- 1二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:19:08
- 2二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:19:40
>>1ソナタが書くのです
- 3二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:31:19
- 4二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:36:03
日曜ならそう人も来ないでしょうからねぇ
- 5二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:36:43
すまない。
セルフサービスなんだ。 - 6二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:44:04
ほう、続けて?
- 7二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:09:09
10まではスレ落ちが早いんでしたっけ
- 8二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:19:03
そうだね
- 9二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:49:14
トレっちのトレっちがトレっちしちゃうじゃん
- 10二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:51:33
ねぇ、私を見てトレーナー❤って言われたら落ちる自信ある
- 11二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:11:34
『いまから、そっちのお部屋いってもいーい?』
スマホ越しでも聞こえて来る、彼女のおねだり。
普段であれば、断っているかもしれない、けれど今日は、とても素晴らしい、特別な日。
だから、俺は勿論、と彼女に答えた。
そして数分後、部屋のインターホンが鳴り響く。
玄関先のドアを開ければ、そこには茶色かかった青毛のツインテールの少女が、笑顔で待っていた。
「こんばんは、トレっち♡」
「……こんばんは、ヴィブロス」
俺は、担当ウマ娘のヴィブロスを部屋に招き入れる。
彼女はご機嫌そうに尻尾を揺らめかせると、そのまま小走りで部屋に入っていった。
そして────窓からの光景を見て、彼女は目を輝かせる。
「わあ~、このお部屋からの景色も、すっごいキラキラで、ちょーセレブ!」
「君の部屋と大して変わらないと思うけど……うん、でもとてもきれいで、ちょーセレブだな」
「えへ♡ でしょでしょ? トレっちも、サイコーに輝いているって思うでしょー?」
「……いや、最高、とは思えないかな」
「えー!? うそうそ! ゴージャスで、かっこよくて、華やかで……!」
「……今日の君より、輝いているとは、思えないから」
「…………っ!」
今日、ヴィブロスは、彼女自身の、いや、俺達の夢を叶えた。
彼女にとっての全てが始まった夢の舞台、ドバイのレースで走ること。
そして────そのレースで、世界のトップに立つこと。 - 12二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:11:48
あの瞬間は、今も、脳に焼き付いていて、離れない。
どんなに眩い宝石よりも、どんなに煌びやかなビルよりも、どんなに神秘的な黄金の砂漠よりも。
先頭でゴールをしたヴィブロスが、俺には、キラキラに輝いて見えていたのだ。
彼女は頬を赤く染めると、照れたようにもじもじと視線を逸らした。
「トレっちったらー♡ いつからそんなにお口がじょーずになったの?」
「……君と一緒にいるようになってから、かな」
「えへへ、いつも一緒にいてくれて、手伝ってくれて、支えてくれたもんね?」
ヴィブロスは嬉しそうに微笑むと、ちらりとこちらを見つめた
少しだけ、どきりとしてしまう。
出会ったばかりの頃は、小悪魔的ではあったけれど、いつも無邪気な表情だったと思う。
でも、三年以上一緒に過ごしているうちに、なんというか、こう、どこか妖艶な雰囲気を醸し出すようになった、ような気がする。
……いや、きっと気のせいだ、そんなこと、思ってはいけない。
俺は浅はかな疑念を振り払いながら、彼女に問いかける。
「それで、何か用かな?」
「うん、ちょーっと、トレっちにお話があってー♡」
「話?」
「…………これからの、夢の話」
ヴィブロスは、少しだけ声を小さくして、そう呟いた。
思わず、背筋を正してしまう。
ヴィブロスの夢。
姉であるヴィルシーナが叶えられなかった、トリプルティアラを獲ること。
そしてもちろん、自身の夢であった、ドバイのレースで走り、そして世界のトップに立つこと。
殆どのウマ娘にとっては、片方どころか、その舞台に立つことすら叶わないであろう、大きな夢。
────彼女は、その夢を両方叶えた、叶えてしまった。 - 13二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:12:01
今日、彼女が栄冠を手に入れた時、俺は少しだけ思ってしまった。
これから彼女は、どこへ向かうのだろう、と。
……もう十分過ぎるほどの結果を出している、このまま引退だって、十分あり得る話だ。
どんな結論であろうとも、彼女の意思を尊重し、最後までトレーナーとして支え続けよう。
そう心に決めながら、俺は彼女の言葉を待った。
「長くなりそーだから、あっちのベッドに座ってよ、トレっち」
「あっ、ああ」
何時になく真剣な表情を見せるヴィブロスに、俺は言われるがまま隣の寝室に向かい、ベッドに腰を下ろした。
……ん? でも話すなら、この部屋にも立派なリビングとかがあるんだけど────。
「ふふっ、本当に、トレっちは素直でカワイイなあ♡」
刹那、ヴィブロスは俺の正面から、抱き着くように、俺の膝の上に座った。
目と鼻の先に、熱っぽい視線をこちらに向ける、彼女の顔。
その呼吸は微かに荒く、彼女の熱い吐息が、直接顔にかかるくらいだった。
ふわりと漂う甘い匂いと、ドバイらしいアラビアンな香水の匂いと、微かに混ざる汗の匂い。
その童顔に見合わぬ胸の膨らみと、肉付きの良い尻の感触が、理性を刺激する。
出会った頃は華奢だったその体躯は、いつの間にか、豊満な肉感を宿していた。
「……トレっちが育ててくれた身体だよ?」
「……っ! ヴィッ、ヴィブロス、危ないから降りて……!」
「だーめ♡」
ヴィブロスはにんまりと、悪戯っぽい笑みを浮かべると、両腕を上に掲げる、
少しだけ汗ばんだ、艶っぽい両腋を見せつけながら、ゆっくりと俺の肩の上の下ろした。
彼女の重心が前傾になって、顔が近づき、感触がより直接的になり、刺激は更に暴力的なものとなっていく。
そして、彼女は俺の耳元で囁くように、言葉を紡いだ。 - 14二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:12:16
「私ね、まだ叶えてない夢があるんだ」
「……叶えてない、夢?」
「それはね、あなたに、私のことを、家族だって言ってもらうこと♡」
「そっ、それは……」
「私はトレっちのこと家族だって思ってるのにー、トレっちはなかなか認知してくれないしー」
「認知って、その、それは」
「うんうん、わかってるよ? いやだと思ってるわけじゃないことはさ?」
「……ああ、そうだ、俺はトレーナーで、君は担当で」
「────でもさ、私、もうすぐ卒業する、立派な、大人のレディーなんだよ?」
そう言って、ヴィブロスは、俺の背中に手をするりと回して、ぎゅっと力を込めた。
いつか彼女がおねだりして、俺が拒否したハグ。
けれど、彼女からしてくる分には、俺には拒否する手段も力も存在しない。
ハリのある柔らかさと、しっとりとした肌の感触、くらくらするほどに濃厚な香り、汗ばむほどの体温。
その全てを、彼女は俺に向けて、有無も言わさず押し付けて来る。
まさしく、全身全霊の、おねだりであった。
「いいでしょーとれーなぁ♡」
いつもよりも甘ったるい声色、いつもとは違い呼び声。
それは理性という名の防壁をいとも簡単にすり抜けて、脳に直接響く、魔性の誘いであった。
そしてヴィブロスは追い打ちをかけるように口元を俺の耳に近づけて────軽く、咥える。
そのまま、とどめの一言を、呟いた。
「家族に────なろっ♡」 - 15二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:24:43
こんな誘惑しながら耳元で囁かれてねだられたらヴィブロスと家族になってしまう...
- 16二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:25:18
ありがとう……ありがとう……
- 17二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:30:01
帰国後インタビューでお腹を押さえて「本当に、大事なものを手に入れました❤️」って答えるヴィブロス…?
- 18二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:41:21
「嫌って顔してないし」←シナリオでちょくちょく使われてたけどヴィブロスのこれはズルすぎるよね