深夜だから言うけど｜あにまん掲示板

ナリタタイシンは眠れない。
アイツの声が聞きたい、別に寂しいとかじゃないけど。
ただ声を聞きたいだけだから。うん。
スマホの画面をタップして、メッセージアプリを開く。
「ねえ、まだ起きてる？」
送信してからしばらく待ってみたけれど返事がない。
時計は12時15分。もう寝てしまったのかもしれない。
はぁ、と溜息をひとつ吐いてホットミルクでも飲もうかと思ったその時だった。
ピロン♪ 着信音と共に画面に表示されたのはメッセージではなく通話の表示。
トレーナーからの着信。別に、メッセージでいいのにーーー。
「もしもし！？何があったんだ？」と息を切らしたかのような声。
こんな時間にメッセージを送ることなんてなかったし、心配でもしてるんだろうな。
図体も声もデカいのに、それでいて繊細で心配性なところは相変わらずだ。
タイシンは小さく笑みを浮かべて口を開いた。
「……うっさい、なんでもないから。おやすみ」
素直になれなくてついそんなことを言ってしまう。
なんでいつもこうなんだろう。
「ああ、おやすみ」
スピーカーの向こうから聞こえてくる低く優しい声。
それがなんだかくすぐったくて、耳が熱くなる。
タイシンはベッドの上で布団を被って丸くなった。
顔が熱い。早く冷めろ。そう思いながらぎゅっと目を瞑った。
飲みかけのホットミルクからは湯気が消えていた。

って感じにならないですかね？？？？？？