- 1124/02/12(月) 20:08:59
- 2124/02/12(月) 20:09:30
- 3124/02/12(月) 20:13:53
※多少の一味の日常に捏造が入る予定
スレ主は原作と映画数本とアニワン半分程度しか見てないのでそれ以外の媒体の情報はスレ内に入らない - 4124/02/12(月) 20:17:41
さぁいこう
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ
dice1d10=10 (10)
- 5二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:13:56
このレスは削除されています
- 6124/02/12(月) 21:21:04
1.ジンベエ
夜風を浴びながら、ジンベエは油断なく周囲を見渡す。夜の海は波音がよく通る。月の光が夜の深い青に沈んだ海を照らしていた。
深夜の見張り台。ゾロと交代して数時間、サンジ特性の夜食も熱燗もとっくに胃に収めた。さっぱりと仕上げられた鰹のタタキとワノ国の酒の組み合わせは実に美味かった。
夜が明けるまではまだ時間がある。夜明けまでがジンベエの担当時間。多少波音は大きかったが荒れることもなく、いい夜だった。と、ふいに月の光が陰る。
「む…雲か」
夜明けに向けて傾き始めた月に雲がかかり、深い青に染まった海が一気に暗くなる。同時にひやりとした風がジンベエの頬を撫でていった。急に気温が低下したのを感じてジンベエは眉を顰める。急激な気温や気候の変化は海が荒れる前兆、もしかするとナミを起こす必要があるかもしれない。
幸い、それ以上変化が起こることはなかった。とはえ雲が晴れることもなく、むしろ厚くなっているようで夜明け前になっても海は暗いまま。
「ジンベエさん、おはようございます 交代ですよ」
「む、もうそんな時間か」
「サンジさんがダイニングで温かいお茶を淹れてくれてますから、体を温めてください」
「あぁ、そうさせてもらおう」
時間になり上がってきたブルックと入れ替わりで見張り台を降りる。辺りはまだ夜のように暗かった。
「晴れんかったか…」
冷えた潮風に晒されながらジンベエは呟く。暗い一日の始まりだった。 - 7二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:27:53
前スレ好きだったんだ、新作うれしい
- 8124/02/12(月) 21:36:49
- 9二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 22:25:40
前回ゾロが爆速で最大値に行ったんだったな
- 10124/02/12(月) 23:31:15
1.チョッパー
クリームたっぷりのワッフルの朝食を終えたチョッパーは、ちょこちょこと足早に保健室に向かった。今日はルフィ達と甲板で遊ぶつもりだったが、朝起きたら空は厚い雲で覆われていてすっかり気が削がれてしまったので代わりに薬の調合のために保管している薬草の状態を確認する事にしたのだ。
「えっと、これと、これと…」
何かと生傷の絶えない仲間達のために常に準備は徹底している。引っ張り出した保管中の薬草は効能によって分けられており、数も多い。中にはワノ国で手に入れたものも多く、新しい薬草の効果を書き付けたメモや本を片手に一つ一つチェックしていった。
「こっちは元々乾燥するとこの色になるのか、じゃあ大丈夫だな」
「次は…あれ?」
いくつかの薬草をチェックし終えた時、チョッパーの目が異常を捉えた。まだ仕入れたばかりのとある薬草の茎部分を収めた箱。その中はキャベツのような緑色だったのに、まっすぐな茎の中に一本だけねじれて黒く変色してしまっているものがあった。まるで焦してしまったかのように黒い。
「うわ、なんだこれ…乾燥か?湿気か?えーと…」
該当する薬草の管理方法を探すチョッパーだったが、本には特別に注意することは書かれていなかった。
とはいえ新世界。しかも海上。急激な気温や湿度の変化が当たり前の環境では話が変わるのかもしれない。
他のものも同じようになっては大変だ。チョッパーは急いで箱の中身を広げて一本一本の状態を確かめた。
「はぁ…とりあえず他のは無事でよかった」
結局おかしかったのはあの一本だけだった。そのことに片付けながら安堵の息を吐いたチョッパーは、けれど何か参考になる本はないかと図書館に向かうことにする。植物に知見のあるウソップや物知りなロビンに相談してもいいかもしれない。
午後はそうしようと決めて、チョッパーは最後の箱を棚に戻した。 - 11124/02/13(火) 00:03:04
- 12二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 09:32:57
前スレ好きだった
続き嬉しい - 13二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 19:19:41
ダイスの人数減ってってる…
- 14二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 21:32:46
このレスは削除されています
- 15124/02/13(火) 21:34:00
1.サンジ
朝の一服と甲板に出たサンジは空を見上げて目を細めた。
「今日はずいぶんと雲が厚いな…霧も出てるし」
残念ながら天気はよろしくないようだ。煙草に火を点けようとするが点きが悪い。何度もマッチを擦ってやっと点火し、深く煙を吸う。霧のせいかじわりと鼻に滲む、腐った水か木のような匂いが煙草に上書きされていった。
「…イヤな匂いだ」
こんな日は気分が明るくなるような朝食を用意しよう。ワノ国を出てまだ日が浅い。積み込んだ果物や野菜はまだまだ瑞々しい色をしているから、サンドイッチ…パンケーキ…いや、ワッフルだ。彩り豊かに気分が華やぐような盛り付けで。
「付け合わせはどうするか…」
そうと決まれば早速支度だと、サンジは踵を返してキッチンに向かう。吐き出した紫煙がゆらりと霧に溶けた。 - 16124/02/13(火) 21:56:04
そろそろかな
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.ロビン 6.フランキー 7.ブルック
dice1d7=4 (4)
- 17二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 22:49:49
何がそろそろなんだ…!?
- 18二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 10:19:54
このじわっとした不安感
- 19124/02/14(水) 16:55:06
1.ウソップ
「お〜い、交代だ」
はしごを登ったウソップはロビンと交代して見張り台に立った。双眼鏡を手に辺りをぐるりと一周見渡す。今日は雲が厚くて海が暗い。景色的な意味で見張り甲斐がないが、この天気ではいつ急に大波雷雨嵐になるかもわからない。
「しっかし、こう暗いと遠くがよく見えねェな」
おまけに霧が出ていて肌寒い。しかも冬島近海のそれとも少し違う寒さ。温かい飲み物でも貰ってくればよかったかと考えつつ、ウソップは双眼鏡から顔を上げる。
そうして一時間も過ぎただろうか。霧は濃くなったり薄くなったりを繰り返している。
ふいにウソップは振り返った。意識的にではない。体が反応した。そして振り返った先にはーーー…。
「なん、だ、あれ…」
霧の中に大きな影。サニー号よりもずっと大きい。
ザーーーーン… ザザーーーン…
ギィーーー…ギィ…
波音に混じって軋むような不安定な音が、不鮮明なそれから響いていた。 - 20124/02/14(水) 20:48:01
見ちゃった人
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ロビン 5.フランキー 6.ブルック
dice1d6=6 (6)
- 21124/02/14(水) 23:23:24
1.ブルック
「「「ええええええ~~~~~~~!!?」」」
ウソップの叫びに甲板に飛び出してきたクルー達は霧の中から現れた大きな影の正体に叫び声を上げた。それはサニー号の何倍もある、巨大な船。
「なんだァこれ!?すっげェ~~~!!」
「でっっかァ~~~~!ビッグマムのとこの船みてェだ!!」
「いや…しかしボロボロだぜこりゃァ」
「どう見ても廃船だなァ 造りから見てかなり古いぜ」
騒ぐルフィとチョッパーを前にギィギィと軋音をたてる船を見上げるサンジ。その横でフランキーが専門家の目で廃船を見上げて腕を組んだ。よく形が残ってるモンだと唸っている。
「わァ…なんか懐かしい」
怖がったり驚いたりしてる仲間の中でただ一人、ブルックだけがそんなことを言っていた。近くにいたジンベエが「懐かしい?」と首を傾げる。
「あれ、言ってませんでしたっけ?私、ルフィさん達に会うまではこんな感じの船でずっと彷徨ってたんです」ヨホホ
「なんと、そんな事が…まさか一人で遭難しとったのか」
「えぇ、50年ほど」
サラッと言われた事に「ごじ…はっ?」と愕然としているジンベエから、ブルックは廃船に視線を移した。あの船よりさらに大きいこの廃船。何があってこんな海を彷徨っているのか、背景が気になるところだ。
「(ないとは思いますが…まさか)」
この生き物の気配を全く感じない廃船に、過去の自分のように取り残された存在がいたりするのだろうか。一度そう考えてしまうと、なんだかソワソワしてくる。こんな廃船、間違いなく怖いのだけど。
そうして廃船を探るように見ていると、ふとその一角でちらと何かが動いた。おや?とその辺りをよくよく注視してみると、また何かが動く。なんだろう、風にはためく布とかだろうか。人のそれというには質量の足りない動きだった。まさか。
「ま…まさか…」カタカタカタ
「おい、今度はどうしたんじゃ」
「ゆ…」
「ゆ?」
「幽霊!!?コワ~~~~~~~~~~~~~~~イ!!!」ギャアアアアアアアア!!
ブルックの叫びはナミとウソップとチョッパーの叫びを誘発し、辺り一帯に響いた。 - 22二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 10:49:12
お宝は
1.ありそう
2.なさそう
dice1d2=1 (1)
※班分けダイス
- 23124/02/15(木) 17:57:53
こっちか
じゃあ
1.ウソップ 2.サンジ 3.チョッパー 4.ブルック 5.ジンベエ
dice1d5=3 (3)
- 24二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 05:02:07
このレスは削除されています
- 25124/02/16(金) 16:52:39
ーしばらく後ー
「よ~~~~し行くぞ!廃船探検!」
「こんだけでかい船ならなんかあるかもな」
「うぉぉ…ハズレ引いちまった…!」
「あらチョッパー、私は楽しみよ」
「大昔の船ってなァ、機会がねェとそうそう見れるモンじゃねェからなァ」
厳正なるくじ引きの結果、ルフィ、ゾロ、チョッパー、ロビン、フランキーが廃船の探索。ルフィとロビンは探検する気満々。ゾロとフランキーも全く臆しておらず、チョッパー一人が項垂れている。
「あんた達、お宝見逃すんじゃないわよ!」
「ほらルフィ、弁当できたぞ」
「何かあったらすぐおれ様が駆けつけてやるからな!安心して行ってこい!」
「フランキーさん、連絡はこの子電伝虫ちゃんでよろしいんですよね?」
「船自体もかなり劣化していそうじゃな 気をつけるんじゃぞ」
ナミ、サンジ、ウソップ、ブルック、ジンベエはサニー号で待機。ナミとウソップは自分が探索組から外れたことで気が強くなっているし、サンジはこの短時間で作った弁当をルフィに渡し(当然ルフィは大喜びで受け取った)、ブルックは子電伝虫をフランキーから預かり、ジンベエは現実的な心配をしている。
「電伝虫は繋ぎっぱなしにしておけよ」
「くれぐれも問題起こさないこと!」
「わかった!」
元気なルフィの返事に(((わかってねェな…)))と同音異心に思う一味。ゾロの迷子と併せていつものことなので探索組と待機組はアイコンタクトで頷きあった。
「じゃあ、行ってくる!」
こうして麦わらの一味(半数)による巨大廃船の探索が始まった。 - 26二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 18:05:10
このレスは削除されています
- 27124/02/16(金) 18:06:14
- 28二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 04:09:43
既にダイス当たった奴らがほぼ待機組なのか
- 29124/02/17(土) 12:41:45
0.???
危険を考慮すれば2人以上で行動すべきかもしれないが、いかんせんこの廃船はやたらと大きい。日が暮れるどころか夜が明けてしまうということで、バラバラに探索する事にした。
「全員子電伝虫は持ったな?」
「おう!」
「ゾロ、迷ったらとにかく上だ。天井をぶち抜け。そのうち外に出られる」
「あぁ?」
「そうね 横や下に斬り抜けて行ったら海に落ちてしまうものね」
「それもあるが、今でさえギリギリ形を保ってるように見えるこの船自体が壊れかねねェからな」
「確かに、ゾロの破壊力じゃホントに壊れるぞ!」
「なんせこっちは能力者3人だ。リスクは減らしてェ。くれぐれも気をつけろよ」
「ったく、わかったよ」
「おめェもだぞ、ルフィ」
「わかった!早く行こう!」ビョーン
「って早!もう行っちまった!」
「私も行こうかしら。皆、あとでね」
「おう!おれも行くぞー!」ウォォォ!
「じゃあな」
こうして5人はそれぞれ探索を開始した。霧は、また晴れない。
ギィ…ギィーーー… - 30二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 23:48:59
ほしゅ
- 31124/02/18(日) 01:12:01
1.ゾロ
仲間と別れた後、ゾロは特段警戒するでもなく目の前に伸びる船側を歩いた。右を見れば随分下の方にサニー号が見える。見つけた時も思ったが、こうして実際乗ってみるとこの廃船はそんじょそこらの船よりも随分と大きい。2年前空島を目指すきっかけになった、空から降ってきたあの船…いや、霧の海を彷徨っていたブルックが乗っていた船くらいか?何にせよ、こうして探索しているからには何かしら成果を持ち帰らないとナミにどやされそうだ。
「とはいえ、こんな船に何が残ってるか…」
とりあえず通りかかった部屋の扉を開けてみる。潮風を浴びて錆びきったドアノブと木製の扉は今にも壊れそうな音をたてたものの簡単に開いた。まあ鍵がかかっていてもちょっと捻ったら簡単に開くだろうが。
「なんだここは」
ぱっと見は物置。とはいえこれだけ大きな船で個人部屋程度の空間だから本来の物置ではないのだろう。けれどいつでもすぐに必要になる備品置き場というか、油や染液、木材などその他袋や箱に詰められた物が雑多に詰め込まれている。ぐるりと薄暗い部屋を見渡して、ゾロは「おっ」と呟いた。
「こいつは酒か?」
木箱に収まっている大きめの瓶。海賊たるもの酒はつきもの、なるほどこれだけ大きな船ならあちこちに酒を置いてあってもおかしくない。飲める状態なら幸いと瓶の一つを掴み上げたゾロは。
「うぉっ!?」
思わずぎょっとして近づけた瓶を持った手を離した。瓶の中身は確かに酒のようだが、その液体に浸かっているものが。
「蛇…?」
生気をなくした2匹の蛇が瓶の底でとぐろを巻いていた。2匹揃って威嚇するように口を開けて牙を見せている。そういえば蛇やら蠍やらを漬けた酒があるとは聞いた事があるが、これもその類いか。木箱の中身を見てみるとどの瓶にも蛇が漬かっていた。
いかに酒が好きなゾロといえど、さすがに少し躊躇った。もちろん蛇だって食べるが、なんというか生々しい。だがこういったものは中々飲めないものでもあるし…うわ瓶の中の蛇と目が合った。気持ち悪。そうしてしばらく考えた後。
「…まぁいいか」
見ていて気持ちのいいものではない。が、酒に罪はない。飲めば同じだ。
結局その結論に至ったゾロは手にした瓶をそのまま持って部屋を出る。後で他の酒も取りに来よう(来れるとは言ってない)。
瓶を肩に担いで機嫌良く部屋を出たゾロを、2匹の蛇がぎょろりと見下ろした。 - 32二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 11:57:56
ぞわぞわする
- 33124/02/18(日) 14:39:28
次
1.ルフィ 2.ゾロ 3.チョッパー 4.ロビン 5.フランキー
dice1d5=2 (2)
- 34二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 14:54:10
連続は草
- 35124/02/19(月) 02:04:34
2.ゾロ
物置部屋を出て蛇入りの瓶を担ぎながら廃船の探索を続けるゾロ。
「ったく、いつになったら晴れるんだこの霧は」
微妙に視界をぼかす霧が鬱陶しい。廃船だけあって腐ったり湿気った木材の匂いや錆びた金属の匂いも強い。居心地の良い環境とはとてもいえなかった。
適当に手当たり次第に部屋を覗く。開けるまでもなく扉が壊れていたり外れていたりして入り口が開けっぱなしになっている部屋もあり、めぼしい物がなければ次の部屋に行くので探索は順調に進んでいた。
かに見えた。
「どこだここは?」
しばらく後。霧と潮風を浴びる外部分を歩いていたはずのゾロはいつの間にか船の中まで入り込んでいた。
「まぁいいか 大事なモンなら船の奥の方にありそうだしな」
僅かな廊下の灯りを頼りに、ゾロはさらに奥へと歩いて行った。 - 36二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 04:07:49
でたファンタジスタ
- 37124/02/19(月) 10:35:22
次
1.ルフィ 2.ゾロ 3.チョッパー 4.ロビン 5.フランキー
dice1d5=3 (3)
- 38二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 21:09:10
廃船の船内なら暗いのでは…?何で僅かなりとも灯りが生きてるんすかね…
- 39124/02/20(火) 04:06:21
1.チョッパー
「うぅ…こ、怖くねェぞ…!」
隠れたり震えたりしながら来るなら来い、と船内を進むチョッパー。一見ただの怖がりだが、彼は優れた感性(主に嗅覚)でこの廃船のそこかしこに潜む違和感を嗅ぎとっていた。薄暗い廊下に不穏が息づいている。
ギィ、ギッ…
歩くだけで床が軋む。そこに波に揺れる船全体の軋みが重なる。ごくり、息を呑みながらチョッパーはキョロキョロと周囲を見ながら進んだ。並んだ部屋の扉は壊れたり外れたりしている物も多く、おそるおそる覗き込んではめぼしい物がなさそうなら入らずに通り過ぎた。
「…ん?」
ふと、鋭敏な嗅覚が奇妙な匂いを嗅ぎ取る。その正体に感づいたときチョッパーは危うく悲鳴をあげそうになった。
この匂いは知っている。死骸の腐臭だ。ずいぶん薄いが。
匂いを辿って進むとほどなくその部屋の前に着いた。木製の扉が壊れている、さほど大きさのない部屋だった。辛うじて頭を出して覗き込むがよく見えない。仕方なく一歩部屋に入ろうとしたところ、船の揺れで転がってきた何かが蹄に当たった。同時に鼻を撫でた匂い。
「 」
チョッパーの足下に転がっていたのは何かの動物の頭だった。体と辛うじて繋がっているだけの残骸としかいいようがない。ぱっと見でわかるほど、ひどく損傷していた。転がった拍子に白濁した目がぎょろりとチョッパーを見上げる形になって。
「ぎゃあああああああああああ!!!!」
絶叫しながら脱兎の勢いで、チョッパーはその部屋から飛び出した。 - 40124/02/20(火) 12:06:01
次
1.ルフィ 2.ゾロ 3.チョッパー 4.ロビン 5.フランキー
dice1d5=2 (2)
- 41二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 14:06:15
ゾロがまた最速でたまりそう