- 1二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 23:15:28
その日は珍しく大雪。きままな姫君の好奇心は当然我慢できなかった。
「あ、グルーヴさん!あなたも雪合戦しに来たの?」
「止めに来たんだ!ファインのトレーナーが断れないのは予想していたが……なぜ貴様までいるんだ!?」
「エアグルーヴ、右だ!」
「なに!?」
「えい♪」
「ぶっ!?」
たわけの愛称で知られる自身のトレーナーの声に素直に反応した女帝の背後から、ファインが雪の大玉のもっすと押し当てた。
後頭部から背中まで白く染め、雪煙が彼女を包んで──
「わぁ、グルーヴさんがハヤヒデさん!」
「隙あり」
「きゃあ!?やったな〜!」
「貴様という男は……!」
「君は本当に理想のリアクションウマ娘」
「待てェ!!!」
🏃♀️ テッテッテッテッピロロン - 2二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 23:18:08
「「すみませんでした」」
「……全く」
あの後SP隊長に全員お縄になった。
「学生のお二人はともかく、指導者たるあなた方が止めるどころか一緒になってどうするのです」
「返す言葉もありません……」
「や、申し訳ないです。最初はキャッチボールぐらいの筈が男どもでヒートアップしてしまいまして」
「隊長、これは私が無理を──」
「いえ、結構。私どもとて殿下の楽しみを奪いたい訳ではありませんから。体調管理には殿下もトレーナー様も細心の注意を払うようお願いします」
と、お叱りが終わって。
「怒られちゃったな」
「うん。でも楽しかった……」
「たわけ先輩に庇われてしまったし、後でお礼しないと」
「ええ、もちろん。うふふ、素敵な思い出になりました。だから」
「次はちゃんと防寒着着てやろうな」
「! ──うん!次はスカーレットさんたちや隊長も誘って最高の雪合戦をしようよ!」
「俺ボコボコにされそう。 ……『最高』?」
「ねえねえ!防寒着どれにしようか!スイス軍のとか?それとも南極の」
「待って!?」 - 3二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 23:19:37
おしまい。
概念投げ合戦スレから。
たわけ組入れたらギャグ路線書きやすくて甘くはならなかった。 - 4二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 23:22:03
好き!良かった!
- 5二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 23:38:58
急に先輩風吹かせるたわけパイセンあざとい