閲注 スグちん

  • 1二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:55:40

    テーブルシティの喧騒から遠く、かといって人通りが消え果るわけでもない、そんな街角にただずむ一軒の小さなバー。

    少し小さめのカウンターテーブルはこの酒場の主人の心意気がつまった特注品である。しつらえのいい装飾が見る者の心を弾ませてくれると同時に、店主の出す珠玉の逸品が喉を潤す。そんな酒場の中央にスグリの姿はあった。

    「マスター、ギムレットくれ」
    「常温に戻しておきましたよ。お好きでしたよね?」

    「にへへ、さすがだな」
    「ふふ」

    学生の頃の朴訥とした雰囲気からは一転して中年に差し掛かった大人の色香が首筋から漏れ出ている。かといってあの頃のスグリの優し気な穏やかさが失われたようでもなかった。少年の頃のように笑えば、いまや押しも押されぬ大企業キタカミフーズの副社長となった傑物とは思えぬ親しみを感じさせる。

    「しかし、ずいぶんとお久しぶりですな」
    「カミさんに怒られちまって。酒は適量が最適だっつって尻叩かれちまったよ。へへ」

    「ふふ、それはそうと、この時期になると思い出してしまいますな、若いお客様はもうご存じない方もいらっしゃいます」
    「にへへ、そりゃそうだべ。リーグが頑張ってくれたんだから、あんまり記憶に残られても面目が立たねえ」

  • 2二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:57:34

    スレ画妙に遠くてじわる

  • 3二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:58:38

    ペパーのあの出来事の別角度かな?

  • 4二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 18:58:54

     つ づ き よ こ せ 

  • 5二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:00:30

    はじまったな…

  • 6二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:01:30

    キタカミにもおちんちんランド開園するんか…
    おちんちんランドってなに?

  • 7二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:03:05
  • 8二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:04:00

    「あのう・・・」

    軽やかに談笑する二人のもとに若い男が声をかけてきた。

    「なんだか気になっちゃって・・・その、よければ聞かせてもらえたらって・・・」

    「わや~、んだら仕方ねえべ。一杯奢ってもらうべ?」にこりと笑って男の肩を叩くスグリ。こうはいっているが実際には奢られるどころか自分が奢る気であり、それを店主もわかっていた。

    「ふふ・・・それではこちらを」そういって店主が差し出したのはスパークリングのシードル。キタカミの特産リンゴを使った逸品である。そんな逸品をひと口含み、炭酸のくすぐる感覚を楽しんだのち、スグリは口を開いた。

    「これはな、おれが学生んときの話だべ。ジュラルドンさ、知ってるべ?んだ、ドラゴンタイプの。あれの進化条件ってほとんど知られてねえんだけど、特別なアイテムさ使うんだべ。んで、おれが学生んとき、なにがあったかちゅうと、その進化条件が一時期だけ変化したんよ」

    男はだまってスグリの言葉のつづきを待つ。

    「その変化した進化条件ってのがな・・・くくっ・・・笑っちまうべ・・・・あのな?

    おれのちんちんをジュラルドンの頭にのせること、だったんだべ」

  • 9二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:04:44

    ち ょ ん ま げ

  • 10二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:05:03

    乗せる!?

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:07:26

    わしづかまれるよりはだいぶマシだな!ヨシ!

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:08:23

    ポーラエリアで金属にちんこは危険

  • 13二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:10:32

    ポーラエリアでやったら惨事になるんでは

  • 14二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:16:24

    男は口に少量含んでいた酒を吹き出してしまった。

    「あ~あ~、もったいね、こいつはうちの商品ん中でもいっとううめんだぞ?ほれ、これで拭きな」ハンカチを差し出すスグリの手は分厚く、長年農作業に従事してきた者特有の力強さを有している。

    「まあ、進化条件っつっても、正しくはおれのちんちんを頭に乗せた状態で"ふくごうきんぞく"を使うことだったんだけどよ、まあまあ問題んなってな」くすくすとスグリ。過去のひと波乱を笑い話として押し流すその胆力はトラウマを乗り越えた者の証左だろうか。

    「まあそんな特殊な条件、満たせるやつ居ねえべ。おれの先輩がからかってきたけど、その先輩も真顔になるくらい問題になったもんだ」

    スグリの語りに合わせてチェイサーをそそぐ店主。軽やかな水の音が店内に響く。

    「出てきたんだべ・・・変なやつらが・・・」

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:26:12

    スレ主が変なやつだよもう

  • 16二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:45:53

    「変なやつら・・・?」ここで男ははじめて声を出して疑問を表した。スグリが促しているように感じたからであった。

    「んだ。フグリ団っつってよ。最悪だよな、くくっ・・・」スグリも店主も笑いをこらえているようであった。

    「おれのちんちんを進化の秘宝みたいに勘違いしてるやつらでな。おれをとっつかまえて工場みたいにジュラルドンにぺたぺたつけて進化させようってわけだべ。」

    工場のレーンにくくるつけられた下半身裸の少年の姿を想像して、男は笑いをこらえきれなかった。

    「まっ、ここまで単なる椿事ならぬちん事で済むけどよ、話のキモはここからでな」ごくりと息を呑んでスグリの言を待つ男のグラスはすでに空になっている。

    「おらあ、つかまったんだよ、実際」

  • 17二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:47:23

    スグリのフグリかぁ…

  • 18二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:49:59

    これにはツバっさんも絶句

  • 19二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:50:23

    絵面が最悪すぎる…

  • 20二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:57:02

    団の名前よ
    居酒屋で呑みながら決めただろ

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:18:28

    「おっと、今日んところはここまでだべな、帰りが遅いとカミさんにどやされちまう。姉さん女房ってのも困りもんだべ、へへ」そう言いつつも口角は緩やかに上がり、彼の幸福な今を象徴しているかのようである。

    スグリが帰ったあと、いつのまにか店内には店主と聞き手の男だけが残っていた。

    「マ、マスター・・・いったい何が起こったんです」
    「お聞きのとおりですよ・・・わたしから言えることは多くありませんが、強いて言うなら

    おちんちんテラリウムの開園です」

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:42:44

    開園です!じゃねーよ!!!

  • 23二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:29:16

    保守
    にしてもパルデアで事業興したのか…スグだと姉さん女房該当者多すぎて誰か分からぬ

  • 24二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:45:07

    ポピー以外ほぼほぼ全員姉さん女房だな

  • 25二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:54:29

    主人公も年上ではないっぽいから違うな
    順当に行けばネリネなんだろうけど言及は野暮か

  • 26二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:25:54

    カキツバタ血相変えて助けようとしてそう

  • 27二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:29:36

    >>26

    流石に同じ男として笑って流せなかったか…

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:32:26

    この店はペパーのときと同じ店なのか?

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:33:34

    ペパちんではオモダカさんがちんちんの恩人だったので彼女が妻の可能性あったし、今回も嫁該当者が分かんねー

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 07:09:18

    カオスだな……

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 09:39:19

    翌週の同じ曜日、前の週よりやや遅めの時間になってスグリはやってきた。

    「わや~、カエデさんは毎回想像超えてくるべな~。美魔女ってなあんなんいうんだべ。」

    スグリは登場とともに仕立てのいいスーツの上着を小脇に抱え、くしゃっと破顔してみせた。曰く、カラフシティのリストランテにてムクロジグループの会長であるカエデとの会食に臨んできたとのこと。スグリ自身も年の割にはかなりの若々しさをたたえているが、カエデの容姿はもはや不自然なほどに若さを保っているらしく、話題には事欠かない。

    「うちのカミさんみたいな美人さんだべ。にへへ。おっ、マスター、さすが。わかってんね」スグリが何を注文するまでもなく差し出された一杯は、ソルティドッグ。キレのいい塩味が特徴的な一品だが、多少汗をかいた今のスグリにはまさに最適解といえる。

    「さてと・・・どこまで話しただか・・・」
    「おちんちんテラリウム開園までですよ」

    「ああ、そうそう。んだば、そん続きからか。」
    グイっとソルティドッグをあおるように呑むスグリ。爽やかな酒精が喉と食道に確かな熱を感じさせる。

    「あん時はちょうど復学明けでな。わざと新しいポケモンこさ連れて鍛えてた。そしたらよ、妙な連中がドームさ入ってきてな。ああ、ドームいうんは、ブルベ学園のことな?おれ、あっこの卒業生。」

    ブルーベリー学園といえば、いまや名門中の名門。歴史こそそう長くないものの徹底した実学教育で優れた学生を輩出し続けた結果、世界的な規模で名を馳せるようになった学園である。その卒業生ともなれば、ちょっとしたステータスである。場末とはいえ、それなりの高級店のこのバーで常連になれるのも納得といったところか。

    「手持ちの子らも頑張ってくれたんだけどな?数が数でよ。しかもあの連中、みぃんなジュラルドン使って来やがって。地面対策もしててよ。押し込まれて連れてかれちまった。」チェイサーのグラスをつかむ手に力がこもる。くやしさを思い出しているかのようであった。

  • 32二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 09:48:44

    「またそんときのタイミングが悪くてよ。おれのねーちゃんが友達と一緒に居たんだ。おれが居たのはサバンナエリアで、ちょうどそこにねーちゃんたちも居たんだよ。声かけるほど近くじゃなかったけどな。」

    そこまで言ってふーっと深く息を吐くスグリ。男が過去の弱さを語るとき、そこには確かな色気が伴う。

    「おれのねーちゃん、血相変えて走ってたなー。あんなん見たの、あのときだけだべ」
    「あ、あの・・・スグリさんのお姉さんって・・・・」

    「知っとるべ?にへへ。んだ。うちの社長。」
    大企業キタカミフーズの社長といえば泣く子も黙る女傑として有名である。時折CMに出演することもあり、その美貌もキタカミフーズ邁進の一助であることは間違いなかった。

    「あ、あの特徴的なダンスも社長が自ら考えたって聞きました・・・ぼくは別に社員とかじゃないけど、あの強そうな社長が血相変えるって想像できません」
    「にへへ。ま、ねーちゃんも若かったってことよ。」

  • 33二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 10:03:49

    「ねーちゃん、ブチギレしててびっくりしたべ。んでも、距離がありすぎて結局追いつかなかったんだけど、ねーちゃんの隣にいた友達がエアームドで追いかけてくれてよ。

    カッコよかったなぁ・・・」

    すでに氷しか入っていないソルティドッグのグラスをゆらゆらと揺らして眺めるスグリ。普段ならすぐに代わりがいるかどうか聞く店主も、今回は静かにスグリの言を待っていた。

    「まあ、そうやってあの妙な連中はおれを連れてポーラエリアに立てこもったんよ。野生のジュラルドンも捕まえて戦力増強、天然の要塞で防御も万全。やつらもバカでねえってことだべ。おれとしちゃキタカミおちんちんランドの件もあって、慣れてたつもりだっただが、今回は雪山で下半身露出だべ。慣れるわきゃねえ」

    店主はチェイサーとともに温かい昆布茶を差し出した。普段は提供しない店主本人のためのものだが、この場の空気には適していると判断したのだろう。そして、その判断は的確であった。

    「マスター、あんがと。んで、あいつらの連れてたジュラルドンにぺたぺたちんちん乗せていってよ、端から進化してくんだジュラルドンが。姉ちゃんたちが着いた辺りだったかな、今度はヤッコさん、野生のを捕まえておれんとこ連れてきたんだべ。もうわかるだろ?」

    トレーナーの手持ちではなく、雪山に生息していた金属ポケモン、つまりは凍てついた金属に生身のちんちんを接触させること。それが何を意味するか・・・、


    「 惨 劇 」である。

  • 34二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 10:23:26

    「青ざめたねーちゃんとネリネ、多分おれも青ざめてた。あの連中、極寒で金属にちんちんつけたこと無えんだろな。知らねんだ。ちんちん取れなくなって初めてあいつら気づきやがって。」

    聞き手の男は「ネリネ」というのが誰なのかわからないが、きっと「ねーちゃんの友達」が「ネリネ」なのだろうと納得し、スグリに聞き返すことはしなかった。
    店主が出したスモークサーモンのマリネ。スグリは手をつけずに虚空を睨むのみ。

    「痛かったべ。」

    「そりゃあ痛かったべ。結局、ブリジュラスに進化したはいいものの、取れねえもんだからよ。おれを乗せたまんまブリジュラスが暴れだすんだ。下半身丸出しの学生が頭の上に乗っかってんだ。ねーちゃんもネリネもおいそれと攻撃できねえ。」

    「スグリさん・・・その節は」
    「いや、いいんだ、マスター。謝んねえでくれ。おれもわかってる。あんたは悪くねえ。それにこれはもう何十年も前に終わったことだべ。」

    そのやり取りを見て、聞き手の男はこの店の主人とスグリとの間に確かな関係があるのだと確信するのであった。

  • 35二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 10:31:07

    この店がペパーの時と同じ店だとしたらマスターはハルト説高くなるな

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 10:32:10

    いや待て、その場合、このマスター、元コショウ団であり元フグリ団でありペパーともスグリとも友好関係築いてるわけわからん奴になるぞ

  • 37二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 13:20:28

    流石に別人だと思いたいw

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 13:29:42

    違う人物だとしたらそれはそれでヤベータイプの過去組織の経歴を持ったマスター複数いることになるんだが大丈夫か?

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 13:36:03

    >>29

    仮にオモダカさんが相手なら付き合う前からちんちん見られてるのか…

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 13:46:39

    >>33

    あのー…キタカミおちんちんランドとはいったい?

  • 41二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:05:13

    「結局、フグリ団の連中とねーちゃんたちが戦ってる間におれと合体したブリジュラスが根城から逃げ出したんだ。そらあ寒かったべ。なんしろ下半身丸出しなんだからな。テラリウムドームん中をウロチョロして暴れまわって・・・なんつうか恥ずかしかったっつーより、だんだん虚無になってくんよ。」

    聞き手の男はちんちんを丸出しにした少年を頭にのせたブリジュラスが怪獣映画のように暴れまわる様を思い起こしていた。

    「そんときの四天王に結構強い先輩がいてな。まあ今もツルんでるんだが・・・その人がブリジュラスについて詳しい人だったもんで、根城で戦ってたネリネ以外の四天王みんなで囲んでまあどうにか抑え込んだって感じだべ。」

    サーモンを軽くあぶり、オリーブの漬物を一緒に口に運ぶスグリ。ほのかな塩味やある程度膨れていたはずの食欲をよみがえらせてくれる。

    「おれが恥ずかしがってるの、同級生だったやつが察してくれてよ。その場で脱いでくれたんだ。自分も丸出しになっておれを励ましてくれた。感謝してるべ。よくもあそこでちんちんさ、出せたよな。まあ、一応その先輩も脱いでくれたし、あっちも一応感謝、だべか?女の先輩も居たけど、にこにこして満足そうだったべ。ブリジュラスの頭あっためてちんちんさ外すまでちっと時間かかったもんだ。」

  • 42二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:09:38

    アカマツ、漢だ

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:10:54

    「ねーちゃんもネリネもそれからすぐに帰ってきた。ちょうどおれのちんちんがブリジュラスの頭から離れる辺りだったか。ねーちゃん、息切らしててよ。ヅカヅカ近づいてきてげんこつさくれて、それでなにも言わずに抱きしめてくれて・・・心配さかけて悪かったなぁ」

    「フ、フグリ団はどうなったんでしょうか?」

    「いんや、それがまだ話が続くんよ。ちょうどそのフグリ団の連中の件でな。」

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:19:46

    >>39

    いやたぶんオモダカさんは他の四天王ともども普通に着衣ペパーのちんちんを守ってただけで直接は見てないはず

    チリちゃんとホームウェイ女子は直接見てるし全国配信もされてるから間接的にはすべての人に見ている可能性がある

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:33:57

    タロちゃんさんは助かったことにニコニコしていらっしゃった…んですよね?

  • 46二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 14:38:57

    スグちんがあまりに可愛かったから
    😊なタロちゃん先輩だったら
    あまりにも残酷すぎる

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 15:06:50

    スグリ 丸出しonブリジュラス
    アカマツ 丸出し
    カキツバタ 丸出し
    タロ にこにこ

    なんだこれ?

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 15:07:45

    >>44

    改めてめちゃくちゃかわいそうで草

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 15:26:53

    「ウネルチンチンとテツノフグリって知ってるか?」

    首を横にふる聞き手の男。妙な緊張感を覚えている。BGMを配していない店主が空のグラスを拭く音だけが店内の空気を震わしている。

    「まあ、知らねんじゃ無理もねえべ。あれらは置いといて、フグリ団の連中よ、突っ込んできたんだべ。そらあ焦った。ねーちゃんたちが減らしたとはいえ、ジュラルドンとブリジュラスの軍団が学園の校舎めがけて突撃してきてんだ。しかも場所は海洋施設だべ?そりゃもうみんな全力で抵抗したもんよ。下手すりゃ沈むべ。」

    ふふっと笑うスグリ。がりりとレモンをかじり、ぬるめの強めのスコッチを流し込む。

    「カキツバタがあんだけ緊張してんの、あんときだけだったべなぁ・・・。ああ、カキツバタっつーのは先輩でな、飄々としてるっつーか、ふざけてるっつーか・・・」
    「カキツバタさんはこの店にもよくいらっしゃいますよ」店主はそういってカキツバタの名が殴り書かれたキープボトルを見せた。

    「アカマツもおれもカキツバタもぶらぶらさせたまんま血相変えてバトルもバトル、ずーっとバトルだべ。んで、それ見てた他の学生らも感化されて男子学生らみんなでちんちんさぶら下げて戦った。負けらんねえ戦いだったげども、まあ今となっちゃいい思い出よ。」

  • 50二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 15:32:07

    そもそも男子生徒は皆ちんちんぶら下げてるでしょ

  • 51二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 16:04:48

    ペパちんもなかなか凄まじい絵面だったがスグちんはさらに悲惨な絵面になってるな

  • 52二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 16:18:37

    読んでしまった
    くやしい

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 16:40:48

    因習部族の戦争みたいな絵面で草 でも気持ち良い奴らではあるんだよな…

  • 54二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 19:24:34

    スムースな店内でTINTINの話しかしてないなコイツ…

  • 55二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:48:26

    >ウネルチンチンとテツノフグリ

    この響きがアホすぎて今夜は眠れる自信がない

  • 56二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 09:14:03

    >よくもあそこでちんちんさ、出せたよな。

    何気にここの拾い方も酷くて草

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 11:53:49

    ウネルチンチンとテツノフグリの話気になるから置いとかないでほしいんだが

  • 58二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 12:51:06

    鉄の睾丸(アイアンボール)ってのはマスターキートンかなんかで出て来てたし現実にもそういうあだ名の奴いそう

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 22:59:14

    タケルチンコではなくウネルチンチンなところにネーミングセンスを感じる

  • 60二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 23:37:09

    >>51

    男子生徒みんなまる出しとかいう地獄絵図

  • 61二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 09:19:41

    ちんちんを出す必要性とは

  • 62二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 10:14:05

    途中まで語っていたスグリだったが、トイレに立ったきりなかなか戻ってこず、帰ってきたのはだいぶ時間が経ってからであった。

    「おや、今回は少々時間がかかりましたな。大丈夫でしょうか?」
    「わや~、うちの若えのがなんかやらかしたみたいでよ。なんでも巻き添えホスト規制とかでしばらくかかっちまったべ。にへへ」

    ぽりぽりと頭をかくしぐさを見せるスグリ。その表情は少年のようなあどけなさを残している。

    「え~と、どこまで話したか・・・」「おちんちんリーグ開園までです」
    「ああ、そうじゃった。んだば、続きだけども、リーグ部みんなで押し返したんよ、フグリ団の連中を。ねーちゃんなんか味方でもこえーくらい怒っててびっくりしたべ。」

    聞き手の男はもちろん面識などないのだが、噂に名高い女傑ゼイユの激怒など想像もしたくない。

    「んで、先生たちが連中さ拘束して警察ん引き渡して事件は終わりってことだけどよ。そんあと、リーグ部で会議したんだ。この日を記念日にしねえかってさ。"チンディペンデンス・デイ"ってとこだべ。あんときは"屹立記念日"って言いだしたの誰だったかな・・・まあ、女の先輩がブチ切れてお流れになったんだけどな。にへへ」

    朗らかに笑う。スグリのその笑顔は万難を排して勝利を収めた戦士の相ともいうべきか。聞き手の男は心からの尊敬をより一層深めるのであった。

  • 63二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 13:47:58

    「んっ?ああ、もうこんな時間か・・・マスター、ごちそうさま、また来る。お前さんも、またな。」

    スグリは席を立った。カウンターテーブルにはスグリと聞き手の男の代金より、だいぶ多めの金が置かれていた。

    「男と言うものはどれほど困難に見舞われても、かくあるべき。そんな生き様を体現しておられますな。」
    「マスター・・・おれ、あの人みたいになりたいな・・・」

    「なれますとも・・・」
    「なれるかな・・・」

    「ふふ・・・」
    「はは・・・」

    テーブルシティの夜は更けていく。若者は自分の人生と置かれた現状に対する漠然とした不安を振り払うように夜道を歩く。その足取りはあくまで軽く。

    「なれますとも。お客様はみな、ちんちんなのですから。」店主は客のいなくなった店の扉に"closed"の立札をかけながら一人つぶやく。

    この世は不思議な冒険の連続である。自らが望んだことがいつも、いつでも上手くいく、そんな保証はどこにもない。

    しかし

    艱難辛苦を乗り越える度に、人生は色味を深め味わいを増していくのだろう。
    そう、ちんちんのように。

    ~スグちん 完~

  • 64二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 13:50:52

    待って待って突然終わらないで

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 13:51:16

    >お客様はみな、ちんちんなのですから。

    とんでもねぇ冤罪で草

    いや男なら皆付いてるけどさぁ……

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 13:54:33

    客様はみな、ちんちんなのですから

    女性も生やしガメが当たり前になってる世界なのか
    感動した!( °ω。)

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 14:00:56

    tintin以外なんもわかんないまま終わった…

  • 68二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 14:02:15

    とりあえずアイス食った時に唇貼り付いて痛い気持ちは分かるからあれの局部版か…痛いんやろな…だけ分かった

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 14:32:15

    >>68皮ならまだいい 身なら死ぬで

  • 70二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 20:11:08

    規制食らってたことをスグリに語らせてて草

オススメ

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