- 1二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:01:54
「マスター、バーボンくれ」
「おや、この時間に来るのは久しぶりですね、ペパーさん」
球形の透明な氷にバーボンが注がれる。BGMなど配していない小さな場末の酒場にトクトクとささやかな音が添えられていく様をペパーは眺めていた。
「っ、っ、・・・ふぅ」
「慣れているといっても、バーボンは喉を鳴らして飲むものではありませんよ、ペパーさん」
初老のマスターにたしなめられるペパーだが、その表情にはどこか口角の緩むニュアンスがあった。長い付き合いなのだろうか。老紳士を思わせるこの店主とそう歳も離れないほどに年月を刻んだペパーだが、その顔立ちには若々しさが満ちている。
「あれから何年経ったかな・・・」
「若いお客様はもうご存知ない方も多いことでしょうな」
なにを言わずとも差し出されたスモークチーズを年輪を感じさせる指でつまむペパー。クセの強いバーボンによく合うつまみを選ぶ心遣いが嬉しい。
「チャンピオンが留学から帰ってきた辺りでしょうか、痛ましい事件でしたね・・・」
「なあ、二人ともなんのハナシしてんだぁ?」若い男が声をかけてきた。多少酒も回っているのだろう。静かに酒を嗜む度量を持つには少し若すぎるようでもあった。
「・・・ああ、話してやるよ」
「よろしいのですかな?ここは私が・・・」「いや、いいんだ。俺が自分で話すよ。」 - 2二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:02:49
ペパーと店主、二人の様子に若いこの男も少々居ずまいを正す。
「ありゃあ、もう何年も、いや何十年も前になるちゃんだ。ちっと長いから端は折るぜ?帰りが遅いとカミさんに怒られちまう。
電気タイプのパモっているだろ?ほかにもベラカスとかアノクサとかもそうなんだが、進化の条件が特殊だよな。んで、俺がまだ学生ちゃんだった頃、あの辺のポケモンたちの進化条件が一時的に変わってな。いや、変わったっつーか「加わった」っつーか。」
若い男も店主も無言でペパーに続きを促す。
「テラパゴスっつー珍しいポケモンの影響だったらしいだけどな。その加わった進化条件ってのが、
“俺のちんちんをわしづかむこと”、だったんだよ。」 - 3二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:08:48
なんだこれは
- 4二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:10:35
宇宙ペパーの画像を貼ろうと思ったがペパー本人が話してんだよなこれ…
- 5二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:13:12
ちんこ掴むってポケモンが?トレーナーが?
- 6二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:14:20
アノクサがわしづかむ…?
- 7二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:14:23
ぺぱちんってニックネームかと思ったらペパーのち○ちんってことかよ!?
- 8二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:17:32
ぺ↑ぱ↓ちんじゃなくてぺ→ぱ↑ち↑んだったか
- 9二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:18:02
壮絶な予感がするけど無事カミさんできて良かったな
そしてその頃から知り合いらしい初老のマスター(おそらくハルトではない)は何者だよ - 10二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:27:33
不条理一発オチなのか続きがあるのか判断がつかねえ
- 11二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:34:57
若い人は知らないとか痛ましい事件でしたって過去形なあたり一時的なもので今はもう解決されてるってことだよな
そもそもなんでその条件が分かったんだよ - 12二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:37:35
「・・・・・」若い男は言葉を失っていた。というより、何を言えばいいのか分からなくなっていた。少なくとも酒をあおって気が大きくなる程度には大人である彼も、人生の中で聞いたこともない話に絶句する他ない。
「どうぞ」ペパーと若い男のもとに、それぞれ店主がサービスをしてくれた。酔いが醒めぬよう、かといって我を忘れぬよう確かな酒精を感じさせるスクリュードライバーが、二人の口腔を潤す。
「まあ、一年、いや半年くらいだったか?そのくらい続いたんだったかな」
「ええ、たしか春先からだったと記憶しています。終わりは紅葉が散り始める頃でしたね」
「そりゃあ進化条件が変わった、なんてトレーナーには分かんねえよな。だけどよ、野生のポケモンたちって進化したがるモンなんだよ。んで、あいつらは自分がどうしたら進化できるのか分かってんだ、つまり・・・」
ペパーはここでバーボンを手に取り舌先で舐めた。先ほどのスクリュードライバーの甘味がバーボンのクセを強めたのか、スモークチーズとの組み合わせはより香り高くなっていた。
「パルデア中の野生のパモたちに股間を狙われるようになった、のか?」若い男は恐る恐る、しかし確信をもって尋ねる。その質問に対して、ペパーはニヤリと口角を上げ、店主は何も言わずグラスを拭くのみ。
「推理力あるちゃんだな、マスター、名探偵ちゃんにレッドアイを」 - 13二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:40:19
進化条件が特殊なのはパモットでは?
- 14二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:41:21
本日のㄘんㄘんスレ
- 15二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:50:50
レッドアイ、マトマの実から取ったジュースにビールを注いだ簡単なものだが、この店では店主が客の好みに合わせてクラフトビールを選んでくれる。味わいの強いビールを使った逸品はペパーのお気に入りの一つだった。
「もちろん、俺も最初は全く分からなかった。あの頃俺は料理修行のために色んな食材集めててよ。いろんな場所に行ったもんだ。崖から落ちるなんてことも何回もあったちゃんだぜ。んで、崖を登り切ったらパモたちに捕まってパモットにやられた、いや、ヤラれた。」
若い男は戦慄した。彼はパーモットをもっていない。彼の知り合いにもパモットを持った者はいない。しかし、このパルデアでパモットやパーモットを見たことがない者はいない。なにしろ最強無敵のダブルチャンピオンのひとりのポケモンなのだから。
ガラル程ではないにしろ、パルデアもバトル興行が盛んになってきた。そんなパルデアリーグを初期から牽引する彼女たちを知らない者などいない。だからこそ、この男にはペパーの発言の重みが理解できた。
そう、理解できたのである。
格闘タイプに股間を狙われる恐怖を。 - 16二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 15:58:02
「俺の相棒の中にリククラゲが居てな。あいつが助けてくれたんでそのときのパモットたちはどうにかできた。だけどそんなことがあんまりにも続くもんでよ。言われたんだ、たしかあいつの名前は・・・
ああ、そうそう、ネルケってやつにな。"悩んでるなら友達に頼ってみたらどうだ"ってな。
悔しかったぜ。なにせあいつらの隣に立てるように頑張ってるつもりちゃんだったからよ。でもな、股間にかみなりパンチはもうそういうレベル超えてるだろ?だから素直にダチに相談することにしたんだ。」
若い男は最初、興味本位でペパーの話を聞いていた。しかし、今は確かな意志を以ってこの話の続きを待っている。彼とて一人のオスである。股間にかみなりパンチなど、縮み上がるどころの話ではない。
すっかり醒めてしまった酔いをもう一度取り戻すように、男はペパーから贈られたレッドアイを飲み干すのだった。 - 17二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:01:10
パモットの進化に分岐があったら掴むのが竿か袋かもしくは全体かで進化先が分かれてそう
- 18二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:23:12
なんてこったい
続きが気になっちまう - 19二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:34:36
「・・・ふっ」ふと笑みをこぼすペパー。若い男は怪訝に思いそのわけを尋ねる。
「いや、なんかよ。こうやって話してたら、あんとき他にどんな選択ができたんだろって思ってな?学生の頃の俺は結局ダチを頼ることにしたけど、大人を頼ることだってできたかもしれねえのにな。」
ほんのしばしの沈黙と静寂。ペパーがバーボンを口に含むほんの数秒の静寂だが、その静寂は不思議な重みをもって聞く者の肩を押さえつける。いつの間にか店は彼ら3人だけとなっていた。
「そんときの俺のダチにPC強い奴がいてよ、まあ今もツルんでるんだが、まずはそいつに言ったんだ。なんかこういうのは一番相談しやすくてな?そしたら調べてみようってことになった。
いまリーグのダブルチャンピオンっているだろ?両方とも仲いいダチでさ、そのPC強いやつと一緒になって実験してみることになったんだ。まずは手持ちのポケモンでどうなるかってことで、あいつのパーモットが出された。
まあ、結果としては何もなかったちゃんだ。
結果としてはな。実際はあいつのパーモットは俺の股間をずーーーーっと見つめてた。怖かったちゃんだぜ。」
そもそもパーモットはそれ以上進化するポケモンではない。そのため、その結果は当時のペパーはもちろん、いまこうして話を聞いている若い男にとっても容易に予想できるものであった。
そしてペパーの話は続き、当時すでにチャンピオンになっていたアオイが捕獲してきたパモ、パモットの場合についての話となった。
「あれはヤバかったちゃんだ。パモもパモットも一目散に俺んとこまで来て股間を狙い出したんだ。チャンピオンの制止も聞かずにな。トレーナーのいうこと聞かないポケモンなんていくらでもいるけど、チャンピオンのいうこと聞かないなんてな、初めてみたぜ。いったい何があいつらをそこまでさせたんだろうな。
結局、パモットが俺のちんちんをわしづかみにしやがった。でもよ、それだけじゃ進化しなかったんだ。」
男は詳しくはなかったが、パモットはトレーナーと共に長距離の旅をしなくては進化しないとの噂を聞いたことがあったが、ペパーの解説によってその説は否定された。 - 20二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:34:50
「アオイは実験の前にパルデア中歩き回って来てくれた。普段なら進化してるはずなんだ。当のパモット本人?本ポケモン?まあヤツも怪訝そうな顔してたさ。何かが足りないってな。そのときあいつが、ネモが言いやがった」
ネモ、アオイというパルデア人ならだれも知っているビッグネームに男は内心興奮しつつも、ペパーの言葉を待つ。レッドアイもスクリュードライバーも、そしてバーボンもいつの間にか空っぽになっていた。
もはや冷やすもののない氷がグラスの中で溶けて、カランッと小気味いい音を奏でた。
「あいつ、こう言ったんだ。
"ズボンを脱いでじかに掴んでみたらどうかな"ってよ」 - 21二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:35:44
マスタード師匠に弟子入するペパーの話かと思ったら斜め上を行かれてた
- 22二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:36:19
大人な雰囲気のバーで、ダンディなイケおじになったペパーが話す、青春の一ページ
いや草 - 23二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 16:40:06
ハードボイルドな文体でお出しされる狂気
- 24二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 17:07:49
閲覧注意つけろって言おうと思ったけど、これはセーフか
- 25二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 17:08:25
何喰ったらこんなん思い浮かぶんだよ
- 26二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 18:46:18
文才を無駄遣いするな
- 27二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 21:03:56
ぺぱちんがガッツリ関わる話になるとは
- 28二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 22:05:16
「要するに、女友だちの前でちんちん見せろってことだ。バカみたいだろ?そこ学校のグラウンドだぜ?
しかも自分で脱げってよ。」
露出を強要された哀れな男を、若い男は複雑な気分で見ていた。ネモとアオイといえば、パルデアの最強無敵のダブルチャンピオンといえば、快闊な美女二人である。その学生時代ともあれば美女は美少女であったことは推測に苦はない。
つまり、美少女たちに求められているのだ。ちんちんを。少々羨ましいと思ったが、それを口にしない分別はあったようだ。
「まあそうやって女友だちに囲まれてズボン脱げパンツ脱げって言われてりゃ折れるしかねえ。男は女には勝てないちゃんだ。脱いだよ。ゆっくりな。」
そういってパンツを脱ぐ動作をして見せるペパー。親指だけをパンツに引っ掛けてずり下していくかのようなその姿には不思議な色気があった。
「そしたら、あいつら、興味津々で見てきやがって。まあそれは置いといて・・・俺がちんちんを見せた途端、パモットがまた走り出してよ。今度はじかに俺のちんちんを握りしめたんだ。痛かったちゃんだぜ。
うずくまって、んで、見上げたら居たよ。
パーモットがな。」 - 29二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 22:33:06
なんなんだコレ?オトナになったペパーがバーで飲んでて昔ネモたちに囲まれてパモットにちんちん見せた話をしてる?
- 30二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 22:37:49
このレスは削除されています
- 31二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 22:50:22
エリアゼロ全裸ss思い出した
- 32二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 23:02:26
イカれた物語を紡ぐ者は何故こうも文章に力があるのか
- 33二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 23:04:02
バーボンハウスフトゥーの続編かと思った
- 34二次元好きの匿名さん24/01/08(月) 23:29:40
全裸スレの文豪?
- 35二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 07:06:31
続きが気になるぜ
- 36二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 08:20:19
ペパーの独白には確かな言霊がこもっていた。薄暗く揺らめく酒場の灯りが場の空気感を妖艶に演出してくれる。語る者、聞く者、場を与える者、三者の共演はいま少し続く。
「パーモットになってんだ。さっきまでパモットだったヤツがだ。もう決まりだろ。俺のちんちん掴んだら進化する、ってこと。
それ見てた他の生徒がよ、自分も自分もって言い出すから、俺も言ってやった。
"一列に並べ"ってな。」 - 37二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 08:51:53
「圧巻だったぜ?学校のグラウンドによ、パモット抱えたトレーナーちゃんが並んでんだ。男も女も合わせて15人くらいは居たかな・・・
んで、下半身丸出しで掴ませていく俺。進化してくパモット。喜ぶトレーナー。見守るダチ・・・
途中でなんかおかしくなっちまってさ、逃げ出したんだよ、走ってな。」
そこまで言って、一度洋酒を口に含むペパー。グラスにはもうほとんどバーボンが残っていない。必然的に氷の崩れる音がやや大きめに鳴る。
「わりぃ、マスター、別のを」
「どうぞ」店主に差し出されたファジーネーブルは豊かな甘みを以ってペパーの喉を潤してくれた。 - 38二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 10:20:23
「テーブルシティってのはデカい街ちゃんだ。端が見えないくらいな。それだけデカけりゃ建物の影もある。無意識のうちに人目につかない道を選んで走ってったんだけどよ、途中で気づいちまった。
いま下半身丸出しなんだってな。」
そう言ってチェイサーの水をごくりと飲み込むペパーに、店主はオリーブの実をつまみとして差し出した。
「恥ずかしくてもそこで戻りゃあよかったちゃんだが、あの時の俺はあせって街の外に出ちまった。そしたら、そこでナンジャモって人が動画配信しててよ、野生のパモとかパモットとかとなんかやってたんだ。何してたかまでは分かんねえけどな。ナンジャモって知ってるか?いまデケえ芸能事務所の・・・まあ若えのはもう知らねえかもな。」
そこまで言われた時点で聞き手であった若い男には話の行く先がわかった。
「もうわかっただろ?」そう言い残すペパーの目には昔を懐かしむような温かさが滲んでいたが、それ以上彼は語ろうとはしなかった。 - 39二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 11:05:00
そこまで語って、ペパーは店主に旨かったと礼を言い代金と少し多めのチップを置いて店を後にした。ペパーの退室に伴って、春に入る前の冬の乾いた空気が場末の酒場に流れ込む。その冷気は聞き手の男の意識をほんの少し引き締めるのに役立った。
「あの・・・マスター、さっきのって・・・」
男に問われ店主である老紳士は伏し目がちに答える。
「ええ、お察しの通りですよ。パルデアおちんちんランドの開園です。」
冬空は鉛色をして、家路を急ぐペパーを見守るばかりであった。 - 40二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 11:54:29
そんな顛末わかってたまるか!w
- 41二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 11:57:41
なにこの…ナニ???
- 42二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 12:58:00
老紳士になに言わせてんだ
- 43二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:01:49
最近は知る人が少なくなってるようでよかった(青年ペパーの悲惨さから目を背けつつ)
- 44二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:04:36
スレ主はペパーのちんこに親を殺されでもした恨みでもあるの?
- 45二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:06:20
ドシンプルに可哀想で草
- 46二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:29:33
放送事故すぎるけどパモ属が一斉に股間目掛けて襲いかかってるから下半身丸出しでも露出狂ではなく襲われてひん剥かれて逃げてた最中に見えただろうことは不幸中の幸い……幸いか……??
- 47二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:42:22
おちんちんランドってなによ!
- 48二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:51:10
嫁がいるのと語り口からちんちんが甚大なダメージを負ってはいなさそうなのがまだ救い
これが半年続くのはいやーきついっす - 49二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 13:53:33
女の子がおちんちん言っちゃいけません!
- 50二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 14:28:46
聞き手の若い男は帰宅後、もんもんとした気分でPCを開いた。調べものをするためである。
検索エンジンの画面を開くと、パルデアリーグのロゴとおなじみの検索スペースが彼を出迎えてくれた。
「パルデア おちんちんランド ・・・っと」とくに工夫もなく検索ワードを打ち込む彼だが、端末の画面に表示されたのはアダルトなサイトのURLなど想像の通りのもののみ。彼が知りたい情報はまるで存在しないかのようであった。
数日後、男はふたたびあの酒場を訪れる。あの日の話の続きを聞くために。
扉を引いて開けると、カランッと軽い鈴の音が彼の来店を告げる。そこにはあの日の晩と同じように老紳士がグラスを拭きながら立っていた。そして、その前の席には・・・
「よう、また会ったな、若えの」件の人物、ペパーがニヤリと笑って横目でこちらを見ていた。
「モルトウィスキーの上物ちゃんだぜ。」男が何を言わずともペパーは彼に自分のお気に入りを注ぐ。グラスを渡したきり、店主も同じく何も言わない。
「続きが聞きてえんだろ?どこまで話したかな・・・」
「おちんちんランド開園までですよ、ペパーさん」
「ああそうだったか(・・・・・・・・そんなの言ったっけ)」 - 51二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 14:31:03
昼間っから何この……なに?
- 52二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 14:43:04
「まあパルデア中に配信してる動画の中でパモとかが俺のちんちんに襲い掛かってくることになったってとこまで話したか。そのときナンジャモって人が頑張ってくれてな、要は俺が野生のポケモンに襲われてるように見えたんだろうな。必死になってパモを止めようとするだけど、全然止まらねえの。
で、俺は捕まった。いや、掴まれたちゃんだ。
そしたらパモットがパーモットになるだろ?別に隠語とかじゃねえぞ?
パモの群れに襲われる男子学生、ガチ焦りするジムリーダー、突然進化するポケモンたち。マズったのはこの配信がパルデア中のパモ使いにみられてたってとこな?
なんせ、その当時パーモット使ってたのはネモだけだったからな。あいつにもかなり迷惑かけたと思う。なにも言ってこなかったけどな。」
聞き手の男はもはや想像することをあきらめていた。どう表現すればいいのか、さっぱりわからないのである。下半身丸出しの青年に群がる野生のポケモンたちの群れ、そして突然現れる進化個体、パルデア中の視聴者たちの反応・・・
彼の脳はすでに脳内映像化を放棄していた。それでもペパーの話は続く。聞かねばならない。 - 53二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 16:26:38
とんでもないスレを開いてしまった
- 54二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 17:24:23
そうか、確かにネモとペパーがそういう関係かもって邪推する連中も出て来そうだな
- 55二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 17:26:44
文豪の再来
- 56二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 17:29:32
とんだ文才の無駄遣い(褒め言葉)
- 57二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 18:19:44
かつてもこんなの居たのか(困惑)
- 58二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 18:22:15
語り手のペパーと聞き手の若い男に店主のマスターの3人しか登場人物いないのに空気感が出来上がってるのすごくない?語ってる内容は置いといて。
- 59二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 19:00:01
この物語は一体どこへ向かって行くのだろう
- 60二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 19:24:43
「まあとにかく、バレちまったんだよ。それからはそりゃあもう・・・」
「痛ましいものでしたね」
珍しく店主が割って入った。客同士の会話に滑り込むことは彼にとって日常茶飯事である。なにしろここは酒場。酒乱の悪漢が傷心の女性に絡むこともありうる。それを穏やかに制するのが酒場の主人としての腕である。
「失礼。あのときは私もペパーさんとそう離れていない年の若造でした。まだお互いに面識はありませんでしたが、男としてあれほどの痛ましい光景は見られないことでしょうな。」店主の言葉にはいつになく圧がこもっていた。誰を圧するわけでもない、若き日の己の無力に対する圧が。
「ああ、マスターも一杯やってくれ。
ヤバかったちゃんだぜ。どっから来たかもわかんねえアノクサのツルで拘束されてよ。俺の相棒たちも頑張ってくれたんだけどな、さすがに多勢に無勢ちゃんだ。もまれまくったぜ。」
「あのときの配信は私も拝見していましたが、あのナンジャモさんですら御しきれないパモたちの濁流でした・・・」
「俺のちんちんに到達したヤツから進化してパーモットになっていくんだぜ?リーグから大急ぎで助っ人が来たときには俺はもう大の字で地面に固定されてパモにつつかれるだけだった・・・居たくはなかったし、その部分は撮影されてなかったけどな。あいつら興味津々でつついてくるから反応しちまうんだよ。
"ナニがあったんや!?"って聞かれたけど、その前に俺の股間を隠して欲しかったちゃんだ・・・」 - 61二次元好きの匿名さん24/01/09(火) 20:02:01
チリちゃんの気持ちも考えなよ・・・!
- 62二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 00:59:37
止めきれなかった手持ちたちのことを考えるといたたまれない気持ちになってくるな
- 63二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 06:31:11
パモたちも敵意があってやってる訳ではないからな…
- 64二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 07:02:03
チリちゃん乙過ぎるわ
- 65二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 10:45:39
「あの快闊なナンジャモさんが青ざめたぎこちない笑顔で動画を締めていたのは印象に残っています。」
「まあ話はほとんどこれで終わりなんだけどよ、ちょっとしたおまけがあるんだ」
サーモンのカルパッチョが器用にたたまれてペパーの口の中に行儀よく収まっていく。
「ん、旨い。マスター、これ絶品だぜ。っと、ああ、話の続きだよな。
野生個体が襲い掛かってくるもんだからポケモンリーグの方で俺を保護することになったんだ。アカデミーじゃ役者不足ちゃんだってな。ただ俺のちんちんが進化条件にかかわってるってのがバレてからやたらとリーグに人が詰めかけるようになってよ。そんなときに出てきたんだ。
俺のちんちんを"生物を進化させる秘宝"みたいに考えたヤバい連中がよ。」
聞き手の男には覚えがあった。生命進化の夢の秘宝、それを追い求めてパルデアに騒乱を巻き起こした悪の組織・・・・
「コショウ団・・・ですか」 - 66二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 10:50:19
ペパーだから胡椒か
- 67二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 10:51:54
ちょっとしたおまけで済ませていい情報量じゃないのよ
- 68二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:02:48
ちょいちょい挟まれるつまみとかお酒がおいしそう
- 69二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:31:26
ペパーの珍宝
- 70二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:33:07
全裸SSの人か?
- 71二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:43:23
盛り上がってまいりました
- 72二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:50:13
「コショウ団が追い求めていた生命進化の秘宝というのが何だったのか、結局それが公表されることはなかったものです。」店主は洗い場から目を移さず淡々と語る。
「ですがその実、奴らが追い求めていたものというのは、ペパーさんのちんちんだったのです。・・・いや、失礼、"奴ら"ではなく"我ら"でしたな・・・」
「マスター、それはもう終わった話ちゃんだ。よしてくれ。」
「そう・・・ですな。失礼しました・・・。」
男は一片を理解した気分であった。この店の店主とペパーの奇妙な関係が、単なる店の常連と店主のそれではないことをうすうす感じ取っていたからである。
「まあいろいろあって、そいつらがリーグに殴り込んできたちゃんだ。大変だったぜ。オモダカさんがあんなにブチギレてるの見たのはあのときだけだ・・・。」ぐいっと手元の酒を強引に流し込むペパー。そのグラスを満たしていた洋酒がなんだったのかは聞き手の男からは見えなかった。
「"若者のおちんちんを守るのは大人の仕事です"ってな。みんな凄かった。強かった。でもな、向こうは四天王対策してたし、リーグ側はまだ小さな女の子は関わらせなかったから、戦力的に一枚落ちでよ。結局俺も戦うことになったちゃんだ。」
"ちんちんをよこせ""ちんちんを守れ"
男の脳裏にはそんな檄が飛び交う大戦場が見えていた。その渦中の中心人物が目の前の男であると考えると居住まいを正してしまうのも無理はなかった。 - 73二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:57:37
「いっくらリーグがバケモンぞろいだっつってもな、多勢に無勢じゃ限界ってもんがある。奴らが目の前までやってきたとき、そのときの校長せんせが助けに来てくれたんだ。しかも変装までして俺の身代わりになってくれた。ちんちん掴まれたとき、あの人なんて言ったと思う?
くくっ・・・笑うなよ?おい、マスターも笑うなよ、へへ
"残念、それはおじさんのきんのたまです"ってよ。」
そう話すペパーはいたずらっ子のように笑う。まるで幼い子供がワクワクとしているかのような表情に、聞き手の男も思わず相好を崩すのだった。 - 74二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 11:58:47
きんのたまも器もでかいよな校長
- 75二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:00:33
なにもわからない謎の老紳士店主がまさかの元コショウ団員!?しかもペパーと友好関係!?本人は悔いてる!?なんだこれは!?
- 76二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:09:37
こんなところでポケモン屈指の迷台詞でるとは思わん…いや、ちんスレだし……妥当か?
- 77二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:38:01
なんで俺は昼休みにこんなスレを開いているんだ
- 78二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:43:12
ペパちん防衛戦のときチリちゃんとか内心ツッコミまくってたんだろうな
- 79二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:52:48
"若者のおちんちんを守るのは大人の仕事です"じゃねぇんだわ
笑いすぎて頬の筋肉痛い - 80二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 12:57:42
大人ってそんなことまでしなきゃいけないんだな
- 81二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 13:33:43
ガチギレオモダカ想像するだけで怖い
- 82二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 13:44:26
- 83二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 16:25:48
下手すりゃペパーのペパーがコンニチハする可能性があるのだから、そりゃポピーは不参加だわな。
- 84二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 18:55:03
「まあそんなこんなで大乱戦になってな?そら大変だったぜ、伝説のポケモンとかも出てきたからな、ってそれは別にどうでもいいか。
とにかく、大人たちが必死になって俺のちんちんを守ってくれた。だから俺はここにいる。感謝してるちゃんだ。今は俺が大人だからな。次同じようなことがあったら、俺が守る側になってやるつもりだ。」
ペパーの発言とまなざしには確かな決意が映し出されていた。
お前も頑張れ、そういって背をたたくペパーに見送られ家路についた聞き手の男。彼はまだ人生において何かに深く感謝するという経験がない。人並みの人生を送ってきたつもりだったが、精神的な拠り所となるものはまだ手にできていなかった。
だからこそ、ペパーの話した物語に彼は深く感銘を受けたのである。十数年後、彼がパルデア初のバトルタワー建設に人知れず大きく貢献することになるが、それはまた別の話・・・。
人はつながりをもって生きる。夢を追って生きる。それはポケモンも同じである。
ちんちんという夢を追い求めた者、若者を守ろうと戦った者、尊厳を取り戻そうとした者、無数の夢追い人たちの思い出を胸に、人々は今を生きなければならない。
人生という道はまっすぐに伸びている。そう、ちんちんのように。
ぺパちん ~完~ - 85二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 18:57:20
いいちんちんだった
- 86二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 18:58:02
????????????
- 87二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 18:59:09
突然終わった…
- 88二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 19:19:21
バーボンハウスかと思った
バーボンハウスであってほしかった - 89二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 19:21:29
てっきり聞き手の男ちんが新たな進化スポットになるものかと思ったが無事らしくて何よりだ
- 90二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 19:40:19
しかし何故ペパーちんが進化条件になったのか。
ペパーのちんでなくてはいけないようだから考えられる可能性としては
エリアゼロに踏み入った、秘伝スパイスを食したなどの条件が考えられるが。
テラパゴス解放がトリガーなのだからテラスタル関係なのはほぼ確実と見てエリアゼロで高濃度のエネルギーを浴びた男性であるからと考えるのが妥当か?
そうなるとスグリちんでもよかった?彼は暫く休学していたのだから期間内に歩数進化組に関わらなかったとしてもおかしくはない。 - 91二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:04:28
そのうちスグちんスレが立つだろう
- 92二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:24:24
……なにこれ?
- 93二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 20:26:43
ほろ苦い青春の1ページだよ
- 94二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 22:10:46
幼少期にネグレクトされたペパーが大人に守られて成長し、今では嫁という人間の家族も増えて若者を守る側である大人になった
うん、いい話だな
…………いい話…だよな…? - 95二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 22:13:42
原因と思われるテラパゴス持ち込んでしまったアオイはどんな顔してんだこれ
- 96二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 23:34:26
四天王の男性陣頭抱えてそう…
- 97二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 11:15:07
なんだったんだ、これ……?
- 98二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 12:04:14
やっぱテラスウミディグダの様に
そそり起つキラキラチンチンだったのだろうか?
>人生という道はまっすぐに伸びている。そう、ちんちんのように。
右曲がりとかは、人の道を踏み外した者の事を指すのだろうか?
- 99二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 12:29:39
突然始まってそのまま終わっていった……妖怪みたいなスレだな
- 100二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 13:19:54
- 101二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 13:21:28
語られなかったって事は好きな想像していいんじゃない?
- 102二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 13:25:32
- 103二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 13:45:49
一人とも限らないよな、ペパーのカミさん。なんならオモダカさんとかでもいい
- 104二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 14:02:13
- 105二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 14:31:58
語られなかった部分は好きに考えたらいいと思うけど、とりあえず今のペパーが幸せそうで良かったよ
- 106二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 16:24:29
アオキさんとハッサクさんはどんな気持ちでペパちん防衛戦に臨んでたんだ
- 107二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 18:16:44
雪崩くる大量のパモット。それにパモ。
そう、指定されたエリアにコショウ団というエラい阿呆な団体はそのポケモン達を連れて現れた。
砂塵舞う中、その進化条件を有した青年を命懸けで守るダブルチャンピオンの少女2人。それにパルデアリーグ職員。
その先鋒には、あのリーグ四天王の面接官の女が……。
「ようけ!若いモンのチンポ狙いおるなぁ!恥ずかしないんかーい!!アホは全員地ぃに落としたるわ!!」
やたらとデカいその女の声に、この騒動の原因となったペパーはただただ恥ずかしく頬を染めた。
年頃の青年にはキツイ文言である。
「ダグトリオ!ドンファン!バクーダ!ドオー!ナマズン!ドダイトス!総隆起せえ!じしんや!」
四方八方から地響きがし、進化を望んだパモとパモット、それに何も地震対策をしなかったコショウ団のトレーナーは地に沈んだ。
その日、ロースト砂漠の一部が割れたが、ペパ先の貞操はどうにか防衛された。 - 108二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 18:19:38
突然の 怪文書 どうした?
- 109二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 18:52:43
おや、どなたか続きを書いてくださるようですな。うれしいことです。
- 110二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 21:08:40
ものすごくいたたまれない表情でペパちん防衛戦参加してそうだし時折股間がキュッてなってる
- 111二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 22:16:59
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- 112二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 22:18:16
追加の怪文書…だと…
- 113二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 22:21:56
スレ主以外にこの狂気に乗る者が現れただと……?
- 114二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 09:32:37
ハルちんやスグちん、グルちん、コルちんも見せてくれ