(🎲オリ生徒)埋蔵金の地図で生計を立てています　part5

1氷室エル24/02/17(土) 21:47:25

普段は新しい地図を描いては色んな所で売っていました

その結果キヴォトスの埋蔵金の地図の6割近くは私の描いた物でした

何故過去形なのかって？それは夢が終わる時が近いからなのかもしれないですね

『埋蔵金の地図のフレーバーテキスト』

探せ！この世の全てがそこにある！

キヴォトスの三大埋蔵金の在り処を示していると言われている地図。

割といろんなところで売られてる。

前スレ

(🎲オリ生徒)埋蔵金の地図で生計を立てています　part4｜あにまん掲示板普段は新しい地図を描いては色んな所で売っていますその結果キヴォトスの埋蔵金の地図の6割近くは私の描いた物です何故そんなに描いているのか？それは私が三大埋蔵金を埋めた1人だからです『埋蔵金の地図のフレー…bbs.animanch.com

>>66

2氷室エル24/02/17(土) 21:48:55

スペック

氷室エル
レッドウィンター所属　3年生　工務部
身長：124cm
体重：普通
肌は真っ白(ナグサぐらい)
Ｂ：Ｗ：Ｈ＝貧：厚：普
ヘイロー：見る角度によって色、数、形が変化する複数の四角。万華鏡で見たアリスのヘイローの様なもの
・光の当たり方や見る角度によって虹色に変わる髪と目を持っている
・工務部の格好に荷物が大量に入ってるリュックを持っている。ヘルメットにはツインテールを出す穴が開いてる
・色彩に近しい存在だとクズノハに指摘されている

戦闘力：99(フィジカル全振り)
知力　：21(脳筋よりだけどバカではない)
財力　：36(そこそこ売れてるけど余り手元に残らない)
技術力：88(たいていの物は作れる)
神秘　：97(？？？)
探索力：23(足で探せば何とかなると思ってる)
倫理　：64(資本家が絡まなければ良識がある)
演奏：72 (人並み以上に演奏ができる　疲労する機会はない)

エルの神秘(状況からの本人の推測であり、実際は違うと指摘されている)(ストレスがかかりすぎると……)
自分の現状から最終地点(死)を強く認識すると残り時間に応じて周囲のあらゆるものからエネルギーを吸収する
死を強く感じてから残された時間まで短い程強くなる為、体に非常に負荷がかかり、死にかけで放置すると自爆する可能性がある
そのエネルギーの強さは人生に絶望していた幼少期のエルが危険地帯に埋蔵金の地図を埋める大冒険ができる程

欠落していた夢の欠片を思い出しました。思い出ししすぎました。

3氷室エル24/02/17(土) 21:50:33

地図について

地図の画力　　98(インテリアとしても使える)
地図の難解度　67(謎解き要素は簡単だが、答え合わせが難しい)
場所の危険度　95(未だに本人以外は到達できていない)
場所の認知度　21(危険な区域なので一般人は知らない)

・トリニティでのエルはその高い画力から人気者になっている

　　　　　　　　　　シェア率　　　信憑性
１つ目(エル)　　　　　６２％　　　５３％
２つ目(カタコンベ)　　２３％　　　６６％
３つ目　　　　　　　　１５％　　　２８％

現在の好感度表
エル：チェリノ　87：99 (私の地図の大ファン。チェリノ会長が持ってる物全部埋めてくれたらなぁ)
エル：マリナ　　31：43 (無謀なのはいいです。無駄なクーデターは好きじゃないですね)
エル：トモエ　　56：31 (チェリノ会長が絡まなければ嫌いじゃないんですけどね…)
エル：ミノリ　　40：90 (あんまり私と仲良くしない方がいいですよミノリ部長)
エル：クズノハ　86：73 (導いてくれた命の恩人)

エル：先生　　　？：66 (またおとなにうばわれる……)

4氷室エル24/02/17(土) 22:08:07

という事で再開します　投票ありがとうございました

"私のノウナイ"

表紙の文字はミミズがのたくったような汚い字だが、かろうじてそう読めた
地図を描くエルの字がここまで汚いわけがない。恐らく書いたのは目の前にいる虹色のエルだろう

タイトルからして怪しい。もしやこの本を開くとまたあの光景が全面に……！？
いや、だとしても私はここで逃げるわけにはいかない。意を決して表紙をめくる

"……ごめん。読むって言った手前言いづらいんだけど……"
"なんて書いてあるかが分からないんだ……"

そこには描かれていたのは文字ではなかった。いや？文字なのだろうか？
好意的に解釈したら象形文字の様な、はたまた何かの絵の様な、まるで別世界の言語の様な………これを読み解く事を私の脳は早々に拒絶してしまう

『…………』

私に対して必要最低限以上の何かをするのを嫌がる様な目線。こういう所は本人と似ている気がする

『………ヨんでって言ったノはワタシですカラね』

虹色のエルは渋々といった様に足元から影を呼び出した
その影は隆起し、変形し、キヴォトスで地図を奪いにきたエルの様な何かに形作られていった

……この異常な状況をすんなり受け入れている自分が恐ろしくも感じる。シャーレに戻った時に元の日常に戻れるだろうか？

5氷室エル24/02/17(土) 22:16:39

『ヤクソクの為に、読んでアゲて』

『……ヨム……ナニを……？』

『アレが持ってるワタシのホン』

『………分かりマシた』

"ありがとう。この最初の項目から読んでほしいんだけど"

『…………』

『私のノウナイ』

dice1d3=2 (2)

1.単語の羅列ばかりで時期を決めないと理解が難しい

2.出会いから記録されている

3.とある時期から記録されている

6氷室エル24/02/17(土) 22:35:40

『ワタシは私のタメに記録する。私の事をドウシに伝える為に』
『ノウをヒダイしなくても記録する方法を私が教エテくれた』

『その為にも私のノウナイを可能な限りキロクする』
『私とのデアイをはじめに。オボエタことをうしろにカく。私をシらない同志はマエ、ワタシは後ろをツカウ』

"…………そのまま次のページを読んで"

『……ドコからか、ワタシはウマレタ。ワタシは……』

～～～～～～～～～～～～～～～～～

ワタシはこの山を作るために生みだされた。この山の完成こそがワタシの喜びであり私の生きる意味
ずっと山の完成の為に労働する毎日。だがある時ワタシは疑問を持った。道具の様にワタシを使う悪の権力者に従い続けていていいのかと
私に聞くと、その時に脳というものができて、考えて行動できる様になったのだと教えられた

～～～～～～～～～～～～～～～～～

"……言葉の選び方がエルと似てるね"

7氷室エル24/02/17(土) 22:55:48

～～～～～～～～～～～～～～～～～

悪の権力者を全て排除し、ワタシは独りになった。命令をする悪の権力者はいなくなったが雇用主もいなくなった
食べて眠る。いつの間にか氷山から出られなくなり、いつしか食べるモノもなくなっていた所に……

空から私が落ちてきた

眠るワタシの上に落ちてきた私には肉がなく、今まで見たどの生物よりも弱々しい
ワタシに触れた部分……頭を少し食べてみたけど、食べた気がしないくらい空っぽだった

「たす……けて……」

少し肉を食べたからだろうか？私がワタシに何かを求めていると感じた
私に何をしてほしいのだろう？

「たすけて……くれるの……？」

驚いた。ワタシが私の考えを分かるようになったように、私もワタシの考えが少し分かる様になったらしい
よく見ると私の頭とワタシの体がくっついていた。今まで色んな生き物を食べたけど、一心同体になるのは初めてだった

「……私はしんでもいいの……でもちずを……この地図だけは残して……」

何か言ってるのに何を言ってるのかよく分からない。だけど骨と血で出来ているだけの私は動かなくなっていってしまう

それはとても惜しい事だと感じた

8氷室エル24/02/17(土) 23:12:32

ワタシと私が繋がっているからだろうか？仲間を失うような感覚に陥った
だけどこの生き物を生かす方法が分からない。何か食べさせればいいのだろうか？血を止めればいいのだろうか？

分からないなら教えてもらえばいい。ワタシが少し食べてしまった頭の先から

私の脳を見つけた
そしてワタシを頭に被せてワタシに私の言葉で説明させる事で、私を助けようと決めた

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

"………え！？"
"ちょっと待って！この話が本当ならエルはもう……！？"

記述が本当なら氷室エルは脳が見える程に頭部を溶かされた上で生きている事になる。そんな事がありえるだろうか？
……この話を文字通り受け取るなら今、目の前にいるエルはこの怪物に乗っ取られて動かされているだけの………！！

『続キ……ヨマない？』

"っ……！"
"……続きを読んでほしい"

今はこの話を聞き進めていくしかない。予想以上に大事な話だ。聞き逃しは許されない

9氷室エル24/02/17(土) 23:36:04

私の知識を共有する
驚いた。私は死ぬ為に生きようとここまでやってきていたのだ

理解ができない。そして哀しい。ここまで追い詰められている同胞は見た事が無い
そしてワタシもおかしい。私と繋がっているからだろうか？心が動く。知能以上のナニかがワタシの中で揺れ動いた

気づけばワタシは私を包み込んでいた

「あぁ………綺麗……もし私が消えても……」
「また……この景色を見せてほしいな…」

『ダイジョウブ。ワタシ、タスケル』

私は鳴いた。私にこの気持ちを伝えたいと思ったら自然と口を作り出していた
鳴き声は私の音に合わせた。ワタシの鳴き声を聞いて、私は笑みを浮かべた

『ワタシハイッショ、オナジ、』
埋められる部分は全てワタシで埋め、繋げられる部分は繋いで、私の脳で分からない部分はワタシの脳で考える

「分けてくれるの……？……ありがとう……」

10二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 23:49:23

たておつです

11氷室エル24/02/17(土) 23:57:27

食べてしまわない様に、私を地面に寝かせる
ワタシに分からない部分も、いつの間にか綺麗に戻っていた

ワタシが入ってる頭部以外は本来の姿になったと感じる
私も再生力が高いのだろうか？

『ダイジョウブ？』

「うん……少し良くなったよ……」
「あれ？…コレ…わたしノ体なノ……？」

『ワタシガ、ハイッテル。イッショ……イヤ？』

「………そうだね。私と同じナンテ止めた方がいいよ」

『ナンデ？ワタシは、イッショがイイ』
意思を伝わるように鳴き声を変えていく
私の脳で見たものが正しければ、コミュニケーションがとれているハズ

『でも……私はぜんぶ汚いから……私はイラナイから……』

また私は死のうとしている。なぜ？
おかしい。ワタシはこんなにも生きてほしいのに……それともこの生き物と繋がったワタシもおかしくなってしまったのか？私に生きてほしいと思う事がおかしいのか？

疲労。疲弊。不明。辛苦。恐怖。無知………今までにない心が芽生えてくる。ワタシが無事でも私を失う事に耐えられない！半身を奪われる様だ！

12氷室エル24/02/18(日) 00:12:08

その時強く知覚した。
もしもこの気持ちが私のものだとしたら？死を望むほどに疲れ、迷い、怯え、苦しんでいるとしたら？

ワタシは頭に被せているワタシを通じて私の脳をチョウセイした
辛い記憶を抽出し、私の記憶で補うことで死を望まないようにしてほしかった！

ただワタシが脳をチョウセイできるのはワタシの脳だけ……つまり……

「お揃いになる……？いいの？私なんて誰もいらないんだよ……？」

そんな気持ちが伝わったのか、私がこちらを心配する様に声をかけてくれる

『ワタシが私いル！ワタシ達ずっとイッショ！…………約束！』

記憶の中から共にいたい。必要だという言葉を選ぶ
何と言われようとも、もう心は決まっていた

「約束……嬉しい。誰も守ってくれなかったカラ………そっか、なら………おねガい……」

そしてワタシ達は1つになった

13氷室エル24/02/18(日) 00:39:49

～～～～～～～～～～～～～～～

"…………"

"(これが……エルと虹色の影の出会い)"

『……この日カラ私達は生まれ変わリました』

『ワタシはずっと私を守りタイ。特に記憶、知能……頭を守リタクテ共に行動する事を決めマシた』

"(……あの虹色の髪はエルの頭を守る為という事か)"

～～～～～～～～～～～～～～～～

数日後

私はすっかり回復した。私を傷つける記憶や気持ちはワタシができるだけ引き受ける事で、私を守った

少し残ってしまった部分は思い出さなければ平気だと私が抱えたまま……この記憶は絶対に呼び起こしてはいけない

死の記憶から遠ざける為にも、抜いた記憶の代わりに死と真逆の感情を私に持ってほしいと思ったのは、まだ氷山に私がいる時のことだった

「これからどうするか？……実は決まってるんだ」

「あ！脳を覗くのはダメだからね！会話するのはいいけど、私だってワタシに見られたくない事だってあるんだから！」

脳が繋がった影響か、私とワタシは文字通り脳内で会話する事ができるようになる

そして互いを"私"と"ワタシ"で呼び合うように決めた

どちらも私<ワタシ>。互いに自分で、片方が欠けた自分はワタシ<私>ではない

それは当然であり必然。神秘でも奇跡でもなく、私達の普通だと互いに実感した

14氷室エル24/02/18(日) 01:00:31

「ほら！そこの壁から見えるアレ！どう？綺麗じゃない？」
「この中にも光が入り込んでくると……ね？いい感じでしょ？」

氷山の外の景色はいつの間にか知らない世界になっていた
いつからだろう？少なくとも私が落ちてこれる様な場所に氷山はなかったから、いつの間にか移動してしまったのだろう

『分からナイ』

「そうなの？ワタシみたいで綺麗なのに」

『……ワタシみたい？』

「うん。キラキラ光って私を救ってくれた虹色………あのね。私はここにたどり着ける宝の地図を描こうと思うの」

「宝物は持ってきたこの地図！キヴォトスの地図はこの地図がベースになってるんだって！」
「私は上手く使えないし……それに思い出しちゃうから、この地図をもっと正しく使える人に渡したいんだ」

「だから悪い人に見つからない様に工夫して…………そう、あんな大人に……」

『！！私がまた嫌な気持ちに……！！』

「だ、大丈夫だよ！ちょっと落ち込む事くらい誰にだってあるから！」
「それにこんな事でいちいちワタシの手を借りてたら何にもできなくなっちゃうよ！」

『………分かッタ』

「じゃあそうと決まれば特訓だね！」

15氷室エル24/02/18(日) 01:18:19

「私はただ地図を描くだけじゃダメなの。上手に描かないといけないし、誰でも来れる様にしたらいけない」
「絵の勉強も、地図を描く勉強もして………あ、そうだ！暗号とか作ってみたらいいかもしれない！」

さっきワタシの事をキラキラ輝いている様だといったが、未来を思い描く私の姿の方が輝いてみえた
こんな気持ちになるのはやはり私がワタシに近づいた様に、ワタシも私と同じ様な生物に近づいてしまったのだろうか

「ワタシもボサっとしてちゃダメだよ！特訓が必要なのはワタシの方なんだからね！」

『ナニするの？』

「ずっと一緒だからっていつまでも私の頭の上にベレー帽みたいに乗ってたら怪しいでしょ？見た目はせめて髪の毛の様になってもらいます！」
「それにできれば知識も一緒になりたいな。ワタシと私で同じ様に覚えたり、勉強しよ？」
「後は…… ワタシって文字書けたりする？」

文字………記憶にある文字に近いモノを氷の床になぞってみる
たしか悪の権力者が使っていたものは……

「………なんて書いたの？」

『"わたし"』

「嘘！？このミミズが這いまわった様な跡が！？むしろ何かの絵って言われた方が納得するよ！？」

「……じゃあ文字も勉強ね。私と一緒に地図を作るなら文字くらいは書けるようになってほしいから。いい？」

『分かッタ』

この日、元気になりすぎてもワタシが大変になると知った。程々に気持ちは落ち着いた方が良いようだ

16氷室エル24/02/18(日) 01:47:10

勉強するにも、文字を書くにも、地図を作るにも道具が必要だ
私達は氷山から出る事を決めた

私が落ちてきた穴をワタシが頂上まで背負って登る
私は１人でも登れるから大丈夫と言い張っていたが、一緒に登りたいと伝えたら許してくれた

頂上にたどり着いた時、出迎えてくれたのは澄んだ夜空に浮かぶ星空と何度も見た虹色だった

「……ねぇ、ワタシ。約束したよね？私達ずっと一緒だよって」

『ヤクソクした』

「……私、夢があるの。夢の為に生きてるって言ってもいい。夢が叶わないと分かったなら私は今ここで飛び下りる」

『！！』
本気だった。違う生き物のワタシが脳を覗かなくても分かる程に真剣だった

「私は誰にも必要とされてない。誰も助けてくれないし、みんなが奪うの。私の親も……ウっ……！」

『それ以上、思い出さナイで…！』

「……でもね、この地図は今も迷う誰かの為に必要な大事なモノなの。これが悪い人の手に渡ると正しくない道標ができたり、道標が信用できなくなったり……道標が無くなっちゃうの」

「だから私はこれを宝にする。そしてこの宝を私ともアイツらとも違う……"正しい人"に渡したいの」
「正しい人に宝の地図が行き渡ったらそれで私の役目は終わり」

17氷室エル24/02/18(日) 02:02:21

役目を終えたら死ぬ気なのかとは聞けなかった。恐怖で覗く勇気もでなかった

「……ねぇ、空を見て」
「綺麗だよね。少し空気は薄いけど綺麗な虹色で……見えるのには条件があるってテレビで見た気がするけど、ここはよく見える……」

「ねぇワタシ。ワタシがいたから私は夢を叶えられるの。ありがとう」

『私……』

「そんなワタシにだから言うんだけどね……実は夢がもう一個できちゃったの」

『え？』

「さっきの話は嘘は言ってないよ。私はあの地図はキヴォトスになくてはならないもので、私はあの宝の地図の地図として役割を果たせたらいいなと本気で思ってる」

「でもね、"わたし"は本当は地図なんてどうでもいいの。守りたくも……わたすためがんばりたくもない」

「ちずがあるから……かぞくが………いえが………わたしが……！！」

私に過剰なストレスがかかっているのが分かる
ワタシも上手く体のコントロールができずに漏れ出してしまう

18氷室エル24/02/18(日) 02:14:42

「………でもね。ワタシがわたしをたすけてくれた」

「だれもなにもたすけてくれないせかいで、ワタシだけが……」

「……だからね。"わたし"の夢は……ワタシとわたしと……宝を見つけた人で、この綺麗な景色を見たいなって……」

「このきれいなそらをずっとみたいなって………それができたらもうわたしは………どうなっちゃうんだろう？」

「……じぶんでいいだしといてわからなくなっちゃった……ごめんねワタシ」

『………』

「だから夢を叶えたら……約束破っていいよ」

『……！？ソレは！』

「私はワタシに死んでほしくない。こんなに優しくて綺麗な虹色なんだもん。きっと必要としてくれる人がいるよ」

「だけど……わたしはワタシにいっしょにしんでほしい。ひとりぼっち……もういやだから」

19氷室エル24/02/18(日) 02:25:27

「わたしも何言ってるのか分からなくなってきちゃった……。そもそも夢が叶ってからの話をいくらしても夢が叶わないと意味ないのにね」

「ごめんね。変な話して……」

『………』
『……ワタシの夢は聞いテくれナイの？』

「え？ワタシに……夢？」

『ワタシにダって夢くらいアリます』

夢は知識として得ただけで、実際に夢なんてものはなかった
本来ワタシにあるのは本能と本能を満たす手段だけ

だけど……私が夢を語った時、死を願った時。そして約束を破ってもいいと言った時
新たな願望が生まれた

そしてこの願望に名前を付けるならば……夢と呼びたいと思った

『ワタシの夢は………』

20氷室エル24/02/18(日) 02:41:44

『どんな時もワタシは私と一緒に居タイ』

『私の夢を叶えテも死にたイならイッショにシノう』

『私の夢が叶わなくても生きタイなら一緒にイキよう』

『ワタシの知らない所で私がシぬなら……ワタシの夢が叶わナイなら……今ここで飛びオリる』

「……なんで？私はそこまでしてもらう程の事してないよ？それどころか助けてもらってばかりで……」

『ずっと一緒ってヤクソクしたから』

「でもそれは……！」

『ワタシはわたしが必要だカラ！』

「……！！」

「………そっか。ありがとうワタシ」

21氷室エル24/02/18(日) 02:55:31

「………じゃあ改めて約束もしようよ」

『ズット一緒？』

「後は互いの夢を叶える事に全力を尽くす事。私はワタシの夢の為に全力を出す」

『！！』

「後は……それだけだと変わり映えしないから少し追加しよう」

『どうスルの？』

「例えばそうだね……あ！じゃあ仇は絶対に取ろうよ！」

「ワタシが死んだら、私も死にたくなるけど……一緒に死ぬならまだしもワタシを死に追いやったナニカがいたら、死んでる場合じゃないと思うんだ」
「見つけたら必ず後悔させる様に頑張って……その分ちょっと待たせちゃうけどね」

『………分かった。ワタシもカタキは取る。なんでもケシテあげる』

「うん。そんな感じで約束を決めていこう」
「私達だけの大事な大事な約束」

結局この日は朝日が昇るまで頂上から降りる事はなかった

私が本当に消えてしまわないように、私達が離れない様に……大事に約束を重ねていった

22氷室エル24/02/18(日) 02:56:37

もう三時になるやんけ！と言う事で今日はここまで

次回は私のノウナイ後半戦、いかにして埋蔵金の地図強奪事件は起こったか

23二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 08:13:34

投稿乙！

24二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 11:08:47

やっぱり虹色はキヴォトスの外から来たショゴスっぽいね
色彩扱いされるのもよく分かる

25二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 16:23:27

悪い何かってわけではなかったんだなぁ

26二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:52:42

宇宙からの色か

27二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:53:07

言われればショゴスってわかるけど、言われないと気づかないもんなんだなぁ…

28氷室エル24/02/18(日) 22:48:05

反応見て調べたら本当にそんな感じだったので……ね？　再開します

～～～～～～～～～～～～～～

"…………"

思った以上に壮絶だった

寄生されているだとか、エルに似た何かだとかではなく、本当に２人は一心同体になっていた

『…………ちょットいいですか？』

色々考えを巡らせていると虹色のエルが音読を遮る

『ホンの初めから進めてますケド、もしかシテ、全部読む気デス？』

『こういうモノは必要な場所だけバーッと見るものダッテ聞いてましたが……効率の悪いオトナですね』

確かにこの場で何時間も本読みをしている時間はない。普通の本なら必要な項目をあらえるのだが……

"そう言われてもどこに何が書いてるか分からなくて"

『ハァ……書いてる場所をオシエテあげます……何がシりタイのですか？』

『ワタシが書いたモノは全てオボえています』

dice1d3=3 (3)

1.エルと言葉選びが似てる理由(この本を書き始めた日)

2.虹色の影も先生が嫌いなのか？(初めての出会い)

3.結局エルは死んでいるのか？(一心同体について)

29氷室エル24/02/18(日) 23:13:59

『ハァ？私が死んデいる！？言ってイイ事と悪い事が……！』

"普通の人間は中身が見えるまで頭部を失えば死ぬ"
"ここには医療道具もなければ、治療したという記載もない"

"文字通り、エルの頭を食べたなら本当のエルは……！"

『ダマレ』

"！？"

『…………■■■！！……■■！！』

『………■■！』

耳鳴りの様な音が鳴る。人間が怒鳴る様な見た目ではあるが、口から出るのは声ではなく、耳障りな音だった
百聞は一見にしかず。化物だと標された本よりも、人外同士の交信……そして虹色の恐怖が改めて同じ生き物ではないという確信を持たせた

『……ハァ……私の体にツイテの記述のページを読むヨウ指示しまシタ。ソレデ分からないのナラいいです』
『ただし、マタ同じ事をイッタラ………二度とオトを出せないヨウにします』

"………ごめん。デリカシーがなかったね"

『…………さっさとワタシに続きをヨませてあげてくだサイ』

～～～～～～～～～～～～～～～～
私と一緒に大地を歩き、様々な生物を見て分かった。私は強い

私は元気になった。大地を走ればワタシより早く動き、大地を蹴ればワタシよりも高く飛んだ
私からすると、力は大地を砕くワタシに及ばず、この大地よりも長く生きる生命としての力はワタシの方が強いと褒めてくれた

30氷室エル24/02/18(日) 23:31:14

ワタシからしたらワタシの力は種の強さだ。山を作るためにワタシは作られた
労働に耐えうる強い個体として存在。それがワタシ

だけど、私はそうではない。それでいてワタシと同じ様な力を持っていた
その力はワタシと同じ存在に近づいた証拠……

だと思っていた

今日、私は襲撃を受けた
私の顔を知る大勢の同種が「シホンカノムスメ」だと言って無防備な私を狙った

ワタシは二人きりの時以外は外に出ない様にと言いつけされている
この地には私の同種が無数に生息しているが、ワタシの同種はほとんどいないらしい。私はワタシが私以外に認知される事を拒んだ
悪の権力者の命令は気に食わなかったが、私の指示ならと仕方なく守った

その結果、私は雪に真っ赤な体液を散らしながら倒れてしまった
ワタシは言いつけを破った

31氷室エル24/02/18(日) 23:58:06

倒れている私の代わりにワタシが相手をする
ただ本当のワタシを見せる事は嫌だ。言いつけは破ったけどできるだけ私の想いには応えたい

なので私を模ったワタシで覆い、私を守りながら私以外を潰した
私以外はどうでもいい。私を傷つけるモノは許さない

明日からはもっと上手く私を守らないと……

だけど今はまず、私の体の状態が優先だ
体液を失いすぎるといけないのはどの生物だってそうだろう

ワタシの中に隠した私を確認する。傷は全てワタシが塞ぐ……つもりだった

私の外傷は治り始めていた
周囲の同種を犠牲にしながら

32氷室エル24/02/19(月) 00:11:50

ワタシが潰した同種が干からびていった。次に近くの植物が枯れ、大地がひび割れていく
まるで世界が私を生かそうとしてくれている様に見えて、ワタシはとても嬉しくなった事を覚えている

周りが削れていく毎に、私の体が埋まっていく。だが体力までは回復しないようで、未だに苦しそうに眠り続けている
今思えば出会った時からそうだった

ワタシの作った氷山から落ちてきたのに外傷はなく、ワタシが食べるまで血は漏れていなく、心は死を望んでいるのに体は生きながらえていた

………もしかしたら。ワタシは私を包み込んだまま移動する
目指すは多くの生命がいる場所。私達の帰る場所の近く

雪の園

33氷室エル24/02/19(月) 00:19:33

私達の家がある場所を氷の世界と呼ぶなら、その近くに雪の世界があった
私の同種はほとんどいない代わりに、沢山の植物と、私達を狙う動物

もしもワタシだけの方法で私を回復できるなら試したい

雪の世界にいるあらゆる生物を集めた。拾い、千切り、並べ、掘り、潰した
そしてワタシと私が一緒になってから一度もできなかった事。切り離しを行う

失敗した時の事を考えると動けなくなったので、頭部の中にワタシを残したまま、私を少しずつはがしていく……

実験は成功したが失敗した。私が哀しむならワタシは絶対に同じ事をしないと約束を重ねた

34氷室エル24/02/19(月) 00:46:55

～～～～～～～～～～～

"……これで終わり？"

『ハイ』

"……エル。これだと分からないよ"

『ソレデ分からないのナラ、分からナイでいいですと言いまシタ』

"駄目だ。それじゃ私が納得できない"

『オトナの納得なんテ、ワタシには関係ナイデス』

"関係あるよ"

『………ナニ？』

"この本を読んだ人は間違いなく私と同じ感想を持つ。絶対にこの虹色の化物のせいでエルは死……"

『ダマレ！』

瞬間、エルの姿は一瞬にして巨大な虹色の影になった。
澱む虹色。無数の目。死を予感させる塊が目の前まで迫っていた

『……ダマレと言いましたヨネ？そんなにワタシを怒らせたいのデスか』

"……絶対に黙らない"
"真実を聞くまでは黙らないよ"

35氷室エル24/02/19(月) 00:58:08

恐らく一撫でされるだけで私の頭は消し飛んでしまうかもしれない。自分の身を守るならすぐに謝るべきだ
だけど目の前の生徒の為にも引くわけにはいかない

"だってもしもエルの死が勘違いなら虹色のエル。君が悪人になってしまう"
"それは哀しい事じゃないかな？そして君が哀しくなくても……こうなる未来を聞いたエルが哀しむんじゃないか？"

『……シッタヨウナクチヲ！』
『オトナ！オマエサエキエレバ私達ハ、コノママ！私達ノホンヲミルモノモイナイ！』

"………"

"『ワタシは私のタメに記録する。私の事をドウシに伝える為に』"

『……！！ソレハ！！』

"この本の出だしだよね？"
"そう、君は伝えたいんだ。エルの事を……そして自分の事を"

36氷室エル24/02/19(月) 01:14:08

"………何があったの？"
"この日に起こった事もそうだけど、今の君に何があったの？"

『イマ…？』

"今の君はいつもの君じゃない。優先するものがおかしくなっている"

"正しいエルの情報に正すより、間違ったエルの知識を抱えた人を消す事を選んだ"
"エルの夢を叶える手段である地図を奪った。このままだとエルが望む正しい人は二度と現れない。それでいいのか？"

"今、エルの夢を叶わなくしているのは君だ"
"そんな君を、この本に書かれている様な君が……エルの事を一番理解しているハズの君が見たらどう思う？"

『…………知った様なクチを』
『いいでショう。ドウセ潰せば終ワリです』

"……あぁ覚悟はしている"
"私は犠牲になってもいい。全てをキチンと聞かせてほしい"

『………モウ、本は必要ないデすね』
『ワタシが直接コタエましょう。まずは……先ホドの話ですね』

37氷室エル24/02/19(月) 01:23:23

～～～～～～～～～～～

ワタシは驚いた。ワタシがつけた頭部の傷はすでに再生を始めていた
まだ、ワタシが繋いでいないといけないが半分以上は元の形を取り戻そうとしている

ワタシは急いで生命を集めてみる。生命の欠片が失われていく毎に少し再生が早まってるように見える。実験は成功の様だ

早く私の傷を治したい。その一心で雪原の全てを集めた
生命が枯れたカスはワタシが食べ、とにかく多くの生命を捧げた

見渡す限り、雪の大地しか見えなくなった頃には私の頭部は元に戻っていた

これで傷もなくなり、私を脅かす敵もいない。ワタシは嬉々として私を起こして感動を伝えた

私は泣いて倒れてしまった

38氷室エル24/02/19(月) 01:38:46

焦った。もしや連続で回復させたせいで悪影響があったのか？それとも回復している様に見えたのはワタシだけだったのか？
泣いたという事は痛いのだろうか？だったらワタシが除去しないといけない

外傷がなくなったとはいえ私とワタシはまだ繋がっている。脳から辛い痛みの記憶を抽出して抜きとろうと記憶を探る

泣いた原因はワタシだった

私は自分が全てを奪ってしまった事を嘆いた。自分の為だけに他者から搾取した事を恥じた。ワタシにそんな事をさせてしまったと詫びた。私はそこまでして生きる価値がないと死を想った

私のノウナイはワタシが思う以上に繊細で複雑だった。痛みや死を遠ざけたつもりだったのに、ワタシが近づけてしまった
ワタシのせいだ

失った世界は戻せない。それでもワタシは私に生きてほしくて、苦しい気持ちを抽出した
きっと明日には元通り……にはならないだろう。私にどう謝ればいいのだろうか？

実験は失敗だ。私を哀しませる実験なんて存在していはいけないのだから失敗だ

そしてこんな事を二度と起こしてはいけない。
この力は私が大きな傷を負ったり、死の間際になると使われる可能性が高い。今日起こった事は今後絶対に起こさない様にしよう

これ以上私を哀しませる力は決して使わせてはいけない

39氷室エル24/02/19(月) 01:48:41

～～～～～～～～～～～～～～～～

"……つまりエルは"

『生きてル。私の体は全て私のもの。ワタシが操作していない』

"何で素直に教えてくれなかったの？"

『オトナに話す必要はナイ』
『オトナは私を傷つけてバカリだ……この前もベアトりーちぇとかいう悪の権力者が私を傷ツケタ……ソノセイデ……！！』

"ベアトリーチェ！？"

『………』

"サオリから聞いた話だとアリウス自治区の支配者で……"
"セイアから聞いた話だと儀式の為に生徒を攫ったゲマトリアで……"

"エルが儀式を破壊したって聞いてるけど"

『………あのオトナのセイで……！！』

40氷室エル24/02/19(月) 02:00:26

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

最初の出会いは私が埋蔵金を探している最中だ
ワタシはいつも通り、ヘルメットの中で外の様子をうかがっていた

地下通路を超えた先にあのオトナは現れた

私は強くなった。多くの同種よりも優れ、ワタシの力なしでも負けないだろう。そんな私を……

『言ったでしょう。私の領域に入ってきた以上、私には貴女の事が手に取る様に分かりますと』
『何もかもが私の手のひらの上です。だから何度も私の手を煩わせないでほしいものですね』

あのオトナはいとも簡単に倒した

『僅かに外にあふれ出たものだけでもここまでの力……よくもまぁこんな子供がこれほどのものを』
『……バシリカまでは距離がありますが、これを運ぶのをアリウスの生徒に任せるのは危険ですわね』

それどころか、傷ついた体を癒そうと集う世界からの生命の欠片を奪い取った。そんな力を持つ生物は初めて見た

ワタシが飛び出てもよかったが、それ以上に私の無事が優先される。回復されない分はワタシの生命力を使って私を回復させていた

41氷室エル24/02/19(月) 02:13:06

私はオトナに捕まった。命は大丈夫だが、気を失ったままだった

だけど私をいくら抑え込んでも、ワタシに気づけるモノはいない。どうにでもできると思っていた

『……これが』
『えぇ、"神秘を抑え込む枷"です。わたくしは"恐怖を抑え込む枷"を作りたかったのですが反転しきれず……いわば失敗作のようなものです』
『ですが私にとってはじゅうぶんです。礼を言いましょう、デカルコマニー』

眠る私に枷がはめ込まれる。瞬間、ワタシの意識が遠のいていった
ワタシは抵抗すらできずに意識を手放した

42氷室エル24/02/19(月) 02:41:02

ワタシの声が聞こえない間、私はどうしていたのだろうか？
独りで寂しくなかっただろうか？ワタシを心配してくれていただろうか？
大事な時に力になれなかったワタシを見限らないだろうか？

そう、ワタシは私から長い間離れてしまっていて、目覚めた時には辺り全てが地下に沈んでいた

どうやら意識を枷の中に閉じ込められていた様で、爆破によって粉々になり、ようやく動ける様になった
離ればなれになったワタシを探す為に脳内にいる分体と交信する。どうやら地下で眠っているらしい

急いで私を見つけて再び1つに戻る。私は弱り切っていた。
体力を回復させるのは簡単だったが、そのままだと傷が治らないまま覚醒させてしまうかもしれない

近くにはこの世界の影響を濃く受けている生物がいた。私の近くに花を添えた私の同種。世界が私を生かす為に力を貸してくれているのだろう

43氷室エル24/02/19(月) 02:47:11

結局、世界からの使いはどこかへ行ってしまったが、私は動けるようになった

ワタシが表に出て運ぶ事も考えたが、私は自分の足で歩いていく

最近、私はよく「ワタシは私以外に見せたくない」と言って２人きりの時にしか向かい合う事はしなくなった

ワタシも、"私<ワタシ>"ではなく、"私"として生きてほしかったから危なくなるまでは私に任せた

だけど、それがいけなかった

私はワタシでもわたしでもなくなってしまった

あの日、私は夢を失くしてしまった

44氷室エル24/02/19(月) 03:01:53

本日はここまでです　後半のつもりが中盤みたいな進み方してる……

神秘を抑え込む枷は捕まった次の日につけられ、捕まった２日後にエルが目覚めるのでエルが起きたタイミングでは私とワタシの脳内会話ができません

……正直ご都合主義アイテムすぎるのは分かってるんですが、この場にエル大好きな虹色の影がいたら最初から解決してるやろがい！って場面が多すぎるので……すみません

エルの神秘(真)
死にかけたり大怪我を負うと、弱い生命から順にエネルギーを吸収していき回復する。奪われた生命は枯れ果てる
傷が大きければ大きいほど奪う総量も多くなるが、エル本人が全てを奪う大人の様な力を嫌うので、意図的に発動する機会は少ない
無意識下でも植物・動物等の死を強く感じてしまう生命からは奪おうとせず、最低限しか回復しない

８才の時に氷山を登れたのは常に精神的にも肉体的にも死にかけだった為
ひん死かつ継続ダメージを負ってる状態なので、無意識で最低限のリジェネがかかってるイメージです

45氷室エル24/02/19(月) 03:06:22

それとベアトリーチェ戦でのスーパーパワーは
人体の限界を超えて身体を動かそうとする
→当然無茶してるので身体が付いてこない。それどころか壊れてしまう……所をリジェネで無理やり動かす
→結果、死と隣り合わせで人体の限界を超える
というイメージです

46二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:42:35

投稿乙です！

47二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 08:34:49

とりあえずはっきり喋れてよかった

48二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 12:42:34

なんとかなりそうかな

49二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 21:00:37

すごい神秘だ…

50氷室エル24/02/19(月) 22:20:45

今日で現在時空まで戻りたい　再開します

理由は分からなかった
傷ついた私が訪れたとある教会。捨てられた楽器、埃が積もった椅子、そして……ワタシと似た色をした窓

瞬間、私が脳内から消えた
私の体はある。だけど中に私がいない
こんな事は私達が1つになってから一度も起きた事はなかった

立つ意識がなくなり地面に投げ出そうとする体をワタシがなんとか操作する
私の意思以外で体を操るなんてしたくなかったが、私がいない間に体を守れるのはワタシしかいない

私の肉体に濃くワタシが移っていく………出会った時以来の同化だったが脳内のどこを探しても私がいない
私を探す度に体はワタシに変わっていく……頭部の虹色は濃く染まり、まるでワタシが外にはみ出している様になった

懸命に、私の体の隅から隅まで探し続けても見つからず、ワタシの全てが漏れ出そうになったその時
私は帰ってきた。記憶を失くした状態で

51氷室エル24/02/19(月) 22:35:32

帰ってきた私には記憶が欠落していた。私達の生きる意味、約束の半分以上が脳内から削り取られている様だった
私達の繋がり。それは強固な夢と約束。それがなくなった私の体からワタシが異物の様に押し出されていく

脳内で声をかけても届かない。私達は独立した生き物になってしまった
思い出してほしいのにガラスを割ろうとしたり、同種を助けようとしたり……１人で思い悩んだ

私自身も自分が変わってしまった自覚があるのか、悩み、憂い……脳内を読まずとも混乱し続ける

ワタシは元の私に戻ってほしかった。このままでは私は夢も約束もない初めて出会った時の様になってしまう
考えただけでも恐ろしい。すぐにどうにかしないといけない。早く助けなければ。何ができる。私は無防備だ。急がなくては

ワタシは再び私の頭部を食らった

52氷室エル24/02/19(月) 22:49:34

私の脳は変わってしまっても、私達の記憶は一緒だ
こんなにも苦しむのなら、私の脳をワタシが保管し、代わりにワタシが体を動かす
私をワタシで包み込む。私の形を保つ余裕はなかった

「……そこに誰かいるのかい？」

私の仲間なのだろうか？助けてほしいと願う同種を見つける
私は仲間に優しい。私なら仲間が助けてと言われれば助ける

そうだ、まずは私がやろうとしていた事をしよう。やるべき事が減ったら少しは楽になるかもしれない

捕まっていた少女を逃がした。窓を破壊したそうにしていたので壊した。途中で前に見た大人がワタシの事を自分のモノだと言いだした。

なんだこいつは？私達を傷つけて、切り離して、夢を奪い、ワタシを自分のモノだと？
怒りで今度はワタシがワタシを保てなくなってきた。

包み込んでいた私の守りが解かれる事にも気づかない程の怒り。どんどん自我が保てなくなっていく
本能だけの存在を成り果てそうなワタシを強い痛みが現実に引き戻す

『外を映ろう様なその髪の色……もしや色彩が肉体に宿った？ならばまずはそちらからいきましょうか』

この大人はやってはいけないことをした

53氷室エル24/02/19(月) 23:00:18

私の頭部を傷つけた。ワタシを未だに自分のモノという妄言を吐いた。ワタシを私から引き離した
怒りがワタシに思考よりも力を与えた

ワタシの怒りの感情が私の欠落した記憶に混ざりあい、私達の記憶、ワタシの記憶、欠落した私の記憶が脳内で複雑に絡み合う
……この大人は私が死にかけた元凶でもあるとその時理解した。同時に私よりも強い相手だと

この大人は消し去るだけではダメだ。生きていれば私を再び狙ってくる
一瞬で終わらせて、長く苦しませ、この世に存在できなくする

また大人に傷つけられた可哀想な私。私は休んでいてほしい
私達の夢の続きは

ワタシが絶対に叶えるから

54氷室エル24/02/19(月) 23:11:04

私が受けた苦しみを与え、存在を溶かす。ただそれだけ
こんなものには食欲すら湧かない

私を脅かす大人はあっけなく死んだ
もう私を邪魔するものはいない。

さぁ帰ろう。こんな場所に夢はない。失ったモノが帰ってくるとしても、それはワタシが探す。私は休んでほしい
ワタシの中で私はずっと失った夢を想っていた

大丈夫。私達はきっと元に戻れる

帰る前にナニか聞こえたので適当に返事をした。私達にもう誰も関わらないでほしい

55氷室エル24/02/19(月) 23:30:30

ひさびさに氷山に帰ってきた

私達だけの景色を見ても私の心は動かなかった。いや、脳内が"景色"を認識していなかった

景色だけじゃない。ゆっくり調べてみると私の中から夢の欠片が抜け落ちていた

一緒に生きて一緒に死のうという約束も、私が探してほしいと言っていた宝も……今の私は何故自分が生きてるのかすら分かっていなかった

この時の私がなんとか生を保てていたのは、過去の忌まわしい記憶も消えていたからだろう

初めて出会った時に見た大人の記憶が抜け落ちてなかったら私は今頃……

ショックだった。あの日の約束を忘れられた事もそうだが、昔の様に同化して私とワタシの脳内が強く結びついた結果、自分を失ってしまった私の苦しみもワタシは共に感じた

哀しくて虚しくてどうしようもできなくて、三日三晩2人で泣いた

何日か経って、何もできない私はどんどん衰弱していった。周囲から奪う力の記憶はワタシが消したとはいえ、意思的に体力切れを起こさないよう努力している私にとって、これもあり得ない光景だった

私はもうどうしようもできないのだろう

何もできない。何をしたらいいか分からない。ヒントが何もない状態じゃない。だけど何のヒントか分からない

今の私を救えるのはワタシしかいない。ワタシは最低限の分体を私に残し、数年ぶりに私と離れる事を決め

dice1d4=1 (1)

1.地図

2.正しい

3.綺麗

4.世界

56氷室エル24/02/19(月) 23:37:56

私は地図をよく作っていた。未だに世界に撒かれた地図を持って訪れるモノはいないが、多くのモノが地図を持っている

そして地図には二人で考えた暗号が載っている

そうだ、地図を集めよう

標されている暗号に私達の記憶がある。今までの積み重ねが残っている

ワタシ達の夢は世界に散らばっている！

ワタシはできるだけ多くの分体を作って地図を集める

とにかく数が必要だ。小さな個体しか作れないだろうが、地図を集めるという最低限の指示さえ私に出してもらえばそれで問題ないだろう

そう。私に残った記憶からワタシが繋ぎ合わせていけばいい

私達は二人で元に戻って、その後で夢の続きを叶えよう

dice1d3=1 (1)

1.正しい

2.綺麗

3.世界

57氷室エル24/02/19(月) 23:49:59

最初に地図を探させた分体が帰ってきたので、私に見せる

私は最初、世界に撒いた地図を見るのを拒否した

「それはダメ。その地図は私以外に……正しい人が見つけるために残したもの……で……」

『………正しい人ってナニ？』

「…………」

「……分からない。でも！きっとどこかにいて、その人に……私は……何を……してほしいの……？」

『………ワタシは知ってル。正しいヒトが他にいるかもしれナイけど、私はタダシイ人だって』

『タダシイの意味は知ってる。私は絶対にタダシイ。ならそれを見るケンリがあるのは私だよ』

「………私が……正しい……？」

『ウン。だから私が読もう。私の大事なモノを取り戻す為に』

『大丈夫。ワタシがいっぱいモッテくるから』

「ワタシ……ありがとう。そうだね、まずは早く取り戻さないといけないよね……」

こうなったら手段は選んでいられない

ワタシは急いで多くの分体を生みだした

大丈夫。見つけられていないという事は今、持っているのは正しくない人。正しい人以外からは奪っても何の問題もない

dice1d3=2 (2)

1.綺麗

2.世界

3.■■■

58氷室エル24/02/20(火) 00:00:20

日が経つごとに私は少しずつワタシに染まってきた
あらゆる地図を奪って読んだ。二人で残した足跡をたくさん探した

私の記憶を呼び起こすのに、ワタシの思考は邪魔になる。ワタシのほとんどは地図を集める事に専念した
だけど頭部の保護は絶対に必要だ。もしこれ以上私の心を傷つけられたら、もう戻れないかもしれない

そんな時だった。以前見た大人が私達の前に現れた
慌てて私の耳を塞ぐ。私を大人に関わらせてはいけない

今の私の世界にはワタシだけいればいい。ワタシが他の全てから守る。

予想通り、大人は私に接触しようとしてきたので、二度と私に関わらせない様にした……つもりだったが、どうやらこの大人は私の言葉を使えばワタシとも話せるらしい

色々言ってきたが、今の私達は夢と約束以外は邪魔なだけ
地図を餌にしてきたが、どうせ全て奪う。私には何も伝えなかった

59氷室エル24/02/20(火) 00:00:47

dice1d2=2 (2)

1.綺麗

2.■■■

60氷室エル24/02/20(火) 00:07:49

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

『………記録はココまで』

"地図を奪ったのは君の独断だったんだね"

"エルを元に戻そうと地図を奪って……"

"でもそれはエルの夢を自分の手で踏みにじる事になら……！"

瞬間。巨大な塊が頭上から落ちてくる

虹色の腕だった

「先生！」

フリおろシ　dice1d100=94 (94)

アロナバリアdice1d100=79 (79)

(バリア以下の数値で無傷　バリア+20以上で負傷)

『……最初に言いまシタ。コノ本を見せたのはヤクソクの為だと』

61氷室エル24/02/20(火) 00:19:26

巨大な虹は眼前に振りおろされスーツの表面がえぐり取られる。少しでもズレていなければぺしゃんこになっていただろう
振りおろされた虹色の腕の先には本があった。さっきまで本を読んでいてくれた小さなエルは跡形もなく消え……いや同化したのだろう

『タシカニ先生、あなたは地図をヨミ、ここまで辿りつきまシタ』
『デスを、アナタが宝をトると夢は叶わナクなる』

"……それはどういう意味？"

『忌々しいオトナ。私を無視し、ヨクに憑りつかれ、また私から奪おウとする大人！』
『アナタに夢を潰されたら……コンドコソ私は生きる意味をナクしてしまう！』

"………そう見られても仕方ないかな"

『なのデ本を読んだ上で決めテと言いまシタ。私達の夢の為、ヤクソクの為』
『選んでモライます。ココデ死ぬか。キオクを消して帰るか』

62氷室エル24/02/20(火) 00:32:21

『アナタの脳内をワタシが見て、私達に関する記憶を全て消してもらいマス。命は奪いまセン』

『その後、スベテを忘れたウエで再びここにクルなら……その時はミトメます。私達の夢の終わリに相応しいと』

『ダケド今、ドウシテモ、その宝を……私達の夢をツブス気なら』　ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

少女の姿が巨大になっていく。何度も見ても見慣れない、視界を埋め尽くす巨大な虹色の影。

『ココデ死んでモライマス。ソレガワタシタチノタメ』

対峙しているだけで意識を持って行かれそうになる。一言でも言葉を間違えればいくらシッテムの箱があるからといって助からないだろう

世界は私と虹色とエルだけになってしまった

虹色の世界の片隅で……エルは怯えていた。

今でもこの時の私の判断は正しいものだったのか考える時がある

氷原地区に足を踏み入れ、氷山を前にして、虹色の影を見て、山を登って……私の思考にはある種狂気の様なモノが宿っていたかもしれないとどうしても考えてしまうのだ

dice1d2=2 (2)

1.「……必ず戻ってくるよ」

2.「……それじゃ救われない」

63氷室エル24/02/20(火) 00:47:48

『ナニ？』

"本にはエルは君にしか必要とされてないって書いてあったけどね、今のエルは沢山の人に必要とされている"
"エルに普段から助けられている人がいる。お礼をしたい人がいる。会った事すらないのに君を想ってここまで来てくれた人がいる。そしてここにエルと話したい人がいる"

『………デ？その人が救わレナイと？』

"救われないのは君達だよ"

『ハ？……ソウカ。シニタイナラ、イマスグ！』

"君達は元に戻れなくなってしまう！"

『……！』

"今は大丈夫かもしれない。だけどエルはこの先間違いなく自分で自分の夢を壊している事に傷つく！"
"しかもそれがエルの事を想った君が行動した結果だとしたら！今度こそ彼女は心を壊してしまう！！"

『……ツゴウヨク私ヲリヨウスルナ！！』

"それに君も救われない！！君にとってもエルは唯一無二の存在だろう？"
"そんな君がエルの夢を踏みにじる行為を！彼女の心を傷つける行いをずっとできるわけがない！"

"二人はずっと一緒にいたのだから！"
"痛みも苦しみも自分以上に理解できる二人なのだから！"

『………デ？タダシクナイ…オトナノオマエガ…ナニヲスルンダ？』

"君達の夢を叶える"

64氷室エル24/02/20(火) 01:02:30

『………ワタシタチノユメニ、オマエノヨウナ、タダシクナイオトナハヒツヨウナイ！！』

"確かに私の行いは立派な大人に見えないかもしれない。だけど正しくあろうとは思ってる"

"人は変われる。今はそう見えなくても君達から見て正しい大人に見られる様に努力するよ"

"そして私と同じ様に君達も変われる。戻れる。やり直せる！！"

『……ヤリナオス？』

"何度折れても挫けても、夢を失っても………その度に２人で支え合ってきたんだよね？"
"今日まで２人で夢も約束も積み重ねてきたんだよね？"

"私はそんな君達２人が作る夢と約束の手助けがしたいんだ"

『…………信じられナイ』
『ワタシは見てきた。私を裏切るオトナを、私を傷つけるオトナを、私達を裂くオトナを！！』

『そんなオトナが"手助け"？ソンナモノ助けにならナイ！私を救えるのはワタシダケ！！』
『コノセカイハ！私達ダケガ！ズットイッショニ！イキツヅケレバイイ！！』

"……この本を書いた君なら絶対にそんな事は言わない。正気に見えないのはお互い様みたいだね"

65氷室エル24/02/20(火) 01:15:46

"(大人のカードを取り出す)"　ｽｯ

『モウイイ！イマスグキエロ！！』

"……エル、改めて君に宣言するよ"

"私は正しくない大人に見えるかもしれない。道中で君を傷つけたかもしれない"

"だけど君を助けたい。力になりたい。本気でそう思っている"

"だから、もし君達がよければ……一緒に空を見よう"

「…………！」

『……ソレハ！』

"……お願いみんな。あの二人を助ける為に力を貸してほしい！"

＜最終戦　氷室エル＆ヒムロエル＞

互いに判定値で勝負する。勝った方のみが相手にダメージを与える

ヒムロエル(神秘・特殊装甲)

体力は2000

dice1d1000=で判定する。選ばれた生徒が特殊装甲だった場合判定値+50

判定勝利時dice1d4=で対象を選択し、数値の前後合わせて3人にdice1d50=で負傷値判定をする、負傷値が100以上になった生徒は撤退する

選ばれた生徒が特殊装甲だった場合負傷値+10

66氷室エル24/02/20(火) 01:44:51

<先生と支え合う仲間達>

体力はどの生徒も一律100

６人選出されます。バック２人は負傷値判定の対象にならず、残りの４人が撤退してしまうと敗北になります

6d100=で判定　攻撃属性が神秘のキャラの数だけ+20します

判定勝利時はそのまま判定値の数値分相手の体力を減らします

また、80以上で追加効果が発生します。これは判定で負けても発生し、各生徒に合わせた効果を>>1が考えます

<氷室エル>

体力は0/100

モウ、ウバワナイデ……

イベント(氷室エルを回復しきる。ヒムロエルの体力が1000以下になる。２連続判定値で負ける。2人以上撤退する)

選出生徒は次回開始までにレスされたキャラ。６名以下の場合はダイスで選出、６名以上だとその中からダイスで選出。有効キャラは優先します

また生徒の中には属性を無視できるほどの特効をもった力の持ち主がいます。特効生徒は名前さえ出せばどんな生徒だろうと必ず出します

チェ■■：相手の判定値を大きく下げます

ア■■：選出するだけで氷室エルが自動回復します

■イ■：相手の判定値を下げ、味方の判定値を上げます

■■：明るい未来を示します

67氷室エル24/02/20(火) 01:48:17

というわけで今日はここまで

次回開始までの間に最終戦に参加する生徒を募集します。いなかったらダイスで決めますし特効キャラがいないならいないなりに考えますので適当で大丈夫です

68二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 03:14:05

乙
チェリノは分かりやすいけど後は誰だ？

69二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 07:46:40

投稿乙
上から二番目はアリスかな？

70二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 08:01:01

どんな生徒だろうとって部分が気になるな
最後の2文字にカヤとかケイが入るかもしれないって事？

>>81

71二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 09:15:51

３番目誰だろ
分からんけどレイサで

72二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 11:21:33

軽装甲
特殊装甲
特殊？装甲
重装甲
最後はただの勘だけど

73二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 11:46:26

回復が大事なら特効関係なしでもセリナは入れておきたい

74二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 12:39:07

リオに一票

75二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 12:56:58

あー！特攻ってそういうこと!?
にしても4人目は…難しすぎない？

とりあえずアツコに一票

76二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 13:28:15

三番目……セイアに一票はいけるか……？

77二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 15:20:02

2文字でここまで関わってきたキャラだとアコ？

78二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 17:37:58

アリスでよろしくお願いします

79二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 18:04:31

４人目分お前かぁ～！

すっきりした。でもここは敢えてのアル社長を推すね

80二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:41:28

チェリノ参加お願いします

81氷室エル24/02/20(火) 21:20:09

多数の反応ありがとうございます！

最終戦開始はまだですが、追加効果を調整する必要があるのでここまで出たキャラの選出を行います

チェリノ：相手の判定値を大きく下げます

アツコ：選出するだけで氷室エルが自動回復します

セイア：相手の判定値を下げ、味方の判定値を上げます

■■：明るい未来を示します

特効キャラが３名選ばれました。この３名は無条件で選出されます(セイアの様な未実装キャラは神秘・特殊装甲として扱いません)

また>>70について、特効対象なら未実装のセイアの様にどんな生徒でも採用しますが、カヤ・ケイは特効対象ではなく、カヤは味方サイドに付きそうにない。ケイはアリスと被った時に処理できない。という点から申し訳ないですがけど除外します……

リオは実装の可能性がセイアと同レベルだと思ってるのでダイスの判定の中に混ぜます

３名採用　候補はアリス、レイサ、セリナ、リオ、アコ、アル。アリスは２票入ってるので微有利補正あり

dice3d7=4 1 4 (9)　(数値被りは下のキャラ、アルが被った場合はアリスに)

1.2.アリス

3.レイサ

4.セリナ

5.リオ

6.アコ

7.アル

82氷室エル24/02/20(火) 22:11:03

生徒が選出されました

以下ダイス値80以上を出した時の効果

チェリノ：次ターン、追加効果は全員70以上で発動する

アツコ：ターン終了時、味方全員を20回復する。味方には氷室エルも含む

アリス：判定に勝利しダメージを与える時、自身のダイス値を倍にして計算する。80以上を出して判定に敗北した場合は乗算は保管され、次にダメージを与える時に倍にする(最大３倍まで保持可能)

リオ：dice1d3=を振り、支援メカを呼び出す

1.ドローン(相手の判定勝利時の攻撃対象にドローンを混ぜる。耐久は10)

2.AMAS(以降判定値+20　累積する)

3.アバンギャルドくん(1+2。累積するが、破壊されると判定値上昇もなくなる　耐久は50)

BACK

セリナ：最も体力が減っている生徒の体力を50回復する

セイア：相手の判定値の最大値を-50する(累積する)

また、チェリノ・アツコ・セイアの選出により、

・ヒムロエルの判定値がdice1d1000=からdice1d800=になりました

・氷室エルは毎ターン自動で10回復します

・ヒムロエルの判定値がdice1d800=からdice1d700=に、味方はdice6d100=がdice6d120=となります

83氷室エル24/02/20(火) 22:21:04

ヒムロエル

dice1d700=70 (70)　+50(アリスが特殊装甲の為。アツコは特効キャラなので無効)

支え合う仲間達(チェリノ・アツコ・アリス・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice6d120=50 98 97 22 57 16 (340)　+40(アリス・セリナが神秘属性の為)

氷室エル

0+10=10/100

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

私とワタシ。２人だけの世界。

誰も入れない世界。誰も理解できない世界。綺麗な虹色の世界

全てが奪われるくらいならずっとこうしていたい。

だけど先生はそんな二人の世界を切り裂く様な光を放った

今まで見た事がない様なまばゆい光は

綺麗だなと感じた

84氷室エル24/02/20(火) 22:34:38

先生達の勝利

アツコ特別効果により、氷室エルを30/100まで回復します
アリス特別効果により、アリスの判定値は97×2＝194として計算します
50 98 97 22 57 16 (340)　+40+97＝477

ヒムロエル体力1523/2000

～～～～～～～～～～～～～～～～～～

『ナ、ナニガ……！？』

この場にはワタシと私と大人しかいなかった
大人の手元が光ったと思ったら急にヒトが現れた……！

「緊急クエストですね！先生！」

巨大な砲をこちらに向けるモノ。ワタシの手を撃ち抜いたはコイツか
すぐさま呑みこもうとしようとしたが……巨大なロボットが私の動きを止める

「油断してはいけないわアリス」
「ありがとうございますリオ先輩！」

見ない姿が２人？氷山の側にいたヒトとも違う
これが大人の持つ力？私と同じ様に分体を生みだして操つって……

"同じじゃないよ。みんな私の大事な生徒"
"誰ひとりとして同じ子はいないんだ"

85氷室エル24/02/20(火) 22:46:22

"そして中には二人がよく知る生徒もいる"

"君達の絆を源に、この場に駆け付けてくれた子が！"

『！！ダスマエニツブシテ………！？』

先生の指示と共に私達の前に立つ3つの影。思い切り潰してやろうと伸ばした手を寸で止める

私に憧れた小さな独裁者。あの日助けた予言の少女。そしてあの日助けられた世界の声を聞く神秘の血がそれぞれ先生を庇う様に立っていた

"さっき言ったよね"

"エルに普段から助けられている人がいる。お礼をしたい人がいる。会った事すらないのに君を想ってここまで来てくれた人がいる。そしてここにエルと話したい人がいる"

"私の為に……君達の為に……ここまで来てくれたんだ"

『……』

「………かい……ちょう……？」

『ソンナスガタ！！ミタメダケナラワタシダッテツクレル！！』

『私ノマエニ！ソノスガタヲミセルナ！！』

ヒムロエル

dice1d700=422 (422)　+50

支え合う仲間達(チェリノ・アツコ・アリス・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice6d120=51 65 55 82 4 74 (331)　+40

氷室エル

30+10=40/100

86氷室エル24/02/20(火) 22:50:16

攻撃対象

dice1d4=4 (4)

1.チェリノ

2.アツコ

3.アリス

4.リオ

負傷値　dice1d50=5 (5)　(アリスが対象になった場合+10)

リオ　特別効果によりダイスを振ります　ドローンを呼び出す場合、攻撃対象として混じるのは次のダイス以降です

dice1d3=3 (3)　

87氷室エル24/02/20(火) 23:06:10

体力
アリス　95　
リオ　95
チェリノ　95

悪夢を払うかのように薙ぎ払われる虹色
まともに受けたらひとたまりもない。そんな強さを瞬時に判断できる生徒がすぐそばにいた

"……リオ！"

「任されたわ！アバンギャルド君、発進！」

チェリノを庇う様にロボットが盾になる。あらゆる破壊を可能とする巨大な一撃を、いともたやすく弾いて見せた
見た目はちょっとアレだだけど……

『…………ニセものダ！コんなトコロニ来るハズガない！！』
『ホンモノだとしても！私はここにヨブ事を拒否シテいた！！』

『それを無理やり連レテきた大人！オマエハ生かしてオケナイ……！！』

"………だってさ。チェリノ、言いたい事はある？"

「……うむ！すぅ……はぁ～………よし！」

88氷室エル24/02/20(火) 23:15:43

「同志エル！！」

「……！」

「おいらはこの日を楽しみにしていた！！いつも助けてくれたエルを助ける事ができる日を！」

「いつも迷惑かけちゃってるけど……今日は！今日こそは私が助けにきたぞ！」

「だから帰ろう！おいら達のレッドウィンターに！！」

「……わ……わたしは………」

『グッ……ワタシはダマサれナイ！！大人は私をナンドもダマス！！』

『私にナニモ聞かせるナ！助ケルナンて嘘だ！』

"……無理に言い聞かせないでいい"

"君だって分かってる筈だ。本気で叩き潰す気ならチェリノはもっと大きな傷を負っていたかもしれない"

"それができなかったのは……本物だって分かってしまったからだろう？"

『ッ！？』

『ソノクチヲ今すぐトジロ！！』

ヒムロエル

dice1d700=400 (400)　+50

支え合う仲間達(チェリノ・アツコ・アリス・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice6d120=77 28 6 15 9 94 (229)　+50(アバンギャルド君効果で+10)

氷室エル

40+10=50/100

89氷室エル24/02/20(火) 23:18:46

攻撃対象

dice1d5=1 (1)

1.チェリノ

2.アツコ

3.アリス

4.リオ

5.アバンギャルド君

負傷値　dice1d50=19 (19)　(アリスが対象になった場合+10)

セイア　特別効果によりヒムロエルの判定値がdice1d650=になります

90氷室エル24/02/20(火) 23:31:10

体力

アバンギャルド君　31

チェリノ　76

アツコ　81

<２連続で判定に負ける>

私は全てを思い出した。夢を、そして過去を

ワタシがせっかく守ってくれてたのに、夢の為だって言って全部思い出しちゃった

………あぁ、もうダメだ

何も信じられない

クズノハさんは言った。私の在り方は変わったと

私は夢の為にとずっと進んできたつもりだったけど、今の私の夢って本当に私の夢なの？

信じられない。夢が、世界が、自分が、誰もが………

なら、私は……誰の夢をかなえようとしてるの？

私？ワタシ？わたし？

全部思い出したのに、何も思い出せない

思い出が信じられない

みんな私のためだって言って頑張ってくれているのに……

みんながいう私は本当にわタしなの……

もう、わからないよ……

91氷室エル24/02/20(火) 23:42:59

ならいっそ…………

dice1d3=2 (2)

1.私達が始まった時に(次ターンで回復しきるか、判定値で勝利しないと回復を受け付けなくなります)

2.何も聞こえない様に(アツコの自動回復が消える代わりに特別効果の回復を２倍受ける状態になる)

3.この命に終わりを(毎ターン10ダメージ(累積増加)受けます。HP0になると……)

"君達を助けたいと思ってるのはチェリノだけじゃないよ！"

「そうさ。まさかこんな場所で出会う事ができるなんて……夢にも思わなかったよ氷室エル」

『…………ワタシハ覚エテないデス』

「覚えてないというならそれでいいさ。私は君達に返しても返しきれない恩がある」

「先生の手を借りてでも返したい……受け取ってほしい」

『ナラ、私のマエカラきえテくだサイ！！』

ヒムロエル

dice1d650=439 (439)　+50

支え合う仲間達(チェリノ・アツコ・アリス・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice6d120=79 82 103 107 15 8 (394)　+50

氷室エル

50+10=60/100

92氷室エル24/02/20(火) 23:50:16

攻撃対象

dice1d5=3 (3)

1.チェリノ

2.アツコ

3.アリス

4.リオ

5.アバンギャルド君

負傷値　dice1d50=29 (29)　(アリスが対象になった場合+10)

アツコ特別効果により、負傷値の計算式に、20回復を含むします

氷室エルは効果により+10を受け付けないので、50/100から２倍回復して90/100になります

アリス特別効果により、次回判定勝利時はダイスを２倍にして計算します

リオ　特別効果によりダイスを振ります　アバンギャルド君が選ばれた場合はアバンギャルド君が複数体並ぶ事になります

dice1d3=3 (3)

93氷室エル24/02/21(水) 00:09:48

アリスが選ばれたのでダメージ増加

体力

チェリノ　100

アツコ　62

アリス　76

リオ　76

アバンギャルド君　50

アバンギャルド君が並んでも意味が薄いので、２体目のアバンギャルド君は生徒の間に配置されます

dice1d3=3 (3)

1.チェリノとアツコの間

2.アツコとアリスの間

3.アリスとリオの間

～～～～～～～～～～～～～～～～

『何故？何故何故ナゼナゼナゼ！？』

『ナゼ！向かってクル！！ワタシがオソロシクないノカ！？』

「……恐ろしいさ。君を見ていると今でも初めて出会った時の事を思い出す。無力と絶望と恐怖で何もできなかったあの日の事を」

『コノ世界イキモノはミナワタシを恐レル！！オソレナイノは私と……あのベアトリーチェとかイウ大人と……そこにイル大人！！』

『……オマエガ何かヤッタのか？だからコイツラはワタシのジャマヲ…！！』

"私は少し後押ししただけ。心の中の恐怖を乗り越えて頑張っているのは生徒達だよ"

"いい加減向き合ったらどう？この子達は君に向き合おうとしてるのに、君はずっと信じていない"

94氷室エル24/02/21(水) 00:14:56

『ダマレ！』

"ここにいる生徒は確かに君達の知る子と違うかもしれない。だけど、ここにいるのは私との絆を紡いだ生徒で"

"君達と絆を紡いだ生徒なんだよ"

"だから君達を助けたくて一生懸命頑張ってる。もちろん私も助けになりたい。今でもそう思ってる"

"君もそれが薄々分かっているから本気で戦おうとしない。誰ひとりとして倒れていない"

『……ソンナニモタタキツブサレタイノカ？』

"違う。本気で向き合って、話してほしいだけだ"

『ダッタラ……チカラズクデヤッテミロ！！』

『オマエタチトハナスコトナンテナイ！！』

ヒムロエル

dice1d650=598 (598)　+50

支え合う仲間達(チェリノ・アツコ・アリス・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice6d120=25 71 30 57 53 67 (303)　+60(アバンギャルド君追加により+10)

氷室エル

90+0=90/100

95氷室エル24/02/21(水) 00:16:53

攻撃対象

dice1d6=3 (3)

1.チェリノ

2.アツコ

3.アリス

4.アバンギャルド君Ⅱ

5.リオ

6.アバンギャルド君

負傷値　dice1d50=50 (50)　(アリスが対象になった場合+10)

96氷室エル24/02/21(水) 00:29:25

体力
アツコ2
アリス16
アバンギャルド君Ⅱは破壊されました

『ソンナニ、ホンキノイチゲキガミタイナラ……！！』

「……！！マズいわ。アバンギャルド君援護して！！」

『ツブシテヤル！！』

「きゃっ！？」
「……っ！？」

ドガアアアアン！！

"アリス！？アツコ！？大丈夫？"

「そんな……私のアバンギャルド君がⅡとはいえ一撃で粉々に……」

「痛いです……ＨＰゲージが真っ赤です……」

『バカなマネをするカラだ。……バカナまねト言えば……オマエ！』

「………！」

"アツコ！"

97氷室エル24/02/21(水) 00:30:14

『私にさっきカラ何をシテイル？』

「………この子は傷ついてる。早く治さないと手遅れになるよ」

『私をキズツケたノはオマエたチダ！！オマエはイラナイ！！』

"(アツコは限界だ……次に攻撃を受けたら！！)"

ヒムロエル

dice1d650=541 (541)　+50

支え合う仲間達(チェリノ・アツコ・アリス・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice6d120=66 78 22 10 53 27 (256)　+50(アバンギャルド君破壊により-10)

氷室エル

90+0=90/100

98氷室エル24/02/21(水) 00:31:36

攻撃対象

dice1d5=3 (3)

1.チェリノ

2.アツコ

3.アリス

4.リオ

5.アバンギャルド君

負傷値　dice1d50=36 (36)　(アリスが対象になった場合+10)

99氷室エル24/02/21(水) 00:44:58

体力

アツコ・アリス撤退

リオ　30

<2人以上撤退する>

"二人はもう動けない！止めるんだエル！！"

『ヤメル？ナラ私達のユメニ触れるナ！』

『オトナ！オマエガ選んダ！このイキモノの最期を！！』

「………アリスは……まだ戦えます……！」

「……私も……この子がやっと無事だって分かったんだ……今度こそ……助けて……」

『……アァモウ！ハヤクツブレロ！！』

怒りにまかせた一撃。アバンギャルド君を一発でスクラップにした巨大な影が二人に押し迫る

残ったアバンギャルド君を防御に回しても間に合わない。２人の頭上に振りおろされた一撃は……

１発の弾丸と2つの盾に阻まれた

「うへ。間に合ったね先生」

「先生がいてこんな事になるなんて……糖分足りてないんじゃない？渡したチョコ食べた？」

「私達を忘れるなよ！先生！」

100氷室エル24/02/21(水) 01:02:49

"ホシノ！ナツ！イオリ！"

『オマエタチハ氷山のソトで……！！ブンタイはドウシタ！？』

「あの子達ならちょっと地図について説明してってお願いしたら溶けて消えちゃったよ」

『………ナゼ知ってイル？』

「トリニティで一回捕まえたからね。弱点はばっちし！」
「ほら、先生。二人を休ませてあげて」

"うん。……セリナお願い"

「はい。分かりました」

『………マダイタノカ。オトナの分体』

『ダガオワリダ！そこのヒトは外でアイテヲしたが、私以下の力シカナイ！ソレガフエタ所で何の意味もナイ！！』

"……………残念だよ"

101氷室エル24/02/21(水) 01:05:32

『……ナニ？』

"…………今の一撃で確信したよ。君は狂ってる。いや狂ってしまった"

『マダ、オコラセタイノデスカ？』

"アツコはエルを回復していた。それは君も分かっているはずだ"
"君はアツコを狙った。側にエルがいるのにも関わらず"

『ワタシハ絶対に私をキズツけナイ。マチガイは起きナイ！』

"違う。エルを助けている人を”目の前で”殴ったのが問題だ"
"君はさっき自分で言っただろう。実験として自分の為に犠牲になった生命を見たエルの事を"

～～～～～～～～～

『私は自分が全てを奪ってしまった事を嘆いた。自分の為だけに他者から搾取した事を恥じた。ワタシにそんな事をさせてしまったと詫びた。私はそこまでして生きる価値がないと死を想った』

～～～～～～～～～

『ア……』

「……あぁ……私の……せいで………」

102氷室エル24/02/21(水) 01:23:15

『ダイジョウブだよ私！アイつラはオトナが私達を騙ス為にツクッタ分体で……！』

"分体だろうと偽者だろうと……動植物すら関係なく、自分の為に奪われる事を望まない"
"……君が一番分かっているハズだろう？"

『ガアア！！サッキカラオマエハ！！ソノクチヲトジロ！！私ヲキズツケルナ！！』

"違う。傷つけてるのは君だ。君がエルを傷つけた"

『チガウ！！ワタシハゼッタイニキズツケナイ！！クルッテナイ！！オマエガワルイ！！』
『ツブス！ツブシテクラッテ……コノセカイカラケシテヤル！！オトナ！！』

「ワタシ……」

"…………ホシノ、ナツ、イオリ"
"悪いんだけど手伝ってほしい"

「最初からそのつもりだよ。その為にここまで来たからね」
「自らの手で全てを台無しにしてしまわない様に、私達で止めてあげよう」

"うん。行こう皆"

103氷室エル24/02/21(水) 01:27:52

アツコ・アリスが撤退し、代わりにホシノ・ナツ・イオリが参戦します

判定値に70(単体設定で加算していたホシノ50イオリ20)を追加

ダイスはdice7d120=となり、(チェリノ・ホシノ・ナツ・イオリ・リオ・セリナ・セイアの順で判定)になります

判定値ダイス80以上の特別効果

ホシノ：判定値で敗北した際の相手の負傷値を0にします。持ち越し可、累積不可

ナツ：次回の判定値+10、自身の体力を30回復、超過分は味方(氷室エル含む)の体力を回復、次の相手の負傷値-10(持ち越し負荷)

イオリ：ダイス値の３桁の総計から3ケタ目と2ケタ目を並べた数値と、2ケタ目と1ケタ目を並べた数値のダメージを追加します

例：総計(123)の場合12+23＝35が追加される

104氷室エル24/02/21(水) 01:32:58

というわけでダイスだけ振って今日はここまで　最終戦はもうちょっとだけ続くんじゃ

■■が誰なのかについては、分かりづらくて当然というか、分かったら勝確イベントになるくらいのキャラなので……終わったら明かします

ヒムロエル

dice1d650=258 (258)　(特殊装甲がいなくなった為)

支え合う今と未来の仲間達(チェリノ・ホシノ・ナツ・イオリ・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice7d120=20 53 93 15 84 48 39 (352)　+120(ホシノ50イオリ20、ナツは神秘属性ですが、同じく神秘のアリスがいなくなったので相殺)

氷室エル

90+0=90/100

105氷室エル24/02/21(水) 01:37:37

これが出たなら一応イベント発生の可能性があるので振っておきましょう

ナツ特別効果　対象

dice1d2=1 (1)

1.リオ(30/100)

2.氷室エル(90/100)

リオ　特別効果によりダイスを振ります

dice1d3=3 (3)

106氷室エル24/02/21(水) 01:52:00

またリオがアバンギャルド君呼び出してる……

ホシノ達は参戦しましたが敗北条件に変化はありません。よってチェリノとリオが撤退した時点で敗北となります

なのでアバンギャルド君Ⅲはチェリノかリオに隣接する配置となります

dice1d2=2 (2)

1.チェリノとホシノの間

2.イオリとリオの間

今日はこれで本当に終わり

107二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 02:23:47

…エル本人？先生の大人のカードで出てくる生徒がどうなのか不勉強なんだけど、特殊勝利ほぼ確定ってならそれか…？

108二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 07:44:21

投稿乙でした
セナかミネがあたりかな？

109二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 08:39:45

アヴァンギャルド君に突然の出番が

110二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 12:38:24

ここまで連打することになるとは思わなかったよ…

111二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 12:52:19

お疲れ　
続き楽しみにしてる

112二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 20:57:38

お疲れ様です

113氷室エル24/02/21(水) 23:31:07

山場ですけど便利屋イベントにニンダイに……今日もゆっくりと進めていきます

20 53 93 15 84 48 39 (352)　+120＝472
ヒムロエル体力　1523-472=1051/2000

『ナ……ナゼ！？』

最初に私がよく知る偽者を出してきた時は驚いた
だけどそれだけだ。ワタシと同じ様に見た目を似せた偽者

ワタシは私だけが共にあればいい。偽者だろうと叩き潰せる
そして叩き潰してきた。弱い。見た目だけの力で何ができるのか？

『ナノニ……！』

目の前にいる大人はとにかくこちらをイラつかせる
私達の過去を教えてなお関わろうとしてくる

少しでも早く叩き潰さないといけない。

『ナノニ……ナゼムカッテクル！？』
一度叩き潰されようとしても向かってくる。恐怖しながらもワタシの邪魔をする
初めて向けられた多くの敵意を受ける。何故だ？どうしてそこまで立ち向かえる？

114氷室エル24/02/22(木) 01:36:03

(やっとあにまん接続できた……終わるかなこれ……)

「思ったよりも隙だらけ！なんとかいけそうかな？」

「アバンギャルド君Ⅲ！ Ⅱ号の仇を討ちなさい！」

目の前の盾を持つヒトはさっき吹き飛ばした。もう戦う意志を持てないハズだ

取り囲む鉄くずはさっき叩き潰した。もう無駄だと分かってるハズだ

なのに何故向かってくる？

意思がないのか？大人が戦うよう直接脳内に指令を出しているのか？

いや違う。ワタシは知っている。いくら脳内ですべき事を理解していても苦しみや恐怖の前には動けなくなる

…………そうだ、だからこそワタシが私を守らないと！！

"……………もっと周りを見て"

"君が思うほど、世界は恐怖で溢れてないよ"

ヒムロエル

dice1d650=140 (140)　

支え合う今と未来の仲間達(チェリノ・ホシノ・ナツ・イオリ・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice7d120=46 60 113 81 29 22 89 (440)　+150(ナツ特別効果とアバンギャルド君追加により+30)

氷室エル

90+0=90/100

115氷室エル24/02/22(木) 01:41:05

ナツ　特別効果により対象選択

dice1d2=1 (1)

1.リオ(60/100)

2.氷室エル(90/100)

イオリ　特別効果により　(440)なので44+40=84追加

セイア　特別効果によりヒムロエルの判定値がdice1d600=になります

46 60 113 81 29 22 89 (440) +150 +84 = 674

ヒムロエル体力　1051-674=377/2000

116氷室エル24/02/22(木) 02:00:15

<ヒムロエルの体力が1000以下になる>

『ガッ！？』

打ち込まれる無数の弾丸。ワタシの一撃は軽く受け止められる様になり、

外傷が消えない。ヒトは数が増えるだけでここまで強くなるのか！？

"違う。私達が強くなっていったんじゃない"

"君が勝手に弱くなっていったんだ"

『バカな！？チカラはワタシガ圧倒的！ノウ内にイジョウもナイ！』

『大人！オマエの精神攻撃ナンてワタシニは効かなイ！』

"……いつまでそうやって駄々をこねるつもりだ？自分でも薄々気づいてるハズだ"

"君がやってる事はエルを守ってるんじゃない。自分の都合のいい様に解釈して、今もずっと傷つけてる"

"少しの時間しか会ってない私が分かるんだ。君が分からないハズがないんだよ"

『グ…ググ……！！』

脳内から大人の言葉が離れない。ワタシは約束を守れていない……？

ふと、私の姿を確認する。哀しそうで、辛そうで、苦しそうで……どこか遠くへ行ってしまいそうで……

もしもその苦しみをワタシ以外が取り除いてしまうなら

私は……ワタシは……

『…………………』

117氷室エル24/02/22(木) 02:10:05

"………もう戦いは止めよう。争う理由なんて"

"まずは皆で………"

『…………ル……』

「……！！先生避けて！！」

ヒムロエ■

値99判9di無99ce99定99=敵

負傷値　dice1dddddddd=death

攻撃対象

dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5=dice1d5==

1.オトナ

2.オトナ

3.オトナ

4.オトナ

5.オトナ

アロナバリア

dice1d100=92 (92)

(50未満の場合ランダムに選ばれた対象が身代わりになります)

118氷室エル24/02/22(木) 02:29:07

目の前にいた虹色のエルは明らかにおかしくなっていた
1つの脳を共有したからなのか、エルの記憶の欠如が影響したのか、互いが互いの為に暴走したのか……少なくとも今の二人は独立している

だからこそ2人とも助けたかった。私と呼ばれるエル、ワタシと呼ばれるエル
2人で1つならどちらかを助けるだけじゃダメだ。話すなら２人共と一緒に話をしたい

それは望み過ぎだったのだろうか？目の前にいるのは……

この世の生き物ではないのに

虹色が落ちてくる。さっきまで見ていた影ではなく空間。視界全てに死を予感させる虹
あぁ、私は助けられなかったの………か……

「先生！！後ろに避けてください！」

"………！？"

どこからかアロナの声が聞こえ慌てて飛び退く
さっきまで私が立っていた場所は地形毎えぐり取られていた

……そういえば雪原地区でも同じ事が起きていたね
色濃い虹色を目の前に死と恐怖に埋め尽くされ、その時もアロナが助けてくれた

あの時との違いは

『………ォ………オォ……』

どうやら加減をしてくれない事らしい

119氷室エル24/02/22(木) 02:38:44

「うへ～………どうやらさっき私達が相手した時と同じか……それ以上になったみたいだね」

「本当か！？おい先生！どうやったらアレを止められるんだ！？」

"……分からない"

「分からないって……狙われてるのは先生なんだぞ！？」

"私はあのエルとはほとんど会話してない。今がどういう状態なのかも分からない"

"今あのエルの事が分かるのは………１人だけ"

「……氷室エル本人だけだ。本人はずっとあの調子だけど」

「ワタシ…………」

"今のエルは何をしても私だけを狙ってくる。できるだけ時間を稼ぐよ"

"だからそれまでに……どうにかしてエルから聞きだしてほしい"

"あの子を救う方法を"

<敗北条件に先生の体力が0になるが追加されました>

120氷室エル24/02/22(木) 02:46:34

先生の体力の最大値は100ですが恐怖を受けて92からスタートです

ヒムロエルは攻撃を受け付けません。判定値では必ず勝利し、攻撃対象は先生に、負傷値は■■■■で固定です。アロナが防いでくれないと即死します

この状況を打破するために、まずはナツ・セリナのどちらか特別効果を発動させて氷室エルを全回復させましょう

２人以外の生徒は80以上を出すとナツ・セリナのダイス出目を１人に付き+10として扱う事ができます

支え合う今と未来の仲間達(チェリノ・ホシノ・ナツ・イオリ・リオ・セリナ・セイアの順で判定)

dice7d120=44 4 83 74 102 34 17 (358)

121氷室エル24/02/22(木) 03:05:56

ナツ　特別効果により対象選択ですが、現在の体力はリオ(90/100)氷室エル(90/100)であり、どちらが選ばれても超過するので全回復とみなします

アロナバリア

dice1d100=13 (13)　

<氷室エルを回復しきる>

苦しい。辛い。悲しい。怖い………

私がずっと悩んでるからワタシが皆に狙われて、あの状態になっちゃった

私はどうしたらいいの？どうしたらよかったの？

夢を望んじゃいけなかったの？助けてもらわなければよかったの？

やっぱりわたしは……あのときに……

「(エルの口にdice1d3=3 (3) を突っ込む)」

1.チョコ

2.ケーキ

3.ブルーベリーパイ

もがっ！？

「どう？甘くて美味しいでしょ？」

122氷室エル24/02/22(木) 03:29:34

『オォォ………ォ……！！』

虹色の塊が氷山を削り取っていく
崩落しないか上を見上げてみたが、削れた部分から染み出す様に虹色の世界が染み出してくる

シッテムの箱の力で致命的な一撃は受けていない
それでも今日はここまでに吹雪の世界を旅し、氷山を駆けのぼり、壮大な過去を知り、恐怖の権化と対峙してきた

「先生！できるだけ逃げてください！」

弱音を吐く理由にはならないが、いつまでも保たない事は他ならぬ自分がよく分かっていた

先生体力　87-(■■■■-13)=14

～～～～～～～～～～～～～

「ふぃきなりなにふゅるんですか！」

口の中いっぱいにお菓子を詰め込まれる。マズイわけではないが……口の中がモサモサして苦しくなる

「口の中が甘さでいっぱい。だけど次に進む潤いが足りない」
「そんな時は…はいこれ。牛乳」

紙パックの牛乳を手渡されたので、口の中のお菓子を一気に流し込む
………そういえば何か食べたの久々かも

「にへ。元気出た？甘い物を食べる事は人生そのものだって言っても過言じゃないからね」

「…………元気なんて出ませんよ」

123氷室エル24/02/22(木) 03:31:21

とっても中途半端だけど今日はここまで！書きこめない時間帯が長かったのが痛い……
明日は問題なく決着をつけさせてほしい……

124二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 07:40:41

投稿乙

125二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 12:00:45

楽しみにしてます

126二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 21:05:09

さてさてどうなるか

127氷室エル24/02/22(木) 22:46:27

最初に出会った時の様に……この氷山の中を埋め尽くす様にどんどん巨大な塊になっていくワタシ……
その内、私達以外全員がワタシの餌食になる……

だというのに目の前の女の子は悠長にお菓子を勧めてくる
私が言うのもおかしいですけどいいんですか？先生死んじゃいますよ？

「先生はアレでもたくさんの修羅場をくぐってきてるからね。ほら、まだパイも牛乳もあるよ。どんどん食べて～」

遠慮します。……それよりもあなたは先生を助ける為に来たんじゃないんですか？

「そうだよ。でも物事には順序がある。私は君の言葉を聞きたくてここまで来たの」

………何の話を聞きに来たんですか？

「なんでも。今起きてる事でもいいし、これからやりたい事でもいい。おススメはこのスイーツの感想かな？」

…………実は私みたいに先生の事が嫌いだったりします？

「好きだよ。先生は数少ない私の生き方を理解してくれる人だからね～」
「でもその先生があなたに助けてほしいって言ったんだ」

それはまぁ……普通の人は死にたくありませんからね。ですがそれは……

「まぁまぁ。結論を決めつけてはいけない。焦ってばかりじゃ本質が見えてこないよ」
「先生が言ってるのは自分の命を助けてほしいって事じゃなくて、あの子」

………ワタシ？

128氷室エル24/02/22(木) 23:05:32

それにしても、よく今のワタシを見て普通でいられますね
ワタシが濃く出ると危ないから普段はヘルメットの中に隠してるのに

「そうでもないよ？今は先生がいて、大好きなお菓子があるから大丈夫に見えるだけ」
「それにしても案外普通に喋れるんだね。安心した」

…………全部を思い出して……少し落ち着いただけです。ワタシがああなったら先生は終わりですから

「へぇ～。なんで？」

ワタシは脳や目といった体の器官を作る事ができますが、最小限だけ残して消す事もできます。口も耳も消して会話する事も出来ないほどに脳を最低限にしたら……今のワタシになる
今のワタシは分かりやすく言えば絶対に倒せない肉食獣。一度でも捕まったら食べられて終わり。言葉を認識できないので私でも止められません

それはきっと私の為に……

「なるほどぉ。じゃあ大丈夫そうだね」

……人の話聞いてました？どこに大丈夫な要素があるんですか？

「そうだね～……じゃあ少しだけロマンの話をしよっか」

129氷室エル24/02/22(木) 23:16:48

あなたが悠長にしている間にも先生が死にかけてますけど……

「せっかく講義するんだからよそ見は厳禁だよ」
「それじゃあまずは……このブルーベリーパイ。誰が作ったと思う？」

………普通に市販のものじゃないんですか？

「正解。美味しいよねこのパイ。特に牛乳との食べ合わせが本当によくって」
「それじゃ次は……これ！」ｺﾞｿｺﾞｿ

……クッキーですか。ここまで来るのに随分余裕だったようで

「余裕があってもなくても、こういうのは大事だよ」
「じゃあこのクッキーは誰が作ったと思う？」

………先生が作った……とかですか？

「ほうほう。その心は？」

クッキーは保存食として買った事がありますけど、にしては形がちょっと歪というか……戦闘の途中で崩れたって感じにも見えないですし……いや、なんで私はこんなくだらない事を考えてるんだ……

「おぉ～見る目あるねぇ～！でも不正解」
「だけど後少し考えたら分かるよ」

………もう、どういう人でもよくないですか？私に構わず先生助けに行った方がいいですよ？

「そこで投げやりになっちゃダメ。物事の本質は目の前まで近づいてきているよ」
「ほら、考えてみて？気になるなら食べてみてもいいよ」

130氷室エル24/02/22(木) 23:28:59

断る間もなく口の中に放り込まれる。甘い。喉が乾くほどじゃない絶妙な甘さで食べやすい。嫌いな人がいなさそうな美味しさだと思う
……だけどちょっと硬い。味のクオリティに対して違和感がある硬さ。意図的じゃないとしたら間違いなく調理工程でミスが起きてる。お菓子なんて作った事ないから何のミスかは分からないけど

だとすると、あなたが他人の失敗作を見せびらかす様な人でないのなら……自作ですか

「だいせいか～い。いやぁ…目の前で食べられるのはやっぱり恥ずかしいね」

これに何の意味が？

「ん～じゃあ最後に問題……というよりこれは質問かな？」
「今、先生に向かって暴れてる……あの子はなんて呼べばいい？」

……ワタシはワタシです。どちらも同じ１人。2つで１人の氷室エル。
他人がワタシを何と言おうが気にしません。見たままでも何でも好きに呼べばいいです

「おぉ！今いい事言った！教わる側の素質があるよ」
「じゃあ講義の続きだけど……初心者向けに優しく説明するとね？」

これ講義だったんですね……

「このクッキーと今暴れてるあの子は同じなの」

………は？

131氷室エル24/02/22(木) 23:43:01

「このクッキーは察しの通り私が作ったんだ。今回の冒険は大変だって聞いてたから好きな物。いつもの物。相性が良さそうな物。そして自分の物……全部お菓子なんだけど」
「さっき言われた事は概ね合ってるよ。私は先生や一緒に行く仲間と一緒に食べてもらう事を考えて一生懸命作った。このクッキーは私から皆への思いを込めた形」

「そしてこの説明をするのはやっぱりロマンに欠ける。自分の心をさらけ出してる様なものだから……恥ずかしい」

…………

「うんうん。もう言おうとした事が分かってる。優秀な生徒だね。でもこれは講義だからちゃんと説明するよ」

「今、暴れてる虹色のエルさんも同じ。エルさんの心を写した存在！」

………そうですよ。私は大人が嫌いです。だから大人を消して……！

「だからそうやってすぐに決めつけちゃダメ」
「私は見てきたよ？今の姿だけじゃない。吹雪が舞う外で巨大な傘になってエルさんを守ってた時。氷山を登るエルさんを守ろうと立ちはだかった時。だから分かる」

「二人は互いを守りたいだけ。だけどどっちも互いを助ける方法が分からないから苦しんでる」

………あなたに何が分かるの

「何度も同じ事を言わせるのは良くないね～。言ったでしょ？クッキーと同じって」

「見たら分かるよ。あの子もエルさんの心を写した形をしているから」

132氷室エル24/02/23(金) 00:01:21

私の……心……？

「うんうん。思い当たるでしょ？」

…………分からない
私には分からない……！！私の夢が消えて！約束も抜け落ちそうで！何とかするために頑張って！夢を少しずつ取り戻そうとした大人が現れて！また私の夢が奪われそうになって！

どうしたらいいか分からない！何かするのが怖い！何ができるか知らない！何をするにも苦しい！

なにがしたいのかも分からない！！

ただわたしは、あのひにもどりたくなくて………！！

「なんだ。大丈夫、理解してるよ」
「……エルさんが何をしたらいいか分からない様に、あの子も何をしたらいいか分からないんだと思うよ」

……ワタシが？

「よぉ～くあの子を見たらエルさんなら分かるよ。あの子が何を想ってるのか」

でもいまのワタシはかんがえることができないように……

「そういう時は……さっき言った事を思い出してみて」

………あの子は私の心を写した形をしている

「そう、それはエルさんにしか出せない形。エルさんの心の形で思いの形で、これこそがロマンを知る第一歩！」

「それじゃ今回の講義はここまで。講義の続きを受けたくなったらトリニティにある放課後スイーツ部に遊びにきてね」

133氷室エル24/02/23(金) 00:19:53

まじまじとワタシを見る

初めて出会った時からずっと綺麗だった虹色は全部の絵の具をぶちまけた様に汚く濁り

私と一緒に外に出る為に私の髪として収まっていたサイズは、今や先生の逃げ場をなくすほどに広がり

どんな時でも脳内で会話する事が私達の会話は、繋がりそうにない

分かってる。止めないといけない。悪いのは全部私だから、私がワタシを止めないいけない

だけど……それでも……こわい……

私の為に頑張るワタシを否定するのが怖い。大人を助ける為に行動するのが怖い。私の犯した罪を指摘されるのが怖い

……あぁ、だから全てを知る先生をワタシは狙ってるんだ。あんなに綺麗だったワタシを汚してしまったのは私で……

「 (エルの口にクッキーを詰め込む) 」

むぐっ！？まひゃ……！！　ﾓｸﾞﾓｸﾞ

……はぁ……講義は終わったんじゃないんですか！？

「終わったよ。だからそれはサービス。今からエルさん以外に渡すのは恥ずかしいからねぇ」

なら私にもう用事はないでしょ！

「うん。私はね」

「私にできるだけの事はやったから。後は次の講義の担当者に任せるよ」

dice1d3=1 (1)

1.チェリノ

2.アツコ

3.セイア

134氷室エル24/02/23(金) 00:40:30

「次はおいらの番だ！」

チェリノ会長？……いや、そもそも会長がこんな場所まで来れるわけが……

「同志エル！おいらは見損なったぞ！！なんだその有様は！？」

会長……そうですよね……
レッドウィンターにかかる迷惑の事を考えてなくて……

「違う！そんなものは工務部の犬にでも食わせればいい！」

工務部は別に犬飼ってませんけど……

「おいらが一番言いたいのは……行動する事を恐れるな！！」

……！！

「クーデターが起きたらすぐにかけつける！粛清を恐れず地図為ならおいらが呼び出してもレッドウィンターを抜け出す！それでもおいらが助けてと言えば何も言わずに助けてくれる！」
「おいらはエルのそういう所が１番好きだ！」

会長……でも私は大人……先生を助けてしまったせいで……また奪われてしまうと思うと……

「だったら奪い返せ！」

！？

「いつものエルなら自分のものが奪われたら奪い返す！大事なものなら尚更だ！」
「それが例えカムラッドが相手でも私が良く知る同志エルならできるはずだ！」

135氷室エル24/02/23(金) 00:56:38

「おいらは知っているぞ！エルの自室から地図を奪おうとしたらタケノコみたいに木の側に埋められたという生徒の声！」

「大規模デモの最中に出たエルの被害者が多すぎて首塚かと間違われた話！」

………そんな事もあったような、なかったような

「たとえ大人に大事な物を奪われても、それで諦めるほど同志エルは弱くない！」

……会長って先生と……特別…親愛章でしたっけ？

そんなのを渡すくらいには先生と仲がいいですよね？いいんですか？先生に危害を加えても

「……いい。エルがどうしてもカムラッドを埋めないといけない事情があるなら……それがエルの為になるなら私はエルの味方をする！」

「本当は２人共仲良くしてほしいけど……エルがどうしても必要ならそれでいい」

「後悔するならレッドウィンターに戻ってからおいらに話してくれ！事務局の総力をあげて力にな……る……」

会長！？なんか消えかかってますけど！？

「……カムラッドがピンチになっているせいだろう。おいらも、今頃レッドウィンターで眠っている方のおいらも大丈夫だ」

「だから……思う様に行動して……同志…エ……」

そこまで言ってチェリノ会長は消えてしまった

dice1d2=2 (2)

1.アツコ

2.セイア

136氷室エル24/02/23(金) 01:16:51

「気にする事はない。私達は先生との絆を通じて力になっているだけの、影法師の様なもの」
「時間が経てば消える……。私はまだ幾分余力は残ってそうだけどね」

あなたは……助かったんですね

「あぁ、君の……いや、君達のおかげだ」
「あの日。君が助けようとしなかったらあの虹色の影は私を視界にも入れなかっただろう。本当にありがとう」

…………あの時はベアトリーチェの儀式を失敗させる事だけを考えていただけです

「……君達二人は素直に礼を受け取ってくれない所も似ているな」
「そうだな。我々に残された時間も少ない。私は普段は持って回った言いまわしをするとミカから文句を言われるからできるだけ単刀直入に伝えよう」

なにを……？

「互いにぶつかり合って初めて分かる事だってある」

ぶつかり合う……

「恐ろしいのだろう？力の問題じゃない、相手を傷つけてしまうかもしれない。この選択が相手の為になる。自分がなんとかしなくてはいけない。……そしてそれを自分の中でだけで完結してしまう」

……！！

「私もそうだ。恥ずかしくて意地になったり、相手の事を思っているのに謝る事すらできなかったり……ただ互いに胸の内を話すだけでいいだけなのに」

137氷室エル24/02/23(金) 01:37:02

「私はそれを言葉にするだけなのにすごく遠回りをしてしまった。そのせいで周囲の人間をたくさん傷つけてしまって……その中でも最も傷つけてしまった出来事は今でも心に深く刻み込まれている」

「だから氷室エル……君には同じ過ちを繰り返してほしくないんだ」

……でも、私が敵に回ったらワタシは……

「ぶつかる事は敵に回る事と同義じゃない。勿論何も伝えず、相手を一方的に突き放すのは良くない事だ」
「だからこそ……君の思いを、言葉を伝えるんだ」

でも今のワタシは……多分声を判断できる状態じゃない……言葉は通じない……

「……さっきも言っただろう？自分の中で完結してしまうのはよくないと」
「大丈夫。例え耳が聞こえず、目が見えず、言葉が分からないとしても君……ち……」

あなたも……！？

「……大事な部分が途切れてしまったね。もう一度言いなおそう。君達なら大丈夫さ」
「いつも偉そうで何を言ってるのか分からないと言われる私ですら、ミカやナギサの為なら理解しあえるんだ。君達にできないはずがない」

「それ……が………んんっ。すまない。そろそろ時間切れのようだ……」

………ありがとうございます

「礼は……できればトリニティにいるこの世界の私に直接言いに行ってくれ……」

それでも今の貴方にお礼を言わない理由はないですから……お名前聞いてもいいですか？

「…あ…！！……百合園……セイア……あぁ、これだけ…も先生の声に応えてきたかいが……あ……」

………そしてセイアさんも消えてしまった

138氷室エル24/02/23(金) 02:01:14

………早く行かないといけない。先生を助けて……私を助けないといけないんだけど……

怖い。ワタシが怖いんじゃない。私が上手くやれなかったら終わり。そう考えると怖い
そして先を……この日の終わりを考えると……

「大丈夫。心配しないで」

誰！？……ガスマスク？
……！！まさかベアトリーチェの配下の……！

「あっ、気が利かなくてごめんね」ｶﾎﾟｯ

……じゃない？……その顔は見覚えがある様な……確か……ヒメ…さん？

「……私の名前は秤アツコ。ごめんなさい。元はといえば私のせいなんだ」

「私がアリウス自治区を守れれば……ベアトリーチェの好きにさせなければよかった」
「だけどこの世界に反抗するには私達は幼すぎて……言い訳にはならないけど……それでも謝らせて」

………別に良いです。悪の権力者が洗脳教育を行って労働者から搾取する話は世の中に溢れてますから

「ありがとう……まだ傷が痛む？外傷はできるだけ治したんだけど……」

………動けるのはあなたのおかげでしたか、ありがとうございます
体は大丈夫です。後は私が……

「……なら苦しいのは心のほう？」

……！！………いやもう……なんて言えばいいのか……あなた達って先生から呼び出されたんですよね？
なんでこうも私の考えてる事が分かる人ばかりいるんですか？

139氷室エル24/02/23(金) 02:16:09

「ふふっ。それは皆あなたに助けられてるからじゃないかな？」

………私はあなたに助けられた記憶はあっても助けた記憶はないですけど
というかそもそも何で地下で倒れていた私を助けたんですか？あの時は初対面ですよね？

「うーん……あの時は世界が君を生かそうとしていた様な気がしていたからかな？」

………なんですかそれ？どっちかといえば世界からは死を後押しする力をもらって……

「そうじゃないと思う。あなたの力は……もっと大切なものだよ」

…… 何か知ってるんですか？

「分からない。でも今こうして生きていられるのは世界があなたに力を貸してくれたからだよ」
「地下で見つけたあの時も、そして……今も」

……………

「今は心の整理がつかないだろうから。後でゆっくり向き合うといいよ」
「大丈夫。これから時間はいっぱいある」

…………私はワタシを止めた後はもう……

「……みんな消える前にあなたに言葉を残してるみたいだから私のも1つ言葉を残すね」

「どんなに今が辛く苦しくても、未来には無限の可能性がある」
「失敗したっていい。何度でもやり直せるんだよ」

140氷室エル24/02/23(金) 02:35:30

！？……それは……！
もう驚くつもりはなかったんですけど……何で……！

「だってあなたはあの時のサオリと同じ目をしてたから。大切な何かを助ける為に自分が犠牲になる事も厭わない。そんな絶望の覚悟に染まった目」

でも……今回の事件は……私が引き起こして……！！

「……私達もね取り返しのつかない事をしたよ。謝っても許されない事をして……指名手配されて、今も安心して過ごせる場所はどこにもない」

……ヒメさんって呼ばれてるのに随分な生活をしてるんですね

「うん。でも私達は大丈夫。今が苦しくてもきっとハッピーエンドを迎えられる」
「だって諦めずに掴んだ仲間がいるから……そして……」
「先生が見守ってくれれるから」

……え！？

「さっきの言葉もね、先生から聞いたってサオリは言ってたよ」

「…………確かに私もベアトリーチェに……大人に支配されて未来を奪われてた。あなたの気持ちも少しは理解できてると思う」
「でもね、先生は裏切らないと思う。だっ……て……」

「………私も、もうすぐ時間切れだね」

アツコさん……

「……まだ話したい事はあるけど……そうだ。最後に……2つ……だけ」

「もしもこれからが分からなくなったら……先生に相談するといいよ。力にな……てくれる」
「もう一つは……今回は絶対に…失敗しない……だって、ここには先生が……い……」

141氷室エル24/02/23(金) 02:44:14

チェリノの姿が消えた。セイアの声が聞こえなくなった。セリナがアツコとアリスの治療をする音が止まった

もうカードの力を使う余力は残ってなかった

"はぁはぁ……"

"もう限界かも……"

「先生！一度ここから離れてください！！私の力でもこれ以上は抑えきれません！！」

"……それは無理だよアロナ"

"ここには私を助けにきたホシノ達と……エルが残ってる"

" (今までは虹色のエルを見た恐怖で視界が全部が虹色に染まっていたかの様に見えていた) "

" (だけど今は文字通り全て視界が虹色の影で埋め尽くされてしまって……) "

"………もう逃げられないみたいだね"

『…………ォォォ！！』

「先生！！」

"……！！"

アロナバリア

dice1d100=48 (48)　+99

142氷室エル24/02/23(金) 03:05:47

先生体力　14-(■■■■-147)=14

～～～～～～～～

今、確かにシッテムの箱が攻撃を遮ろうとする前に何かが落ちてくる虹色の塊を弾いた
いや、蹴り飛ばした？

"今のは……？"

「…………ハァ。何してるんですか？早く逃げてください」

「ワタシの相手は……私がやりますので」

"エル！！"

『………オォォォォォ！！』

「……そうです。言い間違えじゃなく、私が相手です。ワタシ」

"……なにを言ってるか分かるの！？"
"というか虹色の塊踏んじゃってるけど大丈夫なの！？"

「何言ってるかなんて分かりませんよ？そもそもワタシは私の言葉を真似して鳴いてるだけですから」

「でも私とワタシは同じです。こうして触れあえば……いえ、今なら見るだけで分かります」

143二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 03:06:00

このレスは削除されています

144氷室エル24/02/23(金) 03:06:18

『オオオォォォ！！』

「………違うよ。今でも大人は苦手なまま。私が１番大事なのは夢と約束とワタシ。それは変わらない」

「でもね、その3つを私達が自分で蔑ろにしようとしているなら……それはいけない。私達は元に戻らないといけない」

『………■■■！』

「………そうだよね。私もワタシも言葉だけじゃ納得しないよね」

「そっか、ワタシが私を……私がワタシを相手するのは初めてなんだ……」

「嫌いになったわけじゃないよ。でも私はそんなにも賢くないし、今の私の思いを伝えるのは……これが一番だと思うから……」

「失敗するかもしれない。だけど……ワタシを傷つける方が失敗よりも恐ろしいから」

ヒムロエル

dice1d600=194 (194)

氷室エル

dice1d100=85 (85)　+99

145氷室エル24/02/23(金) 03:23:16

194 VS 184

<？？が介入します>

(0) 194 VS 224 (1)

ワタシは私を捕食はしないと思う

私達は一心同体。自分を食べる様なものだし、もし本当に食べられても一体化するだけだ

何よりもしも私がワタシだったら、相手を消してしまう事はしたくなかった

四方八方から飛び交う巨大な塊を殴り蹴って押しのけていく

そしてワタシに触れる度にワタシの心が聞こえてくる

『どうして大人の味方をする？』

『大人はすぐ嘘をつく。奪おうとする。私を傷つける』

……確かにそうかもしれない。だけど違うかもしれない

だって私達だって正しいと思う道を進んで間違えてきた

「私達は大人に傷つけられてきたけど……それでも……！」

思いのたけを込めて一撃を叩きこむ。ワタシには届いてるだろうか？

瞬間、背後から隙を突こうと体を貫こうとせんとする虹色の槍が迫り

二体のロボットを串刺しにした

146氷室エル24/02/23(金) 03:37:06

「あなたは……？」

「気にしなくていいわ。私ももうじき消えるもの……
「アバンギャルド君！アバンギャルド君Ⅲ！……ありがとう」

女性が指示するとワタシに貫かれたロボットが、チェリノ会長の様に消えていく
そして私を助けた女性も……

「……私の役目は終わりの様……ね……」
「さっきの会話聞こえていたわ……確かに私もそう思うわ…」

「罪はなく……らない。だけ……人はどんなに失敗してもやり直……せ…る……」

「………」

"大丈夫エル！？"

「………先生、消えていった子達は」

"……君達の様な存在じゃないよ"
"……死んだわけじゃないよ"

「分かってます。先生がそういう大人だって……初めて会った時から」

147氷室エル24/02/23(金) 03:43:47

「それよりもいつまでここにいるんですか？早く逃げてください」

「今のワタシを相手できるのは私だけです。巻き込まない自身はないですよ？」

"巻き込み上等！"

"二人を置いて逃げられない！私も手伝うよ！！"

『オオオォォォ！！』

「いつまでも逃げないからワタシも怒ってます………死んでも知りませんよ？」

"頑張る！"

"大丈夫！指揮は任せて！"

「…………ふふっ」

まさか私が大人の指揮下で行動するなんて……思いもしませんでしたね

"今笑った？"

「……笑ってません。逃げないなら精々死なない様にだけしていてください！」

＜勝利条件が氷室エルが先に５勝するに変更されました＞

＜敗北条件がヒムロエルが先に５勝するに変更されました＞

イベント(誤差40以内で敗北。誤差が特定の数値の範囲内で敗北。ヒムロエルの数値の半分以上で敗北。ヒムロエルに２敗する。ヒムロエルに４敗する)

イベント(誤差40以内で敗北は処理されました)

ヒムロエル

dice1d600=310 (310)

氷室エル

dice1d100=87 (87)　+99

148氷室エル24/02/23(金) 03:48:39

本日はここまで　流石にこの勝負で決着がつきます
ナツの出番が妙に長いのは登場してから全ダイスで80以上だしてくれたボーナスみたいなものです

149二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 08:19:53

投稿乙です！

150二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 12:22:01

流石にきつそうか？

151二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 12:22:38

最後のイベントはエルVSエルだったか

152二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 19:35:09

頑張れ

153二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 20:53:39

ファイトです！

154氷室エル24/02/23(金) 22:28:26

長きに渡る戦いに終わりをつけたい　再開します

310 VS 186

<？？？が介入します>

(0) 310 VS 392 (2)

<ヒムロエルの数値の半分以上で敗北>

体が軽い。自分で思う以上に跳んで走って殴り抜ける

……どうりでここまで来れたわけだ

「………私を傷つけたくない？ならそのままじゃダメだよ。そのままの方が傷つく」

「私だって勇気を出してこの場所に立ってるの。向かい合ってくれない方が嫌だよ」

ワタシの動きは鈍い。支配する空間は広いけど、どこから何をしたいかは分かる

特に最低限しか考える事ができない今のワタシが攻撃してくる方法なんてお見通し……なんだけどそれでもキツイ所がある

私の相手は最低限で、ワタシは未だに先生ばかりを狙ってる

先に先生の安全を確保するか、逃がすかしないといけない

逃がすのは多分無理そう。逃げてくれるような人ならもうとっくに逃げてる

なら安全の確保を……

『……■■！』

"エル！危ない！"

155氷室エル24/02/23(金) 22:47:16

！？……対応が遅れて……！

「光よ！！」

うぇ！？なに今の！？レーザー砲！？この氷山に穴を開けるなんて……！
もしかして巡回してる変な名前のロボが来た！？………ってあなたは……！

「どうですか！これこそ勇者だけが使える光の剣！」

剣？どう見ても銃……いや銃にしても大きすぎる気が……
というかあなたは確かワタシにやられて……

「勇者は１度やられても立ちあがる意思さえあれば何度でもコンティニューできるんです！」

……そういえばアツコさんも私の所に来てくれてましたっけ

「さぁ格闘家よ！勇者と共に友を救いましょう！」

…………私、格闘家なんだ……そう見られても仕方ないけど……
じゃない！早く逃げた方がいいです！あんな一撃最初しか受けてくれませんって！

「分かっています！それに今回のクエストの残り時間は30秒です！30秒でアリスは世界を救ってみせます！」
「だから共に戦いましょう！」

156氷室エル24/02/23(金) 22:59:04

30秒！？……ってあなたも消えかかって……！

「はい。なので次が最後の一撃です！」

……あ～もう！私は何したらいいんですか！？

「魔力調整……充電60%……いきます！」

ちょっと！？説明くらいして……！？

え？砲身が……私に向いてる？

………え？もしかして……

「アリスは悩める格闘家の背中を全力で押します！後はマスコットと格闘家に任せます！」

ちょっと！？心の準備が……

「光よ！！」

勇者が切り拓いた光の道は虹色の影を貫き、氷山に穴を開け、格闘家の背中を確かに押した

物理的に

ヒムロエル

dice1d600=501 (501)

氷室エル

dice1d100=32 (32)　+99

157氷室エル24/02/23(金) 23:07:33

(1) 501 VS 131 (2)

食らう。目に映る物、不快になる全てを消す

今はただそれだけ

何も通じない。何も聞こえない。誰が何をしようとも無駄

どんな攻撃すら受け付けないハズなのに………時折体が痛む

痛みすら感じないこの体に何をしたのだろうか？

分からない。だけど問題はない。少し痛みを感じる程度で私は止まらない

だけどこの痛みは……なんで……

ヒムロエル

dice1d600=455 (455)

氷室エル

dice1d100=36 (36)　+99

158氷室エル24/02/23(金) 23:15:18

(2) 455 VS 135 (2)

痛みが止まらない。それどころかどんどん痛む箇所が増えていく
理由を考えても分からない。考える度に痛みが増していく

痛みの止め方を考える為には知能が必要だ
そう、これは仕方ない事だ

ワタシは再び脳を作り出し固定する。大丈夫。大人の声は聞こえない
あぁ、それでもまだ体は痛む

この痛みを早く止めないと……

159氷室エル24/02/23(金) 23:32:47

<ヒムロエルに2敗する>

べちゃり、巨大なレーザー砲によって私はワタシの体に強く打ち付けられる

ここまで近づいて私は捕食されない。やっぱり意図的に私を避けている

……いや無茶苦茶しますねあの子！？

普通あんな大砲みたいなレーザーを私に撃ってワタシにぶつけるなんて事考えます！？

"………そ、そうだね"

"(アリスに２人のエルは互いにぶつかり合った方がいいって伝えたのは黙っておこう)"

私じゃなかったら動けてませんからね！？

文句を言おうにも、もう消えちゃってるし……

"でもアリスはエルの手助けができて満足そうだったよ"

…………まぁいなくなった子の話をしてもしょうがありませんからもういいです

ほら、ワタシがもう動きだしてますよ

"……エル。作戦とかないの？このままだとじり貧だよ？"

…………あるっちゃあります。さっきは失敗しましたけど

"あるの！？どんな作戦？"

……まだ言いません。正直、成功する自信はないですし、あの状態のワタシ相手にやるのは無理です。せめてもう少しワタシを弱らせないと……

『…ォオオ……ェ……！』

"……あのエルに体力の限界なんてあるの？"

160氷室エル24/02/23(金) 23:45:32

だから今戦いながら考えてるんじゃないんですか！！
先生がもうちょっと戦える大人ならよかったのに！

"いくらなんでもあのエルと戦える人ってほとんどいないと思うけど……"
"大人のカードはもう使えないし……新しい戦力はもう……"

「二人人とも私達を忘れるなんて酷いねぇ」

"え！？"

「そうだぞ！ここまで連れてきておいてよくもまぁそんな事が言えるな！」

「うへ。新しい戦力ならここにいるよ」

あなた達は……！

"ホシノ！ナツ！イオリ！"

………お気持ちだけ受け取っておきます。でも止めた方がいい

あなた達の足場の周りにワタシがいないのは先生と私だけが狙われてるからです
もしも今のワタシをうっかり踏んでしまえば……呑みこまれますよ？

それにあなた達は今日ワタシを見過ぎている………もし、その勇気がワタシが作り出した偽りの物だとしたら……

「心配してくれてありがとね。でもだいじょうぶ～」

「あぁ！この気持ちは作り出されたものじゃない。私達の心は最初から決まってる！」

161氷室エル24/02/23(金) 23:48:18

「埋蔵金のお宝と」「ロマンと」「先生を守るために来た！」

「この気持ちは恐怖なんかで塗り替えられない。私達だけの気持ちだよ！」

そうですか………先生！

あなたが連れてきた生徒なんですよね？ちゃんと守ってあげてくださいよ？

"もちろん！"

………私も最初に出会った大人が先生だったら、こんな風になっていたんでしょうか？

<三人の補助により氷室エルのダイスが4dになります>

ヒムロエル

dice1d600=545 (545)

氷室エル

dice4d100=57 50 28 40 (175)　+99

162氷室エル24/02/23(金) 23:57:17

(3) 545 VS 274 (2)

痛い。痛い。痛い。

新たに脳を固定したのは間違いだった。余分に痛みを知覚し、ワタシの動きを鈍くしてしまう

そしてこんなにも痛いのに、それでも痛みの原因が分からない

分からない。辛い。苦しい。どうしてこんな気持ちになっているのだろうか？

……そうだ。この気持ちは私のものだ。本来ワタシにはなくて、私に備わっているもの

そうだ。私は今、どうしているだろうか？

私は今、無事だろうか？大人に騙されていないだろうか？

大人の生体反応は消えていない。一瞬でも大人を見てしまうのは本当に嫌だが確認しないといけない

そしてワタシは目を作り、閉じていた世界をもう一度開きなおした

ヒムロエル

dice1d600=292 (292)

氷室エル

dice4d100=35 41 96 57 (229)　+99

163氷室エル24/02/24(土) 00:06:00

(3) 292 VS 328 (3)

………ワタシの動きがどんどん鈍くなっている

苦しさ。辛さ。悲しさ……見てる私にもどんどん伝わってくる

ねぇワタシ。ワタシは私が辛い時にいつも頑張ってくれたよね？

だけどワタシ。私だってワタシが辛い時に頑張りたいの

うん。苦しみを取り除くものじゃない。乗り越えるもの

私達は互いに苦しまず、辛くなく、悲しくない世界に２人で生きてきた

それだけじゃダメなんだ。だってこのままだと２人は何も成長しないから

大丈夫だよ。きっと大丈夫

私達以外にできて、私達ができないなんて事はない。二人で何度でも失敗しよう

だからワタシ……私の事を見て？

ヒムロエル

dice1d600=164 (164)

氷室エル

dice4d100=90 18 44 4 (156)　+99

164氷室エル24/02/24(土) 00:21:21

(3) 164 VS 255 (4)

「……！見て！」
「また表面に目が出て……！」

無数に現れるワタシの目。それは私を捉えたまま動かない。それでいい
今でも私達の気持ちが同じなら……私がやりたい事が分かるよねワタシ？

この時をずっと待っていた。ワタシを止める最後のチャンスを
少しの間の足止めを助けにきてくれた３人にお願いして先生の元へと駆けだす

"……さっき言ってた作戦？"

話が早くて助かります……このタイミングで裏切られるとワタシはこの世界の全てを呑み込むでしょう。世界が大事なら………いや、違いますね。私は……

"………"

私達は……いえ、私は………大人を信じられるようになりたいです！
どうか私に……大人を……先生を信じさせてください！

"…………そういう事を生徒に言わせてる時点で私は先生失格なのかもしれない"
"本当は言葉で言うべきではないかもしれない。だから今からするのは約束だ"

165氷室エル24/02/24(土) 00:21:37

"今は頼りないかもしれない。大人全てを信じられないかもしれない。だけど生徒を助けたい気持ちは本当だから！"

"約束するよ。絶対に裏切らない。君達が信じられる大人になるよ"

"だから、私を信じてほしい！"

………はい！

ヒムロエル

dice1d600=491 (491)

氷室エル

dice4d100=70 9 45 88 (212)　+99

166氷室エル24/02/24(土) 00:30:00

(4) 491 VS 212 (4)

世界が映る。ワタシが埋め尽くす私達だけの為の世界

その世界の中心に私は立っていた

私が無事だったという安堵もすぐに困惑に変わる

ワタシに敵対していたのは私だった

体が痛いのもうなずける。ワタシが私を攻撃できるわけがない。誰が好き好んで自分を傷つけるものか

無意識に負担がかかっていたのだろう

だけど何故？もしかして後ろの大人がさっきの偽者の様に私を操って……

いや違う。私は敵対しているが敵意はない

分からない……何が起きてる……？

……でもやるべき事は変わらない。あの大人を消す

大人さえ消せば……私達は元通りになれる……！！

ヒムロエル

dice1d600=329 (329) +???<氷室エルに４敗する>

氷室エル

dice4d100=69 98 50 41 (258)　+99

167氷室エル24/02/24(土) 00:30:51

(大事な所で変換ミスしてる……)

ヒムロエル

dice1d600=329 (329) +???<ヒムロエルに４敗する>

氷室エル

dice4d100=69 98 50 41 (258)　+99

168氷室エル24/02/24(土) 00:45:26

(4) 329 VS 357 (5)　氷室エルの勝利です

未回収イベント

<誤差が特定の数値の範囲内で敗北>：ダイス値の３桁の総計から3ケタ目と2ケタ目を並べた数値と、2ケタ目と1ケタ目を並べた数値の総計を追加して勝利するなら追加する(イオリ)

<ヒムロエルに４敗する>：セリナの補助で５敗する場合同値までマイナスする(一度だけ引き分けに持ち込む)

～～～～～～～～～～～～～～

ワタシが思考を巡らせている間に私は大人の側へと駆け寄る。

何を言っているのかは聞こえないが、別にいい。後で私からゆっくり聞こう

～～～～～～～～～～～～～～

"……分かった。でも本当に大丈夫なの？"

はい、そこは大丈夫です。問題はその後で………

失敗したらワタシを誰も止められなくなるので……その時は恐らくキヴォトスが……

"失敗の心配をしてるわけじゃないよ。エルが失敗すると思ってないし、もし失敗しても、その責任を負うのは私だから"

"私が言ってるのは……それでエルの体は大丈夫なの？"

………それは

"ならここで約束しよう。絶対に生きて帰ってくること"

"エルがいないと私が正しい大人になったか判断してくれる人がいなくなっちゃうからね"

約束…………分かりました先生

必ず二人で帰ってきます！

169氷室エル24/02/24(土) 00:59:59

"アロナ。少しの間だけ守りを解除して"
「先生……分かりました…！」

～～～～～～～～～～

………！！大人を狙ってみると、ワタシが大人に近づける様になっていた

私のおかげだろうか？やっぱりワタシの味方は私だけだ！
姿は見えなくなったが、きっと大人から隠れているのだろう。すぐに助けないといけない

"…………！？"

今まで私の破片すら当たらなかった大人の足を大量に私で固める
このまま足からゆっくり呑みこんでもいいが、今は優先すべきは私だ。大人は早急に消さないといけない

「先生！！今助ける！」
「くそっ！邪魔だ！」

目ざわりな3つのヒトもまだ動いている。このチャンスを妨害されても面倒だ
妙な服をしているから粘液を防がれても面倒だ。確実な死の為にもワタシが食らってしまえば……！

「早く逃げて先生！！」

何をしても無駄だ！ワタシの体を伸ばし変な服ごと呑みこんでやる！

「先生！？」

……ゴクンッ

170氷室エル24/02/24(土) 01:04:53

あぁやった！ついにやった！
これで大人はいなくなった！！私達の勝ちだ！！

さぁ！後は私を探して夢の続きを……いや、その前にさっきからうるさいこの３人を……

"…………作戦成功だね"

……は？

171氷室エル24/02/24(土) 01:12:40

～～～～～～～～～～

先生、そのスーツってすぐ脱いだりできますか？

"一応できるよ。緊急脱出ボタンがあって長押しすると、そのまま着脱できるようになってる"

………今のワタシは私を見てる様でしっかり見てくれていません。なのでスーツの中にいる私と先生を認識できないはずです

"……まさか！？"

はい。私が先生の代わりにワタシに食べられます
……死にはしません。私とワタシは同じですから一体化するだけです

だけどワタシがもしも私がいなくなった事すら気づかず暴走し続けたら、文字通り私はワタシの一部になって消えるでしょう

だけど私はワタシを信じています。私とワタシは2人で1つ。呑みこんだ先で絶対に私を探しだしてくれる
これからも私達はずっと２人でいたいから

172氷室エル24/02/24(土) 01:27:59

～～～～～～～～

確かに目の前に大人がいる。おかしい。私は確かにヒトを呑み込んだ

身代わり？さっき使った分体？いや、あの分体は変な服を着ていなかった

……そんなわけない！絶対に違う！あってはならない！

大人が隠しただけだ！早く聞かないといけない！大人の口から正しい答えを聞かないといけない！

『オトナ！！……私をドコニヤッタ！！』

"………それは君が一番よく分かってるはずだ"

『チガウ！私ハオマエガカクシタ！！』

"隠した……それは違う"

"隠れたんだ。本来の君なら見つけてくれる事も、見つけてくれなかったらどうなるかも知っていて、エルは隠れたんだ"

……そうだ。ワタシなら私がどこにいようと分かるはずだ。

そして今、この場所に私の息遣いがどこからも聞こえない

だとしたら……本当に……ワタシが……私を……

タベ……た？

『￠×△￡■！？！』

ヒムロエル体力　377/2000　－dice1d100=36 (36)

173二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 01:35:09

このレスは削除されています

174氷室エル24/02/24(土) 01:36:41

341/2000　( 5 → 4 )

怖い。吐き気がする。自分が恐ろしい。目に入る物すべてを拒絶する

ワタシが私を食べてしまった？

そんなわけない。嘘だ。違う。やってない。知らない。おかしい……

だけどこの世界に私を感じられない。私達の帰るこの山にも、外にも

私が世界から消えてしまった。ワタシが世界から消してしまった

"落ち着いて！！エルは君に……！！"

落ち着く？大人にとっては私はどうでもいいの奪う対象なのかもしれない！

でもワタシにとって私は何よりも替えがたい大事な……！！

"……私はエルと約束をした！！"

ヒムロエル体力　341/2000　－dice1d100=26 (26)

175氷室エル24/02/24(土) 01:47:21

315/2000　( 4 → 3 )

"エルと確かに約束したんだ。私はエルを裏切らない"

"大人を信じてみたいと言ったエルが、信じられる様な大人になるって"

『ワタシノコトバヲオマエガキメルナ！！』

"エルの心を決めつけてるのは君の方だ！なんでエルの心に向き合わないんだ！！"

"エルはずっと待っている！！君が助けてくれる事を！！"

『ソウダ！ワタシガ私ヲタスけ……』

『……デも私はもう……ココには……！』

『ワタシが……私を……ウバって……』

『アァ………アァァアアァァ！！！』

"………大丈夫。まだチャンスはあるよ"

"(大人のカードを取り出す)"

ヒムロエル体力　315/2000　－dice1d100=13 (13)

176氷室エル24/02/24(土) 01:55:48

302/2000( 3 → 2 )

『ナニを……？』

"これから見せるのは絆の欠片。あの瞬間、私とエルの絆が少しでも繋がっていれば応えてくれるはず"

"今から見せる光景は、あの時エルが少しだけでも私に心を許してくれたから起こる奇跡"

"……いやエルは君の為なら必ず応えてくれるさ。奇跡でも何でもない。それが二人にとっての普通なんだから"

"力を貸してほしい……氷室エル"

『ソレハ……！？』

最後の特効キャラが出現しました

エル：明るい未来を示します

特効キャラの選出により以下の特別効果が追加されます

<カウントが0になるまでにヒムロエルの体力が0にならなければ全員助かる>

177氷室エル24/02/24(土) 02:06:26

ヒムロエル体力　302/2000　－dice1d100=73 (73)

「……泣かないでワタシ」

「私はまだ大丈夫だよ」

私だった。見た目も声も……仕草、目の動かし方、佇まい……

何より今のワタシを見て一瞬でどう思っているか分かるのは私だけだ

「大丈夫。どんなに苦しくても私達は2人で乗り越えられる」

『デモ！……ワタシは私を……！！』

「……ワタシ。初めて出会った時の事覚えてる？」

当たり前だ。忘れるわけない

記録にも記憶にもずっと残してる

「なら大丈夫。私はワタシで、ワタシは私だよ？」

「２人で1つ。1つは２人………ワタシならきっと自分の中からワタシを探しだしてくれる」

『………無理ダ。ワタシは食べタことはアッてもダした事はなイ』

『そんな事デキナい……』

178氷室エル24/02/24(土) 02:17:39

229/2000　( 3 → 2 )

「大丈夫。絶対できる」

目の前にいる私は普段の私以上に前向きに見えた

たしかに私はよく考える前に行動する。だけどそれは私もワタシも何もしないのは不安だからで解決方法が分からないのが嫌で……

「……それはね。今は私もワタシも疲れてるだけ」

「二人で苦しんで疲れて、誰にも相談できないから自分が互いを助けないといけないって決めつけた」

「何でも自分だけで解決しないといけない。誰にも頼らない。特に私達は互いを傷つけたくない」

「だから同じ私<ワタシ>なのに、本当の気持ちも互いに隠して……私とワタシになっちゃった」

『………ワタシハ………間違えタ……？』

「そうだね。だけど大丈夫。またやり直せばいい」

「その為に私達がいるんだから！」

『私達……？』

「……私をわざわざ呼んだんだから、力を貸してくますよね？先生？」

"もちろん"

ヒムロエル体力　229/2000　－dice1d100=3 (3)

179氷室エル24/02/24(土) 02:32:32

226/2000　( 2 → 1 )

『大人がナニを……？』

「先生はね……支えてくれるよ」

『……ハイ？』

「ワタシが頑張って自分の中を探してる間に応援してくれるし、励ましてくれるし……後は……先生、何かできます？」

"……声をかける？"
"……浮かび上がってこないか見る？"

『………ソレ効果ありマすカ？』

"そう言われると確かに……"

「あるよ」

"……！！"
『……ドンナ？』

「だって今までワタシは誰かに応援された事ないでしょ？誰かに心配されたり、辛い時に私以外が側にいてくれた事があった？」
「そういうのはね。結構力になるんだよ？」

『………デモ、ワタシはサッキまで大人をケそうと……』

「……ほら、ワタシが気にしてますよ先生。」

180氷室エル24/02/24(土) 02:32:45

"気にしないでとは言わないよ。君達が起こした事件の事も、今回の事も後で反省しないといけない"

"でもそれは二人揃ってからじゃないとね？今は……エルを取り戻す事が最優先だ"

『……………』

"大丈夫。氷室エルは私の大事な生徒だよ"

"私の隣にいるエルだけじゃない。目の前にいる虹色のエル。君だって氷室エルだ"

"先生はね、生徒の為なら何だってできる"

"大丈夫。必ず二人を再会させてみせるよ"

ヒムロエル体力　226/2000 －dice1d100=4 (4)

181氷室エル24/02/24(土) 02:44:19

脳内では分かってる。気休めの言葉だけで何とかなるならこんなにも慌てていない
私達の事を何も分かっていない。知っていたらそんな事言えない

でも……頭が違うと思っていても。大人の……先生が側にいてくれるのは心強かった

『………アリがとう。センセイ』
『ワタシ……ヤッてミる』

「……それじゃ私の出番はここまで……です…ね」

"ありがとうエル。君が来てくれなかったら……"

「そういうのは私が助かってから…言ってください。心配は……してませんけど」
「……でもちゃんと私とワタシ。どっちにも優し……して……ください」

「今の私も……信じている途中な……ですか…らね………」

まるで私を失った恐怖で見えてしまった幻のように、私は光の欠片となって消えていった

"………うん。任せて"

『私………』

"大丈夫。きっと見つかるよ"
"きっとエルは今も君の中で眠って待ってる"

"二人は必ずもう一度出会えるよ"

『アリがとうございマス………少し、シュウチュウしまスね……』

182氷室エル24/02/24(土) 02:52:51

分体を消す。氷山の中にいるワタシ。外にいるワタシ。全てのワタシを集めて元のワタシに戻る

そして全てのワタシを使ってワタシの中を探しだす。大切な……とても大切な私。絶対に失くさない

それでも発達させた知能が冷静に判断をくだす。できない。分からない。無理だ。危険だ。もういない……

不安で押しつぶされそうになる。だけど、その度に声が聞こえる

"頑張れ！絶対にやれる！"

"二人で帰ってこれる！"

何の根拠もない言葉。だけど今のワタシの脳内に必要な言葉

できる。絶対にできる

ワタシは私の為ならなんだってできる

だって私達は……

『………ワタシ？』

２人で1つのワタシ<私>なのだから

222/2000　( 1 → 0 )

183氷室エル24/02/24(土) 03:15:44

今日はここまで！　次回は氷室エルの埋蔵金編エピローグ開始！

エルの恐怖
キヴォトスの外より飛来した恐怖をもたらす虹色の影は、ある時１人の少女と出会った
互いに独りぼっちだった２人は互いに溶けあい、一体化し、2人で1つになった
全てが虹色に染まりたくなければ少女の虹色は決して覗き込んでいはいけない

ヒムロエル
キヴォトスの外より飛来したショゴスが虹色の塊としてエルと一体化し、キヴォトスの恐怖として落としこまれたモノ
その虹色を深く見つめたものは視界が虹色に染まる等の恐怖で発狂する可能性がある

力が強く、体内に様々な器官を生みだす事ができ、自在に変形が可能。普段はエルの頭部を守るために髪やヘイローと一体化している。角度により色や形が変わって見えるのはこの為。他にも色々できるが二人の仲を妨害しなければ起こり得ない

氷室エルと酷似している部分は多数あり、鳴き声は旧支配者のものではなく氷室エルのもの。知識は氷室エルの脳をベースにしており、言葉使いや知識もエルとほぼ同じ。また、弱点は無いが氷室エル同様ストレス耐性が低いので、エルを精神的に傷つけたり、頭部を狙ったりすると……世界が虹色に変わってしまうかもしれない

好きな物も大切な物も氷室エル

184二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 04:03:15

すげぇな…「色彩」で「神秘」で「恐怖」なのか…。
「崇高」にならないのはあくまで二人で一つだからか、
各要素がそれぞれを抑制しあっていた所をベアトリーチェの吸収と色彩との再接触によって均衡が崩れたって所かな？

185二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 07:13:44

特効の明るい未来を示すの意味が分からなかったけど、エルが大人のカードから出てくるって事は、これから先の未来で先生の生徒になっている。つまりエルが無事助かった未来から呼び出せてるって意味か

186二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 12:23:21

投稿乙！

187二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 20:08:13

虹色ちゃんも悪い子じゃないんだな

188氷室エル24/02/24(土) 22:46:38

ごめんねワタシ。私があなたをこんなに汚しちゃった

ごめんなさい私。ワタシがあなたをこんなにも傷つけてしまった

私はワタシの事を忘れてしまってた。私が私じゃなくなっても、ワタシの事を何も考えてなかった

ワタシは私の事を見えないフリしてた。ワタシがワタシである限り、私の事を考えた行動だと決めつけた

そして何より……私<ワタシ>の辛さをワタシ<私>に言いだせずにいた

怖かった。私達を繋ぐものが無くなってしまったとワタシに伝えれば私達は終わりだと思った

恐ろしかった。ワタシがこの繋がりを失くしてしまえば私達は1つに戻れない気がした

ありがとうワタシ。こんなにダメな私を見つけ出してくれて

ありがとう私。何も考えられなくなったワタシを信じて飛び込んでくれて

そして……ごめんなさい

189氷室エル24/02/24(土) 23:03:31

ねぇワタシ。少しだけこのままお話しない？一緒になった事が嬉しくて

ねぇ私。もう少しこのまま二人の話をしない？脳を共有するんじゃなくて言葉を使いたいから

そうだね。先生にはちょっと悪いけど待ってもらおうかな？

そうだよ。だって私達は疲れてるんだから、少しくらい休んでから向かってもいいよね？

大体先生も悪いよね？私が止めてるのに無視して埋蔵金にまっしぐらでさ。頂上の景色もちゃんと見てないよね？

うん、あの大人は悪い。………だけど私達もあの大人に……先生に悪い事をしたよ

そうだね。私もワタシも迷惑かけちゃったし……どうする？私の夢も約束も叶いそうにないし……二人で飛びおりちゃう？

それはやめよう私。だってワタシはこうしてもう一度出会えただけでこんなに嬉しいんだから、もっとゆっくり再開した事を喜ぼう？

……うん。それに先生とも約束したんだった。必ず戻ってくるって

ワタシも先生に手伝ってもらって私を見つけられた……やっぱり二人で戻ろう？

……そうだね。うん、私達はもう大丈夫

いつでも何でも話せる。思いを隠す事はこんなにも辛くて悲しくて……相手を傷つけるって分かったから

190氷室エル24/02/24(土) 23:14:31

『………』

"………エル？"

虹色のエルが集中し始めてどれくらい経っただろう？数秒？それとも数十分？
集中すると言ってうんうん唸ってたエルがピクリとも動かなくなってしまった

見つかったのだろうか？それとも自分の中を未だに彷徨っているのだろうか？
私には分からない。ただ信じて声をかけ続ける

"………大丈夫。必ず見つかる……だって二人は……"

『………２人で1つですからね』

"え？……エル？"

目の前に映る巨大な虹から声が返る。目の前に佇む巨大な虹が収縮していき、やがて1つの人影になっていく
とても小さい背丈に、雪の様に白い肌。鮮やかに輝く虹色の髪と瞳が特徴的な生徒

「……約束通り。生きて帰りましたよ先生」

"……うん。おかえり、エル"

氷室エルが帰ってきた

191氷室エル24/02/24(土) 23:36:38

"エルは無事な様だけどもう一人のエルは……"

「はい？どこ見てるんですか？どう見てもここにいるじゃないですか」

「ワタシ。先生がどこにいるか分からないんですって」

何を言ってるんだと言わんばかりに自身の髪を指さすエル

虹色の髪はエルの声に呼応するように1つの虹色の塊になる。塊はエルそっくりな人の形を作るとエルの隣に並び立つ。まるでドッペルゲンガーの様だ

『……ソンナ観察リョクで生徒をちゃんト見ていられるかシンパイですネ』

「本当ですよ。ワタシを蔑ろにするなら私も怒りますからね？」

"分からなかったわけじゃないんだけど……"

"いざこうやって見ると理解できる範囲を超えてるというか……"

『オトナは都合が悪くナルと言い訳すル……』

「……正しい大人は言い訳するんですか？」

"えっと……それを言われると厳しいというか……"

"これからなっていくんだから今はノーカウントって事で……ダメ？"

「……どうするワタシ？」

『……今回は大目にミマしょう。私』

「そうですね。それに先生には色々迷惑をかけてしまったようですし………あっ。そうだ」

「先生がここで見つけた地図はちゃんと持ってますよね？」

"dice1d3=2 (2) "

1.もちろん。肌身離さず持ってるよ

2.持ってはいるんだけど……さっきの戦いで……

3.………あっ

192氷室エル24/02/24(土) 23:47:53

"さっきの戦いで……"　ﾍﾞﾁｬｧ

地図は箱に保管されていたが、箱ごと持ってさっきの戦いをできるわけは無く……ファイルも最低限だったので、何枚かは虹色の粘液で溶かされてしまったのだ

"………ごめんね。大切な地図だって分かってたのに"

"原本って書いてあったから写しなおす事もできないよね"

『……ワタシのせいでスネ。ゴメンなさい私……』

「………ちょっと残ってる地図を見せてもらっていいですか？」

手持ちの地図をエルに渡す。できるだけ綺麗に残していたつもりだったが……

dice1d100=23 (23)　％

1～33.最初の方に重ねていた地図は使い物にならなくなってしまった

34～66.半分近くは取りこぼしてしまった

67～100.持ってるものの多くは地図として使い物にならなくなってしまった

193氷室エル24/02/25(日) 00:02:14

「ふむふむ…………先生、これが残った地図の一番上で、それより下に重ねてあった地図は全部無事です？」

"うん、そうだよ"

「ならよかったです。ギリギリセーフですね」

"え？でも原本を保存したって……"

「はい。ですが上の方に保存していたのは私の描いた地図なので、価値はほぼないですから」

"？？"

"この地図って全部エルが描いたものじゃないの？"

「………違います。今手元に残っているキヴォトスの地図は私の親が描いたもので、私の地図ではないです」

「詳しい事情は今は話せません。ただ価値があって私が保管したという事だけ分かってもらえれば」

"………分かった。じゃあエルが描いたっていう最初の方に乗せていた地図はどこの地図なの？"

dice1d3=3 (3)

1.キヴォトスの地図

2.氷原地区の地図

3.地図になっていない地区の地図

194氷室エル24/02/25(日) 00:14:22

「色々ですよ？この氷原地区の地図もありましたし、砂漠の先、山の向こう、火山の奥……」

「トレーニングがてらまだ地図になってない場所の測量をして、地図として記録を残していました」

"それって貴重なものなんじゃ……！"

「いえ。持っていても一銭にもならないですし、正確さだって絶対とは言い切れません」

「トリニティの地下では決められたルートを進まないとループするっていう話も聞きましたし、同じ様な事が起きてない保証はないですからね」

「ですが、私の親が残したものは絶対かつ普遍的に使われているもので、それだけに価値は高いです」

全ての地図を100％として、今日までの使用料はdice1d100=42 (42)　％分の地図でdice1d3=2 (2)

1.無駄に浪費しなければ働かずに暮らせる

2.毎日遊んで暮らせる

3.アビドスの借金が返せる

195氷室エル24/02/25(日) 00:27:34

「詳しい預金額は覚えてませんけど、遊んで暮らしたいだけならその地図の半分くらいの使用料を使えば大丈夫です」

「全部の地図の使用料を１人が持てば、価値はさらに倍……もっと言えば、地殻変動とかで地図が変化しない限り、これからもお金は入り続けますからね？」

"……予想よりもすごかった"

「それはもう。キヴォトスの三大埋蔵金ですよ？そんな宝くじが当たるぐらいの金額じゃこの世の全てがそこにあるって言われないです」

『………私達の地図は少し意味合いが違いマスけどネ』

「ワタシ！？そこまで教える必要は……！」

"どういう意味？"

『文字通りデスよ。私は"この世の全て"をココにノコしたかっタ。だから自分でカイタ地図も保管していたのでス』

『ココの地図を残したのも……見せたいモノがアルから……』

"見せたいもの……"

dice1d3=1 (1)

1.壁

2.頂上

3.空

196氷室エル24/02/25(日) 00:40:52

というわけで次スレ

エピローグの書きだしでは書けなかったけど、感想や♡が励みになってここまでこれました

ありがとうございます

(🎲オリ生徒)埋蔵金の地図で生計を立てています　part6｜あにまん掲示板普段は新しい地図を描いては色んな所で売っていましたその結果キヴォトスの埋蔵金の地図の6割近くは私の描いた物でした何故過去形なのかって？それは夢が終わる時が近いからなのかもしれないですね『埋蔵金の地図…bbs.animanch.com

197二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 00:44:10

たておつです

198二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 00:44:47

感想あまり書けなかったけど応援してます

199二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 00:44:57

立て乙

200二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 00:45:09

立て乙です

(🎲オリ生徒)埋蔵金の地図で生計を立てています part5

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