モモワロウ「鬼さんこんにちわ」

  • 1二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:17:50

    もしキタカミに来たモモワロウ一行がオーガポンたちと交渉していたらどうなってたか考察するスレ

  • 2二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:20:00

    まずポケモンだけでよくこんな遠方の目的地までこれたな…と感心されそう

  • 3二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:21:04

    オーガポン「ポニオ…」
    男「…………?(異国語」

    モモワロウ「モモワ!モモワ!」お面ジェスチャー

    イイネイヌ「ヌヌ…」
    マシマシラ「マシマ!」葉っぱのお面
    イイネイヌ「イイネ!」伝わったか!?

  • 4>>124/01/21(日) 13:22:28

    なおモモワロウたちが渡すのは依存性はないがパワーアップ効果がある餅

  • 5二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:24:30

    これは旅の道中で盗みはダメだと教え諭してくれるトレーナーかポケモンと奇跡的に出会えた世界線のモモワロウたち

  • 6二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:25:55

    >>4

    モチの前で

    筋肉を見せつけるイイネイヌ

    サイコキネシスを見せるマシマシラ

    翼を広げてアピールするキチキギス


    良くわかってない人間

    (異国のポケモンはかわってるなぁ)で済ませるオーガポン

  • 7二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:28:49

    >>6

    モモワロウ「モモッ」


    試しにと餅を二人にプレゼントする

  • 8二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:29:45

    >>3

    マシマシラ!!お前のサイコパワーなんかこう…フワッとでいいからなんとかせえ!!

    エスパータイプの腕の見せ所だぞ

  • 9二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:34:53

    >>7

    「…………」

    警戒心がくっそ高い男

    「ポニ二?」

    コレ、なに?くらいのニュアンスで聞いてくるオーガポン


    警戒心を解くために食べるイイネイヌ


    イイネイヌに上げたわけじゃないので怒るモモワロウ

  • 10二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:38:31

    >>9

    話が進まねえ!

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:43:01

    >>8

    マシマシラ「ましゃーぁああ!!」

    伝われ俺の思念んーーー!!


    オーガポン「ポニ?」

    蔦棍棒構え


    モモワロウ「ワモワモア!」

    勝手なことしないでと怒るモモワロウ



    「………」

    モモワロウが奥に置いてるお面に意識が向いている気がする男

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:43:37

    マシマシラお前ホラ
    絵とか何か描けそうだろ図解してやれ

  • 13二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:44:42

    誰かアニポケニャース連れてこーい!

  • 14二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:48:46

    >>13

    ダメです!この時代に彼はまだ生まれていない!

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:52:08

    >>14

    アルセウス「私が時渡りで連れてきましょう」

  • 16二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:53:15

    >>12

    地面に絵を書き始めるマシマシラ


    意図を察して自分も書くモモワロウ


    なるほどと感心しながら自分も書くイイネイヌ


    意図を察したが汚れたくないキチキギス




    完成した絵

    マシマシラ「祭りのお面(実物をしらない)を男がモモワロウに渡す絵」

    イイネイヌ「下手だけど棒人間が丸いものを丸い奴に渡してる絵」

    モモワロウ「めちゃくちゃわかりやすいみどりの面を、モモワロウが掲げておじいさんおばあさんに上げる絵」


    キチキギス「モモワロウの画力に衝撃を受ける」


    オーガポン「コレもらいもんだしなぁ…」と渋るオーガポン


    「…………」テラス池に行く支度をする男

  • 17二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 14:15:06

    >>16

    ついてこいのジェスチャーをする男


    取りあえずイイネイヌに乗って男についていくモモワロウ

    追従するマシマシラ、キチキギス


    男の隣に駆け寄って手を握るオーガポン


    おじいさん、おばあさんを思い出してさみしくなっちゃうモモワロウ

  • 18二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:40:45

    テラス池で男はテラクリスタルを回収します
    見たことない宝石のようなテラクリスタルにともっこやモモワロウは目を奪われてそれぞれに動きます

    モモワロウは誰かに呼び止められます

    それは、遠い遠い地にいるはずのおじいさんとおばあさんでした

  • 19二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:06:45

    モモワロウはおじいさんとおばあさんに近寄ります

    おじいさんとおばあさんはまだ仮面を手に入れてないモモワロウを優しく撫でます

    そして一緒に帰ろうと言います

    モモワロウは、おじいさんとおばあさんについていこうとしましたが

    イイネイヌが遠くから自分を呼んでいるので振り返りました

    イイネイヌの両手には大きなテラクリスタルが抱えられています

    モモワロウは大喜びで振り返りますが、おじいさんとおばあさんの姿はなく
    テラス池の水面が怪しく輝いていました

  • 20二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:12:49

    モモワロウ「モモワッ?」

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:20:22

    モモワロウはおじいさんとおばあさんが何処に行ったのだろうと水面を探し回ります

    その時、マシマシラが大声でモモワロウに避けるように叫びます

    モモワロウはマシマシラの声に頭をかしげますが…
    次にはイイネイヌやキチキギス、そしてさっき出会ったばかりの男やオーガポンまで大慌て……

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:21:23

    モモワロウ「モモッ?(どうしたの?みんなそんな顔して)」

  • 23二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:27:49

    モモワロウは岸に近寄ると後ろで水面が爆ぜ、大きな大きなミロカロスが表れます

    モモワロウを食べるつもりです!

    モモワロウは口を開けて飛び掛かるミロカロスにありったけのドクモチを口にはなちました
    おくびょうなモモワロウはもう必死です

  • 24二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:28:40

    ミロカロス「モゴッ!?」
    喉に餅が詰まる

  • 25二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:31:01

    ミロカロスからなんとか逃れたモモワロウは、大きなイイネイヌに飛びつき、背中に隠れます

    ともっこの三匹はモモワロウを守るように陣を組みますがそこにはオーガポンもいます

    小さな子供のようなモモワロウを守るつもりのようです

  • 26二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:33:53

    ミロカロス「」ズドーン

    ミロカロスは倒れた!モモワロウは経験値を得た!

  • 27二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 16:45:15

    水辺で倒れたミロカロスを見てポケモン達は方の力を抜きます


    一方男は、モモワロウが放ったイモモチに似たドクモチを食べたポケモン達の様子がおかしい事に目を向けていました

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:05:25

    オーガポンが男に声をかけ、大きなテラクリスタルを持ち上げるイイネイヌを指差し、此処にはもう用事は無いことを示します

    男はオーガポンに同意の意を示し、優しくオーガポンの頭を撫でます

    モモワロウはともっこ達に水の方におじいさんとおばあさんを見たと伝えましたがイイネイヌ以外は信用せず、長旅の疲れが出たのだと言いますモモワロウはプンプン怒りますが、今はおじいさんとおばあさんに渡すお面をどうにかする為に男に付き合うほかありません


    イイネイヌは、モモワロウの言葉に胸騒ぎを感じていました

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:30:09

    日が暮れ始めた頃

    男はポケモン達に茂みに隠れるように言います

    マシマシラは未来を予見し、男がお面を作っている人物に話しかけ、お面を作ってもらう未来をモモワロウに伝えました

    モモワロウはたいそう喜び
    ようやく、おじいさんとおばあさんにお面を渡せるのだと…

    男の願いにお面職人は少しだけ悩みましたが、懐の広い職人はお面作りを承諾
    数日後に出来上がった物を届けると男と約束しました

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 18:10:35

    洞窟に戻った男とポケモン達

    やはりモモワロウはモチを勧めますが男は断ります

    逆に、男はモモワロウ達には山菜と茸の味噌汁を勧めます

    モモワロウは久しく見る人のご飯に自分のモチの事を忘れて、ごちそうになります

    ご飯に夢中になるともっことモモワロウ

    一方で男はオーガポンに、モモワロウのモチは口にするなと小さな声で言付けます

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 19:12:20

    男の洞窟で寝泊まりし、食料を自力で採集して、朝と夜に食べる和やかな数日を過ごし

    男の家に新しいお面が届けられました

    桜や梅を連想する美しい色のお面にモモワロウはたいそう喜びました

    モモワロウは男とオーガポンに別れを告げて帰路に……
    というところで、男は旅に同行すると言い出しました

    クサリモチを一度も食べてくれはしなかったが、頼りがいのある男の同行を快く受入れ
    男が行くならとオーガポンもついてきてくれ
    モモワロウは大いに喜びました

  • 32二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 19:20:47

    続けて

  • 33二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 20:00:08

    モモワロウは頼りになる新たな仲間を手に入れて、浜辺に出ます
    モモワロウとともっこはキタカミの地に来た時の様に海のポケモン達に声をかけに行きます、それまで、オーガポンと男にモモワロウは大事なお面を預かってもらいます

    早速モモワロウとともっこは海辺のポケモン達と陸の食べ物と交換条件で海を渡る約束を取り付け
    男とオーガポンの元に帰ります

  • 34二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 20:21:13

    不穏なフラグ建てないでぇ…

  • 35二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 20:21:15

    大きな物音が響き、木がへし折れ地面が割れる

    何事かと4匹が駆け付けると巨大なミロカロスがオーガポンと一騎打ち

    巨体で木々を薙ぎ払うミロカロスの脳天に懇親の蔦棍棒が叩き込まれミロカロスは退散しました

    ですが、状況は良くありません

    男が胸を抑えてうずくまっています

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 20:41:31

    男の様子にオーガポンは狼狽え、モモワロウは怖くて涙が溢れてきます

    ですが、マシマシラが直ぐに人里に行こうと提案し

    イイネイヌはソレに賛同し、男を背負いま


    キチキギスは己のフェロモンを使って人里までの道中のポケモンを骨抜きにして

    大急ぎで人里に運びます

    満月の夜に5匹は急いで野を駆け抜け

    お面職人の家の戸を乱暴に叩いた

  • 37二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:06:22

    お面職人は不機嫌そうに戸を開くと見知らぬ4匹と見知った1匹

    モモ色のポケモンは職人に泣いて泣いて、大きな体のポケモンに背負われた男を指さします

    職人も事態の大きさに気がついて家を飛び出して医者を呼びにいきます

    あまりの騒ぎ様にキタカミの里の家々に火が灯り…何だ何だと人が集まってきます

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:22:22

    男を見た医者は唸ります

    胸の骨が折れている

    生きるか死ぬかは男しだいと言った

    とりあえず安静にさせるのが一番…
    男を寝かせます

    オーガポンは男に寄り添い
    モモワロウは職人と医者、集まった人々の袖を引いてどうすれば良いのかと聞いて回りますが、皆、ポケモンの言葉などわかりません

    そんな中、モモワロウの様子からさっした行商の男が言います
    「そう言えば、あらゆる傷や病を治す薬草があると聞いた事がある」と

    モモワロウはソレが何処に有るのか、行商に詰め寄ります
    それはここより離れたぱるであにあると

    モモワロウは愕然とします、そんな周長にしてたら男がどうなるかわかったものではないと
    モモワロウはどうしたら良いのかわからなくなって大声でワンワン泣き出してしまいました

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:36:41

    イイネイヌは、モモワロウに託されたモモワロウの殻のような明るいピンク色の仮面が反応している事に気が付きます

    慈愛の表情のお面は、夜闇でぼんやりと輝いています

    その光景にモモワロウも泣くのをやめて、見惚れます

    マシマシラの脳裏に最良の未来が見え、マシマシラはイイネイヌからお面をひったくるとオーガポンに押し付けます

    オーガポンはマシマシラからお面を受け取ります
    薄く輝いているお面を見ているとなんだか安心して
    オーガポンはこのお面に縋ってみようと考え、お面を被りました

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:52:53

    オーガポンは桜色のお面を被り

    男との様々な日々を思い出しました

    この地に来る前、来た後

    豊かとはいえませんが、幸せな日々を

    お互いさえいればいいというささやかな日々を

    男の胸に手を触れて祈ります

    まだ一緒に居たいと

  • 41二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 22:07:57

    男の顔色が良くなり、呼吸もつらそうではありません

    医者が近寄り、調べます

    完治まではいかなくとも、このまま休ませれば間違いなく治るような怪我にまでは回復しています

    オーガポンにソレを伝えるとオーガポンはお面を落とし、大きな瞳から涙がこぼれ、大声で泣き出しました
    ソレにつられてモモワロウも泣き出し、オーガポンに抱きつきます
    イイネイヌも涙ぐみ、この光景を予見していたマシマシラは満足気に頷き、キチキギスは見た目以上の美しい物に優しい目を向けます

  • 42二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 22:23:56

    モモワロウは早くおじいさんとおばあさんに帰りたいという思いよりも、男の無事を優先し、オーガポンにお面を預け、男が目を覚ますまで待つことにしました

    モモワロウは、医者の家にいるので、とりあえず世話になったんだから礼をしなければと森や川に行き
    食べられそうな物や、奇麗な物を医者に渡し…
    医者が受け取りきれなかった物をキタカミの里の家々に配るようになり
    モモワロウはクサリモチを使わずに人々に愛されるようになりました

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 22:34:33

    男が目を覚ますとオーガポンは大喜び

    その声を聴いて医者が、お面職人が、里の皆が、ともっことモモワロウが集まってきます

    医者は完治を伝え

    男は異国語で感謝を伝えた

    目覚めた男は自分が里に受け入れられていない事をしっていたので直ぐに出ていこうとしたが
    里の皆が男を留めさせ

    男は理由もわからないままにもてはやされてしまいます

    男には伝わって居ませんがともっことモモワロウが医者に、医者が里に利益をもたらし続け
    そうなったのは男がこのポケモン達と仲が良い事故だろうと考えての対応であった

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 22:45:01

    男はむず痒い思いをしながら一晩もてなされた後

    翌日の早朝に5匹のポケモンと共に里を後にしました

    今度こそ海を渡ろうと、浜辺に行くと

    そこには、テラス池に居た大きなミロカロスが!

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:00:13

    オーガポンとともっこが構えますが

    様子が変です

    ミロカロスはモモワロウに頭を下げます

    ミロカロスは大量のクサリモチを食べたせいですっかりモチの虜になってしまったようです

    モモワロウはコレ幸いとミロカロスに海を渡らせて欲しいと頼み
    ミロカロスは快諾、以前ともっこと交渉したラプラスやイダイトウも加えて、海をわたります

  • 46二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:13:06

    海を超え、険しい山に登り……
    モモワロウとイイネイヌはかつて旅立った野を見下ろします
    ここからでは見えませんが、この先に、モモワロウをかわいがってくれたおじいさんとおばあさんがいる家があるのだとオーガポンに自慢気に語ります
    モモワロウの幼子のような愛らしさに顔をほころばせ、オーガポンは早く会って見たいと良いながらモモワロウを撫でます

    イイネイヌは、険しい顔で遠く…遠くを眺めていました

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:17:57

    >>46

    ここまでくれば、おじいさんとおばあさんの家まであと少し…


    なのですが、どうにも様子がおかしい


    まるで、大勢のポケモンが戦ったような跡が野であった場所に広がって居ます


    モモワロウとオーガポンは首をかしげます


    ともっこ達はお互いの顔を見合わせ…恐ろしい結末を予想し…男はこの荒れ果てた野原になった理由がわかっており、この旅路の果てを悲観した

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:27:56

    モモワロウは見知った家を見つけ、誰よりも早く家に入りました

    そこには、おじいさんとおばあさんの姿が!





    どこにもなく、しらない男女が居座って居ました

    モモワロウはおじいさんとおばあさんを探すために家に上がりこむと男女はホウキや竹竿でモモワロウを叩きました
    ですがモモワロウはおじいさんとおばあさんを探します
    おじいさんとおばあさんにお面を見せなきゃいけないから
    おじいさんとおばあさんに…褒めて欲しい…
    おじいさんとおばあさんに愛されたい

    だから頑張ったのに…

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:36:12

    モモワロウはじゃどくのくさりを放ち
    男女を締め上げます

    そして、モモワロウの喉から恐ろしい声をだし、ギリギリと2人を締め上げます

    2人はなにがなんだかわからず、混乱します

    遅れてやってきたともっことオーガポンがこの光景に驚き
    直ぐにやめさせようとしますが
    イイネイヌとオーガポンよりも非力なモモワロウとは思えない力が込められていて男女を解放できません

  • 50二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:39:24

    モモワロウはひたすら同じ鳴き声を出します

    人間にはわかりません

    男がその様子をみて、締め上げられている男女に問います

    この家の元の住人はどうなったのか、生きているのかと




    男女は首を横に必死に振りました

  • 51二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:42:19

    モモワロウのじゃどくのくさりが緩み、男女は一目散に逃げ出します

    モモワロウは泣きました

    おじいさんとおばあさんはもう居ないのだと
    オーガポンが耐えきれず、モモワロウを抱き締め涙を流します
    マシマシラ、キチキギス、イイネイヌもその上から抱き締めます
    男もモモワロウを抱き締めます

    モモワロウは失う痛みに、永遠の別れに涙を流し続けました

  • 52二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 02:20:47

    歴史の修正力が働いてお面をどうやっても老夫婦の元へ届けられないモモワロウか……

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:13:15

    泣きつかれていつの間にか眠りに落ちていたモモワロウ

    他の皆はまだ眠って居ます

    おーい、おーいといえの外で誰かが呼んで居ます

    モモワロウはこんな月明かりもない夜に誰だろうと家の外に出ます 

    家の外の小川の向うにおじいさんとおばあさんが居ました

    ですが、モモワロウは…2人に近寄りません

    2人の他にも沢山の人々が家の外の小川の向こう側にいます
    モモワロウはそちら側に行くのがとても恐ろしい事の様に思えます

  • 54二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:18:54

    モモワロウにおじいさんとおばあさんは、沢山甘やかしてあげる、沢山欲しい物をあげる、沢山食べ物をあげる、沢山愛してあげると言います

    モモワロウにとってはどれも魅了的でしたが、小川の向こう側に行く事はありませんでした…

    ですが、モモワロウはおじいさんとおばあさんとの約束を思い出して

    桜色のお面を手にして、小川の向こう側に投げ渡します

    小川の向こう側に居た、沢山の人々はお面が向こう側に付く頃にはいなくなって居ました

    ですが、おじいさんとおばあさんは2人でお面を受け取ります

  • 55二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:24:03

    ああ、そうだった…わすれていたなんて…

    憑き物が落ちたかのような二人は小川の向こう側から、モモワロウの大好きな二人はモモワロウに駆け寄ってきます

    モモワロウは家の外に出て、二人と一匹は再開を果たします

    かわいいかわいいモモワロウや

    よくぞここまで無事に帰ってくれた

    お面なんて望まなければ…

    つらい思いをさせてすまなかった

    お前さえ居てくれたら儂等は幸せだったのに…すまなかったねぇ…

    そう言いながらモモワロウを優しく優しく撫でました

  • 56二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:28:17

    モモワロウは二人にめいいっぱい甘えます

    ですが、二人と一匹は離れます

    おじいさんとおばあさん、大好きな2人に

    始めて、サヨナラをいいます

    おじいさんとおばあさんもサヨナラを言いました

    小川の向こう側に行ってしまう2人

    桜色のお面が淡く輝いて月明かりもない夜道を照らしながら、2人は旅立って行きます

    モモワロウはできる限りの笑顔で二人を見送りました

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:32:59

    モモワロウはいつの間にか、家の中で目覚めます

    起きたモモワロウにともっこ達は、申し訳無さそうに頭を下げます

    モモワロウがおじいさんとおばあさんに渡すはずのお面が、夜中に盗まれたと言います

    ですが、モモワロウは首を振って、おじいさんとおばあさんにお面を渡した、と言います

    その言葉に、三匹はキョトンとしますが
    おじいさんとおばあさんにサヨナラを言えたと、モモワロウが嬉しそうに言うので

    三匹は不思議に思いながらも納得しました

  • 58二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:37:54

    モモワロウ達、四匹の様子を見ていた男は、再び旅に出ようとします

    モモワロウは、今度は男に付いていこうとともっこ達に言います

    ともっこ達はモモワロウの言葉に直ぐに賛同します

    そこにオーガポンがモモワロウに寄ってきます

    オーガポンはモモワロウを撫でて、よく我慢ができましたと言っておじいさんとおばあさんのような慈愛に満ちた顔でモモワロウの頭を撫でました

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:43:49

    ともっこ達はオーガポンの反応によくわかっては居ませんが、とりあえずはオーガポンも旅に同行してくれるのだと納得します

    家を後にした五匹と男は旅に出ます

    宝を見つける為でもなく、新しい居場所を探すために

  • 60二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:47:40

    話はキタカミの地に戻り

    テラス池の水底には、奇麗な奇麗な桜色のお面が沈んでいるそうで

    欲深い者が、何人もこのお面を取ろうとテラス池に向かう者は恐ろしい目に会うという伝承と

    清き心で故人との再開を願う者に短い時間ながらも再開を許される地という伝承が実しやかに語られるのでした

    めでたし、めでたし

  • 61二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 08:28:08

    良いSSだった…

  • 62二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 09:42:33

    このレスは削除されています

  • 63二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 10:07:08

    駄文誤字お目汚し、失礼しました


    …続きは、いりますか?

  • 64二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 10:22:05

    良いSSをありがとう

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 10:44:17

    >>63

    絶対いる

    でもこれ考察スレじゃなくてSSスレじゃね?

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 12:32:30

    >>65

    1の人的にどうなんですかね…

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 15:08:41

    このレスは削除されています

  • 68二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 19:36:23

    浜辺に大きなラプラスとその子供達が沢山の樹の実を頬張りながら

    5匹と1人の奇妙な1団を見送ります

    風の向くまま気の向くまま、はたまたモモワロウの好奇心か男の警戒心が行く末を決める旅は、サンサンと照りつける太陽の元で続いていました

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 19:43:52

    続きキター!

  • 70>>124/01/22(月) 20:41:49

    >>66

    別に平気ですね

  • 71>>124/01/22(月) 20:42:29

    >>68

    アローラにでも来たのかな?

  • 72二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 20:56:48

    特に宛も無い為に、浜辺を歩いていると

    子供達が一匹の亀のポケモンを虐めているではありませんか

    その様子にオーガポンは義憤からかまどの面を被って子供達を追いかけます

    子供達は未知の怖い顔のポケモンに驚いて大慌てで逃げていき、その背中が見えなくなると
    オーガポンはお面を外し、遅れて3匹が…更に遅れて男がやってくる

  • 73二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:00:40

    男が亀のポケモンを診ます

    とてもぐったりしていて元気ではありません…

    モモワロウはここぞとばかりにクサリモチを出します
    男はモモワロウのクサリモチをしまう様にモモワロウを制しますが
    亀のポケモンはよっぽどお腹を空かせていたのか、モモワロウのクサリモチをバクバクと食べた

    男は不味い事になったと、額を抑えますが
    モモワロウもともっこもオーガポンも亀のポケモンが笑顔でクサリモチをほうばる姿にほほえみます

  • 74二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:10:37

    宵が迫る中、男が焚いた火にあたる5匹と1人と…更に1匹

    モモワロウがクサリモチを食わせたのでモモワロウにすっかり懐いてしまったこの亀のポケモン

    男はテラス池のような瞳をしているのでテラパゴスと名付け、仕方がないので新たな旅の共にする事に決めました

    無邪気なテラパゴスと、幼いモモワロウ、そして二人の面倒をみるオーガポン
    まるで親子のようにも見え、ともっこ達は心底オーガポンが旅に居てくれてよかったと感じておりました

  • 75二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:11:01

    男がだいぶ心許してるのいいね…

  • 76二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:11:31

    ってかテラパゴスゥ!?

  • 77二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:14:23

    …この6匹が男が亡くなった後、アカデミーの近くの洞窟(コラミラが墜落した場所)に住んでいてアオハルと出会うストーリーになるのはどうかな?

  • 78二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:22:50

    朝日が登る頃

    ともっこ達が目を覚まし、朝食になりそうな樹の実や食べ物を探しに行きます

    キタカミの地ともモモワロウのいた家の周りとも違うポケモン達が闊歩していますが、やはり食べるものは同じ

    木をゆすり、ヤドンから尻尾を失敬し、食べられそうなキノコを集めてモモワロウ達の眠っている場所に帰ります

    男が目を覚まし、飯の煮炊きが始まれば自然とオーガポンやモモワロウ、そして新顔のテラパゴスが目を覚まします
    男はモモワロウにクサリモチを出させ
    鍋にモモンの実と共に煮込むことで毒を消し去り、そこにマトマやチーゴなどを少量、最後にヤドンの尾を入れた汁物を振る舞います

    柔らかなモチに、塩気のある汁、苦さも辛さも程よく食はすすみ

    鍋の中身が空になれば、皆で器と鍋を片して、今日もまた旅をする

    男はこのおかしなメンツとの旅も悪くないなとオーガポンに言い、オーガポンは笑顔で返事を返した

  • 79二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:44:29

    当然大所帯は目立ちます

    旅も安全ではなく、時たま金銭目当ての輩が襲いかかります

    人間に襲われていたテラパゴスは恐れから男の影に隠れます

    そんなテラパゴスの前には

    襲われる事を事前に予知して皆に合図していたマシマシラがニタリと嗤い
    待ち構えていたイイネイヌがビルドアップで筋肉を見せつけ
    キチキギスはここぞとばかりに、自分のフェロモンを撒き散らせて、賊の出したポケモン達を骨抜きにしてしまいます

    賊がポケモン達を抱えて逃げようとしたが電光石火の早業!オーガポンにたやすく叩きのめされ、モモワロウのじゃどくのくさりに絡め取られてぐったり……

    テラパゴスは男の後ろから歩み出て5匹を憧れた目で見つめます

  • 80二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:57:51

    テラパゴスは興奮した様子で5匹を様子から観るに褒め称えているようで

    キチキギスは当然の称賛として
    イイネイヌは親指を立てて
    マシマシラは照れて頭をかき
    モモワロウはテラパゴスの周りを飛び回り
    オーガポンは照れ隠しにいしずえのお面で顔をかくしました

    賊は捨て台詞を吐きながら、いくつかの物品を投げ捨てて逃げ出しました

    物品の中にはありがたい事に地図がありました

    キタカミのある大地より西
    大きな大陸
    それが男とポケモン達がいる場所のようです

  • 81二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:10:37

    男は地図をの上に指を走らせます

    男の指は更に西…最早、西の最果てを指さします

    オーガポン含め、故郷の土地がこの地図では豆のようだったので絶句し
    マシマシラの口から正気を確かめるかのような「……マ?」の声だけが響きます

  • 82二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:25:48

    男がやる気に満ち溢れた様子で先頭を歩き

    よくわかっていないテラパゴスがその後ろに続き

    地図を理解できた5匹が相談しながら続きます

    マシマシラは西の最果てまで自分達はいけるのかと腕を組み
    イイネイヌは食料の調達もそうだが、病等を気にかけ
    キチキギスは楽観的に、見たことのない新たな美のめぐり合わせを夢想し
    モモワロウは未知の大冒険に胸を踊らせ
    オーガポンはただでさえしらない土地の一番端っこという目的地に気が遠くなる思いです

  • 83二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:39:34

    場所は変わって

    小さな街のお役人様が、賊を縛り上げて街に戻りました

    賊はブツブツ文句を言っていますが

    宝石で出来た亀という言葉に役人は惹かれます

    役人は、牢屋に入れられたく無ければと、賊に宝石で出来た亀のようなポケモンの話をさせます

    お役人様は異国人の男ならば何をしても罪にはならないので邪魔をするなら排除もできる
    この国の国王に宝石のようなポケモンを献上すれば、もっと高い地位になれると考え

    賊を牢屋に叩き込むと、早速休みを取り付けて男を探しに行きます

  • 84二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:50:58

    仲良しだぁ…(泣)

  • 85二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:51:55

    ちょうど良い廃屋を見つけた1人と6匹は今日はここで泊まることにします

    朝取ったキノコに道中拾った樹の実に賊から奪った美味そうなナニカのお肉を鍋に入れて……

    という時、マシマシラはなんとも偉そうな男が来ること予見し
    鍋を安全な場所に避難させ

    モモワロウやイイネイヌに目配せをします

    モモワロウはできるだけ高い場所に移動し

    イイネイヌは扉の影に隠れ

    キチキギスは優雅に待ち構えて

    オーガポンは男を庇うように立ちます

    テラパゴスはキョトンとしながら全員をキョロキョロとながめるしかありません

  • 86二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:03:10

    予見通り、偉そうな男がやってきて、何かでかい声で喚き散らしたかと思えば何と武器を抜いて威嚇してくるではありませんか

    これは不味いと
    マシマシラはねこだましを使って偉そうな男の動きを封じるとキチキギスとイイネイヌ、オーガポンにモモワロウは偉そうな男をフクロダタキにしてあっという間にのびてしまいます

    身なりからして賊とは思えないがさてどうしたものかと、のびた偉そうな男ことお役人様をどうしたものかと男は考え……







    オーガポンの蔦で縛って、表に転がして食事をする事にしました

  • 87二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:21:36

    フルボッコww

  • 88二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:23:07

    お役人様が夜中も何度も騒ぐので

    モモワロウとともっこたちのじごくづきやどくづきがその晩に役人のお腹から鈍い音を幾度か響かせた

    夜が明けて、男が廃屋を出るとお役人様は白目を向いて眠っている

    ここで長いは無用

    そそくさと1人と6匹はその場を後にした

  • 89二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:33:17

    パゴスちゃんよかったねぇ…

  • 90二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:35:19

    その後、村人によって解放されたお役人様は怒り
    男をなんとしてでも罰をあたえようと目論見ます

    男は、国の国王に、宝石の様に美しいポケモンを持っている男居ると手紙を出します

    この国の王は非常に冷酷かつ傲慢であり、欲深いので、この手紙が王の目に止まりさえすれば、このような仕打ちをした男とそのポケモンはただでは済まないだろうとほくそ笑みます

  • 91二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 07:04:21

    そような事になってるとも知らず

    男と6匹は西を目指して歩みを進めます


    数日歩き続けところ、どこもかしこも、深い地割れがある奇妙な場所に着く

    西には行きたいが、地割れを避けては行けない為仕方がないので北上することとなった

    だが北へ北へと進む道中、大荷物を荷車に乗せた人々が目に入る

    人々は恐れを宿した表情で南下していく

    この先にナニカがあるのは間違いない

    男は引き返す事を考えていると、空を飛ぶキチキギスとマシマシラの予知が重なった警告をだす
    大きな岩の鹿がコチラに向かって来ていると

  • 92二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 09:09:39

    モモワロウは青銅の器を角とする大きな岩の鹿……後の世にディンルーと呼ばれるポケモンの気迫に恐怖し、たまらず逃げ出し

    ともっこも続きますが、オーガポンが棍棒を構えて動きません

    イイネイヌはテラパゴスを抱えて走る男を見て
    その遅さでは間に合うわけがないと察して
    戦う覚悟を決め、オーガポンと並び立ちます

  • 93二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 15:09:43

    イイネイヌはオーガポンの隣に立って、突っ込んで来るディンルーを睨みます

    脚が竦んで震えてしまいますが

    ソレは隣に立っているオーガポンも一緒で、お面を被って表情は隠せても、震えは棍棒にも伝わっています

  • 94二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 17:34:25

    あげ

  • 95二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:02:47

    鬼と犬、2匹の用心棒が共闘する熱い展開イイネイヌ

  • 96二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:46:08

    ディンルーは大きな両前足を二匹前であげる

    二匹は別々にかわそうとするが地面にディンルーの足がついた途端に地面が激しく揺れる

    地に脚がつく者全てを傷つける地震の一撃にイイネイヌやオーガポンのみではなく

    逃げていたマシマシラやキチキギス、モモワロウに、男とテラパゴスも体制を崩し、転倒してしまう

    ディンルーは起き上がってなおも戦おうと構える二匹を無視して、ディンルーはまっすぐ男めがけて駆け出します

    オーガポンはディンルーが何を考えてるかは知りませんが、ディンルーをこのままにする道理はありません

    ひたすら攻撃を加えます
    イイネイヌもはっけいであわよくば動きを抑え込もうとしますが岩の鹿は止まりません

    マシマシラもキチキギスも逃げるのはモモワロウと男だけにして、サイコキネシスやチャームボイスで迎え撃ちますがディンルーはソレを受けてなおも無視して男めがけて走ります

    ディンルーは人間の血を器に求め、目の前にいる男の命を奪う以外に興味がない
    なんという恐るべきポケモンだろうか

    モモワロウは男の肩からコチラに向かうディンルーの執着と憎悪の視線に震えが収まりません

  • 97二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:48:29

    マシマシラはモモワロウに、岩の鹿が何かわからないが男を狙った攻撃をすることを大声でモモワロウに伝えます

    狼狽えるモモワロウ、普段はお供のポケモン達に戦いは任せっきり…

    だが、今自分の元に居るのは、イイネイヌよりも背丈が高いのに非力な人間の男と、あきあらかに自分よりも幼いであろうテラパゴス…

    肝心のお供は皆、岩の鹿を殴る蹴る、超能力や毒を浴びせるでコチラに手を回せない

    そして、岩の鹿、ディンルーはその瞳で男のみを睨み
    震え上がるほどの憎悪の念を向けている

    このままでは不味い、不味いが、どうすれば良いのか…

    モモワロウは必死に考えに考えに考えた

    岩の鹿の怨念を超えた憎悪が炎の様に沸き立ち

    視線の先に居た者をその憎悪の念で激しく傷つける!!

    その視線の先に、いや、視界いっぱいに居たのは殻に閉じこもり身をまもるモモワロウであった
    憎悪の念でいくら殻を傷つけられても身をまもるモモワロウには無意味…

    男を仕留め損なったディンルーは大暴れ
    しかし、モモワロウはディンルーの顔に張り付いて離れない

    今しかないと、ともっことオーガポンは渾身の一撃を四足と胴に叩き込みます

    すると、岩が砕け、ディンルーの瞳から意志が消え去り、体はただの瓦礫とあいなってくずれ

    後には恐ろしく美しい青銅の器だけがドサッとその場に残された

  • 98二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:50:30

    ヘトヘトになって倒れる4匹と、やっぱり怖かったようでワンワン泣き出したモモワロウ
    同じく、恐怖で腰が抜けて動けない男と、全く状況を理解していないテラパゴス

    そんな彼らを荷台の1団は遠巻きながら見ており
    荷台を引いて彼等の元へ…

    異国人の男に声をかける1団
    御礼がしたいようだが、如何せん男も1団もお互いの言葉がわからない

    お互いに身振り手振りでなんとかやり取りをするしか無い…

  • 99二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:15:23

    言葉なき交渉の末

    男は新しい衣服に、新しい草履とわら靴、編笠に竹笠と外套に、背負い箱に網袋など旅にあって困ることはない物を御礼としてうけとりました

    モモワロウ達には、中の具がお肉の饅頭をいくつか与えてくれて彼らは旅では味わえない食料に満足気

    男は1団に青銅の器を指さして所在を尋ねてみるが、1団の全員は首を横にする上にかなり嫌な顔をする

    男もオーガポンもモモワロウも、この器で飯を食うなどしたくはないし、ともっこたちもこんな恐ろしい器を運びたく無いので

    器は放って置くことに

  • 100二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:43:46

    男と6匹は、美しいだけで害しかない器を置いて、逃げる様にその場を離れた

    数日たって、お役人様の手紙を読んだ王はその宝石のようなポケモンを捉えてくる様にと兵に命じ

    ポケモンに跨った兵士達がお役人の指示に従って道を征きます

    そんな中、兵士達はポケモン達の歩みを止めさせ
    道の真ん中にゴロッところがるコレまた見事な出来栄えの青銅の器に群がる

    見れば見るほど良いと思えるこの器、王の命には無いが、これ程良い物を放って置くことはもったいないと、兵士達は一人を伝令役と器を王に献上挿せる役につかせて別れ

    再びポケモンに跨り、件の男を探して道を駆けます

  • 101二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:53:09

    西を目指す6匹と1人

    歩く道の頭上は木の葉が赤く舞う
    樹の実の収穫は難しいが、キノコは山程取れるし、食べられそうなケモノもいる
    今日も食には困らない程に様々な食料を網袋に溜め込みながら旅路をのんびりと……

    山の方に黒い雲、これはよろしく無いと
    男は外套を纏い、竹笠を自分に、編笠をオーガポンに
    大きな雨具をイイネイヌに
    小さな雨具をマシマシラに

    派手な編笠をキチキギスに被せ
    雨に備え、雨宿りできそうな場所を探します

  • 102二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 23:15:50

    ポツリ、ポツリと雨具を濡らす雨に、気が急いる

    キチキギスが空から雨宿りができそうな場所を見つけたのか、甲高く鳴き

    ぞろぞろとその場に駆けつければ

    ほとんど草木に覆われた廃屋敷が目に入る、かつては朱色の門も、剥げて元の木の色合いが見え隠れ

    キチキギスは、地面に降り立つと中へと入っていき、他にここより雨宿りができそうな場所はないので男と5匹のポケモンも屋敷に入って行きます

  • 103二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 23:21:01

    ザァザァと、外の様子は激しい雨と風
    野宿ではやり過ごせそうもない様子です

    屋敷の一角に火をともして、今日も今日とてキノコの汁物と毒抜きしたクサリモチ…

    キノコは飽きたと言いたげなキチキギスにモモワロウも続いて態度が悪くなります

    イイネイヌとマシマシラ、テラパゴスは気にせずバクバクと食べていきますが

    オーガポンも飽きてきているのか、あまり食指が動かない様子です

    男も正直に言えばそうなのですが、打開策は出せず……

  • 104二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 23:37:10

    ゴォーゴォーと暴風雨にさらされる夜の廃屋敷

    モモワロウはこの暴風雨に臆し、全員で集まって眠る事を要求しているようです

    男は仕方がないのでソレに従い、床で寝るなど論外というキチキギスを除いて床で川の字になって横になり
    モモワロウはイイネイヌと男の間にテラパゴスとくっついて安心して眠ります

    男の隣は決まってオーガポン
    イイネイヌの隣にはマシマシラ
    全員ぐぅぐぅと寝息を立てて眠るころ

    廃屋敷の更に奥

    書斎と思われるところで枯れ葉がゆっくりと集まり、山となり………

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 07:35:58

    書棚から崩れ落ちた木簡が枯れ葉の山に巻き付き

    枯れ葉の山に意志が宿る

    憎悪に満ちた目で屋敷を見る

    ノロノロウネウネと暴風雨の中を進み
    蔦で屋敷の戸を開き…

    モモワロウ、テラパゴス…そしてオーガポンは起き上がった男に気づいて目を覚ます

    外は暗く、朝ではない

    しかし、雷鳴が辺を一瞬照らせば
    異形のポケモンが戸の内に入り込んでるではないか!

    オーガポンは驚きの声を上げ、モモワロウはマシマシラとイイネイヌを小さな手で叩いて起こす

  • 106二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 08:48:16

    怯えからか、激しく叩き起こされたイイネイヌにマシマシラ

    オーガポンの声で眠りから覚めて優雅に羽根を伸ばしているキチキギス

    そして、戸からノロノロと近寄ってくるチオンジェン

    モモワロウは相手がなんだかは知らないが、とにかくじゃどくのくさりで叩き打つ

    するとどうしたことか、枯れ葉のバケモノは理由もわからなくなって自分に蔦を叩きつけるや木簡でお手玉をし始めるではないか

    あまりの様相に怯えてイイネイヌに隠れるモモワロウだが
    ともっこもオーガポンも、このポケモンが混乱している事は一目瞭然

    ならばと、オーガポンはかまどの面を
    ともっこ達は自らの毒を拳や嘴に宿し

    相手が暴れる前に囲んで畳み掛ける

    哀れチオンジェンはあっという間に元の木簡と枯れ葉の山と相成った

    男は1人だけ、驚愕で身が固まっていたのを悟られないよう、頭をかいてごまかした

  • 107二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 16:19:46

    モモワロウたちが盗みではなく交渉という選択肢を得たことで生まれた新たな世界線ぽにモモ御一行の珍道中〜四災編〜
    ぜひ続けてもらいたい

  • 108二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 19:25:21

    チオンジェンの木簡を外に放り出し

    今度は廃屋の家財で戸を開かないようにして眠ります

    暴風雨に混じって、恨めしそうな声が屋敷をグルグルグルグルと回ります、モモワロウは怖くて震えますが、オーガポンが男と場所を交代して、モモワロウを抱きしめて安心させます

    モモワロウはオーガポンの強さには信頼しているので、ようやく安心して眠り

    よく朝、日が昇ると、モモワロウはこんな怖い屋敷には居たくないと5匹と男をせっついて屋敷から飛び出して行きます

    モモワロウは夜中の出来事がよほど怖かったのか、夜は1人ではなく他の誰かにくっついて眠る日が続きました




    それから数日たって…男を追っている兵士達が、コレまた暴風雨にさらされて、好都合な場所にある屋敷へと入っていくのであった…

  • 109二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 19:46:52

    皆の関係性があったかくてイイネ…

  • 110二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 19:57:21

    …まさかだけど、兵士たち四災のアイテム集めちゃってる?

  • 111二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:19:21

    暴風雨の中を怯えきった兵士達とポケモン達が走ります

    チオンジェンに兵士の1人が捕まって屋敷の奥に連れ込まれて行くのをみて、誰もが恐れて雨風よりも早く森を駆け抜けて行きます


    翌日
    1人の血色の悪い兵士がフラフラと森を抜け、ひと抱えほどもある沢山の木簡を抱えて、王の元へと歩いてきました

  • 112二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:43:38

    真っ白に染まった大きな山の麓の、もっとも栄えている街にて

    モモワロウとオーガポン、テラパゴスが山と積まれたマトマにノワキにタンガにナゾの実という辛さを全面に押し出した樹の実を愛嬌タップリに売りに出すポケモン達

    季節はもうすぐ冬、男も流石に雪山を超えて行くのは難しい為、春を待つことに
    そこで問題なのは宿代の路銀
    今まで、野生のポケモンに毛が生えた程度の生活をしていた為に金などない

    だが、運の良いことに道中で行商人を助けた事で、カタコトながらも男の言葉のわかる行商人のツテで、今まで集めた樹の実の中で、冬に欲しい辛い樹の実を瓜に出す事で金を得る事になった

    愛嬌のある3匹に街の女子供に老人が、売値に色をつけて買い取ってくれます
    モモワロウはニコニコと笑みを浮かべ、オーガポンは好物を手放す為に笑顔が引きつっています

  • 113二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:43:49

    兵士大変だな…

    あとこれ、王ヤバくね?

  • 114二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:46:09

    あら~めんこい看板ポケちゃんたち

    災いの宝は王の元に集まるからね、仕方ないね

  • 115二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:50:23

    4災なんて集結したら国滅びるんじゃ…

  • 116二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:24:42

    樹の実をあらかた売り出し、なかなかの大金を手にしたオーガポン、網袋の中の革袋にお金を詰め込んで

    そのお金を男に渡しに行こうと、3匹仲良く道を行く
    その後ろに柄の悪い男が1人近寄り……

    オーガポンの網袋を奪い取って走り出します!
    オーガポンとモモワロウは直ぐに追いかけますが、盗っ人は足が早かった

    あっという間に人混みに紛れて2匹をまいて、長屋の裏に隠れる盗っ人は金を数えようとした時
    肩にポンっと手を置かれ、恐る恐る横をみると顔の青い猿のポケモンが、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべていた
    嫌な予感がして逃げようとすると、盗っ人の体が持ち上がり足が空回って逃げられず
    、キチキギスが長屋の屋上に止まり、遅れてイイネイヌに案内されたモモワロウとオーガポンがやってきます
    オーガポンは盗っ人を笑顔で近寄ります
    そのままソッとかまどの面をとりだして………

  • 117二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:37:00

    担いでいた盗っ人を役人に手渡すイイネイヌ
    役人から小遣いをもらって思わず笑みを浮かべながら仲間の元に帰ります

    オーガポンは盗っ人に腹を立てながら、棍棒をグルグルと振り回します
    モモワロウはドロボウという行為が、このような結果をもたらすので有れば…
    モモワロウはおじいさんとおばあさんに会えなかった事の理由が…そういう事なのではないか…と、1人殻にこもって罪悪感を抱えてオーガポンについていきます

    男と行商人に合流し、革袋の中のお金を行商人が数えて行き
    行商人が少量の金を引いて、残りのお金を男とモモワロウ達に渡します

    コレで宿は問題ないだろうと、宿に向かいます

  • 118二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:39:49

    ぽにおブチ切れとる

  • 119二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:04:17

    行商人のススメで、なかなか造りの良さそうな宿に辿り着く

    行商人は現地の言葉で宿屋の店主と話、宿屋の店主は行商人の言葉を快諾して頷くと直ぐに部屋を案内した

    入った部屋はかなり質素で、かまどと最低限のものしか無いものの1人と6匹が泊まるとなると寧ろ良いだろう

    男は革袋から金を手渡すと宿主は幾らかを返した

    部屋に戻ると、イイネイヌがロゼル、リリバ、チイラ、リュガの実を先に自ら茹で初めていた

    このイイネイヌ、どうも、ガタイに見合わず手先が器用なようで、男の料理を見て覚えて、挙げ句今では自分で飯の煮炊きまでしだすようになっている

    いい感じに沸騰したら、塩を入れて蓋を閉じて、具材が柔らかくなる頃合いに市場でかったスモークキリミやヤドンの尾、コイキングのすり身にカニポケモンのハサミを鍋に入れてまた蓋をする

    ……しかも、男よりも飯が上手い

  • 120二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:22:37

    春先になるまで、樹の実を売りさばいての宿ぐらし

    雪が降り出せば、マシマシラのずる賢い頭で考えた値上げ額でも樹の実は飛ぶように売れてモモワロウはかわいい顔でほくそ笑み

    こんな寒空でも盗みを働く者には、ともっこの3匹の華麗な連携の前に御用となって
    最早ともっこ3匹は小さな男の子達の人気を獲得していった


    だが、年越しが近づくと…外に出る気も失せるような猛吹雪に、貯めた金でかった防寒着で室内で過ごさざる負えなくなりました
    辛いものが嫌いなモモワロウですが、寒さで凍えるなかで食べるマトマ鍋には文句はつけられず、口の中の辛さが寒さを紛らわせてくれます

    オーガポンは辛いものが大好物なのですが、流石は人の街
    山や洞窟での暮らしでは手に入らない酒を小さな器にチビチビとあおっている

    モモワロウとともっこはオーガポンに一度ススメでこの酒を飲んで見ましたがそれはもう酷く焼けるような味だった為に、最早オーガポンと男以外に酒と言うものに興味は持てません

  • 121二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:39:45

    外に出られないという日が続いて3日目の事……

    マシマシラ嫌な未来を予知してしまったところから話が始まる
    男はポケモンの会話がわからないが、おっとりしているテラパゴス以外は何やらよくない未来を見たマシマシラの話を聴いて不安げだ

    オーガポンは外を見るが、雪は猛吹雪…出られないのは間違いない

    マシマシラが落ち着かない様子で右往左往して時が達、皆が寝静まる頃

    地面を揺らすような轟音が響き

    大きな雪山から雪崩がすごい勢いで下ってきている

    予知した未来ではこの宿は無事である為にマシマシラは宿の柱にすがりつく

  • 122二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:49:59

    雪崩が街には到達しなかったものの…雪崩の中から、一本の蒼い剣が雪崩から姿を表わし、近場の家に侵入し…

    街の片隅で悲鳴が上がった

    家を出ると雪で血を拭い…さらなる犠牲者を求めてさまよう刀が襲いかかってくる

  • 123二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 07:07:17

    とうとう、泊まっている宿にまで剣がやってきた

    他の宿泊客の悲鳴を聴いて、モモワロウは震え上がります
    オーガポンは男を庇うように立ち

    ともっこ3匹が恐る恐る調べに行きます
    マシマシラは未来をみようと頑張りますが…どういうわけか上手くいかない様子

    イイネイヌとキチキギスが肝心の未来予知が無い為焦っていると…
    他のお客が大慌てでコチラに逃げてくるではないか!その後ろには抜き身の剣が独りでに動き回っているからさぁ大変!

    マシマシラがサイコキネシスを放ちますが動きは抑えれてない

    明らかな無機物にキチキギスはフェロモンではなく、チャームボイスを放つと

    剣は弾かれたように空中で舞う剣に、イイネイヌがハッケイを打ち込んで動きを抑えます

    マシマシラがイイネイヌに手助けをしてマシマシラの力をマシます

    剣が刀身を青く輝かせ絶対零度の冷気を宿の廊下中にふりまき宿の中が凍りついていきます

    このままでは不味いとイイネイヌはバカヂカラに物を言わせて…

    鋼の刀身を真っ二つにへし折ってしまった

    カラン、カランと割れた剣が床に転がる

    とりあえずどうにかなったものの…このままこの剣をどうにかしないわけにはいかず…

    とりあえず、野次馬をしていた宿の客からツヅラを貰い、ソレに入れて蓋をして放っておくことに…

  • 124二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 08:50:39

    ツヅラに封じた剣はその後も何度かツヅラのなかで暴れこそしたが、割られた為かツヅラから出ることは無く

    街の人々の間で昔から言い伝えられている厄災の剣がこのような形で山を降りてくるとはおもわなかった為に、街の人々も困り果てて居た…

    当然、この剣を倒した恩人に押し付ける等持っての他

    そうこう街の人々が悩んでいる間に春が訪れ、雪解けと共に男とポケモン達が街を出るというので、人々は直ぐに用意できるだけの御礼の品と雪山を登る為の道具や、ポケモン達ようの防寒着を渡して見送った

    さて、この剣をどうしようかと悩んで悩んで男が街を出て3日目

    王の命令で宝石のような美しいポケモンを捉えに来た兵士達がやってきた

    街の役人は正直に雪山を登ったと言い伝えると、兵士達は長旅故かここで何泊かすることに決めた

    兵士達の中で、位の高い男は、厳重に風画されたツヅラが気になり
    街の人々の静止の声を、暴力と権威で黙らせるとツヅラを開けた

    おお、なんと見事な刀剣だろう!位の高い兵士は【割れていない】剣を手に惚れ惚れします

    コレは例の宝石のポケモンよりも価値があると考えた男は、次に位のある兵士に仕事を押し付け、伝令役を買って出て
    王の元へとポケモンを走らせた

  • 125二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 09:54:07

    ついに3つ目…王国崩壊まで残り一つか…

  • 126二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 12:39:40

    >>115

    というか滅ぼしたな

  • 127二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 12:46:58

    >>124

    再生してやがる•••

  • 128二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 12:58:15

    >>119

    >>120

    料理犬イイネイヌ概念と酒クズぽにお概念

  • 129二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 13:00:38

    おじいさんとおばあさんがお面を見たがっているんだイヌ
    なんとかもう1個作ってくれへんか、キラキラしてないのはしゃーない、「あれは尾ひれついた噂」ってことで説得するイヌ
    材料集めとかはもちろん手伝うイヌ

    って意思疎通ができれば異国の男は作ってくれそうではある

  • 130二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 19:35:24

    もしかしたらエリアゼロ行く可能性あるけど古代と未来どっちが出てくるんだろう

  • 131二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 20:40:16

    雪山を行く男と6匹…
    雪解けしつつある山でも雪山は危険に溢れている

    キチキギスが空から進めそうな場所を指示し、マシマシラが滑落や雪に隠れた渓谷を予見し、イイネイヌが先頭に立って足場を確認しながら、最後尾にオーガポンが歩いて後ろからの野生ポケモンの不意打ちに備えます

    白い雪が太陽を照り返し、目を眩ませる
    光があたって輝くテラパゴスは亀だというのに雪の寒さをものともしません

    日が暮れ出した頃には、適当な横穴で夕飯の支度をする
    食事を用意してる間に野生ポケモンが一匹、また一匹と集まってくる
    元々、このような横穴は野生ポケモンの住処であることが多いので、住処にお邪魔する代わりに食事を提供して家主に納得してもらう訳である

    横穴の主であるオニゴーリがギロリと睨む中、キチキギスとキチキギスに隠れるモモワロウがソロリと近寄り…
    モモワロウは自分のクサリモチでモモンの実を包んだ物をオニゴーリに差し出す

    自分よりも小さく幼いポケモンが怯えながら食料を差し出す姿には流石のオニゴーリも申し訳ないのか、ソレを口にする

    オニゴーリはコレを気に入り、男と6匹が自分の寝床に邪魔することを快諾

    オニゴーリが外に向かって声掛けすると
    ユキメノコに連れられたユキワラシが姿をみせ
    ユキワラシを庇うようにユキメノコが横穴に入ってくる

  • 132二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 20:41:17

    モモワロウは先程の物と同じものを二匹にも与えて、二匹も受入れてくれた
    モモワロウは愛想の良い笑顔で三匹に抱きつき、男と仲間の元へ

    クサリモチにはモモワロウを無条件で信用する毒が
    そして、キチキギスがそのモチにフェロモンを加える事で、野生のポケモンで有れば誰でも友人になれる不思議なモチの完成
    そこにモモンの実を加える事でクサリモチの虜になることも防げる上にモモンの実を嫌うポケモンは少ないので印象も良いし、柔らかいのでモチと一緒に食べても気にならない
    完璧な作戦だとモモワロウはニタリとほくそ笑み、キチキギスも翼で嘴を隠して静かに笑う

    モモンの実を加えてはいるので男も何も口出しはしないでおいた

  • 133二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 21:45:26

    夜も更けた頃
    イイネイヌ、マシマシラ、キチキギスにオーガポンというめずらしい組み合わせで横穴の外で火に当っている

    イイネイヌはオーガポンと男の出会いについて聞いているようだが
    当のオーガポンは住処にしていた洞穴の近くで倒れていたと返す
    そもそもオーガポンも男がどこから来たのかは知らないが
    地図で最西端を指さしたのでおおよそどこだろうということしか…

    次に口を開いたのはキチキギス、初めて男と会ったとき、男の衣服はキタカミ物でも、この大陸のものでもない衣服であったと語る
    紺色のズボンは恐ろしく折り目が細かく、人の手とは思えない仕上がりで、かなりの頑丈さをほこり、上のうぐいす色の衣類も擦り切れている物の、とても丁寧な仕事で縫い上げられていると

    オーガポンはそう言えばと、出合った当初の出で立ちを思い出す、今でこそわら靴だが、出合ったころは、紐で脚を縛る革の靴を履いていて、妙な四角い板を大事にしていたと思い出す

    マシマシラは、男は海を渡って来たかどうかを考えているようで
    自分やモモワロウは、海洋のポケモンに頼んで海を渡ったが、男は海を渡れたのだろうかと疑問が有る
    海洋のポケモンで海を渡ろうとした時、男はかなり戸惑っていたのだ
    ポケモンの助け無しだと、船という道具を使わねばならないが、マシマシラの知る船では到底海は渡れないと思っており

    どうやって最西端から、海の最東端に来たのかがわからないと

    オーガポンは、男自身も、どうしてここにいるのかわからず、かなり困り果てて居たと当時の彼の様子を語り

    けっきょともっことオーガポンは揃ってナゾの多い男について明確な答えは出ず、妄想する他なく

    マシマシラの、【遠い未来から急にこの世界に来た】という仮説で納得することにした

  • 134二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 22:12:42

    オニゴーリ一家が見送りに手を振って応え

    一行は山道を進む、今日はどういう訳か…人を乗せたアーマーガアの姿をよく見る

    男は気にしながら山道を進むと

    開けた場所を見つけた途端にマシマシラが複数のポケモンと人間にテラパゴスを奪われた上にテラパゴスがイジメられる未来を予知して男とテラパゴスを除く5匹引き止める

    男はポケモンの言葉はサッパリだが、雰囲気で察してくれたようで迂回を選ぶ

    が、その場にサイコパワーが炸裂し、必然的に男と6匹は開けた場に…

    鎧を来た男が6人
    ポケモンも6体場にでている…
    大きなウィンディやバンバドロ、ドータクン、ドーミラー、キリキザン、アーマーガア…
    ほとんどが毒との相性が悪い…先程の攻撃もドーミラーやドータクンのみらいよちによるものと考えていいだろう
    マシマシラの予知を裏付けるように男の1人がテラパゴスを指さして何か偉そうに喋っている

    予知の内容を知っているので、オーガポンはかまどの面を被り、モモワロウも威嚇するようにじゃどくのくさりを出し、ともっこも冷や汗をながしながらも構えて見せる

    テラパゴスは男の後ろに匿われているがのほほんとしている

  • 135二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 22:25:57

    テラパゴスは、今まで負けた事が、無かった安心出来る人達が地に伏している姿を見ていた

    兵士達のポケモン達は強く、連携が取れていた
    数の有利さを生かした戦い、炎を纏えるオーガポンをバンバドロとウィンディが畳み掛け、ともっことモモワロウを残り4体のはがねタイプのポケモンが襲いかかり

    男も抵抗したが、兵士達に取り押さえられ暴行を受けてうずくまってしまった

    一番偉そうな兵士がテラパゴスの甲羅を掴んで掲げる
    かなりのぞんざいな扱いにテラパゴスは兵士に噛みついた

    兵士は痛がり、テラパゴスを近場の岩に叩きつた
    テラパゴスは息も出来ない痛みで噛むのをやめたが、兵士は機嫌を悪くしてテラパゴスを持ち上げては岩に叩きつけて抵抗する意思を奪おうとします

    5匹がよろめきながらも立ち上がってテラパゴスを守ろうとしますが、6匹の兵士のポケモンがソレを容易く阻止して、彼らを抑えつける

    テラパゴスは涙をながしながら、ただただ岩に叩きつけられる自分に涙した

    なんと弱いのだろうと

    自分にチカラが有れば、この酷い目に合わせている人よりももっと強く……

  • 136二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 23:03:00

    あ、もしかしてこれは…

  • 137二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 23:07:38

    テラパゴスの姿がまばゆい光に包まれ

    テラパゴスの姿は大きく変わり…宝石のような輝きがより増して、周囲に様々なテラスクリスタルの結晶が浮かび、ドーム状の結晶の上に大きなウミガメのような容姿のテラパゴスが…その上に、何時もの姿のテラパゴスの姿のテラスクリスタルの塊、頂点には輝く明星のような結晶が乗っている

    兵士はあまりの美しさに惚れ惚れしながら、このポケモンを連れて帰れば間違いなく出世が出来るとまいあがっているが

    テラパゴスの周りに不可視のチカラが張り巡らされ、兵士にふれる事を許さない

    モモワロウは兵士の注目がテラパゴスに向いている間に男の背負い箱からオレンの実をとりだして配り、体力を回復させていく

    偉そうな兵士がポケモン達に指示を出して攻撃させるが、不可視のチカラがソレを阻む

    テラパゴスの周りの結晶が激しく回転し

    タイプのわからない未知の攻撃となって兵士とポケモン達に降り注ぐ!

    兵士達の鎧すら砕き、切つける激しい攻撃に兵士達は怯え、ポケモン達も勝機を見いだせずパニックになっている

    そこに、更に流星のように美しい攻撃、テラクラスターを追い打ち

    戦意を失い、逃げ出す兵士に、ソレに続くポケモン達

    更に流星が兵士達を襲う、アーマーガアに乗っていた兵士は撃ち落とされて谷底に、テラクラスターを背に受けた拍子に、吹き飛んで谷底に落ちていく兵士……

    更にテラパゴスはテラクラスターを…
    モモワロウがテラパゴスの不可視の壁に張り付いて止めるように叫びます

    ですがテラパゴスはテラクラスターを放ちます
    岩陰に隠れても岩を削り落とす、ポケモンがかばっても庇いきれない物量が兵士もポケモンも傷つける

  • 138二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 23:17:50

    オレンを食べて傷をごまかせる程に回復したともっこたちもモモワロウに続いて説得に回りますが

    テラパゴスはテラクラスターを撃つのをやめません

    モモワロウはこのままではテラパゴスが元の優しくアホっぽいテラパゴスではなくなってしまうと泣き出してしまいます

    キチキギスがチャームボイスを、イイネイヌがハッケイを、マシマシラがサイコキネシスをテラパゴスの不可視の壁に打ち込みます!

    ともっこ達はテラパゴスをちからづくでも止めるつもりのようです!

    テラパゴスの視線がゆっくりとともっこに向けられ
    テラクラスターがともっこ達にも降り注ぎます!

    男はテラパゴスが正気を失って見境なく攻撃しているだけだとオーガポンに指示を出します、オーガポンはこのまま友人達を見殺しには出来ないと、みどりの面を被ります
    すると、テラパゴスの力の一部がお面に宿り、テラスタルの力をオーガポンは手に入れます!

    すると、どうでしょう!力自慢のイイネイヌにも壊せなかった不可視の壁が崩れ、テラパゴスが攻撃をやめました!

    モモワロウは涙を止められませんが、テラパゴスを止める為に、自分も戦闘に加わります

  • 139二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 02:05:44

    良い概念だ

  • 140二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 08:46:33

    モモワロウは気は進みませんが、毒々しい水球をテラパゴスに浴びせかけテラパゴスの体力を地道に削ります

    イイネイヌもバカヂカラでぶん殴り、キチキギスも空中から勢いをつけて翼でテラパゴスを打ち据えます、マシマシラは少し離れたいちからみらいよちでテラパゴスの行動を先読みし、オーガポンが蔦棍棒でテラパゴスに渾身の一撃を食らわせたとたん

    マシマシラはオーガポンに別の面を被るように指示を出します

    オーガポンがマシマシラの言葉に頷くよりも先にまばゆい光と共にみどりの面からテラパゴスが光を奪い取り、再び不可視の壁に阻まれる

    オーガポンはマシマシラの指示に従い、次にかまどの面を被ります

    テラパゴスは輝く体とは対照的に、瞳に正気はない
    テラパゴスの周囲の結晶のうち、みどりの結晶が輝きを増し
    山の不毛の地に草が生い茂り、テラパゴスと他のポケモン達を癒やす
    それと同時に生えた草から、エネルギーをもらって、巨大なエナジーボールを何発も放ち、5匹と兵士達を追い詰める!

    オーガポンは攻撃にさらされながらも、テラス化したかまどの面の力を借りて、不可視の壁を破壊し、ともっことモモワロウが一気に畳み掛けます

  • 141二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 18:24:03

    あげ

  • 142二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 18:35:52

    公式でオーガポンも泥棒をやってことが判明したな…

  • 143二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 21:20:57

    テラパゴスはオーガポンのかまどの面からもチカラを奪い取り、再び不可視の壁が作り出される

    テラパゴスの周囲の結晶の中で燃えるような赤の結晶が輝きを増し

    テラパゴスの口から炎が吐き出される

    オーガポンはいどの面を被り火を物ともせず
    ともっこ達はテラクラスターに比べれば避けやすいと岩陰に隠れてやり過ごし

    いどの面がテラスタルの輝きを得たと同時に

    炎の中を駆け抜けて

    不可視の壁ごとテラパゴスを殴りぬき

    大きくのけぞったところを、マシマシラのサイケこうせん、イイネイヌのハッケイ、キチキギスがすれ違いざまに翼で殴る

    テラパゴスが体制を立て直している間に、モモワロウはテラパゴスを倒す方法…出来るだけ悪い方法を考えることで己の力を増した

    いどの面からも力を奪い取ると不可視の壁を再度展開するテラパゴス
    青い海の様な結晶が輝きを増し、山の天気が急に土砂降りの雨に変わり
    更にテラパゴスはれいとうビームを乱射すると、好機と錯覚した兵士を瞬間的に凍らせ…ともっこもオーガポンもこうせんを避ける程に足元が凍りつき、ただでさえ寒い雪山での温度を下げ、スタミナを奪う

    とても混乱している様な考えには見えない戦法だが、テラパゴスは無意識に敵を全て排除しようとした結果として繰り出しているに過ぎない

  • 144二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 21:25:48

    吐くいきは白く、痛めつけられてからの戦闘に全員が満身創痍だが…
    旅を共にした仲間をこのまま放っておいて、厄災の如く扱われるような未来は作りたくない

    男も寒さを答えながら、オレン等の体力を回復する樹の実をともっこやオーガポン、モモワロウに投げ渡し、仲間の命を繋げる


    キチキギスが意を決し、テラパゴスを徴発すると、視線は思惑通りキチキギスのみに絞られる

    オーガポンはキチキギスの生み出した隙を使っていしずえの面を被り、テラス化させて死角からせまる

    マシマシラはオーガポンに手助けをし、力を増した蔦棍棒が不可視の壁を打ち砕き

    モモワロウは増した力を込めたシャドーボールをテラパゴスにぶち込んだ!!

  • 145二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 21:32:44

    テラパゴスがガクリと唸られた

    大人しくなったかと思ったその瞬間だった

    兵士の内、逃げずにとどまった二人が出てきてテラパゴスに、ボングリに仕掛けを施した玉を投げつけると

    テラパゴスがその中に

    イイネイヌが非難の声をあげ、キチキギスが怒り狂い、マシマシラは顔を真っ赤にして鳴き、オーガポンはなにが起きたのかわからずポカンとし、モモワロウは助け出せたはずの友を奪われて憤慨する

    兵士と5匹のポケモンの間に割って入ったのは、申し訳無さそうにしているウィンディとバンバドロ
    兵士は、二匹に殿となって残るように命じて逃げ出した

  • 146二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 22:10:20

    逃げ出した二人を追いかけようとした時だった

    山道の崖の細道に差し掛かった時
    ボングリの容器が内側から破砕され中からテラパゴスが解放され

    二人にしねんの頭突きを放つ

    ギリギリで兵士達は道の奥に逃れて頭突きを躱すが、山道に頭突きがあたったことで道が崩れ落ちていくではないか

    ウィンディとバンバドロは主人を心配して駆け寄ろうとするが

    驚くべき事に、兵士二人は二匹に、ボングリが破砕する前に気づけだの、農村で徴収してやったのに無駄飯ぐらいの役立たずだのと二匹を罵ります

    あまりの言いようにともっこ達もモモワロウも唖然としてしまいますが

    二匹はまるで次は頑張るので見逃してほしいというかのように悲しい鳴き声で懇願しますが、兵士二人はテラパゴスを仕留めたら考えてやると言い放ち、そのまま逃げて行ったのだ

    二匹は悲しい鳴き声を大きく上げますが、返事の代わりに帰ってきたのは

    テラパゴスの岩なだれの大岩であった

  • 147二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 22:10:52

    テラパゴスはテラスタルのエネルギーをいしずえの面より奪い取っていた為、不可視の壁がまた立ちはだかりますが

    最早オーガポンにはテラスタルができそうなお面が一つも残っていません

    豪雨と岩なだれというあんまりな戦況

    諦めるしかないのか…ともっこ達の表情は曇ります
    オーガポンは不可視の壁に蔦棍棒で挑み続け、男も、小石だろうが木片だろうが投げつけ、挑み続けますが…やはりかなり厳しいようだ…

    モモワロウも絶望し、涙し、泣きそうになりますが…

    豪雨と落石の音のさなか、モモワロウは後ろから、おじいさんとおばあさんの声を聞きました

    振り返っても豪雨の中に二人がいる理由もありません

    ですが、モモワロウはソレを見て勝機を見出しました

    オーガポンは蔦棍棒を杖にやっとの思いで立ち上がります

    テラスタルの輝きを放つ、旅の共の目には怯えと、敵意で満ちています

    こんな悲しい顔を…なんとか終わらせたいオーガポンにうしろからモモワロウの声が

    振り返ると、そこにはサクラ色の面を掲げるモモワロウの姿が!

  • 148二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 22:23:13

    モモワロウがオーガポンに面を投げ渡し

    オーガポンは受け取ると直ぐにお面を被り

    テラスタルのチカラを得ます

    豪雨の中でも輝きを放ち、見るものの傷を癒やすサクラ色のお面

    舞う輝きは、彼らが旅立った国の花によく似た光の粒子

    オーガポンの蔦棍棒にテラスタルのチカラが込められ

    旅の仲間との思い出を宿した蔦棍棒がテラパゴスの壁と、恐怖と強さへの渇望で歪んだテラスタルの姿を破壊して

    雲の切れ間、日に照らされる地に伏した姿は何時もの小さなテラパゴス

    小さな友人に駆け寄り、抱きかかえる男
    テラパゴスはかなり弱ってはいるが息をしている

    全員が安堵の表情をみせ、オーガポンは顔に被っているサクラ色のお面をモモワロウに返そうとしたが……

    顔にはお面など無く、いくら触っても、水溜りに映る自分をみてもお面はない

    モモワロウに謝るがモモワロウは全く気にしていないし、こうなる事がわかっていたようだった

  • 149二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 06:25:29

    さて、残りはあとは兵士たちのポケモンだけか

  • 150二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 09:55:57

    1人と5匹がお互いの無事を祝いながらオレンをかじっていると…

    哀愁漂う悲しい鳴き声が

    少し離れた、崩落した山道で、バンバドロが山道の先を見て涙を流していななき
    ウィンディが励まそうとしていますが自分も捨て置かれた身で有るために尻尾はたれたまま

    男とオーガポンは哀れみはしますが、自分を襲ってきた相手に手を差し伸べる気にはなれません

    ですが、モモワロウはなにか思いつき、ともっこ達を集めてヒソヒソと提案します

  • 151二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 10:57:57

    バンバドロは農村で産まれ、幼い内に親とは離れ離れ…

    なので兵士を親と思って慕っていましたが、その親のように慕っていた兵士に、罵倒される事には慣れていましたが、おいて行かれたのは初めてで、いくら図太いバンバドロでも涙を流します
    追いかけたくても、崩落しや道は広く、跳んでも届かないのは明らかで途方に暮れるしかありません

    ウィンディも似たような境遇だったが、意地っ張りな性格故に置いていかれた事を認めたくは無い為、バンバドロに後で迎えに来ると確証のない励ましをする他無く
    本心では自分も捨てられたと酷く傷ついていました

    そんな2匹に声をかける影が

    先程自分達が痛めつけ、その上恐ろしいポケモンと戦い勝利したポケモン達のウチの4匹

    ウィンディがバンバドロを庇うように立ちはだかりますが

    モモワロウは笑顔で、美味しそうな香りのするモチを差し出してきた

  • 152二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 10:58:16

    あっけに取られるウィンディと泣きながらもウィンディよりも大きなバンバドロがウィンディの上から顔をのぞかせる

    モモワロウはニコニコと屈託のない笑顔を見せる

    困惑する2匹に、ウィンディの前足に手をふれるマシマシラ
    ここで待ってても腹が減る、腹が減ると良くない事を考える…腹が膨らめばいい考えも出てくるし、明るく考える事もできてお得だ諭します

    イイネイヌが2匹の前でモチをバクバクと食べて、幸せそうに頬張りながら笑みを見せます

    2匹のお腹が鳴ります、山に入ってからろくに食べ物を食べられなかったのでお腹はペコペコ……

    モモワロウの手からモチを貰い、食べると
    なんと甘露な味わいか!モチの甘さにモモンの果肉の旨味が見事に合わさり、今までの中でも特別美味しい食べ物に2匹は大喜び、キチキギスがソッと沢山のモチを翼で差し出すと
    競うように食べ始めます

    キチキギスは耳障りの良い声で鳴きながら二匹の頭を翼で撫でながら、行く宛は無いので有れば自分たちと旅をしよう、旅の中でこの美味しいモチも食べる事が出来るし、寂しくは無いだろう?と

    二匹はキチキギスの心地よい香りの中で、たしかにその通りだと考えをまとめて、2匹は頷いて答え、モモワロウはワーイと愛らしく喜び、イイネイヌとマシマシラも喜んでいます
    2匹は自分達が痛めつけたにも関わらず、自分のご主人よりも器の大きくて優しい4匹に感激します
    キチキギスは今日は自分達もここで休むので、2匹も休むようにいいます

    2匹は4匹のポケモン…モモワロウ、イイネイヌ、マシマシラ、キチキギスにとても感謝しながら2匹はその場で座って休みながら、楽しげに話し合います



    男とオーガポンは、邪悪な笑みニヤリと浮かべながら自分たちの元に帰ってくる4匹を見て

    自分達が見守らないと、テラパゴスのように暴走しかねないと男はオーガポンに小声で伝え
    オーガポンはふかーく頷いた

  • 153二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 11:16:19

    >>118

    仲間のために泣く泣く好物を売って作った金銭を盗まれたらそりゃ怒髪天よ

  • 154二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:08:15

    悪巧みうまいなぁ…

  • 155二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:15:38

    その頃

    春になったというのに、王の居る都では今日も今日とて雪が降り積もる

    民は都のこの状況は祟ではないかと噂する

    というのも初めは、王城に献上された青銅器の大変見事な器が来てからというもの、都では通り魔、城では女中や宦官の流血騒ぎが相次ぎ

    次には、伝令の兵士が寝床に入って翌日には腐った枯葉と腐葉土の塊と変わり果て
    書庫や書斎などで、独りでに筆が動く、夜中に人影を見た等の幽霊騒ぎ

    最近では王に献上された蒼い名刀が、王が触れたとたんに真っ二つに折れ

    その上、今はこの大雪となれば噂が出ないはずも無く

    王城では、たびたび祈祷師を呼んでは、いるが一向に良くはならず、切り捨てられた者もいる

  • 156二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:18:09

    そんな中、王は民の心知らず、宴会を真っ昼間から開いておりました

    村一番と噂だった美人巫女を舞い踊らせて王は、上機嫌
    だが、王は、ふと…巫女の4つの大きな勾玉のついた首飾りに目が止まる
    王は、その勾玉の輝きに魅入られて欲しくなった
    巫女に舞をやめさせると王はその勾玉の首飾りを寄越せと言うが、巫女はコレは災いの化身を祖父が封じた物で手渡せないといいます
    王は巫女と言えども庶民に口答えされて、酒の勢いもあって兵士に巫女を取り押さえさせた

    取り押さえてなおも首飾りを渡そうとしない巫女

    ソレに憤慨した王は、兵士達に巫女を簀巻きにせよと命じて、巫女を荒縄で身動きを封じ
    雪が降る外に巫女を放り出した
    すると、王は飲んでいた酒の大きな瓢箪をひっくり返して巫女に酒を浴びせた

    何をするのかと女中や兵士や宦官が見守る中、王は燭台の火を巫女に近づけた

    青白い炎が燃え上り巫女が悲鳴を上げて雪の上を転がり、王は、自分に逆らった報いだと嗤った

    手足が縛られて身動き一つ取れず泣き叫び、絶叫をあげる巫女に周囲は同情はすれど誰もが王を恐れて手出しが出来ないまま

    巫女は事切れ青白い炎が赤く変わり、巫女を覆い隠した

  • 157二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:22:50

    あーあ…

  • 158二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:26:22

    風が強くなり、昼だというのにまるで夜が訪れたかのような分厚い雲が太陽を隠し、雪が振り始めた

    王は、兵士に火を消すように指示を出して王室に帰っていった

    兵士は雪や、水、氷のポケモンで火を消そうとしますが

    どうしたことでしょう、火はより大きく、大きくなります

    あまりの熱に雪が溶け、水が蒸発し、大地が乾き、赤熱して茹だり出したではないか!!

    宦官や女中は祟だと喚き、悲鳴を上げて逃げ出した

    我を見よ

    皆の耳にしっかりと届いた言葉は溶岩のように沸き立つ高熱の中から聞こえ、そこから炎で出来た魚が姿をあらわにした

    我を見よ!

    魚が、いやポケモンであっても喋る事等ない!!バケモノだと大騒ぎ!!

    だが、全ては遅かった、あまりにも遅かった

  • 159二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:40:20

    先を走る宦官の首が落ちた事で脚が止まる

    白い雪の塊から、捨てられたはずの折れた名刀が
    いや、雪の塊は豹の形をしている!

    逃げようとした宦官達の背に氷の刃が襲いかかる!雪が赤く染まり、宦官が帯刀していた刀を雪と氷の豹は雪に投げ捨てると
    雪が起き上がり、また一頭、雪と氷の豹が姿を見せ、何事かと顔を見せた年寄りの首をはねた

    女中が必死に荷物をもって城の中を走っていると

    大地が、激しく激しく揺れ動き、立ち上がれなくなる程の大揺れが襲い
    城の屋根瓦が次々落ち、大地が次々と裂けていくではないか!
    女中は、柱に捕まったが、倒れることはないと思った柱が斜めに傾き、見上げた女中の視界の全てが天井で埋め尽くされる

    憎まれっ子世にはばかるとはこの事か

    素足で城から逃げ出した王は雪の豹達が兵士達やポケモン達を蹂躙し崩れた城の瓦礫の中から現れた青銅器の器の角を持つ岩石の巨獣がゆっくり自分を追いかけ
    前を見れば、空に太陽がないにも関わらず地割れた大地かた煮えたぎる溶岩が都の至る所で吹き出して民を地獄へと引きずり落としていく!

    こんな目に何故王たる自分がと悪態をつきながら揺れる大地を走り、転び、這いつくばってはまた走るを繰り返して、装飾のある豪華な衣類をボロのように変えながら豪華な装飾のある正門からでようと走り続けた

  • 160二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 18:02:49

    正門の黒い屋根瓦一つ落ちてない佇まいを見た王は、この門から出られれば全ての難から逃れられると信じ、我先に逃げる民を切り捨てながら前に前に出る

    正門の大扉が王を待っていたかのように開き

    王は助かったと思った

    だが、そうはならなかった

    上から降りてきた白いツタが王の手足を巻取り正門の屋根まで王を持ち上げた

    王の前にはチオンジェン…いや、通常ならば草葉と腐葉土に木簡のはずだが

    沢山の言葉が書かれた紙がチオンジェンの体を作り、おびただしい量の木簡が大きな殻を作り出している

    屋根瓦など揺れで落ちていた、ここにある黒いものの総て民衆の怨嗟と憎悪、嫉妬、殺意、憤怒、悲哀で下記満たされた紙だ

  • 161二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 18:03:12

    チオンジェンから黒い人影が現れ、木簡を朗々と読み上げた

    王を大罪人たる証の数々を読み上げていく影に、王が背にしている都から、徐々に王の死を望む声が聞こえ、多く集まってくる

    空は雷鳴が轟き、氷のツブテが王を痛めつける中

    チオンジェンは王の身体を都に向けると
    何千何万もの黒い影が王を睨みあげ、憎悪の視線を向けているではないか!
    都の殆どが溶岩に飲まれて、原型を無くしている中、ゆうゆうと泳ぐ炎の魚、溶岩を物ともしない岩の鹿
    吹雪の風の中を駆け回る雪の豹達も王を睨んでいる

    チオンジェンは朗々とした声で王にくだされる刑罰を影の民衆に伝えた!

    大罪人は死刑!

    王は体の表皮が焼けるような痛みに、臓器が凍りつくような感覚に、表皮がみるみる乾き、そして肉のある体が枯れ枝のようにやせ細っていく!!

    どす黒い怨念の業火が王を取り巻く!

    この時代、この様相を見たものなどいなかった
    故に後世に名付けられた技がある

    カタストロフィ(大いなる破滅)

    王の最後の絶叫が都に響き渡った

  • 162二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 18:16:25

    王国の末路…

  • 163二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 18:25:42

    なんかこの王片目隠れてて杖ついてそう

  • 164二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 18:39:27

    空は晴天、夏の初めに差し掛かった頃合い

    キチキギスの背に乗り空から地上の様子を眺めるモモワロウは、キチキギスのフェロモンによって大人しくなっていくグラエナとポチエナの群れや、待ち伏せしていたノクタスやサボネアの群れを確認し、キチキギスに皆の元に戻ろうと頼み

    キチキギスは華麗な弧を描いて引き返す

    荒野を行くのは、バンバドロに跨った竹笠に砂汚れで黄ばんだ白い羽織を着たイイネイヌとマシマシラ
    ソレに続いて、ウィンディに跨っているのは編笠のオーガポンと外套も纏う男に、テラパゴスだ

    キチキギスに乗ったモモワロウが男の側で宙に浮いて乗り移り

    キチキギスはヤレヤレと言った様子でバンバドロの背に止まり、マシマシラがねぎらいながら美味しい水の入った水筒の水を飲ませる

    旅は順調に進み、男が目指す最西端の国まで後わずか

    男の言葉も通じる事が多くなり、物々交換と交渉も上々

    次の街はどんな場所だろうかとワクワクするイイネイヌに、マシマシラはニィっと笑いながら地図を開き、海のある街に辿り着くと伝え、キチキギスは長く食べていない魚介に心を踊らせる

    オーガポンは大量に手に入った酸っぱい樹の実の数々をそうそうに手放したいとモモワロウに伝えると、耳の良いバンバドロが歩調を緩めて抗議する、ウィンディは別に酸っぱい樹の実を好んでいない為にバンバドロの抗議に、他の食事の魅力と天秤にかけてみるようにバンバドロを説得し
    モモワロウは、向かう街にはどんな甘い物が有るのかテラパゴスと一緒になって身体を揺らして待ち望む

    男は、独りで見知らぬ土地に来た自分が今ではこのような楽しい仲間と共に旅をできているなんと幸せな事かとしみじみとつぶやき
    ソレにオーガポンもモモワロウもともっこも、そしてかつての敵だったバンバドロとウィンディも同意をするかのように笑い声が1団に満ち溢れた

  • 165二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 19:19:10

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  • 166二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 19:30:58

    荒野から緑のある林に出てくれば

    何故か野盗がでるのが旅の常

    戦えない物が1人の男だけだとは知らなかったのが不運だったと野盗達には諦めて貰うほかない

    1団の歩調は緩やかに、幾人もの賊を連ねて歩く姿はそれだけで猛者の証

    こうなれば絡む悪党などバカ以外居ない

    街の門で男が事情を説明するまでも無く、街でも有名な悪党だった為に謝礼金の入った革袋を受け取りゆうゆうと街へ

    漂う磯の香りに、皆が顔を綻ばせる
    いつもなら、商人や行商人づてに商売をするが、金はあるし何よりもキチキギスが砂埃を払い落としたいと騒ぐので街の宿へ

    紅い屋根に薄茶色の壁はキタカミには無い文化

    料理屋を覗けばコメはコメでも形が異なるし調理も違う

    飲まれるお茶は緑ではなく茶色の物ばかり

    陶器の店を眺めれば、キタカミの物とは異なる作りと色合い

    更に驚くべきは色付きの硝子窓!

    今までの道中の異国の街とは比べ物にならない光景に、ポケモン達は視線がアチラコチラ……
    男はそんな彼らに苦笑しながら、店の看板を一つ一つ確認し、宿を探す

  • 167二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 19:31:56

    マシマシラの未来余地は今日も絶好調
    良くない宿屋はお見通し
    部屋良し、ポケモン良し、飯良し、寝床良し!
    海岸に近いながらも大きく、年季の有る宿
    …ケケンカニが両のハサミを掲げている看板の宿屋に入る

    看板に偽り無し、出迎えたのは大きなケケンカニ、しかもいきなり喧嘩腰…
    モモワロウが即座に泣き出すと、ケケンカニは慌ててモモワロウを抱いてあやします

    店主がケケンカニを割れた鐘のような大声で叱りつけながらカウンターに立ち、男に謝る
    男は袋からピカピカの金貨をまとめてカウンターに置くと、店主が凶悪な笑顔で頷いてマシマシラの予想通りの上等な寝床のある部屋に案内される

    宿の最奥に位置する部屋は、バンバドロが首を伸ばしても天井にぶつからないほど高く、8匹と1人が横にならんでも余裕の広さに沢山のベッドがならぶ

    イイネイヌがベッドに飛び込もうとするが、キチキギスに蹴りで阻止され
    その薄汚い体で奇麗な寝床に寝るなど言語道断と鋭い目をより鋭くしてイイネイヌを叱りつける

    イイネイヌのお陰で未遂で済んだウィンディはオーガポンに連れられて浴場に向かう

    浴場は、海が見渡せるようになっていて
    波の音が自然と心を安らげる
    オーガポンが浴場からウィンディに声をかけるが、ウィンディがしょぼしょぼにしょぼくれて浴場の入口から動かない

    オーガポンはウィンディの後ろに回ってウィンディを押し出して浴場に連れて行くが終始ウィンディは情けない声を出し、オーガポンにされるがままに洗われていく

    一方
    部屋では必死に扉の枠を掴んで離さないイイネイヌをモモワロウ、キチキギス、マシマシラ、テラパゴスがモモワロウが追加で巻いたじゃどくのくさりで浴場方面に引っ張り、室内から、バンバドロがイイネイヌのお腹を押して部屋から押し出そうとする攻防が続いていた

  • 168二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 22:27:01

    宿で3日間ゆっくりと英気を養い、街を出ようとしたところ、身なりの良い兵士達がコチラに寄ってくる

    身構えるイイネイヌとキチキギスを、悪い未来は見えないとマシマシラが伝え、様子を伺う事に

    彼等は腕利きのポケモン使いを自国の王の命令で探しているとの事で、悪質な賊を大量に捕縛した男の話を聞きつけてやってきたのだという

    どうか、一度で良いので王と話して欲しいとせがまれ…
    どうも、男はこの話が気になるらしいのでモモワロウはともっことオーガポンで相談し合った結果、男の好きなようにさせた


    1日足らずの旅を兵士達と共にして
    この国の王が謁見の間に男と8匹のポケモンを招き入れた
    王は、女王であった
    男が膝をつく仕草をしたので慌てて皆で真似をする

    こ海を挟んだ向こうの領土…パルデアと呼ばれる島があるのだが、近年、他国が何度もその領土に侵入して領地を荒らしているとの事で、彼らを追い出して欲しいという内容だった

    わざわざ、人間同士の事に首を突っ込む事など無いとモモワロウは男にそういうが

    あいにく男はポケモンの言葉はわからない

    どういう訳か男は2つ返事で答え、引き受けてしまった

  • 169二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 22:42:49

    モモワロウはヤイヤイと男に詰め寄って怒るが、男は頭を下げながら、テラパゴスが理由だという
    男はパルデアという地にはテラス池と同じテラクリスタルの生えている場所があり
    そこが恐らくテラパゴスのすみかだろうと当りをつけて目指しているとモモワロウに説明した
    モモワロウは何故そんな事を男が知っていて
    浜にいたテラパゴスが何故そこが故郷なのだと決めつけているのかと聞きましたが

    やはりポケモンの言葉は、通じません

    数日後、パルデア行きの船に8匹と1人の姿がありました
    モモワロウはふてくされていています
    ともっこ等も男の謎のやる気に困惑しており、オーガポンも争いを好まないはずの男が争いの渦中に行くのを不安そうに見ています

    白い壁に青い屋根のある港街、マリナードタウンに無事着港する
    前の港町とは違って静かな街に、嫌な気配を感じるポケモン達
    イイネイヌはモモワロウにできるだけ自分から離れないように頼みます
    いつもなら、商売等をして路銀稼ぎをしますが、男は港町をすぐに出て…パルデアに有るという山の大穴を目指します

    モモワロウは、おじいさんとおばあさんに会いに帰った時に見た大勢のポケモンが争ったかのような痕をみて、イイネイヌの腕にしがみつきます

    キチキギスが空から下を眺めていると…キラキラと輝くテラクリスタルがポツリポツリとこの地には生えている事にすぐに気が付きました

    マシマシラは予知でポケモンとの戦闘を回避できるように予知を続けますが…

    バトルのある未来は、何故かポケモンがテラパゴスの変身したときのような結晶を頭に乗せた個体が襲ってきて苦戦を強いられるという物を予見しており

    この地はテラパゴスと関わりが深い事を皆に伝えた…

  • 170二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 01:33:46

    >>156

    イーユイとはエンカしなかったな…と思ったら巫女の手元にあったとは

    まあその丁寧な封印も古代の暗君がやっちまったが…まさにカタストロフィ

    特にチオンジェンが>>106で木簡お手玉してたかわいい同一ポケモンとは思えんくらい恐ろしくて禍々しくて良かったよ…

  • 171二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 01:36:31

    >>167

    でかいいぬを洗う旅の御一行好き

    こういうあったらいいな、あり得た世界線かもな…の描写好き

  • 172二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 07:30:47

    キチキギスが街を見つけましたが、マシマシラの予測通り…激しく損壊しており…
    キチキギスが街に降り立つ

    ポケモンも、人も…戦いの傷を負って倒れている

    恐ろしい事に、誰も彼らを埋葬することはない
    皆、息絶えているのだ
    キチキギスは羽ばたき、皆の元に戻ります

    キチキギスは皆に見たままを伝えた
    街に寄るのを止めるべきとウィンディが
    しかし、オーガポンとモモワロウは、急ぎの道中だろうとソレを放っては置けなかった
    バンバドロもその意見に賛同し
    街へ

    焼ける、潰れる、斬られる、凍る人とポケモン達…
    街の人も敵の兵士もそのまま倒れている

    バンバドロ、ウィンディ、そして戦う姿のテラパゴスが穴を掘り
    目に付く死体をオーガポン、モモワロウ、マシマシラ、イイネイヌに男が埋葬する

    キチキギスは終始空を飛んで鋭い目で周囲を警戒、生存者も探した…

    日が傾き、赤く日に照らされながら彼等の死を悼み、黙祷を捧げた

    モモワロウはおじいさんとおばあさんにも祈ります
    同じ光景のあの野原の先にあったおじいさんとおばあさんの家……
    居なくなった二人………
    この光景……
    モモワロウは小さな手で祈りながら涙を流した

  • 173二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 07:54:40

    街の中で寝泊まりしようとしますが、マシマシラが危険を察知し

    戦いの準備を始めるように全員につたえます

    月明りのなかに現れたのはジュペッタ、ムウマ、ムウマージを連れた顔色の悪い3人の兵士達

    剣を抜いて、ポケモンと共に襲いかかってきた彼等をマシマシラは見抜いている!

    マシマシラの指示でポケモン達と戦いながら、兵士達の剣を執拗に狙って攻撃します

    テラパゴスが悪の波動を放ち、モモワロウがシャドーボールを剣に向けて放つと……

    剣を手放した兵士はそのまま倒れたにも関わらず、独りでに剣が浮いて襲ってくる
    兵士達の剣は皆、ヒトツキであった

    正体が割れた為にウィンディの炎がヒトツキ達を焼き払い、ヒトツキ達が倒れると
    ジュペッタ、ムウマ、ムウマージは慌てて夜闇に溶け込んで逃げ出した

    倒れた兵士を男がかいほうするも、夜の薄暗さでわからなかったが兵士達ははじめから死体であった

  • 174二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 08:13:15

    人がポケモンを使って悪事を働く事はいくらでも旅で見てきたが
    ポケモンが人を使って悪事を働く姿は初めてみた男とポケモン達

    マシマシラは、倒したヒトツキ達を嫌そうに見ながら、このパルデアの土地を襲っているのは先ほどの兵士達のようなポケモンの道具にされた人間達によるものかと邪推している
    キチキギスはもっと上の人間がこの邪悪な戦法を指示している可能性を指摘し
    イイネイヌは、どんなやつだろうとろくでもない奴には変わらないと言い切った


    夜が明けて、パルデアの大地を駆け抜ける

    目に見えるのはパルデアの大きな山と
    それを隠す黒煙
    チャンプルタウンと呼ばれる街はまだ戦っているらしい

    今までは数で優位を取れる戦いだったが

    キチキギスとマシマシラ、バンバドロにウィンディはそれぞれの感覚で感じ取り、チャンプルタウンを避けて山へと進む

    モモワロウとオーガポンが抗議するが普段大声で怒鳴らないイイネイヌが二人に怒鳴って黙らせる
    少し高い場にでて、チャンプルタウンを一望すると…
    沢山のポケモン達と人間達が己の死力を尽くした戦いをチャンプルタウンで繰り広げており
    1人と8匹が戦闘に加わっても誤差でしか無いおびただしい人数が戦っているのが見えた

    モモワロウとオーガポンは言葉を失うなか、イイネイヌはウィンディとバンバドロを急かす

    キチキギスが上空の戦いを避けながら皆の元に帰り
    王と思われる男性と少ない数の兵士がパルデアの中央にある山に登っている事を伝えた

    男は、キチキギスの伝えた様子に予測があたったと言い…
    人間が悪いのかポケモンが悪いのかは知らないが…パルデアの山の内にある、とある場所を目指していると確信していた

  • 175二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 08:31:02

    高いパルデアの山を、全員でヒイコラいいながらのぼります、普段は酸っぱい物など口にしたくないオーガポンも疲れからかパイルの実を齧っています

    男が言うには、この山の内側にテラパゴスの故郷があると
    だが、戦っているテラパゴスを見ればわかるように、山の内側にはテラクリスタルが満載の空間があり
    そこにある物は全てに凄い力が宿っていると…

    王が何を企んでるかはわからないが…目下のチャンプルタウンの戦いや道中を見れば良くない結果が訪れるのは間違いない

    山の中腹付近が凄まじい爆発がおきて山が揺れる
    全員が上を見上げ、全員がお互いの顔を見合わせて大急ぎで山道を登る
    間違いない、王は山の内側に入ろうとしているのだ!!

  • 176二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 09:27:41

    パルデアの山の中腹に空いた横穴に辿り着くと、マルマインやクヌギダマ、オニゴーリ達が転がっており、力技で穴を開けたのが伺える

    急いで穴を抜けて、山の中…パルデアの大穴に入ると

    豊かな自然と、美しいテラクリスタルの結晶と
    強いポケモン達と戦う兵士達の姿が

    兵士達のと兵士のポケモンは劣勢のようで既に倒れている者もいる

    マシマシラの予知は、王が兵士を囮にして1人だけ大穴の奥に進んでいる事を示した

    バンバドロとウィンディが先頭に立って大穴の強豪ポケモンや兵士、兵士のポケモンを蹴散らしながら
    皆で大穴の最奥を目指す

  • 177二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 14:42:59

    続きまだ?

  • 178二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 16:42:59

    穴の奥へ進む…倒れている兵士は、王の兵士ではなくパルデアに案内した兵士と同じ装備をしている者が大勢いる

    ここを護っていたが…突破されたようだ…
    先頭を駆け抜けていたバンバドロとウィンディだったが…沢山のテラスタルしたポケモンを相手にした為に体力の限界のようだ
    モモワロウは二匹を心配して、ここで待つように言います
    二匹は何か言いたげですが、自分の身体に嘘はつけず、脚を折りたたんで休みます
    オーガポンは二匹に沢山のオレンを置いて
    二匹の顔を撫でて、男と仲間と共に奥へ進みます
    キラキラと輝きを放つテラクリスタルの中を歩いていく

    ……野生のポケモンの姿すらなく、護りの兵士も居ない程の奥地

    イイネイヌが仕切りにマシマシラに未来予知を頼みますが…マシマシラもコメカミを抑えて、未来を見るはずが現在しか見えないと困惑している
    キチキギスもおかしなことに得意のフェロモンがこのパルデアの大穴に入ってから出せないと
    実はイイネイヌも、自慢の力が思ったほど出せないようだ

    逆にテラパゴスはいつも以上のチカラで戦い続け、今もなお、戦闘時の姿を維持している

    奥で誰かが戦っています
    男は急いでその場まで向かい、遅れてモモワロウ、オーガポン、ともっこが続きます

    開けた場所にて、青年がヘラクロス、ビークイン、モスノウの三匹に指示をだして

    黄金の剣と盾を手にした年老いた王はカロマロネやドドゲザン、ランクルスにゴチルゼルに指示をだして戦わせているが
    王の周りに倒れ伏し、膝をついて、戦意を失っている

    王は、無表情で彼等をボングリの道具を使って回収し、紫のボングリからサザンドラを出し、りゅうのはどうを撃たせる

  • 179二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 17:13:26

    少年のモスノウがサザンドラにつららばりを飛ばす中

    サザンドラの意識の外からムーンフォースが放たれる

    少年は、見知らぬ増援に驚きはすれど、直ぐに向き直り王に抵抗をヤメロと叫び
    王の目的…永遠の生命と無尽蔵の力を与えるという、永遠の若木という物が有るという伝承を信じてここまで攻め込んできた事が、少年の口から語られる

    男は首を捻り自分の記憶を探り
    モモワロウとオーガポン、そして、ともっこ達はこんな非道を働いてまで得るほどの価値のあるものなのか?と口々に疑問を口にすると

    王は憤り、黄金の剣を振るうと
    明らかに異常な威力のエアスラッシュが放たれ
    慌てて逃げた6匹と男の間に深い切断跡がテラクリスタルの床や壁に刻まれる
    余りの威力に絶句するが、少年はこの圧倒的な力で、自分の暮らす国を奪い取った暴君がこの王なのだと語り
    彼の手持ちのポケモンも怒りを王に向けている

    王は、永遠の命を手に入れ、今よりも強大な力を手にすることで
    この世の神と呼ばれるポケモンに挑み、自らが打ち破る事で、自分が世界の全てを手に入れ、誰も自分に叛逆出来ない絶対支配で統一された世界統一国の王になる事を目的として明かした

  • 180二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 17:33:41

    モモワロウは、永遠の支配…特に支配という言葉に焦り、心の奥底で考えないようにしていた思考が浮かび上がる

    自分もクサリモチを使って、イイネイヌ、マシマシラ、キチキギスを彼等の欲を叶える代わりに支配し、最近でも、毒は軽くしたけどもバンバドロとウィンディを前の主人から引き離して、都合よく使っているではないかと
    自分と眼の前の王様、どちらも悪い奴なんじゃないのか?と考えてしまう

    イイネイヌは、なんて自分勝手な奴だと憤り、お前が力で支配する世界なんか絶対おもしろくないし楽しくないに決まっていると王の支配を罵倒した
    マシマシラは、自分が力でしか他人を支配できないと公言しているようなモノだと言い、その愚かさを嗤った
    キチキギスは、以下にお前が着飾り、価値のある美しい物を着て飾ろうと、お前自身の価値が全ての装飾の価値をなくすほどに醜くおぞましいと、啖呵を切った

    そして三匹は、お前の下よりもモモワロウの下に居たほうが、楽しい、面白い、価値があると言い切った

    モモワロウは感動しますが、結局はクサリモチの毒の効果のお蔭…三匹の言葉に感謝をのべることも、謝ることも違う気がして声をかけられません

    ですがイイネイヌが親指を立てて、コレからもアンタの下がいいといい
    マシマシラは、アンタに頼られるのが一番だと笑い
    キチキギスは、自分の美しさは全てアナタのお蔭だからと誠意を見せた

    イイネイヌは皆アンタが好きだからアンタのケライなんだと言い切った

  • 181二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 17:48:38

    オーガポンは蔦棍棒を構えた

    昔、人の暮らしに興味をもって人の物を持っていった事があった
    だが、気がつけばオーガポンは人に嫌われてしまって、人と一緒に居たかったのにだ

    だが、人の家から物を取るのは人にとって良くない事なのだと男に教わった
    男との生活を通して、オーガポンは人の暮らしを学んでいった

    物は勝手に取ってはいけない、価値があるものは同じ価値のあるものとしか交換出来ない、自分がされて嫌なことはしない、困っている人は助ける、暴力に頼り過ぎるとより強い暴力で返されるかもしれない

    人の当たり前だ、モモワロウ達と旅をして、この事はもっとよくわかった、皆がソレを守ることで皆が笑顔で自分を受け入れてくれる事がオーガポンにとってはすごく大事な学びになった

    では、眼の前の王は?
    オーガポンがしる王の所業、あまりにも人の生活に適していない

    男が2つ返事で別の王様の言葉に従ったのは、きっとここに来るだけでなく
    この王様の話を聞いて、やめさせようとしていたんだとオーガポンは考えた

    ならば、やることは一つ

    オーガポンは構えた

    王様は反省すべきだ

  • 182二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 17:57:12

    サザンドラにモモワロウを除く8匹のポケモンが挑む、サザンドラが倒されるのは時間の問題だ

    少年は王に負けを求めて降参しろと叫ぶが…

    王は、少年の言葉を無視して更に奥に進み、楔と思われるものを盾で殴り飛ばして抜き取る

    すると、テラクリスタルの洞窟が激しく振動し、天井からテラクリスタルの大きなかけらが降り注ぐなか
    なにかの文様がテラクリスタルの壁に浮かび上がって、壁が崩れていく

    王は、永遠の若木さえ手に入ればお前たちなどおそるるに足りずと叫び崩れた壁の向こうにかけていきます

    男と少年がソレを追いかけ、崩れた壁の向こうへとかけます

    そこで、王と、男、少年が見たものは





    暗い洞窟で、一つの果実だけ実をつけた萎びた若木であった

  • 183二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 18:17:24

    王は膝から、崩れ落ちる

    永遠の若木とやらはやはり伝承に過ぎず、永遠ではなかったのだと少年は王に言います
    遅れてモモワロウ、オーガポン、ともっこ達と、テラパゴス、そして少年の手持ちのポケモンが入ってきて
    萎びた若木をみて、王様の目論見が終わった事を確信した

    男は、背負い箱から縄を出して脱力して項垂れる王を拘束した



    王は、いや…!王の黄金の剣の姿をしたポケモンが叫びます!
    認めん!認めんぞ!!我にふさわしい世界を我は諦めん!!
    王の身体を男に投げつけると、黄金の剣、ギルガルドは萎びた若木から果実をもぎ取り食べてしまった!

    そして、暗い洞窟がの壁面と天井が一気にテラクリスタルで覆われ、凄まじい力が暴風となり、暴風によって少年、男、ポケモン達が吹き飛ばされバンバドロとウィンディが休んでいる大穴の浅い層まで戻されてしまった!

    吹き飛ばされた際にアチラコチラをぶつけ、全員が傷ついてしまったが
    傷の手当をする暇など無かった

    かつて、暴走したテラパゴスのように、18種の能力の結晶を浮かべ、柄に七色に輝くテラクリスタルのトゲトゲしい王冠を被り誰にも握られないようになった抜身の黄金の刀身のポケモンが姿を見せた

  • 184二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 18:32:06

    元凶はギルガルドだったのか…そこらの伝説より質悪いやつだな!

  • 185二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 18:49:36

    黄金の剣が紫の結晶から力を得て、猛毒の剣となって襲いかかると、少年の手持ち達を狙って斬り伏せた!

    少年は直ぐにポケモン達に駆け寄るが、素早い動きで少年の背後を取る黄金の剣のポケモン
    そして少年の首めがけて、剣が振るわれる

    が、間にモモワロウが割って入って少年を守った!
    モモワロウは殻を開いて剣を威嚇する、ナマイキなモモワロウを斬り伏せようとするとバンバドロが10万馬力の脚力で鳧飛ばした
    剣のポケモンは空中で体制を立て直すと
    氷の力を得てバンバドロに勢いよく突っ込む!
    だがそのバンバドロの上にはかまどの面をつけたオーガポンが!
    バンバドロの背から飛び出し火炎纏う蔦棍棒が刀身を打ち付け、大ダメージを与える!
    ならばと水の力を得る剣のポケモンに、オーガポンは面を外して迎え撃つ
    剣の身体を振って放たれる水手裏剣!
    炎のポケモンならば耐え難い痛みだろうと剣のポケモンは予測しますが

    オーガポンは水の手裏剣を身に受けながら一気に近づき、渾身の蔦棍棒を叩き込みます!

    剣のポケモンは理由がわからないままにオーガポンから距離を取り、剣のポケモンは武闘を司るかくとうの力を得て、ちからづくでオーガポンを叩き伏せようとします

    が、体が空中でなにかの力を受けて動きが封じられ、そこにキチキギスが翼で刀身を殴りつけ、そのまま翻ると、月の波動…ムーンフォースを剣のポケモンに浴びせ

    サイコキネシスで動きを抑えていたマシマシラが、サイコキネシスをやめると、力んでいた為に剣のポケモンの体である刀身が勢いよく地面に突き刺さる

  • 186二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 19:08:39

    深く突き刺さった自分の身体を抜こうとしているところに、イイネイヌがいい笑顔で拳を鳴らすと、剣のポケモンの顔とも言える部分をバカヂカラで殴りつけ、刀身は一度は抜けたが、別の場所に突き刺さる

    だが、距離は取れた…体力をよそう以上に奪われた剣のポケモンは、仮に永遠の命があろうともこの状況を好意的には捉えられず…草の力を宿し
    根を張り巡らせ、王冠からテラクリスタルの枝葉を伸ばし光合成と成長で傷ついた身体を癒やす



    輝く結晶が剣を容赦なく傷つける!

    テラスタルしたテラパゴスがテラクラスターを容赦なく浴びせ続け

    他のポケモン達が迫ってくる!このまま倒されるわけにはいかないと剣は根を伸ばし、枝を伸ばし、光合成を続けながらもソーラービームの用意をするが

    あっという間に囲まれ、王を気取る剣のポケモンはキチキギスの指示で袋叩きにあう

    そして、テラクラスターが剣のポケモン…いや、最早剣ではなく木のような姿に変わり果てたポケモンに突き刺さり続け

    それでもなお生き延びようとするこのポケモンは…………

    袋叩きをやめて、眼の前の物を見るポケモン達

    さっきまで剣のポケモンだった物は

    テラクリスタルのように美しく輝く、木になっていた

    何をしても、反撃してこない
    燃そうが、毒を浴びせようが反応もない
    男と少年が、倒れた王を担いでやってきて、恐ろしい剣のポケモンの所在をポケモン達に尋ねたが…

    テラクリスタルのような木を指差すだけだった

  • 187二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 19:26:57

    剣のポケモンの邪悪な野望を防いだ少年と男は、王国の英雄と称えられた!

    少年は国に残り、王国の民として生きることを選び

    男は、ポケモン達と話し合い
    新しい冒険にでた

    偉大な功績を残しながらも、男は名乗らず
    ただ伝説の人としてその地の歴史で語られる存在となりました

    めでたしめでたし


    テラクリスタルのような木は
    知らぬ間に時間や次元を歪める力を得て
    パルデアの大穴より、別の歴史に枝を伸ばす
    過去に、未来に、別の並行した世界に…大穴に踏み入れた者に魅入らせ、その不可思議で危険で美しい時間の力の研究をするほどに、木の思念が研究者に入り込み

    支配できないので有れば全てを壊すという、おぞましい木の企みの片棒を担がせた

    別の歴史で、自身をこの動けぬ身体にした者たちに彼等の望まぬ結末を与え
    この世界で友だった彼等を争わせた

    だが、結局は八つ当たりに過ぎず
    彼は数多の世界のパルデアの大穴で生えているテラクリスタルのような一本の木でしかない事も、オーガポンもモモワロウもともっこもいずれ友になることもかわらないのであった

    おしまい

  • 188二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 19:55:13

    とてもよいものを読ませていただきました。
    ありがとう。
    厳しくも優しい世界で、彼らの新しい冒険が続くことを嬉しく思います。

  • 189二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:08:57

    >>188

    誤字脱字のある中…ほんとにありがとうございます!

    あの大穴の木にどうしてもなんかやっときたくて変な設定つけてすいませんでした…

  • 190二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:10:52

    昔小学校の図書館で読んだ冒険小説みたいでよかったです!

  • 191二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:16:03

    めちゃめちゃ面白かったです!お疲れ様でした!!

  • 192二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:40:50
  • 193二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:42:32
  • 194書いた人24/01/28(日) 20:57:11

    四災害のところが筆が乗ってしまった…
    今更ですけどほんとにスレタイ脱線してすいませんでした

  • 195二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:58:24

    >>194

    全然大丈夫です

    あ、次スレも良かったらどうぞ

  • 196二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:59:36

    >>195

    ほんとに大丈夫です?ケツに蔦棍棒とんでもない?

  • 197二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 21:05:24

    >>196

    どういう状況w

  • 198二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 21:53:10

    良いものを見せてもらった

  • 199二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 21:53:10

    良くも悪くも純粋な赤ちゃんみたいな存在だったモモワロウが、仲間達との旅を通して少しずつ成長していくのが良かった…
    面白い物語をありがとう!続きも楽しみにしてます!

  • 200二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 00:09:56

    200ならオーガポンもモモワロウもともっこたちも男もテラパゴスもみんな幸せ

オススメ

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