- 1二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:21:26
- 2二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:23:30
「また2着だった…みんなの…あなたの期待に応えられなかった。ごめんなさい…」
「…いいや違う。」
俺は続けて言った。
「何度悔しい思いをしても立ち上がる君の走りに、みんな勇気づけられたはずだ。俺だってそうだ。」
「…でも、次も勝てないかもしれないわ」
「君は背負いすぎだ」
「そう…かしらね」
「レースのことも姉妹のことも」
年相応に泣いたって良い、周りに甘えても良いと伝えた。
「…なら」
「…え?」
ヴィルシーナが頭をこちらに向ける。
「…いいかしら」
「もちろん」
甘え下手な彼女に思わず笑みをこぼした後、髪を撫でた。 - 3二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:24:19
「こういうのも悪くないわね」
口元に手を持っていき、クスッと笑う。
「これからも君の走りを見させて欲しい」
「……ええ」
これ以来、2人きりの時は甘えてくるようになった。 話は戻るが、ここは応援席。言うまでもなく周りにはたくさんの人がいる。
「ここなら…良いでしょう?」
確かに、トレセンから離れたここなら知人は居ないだろう。
でも、これではまるで…
『ママー、あそこラブラブしてるー』
『こら、やめなさい!』
ちびっ子の声に気づかされたが、家族連れの中にバカップルが1組という構図ができてしまっている。
「なぁ、ヴィルシーナ…」
「……」
彼女の方を見ると、顔を赤くして小さく震えていた。
「……」
俺は、プレイボールの合図とともに彼女の肩に手を回したのだった。 - 4二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:43:35
- 5二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:47:15
- 6二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:52:10
- 7二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:54:06
顔上げろや。躊躇ってるアンタに勝ったところでシーナは喜ばんだろうよ
- 8二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:57:10
というか、「かかっていらして」とか言うジェン子が、曇るヴィルシーナを見てごめんなさいなんて言うとは思えん
むしろ発破かける側だろう
あ、SSはとても良かったです - 9二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:57:47