推しの馬を小説のあらすじっぽく紹介するスレ

  • 1二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:29:13

    知らない馬でも興味が湧くような文を見てみたい

  • 2二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:31:12

    夢のはなしをしよう。
    武豊騎手と凱旋門賞で勝利を掴む。ただひたすら、そこに向かい続けてきました。
    難しく、簡単じゃない。うまくいかず、人に笑われるかもしれない。たから、まだまだ道の途中。
    でも、言葉にすると、夢中になれる。言葉にすると、諦めずに進められる。言葉にすると、みんなからの声援になる。
    世界で駆けるその日まで、夢のはなしをしよう。

  • 3二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:51:18

    初めてはどうだった?
    僕の初めては、少し不格好だったね。誰もが目指す夢を想ったけれど、僕には半歩が精一杯。
    でもその半歩が……いつの日か。泥にまみれ、誰に期待されずとも。
    君が掴む初めての、その一歩になれたから。
    なあ、君の初めてはどうだった?

  • 4二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:54:23

    >>3

    これ英語表記のFirstにかかってるのか

  • 5二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:58:32

    >>2

    詠唱やめろ。

  • 6二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:59:42

    例え話に意味がないなんてわかってる。
    パラレルワールドなんて信じるものじゃない。

    けれど。

    あの日降りかかった右脚への呪いは。
    それらを信じずにいられなくするには十分で。

    期待に返せるものはなく。
    目指す数字はかすめどかすめど掴みきれず。
    夢への道のりは、深く深く揺蕩う海のよう。

    それでも。
    鯨は、猛然と牙をたてる。
    何度だって、その身体が傷ついたって、再び頭をもたげて走り出す。

    「欲しいのは、一番だから」
    夢に届く、その日まで。

    もがき続けた姿を、誇れる「いつか」に進もうか。

  • 7二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:09:54

    1979年4月、アメリカ合衆国の広大な牧場で、美しきサラブレッドの仔馬が誕生した。若い支配者と地味な母の間に生まれた彼は、魅力的な力を秘めていた。しかし、人々は彼に長い距離は走れない、そう血が証明していると思っていた。
    誕生から2年と少し、ついに彼は競争の世界に足を踏み入れる。デビューから2戦目、まるで彼は大空を翔けるような速さでゴールを駆け抜た。
    しかし、真の輝きが示されたのは1982年、ベルモントステークスの舞台だった。3冠路線の最後の1冠、彼は壮絶な戦いを繰り広げ、1分53秒という圧倒的なレコードタイムで優勝。その瞬間、彼はまさに天空の征服者として、競馬史にその名を刻んだ。
    その後も、彼は様々な競走で栄光を積み重ね、種牡馬となった。その血は1999年、遠い香港の血で大輪の花を咲かせることとなる。
    『天空の征服者』は、一頭の馬が生まれながらにして天に舞い、競馬史に永遠の輝きを刻んだ物語である。その勇姿と情熱が、人々の心に永遠に残ることだろう。

  • 8二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:10:47

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:11:53

    ただ、走ることしかできなかった。
    自然を前に、ぼくらはあまりに無力だ。だから、己にできることをするしかない。

    速く、誰よりも速く。それは遠いドバイから日本へ、一通の便りとなって。

    ぼくらは何に向かって走るのだろうか。日本馬初の栄誉のため?それとも、沈んだ人々を勇気づけるため?答えは分からない。それがあるのかも、ないのかも。

    2011年3月26日。世界が讃えた2000m先のゴール。

    届け。届け。早く、誰よりも早く。ぼくらの灯火が、遠い日本を照らせるように。

  • 10二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:14:28

    >>7

    貼り忘れ(´・ω・`)

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:14:59

    かつて、昭和末期から平成初期にかけて『平成三強』の時代があった
    三強と呼ばれる彼らはお互いにしのぎを削り、観衆を熱狂させた
    そして三強の筆頭であったオグリキャップはラストランの有馬記念で勝利し、後の時代にも語られ続ける伝説を残すことになる

    ──この物語は三強の物語ではない
    それに主役は人々に語り継がれる伝説に残るような英雄でもない
    時代に抗い、時代に終止符を打ち、そして……時代に取り残されたある勇士の物語を今こそ語ろう

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:52:45

    嵐を抜けた先に見えた虹。
    俺達が見た景色は向こうの君にも届いただろうか。
    たった一度の栄光でも、誇らしく思うんだ。
    皆で掴んだ栄光だから。

    今日の事は近い将来話しに行くよ。
    君が笑顔を見せてくれるその日を、俺は待ってるぜ。

  • 13二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 17:35:21

    歴史的偉業を成した父の子、そしてグランプリホースの全弟として大きな期待を受けるも、その幼さから結果を出せずもがく日々が続いていた。
    そんな中、未曾有の大災害が発生。日本中がつらく重苦しいムードに包まれる中、とある馬たちが世界の舞台で叶えた夢は、人々に確かな感動をもたらした。
    競馬には人々を勇気付ける力がある━━━自らもそれを示すかのように覚醒を果たしたその馬は、やがて暗く沈んだ世の中を照らす希望となっていく。
    だが、兄、そして父を超える歴史的名馬として歩み出したはずのその覇道には、思いもよらない障害と挫折が待ち受けていた………。

    苦難と栄光。出会いと別れ。その運命の果てに輝く、"黄金色の芸術"とは━━━。
    数々の伝説を紡いだ稀代の金細工師が魅せる、感動の旅路。

    『オルフェーヴル』

  • 14二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:02:47

    とある二頭の馬がいた。

    一頭は大柄で素質を期待されたものの、練習嫌いで陣営を困らせたきかん坊だった。

    一頭は幼駒と間違えられるほど小柄だが、練習を真面目にこなした努力家だった。

    ある日、努力家がその小さな身体ゆえに他の馬達にイジメられていた。すると彼を真っ先に助けたのは…あのきかん坊だった。

    「あ…ありがとうございます…」
    「敬語なんかやめろよ。同期だろ?」

    二頭は次第に仲良くなり、練習嫌いなきかん坊は努力家だけとは真面目に練習するようになった。

    きかん坊は才能を開花させ、努力家も必死で食らいつく…これは、正反対の二頭が栄冠を目指す奇妙な友情譚である。

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:06:44

    ───ぼくのお姉ちゃんは、炎の中に消えた

    悲劇に見舞われたあの日。ある一頭の馬が背負ったのは幾つもの願いと想い、そして姉の無念

    だからこそ、『オレ』が願うのは───

  • 16二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:08:19

    馬の名前か画像を貼ってくれるとありがたい

  • 17二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:39:39

    旗を掲げろ。前へ進め。
    たとえ散ったとしても
    たとえ無謀だとしても

    それでもお前は走ってきた。
    桜花よ、咲き乱れろ。

    たとえ世界の強豪に敵わなくとも
    真っ直ぐに。真っ直ぐに。

  • 18二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:48:46

    一人の王がいた。
    彼は府中のターフを走り、死闘の末に勝利を掴み取った。
    彼は砂漠の夜空を背に、2400と10mを先頭で駆け抜けた。

    王は日本だけでは無く、世界を手中に収めようとした。
    ドバイ、イギリス、アメリカ、香港…そこに目指す道がある限り、進むのみ。
    彼の進路は、順風満帆では無かった。
    強敵の出現、民衆の声。
    「暴君に世界の統治など不可能だ。」
    そんな言葉を投げつけられたこともある。

    だが、彼は決して屈しない。
    「我が歩む道こそ、真の王道路線なり。」
    愚かだと笑われても、暴君だと蔑まれても、孤高の王と罵られても、彼は何も背負わない。
    この身が朽ちようとも、この声が枯れたとしても、可能性がある限り、彼は己の道を征く。己が信じた道だけを進む。

    彼の名は、シャフリヤール。
    王の中の王、大帝である。

    「さあ、次はどこへ進もうか。」

  • 19二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:55:42

    ”天才少女“になれ。
    そう言われて走り続けた。
    走って、走って、走って、
    限界まで走り続けて。
    それでも、“天才“にはなれない。
    そのことに、もっと早く気づけていたら。

    これを読んでくれたあなたには、覚えていてもらいたい。
    “天才”じゃないけど、
    他の子よりもちょっとだけたくさん走っただけの
    “普通の牝馬“がいたことを。
    そして、私はみんなにこう伝えたい。
    「君は、君のままで良いんだよ」
    「無事に走りきってくれるだけで、ありがたいことなんだよ」って。

  • 20二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 19:12:40

    それは、本来発してはならない言葉だった
    ゴールを迎えるまでは、出してはならない言葉だった
    しかし、このレースで禁は破られた

    年度代表馬でもダービー馬でも白い稲妻でもない、目立たぬ一頭の牝馬がみせた、3200mの大逃亡劇

    府中の長い直線で、その言葉が騒然と響きわたる
    …“後ろの馬は届かない!絶対に届かない!”…

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 19:15:47

    もどかしさなんて、自分が一番わかってる。
    惜しい馬。大舞台で届かない馬。
    巫山戯んな。巫山戯んな、俺。

    踠いて。踠いて。同期の姿は既に無くて。
    それでも走った。掴みたかったんだ。
    この手で、最高のほまれを。

    "諦めなければ、きっといいことがあるよ"
    使い古された励ましが、その日
    やけに胸に刺さった。

    『2009年 天皇賞・秋 優勝馬 カンパニー 牡8』

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 19:29:13

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:40:56

    >>14

    シルクジャスティスとエリモダンディーか

  • 24二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:50:46

    「2位じゃダメなんでしょうか?」
    かの有名な政治家はそう言った。
    その言葉には馬鹿にされた様で、救われた様な気もする。
    僕にはどうせ銀がお似合いだから。銀でも良いじゃないか。銀だって凄い。

    本当にそうだろうか。
    僕らの世界は1位か、それ以外か。
    勝ちに行かなくてどうする。
    1位を目指さなくてどうする。

    僕は、世界の頂が見たい。

    【ジャスタウェイ】

  • 25二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:01:38

    彼らは走る。
    例え期待されずとも、己の才を信じて。
    彼らは往く。
    無謀と言われた一番槍でも、覚悟を決めて突き進む。
    彼らは進む。
    追うもの全てを置き去りにして、ひたすら前へ。
    彼らは刻む。
    見るもの全ての脳裏と歴史に、彼らの姿を。
    彼らは挑む。
    険しい道に脚を取られ、苦難の道と分かっていても。
    彼らは屈せぬ。
    何度挫折し屈辱を味わおうとも、彼らを愛すものがいる限り。

    我らは忘れぬ。愛したその者の名を。
    その名は

  • 26二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:02:13

    秋の天皇賞の1000mを57秒4で駆け抜けた馬が2頭いた。
    はじめは悲劇として、2度目は英雄譚として。

    後ろは届くのか――。先頭を駆けるその馬が大欅を超えたときアナウンサーは4度叫んだ。

    24年の時を超えて秋の天皇賞を大逃げで制するという結末を分かち合おう。

    誰もまだ見ぬ大海の果てへ。この馬が一晩で13億を手にすることをまだ誰も知らなかった。

    【パンサラッサ】

  • 27二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:03:08

    遥か彼方にあった、世界への扉
    誰もが、届くことはないと諦めていた

    “生命と引き換えても、私がこじ開ける”
    痛みを超越した、強烈な覚悟を伴った走りが、世界への扉に向かう道を切り拓く

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 00:49:20

    『騎手を辞めようか』


    彼は本気で悩んでいた。同僚との差に苛まれていた。そんな彼に…運命の出会いが起きた。


    素質は十分。もしかしたら彼に初めての栄冠を、歴史に残る記録を残せるかもしれない。それほどまでに、彼女は活力と気品に満ち溢れていた。


    幾度も引き離される恐怖に遭った。それでも彼女の良さを引き出せるのは彼だと、周りは確信していた。二人で一つ、人馬一体、苦悩の末に彼女は歴史に残る名牝となり…若くしてこの世を去った。


    きっと彼女も分かっていたのだろう。この身を捧げてでも、彼の騎手人生を終わらせはしない。健気な心を抱き駆け抜けた彼女を、自らに運命の糸を齎した彼女を、“今でも愛してる”。

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 01:01:33

    『頑張りなさい』
    新人騎手が師から預けられた一本の鞭と、一頭の牝馬。
    亡き厩舎の先輩を目標に、若武者とそのお姫様は試行錯誤を経て、自分たちの走りを見つけ出した。
    積み重ねた三つの重賞タイトル。残る目標はただひとつ。
    師に初めてのGIを、亡き先輩の勝ったエリザベス女王杯で――。

    大きく澄み渡った京都の空に、はるかな夢を乗せて。
    ――それは2分12秒の、ふたりだけの世界。

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 01:01:50

    小説のあらすじというより名馬の肖像だとかThe WINNER系紹介みたいなのが多い気がする

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 01:50:23

    その馬は、神の馬だった。

    白馬が描かれた掛け軸。それは元騎手であった男が調教師として開業した際に、父から譲り受けたものだった。
    それから3年、男の元へある馬がやって来る。その馬は、かつての男が乗った相棒達と同じ血を引き、何よりも──あの白馬そのもののようだった。
    今、男と白馬…黄金船の、夢の航海が始まる。


    …みたいな感じかな小説のあらすじみたいな文体って
    (わかりやすくエピソードのある馬にした)

  • 32スズカコバン24/01/20(土) 01:52:50

    1980年代、日本競馬は東高西低の時代だった。
    阪神3歳ステークスを勝ち、その世代の関西の大将になった馬が関東馬相手にはことごとく負ける。
    そんな時代があった。

    そんな時代にマルゼンスキーの最高傑作になれる器を持っていると言われた馬が栗東の小林稔厩舎に入厩した。
    この時まだG1を取ったことのなかった小林だが間違いなくG1を取れる馬だと確信した。

    これは関西の大将格として中長距離路線を長く走り続け、関西の競馬ファンから愛された馬の物語である。

  • 33二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 13:01:39

    あげ

  • 34やっぱこれよな24/01/20(土) 13:24:28

    2000年 有馬記念
    勝ち続けると周りの馬は全て敵になる。
    その馬は完全に包囲された。
    道は消えたはずだった。
    ”年間全勝のレジェンド”
    テイエムオペラオー、お前は何故、勝てたのか
    さぁ夢を観よう

  • 35二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 14:01:41

    「この馬は自分を『男』にしてくれるかもしれない」

    ほとんどのレースでコンビを組んだ騎手は、大レースに臨む前の取材にこう語った。
    その血からダートでの活躍を見込まれつつも、鮮緑の電撃戦で開花した才能。
    オープンは勝った、しかし重賞には今一歩手が届かない……それでも相棒は彼を信じ、彼を勝たせてやれないこと、実力を世に知らしめることができないことを誰よりも悔しいと思っていた。

    2022年春、前哨戦で賞金を積んだ彼は6歳にして初めてG1の舞台へと上がった。
    春の短距離路線の集大成、高松宮記念。
    前日からの雨もありコースが荒れた重馬場となる中、運良く引いた最内枠。
    相棒も彼も覚悟を決めた。「男」になる時が来た。

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 18:57:43

    早くから大器と評されながら、目立つ活躍を残せなかった一頭の栗毛の馬がいた。
    同世代の宿敵達が頂点の座に輝くのを傍目に、彼はひたすら己の輝けるであろう舞台を待ち続けた。
    そして86年秋、彼は伝説を残す。

    その名は、『サクラユタカオー』

  • 37二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 19:40:36

    デビュー4戦4勝、合計着差30馬身以上。
    類い稀な強さとスピード。
    彼女に敵う相手など、いないはずだった。

    しかし、突如彼女の前に立ち塞がった、名もなきもう一頭の牝馬
    己を遥かに超える存在を前に、その幻想は砕かれた。

    そして、彼女の苦しみは始まった。
    相次ぐ挫折と敗北、喪失した自信。
    いつしか、彼女の姿は表舞台から消えた。

    しかし、彼女は終わっていなかった。
    誇りを、名誉を取り戻す為に。
    もがきあがき、闘い続けた。

    そして、彼女は己の力を再び証明し、表舞台に戻ってきた。

    迎えた、最後の闘い。
    相手は、次世代の女傑。
    かつて、彼女を絶望に叩き落とした宿敵と遜色ない大敵。
    それでも、彼女は挑んだ。
    失われた全てを取り戻す為に。

    1974年10月27日、京都牝馬特別。
    運命のスタートが切られる。

    これは、現在もなお競馬史上最大の悲劇の一つとして記憶されるレースで散った快速牝馬、キシュウローレルの物語。

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 20:14:56

    このレスは削除されています

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:04:10

    シングウィズジョイ

    楽しそうに歌う
    彼女はそう名付けられた

    君子蘭とフローラ、ふたつの花を手にして向かうはG1戦線
    けれどもそこには高き壁があった
    けれども彼女は諦めなかった
    低人気を覆し、エリザベス女王杯で2着
    来年こそはと誰もが思った

    今年こそはと意気込んだ

    彼女は、あの日交差したフロストとアレグリアと共に、楽しそうに、歌っているだろうか

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:07:52

    オレはこんな運命なのか…
    そう思った事が何度あっただろうか。
    灼熱のあの日から、全てが狂ったのかもしれない。
    追いかけていた背中はいつしか消えた。

    落ち込んでる暇など無い。
    今のオレの心の奥底には熱い鼓動が眠っている。
    これは叛逆だ。
    クソッタレな運命と、昔のオレへの。

    さあ、踊ろうぜ。オレ。

  • 41二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:28:55

    14番人気の馬が、菊花賞を制した。
    偉大な父に、初のクラシックをプレゼントした。

    “父に続け、父を超えろ”
    その期待と共に、彼は真の王者を目指す戦いに参戦した。

    しかし、幾多の強敵と故障が、彼の覇道を阻む。
    それでもなお、彼は最後まで戦い続けた。
    全ては、血を証明する為に。

    彼の名は、ミナガワマンナ。

  • 42二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 08:15:26

    大した期待もされず、素質も成績も凡庸だった競走馬、アンバーシャダイ。
    栄光とは無縁のまま3歳を終えようとしていたが、同厩の先輩馬ホウヨウボーイが台頭を始めて以後、彼は少しずつ変わり始める。
    そして4歳秋、アンバーは長い雌伏を乗り越えて覚醒、頂点を争う舞台に参戦する。

    それから引退までの2年半、彼は錚々たる強敵相手に死闘を繰り広げた。

    ミスターシービー、シンボリルドルフの出現前夜、史上かつてない群雄割拠の中を走り続けた『闘将』アンバーシャダイの物語。

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 11:29:23

    ネズミと呼ばれた程、全く見栄えのしない馬体。
    買い手が全く見つからず、四苦八苦してようやく購入されたものの価格は平均の半分。
    調教師にも厩務員にも見捨てられ、厩舎の外の空き地に繋がれた日々。

    “今に見ていろ”
    寒空の下、貧弱な馬体の中で、その瞳だけは爛々と燃えていた


    数年後の秋。
    その馬は恐ろしい進化を遂げて、ターフを震撼させる。


    今なお史上最強牝馬の一角に推されるその馬の名、『トウメイ』

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 14:46:17

    不世出の怪物にクラシックの夢は粉砕された
    不治の病に何度も希望を奪われた
    求め続けた勝利はいつも寸前で零れ落ちた

    絶望という名の死神は、オフサイドトラップから何度も未来を奪った

    だが、オフサイドトラップは死神に屈しなかった
    残酷な現実の数々を闘い抗い続けた
    奪われた未来を取り返そうと食らいつき続けた

    いつしか、オフサイドトラップは鬼となっていた
    どんな悲劇が起きようと、心ない声を受けようと、記憶に残らない存在になろうと、構わない
    オフサイドトラップの目標はただ一つ、死神から未来を奪い返すこと

    “死神、お前の負けだ”
    あの秋天のゴールを駆け抜けた時、オフサイドトラップはそう叫んだのだろうか

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 14:57:09

    一族の誇りにかけて、全てを蹂躙する。それが私が授かりし天命…そのはずだった。

    私の勝利は誰かの敗北。私は同期の夢を踏み躙り、あまつさえ先の三冠馬に不義理を働いた。全ては勝利のためであった。それでも…ただ、苦しい。

    私はこの十字架を背負い進み続ける。私が破った乙女達の誇りのために。この鉄よりも硬い誓い、誰であろうと破れはしない。強者どもよ、お覚悟を。

    それでは皆様、『こんにちは。そして、さようなら』

  • 46二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 18:25:13

    このレスは削除されています

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 19:58:51

    彼女の競走生活は決して順風満帆ではなかった
    桜花の夢は、天敵を前に壮絶に破れた
    当時の距離体系ゆえ、しばらくは裏街道を歩まざるを得なかった

    長い苦難の時期を越えた4歳秋、通算28戦目に挑んだマイルCS
    皇帝世代のマイル王、そして後のマイル帝王を相手に、彼女は一世一代の激走を見せる


    牝馬による混合G1制覇、その1ページ目を歴史に刻んだ牝馬『タカラスチール』の物語

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 19:59:45

    『スミレの花はコンクリートの隙間を破って生えてくる』
    その言葉を思い出したのは宝塚記念のゴール前
    練習嫌いに手を焼いていた陣営の目にも、紛れもない期待の感情が溢れた。
    派手ではない、高く評価されるわけでもない、道端に生えているスミレのような馬。
    そんな馬が世界一の景色「凱旋門賞」を突き破りに行く物語。
    スミレの花が咲いた時、貴女が笑っていますようにと。

    ナカヤマフェスタ

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:45:50

    世代の代表馬が次々と引退し、残った名脇役達も衰えが顕著になり、時代の役割を終えたかに思えた1991年世代

    しかし1995年、世代最後の切り札が遂に動き出す

    次世代の強豪達を相手に一歩も引かぬ闘いと結果を見せつけた彼は、やがて海外へ遠征
    日本競馬史に残る快挙を成し遂げる

    トウカイテイオー、ヤマニンゼファー、ナイスネイチャら、同世代の人気馬の影に隠れて、一般には余り知られていない1991年世代の名馬、フジヤマケンザンの物語

  • 50二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 02:33:31

    「4つ損した。」

    天衣無縫の末脚を継ぐはずだったその夢は怪我によって断たれた。
    流星の貴公子も天に舞う桜も克服し得なかったその悲劇。
    しかし、お前は帰って来た。足に鉄をねじ込み、闘志を絶やさず。
    それだけで奇跡だった。だが、更なる奇跡があった。

    それはヤマニングローバル。人呼んで「ボルト入りの勇士」。
    4つで足りない人たちのかつての願いの結実だった。

  • 51二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 10:42:02

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 11:47:23

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 12:24:53

    帝室御賞典(春)を四馬身差、当時のレコードで勝った馬「トキノチカラ」その娘は桜花賞、農林省賞典4歳馬を二馬身の差を付けて勝利した。時間が流れ、トキノチカラを所有する馬主に憧れた男は幻の馬へ同じ「トキノ」の冠を付ける事となる。トキノチカラを所有していた男は原稿用紙に万年筆を滑らせ書く「元来が競馬は楽しみに行くべきものだ。」


    馬→トキノチカラ、ブラウニー、トキノミノル

  • 54二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 12:40:43

    「極めた先の頂」

    二歳で重賞を制覇し、GIでも二着と活躍した期待馬
    しかし、肝心のクラシックレースでは惨敗し、路線変更後も振るわないレースが続く
    あの頃の輝きを取り戻せない中、一人の若手騎手との出会いが彼の運命を変える

  • 55二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 12:42:53

    いくつか小説のあらすじってよりポエムでは?って感じになってるのがあるな

  • 56二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 13:08:44

    その馬はとても細かった
    ここは新馬戦の舞台、競馬関係者だけでなく観客皆口を揃えてその馬を細いと言う

    知ったことか

    その馬は後の2歳女王やレコードホルダーに6馬身差以上の圧勝を見せる
    これは伝説の始まりに過ぎなかった。やがて日本だけに留まらず、世界の歴史に名を残すとある一頭の

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 16:03:16

    彼は、地方で傑出した成績を残していた訳ではなかった。
    年齢も、斜陽に差し掛かろうとしていた。
    “こんな馬が中央で通用するものか”
    中央入りしてきた彼に対し、人々はそう思った。

    …半年後。

    彼がターフを去る時、人々は万感の思いで祈った。
    『いつか。いつか。父の名でここに帰ってこい。』

  • 58ダイワスカーレット24/01/22(月) 19:23:29

    夢の扉

    名牝と呼ばれてきた牝馬達は扉を強く、強く、叩いてきた。
    最初はガーネツトという牝馬がこじ開けた。次にスターロツチが。
    そしてトウメイが。

    しかし、それ以降夢の扉は重く開こうともせず、挑んできた名牝たちを追い返してきた。
    連対できた牝馬はニットウチドリ、インターグロリア、ヒシアマゾンの三頭のみ。
    あのエアグルーヴやメジロドーベルでさえ扉を叩くことさえ許されなかった。

    しかし2007年、そんな夢の扉を強く叩いた牝馬がいた。
    ヒシアマゾンから23年、遂に夢の扉を叩いた牝馬が現れたのである。


    この物語は夢の扉を叩き続け、37年ぶりに夢の扉を開かせた、とある名牝の一生を描いたものである。

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 20:16:29

    一人の子供がいた。
    歩くことも喋ることもできない、長く生きることすらできない。でも、この世界で叶えたい夢はあった。

    一頭の仔馬がいた。
    地を駆け天へ嘶き、栄光の未来を期待されている。でも、彼は世界を何も知らなかった。

    彼らは出会い、そして約束を交わした。
    「僕が、君の夢になる」
    「僕が、君の脚になる」

    さあ叶えよう
    "Cody's Wish"を

  • 60二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 20:44:17

    このレスは削除されています

  • 61ダイワスカーレット24/01/22(月) 21:01:31

    >>58

    ヒシアマゾンから~のところ数字間違えてる...13年だよ...

  • 62二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:35:42

    彼は、群雄割拠の世代において不気味な存在だった
    その芦毛の馬体から繰り出す末脚は距離の壁を何度も超えた
    もしかしたら、彼が1番強かったのかもしれない

    強さの底を見せないまま、彼はターフを去ってしまった

    現在では、彼を記憶に残している人々も少なくなった
    だが競馬の歴史において、彼の名は一つのレースと共に確かに残されている

    『最後のクモハタ記念優勝馬 ドロッポロード』

  • 63二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:49:56

    熊本に生まれ
    宮崎で育ち
    鹿児島の相棒と
    福岡で掴んだ悲願

    九州の星

  • 64二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 00:06:04

    芝コースを埒の外に見ながら走る馬たち。
    しかし、彼らには目指すべきG1がない。
    地方交流もない。
    勝てば勝つほど重くなる斤量。

    「ダート」
    この路線は当時、いわば裏街道のそのまた裏だった。

    1984年。
    一等星が夜空に輝く頃からさらに遡る。
    砂に埋もれた道を切り開く馬の物語が、そこにはあった。

    初代最優秀ダートホース・アンドレアモン

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 09:24:58

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 10:33:53

    まるで公開調教。

    着差21馬身、JRAレコードを叩き出した衝撃のデビュー戦、更に8ヶ月振りの2戦目も余裕綽々6馬身差で勝利してから約半年。
    元々大きかった馬体にレースを重ねる毎に増える馬体重、そして馬名やレース間隔からいつの間にか「クマちゃん」が愛称になっていた。
    ファンは次走報が出ると冬眠から目覚めたと言い、次は何馬身千切ってくれるのかと期待する。
    砂の大器が魅せる3走目、京都8R3歳以上2歳クラスへいざ出走。

    ヤマニンウルスで2巻目くらいのあらすじ想定です。

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:42:51

    世紀の大波乱となった1973年のダービー
    あの時、優勝した稀代のヒールと敗れた稀代のアイドルホースの間に、2着に食い込んだ馬がいた

    その後、宿命のライバルとして激闘を演じた両雄に対し、彼は目立つ活躍もなく、やがて長い不振に陥る
    その苦難の日々を乗り越え、彼は一世一代の機会に巡り合う
    しかし手にしかけた栄光は、あまりにも不運な形で彼の元を離れていった

    “まだ終わってはいない”
    不運に嘆きながらも、彼はまだ諦めなかった

    同期の両雄がターフを去った後も、彼はレースを走り続けた

    そして、彼は栄光を手にすべく再び大舞台に挑む
    待ち受けるは、同期の両雄を凌駕する怪物
    だが恐れなど、彼にはなかった

    1975年4月29日、第71回天皇賞・春
    レースは最後の直線、後続を突き放した彼と怪物の一騎うちになる
    果たして、その結果は…

    ハイセイコー・タケホープに次ぐ3番手と呼ばれた馬、イチフジイサミの物語

  • 68二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 04:37:32

    最近の馬から昔の馬までなんか全部JRAのThe Winnerっぽい感じで聞こえてくるぞ…

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 05:20:48

    2010年。ヴィクトワールピサ、アパパネ、ローズキングダム、エイシンフラッシュ、ルーラーシップ。華々しい活躍を遂げたこの世代に隠れた、ある一頭の牡馬がいた。

    新馬戦2着後、骨折。未勝利には間に合わず、地方で勝ち上がってから再転入。怒濤の7連勝。快進撃。夢にまで見た重賞制覇。

    この馬なら、あのオルフェーヴルにだって。
    そう、信じていた。

    未完の大器、アドマイヤコスモス。語ろう、君が駆け抜けた刹那の物語を。

  • 70二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 06:29:13

    1995年上半期。年度が変わるのを待たずに発生した阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件。日本を覆う暗雲は競馬界にも広がっていた。
    前年有馬記念2着でアメリカ遠征中の女傑・ヒシアマゾン、クラシック最有力と目された4戦無敗のフジキセキ、古馬戦線を待たずに皇帝・シンボリルドルフ以来となる五冠を達成したナリタブライアンが立て続けに故障。
    震災の影響で京都開催となった宝塚記念ではライスシャワーが淀の坂に散った。
    主役不在とも言える中央競馬界に彗星の如く飛来することになるのは、奇しくも被災地・神戸にそびえる摩耶山の名を冠する馬だった。
    戦歴はダート条件戦のみ。変幻自在の撃墜王、緊急発進。

  • 71二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 15:01:05

    オープン特別1400m、日本レコード7馬身差勝ち
    安田記念1600m、レコードタイの6馬身差勝ち
    オープン特別1200m、レコードタイム6馬身差勝ち

    1978年4月〜7月、短中距離において凄まじい衝撃を残した王者、ニッポーキングの物語

  • 72二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:28:57

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:50:31

    名馬を語る時、人々は色々な言葉を使い文章を紡ぎ出す。
    時には彼らへの想いを詩的に、時には事実をニュースのように。
    でも、彼を語る言葉はたった一行だけでいい。

    "イギリス競馬最高のスター Red Rum"

  • 74二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:29:57

    >>70

    撃墜王にトップガン、緊急発進にスクランブルってルビふりたい

  • 75二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:34:49

    >>69

    これは彼の物語を読んでみたいな。

    結構気に入ったあらすじ。

  • 76二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 08:11:13

    保守

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています