【オリキャラ・🎲】私はただの女子高生、属性過多

  • 1属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 18:44:34

    獣耳でエルフ耳、低身長で胸が大きい私は山海経の三年生で玄武商会に所属してて、色々あって怪しげな奴らの秘密基地を襲撃して破壊したんだ。


    その後私の事をキャラクリ初心者って言ってくる人をボコボコにしていた私は、正直言って何人ぶちのめしたか覚えてなかった。

    私は何人も何人も喧嘩に明け暮れて千切っては投げ千切っては投げを繰り返してたら……停学になっちゃった。


    ■■■■■が山海経に居ると知られると普通に怒られて玄龍門にボコられかねない。

    先生の助言でアビドスに行くことにした私は、ホシノさんに名前を聞かれてとっさに……

    「属性過多」とは名乗りはしなかったけどそう呼んでもらうことにした。


    そんな私は今



    トリニティ学園祭で厄災の狐から桐藤ナギサさんを守ることになりました。

  • 2属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 18:45:03
  • 3二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 18:46:32

    たておつです
    いやどんな経緯でそんな事に!?

  • 4属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 18:49:15

    【数日前】

    『逢瀬を重ねた二人の感情は既に昂っていた。どちらかが促すまでも無く二人はホテル街へ―――――』


    うーん……だめだ書けない。スランプ……。

    いつもならスラスラーって思いついて書けるんだけどな……

    ここまで小説でスランプに陥るのは初めてだな……

    (わたくし、属性過多は絶賛スランプの真っただ中です。趣味の官能小説書きが上手くいかず、書いては消して書いては消してを繰り返す日々です)


    締め切りとかは無いとはいえ……あんまり開けるとモチベーションがなぁ……。

    (こうやって無為に時間を消費する日々……何とかしたいな)


    「過多―」

    んー?どうしたのレイ?


    (この子はレイ。私の妹……全然似てない?超似てるでしょ、目が二つあって鼻が一つ口が一つ、そして超可愛い。これは完全に私の妹としか言いようがない。異論いう奴はぶっ飛ばす)


    レイ「暇、映画見よ?」

    ん、いいよー。それじゃあ……dice1d3=1 (1) 見よっか

    (1.ペロロ-キング・オブ・フレンズ- 2.シン・スカルマン 3.となりのペロロ)

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 18:52:27

    そういえば官能小説描きだったね過多ちゃん
    怪獣映画良いよね派手で爽快感あって

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 18:58:16

    このレスは削除されています

  • 7属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 19:05:40

    『ペロロVSキングウェーブキャットはバーニングペロロ様の―――』
    レイ「おー……すごい」
    そうだね……すごいね……
    (うーん、ペロロ様は好きだけど、小説のネタに出来るかと聞かれたら……息抜きにはなったけど。かと言ってネタには……)

    レイ「過多?」グイグイ
    あ、ごめんごめん、映画終わったよね……。チャンネル変えようねー。
    『トリニティからのお知らせです、トリニティ学園祭を■月■日に行います。皆さんのご来場をお待ちしております』

    へー、トリニティで学園祭なんてやるんだ……
    レイ「……?」
    行ってみたい?
    レイ「美味しそう……」
    そっか、屋台とかも出るもんね。行こうかレイ
    (何かネタになるかもしれないし、行ってみよう)

  • 8属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 19:08:08

    完全に忘れてた属性過多のスペックです
    ・属性過多
    戦闘力:83
    神秘:50
    技術力:59
    倫理観:70
    資金:26
    知力:46
    閃き:62
    所属:元玄武商会
    攻撃属性:神秘
    装甲:特殊装甲

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 19:09:47

    学園祭か…pvのやつかな
    レイと仲良くなってて何よりだし微笑ましいね

  • 10属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 19:19:04

    【当日】


    うわー、すごい大盛況だ。ものすごい数の人が来てる……ゲヘナの人も来てるんだ……

    レイ「早くいこ?」

    あ、ごめんごめん。でもはぐれないように、手をつなご?

    レイ「ん」


    スタッフ「すみません、入り口で銃火器や爆発物はここで預からせていただきます」

    わかりました。えっと、アサルトライフルと手榴弾を……ほら、レイも渡して?

    レイ「でも、人に渡しちゃダメって前過多が言ってた」

    うん、言いつけ守るのは立派だよ。でも郷に入っては郷に従えって言葉もあるから、ここは従おうね。

    レイ「わかった……はいdice1d7=5 (5)

    (1アサルトライフル 2サブマシンガン 3スナイパーライフル 4ショットガン 5ミニガン 6グレネードランチャー 7拳銃)

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 19:20:43

    レイミニガン使いなのか…凄いね

  • 12属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 19:30:43

    レイ「わかった……はいミニガン」ゴト

    スタッフ「おっとっと……。大事に扱いますね」

    それじゃあ入ろうか

    レイ「うん!」


    (学園祭はまさに大盛況といった様子。トリニティの生徒だけでなくミレニアムやゲヘナ、百鬼夜行に山海経の生徒も見受けられる。流石三大校の一角トリニティの学園祭と言ったところである)

    (屋台料理はバリエーションに富み、出し者の完成度も高いものが目白押し。学生が行う規模を超えているものまであるのは、お嬢様や資金力の多いトリニティならではか)


    先ずは……そうだなdice1d3=3 (3)

    (1.屋台に行こう 2.出し物を見に行こう 3.学園内を探検してみよう)

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 19:33:44

    だいぶ盛り上がってるみたいだし二人とも楽しんでほしいな
    そしてここからどうなったらワカモから守ってほしいになるか気になるな

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 19:54:40

    このレスは削除されています

  • 15属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 20:14:09

    学園内を探検してみようか。普段トリニティの中になんて入れないし、いい機会だから色んなとこ見に行こうか
    レイ「おー、探検探検」

    (トリニティの校舎は巨大で広大。平気で3から4階建ての建物があり、その中を生徒達が行きかっている。普通ならキャパシティを超えるほどの人数を抱え込んでいても、問題なく進める。とはいえ)

    多いな人……レイ、手放しちゃダメだよ、はぐれたら大変だ。
    レイ「過多こそはぐれちゃダメだよ?」
    オーライ、肝に銘じておきます。
    (最初に言ったが巨大で広大。こんなところではぐれれば合流できるのは夜になるだろう。普通の生徒なら最初に集合場所を決めておけば大丈夫だが……レイは生まれたばかりみたいなものだ、そこまで色々出来はしない)
    (だから、こうして手をつなぐ。単純だけど確実な方法、そしてなにより)

    レイ「……えへへ」
    (レイが嬉しそうだからそれでいいのだ)

  • 16属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 20:15:02

    えっと……お化け屋敷?

    ハナエ「占いの館ですよ!」

    (立ち止まって呟いていると、受付と思われる生徒に声をかけられた。その後に魔女の恰好をした生徒が教室内から現れこちらに声をかける)

    セリナ「一回どうですか?」

    占い、占いかー。面白そうだ、レイはどう?

    レイ「占いってなに? 美味しい?」

    食べ物じゃないよ。ちょっとしたおまじないだよ

    レイ「おまじない……」


    セリナ「本格的なものではありませんが、タロット占い、いかがですか?」

    せっかくだし受けていこうかな。遊びに来てるわけだし、楽しまないとね


    ハナエ「では占います! うぬぬぬぬぬぬ……」

    そんな唸ることある?

    ハナエ「……出ました! dice1d5=5 (5) です!」

    (1.大吉 2.中吉 3.小吉 4.凶 5.大凶)

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 20:16:24

    大凶…幸先悪いな…

  • 18属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 20:51:20

    ハナエ「大凶です!」

    え、大凶!? これタロット占いですよねコレ!?

    ハナエ「これは間違いなく大凶です! 見てください、デスのカード死神です!これはもう完全に大凶です!」

    あ、そういう……


    セリナ「ハナエちゃん、タロット占いは死神のカードが出ても大凶ってことはないんだよ」

    ハナエ「そうなんですかセリナ先輩!?」

    セリナ「お客さんも、こんな感じな占いですので、真に受けないでくださいね」

    いえいえ、大丈夫ですよ確か死神は……


    知力で判定。d100ロールを行い、46以下で知っています

    dice1d100=43 (43)

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 20:53:47

    そういえばこれタロット占いだったな…
    そして成功したとなると逆位置も知ってる訳か

  • 20属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 20:57:40

    死神は大きな変革や新たな始まりを示すカードで、見た目ほど悪い意味じゃないんですよね

    セリナ「よくご存じですね」

    聞きかじった程度のものですよ、他のものはちょっと自信ありません


    ハナエ「レイちゃんもいかがですか? 占い」

    レイ「……わかった!」


    ……そういえば正位置だっけ逆位置だっけ……よく見てなかった

    ハナエ「では占いますね……出ました!dice1d5=3 (3)

    (1.大吉 2.中吉 3.小吉 4.凶 5.大凶)

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:01:53

    小吉か…なんのカードだろうか

  • 22属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 21:06:34

    ハナエ「小吉です!」

    今度は何が出たんですか……

    ハナエ「崖で日向ぼっこしてる人のカードです! きっと小吉くらいです!」

    セリナ「愚者だねハナエちゃん……」


    意味をお聞きしても?

    セリナ「愚者のカードは束縛の無さ、自由と夢を意味するカードですね。今回は正位置で出ましたので……好きなように行動するが吉、ですよ」

    レイ「ほえー……」


    ありがとうございました。

    レイ「ございましたー」

    ハナエ「また来てくださいね!」

    セリナ「他の出し物も楽しんでいってくださいね」


    占いか……何か小説のネタに使えるかもしれない……メモしておこ……

    レイ「過多ー。次どこ行くの?」

    次は……そうだね……dice1d2=2 (2)

    (1.屋台に行こう 2.出し物を見に行こう)

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:08:17

    愚者の正位置なら良さそう
    過多ちゃんの方は正位置か逆位置かわかんないのが怖いけども…

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:25:57

    出し物を見に行こうか……えっと……

    レイ「過多、アレ見てアレ」

    アレ?



    射撃王選手権?

    レイ「アレやってみたい!」

    よし、いいよレイ。やってみようか

    レイ「やった!!」


    (射撃王選手権。射撃と言えばキヴォトスにおいては日常茶飯事の出来事である。わざわざそれを選手権と称して催しごとにするのは逆に珍しい)

    (なぜならそんなことをしたければ射撃練習場に行けば事足りるし、仲間内で募って適当にルールを決めて遊べばそれで成立する)

    (だが、ここでは皆が銃火器を預け、ただの女学生として祭りを楽しんでいる。あり得ない非日常の中の日常と言うのは、とても輝いて見えるものだ)

    (この祭りの中、嗅ぎなれた硝煙の香りが漂う異常な場所に二人で近づき)


    すみません、二人分挑戦したいです。

    店員「はーい分かりました。ではこちらの銃を使って、そこの的に向かって5回撃ってください」

    店員「5個全部当てれば一等、4個で二等、3個で三等、それ以下は参加賞となります」

    レイ、よく狙って撃つんだよ

    レイ「ねらいうつぜー!」


    レイの戦闘力は31。d100ロールを5回行い、31以下を出した回数だけで命中!

    dice5d100=81 87 48 2 53 (271)

  • 25二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:29:10

    参加賞か…ドンマイレイちゃん切り替えて行こう

  • 26二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:31:40

    レイ「ねらったえものは逃さないぜ」

    獲物は一匹だけだったのかな?

    店員「はーい、参加賞のポケットティッシュをどーぞ」

    レイ「ティッシュ……あるだけあればいいやつだ」

    確かにあるだけあればいいねコレは……店員さん、次は私が撃ちますね。

    店員「はい、わかりました。ではチャレンジどうぞ!」

    ……よし。


    属性過多の戦闘力は83。d100ロールを5回行い、83以下を出した回数だけで命中!

    dice5d100=23 34 72 50 39 (218)

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:33:42

    過多ちゃん全部当てたよ凄い!一等は何かな?

  • 28属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 21:43:45

    コテハントリップ忘れてましたが上二つはちゃんと私です


    …………。

    (呼吸を整える。必要なのは冷静さ)

    (ここは風も吹かないし、場所も高くない。さっきレイの射撃を見たけど、癖があるような感じも無く、素直でいい銃なのは見て取れた)

    (この出し物の為によく手入れされた素晴らしい仕上がりの銃。狙ったとこに弾を飛ばしてくれるだろう)

    (であれば後は担い手の問題。レイは銃の腕が未熟なのは知っている、だからこそ弾幕を張れる銃器を選んであげた。流石にミニガンはやり過ぎたかもしれないけど……)

    (ここでお手本を見せなければお姉ちゃんが廃る)


    …………。

    (ここで呼吸を止める、体のブレを最小限に抑え―――、一息に五発)

    (乾いた発砲音が5回響き、指定されたすべての的に命中させたのち)

    ……ふぅ

    (属性過多は息を吐いた)


    店員「……ぜ、全部命中です!!」

    レイ「過多すごい!!」

    え? ……あそっか、全部当てたのか。よっし!

    店員「おめでとうございます!一等のdice1d4=2 (2)

    (1.高級紅茶セットです 2.ミラクル5000の引換券です 3.スーパーペロロ様人形です 4.こ、これは……!)

  • 29二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:46:13

    ミラクル5000は中々良い景品だよ!よかったね!

  • 30二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 22:14:46

    店員「おめでとうございます!一等のミラクル5000の引換券です!」
    ミラクル5000! あのなかなか食べられない高級ケーキの引換券!
    レイ「ケーキ!? ケーキもらえるの!」
    そう、でも今すぐもらえる物じゃないんだ。今度交換しに行こうか
    レイ「わーい!」
    店員「喜んでもらえて何よりです。次はスペシャルコースでも用意して待ってますね」
    次は全弾命中させるの厳しそうだ……ありがとうございました。

    さて、次はどこに行こうかな……
    (パンフレットを広げて目を滑らせる。その視界の端でレイがとことこと何処かに行くようなしぐさが見えた)

    コラ、どこ行くのレイ?
    (注意を促すように声をかけてパンフレットを仕舞い、レイを追いかける。その先に居たのは)

    レイ「美味しそう……」
    「あら、お目が高いですわね」

  • 31属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 22:39:59

    ごめんなさい、この子食べ物に目がなくてですね……。
    レイ「タイ焼き?」
    こら! やめなさい!
    ハルナ「ふふ、構いませんわ。実は私も食べ物には目がないものでして、お気持ちはよくわかります」
    ハルナ「それにこのたい焼きに目を付けるとは……お目が高い。その審美眼に免じて、一つだけ差し上げましょう」
    レイ「いいの!?」

    コラ!! すみません、そこまでしていただかなくても大丈夫ですよ。場所を教えていただければそこに行って買いますので。
    ハルナ「勘違いをなさっているご様子ですが……これは私の美食のため。分かち合って食べるという至高の美食を。このたい焼きに目を付けた同志との食事……ただ私のやりたいことのためですので……気を使う必要は、ございませんわ」

    ……そこまで言われては、仕方ありません。レイ、ちゃんとお礼を言うんだよ
    レイ「ありがとうございます!おいしい!!」
    ハルナ「どういたしまして。それと、お粗末様です」

    (二人は美味しそうにたい焼きを頬張っている。まだ湯気の上がる暖かで餡子の優しい甘い香りが漂っている。レイの方は笑顔で美味しそうに頬張っている。ほっぺに餡子が付いているのさえ気にせずに彼女は味わっている)
    (件の彼女の方は言動、立ち振る舞いの通りに、とても上品にたい焼きを食べている。おそらくこれは近場の屋台で買った物であろう、トリニティの学生が作った商品であり、老舗の逸品と言った物じゃない)
    (だが彼女が食べるそれはまるで高級品のような風格すら漂い始める。皿と雰囲気で料理のステータスは上昇するというが、それを私は目の当たりにした。その輝くようなたい焼きを一口食べた彼女は頬を抑えて破顔する)

    …………それどこに売ってました?
    (私は終ぞ、我慢できずに場所を聞いてしまった)

  • 32二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 22:59:02

    ハルナ爆破云々はともかく見る目は確かだからね

  • 33属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/12(月) 23:03:56

    あ、美味しいこれ……

    レイ「カスタードってのも美味しいね」

    (二人でベンチに座って、先ほどの生徒さんに教えてもらったたい焼き屋で買ったたい焼きを食べて一服付いていた)


    次はどこに行こうか……出し物もあるみたいだけどまだまだ時間はあるし……

    レイ「……」スンスン

    レイ? 何かいい匂いでもした?


    レイ「過多がたまに飲んでる、赤い水の匂いがする」

    紅茶かな? 何も間違ってないけど言い方が物騒過ぎるよレイ

    レイ「でも、もっといい匂い。あっちからする」

    高級な紅茶かな? なんだろう、出してくれるとこでもあるのかな。行ってきてもいいかな?

    レイ「いいよ」


    (わりと近い位置の教室。香りの発生源はそこにあったようで、二人はそこに入った。それなりに広い空間の壁には絵画がいくつも飾られており、一目でここは美術館の出し物だと理解した。同時に理解しがたい光景も飛び込んできた)



    (そう、絵画の全てがロールケーキであり、その美術館の真ん中にあるソファーには一人の生徒が座って紅茶を嗜んでいる。異様な光景だった)


    今日はここまでです。朝に一回投稿して18時以降に再開します

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 05:34:30

    乙です
    ナギサ様との出会いここかぁ…インパクト凄いだろうなぁ…

  • 35属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 07:04:16

    え、なにここ。こわ……

    レイ「ロールケーキの絵ばっかり!」

    あ、ちょっとレイ!


    (二人ともが騒いだせいか、中央に座る彼女は振り返る。端正な顔立ちのその生徒が、さらりと長い髪をたなびかせる。ただ振り返る、それだけでまるでその場が一枚の名画となる程にその場を彩った)


    ナギサ「こんにちは。お客様でしょうか?」

    あ、ええと……美術館ですよね?

    ナギサ「ええ、ここはロールケーキの美術館。それをコンセプトとした絵画を集めた美術館となっております」

    あぁ、なるほど通りでこんなロールケーキばかり……

    (属性過多は納得することにした。じゃないとあまりにも光景が異様過ぎるのだ。圧倒的な美少女と言える人物が、眩い笑顔を振りまきながら、ロールケーキの絵画しかない美術館に、一人でいるのだ。状況が状況ならこんなものホラーだ)


    しかしこの人どっかで見たことあるような……


    知力で判定、d100ロールを行い、46以下で成功!

    dice1d100=49 (49)

  • 36二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 14:16:10

    喉まで出かかってるのに

  • 37属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 18:10:39

    …………。

    (あ、ここまで来てる。喉まで出かかってるのに出てこない! 絶対知ってる、てか結構有名な人だ、これ逆に出ないと失礼な奴だ!)


    ナギサ「あの、どうかなさいましたか?」

    あ、えっとですね……あの……。


    (やっべどうしよう。素直に聞く?ちょっとはぐらかすか?)


    dice1d3=1 (1)

    (1.素直に聞く 2.ちょっと遠回しに聞く 3.誤魔化す)

  • 38二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:13:04

    ここは素直に聞くのが吉よね

  • 39二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 20:34:29

    一番面倒がなくて良い

  • 40属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 20:50:06

    (素直に聞こう……、逆に知ったかぶりしたり、変に誤魔化したりする方が失礼だ)


    すみません。自分は……属性過多と呼ばれている者です。

    このような展示会を開けるあたり、名のある方だと存仕上げますが、何分浅学なものでして……名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?


    ナギサ「あら、そんなかしこまらなくても大丈夫ですよ。今は学園祭の真っただ中、私もあなたもこのひと時を楽しむ。それだけに意識を向けるべきです」

    ナギサ「ですが、名乗られて名乗り返さないのは失礼に当たりますね」


    ナギサ「私は………………」

    …………あの?

    レイ「どうしたの?」


    (ナギサ脳内:ど、どうしましょう。かしこまらなくていいといった手前、下手に立場と名前を明かしてしまうと、かえって相手を委縮させてしまうのではないでしょうか?)

    (この方々はトリニティ外から来てくださったお客様方。そんな方の前で『私はティーパーティ、フィリウス分派代表の桐藤ナギサです』と自己紹介していいものかどうか……!)

    (で、ですがここで名乗らないのも不自然、なにか……そうだあだ名にしましょう!)

    (であればナギちゃん……いえ、それは少し安直すぎます、ここはもうひとひねりして……)


    ナギサ「ナーちゃんとお呼びください」

    ……ナーちゃん

    レイ「ナーちゃん」


    ナーちゃん「はい、ナーちゃんです」

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 20:51:32

    ナギサ様!?思い切りが良すぎませんかナギサ様!?

  • 42属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 21:17:44

    ナーちゃん……。

    (ナーちゃん……何だこの人、天然なのか?)

    (多分相当な立場の人だよねこの人。気品溢れる雰囲気に飲んでる紅茶もかなりの高級品……もしかして、あんまり深く考えない方がいい?)


    レイ「ナーちゃん……私はレイって言います」

    ちょっとレイ?

    ナーちゃん「なるほど、ではレイちゃんですね。ふふっ」


    あ、あの。なんかすみません……

    ナーちゃん「謝る必要なんてありませんよ。私はナーちゃん、ただのトリニティの一女学生です。かしこまることはありません」


    そ、そうですか……。

    (その立ち振る舞いと雰囲気で一女学生を名乗るのは無理がありますよナーちゃん……)


    ナーちゃん「ささ、立ち話は終わりです。ここに座ってティータイムといきましょう」

    えっと……では、お言葉に甘えまして。

    レイ「紅茶?」

    ナーちゃん「ええ、よい茶葉が手に入りましたので……ここでティータイムは不本意でしたが、結果だけ見れば良かったかもしれません」


    ……はい?

    ナーちゃん「失礼、こちらの話です」


    それで、ここはロールケーキの美術館と聞きましたが……dice1d3=3 (3)

    (1.誰がこのような出し物を? 2.なぜロールケーキを題材に? 3.もしかしてロールケーキが好きなんですか?)

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 21:20:18

    状況的に一人で展覧会いる訳だしその発想になるよねわかるよ

  • 44属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 21:31:49

    もしかしてロールケーキが好きなんですか?

    ナーちゃん「ティータイムでもお茶請けとして出したことは多々あります。ですが好物と聞かれたら……クッキーなどの方が私としては好みです」


    え、じゃあなんでこんなところに?

    ナーちゃん「と、申されますと?」


    いえその……ロールケーキの絵画しかない美術館で佇んで居られましたので……ロールケーキがお好きなのかなと。

    ナーちゃん「なるほど、そういうことでしたか」


    ナーちゃん「この美術館は、私が出し物として提案し、準備した物です。この絵画の数々も選りすぐったものでして……」

    な、なるほど……dice1d3=1 (1)


    (1.なんでロールケーキ? 2.やっぱりロールケーキ好きなのですか? 3.ロールケーキに思い出でも?)

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 21:34:46

    確かになんでロールケーキなんだろうね本当…

  • 46属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 21:49:38

    なんでロールケーキ? なんでロールケーキなんですか?
    ナーちゃん「そんなに不思議ですか?」
    不思議ですよ。あーもうかしこまるのやめます、初見時はびっくりしましたよ……美術館だと思ったら絵画は全部ロールケーキで、部屋の真ん中には綺麗な人がポツンと居るんですよ……。

    ナーちゃん「ええっと、驚かせてしまいましたか?」
    ホントに驚きました……すみません、興奮してしまいました……紅茶、いただきます。あ、美味しい。銘柄はなんですかこれ?

    ナーちゃん「F&Mです。今回はストレートですがミルクティーにするとより甘い味わいを楽しむことが出来ますよ」
    へー、そんな銘柄が。失礼、調べてもよろしいですか?
    ナーちゃん「ええ、お構いなく」

    えーっと、ふぉーとなむあんどめいそん………………。
    ナーちゃん「……? どうされました?」
    いえその……手が届かないなと思いました……というかレイが静かだな。レイ?

    レイ「…………みかん」
    みかん? 蜜柑食べたいの?
    レイ「んーん。みかんの匂いがするの」
    蜜柑の匂い……? ナーちゃん、そんな香りしますか?

    ナーちゃん「蜜柑…ですか? 柑橘系の物は扱っていませんが……どこかの催し物で蜜柑でも取り扱ってるのでしょうか?」
    うーん……まあ、レイは鼻がいいですから、屋台の香りでも……
    レイ「美味しい!」
    あーうん、もう興味無くしてる。

  • 47属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 22:16:34

    ナーちゃん「美味しいですか?実はこのクッキーは手作りでして」

    手作りですか? それはすごいですね、てっきり全部買った物かと…


    ナーちゃん「忙しい時や作れないものは買っておきますが、実はそれらのものを用意するのが趣味でして。ひっくるめれば、『ティータイム』が私の趣味と言えますね」

    ナーちゃん「今回は少し多めに作ってしまいましたので……食べてくれる人が来てくださってよかったです」


    えっと、もしかして。今の今まで誰も?

    ナーちゃん「……はい」


    ……レイ、もうちょっと居ててもいいかな? お姉ちゃんロールケーキの絵画に興味湧いちゃった。

    レイ「食べられないよ?」

    そうだね……食べられないね。


    ナーちゃん「えっと……お気遣いはありがたいのですが、お時間の方はよろしいのですか?」

    ええ、これといって目的があるわけじゃありませんから。もう少しくらいなら……


    付き人「お取込み中、失礼します……」

    ナーちゃん「あら、もうこんな時間……申し訳ありません過多さん。私の方が先に時間が来てしまったようです……」

    いえいえ、気にしないでください。そうなれば私も退散するだけですので。


    ナーちゃん「もう少し語り合いたかったですが……今日はここまで。引き続きトリニティ学園祭を楽しんでいってくださいね」


    いこっか、レイ

    レイ「今度はみかん食べたい」


    ナギサの好感度50+dice1d50=48 (48)

  • 48二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 22:18:24

    ナギサ様と仲良くなったな…ナギサ様嬉しかったんだろうな…

  • 49属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 22:54:12

    ふーむ、演劇とかアイドルライブは夜からか……

    時間は……昼過ぎぐらい。まだまだあるけど、歩き回って時間つぶすには結構あるな……他の出し物は


    レイ「過多ー。変なの拾った」

    変なの拾って来ないで……。なにこれ、紙袋?

    レイ「みかんの匂いがするから多分みかんの袋だよ」

    そんなわけないでしょ……ほら貸して

    レイ「はい」


    まったく―――おっも!? 待った、思った以上に重たいだけどなにこれ?

    レイ「みかんだよ」

    それは絶対ないから……。なにこれ、カチカチ音がして……!!

    (属性過多はその紙袋を勢いよく開けた。タイマーらしき物が正面に取り付けられ、背面には箱型の容器。それから複数伸びる色とりどりのコードがタイマーとその容器をつないでいる)


    ……時限爆弾……!!

    レイ「ばくだん?」

    待って待って待ってどこからこんなのをってかヤバイ時間がもうないよこれ!? 20秒とかしか残ってないだけど!!

    ええい、こうなったら!!!dice1d3=2 (2)


    (1.思いっきり上に蹴り飛ばす 2.近場の水辺に放り込む 3.一か八かコードを引っこ抜く)

  • 50二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 22:56:02

    水辺ならワンチャン火薬湿気って爆破しないかな?

  • 51属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 23:43:34

    なんとかなーれー!!!!
    (属性過多は近くの噴水に時限爆弾を放り投げた、それなりに重いものが勢いよく放り投げられたため、噴水から水しぶきが上がり、近場の全員がなにかなにかとそちらに注目を集める)

    爆弾だ!!伏せて!!
    (属性過多はそう叫び、レイを抱えてその場に伏せる。見ていた生徒は爆弾との声を聞いて逃げる者伏せる者が合わられる。先ほど見た数字は既に20秒を切っていた)

    ……、……あれ?
    (だが、待てど暮らせと爆発はしない。既に一分は経過したが何も起こらない。属性過多含めて様々な生徒が立ち上がり、中には戻って来た生徒もいる)

    正義実現委員会モブ「すみません、正義実現委員会です! 爆発物があると通報を受けてやってきましたが」
    あ、噴水の中です。そこに放り込みました。

    正実モブ「噴水ですか? 確かに何かありますね……皆さんは近寄らないでくださいね」
    (正義実現委員会の生徒が水中の紙袋を取り出す。中には確かに先ほど見た時限爆弾。野次馬をしている生徒達もそれを見てどよめき始める)

    正実モブ「…………コードが抜けてますね。それで爆発しなかったみたいです」
    ……そうですか……よかったぁ……。

  • 52属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 23:44:01

    (それを聞いた生徒達は胸をなでおろすが、それと同時にざわざわと生徒達が騒ぎ始める)
    (誰がこんなものを?)
    (いったい何のために?)
    (爆発しなくて良かったけど爆発してたら?)
    (ほんとに誰が)
    (そのような声がこだまする中、一人の生徒が声をあげた)

    トリニティ生徒「ゲヘナよ! きっとゲヘナの連中が仕掛けたのよ!」
    ゲヘナ生徒「はぁ!? 私たちだって学園祭楽しみに来てるっての!! そんな爆弾仕掛けるわけないだろ!」
    トリニティ生徒「じゃあ誰が仕掛けたって言うのよ!! ゲヘナ以外考えられないわ!!」
    ゲヘナ生徒「そもそも入り口で銃も爆弾も没収されてんだっての、仕掛けられるわけないだろ!!」
    トリニティ生徒「きょ、共犯で皆で持ち込んだんでしょ!! 内部で組み立てて仕掛けたんでしょ!!!」

    トリニティ生徒とゲヘナ生徒のいさかいが起こる、些細なヤジが口論となり。この場に銃があれば直ぐに取り出していたところ、幸い誰も銃を持っていなかったが。

    正実モブ「み、皆さん落ち着いてください……喧嘩はダメですよ!!」
    正義実現委員会も割り込んで止めようとするが、元々そこまで気の強い子ではないのだろうか止めに行く力があまりに弱い

  • 53属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 23:44:47

    ゲヘナ生徒「言わせておけばこのお嬢様が!」

    (ついに拳がでる。ゲヘナの生徒が腕を振り上げてトリニティ生徒に殴りかかる)


    やめな、殴ったらホントに加害者だよ。

    (属性過多が腕を掴んで止めさせた)


    ゲヘナ生徒「放せよ! お前もトリニティの味方するのかよ!」

    違うよ、私は今からゲヘナの味方をする。

    ゲヘナ生徒「へ? どういうこと?」

    ごめん、ちょっと借りるねコレ。

    正実モブ「あ、ちょっと待って!」

    (制止も聞かずに正義実現委員会の子から時限爆弾を奪い取り、属性過多は無理矢理箱を開けた)


    見て、プラスチック爆薬だ。しかもご丁寧に包装に入ったまま。小分けにして持ってきたにしては新品みたいに綺麗だし、本当に持ち込むなら小さくちぎって持ち込むはずだ。

    それでこの量だ、千切って持ち込むにしてもかなりの人数が協力しないと不可能だし、第一に新品同然のこんなものを持ち込めばすぐにばれてしまう。

    他の部品もそうだ、剥き出しのタイマーにコードと金属ケース……どれもこれも没収されるような代物ばかり。こっそり持ち込むなんて出来ないと思うよ。

  • 54属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 23:52:22

    ゲヘナ生徒「…………」

    トリニティ生徒「…………」

    正実モブ「…………」

    ……あの、何か言って? 滑ったみたいで怖いんだけど?


    ゲヘナ生徒「あ、いや。なんというか、すごい真面目な擁護きてビビったというか……」

    トリニティ生徒「でで、でもでしたらどうしてそんなものが……いくら言い訳してもゲヘナが」


    ハルナ「それはありえませんわ」

    レイ「たい焼きの人!」

    たい焼きの人だ。

    ハルナ「たい焼きの人でございます」


    正実モブ「び、美食研究会の黒館ハルナ!」

    え!? あの美食研究会の!?

  • 55属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/13(火) 23:53:45

    ハルナ「そうです、あの美食研究会の黒館ハルナです」
    ハルナ「その美食研究会の黒館ハルナが、ゲヘナの皆様が爆発物など持ち込んでいないことを証明いたします」
    トリニティ生徒「ど、どうやってよ!!」
    ハルナ「はい。もう証明は完了しております、皆様はどこかで爆発騒ぎを聞きましたでしょうか?」
    トリニティ生徒「え……聞いた?」
    ゲヘナ生徒「いや……聞いてないけど?」
    ハルナ「存仕上げませんよね? それがなによりの証拠です。あの美食研究会の黒館ハルナでさえも、一切の銃火器、爆発物の持ち込みが出来ないトリニティ学園祭において、部外者の誰が爆発物をどうやって持ち込んだというのですか?」

    トリニティ生徒「…………たしかにそうね」
    ゲヘナ生徒「…………いやな説得力だ」
    ハルナ「QED。証明完了ですわ」

    トリニティ生徒「…………ごめん、学園祭楽しみにしてたから。滅茶苦茶にされるって思って」
    ゲヘナ生徒「いや、アタシも悪かったよ。殴りそうになってさ」

    すみません、助かりましたよハルナさん。
    ハルナ「いえ、これも美食のためです。雰囲気が悪くなってはせっかくの美食も台無しとなってしまいます。私は、私の為に動いただけです。では、屋台をめぐり切れていませんので、私はこの辺りで失礼させていただきます」

    行っちゃった……。
    でも、喧嘩自体は収まってよかった……だけど。
    何で爆弾があったんだろう?

    今日はここまでとします。

  • 56属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 07:03:34

    ナギサ「何事ですか?」


    あ、ナーちゃん。

    レイ「ナーちゃんだ」

    トリニティ生徒「ナーちゃん!!???」

    正実モブ「ナーちゃん!?!?!」


    え……? あっもしかしてナーちゃんってすごい人?

    トリニティ生徒「ティーパーティのナギサ様をナーちゃんだなんてなれなれしく呼ぶだなんて何考えてるの貴女は!!!」

    正実モブ「あわわわわわ、すみませんナギサ様。この人部外者できっと悪気も無いんです。だから……」


    ナギサ「大丈夫ですよ皆さん。この方とは個人的な付き合いがあるお知り合いです」

    ナギサ「ですよね? 過多さん、レイさん」

    そ、そうですね……確かにティータイムを一緒にした仲で……

    トリニティ生徒「ティータイムを一緒にした仲ぁ!?」フラッ

    ゲヘナ生徒「オイ、お前大丈夫かよ!? 救急医療部来てくれ!!」

    ミレニアム生徒「落ち着けここはトリニティだ、ゲヘナの救護を呼ぶな」


    ナギサ「……えーっと」

    何から説明しましょうか……dice1d3=1 (1)

    (1.爆弾について 2.喧嘩について 3.それよりもナギサ様って?)

  • 57二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 07:28:57

    トリニティ生からしたら一緒にティータイムしておまけにあだ名で呼び合う仲とかそりゃ驚くよね…

  • 58二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 15:04:04

    立場はどうであれ友達なのは変わらないからね
    それよりは爆弾だね

  • 59属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 18:50:32

    実は爆弾が見つかりまして、そのことで騒ぎになっているんです。

    ナギサ「爆弾ですか? それはいったいどのようなもので……」

    付き人「お待ちくださいナギサ様。いくら時限が切れたとはいえ遠隔爆破の可能性もあります。不用意に近寄らないでください」


    ナギサ「それは確かにそうですが……」

    付き人「貴女もナギサ様にそのようなモノを近づけないように……して爆弾は?」

    あそこ、噴水のふちに置いたままにしてます。

    付き人「では誰も触らないように。正義実現委員会の爆発物処理班が到着するまで一帯を封鎖します」


    では、私はこの辺りで失礼しますね。

    付き人「待ちなさい」

    ……なんですか?


    付き人「貴女第一発見者ですよね? 容疑が晴れるまではこちらで身柄を預からせていただきます」

    え、なんでぇ!?

    付き人「何すっ頓狂な声をあげてるんですか。当たり前じゃないですか、貴女が爆弾を仕掛けた張本人の可能性もあるんですよ」

    いや、あの爆弾の炸薬は新品同然で詰まってて……

    付き人「黙りなさい」

    あい……。レイ、ちょっと待とうか

    レイ「みかん……」


    正義実現委員会はdice1d3=1 (1) 分後に到着した。

  • 60二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 18:54:10

    第一発見者だからね仕方ないね…
    そして正実到着早いの流石だな

  • 61属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 19:04:53

    イチカ「正義実現委員会の仲正イチカ、ただいま現着しました」

    処理班「同じく処理班現着です」

    イチカ「遅れて申し訳ありません。爆弾処理班の確保に手間取りました」

    付き人「いいえ、準備が怠って処理できなかったとなっては元も子もありません。早速ですが取り掛かってもらえますか?」

    イチカ「了解いたしました。処理班、頼んだっすよ」

    処理班「了解しました、イチカ先輩」


    イチカ「ところで、その人は?」

    付き人「容疑者です」

    無実です……。

    レイ「むじつだよ」


    イチカ「……勾留理由の方をお聞きしても?」

    付き人「そこ方は爆弾の第一発見者です。それだけで勾留理由として成り立つと思いますが?」

    イチカ「なるほど、了解いたしました」


    イチカ「災難っすね。学園祭でこんなことに巻き込まれるだなんて」

    ホントですよ……あながち占いの大凶も外れじゃなかったかもしれません……。

    イチカ「あははは……まー大丈夫っすよ。リストの方で確認して、危険物の持ち込みしてないことが証明できれば直ぐに開放してもらえるっすよ」


    処理班「イチカせんぱーい。ちょっと来てもらってもいいですか?」

    イチカ「今いくっすよー。すみません、呼ばれましたので行ってくるっす」

    いえいえお構いなく…………。気になる……dice1d3=3 (3)


    (1.聞き耳を立てる 2.普通に会話内容が聞こえてくる 3.そもそもコッソリ見に行く)

  • 62二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 19:21:34

    過多ちゃん災難だったね本当…
    そしてこっそりとはいえ見に行くとは本当肝が据わってるなぁ

  • 63二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 19:27:23

    こっそりか
    お行儀悪いな過多ちゃん

  • 64属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 19:44:02

    そーっとそーっと……。ちょっと気になるから聞くだけ……低身長は伊達じゃない……。


    イチカ「それで、どうしたんすか?」

    処理班「いえその……これを見てほしいんですが」


    イチカ「炸薬っすね。良く有るタイプのプラスチック爆弾に用いられるものっすけど、どうかしたんっすか?」

    処理班「いえ、種類は別段おかしくないです。品質も良くて売れてるタイプです。自分も購入したり、部隊使用を勧めるほどの一品です」

    処理班「それが、新品のまま入ってたんです」


    イチカ「どういうことっすか?」

    処理班「信管が刺さってないんです。袋詰めにした炸薬がそのまま箱の中に詰められてました。これじゃいくら起爆しても爆発なんて起こりっこないです」

    イチカ「え……なんでそんなことになってるんすか?」

    処理班「こっちが聞きたいですよ……そうだ、第一発見者さんに聞きましょうよ。何かわかるかもしれませんし」

    イチカ「そうっすね……あのすみま」


    …………。

    イチカ「……なにしてるんすか?」

    ……気になっちゃいまして。


    イチカ「はぁ……まあいいっすよ、どうせ聞こうと思ってたところっすから」

    イチカ「第一発見者さんは、爆弾を見つけてどうしたんでしたっけ? 一応聞いてはいますが、確認の為に」


    えっとですね。たしか……dice1d3=1 (1)

    (1.水に放り込んだという 2.蓋を力業で開けたという 3.一回炸薬を取り出したという)

  • 65二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 19:48:41

    素直に言ったヨシ!
    過多ちゃんは水辺にぶん投げただけだもんね
    しかしなんで信管入ってなかったんだろうか

  • 66属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 21:04:20

    えっと、水に放り込みました。

    爆発で危険なのは飛散した破片なので、それが飛び散らないように水中に放り込みました。

    イチカ「なるほどっすね。結果的には爆発しなかったわけですが……そもそもどうして爆弾を?」


    えっと、レイ……この子が変な紙袋があると持ってきたのが理由です。

    レイ「みかんだと思った」

    イチカ「みかん?」

    柑橘系の匂いがすると言ってました。そんな香りはしませんでしたが……。

    イチカ「柑橘系っすね……その紙袋は?」

    あれです。

    (属性過多が指さした先にはずぶ濡れでズタズタになった紙袋だったものがあった)


    イチカ「あはは……あれじゃどうしようもないっすね」

    イチカ「ところで、外装が取り外された跡もありましたが、これは?」


    えっとですね……dice1d3=3 (3)

    (1.喧嘩を止めるために開けたと言う 2.爆発しなかったから気になって開けたと言う 3.最初から開いてたと言う)

  • 67属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 21:27:14

    最初から開いてましたよ?

    イチカ「本当っすか?」

    本当っすよ?


    「ほ ん と う っ す か ? 」


    すみません……。喧嘩を止めるために無理やり開けました……。

    イチカ「素直でよろしいっす。そもそも喧嘩とは?」

    正実モブ「それは私が見てました。トリニティの生徒がゲヘナの方と口論になり、喧嘩になりそうなのを仲裁してましたよ」

    イチカ「なるほど……でも君、いくら爆発しない状態だったとはいえ、不発弾を不用意に触ってはダメっすよ?」


    え、でもそれは……

    イチカ「君もっすよ。喧嘩を止めるのも正義実現委員会の仕事のうちっす。気弱なのは知ってるっすけど。部外者に任せちゃダメ。精進するっす」

    正実モブ「申し訳ありません、イチカ先輩……」

    …………うーん?

  • 68二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 21:30:16

    確かに一理あるな…でも何か引っかかってるみたいだけどもどうしたんだろうか

  • 69属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 21:47:37

    イチカ「とりあえず、負傷者ゼロ。器物の損壊ゼロでよかったっす。とりあえず君は身の潔白が証明できるまで少しの間拘留することになるっすけど……30分もかからないっすよ」
    イチカ「とはいえこんな人通りの多いところで待ってもらうのもアレなので、トリニティの応接室で待ってもらうっす。君、案内してあげて」
    正実モブ「す、すみませんイチカ先輩。自分このあと用事がありまして……」

    イチカ「え、そうなの? 参ったな……処理班の子はこの後爆弾の処理だし、自分も演劇に出なければならないし……どうしたもんっすかね」
    付き人「でしたら私が案内しましょう。応接室まででしたら誰が連れて行っても変わりませんよ」
    イチカ「本当ですか? でしたらお願いしても……」
    正実モブ「……ごめんなさい、実はナギサ様の付き人さんに用事がありまして……」
    付き人「そうでしたか? 困りましたね……」

    あの、何なら自分で行きますよ? 場所さえ教えてもらえれば。
    イチカ「流石にそれはなんというか……」
    処理班「信用してないわけじゃないんですけど、体裁としては見張りが必要でして」

    ナギサ「でしたら。私が過多さんを応接室までお送りしますよ」

    イチカ「え?」
    処理班「へ?」
    正実モブ「うん?」
    付き人「今なんと?」
    ……はい?

  • 70二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 21:48:11

    一般人が手を出しちゃうとねぇ
    責任とか色々面倒

  • 71二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 21:48:58

    ナギサ様直々の案内かぁ…周りのみんな胃が痛くなりそう

  • 72属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 22:10:02

    ナギサ「私が過多さんを応接室までお送りしますよ」
    イチカ「待ってくださいナギサ様! 無いとは思いますけどこの人一応容疑者です!万が一があっては遅いんですよ!?」
    ナギサ「ですが、正義実現委員会の皆様は全て用事があると」
    イチカ「そ、それはそうですけど……」

    ナギサ「それに付き人の方も言っておられました。誰が案内しても同じだと」
    付き人「確かに言いましたが、それはそれですナギサ様」

    ナギサ「であれば、一番暇な私が案内するのが道理かと」
    通らないと思いますけどその道理……。

    イチカ「誰か直ぐに呼べないんっすか?」
    正実モブ「これだけ人が多いと電波が込み合って連絡取りずらいです……」
    処理班「それが理由で私たち遅れましたからね……」

    ナギサ「それと皆さんには言いそびれてましたが……」
    ナギサ「実は私は過多さん、レイさんとは個人的な交流がある友人同士です」
    イチカ「そうなんですか?」
    ナギサ「ナーちゃんと呼び合う仲です」
    イチカ「ナーちゃん!?」

    ……もしかして、すごい人と知り合ってしまったのでは?
    レイ「おかし作れるもんねナーちゃん」
    そういうことでは……ないんだけどな。

  • 73二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:21:26

    イチカ胃痛してそうだけども大丈夫かなこれ

  • 74属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 22:50:44

    ナギサ「ですので、これはプライベートな出来事となります」
    ナギサ「たまたま私の友人が、たまたま応接室の方に用事があり、たまたま私が一緒に付いていくことになった。それだけです」
    イチカ「……えっとその……」
    付き人「いいんじゃないでしょうか?」
    イチカ「付き人さんまでなにいってるんすか!?」

    付き人「そこまで度胸のある人物には見えませんし。なにより、こんなところで事を起こして無事に逃げ切れるわけもありません」
    イチカ「それそうっすけど……そうですけどぉ」

    付き人「それに、何か事が起これば犯人は分かったも同然ですよ。そんな状況で何かを起こすほど馬鹿じゃありませんよね?」
    は、はい。指一本触れません……。

    イチカ「……わかりました。一応他の人にも伝えておきますので…………君、くれぐれも粗相のないようにするっすよ?」
    き、肝に銘じておきます……。

    付き人「ではナギサ様。よろしくお願いします」
    ナギサ「ええ、ではまた後で」
    ……なんかお腹痛くなってきた。
    イチカ「奇遇っすね。私もお腹痛いっす……」

    ナギサ「せっかくですから要人用地下通路でも使いましょうか」
    イチカ「もう好きにしてください……」
    なんでそんなウキウキしてるんだこの人……

  • 75二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:53:31

    ナギサ様精神的に余裕がある時は割と天然気味だもんなぁ…
    イチカお疲れ様…

  • 76属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 23:20:46

    (要人用地下通路。都市伝説などでまことしやかに囁かれる代物であるが、実際存在している通路である。勿論一般人の立ち入りは禁止されており、ここに入れるのは要人とその付き人や監視に警邏の人物だけ。そんな場所に入り込んでいる一般女学生と一般人工生命体)

    意外と広いんですねここ。
    ナギサ「災害時には避難シェルターとしての役割を持てるように頑丈かつ広くつくってあります。一般の方は勿論立ち入り禁止ですが、そもそも入り方を知らないと分からないような場所ですので」

    入る時に思いっきり目隠しされたのはそういうことでしたか……。
    レイ「なんでわかっちゃダメなの?」
    ナギサ「いたずらで入るのを防止するのもありますが、出入り口に何か仕掛けられていた場合や、出る際、入る際に待ち伏せされる危険性を減らすためです」
    ナギサ「事実ここは安全です。爆発物があったことを考慮すれば、テロの危険性も捨てきれませんので……」
    レイ「なるほど?」

  • 77属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/14(水) 23:21:52

    ナギサ「さて、そこの窪みにあるドアから階段を上がれば直ぐですよ」

    結構歩きましたね。15分くらいですか?

    ナギサ「ゆっくり歩きましたからね。応接室に付いたら紅茶でも」

    レイ「みかん」


    ……え?

    ナギサ「ミカンですか?」


    (レイがそういった直後に、目指していたドアが開いた。三人は足を止めてその様子を見ていた。直後に黒衣の少女が姿を現す。着物を想起させる百鬼夜行の制服に身を包み、長い黒と赤の上をなびかせて、素顔を狐面で覆った生徒)



    ナギサ「なっ!?」

    や、厄災の狐!? どうしてここに!?


    (驚く二人を意に介さず、出てきた扉を静かに占めると。持っていたライフルをナギサに向ける)


    ナギサ「!?」

    (再び驚くナギサであるが、やはりこの少女はそんなことには気にも留めず。引き金を引いた)



    今日はここまでとします。完全再開は明日の19時以降となると思います

  • 78二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 23:23:19

    乙です
    何故ワカモがナギサ様を狙いに来たんだろうか
    続き楽しみに待ってますね

  • 79属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 07:03:01

    (音は響かない。サイレンサーを取り付けているようだ。この密閉空間内でライフルの銃声を響かせるわけには行かないと判断したのだろう。放たれた弾丸は、狙いすましたナギサの胴体に)

    属性過多「がっ、ぐうぅ!!」
    (は当たらなかった。横から押し出すようにナギサを庇った属性過多のわき腹に深々とめり込んだ)

    属性過多「がっはっ――――――っ!!」
    (痛い。呼吸がしづらい。自分は頑丈な自覚はあった。空が赤くなった日、サンクトゥムタワーの崩壊に巻き込まれてピンピンしていたことだってある。だが今のは、良いところに入ってしまった)
    (深々と入ったライフル弾がわき腹から衝撃を内臓に伝える。さしもの属性過多も撃たれた場所を抑えてその場に膝をついてしまう)

    ナギサ「過多さん!」
    (庇われ、押し出されたナギサはワンテンポ遅れて状況を理解する。そして焼く際の狐の銃口がこちらを向くが)

    レイ「過多を、いじめるなぁ!!」
    (声を荒げて、弾かれた矢のように飛び出したレイの方に気を取られ、照準がブレる。次弾が放たれることは無かった)

  • 80二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:34:47

    ナギサ様庇う事には成功したか…とりあえずレイの妨害もあった訳だしここは撤退してくれると良いが果たして

  • 81二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 14:55:11

    過多ちゃん性能的にはネームドに引けを取らないよね
    特に問題ないから先生の厄介にならないけど

  • 82属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 19:59:48

    (だが、それに反応できなかったわけではない。襲撃者は左足の上に銃が落ちるように手を離す)
    レイ「ハァ!!」
    (襲撃者に肉薄するレイは爪を立てるように開いた手を振り下ろして引っかきにかかる。技術も何もない単純な暴力であるがそれは早く鋭い。胸元めがけて振り下ろされるが)

    ???「……」
    (襲撃者はそれを容易く左手で捕らえた)
    レイ「え―――がっ!!」
    (そして呆けるレイの顔面を右手で掴み、右足で相手の足元を払いのける。それにより体制を崩されたレイの身体は一瞬宙を舞うが)

    属性過多「……やめろ!!」
    (襲撃者が体を前のめりに倒し、掴んだ腕を左手を引いて、顔面を掴む右腕を突き出し。床にレイの後頭部を叩き付けた)
    (直後、レイのヘイローが輝きを失い、消えた)

  • 83属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 20:13:39

    (襲撃者が手を離す。力なくレイの腕が床に落ちる)

    ナギサ「な……なんてことを」
    ???「……」
    (足元に転がるレイを完全に意識から外し、左足を振り上げて銃を取ろうと放り上げる。その目の前に)

    属性過多「てんめぇ!!」
    (属性過多が既にいた。足で放り上げられたライフルを彼女は回し蹴りで弾き飛ばして武器を奪う)
    (襲撃者は流石に驚いた。先ほどまで、もんどりうって悶えていた相手が突然跳ね起きて突っ込んできたのだ。驚くなと言う方が無理がある。そのせいで対応が瞬間的にであるが遅れた)

    属性過多「レイに、なにしやがったお前!!!」
    (回し蹴りを振り終えて、体を回して相手の正面に向き直る。そして脇を絞めて両手の肘を引き構えを取る。そのまま胸部に一、腹部に二回の左右の三連続の殴打!)

    ???「ぐっ……く」
    (属性過多の両の拳に硬い弾力のある感触が伝わる。相手は良く鍛えているのが伝わるが、今はそんなことはどうでもいい)

    属性過多「生きて帰れると思うなよ厄災の狐!!!」
    (目の前の相手を打倒する。今の属性過多にはそれしか頭になかった)

  • 84二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 20:18:57

    レイは気絶しちゃったか…
    そしてレイのために奮起する過多ちゃんかっこいいよ

  • 85属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 20:37:58

    ???「……」
    (啖呵を切られた襲撃者は拳を握って顔の前で揃える。向こうも徒手空拳の心得があるようだ)

    属性過多「―――シィッ!」
    (先に仕掛けたのは属性過多。拳を開いて掌底の形で胸部に向かって叩き付けんと振りかぶる。それを左の腕で遮り、右の拳を属性過多の頭部に向かって振りかぶる。属性過多はそれを)
    (避けない。それどころか頭突きの要領で拳に向かって叩き付けた)

    ???「っ…くっ!」
    (襲撃者はたまらず拳を引く。頭と拳で叩きつけ合えば硬さで優る頭が勝つ。痺れる腕を庇う襲撃者だが、そこを逃す属性過多ではない)

    属性過多「食らえオラァ!!」
    (軽く踏み込み、鳩尾めがけて前蹴りを放つ。襲撃者は左の腕で鳩尾への直撃を防ぎはしたが、2,3歩ほど後ずさる勢いで蹴り飛ばされた)

    属性過多「…………」
    (そしてこの数秒のやり取りで、属性過多は大きな違和感を感じた)

    属性過多「……厄災の狐。もしかしてお前」
    (その問いは投げ終わる前に軽い銃声が響いた。属性過多が振り向くと、ナギサが襲撃者に向かって持っていた拳銃を発砲していた。2発、3発と立て続けに発砲された襲撃者は、属性過多がよそ見をした隙に素早くライフルを拾いに行き)

    ???「…………」
    (通路の奥へと走って逃げ去ろうとする)

    属性過多「待て!!」
    ナギサ「過多さん! 今はレイさんの安全確保が最優先です!」
    属性過多「っ!? わかりました……レイ! しっかりしろ、レイ!」

  • 86二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 20:41:18

    過多ちゃんステゴロ強いの流石だなぁ…レイは大丈夫だろうか

  • 87属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 21:07:48

    ――――【保健室】

    セリナ「脳震盪です。命に別状はありませんが、暫くは安静にしておかないといけません」
    そうですか……ひとまず安心です。
    ハナエ「ナギサ様から緊急回線で連絡が入った時は驚きましたよ!」
    セリナ「私たち慌ててコスプレのまま飛んで行っちゃいましたよ」

    ですが助かりました。レイがその……
    ハナエ「転んだんですよね? 打ち所が悪かったみたいで災難でしたね」
    セリナ「後頭部を強打するだなんて、はしゃいでたんですか?」
    そんなところですね……。

    ――――【数分前】

    公表しないってどういうことですかナギサ様!
    ナギサ「落ち着いてください過多さん。私もただ何の考えも無く、厄災の狐の事を言わないと決めたわけではありません」

    ナギサ「アレはおそらく、厄災の狐のフリをした偽物です」

  • 88二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 21:09:06

    ワカモの偽物かぁ…これ本物降臨しそうだな?

  • 89属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 21:29:38

    偽物……んん、ナギサ様。理由を聞かせてもらっても構いませんか?
    ナギサ「まず一つ目に、犯行内容があまりにも本人とかけ離れています。厄災の狐が起こす犯罪の大多数が無差別テロ。もし本物の厄災の狐がこの場に現れていたら、既にこの場は混乱の渦に巻き込まれているでしょう」

    爆薬の話はどうなります? 少なくとも爆発物が仕掛けられていたのは事実です。
    ナギサ「それが二つ目です。厄災の狐は無数のテロを仕掛けてきたいわばエキスパート。そんな彼女が『プラスチック爆弾に信管を刺し忘れていた』なんて初歩的なミスをするとは思えません」
    ナギサ「他に爆弾があるかどうかは現在正義実現委員会の皆様が捜索中ですが……、爆発事故は起こっておらず、未だに連絡も伝令無いことを考えれば恐らくこれ以上仕掛けられていないと判断していいでしょう」

    実際に目の前に現れて襲撃してきた件はどう考えますか?
    ナギサ「それに関してはまず、お礼を申し上げます。身を挺して庇ってくださり、ありがとうございます。」
    あっ、どういたしまして……。

    ナギサ「そしてここから三つ目。非効率的な暗殺方法を取っていること」
    ナギサ「正直言って、このキヴォトスにおいて。目の前に現れて銃口を向けて暗殺だなんて非効率的です。アサルトライフルのワンマガシンを打ち込まれたことだってありますが、私たちはちょっとやそっとでは死にません」
    ちょっとツッコミたくなりましたが我慢します。それで?

    ナギサ「殺すのであれば出入口に爆薬を仕掛けて生き埋めにすればいい。厄災の狐ならそれが出来る量の爆薬を用意できるはずです。それをせずにわざわざ出向いて銃撃を仕掛けるだなんて……見つけてくださいと言ってるようなものです」
    ナギサ「他にもまだまだ違和感や疑問点はあります」

  • 90二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 21:31:33

    ナギサ様流石だな…アサルトライフルは実体験ですものねナギサ様…

  • 91属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 21:50:29

    ナギサ「銃器や爆発物が取り上げられている現状でなぜそれらを持っているのか。そして関係者以外は知らない要人用地下通路の入り口からどうやって入ってきたのか」

    ナギサ「それらを総合的に判断すれば、実行犯は……」


    ……内部犯。

    ナギサ「もしくは手引きしてる誰かが居ます。そうでなければ警備や監視の目が甘かったとしか言えませんが……正義実現委員会に限ってそのようなことは無いでしょう」

    だから公表しないと。

    ナギサ「すみません、こればかりはトリニティ。ひいては政治的な問題にもなります。内部にテロリストが潜んでいる。またはその手引きをしたものが居ると分かってしまえば大問題となります」

    ナギサ「ですがそれ以上に私は、みんなが楽しんでいる学園祭の雰囲気を壊したくないのです」


    ナギサ「狙われているのが私だけなら、いくらでも囮にでもなりましょう。その覚悟が私にはあります」

    ナギサ「過多さん。気に入らないと言うのであれば、どうぞ気が済むまで私を殴っていただいて構いません。実際に被害を被られたのは貴方です。その権利が貴方にはあります」


    ……いえ、殴りません。後が怖いし……。

    それとナギサ様。私もあの厄災の狐は偽物なんじゃないかと思っていたんです。

    ナギサ「そうでしたか? ではなぜあのように質問を……」

    自分も納得したかったんです。感覚的な物でしたから……

    私は厄災の狐dice1d3=3 (3) 仲ですから


    (1.と肩を並べて戦った 2.の間近で戦いを見た 3.の圧倒的な実力差を分からされた)

  • 92属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/15(木) 22:08:24

    厄災の狐の圧倒的な実力差を分からされましたから……。

    ナギサ「もしかして過多さん。本物にあったことが?」

    空が赤くなったときに少々……ちょっと。


    ナギサ「過多さん。貴方いったい何者なんですか?」

    属性過多な、ただの女子高生ですよ。

    ナギサ「いえ、過多さんは一般的な女子高生を名乗れないと思います……」


    ですがナギサ様。公表しないのであれば、こちらの条件を一つだけ飲んでください。

    ナギサ「なんでしょうか?」


    犯人を捜して見つけ出します。

    レイを痛めつけた落とし前を付けさせます。

    勿論迷惑になるような探し方はしません。あくまで秘密裏に探します。

    もしそれが飲めないのでしたら……外で大声で叫んで探しに行きます。


    ナギサ「脅迫じゃないですか……わかりました過多さん。こちらモモトークです、手伝えることがあれば言ってください」

    ありがとうございます。ナギサ様

    ナギサ「ナーちゃん」

    はい?

    ナギサ「ナーちゃんですよ」


    ……ありがとうございます、ナーちゃん



    今日は早いですがここまでとします。完全再開はまた19時以降です。

  • 93属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 07:02:45

    セリナ「はい、モモトークです。レイちゃんの目が覚めた時や、何かあった時に連絡しますね」

    わかりました、ありがとうございます。

    ですが電波状態が悪いみたいですので、ちょこちょこ見に来ますよ。

    ハナエ「そうしてあげてください。私たちもずっと居てあげるわけにもいきませんので」


    処理班「すみません、ここに■■■さんが居るとお伺いましたが」

    あ、自分です自分。でもできれば属性過多ちゃんって呼んで欲しいな。

    処理班「え、あだ名ですか? まあなんでもいいですけど」


    処理班「とりあえず容疑は晴れました。白ですので、自由に行動して大丈夫です。長時間の拘束失礼しました」

    いえいえ、そちらも頑張ってくださいね。


    ……さて、自由行動が出来るようにはなったけど……。先ずはdice1d3=2 (2)

    (1.頭の中で整理だ 2.お巡りさんに連絡を取りたい 3.ルートの確認をしなきゃ行けない)

  • 94二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 07:19:06

    早速お巡りさんにか
    頼りになるだろうし良いね

  • 95二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 18:37:10

    このレスは削除されています

  • 96属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 18:38:08

    >>95

    画像ミスしましたので削除しました


    お巡りさんに連絡を取りたいけど……この電波状態の悪さだと厳しいかな……。


    ???「あれ? オイ、過多じゃねーか!」

    この声は……。


    スケバン「よっ!」

    スケバンさん! 学園祭に来てたんですね。


    スケバン「おう、ちょいと暇だったんでな。お巡りさんと来てるんだよ」

    え、お巡りさん来てるの!?

    スケバン「おうよ。確かクレープ買うとか言ってたな……お、戻って来た」


    お巡りさん「お待たせしましたスケバンさん……おや、過多さんじゃないですか」

    二人で学園祭に来てたんだ……なに? デート?


    スケバン「まーね」

    お巡りさん「そんなとこですよー」

    もうちょっと慌てたりしてよー。

  • 97二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 18:45:31

    いつもの三人揃った!これは心強いね

  • 98属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 18:46:18

    そうだお巡りさん。実はちょっとお願いがありまして……。

    お巡りさん「嫌です」

    まだ何も言ってないんだけど!?


    お巡りさん「いえ、過多さんの事です。どうせ変な事件に巻き込まれるか首突っ込んでるに決まってますよ」

    酷い信頼だ……。


    お巡りさん「そんなとこでお願いって言われましても……職務中なら構いませんけど、今日は非番ですので嫌です」

    そ、そこをなんとか! 絶対に埋め合わせはするから!!


    お巡りさん「変な事件に首突っ込んでるのは否定しないんですね……」シラー

    それはその……詳しくは言えないんだけど……


    (ティーパーティーの桐藤ナギサを襲撃してきた厄災の狐の偽物を探してるだなんて言っても信じてもらえないし……)

    こ、ここは……dice1d3=3 (3)

    (1.真摯に頼み込む 2.ミラクル5000の引換券で交渉 3.スケバンにも頼んでみる)

  • 99属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 19:02:29

    スケバンさんからもお願い!!

    スケバン「え、アタシから!? そうは言ってもよ……」


    スケバン「休みの日に働きたくないって普通じゃないか?」

    うわーん、裏切り者ォ!!!

    スケバン「最初から味方してねぇよ……」


    非常識なのは分かってるんだ……でもどうしても一個だけ確認したい事があるんだ……だからお願い!


    お巡りさん「うーん……」


    お巡りさんの好感度で判定。d100ロールを行い、87以下で絆されます。

    dice1d100=7 (7)

  • 100二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 19:07:42

    絆されてくれたか…優しいというか持つべきものは友達というべきか

  • 101属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 19:20:27

    お巡りさん「…………はぁ、貸しと奢り一回ずつですよ」

    ありがとうお巡りさん!!

    お巡りさん「抱きつないでくださいよもう……で、何を調べたらいいですか?」


    うん、一つだけ。

    ここ最近、トリニティの生徒がヴァルキューレに来て“バレンタインにあった厄災の狐増殖事件の時に押収した衣装”を見に来たかどうかを調べてほしいんだ

    お巡りさん「はい? どういうことですかそれ?」

    ごめん、こればっかりは二人にも詳しく言えないんだ。今度私が焼き肉屋で奢る時に詳細話すから!

    スケバン「話せないとは……随分と面倒なことに巻き込まれてるんだな」

    本当にヤバいよ、多分言っても信じてもらえないレベルでヤバいよ。


    お巡りさん「今まさにその“ヤバい”ことに巻き込まれた私に何か弁明はありませんか?」

    ご、ごめんなさい……。

    お巡りさん「まったく、せっかくスケバンさんとのデートだったのに。今度は過多さんにデート付き合ってもらいますよ?」

    それなら喜んで、エスコートしますよ。

    スケバン「オイオイ、浮気は困るぜ~?」


    それじゃあごめん! まだやらなきゃいけないことがあるから私行ってくる

    スケバン「おう、じゃーな」

    お巡りさん「1時間後に噴水のある広場に来てください。学園内だとほぼ連絡取れませんから。私は一回電波のいい場所探してきます」

    スケバン「それならあっちにいい場所あったぜ」



    持つべきものは友達だよ……バイト増やさないとな。手持ちで奢るのは心もとない……次はdice1d2=1 (1)

    (1.情報の整理 2.ルートの確認)

  • 102属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 21:15:41

    場所に付くまでに……

    (情報の整理をしよう)
    (まず事の始まりは時限爆弾からだ。レイがそれを発見して持ってきた……ミカンの匂いがするとか言ってたな。ミカンの香りのする時限爆弾ってなんだ)
    (そしてその時限爆弾は結局爆発しなかった。最初に来た正義実現委員会の子はコードが抜けていたというが、実際は信管すら刺さってなくて爆発しようがなかった)
    (それは私も確認した。トリニティとゲヘナの喧嘩を止めるために爆弾を無理矢理開いて中身を見せた。新品同様の爆薬が詰まっていたのを確認した)
    (それから容疑者として付き人さんに拘留され、正義実現委員会のイチカさんと処理班の子が来た)

  • 103属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 21:22:21

    (炸薬に信管が刺さってないとはっきりわかったのはここ。ちょっとイチカさんに不発弾に勝手に触るなと怒られたが、先に正義実現委員会の子が近づいて持っていたから安全だと思ったのが理由だ。気弱なあの子が事も無げに持っていたことから爆発しないと思ったからだ)

    (その後は身の潔白を証明するために正義実現委員会の方で危険物の持ち込みがあったかどうかの確認するまで拘留されることになり、自分は応接室に案内される流れに)

    (その後まるで全員示し合わせたかのように都合が悪く私の移送がごたつき、ナギサ様に移送をさせる流れになってしまう。移送に使ったのは要人用地下通路。最初の入り口は目隠しで防がれてしまったが一個の出入り口は見ちゃって私も使えるようになっちゃったのはご愛敬)

    (その後厄災の狐の襲撃……)


    (ナギサ様が疑問点をつぶしてくれた場所があるけど、個人的には……dice1d3=3 (3) )


    1.なぜピンポイントで出口がバレたのか

    2.そもそもどうして地下通路使ってるのがバレたのか

    3.逃げた後どこに消えたのか

  • 104二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 21:26:50

    確かにどこに消えたんだろうな偽物…

  • 105属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 21:32:55

    逃げた後どこに消えたのか……

    (気になる。衣装はあらかじめ他の着替えを用意しておけばいいだけ、逃走ルートも事前に考えていたのだろう。だけども問題はその後)

    (そんなところから出てくるのを万が一誰かに目撃でもされたらどうするつもりだったのだろうか)

    (勿論出入り口を知っている人は少ない、少ないだけで知っている人が居るのだ。用事が一切ないわけじゃない……ばったり鉢合わせしないとも限らない……。そして騒ぎにもならず、ナギサ様からの連絡もないあたり、不審者の情報はないと考えられる……そうなれば)


    ……そうか、だったらこうしか考えられ……あっ


    ラブ「お、よう!」

    ヘルメット団A「過多の姉御じゃん。ちーっす」

    ヘルメット団B「お久しぶりっすね」

    ヘルメット団C「元気してましたか?」

  • 106属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 21:59:07

    ヘルメット団の皆さん! 皆さんも学園祭に?
    ラブ「まぁそんなところよ」
    ヘルメット団A「姉御も遊びに来てたんすね」
    うん、そんなところだよ。でもごめんね、ちょっと急いでるんだ。
    ヘルメット団B「そんな急いで、どこ行くんすか?」

    応接室……に近いとこにある保健室。妹が頭打って倒れちゃってさ、様子見に行こうかと思って。
    (言えない……本当はここから応接室近くの要人用地下通路の入り口へのルート検証だなんて言えない……)
    ヘルメット団C「え、それは大変ですね……お見舞いしましょうか?」

    大丈夫、そこまで大げさな物じゃないからさ。気持ちだけ受け取っとくよ。ありがとね
    ヘルメット団A「てか応接室ってさ、この辺っすか?」(パンフレット取り出し)

    そうだけど、どうかしたの?
    ヘルメット団A「ふつーにいくとこうじゃん?」(ルートを指でなぞる)
    ヘルメット団A「それで30分くらいかかるじゃん?」
    確かに、それだと結構かかりますね……。
    ヘルメット団A「でも15分くらいで行けるルートあるんすよ」

    え、本当!?
    ヘルメット団B「よかったら教えるっすよ? 妹さん大変でしょうし」
    お願い! そのルート教えて!
    ラブ「おい、ウチそのルート知らないんだけど……」
    ヘルメット団B「教えてないっすからね」
    ラブ「なんでだよ!」

  • 107属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 22:24:04

    ヘルメット団B「ここっすよ。ここ通れるんすよ」
    ……金網張ってあるけど?
    ヘルメット団B「そうなんすけど……よっと」
    (ヘルメット団は金網に手をかけるとそれをそのまま動かした。ぎょっとした属性過多であるが、原理はいたって単純。“もう一枚金網をそのまま立てかけていただけ”)

    ヘルメット団B「最初ビビったんすよ。ここにもたれこんだ時、がしゃーんってひっくり返ってさ、壊したって思ってたらこれなもんで」
    えぇ……なんでこうなってるの? 逆に何でこれトリニティで問題になってないの?
    ラブ「あれだろうな。お嬢様って子が多いから、こんな陰険なとこ来ないんだろう。学園祭でわざわざこんな路地裏行くようなのウチらくらいだろうし」
    ヘルメット団C「でも隊長最初にクレープ屋さんってキラキラしたとこいってたじゃん」
    ラブ「うるさい! お前も一緒に来てただろ!」

    ヘルメット団A「姉御。こうなると長いからもう行って大丈夫っすよ。妹さんによろしくっすよ」
    ありがとね。助かったよ!
    (属性過多はその開いた金網を通る、その時ほんの少しだけだが。柑橘系の香りがした)

  • 108二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 22:42:15

    柑橘系の香り…これは関係ありそうだね

  • 109属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 22:55:58

    ……ホントに15分でついちゃった。
    (これで一個だけ疑問点が解決した。このルートが使えるなら、容疑者をかなり絞れる……というか、ほぼ当たりは付けてる。後はお巡りさんの報告を待つだけだ。時間はまだある、検証は素早く済んだから、そのままレイの様子を見に行こう)

    すみません。属性過多です。レイの様子を見に来ました。
    救護騎士団員「えっとレイさん……この褐色の子ね。まだ目覚めてないみたいよ」
    そうですか……そばにいても大丈夫ですか?
    救護騎士団員「ええ、むしろ傍にいてあげてください」

    (そっと属性過多はベッドの隣に座る。気絶したとはいえ、穏やかそうな顔で寝息を立てるレイの前髪を軽く触れる。そろそろ切ってあげなければと思いながら笑みを浮かべ、そのまま軽く頭を撫でる。細い柔らかな髪が心地のいい手触りを返してくれる)

    おやすみレイ、起きたころには片付けておくからね。
    (その後、属性過多は約束の時間になるまでレイを見守り続けた)

  • 110二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 23:19:38

    しっかりお姉ちゃんしてるなぁ過多ちゃん

  • 111属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/16(金) 23:19:52

    ――――【45分後】

    お巡りさん「過多さん。お早いですね」
    手伝ってもらってるんだもん、遅れちゃ失礼だし。
    お巡りさん「そうですね、遅れてきてたら殴ってやろうかと思ってましたよ」
    ご、ごめんなさい。せっかくの非番を……。
    お巡りさん「半分は冗談ですから気にしないでください」
    半分本気じゃん!

    お巡りさん「はい、では私のきちょーな非番を使って得た情報を教えますね」
    結構根に持つタイプなんだねお巡りさんって……
    お巡りさん「教えませんよ?」
    ごめんなさい。

    お巡りさん「過多さんの言った通り居ましたよ。一か月前くらいに確認しに来たトリニティ生徒が」
    やっぱり居たんだ……。
    お巡りさん「ええ、早いこと確認取れましたよ。なんせ結構な立場の人が来まして……。衣装の写真何枚か撮って帰ったそうです」
    お巡りさん「正直何しに来たのはさっぱりで、参考資料として欲しがるにしてもネットに探せばいくつかあると思うんです……そもそも厄災の狐の衣装の参考資料って何に使うんですか?」

    さ、さぁ? なんでだろうね?
    お巡りさん「まったく……焼肉の時にネタ晴らし頼みますよ?」
    笑い話に出来るように頑張ってみるよ。ありがとうねお巡りさん。
    お巡りさん「それでは自分はこれで。何するか知りませんが、頑張ってくださいね」

    ……さて、ナギサ様に会いに行こう。


    今日はここまでにします。明日また完全再開は19時以降になると思います。

  • 112二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 23:20:13

    撫でられレイちゃんかわよ

  • 113二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 23:22:56

    乙です
    偉い立場の生徒か…一体誰なんだろうか

  • 114二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 07:59:51

    コスプレかなぁ
    ちょっとアングラな趣味って結構あるんだよなぁ

  • 115属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 11:28:03

    【ティーパーティ会議室】

    ナギサ様、お時間取っていただきありがとうございます。
    ナギサ「いえ、問題ありません……どうですか、捜査の方は」

    ええ、なんとか……そのナギサ様。一つだけお伺いしたいことがありまして。
    ナギサ「なんでしょうか?」

    柑橘系の香水に心当たりはありますか?
    ナギサ「柑橘系の香水ですか? シトラス系でしたら……以前貰い物でいただきました。甘みのあるオレンジ系の香水でして、他人への贈り物や、香水のチョイスによく選ぶようになりました」
    ナギサ「ですが、今日は使っていませんよ?」

    いえ、ありがとうございます。疑問がまた晴れました。
    ナギサ「……? そうですか?」

    それとナギサ様。もう一つだけお願いがあります。
    ナギサ「はい、なんでしょうか?」

    今日の夜……トリニティの郊外。出来るだけ一目の付かないところに、呼び出してほしい人が居るんです。お願いできますか?

  • 116二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 19:13:14

    身内の犯行ってやつかなぁ
    イヤだねぇ

  • 117属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 19:28:38

    ――――【夜・トリニティ郊外】

    (このような時間となっても、トリニティの学園祭は終わらない。未だ賑わいを見せており、生徒たちのはしゃぐ声が響いてくる)

    (属性過多は、ナギサ様が指定した場所に早めに来ていた。街灯を背に腕を組んでもたれかかり、人が来るのを待っていた)


    (建物の影の中から硬いブーツの音を響かせて誰かが近寄ってくる。属性過多はその方向に目を向けるが、かろうじて人影が分かるくらいで人相はわからない、向こうも気づいたのか、影の中で足を止める)


    属性過多「ごめんね、呼び出したのはナギサ様だけど……用事があるのは私なんだ」

    (影の中に人物に言葉を投げかける、誰が来たのかは知っている。だから顔が見えなくても構わないし、相手はこちらを認識して言葉も返さず寄っても逃げても行かないあたり、少しは覚悟していたようだ)

    (犯行がバレたことを)

  • 118二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 19:30:01

    いよいよか…さてさて誰が犯人だったんだろうか

  • 119属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 19:38:43

    属性過多「逃げないんだ……。正直逃げると思って身構えてたところだけど……。いいさ、だったら」


    ???「さっさとあなたの推理ショーでも始めたらどうですか?」

    (再び硬いブーツを鳴らしながら、その人物は物陰から姿を現す。純白の制服に身を包み、白いベレー帽をかぶり色素の薄いセミロングの髪)


    付き人「盛大に笑ってあげるわ。貴女の的外れな洞察力を」

    (ナギサの付き人、その人だった)

  • 120属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 19:48:18

    属性過多「ガバガバか……いやまあ。正直外れててもいいんだけどさ」
    (街灯から持たれるのを止め、属性過多は体を起こす。ガシガシと頭を搔いてから付き人を向き直る)

    属性過多「何から話しましょうか……最初から遡って話した方がまとまりは良さそうですね」
    付き人「頼みますわよ。貴女と違って暇ではありません、つまらなかったらロールケーキとマカロンを口にぶち込んでやります」

    属性過多「こっわ……さて、事の発端は爆弾がトリニティにセットされていたところですね、うちの妹が爆弾を見つけて、それがちょっとした騒ぎになりました」
    付き人「ええ、覚えてますわ。私もナギサ様と一緒に伺いました、不躾にも爆発物をナギサ様に見せようとした貴女を私が制したことも」

    属性過多「はい、先ず最初の疑問点はそこです」
    付き人「はい? いくら時限が切れたとはいえ……」
    属性過多「そこですよ、付き人さん」

    属性過多「私あそこで一言も“時限爆弾”だなんて言ってませんよ?」

  • 121二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 19:49:47

    まさか付き人が犯人とは…動機はなんだろうか

  • 122属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 20:07:16

    属性過多「なんで時限爆弾とわかったんですか?」

    付き人「……何かといえばそんなことですか、大体こういう場で仕掛けられているのはそういう類の物でしょう? ほんの少し口を滑らしただけで犯人扱いはたまったものじゃありません」

    付き人「それに……私がいつ時限爆弾を作って設置したと? 自慢じゃありませんが、爆弾だなんて作れませんし、私は今日に限ってあの時以外はほぼナギサ様の傍にいました」

    付き人「あなた方が絵画を楽しんでいる時もそばにいました、用事で外してるとき以外にも……」


    属性過多「でしょうね。貴方はロールケーキの絵画展の場所に居たのは分かっています」

    付き人「だったらその推理は破綻してますわ。どうやって当日に爆弾を? まさか前日にだなんて言いませんよね? そうなれば事前に見回りをした正義実現委員会の皆様に発見されて没収されます。どうやって爆弾の設置を?」


    属性過多「……もう来てるのかな?」

    付き人「なにが、でしょうか?」

    属性過多「爆弾設置の犯人ですよ……」


    (すると付き人の対角から足音が響く、駆け足のような急ぎの音でこちらに向かってくる、その人物は物陰からすぐに姿を現し)


    正実モブ「遅れて申し訳ありませんナギサ……さま?」

    (黒い髪に黒いセーラー服。付き人とは対極に位置するような真っ黒の姿をした、正義実現委員会の役員の一人だった)

  • 123属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 20:16:19

    正実モブ「あの、えっと……ナギサ様は?」
    属性過多「ごめんね、アレ噓なんだ。私がナギサ様に頼んで呼んでもらったんだ」
    正実モブ「えっと、えっと、えっと????」
    属性過多「も一つごめんね。爆弾を制作して設置したの君だよね?」

    正実モブ「な、なに言ってるんですか! そんなこと、してませんよ!」
    正実モブ「第一、爆弾とか爆発したら怖いですし、それで怪我とかしたら大変じゃないですか。そんなもの作るわけ―――」

    属性過多「じゃあ聞くけど……君は自分が気弱な自覚ある?」
    正実モブ「あ、あります。よくイチカ先輩にも自信を持つように言われますけど……それとこれと何の関係が?」
    属性過多「そうだよね。なんとなく見てたら分かったよ……だったらさ」

    属性過多「爆弾って言われてよく直ぐに拾いに行けたね?」
    正実モブ「え……」
    属性過多「爆発しないの、分かってたんじゃない?」

  • 124属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 20:26:46

    正実モブ「い、言いがかりはやめてください! 私は正義実現委員会の職務を全うしただけです! そんな言いがかりをつけるために私を呼んだんですか!」
    属性過多「ごめんてごめんて……でもね、そうなんじゃないかって思ってさ……」
    正実モブ「つ、付き人さん、この人おかしいんじゃないですか!?」

    付き人「そうね、大分変な人かもしれないわ……でも、まだ言いたいことがあるようね」
    属性過多「ありますとも……。聞いてくれます?」
    付き人「いいわ……今度こそつまらなかったらショートケーキをぶち込んでやるわ」
    属性過多「それトリニティで流行ってるんですか……? まあいいです。そのあと、私とナギサ様は要人用地下通路へと入っていった、その時に怒ったことを話しましょう」

    属性過多「私とレイ、そしてナギサ様は厄災の狐に襲撃を受けました」
    正実モブ「……」
    付き人「……」
    属性過多「信じてませんね?」
    正実モブ「あ、当たり前です。そんな話聞いてませんから」
    付き人「私もナギサ様から話を伺ってはいません……ですが。ナギサ様からモモトークが来たのも事実、あったのでしょう。それが」

  • 125二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 20:32:02

    この二人が犯人なのかそれとも更に協力者がいるのか…果たしてどっちだ?

  • 126属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 20:45:43

    属性過多「そこで襲撃されていくつか疑問点が出てきました」
    属性過多「一つは襲撃地点。厄災の狐は私たちの目的地点、応接室近くに出る出入り口から出てきました。待ち構えていたにしてもあまりにも都合がいいところから」

    属性過多「そこで一つ思いました。犯人は私たちが向かう場所が分かってたんじゃないかって」
    付き人「それであの場にいる私たちの中に犯人が居ると?」

    属性過多「ええ、イチカさんや処理班の方、騒いだ生徒も含まれるかもしれませんが……イチカさんは演劇に、処理班の方は爆発物の処理をこなしていました。他の生徒の方はまず怪しい部分がないので考えから外してあります」

    正実モブ「だったら私たちも用事があって……」
    属性過多「だから二人とも呼んだんですよ……グルなんじゃないかって」

    属性過多「まあ、あの場でナギサ様が私と行動しようとしたのは想定外だったようですけど」
    付き人「なるほど……頭はおかしいなりに考えてはいるようですね。ですがその推理は破綻してますよ」

  • 127属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 20:57:17

    付き人「あの場から応接室に行くには、早く見積もっても30分はかかります。私もあの地下通路は利用したことはありますが、15分程度で場所に着きます」
    付き人「仮に私があそこから行ったところで、あの場に着くころには既に貴女たちは通路を抜けて外に出ています。借りに追いついても着替える時間も無いと思いますが?」

    属性過多「ああ、大丈夫ですよ。その疑問は解決済みです。ヘルメット団の皆さんが教えてくれた近道。金網フェンスが張って封鎖されている、ように見える裏路地があったんですよ」
    属性過多「実際行ってみたんですけど、結構喋ったりしても15分ほどで着きました。急げばもっと早くついて、着替える時間も確保できたでしょう」

    付き人「……意外としっかりリサーチしているようで。思い付きでもないみたいですね」
    属性過多「犯人だって決めつけるんですよ、ちゃんと証拠揃えないと失礼じゃないですか」
    正実モブ「は、犯人だって言ってる時点で失礼ですよ!」

  • 128属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 21:24:38

    属性過多「まあそもそも、地下通路を使われたことは想定外だったんじゃないですか?」
    付き人「どういう意味ですか……?」
    属性過多「話が逸れるのでこれは後でまた言いますよ。そして二つ目の疑問です。襲撃後犯人はどこに逃げたのか」
    属性過多「ちょっとだけ気になってたんですよ。あんなところに入り込んで、しかも出ていく……普通だったら目立ちますし、鉢合わせでもすれば言い逃れ出来ないような場所。関係者以外立ち入り禁止区域に、入っていっても問題ない人物」

    付き人「…………」
    属性過多「付き人さん。貴方なら、入り込もうが出てこようが違和感ありませんよね? なんせ、自分も使ったと言いましたし」

    付き人「なるほど……でも、場所くらい誰かが教えれば分かるし、入る時も出る時もただ単純に見つからなかったで済むこと。わざわざ私のような立場の人物がやる理由はないでしょ?」
    属性過多「ええ、おっしゃる通りです。ここは正直、どうでもいいんです」

    付き人「で、話は終わり? だったら帰らせてもらうけど……」
    属性過多「いいえ、まだありますよ?」

  • 129属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 21:40:47

    属性過多「実は私、ヴァルキューレにコネがありまして……ちょっとだけ調べてもらいました。バレンタインに厄災の狐が起こしたテロ事件、知ってますか?」
    付き人「知っているわ。それに何の関係が?」

    属性過多「あの時、厄災の狐が陽動に使った衣装。それがヴァルキューレに押収されて保管されてるんです。そしてそれを一か月前に確認して、写真を撮っている生徒が居るって調べてもらいました」
    属性過多「トリニティ生徒が来たと言ってました。勿論名前も顔も聞いていません、ただ“トリニティのお偉いさん”がきたとしか、私は聞いていません」

    付き人「それが私だと? いい妄想力ね、小説家にでもなったらどう?」
    属性過多「もう書いてるんですよ、趣味でね。ですが安心してくださいよ、別にそれであなたを犯人だなんて決めつけたわけじゃありません」

    属性過多「決め手は二つ……シトラス系の香水」
    付き人「シトラス系の香水……? それがなにか?」
    正実モブ「確かに付き人さんからはシトラス系の香りがしますけど、それがどうしたんですか!!」

    付き人「…………してるの?」
    正実モブ「え?」

    属性過多「香りってのはずっと嗅いでると気付かなくなるんです。危険物を香りで判断するための防衛本能だとかで」
    属性過多「貴方、ナギサ様に貰った香水を自室でしか使ってないのでしょう。服に染みついた匂い……色んなところで香ってましたよ」
    属性過多「ロールケーキの美術館、爆発物の入った紙袋、ナギサ様と騒ぎを聞きつけた時、金網の近道、そして。厄災の狐に変装した襲撃時。うちのレイがみーんな気づいてたんだよ!」

  • 130属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 21:50:34

    属性過多「そして最後がこれだ!」

    付き人「それは……」

    正実モブ「ライフル弾の……弾頭?」


    属性過多「私のわき腹にめり込んで落ちた一発の弾丸。これが貴方を犯人だと追い詰める最後の証拠!」

    属性過多「ほとんどのライフル銃には弾丸に回転力を与えて命中精度を上げる“ライフリング”が刻まれている。そしてそれは加工時の僅かな差によって誤差が生じて……同一のものは生まれない!」


    属性過多「付き人さん。貴方が持っているライフル銃をすべて出してください、ヴァルキューレで線状痕を鑑定してもらいます。もし本当に自分がやってないと断言できるなら……出せますよね?」


    付き人「…………」

  • 131属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 22:31:40

    付き人「ええいいでしょう。勝手にしなさい」

    (付き人はそういうと、持っていたライフル銃を属性過多の方へと放り投げる。放物線を描いて飛ぶライフルを、正実モブは目で追う)

    (直後に付き人は両手を斜め下に素早く振り下ろし、袖に隠した二挺のハンドガンを取り出し握って、属性過多へと撃ち始める)


    属性過多「豹変が早いって!!」

    (属性過多は腕を降ろした瞬間には走っていた、嫌な予感がしたのは確かだが、ほぼ反射的に行動を起こしていた、二回響いた銃声だが、弾丸は対象を捕らえることは無く闇の中に吸い込まれた)


    付き人「お早い反応ですね」

    属性過多「慣れてますので」

    (ガシャンと放り投げたライフルが地面に落ちる。属性過多は返してもらったアサルトライフルを構えて付き人に、付き人は両手の拳銃を属性過多に向けて牽制する)


    付き人「もうバレてますから言ってしまいますが……あの地下通路と同じになると思わないでくださいね。あの服……動き辛かったもので」


    付き人の戦闘力

    dice1d100=37 (37) 最低保証80

  • 132属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 22:47:06

    ・属性過多
    戦闘力:83
    ・付き人
    戦闘力:80

    属性過多「…………」
    付き人「…………」
    (二人は睨み合う、キヴォトスにおいて銃撃戦は日常であり起きない日なんてありえない。そして銃弾一発を決定打にするには余程いいところに叩き込むしかない。二人ともそれが分かっている、むやみに撃てばいいわけではない。おそらくだが、二人とも食らう銃弾を我慢して突っ込む覚悟は持っている)

    正実モブ「……ひっ」
    (正実モブは困惑している、正直どうすればいいかわからない。加勢するべきか? 付き人と共謀したのは事実ではある。だがこの場に入り込んで戦えるほどの度量も、走って逃げだす度胸もなく。ただただ睨み合いを見るしかなかった)

  • 133属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 23:11:30

    属性過多「……」
    付き人「……」

    正実モブ「……」
    (まだ睨み合ってるよあの二人。といった視線を正実モブは送る。もう3分はああしている。キビレを切らして動くのを待っているのか、それとも別の何かなのかはわからないけど、正実モブは流石に長すぎると思い始めたその時)

    正実モブ「ひん!? モモトークの通知!?」
    (正実モブの携帯電話が鳴る。通知音は別段普通であったが、あまりにも静かな場だったため強く響き渡る)

    属性過多「ッ!」
    付き人「シィ!」
    (それを合図に両方が動いた、引き金を引いて銃を撃ちながら前に進む行為を。両方とも始めたのだ)
    (ライフルの連射音とハンドガンの断続的な発砲音が響き、その弾丸が互いを捕らえてめり込んで落ちるが、二人とも歩みを止めない、それどころか意地の比べ合いと言わんばかりに撃たれながら近寄っていき。互いの拳が届く距離まで肉薄した)

  • 134属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/17(土) 23:17:25

    (ごめんなさい。今日はここまでにします、明日お昼ごろから再開できれば再開します)

  • 135二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 23:32:11

    乙です
    この二人が犯人だったとは…後気になるのは動機かな
    二人とも肉弾戦やる気満々だな…

  • 136二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 09:42:38

    気弱な子を使うのは後味悪いぞ付き人ちゃん~

  • 137属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 10:39:05

    属性過多「はあああ!!!」
    (弾丸を受けながら最初に仕掛けたのは属性過多からだ、振りかぶってアサルトライフルのストック部分で顔面を殴りかからんと横振りに仕掛ける)
    (それを体を斜めに反らして直撃を避ける付き人。そのまま伸ばした左腕で属性過多の鳩尾に銃口を滑り込ませて引き金を引く)

    付き人「……弾切れ!」
    (発砲音は響かない、肉薄するまでに弾を打ち切っていたため、ガキンと撃鉄の音だけ響かせるだけ)

    属性過多「へ、残弾管理がなってないんじゃない!」
    (そのまま属性過多は前回と同じように左の前蹴りを顔面目掛けて放つ。が)

    属性過多「いってぇ!!!」
    (付き人は右腕の銃を思いっきり属性過多の脛に叩き付けた。これには頑丈さに自信のある彼女も声をあげて怯む)

    付き人「ふん、頭突きのお返しですよ……」
    (怯んだ隙に付き人はマガジンを落として手早く交換する。そのこなれた手つきからはこの人が重役の付き人であることは想像しにくく、訓練された兵隊を想起させる)

    付き人「さっきは残弾管理だとかのたまってましたが……そっちはどうですかね?」
    (再び銃口を属性過多に向ける。属性過多も痛みをこらえてアサルトライフルを向ける)

  • 138二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 10:46:27

    接戦だな…頑張れ過多ちゃん

  • 139属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 13:33:51

    (再び属性過多から仕掛ける、3点バーストに切り替えてトリガーを引き付き人に向かって撃つ。等の付き人は指の動きに注視し、反応した瞬間にかがんで距離を詰める)

    属性過多「―――ッチ!」
    (銃口を再び向けようとするがそれよりも向こうの方が早い、拳で殴る要領で右手を顔面へ突き出して、同時に発砲する。首を振ってよけようとするが放った弾丸が思いっきり頬に命中するが気にしてはいられない)
    (属性過多はもう一度狙いを定めてアサルトライフルを向けようとするがここで気づく)

    属性過多「……やっべ」
    (そう、近すぎるのだ。アサルトライフルの長さは大体90㎝から100㎝およそ1mほどである。これだけの長さがあると拳が届くような距離だと取り回しが悪くなる。そこまで接近する前にだいたいケリが付くのがキヴォトスの喧嘩だが、今回のように接近戦に移行することは無くはない)
    (属性過多は離れようとするが、付き人は伸ばした右手を首に回して抱き寄せ逃がさない)

    付き人「ではさようなら」
    (付き人が残った左手を属性過多の胸部に狙いを定める)

    属性過多「ちょっとタンマ―――!」
    (その声をかき消すように引き金が絞られ、合計で12回の銃声が響いた)

  • 140属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 13:47:30

    属性過多「がっは……げぇ……」

    (属性過多は左腕で胸部を抑えてその場に膝をつく。胸に6発も至近距離で弾丸を叩き込まれれば流石に堪える。絞り出すように息を吐いて噎せ返る)


    正実モブ「付き人さんの勝ちだ……!」

    (そう思った正実モブだが……あれと思った。付き人の銃はワルサーPPK。装弾数は7~6発。先ほど聞こえた銃声は明らかにそれより多く聞こえた)

    (少ない方なら分かるが、先ほどリロードしたはず。ロングバレルには見えない……じゃあ残りの6発はどこから?)


    正実モブ「……まさか」


    付き人「……かっはッ!」

    (その疑問が解消されたと同時に付き人が咳き込む。2,3歩後ずさって銃を落として胸を抑える)

    付き人「あな……たっ……それぇッ!!」

    (付き人の目線は属性過多の左腕。握られていたのは付き人と同じワルサーPPK。だがそれはピンクと白を基調としたカラフルなデザイン。付き人はそれに見覚えがある)


    付き人「ナギサ、様のォ!!!」

    属性過多「へっへ……貸してくださったんですよ……。いってぇ……」

    (聞こえた残りの6発は、属性過多が放った6発だった)

  • 141二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 13:52:15

    ナギサ様銃貸してくれたんだ…!そのぐらい信頼してくれてるんだろうなぁ

  • 142属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 14:14:20

    付き人「げほっ!!がっはっ!!」
    (付き人は咳き込みその場にへたり込んだ、口から垂れる涎すら気に留めてられないくらいに今の銃撃が効いたようだ)
    (おそらく、属性過多と付き人の耐久力は似たようなものだろう。互いに銃弾を耐えながら進めるだけの覚悟もある。だが今のやり取りは勝利を確信して油断した付き人と、相打ち覚悟で叩き込んだ属性過多の、文字通りの受ける覚悟の違いであろう)

    属性過多「決まりだ、付き人さん……」
    付き人「その……ようですね……。いいでしょう、早く捕まえなさい……ナギサ様を……亡き、者にしてっ、ティー、パーティの座を……乗っ取ろうとした。愚か者をォ!!」

    属性過多「……それが、貴方の動機か」
    (属性過多はアサルトライフルの銃口を向けて、足元に転がる銃を蹴ってどかし反撃の糸目を消す。そして付き人の呼吸が整うのを待つ)

    付き人「ええ、そうよ。今のティーパーティの威信はボロボロよ……クーデターを起こしたミカ様は失脚、それに伴いパテル派の権威は無いも同然。それらの対応に追われるナギサ様やセイア様は心身ともに追い込まれている……」

    付き人「先ずはほぼ中枢にいると言っても過言ではないナギサ様を排除し……その次はセイア様。ミカ様は再び適当な噂を流して問題を起こさせれば追い出す大義名分は完了します。ふふ、改めて考えればよく持ってますね、トリニティは……」

    付き人「正義実現委員会やシスターフッドに救護騎士団もいますが、既に内部に手回し済み……その証拠は、あそこに……」
    (そう言って彼女は正実モブの方を横目に見る)

    付き人「さ、早く突き出しなさい。愚かで脳足らずなトリニティの裏切り者を……!」

  • 143属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 14:32:13

    属性過多「付き人さん……あんた」
    正実モブ「待ってください!!」
    (今まで静観を決め込んでいた正実モブが、声を張り上げて銃を向ける。狙いは勿論属性過多)

    正実モブ「その人を……捕まえないでください!」
    付き人「安心しなさい、捕まっても別にあなたの事は喋りはしないわよ」
    正実モブ「そうじゃありません!!」
    (ひときわ大きな声で正実モブは付き人の声を遮る。それから数秒息を整えて、泣きそうな声で絞り出す)

    正実モブ「なんで自分から悪役になろうとするんですか……貴女が一番好きな物って、ティーパーティじゃないですか!!」
    正実モブ「ナギサ様とお揃いに拳銃にして、ミカ様の真似して強さ鍛えて、セイア様の真似して喋り方を皮肉っぽくして……!」
    正実モブ「自分のやらかしでミカ様の矛先を変えさせようとするくらいに好きな癖に!!!」

    付き人「なにを勘違いしてるの? そんなわけないでしょ、私はティーパーティを乗っ取ってトリニティを」
    正実モブ「じゃあなんでずっと“様”付けで呼んでるんですか!! 敬意がないなら……要らないじゃないですか……」

  • 144属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 14:45:28

    属性過多「……正実ちゃん。信管刺さなかったの、わざとだよね」
    (属性過多の問いかけに、ぐすぐすと涙を浮かべながら正実モブは頷く)

    付き人「なんで……どうして! 容疑は全部私が被るって言ったじゃない! 怖くなったなら最初に言ってくれれば……!!」
    属性過多「貴方を悪者にしたくなかったんですよ彼女は……付き人さん、あなたの計画はあまりにも杜撰だ」

    属性過多「暗殺は非効率、変装用の写真を撮りにわざわざヴァルキューレに、少し探れば分かるような隠し通路……貴方どこかで大きなボロ出してバレるつもりでしたでしょ?」
    属性過多「トリニティの裏切り者として」

    付き人「そんな……そんなわけないでしょ。なんでわざわざナギサ様……あいつらのために泥なんて被ってやる必要が」
    正実モブ「先ず、学園祭を台無しにすることでミカ様の矛先を自分に向ける」
    (ぽつぽつと正実モブが語り始める)

    正実モブ「次にテロの実行犯として自分を裁かせる。周りの人間はナギサ様が身内であるミカ様だから判決を甘くしたと思っている連中の考えを改めさせるために、厳しい厳罰が下るように仕向ける」
    正実モブ「そうすることで自分一人の首でミカ様の立場とティーパーティの権威の回復を図るのが私の作戦……」

    正実モブ「ミカ様の現状はあまりにも酷いけど、正直叩きたい連中の集まり。違う矛先を与えてやれば向きは変わるはず。それなら私が学園祭を台無しにした実行犯としての矛先になる……」

    正実モブ「そういう手筈です。お客さん」

  • 145属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 15:01:30

    付き人「あなたぁ……そんな出鱈目を!!」
    属性過多「出鱈目だろうと何だろうと」
    (属性過多は付き人の言葉を遮り銃口を降ろす。ナギサ様から借りた拳銃を懐にしまい、アサルトライフルは肩にかける)

    属性過多「あんたの計画、ナギサ様にバレてるから」
    付き人「え……うそ」
    属性過多「だから私に止めてほしいって銃を貸してくださったんだ。そうじゃなければこんな大事なものを貸してはくださらない。信頼の証なんですよ」

    属性過多「私の元居た学校には『泣いて馬謖を斬る』なんて言葉がありますが、自分から馬謖になる人なんて初めて見ましたよ」
    属性過多「ですけど考えてください、斬ってる方は泣いてるんです。あなたの好きな人に、そんな悲しい役割をさせるんじゃないよ」

    付き人「……くっ…うぐっ」
    (付き人は目に涙を溜めるが、声を出しそうになるのをぐっとこらえる。こんなところで大声で泣くもんじゃないと言い聞かせる)
    属性過多「あと私は貴方たちを捕まえに来たわけじゃないし、ナギサ様の言う通りにこのことは全部内緒にするつもり。だけど一個だけ」
    (そういうと属性過多は右の拳を強く握り、付き人の左の頬を力の限り殴りつけた)

    属性過多「レイの事はこれでチャラにしてあげる」
    (そう言って彼女は二人を置き去りにして、その場から去っていった)

  • 146二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 15:03:17

    色々複雑な思い抱えてたみたいだったけどもなんとか円満に解決できてよかった…
    過多ちゃんかっこいいよ

  • 147属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 15:11:55

    ナギサ様、ありがとうございます。銃、お返しします。
    ナギサ「随分とボロボロに……私室でよろしければシャワーをお貸ししますが?」
    いえ、大丈夫です。お気遣い感謝します。

    ナギサ「それで……どうなりましたか?」
    ……多分大丈夫ですよ。ひとしきり泣いた後に帰ってくると思います。
    ナギサ「そうですか……ごめんなさい、このようなことに巻き込んでしまいまして」
    うーん、大丈夫ですよ……3回目くらいですから。慣れちゃいました。

    ナギサ「過多さん、後日お詫びの品を届けさせていただきたいので、住所のほどを教えて欲しいのですが……」
    いえいえそこまでしてくださらなくても! 気持ちだけで、むしろ預けていただいた拳銃で十分です! あれが無ければ倒れていたのはきっと私ですから。

    ナギサ「ですがそういうわけには……仕方ありません、ティーパーティの全権力を使って過多さんの住所を特定して……」
    わかりました、教えますから……大層なことしないでください。

    所でナギサ様。
    ナギサ「なんでしょうか?」
    ……トリニティって大変なんですね今
    ナギサ「…………他言無用でお願いします」
    わかりました……。

  • 148属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 15:24:56

    ――――【保健室】
    レイ「……ん」
    あ、レイおはよう。気分はどう?
    レイ「過多だ……あれ、ここどこ? もう夜?」
    ここは保健室で、レイはずっと寝てたんだよ。

    レイ「んん? じゃあお祭りはもう終わり?」
    えっとね……大丈夫、後夜祭ってのがあるよ。
    レイ「後夜祭?」
    んー……口で説明するよりも言った方が早いかな。すみません、レイがお世話になりました。

    セリナ「はい、大丈夫だとは思いますが、また気分が悪くなったりしたら来てくださいね」

  • 149属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 15:37:00

    (後夜祭。グラウンドの中心で丸太を組んで燃やし、皆で集まり無事な終了を祝う物。ほぼ打ち上げに近いものである)

    属性過多「おお、燃えてる燃えてる」

    レイ「綺麗……!」

    (煌々と燃え盛る巨大な火にレイは目を奪われる。そんな様子を属性過多は眺めていると後ろから声がする)


    スケバン「おーい、過多とレーイ」

    属性過多「スケバンさん!」

    レイ「スケバンだ!」

    お巡りさん「私もいますよー」

    属性過多「お巡りさんも! ありがとう、おかげで無事に解決してきたよ」

    お巡りさん「……そのボロボロ具合から何があったかは察します。詳しくは聞かないことにしましょう」

    属性過多「ありがとうお巡りさん」


    スケバン「畜生、過多とレイが居るならもうちょっと多めに買っておけばよかったな」

    レイ「何かあるの?」

    スケバン「クレープだよ。店じまいだって安く売ってたから買っていったんだけどな」

    属性過多「そっか、もう色んなところ閉まってるよね。お腹空いて来たのにどうしようか……」

    ???「カロリーバーならありますけど」

    属性過多「助かるよお巡りさん」

    お巡りさん「はい? 私じゃないですけど?」

    属性過多「え、じゃあ今の誰?」


    付き人「私ですが」

  • 150二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 15:40:41

    立ち直れたのねよかったよかった
    レイちゃん初めて見るキャンプファイヤーに目を輝かせてそうで良いね

  • 151属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 15:57:15

    属性過多「つ、つきび―――」
    付き人「おっと、その呼び方はやめてください。よそよそしいですし、人の名前としてはちょっとアレですので」
    属性過多「えっと……じゃあなんて呼べば?」
    付き人「そうですね……ああ、いいのがあるじゃないですか」

    馬謖「馬謖(ばしょく)と呼んでください」
    属性過多「馬謖」
    レイ「ばしょく?」
    馬謖「はい、馬謖です」

    スケバン「なんかすごい人来たな……」
    お巡りさん「あの……貴方」
    馬謖「今はただの馬謖です。公私はしっかりと分けるべきですよ」
    お巡りさん「……それもそうですね。よろしくお願いします、馬謖さん」
    馬謖「ええ。よろしくお願いします」

    属性過多「それで、馬謖さんはどうしてここに?」
    馬謖「……後夜祭のキャンプファイヤーを見にです」

    馬謖「あの後、正義実現委員会の子に言われまして。後夜祭に絶対に参加するようにと」
    馬謖「正直、その時の意図は全くわかりませんでした」

  • 152属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 16:08:57

    馬謖「ですが……ここに来てその意味がわかりました」
    (楽しそうに火を囲んで踊る生徒。片づけに勤しむ生徒、友達と談笑する生徒。様々な生徒が、色んな思惑でこの場に集まっておりその生徒一人一人すべてが笑顔で楽しんでいる)

    馬謖「もしも爆弾が起爆していたら、もしも目に映るところで襲撃が決まっていたら、この光景はここにはなかった。いろんな生徒達がここで楽しむことは無く、失意のうちに帰ることとなっていた……」
    馬謖「過多さん。私はあの子に感謝しなければならないようです……信管を抜いていてくれてありがとう。と」
    属性過多「……貴方も頑張り過ぎなんですよ」
    (属性過多は貰ったカロリーバーを頬張りながら馬謖に応える)

    属性過多「私は政治には詳しくないですから、的外れなことを言いうかもしれません。ですけど、貴方もナギサ様も頑張り過ぎなんじゃないですか?」
    属性過多「まあ、そうもいかないかも知れませんけど……」

    馬謖「……確かに過多さんの言うことはズレてますよ。頑張らなきゃいけない時なんです今は」
    属性過多「やっぱり? 的外れだったか……」
    馬謖「ですが、こんな時くらいは、学園祭の時くらいは気を抜くべきだったのかも知れません」
    馬謖「気を張り詰め過ぎて、考えすぎて。こんがらがり、空回り。そうして出来た結末があれでは……どうしようもないです」

    属性過多「じゃ、今くらいは気抜こうよ。ちょっとくらい遊んだって罰当たらないよ」
    馬謖「……そうですね」

  • 153属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 16:20:16

    ――――【後日】

    出来たあああ!!! スランプ脱却!!!
    レイ「どうしたの過多?」
    あ、レイ。なんでもないよー、そろそろご飯にしようか!

    レイ「テンション高い……」
    へっへっへー、テンション高い過多ちゃんは今日ハンバーグ作っちゃうよ!!
    レイ「ハンバーグ!」
    ハンバーグ!! その前に……レイ、手洗ってきなさい、お姉ちゃんはちょっとしてから行くから。
    レイ「はーい!!」

    よし、これを圧縮添付して……馬謖さんに送信!!
    いい息抜きになってくれるといいな。

    ――――【トリニティ】
    馬謖「えっと、このデータは……あら、メール? 差出人は、過多さんね」
    馬謖「何々タイトルが“息抜きがてらに読んでください”……圧縮ファイルがあるようね。せっかくだから紅茶でも淹れて読みましょうか……」

    馬謖「えっと、解凍して確認」ズズズ
    『付き人の性欲~お嬢様の秘所へのクーデター~』
    馬謖「ブッホ!! ゲッホゲホ!!」

    “完”

  • 154二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 16:23:34

    完結乙です!
    最後の最後に綺麗にオチ入りましたね…w
    お嬢様と付き人の官能小説送っちゃダメよ…w

  • 155属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/18(日) 18:29:55

    【おまけ】

    ・馬謖


    戦闘力:80

    神秘:dice1d100=84 (84)

    技術力:dice1d100=66 (66)

    倫理観:dice1d100=8 (8)

    資金:dice1d100=50 (50)

    知力:dice1d100=100 (100)

    閃き:dice1d100=96 (96)

    政治:dice1d100=28 (28)

    事務:dice1d100=22 (22)

    攻撃属性dice1d4=1 (1)

    (1爆発 2貫通 3神秘 4振動)

    防御属性dice1d4=3 (3)

    (1軽装甲 2重装甲 3特殊装甲 4弾力装甲)

  • 156二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 23:57:47

    知力100の閃き96か
    今回のこれも思いついて最高の案だって思って突っ走っちゃったのかなぁ

  • 157二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 08:57:15

    馬謖ちゃんダイスなのに絶妙に今回の行動取りそうなスペックになってて面白い
    レイちゃんも可愛かった

  • 158二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 09:07:11

    知力だけは諸葛亮だ……

  • 159二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 10:33:09

    でもお付きの秘書官さんが政治も事務も低いのはちょっと不味くないか……?

  • 160二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 10:42:38

    >>159

    もしかすると紅茶を淹れる腕がトリニティで右に出るものがいないレベルかもしれん

  • 161二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 19:16:47

    知力も閃きもあるのに…

  • 162属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/19(月) 19:20:15

    >>160

    【おまけ2】

    馬謖ちゃんの紅茶を入れる腕:dice1d100=90 (90)

  • 163二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 19:47:01

    紅茶入れる腕すげぇ!

  • 164二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 19:50:20

    >>156

    >>161

    知力と閃きはあるのに低い政治の所為で突っ走った結果がこれだよ!!

  • 165二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 20:52:56

    そうかナギちゃんがいつも飲んでる紅茶はここから出てきてたのか……

  • 166二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:50:02

    シリーズ最初から一気読みしてきたがいい話だった、起承転結どれをとってもブルアカのイベスト出ても違和感ないくらいだ!しかし今回の過多ちゃんは中々にハードボイルド、おまけに推理もできるとは。案外探偵の小説とか書けるんじゃないか?
    それはそうと仮にもトリニティのお偉いさんにナマモノ同人小説送りつけるとはこれまたぶっ飛んでる…w今度の舞台はレッドウィンターだったりして

  • 167属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/20(火) 00:18:44

    【おまけ3】

    馬謖ちゃんはコーヒーを

    dice1d4=1 (1)

    1.泥水だと思ってる

    2.徹夜の時は仕方なく飲む物だと思っている

    3.悪くないと思っている

    4.実は紅茶より好き

  • 168二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 02:17:16

    このレスは削除されています

  • 169二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 13:55:55

    泥水扱いで草

  • 170二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 19:47:11

    このレスは削除されています

  • 171二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 01:36:20

    >>167

    コーヒーは苦味を許容できんと辛いよな

  • 172二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 13:31:23

    このレスは削除されています

  • 173二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 13:43:18

    保守荒らし来るぐらいならなんか話すか

    過多ちゃん、お巡りちゃん、スケバンちゃん、レイちゃん、馬謖ちゃん
    増えたねぇ
    レイちゃんとスケバンちゃんはお茶系好きじゃなさそう

  • 174二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 01:16:41

    >>155

    高い戦闘力・神秘・閃き・知識100から繰り出される低い政治と倫理観!!

  • 175二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 10:59:07

    このレスは削除されています

  • 176二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 11:09:35

    馬謖ちゃんこれだけ紅茶淹れるのが上手いとコーヒーもそこそこ美味しくなりそうだよね
    手を抜くって言うのが出来なさそう

  • 177二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 11:14:58

    >>174

    トップに必要だけどトップには立たせられない完全な側近スペック

    紅茶レベルも高くて本当に奇跡的なダイス

  • 178二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 11:30:53

    お巡りさんは馬謖ちゃんの紅茶一回ぐらい飲んだことありそう
    事件あったら来るだろうし、話もしてそうだし

  • 179二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 11:56:15

    知将参謀ではあれど私が天に立っちゃあいけないタイプよね、その辺自覚してたのか権勢欲を見せなかったけど
    戦力的にはイオリとかイチカとかよりは上、ハスミとは開戦距離次第って感じかな

  • 180二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 12:13:37

    モブちゃんからも慕われてたし良い人なんだろうな
    頭が良いから自分を追い詰めちゃうだけで

  • 181二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 12:22:34

    馬謖ちゃん紅茶と合わせるのは焼き菓子かケーキか
    個人的にはケーキを丁寧に食べててほしい

  • 182二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 12:25:45

    実は過多ちゃんの攻撃防御属性が神秘・特殊装甲なため、爆発・特殊装甲の馬謖ちゃんは戦いでも完全不利だったりする

  • 183二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 13:56:43

    そういやそうじゃん
    戦闘力的に接戦だったのにわりとスムーズに勝てたことに理由が付いちゃったよ
    このダイス本編読んだな?

  • 184二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 16:14:11

    読まずにポイできる性格じゃなさそうだし馬謖ちゃんやっぱり読んだんだろうか
    なんか添削して返してきそうだけど

  • 185属性過多◆SJy6UWGr0.24/02/22(木) 18:00:45

    >>173

    【おまけ4】

    みんなの好みは

    属性過多 dice1d5=4 (4)

    スケバン dice1d5=1 (1)

    お巡りさん dice1d5=2 (2)

    レイ dice1d5=3 (3)

    (1.紅茶派 2.コーヒー派 3.緑茶派 4.ジュース派 5.特に拘りはない)


    >>181

    【おまけ5】

    馬謖ちゃんの好きなお茶請けは

    dice1d3=3 (3)

    (1.ケーキ類 2.焼き菓子 3.紅茶で紅茶を飲む)


    >>184

    【おまけ6】

    馬謖ちゃんは過多ちゃんの官能小説に対して

    dice1d3=1 (1)

    1.すごい冷静に添削して返した

    2.ドハマりした

    3.解釈違いと苦情を送った

  • 186二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 18:02:57

    紅茶で紅茶を…?ある意味凄いなそれ…
    というか冷静に添削して返したんだつまり全部読んだと

  • 187二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 18:27:35

    レイちゃん緑茶なのか
    ちょっと意外
    湯呑両手で持ってそうでかわいいね

  • 188二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 19:11:20

    紅茶で紅茶を…?
    好きすぎるやろ

  • 189二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 20:43:33

    添削で返したか
    慣れてるな

  • 190二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 00:16:42

    飲み物の好み皆綺麗に分かれてるのな

オススメ

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