切ってやるよ!ォオラァアアァッッ!」
    (十二分!射程圏内ッ!拙者の脚ならば──!)
    (やはり来た……!でも……届かせ…ませんっ…!何故なら……あなたは──!)

    『──しかし!縮まらない!縮まらない!グレージュ懸命に追うが半バ身の差が埋まらない!このまま最後まで行ってしまうのか!残り200mを切った!止まらない止まらない!これは強い!皐月賞ウマ娘が!更に強くなって今!スタンド前に帰ってきた!フェニールカ!フェニールカ先頭のままゴーーールイン!!フェニールカ!日本ダービー制覇!!栄光の二冠目を勝ち取りました!!!』

  • 95二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 01:40:23

    このレスは削除されています

  • 96フェニールカ24/01/17(水) 13:07:55

    (…、なんでしょう、前と……違う……身体は沸騰しそうに熱いのに、頭は不思議なほどスッキリと澄んでいて……ああ、観客席の一人ひとりまで……よく見えますね)

    『フェニールカ右手を掲げています!勝利を!二冠目を堂々と示すVサインです!!そしてスタンドからは…これは"フェニールカ"コールです!日本ダービーの勝者を、二冠達成の偉業を!7万を超える大観衆が祝福しています!』

    トレーナーさんは……また泣いていますね…。大の大人が号泣する姿はどうにも慣れませんが、これも勝利の余韻の一部……でしょうか。

    「グスッ……すごかったよ、師匠。……本当に、強くなった」

    ──ああ…どうしましょう。デビューから3勝を数え、勝利の味にも少しは慣れたと思っていたのに……嬉しくてまた…泣いてしまいますね……。

    「ああ……泣いていいんだよ。それだけ大きいことをやったんだから……それに、トレーナーだけ泣いてたら恥ずかしいしな……ハハ」

    クラシックレース。一生に一度の夢の舞台。その旅路は、涙なしには通れないものなのかもしれません。
    勝つにしても、負けるにしても……

  • 97フェニールカ24/01/18(木) 00:16:31

    レース後、控え室で休んでいると、不意にノックが響きました。
    「フェニールカ殿」
    「……グレージュさん」
    「休息中に…すまぬ。どうしても……聞きたかったのだ」

    ターフではあれほどの気迫を放ち追いかけてきた身体が、今は抜け殻のように頼りなく見えます。

    「何故だ……。……何故なのだ……。何故ッ……!」
    大きな身体を震わせて、敗者もまた……涙を流します。

    「何故また……拙者は!足り、なかった……!」
    「……あなたのマークは…完璧でした。凄まじい、集中力でした。……だからこそ……私の早仕掛けにも、合わせられてしまったからこそ」
    そう…あれは賭けでした。

    「削られ……末脚が…鈍ったと……いうのか……」
    「私自身、あの早仕掛けで潰れない保証はありませんでした……ですが、それしかないと思ったんです」

    「師匠は皐月賞のあと、グレージュさんの末脚を随分怖がってたからなぁ……」
    「ちょっと、トレーナーさん……!せめて警戒したと言ってください……」

    気の抜けたところを見せてしまいましたが……グレージュさんは納得がいったのか、既に落ち着いた様子で微笑んでいました。

    「フェニールカ殿……有難う。拙者も…また強くなる。夏を越え、再びまみえたならば……斬り結ぶとしよう」

    言い方は物騒でも、とても爽やかな約束を残して、グレージュさんは去っていきました。

    ──こちらこそ。また……闘いましょう、必ず。

  • 98フェニールカ(二冠)24/01/18(木) 11:20:57

    日本ダービー翌日。
    私達は、トレーナー室でささやかな祝勝会をすることにしました。
    もちろん、今後のミーティングも兼ねています。ライバル達やファンの皆さんから貰った熱を冷ましたくなかったので……。

    「よォ。奇遇じゃねーか」
    トレーナーさんと買い出しの帰り、よもやそのライバルのひとりに会うことになるとは……。

    「ジュラさん、昨日の今日で……疲労とかないんですか」
    何をしてきたのか……服があちこち汚れて、破けているところもあります。
    「おぉよ。アタシの回復の速さはトレーナーのお墨付きなんでな。っつーかその荷物……スキヤキだろ!アタシにも一枚噛ませろよ。肉なら持ってっからよ」

    その格好で持ってる肉とは一体……と思いながらトレーナーさんの顔を見ます。
    その表情は明らかに「師匠がいいなら問題ないよ」と言っていました。まあ…そうなりますよね。

    「構いませんが……さすがにシャワーくらいは浴びてきてくださいね」

    その後、ジュラさんが言うところの「あっと驚く動物の肉」を加え……いつもより少し賑やかなすき焼きパーティーになりました。
    ……あと、キレイにした状態で見てわかったのですが、このひとの私服はちょっと変ですね。

  • 99二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 14:01:18

    ふぐ料理じゃないのか……

  • 100フェニールカ24/01/19(金) 01:12:07

    ライバル達の日本ダービー着順※出すの忘れてた…
    グレージュ2着 ジュラシックアワー3着 ハシレハシレハシレ6着

    「やっべ、もうこんな時間かよ」
    「何か予定が?」
    「おォ。ハッシー…ハシレハシレハシレの見舞いにな」
    ……寝耳に水の知らせです。

    「お見舞いって、まさか故障……ですか?」
    「どーだろなあ……アイツ皐月賞のあとも保健室いたろ?疲労だかって。脚元ァ弱い体質なのかもな」
    ベッドの上で夢を語る彼女の瞳を思い出します。
    あの熱がある限り彼女は……ハシレハシレハシレは、なにがあってもターフに戻ってくるはずです。

    「それじゃあ……私からも、お大事にと伝えておいてください」
    「……オマエらって割と仲良いのな。わーった、伝えとくぜ」
    じゃな、と言って去っていきますが……あ、戻ってきました。
    「オマエ菊花賞も来るよなあ?二冠だもんなァ。ハハッ、楽しみにしとくぜ……三冠目前で掠め取るってのも悪くねぇ」
    「……!」

    「……行って、しまいましたね」
    「ああ…メロン持ってたなあの子……って、師匠?」
    「持ってましたね……。…はぁ。それにしても……」
    去り際に随分と煽ってくれたおかげで、私も戦闘モードに入ってしまいました。
    こうなってしまえばもう「鉄は熱い内に打て」……ですね。
    「トレーナーさん……やりましょう、菊花賞を獲りに行くための──作戦会議を」
    「!……ああ。やろうか、フェニールカ」

  • 101二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 07:40:47

    >>99

    危険だし…

  • 102フェニールカ24/01/19(金) 19:04:01

    「さて、まず決めるべきことは……夏合宿を含む長いトレーニング期間、その方向性だ」

    「はい…それはトレーナーさんにお任せします」

    ことトレーニングに関してはもはや彼を疑うことはありません。返事が食い気味になったのは少々気恥ずかしいですが…。


    「うん…ただ鍛えるだけならそうなんだが」

    トレーナーさんがホワイトボードを取り出します。そして書き込み始め……その文字列は私にとって身に覚えのあるものでした。

    「君の担当になって間もない頃に教えてもらった"5つの特技"だが……聞いた時から不思議ではあったんだ」


    1.群を抜いて頑丈な体質……これに由来して肉体的苦痛に対する恐怖心が薄いと思われる。


    2.極めて正確な体内時計……今まで走ったレースのラップタイムを自己申告させてきたが、1ミリ秒の狂いもない……驚異的というほかない。


    3.ウイニングライブにおける自爆芸……これについては彼女の過去に関わるデリケートゾーンであり、現状違法行為にあたるため封印中なので考慮外。


    4.ふぐ調理免許取得……ふぐを捌けるだけでも大したものだが、すでに全都道府県でふぐ料理の提供ができると聞いた時にはひっくり返るかと思った。


    5.桁外れの空間認識能力……かなり複雑で分析が難しいが、自身の周囲20mほどの範囲ならレース映像を見ることなくおおよその隊列を把握できていた。


    こうして羅列すると……見た目には地味ですが、得難いものばかりです。

    「私って結構すごいんですね……?」

    「いやそうではなく……いや、確かにすごいが……むしろ『すごすぎる』と言うべきだと思う」

    そう話す口調こそ平常通りですが、いつになく心配そうな表情です。

    「考えてみてくれ。ふぐ免許ひとつ取っても、全国でというのはとても時間と労力の要ることだ。そして君はそれをしながら……トゥインクルシリーズを走るウマ娘としても、もはや世代筆頭に数えられる存在だ」


    確かに……そう考えると、もはや不自然な気さえします。

    「そして、契約してから今までのフェニールカを見て……確信したことがある」


    「フェニールカ師匠は……特技の代償としてdice3d2=2 2 2 (6) の弱点を抱えているんだ」

  • 103弱点6個のフェニールカ24/01/20(土) 00:26:04

    「私に……6つの弱点ですか?」

    なんですかそれは……特技より多いじゃないですか……


    「いきなり弱点と言われると不安になるかもしれない。だが実際のところ、フェニールカはここまでしっかり勝ってきている。今までで通りのトレーニングでも、菊花賞では十分勝負できると思う……というより、恐らくそのほうが確実なんだ」

    元々長距離は君にあつらえ向きの舞台だしな、と付け加えたところで…トレーナーさんの表情が少し曇ります。


    「君は…俺と一緒にクラシック三冠を取りたいと言ってくれた。だからこれは……俺の勝手な願いなんだよな……」

    いつもは言葉に迷いのない人なんですが……ここまで歯切れが悪いのは初めてかもしれません。


    「……トレーナーさん。私が三冠を目指す理由……もうあなたに話していましたっけ?」

    「……いや。三冠に憧れる子は多いから、そういえばあまり気に留めていなかったな」

    「では…改めて、お話ししましょう」

    たぶんとても大事で、必要なことです。


    「隠さず全て話すので……終わったらトレーナーさんも教えてくださいね。あなたが悩んで、迷っていること……その全部を」

    「!……わかった。でも、あまり期待はしないでほしい。トレーニングメニューならいくらでも喋れるが、自分のこととなるとどうにも上手く話せなくてな……」

    それはそれで…逆に期待してしまっている私がいます。


    「コホン。私がクラシック三冠を目指す理由は……>>106

  • 104二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 02:30:55

    このレスは削除されています

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 04:20:08

    このレスは削除されています

  • 106二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 10:37:34

    ティアラ路線への期待を親やトレーナーと会う前に走ってた模擬レース見た人たちなどから押し付けられ続けたことへの反抗

  • 107幼い頃のフェニールカ24/01/20(土) 18:08:56

    超々々今更フェニールカ師匠の学年dice1d2=2 (2)

    1:中等部 2:高等部


    きっかけは、子ども同士でのなんてことないかけっこでした。


    その日は沢山の相手がいて……まあ鬼ごっこのようなことをしていたわけです。終盤、周りが疲れてくるほど、私は持ち前のタフさで水を得た魚のように駆け回りました。

    ……結局、鬼役の私が全員を捕まえることで決着になりました。流石に私自身も疲れ切っていたのを覚えていますが。


    当時は本格化も来ていなかったし、厳密に競走者の素質がどうこうというものでもなかったとは思いますが……とにかくその日から私は、ご近所の期待の星になったのです。


    特に私の両親は"あの"トリプルティアラウマ娘の大ファンだったので、私に走りの才能があるという話になったらもう……まさに掛かり通しという感じでしたね、よく覚えています。


    私自身としても走るのは好きでしたが……大レースへの憧れのようなものは、実のところそこまでなかったんです。

    (ふぐ料理に興味がありましたし……)

    「将来はトリプルティアラ」などと軽々しく言えるものではないと思っていましたし……

    思い返せば、結構ませた子どもだった気がしますね。

    そのせいかもしれません。周囲からの期待の視線と、その先に見ているものを察しては……曖昧なままに応える日々でした。


    そうこうしている内に本格化が来て…トレセン学園に入るまではあっという間でした。

    ……決定的だったのは、あの面接でのことでしたね。

  • 108フェニールカ24/01/21(日) 02:00:48

    その頃にはもう、周囲の期待に対しても自分なりに折り合いは付けていたので……実家を離れてトレセン学園に来ること自体は満更でもありませんでした。
    強い相手と走れることへの期待もありましたし……かなり前向きな気持ちで面接に臨めていたと思います。

    問題は両親が揃って面接についてきたこと……それだけなら少し過保護で恥ずかしい、で終わったんですが……

    「ウチの娘はきっっと!トリプルティアラを穫れる逸材ですので!」
    「是非!よろしくお願いします!!」
    ピキーン。

    ……これです。今でも思い出すたび恥ずかしくて……ベッドの中でモゾモゾすることがあります。本当に……それだけで済めばよかったのですが。

    私のささやかな訂正も虚しく、学園内でちょっとした噂になり……なまじ能力テストで好成績を出していたのも手伝ってか、あれよあれよという間に『ティアラ路線の有力ウマ娘』ということになっていました。

    こうなるともう……その、かなり大変です。
    クラスメイトからは比較して謙遜されるわ、教官に『桜花賞対策にスピード重視の特別メニュー』を受けさせられるわ……

    皆、いい人たちだったんです。……だからこそ、「ティアラなんてどうでもいいから好きに走らせて」なんて……言えるわけがありません。

    ……だから、私がクラシック三冠を目指し始めたのは……そうしたプレッシャーへの抵抗であり、ちょっとした反抗期のようでもあり……言ってしまえば、八つ当たりだったのかもしれません。

    「そして大きな転機は──トレーナーさん、あなたに出会ったことでした」

  • 109フェニールカ師匠24/01/21(日) 13:31:17

    「そうか……あの時のことは俺もよく覚えているよ。ティアラを期待されている子が、とても真剣な眼で『三冠を取りたい』と言ってきたんだ……半端には対応できないと思ったよ」
    「はい……ふふ。思えば、最初の頃は少し厳しかったですね」

    子どもじみた反抗で周囲の期待と逆を行く私が、実のところあなたの眼にどう映っていたか……あえて聞きません。
    あなたはトレーナーとしての……何よりも実際的な形で、真摯に応えてくれたのですから。

    トレーナーさんが付いて、長いトレーニング期間を経てデビューして、走り続けるうち……周囲の視線も、私の意識も変わっていきました。

    そしてあの皐月賞の日……私の勝利に涙を流す、あなたを見た日。私は初めて……夢のために走ることを知ったんです。

    「両親には驚かれてしまいましたけど。……あの日の夜、電話をもらったんですよ」

    『フェニールカは私たちが思ってたより、ずっっっとすごい子だったのね……』
    『自分で選んだ道を貫き通すのは難しいことだ……いいパートナーに出会えたんだな。……大切にしなさい』

    ありがとう、と言いたかったんですが……言葉になりませんでした。……あの日は、人生で一番泣いた日だったかもしれませんね。

    「だから、トレーナーさん……あなたが私に夢を見るなら」
    真正面から見つめます。今度は私が、あなたの夢をこの瞳に映す番。

    「私は、それを叶えるために走りたいんです」

  • 110二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 18:10:33

    このレスは削除されています

  • 111フェニールカ24/01/22(月) 04:04:07

    「困ったな……そこまで言ってもらえるとは……ううむ」
    トレーナーさん……。もしかして……照れてます?

    「まず、俺は……担当したウマ娘の潜在能力を最大に引き出すことが、トレーナーの使命だと思っている……ここまで君とのトレーニングでも、そうしてきたつもりだ」
    それは……とても実感できます。

    「そんなトレーナーであることが俺の理想で……夢、だと思う。だが……今はそれ以上に、フェニールカというウマ娘に……君の走りそのものに夢中なんだ。──弱点も克服したら、きっともっと強くなれる…。そうなれば三冠はもちろん、その先もずっと……強く、長く、輝いていけると思うんだ」
    「!…………」
    いきなりの褒め殺しに驚いていますが、私は元気です。

    「でも……トレーナーが勝手に夢を押し付けるなんて、ただのわがままだろう。そう思っていたんだが……そうか……」
    あ…やっぱり泣いちゃうんですね……今回は頑張ってましたが……大丈夫ですよ、収まるまでちゃんと待ちますから。

    「ふぅ……すまない。……今、改めて俺からお願いさせてくれ」
    「はい……きっとできますよ、トレーナーさん」
    「俺は……トレーナーとして、フェニールカのファンとして。君の一番の輝きをこの眼で見たい!だから……俺と一緒に、全ての弱点を克服して──最強になってほしい」
    「……ありがとうございます。……きっと……なれます、あなたとなら」

  • 112二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 11:56:44

    弱点が何か気になってきた

  • 113フェニールカ修行回24/01/22(月) 14:28:38

    その後日、私たちは外出届を出して……人気のない山奥に来ていました。

    「師匠はこんなところで修行してたのか……」

    そうです。この秘境こそ>>7の鍛錬の舞台……フェニールカというウマ娘の基礎を作った場所と言っても過言ではありません。

    「あの……今師匠と呼ばれると、どちらがトレーニングするのかわからないので……」


    ここに来た理由は2つあります。まずひとつはメディア避け。二冠ウマ娘に弱点が6つもあると知れたら、どう騒がれるかわかりませんから……

    結局夏合宿には行くので、気休め程度ですが……避けられるうちは避ける方針です。

    そしてもうひとつの理由ですが……


    「トレーナーさん……『より踏み込んだトレーニングのために、フェニールカを形作った全てを知りたい』というのはわかります……でも、私が言うのもなんですが……ここはかなり過酷ですよ?」

    突然落ちてきた枝が頭に直撃してますが……

    「ウッ……そのようだな……だが一緒に最強を目指すんだ、それぐらいは覚悟してる…つもりだ」


    「それで……弱点を克服すると言っても……なにをするんでしょうか?」

    トレーナーさんが言い淀むほどですから……普通のトレーニングでは解決できないことなんでしょうか。


    「うむ……まず弱点を具体的にハッキリ自覚する必要があるから……とりあえずこのルートで……足元に気をつけながら軽く流してみよう」

    「やってみます」


    その結果…私に>>115という弱点があることがわかりました。

  • 114二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 16:15:43

    剛に振り切れた肉体のためステップが苦手

  • 115二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 02:34:44

    左右移動で速度が落ちやすい

  • 116二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 12:48:25

    保守

  • 117フェニールカ24/01/23(火) 14:28:37

    軽く流す、といってもここは人跡未踏の山奥。足元の条件は最悪ですから、なおさらスピードは出せません。

    「……!」

    しかしこれは……足場のいいところを選んで走っているのに、まったくペースが上がらない……?


    「よし、一旦ストップだ」

    「はあ、はあっ……これ、は……」

    嫌な汗が首を伝います。

    「さすがフェニールカ、もう気付いたか」

    「荒れた足場を避けて左右に振れれば触れるほど……縛られたように動きが悪くなっていく……これが『弱点』ですか……」

    トレーナーさんが頷きます。


    「うむ。もちろん実際のレースでここまで足場が悪くなることはまずないし、いつも通りにスタートから先行できれば影響もさほどではないだろう」

    確かに……これではバ群を縫って進むのは不可能に近いでしょう。もし出遅れて後方からになれば……確実に大外を回すロスを背負うことになります。


    「今まで、ゲート練習を入念にやってきたのは…このためだったんですね」

    「実際のところは毎回先行できていたし、懸念程度だったかららな……対症療法のようなものだ。今になって根本から解決しようと思ったのは……俺も欲が出てきた、というところかな」


    「それで……どう克服しましょうか」

    「そうだな……>>110をやってみよう」

  • 118二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:52:27

    バランスボール

  • 119フェニールカ24/01/24(水) 02:51:24

    ※安価ミスしてるう!

    せっかくなので>>118頂きます。ご容赦



    「まず、実際に体感して……どう感じた?自分で原因がわかるなら、その方が正確に対処できるからな」

    「そう……ですね……足場の悪いところを避けるとき、体勢が崩れそうになるのが少し……怖いかもしれません」

    体勢を立て直すことに意識を向けるあまり、スピードが落ちている……といったところでしょうか。


    「うん…わかった、ありがとう。それじゃあ……とりあえず山を降りようか」

    「あ…もう降りるんですね。ここでは難しいトレーニングですか?」

    「ああ、バランスボールを使った平衡感覚トレーニングだ」


    特訓の内容としては、ボールの上でひたすら体勢を維持することで、不安定な状態に慣れさせる──ということのようです。

    「上手く行けばダンスの安定性も増す……フェニールカならきっと、ライブでも天下を取れるはずだ」


    dice1d100=27 (27)

    80以下で克服成功!


    「ところで……私の修行場に来て、なにかわかりましたか?」

    「うーん……過去の修行内容も一通り聞いたが……正直何もわからない、ということがわかったよ」

  • 120二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 03:04:22

    めっちゃ成功してる!

  • 121フェニールカ24/01/24(水) 14:01:17

    「はっ、はっ、ふっ、はっ……」

    人混みをスルスルと抜けて1秒、2秒、3秒……4秒87。

    通行人の皆様、驚かせてしまって申し訳ないです。

    「すごいな……特訓前から3秒近く更新だ」


    「バ群が苦手という意識はなかったんですが…これだけ変わるものなんですね……気付かなかったのが不思議なくらいです」

    トレーナーさんは苦笑します。

    「いや、正直…期間を考えると、想定以上の成果だな。この調子で進むなら菊花賞までにあと2つ……もしかしたら3つの弱点を克服できるかもしれない」


    「期間といえばトレーナーさん、もうすぐ夏合宿ですが…そちらでも弱点の改善をするんですか?」

    夏合宿では非常に効果の高い練習が可能とされていますから……基礎トレーニングに注力するのも悪くない気がします。


    「それなんだが…実は少し決めかねているんだ。克服の方向だと、合宿所で取り組めそうなものは2つ。それを踏まえて、一緒に考えたいと思っている」

    「なるほど……>>123に……>>125の弱点ですか……」

  • 122二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 17:52:48

    太りやすい体質

  • 123二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 18:09:31

    トイレが近い

  • 124二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:27:32

    このレスは削除されています

  • 125二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:29:04

    加速力不足

  • 126二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 03:41:29

    加速力不足は克服必須なやーつ

  • 127フェニールカ24/01/25(木) 03:57:41

    "トイレが近い"と"加速力不足"……って、トイレ……?なんでそんなことまで……!?
    「トレーナーさん……流石にこれは……」
    「違う!いや、ちが……違わないか、すまない。……不躾だったな」

    ……どうやら、私のルームメイトに聞き込みをして得た情報だったようです。いい子なんですが……口はいささか軽かったみたいです……はあ。

    「それで、加速力が足りないというのはわかりますが……すぐにどうこうできるものなんでしょうか」
    ダービーではグレージュさんと直線勝負では勝てないと判断したからこそ、早仕掛けで誘う賭けに出たわけですが……何度も通じる手ではありません。
    末脚自慢のウマ娘と張り合える加速ができるなら、それに越したことはないわけです。

    「実のところこれは、通常のトレーニングと大差ない。前にも言った通り……シニア級を見据えるという意味で、直線での攻防に対応できる脚を今から作り始めるトレーニング──ということになるかな」

    「なるほど……私はそちらがいいと思います。トイレについては……くれぐれも他言無用ですよ」
    「わ……わかった。フェニールカの飲み込みの速さを考えると……夏合宿が終わる頃には形になっているかもしれないな」

    ──いよいよ、夏合宿が始まります……

    ※長くかかるようなので成否ダイスは保留になります

  • 128フェニールカ24/01/25(木) 14:27:01

    ところで、私はバス移動があまり得意ではありません。騒がしいのは苦手ですし、できれば一人掛けの席に座りたいものですが……無理でした。

    「フェニールカ殿。……座っても構わぬだろうか」
    グレージュさん……学園内でもトップクラスに物静かなタイプ……助かりました。
    「歓迎します」
    「……?かたじけない」

    行儀よく座った彼女は、なにやら本を読んでいる様子。タイトルは……現代語訳・五輪書……?
    これは無理に話題にしない方が良さそう……などと思っていたら、向こうから話しかけてきました。
    やけに目を輝かせながら──
    「フェニールカ殿は……先日、山奥の秘境で修行した……と聞いたのだが」

    ああ……修行とか…好きなんですね。お侍さんですね……
    「ちょっとした里帰り……のようなものです。そんな大げさなものではないですよ」
    「成程……荒行を日常とする……ということか。……機会があれば、拙者に……伴を、させてもらえないか」

    「それは……お互いトレーナーさんに確認が必要かと」
    適当にあしらったつもりでしたが、グレージュさんは満足げです。どうやら妙な方向で気に入られてしまったようですね……

    でも……山奥は抜きにして、合同トレーニングというのは悪くない気もします。
    合宿所に着いたらトレーナーさんに提案してみましょうか。

  • 129フェニールカ24/01/26(金) 01:54:26

    「合同トレーニング?君から言い出すとは珍しいな」
    そう言いながら少し嬉しそうなトレーナーさん……なんだか最近"親"感覚じゃないですか?

    「切れ味で勝負するグレージュからは得るものも多いだろうし……うん、いいと思う。じゃあ、荷物を整理したら向こうにアポを取ってこよう。フェニールカは移動で疲れてるだろうし、少し休んでていいぞ」
    「ああ……ありがとうございます。ビーチの方に行ってますね」
    本当は少しくらい手伝いたかったのですが……こういうときのトレーナーさんは中々に頑固なので、食い下がると逆に疲れさせてしまうでしょうからね。

    言った通りビーチに来てみました。もう練習を始めている子たちもいるんですね。何人か知った顔もいますが……
    「よぉ、フェニーじゃねぇか。ダービーぶりだなァ」
    「ジュラさん……初めて聞くあだ名なんですが……あなたが考えたんですか」
    相変わらず顔が怖いジュラシックアワーさんですが、夏のビーチにいるとなんとなく朗らかに見えます。

    「おぉよ。天下のダービーで叩き合った戦友同士、あだ名で呼び合うのはトーゼンだろ?」
    その理屈はまったくわかりませんが……旅先で知った顔に会うとホッとするのは事実ですね。

    「そういえば……ハシレハシレハシレさんを見ませんでしたか?ビーチとくれば真っ先に飛んできそうなものですが……」
    「あぁ?……ああ、オマエ記事見てねーのか……アイツは、ケガで当分リタイアだとよ。……即引退ってレベルじゃねぇらしいが……ま、クラシックは無理だろーな」

    青天の霹靂でした。……それは……あまりにも。
    「……知りませんでした」
    胸から何かが抜け落ちるような感覚。

    ……挫折とは、いつも突然襲ってくるもの、です。

  • 130二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 02:00:58

    シニアになったらとんでもないもの引っ提げて戻ってきそう
    五輪書はグレージュの行き着く先を暗示してるんかな?
    「空」の領域か二刀流か、それとも両方なのか

  • 131フェニールカ24/01/26(金) 13:37:18

    初日は練習にまったく身が入りませんでした。
    おまけに……ハシレハシレハシレさんの『夢』の行く先に思いを巡らせていたら、いつの間にか深夜の2時……

    「なにやってるんでしょうね、私……」
    不意に催した尿意を解消した帰り、独り言が口をつきます。
    真にライバルを思えばこそ、今は強くなることに集中すべきだと。頭ではわかっているのに……

    「やあ、お嬢さん」
    涙がこぼれそうになった時、暗い廊下から声がしました。
    「あなたは……。……ボダイトロットさん」

    「皐月賞以来だから心配だったけど……覚えていてくれて嬉しいよ。──どう、フェニールカ。もう夜半も過ぎているけれど……僕と恋バナ、しないかい?」

    恋バナではありませんが……丁度話し相手が欲しかったのは確かです。ロビーの椅子に座って、お話することにしました。

    「ボダイトロットさんは……皐月賞の後、どう…でしたか」
    「それはもちろん、治療とリハビリの毎日さ。僕は元々脚元が弱かったから……引退も勧められたけど、なんとか戻ってきた」

    奢ってもらった自販機のココアを弄びながら視線を送ると、まともに目が合います。涼しげな瞳は、目の前の私よりも遥か遠くを見つめているようでした。
    「っその……不安は、なかったんですか……」
    夢が叶わない、もう走れない。命を奪われるに等しい結末……その不安は、走り続けようとする限り付き纏います。

    「なかったと言えば嘘になるけれど……うん、それでもね。あのひとが…僕のトレーナーが『待つ』と言ってくれたから。──僕はその言葉に、全てを捧げることにしたんだ」
    彼女は微笑み、立ち上がって踊り出しました。

    「だから僕は……嘘だって吐くよ。あのひとのために、どんな困難も乗り越えられる。不安は……ないんだ、ってね」
    その踊りは…彼女の目指す勝利は、まるでたったひとりのために唄われるかのようでした──……って。
    「もしかしてこれ……恋バナですか?」
    「あはっ。言ったじゃないか?恋バナしようってね」

  • 132二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 14:07:43

    このレスは削除されています

  • 133フェニールカ24/01/27(土) 01:28:16

    ──翌日。寝る前のココアが良かったのか、私はいつになくスッキリと目覚めました。

    「おはようございます、トレーナーさん」

    よく寝たおかげでメンタルも大分回復したようですね。バス移動で思ったより疲れていたのかもしれません。


    「あの……トレーニング開始を早められますか?じっとしていられなくて……」

    「その様子だと……立ち直れたのかな、よかった。早めるのはもちろん問題ないぞ」

    「立ち直ったというか……シニア級を走りたい理由が増えたんです。──よろしくお願いしますね」


    昨日は、トレーナーさんにもだいぶ心配をかけてしまいました。

    私自身としては、労いにふぐ料理でも振る舞いたいところですが……結局トレーニングで結果を出すことが、最高のお返しになるんですよね。


    「おお……師匠、もはや絶好調だな……昨日の不調が嘘のようだ。グレージュとの合同トレーニングも、実り多いものになりそうだな」


    ──太陽は中天に在り。相対するは好敵手。

    「フェニールカ殿。……胸を……借りる」

    合同トレーニングといえば、やはり模擬レースでしょう。

    「グレージュさん……全力で、お願いします」


    私の2つ目の弱点──"加速力不足"……これを克服するため、切れ味を武器とするグレージュさんは願ってもない相手……!

    「はぁあああああああああッ!!」

    「……ずァァアアアアアアッ!!」


    (師匠が切れ味勝負を挑んだ……!現時点でそこはグレージュの土俵!どこまでできるか……そして何を掴めるかっ……がんばれ、師匠ッ!)


    フェニールカ dice1d70=10 (10) 

    グレージュ  dice1d100=45 (45)

  • 134フェニールカ24/01/27(土) 13:14:33

    「……っ!」
    私はグレージュさんに2バ身半ほど遅れてゴールしました。
    「……フェニールカ殿。調子でも……悪いのか」
    「いえ……すみません、情けない走りを見せてしまって…」

    ……これが現在地点。抜群の切れ味を誇るグレージュさんのタイミングで仕掛けたら……まるで届かない。
    ダービーでも同じ結果があり得たと思うと、背筋が凍る思いです。

    「拙者の背を見せるのは……初めてか。だが……こんなものではないはず。何を考えている……?」
    「……私なりの、挑戦です。次は……負けませんから」
    少々困惑気味のグレージュさん……申し訳ないことをしたと思いつつも、私はそれどころではありませんでした。

    頭ではわかっていたんです……今はまだ同じ土俵ではないと。しかし、こうもまざまざと見せ付けられると……
    「っトレーナーさん……!悔しい……悔しいです」
    「俺も……悔しい。が……得るものも多かったぞ」

    確かに……仕掛けを合わせたことで、改めて実感できました。
    彼女が間違いなく世代トップクラスの末脚を持っていて……ダービーの時よりも確実に成長していること。
    すなわち…あの切れ味に食らいつくということは、シニア級の強豪とも十分に張り合える末脚を手に入れるということ。

    ……しかしそれでも悔しいものは悔しいのです。
    ──結局私は、負けたくないんです。

  • 135二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 21:32:59

    さぁどうなるか

  • 136フェニールカ24/01/28(日) 02:50:06

    トレーニング。課題を見つけ、1つずつこなし……時にはライバルたちと競い合う。担当トレーナーと信頼を深め、力をつける。
    そんな風に……デビュー前を思い出すような堅実さで、私達の夏合宿は進んでいきました。

    そんなある日のこと──
    「バーベキューやろうぜ」
    切っ掛けはジュラシックアワーさんの一言でした。そこからはもう……
    「フェニー、オマエ奉行な。スキヤキ美味かったしな」
    ……え。…………え?

    丁重にお断りする間もなく、血に飢えた猟犬……もとい、お腹を空かせたウマ娘達の狂騒が始まりました。
    「美味しい…美味しい…」「肉ー!」「うがぁー」
    「拙者の肉が……消え…た…!?」
    「おい私の皿にピーマンを入れるな。タマネギもやめろ」
    「オラ詰め込むなぁ!いくらでもあるから焦んな!」
    「これなんの肉?」「不思議な味ね……」「肉だぁーッ」
    「誰ですか勝手にマシュマロ焼いてるの……!」
    「ちょっとそこ煙出てる!」「あっちち」
    「待ってよあたしのちくわ大明神ちゃーん」
    「大丈夫、僕が取ってあげるから……はい、あーん」
    「もう食べられないよぉ」「お茶買ってきたよー」
    「はふはふ、ネギ美味しいですの」「肉ぅ」

    トレーナーさん達の手回しのおかげもあって、奇跡的になんのトラブルもなく終わりましたが……たぶん、一生忘れられないでしょうね。

    そんな風に……賑やかながらも、ゆっくりと。夏合宿の終わりが近付いてきます。

  • 137フェニールカ24/01/28(日) 14:27:17

    「……さて、これまでの成果をおさらいしよう」

    合宿最終日を迎え、再びのホワイトボードです。6つのチェックボックスには、既に1つチェックが入っています。


    「まず左右の動きで速度を落としすぎる弱点は──バランスボールの特訓で克服ができている。今回、多人数の模擬レースでも確認済みだ……素晴らしい成果だった」

    先日に行われた模擬レースで、私は中団後ろから直線でバ群を割っての抜け出し勝利を収めていました。

    そしてこれは、2つ目の弱点である"加速力不足"が少しずつ改善されていることの証左でもあります。


    「ところでトレーナーさん……頻尿……についてなんですが……」

    夏合宿が始まってから、1日の排尿回数が減少傾向にあることを伝えます。

    「なるほど……日に平均13.4回が合宿中は9.2回か……確かに有意な差だな……生活環境の違いだろうか?」

    「学園に戻ってから、お医者さんにも相談してみましょう」


    「そして加速力……これは実際に計ってみよう。東京コースの直線を想定して、500m辺りから仕掛けてくれ」

    既に引き上げた子もいるのか、トレーニングコースは心持ち人がまばらです。


    「よし……スタート!」

    どれだけ成長できたのか、それをどれだけ活かせるか。


    加速力の成長度合い 100に近いほど完全に克服

    dice1d100=57 (57) 

    グレージュの走りを間近で観察した分+10

  • 138二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 14:54:01

    67、7割弱か
    短期間の合宿の中でこれはかなり進歩したのでは

  • 139フェニールカ24/01/29(月) 02:39:56

    合宿の間中使い込まれたコースを一人走りながら、頭の中ではグレージュさんと戦っていました。
    皐月賞では、短い直線で僅かに差し届かずの押し切り。
    ダービーでは、早仕掛けに誘い出し、終いを鈍らせて凌ぎ切り。
    先日の併走では──1バ身先行から仕掛けを遅らせた結果、並ぶことすらなく抜き去られ。

    (残り500……勝負ですっ……)
    スパート直前の息遣い、背中に突き刺さるような殺気……182cmの長身から繰り出されるストライドと、ロケット噴射のようなキックバックまで──あの差し脚のすべてが脳裏に焼き付いています。
    (そして…それらを全部糧にする……強く…なります!)
    「はぁあああああ!!!」

    「すごい気合だったな……うん、自己ベスト更新だ。この短期間でよくここまで……」
    「1バ身です」
    「ん?」
    「あの日、この目に焼き付けたグレージュさんの末脚には……あと1バ身ほど届きませんでした」

    トレーナーさんは少し驚いたような顔をしましたが、すぐにニッコリと笑います。
    「ああ、これからも頑張らないとな」

    夏合宿が終われば──菊花賞はもうすぐそこです。

  • 140フェニールカ24/01/29(月) 14:15:06

    寮の部屋に帰り着いて一息ついていたところ。ジュラシックアワーさんからLANEメッセージが届きました。

    『ラップ動画が全然伸びねぇ』

    意味わかりません……。バーベキューの時に交換したの、失敗でしたかね……とりあえず……

    『通知切っておきますね』

    『ゴメン間違えた』
    『お前菊の前哨戦どこ行くん』

    !……

    『いきなりそれ聞きます?』
    『まだ決まってないです』

    なんて、実はもうトレーナーさんと決めてありますが。

    『決まったらオシエロ、同じとこ出るし』

    『絶対イヤです』

    『シャイかよ!』

    「ハハッ!なんてな。はぐらかしやがって……わかってんだよ。フェニーの適性考えりゃ……中山のセントライト記念だろ?弥生と皐月で勝ってるもんなァ……楽しみだぜ」

    「それじゃあフェニールカ。……秋1戦目、神戸新聞杯に向けたミーティングを始めようか」
    「はい……よろしくお願いします、トレーナーさん」

  • 141二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 16:31:49

    保守

  • 142二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 01:13:59

    外してて芝

  • 143フェニールカ24/01/30(火) 02:51:55

    「神戸新聞杯は阪神芝2400m……距離が長く、急坂を2回登ることもあって、スローペースからのスピード勝負になりやすい。つまり──」
    「特訓の成果を試すには絶好の舞台……ですね」
    タイムは出しているものの……早く実戦で試したいという気持ちが抑えられそうもなかったので、私からこのレースを提案したわけです。

    「とはいえ、このコース特性は周知の事実……スピード自慢が集まるであろうことは想像に難くない。菊花賞に向けて動くなら、グレージュもここに来るだろう」
    確かに私の加速力はまだまだ一流には程遠いです。仮にグレージュさんがいなくとも、末脚自慢のウマ娘達を相手にキレで勝てるかというと……

    「自信がなければ、得意コースのセントライト記念を選択しても構わない。それならそれで試せることもあるし、どちらを選んでも得るものは多いはずだからな」
    「いえ……やはり今は、スピード勝負をやってみたいです。それに、グレージュさんが出てくるのなら……尚更降りられません」

    「……今の君なら、そう言ってくれると思っていたよ。去年の君からは考えられないほど……ギラギラ輝いてる」

    ──予想に反してグレージュさんがセントライト記念へ出走を表明したのは、それから少し後のことでした。

  • 144二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 13:05:09

    みんな予想に反してて笑う

  • 145フェニールカ24/01/30(火) 14:30:17

    すっかり忘れていたトレーニングdice2d100=8 10 (18) +トレーナー&合宿補正10×4ヶ月

    現在能力に262に加算


    ※菊花賞は1d600でやります



    セントライト記念当日。中山レース場には多くのファンが詰めかけていました。

    既に共同通信杯1着、皐月賞3着、日本ダービー2着と安定して成績を残したグレージュさんは、世代二番手の評価を不動のものとしています。

    そんなウマ娘の秋1戦目となれば……この注目度も納得です。


    「彼女は元々パドックで活発なタイプではなかったが……今日は一段と落ち着いているな」

    確かに仁王立ちしているだけですが……どういうわけか、全く目が離せません。

    身長が高いせいもあるでしょうが、その存在感は実際の何倍も大きく見えました。

    見つめていると、一瞬視線が交わります。その視線はとても鋭く……冷やかさを増していて。


    「仕上がりは万全といったところだが……中山の短い直線に今度はどう対応してくるかが鍵だな」

    「グレージュさんは……勝ちますよ」

    私は体の底から湧き上がる悪寒を噛み殺しながら、祈るように呟きます。


    果たして結果は──その言葉通りになりました。

  • 146二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 15:39:01

    弱点克服以外一切トレーニングやってなさそう

  • 147二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 02:27:45

    保守

  • 148フェニールカ(観戦中)24/01/31(水) 02:34:10

    よぉ。突然で悪ィが、アタシはジュラシックアワーだ。呼びにくけりゃ、縮めてジュラでもいいぜ。

    今日は菊花賞トライアルのセントライト記念にブッ込みに来てんだ。
    で、今大注目の二冠ウマ娘・フェニールカが来ると踏んでたんだが……アテが外れたなァ。
    その代わりじゃねえが、グレージュのやつが来てやがる。こっちも完全に予想外だったぜ……ったく、これじゃあべこべじゃねえか。

    あ〜ァ心配すんな、とっくに切り替えは済んでる。
    ただ、フェニー用に考えてたとっておきの作戦があんだよ。ソイツを脚質もなんもかも違うグレージュを相手にやるってのァ
    うまくねぇ。
    かといって普通に走んのもつまんねぇだろ?だからよ……カマしてやることにした。

    っつーかよぉ。アイツ……パドックで声掛けたらふっっつーーにシカトしやがった!!マジぶっっ潰す!!!
    負けたショックで絶不調ンなったらパフェぐらい奢ってやっから恨むなよコラァ!!

  • 149二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 12:47:46

    ここ数センテンスみんな裏目ばっかだ!!

  • 150フェニールカ(まだ観戦中)24/01/31(水) 14:27:44

    今回の出走メンバーにはアタシとダービーで走った奴も何人かいる。
    ソイツらはゲート出た瞬間気付いただろーなァ……アタシがまた"ヤル気"だってことにな。

    「ハッハァ!どーしたァ、誰も付いて来ねえのか!」
    あん時はハッシーの奴もいたからお譲りしたが、来ねぇならそのまま行くぜ……"大逃げ"だ!

    さあて、ここで1つお勉強だ。実は9月の中山芝コースってのァとにかく速いタイムが出やすい。
    細けぇことは省くが、この時期にコースを覆ってる"野芝"ってのがメチャクチャ走りやすいんだ。テストに出るから覚えとけ?
    つまり、だ。自滅ペースに見えても、その実アタシには結構余裕があるってワケ。チンタラやってたらあっさり粘り込んじまうかもなァ……

    ……つってもやっぱ逃げは逃げ。誰より早く先頭に行くなら、キツくなるのも一番早ェってもんだ。
    だが、むしろ逃げの真価はそっから試されるんだよ。泥臭く根性で乗り切ってこそ、逃げた甲斐があるだろ?ま、持論だけどな。

    ──だからアタシは、逃げ切る気マンマンで最終コーナーを抜けた。
    後続の足音はかなり迫ってるが問題ねェ、あとひと伸びでもすりゃ押し切れる!
    「これで勝てなきゃ……お笑いだろーが!!ォオオラァーーーッ!!」

    けど、ソイツは音もなく迫ってた。

  • 151二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 01:34:33

    保守

  • 152フェニールカ(観戦終了)24/02/01(木) 02:40:29

    アタシは目立つのが好きだ。だから、周りを驚かせたくてあれこれと次々に手を出してきた。

    テメエで言うのもなんだがアタシは器用で、何をやってもすぐにそこそこ結果が出せた。
    だからこそかもなァ。同じ道をひたすら極められる奴には勝てないって、わりと早くにわかってた。
    つっても、狭え地元じゃついぞそんな奴には出会えなかった。だから、トレセン学園まで来たんだ。

    ……期待通りだった、ってワケだ。
    「……はァ?」

    なんだコイツ、と思った。
    確かに中山名物心臓破りの坂は甘くなかったが、それで止まったつもりはねぇ……
    リードも十分取れてたハズだ……!それをアイツ…あっさりバッサリ差し切りやがった!

    そもそもアイツ何処にいた?一回だけ確認したが先行集団にゃいなかったよな?
    脳内が"???"でパンパンだ。傍から見りゃ随分な間抜けヅラ晒してたんだろーなぁ。

    だがまぁ、不思議となんか笑えちまう。
    「ハハッ……ワケが分かんねぇな」

    『──こぉーれは凄い!最終コーナー、中団の位置から見事に捉え切りました!1着はグレージュです!ジュラシックアワー完璧なレース運びで逃げ切るかに思えましたが……半バ身ほど捉えています!粘ったジュラシックアワーが2着!3着争いは接戦ですが──』

    「コイツぁ、お見事……としか言えねーなァ」

  • 153二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 13:03:30

    心構えが強者だ

  • 154フェニールカ24/02/01(木) 14:27:55

    「……すごいですね、本当に」

    「3000mでも同じとは行かないだろうが……すごい脚だな」


    惜しくも2着に敗れたジュラシックアワーさんが、勝者に向かって何か叫んでいる様子が見えます……というか、あれは高笑いしてるような……

    「……負けてあれだけ元気なひともいるんですね」

    「師匠はたとえ併走でも負けたくないタイプだから、ある意味では真逆かもな」


    それはそれとして……ライバルのあんなレースを見ると、やはり滾ってくるものがあります。

    「トレーニングに行きましょうか。今は……目の前のレースが楽しみです」


    こちらはこちらで大きめの問題が持ち上がっています。

    夏合宿を含めた4ヶ月で弱点の半分が改善傾向にあるものの、その分基礎能力が伸び悩んでしまっているのです……

    トレーナーさんは「グレージュとの併走で燃えすぎたのかも」と言っていましたが……


    いずれにせよ、今あるもので戦うしかないですね。

    時間はいつだって待ってくれないですから……。


    >>145の結果58が加算

    現在の能力基礎値:320

  • 155フェニールカ24/02/02(金) 02:12:28

    翌週、神戸新聞杯当日。

    私は控え室で、今更な疑問を抱いていました。

    「私の勝負服って……どうなんでしょう……?」

    ファッションに拘りはないのでデザイナーの方にお任せしたんですが……今になって急に気になってきました。


    「え……?どうって……師匠にピッタリだと思うけど」

    トレーナーさん……「今それなのか?」って顔に書いてありますよ?わかってますよ……!

    今は体操服だから気になるタイミングか……?になるのもわかります……でも今気になったんです……!


    「あの……エゴサしていいですか」

    「ま…待ってくれ。レース前にエゴサはまずい……俺が調べておくから、ししょ…フェニールカはレースの方に集中してくれ」


    そうは言っても……ハシレハシレハシレさんは小さい体に大きめのブーツが可愛らしいし、ジュラシックアワーさんは原始時代のようなワイルドさがありますし、グレージュはもうストレートにサムライ!な感じですし……私の勝負服って……?


    フェニールカの勝負服メイン・サブカラーdice2d13=6 6 (12)

    1:赤 2:桃 3:黄 4:緑 5:青 6:水色 7:紫 8:薄紫 9:茶 10:鼠 11:海老 12:白 13:黒


    デザインの系統>>158

  • 156二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:15:33

    トレーニングに瑕疵があったんじゃなくて普通に伸び悩みだったのか
    しかし水色水色した色かあ……水色のモノトーン?

  • 157二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:05:13

    ダンボール全身武装

  • 158二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:55:24

    コケティッシュ系

  • 159二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 17:09:12

    >>158

    コケティッシュ?

  • 160二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 17:24:20

    検索してみたらオードリー・ヘップバーンが連想候補に上がってたな
    あとシースルー生地の重ね着なんかもあったからメインサブ同色の落とし込みの意見なのかな
    (158とは違う者の感想です)

  • 161二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 17:44:28

    1色だけとかあるのかと思って調べたら単色模様なしのも実際にあるのね
    ウマ娘のデザインに落とし込むのは難しそうだ

  • 162フェニールカ24/02/03(土) 00:54:41

    控え室で担当ウマ娘の勝負服姿をネット検索するトレーナー……冷静に考えると妙な状況ではあるが、彼女が望むことであれば応えるのがトレーナーの使命である。

    『フェニールカ 勝負服』と入力する──既に二冠を戴いているウマ娘だけに、話題には事欠かなかった──と、検索候補に『1色』『なぜ』等が表示された。

    彼自身は教え子共々ファッションには疎い身のため気にしていなかったが……1色のみで構成された勝負服は珍しく、一部で話題を呼んでいるようだ。

    「おっと……これは凄いな」
    検索結果を追ううち、ある個人ブログにたどり着く。
    そのブログはトゥインクルシリーズのウマ娘が着用する勝負服を徹底研究・考察するというもの。
    インタビュー記事の引用を交えつつ、あらゆる角度からの考察……そんな記事が1000件以上。

    「ほう……ふむふむ。──フェニールカ、これを見てくれ」
    「はい?今7人の侍と斬り合いを……。……失礼しました、なんでしょうか」
    見せたのは、同ブログでフェニールカの勝負服について書かれた記事。
    「まだインタビューは受けてないから単純に個人の感想という感じだが……どうだろう」
    「拝見します……なるほど、こんなブログが…」

    『この水色だけで彩られた勝負服を見た時、思い浮かべるものはなんだろう。雲一つない青空か、揺蕩う水面か。私は後者だった。随所に使われた透け素材が、寄せては返す波をイメージしているように思えてならないのだ。私は薄明の中、足首を波に洗われながら1人佇む彼女を幻視した……』

    「……怪文書では?」

  • 163二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 03:02:05

  • 164フェニールカ24/02/03(土) 11:01:07

    いきなり熱量の高いものを見せられて困惑しましたが……そうですね……確かに言われてみれば海っぽい……ような?


    「師匠はデザインの要望はまったく出さなかったのか?」

    「はい……一応趣味やレースへの心構えなどは書きましたけど……デザインの参考にされてるんでしょうか」


    『──彼女はたびたび海産物を捌く動画をウマッターにアップしており、その趣味を反映したデザインなのではと考えているが、憶測に満たない妄想の域を出ず。インタビューが待たれるところである──』

    「こんなこと書いてあるけど……」

    「なんだか……読むとそんな気がしてきますね……」


    「『全体的にガーリーに纏めているが、肩の部分がシースルーになっていることでハッとするアクセントを生み出し、オトナな雰囲気を醸し出している。ともすれば相反するコンセプトを見事に合一させた逸品』──ですか……」

    正直書いてあることの半分も理解できてないですが……褒められているのは分かりました。


    「トレーナーさん。やっぱりプロのデザイナーさんって……すごいんですね」

    デザイナーさんと仕立て屋さん、そしてトレーナーさんに感謝を抱きつつ、新たな気持ちでレースに向かいます……もちろん体操服で。


    神戸新聞杯 阪神芝2400m G2

    dice1d450=51 (51)

    能力値320+絶好調バフ=340以下で勝利

    馬場dice1d6=5 (5)

    1~3:良 4:稍重 5:重 6:不良

  • 165フェニールカ24/02/03(土) 20:28:09

    正午まで降り続いた雨の影響で、私としては初めて重バ場でのレースとなったわけですが……問題はないですね。
    走りにくいのは皆同じですし……事実スタートから少しバラついたものの、すんなり中団に付けることができています。

    (終いにいい脚を使うため……道中で脚をためるのは必須条件……多少後ろのポジションになっても、内側で距離ロスを抑えましょう)

    しかし──先頭が見えにくい、いつもと違う位置にいるというのは、存外に堪えるものがありますね……
    レースが終盤に近付くにつれ、無意識に成功体験をなぞるように、身体がここだ、ここだと叫んでいます。
    (大丈夫、大丈夫……!このポジションで、仕掛けを待って戦えるだけの末脚を、身に付けてきたでしょう……!)

    最終コーナーに差し掛かり、いよいよ我慢も効かないかというところ。
    私は……グレージュさんの、あの殺気を思い起こしていました。
    セントライト記念のパドックで見た、あの暗く凍て付いた眼差しを……呼応するように、私の心も冷えて落ち着いていきます。
    ──暗く、深く、強く。

    「ふっ……!!」
    丁度進路が空いたこともあり、直線で抜け出すのは難しくありませんでした。
    そして、私はまた──灰色の影と戦っていました。

  • 166二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 23:43:00

    >>165

    灰色の影…?

  • 167フェニールカ24/02/04(日) 02:04:14

    『フェニールカ、ゴォールイン!!凄まじい気迫です!どんなレースでも手は抜かないと言わんばかり!抜け出しても一切緩めず突き抜けていきました!三冠目に向かう態勢は万全と言えるでしょう!中団から直線鋭く抜け出しての完勝でした!2着にはヤワラワザーリ──』

    「ハァ、ハァ、ハッ……はっ……っ……」
    「──!?師匠ッ……!」
    倒れ込む私を、駆け寄ってきたトレーナーさんが支えてくれます。ああ……心配されるのも当然……ですね。

    また……グレージュさんに、勝てなかったんですから……

    ………………
    ……目を覚ますと、保健室のベッドで寝ていました。
    「あれ……わたし……」
    「師匠っ……。……おはよう、身体に違和感はないか?」
    トレーナーさんの目が、赤くなっています。

    「私……レースで倒れたんでしょうか……」
    記憶を辿ると、あの直線の走りが生々しく蘇ります。そして、1バ身先でゴールしているグレージュさんの……
    「……っ」
    「大丈夫か?無理に起き上がらなくていいぞ……師匠は、レースが終わってすぐに気を失ったんだ。医者は……体力を使い果たしたんだろうと言っていた」

    「トレーナーさん、私……また……勝てませんでした」
    途端に彼の表情が曇ります。とても……辛そうです。
    「やっぱり……そうなのか。フェニールカ……君は」

    「そんなに、心配しなくても大丈夫ですよ……しっかり休みますから。そうしたら今度こそ──」
    「ッそうじゃない……そうじゃ、ないんだ。フェニールカ……」
    これまでになく不安そうな表情を浮かべているトレーナーさんを、まじまじと見つめます。私は……大丈夫なのに……

    「今のままだと……君を菊花賞には出してやれない」

  • 168二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 02:31:58

    このレスは削除されています

  • 169二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 02:34:23

    体内時計や先行脚質からほぼ確実にレースプランナーは持ってそうだから本来スタミナが足りないってことはなさそうなんだよね

    そしてレースプランナーは先行でなければ使えない
    スパートの末脚を意識するあまり自分に合った走りを放棄してまで
    後ろで足をためたことこそがグレージュに対する敗因だなこれは
    つまりフェニールカが菊花賞に出してもらうのに必要なのは半月の間に先行で末脚を放たない弱点を克服すること、か……?

  • 170二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 13:06:44

    保守

  • 171フェニールカ24/02/04(日) 14:19:40

    「──。理由を……聞いてもいいですか」
    倒れた後というのが信じられないほど、体の調子は良く思えます。故障……ではないはずです。

    「フェニールカ。君はあの直線で……記憶の中のグレージュと追い比べをしていたのか?」
    「……そうですね。残念ながら、着差は以前から縮まりませんでしたが……」

    トレーナーさんは無言で……重く頷きます。
    「映像を観た方が確実だろう。……少しショッキングかもしれないが……問題ないでしょうか、先生?」
    「ええ。まずそうならすぐ止めますのでご心配なく」

    大人二人の立ち会いのもと、神戸新聞杯の映像を見返すことになりました。

    「……え……なんですか、これ……?こんなこと……」
    違和感を覚えたのは最終コーナー半ばでした。
    私の仕掛けが──早すぎます。こんなことは……
    「そう……あり得ないはずだ。冷静で、周りも良く見ている……いつものフェニールカならば。……あの時、君が見ていたのは……グレージュひとりだったんだな」

    合宿で身に付けた、加速力を補う走法。加速が早いということは、最高速に乗るのも早いということ。
    その加速で早く仕掛ければ、当然それだけ長く最高速を維持することになります。これでは……脚が持たない。

    「だが、君は持たせた。……限界を遥かに越えて、凄まじい勝負根性で……持たせてしまった。最後は……流しても勝てるだけの差が開いていたにも関わらず──だ」

    そこでようやく思い至ります。頑丈な身体を以てしても意識を失うほどに、自分を追い込んでしまったこと。
    そして、2400mのレースでこれなら……もし3000mの菊花賞で、同じことをしてしまったら──

  • 172二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 15:41:26

    あー、体の感覚から遅らせてたから遅すぎたのかと思ったが実際には早すぎたのか
    これは確かに最適化しないと心肺が止まりかねんな……

  • 173二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 18:46:23
  • 174二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 01:49:33

    保守

  • 175フェニールカ24/02/05(月) 04:48:21

    「少し整理しよう。まず終盤に入るまでは、掛かりそうになってはいたが特段問題なく運べていた……こちらからも変わった様子は見られなかったし、ここまでは大丈夫だろう」
    「はい……終盤に近付くと我慢が怪しくなってはいましたけど……充分制御できていたと思います」
    映像を確認した今でも、あそこから制御を失ったとは信じがたいところがあります。

    「問題は最終コーナーからだ。意図せずして早仕掛けになっていて……あの時の君は、何かに突き動かされているように見えた」
    「……たぶん、グレージュさんを思い浮かべたから……だと思います。脚をためて、直線勝負を意識すると……あの突き刺すような殺気と切れ味を思い出して……怖く、なるんです。それで……仕掛けを待てなかった」
    こうしていても、僅かに身体が震えます。我ながら……これはかなり根が深い問題な気がしてきました。

    「そうか……トレーニングでは問題なくとも、レースでは想定以上のプレッシャーになったのかもしれないな……」

    「……あの……それで、どう解決したものでしょうか」
    このままレースに出ることは、下手をすると競走生命に関わります。解決──できるんでしょうか。

    「2つのアプローチを考えている。1つは、焼き付いたイメージの払拭…あるいは軽減。これは簡単なことじゃない……恐らく、菊花賞には間に合わないだろう。だから2つ目が本線だが……そちらはそちらで問題がある」
    とても言いにくそうな顔です。でも……どんな道でも、私は信じます。

    「トレーナーとして、これを言うのは非常に心苦しいが。……スピード勝負を、一旦……忘れることだ」

  • 176二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 09:50:55

    つまりあれか
    相手に勝つためではなく自分が負けないために戦えと

  • 177二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 14:20:06

  • 178二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 00:05:31

    しゅ

  • 179フェニールカ24/02/06(火) 02:50:29

    「忘れる……ですか」
    「見方を変えるんだ。元々、今回は合宿で強化した末脚を試すためのレースだっただろう?その点では、収穫はあったと言える」
    確かに……倒れてしまったとはいえ、加速力特訓の成果そのものは、実戦でも通用するものでした。
    メンタル面に新たな課題があったために……総合的にはまだ使えない、ということですね。
    「だから……4ヶ月の成果を放り投げるようで心苦しいんだが……1度、ダービーまでのスタイルに立ち返りたいと思う」

    ──前目で運び、早め先頭に立って切れ味より持続力で押し切る……それがダービーまでの私でした。
    「それで……収まるといいんですが」
    「もちろん確実じゃない。が……神戸新聞杯での仕掛けも、以前のスタイルからすれば遅いくらいだからな。見込みはあると思う」
    「なるほど……」
    仕掛けを待って脚を溜めると幻影に惑う。なら、更に早く仕掛けてしまうことで対策する……ということ。

    末脚勝負に想定外のリスクを抱えた以上、多少後戻りしてでもそれを避けるのは妥当な判断だと思えます。
    賛成の意を伝えると、トレーナーさんは少しほっとした様子でした。

    課題に向き合い、成果を得る。新しい成果があれば、新しい課題もある。その繰り返し。
    この大きな課題の先に、更に大きな成果をと望むのは……都合が良すぎるでしょうか。

  • 180二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 13:10:57

    現状先行を捨てなきゃ使えないし問題も実際起こるわけだからさらに大きな成果のためにも必要な回り道って感じある
    先行したまま末脚を叩きつけるのは確かに都合がいいかもしれないが目指すべき到達点ではある、のかも

  • 181二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 13:14:31

    >>180

    書いてから思ったけどそういやこの子は

    「誰にも真似できない特技があるウマ娘」なんだよな

    そう思うと普通に足を溜めて末脚勝負すると言う誰かには真似できるもので戦ったところで

    必殺技足りえないのも道理だったような気がしてきた

  • 182フェニールカ24/02/06(火) 14:52:31

    後日……十分な休養を取った私は、準備運動をしながら併走相手を待っていました。

    「今日は……3人で併せるということでしたよね」

    「ああ、少しでも実戦に近付けたいからな。……と、丁度来たみたいだ」


    その通り、視線の先からのんびりとした様子で歩いてくる人影がふたつ……が、よく見ると片方は紙袋一杯のニンジンを抱えていて(!?)、片方はウマ娘ではなく担当トレーナーのようです。 


    「先輩、あの子はまた遅刻ですか……まったく、型に嵌まらないというかなんというか……」

    「がっはっはぁ!迷惑かけて悪いな!なんかゲームがいいとこなんだってよぉ!」

    どうやら中々にクセのある方たちのようですね……ニンジンかじってますし……と、目が合いました…。


    「むぐむぐ──あなたがフェニールカちゃんだよね〜。わたしはマエラクピースだよぉ。無敗三冠、期待しちゃってるよ〜」

    「あ…ありがとうございます。はじめまして……今日はよろしくお願いしますね」

    「あいあい、よろしく〜。……むふふ、でもわたしもさぁ、先輩ダービーウマ娘だから〜、尊敬してくれてもいいよぉ」

    言いながらまたニンジンを頬張って……こ、こんなに威厳のないダービーウマ娘がいるとは思いませんでした……


    「う〜ん、遅いなぁ〜。うちのかわいい遅刻魔ちゃんがごめんね〜、いつもこうなんだよねぇ」

    「いえ、時間は余裕がありますから……私は先に軽く流してきますね」



    ※2人は同室でトレーナーも同じのようです

    遅刻魔ちゃんの名>>185まで募集

  • 183二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 15:34:53

    スローダンサー

  • 184二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 15:37:03

    ミッドナイトフォグ

  • 185二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 15:39:29

    ティンクルポポ

  • 186二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 02:25:17

    保守

  • 187フェニールカ24/02/07(水) 02:53:28

    「ちょいちょい〜。それもいいけどさぁ、せっかく来たんだし一緒に走ろ〜」

    「走ると言っても準備運動ですが……なんにしても、ニンジンは置いてきてくださいね……」


    名残惜しそうにニンジン袋を脇に置いて駆け寄ってきますが、なんとお腹がポッコリと膨らんでいます……

    「あはは〜、れっつご〜」

    ウマ娘が走っているとは思えない鈍い足音がコースに響きます。案の定というか……本当に軽く流しているだけで、だいぶ差が開いてしまいました。

    (失礼ですが、あの状態で併走トレーニングなんてできるんでしょうか……?)


    結論から言えば、私の心配は杞憂でした。

    体も温まったので戻ろうとしたところ、いきなりマエラクピースさんが並び掛けてきたのです。

    こちらが意識していなかったとはいえ、あんな後ろから私に悟られずにここまで接近するなんて……

    「やは〜」とか気の抜ける声を出さないで、説明してください……さっきあんなにも出ていたお腹が既に引っ込んでいる理由とかを。


    「いや〜、走るとお腹すいちゃうよねぇ。ニンジン食べる〜?いらない?そっかぁ〜。……あっ、やぁっと来たよ〜」

    遅刻の件か、トレーナーさんたちにお小言を貰っている様子のウマ娘が見えます。ともあれ……これで予定の3人が揃ったわけですね。


    やっと来た遅刻魔ちゃんdice1d3=2 (2)

    1スローダンサー

    2ミッドナイトフォグ

    3ティンクルポポ

  • 188二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 13:09:37

    ナイターが強そうな名前になったな

  • 189フェニールカ24/02/07(水) 14:15:19

    「も〜遅いよナイトちゃん、ニンジンなくなっちゃうよ〜」

    「や、ニンジンはいらないから……。えと……ミッドナイトフォグ、です。……遅れて、ごめんなさい」


    独特の雰囲気を持ったウマ娘ですね……。振る舞いは少しオドオドして頼りないのに、なぜか強そうだと感じます。

    「フェニールカです。……今日はよろしくお願いします」

    「あっフェニールカ!……さん、その手……!やっぱり、板前さんみたいだ……料理動画も見てるから……すごいなぁ……へへ」

    握手しようと出した手をまじまじと観察されてしまいました……く、クセが強いです……

    「あは〜、この子、夢中になると見境ないんだよねぇ」

    結局5分近くも手をニギニギされて、ようやく開放されました。これが……シニア級……!


    「どうよフェニールカ嬢ちゃん!ウチの奴らは面倒くせぇ奴ばっかだろ!」

    微妙に反応に困ることを……この人も中々ですね。

    「いえ……いえまあ確かに……ですけど……。それよりは、併走が楽しみな気持ちが強いです」


    「それじゃあアップも終わったようだし、そろそろ始めようか。マエラクピースとミッドナイトフォグは、2人とも後ろからが多かったですよね」

    「よく調べてやがんなあ。ただマエラクの奴は何考えてっかわかんねぇから気ぃ付けとけよ?ま、とりあえず1本目はフェニールカ先行の形でいいだろな」



    マエラクピースの身長 dice1d50=42 (42) +135cm

    ミッドナイトフォグの dice1d50=48 (48) +135cm

  • 190二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:18:52

    ガリバートンネルでもくぐったのかというレベルの体格差で笑う

  • 191二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:49:50

    このレスは削除されています

  • 192二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:50:14

    このレスは削除されています

  • 193二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:50:38

    このレスは削除されています

  • 194二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:50:53

    このレスは削除されています

  • 195二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:51:08

    このレスは削除されています

  • 196二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:51:33

    このレスは削除されています

  • 197二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:52:51

    このレスは削除されています

  • 198二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:53:05

    このレスは削除されています

  • 199二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:53:19

    このレスは削除されています

  • 200二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:53:26

    続け

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています