シャカールとさ…

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:17:29

    URAファイナルを勝って、色々一区切り付いたから温泉に行くんですけど、旅館に着く前から妙にシャカールがソワソワしてて柄にも無く落ち着いてない。どうかしたの?みたいな事を聞くと、うるせぇといつも通りの返事が返ってくるけど、その言葉も何時もより元気がない。
    旅館に着いてからも同じ調子で、トレーナーが若しかしたら楽しめて無いんじゃないかと思い謝ると、シャカールが急に泣き出した。
    これは、等々やったかと内心ビクビクしてどう謝ろうかとか考えてたら急に泣き出す抱きしめられて、何事だと思っていたら耳元で、訳が分からないが、何時もお前の事ばかり考えて る。どんな下らない事でもお前と結び付けて考えてしまう。お前と一緒に居ると前は嫌だった事でも楽しく感じられる、逆にお前が別の女と話しているところを見ると胸が締め付けられる。この感情を論理付て考えようと思ったが、何なのかも分からない。
    みたいな内容の事を蚊が鳴くような細い声で言われて、それに対して愛してると一言言って抱き締め返してその後は、何も言わずに同じ布団で寝るシャカールと♂トレ概念ってどうですかね?

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:18:44

    それだけじゃよくわからないからもっと書いてほしい

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:19:58

    いいですね……

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:20:03

    男トレでもいいし女トレでもいいぞ

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:20:12

    君が書くんだよ❤

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:20:42

    実装前にこんなに書けるのしゅごい…ありがとうたすかる

  • 7二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:22:36

    シャカのスレが潤ってきてるな…

    あ、>>1さんは続きを書いてもろて

  • 8二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:40:10

    スレ主だけど、やってみるか〜どうなるかな。ぼちぼちやって行くんで、よろしく

  • 9二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:41:34

    アオハル杯実装以降シャカールの可愛さがバレつつあるこれはまずい

  • 10二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:42:42

    >>9

    何がまずい

    わかるよ

  • 11二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 11:42:43

    シャカールとデジたんの可愛さには誰も気づかないでほしかった

  • 12二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 12:22:51

    「…次の停車駅は、終点 湯本駅。湯本駅に停車致します。本日もご利用頂きありがとうございます。お忘れ物の御座いませんようお気を付け下さい。」

    その後、運転手からのアナウンスが入るがそれ所ではない。落ち着かない、これから2泊3日の温泉旅行だと言うのに気分はまるで、これから面接の就活生だ。乗っているバスも普通の高速バスよりも革の質感も座り心地も段違いなのに、ケツがムズムズする。意味もなく外を見てしまう。ソワソワしている。このバスに乗ってから、かれこれ2時間半ずっとこんな感じだ。いや、最初の30分間は普通にしていたのだが、途中からおかしくなって行った。それは、何故か?理由は僕の愛バであるエアシャカールとの会話が1度も無かったのである。
    事の発端は、昨年の暮れ。有マ記念を制し、大晦日の買い出しに行っていた最中に何時も通っている商店街で福引きがあり、物は試しと参加してみたら特賞の温泉旅行券が当たった。その時は、2人ともあまり興味が無く引き出しに仕舞われたまま、忘れられていたが年度末に行われたURAファイナルを優勝しそれから数日たったある日、突然シャカールが僕に "この前の旅行券は何処だ?"と聞いてきた。
    それに対し僕は、机の引き出しの中。とやや、ぶっきら棒に答えると、シャカールは机の引き出しを勢いよく開け、その中からかなり下に埋まってたであろう、旅行券を発掘するとソファーで新聞を読んでた新聞を取り上げ、僕に旅行券を突きつけてこう言った。

    「オレとお前で温泉に行くぞ」

  • 13二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 12:40:47

    と言われたのが、約2週間前。それからは、どの様な旅館で売りは何なのか、周囲にはどの様な名所があるかなど色々、慎重に調べ準備をしたのである。しかし、内心はかなり困っていた。僕はこの歳になるまでまともに女性と出掛けたことがない。あるにはあるがそれもたかが知れている。シャカールに行くぞと言われた時は、二つ返事で了承したがもう少し考えてから、返事をすれば良かった。
    実際、僕みたいな唐変木と行ってもあまり楽しく無いような気がする。そんな事は無いのでは?と言う人も有るかも知れないが実際、以前参加した合コンでは始終、ウマ娘の話しかしない為に相手の女性所か、僕を誘った旧友まで "二度とお前を誘わない。" とまで言われた実績を持っているからである。
    その為か、今日のシャカールも若干、不機嫌なのかどうなのか何時もより口数が少ない。しかも、そっぽを向いている。が、彼女が不機嫌な時は露骨に耳が寝るか、足で地面を蹴るのに対し、耳は寝ていない所か僕の方を向いているため、不機嫌では無さそうだ。でも、これは何だろうか?初めての所見だ。ちょっと、聞いてみるか

    「どうしたの?シャカール。今日はあまり、元気が無いけど…若しかしてバスで酔った?」

    「うるせぇ、何でもねェよ。」

    とまぁ、この様に今日はバスに乗る時からこの感じなのである。最初は、いつもの事だと思ってもこの反応が、30分60分90分と続けば次第に焦る。うーん……1体どうしたのか…。3年間、一緒にやって来て彼女の事なら全部知っているつもりだったが、まだ分からない所があるのか……中々、奥が深く興味深い。

    「おい、もう少しで終点だぜ。降りる準備をしないと慌てる事になるから早く準備しろ。」

    「あ、あぁ分かった。直ぐに準備する、ありがとう」

    外套の内側から財布を出し、読んでた本を鞄に戻す。そうこうしているとバスは終点の湯本駅に到着した。

  • 14二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 12:54:12

    待ってる

  • 15二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 13:08:16

    バスを降りてから旅館行きのシャトルバスに乗り換え、細い山道に揺られること20分。やっと目的地に到着した。他にも客はいるのかと思ったが、平日だからかバスの中は閑散としていた。
    旅館の外観は、昔ながらのザ・日本家屋と言った雰囲気で、所々の汚れや傷が逆に建物自体の存在感をより強めていた。関心ながらボーッと立ってるとシャカールに引っ張られ中に入る。すると、玄関には女将さんが立っていて "この度はどうも……" と言いながら会釈をした。そして、靴を脱いで女将さんに奥の方へ案内される。しかし、この旅館は中々、入り組んだ造りになっていてまるで迷路だ。雰囲気的にも2時間サスペンスドラマとかで殺人事件の現場になりそうな雰囲気でなんだったら今まさに行われているかもしれない。そんな話しを寝る前にすると、シャカールに殺されそうになるので、決して言わないが……。
    そんな事を考えていると、今回宿泊する部屋に到着した。部屋の鍵を開けて仕切りの襖を開くとそこに見えたのは、広い部屋は勿論、深々と雪が降る葉の落ちた森であった。僕にとっては、部屋よりもコッチの景色の方がよっぽど魅力で、案内よりも先に窓辺に行ってしまった。
    あっと我に返った時にはもう遅く、女将さんがニコニコしている後ろでシャカールが頭を抱えていた。やっちまったなぁ…と後悔していたら、女将さんが飛んでもない爆弾を投げ込んできた。

    「ご主人様は、子供心のある愉快な方なんですねぇ…」

    それを聞いたシャカールは後ろで吹き出していた。そんな事、今まで1度もなかったのに。

  • 16二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 13:26:17

    ニコニコシャカール概念ヤバいよね…

  • 17二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 13:30:40

    その後、夕食前に温泉に入り上がってくるのを待ってたら全然、来ないから不安になっていたら後ろからガラの悪いウマ娘に絡まれた。これが、バレたらシャカールに殺されると思っていたら、何とシャカールで髪を下ろしていたから見分けが付かなかったのだ。少し、申し訳なかった。その後、ゲームセンターにある卓球をやったり、ダンス対決をしたりと久々に心の底から何も考えずに、遊んだ気がした。
    部屋に戻るとソコには、形容し難い晩餐があった。

    「うわぁ……これなんだと思う?シャカール。」

    僕は自分の箸で、イマイチよく分からない海産物っぽい何かを摘む。

    「コイツかぁ?コイツは確か…アワビだな。」

    「コレがァ………。はぁ……」

    コレがアワビ?高級珍味だと皆んなが有り難がっているコレが?見るからにグロテスクで生理的にムリだ。これを食べるくらいならアワビの貝殻を食べた方がマシだ。しかし、自分の愛バの前で好き嫌いなど子供みたいな事は言えない。今まで、散々アレだコレだと言ってきたクセにその本人が出来ないなんてダメに決まってるだけど……

    「お前、アワビが嫌いなのか?」

    「あ、いや…」

    「ハッキリしろ、好きなのか嫌いなのか。どっちだ?」

    「好きじゃない……ぶっちゃけムリだ」

    「……分かった、喰ってやるよ。ほら、寄越せ。」

    「ありがとう…シャカール。」

    「気にすンなよ、何時もの礼だ」

    「ありがとう、シャカール。助かったよ、本当に」

    因みに、それ以外の得体の知れている物はとても美味しかった。肉も米もこの上ない。好きな物だけ出てくれば良かったのに…と思いながら、片付けを手伝った。

  • 18二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 13:33:53

    ちょっと、端末のバッテリーか上がりそうなので続きは後ほど

  • 19二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 14:08:35

    食事が終わり、女中が皿を下げたあとは机を退かし押し入れから布団を敷いてくれた。敷く前に僕は、ある程度距離を取ってくれと言ったのだが、ピッタリ横付けにしやがった。その為、自分で離すことにしたのだが、布団を引く手を握り潰さんとばかりにシャカールに締めあげられた為に、断念した。

    「……悪かったな。さっき。手を強く握ったりしてよ」

    顔は暗くて見えないが、真横で寝ているシャカールが小さな声で謝る。

    「あぁ…いや、千切れて無いから別にいいよ。このくらい。」

    少し手首を触るが、なんの問題も無く動くため病院にも行かなくて大丈夫だろう。

    「…………実は、最近…おかしいんだよ、オレ。」

    ん?声のトーンが何時もと全く違う。

    「一体、どうしたの?」

    「去年の秋から徐々にオレの中での、お前を見る目が変わって来てる。今までは、只のトレーナーでしか無かったお前の存在がドンドン、大きくなるのが手に取るように実感出来た。どんなに下らない事でも何時もお前を連想させて考えてしまう。今まで、興味すら湧かなかったカワイイ服を見るとコレを着てお前と街中をデートするとどんなに楽しいのかとか考える。
    けど、こんなのはオレの柄じゃねェ。どんなに可愛い服を着ようとも、どんなにオシャレをしようともオレに似合わないのは、分かってる。それにお前だって、オレみたいな可愛げのないヤツよりも他のヤツの方がいいに決まってる。オレが周囲から疎まれているのは、自分でも分かってるしそれでも、オレの面倒を見てくれるお前には感謝……いや、好きなんだ、こんなオレでも決して見捨てずに信じて支えてくれたお前がオレは大好きなんだ!!」

    シャカールの独白は続く。

    「けどなァ……やっぱりどう足掻いた所で、オレは周囲の女には敵わない。逆立ちしても勝てない。それじゃあ、キッパリ諦めると思っても、諦めきれない。けど、どうすれば他の女に可愛さや素直さで勝てるのか、いくら考えても思いつかなかった。どうにもする事が出来ない。一体、オレはどうすれば良い!?この行き場のない感情を!!名前も付けられないこの中途半端な感情を!!どうすれば!!!!」

    最後の方は、嗚咽のせいで何を言っているのかよく分からなかった。が、この魂の咆哮を聞いて僕にできることは一つだろう。

  • 20二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 15:03:13

    「…………!?」

    「…愛してる」

    僕は、シャカールを抱きしめて耳元でそう囁く。それから少し、遅れて彼女が僕のことを強く抱きしめる。逃さないように、今まで出来なかった分を取り戻すかのように。そして、その後はお互いに見つめ合いながら同じ布団に入っていた。


  • 21二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 15:05:10

    終わりました、ありがとうございます。最初は、焼き討ちにでも遭うかと思ってましたが、意外と♂トレ×シャカールも好きな人が居るんですね。良かった。
    まぁ、本編のトレーナーは性別を感じる描写は特に入れてないつもりなので、各々好きなように妄想してください。それでは

  • 22二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 15:05:30

    良かった…

  • 23二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 15:06:18

オススメ

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