仮面ライダーディケイド リバイス編妄想

  • 1二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:26:05

    今回の世界ではフェニックス心療医院の精神科医の役職の士に、とある親子が訪ねて来る。先日に事故に遭った一人息子のイッキのカウンセリングを依頼され、待合室に赴く士。しかし、イッキ以外に誰もいない待合室で楽しそうな声が響いており、士は異常性を感じる。

    士が話しかけるが、頭と右眼を包帯に巻いて脚にギプスを付けた少年・イッキは士の方には目もくれずに車椅子に2つのぬいぐるみを乗せてそれに向かって延々と話しかけている。

    公園での父とのサッカーの練習中に交通事故で頭を打ち、咄嗟に自分を庇った愛犬のバイスを亡くしてからはずっとこの調子と涙ながらに語るイッキの母に、士は怪訝そうな表情を向ける。

    一通りのカウンセリングを終了した後、帰路を見送る士にそれまで一言も会話を成立させていなかったイッキが突然「ありがとう、先生。ダイジとサクラもありがとうってちゃんと言って!」とぬいぐるみを向けて無邪気に笑うと、反対に両親は号泣して蹲ってしまう。

    家に帰ったイッキと両親を待ち受けていたのは、新興宗教シンクネットの会員による参加の催促だった。
    連日強引に押し入り「息子さんをベル様がお救いになります!」と捲し立てるシンクネットと、精神を蝕んだイッキが延々と喋っていることによるノイローゼで既に母親は誰もいない風呂場で時折半狂乱するのを、父親はイッキの肩を抱いてただ見ていることしか出来ない。

    しかし、イッキは笑って居もしない誰かに向かって楽しそうに喋り続けている。それを見守りながら、父親は自分の財布に入れてあるくしゃくしゃの紙を取り出して涙する。
    「イッキ……お前の中じゃ、生きているんだなぁ。ダイジとサクラは……」
    その名前は、夫婦が産むことが出来なかったイッキの弟妹の名だった。

  • 2二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:28:12

    ヘビーすぎる。これは小説行きだなあ

  • 3二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:30:32

    キッツいけどリマジとしては結構ありそうなラインだ
    ファンがシンクネットでざわついたところでシンクネットとデッドマンズが繋がってるのが明かされるのかな?

  • 4二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:39:24

    それから連日カウンセリングを受けに来るイッキ親子と話していく中で、士は親子の事情を少しずつ知っていく。
    そしてイッキ親子の家庭を蝕んでいるシンクネットに自分がこの世界で出会うべきライダーへの鍵があると確信し、家宅訪問することに。

    子以上に親にも必要なカウンセリングと処方をしていく中で、母親は薬にのめり込んでいくもののイッキに改善の兆しは見えず、唯一健常な精神を保っている父親も限界を迎え始める。
    ある日、親子と話している最中にイッキが突然口を開く。「お母さん、お父さんがいない最近ずっとゲームばっかやってるってダイジが言ってたよ」
    あまりに不自然な一言だが、それに動揺する母親の様子を見て士は家宅訪問を強行する。

    母親がのめり込んでいるゲームとは、シンクネットの会員への特典で配布されるシンクネットサーバー専用のパソコンによるオンラインゲームのことであり、莫大な会員費を既に支払っていることが発覚する。
    それに加え、再びイッキが言い放った「なんでお母さん、知らない男の人といつも話してるの?お父さんが仲間はずれで可哀想って、サクラも言ってた」という言葉に、とうとう父親が激昂する。

    「家族を裏切るのか!?」「私はもっと沢山子供が欲しかったのに、先に裏切ったのはあなたよ!あなたのせいで私、あんなに頑張ったのにダイジもサクラも産めなかったの!」
    士とイッキの目の前で繰り広げられる激しく醜い口論に思わず絶句するも、横に座るイッキは何も事態が理解できていないようで、むしろいつも通りに笑いを絶やしていなかった。
    それは無垢であり、同時に悪魔の笑みのようにも見えた。

  • 5二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:40:44

    怖!

  • 6二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:47:43

    「私は何も間違ってない!悪くないもの!悪いのはイッキよ、この子がサッカーをやるなんて言い出したから、あんなに費用をかけて、実家の銭湯だって売り払ったのに!」
    「今だってイッキが何も言わなければ、私たちはこのまま家族でいられた!イッキは悪魔よ、私たちを不幸にする悪魔なの!」

    そう言って泣き出す母親に言葉が出ずに押し黙り、意気消沈するかのように膝をつく父親。
    士もその重い空気に耐えられずに思わず目を逸らすと、今度はイッキがダイジとサクラとの全く関係ない会話が盛り上がって大笑いし、その瞬間母親がイッキの車椅子を乱暴に押し倒してダイジとサクラのぬいぐるみを奪い取る。
    ダイジの名札が付いた蝙蝠のぬいぐるみは羽をもぎ取られ、サクラの名札が付いた蛇のぬいぐるみは頭を千切られて捨てられ、イッキは壁に頭をぶつけて血を流す。
    出て行った母親を追いかけようとする父親を静止し、士は急遽イッキを抱えて病院へと急ぐ。

  • 7二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 12:55:05

    イッキの治療は間に合ったものの、目を覚ましたイッキは母親と同じように半狂乱して泣き叫ぶ。
    「ダイジもサクラもどこ行っちゃったの!?バイスはどこ!?みんなどこに行ったの!?」
    それを見届けてとうとう限界を迎えたようで、その日の夜にイッキの家で父親は包丁を自分の胸に突き刺して自殺する。

    ライダーも怪人も関わった痕跡が未だ見つからないままこんな結果が起き、あまりにもやるせない気分に支配される士。
    起きると暴れ回るイッキに麻酔をかけて眠らせるも、このままではただただイッキが報われない。
    イッキの家から先に接収しておいたシンクネットサーバー専用パソコンを調べ上げると、案の定内部で見つけたのは忌々しい鷲のマーク。

    「大ショッカーの仕業か……!」

  • 8二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:02:03

    パソコン越しにシンクネットのメインサーバーを突き止めた士は、シンクネット内に潜んでいるであろうライダーの力に関連する者を手当たり次第に探し出す。
    イッキの家庭をめちゃくちゃにしたこの組織を、士は許せなかったのだ。
    するとシンクネットの教祖を名乗る男・ベルが士を歓迎する。

    「君が世界の破壊者か……私の役割を担ってくれて、感謝しているよ」

    「お前の役割だと?」

    「私は本来この世界の住人ではないが、元の世界を追放されこの世界に来た時に私は役割を手にした。その役割を更に君に押し付けることで、君に植え付けたのさ」

    「俺に植え付けただと?」

    「“悪意”を、だよ」

    そう言うとベルはナノマシンで構成した私兵で士を拘束し、更に士にスタンプを押印する。
    するとスタンプから現れたのは、士の中に芽生えた悪意そのものが具現化した存在……ダークディケイドが士を睨み付けた。

    「俺は“悪魔”だ」

  • 9二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:11:05

    「君は大ショッカーがこの件に絡んでいると踏んでいたようだが、少し違う。大ショッカーは手段に過ぎない。私は世界からの追放者……ルシファーだ」

    ダークディケイドに続いてベルが悪意の象徴たる仮面ライダールシファーに変身し、士を攻め立てながら語る。

    「この世界に堕天した私は悪魔を崇拝する組織を乗っ取り、この世界を私が治める楽園に変えようと思ったのさ」

    「何が堕天だ、醜悪な生ガイコツが!」

    この世界に普遍的に存在する悪意を食い物にし、自らの支配下に置こうとするルシファーに士はなんとか変身して反撃するも、同じパワーを持つダークディケイドとのタッグにはなすすべが無い。

    一方その頃、目覚めたイッキは自分を見守る何かの視線に気がつく。

    「イッキ、イッキ!大丈夫か、イッキ!」

    「バイス……バイスなの?」

    全身が黒いその怪物は、イッキの眼にはバイスの姿として認識されていた。

    「ごめん、イッキ。イッキの心の中で、ずっとイッキのことを見ていたんだ」

  • 10二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:19:14

    バイスは死して尚イッキを見守る守護霊となっており、イッキが今まで見えていたダイジとサクラも同じ存在だと言う。

    「イッキ……俺はイヌだし、ダイジとサクラは子供だからイッキのためになることがわからなかったんだ。父ちゃんにも謝ったけど、許してくれなかった」

    「いいよ。俺はバイスがいてくれたらそれでいいよ」

    既にぽっかりと穴の空いていたイッキの心の中には、バイスが見えることだけで埋まっていた。
    そんな中、イッキは士が放置した母親のパソコンに手を触れると、ナノマシンで出来たそれはイッキの悪意のない心に反応して一つのドライバーとして修正された。
    それはイッキがこの世界の仮面ライダーとしてイレギュラーな形で覚醒した証であり、ドライバーを付けたその瞬間にイッキの体内に霊体のバイスが吸い込まれ、無垢を意味するピンク色の恐竜となって可動し始めた。

  • 11二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:24:13

    イッキが変身したピンク色の恐竜は、リバイスドライバーに変異したシンクネットのパソコンの影響でシンクネットメインサーバーへと向かって走り出す。
    あっという間にピンク色の恐竜は到着すると、士と戦うルシファーを噛みちぎり、手当たり次第に破壊を始める。
    士はピンク色の恐竜がイッキであることを確信すると、新たに力が加わったカードを使う。

    《Final Form RIDE……Re/Re/Re=REVICE!!》

    すると暴走状態のピンク色の恐竜はイッキが変身するピンク色のライダーと、バイスにアーマーのついた黒いライダーに分離する。

    「ありがとう先生!脚、治ったよ!」

    「先生、イッキを救ってくれてありがとう!」

    「イッキ、バイス!諸悪の根源を叩くぞ!」

  • 12二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:29:15

    ディケイドがダークディケイドを、リバイとバイスがルシファーを相手にし、混戦になりながらもディケイドたちが優勢になっていく。

    「何故だ……俺は楽園に行くんだ、天使として……!!」

    「怖いおばけのお前なんか、天使じゃない!悪魔の方がお似合いだ!」

    「一緒に行こう!」

    リバイとバイスが同時に放ったダブルライダーキックによってルシファーは倒され、消滅の間際にベルは負け惜しみを呟く。

    「こんなことで解決すると思うなよ……お前らを追い詰めたのは俺じゃない、人間の持つ悪意だ!お前らは勝手に自滅し、破滅したんだ……!」

  • 13二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:32:42

    ベルが倒されて尚、続いていたディケイドとダークディケイドの戦いは、ダークディケイドがオーロラに消えて逃亡したことで終わった。

    戦いを終えると、イッキは家族のいなくなった家に戻っていく。
    士はその背に何かを言おうとするが、イッキの目を見ると何も言わずに立ち去っていく。
    別れの間際に見たイッキの目は、自分と同じ“悪魔”の目だったからだ。

    イッキの人生は既に、“悪魔”の辿る道であることが決まっていたかのようだった。

  • 14二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:51:04

    あの、人の心とか…

  • 15二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:58:04

    >>14

    極限まで胸糞にしてみました

  • 16二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 16:45:16

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 16:51:11

    人の心

  • 18二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 16:51:42

    本編が1000倍易しく見えるレベル

  • 19二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:40:09

    このレスは削除されています

  • 20二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:59:50

    カゲロウ!ラブコフ!デモンズ!助けてくれー!

  • 21二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 01:18:37

    クロスオーバーのさせ方が本家っぽくて見事
    すげえ

  • 22二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 13:04:58

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 17:58:50

    ヒロミさん頼む来てくれマジで

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