【閲覧注意】ウェン「久々にナマモノを作るか……」

  • 1二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:13:30

    「ちょっと外の風に当たってくる」
    「ああ、わかった」
    「お気をつけて」

    「しっかしウェンさんってクールっすよね。仕事できるし」
    「女って理由でナメられることが多かったから、ミスが無いようにするのは当たり前だって言ってたよ」
    「そんな過去があったとは……」
    「そうは言っても、普段から隙がないように見えるよ」
    「だからこそ、誰もいない場所で一人になる時間も必要なんだろう」

    (ない……無い、ここにも無い……!)
    (間違いなく今日、偵察のときに書いたから……失くすとしたらその時だ。どこにいったんだ……)
    (あたしの……ナマモノノート……!!)

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:18:44

    ウェンさんはdice1d3=2 (2)

    1.絵描き

    2.文字書き

    3.両筆使い


    協力者はdice1d2=1 (1) (いる/いない)

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:20:38

    協力者はdice1d5=4 (4)

    1.部下のためなら協力も辞さないガトリン隊長

    2.王子は一体なんてことをラタリコフさん

    3.サイドエフェクトで原稿支援ヨミくん

    4.その内容をおしゃべりはよくないコスケロさん

    5.知ったときの反応が一番気になるレギーくん

  • 4二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:43:30

    コスケロ「お探しの物はこれ?ウェン」

    ウェン「コスケロ……って、あたしのノート!!よかった、あんたが拾ってたんだ……」

    コスケロ「渡すタイミング逃しちゃって、いつ渡したもんかなって。みんなの前なんて言語道断だし、寝てるところに伺うのは……ほら、ね」

    ウェン「そうだね……ありがとう。助かった」

    コスケロ「この前のも面白かったけど……今度は何を執筆されてるんですか、先生?」

    ウェン「もったいぶった言い方しないでよ……今はdice1d12=7 (7) とdice1d12=3 (3) のdice1d6=3 (3) なやつ」


    1.ガトリン隊長 2.ラタリコフ3.コスケロ

    4.ヨミ 5.レギー 6.ウェン

    7.ハイレイン 8.ランバネイン 9.ヴィザ

    10.エネドラ 11.ヒュース 12.ミラ


    ①敵同士、禁断の愛の果ての悲恋

    ②一人の女性を巡るドロリ三角関係

    ③玄界の文化記録も兼ねた玄界パロ

    ④近界でも大手ジャンルトリガーバグ

    ⑤ベッドの上の熱い大規模侵攻

    ⑥さらに濃厚でハードな大規模侵攻

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:49:45

    へ、へいわ?

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 22:59:07

    ウェン「もしも玄界で生きてたら、って設定の作品。玄界の文化記録も兼ねて」
    コスケロ「これはまた実験的な作品だね。主役は?」
    ウェン「アフトのトップの青いやつと、あんた」
    コスケロ「ちょっ……なんで俺なの。アレの弟の……ほら、赤くてでかい……あかでかくんじゃダメ?」
    ウェン「なんかビビッときたから。二人とも大体同じくらいの歳じゃない?お似合いだよ」
    コスケロ「まあ嫌じゃないし、別にいいけどね」

    コスケロ「しかしウェンのそのノートも、随分ボロボロになって。年代物だ」
    ウェン「あたしが昇進した時の記念でもらったやつだからね。そんな大層なものに書いてるのが身近な奴を題材にした話なんだから、このノートも気の毒だね」
    コスケロ「立派な作品を書いてくれてありがとう、って思ってるはずだよ。俺がその立場ならそう思うから」
    ウェン「そう?もうあんたしか読ませる相手いないのに」
    コスケロ「それでも、だよ。このノートを丸々写してあちこちの人に配ってまで、ウェンの作品を読んでほしいくらい。いい手段があればいいんだけどね」
    ウェン「……え、本気なの?」
    コスケロ「わりと本気かな」

  • 7二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 23:10:57

    ウェン「それじゃ、あたしは休ませてもらうね」
    レギー「ふわあ……ねみー……」
    ヨミ「おやすみ、二人とも」

    ウェン(……ふう。今日のノルマ分、執筆完了)
    ウェン(寝る前に少なくとも500文字は書くこと……勘を鈍らせないために続けてきたけど、もう習慣になってるな。書かないとろくに眠れない)
    ウェン(もうノートもボロボロ……ペンを入れておくホルダーの底はペン先で穴が空いてるし、カバーもベルトも酷い有様だ)
    ウェン(あれからここまで、書き続けてきたんだよな……)
    ウェン(それにしても……玄界で生きてたら、か)
    ウェン(文化を記録したって、話を書いたって……意味なんて……もう…………)

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 23:36:03

    ラタ「コスケロさんは、ウェンさんのことに詳しいんですね」
    コスケロ「……え、ああ、アレ?俺の周りの奴はみんな知ってたよ。というか女の子に執拗に厳しく当たる奴、俺の上官で」
    ラタ「そうだったんですか!?」
    コスケロ「上官にそういうところがある、って噂が流れ始めた頃に、ウェンと出会ったんだ」


    コスケロ(あれ、誰かのノートだ。しかも名前が書いてない……誰のだろう)
    コスケロ(中に書いてあるのかな。ちょっと失れ……い?)

    『さすが上官殿、贅を蓄えたあなたの肉はまさに一級品だ……』
    『やめっ……やめたまえコスケロ君、こんなことを誰かに見られでもしたら』
    『その時は見せつけてやればいいんですよ……普段とは違う、貴方の姿態をね』

    コスケロ(これは……俺だ。俺と上官が、す、すごいことを……している)
    コスケロ(誰が?誰が何のために?嫌がらせか、それとも……)
    コスケロ(…………)
    コスケロ(……………………)
    コスケロ(文章が……上手いな……)
    コスケロ(読みやすく情緒的、かつ描写が分かりやすい。しかし雰囲気を際立たせたいところで文章をやや堅くして、世界観を作っている)
    コスケロ(どうしてこんな、読み耽ってしまうほど面白い話がここに……こんな書き手が、軍にいるんだ?)

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 23:45:51

    なんという…(語彙力)

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 23:52:48

    ウェン『ちょっと、そこの…………あ』
    コスケロ『ん?』
    ウェン『そ、それ……なんで、読んで』
    コスケロ『これ、君の?あの、聞きたいことが』
    ウェン『──して』
    コスケロ『何?』
    ウェン『返せッ!!』
    コスケロ『おわあ!?なっ、飛びかからなくても返すって、返すから!』

    ウェン『で……見られたからには記憶を消すしかないんだけど、どれでされたい?』
    コスケロ『しない、って選択肢はないのに、素手か物かの選択権はあるんだね……』
    ウェン『ナマモノは見られないのが大前提だ。そしてあんたはソレを見た』
    コスケロ『待って、ひとまず待ってくれ。なら最期に一つ聞いてくれないか』
    ウェン『どうぞ』
    コスケロ『多分、反応からして君が書いたんだと思うけど……すごく面白かった。自分が主人公で、さっき話したばかりの相手にすごいことをしていて……そんなことが気にならないくらいに素敵な文章だったよ。続きが読めないのが惜しいくらいだ』
    ウェン『…………』
    コスケロ『だから俺の墓に続きを……ってあれ、退いていいの?』
    ウェン『自分の読者を手にかける作者がいるわけないでしょ』
    コスケロ『……それもそうだ』

    コスケロ(女性陣のストレス発散と娯楽のために、姉貴分だったウェンがあの文章を書いた……そう聞いた時は納得したなあ)
    コスケロ(女の子たちの間で回し読みされてて、毎週の楽しみになってたらしいけど……でも『一番美形だから』って理由で俺が攻めだったのは……うーん、なんとも)

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 00:03:33

    玄界パロかなり読みたいやつ…

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 11:18:06

    コスケロ「おはよ〜……ございま……」
    ウェン「おはよう。まだ眠そうだね」
    コスケロ「いや逆、寝るのがラタと被ると静かだからぐっすり寝れるんだよね……」
    レギー「遠回しにオレがうるさいって言ってます!?」
    ヨミ「うん。レギーは寝言とかいびきとか、かなりうるさいよ」
    ラタ「いつも働いてくれてるから、そのぶん疲れてるんだな」
    ガトリン「若いうちに長く寝ることは大事だ。背が伸びないぞ」
    コスケロ「ガトリン隊長、その発言けっこうおじさんっぽいですよ」

    ウェン(今日の仕事はコスケロとウェンと一緒に、集めた玄界の情報をまとめたり、トリガーの整備をしたり。早い話が留守番係)
    ウェン(ちゃっちゃと仕事を終わらせて、執筆の時間に回したいな……)
    コスケロ「ヨミ、少し聞きたいことがあるんだけど……」
    ヨミ「はい。これやりながらでもいいですか?」
    コスケロ「それで大丈夫。ウェンは情報の方お願い」
    ウェン「了解」

    ウェン(玄界の資料まとめ……仕事しながら今書いてる作品に情報をそのまま活かせるって最高に役得)
    ウェン(それを知ってて、コスケロはあたしにこれを回したんだろうけど。資料作るのは得意だし、早く終わりそうだね)

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 21:43:19

    このレスは削除されています

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:11:53

    ウェン「こっちの仕事完了。これ確認お願い」

    コスケロ「はーい」

    ウェン「手伝おうか?」

    ヨミ「あと少しで終わるので、大丈夫です。ありがとうございます」


    ウェン(よし……自由時間を確保した。偵察勢が帰ってくるまでに少しは書けそうだね)

    ウェン(玄界で生活する二人……うーん、コスケロはすぐ思いつくんだよね。あいつ地味だし、雰囲気が素朴だし)

    ウェン(ここは一つ設定を盛り込んで、それにツノの奴を合わせることにしよう。二人は……dice1d4=1 (1) な関係ってことで)

    1.教師で同僚

    2.酒場の店員と常連

    3.本屋で知り合った仲

    4.前世の記憶持ち

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:16:31

    このレスは削除されています

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 05:54:03

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 10:13:21

    ウェン(大人同士の接点を作りたいけど、軍ってわけにはいかないし……そうだ、教師!)
    ウェン(教師なら大人同士の接点も出来やすいはず。よし、そうしよう)
    ウェン(……でも士官学校の記憶しかないな。座学の描写は少しにして、校内でのやりとりや仕事外の描写を増やして……)
    コスケロ「あのー……お取り込み中失礼?」
    ウェン「……ああ、どうしたの」
    コスケロ「ウェンの荷物漁ってもいいかな。昔のやつ読みたくなって」
    ウェン「いいよ。バレないことと出したら戻してくれるのを徹底してくれれば」
    コスケロ「了解。ありがとう」

    ??「こ……これは……なんて私好みの小説なの!?」
    ??「国を取り戻すため兵役に就いた王子が、配属された部隊の隊長と恋に落ちる……身分を隠している者と妻帯者、後ろめたさが禁断の恋を加速させる……!!」
    ??「たまらないわ……作者さんはなんて名前の方かしら。えっと……あし、じゃないわね。『藁』さんか」
    ??「ぼくを呼んだかな?羽矢さん」
    橘高「ち、ちがうの!王子は王子だけど王子くんじゃなくてね!?」

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 16:24:19

    分かっててわざと「呼んだ?」とか言ってそうな王子

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 21:34:58

    コスケロ『玄界の情報を人から直接、かつ会わない形で聞いたりやりとりしたいんだよね。いい方法ないかな』
    ヨミ『SNSはどうでしょうか。アカウント作っておきますね』
    コスケロ『……これって自分で打ち込んだ文章とか投稿が、他の人の目にも触れるんだよね?』
    ヨミ『そうですね。だから妙なことを呟いたりしないでくださいね』
    コスケロ『しないよ、そんなこと……。もしかして、するタイプに見える?』
    ヨミ『いえ、全然』

    コスケロ(ウェンの作品を投稿してしまった……。名前は当たり障りのないものに変えておいたから、近界民だとバレることはないと思うけど)
    コスケロ(本人に了承、取ってないからなあ……バレたら怒られる、じゃ済まないよね)
    コスケロ(まあ、作品を載せるだけなら問題はないはず。それ以外はいじらないでおこう、変なのいじったら怖いし)
    ウェン「隊長たち帰ってきたよ。夕飯」
    コスケロ「……ああ、今行く」
    コスケロ(ウェンの作品を、誰か一人でも見つけてくれたら。楽しんでくれたら嬉しいな……)

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 22:38:12

    布教開始してる…!

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 23:53:39

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 10:53:51

    ここから人気SNS作家ウエンさんの誕生が

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 12:16:19

    コスケロ「今夜はウェンと一緒か。ゆっくり寝られそうだ」

    ウェン「あたし下の段がいいんだけど」

    コスケロ「もちろんどうぞ。俺はどっちでもいいから」

    レギー「お疲れ様っす。おやすみなさい!」


    コスケロ「……ねえ、アレの進み具合、どんな感じ?」

    ウェン「まず、二人は同じ学校の教師。あんたが青いのに相談を持ちかけたことから、学校の外でも交流する機会が増えていって、その中で青いのがあんたの孤独な境遇を知る、って流れ」

    コスケロ「おお、俺の設定が上手く盛り込まれてる。嬉しいね」

    ウェン「正気?天涯孤独って相当重いもんを、無許可でダシにされてるのに?」

    コスケロ「面白い作品の礎になれるなら」

    ウェン「酔狂だね……知ってたけど」

    コスケロ(それに俺もウェンに無許可で作品を載せてるから、お互い様なところもあるし)

    コスケロ(……そうだ、昼に載せた作品、誰か見てくれたりしたかな?確認してみよう)

    コスケロ(一応、多くの人に見てもらえるように……タグ?つけてみたけど。あれで合ってるのかなあ)


    ウェンの作品への反応

    dice1d100=68 (68)

    1〜10:知る人ぞ知る作品

    11〜30:ちょっぴり拡散されてる

    31〜60:感想がちらほら来ている

    61〜90:ファンアートが寄せられている

    91〜100:スマッシュ万バズ

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 14:34:47

    おっファンアート…かなり刺さってる人がいる感じだ…!

  • 25二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:07:48

    やっぱ羽矢さんが描いたのか……?

  • 26二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:44:45

    コスケロ(え……うわ、なにこれ!?)
    コスケロ(感想が何件も来てる……それにイラストを描いてくれた人まで。これ、もしかしなくても、すごいことになっちゃったんじゃ)
    コスケロ「ち、ちょっと!ウェン……」
    ウェン「え?なんで慌ててんの。なに?」
    コスケロ(いや……ここでウェンに反響を見せたら、まず第一に俺が勝手にウェンの作品を上げたことがバレる)
    コスケロ(第二に、ウェンの自由な創作スタイルに水を差しかねない。それが一番困る)
    コスケロ(彼女の作品は、大衆に向けて書かれたものじゃない。ごく狭い範囲の、身内に向けて書かれたものだ)
    コスケロ(他者からの評価に左右されて、作風が変わるようなことがあったら……俺はきっと耐えられない)
    コスケロ「い、いや……明日の料理当番、俺だっけ……?」
    ウェン「あんた一昨日スープ作ってたでしょ?しっかりしてよ」
    コスケロ「そ、そうだった。うん。ありがとう」
    コスケロ(やっぱりしばらく、この事は黙っておこう)
    コスケロ(……それにしても、玄界の塗料はすごいな。色鮮やかで綺麗だ)

    橘高「あ〜〜どうしよう!!一夜の過ち!!」
    王子「わあ、大学生って本当にそういうことあるんだ」
    橘高「違うの……最近見つけた小説が良すぎて、深夜テンションでファンアートを勝手に描いて送りつけちゃって……」
    王子「それのどこがいけないんだい?ぼくだったら喜ぶけどなあ」
    橘高「嫌がる人もいるし、何より相手が求めてないのに描いて送りつけるなんて、自己満足の押し付けじゃない……」
    王子「そうかな?だったら聞いてみようよ」
    橘高「え?王子くん?私のスマホ……ちょっと!?王子くん!?」

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 23:15:31

    コスケロ(そうなんだよね、隊長とラタのあの話は二人の背徳感の描写、特に捉え方の違いがいいんだ。わかってるなあ……あれ?)
    コスケロ(画面の端っこのマークが光ってる。なんだろう……確かヨミはメッセージ機能だって言ってたけど)
    コスケロ(差出人は……タカツキさん?タカツキって確か、イラストを送ってきた方だ。どうかしたのかな)
    コスケロ(…………勝手にイラストを描いて送って申し訳ない、ってそんな、なんで謝られるんだ?むしろ感謝しても足りないくらいなのに)
    コスケロ(ええと……『気にしないでください、むしろ素敵なイラストをありがとうございます。画家の方に描いていただけて光栄です』と。これなら当たり障りないよね)

    橘高「ギャッ!?へへへへ返信!!返信きた!!ちょっ……ちょっと王子くん!!」
    王子「おっと、もうこんな時間か。隊長会議に行ってくるね」
    橘高「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!」
    橘高「……い、行ってしまった…………まあ私用で引き留めるわけにもいかないし仕方ない……」
    橘高「画家の方って、そんな大層な者じゃないのに……独特な方だなあ」
    橘高「ここは無難に……『これからも続きを楽しみにしています』とか打って終わろう。うん、そうしよう」
    橘高「あ、でもこれだけは聞きたいな……『本を出される予定はありますか?』っと」

  • 28二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 09:31:06

    背徳感

  • 29二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 13:51:33

    羽矢さん=オタクの認識でいいのだろうか

  • 30二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 18:00:17

    コスケロ(本を出す?それって俺がいつも読んでる、あの『本』にしないのかってことかな。画家なだけあって規模が大きいな)
    コスケロ(うーん、なんて言えば伝わるかなあ……『私は小説家ではなくしがない一般人なので、出版のための伝手や印刷費がありません』、かな)

    橘高「んん……?もしかして企業向けの印刷ページしか見たことがないとか?『最近は少数部で刷れる印刷所さんも増えてきたから』……いや」
    橘高「多分これ……同人誌じゃなくて、書店で買う方の本を想像してるんじゃないかしら。だとすればこの仰々しい書き方にも合点が行くけど……」
    橘高「あ〜〜、でもここで同人誌についてクドクド説明したら本出せって催促してるみたいじゃない!?それはやだなあ……」
    橘高「当たり障りのない感じで……ごくごく世間話っぽく……」

    ウェン「よし、今日の分は書き終わった。読む?」
    コスケロ「……いや、結構眠いから、今読んでもちゃんと頭に入らなさそう。今日の更新分だけ聞かせて」
    ウェン「青いアレが実は家族思いって設定を捏造した。あんな冷血野郎が家族思いなわけないと思うけど」
    コスケロ「はは、そりゃ傑作だね。アレが家族に甘いところとか、想像つかないよ」
    ウェン「でしょ?だからそういう設定にしたの。一仕事終えたし寝るわ、おやすみ」
    コスケロ「うん、おやすみ」

  • 31二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:02:56

    >>30

    ハイレイン、傘下の国に「アレ」呼ばわりされてるwww

  • 32二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 00:26:25

    コスケロ(……なるほど。同人誌といって、個人が本を作れるのか。玄界は文化が進んでるな)

    コスケロ(文化は母数があって生まれるものだ……つまり相当数の作り手がいるからこそ、印刷を担う者が出てきて、文化として定着したんだろう)

    コスケロ(そして本を作ったなら、それらを交換したり売ったりする文化もあるはず)

    コスケロ(そうした場所や機会で、ウェンの作品をまとめた本を出せたら……)

    コスケロ「いいなあ……夢がある……」

    ガトリン「夢がどうした?」

    コスケロ「おっと、口に出してましたか。いやあ、その……こっちの文化は凄いなあと日々新しい発見に感動していて」

    ガトリン「そうだな。街に笑顔が溢れていて、親子が並んで歩いている……まさしく平和そのものだ」

    コスケロ(ここでなら、平和な玄界なら……ウェンの作品を読んでくれる人がいる……!)


    ウェン(うーーん……なんか……平和すぎない?)

    ウェン(青いアレとコスケロが職場の中でも話し始めて、ようやくコスケロの過去を匂わせられた……展開としては中盤あたりまで来てるんだけど、平和すぎる……)

    ウェン(今回はいわゆる『実用性』抜きで書いたからそりゃ平和なんだけど、なんか物足りない……)

    ウェン(ここは一旦構想から離れて、本を読む奴にさりげなく聞いてみようか)

    ウェン「ラタ、ちょっといい?」

    ラタ「はい、なんでしょうか」

    ウェン「あんたよく本読むでしょ?読み応えがあるな、って思う本ってどんな感じ?」

    ラタ「読み応えですか?ええと……答えになっているかは微妙ですが、dice1d5=2 (2) な本が特に好きです」


    1.あたたかい家族愛モノ

    2.アクションシーンが豊富

    3.人が一番怖いホラーチック

    4.考えさせられる哲学的

    5.恋愛の描写が濃厚

  • 33二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 05:57:29

    ラタ、少年らしい好みだ

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 10:51:07

    アクションシーン、読んでて楽しいし読みやすいよね

  • 35二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 15:49:33

    ラタ「冒険活劇が特に好きです。読んでいると主人公たちと一緒に冒険をしているようで、胸が躍るので」

    ウェン「へえ。ならアクションが多いと嬉しいって感じ?」

    ラタ「はい!手に汗握る戦い、未知の遺跡での探検……そういった光景を想像するのは、今なおワクワクします!」

    ウェン(眩しいな……健全そのものだ。あたしの小さい頃は、あまり本を読んでこなかったからな……)


    ウェン「はーー……アクション。アクションねえ……」

    コスケロ「今度はどうしたの」

    ウェン「読書家のラタ曰く、アクションが多いと嬉しいらしくて。マンネリしてたからアクセントを足そうと思ってたんだけど……教師にアクションってさあ」

    コスケロ「それは確かに、水と油くらい相性が悪いね。ほのぼの路線で行ってたのに急展開だ」

    ウェン「でも別の要素を入れたら展開もスムーズに行きそうって考えもあるから悩んでて。はあ……」

    コスケロ「ウェンの好きなように書いたらいいよ。突拍子がないのもそれはそれで楽しいはずだし」

    ウェン「なら……dice1d4=3 (3) 流れにしようかな」


    1.攫われた生徒を奪還する

    2.校内にテロリストが乗り込んでくる

    3.教師同士でスポーツに取り組む

    4.近界からの侵略者がやってくる

  • 36二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 20:41:27

    健全だ

  • 37二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:18:44

    スポーツもの……はたして近界のスポーツなのか玄界のスポーツなのか

  • 38二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:42:17

    ウェン「スポーツ路線に切り替えてみようかな。きらめく汗、躍動する肉体……それもアクションだから」

    コスケロ「中年のアクションとか需要あるかな?」

    ウェン「あんたしか読まないし、その本人のあんたが出不精なんだから需要あるでしょ」

    コスケロ「厳しい……」

    ウェン「ってことは、玄界のスポーツについて調べないとね」


    コスケロ(はーー……同人誌。同人誌ねえ……)

    コスケロ(調べたら、メッセージをくれたタカツキさん自身も何冊か出してるみたいだ。ここじゃメジャーな文化なんだろうな)

    コスケロ(ウェンの本も出したいは出したいけど……姿を晒すのは避けたい。なんとかいい方法は無いか、俺も調べないと……)


    橘高「藁さんの新作来てる!!ふむふむ、今度は天才少年が年上のややイキりめ男子を調教……守備範囲広いのね……」

    橘高(……あれから藁さんとはDMでやりとりが続いてる。本を出したいみたいだけど、右も左も分からないみたい)

    橘高(でも『姿を見せずに売る方法はありますか』とか、妙な聞き方が多いのよね。もしかして……dice1d4=3 (3) だったりして)


    1.外国の方

    2.表にできない仕事してる方

    3.同じボーダー隊員

    4.近界民

  • 39二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 05:55:26

    誤解が

  • 40二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 07:36:08

    どっちがイキりめ男子なのかすごい気になるが

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 13:22:40

    面白くなってしまいそうな勘違いきたぞ…!

  • 42二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 14:49:05

    橘高(夜遅くに来る返信、素性を明かさない姿勢……もしかして、私と同じボーダー隊員だったりして!!)

    橘高(隊員はほとんどが学生、学業とボーダーでの仕事をこなし課題も終わらせれば自由時間は必然的に夜になる)

    橘高(そして素性を隠そうとしているのは、多くの口外厳禁な情報を抱えているから……これよ!間違いない!)

    橘高「なんだ〜藁さんそうだったんだ〜!『私も藁さんと同じ隠れてやってる立場なので、先輩として出来ることがあれば協力しますよ』っと」

    橘高「あ、そうは言っても心配だよね……『大丈夫です、藁さんの素性は誰にも明かしません。ここだけの話ということで』って伝えておこう」

    橘高「えっへへ〜、思わぬところで同志と出会えちゃった!嬉しいな〜」


    コスケロ(た、タカツキさんが俺と同じ……!?)

    コスケロ(こんなに平和な世界なんだ、普通に生きていれば立場を隠す必要はないはず。つまり『隠れてやってる立場』とは、本当の正体を隠して潜伏いることを指す)

    コスケロ(先輩、という表現も、こっちで調査や生活をしている先輩、って意味で間違いないだろう)

    コスケロ(極め付けは『素性は誰にも明かさない』と先んじて言っていること。僅かなやりとりから俺の素性を見抜いたのは、玄界の文明に慣れ親しんでいる証拠だ)

    コスケロ(思わぬところで協力者と出会えたな……ならdice1d4=1 (1) でもするか)


    1.隊長に報告

    2.玄界の話を振ってみる

    3.ウェンの創作に役立ちそうな話を聞く

    4.実際に会って話す

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 18:38:58

    待って早まるなコスケロ
    でも少しワクワクする

  • 44二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:16:57

    待て! 待つんだ冷静になれ!

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 23:18:58

    コスケロ(隊長に報告するか。話の流れからして、こっちに協力してくれるみたいだし)

    コスケロ(文化や雰囲気、あとは地形とか普段の戦闘の様子……聞きたいことは色々山ほどあるからね)

    コスケロ(得た情報次第では、今後の作戦立案にも影響が出そうだ)

    コスケロ「隊長、少しお話が」


    ガトリン「なるほど。独自ルートで我々と同じ、あちら側の住人と接触したと」

    コスケロ「はい。相手は既に我々がこちら側の者ではないと見抜いていて、その上で先にこちらに来ていた者として情報提供や協力をしてくれるとのことです」

    ガトリン「そうか……しかしそんな滅多にいない相手をよく発見できたな」

    コスケロ「まあ、ちょっと伝手があったというか」

    ガトリン「何にせよ、同じ立場の者と関われるのは千載一遇のチャンスだ。一連のやりとりを全員が見られる形で共有できるか?」

    コスケロ「えっ、いや、それはちょっと」

    ガトリン「なんだ?後ろめたいことでもあるのか」

    コスケロ「そういうんじゃなくて……あの、俺のプライベートな話、隊長とかみんなに見せたくない話とかもあるので、見せるのは……」

    ガトリン「となると、実際に会って話すほかないな」


    ガトリンの値が値が高いと成功

    ガトリン:dice1d100=98 (98)

    橘高:dice1d100=41 (41)

  • 46二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 23:21:29

    まさかの対面成功しちゃってて草なんだ

  • 47二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 05:54:04

    すげぇめっちゃ成功してる

  • 48二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 07:16:24

    ウェンさんの小説が近界民とボーダー隊員の交流を実現した瞬間

  • 49二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 12:53:26

    橘高「リアルで会って話がしたいって、藁さんってなんか不思議な方だなあ。まあ同じボーダー隊員だし、いっか!えーと、ここのカフェの窓際だよね」
    橘高「……窓際に座ってるの一組しかいないんだけど。えっ、あれ?……あれ!?」

    コスケロ「あの、お話させていただいた……藁の、アシスタントです。はじめまして」
    橘高「はじめまして、タカツキです。代理ということは、そちらが……?」
    ガトリン「ご足労いただき感謝する、ガトリンだ」
    コスケロ「ややこしいんですけど、書いてる本人は留守番してるんです。こちらは俺の上司です」
    橘高「(同人活動されてる方なのかな?)なるほど。よろしくお願いします」

    橘高「えっと……本の件(同人誌を刷る話)でしたよね」
    ガトリン(本?ああ、本部基地のことだろうか。衆目のある場所で話すには物騒な話題だからな)
    コスケロ「はい。こちらとしては(刷る)量も作戦も見通しが立っていない状態でして……あ、コーヒーください」
    ガトリン(投入するトリオン兵の量や運用する作戦は、慎重に考えなければいけない……さて、どんな作戦を提案してくるか)
    橘高「ふむふむ。藁さんは注目を浴びられているとはいえ、いざやるぞ!ってなるとそこが一番不安ですよね」
    ガトリン(我々が注目を浴びている……!?潜伏している異邦人が他にもいて、そのコミュニティの中で我々の存在が感知されている、ということだろうか)
    橘高「最初はコピー(本)でもいいと思いますよ?そこで現場の空気とか(本の)捌け具合を見てから、次は本格的にやる!とかでも」
    ガトリン(なぜ『藁の兵』のことを知っている!?コピーとはウェンの『藁の兵』そのものを指しているとしか思えない……!)
    ガトリン(いやそれよりも、彼女の提案した作戦だ。最初に『藁の兵』で戦力を偽装、相手の出方を探る。そしてこちらの戦力を誤解させて、次で仕留める、か……しかし、それでは最初にウェンが落とされる可能性もある)
    ガトリン「すまない、それでは仮に失敗した時のリスクが大きすぎないだろうか」
    橘高「ですよね、そこが怖いところですよね……(この上司さん、理解があるなあ……)」

  • 50二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 20:55:53

    >>49

    なんかこう、見事にかみ合って……

    良いのか悪いのか

  • 51二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 21:11:52

    橘高さんの中でしっかり同人活動に理解のある上司になってるガトリンめっちゃ草なんだ

  • 52二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 05:53:55

    理解のある上司は良いな

  • 53二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 14:59:28

    橘高「私から提案させていただくオススメの方法は、誰かと組むことですかね。合同で(イベントに)出ると一連の流れも分かりますし、分からなくて慌てることがないので」
    コスケロ「つまり、これから俺たちと組んでくれる誰かを探せばいいってことですね」
    橘高「はい!そこでさらに提案なんですが……ここは(隠れオタクなボーダー隊員という)同胞として、私と組みませんか?」
    ガトリン「本当か!?それは有り難い……!志を共にする同胞と巡り会えただけではなく、協力までしてもらえるとは……」
    橘高「いえいえ!こういうのって助け合いですから。藁さんもガトリンさんも、上手くいって楽しい思い出たくさんで帰れるよう、微力ながらお手伝いさせてください!」
    コスケロ「なんか申し訳ないな、ただ(本の作り方を)聞いただけなのに……」
    橘高「そんな、それは私のセリフですよ!あんな自分勝手なことをしておいて許してくださった藁さんには頭が上がらないです」
    ガトリン(二人は一体どういう仲なんだ?コスケロはプライベートな話をしたと言っていたが……)

    コスケロ「(本作りに)協力してもらえることになるとは。有り難いですね」
    ガトリン「ああ、見知らぬ土地で(作戦に)協力しようと手を組んでくれる者がいると、より柔軟に動ける余地が出てくる」
    コスケロ(帰ったらウェンにも知らせないと。その時に作品を載せたことを謝って……)
    ガトリン「帰ったらみんなにもこの事を伝えよう。大事な話だからな」
    コスケロ「えっ!?な、なんでですか!?」
    ガトリン「ん?なんだ、伝えないわけがないだろう。(作戦成功への)大きな一歩だぞ?」
    コスケロ「で、ですが!その……(ウェンが自分の仲間達のナマモノをやっていたというのは)あまりにもインパクトがありすぎるというか、急に伝えるには情報量が多いですよ!」

  • 54二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 17:36:19

    >>53

    誤解がどんどん加速してゆく……

  • 55二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 18:35:31

    コスケロ伏せてること多いからこれから色々大変そうで…ワクワクするぞ

  • 56二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 23:38:25

    大変なことにw

  • 57二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 09:45:24

    アンジャッシュしてる

  • 58二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 15:37:09

    ウェン「あ、おかえり。……どうしたの、その沈んだ顔」

    コスケロ「ちょっと大事な話があるんだ……いいかな」

    ウェン「いいよ。あたしも話したいことがあったし」


    ウェン「あたしからね。この間書いてたのが仕上がりました。以上」

    コスケロ「ずいぶん早かったね。筆が乗った感じ?」

    ウェン「いや、短編ってことにして短くまとめた。やっぱりdice1d3=2 (2) だと筆が乗らなくてね」

    コスケロ「そ、そうなんだ……」

    1.憎き青いアレがいる

    2.濡れ場がない

    3.慣れない題材


    ウェン「で?あんたの話ってなに?」

    コスケロ「それが……長くなるんだけど……」カクカクケロケロ


    コスケロ「おぶっ!?!!?」

    ウェン「安心しな、鳩尾は避けたから」

    コスケロ「だ……だから……言うか迷っ…………げほっ」

    ウェン「あたしの作品集を出せるかも、ってのは有り難いけど……隊長が知らせようとしてるのは不味いね」

    コスケロ「あ……足、足どけて……つぶれる…………」

  • 59二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 17:21:05

    「カクカクケロケロ」がかわいい

  • 60二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 22:29:57

    もしかして踏んでらっしゃる…?というか濡れ場は少し分かる気がする

  • 61二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 08:04:02

    〜前回までのあらすじ〜
    周囲の人々で濃厚なナマモノを書いている上に濡れ場がないと筆が乗らないという業に業を重ねた隠れ作家・ウェンの熱心なファンであるコスケロは、玄界の情報収集も兼ねたSNSでウェンの作品をネットに公開する。コスケロは寄せられたファンアートの作者・タカツキと交流をするが、彼女の正体はボーダー隊員兼隠れオタクの橘高羽矢だった。
    近界民とボーダー隊員とはお互いつゆ知らないどころか、互いに相手が近界民(ボーダー隊員)だと思い込むとんでもないすれ違いを起こし、さらには二人が同人誌を出すための話し合いに参加したガトリンは襲撃作戦の話だと尚すれ違う。
    各々の勘違いが玉突き事故を起こした結果、ウェンは「コスケロが勝手に作品をネットに載せたら読者が同じあちら側の住人で、ガトリン隊長がどこから知ったのか自分の作品のことをみんなに言いふらそうとしている」というどこから突っ込めばいいのか分からない状況に置かれていることを認識するのだった……。

  • 62二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 08:04:28

    ウェン「というか隊長はあたしの作品のこと、どこで知ったわけ?……まさかあんた」

    コスケロ「いだだだだだ!?違う、違うよ!何も言ってない!!誓ってもいい!!」

    ウェン「本当に?」

    コスケロ「ほんとだって!!それ以上体重かけられたら潰れ……」

    ウェン「わかった。信じるよ」

    コスケロ「た……助かった……」

    ウェン「となると、一体どうしてこんな意味不明な状況になってるかが分からないんだけど。まさか……」


    dice1d100=14 (14) よりdice1d2=1 (1) (高い/低い)と勘違いに気づく

    ウェン:dice1d100=25 (25)

    コスケロ:dice1d100=19 (19)

    ガトリン:dice1d100=20 (20)

  • 63二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 18:53:07

    14より高いと勘違いに気づく→全員成功!

    ガトリン(コスケロのあの慌てようは一体……何を隠しているというんだ)
    ガトリン(部下のプライベートに踏み込むのは一線を超えていると思うが……しかしああも驚くコスケロは初めて見た)
    ガトリン(まるで俺にだけは知られたくないことがあるかのような……)
    ガトリン(それに、我々の同胞から話を聞きに行くと提案してきたのはコスケロだった。その本人が今日のことを皆に話そうと提案したときに慌てるのは、どこかおかしい)
    ガトリン(やはり……あまり使いたい手段ではなかったが、直接会って聞くか)

    ウェン「あんた、ちゃんと本についての話し合いに行きます、って言った?」
    コスケロ「え……?いや、どうだったかな……」
    ウェン「ってことは言ってないね。あんたがそう言う時はほぼ確実に忘れてる……なに?その歳でもう物忘れ?」
    コスケロ「申し訳ない……ああ、どうりで隊長の飲み込みが早いと」
    ウェン「いいよ、謝罪が聞きたいわけじゃないから。問題はこれらの本をどうやって隠すかってこと」
    コスケロ「過去作、全部持ってきてるもんねえ。あ、懐かしい、これ……」
    ガトリン「すまないコスケロ、少し話したいことが……」
    ウェン「……あ!?」
    コスケロ「生えちゃったウェンに隊長と俺が食べられる本だ」

  • 64二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:57:55

    あらすじの業に業を重ねたでめっちゃ草
    というか一番知られちゃいけない箇所が明るみに出て更に草

  • 65二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 01:46:54

    1~100なのに、25以上出てないの草

  • 66二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 03:06:35

    >>64

    「生えちゃったウェンに隊長と俺が食べられる本」

    これが業に業を重ねた結果よ

  • 67二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 10:32:28

    >>62

    ちょっとウェンさんどこ踏んでんすか!?

  • 68二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:44:39

    コスケロ「初の挿絵つきがこれだったんだよね、絵の上手い子がいてさ。ほら……あっ」
    ガトリン「ん?その絵は……俺と、ウェンか……!?」
    ウェン「……ちっ」
    コスケロ「ゔぼぇっ!?!?」
    ガトリン「なっ!?おいウェン、何を……」
    ウェン「安心しな、きっちり鳩尾だし、次は隊長だから」
    ガトリン「……わかった。謀叛を起こすのはいいが、最期に理由を聞かせてくれないか。俺のどこが未熟であったのかを」
    ウェン「そんな、謀叛なんかしないよ。ただ……あたしの秘密を知った者は何人たりとも生かしてはおけないってだけ」
    ガトリン「秘密?本を作ることか?……ということは、あの会話は」
    ウェン「あたしの書いた話をまとめて一つの本にできないかって、コスケロが一人でコソコソ進めてくれてたんだって。それの相談をしに行ったんだよね?」
    コスケロ「…………」
    ウェン「そうだってさ」
    ガトリン「気絶しているが」
    ウェン「おおよそ、その会話をお互い別の話題だと思い込んでて、すれ違いが起きたって感じじゃない?だからコスケロはあたしにその話をして、隊長はその件について話を聞きに来て、記憶が消えるまであたしのサンドバッグになる」
    ガトリン「ああ。それで間違いない……が、その前に」
    ウェン「命乞いなら聞かないよ」
    ガトリン「ウェンの書いた本を、見せてくれないか」

  • 69二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 19:41:04

    >>68

    あかん思ってたより派手にバレてるーー!

  • 70二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 23:59:14

    自分がすごいことになってる作品を読もうとする気概、さすが隊長だな…

  • 71二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 05:58:29

    見られちゃう

  • 72二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 16:42:38

    ウェン「……正気?」

    ガトリン「自分の部下が精一杯作ったものを一面だけ見て評価するというのは、隊長としてどころか人としてもしてはいけないことだろう」

    ウェン「そこまで言うなら見せてもいいけど、条件が二つ。一つはあたしが執筆活動をしてることから読んだ内容まで、一切を誰にも言わないこと」

    ガトリン「分かった」

    ウェン「そして二つ、読んだことによる精神的ショックやら吐き気やら全ての影響は自己責任とすること。いい?」

    ガトリン「……ああ、大丈夫だ」

    ウェン「オーケー。それならせっかくだから、読んでもらうのはガトリン隊長がdice1d15=5 (5) に責められてる……」

    1.奥さん 2.ラタリコフ3.コスケロ

    4.ヨミ 5.レギー 6.ウェン

    7.ハイレイン 8.ランバネイン 9.ヴィザ

    10.エネドラ 11.ヒュース 12.ミラ

    13.アフト勢全員 14.ガロプラ勢全員 15.モブ


    ウェン「一番dice1d4=3 (3) 作品にしようか」

    1.プレイがエグい

    2.読み手にウケた

    3.内容が読みやすい

    4.書いたのが古い


    受けた精神的ダメージ:dice1d100=79 (79)

    ガトリン隊長の精神耐久度:dice1d100=67 (67)

  • 73二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:52:20

    レギー!?

  • 74二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 23:27:01

    コスケロ「……ぅ、うう……生きてる……あれ、ウェン?」
    ウェン「おはよう。なに?」
    コスケロ「夢かな……隊長がウェンの作品を読んででででででで痛だだだだだだ」
    ウェン「夢じゃないよ。隊長があたしの作品読みたいって言うから読ませてる」
    コスケロ「ほっぺ千切れるかと思った……どうしてまたそんな妙なことに」
    ウェン「ちゃんと読んで判断したいからって。でもあの様子じゃ……」
    ガトリン「……………………」
    ウェン「完走できるかどうかって感じだね」
    コスケロ「顔真っ青だし、脂汗すごいし……側から見てると拷問受けてる最中みたいだよ、止めようよ」
    ウェン「読みたいって言ったのは隊長だし、あらゆる精神ダメージは自己責任なことも承知したんだよ?あたしは止めないからね」
    コスケロ「でも……」
    ガトリン「…………コスケロ、止めてくれるな。ウェンの言う通りだ、そこで見ていてくれ……」

    ウェン「はい、お疲れ様」
    ガトリン「ウッ…………!!」
    コスケロ「隊長!?し、しっかりしてください!!」
    ウェン「感想は……倒れ込むほど良かったってこと?嬉しいね」
    コスケロ「そんなわけないだろ!?今、水を持ってきますから……」
    レギー「ちょっ、どうしたんすか!?すごい音しましたけど」
    ガトリン「れ……レギー…………」
    ウェン「見てよコスケロ、隊長が捕食される寸前の小動物みたいな目してる」
    コスケロ「他人事みたいに言わない!ほら、ウェンも介抱手伝って」
    ウェン「しょうがないな……」

  • 75二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 00:49:22

    読みやすい内容でガトリンが小動物のような眼になっとる…

  • 76二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 06:01:10

    どうなってしまうんだ(ガトリンが)

  • 77二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 13:32:23

    ウェン「で?実際に読んでみてどうだった?」
    ガトリン「……………………ぶ、文才がある、な……」
    コスケロ「言わされてる感がすごいです、隊長」
    ウェン「あたしの技量じゃなくて、話の内容について聞いたつもりだったんだけど」
    ガトリン「…………………………………………」
    コスケロ「もうやめようよウェン、既婚中年男性上司の泣きそうな顔を見ることのどこが楽しいんだ」
    ウェン「全部」
    コスケロ「そうだった……ウェンはそういう奴だった……」
    ウェン「そもそも軍の女子なんて、気が強くって獰猛な奴らばっかじゃん。そんな子たちを喜ばすエサを作ってたあたしが例に漏れないわけがないでしょ」
    コスケロ「全くもって仰る通りです……」
    ガトリン「一番読みやすい作品でこの内容か……こんなに、濃厚な……」
    コスケロ「ウェンが文体変えてみようかなって、試行錯誤してた時のやつだったよね」
    ウェン「そうだね。手軽にサクッと読める話を目指して書いたやつ」
    コスケロ「それがこの威力か……」
    ウェン「こんなのまだまだ序の口なのにね」
    ガトリン「そうか……………………」
    コスケロ「隊長、元気出してください……」
    ウェン「とか言ってるあんたはもっとエグいやつでも平然と読んでるよね」
    ガトリン「コスケロ……お前は……」
    コスケロ「えっ、ちょっと、隊長?ガトリン隊長!?」

  • 78二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:38:59

    >全部

    ひどいw

  • 79二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 05:54:10

    コスケロに飛び火が

  • 80二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 14:43:29

    なんかもう隊長があわれ

  • 81二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 15:23:16

    全部に業の深さが詰まってて草

  • 82二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 21:47:04

    ウェン「で、話を戻すけど。そのタカツキって人と話したのは、あたしの作品をまとめて本にしたいって内容だったんだよね?」
    コスケロ「うん……あの、何か勘違いさせてしまっていたらすみません」
    ガトリン「お前が混乱していた時に、なんとなく……変だとは思っていた……」
    ウェン「その結果こんなことになってるんだから、ご愁傷様としか言いようがないね」
    コスケロ「傷口に塩を塗らない!」
    ウェン「本にするのは構わないけどさ、どうやってまとめるわけ?そもそもこれあたしの手書きだし、言語はこっちのものだし」
    コスケロ「それはヨミが……なんだっけ、SNS?に登録するときに、入力した文章を翻訳するシステムを組み込んでくれたから、全文を手動で入力すればいいかなって」
    ウェン「費用は?どうやってお金稼ぐわけ?」
    コスケロ「えっと…………すみません、考えてませんでした」
    ウェン「早くも頓挫してるじゃん」
    コスケロ「どうしたものかなって考えてたんだけど……いい方法が見つからなくて……」
    ウェン「別に、あたし自身は本にしなくたっていいんだけどね。もう読み手はあんたしかいないわけだし」
    コスケロ「それは……そうだけどさ……」
    ガトリン「……何か力になれることがあれば協力したいんだが、出来ることはあるだろうか」
    ウェン「いいの?それはいいけど、今のところの問題は資金集めしかないよ。パッと思いつく手段がカツアゲとかスリとか、穏当じゃないものばっかりだけど」
    コスケロ「怖すぎる」
    ガトリン「俺の方でも何か考えてみよう。部下の趣味は最大限応援したい」
    ウェン「自分があられもない目に遭っていても?」
    ガトリン「……………………だとしてもだ」
    コスケロ(間があったなあ……)

  • 83二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:14:30

    おいたわしやガトリン

  • 84二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 05:55:55

    資金集め(犯罪)

  • 85二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 15:20:36

    コスケロ「ま、まずはどれくらいお金がかかるのか調べようよ。ページ数とか何冊作るかで変わってくるだろうし」

    ガトリン「そうだな。タカツキさんに連絡してみよう」


    『表紙と本文の紙はどうしますか?箔押しとかニスとか特殊加工も載せちゃいます?遊び紙つけても良さそうですね!』

    『あっ、小説本ならサイズはどうしましょう!A5がメジャーかつ挿絵が映える感じですけど、文庫本サイズも憧れますよね。新書サイズっていうのもオツというか、通好みって感じで!』

    『部数はアンケート取ってみますか?それとも少部数で勝負します?印刷所さんによって最低ロット変わってくるんですよね、オススメのところ貼っておきます』

    『締切を考えると最短で参加できそうなのはこのイベントですね。安く済ませたいのであれば早めに締切に間に合わせる、早割を活用するのが一番いいと思います』

    『ノベルティとか作っちゃいますか!?アクスタ、アクキーは鉄板ですけど、ステッカーとかポストカードみたいな紙系もいいですよね〜』


    コスケロ「……なんて??」

    ウェン「情報量に負けてんじゃないよ」

    コスケロ「俺がまくし立てられると弱いタイプって知ってるでしょ……」

    ウェン「じゃああたしの言ったとおりに伝えて。

    数はdice1d3=1 (1) (多め/普通/少なめ)、

    ページはdice1d3=2 (2) (たっぷり/ふつう/ぺらぺら)、

    紙とか加工はdice1d3=2 (2) (がっつり/ちょこっと/ふつう)」

  • 86二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:19:26

    部数多めな分、他は絞った感じかね

  • 87二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:17:47

    翻訳なるほどヨミ有能
    そしてガトリン…

  • 88二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 05:57:27

    ガロプラセンスで凝りまくった加工もちょっと見たかったぜ

  • 89二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 12:45:54

    タカツキさん絶好調っすね

  • 90二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:19:01

    ウェン「数は多め、ページは普通、加工はちょっとだけ」
    コスケロ「……加工はちょっと、ね。送ったよ」
    ガトリン「多めに作るとして、在庫が残ったらどうするんだ?」
    ウェン「配る?隊長の奥さんとかに」
    ガトリン「離婚の危機に陥りかねないからやめてくれ」
    ウェン「じゃあレギーとラタにあげるわ」
    ガトリン「…………少しだけなら預かろう」
    ウェン「さすが隊長。話が分かる」
    コスケロ「年下の部下を持ち出して脅さない!俺が読む用と保管する用、あと予備で何冊かもらうよ。それでも余ったら考えよう」
    ガトリン「ウェンは前からこんな奴だったか……?」
    ウェン「秘密を知った相手には容赦しないってだけ」

    橘高「部数多めでいくのか〜!なかなか豪快ね……最初の慎重なイメージとは打って変わって別人みたい」
    橘高「加工は少し……表紙を少しいい紙にするだけでも変わるのよね。持った時の『あっ!』ってなる感じ、好きだなあ〜」
    橘高「文庫本サイズならスピンを付けるのもオシャレで好きだし、A5サイズはコンパクトだから加工するとより目立って可愛くて好き……」
    橘高「やっぱり本を出すのって……キマるわね!!」
    橘高「いやキマってる場合じゃないわよ!加工が付けられて安いコースとか、単品でもお手頃に付けられるやつとか調べないと……おおよその見積もりもあった方がいいはず」
    橘高「どんな本になるのかしら……楽しみ〜〜!!」

  • 91二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:40:52

    配る(配る)

  • 92二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 00:17:05

    ワクワクしてる橘高さんかわいい
    (本を預かることになったガトリンから眼を逸らしながら)

  • 93二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 11:11:34

    コスケロ「タカツキさんから見積もりきたよ。これぐらいあれば大丈夫だろって」

    ウェン「……あたしの口座に余裕で入ってるんだけど。なんとかできない?」

    コスケロ「なんとかって?」

    ウェン「こう……ヨミあたりにこっちの通貨とあっちの通貨を……交換してもらうというか」

    コスケロ「原理はよく分からないけど……そこはかとなく犯罪の匂いがするよ?」

    ウェン「じゃあ夜になったら道端に偶然落ちてる財布を、偶然拾いに行くしかないよ」

    ガトリン「やめなさい」

    コスケロ「合わせて調べたんですが、こっちには一日だけ働けるサービスがあるみたいで」

    ウェン「へえ?」

    コスケロ「一人で大体これぐらいの給料だから、三人で二日くらい働けば稼げるみたいなんですよ」

    ガトリン「よし、決まりだな」

    ウェン「ちび三人への説明は任せたからね」


    ラタ「……というわけで、隊長方が泊まり込みでの調査に向かわれるそうです。二日ほど留守番をしていてほしいと」

    レギー「大人組が全員出るってことは、相当大変な調査なんだろうな……」

    ヨミ「ご飯はどうするの?」

    ラタ「作り置きがあるので仲良く食べること。掃除や片付けも怠らないこと、とのことで」

    レギー「じゃあオレは寝室の掃除してくる!」


    dice1d100=14 (14) 以上で寝室に置いてあるウェンの本に気付く

    レギー:dice1d100=65 (65)

  • 94二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 12:14:48

    あーあ

  • 95二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 12:58:18

    どんどん広まっていく…

  • 96二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 16:54:53

    カップリングはdice1d12=12 (12) とdice1d12=9 (9)

    1.ガトリン隊長 2.ラタリコフ3.コスケロ

    4.ヨミ 5.レギー 6.ウェン

    7.ハイレイン 8.ランバネイン 9.ヴィザ

    10.エネドラ 11.ヒュース 12.ミラ

  • 97二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 21:23:48

    ご飯の相談してる年少組かわいい…って思ってたら発見で…草…!
    というかミラウィザ!?新しいな…

  • 98二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:47:33

    レギー「隅から隅まで掃除しないと、ウェンが怖いんだよな……指でスーッとやって『埃』とだけ言うの、小姑かよってなあ」

    レギー「シーツも外して……っと、なんだこれ?ノート?」

    レギー「なんでベッドの隙間に挟まってたんだ?誰のだろう……見てみるか」

    レギー「…………は?」

    レギー「……………………はああああっ!?!?」


    ラタ「……で、寝室から出てきたノートの中に」

    レギー「ああ……アフトのワープ女とジジイの……その……」

    ヨミ「官能小説が綴られていたと」

    レギー「そそそそういうこと言うなよ!!ダメだろ!!」

    ヨミ「反応しすぎだよ。なにがダメなのさ」

    ラタ「それだと覗いたレギーもダメにならないか?」

    レギー「中身の確認はしなきゃダメだろ!?」

    ラタ「しかし、どうしてそんなものがここに?実在の人物の官能小説、それもあの国の……」

    レギー「これは……dice1d3=1 (1) の持ち物じゃねえか?」

    1.ガトリン 2.ウェン 3.コスケロ


    ヨミ「なんのために?」

    レギー「そんなもんdice1d4=2 (2) だろ」

    1.敵がすごいことになってる作品を読んでストレス発散

    2.叛逆の戦略を立てるための資料

    3.これの作者

    4.夜のお供

  • 99二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 07:31:41

    加速度的に……誤解が……

  • 100二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 14:04:08

    ダメだ…ダメだレギー…

  • 101二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 14:54:10

    持ち主の推察から導き出されたって感じがしっかり当てはまりそうな理由来たな

  • 102二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:06:45

    レギー「こいつは……ガトリン隊長の私物に違いねえ!」
    ヨミ「えぇ?なんのために?」
    レギー「考えてみろよ、アフトの野郎共の中でも特に厄介なのがあの国宝持ちの老いぼれとワープ女だ。そいつらの対策のためにこいつを何処かから仕入れて、いつか反乱を起こすための戦略を立ててたんだよ!」
    ラタ「この小説が事実を綴っているようには思えないが……」
    レギー「嘘ならこんなにリアルに……そ、そういうシーンとか、感情とか?書けないだろ!」
    ヨミ(初心だなぁ)
    レギー「最近あの三人がまとまって話してたのも、きっとこれを読んで作戦を立ててたんだよ。今行ってる調査ってのも、これに関するもんなんじゃねーかな」
    ラタ「まぁ……隊長方がこそこそと何か話されていたのは見たからな。あながち間違いじゃないかもしれない」
    レギー「だろ!?隊長たちが帰ってきたら、さっそくこの話をしなくちゃな!寝室のベッドの上に戻してくる!」

    ウェン「くしゅん!」
    ガトリン「……っ、く……」
    コスケロ「風邪ですか?二人同時にくしゃみなんて」
    ウェン「鼻がむずむずしただけ」
    ガトリン「いや、何か……嫌な予感がする」
    コスケロ「明日の夜になれば帰れますから。何かお土産買っていきましょう」
    ウェン「食べ物買ってったら喜ぶだろうね」

  • 103二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:59:45

    >>102

    ああ……こうしてどんどん広まってゆく

  • 104二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:50:55

    食べ物買ってったら喜ぶのは多分そうだろうからなんか…なんか…なんとも言えねえ切なさがある…ッ!

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:48:50

    ベッドの上に置いとくのはやめて差し上げて…

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 06:01:19

    ああ…、ああ…

  • 107二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 08:11:16

    せめて元の場所に戻して……
    ベッドの上はやめて……

  • 108二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 14:57:38

    ヨミ「……あ、帰ってきた」
    ガトリン「戻ったぞ」
    コスケロ「お土産買ってきたよ〜」
    ラタ「おかえりなさい」
    レギー「わ、うまそう!なんすかこれ!!」
    ウェン「お好み焼きだってさ。あたしは休ませてもらうわ……」

    ウェン「疲れた……荷物運びなんて余裕だと思ってたけど、野宿も合わさるとさすがにキツいね」
    ウェン「……ん?」
    ラタ「分厚くてふわふわで……美味しいです!」
    コスケロ「よかった〜。もっと食べていいよ」
    ウェン「ちょっ、ちょっと!!なっ、な、ななななな……!!」
    ガトリン「急にどうし……そ、それは……!!」
    レギー「あ、そうっすよ隊長!なんでこんな大事なこと、教えてくれなかったんすか!」
    コスケロ「いやいや教えるわけないでしょ!?というかコレ、どこから見つけてきたの!?」
    ラタ「えっと、レギーが寝室を掃除してたら、ベッドの隙間から見つけたそうで……」
    ウェン「見たの!?中身を!!これの!!」
    レギー「読んだっすよ」
    ラタ「少しだけですが……」
    ウェン「わかった」
    コスケロ「待ったウェン!!早まらないで!!話し合えば分かるはずだから!!」
    レギー「なんでそんな慌ててるんすか?オレたちも混ぜてくださいよ、反乱計画!」
    ガトリン「……どういうことだ?」
    ヨミ「アフトに反乱を起こすための対策資料なんですよね?これ」
    ウェン「そう。明らかにそう。どこからどう見てもそう」
    コスケロ「食い気味」

  • 109二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:24:17

    よし!

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 01:08:19

    お土産に喜ぶ年少組にほっこりする
    そして反乱計画でヨシ!

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 06:44:03

    よっしゃなんとかなったな!
    ところでお好み焼きってかげうらの……?

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 13:30:54

    ウェン「こ、これはね……アフトの属国にいた奴から仕入れたんだ。ね、隊長」
    ガトリン「え?あ、あぁ……そうだ」
    レギー「すっげえ!!そんなコネがあったのかよ!!すごいじゃないっすか!!」
    コスケロ「ただ、そんなことをしてるのがバレたら、本人どころか国ごと危機に陥りかねない」
    ウェン「だから情報を握る奴が散り散りになってる。それで、何人かがこっちに潜伏してるって聞いたから、隊長たちと会ってきたんだ」
    ラタ「なるほど……確かに、それは重大な調査ですね」
    コスケロ「新たな情報を仕入れることにも成功したし、今度行われる大規模な集会にも参加しないか、って招待もされてきた。こういうのをやりとりしてるんだって」
    レギー「なんすかそれ、超デカいチャンスじゃないすか!!オレも行きたい!!」
    ガトリン「いや、情報の漏洩や口外などの万が一に備えて、集会に参加できるのは三人までらしい」
    ヨミ「ならぼくたちはお留守番だね」
    ウェン「気になるのは分かるけど、我慢しな。またお土産買ってくるから」

    ウェン「なんとかなった…………肝が冷えたよ。今度こそ寝る……」
    コスケロ「ああ、お疲れ様。ゆっくり休んで」
    ヨミ「……あの、コスケロさん」
    コスケロ「どうしたの?」
    ヨミ「…………二人には黙っておくんで。書いてること」
    コスケロ「えっなんでバレ…………わ、わかった。ありがとう」
    ヨミ(この中にある端末のアクセス履歴は、ぼくの端末で確認できる……だから、あのノートと同じような文章を書いて投稿してることは筒抜けなんだ)
    ヨミ(……大丈夫ですよ。ご自身が敵と愛を育む妄想も、それを書かれていることも……覗いてしまった身として黙っておきます)
    ヨミ(コスケロさん……読書が趣味とは聞いてたけど、書くのもできるんだなあ……)

  • 113二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 15:53:32

    コスケロォ……

  • 114二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:44:15

    〜いままでのあらすじ〜
    ウェン:上司から敵国の兵まであらゆる周囲の人間でナマモノを書いている。濡れ場がないと筆が乗らない。業。
    コスケロ:読者兼共犯者。ウェンの書いた話をネットで公開したことがきっかけで再録同人誌を作ろうとしている。
    ガトリン:被害者兼共犯者。ひょんなことからウェンの秘密を知り、可愛がっている部下の手で自分がすごい目に遭う話を読んだ。
    レギー:一般人。ウェンのノートを「外部の人間が託してくれたアフトに反撃するための情報」だと思っている。
    ラタ:一般人。レギーの言うことに納得したため、同じように思っている。
    ヨミ:やや共犯者。作品をアップする過程をアクセス履歴から見たせいで、コスケロがナマモノの作者だと思っている。
    橘高羽矢:関係者。コスケロを「隠れオタボーダー隊員」だと勘違いしており、同人誌制作に協力している。

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 05:35:54



  • 116二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 06:19:52

    このメンツに混ざる羽矢さん……

  • 117二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 16:02:29

    ウェン「よし、三人を上手く誤魔化せたから、ようやく本作りに取りかかれるね」
    コスケロ「俺がひたすら文章を打ち込むだけなんだけどね」
    ウェン「何言ってんの、あたしもやるよ。作品を分けてお互い別々にやれば、作業効率は二倍でしょ」
    コスケロ「新作書いたりしなくていいの?」
    ウェン「今はこっち優先だからいいの。早くやらないと早割?に間に合わないよ」

    コスケロ「…………そういえばさ」
    ウェン「なに?」
    コスケロ「ウェンの作品、載せただろ?その時の感想……ウェンに見せてなかったよなって」
    ウェン「へえ……」
    コスケロ「ほら、本作りで協力してくれてる、タカツキさん。あの人は……絵まで描いてくれてたよ」
    ウェン「ふーん…………」
    コスケロ「……もしかして興味なかった?」
    ウェン「……打つのに集中してるから返事が雑になってるだけ」
    コスケロ「そっか……タカツキさんの方はどうしてるんだろうね」

    橘高「で……できた!!下書き完成!!長かった……」
    王子「お疲れ様。紅茶とクッキーを持ってきたから、一息ついたらどうかな」
    橘高「ここからがまた長いのよ……地獄のペン入れが!!でも王子くんの言うこともごもっともだから、ありがたくいただくわね」
    王子「おお、紅茶を一気に飲み干した。いい飲みっぷりだね」
    橘高「前歯はクラゲにしてないから安心してね」
    王子「そんなこと言ったらぼくの淹れた紅茶もちゃんとアールグレイだよ」

  • 118二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:36:33

    ジ○ジョネタ通じ合う王子隊なるほどな!コスケロはヨミにも少し誤解されてるの草

  • 119二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 05:55:24

    ジョジョネタはオタクとジャンプ読者の嗜みだからな

  • 120二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 07:41:57

    果たしてうまくごまかせてるのか……

  • 121二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:03:33

    ウェン「朝はいつもの仕事、それが終わったらひたすら入力……」

    コスケロ「ウェンの場合は執筆もたまにしてるから、疲弊すごいでしょ」

    ウェン「それを言うならあんたも……あと、隊長もね」

    ガトリン「……気づかれたか」

    ウェン「部屋の前に夜食だけ置いていくの、ありがたいんだけど不気味なんだよね」

    コスケロ「こう……引きこもりの子供に接する親、みたいな生々しさがあるよね」

    ウェン「なんかそんな童話なかった?キツネの子供がお詫びに木の実とか置いていくやつ」

    ガトリン「ひどい言われようだな……」


    ガトリン「進捗は?」

    ウェン「このペースなら、残り十日だから……dice1d10=6 (6) 日くらいで終わるかな」

    コスケロ「申し込み方法とかはタカツキさんから聞いてるから、それを見ながらやれば一日で手続きは済みそうです」

    ガトリン「そうか……タカツキさんの様子は?」

    コスケロ「きっと大丈夫ですよ。あんなに色々と詳しいんですから」


    橘高「ああああああ〜〜終わらな〜〜い!!!!!」

    橘高「描いても描いても歪んでるように見えてくる!!消したら消したでさっきの方が良かったように思えてくる!!ゔわああああ〜〜!!!」

    橘高「お、落ち着け、落ち着くのよ私。煮詰まってる可能性が高いわ……ここは落ち着いて息抜きにネットサーフィンを……」

    橘高「あ、そういえばあの作品どうなったのかな……見に行ってみよう」

    橘高「……なにこのキャラ!?私の癖にブッ刺さる子なんですけど……え、新作アニメ?」

    橘高「もう来季アニメ一覧来てるのかー。録画一覧整理しないと……あぁ、これ先週の話見てなかったな、観ておこ」

    橘高「…………」

    橘高「な……何もしないまま五時間経っちゃった……」

  • 122二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 17:35:08

    >>121

    羽矢さん……ガンバレ

  • 123二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:10:38

    息抜きのはずがとんでもない時間になるのはあまりにもあるある

  • 124二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 05:54:11

    6日か
    余裕だな

  • 125二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 11:41:12

    ガトリンがオカン方面に進化しておる…タカツキさんは微妙に進捗フラグ…?

  • 126二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 15:20:19

    〜六日後〜

    ウェン「で、入力した内容をこっちのソフトに移して……」

    コスケロ「搬入方法は会場、と。翻訳ソフトって便利だなあ」

    ウェン「都合良すぎない?って思うくらいにはね。挿絵をここに入れて、と」

    コスケロ「……あ、住所と氏名……どうしよう、そこまで考えてなかった」

    ウェン「適当にここの場所の名前調べて入力すればいいんじゃない?」

    コスケロ「名前はどうする?」

    ウェン「そうだね……ガトリン隊長の名前でも借りて、多少もじれば平気でしょ」

    コスケロ「『我東 倫太郎』って……バレない?」

    ウェン「さあ?それよりデータ出来たよ。どこに送ればいいの」

    コスケロ「あ、俺の端末に送ってくれれば大丈夫」


    コスケロ「……よし、これで完了。あとはイベント当日を待つだけ」

    ウェン「お疲れ様。といってもただ入力するだけだから、そんなに苦ではなかったね」

    コスケロ「いや、モニターとずっと睨めっこしてたから、目がしょぼしょぼして仕方ないよ……」

    ウェン「ドライアイ?目薬あるけど」

    コスケロ「ありがと……使わせてもらうね」

    ウェン「…………やっぱり返して。あんた目薬ヘタすぎ。あたしが差す」

    コスケロ「えっちょっ怖い怖い怖い!!そんな瞼をこじ開ける必要ある!?」


    ちなみに橘高さんの原稿完成日はdice1d10=8 (8)

  • 127二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:47:28

    >>123

    ほんとそれな(byテスト期間なうな私)

  • 128二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:48:19

    >>126

    おっ間に合ったな

  • 129二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 00:25:51

    さらっと名前借りられた

  • 130二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 06:27:23

    >>126

    挿絵って羽矢さんが描いたやつ?

  • 131二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 07:27:59

    ウェン「タカツキさんに原稿完成しました、って連絡した?」
    コスケロ「うん……でも既読がつかないんだよね」
    ウェン「イベント自体の申し込みとかタカツキさん頼りなんでしょ?それで忙しいんだよ、多分。あたし達はそのおこぼれに与ってるだけだし」
    コスケロ「どんな準備が必要なのかも分からないからね……」

    橘高「私は閃いた……目標ページ数を達成するまで、トリオン体の下半身の感覚を遮断すればいいのだと」
    橘高「そうすればどこにも逃げ出せず、原稿に集中できる……完璧ね!」
    橘高「…………理論上は、だけど。実際はそうしちゃったらお手洗いに行けないことを失念していたんだけど……!!」
    橘高「王子くん!!蔵内くん!!樫尾くんでもいい!!いや誰でもいいから助けて!!でっ、でもPCのモニターは見ないで!!あああああ〜〜!!」

    ウェン「……今日も連絡こないの?」
    コスケロ「何かあったのかなあ」
    ウェン「あってもあたしたち、どうしようもないけどね」
    コスケロ「手伝えることはありますか、とは聞いたんだよ。そしたら『藁さんは思う存分原稿に集中してください!イベント方面は私の十八番なので!』って」
    ウェン「なら任せるしかないか……」

    橘高「終わりがないのが終わり……それが原稿・エターナル・レクイエム」
    王子「羽矢さんは『はや』って名前なのに原稿の進みは『はや』じゃないよね」
    橘高「それ……ののにも蓮にも言われてることだから、ノーダメージなの」キッタカドヤ
    王子「開き直るのはよくないなあ」
    橘高「あっちょっ!?だ、ダメ!!まだ仕上がってないから見に来ないで!!私のそばに近寄るなああーーッ!!」

  • 132二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 13:35:24

    >>131

    完成品なら見られても良いのか……

  • 133二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 15:57:16

    羽矢さんの只今の旬ジャンルが5部だということがよくわかって草

  • 134二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:24:24

    >原稿・エターナル・レクイエム

    新刊のタイトルかな

  • 135二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:53:42

    橘高「は……はあ…………入稿、完了……」

    橘高「二日前……滑り込みセーフってわけでもなし、しかして余裕というわけでもなし。総評は上出来ってところね……」

    橘高「……あ、藁さんからメッセージがたくさん届いてる……返信しなきゃ…………お風呂にも入りたい……喉もカラカラ…………」

    藤丸「羽矢ァ!こないだ借りた漫画の続き」

    橘高「────もう無理」

    藤丸「うおっ!?!?羽矢!?おい羽矢ァ!!しっかりしろ!!」


    コスケロ「あ!タカツキさんからメッセージ来た、けど……」

    ウェン「おお、随分かかったね。何だって?」

    『だう8じゅl7vjでs』

    ウェン「…………なんて??」


    橘高「お騒がせしました」

    藤丸「脱力して椅子から転げ落ちただけで済んでよかったな〜!とうとう原稿のやり過ぎでポックリ逝っちまったかと思ったぜ!」

    橘高「たんこぶできちゃったけどね。それで、何の用事だったの?」

    藤丸「これの続き借りに来たんだよ。超おもしれーなあ!」

    橘高「ああ、それ!気に入ったならよかったけど……また一巻から?」

    藤丸「おう!面白そうだから読んでみたいって言う奴がいてよ」

    橘高「へえ、誰?」

    藤丸「dice1d5=5 (5)


    1.病弱少女の暇つぶし那須さん

    2.スポーツもサブカルも熊谷ちゃん

    3.読めばたちまち号泣必至日浦ちゃん

    4.胸元のソレは漫画好きの証?米屋くん

    5.まさかの意外な乱入者三輪くん

  • 136二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 00:59:48

    マジでまさかの三輪だった
    橘高さん文面崩壊草なんだ

  • 137二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 07:15:08

    もはや暗号ですよ羽矢さん

  • 138二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 11:19:09

    三輪ー!!

  • 139二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 16:15:28

    羽矢さんおつかれー!

  • 140二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 17:37:13

    藤丸「三輪も漫画とか読むんだな〜!おもしれーもんな!」
    三輪「……こいつが読めとうるさいだけで」
    米屋「これマジでおもしれーんだって!よくある『やっぱ復讐は何も生まないよなー』って改心の流れが全然ねーの!」
    藤丸「おお!なかなか見る目が鋭いじゃねーか!一度決めたらやり通す、ビッと一本筋の通ったキャラがたまんねーんだよ……漫画のキャラのバッジつけてるだけあるなあ!」
    三輪「時間があったから少し手に取っただけで、興味があるわけでは」
    藤丸「そーかそーか、序盤のこれだけでもいいから読んどけ!じゃーな!」
    米屋「秀次、ああいう押しが強えタイプの人に弱えーよな。加古さんとか」
    三輪「……うるさい」

    橘高「まさか三輪くんが漫画に興味があるなんて!意外だな〜」
    橘高「私も隠れオタだし、同じボーダー隊員かつ隠れオタなら藁さんもそうだし。人っていろんな一面があるわね〜」
    橘高「……よし、イベント準備もできたし、色んな人に渡す差し入れも用意した!」
    橘高「あとは当日の流れを藁さんに連絡して……あ、そうだ手紙!色紙も!」
    橘高「…………あれ?机の上に置いたはず……どこにやったっけ……あれ!?」
    橘高「えっと……まずファンアートの色紙を描くために、藁さんの小説の該当ページを印刷して」
    橘高「色紙描いたついでに手紙も書いちゃお、って思って……書いたそれらをまとめて机の上に置いたはず……」
    橘高「で、さっきののが読みたいって言ってた漫画を貸し……あーーー!?!?!」

    三輪(陽介の目敏さが仇になるとは……漫画を隊室に置いて帰るつもりが、きっちり持たされてしまった)
    三輪(これで読まなかったら余計にうるさくなるのは目に見えている……少し読んでおくか)
    三輪(序盤とは言っていたが……なぜ9巻まで?中途半端な数字だな)
    三輪(1巻だけ読んで今日はもう寝る……ん?)
    三輪「これは……手紙?」

    橘高「それだ!!下に置かれてた手紙や色紙、果ては印刷した藁さんの作品ごと!漫画を貸しちゃったんだ!!」
    橘高「ってことは……それらの所在は今…………!!」

    コスケロ「タカツキさんから予定きたよ〜」
    ウェン「やっとか。楽しみだね」

  • 141二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:45:39

    羽矢さんが止まらない

  • 142二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:58:50

    橘高「ぎっ、ギャーーーー!!!!!!ウギャーーーーー!?!?!?」

    橘高「どっどど、どどうど、どどどどうしよう!?!?〆切に次ぐ第二の緊急事態じゃない!!」

    橘高「手紙はまあいいとして……ハチャメチャに叡智な色紙は!!それだけは死守しなきゃ!!」

    橘高「もし万が一見られでもしたら、私は高校生に年齢指定本を頒布したも同然……それは同人を嗜む者としての死を意味する……!!」

    橘高「それに漫画の持ち主は私でも、それを渡したのはののだから……ののにあらぬ風評被害が行くことは確実!!挙句三輪隊のオペレーターである蓮から愛想を尽かされることも明白!!」

    橘高「19歳の絆がバキバキに崩れ去ること必至と、私の中の迅くんが『おれのサイドエフェクトがそう言ってる』って言ってるわ……ややこしいわね……」

    橘高「と、ともかく!なんとしてでも色紙だけは回収しないと。イベントは明後日、だからあと一日……最悪イベント当日の朝まである」

    橘高「三輪くん、まだ漫画に手をつけてないといいけど……いや読んでないのはそれはそれで悲しいけど!!揺れ動くオタク心!!」


    三輪くんは…… dice1d4=2 (2)

    1.漫画は1巻だけ読んで色紙は見ていない

    2.漫画にドはまり!なので色紙は見ていない

    3.漫画を読み進めていったら何か……色紙?

    4.真っ先に色紙だけ見てしまった

  • 143二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 04:46:45

    >>142

    ナイスだよ三輪くん!

  • 144二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 05:56:02

    見てない、セーフ

  • 145二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 12:56:55

    三輪(宛名は……『藁』?妙な苗字だな。外国宛か?)

    ウェン「へぷちっ!……あんたの荷物入れ、埃っぽいんだけど?」

    コスケロ「旅行とか遠出とか、それが必要になるぐらいの外出しなくてさ……」

    三輪(色紙のようなものも入っている……他人宛のものだから見ないでおこう)

    三輪(しかし、こんな子供騙しのどこがいいのか……それより陽介は漫画より教科書を読んだらどうだ)

    三輪(家族を喪い復讐に駆られる主人公は、そのための大義名分と武器を手に入れるために、組織への入隊を決意する……が、入隊試験に落ちたな)

    三輪「は……!?」

    三輪(敷地の壁を工具で壊して侵入するだと!?言い逃れできない立派な不法侵入だろう!!納得がいかないとはいえそんな手段を取れば相手もどう出るか)

    三輪(……ここで1巻は終わりか。なんて所で終わっているんだ……だが読む前に1巻だけと決めた……)

    三輪「……………………」

    三輪(……ああ、主人公は処罰を受けずに済んだのか。一命は取り留めたと見るべきか……)


    橘高「蓮様!!助けてください蓮様!!」

    月見「いつから私は財閥の三男坊になったのかしら?」

    橘高「その原理でいくと太刀川くんのKissは雪より優しいことになるわよ」

    月見「戦いへの欲も心のダムで堰き止めてほしいわね」

    橘高「無理なんじゃないかなあ……ってそれより!!三輪くんよ!!三輪くんの住所を教えてほしいの!!」

    月見「いつからあなたは犯罪者になったのかしら?」

    橘高「ち、違うの……こんなことになるとは思わなかったの……」

    月見「あなたは私と同い年、被害者は私の隊の子、さらに未成年。スリーアウト……情状酌量の余地なしね」

    橘高「待って!!話を聞いて!!事故なの!!これは事故!!」

    三輪「どうしたんですか?」

    月見「噂をすれば。三輪くん、これを警察に突き出してきてくれる?」

    橘高「とうとう人でなくなった!?」


    三輪くんが色紙や手紙を届けてくれるのはdice1d4=4 (4)

    1.すぐ届けてくれる

    2.イベント前日、今日の夜

    3.イベント当日、明日の朝一番

    4.イベント会場まで届けにきてくれる

  • 146二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 15:09:05

    あんまりセーフじゃなかった!

  • 147二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:10:18

    ヒッ!

  • 148二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 05:46:22

    着々と読んでるな三輪くん

  • 149二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 08:47:03

    月見さんと橘高さんのやりとり草
    最終的にこれ扱い草…ってかほんとにあまりセーフじゃないな

  • 150二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 13:33:15

    橘高「ね、ねえ三輪くん、昨日漫画借りなかった!?」

    三輪「借りました」

    橘高「そ、その中に!!何か他のもの入ってた!?いや別に私のってわけではないかもしれないんだけど、ののが勝手に紛れ込ませちゃったんじゃないかな〜とか」

    三輪「手紙と色紙ですか?」

    橘高「それ!!!!!申し訳ないんだけど、それを今すぐ持ってきてもらうことってできる!?」

    月見「今からA級隊長会議、そのあと訓練。今すぐは難しいわね」

    橘高「じゃあ明日!!明日の朝は!?」

    月見「早朝は防衛に出てるから行けなくもないけど、駅とはボーダー本部を挟んで正反対の方面だから、羽矢が乗る電車の時間には間に合わないわよ」

    橘高「ゔおおおお…………!!なんてこと……何もかも終わった……」

    月見「防衛が終わってから現地まで届けに行けば間に合うと思うけど……私、その後新人オペレーターの講習に出なきゃなのよね」

    三輪「なら防衛が終わり次第、俺が届けに行けばなんとかなりますか?」

    橘高「じゃあ三輪くん……中を絶対見ないように、その手紙と色紙は燃やして……え?」

    月見「そうね、それがいいわ。お願いしてもいい?」

    橘高「…………え!?!?」


    コスケロ「あ、いたいた。タカツキさーん、おはようございます〜」

    ウェン「はじめまして、藁です。今日はよろしくお願いしま……タカツキさん?」

    橘高「おはよう……ございます……えと、よろしくです…………」

    ウェン「……ねえ、めちゃくちゃ落ち込んでるけど?」

    コスケロ「何かあったのかな……朝早いし、体調悪いとか?」

    ウェン「タカツキさん、大丈夫ですか?体調が優れないようでしたら休んでから行きましょう」

    橘高「え!?いや、違うんです!ちょっと考え事してて……お待たせしてすみません!」

    ウェン「タカツキさんの用事や体調優先で大丈夫ですよ。あたしたちは付いていく身なので」

    橘高(なんか……藁さんってできる女!って感じの方だなあ。かっこいい……)

    ウェン(この子、どうにもほっとけないな。雰囲気はラタだけど中身がレギーって感じだ)


    会場に行くまでに…dice1d3=1 (1)

    1.誰とも会わなかった

    2.一人と遭遇

    3.1+dice1d3=1 (1) 人と遭遇

  • 151二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 15:37:14

    三輪とコスケロ会ったらやばくないか?
    顔分かる距離で戦闘してたよね?

  • 152二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:39:53

    合わなかったか

  • 153二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:33:50

    ガロプラ侵攻前ならワンチャンあるけど侵攻後の会敵した時に気まずくなりそう>三輪

  • 154二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 05:56:59

    誤魔化さないと

  • 155二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 15:53:56

    ウェン「へー……すごいね」

    コスケロ「景色があっという間に流れていくねえ」

    橘高「電車、あまり乗られないんですか?」

    コスケロ「あーー……インドア派なので、あまり遠出しないんですよ」

    ウェン「基本歩きだよね」

    橘高「健康的ですね〜。私なんてインドア極めすぎて出不精に片足突っ込んでて」

    ウェン「だから乗り方も分からなくて。さっきはありがとうございました」

    橘高「いえいえ!乗り方を聞かれた時はびっくりしましたけど……」


    橘高「着いた〜〜!!聖地!!逆三角形!!」

    ウェン「人がたくさんいるね」

    橘高「今日は一次創作のみのイベントなので、コミケとは雰囲気が少し違いますよね!」

    コスケロ「コミ……?あ、ああ、そうですね」

    ウェン「準備する時間、間に合いますか?」

    橘高「はい!時間通りに着いたので余裕ですね。行きましょう!」


    米屋「はー終わった終わった!まだ朝バーガー間に合うよな、行こうぜ秀次!」

    三輪「一人で行け。俺には先約がある」

    古寺「お疲れ様です!……先約って、珍しいですね」

    奈良坂「休日の早朝シフトの後は大抵、トレーニングルームに直行してるからな」

    米屋「もしかして彼女とか?うわ、秀次がデートしてるの想像しただけで笑えるな〜!」

    古寺「気になりますね……dice1d4=1 (1) してみますか?」

    1.月見さんに聞いてみる

    2.何しに行くのか連絡

    3.明日になったら聞いてみる

    4.おれがこっそり尾行

  • 156二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:34:54

    月見さんまで…

  • 157二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:29:11

    月見さんならやんわりと受け流してくれる

  • 158二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 05:55:26

    羽矢さんと同期だっけ月見さん

  • 159二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 09:58:03

    だよね、月見さんなら……

  • 160二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 13:34:17

    古寺「月見さん、三輪先輩の用事について何かご存知ですか?」

    月見「私も詳しくは知らないわ。遠出するとは聞いてるわね」

    奈良坂「三輪は思い詰めすぎるところがあるからな。気分転換やリフレッシュをするのはボーダー隊員としても、一人の人間の生き方としてもいい傾向だと思う」

    米屋「なら朝バーガーは弾バカでも誘って食いに行くか〜。ついでに秀次に『お土産頼むわ』ってメッセージ入れとくか」

    月見(彼が何を誰のために運ぶのかは知っているけれど……その荷物がどんなもので、羽矢が誰にあげたいのかは知らないから、本当に『詳しくは』知らないの。嘘でもないけど、本当でもないわ)

    月見(ここは黙らずにはぐらかすのが、羽矢と三輪くんとみんなの為でもあるから)


    三輪(電車で片道一時間と少し……一体、展示場に何の用事があるんだ)

    三輪(月見さんの友人とは聞いていたが、あの日は様子がおかしかった……)

    三輪(……まさか何か犯罪に関わるようなものの密輸か?いや、月見さんに限ってそんなことをさせるはずが)

    三輪「よろしければどうぞ。座ってください」

    参戦者「あ、ありがとうございます……」

    三輪(先程から乗り込んでくる乗客も、やたらと大荷物な人が多い……)

    三輪(これから赴く地で、一体何が起こっているんだ?)


    ウェン「で、これからの流れは?隊ちょ……いえ、タカツキさん」

    橘高「えーと、この後入場して自分のスペースに移動、本が届いているはずなのでそれを確認、その後設営って感じですね」

    コスケロ「了解しました」

    橘高「でも、ちょっと受け取らなきゃいけない荷物があって……持ってきてくれる子は会場に入れないので、誰か一人ここで待ってなきゃなんですよね」

    ウェン「待っていましょうか?流れをよく知ってるタカツキさんが会場にいた方がいいでしょ」

    橘高「それが……元はといえば私の荷物ですし、忘れたのも私のせいで……(あと藁さん宛の荷物なので!!)」

    コスケロ「俺も平気ですよ。お手伝いのつもりで来たので存分にこき使ってください」

    橘高「じゃあ……dice1d3=1 (1) に待ってもらうということで」


    1.橘高

    2.ウェン

    3.コスケロ

  • 161二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 20:40:22

    自分!

  • 162二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 01:38:28

    セーフ!

  • 163二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 06:00:36

    自分のものは自分で

  • 164二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 10:32:20

    橘高「……急いで設営して、急いで外まで戻って受け取ります。急いで開場までにはサークルに居ます」
    ウェン「急ぎすぎじゃないですか」
    橘高「言い出しっぺは私ですから。お二人にとって初めてのイベント、めいっぱい楽しんで帰ってもらいたいので!」
    コスケロ「……なんか、そこまでしてくれるって、ありがたいね」
    ウェン「うん。すごい良い人」
    橘高「だって同好の士ですから!そうと決まれば行きましょう!」

    橘高「カ6……ここだ!ダンボールも……ある!!」
    ウェン「この机半分があたしたちの領土ね」
    コスケロ「下に置いてあった……この中に、本が?」
    橘高「はい!開けてみてください!」
    コスケロ「えーと、これを剥がして…………わあ、すごいな……」
    ウェン「…………これが、あたしの作品の……集大成」
    橘高「ふふ、はじめて刷り上がった同人誌を見るときって、なんとも言えない気持ちになりますよね。感無量とドキドキと、嬉しさと」
    ウェン「ずっとノートに書き溜めてきたから、どの話も形には残ってるんだ。でも……こんなに綺麗に、一冊の本になるなんて。想像もしなかった」
    コスケロ「ほんと夢みたいだ。一読者としても、君の友人としても……俺の分、二冊もらっていいかな?」
    ウェン「もちろん」
    橘高「あ!よければ私も一冊いただきたいです!うちの新刊と交換しましょう!」

    三輪(陽介……なにがお土産だ、電車ですぐの場所に行くだけだろう)
    三輪(一人で旅行や気分転換に行くほど暇じゃない。それに行くとしても一人ではなく、うちの隊全員で行く)
    三輪(適当に飲み物でも買って帰るか……ん?)
    参戦者A「今月号のアレさあ、読んだ?」
    参戦者B「読んだ読んだ!いや〜主人公の鉛刃が……」
    三輪(あの漫画の話か。こうして話す人がいるほど有名な作品だとは知らなかったな……続きが気になるから、9巻から先の巻も借りて──)
    参戦者B「敵の未来予知によって一刀両断されちゃうとはね!」
    参戦者A「そうそう!しかも主人公の仲間の槍使いが裏切り者っていう!」
    三輪(…………!?)

  • 165二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 15:58:57

    三輪(なん……だと……?)
    三輪(俺が読んだのはその槍使いが加入するところまで……そいつが最新の話で裏切るだと!?)
    三輪(それに主人公の武器も破壊される!?とんだネタバレをかましてくれたな……!!)
    三輪(9巻から先の話をどう見ればいい……!?『そう飄々とした態度で協力しているが、裏切ることはわかっているんだぞ』と思いながら読むのか!?それのどこが楽しいんだ!?)
    『次は展示場前、展示場前──』
    三輪(……降りなければ。今日の任務はこれを渡しに行くだけ、そのあと帰ったら……)
    三輪(思う存分……仮想戦闘でこの悲哀を晴らすしかない……!!)

    橘高「すみません、そろそろ荷物受け取ってきますね!すぐ戻るので!」
    ウェン「了解。転んだり人とぶつかったりしないように気をつけて」
    コスケロ「こっちも準備、進めておきますね〜」
    橘高「ありがとうございます〜!!行ってきます!」
    ウェン「……で、さっきからあんたは全然動いてないわけだけど」
    コスケロ「ごめんごめん……掃除してるときについつい本読んじゃうタイプで」
    ウェン「まあいいけど。ほぼタカツキさんがやってくれて、あたしも本を並べたし」
    コスケロ「でも……全部を机の上にずらっと置くのは、さすがにアレじゃないかな?」
    ウェン「ならあんたが並べて。本読むだけがあんたの仕事じゃないよ」

    橘高(三輪くんはクッキーが好きらしいから、駅の横のコンビニで何個か買って持たせてあげよう。駅の中に蕎麦屋さんもあるし、お駄賃がわりにお昼代も渡して……)
    橘高(早朝勤務終わって、すぐに来てくれて。蓮のとこの子はみんな良い子よね。いや、うちの隊もみんないい子だけど!生徒会長が二人もいるし!)
    橘高(でも……若干一名がなんというか……エキセントリックというか……)
    橘高(……よし、準備オッケー。セルフレジのおかげでレジ並び知らずね)
    橘高(三輪くんも着いたらしいけど、どこに……って、あれだ!!絶対あの子だ!!)
    三輪「……………………(この先の話を純粋に楽しめなくなった……ネタバレをする輩も全て敵だ……!!)」
    橘高(な……なんかめちゃくちゃピリピリしてない!?やっぱり怒ってる!?)

  • 166二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:42:39

    三輪wwww

  • 167二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 02:05:17

    変なところでネタバレに遭遇するのあるよな…

  • 168二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 11:50:48

    まあ場所が場所だからな…

  • 169二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:46:09

    橘高「み、三輪くん……?」
    三輪「…………お疲れ様です」
    橘高「ご、ごめんね……こんな遠くまで来てもらっちゃって」
    三輪「いえ、あの……月見さんから、いつもお話は伺っているので」
    橘高(蓮の友人だから、って言いたいんだろうけど……蓮はいつもどんな話してるの!?)
    三輪「手紙と色紙と……これで合ってますか?」
    橘高「うん!持ってきてくれてありがとう。本当に助かったわ……あとはいこれ、差し入れのクッキー。確か三輪くん、好きじゃなかった?」
    三輪「好き、ですが……俺は届けに来ただけなので」
    橘高「年上が年下パシらせて、さらに手ぶらで帰すわけにはいかないでしょ?私のメンツ立てるためと思って」
    三輪「あ……ありがとうございます」
    橘高「あとこれ、往復の電車賃とお昼代。あそこのお蕎麦屋さん、美味しいからぜひ食べてみて」
    三輪「いや、そんな」
    橘高「ごめん、色々準備があるからそろそろ行くね。勤務上がりで疲れてるでしょうに、来てくれて本当にありがとう!気をつけて帰ってね!」
    三輪「…………嵐みたいな人だな」
    三輪(確かに朝から何も食べていなかったな……余裕が無くなるのも頷ける)
    三輪(お言葉に甘えて、蕎麦を食べてから帰るか)

    橘高「よかった〜、渾身の一枚を藁さんに渡せるよ〜〜!!」
    橘高「でもその前に……た、体力が……さすがに駅前まで走って往復は……!!」
    橘高「転んだら、困るし……は、早歩きにしよう……これがほんとの橘高羽矢歩き……」
    橘高「…………大して上手くもなければ、面白くもないわね……??」
    ウェン「あ、タカツキさん帰ってきたよ。おかえりなさ……うわ、すごい汗」
    橘高「もどっ……ただいま、もどりま……した…………」
    コスケロ「こっち座って、息整えてください。飲み物もありますから」
    橘高「ありがと……ござます……ウッ…………」

  • 170二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:46:36

    本の頒布具合

    ウェン:dice1d100=82 (82)

    橘高:dice1d100=96 (96)

    1〜10:ちょこっと

    11〜30:そこそこ

    31〜60:たっぷり

    61〜90:かなり

    91〜100:完売!

  • 171二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 01:25:42

    めっちゃ売れた

  • 172二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 07:20:28

    大好評じゃん

  • 173二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 12:20:28

    かなりと完売て

  • 174二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 15:42:32

    橘高「ありがとうございました〜!……か、完売しました…………!!」
    コスケロ「おお、おめでとうございます」
    橘高「初めての一次創作なので、手に取ってもらえるか不安だったんですが……絵柄で一目惚れしたって仰ってる方や、二次創作垢のフォロワーさんも来てくれて……う、ゔれじい……」
    ウェン「一次と二次?ってそんなに違うんだ」
    橘高「全くと言っていいほど別物ですね。だから控えめな部数にしたんですけど……増刷かけちゃおうかなあ」
    コスケロ「こっちの本もたくさん買ってもらえて良かった。まあ、たくさん作ったからね」
    橘高「本があれば買ってもらえるわけじゃないですよ!ひとえに藁さんの文才が多くの方を魅了したからこそだと思います!」
    ウェン「……そう?」
    橘高「はい!それはもう!」
    ウェン「そんなにまっすぐ言われると照れるな……飲み物買いに行ってくる。店番頼んだよ」
    コスケロ「了解」

    橘高「はーー……大好きな作者さんとイベントに出られるわ、初めての一次創作本は完売するわ……今日はいいことだらけだったなあ」
    コスケロ「こちらこそ、初めて本を作ったのがタカツキさんと一緒で本当によかったです。新しい読者と出会えて嬉しいって、彼女もそう思ってるはずです」
    橘高「……藁さんって、あの呟きに載せてた作品が初投稿なんですよね?それでも今回の本が作れるぐらい話のストックがあるって……個人サイトとか、別のところで投稿されてたんですか?」
    コスケロ「えっと……まあ、そんな感じですかね。元々知り合いとか同期の子の間で回し読みしてたんですけど……ほとんどの子が、(アフトクラトルの)侵攻で亡くなったり、いなくなっちゃって」
    橘高「あ……そうか、(第一次)大規模侵攻で……」
    コスケロ「寝る前に書く習慣はあるけど、読者が俺しかいない。だから他の誰かの目に留まればいいなって、あの子の作品を載せたんです……勝手にだけど」
    橘高「そうだったんですね〜。そのおかげで、あんなにめちゃくちゃ最高の作品と巡り会えて……ありがとうございます」
    コスケロ「いや、こちらこそ本当にありがとうございます!あの子の作品が好きって読者さんが増えるのは俺も嬉しいし……」
    ウェン「……なにお辞儀し合ってんの?」

  • 175二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 20:35:35

    さらっと重い、両者の「亡くなって」

  • 176二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 05:57:31

    おお…

  • 177二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 14:34:44

    ワートリってさらっと重いよね……

  • 178二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 15:23:36

    ウェン「忘れ物ない?借りた道具全部返した?」
    コスケロ「うん。そっちも本詰め終わった?」
    ウェン「もちろん。残ったのが鞄に入るぐらいの量でよかったよ」
    橘高「本当にいいんですか!?三冊もいただいちゃって……」
    ウェン「万が一の予備が必要って聞いたし、あげる人もいないので」
    コスケロ「楽しかったなあ……夢みたいな時間だった。また来たいね」
    橘高「夏と冬のイベントはもっとすごいですよ!藁さんも出ませんか!?」
    ウェン「これから仕事が少し忙しくなりそうだから、それが終わったら……かな」

    橘高「あ、そうだ!あの……これ、差し入れです」
    ウェン「差し入れ?……えっ、すごいな。わざわざ描いてくれたんですか?」
    橘高「はい!この話がすごく好きで、今日お会いするなら絶対渡したいって思って……!」
    ウェン「うわー……こんな、いいのかな……手紙も入ってるし。ありがとうございます」
    橘高「あの二人の後日談とかスピンオフ、めちゃくちゃ待ってます!!本当に!!」
    コスケロ(タカツキさんの絵の上手さは知ってたけど……文章の情報だけでこんなにもラタと隊長に似せられるものなんだなあ。まるっきり本人だよこれ)
    ウェン(こればかりはレギー達に見つからないように、厳重に管理しないとな……この前みたいな言い訳できないし)

    橘高「私は次の駅で降りて、本やグッズを買いに行ってきますね。今日は本当にありがとうございました!」
    コスケロ「こちらこそ。タカツキさんの本も、じっくり読ませてもらいますね」
    ウェン「なんて言えばいいんだろうな……その、あたしの作品を見つけてくれて、その上こんな絵まで描いてくれて。感謝したいことが多すぎてまとまらないな」
    橘高「わかります……!!尊いものを見ると語彙力落ちちゃいますよね」
    ウェン「だからまとめると……そんな尊い絵を描いてくれるぐらいに、あたしの作品を大切に想ってくれて、ありがとうございます」
    橘高「え……あの、そんな…………私の絵は、そこまで言われるようなものでは……!?」
    コスケロ「あ、駅着きましたよ」
    橘高「えっ!?お、降りなきゃ!!お疲れ様でした〜〜!!」
    ウェン「……やっぱり、嵐みたいな子だったね」
    コスケロ「ウェンがあんなこと言ったから混乱しちゃったんだよ」
    ウェン「そんな変なこと言った?」

  • 179二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 23:13:49

    ワートリ世界のSNSは大規模侵攻から更新が途絶えたアカウントとかありそうだ

  • 180二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 23:38:26

    まさかの侵攻アンジャッシュが成立してしまうのがとてつもなく切ないの
    アンジャッシュもあったし色紙絵がかなり似ちゃったりさらっと不穏さを孕みながらもも参加者どうしの交流はめっちゃいい感じなのよな…

  • 181二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 06:01:36

    仲良くなってる

  • 182二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 10:22:28

    さて……これは色紙バレのフラグですかね

  • 183二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 19:53:05

    レギー「うめえ!なんだこれ超うめー!!ヨミ、食べねーなら貰うぞ!」
    ヨミ「レギーと違って味わってるんだよ。ちゃんと食べてる」
    ラタ「遠方まで情報交換に行っていただいて……ありがとうございます」
    コスケロ「道中楽しかったし、いろんな人と会えたから、ほぼ趣味と実益を兼ねてる感じだったよね」
    ウェン「あんたはあちこち見ながらソワソワしっぱなしだったからね」
    ガトリン「二人ともお疲れ様、ゆっくり休んでくれ」
    ウェン「あ、渡したいものがあるんだけど、いい?」

    ウェン「はいこれ。余った本」
    ガトリン「…………本当に俺が管理するのか」
    ウェン「約束だからね。冊数少ないし、適当な箱に入れて隠しておけばバレないよ」
    コスケロ「そう言うならウェンが管理しなよ……」
    ウェン「一冊もらってもいいよ」
    ガトリン「検討する…………ん?ウェン、何か落としたぞ」
    コスケロ「あっ!?だ、ダメですガトリン隊長!それ……!!」
    ガトリン「これは絵……え…………??」
    ウェン「おっと、危ない」
    コスケロ「ちょっ!?!?な、なんで隊長より先に色紙をキャッチしたの!?」
    ウェン「大事なものだから。あとこれ見て隊長が気絶すると思わなかったし」
    コスケロ「俺の力でも身体支えるのギリギリだからね!?」

  • 184二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 23:30:33

    あっ……

  • 185二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 09:26:38

    タカツキさん…

  • 186二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 12:46:36

    あちゃぁ

  • 187二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 18:27:09

    橘高「はー楽しかった〜〜!!やっぱりイベントって最高だわ〜!」
    月見「三輪くんから、羽矢にお昼ごはんをご馳走になったって聞いたわよ。ありがとう」
    橘高「それはこっちのセリフよ!アレを届けてくれて本当に助かったわ……」
    藤丸「アレ?おめーまた何か忘れ物してったのか?」
    橘高「ののも少しだけ関わってるのよ……!!」
    藤丸「そーなのか?まあ終わったことだしいいじゃねーか!」
    橘高「あなたねえ……一歩間違えば私、未成年に猥褻物を見せた容疑で逮捕されてたかもしれないのよ??」
    月見「でも三輪くんに詰め寄ってた時点で同じようなものじゃない?」
    橘高「あ、あれは切羽詰まってて……仕方なかったんです……」
    藤丸「でも羽矢がそんなに入れ込む作家とか珍しいよな〜!会ってみてぇなあ」
    月見「確か羽矢と同じで、隠れオタクの隊員なのよね?」

    ラタ「大丈夫でしたか?すごい音がしましたが……」
    コスケロ「ああ、心配しないで。隊長が転んだだけだから」
    ウェン「疲れてるだろうからね。そのまま休ませておいてる」
    ラタ「そうでしたか。泊まり込みで調査に赴かれていたり、働き詰めでしたからね……」
    コスケロ「それを言うなら、留守番してくれてた三人もだよ。ありがとう」
    ラタ「皆さんが頑張っている中、何もしないのは性に合わないですし……もう何もできないままは嫌なので」
    ウェン「随分かっこいいこと言うようになったね?」
    ラタ「いえ、そんなことは……!あの、よろしければ情報を提供していただいている方々に、ご挨拶に伺いたいのですが……」
    コスケロ「いいんじゃない?あっちも俺たちと同じ異邦人みたいだし」

    「「うん。だからすぐ会えるんじゃないかな」」

    おわり

  • 188二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 18:28:19

    おまけ

    那須「そうだ。みんな、何かオススメの映画はある?」
    日浦「映画ですか?そうですねー……」
    那須「気になっていた作品、全部観終わっちゃったの」
    熊谷「映画、全然観ないからなあ……むしろ玲のおかげで観る機会が増えてるくらい」
    志岐『あの、映画じゃなくて小説なら、オススメのやつがありますよ』
    那須「小説……たまには違うジャンルもいいわね。教えてもらってもいい?」
    志岐『リンク送りました〜。この作者さんは年齢指定の作品が多いのでほとんど読めないんですが、全年齢の作品もクオリティ高くて。この間観た恋愛映画と雰囲気が似てるので、多分お気に召すかなあと』
    那須「へえ……藁さんって作者さんなのね。読んでみるわ、ありがとう」

  • 189二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 18:37:24

    お付き合いいただきありがとうございました!
    まさかの組み合わせの近界ナマモノが書けて楽しかったです

  • 190二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 22:42:18

    おつかれさまでした!
    とても楽しませていただきました、こちらこそありがとうございます

  • 191二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 05:56:58

    お疲れ様です!
    楽しかった

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