♀トレ｢いつから好きになっていたんだろう…｣

1二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 01:30:50

私は君が好きだ。ああ、勘違いをさせないように言っておこう。トレーナーとしての君を信頼しているが、私はそれ以上に君というひとりの女性に恋愛感情を抱いている。同じ視座に立ってくれた君をビジネスパートナー以上の関係になりたいと思ったんだ。女同士でも私は構わない。君と未来永劫歩んで行きたいと思っただけなんだ。君がどういう趣向の人かは知らないが、ただ言わないでいるのも息苦しかった。嫌だと思ったら切ってくれても構わない。君の答えを聞かせて欲しいんだ。

―――私は君が好きだ。私を見ながら言っていた彼女の真剣な顔が脳裏に焼き付いている。私は大人で彼女は学生だ。そういう面でも私はすぐに答えを出せずにいた。答えを伝える日までのトレーニングは予定通り熟し、告白をしてきた日が無かったかのように会話もしていた。何一つ変わらなかった。私は同性愛者ではあったが、トレーナーになったのはそういうコトをしたい訳ではなかった。あくまでウマ娘という存在を輝かせるお手伝いをしたかった。笑顔を近くで見たかった。それだけだった。彼女の事は可愛いし、良い子だし、私がトレーナーで彼女が担当ウマ娘ではなかったら即お付き合い願いたいくらいだと思っていた。こんな彼女が欲しかったなぁと思う時すらあった。それ故に彼女の方から告白されるなんて思いもしないことだった。だから私を同性愛者だと知らずに告白をした彼女の勇気と好意を無下にしたくはなかった。

答えを聞かせて欲しい、トレーナー君。私は君の考えた答えなら何であろうと受け止める覚悟だ。遠慮なく言って欲しい。そうか。……済まない、もう一度言ってくれないだろうか。……ありがとう、トレーナー君。これからも私と歩んでくれるのだな。ふふふっ喜色満面、頬が緩んでしまう。約束？ああ、勿論聞くとも何でも言ってくれ。……当然だ、君には私の隣りで私の理想の世界を見て貰う。必ず君に見せよう。

君の事をこうして抱き締めていられる。ずっと我慢していたの？なんて聞かないでくれ、我慢していないならこうはならないだろう。君の事を絶対に裏切ったり後悔させたりしない。君を幸せにするのは世界で私だけだ。ふふふっ…凄く凄く愛おしい時間だ。円満具足とはこの事だな。愛しているよ、トレーナー君―――チュッ。