【童話】鬼龍にゃと金の卵

1二次元好きの匿名さん24/01/10(水) 22:20:29

ある村に、それはそれは貧乏なマネモブがいた。マネモブは質素な暮らしだったが、幸せだった。
ある日マネモブは一頭の鬼龍にゃを拾った。マネモブは鬼龍にゃが黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚く。それからも鬼龍にゃは1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売ったマネモブは金持ちになった。

　しかしマネモブは1日1個しか卵を産まない鬼龍にゃに物足りなさを感じ、きっと鬼龍にゃの腹の中には卵が詰まっているに違いないと考えるようになる。そして欲を出したマネモブは鬼龍にゃの腹をナイフで切り裂いた。ところが腹の中に卵はなくマネモブはがっくりと肩を落とし、自分のしたことを後悔した。これからはもう、鬼龍にゃの金の卵は、ひとつも手に入らない。