【SS】オグリキャップとタマモクロスってさ

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:29:00

    夜、寮の消灯時刻が迫るなか、タマが「ふわぁあ……オグリ、もう寝るでえ」と同室のオグリに向かって欠伸しながらいった

    タマが部屋の電気を消してベッドに入ろうとしたとき、オグリは窓の外の夜空をじっと見つめていた

    「どうしたん、オグリ。眠れへんのか?」

    「……この景色の向こうにいるカサマツのみんなのことを思い出したんだ」

    「なんや、そのトシでホームシックかいな」

    「ホームシック……そうかもしれないな」

    そういって、オグリはどこか淋しそうな顔を浮かべた

    「ときどき、どうしようにもなく不安になる時があるんだ。故郷のみんなから遠く離れたこの場所で、私ひとりでやっていけるのだろうかって。そう思うと、なんだか大きなものに押しつぶされそうになって、苦しくなる……」

    目を閉じて、弱気になるオグリ。だがそんな彼女の横顔をみてタマは口を開いて、「はっ、何をアホなこと言うとるんや」と切り捨てるように言った

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:29:17

    「故郷の人たちはお前にそんな顔をさせるためにここへ送り出したんやない。自分はひとり? 寝言は寝てから言うもんや。オグリ、お前にはトレセンに色んな仲間がおるやないか。毎日一緒にトレーニングをしているクリークにイナリ、お前を慕ってる後輩や応援しているファン、お前を腹一杯にするために大量のうまいもん作ってる食堂のおっちゃん、それ、にいつだってお前のことを一番に想ってるトレーナー。あと、忘れたらあかんのが……」

    タマはベッドから立ち上がってオグリの傍に立つと、親指で自分を指さした

    「最強にして最大のライバルのタマモクロス様がおる」

    タマがそういうと、オグリは静かに顔を窓の外から、親友に向けた

    「ええか、お前はひとりなんかやない。自分は一人だけで生きているなんて考えは傲慢や、人はいつだって誰かに支えられて生きとる。昔も今も、お前にはたくさんの仲間がいて立っているんや。ウチの言ってること、判ったか?」

    タマが手を丸めて、オグリの胸もとににあてた。するとオグリはその手を握って微笑みを浮かべると、「ああ」といった

    「そならええ。ほな、はよ寝るで」

    そういってタマがベッドに戻ろうとしたとき、オグリが「タマ」と声をかけた

    「まだ何かあるんか」

    「タマに頼みたいことがあるんだ」

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:29:56

    「ん、言うてみい」

    「私を、ぎゅーって、抱きしめてほしいんだ」

    「はあ?」

    「……ダメか?」

    そういって、しゅん、とするオグリ。急に何を言い出すんや、と思いつつもタマは再びベッドから出た

    「まあ、ええけど……」

    改めて向かい合うと、タマは自分とオグリとの背丈の違いを実感した。自分より何十センチも高いオグリを抱擁することを想像すると、ちょっと妙な気持ちになった

    だからって断るのも冷たい話だ。タマはオグリに近づくと、肩を揺らした

    「……んじゃあ、いくで」

    「頼む」

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:30:08

    そしてタマは両手を広げて、オグリを抱きしめた。流石、鍛えているとだけあってがっしりとした筋肉が付いているのを衣服の布越しに感じた

    オグリを抱きしめながら、彼女の胸もとでなんだかあたたかで、安らぐような気持ちになるタマ。オグリがそんなタマの頭を撫でた。そのとき、どくん、とタマの心臓が大きく高鳴った

    待て、ウチ、なんでこんなにドキドキしとるんや。どくどくどくどくと、タマは身体じゅうの血液の巡りが早くなるのを感じた

    「……こ、これで満足やろ」

    身体中がこれ以上熱くなる前にと、タマはオグリから両腕を離した

    「ウ、ウチはもう寝る! オグリも早く寝えや」

    そういってタマはオグリに背を向けて自分のベッドに戻ろうとしたときだった。後ろから「待ってくれ」という声とともに、オグリがタマを後ろから強く抱きしめてきた

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:30:19

    「ひゃっ! ……なっ、何するんや、急に!」

    「タマが抱きしめてくれたお礼だ」

    そうしみじみというオグリに、タマは固まったまま何もできなかった

    「ああ、感じるよ。タマがここにいること……」

    そういってタマを抱きしめると、オグリは名残惜しそうにゆっかりと腕を離した

    「……ありがとう。おかげで今日はゆっくり眠れそうだ」

    そしていそいそとベッドの中に入ると、オグリは二つのベッドの間で立ったままのタマのほうを向いた

    「それじゃあ、明日も頑張ろう。早く寝なよ。おやすみ、タマ」

    そういってすやすやと眠り始めたオグリに対し、「なんやこれ……なんやこれえええ!?」と胸のドキドキで眠れない夜を過ごしたタマだったとさ☆

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:30:57

    スレ主です
    ジュラシックパーク完全に観逃したけど後悔はしてません☆

  • 7二次元好きの匿名さん21/09/03(金) 21:32:37

    オグタマはもっと流行っていい

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