- 1二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:21:40
ある夏の日の夕方、赤く染まった河川敷で男が二人、向かい合っていた。
片や、身の丈が190cmを越す巨漢の男
片や、体格は平均的な男子高校生のそれだが、目に並々ならぬ闘志を宿した男
「…よォ、逃げずによく来たじゃねえか。」
「俺が逃げるゥ?何を寝ぼけた事抜かしてんだ?」
「テメェ…まさか本気で勝てると思ってんのか?この体格差でよォ…。」
「体がデカけりゃ喧嘩に勝てんのか?ちげーだろ、喧嘩ってのは根性でするもんだろーがよォ。」
「…こいつは驚いた。テメェみてぇな大馬鹿野郎が今の今まで生き残ってこれたなんてよ…。」
「それはコッチのセリフだぜ。」
「…まぁ、良い。そろそろはじめるとしようぜ。」
「いいぜ、かかってこいよ。」
今、二人の男が己のプライドをかけて、自らの強さを示す為にぶつかり合う─── - 2二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:23:05
なかなか読みやすい
- 3二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:23:30
2人の間の空間が歪んでそう
- 4二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:23:44
先に動いたのは巨漢の男だった、何の変哲も無いただ力に任せた大振りのパンチ、喰らえば大ダメージは免れない。しかし、
(何だぁ?結局、ただの力任せの脳筋バカヤローじゃねえか。)
喧嘩慣れしている闘志の男は、巨漢の男のパンチを軽々と避ける。
(…まぁ、お前なら避けるだろうと思ってたぜ。)
だが、巨漢の男もまた喧嘩には慣れていた。闘志の男が避ける事を見越して回避した先に蹴りをぶち込む。
メキィッッ!!!
巨漢の男の丸太の様な足が闘志の男の脇腹にめり込む。
「ガッハァッッ!!」
(クッソ痛ぇ!!ヤバい、こいつ只者じゃねえ…!!)
「どうした?随分痛そうにしてるけどよぉ……根性足りてねぇんじゃねえか?」
「…ッ!!上等だコラァッ!!」 - 5二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:23:45
サンデーでやってそうな雰囲気だ…
- 6二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:24:05
いいねぇ
- 7二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:24:37
只者じゃないのは体格から気付いていてほしかった
- 8二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:24:40
闘志の男は痛みを堪えながらも何とか立ち上がる。
次に動いたのは闘志の男だった。巨漢の男の方へ駆け出し殴りかかる。巨漢の男はそれを避けようとせずに受けとめる。
(!?何だ?!コイツ思いっきり殴ったのにほとんどグラつかねえ…!)
「…クソっ!!一発で効かねえなら、何発でも殴るまでだ!!」
「…フッ。いいだろう、お前の根性と俺のパワーどっちが上か殴り合いで決めようぜぇ!!」
それから始まったのは技も戦略も無い、ただお互いに拳をぶつけ合う原始の戦い。
片方は鋼の肉体を以て、もう片方は燃えたぎる闘志を以て行われるオスとオスの闘い。
その決着は思いの外、速かった。
闘志の男が殴りかかる。最初の攻撃から数えて18回目の攻撃、相手から受けた攻撃はたったの3発。しかし、闘志の男は既に倒れかけていた、恐らく次の攻撃で自分は終わる。ならば、次で決めなければならない、闘志の男は最後の力を振り絞り、己の全てを拳に込める。果たしてその結果は
バキィッッッ!!!!
男の巨体がグラつく。
しかし
「……次は俺の番だな…。」
巨漢の男は最初の時と同じ様に拳を振り抜く。
闘志の男には回避する力は残されていない。その拳は顔面に吸い込まれ、男の身体を吹き飛ばす。
闘志の男はもう、立ち上がらない。 - 9二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:25:55
「……最後のは、少し効いたぜ…。」
────ある、夏の日の夕方。赤く染まった河川敷に、
男が一人、立っていた - 10二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:25:56
体格……やはり体格……!
- 11二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:27:01
俺、喧嘩とか格闘技全然したことねえからよぉ…戦闘描写ド下手くそだけど許してくれ
- 12二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:34:00
毒にも薬にもならねぇが俺は好きだぜ
- 13二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 20:35:27
いいんじゃないか、リベンジ編もあるんだろうな
- 14二次元好きの匿名さん21/09/04(土) 00:36:22
ええやん