【SS】「おハナさんって、スピカのトレーナーのこと好きなんデスカ?」

  • 1二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:24:41

    物事のきっかけは,ほんの些細なことであることが結構の割合である────



     トレセン学園が所有する練習用コース。

     つい先ほどそこでの練習を終えた、学園内最強チームと名高いチームリギル。

     練習後のミーティングを終え、メンバーのそれぞれが思い思いに雑談に花を咲かせる中。

     マイル最強格であるタイキシャトルが、チームのトレーナーである東条トレーナーに対して言ったのが冒頭の言葉である。

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:25:35

     タイキシャトルにとっては、ほんの何気ない質問のつもりだったのだろう。


     確かに、リギルのトレーナーとスピカのトレーナー――沖野トレーナーとは一緒にいる時間が多く見受けられる。

     だが、それらは世間一般の恋人がするような"一緒にいる"、というものではなかった。

     沖野トレーナーがおハナさんに”お金ないんで飯奢ってくれない?”と言うのもしょっちゅうあるようで、大体ため息をつかれシメられたりしているらしい。よくそのことについての愚痴もトレーナーから聞いている。



     まあ、そんな風なことからリギルの誰もが本気で”おハナさんは沖野トレーナーのことを思っている”なんてことは考えても見なかった。


     なので、さっきタイキシャトルが質問したのもほんの気まぐれ。何となくで聞いたもの。


     そんな本気で言ったわけでもない、冗談にも近いような彼女の質問に対して聞かれた当のご本人は。



    「バ……!一体何を言っているの!?!?わ、私があんな奴のこと好きなわけないでしょう!?!?!?」

     思いっきり顔を赤くしていた。

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:26:21

     それから何日か後。

     場所はトレセン学園内にある会議室。


     本来、トレセン学園に勤務する職員が主に使うような部屋であったのだが。


    「チームリギルのみんな、突然集めてしまい申し訳ない。チームスピカのみんなもよく来てくれた」


     音頭を取ったのは、『皇帝』の異名を持つシンボリルドルフ。トレセン学園の生徒会長を務め、トゥインクルシリーズでは七冠。その後のドリームトロフィーリーグでも大活躍中である。

     そして彼女の目の前には、チームリギルとチームスピカ(約二名を除く)が勢ぞろいしていた。厨パもいいとこである。


     ウマ娘ファン(特にデジたん)が出会ったら興奮死不可避な者たちが集められた理由は────

  • 4二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:33:58

    「おハナさん――我々リギルのトレーナーである東条トレーナーが、スピカのトレーナーである沖野トレーナーのことを好きだということが判明した。それについてみんなには意見をもらいたい」


     その言葉に、初めて耳にしたスピカの面々は様々な反応を見せる。

     
     スペシャルウィークは口をあんぐり開けて食べていた人参を落とし(ちなみにその手には人参が山ほど入っている袋がある)、スカーレットは"へー、あいつが…"と呟いた。

     テイオーとマックイーンは"まあ、そんな気がしてたけれど…"と思い、スズカは"ウソでしょ!?"と普段出さないような音量で声を出した。


     そしてウオッカは、キャパオーバーで鼻血を出した。



     練習場でのあのタイキシャトルの何気ない質問の後。


     顔を真っ赤にした東条トレーナーの反応は、その場にいたチームリギルの全員にきっちりきっかり聞かれていたのだった。このシンボリルドルフもその1人である。

    「あのー、すみません。一ついいですか?」

    「どうした、スペシャルウィーク?」


     おずおずと手をあげたのは、日本総大将と名高いスペシャルウィークだ。レースが近くないのかお腹がぽっこりしている。食べ過ぎである。

    「こういう、大人の恋愛について私たちが介入するっていうのはあまりよくない気が……」

     スペシャルウィークから出た意見は至極真っ当なものだ。人の恋愛にとやかく口出しするものじゃあない。もちろん、その本人からお願いされたとあれば別だが。

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:34:25

    「なるほど、一理あるな。しかし、私としてもおハナさんの恋の行方も気になるところだが――」

     そろいもそろってスーパースターばかりな彼女たち。しかし、努々忘れるでない。彼女らも立派なお年頃の女の子なのだ。恋愛にだって当然興味がわく。

     身近な人の。それも、普段は恋愛のれの字も無いようなトレーナーなのでなおさらわく。


     生徒会長として、皇帝としてここは静かに見守るべきか。それとも一人の乙女としてかかわり続けるか。理性と欲望の狭間で悩んでいると。




    「悩む必要はねーぜ、生徒会長!!!!」

    「このキタサンブラック!ばばんとお助けさせてもらいます!!」


     会議室の扉がバァァァン!と開かる。

     入ってきたのはチームスピカの最古参、葦毛のウマ娘であるゴールドシップ。そしてお助け大将のキタサンブラックだ。

     2人の肩にはどうやら大きなものが入っているズタ袋が抱えられているが……

     ボスッ、っと地面に置かれ被せられていたズタ袋が取り除かれると……


     そこには、髪を乱れさせた東条トレーナーがいた。

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:35:07

    みたいな導入から始まる話を誰か書いてくれ……

  • 7二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:36:33

    >>6

    おめぇが始めた物語だろうが!

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:41:46

    >>7

    私は真に驚くべきSSを思いついたたが、この余白と私の脳のリソースはそれを書くには狭すぎる

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:43:40

    背中痒くなるわ

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 10:48:48

    ウソでしょ・・・ここまでワクワクするSS書いておいて・・・

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 20:28:55

    続きはないのかぁ・・・

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 20:33:56

    続きはどうするんだよ!(PPRK)

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 20:37:49

    そういえば聞いたことがある
    続きを読むためには”わっふるわっふる”と書き込まねばならないという古の作法を…

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 00:34:21

    わっふるわっふる

    オラ書けッ!

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 00:36:04

    キタちゃん···すっかりゴルシに汚染されて···

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 07:48:03

    なんで続きがないんだよ

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 07:57:10

    >>8

    まだ150以上も空白レスがあるだろうがよぉ

オススメ

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