- 1二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:35:14
- 2二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:46:54
- 3二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:47:38
危篤なのデジたんじゃねーか
- 4二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:56:48
スレ立てたのがカゼノコかヤマニンキングリーかもしれん
- 5二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:46:30
お始物
- 6二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:48:31
書くとデジタル殿が死んでしまうので失礼する
- 7二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:54:33
おい待てぇ失礼するんじゃねェ
- 8二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:40:34
興味深い
- 9二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:39:19
可愛いじゃないか
- 10二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:52:24
「あっ、あの、シュヴァルさん!」
休み時間、廊下を歩いていたら、僕は突然声をかけられた。
鹿毛のロングヘアーに、その名前を表すような形の流星、色白な肌。
どこか高貴な雰囲気を持つウマ娘、サトノダイヤモンドは少し慌てているようだった。
彼女がこういう様子を見せるのは珍しいから、僕は少しだけ面を食らってしまう。
「ダッ、ダイヤさん? どうかしたの?」
「突然声をかけてしまってすいません、一つ、お願いしたいことがありまして」
「……僕に出来ることなら」
ダイヤさんは勿論、彼女を妹のように可愛がっているクラウンさんにもお世話になっている。
……まあ、恩とか、そういうのを抜きにしても、友人として力になってあげたい。
僕の言葉を聞いて、彼女は安堵したように笑顔を浮かべた。
少し子どもっぽいというか、健気な微笑みに、僕も釣られ頬を緩めてしまう。
「ありがとうございます! ……キタちゃんにこれを渡してもらえませんか?」
「これは、ノート?」
「はい、昨日一緒にお勉強をしてたんですが、間違えてキタちゃんのノートを私が持ってきてしまって」
しゅんとした表情で少し俯きながら、ダイヤさんはそう言った。
キタちゃん────僕の同期でクラスメート、そしてダイヤさんの同室で幼馴染みのキタサンブラック。
明るくて、元気で、人懐っこくて、強い、僕とはまるっきり違う、正反対のウマ娘。
「……シュヴァルさん?」
「えっ、あっ、ごっ、ごめん……!」 - 11二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:52:40
どうやら、思わず思考が沈んでしまったらしい。
ダメだなあ、と自己嫌悪しながらも、無理矢理表情を作って取り繕う。
ダイヤさんは不思議そうな顔をしながらも、話を続けた。
お揃いのノートを使っている二人は、昨日、消灯時間ギリギリまで課題をしていたらしい。
……そういえば、次の授業で課題の提出だったな、戻ったらすぐ出さないと。
「私が渡したいところなんですが、次の授業は移動教室なので、すぐに行かないと」
「……なるほど、わかった、僕に任せて」
これくらい、お安い御用だ。
そう考えて、僕はダイヤさんからノートを受け取る。
するとダイヤさんは満面の笑みを浮かべて、口を開いた。
「お願いします! ……えへへ、シュヴァルさんは本当に優しい人ですね?」
「……そっ、そんなことないって」
正面からぶつけられる純粋な言葉に、僕は帽子で顔を隠してしまう。
それを見てダイヤさんは、楽しそうに、小さく笑い声を発した。
「ふふっ、そんなに照れなくても良いのに……あっ、このお礼は必ずさせていただきます、サトノの名誉にかけて!」
「……うん、本当に、本当に気にしなくて良いから」
────サトノ家の名誉をかけたお礼とか、大変なことになる予感しかしない。
僕は丁重にお断りをしながら、ダイヤさんと別れるのであった。 - 12二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:52:56
教室に戻ると、慌てた様子で鞄をひっくり返しているウマ娘の姿があった。
黒い鹿毛でふんわりとしたツーサイドアップ、右耳には花菱の耳飾り、前髪には斜めに流れる流星。
きれいな赤い瞳をぐるぐる回しながら、キタサンブラックはてんやわんやしていた。
「どっ、どうしよう~!? 間違えてダイヤちゃんのノート持ってきちゃったあ~! 今日提出なのにぃ~!」
慌てた様子で、頭を抱えるキタさん。
こんな時でもどこか明るいのがちょっとおかしくて、思わず苦笑を漏らしてしまう。
これじゃあ『お助け大将』も形無しだな、と思いながらも僕はノートを持って近づく。
その時、ふと思い至る。
────間違えてキタちゃんのノートを私が持ってきてしまって。
────間違えてダイヤちゃんのノート持ってきちゃったあ~!
ああ、お互いにノートを取り違えて、お互いに同じくらいのタイミングで気づいたんだ。
似たもの同士で、どこか通じ合っていて、ちゃん付けで呼び合う仲というのが、ちょっと羨ましい。
僕も今度からシャインのことを、シャインちゃんって呼ぼうかな……やっ、やっぱ恥ずかしいから無しで。
多分────そんなことを考えながら、声をかけたのがいけなかったのだろう。
「キタ『ちゃん』、これノー…………ト……」
今、僕はなんて言った?
皮肉なことに、僕の耳は、僕自身の口から零れた言葉を、正しく拾い上げていた。
それを証明するかのように、キタさんの耳と尻尾がピンと立ち上がる。
そして彼女は、にまーっと満面の笑顔を浮かべながら、僕に視線を向けた。
その目は、星空のようにきらきらとした輝き。
まずい────そう思った時には、彼女は物凄い勢いで僕に掴みかかっていた。 - 13二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:53:12
「シュッ、シュヴァルちゃん! いっ、いま、いま、今ぁ!」
「ちょっ、キタさん、落ち着いて……!」
「今、私のこと、キタちゃんって呼んだよね? 呼んでくれたよね!?」
「……呼んで、ない……んじゃないかな」
「ううん! 呼んだ! 絶対に呼んだ! 嬉しいなあ、沁みるなあ、ついにシュヴァルちゃんがあ……!」
「……ちょっと間違えただけだから、って聞いてる?」
「ハァ~ン! 今日はハレの日だぁ! お祭りだぁ! わっしょーい!」
「キッ、キタさん……! 話を聞いて……!」
僕の言葉に聞く耳を持たず、キタさんは嬉しそうに、歌すら奏で始めた。
……そんなに、嬉しいのかなあ、ちょっと呼び方が変わっただけなのに。
「えへへ、それでどうしたのシュヴァルちゃん……シュヴァルちゃーん♪」
とても嬉しそうに尻尾をぶんぶん振りながら、僕の名前を呼ぶキタさん。
それがとても恥ずかしくて、照れくさくて、そして、ほんの少しだけイラッとしてしまった。
────彼女が喜んでくれていることを、悪くないなと思ってしまっている僕自身に。
「………………これ、ダイヤさんからノートを預かってきたから、キタ『さん』」
「ええーっ!? さっきみたいにキタちゃんって呼んでよー! シュヴァルちゃん!」
「…………ノート、いらないの?」
「あっ、いや、いっ、いります! 届けてくれてありがとう! 今度お礼するね?」
「そんなの良いから、もう…………ほら、そろそろ先生来るからさ」 - 14二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:53:27
僕はキタさんに背中を向けて、皆のノートが集まっている、教卓へと歩みを進める。
……彼女から視線を外す直前、とても残念そうな表情をしているのが、妙に心に残って。
ちらりと振り向いて、聞こえるか聞こえないか、僕自身わからない小さな声で、ぼそりと呟いた。
「……早くノートを出しに行くよ、キタちゃん」
キタちゃんは、再び、満面の笑顔を咲かせると、弾むような足取りで僕についてくるのであった。 - 15二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:54:19
書いたのか!?
- 16二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:58:00
(*^◯^*)👍
- 17二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:18:42
(*^◯^*)素晴らしい...最高ではないか...
- 18二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:21:29
スレ主がどう反応するか気になるな
- 19二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:25:58
うそ…私の妹、かわいすぎ…?
- 20二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:30:13
咄嗟のリクエストでこれほどの物をお出し出来るのヤバない?
- 21二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:33:41
スレ主もしかしてデジタル化したか?
- 22二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:36:30
死ぬことをデジタル化と称してるの草
- 23二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:40:32
ジュボワッ(尊みに焼かれて消し炭になる音)
- 24二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:46:38
ありがとう・・・・ありがとう・・・・
- 25二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 00:29:24
エミュ出来てるか怪しい駄文でも構いませんか……?
- 26二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 00:31:02
見たい思いが強過ぎる
- 27二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 00:31:33
- 28二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 00:34:22
凄く良い…キタちゃんの人懐っこさとシュヴァルの恥ずかしがってる様は良い
- 29124/01/24(水) 01:09:13
- 30二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 01:26:29
おう、とりあえず母ちゃんの机の鍵のかかった引き出しの上げ底の下にある原稿朗読して起こしとけよカゼノコ。鍵はライトスタンドの傘と支柱の間にセロテープで貼ってあるぞ
- 31二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 01:46:54
このレスは削除されています
- 32二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 07:40:28
とどめ刺されてて芝
- 33二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:22:38
尊死ほど幸せな死に様はきっとない()
- 34二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 17:32:32
狂喜乱舞ですか
- 35二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:36:56
可愛いはもっと流行る
- 36二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:57:48
良いものだからね仕方ないね
- 37二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:37:11
- 38二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 08:36:27
👍
- 39二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 10:25:46
素晴らしい…
- 40二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 18:16:55
このレスは削除されています
- 41二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 19:10:31
ネタが思いついた
- 42二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 22:30:49
圧倒的感謝……っ!!
- 43二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 22:31:46
きたシュヴァはいい
- 44二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 07:39:08
ほしゅ
- 45二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 10:48:38
太っちゃうのが嫌で我慢するシュヴァルかわいい……
- 46二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 13:50:51
キタシュヴァ流行らねえかな
- 47二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 20:58:56
保守
- 48二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 08:08:12
- 49二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 18:15:46
一応、渋(ピクシブ)でキタシュヴァ探せば100個以下だけどイラストやら小説が有ります
- 50二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 21:08:57
4つほどあるのか…みんな凄いな…
- 51二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 23:24:47
このレスは削除されています
- 52二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 01:24:30心も体もあたたかくして「っくしゅん!」
「大丈夫?シュヴァルちゃん」
「……うん……ちょっと……その……くしゃみが出ただけ……だし……」
それだけだから……というだけの事で、寒い事に変わりは……ない。
ここ数日は寒さがひかえめな日が続いていただけに、その……正直今日の寒さは、身にしみる。
「キタさんこそ……その………寒くないの?」
「え?うーん……もちろんへっちゃらな訳じゃないけど……でも!今のあたしにはそんな事吹き飛んじゃうくらい、楽しかった事があるから!」
そう言いながら彼女は、あたたかそうな手袋を着けた手でつかんでいる袋を、僕にも見えるようにかかげていた。
それは、今日の買い物の目的……キタさんにアドバイスを貰って……僕が選んだ、チョコレートだ。
2月が始まってから数日が過ぎて、もうすぐバレンタインデーが来るって、ヴィブロスも楽しみにしてて……僕も……その、日頃の感謝のしるしとして、キタさんや……クラウンさん……それに、トレーナーさんにも……と思ってみたものの……やっぱり、手づくりはハイレベル……というか、ちょっと重い気がするし……もし食べてもらえても、美味しくなかったり……気を使わせたり……
なんて………telegra.ph変わらずエミュが出来ているか本題に沿っているかも怪しい拙い文ではありますが、偶々お外が寒かったので、衝動で書かせていただきました。よろしければ……
- 53二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 10:56:13
ほしゅ
- 54二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 20:49:52
保守
- 55二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 22:39:21
良い概念だ
- 56二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 22:42:02
いっそ他の子からもちゃん付けで呼ぶことをせがまれるのも良いかもしれない