魔法少女を集めてバトロワするスレ1

  • 1◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:11:56

    様々な個性の魔法少女たちがデスゲームに参加することになった……という体でデスゲーム小説書くのでオリキャラ募集します

    デスゲームの内容としてはバトロワベースで特殊ルールを幾つか設定する予定

    世界観や魔法少女の共通設定などは2レス目から公開します(詳細は皆さんのキャラ設定に合わせて設定します)

    キャラクターの生死などはダイスで決めますが、安価はあまり取らない(アイデアをお願いすることはちょくちょくあります)ので、そこだけご了承いただけると幸いです。

  • 2◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:16:17

    【大まかな世界観】

    この世界には、魔法少女が存在します。

    それ以外は、表向きは現代社会と同じであり、魔法少女の存在は一般人は認知していません。

    (魔法少女以外のファンタジー存在がどれくらい存在するかは未定なので、皆さんのキャラ設定に合わせます)

    (また、政府上層部や裏社会で魔法少女の存在が認知されているかどうかも未定なので、皆さんのキャラ設定に合わせます)

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 15:21:14

    たておつ
    待ってたよ

  • 4◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:24:02

    【魔法少女の大まかな設定】

     一般的に9歳~15歳までの少女が何らかのきっかけで魔法少女に変身する力を得ます(例外あり)

     魔法少女に変身すると、姿が変化します(この時、どれくらい変化するかは個人差あり。衣装だけ変化、顔も変化、人型以外に変化など……)

     魔法少女に変身すると、超人的な身体能力を獲得します。およそ平均男性の10倍ですが、個体によっては変身前と同程度のくそざこフィジカルから20倍、30倍のつよつよフィジカルも居ます。

  • 5◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:27:29

    【魔法少女の魔法】
     身体能力の強化の他に、各魔法少女はそれぞれ得意な魔法を1つ持っています

     炎を操る魔法、何でも斬れる剣を創り出す魔法、相手の心が読める魔法など

  • 6◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:31:22

    【バトロワの大まかなルール】

    舞台はあにまん市一帯。

    一般人が暮らしている中で殺し合い、最後の一人になった魔法少女が優勝です。

    優勝した魔法少女はどんな願いでも一つ叶えることができます。

    強制参加された魔法少女もいれば、自分から望んで参加した魔法少女もいます。

    ゲーム参加者の魔法少女があにまん市の外に出れば【呪い】が発動し、該当魔法少女は即死します。

  • 7◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:36:22

    テンプレです
    足りない部分があればその都度修正します

    【名前】
    【変身前・変身後の外見】
    【年齢】
    【趣味/魔法少女としての日課】
    【好きなもの】
    【嫌いなもの】
    【性格】
    【得意な魔法】
    【魔法少女になったきっかけ】
    【詳細】
    【備考】

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 15:37:54

    >>7

    【魔法少女名】

    はあっても良いかと思いました

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 15:45:35

    これを待っていたんだ!

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 15:50:09

    もう投げて大丈夫なんですかね?

  • 11◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:53:30

    >>8

    ありがとうございます、テンプレに追加します


    なお、テンプレは全て埋めなくても投稿OKです

    最低限、名前と得意魔法だけ頂ければ、後はこちらでキャラ付けさせていただきます


    サンプル(彼女は参戦しません)

    【名前】あにまん花子

    【魔法少女名】アニマフラワー

    【変身前・変身後の外見】個性の薄い地味女子/花輪を頭に飾り、紫色のドレスを纏っている

    【年齢】15

    【趣味/魔法少女としての日課】ネットサーフィン

    【好きなもの】あにまん掲示板、漫画・アニメ

    【嫌いなもの】荒らし、受験勉強、将来について考えること

    【性格】家の外では控え目で大人しい性格、ネットの世界では多弁

    【得意な魔法】投稿魔法(端末を使わずに直接あにまん掲示板に書き込める)

    【魔法少女になったきっかけ】ネットサーフィンをしていたら妖精の管理するホームページに飛んでしまい、100人目の訪問者なので記念に魔法少女にしてもらった

    【詳細】ネットサーフィンを得意とする魔法少女。Wi-Fiが無い場所でも自由にあにまん掲示板に書き込めるので、学校でも隙を見つけては書き込みを行っている。放課後は魔法少女の身体能力を生かして何かしようと思っているが、気が付いたらネットサーフィンで一日を終えている。

    【備考】彼女は本デスゲームの参加者ではありません

  • 12◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 15:54:26

    >>10

    ぜひお願いします!


    また、説明がガバガバだと思うので、ご不明な点があればご指摘いただけると幸いです

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:06:08

    【名前】桐ヶ谷 裂華(きりがや れつか)
    【変身前・変身後の外見】黒髪ロングのスレンダーな学生服をまとった少女/返り血に塗れたコートとスカートを身に纏い顔の半分が漆黒に染まり消える
    【年齢】16
    【趣味/魔法少女としての日課】殺人と細工
    【好きなもの】殺人、手の込んだ工芸品、女性
    【嫌いなもの】邪魔するもの、男
    【性格】クールな少女だが本性は快楽殺人鬼でガチレズ美しい女性を殺し美しく(彼女基準)加工するのに生きがいを感じる
    【得意な魔法】侵食魔法/触れた物を自身の魔力で侵食し自身の武器にするなんなら自由に操れる
    【魔法少女になったきっかけ】殺人の様を悪魔に見られて気に入られたので力を貰った
    【詳細】大体何でもできるタイプの天才だが本性が終わってるタイプの魔法少女死体や無機物を動かして使い魔見たくもできる気に入られた悪魔のイニシャルはN
    【備考】どんな武器でも人並み以上に使える男性嫌いは天然の物である後偽装もできて殺人がバレた事は無い

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:06:25

    >>13

    こんな感じでいいかい?

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:13:09

    【名前】星月 夜(ほしつき よる)
    【魔法少女名】アルセーヌ

    【変身前・変身後の外見】紳士服に仮面をつけた怪盗少女
    
【年齢】14歳?
    
【趣味/魔法少女としての日課】あにまん学園魔法少女部所属

    【好きなもの】芸術

    【嫌いなもの】過去を探られること

    【性格】気分屋で嘘つき、昼寝好きな気の良い奴
    
【得意な魔法】『千の貌を切り替えて使うよ』
    【詳細】外見的特徴を自由に変えることが
    可能。あくまで見た目だけだが、透明化したり見ただけで発狂する神話の怪物に化けることもできる。
    
【魔法少女になったきっかけ】彼女自身すら知らない

    【備考】アルセーヌには家族がいないし、幼少期の記憶もない。よって彼女がいつから活動していたのか証明できる人物はいないが、自在に貌を変える魔法少女の存在は百年以上前から確認されていた…らしい。

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:28:40

    【名前】ジェシカ・ロドリゲス
    【変身前・変身後の外見】金髪ショートカットに鋭い赤眼で筋肉質な肢体/テンガロンハットを被ったカウガール風衣装
    【年齢】15
    【趣味/魔法少女としての日課】筋トレ/他の魔法少女に喧嘩を売ること
    【好きなもの】喧嘩
    【嫌いなもの】意思の弱いやつ
    【性格】強気で喧嘩っ早くせっかち
    【得意な魔法】筋力増強。魔法少女時のフィジカルをさらに数倍~数十倍に出来るが倍率を上げると魔力消費が激しい
    【魔法少女になったきっかけ】喧嘩相手を求めていたらそれに惹かれる形で妖精が契約の話を持ってきた
    【詳細】ブラジル人留学生の少女で特技は柔術。生まれつき過剰すぎる闘争本能が備わっており喧嘩をせずにいられない
    【備考】相手がハッキリ嫌だと言えば喧嘩せず引きさがる程度の分別はある

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:30:38

    これって年齢制限あるの?
    何歳になると能力がなくなる変身できなくなるとか
    あくまで九歳から十五歳の間に発現するだけで
    それより上……例えば三十歳の魔法少女?とかも
    参加できる感じですか?

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:31:10

    見落としてるかもですけど最大何人になるんですかね?

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:40:54

    このレスは削除されています

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:41:04

    【名前】妃咲 希(キサキ ノゾミ)
    【魔法少女名】ティターニア
    
【変身前・変身後の外見】どこか気品のある金髪碧眼のお姉さん。青いドレスの騎士になる。

    【年齢】27歳

    【趣味/魔法少女としての日課】あにまん市の治安維持、若手の育成

    【好きなもの】剣道、強者との戦い
    
【嫌いなもの】負けること

    【性格】生徒思いな先生の鑑

    【得意な魔法】大剣からビームを撃てる"だけ"の魔法。妃咲はこれとフィジカルだけであにまん市最強と噂されるまでになった。
    
【魔法少女になったきっかけ】
最初はいじめっ子に復讐するためだった
    【詳細】本気を出すとフルフェイスのゴツい甲冑を身に纏う

    【備考】少なくない魔法少女にとっての師匠的存在で、あにまん市を代表する魔法少女の一人。私生活では学校教師をしている。

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:41:24

    このレスは削除されています

  • 22◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 16:45:28

    >>17

    年齢制限は無いです

    また、9~15歳発現も原則であり『——だがここに例外がある』もOKです


    加齢による魔法力の減衰などは特に設定していないですが、そういう設定のロートル魔法少女を投稿してもいいし、加齢と共に魔法力も増大を続けた!的な設定の強キャラを投稿してもOKです

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:47:25

    主人公側っぽい奴が一人もいないの恒例行事かな?

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:48:27

    【名前】清原 稞美
    【魔法少女名】ウェンディゴ
    【変身前・変身後の外見】ボロの服を着た女子高生/黒いペストマスクに礼服、黒いスカートには足を掴んでいるかのように白骨化した腕がへばりついている
    【年齢】17
    【趣味/魔法少女としての日課】読書/魔法のコントロールの練習
    【好きなもの】人、本
    【嫌いなもの】自分、魔法
    【性格】昔は活発だったが
    【得意な魔法】死を呼び寄せれる魔法。本人の意思に関わらず、関わった人間を死の運命に近づける。もし明確な殺意を誰かに向けたら…?
    【魔法少女になったきっかけ】幼い子供の頃野犬に襲われて、悪魔に死ぬ時はこの契約を後悔するほど苦しんで死ぬことを条件に得る
    【詳細】自分の魔法で両親や友達、知り合いを殺しており、基本的に引きこもっている。自分の魔法を怖がっており、基本的に悪人だとしても使おうとしない。
    【備考】彼女は苦しみながらもなんとなく死にたくないとは思っている

  • 25◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 16:49:42

    >>18

    特に決めてないですけど、10人以上は欲しいですね(恐らく序盤で半分は死ぬので)


    とりあえず2月3日の24時まで待って10人以上居れば〆切、達していなければ延長でしょうか……


    もう少し早めるべき、延ばすべきという意見があればお願いします

  • 26二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:50:38

    >>24

    名前の読みは「きよはら きよみ」です

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:50:55

    【名前】薬師院 怜那(やくしいん れいな)
    【魔法少女名】ミョルニル
    【変身前・変身後の外見】金髪碧眼でツインテドリル。身長175cmでスタイル抜群の美女/黄金のプレートメイル
    【年齢】19
    【趣味/魔法少女としての日課】アーマードバトル(甲冑を着て戦うスポーツ)/街を巡回して犯罪者を取り締まる
    【好きなもの】綺麗なもの。女の子
    【嫌いなもの】不潔
    【性格】傲慢で自信家だがお人好しで正直者
    【得意な魔法】再生魔法。脳か心臓を潰されない限り再生できる。四肢や臓器を失っても復元可能
           他者に使用する場合は手脚の復元は不可能だが繋げる程度までなら可能
    【魔法少女になったきっかけ】他の魔法少女に騙されて殺し合いではないスポーツ感覚で契約してしまった
    【詳細】資産家の令嬢でですわ口調のザ・お嬢様。頭は悪くないがどこか抜けている。魔法少女時に使う武器は自分の背丈ほどのハンマー
    【備考】自覚のある同性愛者だが男嫌いではない

  • 28二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:51:22

    >>16

    【魔法少女名】バルバロイ

  • 29◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 16:51:32

    主人公を設定したり、新たに投下する予定は無いので、主人公っぽいキャラクターも遠慮なく投下してください

    ダイスの出目次第では登場話で死ぬ可能性もありますが……

  • 30二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:51:40

    >>25

    既に六人いますしもっと短くしていいかと

    魔法少女スレは人気が高いですし

  • 31二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:54:06

    【名前】夜祖神 髑髏
    【魔法少女名】ドレッドノート

    【変身前・変身後の外見】
    銀髪のクールビューティ
    巨大なツノに王冠、黒い上着のザ・魔王といった風貌 髑髏印の大剣を持つ

    【年齢】16歳

    【趣味】ヒーロー映画鑑賞

    【好きなもの】学校の友達
    
【嫌いなもの】弱い自分

    【性格】少女たちを恐怖に陥れる悪のカリスマ…に憧れるポンコツ女子高生

    【得意な魔法】『もう何も怖くないよ』
    自身が”恐るるに足らない”と考えた攻撃を無効化する能力。ダメージを与えるには彼女を恐怖させる必要があるので、不意打ちなどが効かないのも特徴。
    
【魔法少女になったきっかけ】少女心による純粋な憧れから

    【備考】闇の魔法少女のボスに恐怖で心を折られ、悪堕ちした過去をもつ。
    以来、心に根付くトラウマを誤魔化すように最恐の魔法少女として暗躍するようになった。

  • 32◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 16:56:03

    >>30

    なるほど……では前回と同じく30人に達した段階でその日の24時にしようと思います


    一応、本編開始後も、ロワの舞台となるあにまん市の施設や魔法少女を襲撃する『エネミー』、あるいは市井で暮らす一般人やゲームに参加していない魔法少女なども随時募集する予定です

  • 33二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:56:40

    このレスは削除されています

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 16:59:58

    >>32

    30人は割とスレ主の負担デカそうだけど大丈夫かな…

    でもきっとやってくれるという信頼もある…

  • 35二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:00:39

    【名前】刈屋 伊織(カリヤ・イオリ)
    【魔法少女名】ミストアイ
    【変身前・変身後の外見】一つ目の仮面をつけて灰色のローブを纏った姿、ローブの下は黒系のミリタリールック
    【年齢】14
    【趣味/魔法少女としての日課】美術館巡り/深夜の町の監視
    【好きなもの】規律正しい人、絵画、J-POP
    【嫌いなもの】DQN、落書き、騒音
    【性格】ルールを守ることを良しとするが、社会的に問題の無い範囲でのルール逸脱には寛容
    【得意な魔法】遠距離攻撃魔法
    【魔法少女になったきっかけ】無理やり押し付けられた
    【詳細】
    自分の身長程の長さの杖を有し、それを利用して遠距離攻撃魔法を使って街の高所に陣取ったスナイパー戦術を取る
    デスゲーム自体には消極的で、正当防衛以外では悪用して魔法少女以外に害を及ぼす者以外を攻撃するつもりはない
    【備考】
    昼夜逆転生活のせいで休み時間や休日はいつも寝ている

    ※魔法間違えてたので修正して再掲

  • 36二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:01:10

    【名前】轟 猫耳
    【魔法少女名】ネコサンダー
    【変身前・変身後の外見】
    変身前メガネとそばかす、ボサボサ髪、暗い感じ
    変身後白い猫耳としっぽ、ハツラツな髪型、明るい感じ
    【年齢】17才
    【趣味/魔法少女としての日課】
     趣味、読書  日課、コスプレ美女として写真撮影
    【好きなもの】ライトノベル、冒険小説
    【嫌いなもの】誰とでもコミュニケーション取れる人
    【性格】くらい、人が苦手
    【得意な魔法】雷、猫化
    (身体能力の増加がパワーではなく反射速度にふってる)
    【魔法少女になったきっかけ】
    明るい自分になりたくて
    【詳細】くらい自分が嫌で魔法少女に変身すると
    見るのも嫌いなクラスメイトそっくりになる
    【備考】
    根が暗いのでそろそろ魔法少女と呼ばれることに
    抵抗感じており、ちょっと病んでる

  • 37◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 17:03:01

    >>34

    2月3日24時になったら30人集まっていなくても参加少女を打ち切って本編開始とします

  • 38二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:07:28

    得意な魔法って事はそれ以外の魔法も使えるの?

  • 39二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:09:38

    【名前】松崎 新一郎
    【魔法少女名】ハートプリンセス
    【変身前・変身後の外見】ピンク髪をポニテにまとめたボテ腹の幼女で、黒い2本角がある
    変身後はお姫様みたいな装飾たっぷりの黒ドレスにハイヒールとティアラ
    【年齢】32
    【趣味/魔法少女としての日課】食べられる物を食べる
    【好きなもの】幸せを感じられること
    【嫌いなもの】苦痛、死ぬこと
    【性格】控えめで根は優しいが、精神が非常に不安定でかなりメンヘラ
    【得意な魔法】爆発転移魔法
    爆発の衝撃で空間を歪ませて瞬間移動する。爆発は自分にも当たるが、転移場所は自由。使用制限的なのはない
    【魔法少女になったきっかけ】意識がない間にいつのまにか
    【詳細】元男の魔法少女。基本的に変身しっぱなしでいる
    不幸体質なのかよくやばいもんに巻き込まれたりする
    例えば攫われて実験された結果幼女にされたり、用済みと放り出された先で襲われて身籠ったり
    おそらく不老
    身体能力は変身前とほぼ変わらない代わりに肉体の耐久力が非常に高く、物理での撃破は困難
    【備考】女体化や妊娠、不幸体質は魔法少女には特に関係ない

  • 40二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:09:42

    >>38

    主じゃないけど魔法二種持ちとかは基本的にはないんじゃないかな?

    呪術とかハンタみたいに鍛えれば全員が使える技術みたいなのはあるかも?

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:18:00

    【名前】ナサリー ブラウン
    【変身前・変身後の外見】
    金髪の美女で変化しない
    【年齢】32才
    【趣味/魔法少女としての日課】
    自己鍛錬、射撃練習、爆発物や毒物の開発
    【好きなもの】子供の笑顔
    【嫌いなもの】子供を傷つける大人
    【性格】明るくて誰とでもコミュニケーションをとれる
    仕事中は、とても静か淡々と任務を遂行する
    【得意な魔法】透視
    【魔法少女になったきっかけ】
    覚えてないもしかしたら産まれた時かも
    【詳細】家業で傭兵をやっている、格闘技術、
    刀剣類、重火器、爆発物や毒物のスペシャリスト
    戦いは重火器や爆発物を使う、魔法は透視のみで
    それ以外は使えず身体能力の強化すらない
    あくまで鍛え上げた肉体と技術で戦う
    ちなみに視力も鍛えており五百メートル先の人物表情も
    正確にわかるするあくまで自前で魔法ではない
    【備考】自身と同じで特別な力のある者が集まり
    戦うと聞いて参加する、ただし産まれたときから
    魔法を使えたために魔法少女という存在は知らない
    アンチマテリアルライフルをはじめ様々な
    危険物を密輸入している

  • 42二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:21:43

    このレスは削除されています

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:22:40

    外国人率が高くて国際化を感じるなぁ
    人外はまだいないっけ

  • 44二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:23:05

    【名前】冨島千秋
    【変身前・変身後の外見】茶髪セミショート、黒目
    高校の制服/露出度の高いベリーダンサーの様な格好
    【年齢】17
    【趣味/魔法少女としての日課】料理/奉仕活動・魔法少女の犯罪の取り締まり
    【好きなもの】料理
    【嫌いなもの】犯罪に手を染める魔法少女
    【性格】聡明で責任感が強い性格で、常に国民の事を第一に考える心優しい性格の持ち主
    【得意な魔法】体を砂に変化させ、砂を操ることができる
    砂になった状態でも五感などに支障はなく、移動も可能。全身を完全に砂化すると元に戻れなくなってしまう
    狭い所や格子の間をすり抜けることもできる
    物理的な攻撃はほぼ効かないが、水をかけられると固まって動きが非常に鈍くなる
    【魔法少女になったきっかけ】13歳のとき魔法少女訓練学校に入学し卒業と同時に正式に魔法少女になった
    【備考】魔法の国から魔法少女による犯罪を取り締まる役目を任された組織の一員

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:25:56

    【名前】ナターリヤ・ミシェンコフ
    【変身前・変身後の外見】金髪碧眼の美女
    白のケープコートとウシャンカ
    デニール濃いめの黒ストッキング
    変身後は氷の翼が生える位で変化なし
    【年齢】18歳
    【趣味/魔法少女としての日課】キャンプ/鍛錬・パトロール
    【好きなもの】日本のアニメ
    【嫌いなもの】辛い物
    【性格】冷静沈着で冷酷無比
    心まで氷のように冷え切っている
    【得意な魔法】身体から超低温の冷気を発生させる
    触れると絶対零度直前の超低温状態になり対象を凍らせる
    【魔法少女になったきっかけ】中学のときに事務所にスカウトされた
    【備考】大手魔法少女事務所に所属するプロ魔法少女で魔法少女歴は6年

  • 46二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:27:23

    【名前】マク=ハク
    【魔法少女名】ノーブル・サヴェージ
    【変身前・変身後の外見】腰布だけ纏った半裸の褐色少女/巨大な葉を外套のように羽織り、全身に赤色の入れ墨が入った姿
    【年齢】9
    【趣味/魔法少女としての日課】
    【好きなもの】花、草
    【嫌いなもの】獣の皮を被る奴ら(いわゆる”現代人”たち)
    【性格】部族内では心優しい少女として知られていたが、一般社会の住民から見ると野蛮・残酷といった風に見える一面がある
    【得意な魔法】動物や植物の力を借りることが出来る
    【魔法少女になったきっかけ】密林を探索中に出会った謎の生き物から力を貰った
    【詳細】アマゾン奥地に暮らす部族ニマンア族の少女。密猟者によって家族を殺された過去を持つ
    【備考】本来ならあにまん市にいるはずもない彼女だがデスゲームのために主催者たちによって転移させられた。一応、あにまん市で生きるために最低限の言葉は叩き込まれている

  • 47二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:32:38

    【名前】天城 千郷
    【変身前・変身後の外見】一般女子中学生/身体が成長し白い修道服を纏い後ろに後光が浮かんでる
    【年齢】14
    【趣味/魔法少女としての日課】ゲーム/エネルギーのチャージ
    【好きなもの】破壊 大きい物 かっこいい物
    【嫌いなもの】学校 勉強
    【性格】おとなしめの性格だが変身したらたがが外れる
    【得意な魔法】魔力を制限なくチャージすることが出来る 応用で他人の魔法を吸収してチャージすることも出来る 魔力は小出しに放出する事も可能、ビームのようにも剣の形に固定する事も可能、変身前に戻ってもチャージした分は消えない

    【魔法少女になったきっかけ】小学六年生のとき、もういっそ全部壊れればいいのにって思ったら変身出来た
    【詳細】小6の夏に突然魔法少女になったが当時は別に何かする訳でもなくとりあえず敵を倒したり無断で高威力の魔法を使う千郷をとらえるために襲ってくる魔法少女を撃退する毎日を送っている
    【備考】1ヶ月分の魔力を放出すると地図が変わるレベルの威力が出る 現在9ヶ月と8日分の魔力がチャージされている

  • 48二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:33:48

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  • 49二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:35:13

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  • 50二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:36:41

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  • 51二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:36:57

    【名前】汐沫 夏実
    【魔法少女名】ジェイルフィッシュ
    【変身前・変身後の外見】茶髪ショートボブヘア、トップにくせ毛 目は常に半目開きで何処となく眠たげな表情
    変身後は髪色が水色になりクラゲの傘の様な透き通った帽子、鍔の端に無数の触手が生えている
    シースルーのワンピース下にはスク水
    【年齢】10
    【趣味/魔法少女としての日課】犬の散歩/散歩ついでのパトロール 地域への奉仕活動
    【好きなもの】ペットの犬
    【嫌いなもの】理科
    【性格】ゆったりマイペースで気楽な性格
    自称「褒めて伸びるタイプ」
    【得意な魔法】シャボン玉に相手を閉じ込める能力
    シャボン玉と同じ大きさに縮小され、中に閉じ込められる内側から破ることは出来ず、その間外界に干渉する事が一切不可能となり魔法も使えなくなる
    逆に外側からの衝撃に弱く魔法少女なら簡単に割れる
    【魔法少女になったきっかけ】友達に誘われて一緒になった
    【備考】魔法少女訓練学校の学生
    一人前の魔法少女目指すべく勉強中

  • 52二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:38:26

    【名前】犬上 沙美
    【魔法少女名】ハスキーロア
    【変身前・変身後の外見】
    変身前 黒目肩口までのちょっとボサッとした黒髪長身で靭やかな身体付き。
    変身後 小学生くらいの体格、犬耳、犬尻尾
    【年齢】9歳
    【趣味/魔法少女としての日課】犬の散歩兼ねたランニング、トレーニング
    【好きなもの】愛犬(ハスキー犬)、運動
    【嫌いなもの】大人と間違われること
    【性格】誠実で温厚、押しに弱いところがあるが怒ると怖い
    【得意な魔法】変身魔法、強化魔法
    【魔法少女になったきっかけ】留学する姉に押し付けられた
    【詳細】姉から引き継いだ為変身後は姉の姿に変わる
    【備考】姉はトラブルメーカーであり多方面に迷惑をかけており、そのことで只管謝り倒している。

  • 53二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:42:41

    【名前】王 龍明(ワン・ロンメイ)

    【魔法少女名】ブレイズドラゴン

    【変身前・変身後の外見】変身前:チャイナドレスを着た、黒髪お団子ヘアーの巨乳/変身後:白い炎の装飾が入った首から下を覆う指抜きボディスーツに、毛先が炎のようなメッシュになったポニーテール

    【年齢】26

    【趣味/魔法少女としての日課】鍛錬、料理/鍛錬and鍛錬

    【好きなもの】鍛錬、強者との死合

    【嫌いなもの】死合への横入り

    【性格】豪放磊落。死のやり取りを心から楽しむ戦闘狂。卑怯な手段も自分はやらないがオールオッケー

    【得意な魔法】『気』を操ること。
    周囲数kmの気を探る、
    拳足に纏わせて打ち込むことで破壊力を増強する、
    相手の気を狂わせることで物理耐性を貫通する…などの応用が効く

    【魔法少女になったきっかけ】もっと刺激的な殺し合いができると誘われて

    【詳細】魔法少女達もよく訪れる中華料理屋を営む糸目の中華系の女性だが、正体は中国武術を極めた傭兵魔法少女。小さい頃から戦場を渡り歩いて来たため、殺し合いへの抵抗感は無い。

    【備考】必殺技名は直拳による打ち込みによって相手の気を狂わせる『絶招』

  • 54二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:43:29

    これで20?

  • 55二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:44:36

    【名前】逢魔 愛裏(おうま めりい)
    【魔法少女名】ナイトメア⭐︎メリィ

    【変身前・変身後の外見】桃色髪のゆるふわ中学生
    隠している訳ではないが、希少な男性の魔法少女
    VRゴーグルをしたゴスロリ人形少女に変身する

    【年齢】14歳

    【趣味/魔法少女としての日課】魔法少女アニメ鑑賞

    【好きなもの】かわいくってSNS映えすること⭐️
    
【嫌いなもの】アンチ👎

    【性格】有名インフルエンサーで自己顕示欲の化身。魔法少女活動の際はゴリゴリにキャラを作っている。

    【得意な魔法】ネットの海にダイブできるよ

    【魔法少女になったきっかけ】友達と比べて地味な自分がコンプレックスで

    【詳細】情報体となりインターネットの電脳空間に侵入できる。電話をはじめネット上のあらゆるやり取りはメリィに筒抜け。
    
【備考】自称一軍の魔法少女オタクなので、ほぼ全ての少女を一方的に認知している

    (何度も改稿してすみません…!)

  • 56二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:44:39

    【名前】麦
    【魔法少女名】ヒートハウンド
    【変身前・変身後の外見】普通のゴールデンレトリバー/犬耳尻尾の少女、毛の色は変身前と同じ。魔法少女っぽいドレスを着ている
    【年齢】9
    【趣味/魔法少女としての日課】ご主人様との散歩
    【好きなもの】ご主人様、ご主人様と過ごす時間
    【嫌いなもの】ご主人様を狙う悪いやつ、豚
    【性格】まさに忠犬って感じ、飼い主のためならなんでもする
    関係ないところでも結構きっちりしてる
    【得意な魔法】体を炎に変える魔法。わかりやすく言えばメラメラの実
    燃費と出力がイカれてるくらい優秀
    【魔法少女になったきっかけ】命を狙われたご主人様を守るために
    【詳細】忠犬で騎士な魔法少女
    犬らしく鼻がよくきいたり、戦闘時に四足歩行で人間じゃ出来ない動きをしたり噛みつきが強かったりする
    【備考】ご主人様は別に悪い人じゃない、最初狙われてたのは相手がただの危険人物だっただけ

  • 57二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:52:54

    【名前】和妻 颯葵(わずま さつき)
    【魔法少女名】トリックスター
    【変身前・変身後の外見】みどり髪ポニテ黒スーツ/黒のタキシードに白のフリル付きドレスシャツ
    下半身はレオタードに網タイツ
    サイハイブーツ
    【年齢】22
    【趣味/魔法少女としての日課】マジック研究/デスクワーク
    【好きなもの】映画鑑賞 マジック
    【嫌いなもの】上司
    【性格】慎重かつ内省的な性格。生への執着が凄まじく、用意周到でどんな不測の事態にも対処出来るよう準備と対策に余念がない
    【得意な魔法】触れた物体を透明にして認識させなくする能力
    もちろん自身も透明にして認識させなくできる
    【魔法少女になったきっかけ】魔法の国からスカウト
    【備考】魔法の国の魔法省の役人

  • 58二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:57:03

    序盤からちょくちょく魔法の国の概念が出てくるけどやはり黒幕なんだろうか

  • 59二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:57:41

    【名前】大川羽蘇
    【変身前・変身後の外見】
    変身前は濃い青髪の赤目のギザ歯
    変身後は灰色髪の赤目のギザ歯とオオカワウソに酷似した耳と尻尾が生える
    【年齢】15
    【趣味/魔法少女としての日課】
    探索!/探索!
    【好きなもの】たのしいー!こととたべること!
    【嫌いなもの】つまらないもの
    【性格】普段はダウナー系が探索時は眼光が光り笑い声を挙げて死地に行く狂人であり攻略ガチ勢
    【得意な魔法】制限なく一瞬でなんでもふやせるよ!勿論自分もふやせるよ!
    【魔法少女になったきっかけ】さあ?
    【詳細】装備や物資を柔然に整え常に3人組でフォーメーション誰か死んだら一人が撤退もう一人が殿をするしかもセーフルームにも自分を置いている徹底振りそしてそれを生かしたゾンビアタックが出来る
    【備考】あにまん市に悪意と殺意に満ちた怪奇現象が発生するマンションの中を探索している。何が起きても怖気づかず、むしろ「ハハハハハ!」と大声で笑いながら探索を続けている。自分以外に仲間意識が無く人を騙すし非常時なら人を食う事を躊躇がない何故なら探索するためだからだ!誰が死のうが関係ない!

  • 60二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 17:59:45

    【名前】木羽マミ
    【魔法少女名】ビリーバー
    【変身前・変身後の外見】黒髪ロングヘアで眼力の強い長身少女/頭に大きな円盤状の帽子を被り、謎の機械のついた衣装を着用する。
    【年齢】15
    【趣味/魔法少女としての日課】超常現象について調べる
    【好きなもの】不可思議なこと
    【嫌いなもの】常識で物事を判断する人
    【性格】幼い頃から超常現象に興味を持ち、暇さえあればオカルトやUFOなどの奇妙な事柄について調査している変人。自分には超能力があると自称している。
    【得意な魔法】『未来が見えるよ』
    【魔法少女になったきっかけ】いつものごとくオカルト系の情報を収集中に魔法少女になれる方法が書かれたサイトを発見し、疑いもなく実行したせい(本人は超能力が覚醒した結果だと勘違いしている)。
    【詳細】あにまん市立第二中学校の生徒会長にして超常現象調査部の唯一の部員にして部長。これでも地頭は良いほうだがその知性は全てオカルトに向けられている。
    【備考】魔法少女である自覚がない珍しいタイプの魔法少女。デスゲームに巻き込まれたこともアンドロメダ星人の陰謀だと思い込んでいる。

  • 61二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:04:12

    【名前】桐生ヨシネ
    【魔法少女名】バーストハート
    【性別】女性
    【外見(人間時)】デコ出し濡羽色長髪(多少アホ毛あり)、大人びた顔つき。高校2年生ぐらい。
    【趣味】読書(自分のペースで読めるので)。また、趣味ではないが特技として一子相伝の特殊な武術を修めている。この武術は鍛錬により呼吸や心拍を自由自在に操り人間離れした身体能力を発揮し戦うもので、天才児であった彼女は若干15歳にして奥義も含めた全技術をマスターした
    【好きなもの】おかかのおにぎり(鍛錬中の差し入れで食べたことがきっかけで好物になった)、指図されない自由さ、不条理文学
    【嫌いなもの】両親、道場、心臓の病、その他自分を束縛するもの全般、「運命」という言葉
    【性格】不羈奔放のネコチャン気質。とにかく自由。でもよく見るとなんだか過去に縛られてるような…?
    【衣装(魔法少女時)】ねこみみしっぽの魔法少女。カラーリングは黒系のエナメル素材が多く、その次に金色が多い。あとは差し色程度に赤とかピンクとか。
    髪型もおかっぱで、金と黒の縞々もあいまってエジプトっぽさが印象的だが、見ようによっては虎柄にも見える。おでこに輝くハート型の宝石、そして金色に輝く首輪のような飾りがチャームポイントだぞ
    まあ要するにエジプト+猫+魔法少女って感じだ!
    【得意魔法】心魔法:ドキドキを共有するよ
    【詳細】自分と誰かとで心臓の鼓動を強制的に同期させる魔法。基準はどちらに合わせてもよい。バフ、デバフ、道連れなんでもアリだ。
    普通なら蘇生か道連れ程度にしか使えないハズレ魔法のためか、人数指定や範囲指定はかなり緩い。鼓動を操る相伝武術と併用することで高いポテンシャルを発揮できる…かも?
    【備考】一子相伝の武術の跡継ぎとして、半ば放任状態の不出来な姉よりも期待をかけられていた。しかし当の本人は過剰な期待に嫌気が差しており、両親に愛想を尽かしてもらうため、そして前々からその“自由さ”を妬んでいたこともあり、姉を半ば事故のような形で崖から突き落とす。だが、姉が行方不明となった後も両親の反応は何一つ変わらなかった。
    なお、彼女は気づいていないことだがいつもおにぎりを差し入れてくれていたのはその姉だった。

  • 62二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:05:10

    【名前】ミア(本名ではない)
    【魔法少女名】プア
    【変身前・変身後の外見】ギリギリ服の程をなしているボロ布/ボロ布でつぎはぎのドレス
    【年齢】17
    【趣味/魔法少女としての日課】ゴミ漁り、化学の勉強/勉強して得た知識を使っての魔法の練習
    【好きなもの】いい人、
    【嫌いなもの】外道、性行為、香水
    【性格】性格は暗めだが絶望のうちにあっても決して諦めない強い心を持っている。
    【得意な魔法】化学物質生成魔法 治癒薬から毒薬、ドラッグ、危険物まで様々なものを生成できる
    【魔法少女になったきっかけ】元々ある魔法少女が違法に経営していた娼館で非人道的な扱いで働かされていたが毒をもって殺して力を奪い逃げ去った。
    【詳細】本名は娼館の魔法少女に取られてしまっており、自分でも思い出せない。今名乗っている名前は自分を匿ってくれた優しい一般人からつけてもらった。
    【備考】元々薬漬けにされていたので現在薬を抜こうと頑張っている

  • 63二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:05:12

    倫理観死んだ子が多すぎて比較的まともなメンバーの心労がヤバそう

  • 64二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:05:22

    【名前】桐崎 香澄
    【魔法少女名】クレアボヤンス
    【変身前・変身後の外見】眼鏡 身長180cm 痩せぎす/ゆったりとしたローブ 目元を隠すアイマスク 水晶玉の埋め込まれた魔法の杖
    【年齢】17
    【趣味/魔法少女としての日課】魔法を使って他の魔法少女の生活を覗き見する これは純粋に趣味としてと相手の弱みを握ったり行動パターンを把握するためでもある
    【好きなもの】カレー 綺麗な人
    【嫌いなもの】暴力 性格が悪い奴
    【性格】臆病 気が弱い 追い詰められると爆発するタイプ
    【得意な魔法】千里眼 市内の事ならだいたい何でも知れる 魔法少女も隠蔽系の魔法の使い手以外なら殆ど把握している
    【魔法少女になったきっかけ】15歳の誕生日に親から貰った不思議な指輪をつけたら魔法を使えるようになっていた
    【詳細】正面から戦ったらとても生き残れる気がしないので他の魔法少女に情報を与えて強い奴どうしで潰し合わせて漁夫の利を得るつもり
    【備考】運動神経がとても悪い 両性愛者である

  • 65二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:06:18

    既に二十六人いますね…
    これは今日中に揃いそうだ

  • 66二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:13:54

    名前 岸村 文華
    【魔法少女名】パラサイトドール
    【年齢】???
    【好きな物】支配、蹂躙、権力
    【嫌いな物】服従、貧困
    【性格】自己中かつ支配的、サディスト
    【得意な魔法】生命体であれば無制限に何でも操る事が出来る
    【魔法少女になったきっかけ】生まれつき魔法は使える
    【詳細】この物語における黒幕であり運営も彼女の意向に沿って動いているため如何なる場合でも彼女の優位にゲームが進められる、彼女を倒さないとゲームは終わらない
    【備考】この世で最も権力がある一族の末っ子である

  • 67二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:16:54

    このレスは削除されています

  • 68二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:18:01

    【名前】玉柳 水華(たまやぎ みずか)
    【魔法少女名】アレヰ・スタア

    【変身前・変身後の外見】セミロングの銀髪をした学生/真っ白なローブとスカート、所々に水色の宝石の装飾があるが、首、足首、手首にのみ小さいが真っ黒な枷が付けられている

    【年齢】17

    【趣味/魔法少女としての日課】学校を中心とした周辺地域のパトロール

    【好きなもの】暖かいご飯、特に和食は大好き
    
【嫌いなもの】強引で傲慢な人間、何もできない自分自身

    【性格】基本的に真面目で委員長気質、それから老若男女問わず他人に対して少し甘いところもある。しかし少々自己嫌悪に陥ってしまいやすく、周囲のいろいろな物事を自分の責任だと感じて気を沈めてしまう。早い話曇りやすい。

    【得意な魔法】事象の再現。自身が経験した・肉眼で確認した事象であれば、魔力が許す限りであれば、それが魔法であろうが物理的な現象であろうが、もしくは概念的な事象でさえも、例外なくその場で再現することができる。例えば『倒壊した建物の一部が落ちてくる』という事象を一度目にしたことがあれば、その場に倒壊した建物の一部を落とすことができる。
    ただしあくまで“自分自身が”経験した・見たことでなければ再現できないため、例えばスマホで隕石が落ちてくる動画を見たからといって隕石をその場に落とすようなことはできない。
    また再現が終了すると、再現のために発現した物体はそのまま光の粒子となって消えていく。

    【魔法少女になったきっかけ】ある時自分の学校でいじめが起こっていることが発覚し、いじめられっ子を助けようとするも状況を全く変えられない自分に対して自己嫌悪に陥っていた所、それを見かねた妖精が魔法の力を授けてくれた。
    【詳細】生真面目だが他人に甘い魔法少女。学校では風紀委員として活動しているが、悪化していく自分の周囲の状況と何もできない自分自身をなんとか変えようと奮闘している。ちなみに銀髪は地毛らしい。
    
【備考】一度落ち込んでしまうとしばらく元に戻れなくなってしまうが、誰かが助けを求めていればそれでもその人の側へ駆けつける。

  • 69二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:21:35

    >>66

    【変身前の外見】どこにでもいそうなちょいギャル大学生っぽい雰囲気

    【変身後の外見】鱗に艶のある黒い西洋のドラゴン

  • 70二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:24:05

    【名前】裁原 編
    【魔法少女名】パペッタン
    【変身前・変身後の外見】灰色の髪、眠たげに細められた目、ダボっとした服装、デフォルメされたドラゴンのぬいぐるみを常に持っている。変身後はぬいぐるみが鎧をつける。
    【年齢】9
    【趣味/魔法少女としての日課】にんぎょう作り
    【好きなもの】物の扱いが丁寧な人、お父さん、お母さん、友人
    【嫌いなもの】カビ、物の扱いが荒っぽい人
    【性格】穏やかでのんびりした性格
    【得意な魔法】人型の操作
    【魔法少女になったきっかけ】造られた時から
    【詳細】大抵は自作の人形を用いるが、大雑把に人型をしていれば操れる。
    【備考】本体は縫いぐるみ、力尽きた魔法少女が最期の力で作り出した物であり、その魔法少女を演じ続けている。

  • 71二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:24:05

    【名前】陣内 葉月(じんない はづき)
    【魔法少女名】ブラックブレイド
    【変身前・変身後の外見】黒髪ポニーテール。私服は作務衣を好む。魔法少女装束は着物を模したレオタード
    【年齢】15歳
    【趣味/魔法少女としての日課】剣術修行、甘いものを食べること/人助け
    【好きなもの】剣術、甘いもの
    【嫌いなもの】悪人、人を見捨てること
    【性格】生真面目だが、芯に熱い心を宿す
    【得意な魔法】『なんでも斬れる』
    本当になんでも『斬ってしまう』。自らに向けられた魔法も切断することで防御が可能。斬撃を飛ばすことで遠距離にも立ち回れる。
    ただし、本人が殺し合いはしたことがないし、殺すつもりも無いで現状は扱いきれていない
    【魔法少女になったきっかけ】つい最近、怪異に立ち向かったらその資格を得た。
    【詳細】とある剣術道場の跡取り娘。今は高校1年生。厳しくも優しく躾けられて来たためか、古風で生真面目な口調。
    バトルロワイアルを止めたいと考えている
    【備考】実戦経験はほとんど無いが、剣術の腕は凄まじく試合は無敗

  • 72二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:24:13

    >>66

    個人で黒幕まで決めちゃうのはどうなんだ?

    運営側の部下ならいても良さそうだけど

  • 73二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:26:23

    これ、今日の深夜には60人とかになってそうだしもう少し早く切っても良いんじゃないですかね

  • 74二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:26:26

    これで全員集まったかな?

  • 75二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:28:26

    一旦止めてスレ主待った方ええかな

  • 76二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:28:40

    【名前】蜂矢 恋蜜(ハチヤ コミツ)
    【魔法少女名】ハニーハント

    【変身前・変身後の外見】制服の下に水着を着た桃髪のふわふわギャル
    ホッケーマスクと巨大チェーンソーを装備している

    【年齢】15歳

    【趣味/魔法少女としての日課】
パトロール
    【好きなもの】ホラー映画

    【嫌いなもの】性的なこと

    【性格】痴女のような服装に反して意外と初心

    【得意な魔法】えっちなのは許さないよ
    
【魔法少女になったきっかけ】初恋の相手にアピールするため

    【詳細】性的なもの(恋蜜がえっちだと感じたもの含む)に対して即死級の攻撃力を得る

    【備考】デスゲームに巻き込まれた初恋の人を生存させたい

  • 77大川羽蘇の人24/02/01(木) 18:29:04

    そう言えば何人増やしているか自分で決めた方が良か?それともスレ主が決めるのか?

  • 78二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:29:40

    申し訳ない…うっかり31人目投げてしまったんだが消した方が良いかな?

    >>76

  • 79二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:31:00

    大丈夫じゃない?

  • 80二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:31:33

    何かの間違いで31人目のイレギュラーとかになるかもしれない…

  • 81◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:37:06

    >>78

    まったく問題ありません、むしろ投稿ありがとうございます~!

  • 82◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:37:50

    >>77

    どちらでも大丈夫です……!


    私が決める場合はダイスで決めると思います……!

  • 83二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:39:10

    魔法を全部このままの設定で採用すると
    塩試合量産するだけになりそう…
    魔法使用回数設けるなり何かしらのナーフは必要だよな

  • 84二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:39:50

    初っ端から大盛況すぎてワイ困惑
    今来たけどこれから投げるのは控えたほうがええか……?

  • 85二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:40:38

    まあ色々ナーフは入るでしょ
    て言うか初動で半分くらい死ぬらしいし何が起きるんだよ

  • 86二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:40:50

    パワーバランス的に魔力の設定が重要になってきそうだな…

  • 87大川羽蘇の人24/02/01(木) 18:40:54

    >>82

    スレ主に任せますが最低でも4人ぐらい欲しいです

  • 88二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:41:37

    魔法少女スレあるある
    最初から大盛況

  • 89◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:43:00

    >>84

    最初に30人来た後その日の24時まで受け付けると決めたので、今日の24時までは大丈夫ですよ~!

  • 90大川羽蘇の人24/02/01(木) 18:43:37

    >>87

    後はアイテムの持ち込みとかあります?出来れば人数の装備かバールを持ち込みたいですけど?

  • 91◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:49:32

    >>83

    >>85

    >>86


    個人的には「聖杯戦争」くらいの規模感で考えているので、魔力残量を意識しつつ戦ってほしいですね


    後は

    『あんまり強すぎると主催による制限魔法でナーフされる』

    『強いことがバレると徒党を組まれて袋叩き』

    『強制的に変身解除イベントを作る』

    などでしょうか……?


    色々試行錯誤しながら本編を進めていきます

  • 92◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:50:31

    >>90

    アイテムは自由に持ち込みOKです


    また本編で新たなアイテムを獲得できるイベントを作ろうかなとも考えています

  • 93二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:52:41

    強い敵へのレイドバトルも魔法少女スレあるあるだからな…かなり楽しみになってきた

  • 94二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:53:21

    とりあえず

    1.桐ヶ谷 裂華/???(16)
    2.星月 夜/アルセーヌ(14?)
    3.ジェシカ・ロドリゲス/バルバロイ(15)
    4.妃咲 希/ティターニア(27)
    5.清原 稞美/ウェンディゴ(17)
    6.薬師院 怜那/ミョルニル(19)
    7.夜祖神 髑髏/ドレッドノート(16)
    8.刈屋 伊織/ミストアイ(14)
    9.轟 猫耳/ネコサンダー(17)
    10.松崎 新一郎/ハートプリンセス(32)
    11.ナサリーブラウン/???(32)
    12.冨島千秋/???(17)
    13.ナターリヤ・ミシェンコフ/???(18)
    14.マク=ハク/ノーブル・サヴェージ
    15.天城 千郷/???(14)

  • 95二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:53:40

    16.汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ(10)
    17.犬上 沙美/ハスキーロア(9)
    18.王 龍明/ブレイズドラゴン(26)
    19.逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ(14)
    20.麦/ヒートハウンド(9)
    21.和妻 颯葵/トリックスター(22)
    22.大川 羽蘇/???(15)
    23.木羽 マミ/ビリーバー(15)
    24.桐生 ヨシネ/バーストハート(??)
    25.ミア/プア(17)
    26.桐崎 香澄/クレアボヤンス(17)
    27.岸村 文華/パラサイトドール(??)
    28.玉柳 水華/アレヰ・スタア(17)
    29.裁原 編/パペッタン(9)
    30.陣内 葉月/ブラックブレイド(15)
    31.蜂矢 恋蜜/ハニーハント(15)

  • 96二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:54:35

    今までのまとめ
    まだ増えると思われる

  • 97大川羽蘇の人24/02/01(木) 18:55:28

    あっ魔法少女名決めて無かったわ…オオカワウソでお願いします

  • 98◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:55:57

    後ほど詳しく説明しますが、登場する度に生存ダイスを振ってもらい、『10以下ならその話で確定死亡』、『90以上なら確定で生存』します。

    なのでダイスの出目次第では終盤まで全員生存している可能性もありますし、登場即死亡が続いて序盤でゲームセットの可能性もあります

    「なんかみんな死んだ……」となる可能性があることはご了承いただけると幸いです

  • 99二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:56:48

    前回のデスゲームの時と同じやね
    割と序盤からポンポン死んでいくんだよなこれ…

  • 100二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:57:38

    そういえば設定で黒幕の子いるけどそれは大丈夫なの?

  • 101二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:58:17

    前スレの話して良いのか分からないけど最強格が3/4序盤退場した時は驚きましたね
    戦わずして死んだ子もいたし

  • 102大川羽蘇の人24/02/01(木) 18:58:45

    こわー予備(自分)を作りまくらないと

  • 103◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 18:59:53

    >>94

    >>95


    ありがとうございます、助かります……!


    24時までは締め切らないのでどしどし応募お待ちしています~

  • 104二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:00:00

    >>100

    後から設定は決めていくらしいし大丈夫でしょ

    むしろ誰が黒幕か探る推理展開も楽しめるし

  • 105桐生ヨシネの作者です24/02/01(木) 19:00:12

    ごめんなさい今見直したらフォーマット間違えてたみたいです!
    いろいろ足りないところもあったので差し替えOKなら↓のキャラデータでお願いします!(内容はそう変わらないので61はのちほど削除します)

  • 106桐生ヨシネの作者です24/02/01(木) 19:00:27

    >>61

    【名前】桐生ヨシネ

    【魔法少女名】バーストハート

    【変身前・変身後の外見】変身前:デコ出し濡羽色長髪(多少アホ毛あり)、大人びた顔つき/変身後:ねこみみしっぽでエジプト風衣装。カラーリングは黒系のエナメル素材が多く、その次に金色が多い。差し色は赤やピンク。胸元に輝く赤いハート型の宝石、そして金色に輝く首輪のような飾りがチャームポイントだぞ(衣装をエジプト風にしたキュアブラックをイメージしてもらえるとたぶんわかりやすい)

    【年齢】高校2年生(16〜17歳)

    【趣味/魔法少女としての日課】読書(自分のペースで読めるので)。また、趣味ではないが特技として一子相伝の特殊な武術を修めている。この武術は鍛錬により呼吸や心拍を自由自在に操り人間離れした身体能力を発揮して戦うもので、天才児であった彼女は若干15歳にして奥義も含めた全技術をマスターした

    【好きなもの】おかかのおにぎり(道場の差し入れ)、指図されない自由さ、不条理文学

    【嫌いなもの】両親、道場、心臓の病、その他自分を束縛するもの全般、「運命」という言葉

    【性格】不羈奔放のネコチャン気質。とにかく自由。でもよく見るとなんだか過去に縛られてるような気も…?

    【得意な魔法】心魔法:ドキドキを共有するよ

    自分と誰かとで心臓の鼓動を強制的に同期させる魔法。基準はどちらに合わせてもよい。普通なら蘇生か道連れぐらいにしか使えないハズレ魔法のためか、人数指定や範囲指定はおそらくかなり緩め。鼓動を操る相伝武術と併用することで高いポテンシャルを発揮できる…かも?

    【魔法少女になったきっかけ】魔法少女になったきっかけ自体は不明だが、両親が謎の怪死を遂げた時期と重なることだけは判明している

    【詳細】天才児だった彼女は、不出来で半ば放任状態だった姉とは裏腹に一子相伝の武術の跡継ぎとして大きな期待をかけられていた。しかし当の本人は過剰な期待に嫌気が差しており、両親に愛想を尽かしてもらうため、そして前々から姉の“自由さ”を妬んでいたこともあり、姉を半ば事故のような形で崖から突き落としてしまう。

    だが、姉が行方不明となった後も両親の反応は何一つ変わらなかった…少なくとも、彼女はそう記憶している。

    【備考】なお、彼女は気づいていないがおにぎりを握って道場に差し入れていたのはその姉だった

  • 107二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:01:27

    >>100

    爆弾卿枠だと思われる

  • 108二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:03:00

    設定もテコ入れする必要ありそうね


    >>39の魔法少女スレ恒例TS妊婦好きの案とか絶対そのまま出せないでしょ

    毎度毎度よく懲りずにだせるなあ

  • 109二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:03:29

    前スレ知らないんだが名前だけでも教えて欲しい

  • 110二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:04:08

    前作でも運営と繋がってた子が普通に脱落してたしねぇ…
    むしろ運営側にいる方が最終生存率低いまである

  • 111二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:04:52

    >>109

    https://bbs.animanch.com/board/1712644/

    3ヶ月ほど前までやってたオリキャラでバトロワする奴

  • 112二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:06:29

    前作バトロワスレ、マジの名作だから読んで欲しい

  • 113二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:06:36

    【名前】逝凪 素鈴(いくなぐ すすず)
    【魔法少女名】ワンフロムアウター
    【変身前・変身後の外見】変身前は普通の茶髪ポニテの少女
    変身後は星空のような美しいドレスに身を包む。ドレスから影ようなものが滴ったりしてるが、濡れてたりはしない
    【年齢】15
    【趣味/魔法少女としての日課】人助け
    【好きなもの】もふもふのかわいい動物
    【嫌いなもの】生玉ねぎ、わさび
    【性格】明るく元気で優しい 普通の子なのでしっかり精神にダメージが入るけど割とすぐ復活する形状記憶メンタル
    【得意な魔法】使い魔召喚
    用途に応じて様々な使い魔を召喚できる
    見た目は触手生物だったり液状だったりと総じて自由な感じ
    契約した生き物を使い魔に変えることも可能
    というかこっちが本来の使い方
    【魔法少女になったきっかけ】デパートで魔法少女同士の戦いに巻き込まれて死にかけた時に魔法少女になるなら治すと言われたから
    【詳細】誰に聞けど普通な子で、特別秀でたスペックは持たない
    強いて言えば得意魔法や精神の再生力くらい
    魔法関係なくドレスから滴る影のような液体を操れる、判定は特殊装備
    【備考】実は名前が似てるとある邪神の分身体で、形状記憶メンタルなのはそのせい
    人間の人生を楽しみたいらしいので手出しはしない
    ちなみに使い魔は本来なら契約した相手しか召喚出来ない筈、つまりあの自由な見た目の子たちは…
    性能は正規手順の使い魔より劣る弱体化がかかってるのでセーフ(邪神の言い訳)
    魔法少女云々には全く関与していない

  • 114◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 19:07:20

    【岸村 文華/パラサイトドール】に関しては暫定黒幕ということで

    彼女が本当に黒幕になれるのかは彼女のダイス次第ですね……!

    後、作成者様に確認したいんですけど、彼女は
    【黒幕でありながら身分を偽りゲーム参加しているのか】
    【主催側としてゲームには直接参加せず、君臨するのか】

    どちらが良いとか御座いますでしょうか……?

    無ければその辺もダイスで決めようかなとは思うんですけど

  • 115二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:07:38

    前スレの時は考案のキャラが突然ルイズコピペ初めて笑った

  • 116二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:07:47

    >>108

    自分も不安はあるけどこのスレ主なら多分なんとかしてくれると思うな

  • 117二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:09:26

    どんなめちゃくちゃに見える設定でもしっかり話に織り込んでなんなら伏線として回収しちゃうからなここの主…
    前作バトロワ読んでたけどほんとすごいよ 魔法少女スレも楽しみにしてる

  • 118◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 19:11:53

    >>108


    なるべく設定にはテコ入れせずに整合性取っていきたいですけどね……、私の実力でどこまでそれが出来るのかは分かりませんが(汗)


    【松崎 新一郎/ハートプリンセス】に関しても一人はこういう枠がいてもいいと思うので採用するつもりです


    ただ、エロ系の企画ではないので、その辺りの期待は叶えられないかもしれませんが……

  • 119二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:15:31

    まだ募集okですよね
    【名前】栗田 柿子
    【魔法少女名】ジャスティスファイア
    【変身前の外見】日焼けした黒髪ショートのボーイッシュ系で細マッチョ
    【変身後の外見】メカメカしく赤いシェパード犬
    【年齢】10(自称)
    【趣味】特撮観賞 ヒーローフィギュア集め ボランティア
    【好きな事】正義 慈善事業
    【嫌いな事】悪 無秩序
    【得意な魔法】炎やマグマを自在に操る
    【魔法少女になったきっかけ】実はアメリカのFBIからデスゲームの運営を摘発するために送られた特殊部隊であり魔法はこれまでの魔法少女の遺伝子データを元に再現された
    【詳細】彼女が集めたデータは全て日米の機関に送られており全てのデータを集めるとデスゲームそのものが米軍の軍事作戦により強制終了となる 非常に童顔で身長も低い為今回の任務に抜擢された
    【備考】デスゲーム運営サイドは彼女がFBI捜査官であることに気付いていない

  • 120パラサイトドールを考えた人24/02/01(木) 19:16:42

    >>114

    能力強すぎるし参加せずにモニター前で君臨してるって事でお願いします

  • 121二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:18:21

    準備しないと慌てて死ぬ
    準備してても死ぬ時は死ぬ

  • 122二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:22:22

    一見最弱に見えるキャラもジョーカーになったりする世界だからな…最後までどうなるか分からないんだ

  • 123二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:24:04

    いやぁ46cm砲は強力でしたね…(前スレ)

  • 124二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:32:20

    >>35

    ちょっとだけ画像です


    刈屋伊織(変身前イメージ)


    ※使用ツール

    https://picrew.me/ja/image_maker/1394187

  • 125二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:50:38

    運営側の子です

    【名前】詳細不明
    【魔法少女名】パンデモニカ
    
【変身前・変身後の外見】黒山羊の角と蹄の女悪魔
    漆黒の肌には黄金の魔法陣が刻まれている

    【年齢】???
    
【趣味/魔法少女としての日課】新人魔法少女のスカウト

    【好きなもの】面白い人間

    【嫌いなもの】思い通りにいかないこと
    
【性格】刹那的快楽主義者だが老獪

    【得意な魔法】地獄の悪魔と友達になれるよ
    
【魔法少女になったきっかけ】元々は主催側に属する悪魔のひとり。今期デスゲームの異変をいち早く感じ取り、恙無く運営を行うため人間に受肉。魔法少女として地上に降り立った。
    
【詳細】魔法の本を開き、中から13種類の悪魔を召喚できる。何が出るかは開いてのお楽しみ。
    
【備考】運営として公式に動く際はヤギのぬいぐるみに似たマスコットの姿をとる

  • 126二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:58:03

    このレスは削除されています

  • 127二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 19:58:58

    参加できなかったけどまだ募集受け付け中とのことなので供養がてら
    【名前】姚 莉鈴(ヤオ リーリン)
    【魔法少女の名前】ハイエンド
    【変身前・変身後の外見】竜胆色の髪のミディアムボブ雙襟の赤いチャイナドレスに黒のカンフーパンツ背には双手剣を背負い、棍を携えている
    変身前と変わらす
    【年齢】18
    【趣味/魔法少女としての日課】鍛錬
    【好きなもの】師匠と鍛錬
    【嫌いなもの】なし
    【性格】冷静沈着で寡黙
    多くの修羅場を潜り抜けてきたため強固な精神力を持っている
    【得意な魔法】身体能力強化
    【魔法少女になったきっかけ】師匠による推薦で
    【詳細】中国や台湾、香港で広く名を馳せた凄腕の職業凶手
    武術の達人である師匠から教わった八極拳、劈掛掌、北派蟷螂拳、太極拳、形意拳、八卦掌、洪拳などを操るが、我流混じりも多い
    【備考】赤子の頃親に捨てられ生死の境を彷徨っていたとき師匠に拾われた
    武術の師匠であると同時に育ての親でもある
    当然ながら師匠も魔法少女

  • 128二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:13:22

    ええいままよ

    【名前】佐々利 こぼね
    【魔法少女名】クリックベイト
    【変身前・変身後の外見】白髪ロングで長身、サンバイザーがトレードマークの褐色少女
    /+髪に青のインナーカラーが入り、サンバイザーは中世の兜を模した金属製バイザーに変化
    オーソドックスな魔法少女衣装の上から白のレザーコートを羽織った姿
    【年齢】18歳
    【趣味/魔法少女としての日課】釣り/シンプルに人助け
    【好きなもの】焼き魚、アウトドア
    【嫌いなもの】煮魚、デリカシーのない人
    【性格】思慮深いが故の心配性。敵意を感じると過剰防衛に出る節がある。
    【得意な魔法】『悪いものばかり釣り上げるよ』
    専用の釣り道具一式を生成する魔法。
    ルアーは辺りの"不幸なもの"に反応し、それが概念的なものであっても
    一本釣りのように引き寄せることができる。
    (例:トラック、落雷、敵魔法少女、etc…)
    【魔法少女になったきっかけ】5年前、車に轢かれそうになっている子供を助けようとして覚醒。
    固有魔法で子供は救われたが、釣り上げた車はそのままの速度で父親の方へ突っ込んだ。
    叶うならもう一度父に会って謝りたいと思っている。
    【詳細】ボーイッシュな僕っ娘口調
    【備考】常人離れしたスタミナが自慢。並の喧嘩程度なら息切れ一つしない

  • 129二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:21:16

    このレスは削除されています

  • 130二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:22:20

    何度もすみません
    暫定ですが能力被りなどを避ける為お役立てください

    1.桐ヶ谷 裂華/???(16)
    【なんでも武器に変えられるよ】
    2.星月 夜/アルセーヌ(14?)
    【千の貌を切り替えて使うよ】
    3.ジェシカ・ロドリゲス/バルバロイ(15)
    【体を自在に鍛えられるよ】
    4.妃咲 希/ティターニア(27)
    【魔法の大剣からビームが撃てるよ】
    5.清原 稞美/ウェンディゴ(17)
    【友達をあの世に連れて行くよ】
    6.薬師院 怜那/ミョルニル(19)
    【怪我の治りがすごく早いよ】
    7.夜祖神 髑髏/ドレッドノート(16)
    【もう何も怖くないよ】
    8.刈屋 伊織/ミストアイ(14)
    【ステッキの長さを自由に変えられるよ】
    9.轟 猫耳/ネコサンダー(17)
    【雷ネコに変身できるよ】
    10.松崎 新一郎/ハートプリンセス(32)
    【どんな場所にも旅行に行けるよ】

  • 131二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:22:40

    11.ナサリーブラウン/???(32)
    【どんなものでも透けて見えるよ】
    12.冨島千秋/???(17)
    【体を砂に変えられるよ】
    13.ナターリヤ・ミシェンコフ/???(18)
    【触れたものを凍らせるよ】
    14.マク=ハク/ノーブル・サヴェージ
    【自然の力を借りて戦うよ】
    15.天城 千郷/???(14)
    【魔力を溜め込んでおけるよ】
    16.汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ(10)
    【シャボン玉に相手を閉じ込めるよ】
    17.犬上 沙美/ハスキーロア(9)
    【お姉ちゃんの力を借りられるよ】
    18.王 龍明/ブレイズドラゴン(26)
    【相手に気を使えるよ】
    19.逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ(14)
    【ネットの海にダイブできるよ】
    20.麦/ヒートハウンド(9)
    【体を炎に変えられるよ】

  • 132二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:23:23

    21.和妻 颯葵/トリックスター(22)
    【触ったものが見えなくなるよ】
    22.大川 羽蘇/オオカワウソ(15)
    【ありとあらゆるものを増やせるよ】
    23.木羽 マミ/ビリーバー(15)
    【未来が見えるよ】
    24.桐生 ヨシネ/バーストハート(??)
    【ドキドキを共有するよ】
    25.ミア/プア(17)
    【お薬を操って戦うよ】
    26.桐崎 香澄/クレアボヤンス(17)
    【どこにいようと見つけられるよ】
    27.岸村 文華/パラサイトドール(??)
    【生きとし生けるものを操れるよ】
    28.玉柳 水華/アレヰ・スタア(17)
    【思い出を再現できるよ】
    29.裁原 編/パペッタン(9)
    【お人形さんと一緒に戦うよ】
    30.陣内 葉月/ブラックブレイド(15)
    【どんなものでもぶった斬るよ】

  • 133二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:23:44

    このレスは削除されています

  • 134二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:25:41

    31.蜂矢 恋蜜/ハニーハント(15)
    【えっちなのは許さないよ】
    32. 逝凪 素鈴/ワンフロムアウター(15)
    【お友達を呼んで戦うよ】
    33. 栗田 柿子/ジャスティスファイア(10)
    【炎とマグマを操るよ】
    34.詳細不明/パンデモニカ(??)
    【地獄の悪魔と友達になれるよ】
    35. 姚 莉鈴/ハイエンド(18)
    【ありとあらゆる武術を操るよ】
    36. 佐々利 こぼね/クリックベイト(18)
    【悪いものばかり釣り上げるよ】

  • 135二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:57:51

    現状物理的に強そうなのはエクスカリバーできるティターニアと宿儺みのあるブラックブレイドあたりだよね
    概念的にずば抜けてるのはウェンディゴかな…死を操るのは最悪即死すらありえるし…
    他にも条件次第でかなり化けそうな魔法がたくさんあるな

  • 136二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:09:08

    名前】若麻績 裁華(わかおみ さいか)
    【魔法少女名】オートクチュール
    【変身前・変身後の外見】
    変身前:黒髪、腰ほどの長さの三つ編みポニテ、アラン編みニットにクロップドスキニージーンズ
    変身後:今回は正統派なクラシカルメイドスタイル
    【年齢】34
    【趣味/魔法少女としての日課】仕立ての仕事
    【好きなもの】裁縫 ファッションデザイン
    【嫌いなもの】魔法少女衣装に頓着がない魔法少女
    【性格】頼まれたら断れない大のお人好し
    【得意な魔法】『魔法の縫い針と裁ちばさみで何でも縫ったり切ったり出来るよ』
    魔法の縫い針と糸で大抵のものを一瞬で縫い合わせ繋ぎ止めてしまう切れた腕や肉体、もちろん布もできれば、石など通常針が刺さらない物体も、魔力で出来た特殊な糸で縫うことができる
    巨大な裁ちばさみで挟んだ物体なら何でも切断出来る能力
    何でもスッパリと紙切れの様に切り裂いてしまう。斬られた断面は出血もしないし痛みもない
    【魔法少女になったきっかけ】魔法の国出身者には魔法少女になることが義務付けられているので
    【詳細】魔法の国で魔法少女衣装専門の仕立て屋を営んでいる
    バトロワ期間中、国上層部の依頼で裏方として戦闘でボロボロになった全ての参加者の衣装の修繕をワンオペで担当
    【備考】自身の魔法少女衣装はその日の気分や用途にあわせ毎回変えていてる

  • 137二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:09:24

    【名前】柩枢(ひつぎくるる)
    【魔法少女名】アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド
    【変身前・変身後の外見】
    黒髪ツインテールの地雷系ファッション、手首に包帯を巻いてリスカ痕を隠している。
    /白髪で自らの身体のラインが見える程に薄い布地のワンピースの様な魔法少女衣装を着込んでいる。
    【年齢】18歳
    【趣味/魔法少女としての日課】魔法少女を探す事/魔法少女を殺す事
    【好きなもの】魔法少女
    【嫌いなもの】魔法少女
    【性格】メルヘンチックな思考回路。
    幼少期の頃から魔法少女が存在していると思っていた。
    【得意な魔法】
    自らの体液を摂取した人間を魔法能力の使えない魔法少女に変える事が出来る。
    人間でも動物でも魔法少女と同じ身体能力を得る事が出来、彼女の命令に一つだけ絶対厳守で活動する。
    時間経過と共に衰えていき、意識と自我を無くし最終的に死に絶えるが、屍になっても命令が完遂されない限り動き続ける。
    魔法少女に与えても効かないので、彼女はこの能力で相手が魔法少女かどうか確認している。
    【魔法少女になったきっかけ】女子刑務所から出所した、その一か月後に魔法少女になった。
    【詳細】魔法少女になる前から自分は魔法少女と信じて疑わない幼年期を過ごす。中学生の時にペットを殺して蘇生しようとしたが復活しなかった。彼女はより強い想いで無ければ復活しないと思い、高校生の頃に両親を殺し、生徒全員を給食に毒物を混ぜて殺し、その後復活させる為に魔法を願い続けるが叶う事は無く、彼女は裁判後に女子刑務所に入れられた。そこで沢山のイジメを受け、魔法少女になれない事を知る。全ては幻想だったと想い、出所をした一か月後に魔法少女になった。全てが遅かった。念願の魔法少女になったが、実は自分が魔法少女になる前から魔法少女が存在する事実に嫉妬し、魔法少女を殺し自分一人だけが魔法少女になる事を誓う。
    【備考】最近になって体液だったらなんでも良い事に気が付いた。

  • 138二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:11:20

    【名前】らいと
    【魔法少女名】フライフィアー
    【変身前・変身後の外見】鉄の翼とジェットエンジンのある緑髪の少女/迷彩柄軍服+武装
    【年齢】13
    【趣味/魔法少女としての日課】アニメを観る
    【好きなもの】アニメ漫画ゲームなど
    【嫌いなもの】責められること
    【性格】おっとりほんわかとろけてる
    頭にお花が咲いてるように見えて実際咲いてるけどバカじゃなくむしろ賢い方
    【得意な魔法】糸を出せるよ
    【魔法少女になったきっかけ】素性をバラして解体に回すと脅されて
    【詳細】戦闘機の付喪神、機種はF-35
    元が戦闘機が故か戦うのが上手く、多数の武装や魔法を使いこなしている
    【備考】年齢は製造からではなく、付喪神化してから

  • 139二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:18:52

    自分も運営側の子作りたくなった。
    【名前】メリア スーザン(という設定 本名は既に契約で捧げてなくなっている)
    【魔法少女名】メンダシウム
    
【変身前・変身後の外見】(分身は普通の女子高生)
    【年齢】覚えてない と言うより契約上覚えれない(精神年齢は18で固定されている)
    
【趣味/魔法少女としての日課】自分の魂を憑依させた人間を使ってのおままごと どうすればこの子は苦しんでくれるかを考えながら運命や思考を誘導してる 序盤の幸せも後の絶望に繋がるんだから大好き(参加する分身の設定では読書)/悪魔の補助やこういったイベントの手伝い もし奇妙なモンスターが出てきたりしたのなら…それは知能を奪われた彼女の分身かもしれない(分身の設定では人助け)
    【好きなもの】自分の分身いじめ、自分の絶望する姿、特に幸せから突き落とされるタイプのもの(分身の設定では感謝や正義の行い)
    【嫌いなもの】上司の説教(分身は矛盾と悪)
    
【性格】サディストにしてマゾヒスト それ以外は倫理観が若干欠けてるもののわりかし常識人(設定ではおっちょこちょいだが優しい子 でも殺人への忌避感はない)
    【得意な魔法】自身の魂を割く魔法 裂いた魂はモノや生物に憑依させたり、エネルギーに変えたりできる。また裂いた魂に与える情報を制限することによって何も知らない無垢な自分や性格をコントロールできる イメージはワンピースのビッグマムの能力に近い(分身はただエネルギーを出せるだけと認識してる)
    
【魔法少女になったきっかけ】これも契約で覚えていない(分身も覚えてない)
    
【詳細】悪魔との契約して自分の全てを捧げる代わりに好きなだけ自分の分身を作って遊べるようになった。運営にお願いして自分の分身を参加させ、できるだけ苦しんでほしいなと思っている。このバトロワの雑務担当でもある。
    
【備考】他人に迷惑をかけずに自分の性癖を満たすためにアリや猫の死骸に自分を憑依させて痛めつけるようになったことが全ての始まり

  • 140◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 21:42:13

    >>120

    了解しました~!


    最初の説明役になるのかオープニングでは姿を表さないのかもオープニング書くときにダイスで決めようと思います

  • 141◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 21:43:46

    >>130

    >>131

    >>132

    >>134

    まとめありがとうございます~! わかりやすいですね~!

  • 142桐ヶ谷 裂華の人24/02/01(木) 21:46:51

    魔法少女名を決めるのを忘れる痛感のミス…ジャック・ザ・リッパーでお願いします

  • 143◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 21:48:38

    本当に今更ですが、得意魔法は原則一つでお願いします~(例外はOK)

    今のところ投稿されたキャラクターは全て汎用性がありながら一つの魔法にまとめていただいているので助かります

    仮に関連性のない二つの魔法(炎を操る魔法と氷を操る魔法)などの場合、出力において一つの魔法に勝てない制限(炎と氷を操る魔法の炎の火力は、炎単体を操る魔法に火力で勝てない)がメタ的に課されるかもしれないことをご了承いただけると幸いです

  • 144メリアスーザンの人24/02/01(木) 21:52:42

    やっべ、これ忘れてた
    
【変身前・変身後の外見】体に奇妙な紋が彫られており、どちらかと言うと悪魔に近い姿をしてる(分身は普通の女子高生の姿)/奴隷の首輪をつけたタキシード姿に変わり、手からリードのような紐が生えてくる。(分身は後ろに何かの付け具がついたチョーカーとドレス)

  • 145二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:58:38

    自分も便乗して運営側の子を出す
    【名前】あ(勿論偽名)
    【魔法少女名】ああああ(勿論これも適当に付けた)
    
【変身前・変身後の外見】絶対に見せるもんか/青色の作業服と目元まで隠れるキャップとケモ耳と尻尾が生える
    【年齢】断る(15歳)
    
【趣味/魔法少女としての日課】
    温泉巡り/運営のクソみたいな雑多な仕事をこなす命がけでよぉ!
    【好きなもの】金と自分の命
    【嫌いなもの】狂人、運営、頭の悪くて無駄に仕事を増やす奴
    
【性格】カスだが最低限の礼儀作法と社交辞令が出来る無意識社畜系
    【得意な魔法】自分に干渉するな!触るな!話かけるな!見るな!(ありとあらゆる現象、魔法、己の死、自身の存在すらもを拒絶する)
    
【魔法少女になったきっかけ】知らんねぇよ生まれた時から出来るんだよ!
    
【詳細】生きる為に泥水を啜り嫌いな奴に頭を下げ相手の靴を舐め媚びて生きて来た
    
【備考】能力の為運営から雑に扱われに内心ではキレ散らかしているが金が貰えるため仕方なくやっている他の運営側にもキレているし何ならバリバリに運営が反抗心がある主に運営からは便利屋扱いをされている

  • 146桐ヶ谷 裂華の人24/02/01(木) 22:01:32

    桐ヶ谷の魔法のわかりやすいイメージ

  • 147二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 22:04:23

    >>145

    アイテムの配置や運営の準備や運営側のやらせたいことルール説明はこいつにやらせてください内心キレながらも上手くやってくれるでしょう

  • 148>>4524/02/01(木) 22:25:57

    抜けに気付けず申し訳ない…
    魔法少女名はクライオニクスでお願いします。

  • 149二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 22:29:33

    このレスは削除されています

  • 150◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 22:31:19

    暫定wiki作りました

    まだ各キャラクターの個別ページだけで何にも出来ていません……

    少しずつ整備していこうと思います……!


    https://w.atwiki.jp/mahousyouzyobr/

  • 151二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 22:36:21

    【名前】王城 姫子
    【魔法少女名】クィーン
    【変身前・変身後の外見】
    変身前学生服
    変身後の外見お姫様風の衣装
    【年齢】14才
    【趣味/魔法少女としての日課】
    趣味妄想小説 白馬の王子様があらわれてみたいな 
    日課は特になし
    【好きなもの】イケメン、メルヘンチックな物
    【嫌いなもの】運動
    【性格】無自覚なドS、お姫様に憧れているが
    どう考えても女王様な正確…悪い子ではない
    【得意な魔法】百体の鎧騎士を召喚する
    【魔法少女になったきっかけ】
    妄想小説を書いていたら爆発した
    【詳細】白馬の王子様が現れるのを夢みる女の子
    ただし性格的には女王様でだが悪人ではなく
    面倒見が良い、迷いのある人を蹴っ飛ばして
    後押しするタイプ
    【備考】百体の鎧騎士はこわれても時間で再生する
    中は空洞で脆いが、鉄の板であるため硬い
    装備は個体により、剣、盾、弓矢等で武装してる
    小出しに出したりと総数が百体なだけで一体とかも可能

  • 152二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 22:46:53

    【名前】再世 優
    【魔法少女名】テンガイ
    【変身前・変身後の外見】緑髪緑目なスレンダーな美少女 変身しても外見の変化はない
    【年齢】現在13 前世67歳 前前世2808歳 合計2888歳
    【趣味/魔法少女としての日課】勉強、魔法の解釈の拡大/魔法の制御と制御範囲拡大
    【好きなもの】魔法 魔法女子 有望なやつ いい魔法
    【嫌いなもの】力のないやつ
    【性格】楽観的で達観してる
    【得意な魔法】魔法鍛えすぎて限定的な物以外なんでもできる
    元の魔法は触れた相手の魔法を改造する能力だったが 自分で自分の魔法を魔改造し今に至る
    【魔法少女になったきっかけ】生まれつき
    【詳細】前前世彼女は生まれつき魔法少女で魔法を使えた、当時は魔法を使える者も少なかったため彼女の相手になる者は一人もいなかったそんな中彼女のやる事は魔法の修行ぐらいだったそれから数百数千年魔法を修行しその過程で体が進化し素の身体能力が魔法少女なみになったり死後の世界を見に行ったりとしていたがふと自分の人生を思い返したところロクな事がなかったので来世に希望を託した
    前世は前前世で出来なかった事を思いっきり楽しんだ途中魔法少女のバトルロワイヤルに参加しようとしたが一番偉い人直々に出場を断られたり結構前から自分が規格外の力を持った魔法少女とばれていて六年ぐらい世界の時間を戻したりしたがなんとか結婚し子供も出来て前前世で出来なかった事は全部やり尽くし魔法の修行のため来世へ望んだ、夫も誘ったが断られた
    今世では新たな魔法の修行と前世と前前世は身長が低めだったので身長を伸ばすために努力している
    【備考】前前世の魔法は物質を操る魔法で前世は空間を操る魔法だった このバトルロワイヤルを遊園地感覚で来ていて飽きたら帰るつむり

  • 153二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:03:51

    これ自作キャラ同士に関係を持たせて良い?

  • 154二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:10:08

    【名前】七海 真美(ナナミ マミ)
    【変身前・変身後の外見】お嬢様学校の可愛らしい制服・魔法少女然としたリボンとフリルがあしらわれた衣装
    【年齢】12歳
    【趣味/魔法少女としての日課】友達と遊ぶこと/分かりやすい本を探したり友達と勉強する
    【好きなもの】友達と家族、甘い物、ヌイグルミ
    【嫌いなもの】勉強、ピーマン
    【性格】明るくて元気な中学一年生、友達を作る事を得意と自称しており誰に対しても仲良くなりたいと思っている
    【得意な魔法】誰かを助けたいって気持ちの数だけ強くなる 特に親愛や友愛などの愛に関する感情はその性格から効果が大きい
    【魔法少女になったきっかけ】怪我をしていた子供を助けたいと願ったら謎の人物に助けて貰いその代償で魔法少女になった
    【詳細】誰とでも仲良くなろうとする普通の少女、その性格ゆえに悲劇や絶望に対しては酷く傷つきやすいが他者を守りたい、助けたいと思う場合にはその傷を凌駕する強さを見せる
     勉強を始めとして苦手な事は多いが誰かと一緒ならモチベーションが高く良くも悪くも側に居る人間に影響を受けやすい
    【備考】彼女の魔法が発揮されている間は基礎的な能力の上昇と共に精神干渉系の魔法に対しても強い抵抗力を得る

  • 155二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:11:26

    【名前】田中 空
    【魔法少女名】スカイウィッチ
    【変身前・変身後の外見】
    変身前普通の女子高生
    変身後魔女って感じのコートやら帽子やら箒
    【年齢】16才
    【趣味/魔法少女としての日課】
    趣味コンビニ巡り 日課空中散歩
    【好きなもの】空を飛ぶこと、コンビニの新商品
    【嫌いなもの】ビルの屋上
    【性格】明るくてあざとい
    【得意な魔法】箒に乗って空を飛ぶ
    【魔法少女になったきっかけ】
    ビルの屋上で遊んでいたら落下気づくとなっていた
    【詳細】普通の女子高生といったところ
    魔法としては空を飛ぶことで変身時にでる箒に乗るが
    別に箒はなくても空は飛べる
    【備考】変身時の魔女っぽい衣装は多少の防御能力と
    高所での低酸素や低温等から身を守る効果がある

  • 156二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:29:26

    【名前】抜刀 金
    【変身前・変身後の外見】
    変身前学校の制服
    変身後侍風の着物と袴
    【年齢】18才
    【趣味/魔法少女としての日課】
    趣味と日課は一緒刀の手入れと素振り
    【好きなもの】刀、稽古
    【嫌いなもの】錆
    【性格】実直な性格で正義感が強い
    【得意な魔法】金の延べ棒を創り出す
    【魔法少女になったきっかけ】
    小学生の頃道場が潰れそうになった時の両親のお金が
    あればとの声を聞き…お金がほしいと願った時
    【詳細】天才剣士身体能力の上昇は普通の魔法少女
    居合術の達人で戦う時は代々受け継いできた名刀
    もしくは気軽に持ち運べる竹刀で戦う
    【備考】道場の立て直すためにお金を欲した
    そのため金の延べ棒を創る魔法になった
    消えないし、両親は魔法のことを知っているし
    本人もわかっているが…魔法を使ったのは
    道場を再建する時のただ一度だけである
    ちなみに道場は火の車らしいが使わない

  • 157二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:40:44

    刀タイプや騎士タイプが多いので某ランサータイプでも

    【名前】槍ヶ崎 舞矢
    【魔法少女名】スピードランサー
    【変身前・変身後の外見】
    変身前:ホットパンツにチューブトップ+革ジャンのラフなスタイル。髪型は青色のウルフカットロング
    変身後:赤色のぴちぴちスーツに赤色の槍を携えている
    【年齢】26
    【趣味/魔法少女としての日課】トレーニング、写真撮影、釣り/モンスター殺し
    【好きなもの】強いやつ、中華料理
    【嫌いなもの】卑怯者
    【性格】気のいいねーちゃん。誰にでもフランク。殺し合いには抵抗はない
    【得意な魔法】『槍を出せるよ』
    どこからでも槍を生やして高速射出できる。地面だろうと何も無い虚空だろうと。最大本数は特に決まってない。串刺城塞である
    応用によっては射出された槍に乗ることで多角的な高速移動を可能にする
    生やす場所を集中させれば防壁にもなる
    無論、槍を手に持って戦うこともできる
    【魔法少女になったきっかけ】モンスターに殺されそうになった際、鉄柵を槍代わりに戦った時に覚醒
    【詳細】学校周辺、釣りスポット、中華料理屋などによく出没する住所不定、神出鬼没の魔法少女
    あにまん市トップクラスの実力者の一人と目されている
    筋力、脚力強化に特化した魔法少女で、遠距離攻撃を魔法で補う
    密かに黒幕を追っている
    【備考】職業はフリーのカメラマン。実家の道場で鍛え上げた槍術の技量も凄まじい

  • 158◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 23:45:54

    >>153

    大丈夫ですよ~

  • 159二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:46:39

    どんぐらいから本編開始します?

  • 160二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:48:31

    内通者枠を生やしたかったので投げる

    【名前】山田 浅悧(やまだ・あさり)
    【魔法少女名】慈斬(ジキル)
    【変身前・変身後の外見】ポニーテールの眼鏡っ子/髪型はそのままで白髪になり、頭からうさみみが生えてくる。衣装は侍がモチーフで、ちょうど真ん中で白黒に分かれた羽織を着ている。
    腰に差しているのはマジカル竹光。脇差の方は怖くて抜いたことがないのでどんな刀なのかすらわかっていない
    【年齢】17
    【趣味/魔法少女としての日課】部活/(魔法少女になったのは不本意なため特になし)
    【好きなもの】剣道の試合、強くなること、後輩たちへの指導
    【嫌いなもの】人を傷つけること、人を苦しめること、眠ってしまうこと
    【性格】かなり真面目で努力家。剣道部のエースだったが、夢遊病が原因で紆余曲折あって出場資格を取り消された。熱心な治療の甲斐かもう症状に悩まされることはなくなったが、今も不眠症気味でカフェインが欠かせない。
    【得意な魔法】「かならず首をはねられるよ」
    斬首に特化した魔法。当てた攻撃が全て首(無生物なら最も壊れやすいところ)への攻撃に変換される。
    表人格時は竹刀で気絶を狙うだけに留めている。
    しかし、人格交代後は魔法のリミッターが外れ…?
    【魔法少女になったきっかけ】ある朝目覚めると数日分の記憶が飛んでおり、枕元に覚えのないステッキが置いてあった
    【詳細】かつて夢遊病での徘徊中に巻き込まれたレディースの抗争で構成員を分け隔てなく半殺しにした過去がある。殺人こそしていないものの、今も後遺症に苦しむ人や意識が戻らない人がおり、これがきっかけで病院に連れて行かれて診断を受け真相を知った。眠るのが怖くなったのもそれからである。
    【備考】表人格は単に巻き込まれただけだと思っているが、裏人格は運営の内通者。気絶や睡眠をトリガーに人格が変わってしまうようだ

  • 161◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 23:53:05

    まだ締め切りまで10分ありますが、先にオープニングの準備しますね~

    参戦キャラの投稿は本日24時ジャストまで受け付けています~


    メイン主催者(オープニング進行役)

    ①岸村 文華

    ②あにまん市の市長

    ③魔法の国の国王

    ④その他魔法少女(ダイスで選んだ魔法少女の関係者)

    dice1d4=3 (3)

  • 162◆xaazwm17IRZa24/02/01(木) 23:54:10

    >>159

    24時まで参加者募集


    オープニング完成次第投下


    第1話ダイス振りまでは終わらせようかなと思います

  • 163二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:57:03

    悪人を生やしたかったので置いておく

    【名前】鷺島 鷽(さぎしま うそ)
    【魔法少女名】熾店長オシウリエル
    【変身前・変身後の外見】サラリーマン風の衣装/いかにも魔法少女っぽい衣装(フリルは少なめ)
    真面目そうに見えるが、実は…
    【年齢】26
    【趣味/魔法少女としての日課】特になし、でも詐欺師稼業は天職だと思ってる/運営としての仕事(正直もうやめたい)
    【好きなもの】バカを騙すこと、適度なスリル
    【嫌いなもの】騙されること、ルールに厳しいやつら、グロテスクなもの、人死に
    【性格】小悪党だが邪悪ではない。人死には見たくないし見過ごせないタイプ。
    【得意な魔法】「魔法のセールストークでなんでも値切れるよ」
    【魔法少女になったきっかけ】元営業マン、現詐欺師。バトロワ開始前に詐術を駆使して近所の子供からステッキを奪ったことで、適正年齢外にもかかわらず魔法少女に。しかしその直後運営に目をつけられ、嘘に嘘を塗り重ねるうちあれよあれよという間にバトロワ運営のメンバーにされた。
    【詳細】もともと詐欺の天才だった彼女の話術が魔法の影響でさらに強化され、いかなるものでも法外にお得な交換条件で手に入れられるようになった。もちろん名前の通り押し売りもできる。協力交渉や命乞いなどにも適しているぞ
    【備考】本人は知る由もないことだが、結果的に本来参加者となって殺し合う運命にあった一人の幼女の命を救うこととなった。

  • 164二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 23:58:56

    教師と生徒組でまず関係性生やせられるし動かしやすいんじゃないかな

  • 165◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:00:56

    主催:魔法の国の国王


    視点人物:dice1d46=21 (21)


    オープニングで目立つ魔法少女:dice3d46=17 17 12 (46)

  • 166二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 00:01:09

    全員で49人かな?

  • 167◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:02:53

    視点人物:和妻 颯葵/トリックスター

    目立つ魔法少女:犬上 沙美/ハスキーロア 冨島千秋/???

  • 168◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:04:20

    ゲーム参加者の募集を締め切ります~!

    皆さんたくさんの投稿ありがとうございました!

    オープニングを作成するので、しばしお待ちを……!

  • 169二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 00:37:45

    >>130


    すいません、わかりづらくて申し訳ありませんが


    刈屋伊織

    【長杖の先から遠距離まで飛ぶ魔力の弾を撃ち出す魔法】


    をイメージしていました

    もし話の構成上変更が難しいならそのままで大丈夫です

  • 170二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 00:39:48

    まとめwikiも作ってもらったことだし待ち時間に皆の投げた設定読んで備えとこう

  • 171◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:43:44

    オープニング1 投下します

  • 172◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:44:21

     ——それが始まったとき、和妻颯葵、魔法少女【トリックスター】は、動揺を見せることなく、静かに現実を受け入れた。
     魔法の国、魔法省の役人である彼女は、持ち前の情報収集能力でその噂を掴んでいたのだ。
     近々、魔法の国が恐るべき儀式を開こうとしている、と。
     既に、贄となる魔法少女の人選が始まっているとも。
     人間世界がそうであるように、魔法の国にも光と闇がある。
     千年以上に渡り君臨した魔法の国の王は、ここ数年人が変わったように冷徹になり、逆らう者を人知れず抹消している……という噂や。
     人間政府と手を結び、魔法少女を兵器として運用している……という噂。
     北部の山脈で不吉な黒い竜が目撃された……という噂。
     いずれも噂の域を出ず、表向きは魔法の国は機能している。
     だが、颯葵はそれが全て真実だと知っている。
     ——魔法(マジック)には裏がある。

  • 173◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:45:24

     一流のマジシャンが入念な準備を欠かさないように、颯葵もまた役人としてデスクワークをこなしながら情報収集を行い(彼女の魔法はそれにぴったりの魔法だった)、近々開かれる儀式についても把握をしていた。
     一つの街を舞台にした、魔法少女のバトルロワイアル。
     優勝すれば、どんな願いでも叶うという。

    (馬鹿馬鹿しい……)

     颯葵に、願いは無い。強いて言うなら、死にたくない。願いを叶えるために殺し合うなんて、生しか望まない楓葵には無用のものだ。
     故に、彼女は入念に対策をした。
     絶対に自分が選ばれないよう、魔法省では気配を消し、万が一自分が選ばれたと気づいたときには即座に逃亡できるよう手は打っていた。
     大っぴらに行動すれば殺し合いに気づいたと感づかれるため、あくまで平凡な役人を演じ、道化になりきった。
     そして——。

     楓葵は今、玉座の間に立っている。

  • 174◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:46:23

     床、柱、天井。構成物質はミスリル。紅と黄金の配色は、魔法の国を構成する魔法と富を表す。そして、楓葵の目から見ても幾重にも魔法が重ね掛けされた玉座に、腰掛ける男が一人。
     老いている。だが、枯れてはいない。
     質実剛健といった雰囲気の、顎髭を蓄えた老人が、玉座に腰を下ろしたまま、楓葵を、楓葵たちを見下ろしていた。

    「——歓迎しよう、魔に愛されし子らよ」

    (最悪……)

     楓葵は、とっくに気づいている。
     自分と玉座に座る老人——魔法王しか居なければ、まだ違う可能性があった。
     けれど、ああ、駄目だ。
     自分以外の魔法少女たちの顔触れをみて、楓葵は気づく。
     ——一騎当千の強者揃いである。魔法の国にその名を轟かす有名人が、何人もいる。
     正にオールスター。思わずアッセンブルと呟きたくすらある。
     今、何が起きているか、楓葵は知っている。

  • 175◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:46:53

     『トリックスター』は失敗した。

     名簿に名を連ねてしまい、逃げる前に捕まった。

    「——今から諸君たちには、殺し合いをしてもらう」

     楓葵は消えたくなった。何故か透明になる魔法は発動しなかった。

  • 176◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 00:47:21

    オープニング1終了します

    時間を頂いてオープニング2を投下します

  • 177二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:19:36

    そういえば雑魚エネミー案も募集するんだっけ

  • 178二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:22:47

    バトロワに参加しない魔法少女ってどの子かわかる?
    岸村 文華意外わからなくて

  • 179◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:34:03

    オープニング2を投下します

  • 180◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:34:48

    (……始まってしまったものは仕方ない。切り替えよう……)

     もうこの段階で逃げることは出来ない。颯葵はあっさりそう切り替え、魔法王に意識を向けつつ、周囲の魔法少女の動きを観察した。
     突然の殺し合いの宣告に目を白黒させている者、泣きべそをかいている者、怒りを見せている者。
     不敵に微笑む者、平然としている者、颯葵のように、周囲の魔法少女を観察している者。

    (なるほど、何人か知っていたなこれは……)

     颯葵が自らの透明になる魔法を駆使して情報を集めていたように、参加者のうち、何人かの魔法少女は事前にこのゲームを知っていたようだ。

    (あるいは、自ら望んでこのゲームに参加したか……)

  • 181◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:35:20

     好戦的な魔法少女なら、いくら相手が魔法王といえども、大上段で殺し合いを命じられれば反発し襲いかかるはずである。
     いくら颯葵が試したように魔法の使用を封じられているとはいえ、常人を遥かに超えた肉体で殴りかかることだって出来るのだ。
     それをしないということは……この殺し合いを望んでいる危険人物が多く紛れているということだ。

    「——余の顔を知らん者もおるだろう。特別に赦す。余は寛大ゆえにな」

     魔法王は玉座に座ったまま、朗々と声を響かせる。

    「余は、魔法王。名の通り魔法の国の王をしている。魔法の国を知らん者はおるまい」

     ええっ!? という動揺の声があちこちで漏れた。
     自分たちに殺し合いを命じたのが、ただの老人ではなく、魔法の国のトップだった。その事実は、平和に生きてきた魔法少女にとってショッキングなものだろう。

    「今からお前達には、とある街で最後の一人になるまで戦ってもらう。街の名は……」

  • 182◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:35:55

     魔法王が説明を始めようとしたときだった。
     魔法少女の集団の中から、すっと白い手が伸びた。
     丸っこい、幼い手である。

     「——発言を赦す、ハスキーロアよ」

    (ハスキーロア?)

     それは、楓葵の知らない名だった。
     ということは、強力な魔法少女でないのか、あるいは情報を秘匿しているエキスパートなのか。
     外見は——犬耳をつけた小学生である。
     魔法少女の外見と実年齢は必ずしも一致しないが、それでも彼女のあどけない表情は、彼女が颯葵のように成人ではないことを何となく察せさせるものだった。
     痛ましい、と颯葵は同情を覚えた。

    「あの、えっと、すいません……」

     ハスキーロアはこの場の剣呑とした空気に委縮しているのか、小型犬のようにおどおどとした様子を見せた。

  • 183◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:36:38

     それでも意を決したのか、きっと眦を上げ、魔法王を見据える。

    「殺し合い……とか、良くないと思います! 喧嘩しちゃ駄目って、私の駄目姉ちゃんも言ってたし……学校の先生も、みんな仲良しな方がいいって!」

    (魔法王……)

     必死に言葉を紡ぐハスキーロアを前にして、颯葵の心に僅かだが、怒りが沸いた。

    (どうしてこんな子を殺し合いに……?)

     悪趣味が、過ぎる。
     果たして魔法王はこうも残虐な王だったか。

    「——ハスキーロアよ」

     魔法王が、重苦しく口を開く。

    「何が善で、何が悪か、決めるのは余である」

    「……っ、で、でも……!」

     きっとハスキーロアも気づいているのだ。自分の言葉では、狂ったゲームを止められないと。それでも彼女は幼い故に、純粋故に、言葉を紡がざるを得ない。
     魔法王は目を細めた。不快を感じていると、颯葵は気づく。

  • 184◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:37:06

    (まずい……このままだとハスキーロアが)

     見せしめとして殺される。
     そう気づいた颯葵は、しかしその場から動くことが出来なかった。
     透明になる魔法まで封じられている現状、魔法王に対抗する手などあるはずがないのだから。
     魔法王が、指先をハスキーロアへ向ける。
     颯葵は思わず顔をそむけた。
     パン、と乾いた音が響く。
     それは、ハスキーロアの死亡を示す音……ではなかった。

    「うう……」

     頬を抑えて蹲るハスキーロア。それを、冷たい目で見下ろす魔法少女が一人。
     ベリーダンサー風の恰好をした茶髪の少女。
     彼女のことは、颯葵は知っていた。魔法の国から依頼され、魔法少女の取り締まりで活躍する少女、魔法少女名を名乗らず、本名で活動する潔さもあって、颯葵は彼女の名を覚えていた。

  • 185◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:37:55

    (砂の魔法少女、冨島千秋)

    「王さまの前で不敬よ、ハスキーロア」

    「で、でも……」

    「これ以上我儘を言うなら——殺すわよ?」

     修羅場を潜った千秋の言葉に、ハスキーロアはひっ……と悲鳴を上げ、大人しくなった。それを見届けると、千秋は王に顔を向け、深々と一礼した。

    「お言葉の邪魔をして申し訳ありませんでした、王よ」

    「構わん。余は寛大ゆえにな」

     ハスキーロアと違い、千秋は大人だった。魔法の国で活躍する彼女は、王の偉大さと恐ろしさを理解しているのだ。
     それでも。
     颯葵の立ち位置からは、千秋の拳が見えていた。今しがた、ハスキーロアの頬を平手打ちした掌。それが固く結ばれ、怒りで震えていることに颯葵は気づいた。

    (冨島千秋……ハスキーロアを庇ったのか……)

    「——では、改めてルールを説明する。お前たちが殺し合いを行う舞台は、あにまん市だ」

     動揺が、部屋全体に広がった。
     颯葵もまた、同様だった。
     あにまん市は、彼女の故郷だからだ。
     そして、それは他の参加者も同様だったのだろう。
     魔法王は笑みを深めた。暗い、裂けるような笑みだった。

  • 186◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:38:36

    オープニング2を終了します

    時間を置いてオープニング3を投下します

  • 187二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:42:35

    >>178

    すまん、自己解決したわ

    参加者が四十六人だからこれでいいのか

  • 188二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:45:32

    願いを叶える為に真っ当にバトロワしようとするやつ、戦う事が目的のやべーやつ、魔法王への反逆を企てるやつの三つくらいに分けられそうかな?
    少し気になるのは魔法王だな、少し前まではいい人だったそうだが…

  • 189二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:47:15

    >>188

    ちょうど黒幕が洗脳能力持ちですね…なんでやろなぁ…

  • 190◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:50:53

    オープニング3を投下します

  • 191◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:51:52

    「これからお前たちをあにまん市へ転送する」

    「あにまん市で元々暮らしていた者には元の棲家へ、暮らしていなかった者には新たな場所を用意しておいた」

    「そこで最後の一人になるまで殺し合うのだ」

    「タダでとは言わない……報酬を用意しよう」

    「最後の一人になった者には、何でも好きな願いを一つだけ叶えてやろう」

    「亡くなった者を蘇生させることも、無限の富も、魔法の極致も、思うがままよ」

    「……フフフ、報酬を聞いて目の色が変わった者がおるな。善き哉」

    「さて、お前達にはもう一つ伝えることがある」

  • 192◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:52:29

    「ペナルティについてだ」

    「儀式を円滑に遂行するために、幾つかルールを設けた」

    「一つ、市の外に出ること」

    「一つ、殺し合いが行われていることを非参加者に伝えること」

    「一つ、24時間以上殺し合いを停滞させたこと」

    「他の詳しいルールは殺し合いが始まった後、使い走りを送ろう」

    「安心しろ、弱者でも強者を屠れる措置は十分にある。ゲームが始まればおいおい分かることだ」

    「では、さらばだお前達。見事優勝して、再び余と相対してみせよ」

     魔法王が指を一振りした。
     瞬間、玉座の間に居た魔法少女たちは、音もなく消え失せた。
     彼女たちは転送されたのだ。此処に呼ばれたときのように、抗えるはずもない力によって、故郷へ、血塗られた殺し合いの舞台へと送り込まれた。
     誰一人居なくなった玉座の間で、王は椅子に深く腰掛け、ククク……と笑みを浮かべた。

     椅子から伸びるその影は——竜を、象っていた。
     
    【魔法少女バトルロワイアル 開始】

  • 193◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:53:26

    オープニング3を終了します

    これでオープニングは全て終了し、バトルロワイアルを開始します……!

  • 194二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:54:08

    ドキドキ

  • 195二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:54:32

    乙期待


    >>32


    場所案


    【名前】

    Aタワー


    【説明】

    あにまん市中心街にある全長155mのテレビ搭

    80mの位置に展望台がありかつては観光名所だったが、老朽化と新電波搭の建設により現在は立ち入り禁止になっている


    エネミー案


    【名前】

    スラグソウル


    【説明】

    鉄屑やスクラップが魔法を浴びて擬似的な生命を得たもの

    動きは鈍重で普通の人間の武器による殴打等で簡単に制圧できるものの、性質上今回のバトル・ロワイアル中は無数に出現し得る


    攻撃方法は体当たりとのしかかり

  • 196◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 01:57:19

    今日は1話目のダイスを振って終了したいと思います

    その前に各ダイスの説明をします

    ダイスには
    「生存ダイス」と「絆ダイス」があります

  • 197二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 01:57:27

    ドキドキワクワク
    名無しの街なら街が可哀想と思うのにあにまん市だと思わない不思議

  • 198◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:00:12

    【生存ダイス】
    キャラクターは登場する度に生存ダイスを振ります。ダイスの目が高い程、その話で生存する確率が高いです。

    90以上ならどれだけ絶望的な状況でも生存は確定します。

    10以下ならどれだけ安パイな状況でもその話で退場です。

    11以上でも生存ダイスが低ければ低い程、逆境で死にやすくなります。

    ぶっちゃけ90以上出なかったら死んでもおかしくないと思っていただけると幸いです

  • 199◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:03:41

    【絆ダイス】
    各キャラクターが初登場の時に振ります。
    せっかくなので勝手に関係性を生やすためのダイスです。

    100~81 めっちゃ好き
    80~61 どちらかというと好き
    60~41 ふつう
    40~21 どちらかというと嫌い
    20~1 嫌い

    ただ、誰とも関係性を作らないと設定で明記されたキャラ、誰とも知り合いではないと明記されたキャラは絆ダイスより設定が優先されます。

  • 200◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:06:18

    それではさっそく、1話のダイスを振りましょう



    >>195

    で挙げて頂いたAタワーを舞台に設定します


    登場キャラ数は

    dice1d4=3 (3)

  • 201◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:07:30

    第1話は3人の魔法少女が登場します……!


    誰が登場するのか……?


    dice3d45=44 28 27 (99)

  • 202◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:10:22

    玉柳 水華/アレヰ・スタア
    裁原 編/パペッタン
    槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー

    が登場します!

  • 203◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:13:18

    玉柳 水華/アレヰ・スタア

    生存ダイスdice1d100=35 (35)

    絆ダイス 対象dice1d45=4 (4)

    関係性dice1d100=30 (30)


    裁原 編/パペッタン

    生存ダイスdice1d100=9 (9)

    絆ダイス 対象dice1d45=39 (39)

    関係性dice1d100=17 (17)


    槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー

    生存ダイスdice1d100=71 (71)

    絆ダイス 対象dice1d45=34 (34)

    関係性dice1d100=81 (81)

  • 204二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:15:14

    (アカン)

  • 205◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 02:15:25

    ……以上の情報を元に、第1話を作成します……!

    そして、今夜はここまでとさせていただきます

    思っていたより遥かに早く魔法少女が集まり、とても嬉しいです……!

    色々ぐだぐだなまま試行錯誤しながら進むことになるとは思いますが、本日からよろしくお願いいたします……!

  • 206二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:15:50

    せっかくだからダイス表作ってくれたら嬉しいな

  • 207二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:16:30

    早速脱落者が…

  • 208二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:23:10

    あぁ、これか例の即死
    いきなりぶっ込んでくるなぁダイス神…
    乙おつ、応援してるぜよろしくね

  • 209二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:28:10

    暫定推しが死んだ!
    しかしダイス目に目を通すこの緊張感がまた癖になるんだ……
    一日目乙でした、これからよろしくお願いします

  • 210二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 02:50:08

    ⚪︎場所案
    【アニマ精神病院】
    あにまん市郊外の山中に位置する廃精神病院。
    既に放棄されているが、内部には未だに「何者か」が出入りし何らかの実験を行なっている……という噂がまことしやかに囁かれている。

    ⚪︎エネミー案
    【メンシュ・パンツァー】
    上半身から口部にかけてが骨を材料とした砲弾を撃ち出す長大な砲身に、両目にあたる部分がスコープと化した、迷彩柄の鱗で覆われた人型の異形
    多くは高い塔や建物内部に陣取り、高い魔力を持つ獲物に対して凄まじい破壊力の『狙撃』を行う厄介な難敵
    反面、接近戦は苦手としている

  • 211二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 03:09:57

    場所案

    【名前】
    第二あにまん市営団地

    【説明】
    一号棟から六号棟までの六つの棟で構成される団地、合計で120戸300人程が居住

    複数の魔法少女の実家or拠点が存在する

  • 212二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 03:19:31

    場所案
    【あにまん市立高等学校】
    通称〝あに高〟 偏差値は割と低め
    魔法少女の幾人かはここに通っているらしい
    周囲には中華料理店や本屋などが存在している
    時折、校庭が怪異の出没地帯となることもある

    エネミー案
    【ゴリアテ】
    全身を強固な鎧で覆った巨人。体高は大体5m前後
    体格に見合った巨大な銃火器や刀剣、棍棒など様々な武器で攻撃してくる
    ボス級のエネミーとしてはポピュラーな存在

    元ネタは過去のあにまんオリキャラ

  • 213二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:12:27

    1.桐ヶ谷 裂華/ジャック・ザ・リッパー(16)
    【なんでも武器に変えられるよ】
    2.星月 夜/アルセーヌ(14?)
    【千の貌を切り替えて使うよ】
    3.ジェシカ・ロドリゲス/バルバロイ(15)
    【体を自在に鍛えられるよ】
    4.妃咲 希/ティターニア(27)
    【魔法の大剣からビームが撃てるよ】
    5.清原 稞美/ウェンディゴ(17)
    【友達をあの世に連れて行くよ】
    6.薬師院 怜那/ミョルニル(19)
    【怪我の治りがすごく早いよ】
    7.夜祖神 髑髏/ドレッドノート(16)
    【もう何も怖くないよ】
    8.刈屋 伊織/ミストアイ(14)
    【ステッキから魔法の弾丸を飛ばすよ】
    9.轟 猫耳/ネコサンダー(17)
    【雷ネコに変身できるよ】
    10.松崎 新一郎/ハートプリンセス(32)
    【どんな場所にも旅行に行けるよ】

  • 214二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:13:00

    11.ナサリーブラウン/???(32)
    【どんなものでも透けて見えるよ】
    12.冨島千秋/???(17)
    【体を砂に変えられるよ】
    13.ナターリヤ・ミシェンコフ/クライオニクス(18)
    【触れたものを凍らせるよ】
    14.マク=ハク/ノーブル・サヴェージ
    【自然の力を借りて戦うよ】
    15.天城 千郷/???(14)
    【魔力を溜め込んでおけるよ】
    16.汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ(10)
    【シャボン玉に相手を閉じ込めるよ】
    17.犬上 沙美/ハスキーロア(9)
    【お姉ちゃんの力を借りられるよ】
    18.王 龍明/ブレイズドラゴン(26)
    【相手に気を使えるよ】
    19.逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ(14)
    【ネットの海にダイブできるよ】
    20.麦/ヒートハウンド(9)
    【体を炎に変えられるよ】

  • 215二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:13:27

    21.和妻 颯葵/トリックスター(22)
    【触ったものが見えなくなるよ】
    22.大川 羽蘇/オオカワウソ(15)
    【ありとあらゆるものを増やせるよ】
    23.木羽 マミ/ビリーバー(15)
    【未来が見えるよ】
    24.桐生 ヨシネ/バーストハート(??)
    【ドキドキを共有するよ】
    25.ミア/プア(17)
    【お薬を操って戦うよ】
    26.桐崎 香澄/クレアボヤンス(17)
    【どこにいようと見つけられるよ】
    27.玉柳 水華/アレヰ・スタア(17)
    【思い出を再現できるよ】
    28.裁原 編/パペッタン(9)
    【お人形さんと一緒に戦うよ】
    29.陣内 葉月/ブラックブレイド(15)
    【どんなものでもぶった斬るよ】
    30.蜂矢 恋蜜/ハニーハント(15)
    【えっちなのは許さないよ】

  • 216二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:13:50

    31. 逝凪 素鈴/ワンフロムアウター(15)
    【お友達を呼んで戦うよ】
    32. 栗田 柿子/ジャスティスファイア(10)
    【炎とマグマを操るよ】
    33. 姚 莉鈴/ハイエンド(18)
    【ありとあらゆる武術を操るよ】
    34. 佐々利 こぼね/クリックベイト(18)
    【悪いものばかり釣り上げるよ】
    35. 若麻績 裁華/オートクチュール(34)
    【魔法の縫い針と裁ちばさみで何でも縫ったり切ったり出来るよ】
    36. 柩枢/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド(18)
    【みんなに力をお裾分けするよ】
    37.らいと/フライフィアー(13)
    【糸を出せるよ】
    38.王城 姫子/クィーン(14)
    【百人の騎士を召喚するよ】
    39.再世 優/テンガイ(13/2888)
    【全知全能でなんでもできるよ】
    40.七海 真美/???(12)
    【愛の力で強くなれるよ】

  • 217二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:14:23

    41.田中 空/スカイウィッチ(16)
    【箒に乗って空を飛べるよ】
    42.抜刀 金/???(18)
    【金の延べ棒を創り出せるよ】
    43.槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー(26)
    【槍を出せるよ】
    44.山田 浅悧/慈斬(17)
    【かならず首をはねられるよ】
    45.鷺島 鷽/熾店長オシウリエル(26)
    【魔法のセールストークでなんでも値切れるよ】

  • 218二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:14:50

    運営

    00.岸村 文華/パラサイトドール(??)
    【生きとし生けるものを操れるよ】
    01.詳細不明/パンデモニカ(??)
    【地獄の悪魔と友達になれるよ】
    02.メリア・スーザン/メンダシウム(18)
    【自分の分霊を作れるよ】
    03.あ/ああああ(15)
    【ありとあらゆるものを拒絶するよ】

  • 219二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:16:14

    ダイス結果が見やすいように
    多分まとめた人が何か見落としてると思うんですけど、運営抜いたら全部で45人にならないですかね?

  • 220二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:20:47

    アイテム案

    【名前】マギカロック
    【説明】魔法を封印する強力な"錠"
    魔法少女のステッキに装着することで魔力操作以外の魔法を使えなくする。
    セットになっている鍵を使うことで解錠できるが、地球外の"呪い"で作られているため壊すことは不可能。

    【名前】マギカスキャナー
    【説明】全ての魔法少女に配布されるスカウターのような装置。近づいてくる相手や登録済みの仲間の位置が分かるようになる。
    また膨大な魔力反応を感知するとアラートを鳴らして警告した後、爆発する。

  • 221二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 06:33:34

    場所案

    【名前】歓楽街
    【説明】ネオンサインが毒々しい輝きを放つ繁華街。治安は最悪で普通の少女が夜歩けばただでは済まない。表沙汰にはされていないが、魔法少女による犯罪は大抵ここで行われるらしい。
    【位置】あにまん市南部

    【名前】学生街
    【説明】あにまん中学および高校の膝下。食べ歩きや買い物を楽しむ学生たちで深夜まで賑わいをみせる。また魔法少女ティターニアとその生徒たちのナワバリであるため、市内で最も安全な場所のひとつ。
    【位置】あにまん市東部

  • 222二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:04:16

    どうも『オオカワウソ』と『ああああ』の人です

    >>158の許可を貰えたので書きます

    オオカワウソと『あ』は実は関係があり雇い雇われで『あ』が狂人を嫌いになった原因でもあります具体的に言うと盾にされたり偵察(即死級の怪異)を探させたり非常食にされたりetcまあそんなこんなでもし『あ』がオオカワウソを見たら速攻で地面に向かって唾を吐くぐらい嫌いです逆にオオカワウソ達からしたら便利な奴ぐらいの認識です

  • 223二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:04:54

    そういえばパラサイトドールはともかく、運営の魔法少女のダイスはいつ振るんだろう

  • 224二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:19:40

    場所案

    【名前】あにまんマンション
    一見ただのごく普通のマンションだか中身は厄ネタ、怪異、異常な物が無数にあるマンション(バックルームと型月の小川マンションを混ざって足して二で割った様な感じ)
    住民に魔法見られても特にペナルティーが無い
    何が起きるか分からず危険と未知がありだか同時にそれ相応の宝がある(勿論これも厄ネタの宝庫)
    そして5年前から大川 羽蘇と『あ』が住み探索していたあのマンションである
    【位置】 あにまん市南部の近くにコンビニがある場所

  • 225二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:32:13

    【名前】
    腐泥沼地

    【説明】
    あにまん市にある沼地でたまに腐った様な匂いがする事からつけられた名前かなり広いまたあまり整備されておらず自.殺の名所でもある

  • 226二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:33:51

    >>225

    場所案です…

  • 227二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:34:38

    【名前】タイプ・ベルゼブブ
    【説明】蝿の姿をした群体型の魔獣
    魔法少女パンデモニカの"お友達"により地獄から召喚された
    既にあにまん市全域に拡散しており、プレイヤーや運営側の不正を監視する

    【名前】タイプ・ケルベロス
    【説明】怪獣サイズの三頭犬の魔獣
    魔法少女パンデモニカの"お友達"により地獄から召喚された
    外界からあにまん市への干渉を防ぐ"番犬"であり、魔法少女たちに攻撃してくることはない

    エネミー案です

  • 228二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:37:00

    アイテム案
    【名前】アンダーテイカー
    【説明】使い捨てのアイテムで死体を好きな何かに変換できる

    死体→バール、銃など

  • 229二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:50:48

    せっかくなので流れに便乗

    【名前】茶羽落谷(さばおちだに)
    【説明】あにまん市北端に位置する渓谷。
    秋には紅葉スポットとして人気を博す同市有数の観光名所だが、一方で魔法の国に繋がる"道(パス)"が点在することから、奥地への一般人の立ち入りは固く禁じられている。

    【名前】茶羽落谷・奥地
    【説明】市の担当者と魔法少女以外は立ち入ることのできない谷底付近。
    誰が建てたのか、木製の小屋や古い吊り橋などの構造物が手付かずのまま残されている。
    "道(パス)"はしばしば動作不良を起こすため、小まめな点検が必要不可欠。

  • 230二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:52:41

    アイテム案
    【名前】回復促進剤
    【説明】傷の治りが速くなるがそれに合わせて激痛が走る

  • 231二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:57:49

    場所案などみんな投げてるみたいだけどもう暫く様子を見てからにしようかな
    話が進んでから欲しくなるものもあるだろうから

  • 232二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 08:00:33

    今回は前回を上回る人数なのでアレヰ・スタアも地味に危ないんじゃないかと恐れている
    でもこの子ティターニア先生と関係あるっぽいしエクスカリバー再現できそうなんだよな

  • 233二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 08:04:46

    >>32


    一般人案


    【名前】

    佐藤 二郎(さとう じろう)


    【説明】

    あにまん署の総合生活安全対策室(魔法少女関連対策の秘密部署)に所属する巡査部長、突然発生した魔法少女同士の殺し合いに困惑して情報収集を行っている


    文武両道で身体能力や各種技能も高いが、高ステータスの魔法少女には敵わない


    非参加の魔法少女案


    【名前】

    五十鈴カオリ/魔法少女メッセンジャー・ブルー


    【説明】

    あにまん市の中学校に通う15才

    青色を基調としたマーチングバンドの衣装のような姿の魔法少女に変身する、変身前はメガネっ娘のショートヘア


    固有の魔法は『ウォークライ・マーチ』

    杖を振ることによって自身と味方の疲れを取ったり痛みを軽減したり、傷を治りやすくするなどの多彩なメリット効果を付与できる


    本来は殺し合いには無関係ながらも魔法の力の有効性から参加者達に協力者として目をつけられてしまい巻き込まれてしまう

  • 234二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 08:07:26

    そう言えば非参加の魔法少女ってどういう扱いになるんだろうな
    風呂敷を広げすぎると回収できなくなるような気がするんだけど…

  • 235◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 08:30:23

    >>233

    >>234


    申し訳ありません、説明が遅れたのですが、【非参加の魔法少女】は【あにまん市の外部の魔法少女】あるいは【魔法王の協力者(運営側)】という認識でお願いします


    なので、【五十鈴カオリ/魔法少女メッセンジャー・ブルー】は、魔法王の命令であにまん市のとある場所に監禁され、訪れた魔法少女を回復させる舞台装置として酷使されている、という設定で使っても大丈夫でしょうか……?

  • 236◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 08:32:37

    >>223

    第一回放送時の運営パートで振ろうかなと思っています、運営はみんな仲良し(?)なので、ダイスが低くても本編参加者ほど死にやすいわけではありませんが、ダイスで10以下を出した場合は魔法王でも問答無用で退場します

  • 237◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 08:46:36

    >>213

    >>214

    >>215

    >>216

    >>217

    まとめありがとうございます~!


    恐らくですけど、【若麻績 裁華/オートクチュール】と【鷺島 鷽/熾店長オシウリエル】は運営側の魔法少女じゃなかったでしたっけ?


    なので昨日は私も間違えていたのですが、ゲーム参加者は43人ですね……

  • 238二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 08:58:51

    とりあえず今回の参加者は昨日決定した魔法少女で
    関係性ダイスは今日まとめて頂いたから決定する感じですかね。関係性だけは運営者が混じってたらダメな気もしますし

  • 239二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:02:48

    >>235


    どうぞ、そちらで辻褄合うようにしてもらって大丈夫です

  • 240二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:36:12

    非参加の魔法少女案
    【名前】風間由利/ヴェンデッタ
    【説明】紫のウェーブがかかったハーフロングヘアと垂れ目が特徴的な妖艶な爆乳美女
        魔法少女歴20年を超える36歳のベテラン
        魔法は受けた痛みを攻撃力に転化するもの。受けたダメージそのものは回復するわけではない
        重要なのは受ける痛みでありダメージの大きさは問題ではない。タンスの角に小指をぶつけるでも効果は大きい
        魔法を使ううちにマゾヒストとして覚醒してしまい最高の痛みを欲して運営に協力している

  • 241メリアスーザンの人24/02/02(金) 09:46:16

    >>237

    説明不足ですいません

    メリア スーザンは本体こそバトロワに参加していませんが能力で作った分身を参加者として参加させている想定です。

  • 242二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:50:58

    生存35…生き残れるか水華ちゃん…?

  • 243二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:52:55

    既出の場所案
    1.
    【名前】Aタワー
    【説明】
    あにまん市中心街にある全長155mのテレビ搭
    80mの位置に展望台がありかつては観光名所だったが、老朽化と新電波搭の建設により現在は立ち入り禁止になっている
    2.
    【名前】アニマ精神病院
    【説明】あにまん市郊外の山中に位置する廃精神病院。
    既に放棄されているが、内部には未だに「何者か」が出入りし何らかの実験を行なっている……という噂がまことしやかに囁かれている。
    3.
    【名前】第二あにまん市営団地
    【説明】
    一号棟から六号棟までの六つの棟で構成される団地、合計で120戸300人程が居住
    複数の魔法少女の実家or拠点が存在する
    4.
    【名前】あにまん市立高等学校
    【説明】
    通称〝あに高〟 偏差値は割と低め
    魔法少女の幾人かはここに通っているらしい
    周囲には中華料理店や本屋などが存在している
    時折、校庭が怪異の出没地帯となることもある
    5.
    【名前】歓楽街
    【説明】ネオンサインが毒々しい輝きを放つ繁華街。治安は最悪で普通の少女が夜歩けばただでは済まない。表沙汰にはされていないが、魔法少女による犯罪は大抵ここで行われるらしい。
    【位置】あにまん市南部
    6.
    【名前】学生街
    【説明】あにまん中学および高校の膝下。食べ歩きや買い物を楽しむ学生たちで深夜まで賑わいをみせる。また魔法少女ティターニアとその生徒たちのナワバリであるため、市内で最も安全な場所のひとつ。

  • 244二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:54:12

    7.
    【位置】あにまん市東部
    【名前】あにまんマンション
    一見ただのごく普通のマンションだか中身は厄ネタ、怪異、異常な物が無数にあるマンション(バックルームと型月の小川マンションを混ざって足して二で割った様な感じ)
    住民に魔法見られても特にペナルティーが無い
    何が起きるか分からず危険と未知がありだか同時にそれ相応の宝がある(勿論これも厄ネタの宝庫)
    そして5年前から大川 羽蘇と『あ』が住み探索していたあのマンションである
    【位置】 あにまん市南部の近くにコンビニがある場所
    8.
    【名前】腐泥沼地
    【説明】
    あにまん市にある沼地でたまに腐った様な匂いがする事からつけられた名前かなり広いまたあまり整備されておらず自.殺の名所でもある
    9.
    【名前】茶羽落谷(さばおちだに)
    【説明】あにまん市北端に位置する渓谷。
    秋には紅葉スポットとして人気を博す同市有数の観光名所だが、一方で魔法の国に繋がる"道(パス)"が点在することから、奥地への一般人の立ち入りは固く禁じられている。
    10.
    【名前】茶羽落谷・奥地
    【説明】市の担当者と魔法少女以外は立ち入ることのできない谷底付近。
    誰が建てたのか、木製の小屋や古い吊り橋などの構造物が手付かずのまま残されている。
    "道(パス)"はしばしば動作不良を起こすため、小まめな点検が必要不可欠。

  • 245二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:54:24

    こんだけキャラいるならガンガン死んでも良さそうだな

  • 246二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:56:17

    むしろガンガン減らしていかないと何ヶ月かかるかわからんぞ…

  • 247二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:57:32

    一般人案です
    【名前】宮島祐樹/宮島優香
    【説明】行くあてもなくボロボロだったプアを助けてくれた一般人の姉弟。魔法のことはよくわかっていないができる限りプアに協力したいと思っている。

  • 248二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:58:48

    既出の雑魚エネミー案
    1.
    【名前】スラグソウル
    【説明】
    鉄屑やスクラップが魔法を浴びて擬似的な生命を得たもの
    動きは鈍重で普通の人間の武器による殴打等で簡単に制圧できるものの、性質上今回のバトル・ロワイアル中は無数に出現し得る
    攻撃方法は体当たりとのしかかり
    2.
    【名前】メンシュ・パンツァー
    【説明】
    上半身から口部にかけてが骨を材料とした砲弾を撃ち出す長大な砲身に、両目にあたる部分がスコープと化した、迷彩柄の鱗で覆われた人型の異形
    多くは高い塔や建物内部に陣取り、高い魔力を持つ獲物に対して凄まじい破壊力の『狙撃』を行う厄介な難敵
    反面、接近戦は苦手としている
    3.
    【名前】ゴリアテ
    全身を強固な鎧で覆った巨人。体高は大体5m前後
    体格に見合った巨大な銃火器や刀剣、棍棒など様々な武器で攻撃してくる
    ボス級のエネミーとしてはポピュラーな存在
    4.
    【名前】タイプ・ベルゼブブ
    【説明】蝿の姿をした群体型の魔獣
    魔法少女パンデモニカの"お友達"により地獄から召喚された
    既にあにまん市全域に拡散しており、プレイヤーや運営側の不正を監視する
    5.
    【名前】タイプ・ケルベロス
    【説明】怪獣サイズの三頭犬の魔獣
    魔法少女パンデモニカの"お友達"により地獄から召喚された
    外界からあにまん市への干渉を防ぐ"番犬"であり、魔法少女たちに攻撃してくることはない

  • 249二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 09:59:57

    使うか使わないかはスレ主の判断とはいえ、今でもキャラ数多いし追加の一般人、魔法少女案投げるのは控えめにね

  • 250二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 10:04:47

    まだスレが動いてないのにこのレス数と速度すごいな…

  • 251二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 10:12:47

    場所案
    【名前】旧アニマン音楽ホール
    【説明】かつてはただの音楽ホールだったがいつしか整備がされないようになる。無駄に広い上に一般人が来ることはほぼないので使われなくなった今でも家のない魔法少女たちの間で人気の棲家になっている

  • 252二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 10:15:58

    案はもうとりあえず開始して欲しかったら募集すればいいんじゃないかな?
    今んとこ十分な量集まったし

  • 253二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 10:28:44

    雑魚エネミー案
    【名前】おいていかないで
    【説明】一人で明かりの無い場所に長い時間いると襲い掛かる黒い泥の様な怪異倒しても数分経つと蘇る性質を持っているが索敵能力が弱く足も遅い為逃げればどうにかなるその正体は無数の魂の残骸が集まって出来た怪異

  • 254二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:21:18

    このレスは削除されています

  • 255二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:22:22

    【名前】消火器
    【説明】ただの消火器
    従来の用途である消火以外にも鈍器にしたり、投擲武器や煙幕としても使える
    伝説の魔法少女チーム「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」の美樹さやかや「魔法少女狩り」スノーホワイトなど名だたる著名人も愛用しているとの噂

    【名前】万能解錠キー
    【説明】形の違うドアや車のカギ、カードキー、電子ロックやPCの暗号キーなど鍵を解除出来る
    鍵がついていない物体に対しても使用可能
    鍵穴が出現し鍵を差し込めるようになる
    この鍵では施錠は出来ない

    【名前】使い捨てマジックスクロール
    【説明】魔法陣が描かれた巻物
    魔力を決めると魔法陣に応じだ魔法が一度だけ発動する
    固有魔法に匹敵するレベルの強力な魔法はない
    火球を撃ち出したり土壁を出現させるなどシンプルな魔法ばかり

  • 256二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:27:38

    雑魚敵案
    【名称】巨大化昆虫
    【説明】謎の光によって巨大化した昆虫

    【パラサイト・エネミー】
    【説明】パラサイトドールによって洗脳された人間、老若男女問わず50万人程いると言われている

    【名称】幽霊恐竜
    【説明】夜のみ活動する恐竜の幽霊

  • 257二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:35:17

    場所案
    【マジカル自販機】
    【説明】世界各国のありとあらゆる料理が無料で手に入る自販機であり使う食材も新鮮かつ上質な物のみ、魔法少女とデスゲームの運営だけが利用可能、イートインコーナーで食べる事ができる

    【阿仁満温泉旅館】
    【説明】温泉やエステ、美容室が付属したリラクゼーションテーマパーク、やや人手不足のため魔法少女がバイトする事も出来る、マジカル自販機と同じく魔法少女とデスゲームの運営だけが利用可能

  • 258二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:45:30

    場所案2
    【名前】マジカルテレフォン
    【説明】一見普通の電話ボックスだが唯一外の世界と連絡を取れる手段、しかし利用すると24時間魔法が一切使えなくなる、一人あたり3日に一回利用可能

    【名前】敗者歯医者
    【説明】リタイアした魔法少女が一度だけ伝えたいメッセージを歯医者に伝言する事ができる、歯医者は伝えたい相手にしか言わない、歯医者は金髪グラマーな美人女医

  • 259二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 13:53:20

    場所案3
    【武器屋】
    【説明】銃や刀、ロケットランチャーから戦車、戦闘ヘリや戦闘ドローンまでなんでも揃っている、購入には魔力が必要

    雑魚敵案2
    【ヒグマ】
    【説明】最近あにまん町に頻繁に出没している危険な熊、雑魚敵とは名ばかりでめちゃ強い

  • 260二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 14:01:04

    場所案4
    【名前】
    デスマッチリング
    【説明】
    あにまん市の真ん中に建てられたプロレス会場を貸しきって作った、魔法少女は指名した相手と2on2で戦う事ができる、指名されると拒否出来ない、どちらかのチームがリタイアするまで戦闘は続けられる、逃げる事は一切不可能

  • 261◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 15:30:51

    玉柳 水華/アレヰ・スタアの個別パートを投下します

  • 262◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 15:31:12

     ゲームが開始してすぐに、玉柳 水華(たまやぎ みずか)は自宅を飛び出し、Aタワーを目指していた。
     老朽化によりテレビ塔としての役割こそ失っていたが、全長155mの巨大建造物が、あにまん市のランドマークである事実は変わらない。
     少しでも人の集まる場所へ。それが水華の方針だった。
     怖い、と思う。
     水華は街のパトロールを日課としている。
     エネミーと戦ったり、悪い魔法少女を捕まえたこともある。
     修羅場だって潜ってきたし、戦闘で大怪我をしたこともある。
     それでも、怖い。
     玉座の間で宣告された殺し合い。魔法の国の王さまという想像だにしていなかった存在に、水華は戦うことさえ思考に浮かばなかった。
     殺し合いという事実も、魔法王も怖い。

  • 263◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 15:31:38

     何より、あの場所に居た魔法少女たちが、怖い。
     泣いている子が居た。怯えている子が居た。
     それはいい。水華だって泣きたいし、怯えているから。
     けれど、笑っている子が居た。喜んでいる子が居た。
     意味が分からない。何が面白いの? 何を喜んでいるの?
     私たち、殺し合いをするんですよ?
     なまじ場数を踏んでいたからこそ、水華は人間不信に陥ってしまったのだ。
     あるいは彼女が【トリックスター】のように、魔法の国の光と闇を知っていれば、そういうものだと受け入れていたかもしれない。
     しかし、水華は未だ17歳、戦闘経験こそあれ知っているのは光だけだ。
     今まで捕まえた悪い魔法少女だって、殺し合いで笑うような人格破綻者は居なかった。
     だから、怖い。

    (……外部の魔法少女や、人間の大人たちに助けを求めることはできません)

  • 264◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 15:32:03

     呪い。
     ゲームのことを非参加者に話せば、プレイヤーは死亡する。
     だから、頼れるのは同じゲームのプレイヤーしか居ない。
     それなのに。

    (信用できない……違う、信用しなくちゃ、だけど……!)

     惑う。
     惑いながらも、水華はAタワーを目指し駆けていく。
     既に変身を終えている少女は、常人の十倍の身体能力を備える。
     乗用車に匹敵する速度で駆けながら、水華は徐々にAタワーに近づいていくのだった。

  • 265◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 15:33:14

    玉柳 水華/アレヰ・スタアの個別パートを終了します

    時間を置いて、裁原 編/パペッタンの個別パートを投下します

  • 266二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 15:51:32

    すげえ…常識人だ…!!

  • 267二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 16:32:32

    記念すべき?初退場者か…

  • 268◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 18:19:01

    裁原編(本物)の死亡時の年齢dice1d8=8 (8)

    ①9

    ②10

    ③11

    ④12

    ⑤13

    ⑥14

    ⑦15

    ⑧16歳以上

  • 269◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 18:57:47

    裁原 編/パペッタン 個別パート投下します

  • 270◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 18:58:15

     Aタワー1階、ショップエリア。
     往年はあにまん市の土産物、コンビニ、バーガーショップに喫茶店などが並んでいたが、建物ごと廃棄された今では、それらの店舗も移転され、今ではスペースだけが遺されている。
     それは、小規模な『街の残骸』とさえ表現できた。
     しかし、移転の際にトラブルが起こったのか、とあるローカルレストランだけが、店舗ごと残っていた。
     もちろん従業員は誰一人おらず、調理室の冷蔵庫を開けても何も入っていないし、そもそも電気さえ通っていない。
     ただ、テーブルが並べられ、ソファが置かれ、店の外には看板が掲げられている。
     終わった場所。捨てられた場所。
     ——それでも、客は滅んでいなかった。
     店の奥、テーブル席に腰かけているのは、9歳くらいの少女である。
     灰色の髪、眠たげに細められた目、微妙に身長に合っていないだぼっとした服装は、少女がこれから成長していくことを示すものか。
     テーブルには、少女の持ち物なのか、デフォルメされた三等身ほどのドラゴンのぬいぐるみが置かれている。
     少女の名は、【裁原編】といった。
     そして、ぬいぐるみの名は、パペッタンである。
     時刻は深夜。窓からは月光が注がれている。

  • 271◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 18:58:39

     廃墟に年端のいかない少女が一人きり。大人ならば誰もが心配で声をかけるだろうか、今この場には少女しか居ない。
     そして、編にとって、これは日常の一部だった。

    「懐かしいのだわ……」

     何年も前に、まだ【彼女】が生きていた頃、Aタワーがテレビ塔として稼働していた頃。ここは編にとって行きつけの場所だった。家族と共に何度も訪れ、子ども用に置かれていた絵本も、間違い探しのシートも、内容を覚えてしまう程に通い詰めた。
     確か、【彼女】の父親と、店のオーナーが親友同士だったとか。
     だから、魔法少女になった編は、よくこの捨てられた場所を訪れ、廃レストランで郷愁に浸るのだ。
     ——だが、郷愁に浸ってばかりでは駄目だ、と編は気づいている。
     今は、日常ではない。
     魔法王に命じられ、殺し合いの真っ最中である。

    「最悪なのだわ……」

     溜息をつき、編は立ち上がった。未だ彼女の喪失感は満たされていない。否、満たされるはずがないのだ。

  • 272◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 18:58:59

    【彼女】は、二度と帰って来ない。
     殺し合いについて考えねばならない。だから、編は店を出たのだ。
     ここは思い出の場所だから。
     ここは幸せの場所だから。
     ここで殺伐としたことを考えてはいけない。
     名残惜しい気持ちを振り払って、編はパペッタンを掴み、店を出る。
     眠たげな顔のまま、面倒くさそうな表情で、彼女は店の外に出て。
     ——瞬間、顔に険が走った。
     通常9歳児が見せないような表情のまま、郷愁を振り払った彼女は思考を開始する。
    「優勝、狙うべきなのかしら」
     声に出す。
     【彼女】ならば、絶対にしないはずの表情と声色で。絶対に口にしないはずの言葉を。
     何でも願いが叶う。

  • 273◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 18:59:47

     死んだ人が生き返るという。
     ならば、【彼女】も?

    「……ううん、駄目だわ。許されないわ」

     一度は考えた血塗られた道を、しかし編は否定する。

    「そんなこと、【彼女】はきっと、望まない……」

     だから、裁原編はゲームに乗らない。
     悲しいけれど、苦しいけれど、喪失は何年経っても満たされないけれど。
     だけど、【彼女】を汚すわけにはいかないから。
     編は、殺し合いを否定する。

    (けど……)

     殺し合いはしない。絶対にしない。
     が——殺しをしないとは言っていない。

    (さっきの場所で、確かに居た……)

     たくさんの魔法少女の中に、そいつは居た。
     にたにたと笑みを浮かべて、まるでゲーム画面を見ているような楽しそうな顔で。

  • 274◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 19:22:52

     あの時と同じように。
     【彼女】を殺したときと同じように……!

    (【テンガイ】……お前だけは)

     歯を軋ませ、目を血走らせるその顔は、九歳どころか、人間のそれですらなく。
     それはまるで、竜の形相だった。

    (お前だけは、絶対に殺してやるの……!)

     裁原編は気づかない。
     頭上。Aタワーの頂上に、自分以外の魔法少女が居ることを。
     槍を軽々と振り回し、鼻歌を歌うその魔法少女は、自分や【彼女】、あるいはタワーに向かって駆ける【アレヰ・スタア】とは在り方が異なる……むしろ【テンガイ】に近い在り方をしているということに。
     裁原編は気づかない。戦いの気配はすぐそこまで来ていることに。

  • 275◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 19:24:27

    投下を終了します

    途中で鯖落ちして中断してしまい申し訳ありません

    時間を置いて、槍ヶ崎 舞矢/スピードランサーの個別パートを投下します……!

  • 276二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 19:31:16

    誰だろう…槍持ちだけど信念的にスピードランサーとはまた違いそうだし…

  • 277二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 19:33:16

    >>276

    個人的にはジャック・ザ・リッパーで予想してるあの子何でも使えた筈だし

  • 278◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:01:58

    槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー 個別パート投下します

  • 279◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:02:36

     ゲーム開始より、三年前。
     魔法の国北部、山脈地帯。
     並の魔法少女では太刀打ちできない強さのエネミーが跳梁跋扈する危険地帯であり、ここに足を踏み入ることを許される【下限人数】は、五人である。
     魔法の国にスカウトされるレベルの魔法少女が、最低でも五人。
     それだけこの場所は危険だ。
     ましてやたった二人で入るのは自殺行為。

    「だから、二人で入る奴は、よっぽどの馬鹿、だろうね」

    「ああ、違いないぜ」

     屈託なく笑う赤い魔法少女に、サンバイザーに釣り竿装備の魔法少女は肩を竦めた。

    「ねぇスピードランサー、どうして五人集めなかったんだ?」

    「はぁ? だって足手まといだろ、相手は黒竜だぜ?」

     北部の山脈に黒竜を見た。
     近隣住民の証言を受け、調査に出向いたのが【槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー】と【佐々利 こぼね/クリックベイト】である。
     黒竜。数百年前、魔法の国を滅亡寸前まで追い込んだが、魔法王に認められた一人の魔法少女が討伐したという、伝説の怪物。

  • 280◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:03:20

     それが再び姿を表したというなら、人間の国と魔法の国、双方にとって重大な危機である。
     現状は、あくまでただの一証言に過ぎない。
     見間違いかもしれないし、幻覚かもしれない。
     ここは魔法の国だ。幻覚魔法、変身魔法の可能性もある。
     事実、悪戯好きの魔法少女や、王国に敵意を見せる魔法少女が、黒竜に変身したり、虚像を創り出した事件は枚挙に暇がない。
     だからこそ、魔法の国も本腰を入れておらず、【槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー】と【佐々利 こぼね/クリックベイト】を含めた五人での調査を命じたのだ。
     もっとも魔法の国もまさかスピードランサーが三人を追い返して二人で行ってしまうとは、夢にも思っていなかっただろうが。

    「だったら一人で行って欲しいと僕思うんだけどな~」

    「だってこぼねの魔法便利じゃん。危ないやつ釣りあげてこっちに引っ張ってこれるんだから。不意打ちされなくて楽だろ」

    「じゃあ釣り竿貸すから一人で頑張りなよ」

  • 281◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:03:50

    「魔法の主体はお前だろ~。おいおい拗ねるなって。あたしとお前の仲じゃないか、なぁ?」

    「ただの腐れ縁、釣り仲間ってだけだろ、まったくもう……」

     そう言っている間にも、クリックベイトの釣り竿が反応する。
     自動的に針と糸が目標物へと向かう。
     そして

    「おお、けっこう大物だな」

     スピードランサーが感嘆の声を挙げた。
     二人を襲おうと息を潜めていたのか、【バーゲスト】と呼ばれる5mほどの大きさの魔獣が針に引っ掛けられ、二人の前に引きずり出される。

    「うーん、こいつけっこう強いよ。どうするスピードランサー、逃げるかい?」

    「馬鹿言うなよ、最悪あたしら、黒竜と戦うんだぜ。こんな黒い犬っころから逃げるわけにはいかねーだろ」

    「いや、黒竜と戦うつもりなら体力温存しておくべきじゃないのかなぁ……」

     呆れながらも、クリックベイトは釣り竿を持つ手に力を込める。

  • 282◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:04:10

     スピードランサーもまた、自らの周囲に無数の朱槍を展開する。
     バーゲストが吠えた。
     スピードランサーは、壮絶な笑みを浮かべて向かい打った。

     Aタワー、頂点。
     訪問者が足を踏み入ることを許される80mの展望台……ではない。
     その更に上。一般人は立ち入ることを禁止され、職人でも命綱無しでは絶対に昇ることを許されない、テレビ塔の頂点に、赤い女が立っていた。
     赤色のぴちぴちスーツに赤色の槍。
     吐く息さえも赤い彼女は、名を【槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー】と言う。
     Aタワーの頂点に立った彼女は、夜景を見下ろしながら、ぼんやりと物思いに耽っていた。
     それは直情的で単純明快な彼女にしては珍しい、腐れ縁の【佐々利 こぼね/クリックベイト】が見たら腹でも壊したのかと心配するはずだ。
     しかも、その物思いの内容が、クリックベイトのことなのだから、彼女が知れば驚愕で目を剝くかもしれない。

  • 283◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:04:42

    (3年前の黒竜調査……結局、バーゲストは討伐できたが、黒竜は見つからなかった)

    目撃者は、巨躯の黒犬であるバーゲストを黒竜と見間違えた。表向きはそのように処理された。
    スピードランサーもそれで納得したはずだ。
    しかし、どうもあの時の調査と、今回の殺し合いは繋がっている気がするのだ。
    スピードランサーの、天性の直感が、それを告げている。

    (前から王宮はきな臭いとは思っていたが、まさか魔法王がこんな暴挙に出るとはね。あるいはこれも……いや、考え過ぎか)

     魔法王は既に黒竜に支配、あるいは取って変わられているのではないか、という疑いが首を擡げたが、証拠となるものは何もなく、スピードランサーもさすがに直感だけでそう結論を出そうと思う程自信家ではなかった。

    (クリックベイト……こぼねの奴とも情報交換を……。はぁ……いるんだよなぁ、あいつも)

     そのことを考えると、スピードランサーは憂鬱になる。

  • 284◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:05:08

     人間態のときに釣り堀で知り合った歳の離れた釣り仲間。偶々二人で釣りしているところに巨大ブラックバスが襲いかかってきて、咄嗟に二人同時に変身して応戦、正体がバレることになった。
     そこからは釣り以外でもちょくちょくコンビで活動している。
     神出鬼没、のらりくらりと単独行動をする傾向の強いスピードランサーにとって、クリックベイトはたった一人の友達といってもいい。
     命がけの戦いで自分が死ぬ分にはまったく後悔が無いが。
     クリックベイトが死ぬのは嫌だ。

    「どうしよっかな~」

     頭を掻きむしりながら、スピードランサーは悩む。
     彼女がここまで悩むことは珍しい。きっと死ぬ時でさえ、こんな風には悩まない。
     それでも彼女はスピードランサーである。
     行動が遅いことは、あり得ない。
     歴戦の魔法少女である彼女は、自分の眼下、今自分が足蹴にしているタワーの中に、複数の魔力を感じ取った。

    (エネミーが湧いてきたか。しかも複数……珍しいな)

  • 285◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:05:31

     エネミー。怪異、魔獣、魔物、モンスターとも呼ばれるこれらの存在は、時々人間の世界や魔法の国に出現する。概して人を襲う危険な存在だが、それを退治することで、魔力の糧とすることができる。そのため修行の一環でエネミー狩りを行う魔法少女も一定数存在しており、スピードランサーもその経験があった(彼女の場合、戦いそのものが目的の節もあるが)。

    「とりあえず体動かすか。面倒なことは動いてから考えればいいや」

     殺し合いに抵抗はない。
     相手がエネミーでも、魔法少女でも、人間でも。
     その心理構造は、1階で復讐を決意する【裁原 編/パペッタン】や、Aタワーに向かう【玉柳 水華/アレヰ・スタア】とは、明確に異なるものだった。
     殺し合いの最中でありながら、スピードランサーは手元に朱槍を創り出し、それを器用に振り回しながら鼻歌を歌い出した。
     彼女が殺し合いの参加者である二人の魔法少女と遭遇するのは、もう少し後のことである。

  • 286◆xaazwm17IRZa24/02/02(金) 22:06:27

    投下を終了します

    3人の合流パートは時間を置いて投下します、恐らく明日になると思います……!

  • 287二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 22:15:45

  • 288二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 22:19:22

    スレ主さんの描写力が高くて驚く
    頑張ってください

  • 289二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 23:39:09

    ところで、みんな気になる子とか居る?
    自分は麦ちゃんかな
    体に炎を纏いながらめちゃくちゃ冷たい目で「豚が」って言って欲しい

  • 290二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 00:31:17

    クリックベイトとスピードランサーが釣り趣味同士で関係性ダイスで仲良しになってるの運命感あっていいね
    ティターニアとアレヰ・スタアが微妙に不仲なのも描写されるかな

  • 291二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 00:54:08

    乙です ランサー×ベイトは推せる(確信)


    >>289

    これからの展開次第だけど王国組の裁華さん/オートクチュールがどう動くか気になる

  • 292二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 01:58:48

    展開次第だろうけど序盤は同盟組むのも結構いるのかな

  • 293二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 02:21:36

    今見直して気づいたんだが運営側のパラサイトドールがサディストでメンダシウムがマゾヒストと言うことはこいつらそう言うプレイやってる可能性ある?
    ちょうど首輪もついてるし

  • 294二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 06:35:41

    >>289

    自分は今回出てきたアレヰスタアちゃんが能力とネーミングセンス含めてかなり気に入っているなぁ

    あとはアルセーヌちゃんの設定に出てくる魔法少女部に誰が入部するのか気になる

  • 295二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 06:41:00

    テンガイさん、メタキャラみたいな設定なのにまさかの邪悪存在なの草

  • 296二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 07:16:34

    絵心がないのでpicrewで作ってみた自キャラのイメージ


    https://picrew.me/ja/image_maker/1904634/complete?cd=2fmRSHxah3


    【逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ】

    魔法:ネットの海にダイブできるよ

  • 297◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:55:53

    合流パート① 投下します……!

  • 298◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:56:47

     Aタワー1階。
     【テンガイ】を探すために、上へ向かうか。それともタワーから出るか。
     編はぬいぐるみを持ったまま、考えあぐねていた。
     自身の魔法と、Aタワーの相性は、あまり良くない。
     大雑把に人型の物なら何でも操れる魔法。
     手に持っているドラゴンのぬいぐるみ、そして普段は魔法空間に収納しいつでも出現させることができる自作人形たち。
     元々編は日課がにんぎょう作りの、穏やかでのんびりとした性格だ。ガチ戦闘ができる装備は整えていない。

    (人型のものがたくさん置いてあるとした、ショッピングモールとかかしら)

     ぬいぐるみ、マネキン。それらのものを操作対象にすれば、【テンガイ】を殺す戦力になるだろう。
     かつてのAタワーならお土産屋にぬいぐみ(あにまん市非公認キャラクターの紫色の恐竜が並んでいたのを思い出す)がたくさん置かれていたが、当然廃棄された今ではそれらは姿を消している。
     ならばAタワーを出るべきだろう。
     ここは【彼女】の思い出の場所。

  • 299◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:57:33

     復讐を誓った自分が、長く居ていい場所ではない。
     そう決め、編が出口に向かおうとしたとき。
     タワー上階から複数の小さな魔力反応と、強大な魔力反応が出現するのを感じた。

    (誰かが、エネミーを狩っているのかしら?)

     Aタワーにエネミーが出たことは、編の知る限り何度かある。
     故に、そう珍しいことではないが……。

    (……数が多すぎるの)

     通常、エネミーは雑魚が一体程度だ。
     今、上で蠢いているのは、十、二十を軽く超えるエネミーである。
     こんなに出現することは、通常ありえない。

    (偶々……? それとも、これも殺し合いの一部なのかしら)

     誰もが【テンガイ】のように危険人物というわけではない。
     ならば殺し合いを促進するために、殺し合い期間中はエネミーが発生しやすくなっているというのは、納得できる答えだ。

    (……行くしかないの)

  • 300◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:58:07

     編は、上へ続く階段を駆け上った。
     逃げる、という選択肢は存在しない。
     エネミーを放って置けば、Aタワーを壊されてしまう恐れがある。
     とっくに廃棄され、近い将来解体される場所だとしても、編が守れる範囲なら守りたい。
     そう思い、変身を済ませた彼女は(姿に変化は無く、手に持っているぬいぐるみだけが鎧を纏っている)2階を駆けのぼり、3階に顔を出した。
     階段を昇りならも、音は聞こえていた。
     金属音だ。
     建設現場で聞くような、金属と金属を撃ち合わせる音。
     それが何を意味するのか、戦闘経験の薄い編——パペッタンでは分からなかったが。
     辿り着いて、理解する。
     3階、元々は交流エリアと呼ばれる外の景色を見ながら訪問者同士で自由に雑談ができる場所だったそこは、鉄屑とスクラップの楽園になっていた。

  • 301◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:58:31

     いくら廃棄された場所として、いったいどこにこれだけ鉄屑やスクラップがあったのか。タワー常連のパンペッタでも呆れかえるほど、3階はそれらで溢れていた。
     そして、それらの鉄屑は蠢いていた。
     まるで生物のように。
     意思を持って、3階中央に陣取る魔法少女に襲いかかっている。
     編は知る由もないが、このエネミーの名はスラグソウル。魔法王の命によりあにまん市に放たれた怪物の一つである。

    (危ないのだわ……)

     すぐに助けに入ろうとして、編は気づく。
     赤い装束に、赤い槍。
     纏う気配さえも赤い、魔法少女。
     スピードランサー。
     彼女は、手にもった槍を
     薙ぐ。
     瞬間、彼女の周囲で破壊の嵐が巻き起こる。

  • 302◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:58:53

     巨大な鉄球を解体現場で振り回したかのように、スラグソウルたちは掌サイズの鉄屑へと分解されていく。
     一振りで十体を粉砕したスピードランサーに対して、それでもスラグソウルの群れは臆することなく向かっていく。
     恐らく彼らに心は無いのだろう。
     無機物に心は宿らない、と編は知っている。
     綿の塊に意識が無いように、鉄屑の塊に意識が生まれるはずがない。
     ただ創造主にプログラムされた通りに動く、システムに過ぎない。
     故に、滅びる。
     接近する十体のスラグソウルに向けて、スピードランサーは先ほどとは違う手段を取った。
    『槍を出せるよ』。それが、スピードランサーの魔法。槍を操る技術は自前である。
     スピードランサーの周囲に魔法陣が展開し、外側に向けて槍の穂先が姿を表す。
     瞬間、十のスラグソウルは爆散した。
     超高速で射出された槍は容易くエネミーを貫通し、破壊し、粉砕し、それでもなお勢いは止まらず

  • 303◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:59:24

    「ぎゃあっ!」

     ドラゴンのような悲鳴をあげて、編はのけぞった。
     足元に朱槍が根本まで突き刺さっている。

    「あ、危ないのだわ!」

    「あ、わりぃわりぃ」

     あやうく殺人者となるはずだったにも関わらず、肩がぶつかった程度の謝り方をするスピードランサーにパンペッタは怒る前にちょっと引いた。

    (な、仲良くなれる気がしないのだわ……でも)

     改めて3階の惨状を見る。足の踏み場もないほど散乱したスクラップ。壁や床に突き刺さる朱槍。
     そして、疲れた顔一つ見せないスピードランサー。

    (強いわこの人……)

     自分なら、いくら相手が雑魚エネミーだとしても、二十を屠るのはちょっと苦戦する。
     それをたった一瞬で。

  • 304◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 10:59:57

     自分より強い。【彼女】よりも。

    (もしかしたら、【テンガイ】に匹敵する? だとしたら……)

    「お前みねー顔だな。この街の住民じゃないのか?」

    「パンペッタはいつもお家でお人形を作っているから……そうじゃなくて、あの、私の仲間に」

     なってくれませんか、と聞く前に、スピードランサーは動いた。
     一瞬で踏み込み、槍を突き出す。

    「へ……えっ!」

     パンペッタは思わず尻もちをついた。
     貫かれたのは——鉄屑。
     倒したはずのスラグソウルが、再び融合し、背後からパンペッタに襲いかかろうとしていた。
     それを再びスクラップに変えたスピードランサーは、面倒そうに頭を掻く。

    「そういうタイプか……」

    「あの、どういう……」

  • 305◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 11:00:15

    「こいつらに魔力を供給しているコアを見つけないと……」

     周囲を見渡す。破壊したはずのスラグソウルが再び融合し、動き出している。

    「永遠にこいつらと戦うことになるぞ」

  • 306◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 11:00:45

    投下を終了します……!

    時間を置いて合流パート②を投下します……!

  • 307◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:31:26

    合流パート②を投下します……!

  • 308◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:31:56

     水華は、二度の挫折を経験している。
     一度目は、自分の学校でいじめが起こっていると発覚したとき。真面目で委員長気質の水華は、いじめっ子を救うために奮闘し——何一つ事態は好転しなかった。
     いじめっ子を注意しても冗談だと流され、いじめられっ子の盾になろうとしても拒絶され、教師に相談しても受け流され。
     真面目で、一生懸命やれば、どんな問題でも解決できる。
     そんな、漠然とした全能感に浸っていた水華にとって、自分がどう頑張っても事態が好転しない状況は、自己嫌悪に浸らせるに十分なものだった。
     水華は、学校に行けなくなった。
     いじめられたわけではない。いじめを止めようと尽力する水華は、周囲から褒められ、真面目だと評価され、愛されていた。
     ただ、それだけで、いじめはまったく解決しなかったけれど。

  • 309◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:32:24

     まるで、水華が自分の価値を高めるためにいじめを利用したような構図になってしまったけれど。
     それが嫌で、何よりそれが事実だと心のどこかで認めてしまっていて、そんな自分が汚く思えて。
     水華は初めて、仮病で学校を休んだ。
     ずる休みが三日に増えて、とうとう一週間を超えた時。
     ベッドで蹲る水華の前に、妖精が現れたのだ。
     君みたいないい子が、落ち込んでいるところを、これ以上見ていられない。
     そんな、妖精の同情心から、水華は魔法の力を授かった。
     経験した事象を再現する魔法。それは、今までの自分がぐらついていた水華にとって、必要な魔法だった。
     経験は武器になる。今までの道程が力になる。過去の自分が、今を支える。
     自己否定に陥った水華にとって、そんな前向きな気持ちになれる魔法は、再び学校に行くきっかけを作ってくれたのだ。
     一週間学校を休んでも水華を心配する声ばかりで、彼女がずる休みしたとは思っていなかった。

  • 310◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:32:49

     過去の信頼。積み上げた実績。
     だから、水華は再びいじめ問題に立ち向かえた。
     現状、完全解決は出来ていないけれど。それでも、水華が魔法少女になる前より、ずっと良くなっている。
     いじめられっ子のストレスをいじめっ子にそれとなく与えてみたり、暴力的ないじめが発生しないように教室に魔法で細工をしたりと、色々ズルはしているかもしれないけれど、それでも前に進んでいる。
     だから、一度目の挫折は、成功体験。
     将来面接でも使えそうな優等生エピソード。
     それに比べて、二度目の挫折は……。

    (ティターニア……)

     水華の師匠。そして、苦手な魔法少女。
     魔法少女になった水華は、その真面目さから、魔法少女として強くなろうと決意した。
     そしてその真面目さから、市内最強との噂もあるティターニアに教えを請い。

  • 311◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:33:07

     スパルタに耐え切れず三日で逃げた。

  • 312◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:33:33

     水華の変身態、【アレヰ・スタア】は、タワーに近づくにつれ、内部で戦闘が行われていることを察知した。
     魔力の反応から二人の魔法少女が、無数のエネミーと戦っている。

    (二人組……ということは、殺し合いには乗っていませんね!)

     だったら安心だ。
     アレヰ・スタアは飛び上がると、二階の窓ガラスを蹴りで破壊し、そのままダイナックエントリーを決める。
     そして群がる鉄屑の化け物に

    「『メモリアル・シャワー』!」

     シャワーのように、水を浴びせる。
     ずぶ濡れになるスラグソウル。

  • 313◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:34:19

     が、あくまで鉄屑の塊であり精密機器ではないので、濡れた程度で機能は停止しない。
     そのことに水華も気づき

    「『メモリアル・サンダー』!」

     すかさず再現魔法で雷を再現し、周囲に放った。
     雷撃の威力にスラグソウルは崩れていく。

    (なるほど、一定のダメージを与えると機能を停止するようですね)

     雑魚とはいえ、こんなにもたくさんのエネミーが出現することは通常ありえないが、これなら制圧できるとアレヰ・スタアは歩みを進め——その場でたたらを踏んだ。

    (……え? 何で私こんなに疲れて……)

     確かに『メモリアル・サンダー』……雷の再現は、かなりの大技だが、本来ここまで疲労はしない。いつもより魔力消費量が数倍になっている。

    (一応雑魚を倒したことで多少は回復しましたけど……失った魔力と比べると、雀の涙ですね)

     どうやらこのゲームでは、大技の多用は控えるべきらしい。

  • 314◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:34:48

     そのことを肝に銘じ、水華はその場を後にしようとして。
     右足首を、スラグソウルに掴まれた。

    「嘘……倒したはずなのに! っ!」

     痛みで顔を顰めながらも、左足をスラグソウルに何度も振り下ろし、再び機能停止に追い込む。
     その間にも、他の倒したスラグソウルが次々と立ち上がる。

    「そういうタイプですか……」

     コアを破壊しない限り完全撃破が不可能。稀にそういう性質のエネミーが居ると体ターニアに教えられ、翌日魔法の国のダンジョンに放り込まれ、該当の魔物群と戦わされた。
     あの時のトラウマ経験が、アレヰ・スタアを支えている。

    (けど、大技は多様できません……。ここは逃げる? いえ、いくら立ち入り禁止のAタワーとはいえ、一般人がここに侵入する可能性もあります。それに、このエネミーが街まで侵攻する可能性も)

     逃げる選択肢はありえない。
     そう決意し、アレヰ・スタアは拳を固める。

  • 315◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:35:32

     突如、壁が爆散する。
     咄嗟に身を躱したアレヰ・スタアは、土煙の向こうから姿を表す、二人組の魔法少女を見つける。

    (あの魔力反応は、この子たちだったのね)

     恐らく壁破壊の張本人、槍を構えた赤い魔法少女。
    「思い出の場所を壊さないで欲しいのだわ……」と涙目で可愛らしいぬいぐるみを抱えている、灰色の髪の魔法少女。
     ぬいぐるみの方は知らないが、槍の方には見覚えがあった。

    「貴女は、スピードランサー……!」

    「ん? あ、なんかパトロールしてるやつじゃん。あんたも来てたのか」

     街をパトロールするアレヰ・スタアと、神出鬼没に街をふらつくスピードランサーは顔見知りである。
     といってもそれほど親しいわけではなく、中身も知らないし、得意な魔法も詳しく知らず、パーソナリティはまるで分からないが。

    「あたしら、今エネミーのコア探してんだよね。あんたもどう?」

  • 316◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:36:33

     殺し合いの最中とは思えない気さくな言葉に、毒気を抜かれたアレヰ・スタアは警戒を解く。

    (……そうですよね、いくら魔法の国の王様だからって、命令されていきなり殺し合いなんて、するはずがないですもんね)

    「ええ、私も街の平和のために、協力させていただきます」

    「おう、じゃあ行こうぜ」

     断れることを一切想定していなかったのか、スピードランサーはこちらに背を向け、次のフロアへと進んでいく。
     ぬいぐるみを抱えた魔法少女は、こちらをじっと見つめると

    「私、パンペッタ。よろしくなのだわ」

    「私はアレヰ・スタア。一緒に街の平和を守り、正しさを貫きましょう」

    「……ええ、そうね。パンペッタもそう思うのだわ」

    (おや……?)

     気のせいだろうか。パンペッタの表情が僅かに曇った気がした。

    (何か困りごとが? ……後で相談に乗るとしましょう)

  • 317◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:36:58

     魔法少女が外見と中身で必ずしも年齢が一致するとは限らないが、それでも雰囲気からパンペッタが外見相応に幼いということは分かる。
     年上として、否年齢に限らず、助けを求めている人なら助ける。それがアレヰ・スタアの信念。

    (といっても、メンタルケアはこの難事を突破してからですね)

    「行きましょう、パンペッタ」

    「……うん! アレヰ・スタア」

     二人は肩を並べてスピードランサーの後を追う。
     この子とは上手くやっていけそうだ、とアレヰ・スタアは思うのだった。

  • 318◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 12:37:35

    投下を終了します……!

    時間を置いて、合流パート③を投下します……!

  • 319二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 12:54:14

    アイテム案
    【名前】パンドラの箱
    【説明】最後に残ったそれは希望かそれとも希望を騙る絶望なのか?。所持者の望みを叶えるために活用できるアイテムを一つ入手できる箱。それを使えばきっと望みは叶うだろう…もっとも本人が望んだ形でとは限らないが。

  • 320二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 13:04:59

    しっかりキャラ書かれるのいいな

  • 321二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 13:05:50

    戦闘描写上手いなぁ。それぞれの固有魔法もしっかり書いてくれるし

  • 322二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 14:00:23

    アイテム案
    【名前】スプレー缶
    【説明】ごく普通のスプレー缶 壁や床に模様や文字やサインを書いて危険を知らせたり情報を残したり出来る後は相手の目にかけて目つぶしが出来る

  • 323二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 14:47:31

    本当に取り急ぎ参加者名簿だけまとめました。ダイス振る際にご活用ください


    https://w.atwiki.jp/mahousyouzyobr/pages/51.html

  • 324二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 15:34:59

    >>323

    おつおつ

    一覧あると見やすくていいネやっぱ

  • 325◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 18:10:42

    >>323

    ありがとうございます~!

    wiki全然整備してなくてすいません、第1話書き終えて、第2話のダイス振った後、ある程度整備しようと思います(初心者なので全然勝手がわからず、試行錯誤することになりそうですが)

  • 326◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 18:12:05

    >>325

    と、思ったらめっちゃ整備されてる……!

    wiki作って良かった……!

  • 327◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 18:15:33

    スラグソウルのコアの位置

    dice1d6=3 (3)

    ①4階

    ②3階

    ③2階

    ④1階

    ⑤外

    ⑥無し

  • 328二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 18:16:31

    揚げ足取りになるけど編はパンペッタじゃなくてパペッタンじゃないかな


    >>323

    番号も振ってあるの滅茶苦茶助かる

  • 329◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 18:36:40

    >>328

    これは大変失礼しました……名前間違え含め、ウィキ収録時に誤字を修正します……!

  • 330二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 18:38:05

    アイテム案
    【名前】
    【説明】知性(メリア スーザンの分身)が宿った強力な武器。所有者によって形を変える。性格は最初の所有者が無意識に求めてる要素から作り出され、持ち主の友好度によっては周囲の監視や支援攻撃をしてくれる。たとえ所有者が気に入らない人物に変わっても反逆することはなく指示には従う。使いすぎると中の魂が消費されていき、ついには無くなってしまうので注意。

  • 331二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 18:39:15

    >>330

    【名前】インテリジェンスウェポン

  • 332二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 18:51:19

    今思ったけど自分同士の殺し合いで良いなら大川羽蘇かなり有利だな
    それこそ24時間以内に自分と殺し合う代わりにアイテムとか偵察を要求させる協力関係とか作れそう

  • 333二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 18:57:00

    でもあの子、性格的には協力が不可能な類いじゃないかな…
    見つけたら一人だけ殺せばノルマ達成なのはほんとにありがたいけどさ

  • 334二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 19:13:11

    >>332

    協力や同盟よりも『殺してでもうばいとる』をしそうなんですが…

  • 335二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 19:13:48

    https://w.atwiki.jp/mahousyouzyobr/?page=魔法少女名簿


    勝手ながらとりあえずの名簿(あとモンスター類がちょこちょこ)が完成致しました。

    漏れ、抜け、誤字等ありましたら追記修正して頂けると幸いです。

    楽しませて頂いているスレ主さんの一助になればと思っております。

  • 336二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 19:17:49

    スピードランサーの戦闘スタイル格好いいな
    汎用性高いのもグッド

  • 337二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 20:06:52

    場所案
    【名前】あにまん市地下街
    【説明】あにまん市全域の地下に広がる地下街
    縦にも横にも非常に広く、かなり入り組んでいる
    地下鉄の駅が複数存在する

  • 338二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 20:20:17

    アイテム案

    【名前】反魂香
    【説明】お香をたくことで
    使用した時点で死亡している参加者1人と3分間会話をすることが出来る
    面識が無かったり絆ダイスが低すぎる相手とは会話は出来ない

    【名前】カメラ内蔵型コンタクトレンズ
    【説明】視覚で捉えた情報をリアルタイムで映像として録画するアイテム
    録画した映像は映写機の様に空間に映し出せて何時でも再生出来る
    一時停止、スキップ、早回し、巻き戻し、画面の拡大・縮小等自由自在

  • 339二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 21:34:01

    ちょっと見ない内にめっちゃwiki整備されてる…

  • 340二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 21:34:24
  • 341◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:20:38

    合流パート③を投下します……!

  • 342◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:21:54

     無限に湧き続けるスラグソウル。
     もしここに一般人が紛れ込めば、五分と生きてはいられない死地の中で、しかし三人の魔法少女は健在だった。
     それどころか、外傷一つなく、スピードランサーに至っては疲労さえ感じさせない足取りでどんどん前へ進んでいく。

    (何となく実力者だとは感じていましたが……)

     側面から襲撃するスラグソウルを、スピードランサーは一瞥すらせずに穂先で粉砕する。

    (マジで強いですねこの人……)

     堂々とした立ち振る舞い、流麗な槍捌き、あらゆる状況への対応力。

    (ひょっとしてティターニアと同レベル……いや、まさか)

     あんな化け物が二人もいてたまるかとアレヰ・スタアは首を振る。
     アレヰ・スタアも見学に徹しているわけではない。
     魔法少女としての膂力でスラグソウルを次々に粉砕する。
     再現魔法を使わないのは、先ほどの『メモリアル・サンダー』でふらついたことへの反省からだった。
     1のダメージで倒せる敵に、10や20のダメージでオーバーキルしても意味が無い。
     殺し合いが始まってまだ、1時間も経っていないのだから。
     ふと、隣のパペッタンに目を向ける。
     9歳くらいの外見の女の子。

  • 343◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:22:43

     赤いスーツのスピードランサーや、白いローブのアレヰ・スタアと比べて、その恰好はただの小学生にしか見えない。
     ただ、鎧を纏ったドラゴンのぬいぐるみ(かわいい)が、縦横無尽に動いてスラグソウルを粉砕していく。

    (あー、本人じゃなくて、使い魔で戦うタイプなんですね)

     アレヰ・スタアも、肉弾戦より中・遠距離の魔法戦を好む。
     今ステゴロで戦ってるのは、成り行き上で、魔力消費さえ通常通りならもっと華麗に戦っている。

    (現状、パペッタンが私よりかなり下、スピードランサーが私よりかなり上、ってところですか)

     実力差である。
     もっとも、パペッタンもスピードランサーも奥の手を秘めている可能性はあるが……アレヰ・スタアが、そうであるように。

    (これでティターニアとも合流できれば心強いですけど……会いたくないですねぇ)

     たった三日で彼女には散々トラウマを刻み込まされた。
     いくら実力を理解していても、中々苦手意識は消えないものだ。

  • 344◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:23:30

    「おーい、あんたたち。ちょっと来なよ」

     スピードランサーの言葉に二人は駆け足で近寄る。
     Aタワー2階。本来はテレビ塔の歴史などをパネルで紹介するエリアだったが、現在は当然それらは全て撤去され、代わりを埋めるかのように、スラグソウルの群れが蠢いている。

    「他のフロアより明らかに数が多いのだわ……」

    「つーことはさ、あるだろ、コア」

     スピードランサーの推測は間違いないと、アレヰ・スタアも頷く。
     問題はコアがどこにあるかだが。

    「偵察はパペッタンに任せるのだわ……!」

     そう言うと、パペッタンの周囲に魔法陣が展開し、様々なぬいぐるみが姿を表す。

    (可愛いです……)

    (可愛いぜ……)

     使役していた鎧の竜と比べてどこか手作り感を感じさせる仕上がりなのが、キュートさを上げていた。

  • 345◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:24:07

     ほっこりする二人を他所にパペッタンはスラグソウルの攻撃が届かない位置までぬいぐるみたちを浮かばせ、エリアの隅々を調べ始める。

    「視界を共有してるの?」

    「うん、でも、あんまり長いこと共有はできないの……っ!」

     パペッタンは目を押さえる。一応道中説明したが、魔力消費が普段の数倍という制約を実感したらしい。

    (というか、この消費量だと、ただ変身しているだけでも、24時間維持できない可能性がありますね……)

     かといって、人間態では変身態に勝てるはずがない。勝負の土俵にすら上がれない。

    (そういう意味でも、集団は維持しておきたいですね……)

     信頼できる仲間同士なら、一人が人間態で休んでいる間に、もう一人で見張りが出来る。

    (このエネミーを倒した後もチームは継続したいですね。できれば魔法王を倒すまでずっと)

    「コアがあったのだわ……!」

  • 346◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:25:36

     疲労を感じさせながらパペッタンが言う。
     彼女が指差したのは、2階の天井部分。
     一見したところ何もないが。

    「パペッタンの人形に天井を突き破らせたの。裏側に、コアがあったのだわ……!」

    「いい仕事するじゃないかパペッタン。そのまま破壊できるか?」

    「今ぬいぐるみで殴ってるの。もう少し待って欲しいの」

    (どうやら初戦闘は終了みたいですね……)

     アレヰ・スタアは、ほっと息を吐く。
     油断。
     無尽蔵のエネミーと遭遇戦。交流の無い魔法少女たちとの連携。
     何より殺し合いによるストレス。それらの疲労がアレヰ・スタアに襲いかかったのか、彼女の緊張の糸は少々途切れた。
     その隙を狙ったかのように、三人の周囲に無数の魔法陣が浮かび上がる。
     出現するのは、スラグソウル。
     数は四十。

  • 347◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:26:06

     今までにない密度で、今までにない距離での戦闘に、アレヰ・スタアは虚を突かれる。

    「パペッタンを守れ!」

     すかさずスピードランサーは指示を飛ばした。
     と、同時に彼女の周囲に四十の魔法陣が浮かび上がり、そこから槍が射出される。
     スラグソウルを貫き、爆散させ、床に深く突き刺さるそれは、もはや刺突ではなく、爆撃と表現するのが相応しい。

    (……凄い。スピードランサー、近接戦闘だけでなく、中・遠距離もカバーできるんですね)

     やはり、実力は市内最強、ティターニアに匹敵するのかもしれない。
     実力に戦慄しながらも、指示通りにパペッタンを守り、周囲を警戒するアレヰ・スタア。
     そして

    「嘘でしょ……」

     再び四十の魔法陣が自分たちを囲うように展開されるのを目にし、息を呑む。

    「チッ、やっこさん、いよいよ焦り始めたってわけか」

  • 348◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:26:49

    「後もう少しなの!」

     スピードランサーの顔に初めて焦りが浮かぶ。

    (ここは、出し惜しみしている場合じゃないですね……!)

    「『メモリアル・ランサー』!」

     アレヰ・スタアは叫んだ。彼女の周囲に二十の魔法陣が浮かぶ。そしてそこから顔を覗かせるのは、槍である。

    「あんた……!」

    「残りはお願いします!」

    「…………応っ!」

     アレヰ・スタアが二十。スピードランサーが二十。
     二人は息を合わせて、同時に槍を射出する。
     爆撃、二回目。
     スラグソウルは碌な抵抗も出来ずにバラバラに砕け散る。

    (くっ……思った以上に、キツイ……!)

     雷の再現に近い魔力消費に、たまらずアレヰ・スタアは膝をつく。

  • 349◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:27:14

    (これを、後何度繰り返せば……! 後一回、いえ、二回はいける……? 三回目はいよいよ無理かも……)

    「これで——トドメなの!」

     パペッタンの裂帛の気合と共に、天井が剥がれ、鎧を纏ったドラゴンのぬいぐるみと、それに貫かれた卵のようなもの——コアが落下してくる。
     コアは地面に激突する前に、光の粒子となって消滅する。
     とて、とドラゴンのぬいぐるみが地面に落ち——その場で右手を高く挙げた。
     勝ったのだ。
     殺し合いが始まって1時間余り。アレヰ・スタア、パペッタン、スピードランサーは初勝利を納めた。
     エネミーを倒したことにより、アレヰ・スタアは、自身の失った魔力が戻っていくのを感じた。
     一体一体は雑魚だが、無尽蔵に発生するとなればかなりの強敵。三等分されるとはいえ、殺し合いで失った魔力を補填する分は十分にあった。

    (これで、プラマイゼロ……いえ、確かにプラス、ですわね)

     新たに『メモリアル・ランサー』という技を覚えたことが1つ。

  • 350◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:28:04

     もう一つは、新たな仲間が出来たこと。
     パペッタン、スピードランサー。共に難敵を倒した彼女たちとは、もう戦友だ。
     アレヰ・スタアの思いは通じているのだろう。
     パペッタンはにへらと笑い、スピードランサーもシニカルに微笑んだ。

    「なぁ、アレヰ・スタア」

    「なんですか、スピードランサー」

    「さっきの魔法、あれってあたしの魔法だろ? なんで使えたんだ?」

     実力者のスピードランサーでも驚くものらしい。そう言えば、ティターニアも随分と興味を示していたっけ。……だからあんなスパルタになったのか? え、そうなのかしら……。
     と、アレヰ・スタアは再びトラウマと向き合いつつも、ええ、とスピードランサーに笑い返す。

    「私の魔法は再現魔法。事象を再現できるんです。物理的な事象でも、概念的な事象でも、私が経験したり、この目で見た物は、魔力が許す限り何でも」

    「へぇ、そりゃすげぇな」

     スピードランサーが目を見開く。

  • 351◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:28:22

    「じゃあ、殺しとくか」

  • 352◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:28:59

     え、とアレヰ・スタアの喉から呆けた声が漏れた。
     朱槍が貫いている。
     血で濡れた穂先がこちらを向き、刃先に映るのは自分の間抜け面。

    「どうして……?」

     弱冠十七歳、修羅場を潜った経験のあるアレヰ・スタアは——当然のことながら、命の奪い合いの経験は、無い。
     だから、目の前の状況が信じられない。
     槍を突き出したスピードランサー。
     体勢を崩した自分。
     ——自分を突き飛ばして、槍に貫かれたパペッタン。

    「に……逃げ……」

     パペッタンの呟きが耳に届くが、アレヰ・スタアは未だに状況を理解できない。
     槍が引き抜かれる。
     パペッタンはまるで人形のように崩れ落ち、硝子玉のような瞳を、天井へ向けるのだった。

     ——エネミー退治が終わり、殺し合いが始まる。
     

  • 353◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:29:32

    投下を終了します……!
    合流パート④は明日に回します……!

  • 354◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:32:34

    >>335


    めっちゃ整備されてる~!


    ありがとうございます、すごく助かりました!


    スレ遡ってキャラ設定読むのと比べてウィキですぐページに飛べるのマジでめっちゃ便利なんですよ、第1話終わってからウィキ整備しようと思っていたので、本当に助かりました……!

  • 355二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 23:36:34

    曇るぞ…これは曇るぞ…(興奮)

  • 356◆xaazwm17IRZa24/02/03(土) 23:37:28

    アイデアを送ってくださる方、感想を書いてくださった方も、本当にありがとうございます……!

    どこまで反映できるか、それだけの実力が私にあるのかはわかりませんが、精一杯楽しく書かせていただきます!

    第一話、色々イベント詰め込んでしまい、二日経っても終わらない体たらくなのは申し訳ないです……、本ゲームのチュートリアルと思って読んでいただければ幸いです……!

    そして誤字脱字、特に魔法少女名の名前ミスは申し訳ありません……!

    ウィキを整備していただいたので、もう少しミスは減ると思います

    それでは、今夜はここまでとさせていただきます。
    ありがとうございました~

  • 357二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 23:46:17


    協力と敵対の切り替えはバトルロワイヤル系の醍醐味

  • 358二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 00:18:05

    第一話のストーリーそのものがチュートリアルって感じがする、基礎的なものが詰め込まれててわかりやすい
    そういえばウィキ、同じキャラのページが二つあるよ
    個人的にはトップページに一覧ページに飛べるリンクが欲しいかな
    人に頼むのは贅沢か
    乙おつです

  • 359二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 00:30:11

    >>358

    メニュータブからどのページにも飛べるだろ

    あと見た感じ名簿にダブりは無いけどどれのこと?

  • 360二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 01:02:08

    槍使い
    卑怯なマネは嫌いだけど殺し合いには特に抵抗がない
    ぴちぴちボディスーツのおねーさん

    スピードランサー好きなキャラかもしれん…

  • 361二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 02:06:24

    >>359

    そんな機能あったんだ…

    ページ一覧見たら同じキャラで違うページが作られてる子が何人か居たからちょっと気になって

    https://w.atwiki.jp/mahousyouzyobr/popular_list

  • 362二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 06:07:50

    じゃあ殺しとくか…が怖すぎる…
    普段善側の子でも殺し合いの場で倫理観が働くかは分からないんだよな
    水華ちゃんが逃げ切れればティターニアに危険性を伝えることもできるかもしれないが…

  • 363二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 06:12:36

    そういえばパペットマスターでぺッタンコだからパペッタンなのかな…?
    今更だけど魔法少女名って誰がつけてる設定なんだろ

  • 364二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 06:28:30

    ガッツリ敵側な運営の魔法少女案です

    【魔法少女名】アロンダイト
    【説明】妖精の少女を思わせる幼い外見。背格好に釣り合わない大剣を持つ。
    武器商人を自称する運営の魔法少女で、パラサイトドールとは"お友達"らしい。彼女から本デスゲームにおけるマジックアイテムの管理を一任されている。
    変身前が『貴族妖精』であるため"魔法少女にならない方が圧倒的に強い"が、元人間をナチュラルに見下しているので隙だらけ。
    人間の癖に生意気な魔法王をブッ殺して人外による新秩序を作ろうと考えていたが…

    『妖精の武器を作れるよ』
    死亡した魔法少女のステッキから武器を錬成できる魔法。武器は素材となった少女たちの意志や能力を引き継ぐため扱いには注意が必要。
    奥の手として、死の間際に自分自身にもこの効果を適用して意思を持った殺戮兵器になれる。

    ちなみに一般人の魂を素材にした場合は…意志を持たないスラグソウルの出来上がりだ。

  • 365二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 06:47:57

    パペッタンちゃんってパラサイトドールの支配を逃れられる数少ない一人だったんだよね…惜しい子を亡くした

  • 366二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 07:29:36

    他に支配されないor抜け出せそうなキャラって誰がいるかな?

  • 367二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 08:05:09

    >>366

    魔法も拒絶できる「あ」と狂人メンタル持ちの奴なら行けそうだけど

  • 368二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 08:06:27

    >>366

    明らかに相性有利なのはフライフィアー(素体が戦闘機)

    あとはヒートハウンドとか、一時的に非生物になれる魔法なら仮に相手がフルパワーでもワンチャンありそう

  • 369二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 08:26:15

    もしかして前のバトロワスレの1なタイプ?

  • 370二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 08:27:13

    クッソキャラ書くの出遅れた…!
    見守っておきます

  • 371◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:49:22

    合流パート④投下します……!

  • 372◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:50:34

     実のところ、スピードランサーはずっと決めかねていた。
     スラグソウルを破壊しながら、二人の魔法少女と会話しながら、心中では自らのスタンスをどこに持っていくのか、判断を保留にし続けていた。
     それは、本来のスピードランサーからすればあまりに『遅い』行動だった。
     殺し合いに抵抗は無い。故に、どっちに転んでも、葛藤は無い。
     ただ、本当にそれでいいのか。それが正しい選択なのか。
     そんなことを徒然と思いつつ、状況に流されるようにスラグソウルのコアを破壊し。

     そして今、槍でパペッタンを貫いたのである。

    (——あぁ?)

  • 373◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:51:10

     何故自分は今、パペッタンを殺した?
     それは、アレヰ・スタアを殺そうとして、パペッタンが飛び出したからだ。
     では、どうしてアレヰ・スタアを殺そうとした?

    (あいつの『再現魔法』……あれは殺し合いにおいて厄介だ。色んな魔法少女が激突する殺し合いにおいて、あいつは生き残れば生き残るほど、無尽蔵に強くなっちまう)

     叩くなら今しかない。
     強豪魔法少女の魔法をフルセットで使えるようになる前に、まだ格下であるうちに、始末しておく。
     そうスピードランサーは考え、槍を振るった。

    (……つーことは、あたしはゲームに乗ったのか?)

     アレヰ・スタアを殺そうとしたということは、そういうことになる。
     半ば無意識の行動だった。槍を振るった後、その理由を考えている。

    (っていうかこれ……不意打ちじゃね? あたしって、そんな卑怯なことする奴だったか?)

  • 374◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:51:37

     もしゲームに乗っているにしても、本来のスピードランサーなら「じゃあ殺し合おうぜ。準備できてるか? バトルする前に休憩いれとくか?」などど自分のポリシーに則った言動をするはずである。
     こんな、こちらを味方だと誤認している格下に、不意打ちをかますような真似を、何故自分が……。

    (…………それだけ、クリックベイトが、佐々利 こぼねがあたしにとって大事だってことか……?)

     自分のポリシーを曲げる程に。
     スピードランサー、槍ヶ崎 舞矢はクリックベイト、佐々利 こぼねに死んでほしくないのだ。
     彼女を優勝させる。——魔法王に勝てるはずが無いのだから。

    (……よし)

     ようやく決意が固まった。と、スピードランサーは考えた。
     スタンスを決めかねる前に殺し合いを始めてしまったが、槍に心が追いついた。
     自分の心が分からなくても、槍が間違うはずがない。

  • 375◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:52:11

     アレヰ・スタアを殺そうとしたことも、パペッタンを殺したのも、自分にとっては正しいことだ。
     そう、信じる。
     ……スピードランサーの自問自答は、時間にすれば数秒程度のものだった。
     たった数秒。これが人間同士の殺し合いなら、たかが数秒。
     ——されどこれは、魔法少女同士の殺し合いである。
     スピードランサーがアレヰ・スタアに与えた数秒は、彼女がショック状態から脱し、魔法を発動する隙を与えることになる。

    「『メモリアル・マジカルミスト』!」

     アレヰ・スタアが叫び、巨大な魔法陣が彼女を中心に展開する。
     魔法陣はフロア内の床全てを覆うほど大きく、そして。
     周囲は、瞬時に濃霧に包まれる。
     足元さえ見えないほどの、自然界でも滅多に発生しない密度の霧。

    「逃げるつもりか?」

     されど、ただの霧ではスピードランサーは止まらない。

  • 376◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:52:39

     頭上に魔法陣を展開し、アレヰ・スタアに向けて超高速で槍を射出する。
     視界さえ封じられているが、スピードランサーの熟練の感覚が、アレヰ・スタアを串刺しにしたと感じさせる。
     即死したと思うが、念入りにトドメを刺すべく、スピードランサーは接近し

    「……あん?」

     槍が、無い。確かにこの方向に射出したはずだ。
     こんな短時間で消えるほど、スピードランサーの槍は脆い魔法ではない。
     自分で消したわけでもない。
     ……方向を間違えたのだ。

    (そんな馬鹿なことがあるか?)

     スピードランサーは方向音痴でも天然でもない。
     自分が射出した方向を間違えるなんて。
     自分が投げた球を拾いにいくとき、見当違いな方向に行く馬鹿はいない。
     例え濃霧の中とはいえ、スピードランサーは魔法少女。感覚も常人を遥かに超える鋭敏さで……。

  • 377◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:53:23

    (違う、この霧、人間界のものじゃねぇ……!)

     スピードランサーはようやく気づく。
     アレヰ・スタアはかつて、ティターニアに魔法の国のダンジョンに放り込まれたことがある。
     経験したことが力になるなら、色んな経験するのが重要だと思うな。ほら、頑張って!
     そんな、野外体験に誘う教師のような口調で危険なダンジョンに放り込まれたアレヰ・スタアは、トラウマになるような経験を多数こなし……魔法の霧も、そのうちの一つである。
     覆われた者は方向感覚を狂わされ、容易に脱出を許さない。
     そして長くとどまり続ければ

    「くっ……」

     スピードランサーは吐血する。
     血で濡れた掌さえ、濃霧で見ることもできない。

    「微弱だがこの霧、毒があるな……」

     認めざるを得ない。

  • 378◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:53:47

     アレヰ・スタア。身体能力も、戦闘技術も、経験値も、魔力量も、魔法の練度も、自分より格下だが。
     魔法の性能は、あっちの方が遥かに上だ。
     ただ槍を出せるというシンプルで地味な魔法を、槍ヶ崎舞矢の技術でカバーし、槍が届かない敵でも倒すために槍を射出させるという戦法を開発し、そうした長年の努力を嘲笑うかのような、再現魔法のでたらめぶり。

    「こりゃあ、気を引き締めねぇとな……」

     霧の中で、スピードランサーは獰猛に笑った。

  • 379◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:54:46

    投下を終了します……!

    合流パート⑤は、時間を置いて投下します

    本日もよろしくお願いします……!

  • 380◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 08:58:44

    >>370

    参戦する魔法少女は締め切りましたが、エネミーや非参加(運営/外部の魔法少女)、街で暮らす一般人などは募集しているので、もし良かったら投下してください~!



    >>361

    申し訳ない、私が作りかけで放置していた記事が残ってるみたいですね……後で整理しておきます



    >>363

    一応魔法少女名は、本人が名乗ってる設定(キャラ設定によっては違う子もいるかもだけど)

    なので本名そのままで活動してる人もいたりする

  • 381二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 09:13:35



    一般人案
    【名前】
    大垈 ジャクソン
    【説明】
    商店街でハンバーガーショップ『Jackson's Burger』を経営する基本ルー語で喋る男性、ジャクソンは源氏名(自称)で本名は武雄
    彼の店はティーンの少年少女達がよく利用し、特に休日は溜まり場になっている

    一般人案
    【名前】
    平瀬 アキラ
    【説明】
    あにまん高校の女生徒、ニ年生
    かつて魔法少女サンファングであったが、バトルロワイヤル以前に魔物との戦いで負傷し魔法少女の力を失ってしまった
    以降はひそかにあにまん市の魔法少女達のサポートをしていたが、事情を知らないまま魔法少女同士の殺しあいに巻き込まれることになる

  • 382二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 09:21:49

    一般人案
    【名前】石川恭子(いしかわ きょうこ)
    【説明】あにまん高校に通っている女子高生。かつて荒くれ者の弟がいたが他界。
    少し血気盛んな一面があり、何故か生身でも魔法少女を取らないという化け物のような身体能力をしている。
    【補足】前作のバトロワの石川大輔の姉という設定です。扱いづらいなら採用しなくても大丈夫です…!

  • 383二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 09:34:15

    >>366

    素で非生物は言うまでもなく

    他だと邪神疑惑のあるアルセーヌと邪神分身体で確定してるワンフロムアウター、条件付き無効化魔法のドレッドノート、なんでも出来るテンガイ辺りは抵抗出来そう?

    あとは慈斬やブラックブレイドが洗脳を斬れる可能性があるとかナイトメア⭐︎メリィが情報体化で洗脳対象外にとか?

  • 384二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 09:37:03

    FBIのみなさん(ジャスティスファイアの仕事仲間)
    【名称】
    FBI副長官(本名は極秘)
    【説明】
    ジャスティスファイアを今回の任務に任命した上司

    【名称】
    ジョン・ゲイリー
    【説明】
    FBIの連絡係の男性、ジャスティスファイアから受け取った情報やジャスティスファイアの状況を逐一副長官に報告している、ひそかにジャスティスファイアに好意を抱いているのは彼だけの秘密

  • 385二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 09:47:37

    一般人?枠
    【名称】
    リサ・バードン
    【説明】
    アメリカの外務大臣、FBIから受け取った情報をもとに日本政府と連携してデスゲームの摘発に向けて動いている

    【名称】
    テリー・J・パワーズ
    【説明】
    アメリカの国防長官、元海軍中将、早急にジャスティスファイアとジョン・ゲイリーを帰国させてデスゲームの摘発をするべきだと主張している

  • 386二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 11:00:06

    このレスは削除されています

  • 387二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 11:03:54

    スレ主さん(ウィキの管理者さん)へ


    現在、ウィキの魔法少女一覧ページが二つ存在しており、そのうち「魔法少女名鑑」と題されたページは旧verとなっております


    https://w.atwiki.jp/mahousyouzyobr/pages/51.html


    メニュータブから直接飛べる「魔法少女名簿」と題されたページが現行verなので、申し訳ありませんが前者の「名鑑」のページを削除して頂けないでしょうか


    管理者権限がないとページの削除はできませんので、お手数ですがどうかよろしくお願いします

  • 388二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 12:37:31

    非参加の魔法少女案
    【名前】百十万 錯楽/グッドコミュ
    【説明】全国を放浪してる野良の魔法少女
    髪はオレンジ色で綺麗だけど整えておらずハネまくってる
    背は2mオーバーと非常に高く、常に目を閉じている
    目は開けても見えておらず耳も聞こえないが普通に歩けており普通に戦える模様、なんとも不思議だ
    割と活発で明るく優しい、間違いなく善人で柔軟性もある

    「特技を真似出来るよ」
    要するにコピー魔法
    複数同時使用も可能だが5つ以上だと途端に消費魔力量が跳ね上がる

    扱いづらいと感じたら設定いじくったり没にしても構いません

  • 389二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 13:31:04

    早速脱落者が出るホットスタートでわくわくする

  • 390二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 13:32:14

    このレスは削除されています

  • 391二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 13:33:00

    バトロワあるある

    強キャラをメタれるキャラが早期に脱落する

  • 392二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 13:56:08

    遅れたわふざけんなよボケが

  • 393二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 14:17:50

    しゃあけど…運営側魔法少女とか非参加巻き込まれ枠ならまだ投稿できるわ!
    ムフッ前作の爆弾卿とか扇動卿みたいなおいしいキャラを作ろうね

  • 394◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 15:11:23

    >>387


    旧バージョン削除しました……!


    お手数おかけして申し訳ありません……!

  • 395二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 15:13:13
  • 396◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:22:48

    合流パート⑤を投下します……!

  • 397◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:23:44

     アレヰ・スタアは逃げていた。
     いじめ問題から逃げ出したように。
     ティターニアの特訓から逃げ出したように。
     三度目の挫折。
     目の前で、確かに心を通わせたはずのパペッタンを見捨てて、死に物狂いで階段を駆け下りる。

    (どうして……どうして……どうして……!?)

     何故スピードランサーが裏切ったのか、アレヰ・スタアには分からない。
     殺意があったのなら、最初からそうすれば良かったのに。
     何故このタイミングで……?

    (怖い……怖いよ……死にたくない……)

     思考は断続的で、刹那的で、悲観的だった。
     家に帰りたい。
     ふと、そう思う。
     スピードランサーのことも、パペッタンのことも、殺し合いのことも、魔法少女のことも全て忘れて、シーツを頭から被って、閉じこもりたい。
     帰ろう。
     そんなアレヰ・スタアの逃避を遮るように。
     槍が、上から降ってくる。

    「ひっ……!」
     悲鳴とともに、足を止める。
     槍の色は、赤。

  • 398◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:24:09

     パペッタンを貫いた赤い槍。
     ガガガガガッと追いつくように複数の槍が頭上から降り注ぎ、アレヰ・スタアは悲鳴をあげながら、バックステップで回避する。
     そして、瓦礫と共に降りてくるのは赤いスーツの女。
     魔法少女、スピードランサー。
     彼女が煙から逃れるためにとった手段は単純明快、自身の足元に槍で穴を開け、1階に逃れるというものだった。
     アレヰ・スタアの運が悪かったのは、偶々スピードランサーが降りた場所に居合わせてしまったことだ。

    「厄介だ」

     と、スピードランサーは言った。

    「あんた、長生きさせると手がつけられなくなりそうだからな。弱いうちに——」

     スピードランサーの周囲に魔法陣が浮かび上がる。

    「——殺しとく」

    「『メモリアル・マジカルシールド』!」

  • 399◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:24:33

     槍が発射される前に、アレヰ・スタアは魔法を発動させる。
     彼女を守るように出現するのは五枚のシールド。
     槍はシールドに吸い込まれ——そのまま勢いを殺さず方向を転換し、スピードランサーの方へと射出される。
     自分に向かって放たれる槍に対して、スピードランサーは手に持った槍を振るった。
     同時に到達する五本の槍。
     通常の人間なら、同時に五本の槍は対処できない。
     人間の反射神経では追いつけない。
     が、此処に立つのはスピードランサー。参加者随一の実力者。

    「しゃらくせぇ」

     スピードランサーが狙うのは、五本のうちの一本。手に持った槍の穂先で、平愛する槍の穂先を弾く。
     結果として一本の槍の回転軸が変化し——それに弾かれるようにして、残りの槍も弾かれる。
     実家の道場で鍛えた技術と魔法少女の身体性能が合わさって初めてできる神業。

  • 400◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:24:58

    「『メモリアル・ランサー』」

     すかさず、追撃。
     撃ち込まれる二十の槍を、やはりスピードランサーは難なく対処してしまう。
     ——重い。
     再現魔法の連続使用。
     魔力消費が普段より増大しているのもあって、アレヰ・スタアは全身に疲労感を覚えていた。

    (ち、近づかれちゃ駄目です……。槍の間合いに入ると、死ぬ……!)

     それでも、先ほどよりはマシだ。
     アレヰ・スタアは街のパトロールを日課にしていた。魔法少女との戦闘なら何度も経験がある。いざ戦闘が始まってしまえば恐怖を無視して、体が自然と動く。
     問題は、スピードランサーにどう対処するか。
     近接戦闘では勝ち目が無い。
     ならば遠距離戦。

  • 401◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:25:56

     どうやら相手は槍を射出できるだけ(超高速かつ威力も甚大だが)、一方こちらが取れる手段は多い。

    (本当に……ティターニアとの三日間が無ければ死んでましたね……)

     相手が究極の一なら、こちらは究極の万能だ。
     死んでたまるか、死んでたまるか、死んでたまるか……!
     ——決意は固まった。
     相手はスピードランサー……ゲームに乗った、悪い魔法少女だ。
     そして悪い魔法少女の相手は慣れている。
     殺し合いじゃない、悪い子は倒す。あくまで日課通りだ。
     ふぅ、と息を吐く。
     体の震えが収まる。
     思い出が、人を作る。
     アレヰ・スタアが魔法少女になって行ってきたことが、彼女を支える。

    (もし、スピードランサーを倒せなければ……)

     最初の玉座の間に居た、ハスキーロアを想う。
     無残に殺された、パペッタンを想う。

  • 402◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:26:44

     ああいう純粋な子が、これからもスピードランサーの犠牲になるかもしれない。
     ——これ以上そんなことは、絶対に起こさせない。

    「『メモリアル・サンダー』!」

     放つのは大技。
     槍では、雷に対処できない。
     かつて見た遠雷が、スピードランサーへ向かい。

    「チッ……」

     スピードランサーが顔を歪め、魔法陣を大量に展開する。
     槍が上から下へと突き刺さり、即席のシールドが出来る。

    (何て応用力……でも!)

     直撃こそしなかったが、雷は槍のシールドを貫通し、スピードランサーに被弾する。

    「ぐっ……」

     スピードランサーが苦悶の声を漏らす。
     初めての有効打。

  • 403◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:27:08

     アレヰ・スタアは、スピードランサーに通用する。

    (この機を逃しません……私の最強の魔法を……!)

    「『メモリアル・ティター………………』」

     声が、出ない。
     口内全体に鉄の味が拡がり、アレヰ・スタアは思わず咽た。
     吐き出された大量の血が、槍の柄にかかる。

    「え……?」

     どうして、自分の身体に槍が刺さっている?
     何故、スピードランサーは前にいるのに、後ろから貫かれた?
     緩慢に、アレヰ・スタアは振り返った。
     そこには、誰もいない。
     捨てられたテレビ塔の内装があるだけだ。
     ただ、自分の背後に、魔法陣が浮かんでいた。
     ——槍は、そこから延びていた。

    「ひ……ひきょう、もの……」

  • 404◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:27:32

     スピードランサーの固有魔法『槍を出せるよ』。
     どこからでも槍を生やして高速射出できる。地面だろうと何も無い虚空だろうと。
     敵の背後だろうと。
     スピードランサーは能面のような顔で、崩れ落ちたアレヰ・スタアを見下ろしている。
     腹部を貫いていた槍が光の粒子となって消滅する。
     それは、慈悲ではない。患部を押さえていた凶器が消えたことで、傷口から膨大な血が噴き出る。
     掠れる視界でアレヰ・スタアは、スピードランサーを見下ろす。
     無機質な、まるで人形のような眼で、スピードランサーはこちらを見下ろしている。
     窓から射し込む月光が、スピードランサーを照らし出す。
     ——浮かび上がる影は、竜の姿をしていた。

  • 405◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:29:25

    (ねぇアレヰ・スタア。黒竜って知ってる? かつて魔法の国を滅ぼしかかった史上最悪のエネミー。この怪物の恐ろしいところは、他者に自身の魔力を寄生させて、人形のように操ることにあったのよ。それで幾つもの国が傀儡にされ兵士にされ資源として利用されたの。今度魔法の国の図書館案内してあげるわね)

    (そんなことより早く助けて! 助けてください! エネミーに囲まれてる状態で呑気に歴史語るのマジでやめてください!)

    「はは……なんだか、なつかしいです、ね……」

    「まだ死んでねぇのか。さっきの雷撃で、魔法陣の位置がズレたか? まぁいいけどさ」

     確実なトドメを刺すべく、スピードランサーの頭上に、魔法陣が浮かび上がり

    「じゃあな」

     槍が放たれる。アレヰ・スタアの脳髄を破壊し完全に沈黙させるための一撃。
     ——金属音が響く。
     弾かれた槍が、宙を舞う。

    「——何だと?」

     槍を弾いたのは、人間の形をしていなかった。
     ぬいぐるみである。

  • 406◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:29:51

     鎧を纏ったドラゴンのぬいぐるみが、羽をぱたぱたと動かしながらスピードランサ―に相対している。
     ドラゴンのぬいぐるみは、びしっと丸っこい腕をスピードランサーに向けた。

     それは、凄惨な空気に似合わぬ、あまりにも可愛らしい——けれど確かな、宣戦布告だった。

  • 407◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:30:39

    投下を終了します……!

    合流パート⑥は時間を置いて投下します……!
    恐らく次のパートで第1話終了です……!

  • 408◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 16:31:52

    >>395

    ありがとうございます、皆さんのアイデア、ありがたく使わせていただきます……!

  • 409二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 16:32:36

    スピードランサー強いな
    シンプルな魔法だけど使いこなしてる

  • 410二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 17:05:39

    えっ!?ここからでも入れる保険があるんですか!?

  • 411二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 17:48:52

    そういえばキャラが退場した時は死亡通知があるんだった…水華ちゃんもまだワンチャンあるか…!?
    そしてティターニアは再現しても一撃で出涸らしになりそうだな…

  • 412二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 17:51:37

    >>383

    ドレッドノート、闇の魔法少女のボスに心折られたって書いてあったけど

    魔法で支配できないから直接恐喝しに来たんだろうか

  • 413二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 18:04:08

    何故か大川羽蘇の死亡通知は滅茶苦茶多くて他の参加者がはぁ?って思ってそう

  • 414二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 18:13:38

    運営側の魔法少女案

    【魔法少女名】ゲルニカ
    【外見】カラフルな落書きのような姿をした魔法少女で、平面上にしか存在できない特性がある。
    【説明】魔法王お抱えの宮廷画家。主に雑魚エネミーの生産・統率を担当する。
    生み出したエネミーたちを自分の"作品"として我が子のように愛しており、侮辱されると人が変わったかのように暴力的になる。
    後述する魔法で自らも"作品"に変えてしまったため変身を解除できない。

    『自分だけのアトリエを作れるよ』
    自分の描いたものを現実に召喚できる理不尽極まる魔法。逆に現実のものを絵の中に封印することもできる。
    攫った人間に絵画の世界で"加筆"することで"作品"と呼ばれる恐ろしい化け物に変えてしまうらしい。

  • 415二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 18:20:58

    うーん…
    運営側の魔法少女の間でも喧嘩で同士討ちとか発生しそうだなこれ

  • 416二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 18:23:52

    重傷を負ったけどギリ生きてる、ってキャラは前回のスレでもいたもんね
    確定死亡のパペッタンはまだしもアレヰ・スタアだけならその枠に滑り込めるか…?

  • 417二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:24:56

    >>412

    昔戦った悪の組織のボスって思ってたけどそうとも取れるか

    でも正直洗脳って目の前で実演させても心折れるほど怖いかって聞かれるとどうなんだろうって

  • 418二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:29:46

    このレスは削除されています

  • 419二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:36:39

    このレスは削除されています

  • 420二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:51:24

    このレスは削除されています

  • 421二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:56:39

    >>418

    無礼を承知で言うが「おいていかないで」と被って無いですか?

  • 422二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:58:53

    >>253

    >>421

    これかぁ…よく確認していなかった自分が悪いですなぁ…消しとおきますね…

  • 423二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:00:12

    >>420

    そんな言い方やめろ

  • 424二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:02:52

    >>423

    たぶん荒らしだし無視よ無視

  • 425二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:03:48

    >>423

    こう言うのは無言報告安定よ

  • 426二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:04:38

    死体処理チーム(運営側)を作りました。
    裏方枠なのであまり出てこないと思いますが、出してくださるにしても設定はスレ主さんの書きやすいように自由に変更していただいて構いません。なんなら魔法王の気まぐれで雑に殺してもらっても構いません。

    ・死体処理チームのリーダー(仮)
    【名前】フロストハウンド
    【説明】ハスキー犬をモチーフとした氷雪系コスチュームの魔法少女。魔法の国出身。現実主義者で、現体制への不満よりはこのバトロワを機に昇進しようという思いの方が強い。
    戦場には出ない後方指揮官タイプだが、実は戦おうと思えば結構戦える。単に余計なリスクを抱えたくないだけ。コスチュームの冷気は固有魔法には遠く及ばないものの、小技としては十分で小回りも利く
    固有の魔法は『落とし物が必ず見つかるよ』
    落とし物の場所がわかる魔法だが、副次効果として命を落とした魔法少女の場所を把握することができる。
    【備考】ナイナイホテプ(後述)の裏で糸を引いているのは彼女。

  • 427二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:08:14

    ・死体処理チームのメンバーNo.1
    【名前】ナイナイホテプ/内藤 撤華(ないとう・てっか)
    【説明】ゲーミングカラーと黒猫がモチーフの魔法少女。日課は(フロストハウンドに指示されたルートを通る)街のパトロール。
    極度のタナトフォビアのため学校にも行けず引きこもっていたが、14歳の時魔法の国からスカウトされた。怪我、病気、老いとほぼ無縁の魔法少女の肉体のおかげか恐怖感も和らぎ、今では少しずつ外に出られるようになってきていた。しかし本人の知らないところでバトロワへの協力が決まり、今ではそれとは知らず殺し合いの後始末に加担させられている。
    固有の魔法は『倒した相手をいなくしちゃうよ』
    自らの視界に入った死体を人間から認識できなくする魔法。魔力を潤沢に含んだ魔法少女の骸は魔獣にとって格好のごちそうであり、数日もしないうちに骨も残さず平らげられてしまうことだろう
    ただし、死後復活できる者が「消された」場合、何をしようと誰からも認識されない透明人間ができてしまうとかなんとか…
    【備考】魔法の国の事情や派閥争いなどは全く知らず、漠然とメルヘンなところなのかなと思っている。運営側以外の魔法少女に会ったことはない

    ・死体処理チームのメンバーNo.2
    【名前】勇者/灰江渚(はいえ・なぎさ)
    【説明】ドラクエの勇者のような格好をした魔法少女。
    勇者を自称する異常者。魔法少女の力を手に入れたのも転生特典と言っているが、本当のところどうなのかは不明。魔獣や一定時間以上戦っていない魔法少女をレベリングと称して殺すほか、運営に都合の悪い参加者を「行方不明」にすることも主な仕事である
    固有の魔法は『勇者っぽいことならなんでもできるよ』
    基礎的な能力は不法侵入や空き巣を咎められず、殺した分だけ経験値が貯まりレベルアップで強くなるというもの。副次効果として死体を経験値に変えて消滅させることができるが、自分でとどめを刺した相手以外から得られる経験値は微々たるもの。レベルが上がるにつれステータスの看破、セーブ&ロード、主人公補正など勇者っぽい追加機能が解放される
    …しかし、最初はあまり強くない。レベリングの機会が無ければ単なる勇者コスの空き巣魔法少女にすぎない
    【備考】バトロワ開始の数日前に高熱を出して寝込み、起きてからは人が変わったような振る舞いをするようになった。それまでは至って普通の中学生だった。

  • 428二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:09:43

    いよいよ収拾つかなくなってきたな

  • 429二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:10:11

    ポンポン出して大丈夫なん?

  • 430二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:13:48

    >>414

    >>426

    >>427

    折角テンプレがあるんだからそれに沿って案出そうぜ?

    後キャラ案出すの自重しな?出しすぎ

  • 431二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:22:50

    ウム…スレ主の負担が増えてしまうんだなァ

  • 432二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:25:47

    今の所街の外に出たら呪いで死ぬ原因はわからないんだっけ

  • 433二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 20:27:52

    一般人と野良魔法少女は使うかどうかは全てスレ主さんの采配だしモブとしても全く登場しないキャラの方が多いだろうとはいえ、1話時点でこの量は出し過ぎだな

  • 434二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 21:54:02

    仮に採用されるなら運営側はざっとこんな感じ?
    社長
    魔法王
    上司
    パンデモニカ、メンダシウム、ゲルニカ
    中間管理職

    死体処理(実働部隊)チーム
    フロストハウンド、内藤 撤華、灰江渚

  • 435二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 22:18:09

    >>432

    魔法王がペナルティの一つとして挙げてるから呪い自体は王国側がバトロワ用に構築したシステムだと思われる

  • 436二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 22:22:42

    登場の機会が貰えやすい美味しい立ち位置だからか多いな運営側……

  • 437二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 22:24:03

    仲間同士で争わせるかほんとにオペレーターみたいな立ち位置にしないと難しいぞ…

  • 438二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 22:40:42

    ぶっちゃけ運営側の追加とかもう扱いきれないでしょ
    今でも参加者運営合わせて49人居るんだぞ

  • 439◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:53:24

    合流パート⑥を投下します……!

  • 440◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:54:31

     ぬいぐるみに心は無い。
     故にパペッタンがパペッタンとしての意識を確立したとき、彼女の持ち主、裁原編は既に死亡していた。
     全身を無惨に切り裂かれ血溜まりの中に沈んでいた彼女を視界に納め、パペッタンは首を捻った。
     彼女は誰なのだろうか。
     自分はパペッタンだ。元々はドラゴンのぬいぐるみだった。それは、明瞭に理解できる。
     掌を見る。
     人間の腕だ。
     まだ、幼い少女の手だ。
     周囲を見る。廃工場……だろうか。
     ガラスに映った自分の顔は、血溜まりの中で死んでいる少女と酷似していた。
     どうして、ぬいぐるみの自分が人間の姿をしているのか。

    (魔法か?)

     ここに至る記憶の一切は欠落……というより人間に産まれる前の記憶が無いように、存在しないが、自分がどういった存在なのかはまるでテキストを読むかのように瞬時に理解できる。

    (なるほど、恐らく自分は彼女に造られた存在なのか)

     だが、何のために?
     創造主は既に事切れている。
     自分の役目は何だ?

    「あれ、何だか面白いことになってるね」

     声が、すぐ傍で聞こえた。
     本能的に、パペッタンは飛び退いた。

  • 441◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:55:20

     いつから其処に居たのか。
     創造主の死体の傍らに、一人の魔法少女が立っていた。

    「魔法少女が死に際に覚醒する事例は何度か観てきたけれど、自分の使い魔……それも無機物を魔法少女化させた事例は、うん、前世と前前世含めて三件くらいしかないかも」

     緑髪緑目のスレンダーな美少女である。創造主より僅かに年上に見える。
     魔法少女はパンペッタを上から下までじろじろと観察し

    「うん、ちゃんと魔法少女になってる。僕様も今度やってみようかな」

    「貴女は誰ですか?」

    「僕様は、【テンガイ】」

     テンガイと名乗った魔法少女は創造主の死体を指差し、愉快そうに言った。

    「君の持ち主を殺したのは僕様だけど、どうする?」

     どうする?
     どうするべきなのだろうか。
     自分はぬいぐるみであり、今は魔法少女である。

  • 442◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:55:54

     それだけだ。創造主のことも知らず、信念もなければ、目的もない。
     創造主の仇を取るべきだろうか?
     だが、言動や纏う雰囲気からこの【テンガイ】という魔法少女が強いことは分かる。
     恐らく挑めば確実に死ぬだろう。
     果たして創造主は無為に死ぬために自分を作ったのだろうか?

    「……敵討ちをしないのかい? 想い人の名前を叫んで、血涙を流しながら挑んで、復讐を果たした後、静かな余生を送ったりしないのかい? 結局人気が出て新たな復讐相手が出てくる続編が作られたりしないのかい?」

     テンガイの言葉は、パペッタンにはよく理解できなかった。
     ただ、挑もうとは思えなかった。まだ、何も分からないのだから。

    「そっか。つまんないな。……じゃあ逆に、僕様の配下になる? 一緒に新しい魔法開発しようぜ?」

    「しかし、貴女は私の創造主を殺したのでは?」

  • 443◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:56:30

    「ああ、うん。だって僕様を捕まえようとしたからね。大丈夫大丈夫、きっといい奴だし死後は天国行けるよ! 良い所だよ、天国。あっくんとか、元気にしてるかなぁ。浮気してないといいけどなぁ……」

    (……何を言っている?)

     言っていることがさっぱり分からない。パペッタンにインプットされた常識から外れている。

    「で、どうする? 一緒に行く? それともここで死ぬ?」

    「私は……」

     創造主の死体を見下ろす。
     徐々に、その肉体は光の粒子へと分解されようとしている。
     魔法少女が変身したまま死ぬと、死体さえ残さず消失しようとする。最初からそんな人物など存在しなかったかのように。
     まるで、魔法など無いかのように。
     霧散していく創造主を見ながら、記憶など無いはずなのに、パペッタンの胸が痛んだ。
     いつも一緒に居た家族が亡くなったかのような、喪失感を覚えた。

  • 444◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:57:17

    「わたし……貴女と一緒に行きません」

    「あっそう」

     テンガイが右手の指を自分に向ける。先端に魔法陣が浮かび上がる。

    「ちょっと惜しいけど、まぁ後300年くらい待ってれば同じようなサンプル手に入るでしょ。じゃ、ばいばぃ痛ったぁああああああああああああああ!?」

     突如、テンガイがのけぞった。
     ぼとりと、肘から切断されたテンガイの右腕が廃工場の床に転がる。

    「——間に合わなかったか」

     振り下ろされたのは、刀身が2m近くある、黄金の大剣だった。
     金髪碧眼、青いドレスの少女が射殺すような視線でテンガイを睨む。

    「……よくも私の教え子を……ぶっ殺してやる」

    「っ……あはは、まったく。いつの時代もゴリラは嫌だね。ただ剣を振り回すだけなら、一般人でも出来るよ? 魔法少女なら魔法少女らしく格式をもってだねってうおっ、人が喋ってる間に剣を振り回すなっ!? ふざけんなよマジで!? 魔法バトルしろよっ!?」

    「ぶっ殺す」

     そして、大剣が光り輝き——。

  • 445◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:58:18

     二時間後、パペッタンは創造主の家に侵入していた。
     結局、テンガイと大剣の魔法少女……ティターニアの激突は、痛み分けの結果で終わった。
     創造主、裁原編を指導していたというティターニアは、自分、パペッタンのことを知っていた。9歳の誕生日で買ってもらった大のお気に入りのぬいぐるみであり、魔法少女になってからは自身をサポートする使い魔として活用していたと。女子高生になってからも、大切に扱っていたと。
     その記憶は、パペッタンにはない。だから、パペッタンは裁原編の部屋に入った。
     本棚には教科書や少女漫画が並べられ、壁にはアイドルのポスターが貼られている。机に置かれた写真立てには、裁原編とその友人たちであろう同年代の女子が、制服姿でピースを浮かべていた。撮影場所はディズニーランドだろうか。
     今日、裁原編は死亡した。この部屋に主が戻ることはもう二度とない。
     パペッタンは、本棚の一番下に収まっていたアルバムを手に取る。
     それを、1頁ずつ捲っていく。
     ふと、ある写真に目が留まった。
     どこかのレストラン。
     父と母に囲まれ、ドラゴンのぬいぐるみを抱きしめた9歳の裁原編。矢印と共にネームペンで書かれた言葉。

    『Aタワーで、家族四人と』

    「………………」

     ぬいぐるみに心は無い。

     しかし、魔法少女には心がある。

     アルバムを抱きしめ、パペッタンは涙を流した。自分の創造主が——家族が今日、亡くなったことを彼女は実感したのだった。

  • 446◆xaazwm17IRZa24/02/04(日) 22:59:15

    投下を終了します……!

    合流パート⑦は明日に回します……!

  • 447二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 23:02:07

    この話で終わるのが勿体無いくらいの良キャラとスレ主さんの描写力だ
    乙です

  • 448二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 00:26:21

    テンガイお前よく結婚して子供産めたな

  • 449◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 00:49:56

    補足

    〇世界観やキャラクターの関係性については、ぶっちゃけふわふわです。生存ダイスや絆ダイスに沿って書くまでどんなキャラになるのか分からず、そのキャラに合わせて世界観に新たな要素が生えてくるので、最低でもキャラが1週するまでは、世界観ははっきりしないと思います……!

    〇ゲーム参加キャラと違い、運営キャラ・一般人キャラは明確な出番を約束できないです。一応参戦キャラ募集期間に投稿された
    岸村 文華/パラサイトドール 詳細不明/パンデモニカ メリア・スーザン/メンダシウム あ/ああああ
    若麻績 裁華/オートクチュール 鷺島 鷽/熾店長オシウリエル
    の六人は明確な出番があると思います
    (生存ダイス次第では登場話で退場ですが)

  • 450◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 00:56:51

    今後の流れとしては1日を4つに区切り、
    深夜零時~6時
    6時~12時
    12時~18時
    18~24時
    ごとに各キャラクターが1巡するように進めたいと思います

    恐らく二日目に入る前にゲームは完結するかなと

  • 451◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 01:06:04

    〇説明を忘れていましたが、本作は版権作品と世界観を共有していません……!
     アルティメットまどかが介入したり、スノーホワイトが殴りこみに来ることは無いことを明記しておきます……!
     ただ、現実と同じようにフィクションとしては存在しているので、まどマギやまほいく、その他魔法少女作品履修済みのキャラクターは出るかもしれないです。

    (余談ですけど、9歳の魔法少女からしたらまどマギって自分が生まれる前のアニメなんですね、怖いですね)


     

  • 452二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 01:11:43

    場所案
    【名前】
    姐鎮(あねちん)埠頭
    【説明】
    あにまん市南東端に位置する港湾一帯の総称であり、貨物船舶用の船着場。
    一般人立ち入り許可区域は市有数の釣りスポットであり、デートスポットとしても有名。
    深夜帯にはしばしば水棲のエネミーが出没するほか、人気のない貨物置き場は犯罪魔法少女の溜まり場になりやすい。

  • 453◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 01:12:34

    〇また、これも説明不足でしたが、私が以前管理していた前作とも、世界観を共有していません……
     前作から引き続き読んでくださっている方は、ありがとうございます……!
     今作も、よろしくお願いします

  • 454二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 01:14:55

    第1話の時系列は作中世界で何時ごろになりますか?

  • 455二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 01:17:24

    そういえば前作も24時間(作中)で決着ついたんだっけか
    すげえハイテンポだぁ

  • 456◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 01:20:47

    〇更に説明不足だった要素が……参加魔法少女、運営側魔法少女だけでなく、一般人や外部の魔法少女も登場時は生存ダイスを振ることになるので、ご了承いただけると幸いです……最初から故人として設定されている場合は例外ですが……

    〇恐らく運営側魔法少女・外部の魔法少女は参加キャラクター1巡後の第一回放送、一般人キャラは第一回放送後に出番があると思います……

  • 457◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 01:21:12

    >>454

    深夜零時~2時辺りです

  • 458二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 01:24:46

    深夜零時~6時の1巡目に果たして何人死ぬのか…

  • 459◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 01:29:57

    〇この世界の人間の強さ
    魔法とか邪神とか怪異とかによる強化を抜きすれば、この世界の人間の強さは現実に準拠しています
    なので、一般人が魔法少女に勝つことはかなり難しいです


    〇魔法少女の身体能力
    一応成人男性の10倍と設定していますが、具体的な数値はかなりふわふわです
    とりあえず変身するとめっちゃ強いというイメージでお願いします

  • 460◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 01:32:05

    他にも説明不足の点や改善点などがあれば、教えていただけると助かります……!

    それでは、本日もここまでとさせていただきます

    感想やアイデア、ウィキの整備、ありがとうございました……!

  • 461◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 08:25:54

    dice1d2=2 (2)

  • 462二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 09:12:41

    ◇このダイスは…!?

  • 463二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 11:40:30

    ダイス次第だから偏った場合第一回で半数以上死ぬとかもあり得るのか
    シビアでいいな

  • 464二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 12:16:44

    今見直して気づいたんだが鷺島 鷽/熾店長オシウリエルと若麻績 裁華/オートクチュールってバトロワ参加者じゃないのか
    てことは45人の参加者の残りの二人はメンダシウムの分身とパンでモニカかな?

  • 465二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 13:20:17

    >>464

    まとめた時のミスで本当は43人ってたしかスレ主も言ってたような…

  • 466二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 13:24:02

    テンガイさん全知全能の割に派手なリアクションしてくれるあたりすごく良いキャラしてるな
    そして暴力だけでそれに拮抗できるティターニアはマジでなんなんだ…

  • 467二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 14:37:03

    今夜あたり2話の冒頭までいけるかな

  • 468二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 15:35:48

    >>464

    運営と参加者で二重にダイス振りたいとかじゃなければ好きにすればいいんじゃね

    まぁそのキャラクターを書き込んだ人がはっきり申告するなりウィキの名簿欄を編集するとか?

  • 469◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:25:18

    合流パート⑦投下します……!

  • 470◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:26:06

     パペッタンが持っていたぬいぐるみが、スピードランサーと相対している。
     瀕死の重傷に追い込まれながらも、その事実はアレヰ・スタアを勇気づけるものだった。
     死んだはずの彼女のぬいぐるみが何故動いているのか、その理由は分からない。
     けれど、パペッタンの意志はまだ残っている。
     ならば自分も。

    (……私は、ここで死ぬのでしょう)

     結局いじめ問題も解決できず。
     ティターニアから逃げたままで。
     助けを求める人々に、何も出来ずに死んでいく。
     それが、アレヰ・スタアの、玉柳水華の、十七年の決着。
     何て、無意味な人生。

    (でも……)

     スピードランサーから伸びた影。竜を連想させる、黒く歪な影。
     あれはきっと、良くないものだ。
     あれだけは、ここで終わらせなければ……。

    「『メモリアル・ヘルターリセット』」

  • 471◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:26:37

     ドラゴンのぬいぐるみ、パペッタンの本体は、裁原編を模した肉体が、光の粒子に還っていくのを見送った。
     また、守れなかった。
     自分の家族、本物の裁原編と同じように、彼女を模した肉体は魔力に還っていく。
     ぬいぐるみは涙を流せないが、それでも深い悲しみがパペッタンを襲う。
     けれど、後悔はしていない。きっと本物の裁原編も、同じように庇っただろうから。

    (……私も、もうすぐ消えるのだわ)

     パペッタンは、裁原編のぬいぐるみである。裁原編無くしてパペッタンだけは、あり得ない。
     魔法とは、自己定義によって構成される。
     パペッタンが、自らを裁原編のぬいぐるみと認識している限り、それは忠実に反映される。

    (でも、まだ消えないのだわ)

     まだ、やるべきことが残っている。
     パペッタンは浮上した。
     そして、スピードランサーが空けた穴から、1階へと降りていくのだった。

  • 472◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:27:02

     スピードランサーは歯噛みした。
     自分の槍を弾いたのは、パペッタンのぬいぐるみだ。
     殺せていなかったのか。確かに心臓を貫いたはずなのに。

    (魔法少女なんだ。心臓を刺せば死ぬとは限らないよな。くそっ、あたしらしくねぇミスだぜ)

     ……そもそも、今の自分は、スピードランサーらしいと言えるのか。
     不意打ちを行い、背後から攻撃し、とても卑怯が嫌いな自分らしいとは言えない。

    (……いや、今はそんなこと考える必要はねぇ。ただ、槍の向かう方向にあたしの心を合わせれば)

     スピードランサーは気づかない。
     三年前、彼女は黒竜の目撃情報があった場所に赴いている。
     何もなかった。バーゲストが居ただけだ。
     果たしてそれは、本当の記憶なのか。

  • 473◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:27:28

     影が、嘲笑する。
     スピードランサーはそれに気づけない。

    「ぬいぐるみ一体で、何ができんだよ」

     無造作に槍を突き出す。ドラゴンのぬいぐるみはそれを鎧で受ける。
     火花が散る。
     手ごたえはあったが、貫けていない。
     ドラゴンのぬいぐるみが、威嚇するように両腕を上げた。
     ぬいぐるみの周囲に魔法陣が浮かび、手作り感のあるぬいぐるみが次々と姿を表す。

    「……なるほど、そっちが本体のタイプか」

     百戦錬磨のスピードランサーはからくりに気づく。
     襲いかかる、ぬいぐるみたち。
     スピードランサーの周囲に魔法陣が展開し、迎撃のために槍が射出される。
     仕掛けに驚かされたが参加者でもトップクラスの実力者であるスピードランサーと、パペッタンの間には、超えられない壁がある。

  • 474◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:28:10

     ぬいぐるみたちは槍に次々と貫かれ、スラグソウルのように爆散していく。
     このままいけばあっという間に決着する。
     このままいけば。
     ——スピードランサーは、莫大な魔力の高まりを感じた。
     鳥肌が立つほどの魔力上昇。
     思わず、注意をそちらに引きつけられるほど。
     アレヰ・スタアが、立っている。
     その腹部に傷は無く、その顔に疲労は見えず、健康そのものの彼女が在る。

    (……まさかあいつ)

     スピードランサーは息を呑む。アレヰ・スタアが何をしたのか、瞬時に察する。

    (自分にとって最良の状態を『再現』したのか……!? でたらめ過ぎるだろ……!)

     そして、アレヰ・スタアの手元に光が収束し、徐々に一つの武器を形成している。
     あれは、あの武器は駄目だ。

  • 475◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:28:40

     確信する。彼女はここで殺さなければ。近い将来、否、後一日でも生き残らせれば、【運営にとって最大の脅威となる】。
     思考の歪さに気づかないまま、スピードランサーはなりふり構わず、アレヰ・スタアを囲むように魔法陣を展開し槍で串刺しにしようとするが

    「うわっ!」

     彼女の顔を柔らかなものが覆う。
     一時的に視界を塞がれたことで、『槍を出せるよ』は不発。
     顔に纏わりついているのがぬいぐるみだと気づき、筋力に任せて引き千切る。
     綿が、飛び散る。
     ぬいぐるみたちが今まで以上の勢いで、スピードランサーの視界を奪うように襲いかかる。

    「邪魔だ、くそぬいぐるみがぁ!」

     焦りと怒りがとうとうスピードランサーから判断力を奪った。
     大量の魔力消費。
     同時に発動するのは、今までの『小技』ではなく、強敵を仕留めるための『奥義』。

  • 476◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:29:20

     碌に狙いも定めず、射出される槍の威力も低く、ただ数だけは膨大に。
     壁に、床に、隙間を埋め尽くすように魔法陣が浮かび上がり。
     槍が、上下左右から全てを串刺しにせんと迫る。
     ぬいぐるみたちが、槍に貫かれてその動きを止める。
     ひときわ頑丈なドラゴンのぬいぐるみも例外ではなく、四本もの槍に貫かれ、綿が飛び出した無惨なものになっている。
     ぬいぐるみたちが光の粒子に変換されていく。
     ようやく仕留めた、とスピードランサーは裂けるような笑みを浮かべ。
     光の粒子が霧散せず、一方向に吸い込まれていくことに気づく。

    「マジかよ……」

     ぬいぐるみを構成していた魔力が、パペッタンの本体を構成していた魔力が、意志を持つかのように集う。
     向かう先は、少女の持つ大剣。
     アレヰ・スタアも槍から逃れられてはいなかった。
     全身を串刺しにされながらも、それでも大剣は徐々に形作られ、光り輝く。

  • 477◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:30:14

    (何て、眩しい光)

     スピードランサーは、その光に魅せられた。
     影が恐怖の叫びを上げるが、スピードランサーの耳には入らない。

    「……ありがとう、パペッタン」

     アレヰ・スタアはそう呟き

    「……これが、今の私にできること、今までの私が積み上げたもの」

    「『メモリアル・ティターニア』」

     光が、世界を覆った。

  • 478◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:30:44

     その日、17歳のある高校生は寝付けなかった。
     彼女はずっと、学校でいじめられていた。
     原因は、きっと自分がどんくさいから。
     人より劣っているから。
     何しろ、学校を辞めたり、不登校になる勇気さえないのだ。
     自分の駄目っぷりには笑うしかない。
     ああ、笑われて当然なのだ。
     皆が自分を嘲笑するのはごく普通のことだ。

    (玉柳さん)

     彼女だけは、自分を笑わなかった。親身になってずっと助けようとしてくれる。
     それは、きっと偽善だ。真面目で良い子を演じたいという欲求ありきのことであり、きっと玉柳水華は自分に興味もなければ、本当にいじめ問題を解決するつもりなんてない。
     そんなことは分かっている。
     だから彼女は玉柳の手を振り払い続けていた。いじめなんて起きていない、と言い続けた。そう言えば、玉柳が困ると分かっていたからだ。
     なのに、玉柳水華は諦めることをしなかった。一週間学校に来なくなったときは彼女のようなカースト上位でも不登校になるんだと暗い喜びに浸れたけれど、何事もなく復帰してきて。今まで以上に一生懸命で。
     まるで昔見た魔法少女アニメの主人公みたいだ。
     そして、彼女の努力で、少しずつ教室の空気も変化している。
     いじめっ子の横暴も徐々に落ち着いてきていて。

  • 479◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:31:11

     玉柳以外の生徒も話しかけてくれるようになった。
     分かっているのだ。
     彼女はきっと本物だ。
     自分のような『一般人』ではなく、きっと選ばれた存在だ。
     それを受け入れたくないのか、最初から差し伸べられた手を握れなかった自分を、否定したくないからだ。
     ——何て醜い。
     窓から外を見る。
     明日も学校がある。そこには自分が居て、いじめっ子たちが居て、どっちつかずの生徒と教師が居て、玉柳水華が居る。
     ——もういいんじゃないのか。
     これ以上、意地を張っても仕方ない。
     自分は、玉柳水華に救われている。
     それを、認めるところから始めよう。
     ——大丈夫、まだ17歳で、高校を卒業するまでは時間がたっぷりとある。

  • 480◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:31:40

     いつか、卒業前に、彼女に感謝を伝えよう。
     あのままいじめられ続けたら、いつかきっと、自分は命を絶っていただろう。
     ——助けてくれて、ありがとう。
     明日伝えられるか分からないけれど、必ず、いつか。

    「あれ?」

     その時、窓から見えているAタワーが光った気がした。
     自分が小学生の頃にはテレビ塔の役割を失っていたはずだが。
     業者が点検にでも入ったのだろうか。
     不思議に思いつつも、彼女はそれ以上それに思考を裂かず、カーテンを閉め、ベッドに潜り込んだ。
     ——とりあえず、明日おはようと声をかけられたら、無視せずおはようと言ってみよう。
     そうやって一歩ずつ、少しずつ。
     二度と叶わぬ夢を抱きながら、普通の少女は眠りにつく。

  • 481◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:32:29

     Aタワーは健在だった。
     内部は至る所が破壊されているが、外観は保っており、恐らく近隣住民は今夜Aタワーで激闘が行われたことを知ることはないのだろう。
     そして、タワー内部では槍ヶ崎舞矢が大の字で横たわっていた。
     光に包まれたスピードランサーは、しかし外傷は生じなかった。
     ただ、抱えていた魔力だけを削り切られ、強制的に変身を解除された。
     しばらくは、変身できない。

    「参ったな」

     あちら側のミスではないと、百戦錬磨の舞矢は理解している。
     パペッタンも、アレヰ・スタアも、明らかに魔法少女同士の殺し合いに慣れていなかった。きっとそれなりに平和に活動していたのだろう。
     そんな彼女にスピードランサーは殺しのルールを押し付け、そして今、彼女たちのルールを押し付けられ、戦闘不能に陥っている。

    「完全敗北だな」

     不思議と悔しさは無かった。

  • 482◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:33:46

     むしろ、殺し合い開始時から生じていた混乱から解放されたような、そんな爽やかさすら感じる。

    「動けるようになるまでまだ時間かかるし……もう一度考えるか」

     本当に、ゲームに乗り優勝を目指すのか。
     一度は槍に導かれるように決めたスピードランサーは、槍ヶ崎舞矢に戻ったことで、もう一度方針を考え直すことにした。

     月がタワーを照らす。

     舞矢の身体から伸びる影は、竜ではなく正しく人の形をしており。

     そして、アレヰ・スタアとパペッタンという、二人の勝者は、影も形もなかった。

    【裁原 編/パペッタン 死亡】
    【玉柳 水華/アレヰ・スタア 死亡】

  • 483◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:34:38

    投下を終了します……!

    これで第1話終了です……!

    お付き合いいただきありがとうございました……!

  • 484◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:48:40

    第2話のダイス振る前に製作者さまに幾つかご確認が……


    〇パンデモニカは運営側の魔法少女であり、デスゲームを恙なく進行するためにプレイヤー側で参加したわけではない……という設定で動かして大丈夫でしょうか?

    〇メリア・スーザン/メンダシウムは、本体が運営側であり、分身体をプレイヤーの一人として派遣している……という設定で問題ないでしょうか?

  • 485二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 16:53:04

    >>484

    パンデモニカを投げた者ですが、その認識で間違いございません

    ご迷惑をお掛けしました

  • 486二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 16:55:57

    さっきのはアレヰ・スタアの生死判定だったのか

  • 487二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 16:56:17

    >>484

    メリアスーザンを出したものです。その認識であっています。

    改めて見るとめんどくさい設定でしたね…申し訳ありません

  • 488◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 16:58:26

    そして、一応補足を……

    〇各キャラクターがダイスを振れるのは1巡で1回です。
     100人のオオカワウソでも振れるダイスは一つだけです。
     なので、生存ダイスで10以下だった場合、オオカワウソの大量絶滅が発生する可能性もあることは、ご了承いただけると幸いです……!

    〇メリア・スーザン/メンダシウムもまた、ダイスで10以下を出すと何らかの理由で分身・本体共に退場します……!
     (逆に10より大きければ、分身体は死亡だが本体は無事、本体は死亡したが分身体は無事というパターンが発生する可能性もあります……!)
     こちらもご了承いただけると幸いです……!
     

  • 489◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:01:35

    >>485

    >>487

    ありがとうございます……!


    こちらこそ本来なら最初に確認しておくものを、後から慌てて確認する形になってしまい、申し訳ありません……


    二人ともとても魅力的な設定で、ロワでは独自の動きをしてくれそうなので、投稿していただき、本当に感謝しています……!

  • 490◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:05:35

    >>332

    『今思ったけど自分同士の殺し合いで良いなら大川羽蘇かなり有利だな

    それこそ24時間以内に自分と殺し合う代わりにアイテムとか偵察を要求させる協力関係とか作れそう』

  • 491二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:08:28

    誰も死なない()バトロワが出来るって事を!?

  • 492二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:09:28

    このレスは削除されています

  • 493◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:11:07

    メリア・スーザン/メンダシウムは一応、プレイヤー側としてダイスを振り、生存ダイス10以下の場合は本体ごと死亡というシステムで進めようと思います……


    後で名簿を編集するので、先に第2話のダイスだけ振っておきます(今回の数字は今のウィキの名簿に準じます)


    まずは登場キャラの人数から

    dice1d4=2 (2)

  • 494◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:13:14

    第2話は二人のキャラクターが登場します


    dice2d43=33 36 (69)

  • 495◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:14:29

    【姚 莉鈴/ハイエンド】と【柩枢/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド】が登場します……!

  • 496二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:15:06

    またラスボスみたいなのが出てきたな
    この2人どう絡むんだろう

  • 497二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:15:20

    武闘家とメンヘラか…どうなる

  • 498二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:16:24

    なるほどなーこれでスピードランサーの設定にあった「黒幕を追う」ようになるのか
    設定の使い方が上手いな…

  • 499◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:16:33

    【姚 莉鈴/ハイエンド】

    生存ダイスdice1d100=61 (61)

    絆ダイス 対象dice1d43=20 (20)

    関係性dice1d100=96 (96)


    【柩枢/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド】

    生存ダイスdice1d100=62 (62)

    絆ダイス 対象dice1d43=18 (18)

    関係性dice1d100=80 (80)

  • 500二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:18:38

    拮抗してるなぁ
    これは同盟か、少なくとも戦闘にはならないかな?

  • 501二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:19:24

    このレスは削除されています

  • 502二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:21:42

    中華系と一緒に出てきたメンヘラがもう一人の中華系とそこそこ仲良いのか…
    どういう組み合わせになるのか…

  • 503◆xaazwm17IRZa24/02/05(月) 17:22:22

    【姚 莉鈴/ハイエンド】

    生存ダイスdice1d100=61 (61)

    絆ダイス 対象dice1d43=20 (20)→麦/ヒートハウンド

    関係性dice1d100=96 (96)→めっちゃ好き



    【柩枢/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド】

    生存ダイスdice1d100=62 (62)

    絆ダイス 対象dice1d43=18 (18)→王 龍明/ブレイズドラゴン

    関係性dice1d100=80 (80)→好き


    第二話の舞台は【アニマ精神病院】です……!

    時刻は深夜零時~6時までのいずれかの時間帯です(ふわふわ)

  • 504二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:34:59

    このレスは削除されています

  • 505二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:36:35

    水華ちゃん…死んでしまわれたか…
    100年後の荒野でまた会おう…

  • 506二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:39:31

    90以上だと恋人同士とかになることもあるが…どうなるか

  • 507二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 18:30:45

    このレスは削除されています

  • 508二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 21:20:19

    一話退場のキャラなのにその一話でここまで感情移入させてくるの凄いわ

  • 509二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 22:00:06

    生存ダイスは拮抗してるし、ストーリー内で振られるダイス次第でどちらか脱落orどっちも生存みたいな感じかな?

  • 510二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 23:58:40

    アイテム案
    【名前】魔力草
    【説明】
    僅かに魔力を帯びた草
    食べると少しだか魔力が回復する生で食えるが味はゲロ不味い
    同じくアイテム案
    【名前】魔草ケムリ
    【説明】上記の草を煙草に加工した物吸っている間魔力が回復する効果がある、味はクセが強いが好きな人好きな奴
    お値段一箱20本入りで600円、近くのコンビニをお求め下さい

  • 511◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 00:33:15

    申し訳ありません、第二話の投下は明日以降となります……!

    本日も感想、アイデア、ありがとうございました……!

  • 512二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 00:35:43

    いえいえ
    お疲れ様でした〜

  • 513二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 01:28:48

    Wikiの整理をしてくださったのはスレ主さんでしょうか?
    項目は名称を変更すると丸っきり内容が別物(というか白紙)になってしまいますので、魔法少女名簿の36以降が空白になっております
    お暇があれば対処して頂けると幸いです

  • 514二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 01:54:12

    地名案
    【名前】
    虹京(にじけい)共同墓地
    【説明】
    あにまん市郊外の山中に位置する共同墓地。外国籍の無縁仏が無造作に埋葬されている。
    都市中心部の発展により現在は捨て置かれており、管理人住居を兼ねていた壊れかけの教会と、多くの墓石が残るのみとなっている。
    教会には何者かが住み着いている、霧が発生しやすく怪物の影を見た…などの噂もある。

  • 515二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 02:13:59

    エネミー案
    【名前】
    ガーゴイル
    【説明】
    「ゲームを面白くするために」運営によって放たれた、翼を生やした身長3〜4m程度の石像。
    見た目からは想像もつかない速度で飛行しながら機動戦を仕掛け、その巨躯と剛爪による近接攻撃、口腔から放つ音波砲による遠距離攻撃を行う。
    通常時は1匹、多くて2匹程度が精々だが、デスゲームに際して尋常ではない数があにまん市上空を飛び交っている。(一般人には見えない)

  • 516二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 07:48:05

    アイテム案

    【名前】壊れかけの腕時計
    【説明】時間をほんの数秒だけ戻せる。精密機械な為、何度か使用すると完全に壊れる

  • 517二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 08:15:23

    柩枢ちゃんと1対1でどうやって友好的に接触できるのか一生気になる
    傀儡のストックがないからとりあえず様子見みたいな感じなのかな

  • 518二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 08:23:29

    少ない出番だったけど1話を終えてテンガイさんが完全に推しになった
    大物っぽい小物と見せかけてやっぱり大物な悪役が好きなんだ
    ティターニアさんとのガチバトルも見たい

  • 519二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 09:06:42

    雰囲気で流しちゃったがメモリアルティターニアで黒竜の支配を解けたのはなんでだったんだろうな…退魔の剣的なやつ…?

  • 520◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 10:21:29

    wiki更新しました~


    〇収録の際に一部文章を変更しました

    〇一部の投稿キャラ、アイテム、地名などの設定をこちらの自己都合で変更しました、ご了承いただけると幸いです



    >>513

    ご迷惑おかけしてすいません、こちらも修正しました……! 教えていただきありがとうございます……!

  • 521◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 14:07:48

    第二話開始します……!

    33. 姚 莉鈴/ハイエンド、個別パート投下します……!

  • 522◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 14:08:29

     魔法少女ハイエンド、本名姚莉鈴(ヤオ リーリン)は、演武を行っていた。
     下腹部を膨らませ、静かに呼吸する。重心を左足から右足へ動かしながら、脱力させた両腕をふわりと動かす。太極拳、単鞭(ダンビエン)。職業凶手(殺し屋)である彼女は、仕事の前にこうした精神統一を欠かさず行っていた。

    (魔法王……)

     今回の依頼主について思う。

    (たった43人殺して何でも願いが叶う。報酬としては破格ネ。見たところ、私より強いの何人か居たけど、問題ナイヨ。自分より強い奴殺せないの、凶手失格ネ)

     正面から戦わなくても、殺し方は色々ある。一武道家としては手合わせを願いたいところもあるが、仕事ならば我慢しよう。

    (けどね、魔法王。お前、二つミスを犯してるヨ……)

     月光に照らされながら、ハイエンドは流水の如く演武を続ける。もし彼女を目撃する者があれば、その動きの洗練ぶりに息を呑むだろう。魔法によるものではなく、純粋な鍛錬によって得た技術。

    (一つは、依頼の前に相談無かったことネ。殺しの世界もビジネス。一方的なのは駄目ヨ。前払い金が無いのもマイナス……)

  • 523◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 14:08:55

     殺し合いの一参加者として放り込まれたことは、ハイエンドのプライドを大きく傷つけていた。
     もし仮に、彼女が事前に魔法王から打診を受け、ジョーカーとして参加していたら彼女は大いにその技術を奮ったことだろう。
     魔法王、クライアントとして信用できない。
     その時点で、既にハイエンドはやる気を削がれていた。
     だが、それだけならまだ良かった。
     問題なのは、二つ目の理由。

    (魔法王……お前)

     呼吸が乱れる。抑えきれない激情が、太極拳による精神の抑制を以てしても、抑えきれず、噴き出す。

    「どうして麦ちゃん参加させてるッッッ!」

     怒号と共に放たれた一撃は、大木に命中し、根本から破砕させた。
     麦……ハイエンド、姚莉鈴のペットである。
     かつてハイエンドが窮地に陥った時に魔法少女に覚醒し、その後は犬モードと魔法少女モードを切り替えながら、一緒に楽しく暮らしている。

  • 524◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 14:09:23

    『ご主人様は悪人じゃありません! ご主人様は良い人です! ご主人様を狙う奴らは危険人物なので、許しておけません!』

     そんな忠犬ぷりを示す、ハイエンドの大切な人。
     家族同然の存在。
     それを魔法王は許可なく拉致し、殺し合いに放り込んだのだ。
     絶対に許しておけない。

    「お前、映画観たことないアルか? 殺し屋の犬に手を出すと死ぬ、これ裏社会の常識ヨ?」

     優勝は目指さない。麦と合流し、ゲームを破壊し——魔法王を殺す。
    ハイエンドはそう決意した。

    「さて、麦はどこに居るか……ひとまず、あそこに行ってみるネ」

     ハイエンドが足を向けたのは、アニマ精神病院。既に病院としての機能は放棄され、ただの廃墟……あるいは、何らかの実験が行われているという怪談の舞台としての役割しか持たされていない場所。
     ハイエンドは静かに山道を歩きだした。

  • 525◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 14:10:49

    投下を終了します……!

    時間を置いて、柩枢/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッドの個別パート投下します……!

  • 526二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 15:14:32

    ハイエンドは殺意高いけど反運営的な立ち位置か

  • 527二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 16:27:53

    このレスは削除されています

  • 528二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 16:35:38

    ほならね?

  • 529二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 16:40:53

    操られた上全ての責任を擦りつけられる魔法王さん可哀想

  • 530二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 16:47:23

    麦ちゃんまさかの狂信 者だったか
    殺し屋の敵が危険人物なのは間違いないけどさぁ…

  • 531二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 16:52:13

    エネミー案

    【名前】
    影女(かげおんな)
    【説明】
    『黒幕』に付き従うボロを纏った女性のようなユニークエネミー。参加者の最上位層に匹敵する強さを持つ。
    本体は影そのものであり、地上の女性体はパペットのようなもの。そのため、強い光を当てられると行動を阻害されてしまう事が弱点。
     影を操る能力を持ち、参加者の偵察、デスゲームを妨害しようとする部外者の暗殺、黒幕への経過報告を主任務とする。
     その正体はかつて魔法王の手で極刑に処された犯罪魔法少女。黒幕によって魂を影に入れられ蘇生した。そのため、心からの狂信じみた忠義を見せている。

    【技・能力】
    影抜い:相手の影を刺し貫き拘束する
    実体化・硬質化した影を振り回して切断・刺突する

  • 532二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 17:02:38

    ・ゲームに積極的に参加するタイプ
    ・ゲームを破壊しようとするタイプ
    バトルロワイアルの醍醐味だね

  • 533二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 17:22:06

    全てのキャラを立たせつつちゃんと退場もさせるの相変わらず本当に上手いなぁ

  • 534二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 17:56:55

    美学のある殺し屋キャラって時点で好きな要素しかないのにかわいい愛犬までお出しされて俺はもうヤバいと思う

  • 535二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 19:21:10

    これもしかすると麦ちゃんが武術かじってる可能性あるくない?

  • 536二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 19:58:30

    いくらクライアントでも一方的なのは使い潰す気しかしないし印象が悪いのも止む無し

    まぁ更なる爆弾が投下されたんですけどね

  • 537◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 20:33:48

    柩枢(ひつぎ くるる)/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド 個別パート投下します……!

  • 538◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 20:34:27

     くるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる……。
     くるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるーん。
     チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ…………………………。
     魔法ヲ持った女ノ子は、自殺しなければなりませェん。
     生きてるだけで罪だから、自殺しなければなりませェん。
     殺人も災害も虐殺も、人災も天災も戦災も、いじめも万引きも痴漢も詐欺も横領も誘拐も恐喝も暴走も恐喝も不正も略取も、解決できない魔法少女は、自殺しなければなりませェん。
     生きている魔法少女は、責任を以て自殺しなければなりませェん。
     そうして、魔法少女が居ない綺麗な世界になって。罪のない世界になって。
     そこに、私は種を植えます。
     種から私が生えてきます。
     世界は私で包まれます。
     清い世界です。

  • 539◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 20:35:19

     純粋な世界です。
     世界は私だけになります。みんなが私で、私がみんなです。
     違いなんかいらないんです。
     花は世界に一つだけでいいんです。一つの花が世界を覆うべきなんです。
     水星も火星も金星も木製も土星も天王星も海王星も、仲間外れの冥王星も、出来ているのに。
     地球だけが駄目駄目です。
     魔法少女が、邪魔なんです。
     居ない方がいいんです。
     だから、全ての魔法少女は自殺しなければなりませェん。
     それが出来ないのなら、命を自らで絶てないのなら——私がお手伝いをしてあげます。
     私はアリス。
     アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド。
     不条理で狂った世界の、たった一人の正常者。

  • 540◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 20:35:58

    投下を終了します……!

    時間を置いて、合流パート投下します……!

  • 541二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 20:54:37

    き、狂人…

  • 542二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 20:58:56

    こいつと仲良い傭兵チャイナはなんなんだよ

  • 543◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:08:24

    合流パート投下します……!

  • 544◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:09:15

     山道を難なく登り、チャイナドレスを翻しながら、ハイエンドはアニマ精神病院の前に立った。

    (見るからに、もう使われてない場所ネ……)

     ハイエンドは訝し気に駐車場……の跡地のような場所に目を向ける。
     ハイエースが一台泊まっている。
     廃棄されているわけでないことは、車の外観から把握できる。

    (……廃墟といっても、普通は管理人いるはず。けど、夜中にわざわざ来る、おかしいヨ……)

     ハイエンドは音も無くハイエースに近づくと、中を覗き込む。

    (……中に荷物残ってる。乗って来た奴、軽装で出て行ったよう。何が目的? 車内の雰囲気から裏社会の奴じゃないネ。精々チンピラ……いや、車内の装飾から、強さを誇示する類の奴じゃない。十中八九若いパンピー。何しに……)

    「肝試し、カ? 暇な奴もいるもんだヨ。日本人勤勉なの嘘ネ」

     呆れたようにハイエンドはハイエースから離れる。
     そしてそのまま興味を失い、彼女はアニマ精神病院に足を踏み入れた。

  • 545◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:09:43

    「さて、麦ちゃんがここに来てるカ確認ネ。麦ちゃんも私を探してるはずヨ。誰かに虐められてないほしいね」

     と、廊下の奥からこちらに向かって近づくてくる影が1つ。
     ハイエンドは目を細める。
     ——微かに魔力を感じる。
     弱小だが、恐らく魔法少女。

    「私ゲーム乗ってないヨ。お前、ゴールデンレトリバー、あるいは犬耳の魔法少女観なかったカ? 情報くれたら金払うヨ」

    「魔法少女……」

     現れた魔法少女は、足を止める。
     胡乱な目つき。
     歳は10代後半。

    (正気じゃないカ? ここ精神病院だけどとっくに廃業してるのは見ればわかるヨ)

     魔法少女は小声でぶつぶつと何かを呟いていたが。

    「魔法少女は——殺す!」

  • 546◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:10:35

     タイルが割れるほど強く床を蹴り、一瞬でハイエンドに肉薄する。
     魔法少女は、基本的に常人の数倍の身体能力を得る。
     それは大型の猛獣、あるいはそれ以上の身体スペックも備えることを意味している。
     トラックさえひっくり返すであろう衝撃。
     振り上げた両腕は、人体を容易く挽肉に変えるだろう。
     突如出現した脅威に対して、ハイエンドは

    「你死亡(お前がな)」

     眉一つ変えず、掌打を顎に打ちこんだ。
     衝撃を、そのまま返された形となった魔法少女は、ごきりと首がへし折れる。
     そのまま魔法少女は勢いを殺せぬまま、ごろごろと床を転がり、壁に当たることでようやく静止した。
     相手を一撃で即死させたハイエンドは、無造作に死体を一瞥すると
     そのまま何事も無かったかのように病院の散策を続けようとし。

    「あ、あああ、ああああああああああああああああ!?
     殺しちゃったねェ、罪深いねェ……」

  • 547◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:11:23

     不気味な声に、再び足を止める。

    (死体が喋っているわけではないようネ。もう一人がどこに潜んでいるカ……)

    「向こうの方から仕掛けてきたヨ。私、殺し合い乗ってない。無駄なことしない主義ネ」

    「くすくすくすくすくす……」

     きぃいいいいいいいいいい、と診察室の扉が軋んだ音を立てて開かれる。
     現れたのは、やはり魔法少女。
     白髪に、身体のラインが見える程に薄い布地のワンピースの様なものを纏った、ハイエンドと同年代に見える少女。
     くすくすくすくすくす……とまるで童女のように、少女は笑った。

    「私はアリス……」

    「アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド……」

    「ハイエンド。本名は秘密ヨ」

    「ハイエンド……貴女は人を殺したわ……」

  • 548◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:12:02

    「正当防衛ネ。私、悪くないヨ」

    「いいえ、貴女は悪い魔法少女よ……だって、見てみなさい……」

     アリスは、病的なまでに白い指を、先ほどハイエンドが殺した死体に向ける。
     ハイエンドは素直にもう一度死体を一瞥する。

    (……粒子化しない? それにこれは……)

     魔法少女は変身を解除している。そこ居たのは、首の骨を歪に曲げて死んでいる、若い男である。

    (男が魔法少女……? 聞いたことないヨ……)

    「その人はねぇ、魔法少女じゃなかったの」

    「何?」

    「私がねぇ、魔法少女にしたの……」

     くすくすくす……とアリスは可笑しそうに笑う。

    「その男の人は、ここに肝試しに来てたのよ。それを私が捕まえて血を飲ませたのよ。」

    「血?」

  • 549◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:12:46

    「私の体液を摂取した者はね、魔法少女になるの。それも、私の命令を一つだけ聞いてくれる、素敵な魔法少女に……」

    (……厄介な能力ネ)

     ハイエンドは、眼前の女への警戒を引き上げる。
     身体強化魔法に特化しているのみのハイエンドに比べて、魔法の性能はあちらが上だ。

    「可哀そうな男の人。貴女に殺意なんか無かったのに。殺し合いとは何の関係もない一般人だったのに。貴女が、殺してしまったのよ……」

    「それがどうした? 正当防衛には違いないネ」

    「うふふ……これを見ても、まだそんなことが言えるかしら」

     アリスの背後から、幽鬼のようにぞろぞろと、魔法少女たちが現れる。
     現れたのは、五人。
     皆、胡乱な表情でぼんやりと虚空を眺めている。

    「一つ、いいことを教えてあげる。この五人の中には、年端も行かない子供も紛れているわ……。愛と勇気の魔法少女が、その手を血で汚した魔法少女が、これにどう対処するのかしら……」

     さぁ、悪夢を始めましょう。

  • 550◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:13:14

     アリスが指を鳴らす、同時に、五人の魔法少女が一斉にハイエンドに殺到し。
     すぅ、とハイエンドの足が円を描く。
     手も流麗に、見る者の心を奪うほど美しく動き

    「墳ッ!」

     掌打が、魔法少女の顔に命中する。哀れな犠牲者の頭部が、柘榴のように崩壊する。
     続いて、背後から迫る魔法少女に、体軸を回転させて向き合い。腕で螺旋の回転を作る。

    「迎面掌ッ!」

     大砲の直撃を浴びたかのように、魔法少女は爆散する。
     その隙を突くかのように、二人の魔法少女が側面から迫り、

    「蓋掌ッ!」

     頭頂部を掌で押され、床に顔面を叩きつけ、脳髄を飛び散らせる。
     残った一人は、未だハイエンの両腕の間合いに入っていなかった。
     身体能力に個体差があったのか、あるいは恐怖が命令さえを塗りつぶしたのか。

  • 551◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:13:42

    「邪ッ!」

     ハイエンドは瞬時に棍を出現させ、五人目の魔法少女を殴打した。
     首を胴体にめり込ませたまま、魔法少女は仰向けに倒れる。
     それは、僅か一瞬の出来事だった。
     棍を出現させた以外、魔力の消耗すらしていなかった。

    「……………………」

     アリスは目を見開いて、口をぽかんと開けていた。
     やがて、変身が解除され、魔法少女に変化させられた哀れな犠牲者が、本来の姿を取り戻す。
     五つの死体。その中には、20代の男たちに混じって、一人だけ10代中頃の少年のものもあった。
     ぴくりと、少年の指が動く。
     ——まだ、この少年だけは、辛うじて生きている。

    「……ハイエンド、貴女まさか誰が子供か見抜いて……何という偽善」

    「ん」

  • 552◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:14:23

     無造作に、少年の頭部にハイエンドは踵を落とした。
     僅かに生を繋いだ少年は、頭部を粉砕され、完全に静止する。
     病院内を、沈黙が覆った。

    「……人殺し」

     アリスは憎々し気に、吐く。

    「どうして、あの少年を殺したの? もう、変身は解除されていたのに……」

    「何言ってる? お前の能力、人間を魔法少女に変える、違うか? ——生かしておいて、また変身されたら面倒ネ」

    「く、狂ってる……!」

     ぎりりりり、とアリスは歯を軋ませる。憎悪を込めた表情で、ハイエンドを見る。

    「ま、魔法少女は愛と勇気の象徴なの……! 世界をより良くするための救世主なの……! じ、人類の原罪をは、晴らす、光でなくては、ならない……」

    「お前、何言ってる? 魔法は相手を殺す手段の一つネ」

    「ま、魔法少女が、魔法少女がそんなことだから、世界はこんなにも汚く澱んで狂って歪んでいる……! 貴女だって、罪悪感があるはず……! ひ、人を殺しておいて、何も思わないはずがない、そんな魔法少女が居ていいはずがない! 魔法少女を増やす私と、魔法少女を殺す貴女! どちらが正しい、どちらが正常! どちらが世界にとって有益な存在か……」

  • 553◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:14:52

    「そんなことはナン・ノブ・マイビジネス。世界のことなんかどうでもいいヨ。私は個人の利益を追求させて貰うネ」

    「ぐ、ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ…………」

     アリスは自らの顔に爪を立てた。
     赤い線が、彼女の顔に刻まれる。
     そしてアリスは——脱兎の如く、ハイエンドに背を向けて逃げ出した。

    「逃げる駄目。お前はここで死ぬヨ」

     ハイエンドは魔法陣から双手剣を出現させると、アリスに向かって投げつける。
     その剣は。

    「むっ……」

     肉壁によって防がれる。
     新たな魔法少女が、アリスとハイエンドの間に出現していた。
     それだけではない。

  • 554◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:15:21

     ぎぃいいいいいい。
     ぎぃいいいいいい。
     ぎぃいいいいいい。
     次々と、ドアを軋ませて、魔法少女たちが姿を表す。その数は、30を優に越している。

    「随分と準備がいいナ」

     殺し合いが始まって1時間も経たずにこれだけの兵隊を……。
     ハイエンドの中でアリスへの評価を上方修正する。
     あるいは、何かハイエンドの知らない絡繰りがあるのか。

    「まぁいい。本体殺したらたぶん止まるよ」

     そう言って、ハイエンドはアリスを追い始める。
     進行を妨害するように立ち塞がる魔法少女を一撃で即死させながら、病院を血と臓物で汚しながら、ハイエンドは進む。
     今宵、アニマ精神病院は——悪夢と化した。

  • 555◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:15:47

    「逃げたか……」

     2時間後。
     病院内の全ての魔法少女を殺戮したハイエンドは病院を出ながら不愉快そうに頭を掻いた。
     病院内は、死屍累々となっている。人間だけでなく、猫や犬、烏や蜥蜴といった生物の死体も混じっている。
     本来の魔法少女ではないからか、それらは光の粒子となって消えることなく残り続けている。

    「厄介な魔法ネ……」

     逃げる際の身のこなしから、本人の実力はそう大したことがないと分かる。
     ただ、血を飲ませれば誰でも魔法少女に出来る(おまけに操り人形化)というのは、全体攻撃(?)の手段が乏しいハイエンドにとって、鬱陶しいことこのうえない。
     病院での殺戮でも魔力消費はほとんどないが、群がる雑魚を殺し続けるのは、かなり面倒くさい。
     途中で魔力が切れたのか、あるいは別の要因か、魔法少女化は解除されていた。

  • 556◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:16:25

     何人かの人間は訳が分からないと言った様子で、周囲の状況に惑い、返り血で濡れたハイエンドに恐怖し——直後にハイエンドによって命を絶たれた。
     一度変身した以上、再び変身してもう一度襲いかかって来る可能性があるので、必要な処置だった。
     どぼどぼどぼ……とハイエースに積まれていた水を頭から被る。
     街に降りたらシャワーを浴びたい。服は変身を解除すれば元通りになるが、体に突いた汚れはそういうわけにはいかない。

    (さて、面倒ね……)

     果たして追いついて殺すまでに、アリスという魔法少女はどれだけ血をまき散らすのか。
     どれだけ兵隊を増やすのか。

    (最悪の場合——この街の人間を皆殺しにする必要が出てくるネ……それはさすがに面倒すぎるヨ)

     まぁ日本人1億人居るヨ、数万人死んでも誤差ネ。
     そんな冗談とも本気ともつかない言葉を呟きながら、ハイエンドは病院を後にしたのだった。

  • 557◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:16:54

     アリスは、否、変身を解除した柩枢(ひつぎ くるる)は、山中を彷徨っていた。

    「許せない……許せない……許せない……! 魔法少女への冒涜、冒涜! あんな悪人が、魔法少女なんて……!」

     世界には、不条理が満ちている。それを正せるのは、魔法少女だけである。そして、枢こそが、魔法少女である。
     そんな風に、彼女は幼少期から侵攻していた。全てのものには理由がある。ならば、世界に悪が満ちているのは、枢が正すためである。そうでなければ、悪が存在するはずがない。
     いつか、ハリーポッターにホグワーツから手紙が届いたように、自分にも魔法少女の知らせが来る。妖精がやって来る。魔女がやって来る。あるいは、別の魔法少女が……。そんな風に夢見心地で、小学生活を過ごし、中学生になって。
     焦る。
     まだ来ない。
     来る気配が無い。
     もう十三歳。

  • 558◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:17:16

     児童文学の主人公たちはとっくに旅に出ているはずなのに。
     どうして? 今こうしている間にも戦争が起きて、災害が起きて、人がたくさん死んでいるのに、世界で悪が跳梁跋扈しているのに。どうして枢は魔法少女になれないの。
     きっと足りないんだ、想いが足りていないから、迎えが来ないんだ。
     だったら証明しないと。想いを証明しないと。
     ある夏の日の夜、枢は飼っていた黒猫を殺した。魔法少女の使い魔みたいだと幼い頃両親に飼ってもらい、大切に育ててきた猫だった。殺して、蘇生しようとして、出来なかった。
     きっと、あれがこの世界が不条理だと気づける、最後のチャンスだった。
     当時の枢は気づけなかった。間違っているのは自分だと思ってしまった。

    (飼い猫一匹じゃ、想いが弱すぎる)

     ……結果として枢は両親とクラスメイトを皆殺しにした。
     失敗すれば全てが終わりの、だからこそ絶対に成功するはずの、強い想いになるはずだった。
     ——何も起こらず、枢は女子刑務所に収監された。

  • 559◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:17:36

     この世界に魔法なんて無いと、枢は悟った。
     その悟りが間違いだったと気づくのは、それから一か月後のことである。
     この世界は不条理である。正せるのは枢だけだ。
     だから、他の魔法少女は、いらない。

    「どうして……どうしてあんな奴が、魔法少女にぃいいいいいいいいいいいいい!」

     呪詛を吐きながら枢は山を降りる。
     手あたり次第に血を飲ませ、眷属の魔法少女を大量に作った。普段なら何てことない作業なのに、何故か今日に限っては異常な疲労感を覚えた。
     少しでも魔力を回復させるために変身を解除し、枢は山中を彷徨う。
     全ての魔法少女を殺し、世界を自分の生み出した魔法少女で染め上げる。
     そんな狂った、されど強い想いを抱いて、枢は山を降り、街を目指す。

  • 560◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:18:27

    投下を終了します……!
    これで第2話終了です……!

    第3話のダイスを振って、本日は終わりにしたいと思います……!

  • 561◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:22:37

    補足
    【柩枢(ひつぎ くるる)/アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッド】と【王 龍明(ワン・ロンメイ)/ブレイズドラゴン】の関係性ですが

    一応設定上は龍明の経営する中華料理屋は、枢は両親が存命の頃はよく食べにきており、龍明のことも年上のお姉さんとして慕っていた……という設定です

    なので互いに魔法少女であることを知りません
    また枢は中華料理屋が魔法少女のたまり場だったことも知りません

    今回第2話に挿入できる箇所が無かったので、このような形で公開しました
    機会があれば本編でも回収するかもしれません

  • 562◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:23:34

    第3話の登場キャラ数dice1d4=4 (4)

  • 563◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:24:36

    第3話の登場キャラ数は4人です……!


    dice4d44=19 25 24 33 (101)

  • 564◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:25:49

    19.逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ
    25.ミア/プア
    24.桐生 ヨシネ/バーストハート
    34. 佐々利 こぼね/クリックベイト
    が登場します……!

  • 565◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:28:35

    【逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ】

    生存ダイスdice1d100=86 (86)

    絆ダイス 対象dice1d44=18 (18)

    関係性dice1d100=88 (88)


    【ミア/プア】

    生存ダイスdice1d100=69 (69)

    絆ダイス 対象dice1d44=16 (16)

    関係性dice1d100=21 (21)


    【桐生 ヨシネ/バーストハート】

    生存ダイスdice1d100=73 (73)

    絆ダイス 対象dice1d44=29 (29)

    関係性dice1d100=77 (77)


    【佐々利 こぼね/クリックベイト】

    生存ダイスdice1d100=93 (93)

    絆ダイス 対象dice1d44=2 (2)

    関係性dice1d100=75 (75)

  • 566◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:30:22

    以上の結果を元に、第3話を制作します……!

    舞台は【歓楽街】です……!

    それでは、本日はここまでとさせていただきます……!

    毎日の感想やアイデア、とても励みになっています……!

    ありがとうございました……!

  • 567◆xaazwm17IRZa24/02/06(火) 23:33:20

    おっと、わかりやすくしておくのを忘れていました……!


    【逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ】

    生存ダイスdice1d100=86 (86)

    絆ダイス 対象dice1d44=18 (18)→王 龍明/ブレイズドラゴン

    関係性dice1d100=88 (88)→好き



    【ミア/プア】

    生存ダイスdice1d100=69 (69)

    絆ダイス 対象dice1d44=16 (16)→汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ

    関係性dice1d100=21 (21)→どちらかというと嫌い(嫌いより)



    【桐生 ヨシネ/バーストハート】

    生存ダイスdice1d100=73 (73)

    絆ダイス 対象dice1d44=29 (29)→陣内 葉月/ブラックブレイド

    関係性dice1d100=77 (77)→どちらかというと好き



    【佐々利 こぼね/クリックベイト】

    生存ダイスdice1d100=93 (93)

    絆ダイス 対象dice1d44=2 (2)→星月 夜/アルセーヌ

    関係性dice1d100=75 (75)→どちらかというと好き

  • 568二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:40:43

    乙でした
    無辜の一般人を盾にしておいて正義とはいったい……うごごご
    次回はクリックベイトが生存確定、他3人も60以上と落ち着いた出目ネ

  • 569二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:49:26

    ブレイズドラゴンは中華料理店のマスター設定ゆえか交流関係が手広いわね
    クリックベイトは…スピードランサーと同じ支配を受けてるっぽいけどどうなんだろう…

  • 570二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:50:56

    乙ですー
    捕捉ありがたい

  • 571二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:52:52

    ……こんな事を書くのはヤボかもですけど
    バトルロイヤルに参加する魔法少女を
    5人程書いたのだけれど出てこない絆ダイスにも…
    自分が書いた娘がどんな活躍をするか楽しみです
    ここでやぼなことを聞きますけどみなさん何人くらい
    書きました?正直5人は書きすぎたかな?って
    ちょっと思ったので…聞いて見ようかなって

    アイテム案
    【名前】
    多目的用コピーロイド死者の巻
    【説明】
    死んだ魔法少女をコピーして隷属させることができる
    記憶、精神、能力、魔法など全て本人と同じ
    食事や睡眠をとらないといけないし疲労もするし…
    何なら妊娠、出産なども可能だし、成長、老化する
    ただし使用者に逆らったり害を与えることはできない
    使用者に絶対服従となる………
    膨大なエネルギーを必要とするため維持費は
    運営負担…バトルロイヤルが終われば消えるしかないが
    もし終了後も…動かしたいなら魔法少女の力と
    引き換えに、維持費を無くすことも可能

    死んだ魔法少女の再登場もとい熱いイベントが
    起きそうだと思ったので考えてみましたコピーですけど

  • 572二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:57:47

    乙おつ

    お互い別ベクトルで倫理観あるのにないのいいよね、色んな対比が散りばめられてて完成度が凄く高い

    ハイエンドの片言が可愛くて好き

    アリスの狂気が脈絡なくリアルな感じで素敵

    あとナンノブマイビジネスすき

  • 573二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 00:01:35

    自分は4人(人?)書いたよ
    出番は丁度今日言及されたわんこだけだね
    飼い主補正かかってハイエンドが好きになったわ
    出番は後の方が目立つ気がするからしばらく出てなくても個人的にはいいかな
    それより生き延びてくれる事の方が重要、死ぬならそれはそれで最後に大きく輝いてくれればいいかな

  • 574二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 00:13:14

    自分は一人複数応募すんのは気が引けたんだぁ…パペッタンはよかった脱落したのが残念だった

  • 575二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 00:15:06

    ナンノブマイビジネスと聞くとギアを一つ上げる気がしてならない

  • 576二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 00:52:26

    >>569

    そもそも本当に2人で行ったのかも怪しいんだよな

    魔法王からは5人で行けって言われてたし

  • 577こぼね投げた人24/02/07(水) 00:55:37

    (こういう企画は一人1キャラが暗黙の了解じゃないのか……?)

  • 578二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 00:56:18

    ナイトメア⭐︎メリィとブレイズドラゴン、情報戦は圧倒的優位に立てそう

  • 579二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 01:10:53

    ブレイズドラゴンの気配探知で遠くから魔法少女を探し出して、ナイトメア⭐︎メリィが個人情報特定すれば市内に安全な場所はなくなるのやばい

  • 580二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 03:55:57

    そういえば中華料理って豚肉をよく使ってるイメージあるけど、ハイエンド視点のヒートハウンドは好き嫌いの激しい子って印象だったりするのかな

  • 581二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 08:54:08

    生真面目なブラックブレイドと良好な関係を築けてるってことは素のバーストハートが危険人物の可能性は低いか
    まあ黒竜みたいな不安要素は挙げていったらキリがないけども……

  • 582二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 10:34:01

    あまり殺し合いには乗らなさそうな魔法少女たち4人でこの生存値だと同盟でも結ぶつもりなのかね…

  • 583二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 12:50:40

    このレスは削除されています

  • 584二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 12:51:28

    私がトップページ編集した際に絆ダイスのルール載せるの忘れてたので追加しときました〜

    >>199

  • 585二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 13:14:35

    こぼねが黒竜の呪いにかかってる可能性大なのが不安要素だな…
    他のメンツはクセこそあれど協力できそうだが…
    アルセーヌがどうにかしてくれてることを祈るか…

  • 586二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 13:51:49

    アリスちゃん、あれだけ魔法少女になることに執着してた割に肝心の魔法少女になったきっかけを語らないの不穏だな
    未成年とはいえクラスメイト皆殺しにしたのに数年で出所してるのもよく考えたらおかしいのでは

  • 587二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 13:53:49

    >>585

    ぶっちゃけそのアルセーヌも地雷な気がするんだよね…何もなければ良いけど

  • 588二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 14:35:54

    マジックアイテム案/場所案

    【名前】マギカロボ
    【説明】マジカルエンジンで動く10mほどの巨大ロボット。ステルス機能付き。
    その巨体ゆえ搭乗者を傷つけることは難しく、ボス級のエネミーとも互角に立ち回れる。

    【名前】霊都エメラルド
    【説明】魔法の国の首都。その構造はあにまん市のものと酷似している。
    中央にはAタワーに代わって魔法王の城が聳え立ち、上空に暗雲が立ち込める。

  • 589◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 18:22:28

    リリィ認知度ダイス:対象【王 龍明(ワン・ロンメイ)/ブレイズドラゴン】dice1d100=4 (4)


    1~20 だ、誰ぇ?(キャラ設定によっては【顔と名前は知ってる】」

    21~40 顔と名前は知ってる

    41~60 顔と名前と得意魔法は知ってる

    61~80 顔と名前と得意魔法と正体は知ってる

    81~100 顔と名前と得意魔法と正体と来歴は知ってる 

  • 590◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 18:27:30

    逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィの個別パート投下します……!

  • 591◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 18:28:01

    【ぐぬぬ……恐るべきハーゲンダッツのアイス……! 夜中なのに買っちゃった😱
     でも冷たいからゼロカロリーだよね✨
     ファンの皆も今からコンビニ行って、リリィと同じアイス食べよっ🥰
     アンチはその辺の草でも食ってろ👎
】

    「っし、投稿、投稿っと……」

     逢魔愛裏が、殺し合いでまずやったことはSNSへの投稿だった。
     現実逃避をしているわけでも、現状を理解できないお馬鹿さんというわけではなく、愛裏は14歳とは思えない聡明さで現状を理解している。
     その上でまずやるべきことは何かと考え、SNSへの投稿であると結論づけた。

    (リリィは有名インフルエンサー。殺し合いが始まってリリィの投稿が止まったら、「あ、こいつ殺し合いの参加者だな、魔法少女だな」ってバレちゃうじゃん!)

     もちろん、有名インフルエンサーリリィの正体が、魔法少女ナイトメア★リリィであり殺し合いの参加者であることが分かったとしても、更にその正体が中学生男子、逢魔愛裏まで容易にたどり着けるとは思っていない。顔出しはしていないし、身バレするような投稿もしていない。

  • 592◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 18:28:34

    しかし、相手は魔法少女。なんてことない写真から素性をゲットしたり、あるいは写真やアカウントを通して遠呪いじみた遠隔攻撃……なんて可能性もある。魔法少女は何でもアリだ。

    「はぁっー、まじだるいっつーの」

     ちなみに愛裏の現在地は、自宅のベッドだ。
     部屋から一歩も出ていない。ハーゲンダッツも昨日買ったものだ。

    「なんで僕みたいな弱小魔法少女を参加させるんだよ……まったく」

     魔法少女ナイトメア★リリィのスペックは、参加者でもトップクラスに弱い。
     というか得意魔法『ネットの海にダイブできるよ
』は戦闘において直接的に活用できる魔法ではない。
     相手の得意魔法を知ったところでリリィのスペックではそれに対処できないからだ。
     もし今回のゲームが地下トーナメントルールだったらリリィは序盤退場まったなしだった。
     が、今回のゲームはバトルロワイアル。それも、孤島などの閉鎖空間ではなく、(出ることは禁止されているが)一つの街が舞台である。ならば、リリィの持つ情報は、他者をサポートできる大きな力となる。

    (さて、僕は誰と組むべきかな……)

     一方的に知っている何人かの魔法少女を脳内でリストアップしながら、同時に先ほどの投稿に噛みついてきたアンチとの死闘を開始するべく愛裏の指は高速で動き始めた。

  • 593◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 18:29:11

    投下を終了します……! 時間を置いて、ミア/プアの個別パートを投下します……!

  • 594二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 18:45:56

    バトロワは弱者が同盟組んで強者に当たるのが鉄則よね

  • 595二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 18:49:35

    意外と堅実なスタイルなんだなメリィくん

  • 596二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 19:14:14

    複数から好意は向けられていても相当上手くやってるのか裏の顔は知られてないブレイズドラゴンさん
    バッタリ出会ったら「え? なんで…?」みたいなことになるのだろうか
    まぁ生きていればの話だが

  • 597二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 20:09:25

    このレスは削除されています

  • 598二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 20:39:24

    話は変わるけどバーストハートとブラックブレイド、どちらも武術使いの魔法少女どうし仲がいいのなんかいいよね
    …でもヨシネちゃんの方は姉の事故死(あるいは殺人?)と両親の怪死で厄ネタ満載なんだよな…

  • 599◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 20:47:32

    メリィとリリィ間違えてました……!
    次の登場回及びwiki収録時に修正します……!

  • 600二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 20:50:59

    >>598

    まあ両方とも本人が意識的にやったって決まったわけじゃないからね


    …ただ家族が嫌いだったのは本当だろうし家族仲のいいブラックブレイドとすれ違いが起きてそのまま…みたいな最悪の展開も想像できるからこの二人が今後どうなるかはかなり気になるところ

  • 601二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 20:53:19

    あとメリィくんの切れ者感いいよね
    殺し合いという非日常に巻き込まれても油断なく対応しつつ情報的なアドバンテージを取りながら立ち回るのまさに弱者の兵法って感じで好き
    このままうまくいけば弱い魔法をうまく使って生き残る強かな参加者になれそう(生存ダイス次第だけど)

  • 602◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 21:19:46

    ミア/プアの個別パートを投下します……!

  • 603◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 21:21:30

     10歳になる少年、宮島祐樹は唐突に目を覚ました。
     一年生のときに買ってもらったピカチュウの置時計は、0時半を指している。
     いつもならぐっすりと眠っている時間。
     悪夢を見たわけでも、ジュースの飲みすぎでトイレに行きたくなったわけでもない。
     どうして? と祐樹は頭を働かせる。
     と、部屋の外から物音がした。
     姉の部屋からだ。
     姉が起きたのだろうか。それとも

    「……ミア?」

     姉の部屋で寝ている居候の女性、ミア。
     何か悪い組織に捕まっていた(詳しくはわからないが、とても悪いところらしい)けれど逃げ出してきて、宮島家で匿っている。
     そして、ミアが変身して魔法を使えるということは家族だけの秘密だ。
     祐樹自身、魔法というものがどういうものなのか、よく分かっていないが、とにかく魔法が使えるミアがすごいということは分かっている。
     姉の部屋が、静かに開く音がする。
     そして足音が階段をゆっくりと降りていく。

    (ミア……トイレかな?)

     結城自身、夜中に起きてしまったら必ずトイレに行く。【おねしょ】なんて、1年生で最後だが、未だにその恐怖と羞恥は祐樹に刻まれているのだ。

  • 604◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 21:22:13

     姉を起こさないよう、そっとドアを開けて、下に降りていく。

    「あれ、ミア?」

     トイレに向かったと思っていたミアがおらず、祐樹は目を丸くする。
     その時、玄関で鍵を開ける音がした。
     胸騒ぎを覚えた祐樹は玄関まで走った。
     ミアは既に靴を履いて、玄関口に立っているところだった。

    「ミア、こんな時間にどこ行くの?」

    「祐樹くん……」

     いつもの悲し気な顔でミアは振り返る。
     そして、ミアらしくない、明るい笑みを見せた。

    「実は、頼りになる魔法少女と連絡が取れまして……」

    「えっ、魔法少女ってミア以外も居るの!?」

    「実はそうなんです。それでですね……しばらくその魔法少女の所でお世話になろうと思うんです」

    「じゃ、じゃあもう帰って来ないの? これでお別れ?」

  • 605◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 21:22:43

    「……いいえ、必ず帰ってきますよ。もし皆さんが良かったらですけど……」

    「当たり前じゃん! ミアももう家族の一員なんだよ」

    「家族、ですかぁ……えへへ……」

     ミアはくすぐったそうに笑った。

    「祐樹くん、前に話したことを覚えていますね? 私のことは誰にも言ったらいけないですよ。お友達にも秘密です」

    「夏実にも? たぶんあいつ、秘密守るよ」

    「夏美ちゃんにも、です。悪の組織はどこに目を光らせているのか分からないので……」

     そう言って、ミアは祐樹に背を向ける。

    「……ねぇミア、帰ってくるよね。約束だからね」

    「…………ええ、きっと帰ってきますよ」

     では、行ってきます……と言って、ミアは行ってしまった。

    「……ねぇ祐樹、ミアが部屋に居ないんだけど……何があったの?」

     階段から降りてきた2歳年上の姉、優香に祐樹はミアが出かけたことを説明しようとして、何故か不安が胸をつかえて言葉が出せなかった。

  • 606◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 21:23:52

    投下を終了します……!

    時間を置いて、桐生 ヨシネ/バーストハート の個別パートを投下します……!

  • 607◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 21:32:45

    補足

    〇【逢魔 愛裏/ナイトメア⭐︎メリィ】と【王 龍明/ブレイズドラゴン】の関係性ですが、メリィは 龍明の店の常連で、インスタにもよく料理を挙げています。龍明が魔法少女であることは知りません。またブレイズドラゴンの名前や外見も知りません。

    〇【ミア/プア】と【汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ】の関係性ですが、夏実はミアが居候している宮島家の長男、祐樹くんの幼馴染であり、自分が魔法少女であり、小学校と魔法少女訓練学校をはしごしていることを秘密にしています。また、祐樹もミアが魔法少女プアであることを内緒にしています。
    なので、夏美から見たミアは、『異性の幼馴染の家に突如上がり込んだ年上の女』なので、だいぶジェラシーを感じていて態度が刺々しいです。ミアも嫌われていることは感じていて、本人としては夏美と祐樹の関係を応援したいと思っています。

    〇【宮島祐樹/宮島優香】が登場しましたが、チョイ役なので生存ダイスは振りません。今後物語に本格的に関わるようになったら生存ダイスを振るかもしれないです。

  • 608◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:48:00

    はーっ 桐生 ヨシネ/バーストハート と佐々利 こぼね/クリックベイト の遭遇話を投下します

  • 609◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:48:35

     繁華街の裏路地を、一人の少女が歩いている。
     濡羽色の長髪を翻し、アホ毛をぴょこんと立たせた、大人びた顔つきの少女。
     名を、桐生ヨシネ。
     あにまん市南部に位置するこの歓楽街は歌舞伎町や西成に匹敵する程の治安の悪さであり、日が沈んだ後に、ここを通れば、普通の少女はただでは済まない。
     にも関わらず、桐生ヨシネは堂々と、まるで自分こそがこの歓楽街の王であるかのように歩いている。
     と、少女が征く道を、塞ぐように立つ、屈強な男が二人。
     二人とも頭をスキンヘッドにしており、タンクトップから伸びる腕は入れ墨、歪に膨らんだポッケからは、ナイフの柄がちらついている。

    「お嬢さん、そこ止まりな」

    「家出少女かな? お家を探してるのか?」

     言われた通りに、ヨシネは立ち止まる。

  • 610◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:49:12

    そして、強い意志が込められた瞳で、男たちを見上げる。

    「おお、怖い」

    「睨んでる顔も可愛いねぇ」

    「泊まるところがないなら俺たちの家に来ないかい?」

    「当然宿代は払ってもらうけどね」

    「普通なら一拍10万円だけど、なんと今なら6時間コースで一拍できるよ」

    「追加で気持ちよくトべるお薬付き! どうだい、魅力的だろ?——逃げれると思うなよ」

     女の頬が震える。
     それが恐怖によるものだと男たちは錯覚するが……
     とうとう堪えきれなくなったのか、ヨシネは目に涙を浮かべて——笑い出した。

    「デリカシーの欠片も無い下品で下卑で下種な物言い……醜悪なのは顔だけにしなさいよハゲ」

    「えっ」

    「なにっ」

  • 611◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:50:08

     それまで余裕をこいていた二人の男は、瞬時に怒りを露わにする。

    「いいのかな、6時間コースで許してあげるというルールを撤回しちゃうよ」

    「体を奪って金を奪う、これはもう普通のボボパン以上の快楽だ!」

    「ふん、私の愚弄でここまで怒りをあらわにするなんて、人生の悲哀を感じるわね」

     ヨシネの駄目押しのような煽りにとうとう二人の総合不良は襲いかかる。
     初手、タックル。
     経験の無い者に、タックルを捌くことはできない。
     ましてや男と女、大人と子供、マッチョとそれ以外という格差。
     哀れヨシネはマウントを取られボボパンされてしまうのか。
     否。
     ヨシネは両足を引きタックルを回避するとそのまま男の上に覆いかぶさる。

    (馬鹿がっ! 女の体重じゃ俺を潰すことなんて出来ないぜ——)

     それが、男の最後の思考だった。
     男の頭は、コンクリートにめり込んでいる。
     ヨシネのやったことはシンプルである。

  • 612◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:50:43

     覆いかぶさり、そのまま腕力で押し潰す。
     女の細腕で何故それが可能なのか。
     桐生ヨシネは一子相伝の特殊な武術を修めている。この武術の特徴は呼吸法により、人間離れした身体能力を得る所にあり、これによって桐生は一時的に屈強な男を凌駕するパワーを備えたのだ。

    「ば、化け物 うわあああああああああああああああああああああ」

     もう一人の男は絡む相手を間違えたことにようやく気づき、腰をぬかしたま逃げていく。
     ヨシネは追おうとしなかった。

    「……いつまで見物しているつもり?」

    「いや驚いた。変身していないのに、ここまで強い魔法少女が居るなんてね」

     自動販売機の側面に隠れていたのか、白のレザーコートを纏った魔法少女——クリックベイトが姿を表す。

    「スピードランサーでも素手縛りならもう少し常人だよ。もしかして君、人型エネミーだったりする?」

    「ちょっと武術を齧っているだけよ」

  • 613◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:51:24

     そう言って、ヨシネはクリックベイトに相対する。
     それは、今度こそ自殺行為であるとも言えた。
     生身で魔法少女と相対する。
     いくらヨシネが人間離れした膂力を奮えるといっても、所詮は2倍、3倍程度。それでも十分超人だが、魔法少女はデフォルトで10倍である。更にそこに各種魔法を備えていることを考えると、ヨシネは今まさに絶体絶命であると言えた。

    「……わからないな」

     金属製バイザーをなぞりながら、クリックベイトは言う。

    「どうして変身しておかなかったんだい? 生身でそれだけ強いなら変身したらもっと強い……それこそ僕よりずっと強いだろうに。何か理由でも?」

    「理由なんか無いわよ」

     ただ、とヨシネは続ける。

    「気に喰わない」

    「というと?」

    「確かに変身した方が生存率が上がる。だから変身したほうがいい。……何それ、まるで魔法王に変身を強要されてるみたいじゃない」

  • 614◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:51:55

    「私は、自由でいたい」

    「……これまた驚いたな。命より矜持を選ぶのかい」

     まるで知人そっくりだよ、とクリックベイトは肩を竦める。

    「どうも僕はそういう類の人間と縁があるようだ。僕自身は真逆の人間性なんだけどね。今も君のことが怖くて仕方ないよ。矜持より命。それがこの僕、クリックベイトさ」

    「なんでもいいわよ。私はもう行くわね」

     私の名前は桐生ヨシネ。そう言い残して、ヨシネは最後まで生身のまま去って行った。

    「……いわば、異常自由愛者ってところかな」

     クリックベイトも自由が好きだ。けれどそれに命をかける程ではない。釣りは、安全だからこそ楽しめる。

    「とりあえず、スピードランサーでも探そうかな。あの人のことだ、きっと行く先々でトラブルを起こしているに違いない」

    (それにしても……)

     と、暗がりに隠れながらクリックベイトは思う。

  • 615◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:52:38

     殺し合い開催を宣言された玉座の間。
     クリックベイトは参加者の顔を見渡し、スピードランサーを発見した。
     そして、もう一人、『まったく見覚えのない魔法少女』に、目が釘付けになった。まるで『昔馴染み』に再開したような感覚。
     紳士服に仮面という怪盗のような恰好の魔法少女。
     あれは、一体誰なのか。
     クリックベイトの影が蠢く。
     本人はそれに気づくことなく、その場を後にするのだった。

  • 616◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 22:53:18

    投下を終了します……!

    時間を置いて、合流パート投下します……!

  • 617二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:04:42



  • 618二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:06:23

    モブ野蛮人が完全に猿漫画のそれなんだよね、(あにまん市の治安)悪くない?
    俺が市民なら頬を濡らすね

  • 619二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:06:30

    これは…こぼねの反応的に同盟ができてもおかしくないぞ
    少なくとも積極的に襲おうとする人はいなさそうだしな

  • 620二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:08:56

    ウム…全員生存ダイスも高めだしスタンス的にも協力はしやすそうなのだなァ

  • 621二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:11:37

    運営的にも流石に洗脳した子が同盟を組むことをアウトにして…ないよね?

  • 622二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:12:44

    あなたはマネモブですか?

  • 623二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:13:34

    あにまん市なんて名前の時点で治安には期待できないのでは

  • 624二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:14:35

    しゃあけど…ウム…

  • 625二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:17:35

    クリックベイトも友人同様黒龍の影響下にありそうなところに悲哀を感じますね
    あの不幸釣り上げ魔法でバックスタブされた日にはパペッタンとアレヰ・スタアの二の舞になるかもしれないんだ 不安が深まるんだ

  • 626◆xaazwm17IRZa24/02/07(水) 23:40:29

    メリィ認知度ダイス

    【桐生 ヨシネ/バーストハート】dice1d100=64 (64)

    【ミア/プア】dice1d100=80 (80)

    【佐々利 こぼね/クリックベイト】dice1d100=40 (40)


      

               

    1~20 だ、誰ぇ?(キャラ設定によっては【顔と名前は知ってる】」

    21~40 顔と名前は知ってる

    41~60 顔と名前と得意魔法は知ってる

    61~80 顔と名前と得意魔法と正体は知ってる

    81~100 顔と名前と得意魔法と正体と来歴は知ってる 

  • 627二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:42:47

    1足りない

  • 628二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:43:19

    この情報収集能力を相手に一切糸口を与えなかった中華料理屋店主傭兵チャイナカンフー使い戦闘狂が際立つ

  • 629二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:44:35

    なーんでそこそこ有名そうなバーストハートや実力派のクイックベイトじゃなくてプアのことを一番よく知ってるんですかねぇ…

  • 630二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 23:48:31

    プアといいクリックベイトといい両者ともイチタリナイか…
    でも逆に考えればあとひと押しでさらに知識を得られるってことでもあるんだよな…

  • 631二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 00:35:26

    これでもここのスレ主は勤勉でね
    前作ではキャラ募集開始早々にタフネタを打ち込まれてなお執筆を続けてくれたよ
    その結果脳に"語録"を植え付けられたと考えられる

  • 632◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:56:17

    合流パート投下します……!

  • 633◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:57:12

     宮島家を巻き込むわけにはいかない……そんな悲壮な決意と共に慣れ親しんた棲家を後にしたミアは即座にプアに変身、そのまま繁華街へと向かった。
     あにまん市でも最悪の猿治安と恐れられているこの街には、しかし情報が眠っていると、元々娼館で働かされていたプアは知っていた。それに、かつてプアを薬漬けにしていた娼館が殺し合いと何か関係しているのかもしれない。そんな風にも思ったのだ。
     一般人に気づかれないよう裏路地を移動していたプアは、しかし不幸にも白のレザーコートの魔法少女、クリックベイトと遭遇してしまった。
     瞬時に、二人の間に緊張が走る。
     どちらも穏健派である。だが、決して完全平和主義ではない。降りかかる火の粉にはそれなりに対処する。
     プアは化学物質生成、クリックベイトは釣り竿と共に遠距離攻撃は備えている。
     二人は一瞬即発の空気を醸しながら睨みあい。

    「そこまでなのだ! プアちゃん! クリックベイトちゃん! 双方魔法を納めるのだ⭐︎」

     第三者の登場に、二人は思わず虚を突かれる。

    「え、どうして私の魔法少女名を……」

    「僕、君に名乗ったっけ?」

     現れたのはVRゴーグルのゴスロリ人形という古いのか新しいのかよくわからない恰好の魔法少女である。

    「僕は、ナイトメア⭐︎メリィなのだ! 二人にお願いがあって、声をかけたのだ!」

    「お願い、ですか……?」

  • 634◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:57:52

    「ナイトメア・メリィ。どういうお願いだい……?」

    「ズバリ、僕を守って欲しいのだ⭐︎」

     薄い胸を偉そうに張りながら、メリィは情けないことを言った。

    「僕の魔法はとても強力なのだ。けれど、魔法を使用している間、僕の本体は無防備なのだ⭐︎」

    「僕たちに、君を守るメリットはあるのかな? 悪いけど、困っている人は誰でも助けるタイプの魔法少女じゃないんだよね、僕」

     わ、私は……とプアは言いよどむ。
     かつて宮島家に助けられたように、できれば自分も善意で人を助けたい。
     ただ、自分にそこまでの余裕があるのかと問われれば、プアは答えに窮する。

    「僕の魔法で得たメリットを君たちに共有するのだ⭐︎」

    「具体的には?」

    (な、なんというか、このクリックベイトさん……交渉に慣れている……手ごわいな……)

  • 635◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:58:21

     12歳の宮島優香にさえ怒られるとたじたじになってしまうプアには、殺し合いという状況、更には一方的に名前を知られているという不利な局面でも冷静さを失わないクリックベイトに、仮想敵としての手強さを感じていた。
     ただ、娼館の大人たちのような厭らしさは無い。
     淡々と、クリックベイトは話を進めていく。

    「それは、僕の提案を受け入れてから話すのだ⭐︎」

    「拷問してもいいんだよ? できないと思ってる?」

    「クリックベイトは、そんな奴じゃないのだ⭐︎」

    「僕の何を知っているんだい、君は?」

    「それが分からないうちから攻撃はしない……クリックベイトはそういう奴だと知っているのだ⭐︎」

    「………………」

     クリックベイトはバイザーを深く被った。

    「僕から条件を出そう」

    「どうぞなのだ⭐︎」

  • 636◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:59:01

    「承諾したら、必ず情報の出所を話すこと。そして——君の素顔も晒すこと」

    「げぇっ、マジかよ……!? あ、いや……えっと、うーん、でもなぁ……背に腹は……でも心の準備が……」

     いきなり余裕を無くし頭を抱えだしたメリィを、クリックベイトはバイザー越しに冷めた目で見下ろす。
     プアもまた、口を挟まず、二人のやり取りを見守っていた。

    「…………分かったのだ⭐︎ その約束を呑むのだ」

    「………………いいよ、僕は君の護衛をする」

    「仲間が増えて嬉しいのだ⭐︎ プアはどうするのだ?」

    「わ、私は……」

     分からない。
     仲間が多い方が生き残りやすいというのは分かる。
     けれど、二人が信用できるかは未知数だ。

    (わ、私も何か約束を取り決めた方が……でも、何を? 宮島家を守ってとか……駄目、あの人たちの名前を不用意に出したら、どんな風に利用されるか……)

  • 637◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:59:27

    「——例の一家のことは守ってやるのだ⭐︎」

     ゾッとプアの全身に鳥肌が立つ。

    (既に知られている……! いつから、どうして……? わ、私はどうしたら……?)

    「きょ、協力するわ……」

     プアは、折れた。
     クリックベイトのように交渉で勝ち取ったのではなく、メリィの情報収集力に完全に屈してしまった。
     その様子を、クリックベイトは冷静に観察する。

    (僕の生命線……家族やスピードランサーとの関係については出さないのか? まぁ、スピードランサーなら別に人質に取られても自力で何とかするだろうからいいか)

     それはそれとして、やはり、ナイトメア⭐︎メリィ、得体が知れない。
     ただ……。

    (彼女を守ることを承認したが、何か魔法をかけられた様子は無い。てっきり『承認』を条件とする制約魔法でもかけられると思ったのだけれど、杞憂だったか……)

  • 638◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 00:59:58

     だとしたら、約束など取り付ける理由が分からない。
     クリックベイトの条件をメリィが履行した時点で、クリックベイトは好きなタイミングで契約を破棄できる。

    (もっとも攻撃に映れるわけではないが……まずは、この子の魔法を把握しないと……)

    「ちなみに、さっきクリックベイトが遭遇した魔法少女は、本名桐生ヨシネ、魔法少女名はバーストハートなのだ。得意魔法は相手と自分の鼓動を共有する心魔法で、更に一子相伝の桐生神拳の使い手なのだ」

    (……そこまで把握済みってことか。僕に襲われないようにするための牽制か?)

    「……さて、僕たちは君の護衛をすると決めたよ。さぁ、僕の条件を履行してもらおうか」

    「……分かったのだ。実のところ、ただの口約束を交したのは、一時的でも話を聞いてもらえる状態を作りたかったからなのだ」

     そう言って、メリィはスマホを取り出す。
     画面に映っているのは、ヤフージャパン。

    「僕の魔法は」

  • 639◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:00:34

     そう言って、メリィは指を液晶に当て——そのまま潜り込ませる。

    「『ネットの海にダイブできるよ』なのだ⭐︎」

    「嘘……指が……沈みこんで……」

    「……筋力で貫通させているわけじゃない。ネット世界に自ら潜入できるということか。なるほど、それなら情報通になるのも……待て、ネットに入れるだけでどうして僕たちの名前が分かる? それに、僕が桐生ヨシネと遭遇したことも」

    「今の時代、ネットは全てと繋がっているのだ。……当然、スマホの通話記録も、ネットに転がっているのだ⭐︎」

    「…………なるほど、恐れ入ったよ。けど、僕がヨシネと遭遇したのは? 監視カメラにでも映っていたのかい」

    「いや、普通に隠れて見ていたのだ⭐︎」

    「………………」

    (ネット……通話記録……監視カメラ)

     果たして、どれだけ自分がそれらに注意して暮らしていたのか、プアには自身が無かった。誰にも秘密にしているとはいえ、宮島姉弟が通話やLINEなどで、プアの名前を出していないとは限らない。

  • 640◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:01:00

    「……いや、やっぱりそれだけで魔法少女の情報を集められるとは思えないな。さすがに僕たちも監視カメラの無いところで変身しているよ。プアもそうだろ」

    「も、勿論……」

     人目のつくところや、監視カメラがある場所で変身していない。だから正体はバレていないはずだし、得意魔法も知られるはずがない。

    「ネットの海に潜っている間は、ネットに繋がっている電子機器は自由にハッキング出来るのだ。魔法少女本人、あるいはその周辺のスマホを操作して録音・カメラ機能をオンにするくらい、造作も無いのだ⭐︎ 得た情報は持ち帰って、僕が居た痕跡すら残さないのだ⭐︎」

    「……チートすぎるよ、それ」

    「……ふざけてるな」

     プアは恐れ、クリックベイトは呆れた表情を見せた。
     メリィは笑う。

    「どう? これで僕と組むメリットが分かったのだ? もちろん身体は一つだからすべての情報を一度に閲覧したり、街中の電子機器を一斉に操作は出来ないのだ。けど、あにまん市全域は、僕の庭みたいなもんなのだ。ここで何が起きるのか、僕は全てを手に取るように分かるのだ⭐︎ これって、圧倒的なアドバンテージじゃないのだ?」

  • 641◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:01:42

    「………………そうだね、君を拷問する理由は無くなったよ」

     これからよろしく、ナイトメア⭐︎メリィ。
     クリックベイトは手を差し出し、メリィはその手を取る。
     プアもまた手を伸ばそうとし

    「で、早く変身解除しなよ」

    「……へけ?」

    「条件その2,素顔を晒せ。どうせ僕たちの素顔も知ってるんだろ。君だけが一方的な情報を持っているのはフェアじゃない」

    「い、いや、実のところ、クリックベイトは得意魔法も正体も知らないのだ……。僕も、いつだってネットの海に潜っていられるわけじゃないのだ……」

    「信用できないな。メリィ? 君は、一度決めた条件を履行しないのかい? これから僕たち、組んでやっていくんだから、一度決めた約束は守らなくっちゃ」

    「……ま、マジかぁ……」

     メリィは泣きそうな表情を見せた。

     その後、メリィは渋々変身を解除し、更には年下の男子ということまで白状させられて、プアとクリックベイトに散々可愛がられたのはまた別の話である。

     そして、クリックベイトの情報は名前と顔しか知っていないメリィが——クリックベイトが三年前に魔法の王国のとある場所に踏み込んでいることを、知っているはずが無かった。

  • 642◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:02:33

    投下を終了します……!

    これで第3話を終了です……!

    第4話のダイスを振って今日は終わりにしようと思います……!

  • 643◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:03:31

    第4話の登場キャラ数dice1d4=4 (4)

  • 644◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:04:35

    第四話の登場キャラは4人です……!


    登場キャラ

    dice4d44=43 4 15 43 (105)

  • 645◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:05:40

    43.山田 浅悧/慈斬
    4.妃咲 希/ティターニア
    15.天城 千郷
    44.メリア・スーザン/メンダシウム(分身)

    が登場します……!

  • 646◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:07:12

    43.山田 浅悧/慈斬

    生存ダイスdice1d100=34 (34)

    絆ダイス 対象dice1d44=21 (21)

    関係性dice1d100=46 (46)


    4.妃咲 希/ティターニア

    生存ダイスdice1d100=50 (50)

    絆ダイス 対象dice1d44=42 (42)

    関係性dice1d100=65 (65)


    15.天城 千郷

    生存ダイスdice1d100=48 (48)

    絆ダイス 対象dice1d44=12 (12)

    関係性dice1d100=72 (72)


    44.メリア・スーザン/メンダシウム(分身)

    生存ダイスdice1d100=4 (4)

    絆ダイス 対象dice1d44=20 (20)

    関係性dice1d100=81 (81)

  • 647◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:10:38

    43.山田 浅悧/慈斬

    生存ダイスdice1d100=34 (34)

    絆ダイス 対象dice1d44=21 (21)→和妻 颯葵/トリックスター

    関係性dice1d100=46 (46)→普通



    4.妃咲 希/ティターニア

    生存ダイスdice1d100=50 (50)

    絆ダイス 対象dice1d44=42 (42)→槍ヶ崎 舞矢/スピードランサー

    関係性dice1d100=65 (65)→まぁまぁ好き



    15.天城 千郷

    生存ダイスdice1d100=48 (48)

    絆ダイス 対象dice1d44=12 (12)→冨島千秋

    関係性dice1d100=72 (72)→まぁまぁ好き



    44.メリア・スーザン/メンダシウム(分身)

    生存ダイスdice1d100=4 (4)

    絆ダイス 対象dice1d44=20 (20)→麦/ヒートハウンド

    関係性dice1d100=81 (81)→好き


    ……以上の情報をもとに第4話を作成します……!

    舞台は【学生街】です……!

  • 648◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 01:12:57

    本日も感想、アイデア、ありがとうございます……!

    開始してそろそろ1週間経ちますが、予想以上に温かく盛り上げてくださり、とても嬉しいです……!

    それでは、本日もありがとうございました……!

  • 649二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 01:23:00

    早速二人目の死亡者が……
    この場合は分身諸共本体も死ぬ感じだろうか

  • 650メリィを投げた人24/02/08(木) 06:19:04

    >>599

    夕方から規制で書き込めなかったんですけどよく気付いて下さいました!!

    常にこちらの位置を把握してくる+携帯電話で通信するイメージで某都市伝説からメリィにしたんですよね…

  • 651二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 06:22:03

    名前をざっと見て今回こそマネモブの魔法少女はいないんじゃないかって油断していた


    !で耐えられなかった

  • 652二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 06:49:42

    ヒートハウンドまた好感度80以上叩き出してんのか
    もしかして女たらしなのかあの犬

  • 653二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 06:55:15

    剣道部顧問っぽいティターニア先生と、生徒だけど内通者の慈斬の関係に注目…あとランサー姉貴は元弟子を殺してる訳だけど無問題なんだろうか
    そして早くも運営四天王の一角が落ちるのか…!?

    バラバラだった話がいよいよ繋がって動き出しそうって感じだな

  • 654二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 07:04:06

    運営と殺し屋の飼い犬がどうやって知り合ったのかマジで謎なんだよね
    そういえば前作でも犬は女誑しだったけど

  • 655二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 07:27:22

    ヒートハウンドがドM設定のスーザンの分身を「豚」と呼んでハードなSMプレイやってる絵が脳裏に浮かんできたんスけど

  • 656二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 07:30:37

    第三話、メリィのおかげで丸く収まった一方で厄ネタを抱えたままともいえる絶妙な回だった


    >>652

    いいだろゴールデンレトリバーだぜ?

  • 657二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 07:33:00

    ティターニアとスピードランサーはあれかな?
    某セイバーと某ランサーみたいな腐れ縁かな

  • 658二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 09:31:56

    >>649

    10以下なら本体ごと死亡って前に明記されてたね

  • 659二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 11:10:10

    ティターニアと千郷の最高火力推定トップランカー二人が揃ったな
    生存ダイス10以下のメンダシウムと内通者な上に出目も割と低めな慈斬はまとめて薙ぎ払われたんだろうか

  • 660二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 12:37:56

    メンダシウムマジで退場ならここで運営側のガチバトルが見られそうだな

  • 661二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 12:39:56

    >>657

    1話の時点でスピードランサーの強さに興味があるみたいなことは言ってたんだよな

    図らずとも伏線回収か

  • 662二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 13:03:00

    そういえば今後メリィくんへの好感度20以下の子が出てきたらガチアンチになるんだろうか…

  • 663二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 15:10:13

    >>662

    荒らしどころか見るのさえ嫌だから極力情報シャットアウトしてるレベルのアンチかもしれん

  • 664二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 17:28:25

    ウィキの魔法少女名簿の関係性表を新しい関係性+双方向に追加しました
    漏れ、間違い等ありましたらご指摘ください

  • 665二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 17:39:14

    >>659

    ただ慈斬の表人格は普通にいい子っぽいのが曲者なんだよな…

    浅悧ちゃんが剣道部の(元)エース候補だったことを考えるとおそらく教え子の中でもかなり親しい子だろうし目の前で死なれたら(あるいは殺さなければいけなくなったら)生徒思いのティターニアは相当曇りそうな気もする

    生存ダイスも他2人の7割強あるしなんとか生き残ってくれないかな…でも犠牲無しで運営四天王を屠れるかと言われたら難しいだろうしやっぱりここでいいとこ見せて退場かな…

  • 666二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 17:56:18

    >>653

    というかこの生存ダイスだとティターニアも自分の弟子に手をかけることになっちゃうかもなのよね…

    慈斬の表人格は一切知らないとはいえ裏人格が内通者やってるみたいだし

  • 667二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 18:01:27

    場所案
    あにまん市駅

    あにまん市の中心部に存在する
    乗り入れ路線は地上2路線、地下に3路線の大きな駅
    利用者が非常に多い中不審死も多く、「あにまん死駅」なんて揶揄されるほど
    曰くは付いてるがそれでも利用者が減らない便利でデカい駅
    まぁまぁ入り組んでる為初めて来たらおそらく迷う

  • 668二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 18:08:30

    【場所案】
    ネッカーピン資料館
    【詳細】
    海辺の寒村だったあにまん市を県内有数の都市にしたお雇い外国人、リニンカ・ネッカーピンを称えて市主導で作られた資料館。市北部、茶羽落谷に続く道沿いに位置している。
    人はほとんど来ないが、市民であれば小学校の地域学習で誰もが訪れるある意味思い出の場所。
    ネッカーピンは散歩が好きで、この周辺では特に茶羽落谷の景色を好んでいた。時々ふらりといなくなり数日後帰ってくることもあったそうだ

  • 669二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 19:37:16

    場所案

    ・女鹿ヶ浦(めががうら)
    あにまん市南西部に存在する
    かつてはあにまん市有数の釣りスポットだった
    海流が速く釣り人がよく行方不明になるため数年前に立ち入り禁止区域に指定されたが、姐鎮埠頭よりも大物がかかりやすいためか今もなおこっそり侵入する者がたまにいる
    潮が引くと現れる洞窟はどこかに繋がっているらしい

    ・アニー・アーマーン邸
    あにまん市南西部、女鹿ヶ浦近くの崖上に建つ古びた洋館
    かつて一斉を風靡した銀幕のスター、アニー・アーマーンの別荘だった邸宅である
    美しい褐色の肌を持つ人気女優としていくつものスタジオから引っ張りだこだったアニーは、しかしある日突然消息を絶ち、館は寂れた幽霊屋敷となった
    無人の筈だが、何かが「出る」という噂も…?

  • 670二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 21:42:28

    場所案

    【名前】
    地下下水道
    【説明】
    あにまん市地下街より更に深く張り巡らされた地下下水道と暗渠の集合体。
    何者かのなんらかの思惑か、無軌道に拡大されたために広大かつ迷路のよう。
    一般人が立ち入れない区域はエネミーや怪異、魔法国から追放された犯罪者の巣窟に成り果てている。

  • 671◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:05:10

    山田 浅悧/慈斬の個別パート投下します……!

  • 672◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:05:36

     夢の中にいる、と浅悧は思った。
     四肢に力は入るし、頭も冴えている。意識も明瞭だし、頬を抓れば——ちゃんと痛い。
     ああ、しかし。
     浅悧には、前科があった。
     夢遊病状態となり、人を傷つけた。
     ならば、今の状態が夢ではないと、どうして言えよう。
     ——枕元に、透明人間が立っている。
     姿は見えない。されど、浅悧のベッドには不自然な凹みが発生している。まるで、人がそこに立っているかのように。

    「あ、あなたは……もしかして」

     浅悧はおずおずと透明人間に問いかけた。

    「幽霊……ですか?」

    「…………思い当たる節でもあるの?」

     透明人間は、言葉を発した。

  • 673◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:06:10

     女性の声だ。呆れているような響きはあったが、怒りや嘆きは感じられない。
     けれど、それは浅悧がそう感じられないだけで、透明人間が本当に怒りや嘆きを感じてないと、断言できるものではない。
     それに、思い当たる節は、ありすぎた。
     浅悧には、夢遊病の症状がある、らしい。
     断言できないのは、夢遊病中の記憶が無いからで、周囲からの言葉だけで、浅悧は自己を夢遊病だと理解していた。
     ただの夢遊病なら、まだ良かった。
     浅悧は、夢遊病中に人を襲ったのだという。

    『その場に居合わせた人の証言なんですけどね……』

     と、医者は言った。

    『東チームと、西チームで抗争をしていたそうなんです。ええ、どちらも不良、いわゆるレディースですね。女同士といっても不良同士、カミソリとか鉄パイプとか持ち出して、まぁ殺しまではいかないまでも、相手を半殺しにしてやると、そういう覚悟で集まっていたと、その、居合わせた人は言うんですね』

  • 674◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:06:47

     きっと、その居合わせた人、というのは、どちらかのチームメンバーだったのだろう。
     浅悧は何となく察したが、医者に問い質すことはしなかった。

    『で、居合わせた人が言うには、西チームは繁華街で集まって作戦を立てていたと。といっても大した作戦じゃなくて、要は誰が先陣を切るのか、なんて程度の話だったみたいですけどね。まぁ先陣を切るということは一番殴るし一番殴られるしで、病院送りにも少年院送りにもなりやすい危険な立場なんですね。で、互いに推薦しあい、要は押し付け合いをしていた時に、仲間から連絡があったと。
     東チームが何者かに襲撃を受けていると言うんですね。
     メンバーの誰かが抜け駆けしたのかと即座に確認したけれど、ちゃんと揃っている。
     自分たちのチームにも入れないようなシャバイ奴が特攻したのか。あるいはあにまん市外部のグループ、それともヤクザでも出てきたのかと西チームは話し合って。
     この機を逃さず、東チームを徹底的に潰そうと、バイクに飛び乗って学生街を目指したと。東チームは学生街を縄張りにしていたそうですからね。
     彼女たちが駆け付けたときには、もう終わっていたそうですよ。

  • 675◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:07:09

     全滅、だったそうです。
     東チームのメンバーが全員、毒ガスでも撒かれたみたいに倒れていて。
     ——寝間着姿の貴方が、鉄パイプを持って立っていたと。
     鉄パイプは血で真っ赤に汚れていたそうですよ。
     女だてらに喧嘩で慣らした西チームのメンバーが、全員沈黙してしまったんですってね。
     それでもリーダー格の一人が、度胸を示すためにか、貴女に近づいたそうです。
     なぁこれ、あんたがやったのかい? 気合入ってるじゃねぇか、アタシらのチームに。
     ヒャハ。
     と、奇妙な声が聞こえて、次の瞬間、リーダーは倒れていたと。
     恐らく鉄パイプで殴りつけたんでしょう。ただね、速すぎて見えなかったと、居合わせた人は証言してますね。
     まるで魔法みたいだったと。
     そこからはもう酷いものだったそうですよ。

  • 676◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:07:27

     幼子のように逃げ回るレディースメンバーを貴女は一人一人追いかけまわして、一撃で昏倒させていったと。
     15人はいた西チームのメンバーは、1分も経たないうちに証言者を除いて、全滅してしまったそうです』
     浅悧は、診察室でその話を聞いていた。
     悪夢のような話だった。
     けれど、医者や証言者が言うには確かに現実で、確かに寝巻で彷徨う浅悧の姿は監視カメラに映っていて。鉄パイプには浅悧の指紋が検出された。
     本来なら傷害罪で少年院行きは確定だった。
     夢遊病という診断が下されるまでは。
     責任能力は無い、ということになった。
     数多くの人間を殴打しておいて、事件から一週間経った今でも意識が戻らない人が居るにも関わらず、無罪放免。
     それは、夢の中の出来事が、現実を害さないことによく似ていた。
     けれど、殴ったのは確かに浅悧で、そして他人を傷つけるために無意識で振るわれた技術は——きっと、剣道によるものだ。

  • 677◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:08:02

     浅悧は、試合への出場資格を失った。
     剣道はあくまで武道であり、剣道部とは教育の場である。
     無意識とは言え他人に暴力を行使した浅悧が出場できるはずがなかった。
     そして浅悧は、家に閉じ籠るようになった。
     眠ることを恐れてカフェインを過剰に摂取し、それでも眠気は我慢出来て二日であり、三日の日には気絶に近い眠り方をする。
     そんな眠りを三回繰り返し、ある日恐怖と共に目を覚ましたとき、枕元に透明人間が立っていたのだ。

    「わ、私が襲った人の、幽霊、ですか……?」

    「……あの子たち、死んだの?」

     透明人間はやや戸惑っているようだった。

    「い、いえ、亡くなったという話は、聞いてないです。で、でも、生霊とか、そういう類なのかな、と……」

    「……私は、幽霊じゃないよ」

     と、透明人間は言った。

     「私は魔法少女、トリックスター。山田浅悧、君は、魔法少女に選ばれた」

  • 678◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:08:47

    投下を終了します……!

    申し訳ない、明日は朝早いので、本日はここまでとさせていただきます……!

  • 679二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 22:10:36

    いえいえお疲れ様です

  • 680◆xaazwm17IRZa24/02/08(木) 22:10:49

    本日も感想、アイデア、ありがとうございます……!

    第四話は第1話以上に長くなると思うので、小まめに投下しようと思います……!

    本日もありがとうございました……!

  • 681二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 22:46:31

    おつおつ
    個性的なキャラがしっかり描写されてていいね

  • 682二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 22:55:14

    エネミー案
    【名前】
    オムモグ
    【説明】
    タコと人を融合させたかのような巨大な水棲エネミー。
    高い知能を持ち、邪悪な魔法や幻術を操り、多数の雑魚水棲エネミーを使役する。
    ……かつては魔法王が直々に指揮を執り、デスゲームに参加している実力者を含めた魔法少女の軍団で討伐したはずだが、何者かの手により復活している。

  • 683◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 01:55:58

    ティターニアの担当教科dice1d6=4 (4)


    1 国語

    2 数学

    3 理科

    4 社会

    5 英語

    6 体育

  • 684◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 01:57:21

    ティターニアの担当教科dice1d3=3 (3)


    1 日本史

    2 世界史

    3 現代社会

  • 685◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:06:01

    ……いまいち寝付けなかったので、妃咲 希/ティターニア と 山田 浅悧/慈斬 の遭遇パートを投下します

  • 686◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:06:34

     魔法少女ティターニアは、学生街のとあるビルの屋上に立っていた。

    「魔法王……」

     その声は、怒りで震えている。

    「よくも私の教え子を……」

     殺し合いを宣告された最初の場所で、ティターニアは何人もの自分の教え子や顔見知りを発見していた。
     付き合った期間に濃淡はあれど、いずれも大切な者たちばかり。

    (なのにどうして、私は動けなかった……!)

     ティターニアの魔法、『魔法の大剣からビームが撃てるよ』。あまりにもシンプルでされど強力な魔法。
     普段のティターニアなら相手が魔法王といえどもビームをぶちかましたはずだ。

  • 687◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:06:54

     実際そうしようとはした。
     けれど、ビームどころか大剣さえ出現させることが出来なかった。
     結果、ティターニアは何も出来なかった。
     みすみす殺し合いを宣告され、あにまん市に飛ばされて、ようやく戦闘態勢だ。
     遅い。

    (私は……臆した)

     魔法王に対して、素手で勝てないと理解し、戦おうとしなかった。
     結果、教え子たちは市内に散り散りとなり、今こうしている間も命を散らしているのかもしれない。
     ティターニアが恐怖に抗い、実力差を気合で埋めて魔法王を倒していれば……。
     否、気合で埋まらなかったにしてもティターニアの特攻に賛同する魔法少女が多く出たかもしれない。
     ティターニア一人では無理でも、他の魔法少女たちも協力してくれれば。
     あるいはティターニアに誰も賛同せず、無為に殺されたとしても。
     見せしめとして処刑されたとしても。

  • 688◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:07:29

     教え子たちに勇気を与えることはできただろう。
     けれど、ティターニアは何もしなかった。

    (まったく、みんなの師匠とか、あにまん市最強とか煽てられてもこの体たらく。私は、私がくだらない女だってこと、誰よりも理解してる)

     教え子がテンガイに殺されたときも、守ることも仇を取ることも出来ず。
     部活の顧問として面倒を見ていた山田浅悧が暴力事件を起こしたときも夢遊病の兆候に気が付けず。
     才能に溢れていたアレヰ・スタアにも逃げられ。
     他にも諸々、数えきれないくらいの失敗が、ティターニアを構成している。
     元々、ティターニアが魔法少女になったきっかけだって、いじめっ子に復讐するためだ。
     そのいじめも、いわゆる学園ドラマで展開されるような壮絶で悲惨ないじめではなく、近所の一歳年下の女の子にいつも揶揄われ、取っ組み合いになってボコボコにされたという何というか、当時9歳ということを考えても、情けないとしか言いようがないものだった。

  • 689◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:07:53

     色んな魔法少女になったきっかけを聞いてきたが、年下の女の子にやり返すためという理由は未だ聞いていない。
     結局いざ魔法少女になってみればちょっとしゃれにならないくらい身体能力が向上していて、こんなパワーで人間殴ったら死ぬだろと理解できたので、いじめっ子への復讐は出来ていない。
     そのいじめっ子も今は魔法少女をやっているのでいつか決闘と称してボコボコにしてやると暗い欲望を抱いている。槍より剣の方が強いということを心に刻んでやるのだ。
     我ながら小物すぎて情けなくなるが、それがティターニアの本質だから仕方ないのだろう。

    「さて、どうするべきかな……」

     教え子が心配だ、という想いがある。
     けれど、教え子にはティターニア流戦闘術を叩き込んでいるので、大丈夫だろうという考えもある。
     それより、最初の会場に居たハスキーロアのような幼い魔法少女を保護するべきか。

  • 690◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:08:26

     あるいは、34人の魔法少女が一斉に殺し合えば、街がただで済むとは思えない。
     だから、街の人々を魔法少女の殺し合いから守るという選択もある。
     教え子には任せておけないような強くて凶悪な魔法少女……あのくそテンガイのような輩を始末して回る……という案もある。
     ティターニアはしばし悩み。

    「よし、全部やるか」

     馬鹿を晒していた。
     戦術はともかく、戦略を考えることは苦手だ。教師としても毎回定期テストの前に慌ててテスト範囲まで進めることに定評がある。

    「とにかく視界に入ったものを順番に片づけて行きましょう」

     まずは深夜の学生街のパトロールだとティターニアは両足に力を込め跳躍しようとしたところで

    「先生!」

     背後から声をかけられた。

    「山田さん」

  • 691◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:08:48

     頭からうさみみを生やした魔法少女、【山田浅悧】が安堵した表情でこちらに近づいてくる。

    「よかった……私、すごく不安で……」

    「山田さん、無事で良かったわ……」

     師匠と弟子が即座に合流できる。それは何という幸運か。
     二人は固く抱きしめ合う。
     幸先が良い、とティターニアは思う。
     このペースで教え子を見つけていけば、きっと誰も死なずに帰れるに違いない。
     ヒャハ、という声が聞こえた——ような気がした。

  • 692◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:09:06

    投下を終了します……!

  • 693◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 02:12:13

    補足

    当時8歳の槍ヶ崎舞矢はいじめた自覚はなく、なんか隣に越してきた年上がムカついたからやっつけてやった……という認識です
    小学校を卒業する頃にはそのことも忘れています

  • 694二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 07:53:00

    聞こえた気がした

    確実に言ってますねー…

  • 695二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 10:03:23

    意外な因縁だな

  • 696二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 10:36:09

    脳筋先生好き
    ランサー姉貴とはライバル(一方通行)だったのか…

  • 697二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 12:09:02

    ・ティターニア流戦闘術を叩き込んだ教え子なら大丈夫だろう→だめだった。黒龍の影響こそ排せたが、二人がかりでも一歩及ばず殺された
    ・幼い魔法少女を保護する→できなかった。厳密には人間ではなく魂を持つ人形とはいえ、不意打ちで殺された
    ・街の人々を魔法少女の殺し合いから守る→守れなかった。少なくともアリス(略)デッドの魔法で魔法少女にされ現時点で40人近くの犠牲者が出ている

    …決意するより前から手遅れになってるのあまりに人心無な展開すぎません?

  • 698二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 12:14:49

    守れたはずの大切なものが全部両手からこぼれ落ちていく強者の姿って美しいですよね…(昼日中からそんなこと言うな)

  • 699二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 13:52:11

    >>697

    でも最強だから…(震え声)

  • 700二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 14:00:04

    というかビームさえあれば魔法王にすら勝てる算段なの凄いな
    黒竜の分身は一撃で消し飛んだしまぁ行けるのか…?

  • 701二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 14:06:53

    ティターニア先生がビームをどう応用して戦うのか気になるところ
    単発エクスカリバーだけじゃなくて伏魔御厨子やゲートオブバビロンもできそうなんだよね
    深く考えないだけで戦闘IQは高いんだろうな

  • 702二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 14:32:50

    なまじ手が大きいと隙間からこぼれる物も多くなるんやね

  • 703二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 15:14:55

    まあいくら強くてもその場に居なきゃ話にならないもんね
    いつだって間に合わない最強

  • 704二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 15:22:53

    慈斬ちゃんだけでも守り切れると良いね!(振り)

  • 705◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:46:08

    天城 千郷とメリア・スーザンの遭遇話を投下します……!

  • 706◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:46:44

     学生街、とある廃ビル。
     魔法少女、メリア・スーザンは膝を抱え俯いていた。
     突如宣告された殺し合い。
     呪いをかけられ、自分より遥かに強い魔法少女たちと戦わされる。
     しかも首魁は、魔法の国の王様と来た。
     コンビニバイトが本社の社長と喧嘩をするようなもので、どう考えても勝てるはずがない。
     そういった絶望が、感謝や正義の行いを好むメリア・スーザンを俯かせる。

    「けど……」

     と、メリア・スーザンは顔を上げた。

    「ここでじっとしていても、しょうがないよね」

     矛盾や悪を憎む正義の魔法少女がメリア・スーザンだ。
     きっと他にも正義の魔法少女はたくさんいるはず。彼女たちと協力すればきっと魔法を倒せる……ことは無理だとしても、逃げることくらいなら出来るはず。

    「私は魔法少女なんだから、立ち上がらないと……」

     あの日、魔法少女になった日から、メリア・スーザンは正義のために……。

    「………………あれ?」

     私はいつ、魔法少女になったんだっけ?
     何故か、いつ、どんなきっかけで魔法少女になったのか、メリアは思い出せなかった。

  • 707◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:47:16

    (……まぁいいや! そんなの、今重要なことじゃないし、それより他の魔法少女と合流を……)

    「ガハハハハハハハハハ! 俺様登場!」

     突如メリアの前方の壁が吹き飛んだ。
     ぎょっとしてメリアは座り込んだまま後ずさりする。
     現れたのは、背の高い大人だ。
     白い修道服を纏い、後ろに後光を浮かべている。
     それだけなら大人しそうな貞淑そうな印象を与えるが

    「お! 第一村人発見! おいお前! 俺と戦え!」

     豪傑……いや、餓鬼大将。外見とはあまりに異なるギャップに、メリアは戸惑うしかなかった。

    「え、え、え? な、何でですか?」

    「あぁ? 俺様が敵を倒してスカッとしたいに決まってるからだろ? よくわからねー爺さんに命令されて苛々してんだよ! どうした? 早く襲って来いよ!」

    「いや、襲わないですし……私、殺し合い、乗ってないですし……」

  • 708◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:47:56

    「え、それって選べるのか!?」

    「ま、まぁ私は乗りたくないし、殺しも……なるべくしたくないです」

    「そっかぁ……まじか、殺し合いだから全員襲ってくるもんだと思ってたぜ……。やる気ねぇやつをこっちから襲いかかって追い回すのもちょっと違うしなぁ……」

     明らかにテンションを下げ始める修道服の魔法少女。

    (……正義の、じゃないけど、第一印象より危険な奴じゃないのかも……)

    「なぁ、エネミーとかその辺にいなかった? 今夜はそれ破壊してすっきりするわ」

    「え、エネミーですか……」

     勿論心当たりはない。が、エネミーは魔法少女共通の敵であり、それを破壊してくれるというなら、この修道服の魔法少女はメリアの味方だ。

    「あの、私も一緒にエネミー退治を」

    「あぁ!? 俺様の獲物獲ろうとしてるんじゃねぇぞ!」

    (しまった、藪蛇だった……)

    「俺様のエネミーは俺様のもの! お前のエネミーも俺様のもの!」

     修道服の魔法少女はそう言うと、さっと右腕を掲げる。

  • 709◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:48:30

     ギャギャギャギャギャ! と電流をスパークさせるような音が響き、修道服の魔法少女の手には、光の剣が出現していた。

    (光を収束させて……違う、あの剣は……)

     ただの光っている剣、ではない。
     エネルギーを出せる魔法を持つがゆえに、メリアは眼前で展開された光の剣がどういう代物か理解してしまう。

    (なんて高濃度な魔力……こんなの振り下ろされたら、私が……いやこのビルごと吹き飛ぶ……!)

    「俺様の名は天城千郷! 全てをぶっ壊す、魔法少女だ!」

     かくして、破壊の剣が振り下ろされ——

    「——はしゃぎ過ぎよ、お嬢さん」

     メリアを守るように立ったのは金髪碧眼、青いドレスの騎士だった。
     彼女は黄金の大剣で破壊の剣を受け止め、余裕の笑みを浮かべ

    「ってうおおおおおおおおおおおおおっ!? 重い重い重い!? ちょ、やばい、あんた、どれだけ過剰に魔力込めてるのよ! こんなもん屋内で振り回すな馬鹿!」

  • 710◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:49:14

     余裕は一瞬で崩れ、額に汗を浮かべながら、必死の形相で破壊の剣を受け止め続けるティターニア。

    「ぎゃははははは! やるじゃねぇか! 俺様の破壊の剣を正面から受け止めるとは! こんなに破壊しがいのある奴は久しぶりだ! 俺様の名は天城千郷! 魔法少女名なんか必要ねぇ! 全てを破壊する女、天城ちさ」

    「マジカルアッパー!」

    「ぐはぁーっ!?」

     隙を突いたティターニアのアッパーが千郷の顎にクリーンヒットし、脳をシェイクする!
     衝撃で垂直に打ち上げられた千郷に、ティターニアは駄目押しの追撃を行う!

    「マジカルドロップキック!」

     修道服に包まれた腹部に、ティターニアの両足が突き刺さる。
     身体をくの字に曲げたまま天城千郷は砲弾のように吹き飛び、ビルの壁に叩きつけられる。
     壁を破壊しながら隣のフロアを跨いで倒れ込む千郷は、既に意識を失っていた。
     変身も解除され、制服を着た、小柄で大人しそうな女子中学生の姿に戻る。

    「……ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」

     肩で息をしながらティターニアは何とか呼吸を整え

    「……私の名前はティターニア。魔法王を倒すために戦っている、正義の魔法少女よ」

     大人の余裕に満ちた笑みを浮かべて、メリアに手を差し伸べたのだった。

  • 711◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 16:50:02

    投下を終了します……!

    時間を置いて、合流パート①を投下します……!

  • 712二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 17:00:52

    マジカル…マジカル?

  • 713二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 19:44:13

    真面狩流魔法少女だぞ

  • 714二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 20:22:33

    マジカル(物理属性)

  • 715二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 20:36:45

    どこかのすごい魔法使いも最後は鍛えた肉体で勝ったのだ

    物理だって大切な武器なのだ

  • 716二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 20:47:04

    エネミー案
    【名前】
    ウェアウルフ
    【説明】
    人間と猟犬が一体化したかのようなエネミー。地下や森林など様々な場所に生息している。
    優れた身体能力と爪および牙で攻撃するほか、鋭い五感による追跡、遠吠えで遠方から仲間を呼び寄せる。
    一般人を素体にしており、倒すと元の人間の姿に戻るおまけ付き。

  • 717◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:23:15

    合流パート①を投下します……!
    (合流するとは言っていない)

  • 718◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:24:47

     魔法国の首都、霊都エメラルド。
     その構造は何故か、日本の地方都市に酷似している。ただ一つ違う点は、中央に聳えるはAタワーではなく、魔法王の城が聳え立つ。
     上空に暗雲が立ち込める様子は、まるで魔王の城のようだと人々は噂する。かつては暗雲などめったにかからず、快晴の中で白亜の城が照らし出されていたのだが。
     魔法王の城内部。
     北の塔、談話室。
     そこには、四人の魔法少女がテーブルを囲んでいた。
     漆黒の肌に黄金の魔法陣を刻み、黒山羊の角と蹄を持つ、正しく人外という容貌の魔法少女、名をパンデモニカ。その正体は——正真正銘の、悪魔である。
     青色の作業服と目元まで隠れるキャップ、ケモ耳と尻尾を生やした魔法少女、名をああああ、その正体は——温泉巡りが趣味の15歳、本名は不明であり、以前とある魔法少女に人間としての名前を聞かれた際には、「あ」とだけ答えている。その眼はデスマーチを超えたサラリーマンのように澱んでいた。
     クラシカルメイドスタイルを華麗に着こなす麗人、名をオートクチュール。その正体は——魔法少女衣装専門の仕立て屋、魔法の国生まれ魔法の国育ちの生粋の魔法少女、本名を若麻績裁華という。優雅に椅子に腰かけながらその手は超高速で裁縫をしていた。
     フリルが少な目なこと以外は正統派そのものといった外見の魔法少女、名を熾店長オシウリエル。その正体は——天才女詐欺師、鷺島鷽。その舌は、魔法王でさえ騙してのける。
     テーブルには一つの水晶が安置されている。
     そして、その水晶からはSFの立体ビジョンのように映像が浮かび上がり……遠く離れたあにまん市で行われている魔法少女のバトルロワイアルを映し出していた。

  • 719◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:25:38

     パンデモニウムは殺し合いを楽し気に眺め、熾店長オシウリエルもポーカーフェイスの微笑を浮かべて参加者の饗宴を見守っている。
     オートクチュールも笑顔を絶やすことなく裁縫を続け、ああああはキャップの中からおどおどとした視線を他の三人に向けていた。

    「あ、あの……サーセン」

    「どうしたああああ?」

     パンデモニカがああああの言葉に反応する。それだけでああああはびくりと身体を震わせた。

    「何か面白いことを思い付いたのか?」

    「いや、えっと、そーじゃなくてですね、あの、あたし、ここにいていいんすか? 皆さんと違って、ただの雑用なんすけど」

    「もちろん大歓迎だ。頭数が増えればそれだけ面白いことが増えるしな」

     刹那的享楽主義のパンデモニウムは、とにかく面白いことを優先する。
     雑用として運営で働きだして1週間になるが、ああああは既にパンデモニウムの性格は把握していた。

  • 720◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:26:32

     状況を的確に把握できない奴から死んでいく。それを、あの【マンション】でああああは痛いほど理解していた。

    「あっ、駄目だ、思い出してきたっ、オオカワウソ、オオカワウソ、オオカワウソ!
     あいつのせいであたしがどんな目に遭わされたかっ、あああああ畜生畜生あいつ、あたしを盾にして命がけの偵察させておまけに非常食に……! 命からがら逃げだしたのに何であたしはこんな目に、何でまたあいつと関わる破目に!」

     籍を切ったように溢れ出す元雇い主への呪詛。それをパンデモニウムは楽しそうに眺め、オシウリエルは

    「ククク……駄目だねぇ……」

     と、笑った。

    「駄目っすか? 何が駄目なんすか? あいつマジであたおかだから本気で関わりたくねぇ、あいつと関わりたくないって理由でデスゲームで優勝目指せるくらいマジで関わりたくねぇんすよぉおおおおお! 何で分かってくれないんすか!」

    「駄目駄目……ああああ君……欲望の解放のさせかたがへたっぴさ……!
     ああああ君が、求めてるのはオオカワウソから逃げることじゃない……」

     そう言って、オシウリエルは水晶に映し出された映像に指を向ける。

  • 721◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:27:05

    「ああああ君が、求めているのは……オオカワウソを始末すること……! 
     それでこそ、今後の人生の励みになるってものさ……!」

    「それができたら苦労しねぇっすよあいつ際限なく増えるんすよ悪夢かっての」

    「ククク……それは普段の話……。ここは、デスゲーム……! オオカワウソの増える量は一定さ……! 普段は無理でも……デスゲームなら……確実に始末できる……!」

    「…………マジすか」

     ああああの澱んだ目に希望の光が戻る。

    「今までの雪辱を、倍返しにできるんすか!」

    「ああ……可能だとも、ああああ君……さぁ、オオカワウソがどうなっているか見物しようじゃないか……!」

     オシウリエルに促され、ああああは水晶を覗き込む。
     そこにはオオカワウソがあにまんマンションに入ろうとしているところであり、
     一気に嫌悪感が増大したああああは現在の状況を忘れて、思わず談話室の床に向けて唾を吐いた。

  • 722◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:28:48

     勢いよく吐き出された唾は——床に寝っ転がっていたメンダシウムの顔に命中する。

    (な、なんだとぉおおおおおおおおおおおおおおお!? い、いつからそこにってかやべぇ、殺される殺される殺される)

     メンダシウムは、タキシードのポッケから優雅にナプキンを取り出し、顔面についた唾を拭った。

    「雑用からの唾攻め……悪くない♡」

     満足したのか、メンダシウムは颯爽と立ち上がる。
     そして既に土下座を決めているああああの背中を踏みつける。

    「ふーむ……雑用を踏みつけても、当たり前すぎて満足感は薄いな……♠」

     必要なのはギャップだよねぇと肩を竦めながら、メンダシウムはああああの背中から足を降ろす。

    「さて、私の分身ちゃんはどうしているかな……♦」

     映像を見上げる、メンダシウムは、自身の分身、メリア・スーザンを見つけ——同行者を確認し、眉を顰めた。

    「良くないなぁ……♧」

  • 723◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:29:35

    「何が良くないんだい?」

     パンデモニカの言葉に、メンダシウムは首を振る。

    「よりにもよって合流者はティターニアか……♧ 彼女と一緒にいると絶望する姿は中々見られないかもしれないと思ってね……♧」

    「そうかな? 頼りになる同行者が死んだりしたら、そのギャップで絶望はより深くなるんじゃないかい?」

    「パンデモニカ……君、分かってるじゃないか♡ 後で私の部屋に来なさい♡ じっくりと私を調教させてやろう……♡」

    「んー、面白そうだけど殺し合い観てたいからパスで」

     けらけらとパンデモニカは笑う。

    「だが、メリア・スーザンは私の分身体。このままティターニアと同行し続ければ——きっと、彼女について行けずに死ぬことになる♧ それも、彼女の胸の中でね♧」

     面白くないなぁ、とメンダシウムは唸った。

    「はっきりいって、メリア・スーザンのスペックでは生き残ることは不可能。だからこそハイペースで地獄を感じて欲しいのだけど……♦」

     顎に当てを当て考え込むメンダシウム。

  • 724◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:30:12

     そして、何かを決意したのか、よしと頷いた。

    「ちょっと行ってくる♦」

    「ど、どこへっすか」

     と土下座を解除したああああが訪ねる。
     メンダシウムは妖しく笑った。

    「あにまん市……♡」

  • 725◆xaazwm17IRZa24/02/09(金) 22:30:59

    投下を終了します……!

    合流パート②は恐らく明日になると思われます……!

  • 726二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 22:52:05

    い乙
    ヒソカ…♢

  • 727二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 22:52:08

    大丈夫?オオカワウソ結構時間経っているけどマンションで大増殖してない?

  • 728二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 23:04:31

    ああああこんなにペコペコしているけど嫌いな物に狂人、運営、頭の悪くて無駄に仕事を増やす奴があるバリバリに反抗心あるやべー奴

  • 729二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 23:20:09

    >「どうしたああああ?」

    やっぱダメだコイツ

    名前呼んだだけで叫んでるように聞こえるの面白すぎるもん

  • 730二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 06:59:48

    メリアさん、悪魔と契約したらしいけど忘れてるだけで実はパンデモニカに遊ばれてたりしない…?

    メタ的に敗色濃厚とはいえ運営の猛者が具体的にどんな戦闘を見せてくれるか未知数なので期待

  • 731二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 07:06:13

    ああああは勿論他の運営も一枚岩じゃなさそうだな
    最悪(最善?)魔法王がこの中の誰かに始末されて真のバトロワが始まる可能性も0じゃない

  • 732二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 07:29:06

    >雑用として運営で働きだして1週間

    もしかして運営が運営として活動を始めてからまだそんなに経ってないのかな

  • 733二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 09:46:46

    ここってファンアートとか投下してもおkですか?

  • 734二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 12:12:35

    >>728

    というかああああに絡んでるオシウリエルもこんな振る舞いしておきながら人死にとグロの嫌いな潜在的反運営派なんだよな…

    今はまだかろうじて均衡を保っているとはいえメンダシウム死んだらまずいことにならない?

  • 735二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 12:36:20

    潜在的派閥も考慮して現行キャラをまとめるとこんな感じか

    運営:魔法王(裏におそらく黒龍)
    親運営派:パンデモニカ、メンダシウム(死亡確定)
    中立(?)派:オートクチュール(ワンオペ社畜)
    反運営派:ああああ(雑用社畜)、熾店長オシウリエル
    内通参加者:パラサイトドール(黒幕?)、クリックベイト(黒龍支配下)、慈斬(デスノボリ乱立中)、分身体メンダシウム(死亡確定)

    …ねえこれ本当に運営大丈夫?

  • 736二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 12:50:49

    ティターニアに並ぶ実力者のスピードランサーが第一話で洗脳解除されたのがね
    二人も犠牲になってしまったが

  • 737二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 17:27:05

    仮に黒龍を倒すとしたらオオカワウソが魔力草食いながらティターニアを複製しまくって全方位エク〇カリバー連発なのかな

  • 738◆xaazwm17IRZa24/02/10(土) 18:05:05

    >>733

    書いていただけたらとても嬉しいです~!

  • 739二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 19:44:49

    テンガイの夫って何者なんだろうな個人的には正義側の人間だと私が嬉しい

  • 740二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 21:16:16

    場所案
    【名前】
    ナイトクラブ〝Man-Man〟
    【説明】
    歓楽街の中心に聳えるタワーマンションの内部を地下3階から20階のフロアまでぶち抜いて作られた巨大ナイトクラブ。
    魔法国との繋がりが深いあにまん市だけあって、各国財界や裏社会の要人もお忍びで来場することも。
    酒やダンスはもちろん、高級レストランの食事も楽しめる上、ホテルも併設されている。
    地下3階より更に下層のVIPエリアには違法な娼館や魔法国のモンスターの取引場が経営されており、地下街や地下下水道と非常口で繋がっている。

  • 741二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 00:39:20

    このシステムだと黒幕が登場と同時に退場もありえるから先が読めなさすぎる

  • 742◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 01:31:53

    キリのいい所まで書いて投下しようと思いましたが、ちょっと眠気が限界なので、本日の投下は明日に回します……! 報告が遅れて申し訳ありません……!

  • 743二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 01:51:57


    ぐっすり寝ておくれ

  • 744二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:51:46

    このレスは削除されています

  • 745二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 11:02:19

    場所案
    【名前】
    女性専用カフェ「リリィ」
    【説明】
    客は勿論店員に至るまで全員が女性の喫茶店
    気兼ねなくくつろぎたい女性や同性カップルなど様々な女性が訪れる
    個室もあるため魔法少女同士が交流・情報交換・密談などに使うこともある
    なお一番人気は専門店以上の味と評判のビーフカレー

  • 746二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 12:45:11

    >>739

    今のところ自分の中でテンガイのイメージが羂索に近いので、夫はテンガイさんの悪い部分には気づかずに愛してたんじゃないかと妄想してる

  • 747二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 20:56:32

    1d100で1桁が退場だから確率的には4人ないし5人が初登場からそのまま退場か

  • 748二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 21:17:24

    >>747

    死亡確定ラインだけ見ればその通りだけど、アレヰ・スタアという前例があるように50以下は覚悟したほうがいいと思う

    特に序盤

  • 749二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 22:59:54

    中盤辺りになると人数も固まりそうな気がするしいきなりで悪いがここが正念場なんだ

  • 750◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:41:26

    合流パート②を投下します……!

  • 751◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:43:06

     学生街、とある廃ビル、3階。
     気絶した千郷を三人で見張りながら、ティターニア、メリア、浅悧は情報交換を行っていた。

    「つまり、天城千郷もゲームには乗ってないのね」

    「……私もよく分からないんですけど、その、戦いたい、じゃなくて、破壊したい……? そういう欲求が強いみたいで。ただ、自分から襲う気は無い感じですか」

    「でもスーザンさんに激ヤバの剣振り下ろしてたわよね? あれは?」

    「あ、メリアでいいです。あれも、殺しにかかった、っていうより、その——エネミーを独り占めしたかったみたいで」

    「……普通に意味わかんないんですけど、エネミーってチーム組んで狩る方が効率的ですよね」

    「あー、山田さんにはまだ教えてないけど、そういう風には考えない魔法少女もたまにいてね。エネミー倒せば魔力の足しになるし、強いエネミーを倒せば、場合によっては一気に大量の魔力を獲得できるじゃない? だから、単独でエネミーを狩りたがったり、本当に酷いときは、自分以外がエネミーを狩るのを邪魔する厄介なのもいるのよ」

    「天城千郷もそのタイプってことですか……?」

     未だ千郷は気絶から目覚めない。先ほど浅悧が調べたときは、奥歯が一本折れていた。
     こんな大人しそうな中学生が可哀そうにと浅悧は思うが、ティターニア曰くビルごと消し飛ばすほどの一撃を人に向けようとしていたらしいので、自業自得とも思う。

    (分からないな。どうして人にそんな暴力を向けられるんだろう?)

  • 752◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:43:33

     浅悧は剣道部だ。今は休部中だが、それでもエースと呼ばれる程度には研鑽してきた。
     いくら防具で固めていようと竹刀で叩かれれば痛い。自分が痛いということは、自分が叩いている相手も痛いはずだ。
     竹刀で人は死なない——と、言うつもりはない。
     死亡事故だって発生している。竹刀だって凶器に成り得る。
     だから、分からない。
     ビルごと消し飛ばすような一撃を、人に振り下ろされるようなメンタルを。

    (こんな、大人しそうな子が……)

     偏見かもしれないが、教室の片隅で文庫本でも読んでいそうな、大人しそうな女の子だ。
     とても、ティターニアやメリアの言うような危険人物には見えない。

    (あるいは、この子も私みたいに……)

     夢遊病。
     今眠っている(というか気絶している)少女にとっては、変身後の自分は全くの別人なのかもしれない。

  • 753◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:45:04

     浅悧がそうであるように。
     ——鉄パイプを他人に振り下ろせる人物が、自分と地続きなはずがないのだから。

    「……とりあえず、今後の方針なんだけど。私のマンションに行かない? 冷蔵庫に魔力草が幾つか残ってるし、私の教え子が何人か向かってて合流できるかもしれない」

     ゆくゆくはそこを拠点にしてゲームをひっくり返したい、とティターニアは拳を握った。

    (不思議……魔法の国の王様に呪いをかけられて、殺し合いを強制されてるって、すごく絶望的な状況なはずなのに……先生と一緒だと安心できる)

     本当に、すぐに合流できたのは幸運だったと、浅悧は思う。
     ヒャハという声がどこかで聞こえた——ような気した。

  • 754◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:45:38

    (この人、凄い……)

     と、メリア・スーザンは思った。
     ティターニアと情報を交換しながら、メリアは自分を救った魔法少女が学校の先生で、魔法少女暦18年の大ベテランということが分かった。
     メリアも魔法少女になって、何年も経つが、自分より経験豊富な魔法少女というのは頼りがいがある。

    (……あれ? 私、いつから魔法少女だったっけ?)

     ふと、疑問にかられて記憶を探ってみたが、まったく思い出せない。

    (……さっきあんな危ない目に遭ったからかな。もう少し落ち着いたら思い出すかも)

     自分が思っている以上に動転しているようだ。やれやれ、これでは先が思いやられる。
     私、メリアは正義の行いが好きで、悪を憎む、趣味が人助けの正統派魔法少女なのだから。
     ティターニアのように、私も他の人を助けないと。
     だってそれが私だから。

    「魔力草ですか……あれ、激マズですよね」

  • 755◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:46:04

    「文句言わないの山田さん。大丈夫よ、マヨネーズかけまくれば何とか食べれるんだから」

    「マヨネーズかけまくったもの美容的にも健康的にも食べたくないんですけど……まぁ、そんなこと言っている場合じゃないのはわかりますけど」

    (魔力草……知らないけど、そんなに不味いんだ? でも、人助けをするためなら、それくらいは我慢しないとね)

     どうせなら、私の好きな食べ物であるあれみたいに……。
     私、好きな食べ物って何だったっけ……?

    (まぁ、そんなの考えても、今この状況で食べられないもんね。じゃあ思い出すのは後回しでいいよね)

     ——メリア・スーザンには好きな食べ物も、嫌いな食べ物も設定されていない。
     とある魔法少女の分身は、未だ自分の正体に気づかない。

  • 756◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:46:43

    「よーし、それじゃあ行きますか。二人とも私のマンション着いたら仮眠を勧めるわ。変身している間は一週間ぶっ通しで起きてても問題ないけど、何かのきっかけで変身が解除された時にその場で寝落ちすることもあるから。マジで意識飛ぶわよ」

     まぁそんなに長時間もこんなゲーム続けさせないけど。
     そう言って、ティターニアはフロアの出口へ向かって歩き出す。
     むにゅ。
     と、靴裏から柔らかい感触が伝わり、ぎゃっ! とティターニアは慌てて右足を上げた。
     ——いつからそこに居たのか、首輪を嵌めたタキシードの少女が寝そべっている。

    「え、嘘!? ごめんなさい! あの、痛くなかった? 悪気があったわけじゃないから……」

    「謝る必要はないよ、ティターニア……♦」

     むくりと少女は起き上がる。
     そして静かにナプキンを取り出すと、上品に顔を拭う。

    「ふむ、参加者による顔踏みプレイ……悪くない♡ ただ、もっと強く踏んでくれて良かったのだよ? 私の顔が醜く歪むくらい強く……♡」

    「……えっと、その、怒ってはいらっしゃらない?」

    「まさか、悦んでいるのさ♡」

  • 757◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:47:33

    「……そうですかお怪我がないようでなによりですでは私はこれで失礼します私の醜態を冗談で流していただきありがとうございます以後こういったことのないように反省し善処していきますね」

     早口で定型文を呟くとティターニアは千郷を背負い、浅悧とメリアにアイコンタクトでさっさとここから出ようと合図する。
     突如現れた変態に思考を停止していた二人もようやく我に返り、三人の魔法少女はそくそくとフロアから出ようとする。

    「待ちたまえよ、ティターニア♦」

     ティターニアは冷や汗をかきながら嫌そうに振り返った。
     変態に名を把握されている。
     殺し合いとはまた別種の、されど同レベルに危険な状況にティターニアは警戒を強める。

    「あの、何か……?」

    「私も魔法少女さ。名を、メンダシウム♦」

     聞いたことのない名だった。

    (まぁ、魔力的に魔法少女なのはわかってたけどさ)

  • 758◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:48:10

    「魔法少女ティターニア。貴女もプレイヤーでしょ?」

    「いや、違う……♧」

    (あれ、非参加者にゲームのこと話すと死ぬんだっけ? あれ嘘? もしかして私ミスった?)

     もしかしてペナルティ触れちゃった? と顔を青白くさせるティターニアに

    「私は運営側……魔法王の配下の者だ♦」

     メンダシウムは楽し気に言った。

    「————」

     一瞬で、ティターニアの空気が切り替わる。
     どこかコミカルさを漂わせていた表情が、熟練の戦士の表情に切り替わる。

    「——何の用?」

    「何、ちょっとしたテコ入れさ♦ このままだと私の望まない展開になりそうなのでね♧ せっかく殺し合いを開いたんだ、最高の展開を観たいだろ?」

     それを聞いたティターニアは、抱えていた千郷を浅悧の方へ投げる。
     難なくキャッチした浅悧は先生? と問いかけた。

  • 759◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:48:50

    「——山田さん、メリアと天城千郷を連れて逃げなさい。できるだけ遠くに、できるだけ早く」

    「先生、私も戦います!」

    「ティターニアさん、私も……!」

    「——駄目よ。こいつの相手は私が『全力で』やるわ」

    「っ……!」

     全力。
     それは、遠回しに浅悧とメリアが居ると足手纏いになるという宣言だった。
     短くない時間を共に過ごした浅悧はそれを理解してしまう。そして、市内最強ティターニアの全力戦闘に自分は付いていけないことを。

    「……先にマンションへ向かってます!」

    「で、でも山田さん、ティターニアさんを一人残しては……!」

    「いいの、メリアさん! 先生は最強だから、絶対負けないから……!」

     メリアの手を引き、浅悧はフロアを出ていく。
     振り返ることも、ティターニアに激励を送ることもない。

  • 760◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:49:32

     彼女の教え子である山田浅悧は知っているからだ。
     抜けているし誤魔化すことも多いし作るテストも誤字脱字が酷い、正直人としては色々残念だけど——実力は本物だ。
     ティターニアが負ける。そんなことは、天地がひっくり返ってもあり得ない。
     もはや信仰に似た思いを抱えて、浅悧は少しでも距離を取ろうとする。
     ティターニアが遠慮なく本気を出せるように。
     手を引かれながら、メリアもまた悩んでいた。
     正義の魔法少女として、あの場に留まって一緒に戦うべきだったのではないかと。
     足手纏いは百も承知。けれど、それでも、メリア・スーザンの『設定』なら、あの場で逃げずに戦う方が……。

    (それに……)

     現れた変態タキシード運営魔法少女。
     何故か彼女には、強烈な既視感があるのだ。
     初対面のくせに、自分は彼女を知っている。
     何故か、知っている気がする。

  • 761◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:50:01

     メリアは未だ、残酷な真実に気づかない。

  • 762◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:50:43

     残ったティターニアは大剣を床に突き刺し、両掌を柄頭に載せる。そして、メンダシウムが二人を追うのを防ぐように、逃げて行ったフロアの出口を通せんぼするように立ち塞がる。
     それを、メンダシウムは楽し気に眺める。

    「……いやにあっさり逃がさせてくれるじゃない? 私と二人きりになりたかったのかしら?」

    「君とのプレイは楽しそうだからね……♦」

    「へぇ、ありがとうと返しておくわ。それで、具体的にメンダシウム、貴女は何を狙っているのかしら? 最高の展開……どうせろくでもないんだろうけど、一応聞いてあげるわ」

    「ふふ……どんな風に責められるか事前に知らない方が愉し——!?」

     恍惚とした表情で語ろうとするメンダシウムの眼前でティターニアが拡大する。

    (しまった、一瞬で距離を!?)

    「マジカル・ストラッシュ!」

     大剣が光り輝き——超至近距離で極太のビームが放たれる。
     メンダシウムの視界が光で包まれ、圧倒的な破壊の奔流が全てを塗りつぶした。

  • 763◆xaazwm17IRZa24/02/11(日) 23:51:21

    投下を終了します……!

    合流パート③は明日投下します……!

  • 764二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 00:08:30

    そういえば剣作った時何日分の魔力使ったんだろ

  • 765二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 00:12:14


    変態は強いのが相場だが相手が悪すぎる

  • 766二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 08:16:10

    メンダシウムさん、この登場の仕方で普通に負けることあるんだ…

  • 767二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 08:17:20

    追加で投げられたキャラも含めると
    運営組って自分たちの矜持に従って黒竜に協力してるだけで味方じゃないんだよね
    今親運営派の奴らも状況によっては普通に裏切るだろうし

  • 768二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 10:27:43

    ゲームの情報を漏らしたら即死って地味にヤバいルールだな
    洗脳系能力やメリィのハッキングで運営側に自ら情報漏洩させればどんなに強くても一網打尽にできそうだし

  • 769二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 11:02:19

    早口定型文かわいい

  • 770二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 12:51:40

    この強キャラメッキが剥がれる感じ…一皮剥ける要素もギリ残っているけど圧倒されて終わるビジョンしかメンダシウムに残ってなさそうで悲しい

  • 771二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 13:19:24

    メリア&千郷vs慈斬
    ティターニアvsメンダシウム
    って流れになるのかな

  • 772二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 19:28:34

    ランサー姉貴は1対多数、ティターニアはデカブツ相手が得意で、実際に戦うとほぼ互角…という妄想

  • 773二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 19:42:30

    はーっ桐生ヨシネちゃん(バーハー)と陣内葉月ちゃん(ブラックブレイド)の関係性が気になる

  • 774二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 20:54:16

    このレスは削除されています

  • 775二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:03:34

    このレスは削除されています

  • 776二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:03:43

    スピードランサーさんの本気の戦闘にも期待

  • 777二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:05:16

    このレスは削除されています

  • 778二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:14:05

    テンガイとティターニアさん、タイマンで試合形式ならティターニアさんが勝つんだろうけどなんでもありの頃し合いならテンガイが勝ちそうな塩梅

  • 779◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:09:21

    合流パート③投下します……!

  • 780二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 23:09:49

    待ってました

  • 781◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:10:33

     魔法少女の魔法は、何でもアリだ。
     経験した事象を再現できたり、虚空から槍を撃ちだせたり、体液を飲ませた相手を強化・支配できたり……。
     何でもアリということは当然対策も難しい。
     解決策は二つある。
     一つは、相手の魔法をよく調べ上げ、対策を立てることだ。発動条件は何か。効果範囲はどこまでか。持続時間はどのくらいか。
     相手との頭脳戦を征し、勝利する。
     スマートで鮮やかな勝ち方。
     けれど、事はそう簡単ではない。
     魔法は千差万別。相手の魔法を詳細に知るなど、それこそ魔法でも使えなければ不可能だ。それに、強い魔法少女ほど、得意魔法の範囲を拡大させ、応用性を見せる。
     例に挙げたアレヰ・スタア、スピードランサー、アリス・イン・ワンダー・オブ・ザ・デッドに明確な弱点を挙げるとなると、中々難しい。特にスピードランサーは、ベテラン魔法少女ということもあって、明確な弱点は存在しないだろう。
     故に、ティターニアはもっぱら、二つ目の解決策を取る。
     脳筋的で泥臭く、見栄えも悪い……けれどより確実な方法。

     相手が、魔法を発動する前に潰す。

  • 782◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:11:05

     零距離『マジカル・ストラッシュ』を撃ち終えたティターニアは、周囲に視線を送り……眉を顰めた。
     極太ビームを撃ち込まれたにも関わらず、フロアに大きな変化は起こっていない。
     壁も壊れておらず、窓も割れておらず、天井も床も抜けていない。
     ただ、ティターニアが加速のために踏み込んだ場所だけが、小規模なクレーターを形成している。
     メンダシウムはティターニアの必勝パターンに敗北した。
     隙を突いて一瞬で距離を縮め、零距離ビーム。
     これを耐えきれる魔法少女など、基本的に存在しない。
     何故なら、今ティターニアが撃ったマジカル・ストラッシュは、非殺傷設定だからだ。
     非殺傷設定は、ティターニアがマジカル・ストラッシュに設けている一種の制限である。物理的には一切干渉せず、相手の魔力だけを消し飛ばす。
     例えば一般人に向けて殺傷設定でマジカル・ストラッシュを撃てば骨すら残らず消滅するが、非殺傷設定で撃てば眩しい程度で済む。
     では、非殺傷設定が魔法少女にも無害かといえばそんなことはなく、これを撃たれた魔法少女は魔力を消し飛ばされる……すなわち、強制的な変身解除及び魔法の発動が不可能になるのだ。
     例え時間を止められようと、不老不死だろうと、全知全能だろうと、それを発動するには魔力が必要不可欠。

  • 783◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:11:29

     マジカル・ストラッシュの直撃を当てられてしまうと、どれだけチートな魔法も、ただのフレーバー・テキストに成り下がる。発動に必要な魔力が消し飛ばされてしまうのだから。
     メンタジウムもそうなっているはずである。不意を討たれた状態で零距離非殺傷設定マジカル・ストラッシュ。口ぶりや醸し出す雰囲気からして強豪魔法少女であり、チートレベルの魔法を持っていたのは間違いない。
     が、どれだけチートな魔法を持っていようと魔力を消し飛ばされてしまえば意味が無い。

    (なのに、居ない。居ないのは、おかしい)

     ティターニアの読み通りなら、そこには千郷のように変身を解除され、人間状態で倒れているメンダシウムが居るはずなのだ。
     なのに、誰も居ない。
     避けられた、はずがない。
     確かに直撃の感触があった。
     魔力を消し飛ばし、消滅するということは……。
     ぱち、ぱち、ぱちと後方で拍手の音が聞こえる。

  • 784◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:12:42

    「堪能したよ、ティターニア……♡ 素晴らしい一撃だった……♡」

    「——なるほど、分身ね」

    「おっと、もう気づいたのかい……♦ さすがだね……♡」

     魔力で構成された存在ならば、魔力を全て吹き飛ばされれば消滅する。
     ティターニアは振り返る。逆側の壁に身体を預け、タキシードの少女は楽し気に笑う。
     その顔、その姿は傷一つ、汚れ一つない。

    「さっきまでの貴女は分身だったのね。……そして、今目の前に現れている貴女も」

    「さて、どうだろうね……♦ 今度こそ本物かもしれないよ。もう一度撃って確かめてみるかい……♦」

    (それも手だけど……いえ、悪手だわ。一発撃っただけなのに、異常なくらい消耗している。魔法王の仕業かしら。メンダシウムがどれだけ分身を創り出せるか分からない以上、マジカル・ストラッシュの乱発は控えるべきね)

    「おや……いいのかい? 魔法を発動する隙を与えて……♦」

     メンダシウムの手から伸びるリードのような紐が、床を撫でる。
      ——震動がティターニアを襲った。

  • 785◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:13:14

     それでバランスを崩すような真似はしないが、ティターニアは何が起きるのか見定めようと注意深く周囲を観察する。

    (ただ分身を創り出す魔法……ではないようね)

     徐々に床が歪に隆起し、鉄で出来た怪物のような姿に変貌する。
     一体だけではない。フロア全体から雨後の筍のように次々と発生する。
     ティターニアは知る由もないが、これらのエネミーの名は、スラグソウルと呼ばれた。

    「……で? こんな鈍重そうなのたくさん呼ぶのが貴女の魔法なわけ?」

    (……分身を作る他に、使い魔を大量に創造した……どういう系統の魔法かしら? 無関係の魔法を二つ習得している魔法少女なんて、滅多にいないし)

     シンプルに、使い魔を創り出し、使役する魔法か?
     分身も、自分そっくりに作った使い魔と考えれば辻褄が合う。

    (だったら……直接戦闘は苦手なはず)

     ティターニアは床を蹴った。
     スラグソウルは彼女に襲いかかり——一撃で両断される。

  • 786◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:13:48

     抵抗らしい抵抗もされぬまま、ティターニアは一瞬でメンダシウムに肉薄し、体験を振り下ろす。

    「ふふ……♦」

     振り下ろされた大剣は、しかしメンダシウムの掌で……より正確には掌から放出されたエネルギーで止められる。

    「まさか不意打ちが決まったから、私が近接戦闘の心得が無いと思ったかい? 
     ——むしろ、近づいてもらうために、最初の一撃を喰らったと、どうして考えなかったんだい♠」

     メンダシウムの手から伸びるリードが、蛇のように動き、ティターニアの手首に絡みつこうと迫る。

    「ティターニア、君も私のモノになってもらうよ♡」

    「っ!?」

     慌ててティターニアは距離を取ろうとするが、リードはそれより早く、ティターニアに到達し——瞬時に構築された鎧によって弾かれる。

    「おっと、さすがに速い……♦」

     距離を取ろうとしたのは、フェイントであった。

  • 787◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:14:25

     ティターニアはそのまま床を蹴り、エネルギーごと大剣を押し込む。

    「ぐっ……♡ いいぞ、もっと、もっとだ……♡」

    「キモいわ!」

     心からの叫びと共に大剣はエネルギーごとメンダシウムを両断する。
     光の粒子となって消えていくメンダシウム。
     ティターニアは油断なく周囲に視線を配り

    「……っ!」

     突如、『隣のフロア』から砲弾が飛来する。
     ぎゃりぎゃりと大剣の峰で受け止め、側面に逸らす。

    「新手……!? いや、違う……!」

    「此処と隣のフロアは既に私のプレイルームだ。逃げられないよ、ティターニア♡」

     背後で声がする。

    「くっ……!」

     ティターニアは慌てて距離を取る。
     彼女の首を僅かにリードの紐がなぞる。

  • 788◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:14:58

     それだけで強烈な嫌悪感がティターニアを襲った。
     あれに絡めとられると、不味いことになる。
     本能が、そう告げている。

    「いい反応だ、ティターニア♡」

     三体目のメンダシウム。以前顔にも体にも傷一つない。

    「いい加減君はこう思っているんじゃないか? どうすればこいつは倒せるのだろう。倒しても倒しても終わりが無いんじゃないかと……♧」

    「………………」

     リードをひらひらと揺らしながらメンダシウムは妖艶に微笑む。

    「ネタバラシをしよう。私もまた、分身だ。私の本体は別の場所にある。……というか、私の本体は、私のことを知らない」

    (それって……)

     ティターニアの脳裏に一人の魔法少女が想起される。
     山田浅悧。慈斬。

    「私は、とある魔法少女の影。私を倒すには——本体を始末するしかない……♧」

  • 789◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:15:27

    「あっさり教えてくれるじゃない? どういうつもりなのかしら?」

    「私の本体はメリア・スーザンだ」

     ティターニアが目を見開く。

    「彼女に自覚はないがね。……さぁどうするティターニア? メリアを殺しに行くか? それとも永遠に私と殺し合いを続けるか? 私としては後者の方が望ましいがね♦ 君に殺してもらえるし♡ 君を私の愛玩奴隷にするチャンスも増えそうだ♠」

    (さて、もちろんメリア・スーザンが本体などと嘘八百なわけだが。どう動く、ティターニア。大義のために一部を切り捨てるか、それとも……?)

     どちらでもいいのだ。
     メンダシウムが殺し合いに介入したのは、ティターニアの庇護のもと、メリアが熱血パーティの一員となり、正義の味方としてそれなりに充実した活躍をし、最終的にティターニアの胸の中で爽やかな死を迎えることを嫌がったからである。
     せっかく作ったのだからできるだけ曇って欲しいし、尊厳が破壊されるような死を迎えて欲しい。
     そのための布石を、メンダシウムは打つ。

  • 790◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:16:01

     メリア・スーザンが運営に属する悪の魔法少女、メンダシウムの本体であり、彼女を殺さねばメンダシウムを倒せないと印象づける。
     恐らく対主催陣営はメリア犠牲にする派としない派で二つに分かれるだろう。同じ運営に反旗を翻した者同士での潰し合い、板挟みになるメリア、大勢犠牲者が出た末にメリアは殺され——そこでメンダシウムがその場に登場しネタバラシ。
     その時、大義のためにメリアを殺した魔法少女はどんな顔をするのか。
     そして、正義を為すどころか周囲を巻き込み殺し合いの中心となって、何も為せないまま死んでいくメリアは。
     彼女を守るために、あるいは犠牲にするために、命を散らす魔法少女はどんな風に死んでいくのか。
     それを考えるとメンダシウムのサディズムは昂る。

    (そのためには、まず私の強さを示さないとね♦ 
    メリアを始末しなくてもティターニアが居れば何とかなると、そう思わせては駄目だ……♧ 
     ティターニアでも、メンダシウムには敵わない。そう格付けしなければ……♦)

    「さぁ、君はどうするティターニア♡」

  • 791◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:16:29

    「——当然、あんたをぶっ倒す一択よ!」

     ティターニアは再び床を強く蹴る。新たに出現したスラグソウル相手も、まるで相手にせず瞬時に両断し——隣から撃たれる砲弾も見ることすらなく、剣で弾く。
     そして、メンダシウムに接敵し

    「ああ、済まない、嘘をついた♡」

     ——上下左右から飛来した砲弾がティターニアに迫る。

    「此処と、隣だけじゃない。……既にこのビルは私のモノだ」

    「ぐ、とりゃあああああああああああああああああああッ!」

     ティターニアはその場で回転する。上下左右から飛来した砲弾を大剣で全て弾き飛ばす。

    「おっと、隙ありだよ……♡」

     その首に、リードの紐が伸び。
     がしり、とティターニアはその紐を掴んだ。

    「へ……♡」

    「マジカルストレート」

  • 792◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:17:07

     ティターニアの拳がメンダシウムの顔面を捉え、そのまま殴り飛ばす。
     血を吐きながらメンダシウムは放物線を描き、落下する前に光の粒子となって消滅する。

    「それで、いつまで私と遊んでくれるのかな♡」

     間髪入れずに出現したメンダシウムに、ティターニアは表情を歪めて舌打ちする。

    「私は別にいいのだけど……いい知らせだよ、ティターニア」

     メンダシウムは楽しそうに笑う。

    「今、別の私が君が逃がした二人と遭遇したようだ。ふふふ、もうすぐ君の教え子と一緒に君を責め苛んであげよう……♦」

    「浅悧さん……メリア……」

     ティターニアは剣の柄を強く握る。
     未だその意思は折れていない。
     だが、この世に永遠のものなど存在しない。掘った穴を埋めさせる拷問を続ければいつか発狂するように、ティターニアにも限界は来る。
     徒労。
     メンダシウムは妖しく笑った。

  • 793◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:17:36

    投下を終了します……!

    続きは明日投下します……!

  • 794二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 23:29:31

    スレ主の戦闘描写すき
    実際書こうとするとなかなか難しいのよね

  • 795◆xaazwm17IRZa24/02/12(月) 23:57:23

    今日もたくさんの感想をありがとうございます……!

    今後の目標としては、2月中にキャラクターを1巡(深夜0時~6時パート)させたいと思っています……!

    それでは、本日もありがとうございました……!

  • 796二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 00:00:24

    魂の引き裂ぎすぎでお父様か名前を言ってはいけないあの人なりそうだなメンダシウム

  • 797二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 00:15:57

    >>796

    本体は分身をいちいち把握してないのがメンダシウム攻略の糸口になりそう

  • 798二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 00:40:38

    乙でした〜
    ティターニアさんも色々工夫して戦わないと勝てなさそうだな

  • 799二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 00:45:14

    このレスは削除されています

  • 800二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 01:53:07

    このレスは削除されています

  • 801二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 02:53:27

    なんやかんやまだ全キャラのうち1/5程度しか出てきてないのか…
    メンダシウム戦は序盤の山場だろうしゆっくり時間かけて書いていただきたいな

  • 802二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 03:59:07

    どうかな
    パラサイトドールとかち合ってタイマンで落とす猛者が現れないとも限らん

  • 803二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 08:55:21

    なんなら出目次第では魔法王もタイマンでやられたりしかねないからな

  • 804二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 09:45:49

    >>802

    この場合他の運営が繰り上げでラスボスになるのか、そもそも最初から黒龍≠パラサイトドールなのか

  • 805二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 10:17:14

    非生物で洗脳範囲外な上に素の戦闘能力が高そうな戦闘機ちゃんあたりがタイマンで落とせそう?
    メンダシウム以外の運営側は基本エンカウントしないから、それまで生きてるかとかそもそも出会うかとか壁は多いけどね

  • 806二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 10:29:40

    殺傷全開放のマジカル・ストラッシュも見てみたいが…それを使って勝ってもティターニアではなくなってしまう気もするな

    メンダシウム側は魔力制限を受けていないのかも知れないし火力だけで正面突破するのは厳しそう

  • 807二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 11:10:20

    >>805

    魔法王だって一人丸腰で構えてるわけじゃないだろうし、運営の目を掻い潜って玉座までたどり着けるのはそれこそテンガイさんくらいじゃない?


    それでもパラサイトドールを暗殺するとしたらフライフィアーがいないと厳しそう

  • 808二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 16:43:51

    これ登場人物1人で即死になった場合どうなるんだろうな
    例えば登場人物がパラサイトドールのみ、生存ダイスの出目が1とか 心臓発作でもおこすんだろうか

  • 809二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 16:52:28

    その時のために賑やかし要員のモブキャラが居るのだ
    まぁ設定的にモブたちじゃ倒せない場合どうなるかはちょっと気になるけど

  • 810二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:35:00

    バトロワと違って明確なラスボスが居ないからどう話をまとめるか未知数ではあるんだよな
    前作だと序盤・最初のミッション編・真のバトロワ編の三本構成だったけどルールが違うから今回もそうかは分からない…

  • 811二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:42:55

    名簿を見た感じ、殺し合いに乗り気じゃない魔法少女の方が多いしどうなるかなー

  • 812◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:19:12

    合流パート④を投下します……!

  • 813◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:19:44

    「やっぱり戻りませんか!?」

     もう何度目になるか分からない問いかけに、浅悧は首を振った。
     メリア・スーザン。
     歳はきっと、自分と同じくらい。
     師匠であるティターニアが助けた魔法少女。
     それ以外のことは、何も知らない。
     得意な魔法も、通っている学校も、そもそも何人かすら知らない。
     ただ、短い時間で分かったことは。

    (この人、ちょっとおかしくない?)

     ティターニア、天城千郷、謎の変態魔法少女とはまた別のベクトルで、メリア・スーザンはズレていると、浅悧は感じていた。
     ティターニアに思いっきり戦ってもらうために、足手まといにならないために、浅悧たちは逃げている。

  • 814◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:20:19

     ティターニアは強い。浅悧はそのことを心底知っているが、メリアは知らないはずだ。だからティターニアを一人にするのは心配だと考えるのは分かる。
     ただ、それならメリアとティターニアは今日、というか、ついさっき出会ったばかりなのだ。戻るということは命がけの戦いに参加するということで、つまり、メリアは出会って一時間も経ってない魔法少女のために命を懸けようと、何度も何度も提案していることになる。

    (正義感が、強すぎる)

     けれど、一緒に逃げながら感じることは、強い正義感とか、暴走する善の心とか、そういう熱いものとは少し違っていて。
     やっぱり戻りませんか、と訊かれ。戻らないと答え。メリアは納得し。
     しばらくして、やっぱり戻りませんか、と訊かれる。いやお前さっき納得しただろ、と相手が気心の知れた友人で状況が切羽詰まったものでなければツッコミを入れているところだ。
     ふざけているわけではないのだろう。
     メリアはきっと、毎回本気で提案し、本気で納得している。

    (この感じ……まるで)

  • 815◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:21:04

     ゲームのNPCみたい。
     と、浅悧は感じた。あまりにも失礼なので、絶対口には出さないけれど。
     外が見えてくる。
     夜の学生街は繁華街ほど人通りは多くないが、それでも時々車が走り抜ける音と光がある。
     もう少しだ、浅悧は足に力を込め。

    「おっと、どこに行こうというんだい♦」

     二人の進路を塞ぐように、タキシードの魔法少女が腰をくねらせて立っている。
     浅悧は足を止めた。

    「ふふ、どうして私がここに現れたか困惑しているね……♦ 
     ——君たちの希望であるティターニアは、死んだよ……♠」

     衝撃的な告白。
     天地がひっくり返っても起こらないはずの、異常事態。
     それを聞いて浅悧は

    「いや、上からめちゃくちゃ戦闘音聞こえるんですけど」

  • 816◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:22:03

     と、困惑した。
     ショベルカーでチャンバラでもしているかのような破壊音は浅悧たちが逃げている間もずっと聞こえていた。
     今も断続して響いている。

    「………………」

     1階フロアを沈黙が支配する。

    「私の名はメンダシウム♦」

     と、場を仕切り直すようにタキシードの魔法少女は言った。

    「私の魔法は多岐に応用できてね♦ 分身を創り出すことも可能なのさ♦ ティターニアが殺されたと聞いて、どんな反応を浮かべるか興味があったんだが……残念だよ♧」

    「師匠が貴女みたいなイロモノに負けるはずありません」

    「ふふ、うさ耳侍が言うと、説得力が違うね♠」

    「はぁ?」

     ちょっと恥ずかしいけど自分の魔法少女の恰好は可愛くてけっこう気に入っている浅悧からすれば、今のは聞き捨てならなかった。

    「さて……その師匠に君たちの死体を見せたとき、どんな反応をするのかな……♡」

  • 817◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:22:37

    「ふふふ……ティターニア♡ 君はどちらを望んでいる?」

     妖艶に微笑みながら、メンダシウムはティターニアに問いかける。
     かなりの疲労を感じているのか、ティターニアは剣で身体を支え、肩で息をしていた。
     どれだけ殺しても、メンダシウムは復活を続ける。
     否、全ては分身なのだ。本体を殺さねば、この戦いは終わらない。

    「逃がした二人の生首と再会する♡ 逃がした二人に襲われる♡ どっちが好みだい? ああ、第三の選択肢、逃がした二人と一緒に私の所有物になるというものもある♡」

    「…………っ」

     ティターニアは小声で何かを呟いた。恐らく悪態の類いだろうとメンダシウムは判断する。

    「今すぐ助けに行かなくていいのかい? まさか二人は見捨てるつもりかい♡ そんなに私のこと好き?」

  • 818◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:23:07

     メンダシウムの煽りに、ティターニアは顔を上げた。

    「んん?」

     メンダシウムは訝しむ。思っていた表情ではなかった。
     悔しさ、怒り、そういった負の感情に彩られた表情を鑑賞できると期待していたのだが……。

    「あんた、あの子たちを舐め過ぎよ」

     ティターニアは不敵に笑っていた。

    「メリアは、自分を襲った奴でも切り捨てようとしない、器が大きくて、正義感に溢れた、私よりよっぽど正統派の魔法少女よ」

     それを聞き、メンダシウムはどこか嬉しそうに笑う。

    (そういう風に作ったからね♠)

    「そして山田さんは」

    「私より剣道が強い」

  • 819◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:23:35

    (何が……起こった……?)

     浅悧とメリアの前に現れたメンダシウムは、床に頭をめり込ませていた。
     急に土下座した人みたいになっていることに屈辱と興奮を感じながら、メンダシウムは冷静に今起こったことを分析する。
     口では二人を始末するとか物騒なことを言っているが、実のところメンダシウムにその気は無かった。
     あくまで自分の圧倒的な実力を示し、その上で自分を倒すにはメリアを犠牲にするというイベントの準備をしたかっただけなのだ。
     浅悧とメリアを一方的にボコりつつ、二人にメリアが本体という嘘を吹き込む。
     そうやってゲームを盛り上げるという魂胆だったが。
     メンダシウムはティターニアにやったように、自分の魂を分け与えたビルを自在に改造し、エネミーを生み出そうとした。
     生み出そうと動き出した瞬間、頭頂部に強い衝撃を受け、頭を床に叩きつけられたのだ。

    (メリア・スーザンにはこんな芸当は出来ない……ならば山田浅悧の魔法か……? しかし山田浅悧の魔法は「かならず首をはねられるよ」のはずだし、それは慈斬に人格が切り替わらないと発動できなかったはず……この現象は一体?)

  • 820◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:24:04

     ティターニアの一撃とは違い、分身体が消滅する程のダメージではない。
     頭部に拡がる痛みを甘受しながら、メンダシウムはゆっくりと立ち上がる。
     浅悧が立っている。
     手には、マジカル竹光。
     ……メンダシウムは知らないが、剣道には「出ばな技」という概念がある。相手が動作を起こした瞬間、機先を制して打ち込むというものだ。静止していると時と違い、動作を始めようとするとき、人間は僅かに防御に対して集中が下がる。それを狙うというもの。
     ……理論はあれど、確実に試合で実践できるものではない。ましてや、命のやり取りが含まれる実戦でこれを行える者は、乱世の時代でもそうは居ない。平和な現代なら猶更だ。
     ——山田浅悧は剣道部のエースであり、乱世の世でも名を馳せる才能を秘めている。
     かつて夢遊病状態でレディースを壊滅させたとき、彼女は魔法少女に変身していたわけではなく、身体能力の向上も、技術レベルが跳ねあがることもなかった。
     素の実力で、つまり本人がその気になれば、可能なのだ。

  • 821◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:24:33

     一本の鉄パイプで二つの族を一方的に壊滅。
     彼女の師であるティターニアでも、生身では不可能な芸当だ。
     その技術は、魔法少女になり、身体能力が強化されたことで、更に昇華される。
     格上であるメンダシウムを叩き伏せる程の神業へと。

    「……ふぅ……」

     浅悧は油断なくマジカル竹光を構える。
     メンダシウムが倒れている間に逃げるという手段もあった。
     それを選ばなかったのは、浅悧が剣道家であって、剣術家ではないということだ。
     剣道には、逃げながら打つ技が存在しない。剣道のルールに逃げるという概念が無いからだ。
     もしここに居たのが剣術道場に通う、陣内葉月/ブラックブレイドなら逃げる際に使う技のストックも持っていたのだろう。
     浅悧にはそれがなかった。
     だから逃げなかった。

    (できればメリアさんだけでも逃げて欲しかったけど……)

  • 822◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:25:05

     千郷をよろしくと預けたが、どこかに隠したらしい。決意に満ちた顔でこちらに近づいてくるのを、浅悧は確認した。
     メリアは逃げない。正義感に溢れる魔法少女だから。人助けが日課の魔法少女だから。

    (メリアさんがどこまでできるか分からないけれど、初めて組む人と連携なんて取れるはずがない。あくまで、私単独で倒すつもりでいよう……)

     ティターニアが自分たちを逃がすような強敵相手に、勝とうとは思ってない。
     ただ、これは分身で、ティターニアと戦っている方が本体だと、浅悧は予想していた。(その予想は間違いだが)。
     ティターニアを動揺させるために、自分たちへ送られてきた尖兵。それが目の前のメンダシウム。

    (本体じゃないなら、私でも勝てるはず……)

     浅悧の予想はかなり外れていたが、一点だけ当たっている点は、今浅悧に相対しているメンダシウムは、ティターニアと戦うメンダシウムより弱いという点だ。アニマん市に持ってきているリソースのうち、その大部分を対ティターニアに注いでいる。何故なら、ティターニアに勝ち、「メリアを殺さなければメンダシウムには勝てない」と、参加者に思わせることが目的の一つだからだ。

    (ふふ……思った以上に楽しませてくれるね、山田浅悧♡)

     ああ、でも、もう一人とも会いたいなぁ、とメンダシウムは裂けるような笑みを浮かべるのだった。
     
     

  • 823◆xaazwm17IRZa24/02/13(火) 23:25:45

    投下を終了します……!

    合流パート⑤は明日投下します……!

  • 824二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:53:35

    乙です
    ソース割いて弱体化してるとはいえ相手してるのはメンダシウムに変わりない

  • 825◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 00:07:37

    スローペースで申し訳ないです……! 出勤日は中々時間の都合がつかず……!

    単独登場話でも生存ダイスが10以下だと死亡します……ご了承いただけると幸いです……!

    また1巡した後の展開は、アイデア募集などで、皆さんのお力を借りるときも出てくるかもしれません……!

    それでは、本日はここまでとさせていただきます……!
    今日もたくさんの感想ありがとうございました……!

  • 826二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 00:19:01


    待っとるでよ

  • 827二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 07:49:51

    アイテム案
    【名前】栄養剤…?
    【説明】即効性のある栄養剤だが知らない成分塗れであまり使うのには躊躇してしまう

  • 828二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 11:07:09

    マジカル竹光の字面で笑ってしまう

  • 829二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 17:21:37

    外部の魔法少女
    大川羽蘇
    何らかの理由で肉体が欠損したり精神が狂ったりして複製に適さない大川羽蘇達
    例え気が狂い人を喰らう事に快楽を覚えても例え恐怖を覚え自分を嫌悪しても例え外宇宙の邪神を信仰していても例え魔力が失っていても例え体が異形化していても例え人を狩る事に執着していても
    変わらずそれは“大川羽蘇”だ、だがゲームに参加させられているが参加してないゲームのバグじみた存在になっている

  • 830◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:00:31

    合流パート⑤を投下します……!

  • 831◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:01:12

     2mほどの距離を取りながら、浅悧とメンタジウムは相対していた。

    (既に攻撃範囲だ……)

     と、浅悧は思う。
     魔法少女の脚力を持ってすれば2mなど一瞬で詰められる。

    (問題は……)

     先ほど、メンダシウムの脳天にマジカル竹光を振り下ろした。
     結果、ダメージこそ与えたようだが、メンダシウムは健在である。

    (攻撃力が低すぎる……)

     果たして、倒すまでにどれだけ殴ればいいのか。

  • 832◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:01:43

    (でも、脇差は使いたくない……)

     魔法少女・山田浅悧は刀を二本差している。
     マジカル竹光と、脇差。脇差の方はガチ刃物だ。
     抜きたくない。
     例え相手が魔法少女を殺し合わせる悪い奴でも、殺傷はしたくない。
     それはきっと、正義感によるものではなく——殺人の重さから逃げたいからだ。
     ヒャハ、という声が聞こえる——ような気がする。

    (……流されるな。殺さなくてもいいんだ。私が負けなければ、先生が絶対に勝つ)

     時間稼ぎに徹してもいい。
     ただ、剣道には時間空費という反則があり、簡単に言うと、先に一本取ったからといって消極的な試合をしてはいけないというルールだ。
     つまり、浅悧には時間稼ぎをする技術は持ち合わせていない。
     だから

    (積極的に攻める!)

     踏み込む。

  • 833◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:02:34

     合わせるようにメンダシウムはスラグソウルを創り出し、壁にしようとするが

    (遅い!)

     それが完成する前に、マジカル竹光がメンダシウムの脳天を叩いている。
     額が割れたのか、竹光が血で濡れる。
     メンダシウムはニヤリと笑った。

    (まさか、最初からダメージ覚悟で……)

    「いい一撃だよ♡」

     メンダシウムは手から伸びるリードを浅悧に伸ばす。
     その行動が何を意味しているのか浅悧は知らないが、強烈に嫌な予感を覚え

    「小手!」

     即座にメンダシウムの手を竹光で叩く。
     メンダシウムの手は紐ごと弾かれる。既にその手首は歪な方向で曲がっていた。

    「突き!」

     駄目押しとばかりに、竹光がメンダシウムの首に刺さった。
     殺しはしないが、一時的な呼吸困難状態に陥らせるための一撃。

  • 834◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:03:17

     メンダシウムはまともに喰らい、たたらを踏んで仰向けに倒れる。

    (今のでどこまでダメージを与えたかしら……)

     残心を取り、油断なくメンダシウムに刃先を向ける浅悧。
     ——突如、その首に紐が纏わりついた。

    「なっ!?」

     倒れたメンダシウムは以前起き上がってこない。
     ならば、今自分の首を絞めているこの紐は……。

    「ふふふ……♡」
     何時の間に、そこに立っていたのか。
     タキシードの魔法少女、メンダシウムが浅悧の後方に居る。

    「言っただろう? 分身を創り出せると……♦」

    (しまった……!)

     倒れていたメンダシウムは粒子となって消えていく。

    「君やティターニアがどれだけ私を倒そうと、私が消えることはない……♡
     私を倒したければ」

  • 835◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:04:05

    「山田さん!」

     と、急いでこちらに駆け寄ろうとするメリア・スーザンを、メンダシウムは指差す。

    「彼女を始末することだ。何故なら私の本体は——メリア・スーザンなのだから」

    (何ですって……!)

     浅悧は目を見開く。

    「それでは、しばらく君は私の玩具になって貰うよ♠」

    (不味い……!)

     竹光で紐を叩くが、揺れるばかりで斬れることはない。

    (くっ……)

     脇差に手を伸ばす。その手は躊躇いで震え。
     柄に触れる前に、浅悧の世界は暗転した。

  • 836◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:04:49

    「山田さん!」

     千郷を安全な場所に隠している間も、浅悧とメンダシウムは戦闘を続けており、そしてメリアが戦線に復帰したときには、浅悧は窮地に追い込まれていた。

    (首を絞められてる! 早く助けないと!)

     メリアが取れる手段は少ない。ただエネルギーを出せるだけ。それがメリアの魔法。
     エネルギーをボーリング玉ほどのサイズに濃縮し、メリアはメンダシウムに撃ち込もうとした。
     少しでもメンダシウムの注意を引くためだ。
     走りながら掌にエネルギーを集め、それを発射しようとして。
     首に、熱が走った。

    「え……?」

     思わず立ち止まり、首を抑えてしまう。
     血が、流れている。

    (攻撃された……? メンダシウムに……?)

     違う、と本能が告げている。

  • 837◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:05:18

     ヒャハハハハハハという哄笑が背後から聞こえた。

    「山田さん……どうして?」

     血塗れの脇差を手で弄びながら、浅悧は残忍な笑みをこちらに向けている。
     慈斬(ジキル)。浅悧の第二人格。
     かつて生身で二つの族を一方的に壊滅させた怪物。
     殺し合いが始まってからずっと浅悧の精神の奥底で封印されていた慈斬は、メンダイスムによってとうとう引きずり出される。
     メリアにはその辺りの事情がさっぱり分からない。
     ただ、先ほど浅悧がメンダシウムに首を絞められていたことから推察し、一つの仮説を導き出す。

    「まさか、メンダシウムに操られて……!」

     なんて非道な……!
     メリアの、悪を許せない心が怒りで燃え上がる。

    「メンダシウム、許さないわ……!」

    「まぁ君はそういう反応になるよねー♧」

  • 838◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:05:47

     分かり切っていたという表情で頷くメンダシウム。それに僅かに違和感を覚えながらも、メリアは首を抑えながら、メンダシウム、慈斬の双方に視線を巡らせる。

    (幸い、首の傷は浅い……! ちょっと出血してるだけだし、戦闘は全然問題ない!)

     自分の軽傷の心配より、どうやって山田浅悧を解放するか。
     メリアは思案する。操られた味方と戦った経験なんて、無い。

    「ヒャハハハハハハハハハハ!」

     慈斬が床を蹴る。

    「くっ……!」

     メリアもまた慈斬と向き合おうとして

    「ヒャハハハハハハ」

    「あ、あれ?」

     慈斬は跳躍しメリアを跳び越す。
     そして

    「ヒャハハハハハハハ」

  • 839◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:06:37

     メンダシウムへと斬りつける。

    「おっと」

     メンダシウムも虚をつかれたのか、些か慌てた様子でその場を飛び退く。

    「おいおい、話が違うじゃないか……♧」

    「ヒャハハハハハハハハ」

     慈斬は再度、脇差で斬りつけようとし

    「『私を攻撃するな』」

     その言葉で、動きを止める。

    「ふぅ……念のために覚醒させるだけじゃなく、私を一部混ぜ込んでおいて良かったよ」

    「…………ヒャハ」

    「『メリアを痛めつけろ。ただし、殺すな』」

    「なっ……!」

     何て外道な……とメリアは怒りを募らせる。
     慈斬はゆっくりとメリアの方へ振り返る。
     

  • 840◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:07:06

     そして、脇差の刃先をメリアに突きつける。

    「諦めない……絶対に、山田さんを正気に戻して見せる……!」

     決意を顕わに相対するメリアを、メンダシウムはどこか冷めた目で見ていた。

  • 841◆xaazwm17IRZa24/02/14(水) 23:07:56

    合流パート⑤を終了します……!

    時間を置いて、合流パート⑥を投下します……!

  • 842二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 01:15:50

    運営側の魔法少女(?)案
    現場で動ける敵キャラが足りない場合にお使いください。

    【名前】
    グレンデル
    【変身前・変身後の外見】
    変身前:黒いシングレット一丁で鍛え上げられた褐色肌の肉体を惜しげもなく晒すスタイル。身長2m前後で灰色のザンバラ髪の野獣のような雰囲気の美女。狼耳と尻尾を生やしている。
    変身(変態)後:体高5mほどの人間と狼とゴリラを掛け合わせたかのような灰色の体毛に覆われた異形の怪物。
    【年齢】不明。人間体の見かけ年齢は20歳ほど
    【趣味/魔法少女としての日課】弱者を弄ぶこと
    【好きなもの】弱者の悲鳴を聞くこと
    【嫌いなもの】殺しの邪魔をされること
    【性格】
    ほぼほぼベ⚪︎セルクのワイ⚪︎ルド。擁護不可能なクズだが戦闘時の知恵は異様に回る。
    【得意な魔法】
    『狼さんになれるよ』
    人狼形態への変態。
    魔法の副作用により人間形態からして身体強化系の魔法少女にも追随するほどのパワーを誇るが、変態後は異様なまでの膂力と自己再生能力によるタフネスを発揮し、強靭な顎と鉤爪を武器に戦う。
    咆哮には精神干渉の作用があり、エネミーを操ることができるほか、至近距離で叩きつければ魔法少女ですら怯ませる。
    【魔法少女になったきっかけ】
    魔法国(実際には黒竜に操られて)が行った実験によって誕生した。元々は終身刑を受けた罪人。
    【詳細】
    魔法国の研究部が罪人を実験体にして行った実験により人狼化の能力を獲得した。よって正確には魔法少女ですらなくエネミーやモンスターに近い。
    特にその事については不満を覚えておらず、むしろ力を与えてくれた黒竜に感謝してすらいる。
    【備考】
    殺し合いが円滑に進まない場合に投入され、部外者や運営に楯突く者を処理するために活動する。普段は運営側の魔法少女とお喋りしたり、捕まえた一般人をいたぶったりしている。
    人間形態での武器は打撃主体のプロレス技(徒手空拳)。元々備えていた異様なまでに鋭い反射神経により、技量の高い相手にも互角に立ち回る。

  • 843二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 01:28:23

    慈斬さん、ヒャハしか喋らないのシュールで可愛いな…
    そして内通者なのに運営に絶対服従ではないのね…

  • 844◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:17:38

    合流パート⑥を投下します……!

  • 845◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:18:17

    「ぐっ……うう……」

     膾切り、という表現が近いだろう。
     全身に大小の切り傷を負いながら、メリアは慈斬を見上げていた。
     メンダシウムから『殺すな』と命令を下され、今のところ慈斬はその命令を忠実に実行していた。
     戦闘とすら呼べない、一方的なリンチ。
     それでも、メリアの心は折れていなかった。

    「山田さん……!」

     と、メリアは慈斬に訴える。

    「自分を取り戻して……! メンダシウムなんかに、負けないで……!」

    (安っぽいなぁ)

  • 846◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:19:36

     腕を組みながら見物していたメンダシウムは、つまらなさそうに息を吐いた。

    (呼びかけるほど友情深めてないでしょ君たち♧)

     メリア・スーザンと山田浅悧に接点は無い。あるはずがない。
     メリア・スーザンは、メンダシウムがこの殺し合いのために作った魔法少女だからだ。
     それ以前の経歴など存在しない。故に山田浅悧と接点があるはずもない。

    (失敗したかもなぁ♧)

     とさえ、思う。
     メリア・スーザンは正義を愛する。そう設定したせいで、今この状況でも山田を説得しようと言葉をかけ続けている。
     まるで壊れたラジカセのように。

    (配分を間違えたかな。もっと葛藤とか欲しいんだけど。これじゃあただのロボットだ。そんな奴、曇らせても楽しいかな……♧)

     廃棄するか、とメンダシウムは悩んだ。
     せっかく曇らせるためにあにまん市に降り立ってティターニアともバトルを展開しているが、そこまでする旨味が無いような気もしてくるのだ。

  • 847◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:20:08

    (他のプレイヤーにもちょっかいをかけたいしね。さっさとネタバラシをしてしまおう)

    「メリア、どうして君はそこまで愚直なんだい♦」

    「どういう意味……?」

    「その正義の心の源泉はどこだい? 君のオリジンはどこにある?」

    「そんなの……」

     語ろうとして、メリアは口を閉ざした。
     思い出せない。
     断片すら無い。

    (いや、今は戦闘中。それに、敵の言うことに耳を傾けるなんて)

    「無いんだろ、記憶♠」

     断定的なメンダシウムの言葉に、メリアは虚を突かれた。

    「メリア、君には記憶が無い。戦う理由が無い。切欠が無い♧」

    「な、何を言って……」

  • 848◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:20:28

    「君はね、私の分身に過ぎない。君の名前も日課も人格も——私が設定した架空の産物だ」

     そんなはずはない。
     メリアは否定しようとした。自分は確かに生きた人間だと主張しようとした。
     どれだけ体が痛んでも、どれだけ切り刻まれようと、それだけは否定しなければならない。
     嘘だ。私には確かに記憶がある。お前の言っていることは出鱈目だ。
     そう主張しようとして、しかし、舌が張り付いたように動かない。
     否定するだけの材料を脳から掻きだそうとしても、何も出てこない。
     玉座の間で魔法王から殺し合いを宣告され、廃ビルにワープし、天城千郷に襲われ、ティターニアと山田浅悧と合流し……。
     その前は。
     殺し合いが始まるその前は。
     日課で人助けをしている、という知識はある。
     その人助けは、いつどこで誰と何を何故どのようにしていた?

  • 849◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:20:58

     思い出せない。
     否、無い。
     生まれる前が無いように、メリアには殺し合い以前の記憶が、無い。

    「嘘……」

     メリアは、膝から崩れ落ちた。
     慈斬は表情を変えずに、メンダシウムはやや楽し気な様子でそれを見下ろした。

    「私……私は……」

     私は誰?

    「さて、ネタバラシも出来たところで、廃棄するか♧ 私の意思で君なんかいつでも消せるが……せっかくだし、後の展開に繋いでおこう」

     慈斬、メリア・スーザンを殺せ。
     命じられた通りに慈斬が動く。
     血塗れの脇差を持ったまま、メリアの首を狩るべく刃を振り下ろし。

    「ガハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! 俺様大復活!」

     周囲を破壊の嵐が襲った。

  • 850◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:21:33

     ビルを支えていた支柱がへし折れる。
     タイルが捲れ上がり、塵となっていく。
     破壊を巻き起こした張本人、全身から高密度の魔力を放出した天城千郷は、吹き飛んだメリア、浅悧、メンダシウムに向けて獰猛な笑みを向けた。

    「んん? 剣持った奴はどこ行った? そんでお前はどちら様?」

    「私の名前はメンダシウム♡ 運営側の魔法少」

     その言葉は途中で途切れることになった。崩落した瓦礫に呑み込まれ、千郷の耳には入らなかったのだ。

    「ガハハハハハハハハハハハハハハハハハ! まぁいいや! まだまだ俺様は、ぶっ壊す!」

     千郷の一撃は、元々ティターニアとメンダシウムを始めとする魔法少女の戦闘によってダメージを蓄積していた廃ビルにトドメを指すことになった。
     爆破解体をされたように、ビルそのものが崩れていく。
     落下してくる瓦礫を魔力で弾きながら千郷は笑い続ける。

    「ガハハハハハハハハハハハハハハハハ……うん?」

     自分の前に、うさ耳をつけた魔法少女が立っている。

  • 851◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:22:00

    「ヒャハハハハハハハハ!」

    「ガハハハハハハハハハ!」

     二人は、どこか通じ合ったものがあったのか、互いに近づきあう。
     千郷の上に落下する瓦礫は、千郷が纏う高密度の魔力によって塵になる。
     慈斬の上に落下する瓦礫は、瞬時に切り刻まれ破片になる。

    「俺様の名は天城千郷。魔法少女名なんか必要ねぇ! この世全ての破壊者、天城・デストロイヤー・千郷様だ!」

    「慈斬」

     ティターニアの正義も、メリアの混乱も、メンダシウムの計画も、全てを押しのけて、破壊者と処刑人は互いに名を交わし合い——激突する。

     いくら夜間と言えど、学生街にも人は居る。
     車を走らせていた者たち、繁華街から遠征してきた不良たち、このエリアに居を構える市民たち。
     彼らは、廃ビルが倒壊していく様を目撃し、ある者は叫び、ある者は少しでも遠くに逃げ出し、ある者はスマホを向けた。

  • 852◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:22:32

    「なぁ、あれ、なんだろ?」

    「え、どれ?」

     一人の若者が空を指差す。
     若者の友人が指の方向にスマホを向ける。

    「…………人?」

     倒壊するビルから、飛び出した二つの影が、落下するのではなく、上へ上昇していく。
     一人は鎧を纏い、大剣を担いでいる。
     一人はタキシードを纏い、手から紐が伸びている。
     月を背景に、二人の魔法少女は空中で相対する。

    「メンダシウム」

     と、ティターニアは言った。

    「認めるわ、あんたは——割と厄介な敵だわ」

    「おやおや、まだその程度の認識なのかい♦ 随分と自信家じゃないか♡」

    「私としても不本意なのよ。——今からたくさんの人に迷惑をかけることになる」

  • 853◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:23:02

    「何をするつ——」

    「『マジカル・ストラッシュ』!」

     非殺傷設定の極太ビームが地上へ向かって放たれる。
     夜の中でもなお輝くその光は見物者の目を光で塗りつぶす。

    「うおっ、眩しっ!」

    「ねぇ、何の光? 人体に有害だったりしない!?」

     非殺傷設定のマジカル・ストラッシュは、一般人に影響は無い。
     倒壊した廃ビルとその周囲は光で覆われ、直撃したメンダシウムは消滅する。
     そのまま地面に降り立つティターニア。

    「君は一体何者なんだ?」

    「映画の撮影? それとも、さっき繁華街で買ったドラッグの幻覚かしら?」

    「ははーーん、なるほどこれがバーチャールというやつじゃな」

    「君可愛いね、てかLINEやってる? 私の愛玩奴隷にならな——ぐはぁ!」

     人込みに混じっていた、新たに出現したメンダシウムの腹部に大剣が突き刺さる。
     そのままティターニアは大剣を持ち上げる。

  • 854◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:23:31

     両断したメンダシウムは粒子となって消滅する。

    「うわぁあああああああ、殺したぁあああああああああっ!」

    「でも、消えちゃったわよ」

    「ははーん、これがイルミネーションというやつじゃな」

    「『マジカル・ストラッシュ』」

     横薙ぎに光の大剣を払う。

    「うわっ、また眩しい!」

     周囲の人間たちは苦情を言うがティターニアは意に返さない。
     大剣を一周させた後は、そのまま無造作に斜め後ろに投げつける。
     静かに近づこうとしていたメンダシウムは首を刎ねられて消滅する。
     それを見届けるティターニアの首に紐が纏わり——その前にメンダシウムの顔を、ティターニアの掌が覆う。
     マジカル握力によって顔を軋ませたメンダシウムは恍惚の悲鳴を上げる。

    「あんた、魔法はまぁ大したもんだけど、同格以上との戦闘経験少ないでしょ。——いい加減、パターンが見えてきたわ」

  • 855◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:24:14

    「……くくく、言葉責めも乙なもんだね♡」

    「それに、どう? 片っ端からマジカル・ストラッシュで魔力を消し飛ばしまくってるから、せっかくあんたが、事前に周囲にばら撒いていた魔力が消し飛んで困ってるんじゃない?」

    「っ!?」

    「言ったでしょ、パターンが見えてきたって。このフロアと隣のフロアと見せかけて、実はビル全部掌握してましたって、展開をやったんだから。次は、ビルだけじゃなく周囲一帯掌握してましたってやっててもおかしくなかったからね。念のため、周囲一帯はマジカル・ストラッシュで殺菌したわ」

    「……く、くく、中々やるじゃな」

    「あんた、メリアが本体とかくそどうでもいいこと言ってたけれど、本当にくそどうでもいいわよね。
     だってあんた、脅威でも何でもないんだから。
     あんまり周囲に迷惑かけずに、魔法少女の存在を公に秘密にした状態で戦うと厄介なだけで——その辺の制限取っ払えばどうとでもなるわ」

  • 856◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:25:04

    「……これは、随分と見くびられたものだね♡ 知っているかい、君が私にかまけている間に、君の仲間がどうなったかを……♠」

    「その口ぶりからして生きてるってことよね? 死んでたら、あんたの性格なら死んでしまったと表現するはずだもの」

    「……さて、どうだろうね♧」

    「図星突かれて誤魔化してんじゃないわよ。まぁいいわ。とにかく、これで『メンダシウムはティターニアより格下』って既成事実は作れたし、もうあんたは用済みね。
     次はもう少し強い戦力連れてきなさい」

     ぐしゃりと、メンダシウムの顔を文字通り『握り潰した』ティターニアはふぅと息を吐く。

    (よっしゃ、言ってやった、言ってやった……! ざまぁみろ!)

     表情は平静を取り繕いながら、内心で勝利のガッツポーズを決める。市内最強ティターニア。基本的にめちゃくちゃ負けず嫌いである。

    (さて、この次の反応は——)

     ふ、とティターニアの足場が消失する。
     鎧に包まれた体がどこまでも落下していく。

  • 857◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:25:48

    (予想通りだわ。強い魔法少女ほどプライドが高い。キャラをガチガチに固めてる奴ほど、その傾向がある)

     メリア・スーザンはメンダシウムの本体ではない、とティターニアは看過していた。
     戦闘の中で読めてきたメンダシウムの性格ならば、本体でも何でもない人物を本体と詐称した可能性は大いにある。反運営側の魔法少女を混乱させる魂胆なのだろう。

    (たぶん、本体は別の場所に居る。分身の大元、分身より遥かに強い本体が)

     そして今、ティターニアは本体が待ち構える空間に向かって落下していると理解していた。
     このままティターニアに勝ち逃げを許すはずがない。
     格の違いを見せるために、次は本体自ら向かってくる。

    (望むところだわ、返り討ちにしてやる)

     魔法王に斬りかかることが出来なかった。もしもう少し勇気があれば殺し合いが開始する前に止められたかもしれない。
     悔しさを胸に、ティターニアは落下を続け、

    「っ!?」

  • 858◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:26:23

     ガン、と大剣を岸壁に突き刺し、落下を中断した。
     眼下に想像だにしなかった光景が展開されている。

    (あれって……ガーゴイル?)

     身長4メートル程の、悪魔を模した石像。似たようなエネミーは倒したことがある。ティターニアからすれば、大した敵ではない。
     それが、大群となってティターニアを待ち構えている。
     10や20といった数ではない。
     100,200……否、もっともっと多い。
     1000,2000……まだまだ足りない。

    「お、大人げない……!」

    「おいおい、勘違いしてもらっては困るよ、ティターニア♦」

     一匹のひと際大きなガーゴイルの背に乗ったタキシードの少女が、楽し気に笑う。

    「彼らは全て——私の魂を分け与えて生んだ存在さ♦」

    「あんたが、本体ってわけね……」

  • 859◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:26:49

    「まぁ、この段階で嘘をつき続けても仕方ないだろうね。そうさ、初めまして、私の名はメンダシウム。ここは、魔法王のお城の一画、私に与えられた塔の内部さ」

    「え、ここあにまん市の外なの?」

    「ああ、安心してくれ。呪いは発動しないように根回しはしている。
     鬱陶しい魔力消費倍増の制限も、その他あらゆる制限も解除されている。
     互いに本気で——どちらが格上か決めようじゃないか♡」

    「こ、この負けず嫌いめ……」

    (くそっ、煽りすぎたわ……)

     だがやるしかない。
     ティターニアは剣を引き抜くと同時に、ガーゴイルの軍勢へと斬りかかった。

  • 860◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:27:28

    投下を終了します……!
    合流パート⑦は明日投下します……!

  • 861◆xaazwm17IRZa24/02/15(木) 05:28:47

    本日もアイデアや感想ありがとうございます……!
    明日で長かった第4話は終わると思うので、今後も引き続きよろしくお願い致します……!

    それでは、今夜もありがとうございました……!

  • 862二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:46:27

    マジカル・ストラッシュ
    一般人に優しく、魔法少女に厳しい

  • 863二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 08:25:12

    メンダシウムさんも遂に終わりか…と思ったけど一ミリも終わる気配が見えないな!?

    慈斬にかんしては千郷ちゃんがなんとかしてくれるか…?

  • 864二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 08:26:13

    キャラをガチガチに固めてる奴ほどのくだり、まんまティターニアにも刺さってて笑ってしまった

  • 865二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 08:44:23

    第5話のキャラダイスまで行くかな?

  • 866二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 09:23:07

    マジカル物理

  • 867二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 10:40:22

    ついに最大火力ストラッシュが来るか…
    今までは最強って割に殴る蹴るの泥くさい戦い方だったし、桁違いの強さを見せて欲しいな

  • 868二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 12:16:41

    非参加の魔法少女の案
    【名前】山口玲子/ブラッディイェーガー
    【説明】隣町に住む13歳の魔法少女。血の匂いがしたので乗り込んできたとのこと(本人談、別に嗅覚が優れているとかではない)。電車で来たらしい
    殺人狂で戦闘狂の危険人物。会話は成り立つけど絶対関わらない方がいいタイプのやつ。数殺すよりは一人ひとりそれぞれを楽しむのが好きな方だが、もちろん一対多なら遠慮なく本気でやる
    歳の割に戦闘経験が非常に多い
    【魔法】血を操るよ
    血を圧縮して放ったり硬化させてぶつけたり盾にしたりと非常に応用性が高く且つ、攻防揃ったバランスの良い魔法
    纏った血と体内の血を両方硬化させて強力な攻撃を受け止めたり、血の雨や霧をつくって相手の動きを鈍らせたりしたこともある
    魔力と引き換えに血を増やせるので失血死とかの心配はいらない

  • 869二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 12:52:28

    場所案
    【名前】狂愛の木蔦部屋
    【説明】あにまん市及び霊都エメラルドから行ける異界
    あにまん市駅付近にいくつか入り口がある
    かなり広大な城が存在し、よくアイビーが生えてる
    昔は部屋くらい小さな異界だったらしい
    強い愛情を感じると土地がその相手に力を貸すという伝承がある

  • 870二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 17:53:07

    せめて今までに出てる案の消化待つなりしようぜ

  • 871二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 23:16:48

    保守

  • 872二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 23:40:40

    遂に今夜

  • 873二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 23:56:17

    待機です!とにかく待機

  • 874◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:21:25

    合流パート⑦を投下します……!

  • 875◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:22:28

     ガーゴイルは、決して強力なエネミーではない。スラグソウルと違い一般人が勝てる相手ではないが、それでも魔法少女なら、一対一なら問題なく勝てる相手だ。
     ただそれはあくまで一対一の話。
     10体になれば大苦戦は免れない。
     100体ともなれば死ぬしかない。
     そして、メンダシウムが操るガーゴイルの数は

    「10000体だ♠ さぁどうするティターニア♡」

    「決まってる……!」

     ティターニアは剣を掲げる。
     既に制限は解除されている。
     消費魔力増大。火力制限。その他ゲームを公平にするために課せられたあらゆる制限が解除される。
     ——全力全開。
     莫大な魔力が大剣に収束し、黄金に光り輝く。
     高密度の魔力は空間にも影響を与えていた。
     大気が振動し、メンダシウムに与えられた塔の内壁が崩れていく。
     ティターニアの口から血が零れた。
     自らの全力に肉体強度が限界を迎えている。

    「受けてみなさい、私の全身全霊の一撃を」

  • 876◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:23:14

     太陽のような輝きがガーゴイルを照らす。
     圧倒的な光の奔流を前にして、メンダシウムは不敵に微笑んだ。
     それは被虐の快楽でも、嗜虐の悦楽でもなく——互いの魔法をぶつけ合う、戦闘者としての興奮によるものだった。
     一万体のガーゴイルが光へと殺到する。
     それを呑み込むように、剣が振り下ろされる。

    「『スーパー・マジカル・ストラッシュ』!」

     その技名はどうなんだ、とツッコミを入れる前に、文字通り全力の一撃が、世界全てを塗りつぶすかのような魔力の奔流が降り注ぐ。
     10000体のガーゴイルが光の中に消えていく。

  • 877◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:23:49

    「う、うわぁあああああ」

     魔法王の城が揺れた。
     ああああはバランスを崩し転倒する。

    「あんなのぶっ放せるならもうティターニアが優勝でいいんじゃないすか」

    「さすがにあにまん市ではここまでの大火力を出せないように制限されてるさ。魔法王は誰にでもチャンスがある殺し合いを望んでいるからね。誰が優勝するか分からないというのがデスゲームの醍醐味だよ」

     紅茶を飲みながらパンデモニカは楽し気に言う。

    「さて、メンダシウム、君は楽しんでいるかな」

  • 878◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:24:37

     光が消えた時、1万体のガーゴイルは全て消滅していた。
     相対するのはたった二人。
     膝をつき、肩で息をするティターニアと。
     タキシードを汚しながらも未だ健在のメンダシウム。

    「まさか一万体を一撃で消し飛ばすとはね♦ 初めてだよ、ここまで分身を一度に消費したのは」

     そう言って、メンダシウムは自らを掻き抱きながら、身体をくねらせた。

    「この一気に魂の総量を削られる感じ、癖になりそうだ……♡」

    「ただ……♧」

  • 879◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:25:25

    「今ので魔力を使い切ったようだね、ティターニア♠」

    「それは……あんたも同じ、でしょ」

     膝を震わせながらティターニアは立ち上がる。
     塔の底。
     ティターニアとメンダシウムは相対する。

    「ここからは、肉弾戦よ」

    「ふふふ……♠ それも愉しそうだけどね」

     残念だよ、ティターニア。

    「私の勝ちだ♠」

     メンダシウムが指を鳴らす。
     チチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチ……。
     虫の羽音のような音が周囲に響く。
     思わずティターニアは上を見上げた。

    「……嘘でしょ」

    「——私の総力は1万体と、いつ言ったかな♦」

    「私の総力は、10万体だ♠」

  • 880◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:26:23

    「メンダシウムは、強いよ」

     観戦しているパンデモニカが、談話室に居る他の魔法少女に語り掛ける。

    「彼女を完全に殺そうと思ったら私も手持ちの悪魔総出でかからないといけないからね。質なら私の悪魔たちだけど、量による制圧なら彼女に分がある」

     そもそもバランスを取る必要が無いんだよね♪ とパンデモニカはお道化た調子で言った。

    「参加者間はある程度対等であるべきだ。その方が観ている私たちも愉しいし、儀式としての強度が増す」

    「儀式……?」

     ああああの問いかけにパンデモニカはおっと、これは君たちにはまだ秘密だったかなと肩を竦めた。

    「まぁゲームが進行すればおいおい分かるさ。
     私が何を言いたいかというと、参加者間はバランスを取る必要があるが——運営と参加者間にバランスを取る必要なんか無いってことさ。

  • 881◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:27:03

     メンダシウムがムキになっただけで、本来私たちは参加者と直接戦わないんだからね。
     だから、バランスなんて取る必要が無い」

     簡単だよ、とパンデモニカは言った。

    「私、メンダシウム、そして『彼女』は——単独で全参加者を相手取れる。
     ティターニアは市内最強で、恐らく参加者の中でもトップクラスの実力者だけど——私たちから見ればただの小娘さ。地区大会の優勝者が世界王者に喧嘩を売るようなもの。
     後は、メンダシウムがどこで満足するかだ。
     運営の一人としては参加者を減らして欲しくはない……」

     腕の一本程度で許してあげて欲しいけどなぁ、とパンデモニカは笑った。

  • 882◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:28:16

    ゲーム開始より〇年前、某所

    「ティターニア? あのゴリラ女かい? あにまん市最強なんて言われているあの脳筋剣士?」

    「最強最強と一部で持てはやされているけれど、そう大した女じゃないよ。僕様なら攻略法は無限に思いつく。何しろ僕様は全知全能だからね」

    「……確かにマジカル・ストラッシュなんてクソ技を浴び続ければ、僕様の全知全能はそのうち魔力不足で使えなくなる。その点は認めるよ、僕様は謙虚だからな。
     でも、そんなのまともに浴びなければいいだろ? 避ければいいし弾けばいいし防げばいい。発動前に潰せばいいし、発動前に相手の魔力を削ることだって出来る。
     突出した最強でみなければ、他と隔絶した強さを持つ存在でもない。僕様みたいな天の理を外れた存在じゃない。ただ一つの時代、一つの街の暫定的かつ相対的最強さ。
     じゃあ、どうしてこの前は痛み分けに終わったか、だと?
     ……別に、ちょっと対処を間違えただけだ。
     何度も言うけど、ティターニアの対人性能は大したことがない。
     もしもう一度戦えば100%僕様が勝つさ。わざわざそんなことはしないがね、僕様忙しいし。
     ただねぇ、前回の僕様が採った手段が、非常に不味かった。
     もし、『君』がティターニアと戦うのなら、アドバイスは一つ」

    「……物量作戦は、マジでやめときな」

  • 883◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:29:09

     ティターニアの剣に、光が収束していく。
     剣が黄金に光り輝く。
     圧縮された魔力により、大気が振動する。

    「……何だと?」

     ティターニアの魔力は空になったはずだ。いくら諸々の制限から解放されたからといって、一万体のガーゴイルを消し飛ばす程のビームを放ったのだ。
     メンダシウムのように【数百年単位】で魔力を貯め込んでいるわけではない。

    「何故、もう一度撃てる……?」

    「私の全力全開、パート2……!」

    「矛盾したことを言うな……!」

     余力を残していたのか。
     そんなはずはない。

  • 884◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:29:43

     確かにさっきの一撃は、ティターニアの全力だったとメンダシウムの観察眼が告げている。
     全力の一撃を二回も撃てるはずがない……!
     だが、事実としてティターニアの大剣は黄金に光り輝いている。
     そして

    「『スーパー・マジカル・ストラッシュ』!」

     光の奔流がガーゴイルを焼き尽くす。
     太陽のような輝きと共に、一万体のガーゴイルは消し飛び、メンダシウムもまた、一気に一万体の魂を失う。

    「ぐっ……だ、だが、残り8万体! 限界を超えて二連撃したことは称賛に値するが、ここまでだよティターニア♠」

     ティターニアが剣を掲げる。
     ——光が収束する。

    「——は?」

     何故三回も撃てる?

  • 885◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:30:37

     全力全開とは何だったのか。
     眼前で展開される異常事態にメンダシウムは開いた口が塞がらなかった。

    「『スーパー・マジカル・ストラッシュ』は、私の全身全霊の一撃。ビームが当たった対象の魔力を消し飛ばし
     ——消し飛ばした魔力の分だけ私に魔力が補充される」

    「そんな出鱈目な……!」

    「だから、マジカル・ストラッシュで倒し続ける限り、私に魔力切れは発生しない。
     喰らえ、私の全力全開、パート3!
     『スーパー・マジカル・ストラッシュ』!」

     三撃目。
     予定調和のようにガーゴイルが消滅していく。
     自らの魂が消滅していくのを感じながら、メンダシウムは焦燥感に焼かれていた。

    (ふざけるな、ふざけるなよ……くそっ、私とこいつの相性は最悪だ!)

     メンダシウムの頭脳が高速で回転する。
     悪魔と契約し魔法少女になって数百年。

  • 886◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:31:18

     あまりにも便利な魔法性能と、長年の研鑽によって、メンダシウムは相手に勝つために思考を回すという習慣が抜け落ちていた。
     その頭脳はもっぱら自らの快楽を満たすために使われていたため。
     それが、動く。
     数百年ぶりの、自分の死を予感し、生存のために動き続ける。

    (このままガーゴイルを展開していてもティターニアの魔力リソースにされるだけだ。だったら……)

     一度全魂を本体に回収する。
     そして本来の力を取り戻した本気メンダシウムはティターニアに肉弾戦を
    仕掛け勝利する。
     戦闘技術ではあちらが上でも数百年分貯め込んだ魔力によって身体性能は隔絶するはず。圧倒的フィジカルで叩き潰す……!
     メンダシウムは腕を掲げた。
     今まで分散していた魂を全て集めようとし

    「何だあれは……?」

     上を見上げ、固まった。

  • 887◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:32:03

     ティターニアは理論上、無限にマジカル・ストラッシュを撃てる。例えガーゴイルの数が億になろうが兆になろうが、理論上は問題なく勝利できる。
     理論上は。

    (きっつ……ぐぅううう、全身が痛い!)

     スーパー・マジカル・ストラッシュを撃つ度に、反動が肉体に来る。
     骨が軋み、臓器に負担がかかり、視界が霞む。

    (撃てるのは後、一、二発……いや、違う)

     メンダシウムは強い。
     彼女が魔法王配下で最強なのか、それとも幹部Aに過ぎないのか。それは分からない。分からないが、彼女をここで倒さねば自分の教え子、仲間、無辜の人々に多くの犠牲が出るということは分かる。

    (私の命に代えても……こいつはここで倒す!)

     恐らく全てのガーゴイルを倒しメンダシウムを終わらせたとき、自分も死んでいる。
     ティターニアはその事実を受け入れる。

    (こいつと、ここで刺し違える)

     決意と共に、ティターニアは全身全霊パート4を放とうとし。
     上を見上げ、ポカンと口を開けた。

    「何あれ……?」

  • 888◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:33:05

     ゲーム開始より〇年前、魔法の国、犯罪取締局

    「ティターニア? 知ってるわよ。あにまん市の魔法少女でしょ。めちゃくちゃ強いことで有名とか」

    「千秋とどっちが強いって? いや普通にティターニアでしょ? 剣からビームとか出すんでしょ? そんなガンダムみたいな女とは戦いたくないわ。私なんて、砂になるだけだから」

    「魔法少女の中で最強か、ですって? さぁ、それはどうなんだろ? 魔法少女にも色々いるし、まぁまぁ強い方なのは事実なんじゃない? そのビームって具体的にどんな感じなの」

    「……へぇ、魔力を消し飛ばす。それはかなり厄介な魔法ね。純粋な火力は? はぁ、ビルを消し飛ばせる。それは何というか、私の知る限り『二番目』に火力の高い魔法少女ね」

    「え、一番じゃないのかって?」

    「うーん、まぁ知っている魔法少女に、火力バカがいるからね。
     戦闘経験値とか小技はまだまだ未熟だから捕まえることはできたけど」

    「でも純粋な火力はドン引きものだったわ」

    「そうね、ティターニアの火力をガンダムに例えるなら、彼女の火力はきっと……」

    「イデオン」

  • 889◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:33:48

    「ガハハハハハハハハハハハハハハハハ! 何だこの数は! まさか俺様のために用意してくれたのか!? 俺様への供物か!?
     いいだろう! こんな壊しがいのある石像軍団用意されて、壊さなきゃデストロイヤーの名が廃るぜ!
     行くぜ、俺様の全力全壊!」

    「『千歳インパクト』!」
     

  • 890◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:34:17

     天城千郷。得意魔法『魔力を溜め込んでおけるよ』。魔力を制限なくチャージすることが出来る。応用で他人の魔法を吸収してチャージすることも出来る。魔力は小出しに放出する事も可能、ビームのようにも剣の形に固定する事も可能、変身前に戻ってもチャージした分は消えない。
     1ヶ月分の魔力を放出すると地図が変わるレベルの威力が出る。現在9ヶ月と8日分の魔力がチャージされている。
     地図が変わるレベルの威力とは具体的にどの程度の威力を指すのか。
     例えば太平洋戦争末期に行われた沖縄戦では「鉄の暴風(Typhoon of Steel)」と称されるほどの艦砲射撃が行われ、地形さえ変わってしまったという。この時撃ち込まれた砲弾の数は6万発と記録されている。
     つまり、天城千郷が一か月分の魔力を放出すると戦艦の砲弾6万発に匹敵するエネルギーが放出されることになる。
     そしてゲーム開始時に、千郷が貯め込んでいた魔力は、9か月分である。つまり、千郷がその全エネルギーを解放すれば戦艦の砲弾54万発に匹敵するエネルギーに匹敵する。

  • 891◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:34:41

     もし千郷が学生街の廃ビルで全魔力を解放すれば太平洋戦争当時の米軍戦艦の艦砲射撃54万発を撃ち込まれたのと同程度の破壊が学生街に発生する。
     当然、そんな魔法は殺し合いでは制限の対象である。会場が消し飛んでしまえば殺し合いどころではないからだ。
     もしゲームの中で千郷が全魔力を解放しても、大型ショッピングモールが区画ごと消滅する程度まで劣化しているだろう。
     ——だが、それは会場であるあにまん市での話。
     メンタジウムによって制限は解除された。
     ティターニアが本来の力を発揮しているように、千郷もまた、本来のポテンシャルを発揮する。
     超高濃度の魔力が集積し、一つの巨大な武器を形作る。
     現れるのは、巨大ハンマー。
     千歳はそれを、躊躇いなく振り下ろした。

  • 892◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:35:24

    「お前は呼んでないぞ!」

     メンダシウムは怒りの声を上げながら、その場を離れようとする。
     上から降ってくる魔法が絶望的な魔力を秘めていることは分かる。
     この場に居れば巻き込まれることも。

    (くそっ、ティターニアとの戦いは仕切り直しだ!)

     死の予感に身を震わせ、そのことに屈辱を感じながらメンダシウムは別の場所にワープしようとし
     その腹部に大剣が突き刺さった。

    「ガッ……!」

     大剣が突き刺さったままメンダシウムは吹き飛び、壁に串刺しとなる。

    「ぐううう……ティターニアアアアアア!」

     どさくさに紛れて自分に大剣を投げつけた下手人に怒りの声を上げるが、当の本人は背を向けて全力で逃走していた。

    「馬鹿なっ、この私が、このメンダシウムが……!」

     運営側の魔法少女でもトップクラスの実力者であり、数百年を生き魔力を蓄え、この殺し合いでも愉悦を享受する側の自分が。

    「こんな序盤で……! そんな馬鹿なっ……!」

     メンダシウムの悲鳴——快楽ではなく、本気の悲鳴が塔に響いたが
     それは千歳インパクトによって生じる轟音によって掻き消された。

  • 893◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:36:42

     地球が爆発した、とああああは思った。
     それほどの光と音が談話室を襲い。衝撃波と錯覚するほどの振動が訪れた。

    「うおおおおおおおおおおお『拒絶』!」

     慌ててああああは魔法を発動し、自分に襲いかかるはずだった衝撃を弾く。

    「いったい何があったんすか! 何がどうなって!」

    「ふむ」

     とパンデモニカは割れた窓から外の様子を伺う。

    「面白いことになっているな」

    「お、面白いこと?」

  • 894◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:37:07

    「覗いてみろ、ああああ」

     言われた通り、ああああは窓の外を覗き。

    「メンダシウム様の塔が、消し飛んでいる……!」

     スーパー・マジカル・ストラッシュにも耐えたはずの塔が、影も形も亡くなっている。

    「いったいどんな魔法を……!」

    「まったく参ったな、このゲーム……」

     パンデモニカは頭を掻いた。

    「面白過ぎるだろ……!」

  • 895◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:37:49

     圧倒的な大破壊の中で、ティターニアは生きていた。

    (あー、死ぬかと思った……)

     逃げ場所は無かった。
     元々メンダシウムと刺し違えるつもりだったが、生きられるなら生きていたい。
     ティターニアが採った手段、それはマジカルストラッシュを大剣に纏わせ、自分に降り注ぐ破壊の奔流を魔力ごと消し飛ばすことで身を護るというものだった。
     元々の大剣をメンダシウムを逃がさないために使ってしまったので、一から再構成することになり、元々疲労の限界を迎えている状態でそれはかなりの苦痛だったが、何とかやり遂げた。

  • 896◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:38:13

    「さて、せっかく会場の外に連れてこられたんだし——このまま魔法王ぶった斬るか」

    「そうはいかないよ、ティターニア♦」

    「っ!」

     ティターニアは振り返った。
     タキシードをボロボロにし、顔を青白くしながら、それでもメンダシウムが立っている。

    「いい加減、しつこいわよ……」

    「ククク……相手が嫌がってもねちっこく責めるのも好きなんだ♠」

     いかにしてメンダシウムは破壊から逃れたのか。
     逃げることさえ封じられたメンダシウムは、それでも出来ることをした。
     少しでも自分の近くに居るガーゴイルから強制的に魂を回収。
     結果として破壊が自分の元に到達する前に4000余りの魂を回収し、自己の教科に回すことが出来た。
     千歳インパクトの対象が、ガーゴイルの群れであり、メンダシウムを狙ったものではないことも幸運だった。

  • 897◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:38:45

     あくまで余波なら、ギリギリで耐えきれる。

    「お互い、満身創痍だね♦ ……さぁ、最終決戦と行こうじゃないか!」

    「望むところよ……!」

     メンダシウムの手にエネルギーが凝縮される。
     ティターニアが剣を構える。
     メンダシウムは、妖しく笑った。

    (さようなら、ティターニア♧ ここまで私のプレイに付き合ってくれたのは、君が初めてだよ♡
     だが、さよならだ)

     ティターニアの背後に、音も無く忍び寄る影がある。
     山田浅悧。否、今の彼女は慈斬。
     殺し合いの内通者であり、メンダシウムの操り人形。
     千郷がティターニアが落ちた穴からここまで来たように、慈斬もまた落ちてきていた。

    「ヒャハ」

  • 898◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:39:41

     ティターニアが虚を突かれたように振り返る。
     脇差が翻り。
     白刃が煌めいた。

    「え……?」

     メンダシウムは呆然とそれを見送った。
     自身の袖口が切り裂かれている。
     慈斬が脇差を投擲したのだ。

    (馬鹿な……慈斬は私の支配下に置かれていたはず……)

     魂を分け与え、自らの眷属にしていたのだ。
     メンダシウムの命令なら絶対服従であり、メンダシウムの意思通りに……。

    「私は、貴女が作った分身」

    「なっ……!?」

     いつからそこに立っていたのか。メリア・スーザンが、チョーカーとドレスの魔法少女がメンダシウムから少し離れた場所に佇んでいる。

    「私は、貴女の一部。私は貴女」

  • 899◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:40:43

    「お前……!」

    「山田さんには、私が命令を下しました。——『メンダシウム』を殺せ、と」

    「馬鹿がっ……! 私が死ぬとお前も……!」

    「私の名前はメリア・スーザン……趣味は読書で日課は人助け、好きなものは正義で、嫌いなものは悪……そういう風に、貴女は私を作った」

     メリア・スーザンは儚げに笑った。

    「だったら、私が何を優先するかなんて、分かり切っているでしょうに……」

    「………………参ったね」

     メンダシウムは肩を竦めた。

    「まさか、自分に殺されるなんて、何て屈辱……」

     メンダシウムは空を見上げた。
     暗雲が立ち込めている。

     「まったく、最低の死に方だ……♡」

     斬。

  • 900◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:41:16

     慈斬の魔法、「かならず首をはねられるよ」が、メンダシウムの魔力抵抗を突破し、実行される。
     宙を舞うメンダシウムの首は、微かに微笑していた。
     それを見届け、メリア・スーザンもまた、その場に崩れ落ちる。

    「メリア……!」

     ティターニアは慌てて彼女を抱きかかえた。
     慈斬はそれを見つめ、

    「ヒャハハハハハハハ」

     笑いながらどこかへと駆けていく。
     メリアによって操作されているのか、あるいは彼女の意思によるものなのか。
     ティターニアは知る由もない。

    「貴女、何て馬鹿なことを……っ」

    「いいんです、私は私の為すべきことをしましたから……。
     私は正義の魔法少女、そういう設定だから……」

    「そんなの関係ないっ……貴女は貴女じゃない……!」

  • 901◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:41:50

    「あはは、そうですね、私は私……」

     メリア・スーザンに記憶は無い。
     あるのは、与えられた設定とこの殺し合いの記憶だけ。
     たった二時間。

    「私なんて、最初から居なかった……」

    「貴女の名前は、メリア・スーザン」

     ティターニアは力強く断言する。

    「私と一緒に戦った、大切な仲間よ」

    「…………えへへ、ありがとうございます、ティターニアさん」

     メリア・スーザンはくすぐったそうに笑い——粒子となって消滅した。
     ティターニアは、立ち上がった。
     仲間を失ったことは初めてではなかった。
     そして、これからも仲間を失っていくのだろう。
     心のどこかで、理解している。
     だから。

  • 902◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:42:13

    「許さない」

    「私から仲間を奪う奴を、私は絶対に許さない」

     大剣に光が収束していく。
     切っ先が向かうのは、魔法王の城。

    「『スーパー・マジカル・ストラッシュ』!」

     怒りと共に、剣から光の奔流が放たれる。

  • 903◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:42:44

    「へぇ、面白いじゃないか」

     割れた窓から、此方に向かって伸びるビームを眺め、パンデモニカは楽し気に笑った。

    「さようなら、メンダシウム。——君を魔法少女にしたのは、正解だったよ。
     そして」

    「へ?」

     パンデモニカは、ああああの首根っこを掴む。

    「残念だよメンダシウム。ゲームはここから面白くなるのにさぁ!」

     そう言って、パンデモニカは、スーパー・マジカル・ストラッシュ目掛けて、ああああを投げつけた。

    「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああっ!」

     ミサイルのようにスーパー・マジカル・ストラッシュに突っ込んでいくああああ。

    「畜生畜生畜生ッ、どうして私がこんな目に、あいつら、みんなくたばれくたばれ!
     あああああああああああああああああああああっ! 『拒絶』!」

     ああああがスーパー・マジカル・ストラッシュに触れた瞬間、光の奔流は弾け飛んだ。
     拡散されたエネルギーが花火のように魔法王の城を彩る。
     ああああは城壁に落下し、生じる痛みを何とか『拒絶』すると、ティターニアに顔バレするのを防ぐため、いつも以上に帽子を目深に被り直した。

  • 904◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:43:52

    「弾かれた……っ!」

     ティターニアは悔し気に唸る。
     城の一画から雄叫びを上げて飛び出してきた一人の魔法少女が、ビームに難なく対処してみせた。

    「メンダシウム以外にも強敵揃いってわけね……」

     第二の刺客は、帽子を目深に被り、城壁からこちらを見下ろしている。
     人の必殺技を無効化しておいて、何と余裕に満ちた態度か。
     ぐっ……と上から引っ張られる力を感じた。
     どうやら、魔法王の城に滞在できる時間は終わったようだ。
     これも魔法王の魔法によるものなのか。
     空中に浮かび上がりながら、ティターニアは剣先を城へと突きつけた。

    「覚えておけ、お前らは一人残らずこの私が退治する。精々首を洗ってまっとけ! 今度は全滅させてやる!
     後そこの帽子のお前! 勝った気でいるなよ! マジで次会ったときはぶっ殺してやるからな!」

     目の前で仲間を失った怒りが、ティターニアから大人の余裕を奪っていた。
     子どものように罵りながらティターニアはあにまん市へと、殺し合いの舞台へと帰還する。
     同じように慈斬も、千郷もあにまん市へと帰還していく。

  • 905◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:44:31

     かくしてイレギュラーだらけの戦闘は幕を下ろした。
     主催の中核人物の一人、メンダシウムは死亡し、魔法王の城の一部は消し飛び、殺し合いの舞台では発動できない大火力魔法が飛び交った。

    「さて、これが前哨戦になるのか、あるいは君たちの最初で最後の勝利だったのか」

     割れた窓から身を乗り出し、パンデモニカは哄笑した。

    「お楽しみは、これからだ!」

    【メンダシウム 死亡】
    【『メリア・スーザン』 死亡】

    【残り 41人】

  • 906◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 00:44:56

    投下を終了します……!
    これで第四話は終了です……!

  • 907二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:47:19

    慈斬ちゃんまさかの生存!!
    そしてティターニアと千郷は何もかも企画外だな

  • 908二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:47:21

    乙です
    投げても良し、盾にしても良し、傷を『拒絶』する事で擬的にヒーラーも良し、食べても良し非常に便利!(オオカワウソ感)

  • 909二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:50:27

    【悲報】ああああさん、ティターニア軍団の宿敵になってしまう

  • 910二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:50:40

    …先生にオオカワウソ合わせてみたいなどこまでいっても変わらずオオカワウソであり自己の連続性にも気にせず笑いながら死んでいく全てが本体のオオカワウソに会って見たらどんな反応をするんだろう

  • 911二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:54:37

    唐突にテンガイさんが語り出す勝利確定演出めちゃくちゃ好き
    なんだかんだ先生のことを強敵として認めてるんだなって

  • 912二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 01:10:31

    乙!色物揃いの割にえらくスッキリした幕引きだったな……
    今回のああああ不憫可愛くてすこなんだ

  • 913◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 01:10:41

    誤字はwiki収録時に修正します……!


    第5話のダイスを振って今日はお開きにしたいと思います……!


    第5話の登場キャラ数

    生存ダイスdice1d4=1 (1)

  • 914◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 01:11:51

    第5話の登場キャラは一人です


    登場する魔法少女は

    dice1d44=26 (26)

  • 915二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 01:12:53

    単独でも描きやすそうですね固有魔法的に

  • 916◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 01:13:25

    26.桐崎 香澄/クレアボヤンス

    が登場します……!


    【桐崎 香澄/クレアボヤンス】

    生存ダイスdice1d100=24 (24)

    絆ダイス 対象dice1d44=20 (20)

    関係性dice1d100=69 (69)

  • 917二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 01:15:17


    またイヌだ!またイヌだ!

  • 918◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 01:16:31

    【桐崎 香澄/クレアボヤンス】

    生存ダイスdice1d100=24 (24)

    絆ダイス 対象dice1d44=20 (20)→麦/ヒートハウンド

    関係性dice1d100=69 (69)→まぁまぁ好き


    以上の情報を元に、第5話を作成します……!

    舞台は【茶羽落谷】です……!

  • 919二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 01:21:17

    生存ダイスがしょっぱいなぁ…頑張ってくれ…

  • 920◆xaazwm17IRZa24/02/16(金) 01:24:30

    本日もたくさんの感想やアイデア、ありがとうございます……! とても励みになります……!

    第4話は思った以上に長編化してしまい、1週間以上もかかってしまいました……! もう少し話をコンパクトにするのと、誤字を減らすのが今後の課題ですね……!

    それでは、本日はここまでとさせていただきます……!

    今夜もありがとうございました……!

  • 921二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 01:31:38

    長い間お疲れ様でした〜
    次の話も楽しみ

  • 922二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 07:37:48

    ふと思ったんだけど運営の魔法少女たちって黒竜の洗脳は受けてないのかな?

    ああああや無生物に魂を移せるメンダシウムは支配されずにすみそうだけど…

  • 923二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:41:31

    肉盾ヨシ!
    誤解ヨシ!

  • 924二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 10:36:17

    メンダシウム自身の過去もどこまで本物か分かったもんじゃないよな

    自分が何者かは契約後パンデモニカに教えてもらったものでしかないだろうし、案外メリアの方が元々の彼女の本質だったりするのかも

    何より名前が"偽り"だし

  • 925二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 17:29:29

    >>924

    どうやら最初は周りに迷惑をかけないようにしようとしてたらしいし、その可能性もありえるのが面白い

  • 926二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 23:42:46

    保守

  • 927◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 00:12:52

    申し訳ありません、本日は投下できないです……!

  • 928二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 00:44:36

    あら残念

  • 929二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 01:06:25

    仕方ないね…お疲れ様です

  • 930二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 01:19:39

    そういえばwikiの方、本編にvsメンダシウムが反映されてないな

  • 931二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 09:09:05

    次は能力的にバトルではなく情報系の話かな

  • 932二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 10:15:16

    バトルが続いてたし久々に考察回も見たい

  • 933二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 16:27:44

    情報系の能力って知りすぎて消されるパターンが定番だよね
    初期も初期に殺されるけど後々核心に迫ってたことが判明して「ここで殺されてなかったら早期解決してた」みたいな

  • 934◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 16:42:09

    クレアボヤンスが覗いた場所

    dice1d4=2 (2)


    1 Aタワー

    2 精神病院

    3 歓楽街

    4 学生街

  • 935二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 16:58:03

    精神病院はやっぱ何かあったのか

  • 936◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:03:03

    第5話投下します……!

  • 937◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:03:34

    「やばいことになってるお」

     と、魔法少女・クレアボヤンスは言った。
     あにまん市北端、茶羽落谷。その奥地。
     老朽化した木小屋の中で丸太椅子に腰かけ、水晶玉の埋め込まれた魔法の杖を弄ぶ。
     目元をアイマスクで隠しているのは就寝したいからではなく、千里眼の発動条件を満たすためだ。
     通常の視覚との併用は出来ず、また目を瞑っただけでは千里眼は発動しない。
     あくまで視界を封じた上で瞼を開くからこそ、クレアボヤンスの千里眼、『どこにいようと見つけられるよ』が発動する。
     あにまん市にワープしたクレアボヤンスはまず市内の各地を千里眼で確認し、茶羽落谷に人影が無いことを確認。
     じっくりと千里眼で情報収集をするための拠点とすることを決めた。
     幸い他の魔法少女に見つかることなく茶羽落谷まで移動できたクレアボヤンスは、改めて千里眼を発動。

    (……まずは、麦たんの場所を特定するお!)

  • 938◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:04:18

     麦たん。クレアボヤンスの推し魔法少女。
     殺し屋ハイエンドに飼われていた犬が魔法少女化した存在であり、犬耳と尻尾を生やした可愛らしい外見をしている。

    (さて、麦たんはどこにいるかお…………あれ?)

     Not Found。
     お探しの魔法少女は見つかりませんでした。

    (そ、そんなはずはないお……麦たんがここに居ることは、魔法王の城で確認済みだお!)

     まさか、麦たんの身に何かあったのか。
     クレアボヤンスは不安に駆られた。

    (じゃ、じゃあ飼い主の方を探すお! 一緒に居るかもしれないお!)

     検索:姚 莉鈴/ハイエンド。
     少女検索中……。

    (あ、見えてきたお)

    【「墳ッ!」「迎面掌ッ!」「蓋掌ッ!」「邪ッ!」】

  • 939二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:04:41

    飼い主も「精神病院にいるかも!」してるし麦ちゃんがどんな娘なのかますます気になるんだが?

  • 940◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:04:47

    (うぐ……グロすぎるお……やっぱり麦たんにこんな飼い主は相応しくないお!)

     ハイエンドの自宅を覗くことが日課のクレアボヤンスだったため、多少のグロ体勢はある。
     それでもハイエンドの仕事場までは滅多に追跡しないため、彼女の殺しっぷりを見物してしまったクレアボヤンスは検索を中断し、アイマスクを外した。
     あらかじめコンビニで買って置いた炭酸水を口に含みながら、クレアボヤンスは今後の方針を考える。

    (はっきり言って状況は絶望的お。市内最強ティターニアもあっさり殺し合いに参加してる時点でクレアボヤンスたちの勝ち目はゼロだお。生きて帰りたいなら優勝するしかない……)

     けど、クレアボヤンスは弱いお。
     そう自虐する。

    (生き残るなら上手く立ち回るしかないお。強い奴同士をぶつけて、漁夫の利を狙って……)

     ——麦たんは、どうするのか。

  • 941◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:05:07

    (考えたくないお。推しを殺したくない、けど推しのために死ぬ勇気はクレアボヤンスには無いお)

     もう少しここにいよう。
     魔法の不調が回復し、麦が何処にいるか分かるまで。
     クレアボヤンスは再びアイマスクを被ると、次は誰を検索するのか思案を始めた。

  • 942◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:05:39

    投下を終了します……!

  • 943◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:16:07

    補足

    クレアボヤンスとナイトメア★メリィは似た能力を持っていますが

    メリィが電子機器を介して情報収集するのに対し、クレアボヤンスは直接情報収集できるので、ゲーム開始以前の魔法少女の情報は圧倒的にクレアボヤンスが勝っています

    メリィの勝っている点は
    ・アーカイブなどがあれば過去の情報を閲覧可能
    ・電子情報を自由に書き換え可能
    な部分です。

    正直、まだ登場していない魔法少女を千里眼で覗かれても困りますし、魔法少女が全て登場しないと考察もやり辛いので、申し訳ありませんが今回は出番少な目です……!

  • 944◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:17:14

    第六話のダイス振ります……!


    登場キャラ数dice1d4=3 (3)

  • 945◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:18:07

    第六話の登場キャラは3人です……!


    登場するのは

    dice3d44=9 18 4 (31)

  • 946◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:19:14

    9.轟 猫耳/ネコサンダー
    18.王 龍明/ブレイズドラゴン
    5.清原 稞美/ウェンディゴ
    が登場します……!

  • 947◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:20:30

    【轟 猫耳/ネコサンダー】

    生存ダイスdice1d100=42 (42)

    絆ダイス 対象dice1d44=34 (34)

    関係性dice1d100=63 (63)


    【王 龍明/ブレイズドラゴン】

    生存ダイスdice1d100=57 (57)

    絆ダイス 対象dice1d44=4 (4)

    関係性dice1d100=55 (55)


    【清原 稞美/ウェンディゴ】

    生存ダイスdice1d100=46 (46)

    絆ダイス 対象dice1d44=1 (1)

    関係性dice1d100=45 (45)

  • 948二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:22:22

    バトル回かぁ…?
    ブレイズドラゴンさん、ティターニア先生とそこそこ仲良いのか

  • 949◆xaazwm17IRZa24/02/17(土) 17:22:56

    【轟 猫耳/ネコサンダー】

    生存ダイスdice1d100=42 (42)

    絆ダイス 対象dice1d44=34 (34)→佐々利 こぼね/クリックベイト

    関係性dice1d100=63 (63)→まぁまぁ好き


    【王 龍明/ブレイズドラゴン】

    生存ダイスdice1d100=57 (57)

    絆ダイス 対象dice1d44=4 (4)→妃咲 希/ティターニア

    関係性dice1d100=55 (55)→普通


    【清原 稞美/ウェンディゴ】

    生存ダイスdice1d100=46 (46)

    絆ダイス 対象dice1d44=1 (1)→桐ヶ谷裂華/ジャック・ザ・リッパー

    関係性dice1d100=45 (45)→普通


    以上の情報を元に第六話を作成します……!

  • 950二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:23:57

    紹介回なのか、脱落者はなかなか出なさそうだな

  • 951二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:34:30

    …同盟を組むとしたら誰がいいんだろうか

  • 952二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:35:27

    ブレイズドラゴンの【気を使う】魔法が汎用性バチクソ高そうで期待

    西尾維新の能力バトル並に「気を⚪︎⚪︎」でこじつけられそうだし。攻撃の先読みとか

    気の慣用句一覧 - 成句 - Weblio 辞書「気」の慣用句の一覧です。たとえば、気が合う, 気がある, 気がいいなどがあります。www.weblio.jp
  • 953二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:36:18

    生存値は全員ほぼほぼ互角だしこれは同盟を組むのだろうか

  • 954二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:53:18

    次々と強者達と関係性が生えていくティターニアさん好き

  • 955二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 18:16:43

    単独話補正+作劇上の都合で助かったにせよ生存値が値だから冷や汗かきながら見てた
    次回は……ブレイズドラゴンの機嫌次第?

  • 956二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 19:33:44

    スレ主の描く拳法使いのキャラには前作から定評がある…なんなら必殺技名を叫ぶからバトルの中で一番好き

    そしてウェンディゴとそこまで深く関わらなかったジャックちゃんは命拾いしたな

  • 957二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 23:20:27

    どんなオリジナル拳法が出てくるか楽しみ

  • 958二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 23:27:32

    >>952

    気を使うって事は「扱う」とも解釈できるしね

    気のエキスパートって感じで本当に大抵の事はこなせるだろうなぁ

  • 959◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:30:07

    変則的ですが、書けたところまで投下します……!

  • 960◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:30:36

     船で逃げるのはどうだろうか、と轟猫耳、魔法少女名、ネコサンダーは思った。
     特段、船に思い入れがあるわけでもなく、また船乗りのスキルを持っているわけでもない。
     ただ、ふらふらと彷徨った末に辿り居たのが、あにまん市南東端、.姐鎮(あねちん)埠頭であったというだけだ。
     月光に照らされた、青と赤で鮮やかに彩られた貨物船は、ネコサンダーには希望の船に見えた。

    「……いや、船とデスゲームの相性って、良くないよ……ニャ」

     変身しているにも関わらず、素が出てしまい、誤魔化すように語尾を付け足す。
     溌溂とした明るい魔法少女がネコサンダーだ。今の自分は陰気な文学少女、轟猫耳ではない。

    「船でデスゲーム……カイジの限定じゃんけんのイメージが強いニャ……けど、殺し合いよりはマシかニャ……」

     もしくは、と記憶を働かせる。
     確か、『GOSICK -ゴシック-』の1巻でも船での殺し合いがあった気がする。

    「密室とデスゲームの相性がいいのかな……、あ、ニャ……」

  • 961◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:31:11

     もう少し、現実的に考えてみる。
     あにまん市の範囲はどこまでか。貨物船に忍び込んで脱出しようとしても、市内の範囲から出た瞬間即死しては意味が無い。
     では、陸地から離れず、湊のどこかに貨物船を浮かべてそこに潜むか。
     ネコサンダーの実力なら貨物船一隻シージャックするのは容易い。

    (いや、やっぱり駄目ニャ。騒ぎになれば他の魔法少女に居場所がバレるし、陸地から港内の船に向かって攻撃する手段を持つ魔法少女もきっと参加してる……。
     もしそういう遠距離攻撃持ちの魔法少女が来なくても、同じ貨物船……いや、ボートの一隻であったら乗り込んでくるに決まってるよ)

     やはり、船を使うというのは論外だ。
     ただ、この場所自体はそう悪くない。
     雷を使えるネコサンダーと水辺の相性は良い……はずだ。ポケモン理論では。

    (実際に水辺で戦ったことないからその辺分からないニャ)

     ネコサンダーの戦闘経験は薄い。魔法少女としての日課はコスプレイヤーで、パトロールや強者との戦闘ではないからだ。

  • 962◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:31:34

     もっとも、ネコと雷というエネルとルッチを合わせた能力の自分はけっこう強いのでないかとネコサンダーは密かに思ったりしているが。
     もう少し散策してみるか、とネコサンダーは歩を進める。

    (水辺、水辺かぁ……。クリックベイト先輩が居たりしないかなぁ)

     同じ高校に通う、一つ年上の魔法少女、佐々利 こぼね/クリックベイト。
     魔法少女の先輩としてちょいちょい面倒を見てもらったりはしている。
     合流できれば心強い、とネコサンダーは思った。
    (確かここって、釣りスポットとしては有名だったはず……ニャン。クリックベイト先輩も釣りしてたりして……いやでも、さすがに殺し合いの最中にはしないか)
     クリックベイトはマイペースなようでいて、かなり堅実派だ。殺し合いで趣味を優先するような魔法少女ではない。

    (はぁ、先輩今何して、じゃなくて、にゃにしているんだろう……)

     自分よりよっぽど場数を踏んでいるが、絶対に生き残れる保証はない。
     そのことを考えると、ネコサンダーは背筋が寒くなる。
     と、ネコサンダーは足を止めた。

  • 963◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:31:58

     堤防に腰を下ろし、足をぶらぶらと揺らしている影がある。
     感じる魔力からして、間違いなく魔法少女。

    (嘘、クリックベイト先輩?)

     まさか本当に夜釣り? 
     知人の正気を疑いながらもネコサンダーは人影に近づき——すぐに、クリックベイトではないことに気づく。
     というか、似ても似つかなかった。
     サンバイザーとレザーコートがトレードマークのクリックベイトと違い、人影はどうやら真っ黒な礼服に身を包んでいたからだ。

    (どうしよう、他の魔法少女に遭遇しちゃったニャ……いや、ここでは私が有利に戦える……恐れることはニャイ!)

    「こんな夜中にこんな場所で、何をしているニャ?」

     ネコサンダーの問いかけに、礼服の魔法少女は黒いスカートを翻して立ち上がった。
     そして、こちらを振り返る。
     魔法少女の顔は、ペストマスクで覆われていた。

  • 964◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:32:20

    (明らかにヤバい奴だー!?)

     魔法少女の恰好はある程度自分のイメージが反映される。
     ネコサンダーがネコミミと尻尾つきなのは、猫耳という名前からの発想だろうし、外見は、非常に不本意だから外見だけはクラスで一番美人だったクラスメイトそっくりなのも、これが猫耳の考える身近の最高美人だからだろう。
     つまり、変身衣装にペストマスクが反映されるような奴は、絶対にヤバい奴だ。
     どんな経験をしたら、変身したらペストマスクを被ろうとなるのか。

    (……大丈夫、まだ漫画とかアニメでペストマスクの推しキャラが居て~みたいな可能性がワンチャンある。掴み取るのニャ、ネコサンダー!)

    「何をしていたかだって?」

     くぐもった声が聞こえる。捨て鉢で投げやりな声だった。

    「——自殺しようと思ってね」

  • 965◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 01:33:02

    投下を終了します……!

    続きは明日投下します……!

    本日もたくさんの感想、ありがとうございました……!

  • 966二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 07:17:35

    ☆常人vs狂人、邂逅――!!

  • 967二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 10:49:44

    見た目的にも能力的にも会いたくない相手すぎる

  • 968二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:00:15

    アリスナントカデッドとか今までにも野生の狂人はいた気がするけど…ウェンディゴちゃんはそれとは別の方向性なのかな

  • 969◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:02:47

    続きを投下します……!

  • 970◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:03:39

     自殺。
     自殺はいけないことだと、ネコサンダーは思っている。
     どうしていけないのか、とか深く考えたことは無かったが、何となくいけないことという認識だ。
     ライトノベルや冒険小説の主人公たちも自殺を肯定しない。

    (やっぱりヤバい奴ニャ……いや、でも……)

     平時ならともかく、現在は殺し合いの真っ最中である。
     誰かを殺したり殺されたりする前に自ら命を絶つ。
     それは、死にたくないからゲームに乗るという考えより、かなり真っ当なものだと感じる。

    (じゃ、じゃあ意外と普通の人かニャ……?)

    「何で自殺したいのニャ? 私で良かったら話を聞かせて欲しいニャ」

     明るく溌溂としたキャラ。魔法少女に変身している間はそう演じることを、ネコサンダーは決めている。

    「私の名前はネコサンダーニャ!」

    「ネコサンダーニャ……」

    「いや、ネコサンダー」

  • 971◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:04:15

    「これは失礼。私はウェンディゴ」

    (ウェンディゴ……)

     不吉な名だと思った。よく知らないが、確かよくない物の名前だった気がする。
     魔法少女名は基本的に自称である。ペストマスクといい、この少女は自己肯定感が限りなく低いのでは、とネコサンダーは推測した。
     もしくは中二病の発露か。

    「……そうだね。どこから話すべきか」

     ウェンディゴはペストマスク越しに額を指で押し、思案の様子を見せた。

    「……私の知り合いに殺人鬼が居るんだけど」

    「……はい?」

    「彼女は、美しい女性を選んで殺しをする。とても差別的な性格をしていて、どんな悪人でも醜ければ殺さないし、美しければどれだけ善人でも殺してしまう。彼女は正しくパブリックエネミーであり、この世に生まれるべきではなかった害悪だ」

     何でそんな奴と知り合いなの? と思ったがネコサンダーは黙って話を聞くことにした。

  • 972◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:04:56

    「けれど、私はもっとおぞましい。
     何故なら私は——無差別に死を振りまくからだ。
     美しい者も、醜い者も、善き者も、悪しき者も、老若男女等しく、私は無差別に死を押し付ける。
     誰を死なせるのか——私でさえも選べない」

     だから私は死んだ方がいいんだよ、とウェンディゴは言った。

    「いや、一刻も早く死ぬべきだ。殺人鬼が社会の敵なら、私は人類の敵なのだから」

    (この人……)

     ネコサンダーはまじまじとペストマスクを眺めた。

    (自己肯定感低すぎるニャ!)

     ネコサンダーは平和に暮らす魔法少女である。
     魔法の力こそあるが、人間態では読書、変身時はコスプレイヤーとして活動する、戦闘とも修羅場とも、ましてや殺人とか殺し合いとはまったく無縁の人生を送って来た。
     ウェンディゴのあまりにぶっ飛んだ話は、ネコサンダーのキャパシティを超え、結果として彼女の常識内で測ることを余儀なくされた。
     結果、導き出された答えは。

  • 973◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:05:26

    (人って落ち込むとこんだけネガティブになるときあるよね……。
     私なんて生まれてこなければ良かった~とか、全部自分のせい~とか。
     それのレベル100って感じなのかな。殺し合いに放り込まれて精神のバランス崩れてるのもあるのかも。
     うーん……『気のせいだよ』って言えば終わる話なんだろうけど、それは無神経だろうし……どうしようかな、じゃなくて、どうしようかニャ)

     ウェンディゴの告白を限りなく矮小化し、常識的に捉える。
     その結果、ネコサンダーは初見の印象より、むしろウェンディゴに親しみを覚えた。
     性格が暗いのも、言うことが大げさなのも、魔法少女になる前の自分に似ている。
     あれだけ不気味に思えたペストマスクも、ラノベキャラの模倣として捉えればそう大したことのないように思えてきた。
     知り合いの殺人鬼というのも、自称している痛い友人が居るのか、あるいは不良やいじめっ子をそう呼称しているだけだろう。

    (で、問題はどうアプローチしよう。明るく溌溂、じゃむしろ逆効果だろうし……)

     ネコサンダーが頭を悩ませていると

  • 974◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:06:00

    「今の話は本当か?」

     上から声が降って来た。

    「へ?」

     とネコサンダーはそれを見上げる。
     白いボディスーツに、毛先が炎のようなメッシュになった、ポニーテールの長身女性。
     何時の間に立っていたのか、ネコサンダー―はまったく気づくことが出来なかった。

    「ウェンディゴといったな。貴様は今、無差別に死を振りまくといったが、真か?」

    「……そうだよ。君は?」

    「儂はブレイズドラゴン。このゲームに参加している魔法少女じゃ」

     三人目の参加者。
     ネコサンダーはウェンディゴを守るように二人の間に割って立つ。

    「まぁそう焦るでない。何も貴様らを取って喰おうとは思っておらん。儂はただ確認したいだけじゃ」

  • 975◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:06:37

    「確認……?」

     首を傾げるネコサンダーを無視して、ブレイズドラゴンはウェンディゴに話しかける。

    「その、無差別に死を振りまく……といったか? それはどういう魔法じゃ? 殺人ウイルスをばら撒くということか? それともバーサーカー状態となって暴れまわるということか? あるいは全自動で即死カウンターが発動するといったものか?
     あ、今から儂と戦うつもりなら明かさなくてよいぞ? その方が楽しいからのう」

    「どれでもないし、君と戦うつもりはない。
     私の魔法は死を呼び寄せれる魔法だ。関わった人間に、死の運命を近づける」

    「ほう。それは例えば急に心臓麻痺になったり、そういう類のものか?」

    「違う。そうだな……この殺し合いに限るなら、危険人物と遭遇する率が上がるかも。何が起きるか私も分からない」

    (それって、やっぱり気のせいなんじゃ……?)

     何もかも自分のせいな気がするという、魔法ではなく心の病なのでは、とネコサンダーは思った。

    「そうかそうか、うむ——気に入ったぞウェンディゴ」

  • 976◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:07:15

     するりとウェンディゴの礼服に、ブレイズドラゴンの腕が絡みつく。

    「お前は自殺させん」

    「………………」

    「魔法少女は舌を噛み切った程度では死なんよ。自殺しようと思えばそれなりのアクションが必要になる。——そして儂は、全力でそれを妨害する。
     お前はもう、儂のモノじゃ」

    「………………」

     ウェンディゴは何の反応も示さず、されるがままとなっていた。

    (なるほど、ああすれば良かったんだ)

     お前が必要だと言うことで、自己肯定感を上げさせる。
     さすが大人は違う、とネコサンダーは感心した。

    「さて……儂らはここを去るが、ネコサンダー、お前はどうする?」

    「あの、私も着いて行っていいですか……ニャ!」

    「ほう。何故じゃ?」

  • 977◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:08:34

    「え、だってせっかく会ったし……なんだかお二人とは上手くやっていけそうな気がします……ニャ!」

     陰気なウェンディゴ、そのウェンディゴに適切な対応をとったブレイズドラゴン。
     人が苦手のネコサンダーでも、二人とは仲良くできそうな気がする。

    「儂は一向に構わん。好きにすると良い」

    「ありがとうなのニャ」

     はぁ……とウェンディゴのマスクの内側から息が漏れた。

    「……どうやら、もう手遅れみたいだな」

    「え、何が?」

    「申し訳ない、ネコサンダー。既に君を——巻き込んでしまったようだ」

    (ネガティブだなぁ……)

     そんなことを言われるとますます心配になる。

    「あ、そういえばブレイズドラゴンさんって、いつの間に私たちに近づいたんですか? あれが、ブレイズドラゴンさんの魔法ですか……ニャ!」

    「ああ、あれは単純に『気が小さく』なっておったのじゃ」

  • 978◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:09:00

     あはは、とネコサンダーは溌溂に笑った。

    (やっぱりブレイズドラゴンさんも不安なんだよね。大人として一生懸命魔法少女のキャラを貫こうとしているだけで……。うん、私も頑張るニャ)

    「それで、こっからどこに向かいますかニャ?」

    「そうじゃのう……『気を配って』みるとするか……」

     ふむ、あっちに行こうとブレイズドラゴンはとある方向を指差した。

  • 979◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:09:19

    投下を終了します……!

  • 980◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:11:17

    第七話の登場キャラ数dice1d4=4 (4)

  • 981二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:11:18

    『気を使う』って字面はギャグだけど殆どなんでもできますみたいな無法な能力だな…
    姐鎮埠頭を根城にする犯罪魔法少女とやらはブレイズドラゴンだったのか…?

  • 982二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:12:29

    ウェンディゴを連れてた方がヤバい魔法少女と戦れる確率が上がるってことか

  • 983◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:12:51

    第七話の登場キャラは4人です……!


    登場するのはdice4d44=39 16 1 5 (61)

  • 984二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:13:40

    噂をすればパブリックエネミー姉貴じゃん
    楽しみ

  • 985◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:14:05

    39.七海 真美
    16.汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ
    1.桐ヶ谷 裂華/ジャック・ザ・リッパー
    6.薬師院 怜那/ミョルニル
    です……!

  • 986◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:15:52

    【七海 真美】

    生存ダイスdice1d100=62 (62)

    絆ダイス 対象dice1d44=29 (29)

    関係性dice1d100=73 (73)


    【汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ】

    生存ダイスdice1d100=100 (100)

    絆ダイス 対象dice1d44=33 (33)

    関係性dice1d100=66 (66)


    【桐ヶ谷 裂華/ジャック・ザ・リッパー】

    生存ダイスdice1d100=62 (62)

    絆ダイス 対象dice1d44=4 (4)

    関係性dice1d100=70 (70)


    【薬師院 怜那/ミョルニル】

    生存ダイスdice1d100=81 (81)

    絆ダイス 対象dice1d44=34 (34)

    関係性dice1d100=100 (100)

  • 987二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:17:07

    ダイスがあるぶっとる!?

  • 988二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:18:03

    生存値初の100だ!!
    前回と同じなら殺し合いから離脱できるかも

    そしてまた頭おかしいのに目をつけられるティターニアさん…

  • 989◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:19:13

    【七海 真美】

    生存ダイスdice1d100=62 (62)

    絆ダイス 対象dice1d44=29 (29)→陣内 葉月/ブラックブレイド

    関係性dice1d100=73 (73)→まぁまぁ好き


    【汐沫 夏実/ジェイルフィッシュ】

    生存ダイスdice1d100=100 (100)

    絆ダイス 対象dice1d44=33 (33)→姚 莉鈴/ハイエンド

    関係性dice1d100=66 (66)→まぁまぁ好き


    【桐ヶ谷 裂華/ジャック・ザ・リッパー】

    生存ダイスdice1d100=62 (62)

    絆ダイス 対象dice1d44=4 (4)→妃咲 希/ティターニア

    関係性dice1d100=70 (70)→まぁまぁ好き


    【薬師院 怜那/ミョルニル】

    生存ダイスdice1d100=81 (81)

    絆ダイス 対象dice1d44=34 (34)→佐々利 こぼね/クリックベイト

    関係性dice1d100=100 (100)→大大大好き

  • 990二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:19:33

    こぼねさん顔広くない?
    ミョルニル完全にガチ恋勢じゃん

  • 991◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 12:20:34

    以上の情報を元に、第七話を制作します
    舞台は腐泥沼地です……!

  • 992二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 12:25:40

    面白い組み合わせ
    ダイス値的に誰も死にそうにないけど、流石にそろそろだれか退場する気もする

  • 993二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 13:13:10

    同性愛者からの好感度100はまあそういうことよね
    そして生存100

  • 994二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 15:14:14

    そろそろ次スレか

  • 995◆xaazwm17IRZa24/02/18(日) 16:56:35
  • 996二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:02:07


    埋め

  • 997二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:02:51

    ティターニアはなんというか…可哀想で可愛いよね

  • 998二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:07:28

    本人がザ・脳筋なのも可愛い

  • 999二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:14:12

    ネコサンダーを書いた者です
    とても魅力的なキャラに仕上がっていて
    スレ主さんの腕には感謝しかありません
    なんとか生き残って欲しいなと
    ネコサンダーとスレ主さんを応援してます!

  • 1000二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:23:23

    埋め

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