- 1二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 22:34:30
昨夜、床に就いた時の事である。瞼に浮かぶ愛バの顔。
パーマーはかわいいなァ!!
記憶の濁流と共に流れゆく共に過ごした日常、トレーニング、レース、光り輝くライブ。
目の前を通り過ぎてゆく。明日も有る。眠ろうと抗うがそれも叶わぬ。
パーマーはかわいいなァ!!
抗うことをやめ、記憶の大河に身をまかせ、ただ愛バとの日々を眺める。
気が付けば夜明け、午前6時。朝練の予定は無い。彼女に会えぬ。自室で煮え滾る欲望と対峙する。
呼吸を整えろ、思考を整理しろ、使命を思い出せ。俺はトレーナー、使命は愛バを勝利に導くこと。
まずは身支度し、出勤、そして業務に専念、己の使命を全うせねばならぬ。
パーマーはかわいいなァ!!
業務に打ち込むたびに邪念が湧き、心が掛かる。実に無様、ここいらで息を入れよう。
愛バの得意とする逃げ戦法と同じだ、息を入れねば持たぬ。
時刻は既に昼休み、幸いこの階にいるのは俺一人。深呼吸、息を整え、神経を鎮める。そして、心に渦巻いていたものを吐き出す。
「パーマーはかわいいなァ!!」
最早、絶叫と化した呟き。これで何とか午後は持ちそうだ……さて、業務を再開しよう。
ふと気配を感じ、振り向くと……赤い顔に戸惑いの表情を浮かべた、愛しの愛バがそこにいた。
(ここで仕掛けろ! 差せ、差せ、差せ!)
心中に潜む獣の咆哮。理性が吹き飛び、呼応する。
「パーマーはかわいいなァ!!」
煮え滾る情念がありったけの表現で解き放つ。しかし、それは質量の無い砂糖菓子。脆くも崩れ、同じ言霊を解き放つ。
「パーマーはかわいいなァ!!」
気が付けば彼女の髪を撫でながら、背に手を回していた。
赤面し、時折上目遣いでこちらを見てくるだけだったが……何ということだ、俺の胸に頭を押し当て甘えるような仕草を見せてくれている。
おまけに俺の右手首に尻尾まで巻き付けている。この瞬間が永遠に続けばよいのに……。
だが、無情にも終末の鐘が鳴る。予鈴だ。午後の授業が始まる。今日は一旦お開きだ。
そっと彼女の肩を掴み、身体から引き離す。
「パーマー、続きはトレーニングの後だ、いいな?」
彼女は赤い顔のまま、無言でこくりと頷き、トレーナー室を後にした。
遠ざかる足音を聞きながら、呼吸を整え、思考を整理する。足音は聞こえなくなった、そろそろ良いだろう。心に渦巻く情欲の残り香を吐き出す。
「パーマーはかわいいなァ!!」 - 2124/01/21(日) 22:35:30
何かいろいろ溢れ出てきたの書いた
パーマーはかわいいなァ!! - 3二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:05:18
パーマーはかわいいなァ!!
- 4二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:24:17
おお、なんだか新しいタイプのSSだ
圧が凄すぎてパーマー固まってて草
パーマーはかわいいなァ!! - 5124/01/21(日) 23:38:57
- 6二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:54:18
パマちんはかわいいなァ!!
- 7二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:57:10
寒い冬の日の夜にありがたい熱量のSSだ…ありがたいです
- 8124/01/22(月) 00:21:29
- 9二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:24:18
最近パーマーのシナリオ見て一気に好きになったわ
ついでに湿度が高い高い言われてたのも何か納得した - 10二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:56:10
パーマーおやすみぃぃぃ!
また明日ぁぁぁぁぁ!! - 11124/01/22(月) 00:59:38
- 12二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 11:45:07
パーマーはかわいいなァ!!
- 13二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 11:52:25
硬直して何も言えないのに尻尾はしっかり巻き付けて…
パーマーはかわいいなァ!! - 14二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 11:58:41
勢いでめちゃ笑った
叫びたくなるほどか…そうだな…そうだよな…分かる… - 15124/01/22(月) 23:45:12