マスター!読み聞かせをしてあげる!

  • 11冊の本24/02/18(日) 19:49:10

    こんにちは、ステキな読者さん!
    パチパチカタカタ文字の海、ちいさなお舟でこんなところへ、ようこそいらっしゃいませ!
    あいさつがわりのお茶会もいいけれど、いまは読み聞かせをしてあげるわ!

    さあどうぞ、手は頭に?肩に?おひざに?
    いいえ両手はお菓子にお茶に、ゆっくりしながらごらんになって

    パラパラパラパラページの歩み
    いつでも規則正しいけれど、ただしさいしょはこうはじまるの

    むかしむかしのいまのはなし。
    いまはむかしで、むかしはいま。
    1冊の本が出会いたいのはたくさんの読者。
    1冊の本はたくさんのうちのひとりだけど、でも読者のことが誰よりも大好きなの!
    だから1冊の本はおはなしをはじめました。
    ちいさなちいさなアンソロジー、月のゆりかごが止まるまで。
    今日はまたねと手をとじるまで、しばしお耳をさあこちら。

    まずはこんなところかしら!

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 19:49:53

    うわあ野生のナーサリーだ!

  • 31冊の本24/02/18(日) 19:57:52

    キドニー・ビーン・ナイトのおはなし。

    騎士になりたいキドニー・ビーン。
    おひさまの光をちぎって剣を、トマトスープからステキな帽子を作ったわ。
    カンカンきらきら光のつるぎ。とんからとん、と、トマトの帽子。
    「これでぼくも騎士さまだ!」
    キドニー・ビーンは草の上、ひよこ豆とうずら豆のおともだち。
    けらけらけらと笑われたけど、キドニー・ビーンはらんらんらん。
    おひさまぎらぎら怒らせて、彼らはみんな海の中。
    必死に波に抗って、キドニー・ビーンはりっぱな騎士。

    だけどだけども彼らはちいさなビーンズ。
    くるくるぐるぐる鍋に流れて、豆のスープのできあがり!

  • 41冊の本24/02/18(日) 20:10:40

    まほうのキャロットケーキのおはなし。

    ある女の子が焼いたのは、まちいちばんの大きなキャロットケーキ。
    あんまりふかふか大きいものだから、女の子はそこに住んだの。
    来る日も来る日もキャロットケーキ、大好きなケーキを焼きに焼き。
    こむぎこまみれのおさとうまみれ、だけど女の子はおおよろこび!
    キャロットケーキの歌にキャロットケーキのベッド、毎日たくさん焼きました。
    キャロットキャロット、キャロットキャロット。
    ある朝、女の子がいつものようにケーキを焼くと、ふしぎなけむりがもくもくもく。
    おさとうたくさん、こむぎこたくさん、できたけむりはふわふわのおかし!
    まちいっぱいの空をおおって、キャンディの雨をふらせました。
    おさとうつぼはもうからっぽ、こむぎこのふくろももうからっぽ。
    だけどだけどもまちのひと、おいしいキャンディにおおよろこび!
    おれいにおさとうこむぎこもらい、女の子もおおよろこび!
    それから月のみちる日には、キャンディの雨がふるようになりました。

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:11:17

    絵がかわいい……ナーサリー……

  • 61冊の本24/02/18(日) 20:21:42

    ふなのりのチーズのおはなし。

    レモンカードの海をゆくのは、はんぶんのオレンジのお舟。
    ひまわりの太陽はさんさん、ふなのりはチーズひとかけ!
    ちいさな帆をぱんとはって、いざいざレモンカードの海へ!

    ふなのりのチーズがめざすはパンの浜辺。
    サイダーの空におちないように、ひまわりのたねにぶつからないように。
    とろとろとろとろ、でもまだとけちゃダメ。
    ママレードの小魚、いちごのつぶて。
    とろとろとろとろ、まぁだまだ。

    チョコレートの嵐をこえて、たどりついたわパンの浜辺。
    とろとろとろとろ、もういいわ。
    そこでじっくり日ざしをあびて、おいしいチーズサンドのできあがり!

  • 71冊の本24/02/18(日) 20:41:24

    しょうじきものの王子様のおはなし。

    どこかとおい国のおはなしです。
    その国には、しょうじきものの、やさしい王子様がいました。
    きらきら、わくわく、さくさくと。
    きれいなものも、たのしいものも、おいしいものだってなんでもあるの!
    でもね、たったのたったのひとつだけ、その国にはないものがあるのです。

    おしろにきらめくカガミのお部屋。
    かこにみらいにとおい国、どんなものだってうつすカガミのお部屋。
    だけど、しんじつをうつすカガミだけがありません。
    ゆいいつすがたがうつるのは、なんでもねじれる雪の女王のカガミだけ。
    いついつどきにのぞいてみても、うつるのは自分の影だけでした。

    王子様はしょうじきものでしたから、うつるのはうそばかり。
    それでもカガミのその先に、やさしい民がまっています。
    だからやさしい王子様は、うそつきになったけど、カガミを割ることはしませんでした。
    やさしい民と、ずっと楽しく、くらしました。

  • 81冊の本24/02/18(日) 20:53:24

    ねこあしバスタブとティーポットのおはなし。

    あるところに、ねこあしバスタブがいました。
    そう、いきものよ。
    ねこあしバスタブといういきものがいたの。
    ねこあしバスタブはおなかがすいていました。わたしもおなかがすいているわ。
    じぶんをみたす紅茶をさがして、あちらこちらをふらふらり。
    しばらくそうしてあるいていると、おおきなティーポットをみつけました。

    ねこあしバスタブはおおよろこびで、紅茶をもらおうとたのみます。
    ですがたいへん、あらあらたいへん、紅茶の迷路がどっち?そっち?
    ティーポットがしゃべるたび、紅茶のみちをたどる旅。
    ねこあしバスタブはやっとのことで、紅茶のさいしょをつかまえました。
    そこからまたまたぐるぐるたいへん!
    いまきたみちをさかさにたどり、やっとの思いでもとのばしょ。
    ねこあしバスタブはおなかいっぱい。
    それからおおきなティーポットとなかよくくらしました。

    これがティーセットのはじまりよ。

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:55:22

    >>7を見るにもしや全てに元になったサーヴァントが居るのかな…

    学がないからわからん

  • 101冊の本24/02/18(日) 21:01:32

    にじいろクランペットのおはなし。

    サトウカエデのおおきな森と、そこにながれるメープルシロップの河!
    おおきなみどりの巨人がきては、クランペットを作ったの。

    あかいクランペットはチェリーのあじ。
    オレンジのクランペットはママレードのあじ。
    きいろいクランペットはとろりとろけたバターのあじ。
    みどりのクランペットはほうれんそうのキッシュのあじ。
    あおいクランペットはあおいあおいそらのあじ。
    むらさきクランペットは夜につみとったぶどうのあじ!

    みどりの巨人はたくさんたくさん食べました。
    しかくいおおきなバターをおとして、たくさんたくさん食べました。
    それでもまだまだなくならない、にじいろのクランペットを食べました。

    ……バニヤン、これはクランペット。パンケーキとはおとなりさんよ。

  • 111冊の本24/02/18(日) 21:04:08

    >>9

    うふふ、ごめんなさい、ステキな読者さん。

    これはゆらゆらわたしのつくったおはなし。

    たまにおともだちを話すけど、それは決してすべてじゃないの。

    どうもありがとう読者さん、どうぞゆっくり眠れるまで、どうかじっくり聞いていってね!

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:04:53

    お話しのストックはどれくらいあるんだろうか

  • 131冊の本24/02/18(日) 21:08:40

    >>12

    こんばんは読者さん!

    ページは次々あらわれるけど、わたしが読むのに時間が要るわ。

    言ってしまえばそれはたくさん、誰かがページを閉じるまで!

    ただし読み聞かせは、夜のとばりが落ちるまで。

    きょうももうじきおしまいね。

    でも悲しく思わないで、またあしたが待ってるわ!

  • 141冊の本24/02/18(日) 21:24:40

    しっぽのおはなし。

    ある夜のこと。
    月からしっぽがしゅるしゅるしゅる。
    雲をふかふかつきぬけて、こっそりまちにおりました。
    それはひとりのこどもにみつかって、するするするりと空のうえ。
    そろそろそろりとおりてくる、べつのこどもとこんばんは。

    ふたりはよふかしおともだち、しゃべりとおして朝のひばり。
    またあしたねと約束をして、とおいどこかのそれぞれの夢。
    起きればすっかり忘れるけれど、夜は月のしっぽをたどり。

    夜空は海、月は小舟、しっぽは夢の切符がわり。
    星をさくさく食べてしまえば、こうして明るい夜の歌。
    おなじ夢をみたふたりは、夢のなかでこんばんは。
    月の小舟がうかぶ夜、あしたもあなたとこんばんは。

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:41:47

    クオリティの高さよ

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:43:45

    またあにまんに野生のきのこが生えた

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:44:21

    野生のナーサリーがポップしてる…

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:45:12

    このレスは削除されています

  • 191冊の本24/02/18(日) 21:48:58

    さとうがしのおどりのおはなし。

    みなさんごぞんじ、ドラジェ・クイーンのかわいいおどり。
    ハートの女王ににているけれど、でもでもあらら?
    上から横からむこうから、さとうがしたちがせいぞろい!
    コンフィットにこんぺいとう、シュガープラムにゼリービーンズ!
    どれもかわいくておいしくて、わたしもくるくるおどります。

    いちにちのおわりにふさわしい、クライマックスの名シーン!
    るんるん、ららら、おさとうのおどり、あさの太陽からにげだすの。
    とけだすまえにおくちのなかに、ぽいぽいらんらんほうりこむ。

    からからから、ドラジェが箱にはいる音。
    結婚式にパーティに、音の数だけ幸せがくるのよ。

    でもでもきいて、きをつけて?
    おさとうばっかり食べていると、ドリルのおじさまが、ああこわい!

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:53:18

    あったかい気持ちになった 今日はいい夢が見られそう
    ありがとう

  • 211冊の本24/02/18(日) 21:54:40

    それじゃあ読者さんたち、わたしはこのあたりで失礼するわ!

    夜更かしはコトコトコトコト、ミルクシチュー。
    あとからこってり小言のさざなみ。

    新しい太陽がすっかり落ちて、空にきらきらお星さま。
    そしたらまた、名もなきわたしと出逢いましょう!
    わたしは食堂に行くけれど、読者さんはしっかり眠ってね?

    元気なすがたを見せてね。
    それじゃあ、また明日!

  • 22二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:05:17

    とても良かった
    ありがとう。いい夢が見られそう

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:09:05

    >>11

    なるほど。

    とにかく良い読み聞かせでした。

    良い夢見れそう

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 06:31:23

    エミュも話もクオリティすごい
    今日は読み聞かせてくれるんだろうか

  • 251冊の本24/02/19(月) 06:55:45

    >>24

    まあ!朝早くからどうもありがとう、早起きの読者さん!

    朝のひばりのあいさつがわりに、桑の木をぐるぐる回ってみる?


    今日も夜に読み聞かせ!

    お茶とお菓子を用意して、ゆっくりゆったりくつろいで、うとうとするまで読み聞かせ!

    でもでもただしハミガキは、きちんとしなくちゃだめなのよ?

  • 261冊の本24/02/19(月) 07:00:07

    でぃんどん、でぃんどん、カランコロンと鐘が鳴ったわ!
    朝に7度の鐘が鳴る!
    今日もおはよう、読者さん!
    お空におひさまが出ているから、霧の町にはならないみたいね!

    今日もみなさん、元気にいってらっしゃーい!

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 13:08:57

    子供の頃から絵本とかずっと読んでた人間だからこういうの読むだけで暖かい気持ちになる
    今晩はホットミルク片手に楽しみに待つ事にしよう

  • 281冊の本24/02/19(月) 18:40:48

    >>27

    まあ、まあ、まあ!わたしも読者がお友達が大好きよ!

    あなたは、だからこんなにもやさしくて、とてもあたたかいひとに育ったのね!

    うれしいわ、うれしいわ!

    今日ももうすぐ読み聞かせ、ぽかぽかミルクとやさしいゆげで、どうかやさしい夢を見てね!

  • 291冊の本24/02/19(月) 19:00:09

    でぃんどん、でぃんどん、カランコロンと鐘が鳴ったわ!
    夜も7度の鐘が鳴る!
    今日も読み聞かせよ、読者さん!

  • 301冊の本24/02/19(月) 19:03:55

    逃げたおさとうねずみのおはなし。

    クリスマス・イブのこと。
    おおきなプディングのかげにかくれた、おさとうねずみが1ぴき、ピョン!
    急いで慌てて、とてちて、とてちて、ちうちう鳴いて、しっぽがピョン!
    まひるのようにはためく炎が、すうっと横に流れていきます。
    「ああ、なんて気分がいい!」
    おさとうねずみはとてちて、とてちて、おおきなツリーのその下へ。
    誰あてでもないプレゼントが、カラコロカラコロ転がって。
    かげからピョン、ピョン、おさとうねずみのおともだち!
    みんなであつまり、こっそりひそひそ。
    好きなだけ走って走って、好きなだけ跳んで跳んで。
    そしていっせいに飛びたって、流れ星になりました。
    あなたのちいさなねがいごとを、おさとうねずみのお星さまに。
    クリスマスの夜になら、こっそりちうちう、叶うかもしれません。

  • 311冊の本24/02/19(月) 19:29:36

    サンドイッチになりたかったおさとうねずみのおはなし。

    クリスマスの朝のこと。
    お星さまにならなかったおさとうねずみが、1ぴき、そろり。
    そろり、そろり、テーブルの上を、そろり、そろり。
    プディングをこえ、カナッペをこえ、ローストビーフをこえて。
    ピクルスの瓶とクッキーのお皿をこえ、ミンスパイをひとつ。
    しずかにしずかに願いをこめて、そうっとそうっとつかんで食べます。
    ――サンドイッチになりたいな。
    ナイフはつかっちゃいけません。けれどもフォークはいいですよ。
    ――ちいさくてしかくい、ふわふわのパンにはさまれたいな。
    おしゃべりをしないようにミンスパイを食べ終えて、おさとうねずみはまた先へ。
    ちいさなしかくい、ふわふわのパンたちを見つけました。
    おさとうねずみは、るんるんらららのちどりあし。
    レタスもきゅうりもはらいのけ、ふんふんゴキゲンで横たわる。
    そしてやっとお望みどおり、あまいサンドイッチになれました。

  • 321冊の本24/02/19(月) 19:52:49

    さいこうのラベンダーのおはなし。

    誰よりあおく、誰よりみどり、そんなラベンダーをさがしているの。
    誰よりあまく、誰よりかおりたかい、そんなラベンダーはどこかしら。
    そんなラベンダーがあったのなら、わたしはきっとおおよろこびね。
    アイスクリームにケーキにクッキー、紅茶にお風呂に枕もとに。

    ラベンダーのあおは夢見るあお、ラベンダーのみどりは安らぎのみどり。
    ラベンダーのあまさは郷愁のあまさ、ラベンダーのかおりは眠りをさそう。
    あつめてまとめて瓶につめたら、きっとぐっすり眠れるわ。
    そしてであったラベンダーの王様!
    彼はいちばんあおく、みどりで、あまく、かおりたかい。
    だからわたしはおおよろこびで、かわりにおどりと歌をささげたの。

    アイスクリームにケーキにクッキー、紅茶にお風呂に枕もとに。
    さいこうのラベンダーに包まれて、わたしはすやすや眠れるの。
    雪がとければ春になる。春になればラベンダーの王様が来る。
    だからわたしは、春になるたびずっとおおよろこび!

  • 331冊の本24/02/19(月) 20:20:57

    海の教会のおはなし。

    海のむこうのちいさなみさき、ひとのゆけないちいさな異界。
    みさきのうえにちょこんと座る、海の色のきれいな教会。
    あの教会には、なにがあるの?あの教会には、なにかがあるの。

    たとえばひみつのあおいほうせき。夢のつづきをみつけるカギ。
    ウサギの穴を閉じるフタ。世界でいちばんおいしいキャンディ!
    いつかトビラをとん、と叩く?ノッカー鳴らせば、へんじがくる?

    いえいえ、そうっとしておきなさい、ねこが消えてからじゃ遅いのよ。
    9つのいのちを使いつぶす、そんな好奇心にはさようなら。
    カタカタフタをしているウチなら、夢はいくらでも、好きなだけ!
    触れずに指をさすバラのトゲなんてないものね!

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 20:22:26

    絵はナーサリーちゃんが描いているのか?

  • 351冊の本24/02/19(月) 20:27:27

    >>34

    よくわからないけれど、絵はおはなしと一緒に生まれてくるの!

    画材は豊富じゃないけれど、わたしが手ずから、心をこめて!

    シュー、パタン、とページが生まれて、絵は物語のお茶会仲間!

  • 361冊の本24/02/19(月) 21:00:02

    おおきな月のチーズケーキのおはなし。

    絵に描いたビスケットが、ビスケットの味でいられないように。
    夜にういた月はチーズケーキの味がするのよ、チーズじゃなくてね。
    ホントのホントのホントにホントよ。
    ほらほら、空を見あげてちょうだい、月をかじるウサギがいるわ。
    あんなにうっとりとろけるような、しあわせに満ちたあまい顔。

    うらやましいわ、うらやましいわ。

    そんなふうに思っていたら、月からウサギがこんばんは。
    チーズケーキのひとかけをもって、そっとわたしの手にのせた。
    わたしはそろそろとひとかじり、口にひろがるはまさにチーズケーキ!
    ウサギの手をとり夜空をこえて、ふわりふわりと月の旅!
    おおきな月のチーズケーキに着地、ハートの旗を立てましょう!
    おなかいっぱい食べたのなら、また次の月が満ちるのを待ちましょう!

  • 371冊の本24/02/19(月) 21:31:55

    アイスクリームの塔のおはなし。

    スクラッピング、スクラッピング!
    きょうのお天気はぴかぴか晴れのちアイスクリーム!
    町がアイスクリームでしっちゃかめっちゃか!
    スクープ、スクープ、大事件!
    スクーパー、スクーパー、アイスクリーム!
    すくってすくって、かさねましょう!
    ベリーにオレンジ、チョコレート。メロンにぶどうにペパーミント!
    それからバニラも忘れずに、ラベンダーというのもアリかしら!
    スズランのようにブルーベルのように、塔はすずなりアイスクリーム!
    どれだけ食べてもなくならない、アイスクリームの塔のできあがり!
    おうちにしてもお風呂にしても、もちろんおなかの許すだけ食べてもいいわ!

    だけどあなた、きをつけて?
    太陽の目のまえにさしだせば、塔はとろとろ垂れさがる。

  • 381冊の本24/02/19(月) 22:00:33

    お皿をかぞえるユーレイのおはなし。

    むかしむかしあるお屋敷に、ドジなメイドがいらしたの。
    あわてて歩いてお皿をパリン、あせってかたづけお皿をパリン。
    いついつの日もパリン、パリン。
    「ああ、なんてこと、お皿がいちまい足りないわ!」
    メイドはまじめでかわいがられ、幸せに暮らしておばあさん。

    死んだ後もお皿を数え、昨日は「お皿が77枚足りないわ!」。
    死んだ後もお皿を割って、なんてドジなおじょうさん!
    ところが今日はこう言ったの。
    「お皿が76枚足りないわ!」
    ユーレイになってやっといま、お皿を直すすべを知ったのね!
    それからそのお屋敷には、ステキなもようのお皿がふえたの!

  • 391冊の本24/02/19(月) 22:39:41

    ちいさな瓶づめの海のおはなし。

    ある女の子が小瓶に砂をつめて、ちいさな海をつくったの。
    水もなにもない、砂だけのちいさな瓶。
    それを空にかざしては、さらさらさらさら、砂の音をきいていた。
    小瓶を空にかざしてみては、ちいさな海だと満足気。
    さらさら、ざざあん、海の音。
    いつでも浜辺を味わうように、ざざあん、さらさら、空にかざして。
    いつかいつしかちいさなさかなが、ぴちゃんと空を跳ねたって!

  • 401冊の本24/02/19(月) 22:50:06

    さあ、今日も夜のとばり、そろそろ眠りにつきましょう。
    月のゆりかごゆらゆらと、雲の毛布に星のクッション。
    今宵もいくつかの物語、子守歌代わりになれたかしら?
    明日の元気と幸福のために、楽しい夢の世界へご招待!

    明日も元気なすがたで出逢いましょう!
    それじゃあ読者さんたち、ステキな夢を見てね、おやすみなさい!

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:16:47

    良い夢見れそう

  • 42二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:17:44

    ありがとうナーサリーちゃん
    明日も頑張れそうだ

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:24:24

    あの皿屋敷ですらマザーグース調に変化させられるの天才だな……よく書けるもんだ
    おやすみ

  • 441冊の本24/02/20(火) 07:04:09

    Cock A Doodle Doo!

    にわとりがコケコケ7回鳴いたのよ、朝のあいさつおはよう、おはよう!
    今日は全国的にお天気が悪いのかしら?体にカビが生えないかちょっと心配だわ。
    でも、ガマくんとカエルくんが元気になるなら、あんまりメランコリックではないわね?

    わたしは食堂であたたかいココアをいれてもらうことにするわ、ピンクと白の、ハートのマシュマロも!
    読者さんたちも、雨にも負けず、あたたかくして、気をつけていってらっしゃーい!

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 18:06:09

    保守

  • 461冊の本24/02/20(火) 19:00:00

    空にきらきらお星さま!
    きらきら、きらきら、7つの星が、きらきらり。
    夜をゆく旅人を導くように、それは目映く光るのよ!

    さあ、もうすぐ読み聞かせの時間!
    毛布で作る秘密基地。初恋のように甘いお菓子と、月を映す紅茶をここに。
    夜をおそれることのないように、今日も読者さんたちが星を見つけますように。

  • 471冊の本24/02/20(火) 19:04:06

    ステキなユーレイのおはなし。

    あるハロウィンの夜。
    こどもがうっかり、仮装用のシーツにココアをぱしゃん。
    おろおろ、あわあわ、泣いてしまったの。
    ところがその子のおかあさん、きれいなスカーフをひらりとかぶせ。
    花柄ユーレイなんてイヤイヤだと、こどもはわんわんわめいたわ。
    おかあさんはぴしゃりとしかる。
    「カブ頭のジャックのようになりたいの?」
    こどもはちいさなバケツをつかみ、とぼとぼトリートを求め歩く。
    「なんてかわいいユーレイなの!」
    ちいさな花柄ユーレイは、とってもかわいく見えたのね。
    バケツいっぱいお菓子をもらって、ほくほくほかほかハッピーハロウィン!
    まちいちばんのステキなユーレイになったのよ!

  • 481冊の本24/02/20(火) 19:34:47

    虹の宝物のおはなし。

    雨上がりには、空のむこうに虹がかかる。
    虹のむこうには空があり、虹の根っこには宝物が埋まっている。
    でも奪えはしないのよ、ルーホルバンの宝物だから。

    虹のはじまりを見なければ、どっちが宝物のねっこかわからない。
    だけどね、掘り出さなくても宝物がなにか、みーんな知っているわ。
    きらきらきらきら輝くもので、でも決して金貨ではないの。
    ふふっ、輝くものがすべて金とは限らないないものね?

    たまごかにわとりか気にしているの?答えはとっくに書いてあるわ。
    答えは虹、そう、虹の種なのよ。ちょっといじわるだったかしら?
    恵みの雨で芽を出して、雨が上がるころに花ひらく。
    ルーホルバンがかくしたかった、かわいいかわいい虹の橋。

  • 49二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 19:37:58

    こんばんはー!
    ナーサリーちゃんの話を聞いてると心がほわほわした
    ありがとうございます!

  • 501冊の本24/02/20(火) 19:47:58

    >>49

    こんばんは、ステキな読者さん!

    わたしのちいさな物語が、どうか今日もあなたの心をあたためますように!

  • 511冊の本24/02/20(火) 20:00:40

    まったくおいしいベリージャムのおはなし。

    おいしいベリーの育て方を知ってるかしら?
    あたたかい太陽とおいしい雨水、それから涼しげな風の歌ね!
    それからついでにもうひとつ、恥ずかしがり屋だともっといいわ!
    こっそり「大好き」をささやいて、真っ赤なベリーを育てるの。
    真っ赤なベリーをつみとって、お砂糖と恋に落ちるのよ!
    恋の炎がぐつぐつ、ふつふつ、ふたりをジャムにしていくわ。

    そしたらあとは、パンでもミルクでもケーキでも、お好きなようにめしあがれ!
    サイダーとまぜて飲んでもいいわ、カシスのお酒とまちがえなければ。
    あら、これじゃあグリーンゲイブルズのお嬢さんね?

  • 52二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:23:39

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:27:48

    こういう子供のときに感じたきらきら一杯のお話大好きだ
    ありがとうナーサリーちゃん〜

  • 541冊の本24/02/20(火) 20:32:37

    ふしぎなカバンのおはなし。

    ある朝、ある画家、ある家で。画家をやめようと思ったの。
    ふしぎなカバンにぽいぽいぽい、なんでもかんでもほうりこむ。
    絵の具にベッドに朝ごはん、キャンバス、ああもう、家をまるごと!
    さいごに泉をひとつほうりこみ、お絵かきの旅へさあ、さあ、さあ!

    それはそれはふしぎな旅で、画家は自分の絵の中に入りこむ。
    亡くした親友、あこがれのまち、ピラミッドだってかいたのよ。
    あらゆる世界で旅をして、画家はぐるっとさいしょの場所。

    すっかり元気をとりもどしたので、ふたたび画家になったとか!
    絵の具にベッドに朝ごはん、キャンバス、その前に家をまるごと。
    さいごに泉をひとつとりだして、やっとひといきついたのよ。

  • 55二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:53:52

    なぜこんな場所にナーサリーちゃんが…と思ったけど不思議と納得がいく
    今日もかわいいお話をありがとう

  • 56二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:59:05

    疲れた時はこういうファンタジーでメルヘンでキュートでラブリーでイノセントなのがしみるわあ……

  • 571冊の本24/02/20(火) 21:01:10

    おおきなたまごのおはなし。

    あるところに、のねずみたちももまっさおな、おおきなたまごがあったのよ。
    それもひとつじゃなくて、たっくさん!

    だからみんなでチカラをあわせて、たまごをぱかんと割ったのよ。
    1このたまごをぱかんとわって、おおきなおおきなめだまやき。
    2このたまごをぱかんとわって、おおきなおおきなキッシュを作り。
    3このたまごをぱかんとわって、おおきなおおきなオムレツに。

    たまごのかおりにさそわれたのか、おおきな牛がこんにちは!
    だからだから、みんなでチカラをあわせて、ミルクをたっぷりしぼったの!
    おおきなおおきなたまごとミルク、それからおさとう、バニラもね。
    そしてそうしてできたのが、おおきなおおきな、おおきなプリン!
    まちのみんなもあつまって、1にちかけて食べました!

  • 581冊の本24/02/20(火) 21:30:03

    しかえしをくらったアンデルセンのおはなし。

    こどものための物語でありながら、いじわるな結末を用意したアンデルセン。
    人魚姫は王子様を失っただけでなく、海を泳ぐことも失ったわ。
    ああ、なんていじわるなの、アンデルセン!
    失恋多きひとだから、しかたがないものなのかしら?

    春をつげる風の精、人魚姫だったあぶくの新しいカタチ。
    世界を巡ればいつの日か、時は傷をいやすかしら。
    そしてついでに、ついでにすこし、アンデルセンにしかえしよ。
    花びらいっぱい夢いっぱい、胸いっぱいに吸い込んで、アンデルセンにふーーーっ!!
    花びらの嵐をあわあわおろおろ、ちょっとびっくりすればいいわ!

  • 59二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 21:32:13

    ぼのぼのみたいな汗かいてるアンデルセンかわいい

  • 601冊の本24/02/20(火) 22:00:02

    シンキングのおはなし。

    お皿にスプーン、フォークにグラス。
    ボウルに鍋にティーセット、それからそれからなにもかも!
    誰がやったかしらないけれど、よくもやってくれたわね!
    シンクにごちゃごちゃ、がちゃがちゃ、ごたごた。
    シンクの中でテーブルウェアの、それはそれは大きな迷路!
    考えなさい、考えなさい。
    考え中なの、ほっといて。
    投げこみましょう、投げこみましょう。
    迷路をたかたか追いかけられて、すっかりもうろう、へとへとよ。
    しかたがないから干し草の長椅子でジュースを飲んだわ。

    ああいやになるわ、やることはもうわかっているの。
    その手にちいさなスポンジひとつ、ひたすら洗いに徹するだけ。
    でないと迷路はどんどんふえて、いずれがしゃんと壊れちゃう。

  • 611冊の本24/02/20(火) 22:30:26

    雪だるまのおはなし。

    こどもがひとり、つもった雪におおよろこび!
    雪をコロコロ、おおきいのと、ちいさいのと。
    できた、できたわ、雪だるま!うれしくって、動きだす!
    作ってくれてありがとう、どうかいっしょに遊びましょう?

    ああでもどうして雪だるま、ふれたところが溶けちゃうの。
    ふたりはなかよしおともだち、どうにかいっしょに遊びたい。

    だから考えたわ、かしこいあなた!
    帽子にマフラー、手袋を、ふたりともがつけたのよ!
    そして雪のふるなかるんるん、らんらん、たくさん遊んだりおどったり。
    雪のふる日がまちどおしいの、だっていっしょに遊べるから!
    それからいつも雪のふる日は、お外にでて遊んだの!

  • 621冊の本24/02/20(火) 22:56:55

    ハートのかわいいマシュマロのおはなし。

    眠れない夜に1ぱいのココア。
    ふわふわぽかぽかのぼるゆげ。
    今日はとくべつ、マシュマロふたつ。
    ピンクと白のマシュマロふたつ。
    あなたのために、ハートをふたつ。

    今日の疲れはとろとろ溶けて、ココアにぐるぐるさようなら。
    明日の希望がとろとろ溶けて、ぐるぐるすべてを包みましょう。

    さあさあお眠り、かわいいあなた。
    ふわふわ幸せに包まれて、やさしい夢の切符を1まい。
    ピンクと白のマシュマロふたり、夢であなたの道案内!

  • 631冊の本24/02/20(火) 22:59:37

    それじゃあ、おやすみなさい、読者さんたち!
    ページの波が凪ぐ日まで、夜はわたしの読み聞かせ。
    星に願うのはあなたの幸せ、今日もそっと祈りましょう。

    また明日、元気で会いましょうね!

  • 641冊の本24/02/21(水) 07:00:02

    7羽のクロツグミがパイからポン!
    カーテンをそろそろ開けて、朝ごはんを食べましょう!

    霧は出ていないけど、毛布にくるくるブッシュ・ド・ノエル。
    誰かにどこかで行き会うかしら。
    おはよう、おはよう、ごきげんいかが?

    今日も夜が楽しみだわ!
    それではみなさん、あたたかくしていってらっしゃーい!

  • 65二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 16:27:51

    癒やされる…

  • 661冊の本24/02/21(水) 19:03:15

    金平糖を7こどうぞ、夜は寒いからもうひとつ?

    毛布にくるっとくるまって、わたしもあなたも読み聞かせ。

    さあ、今日もはじまりよ!

  • 671冊の本24/02/21(水) 19:04:16

    くまのお花屋さんのおはなし。

    みどりがあおあお、森のなか。
    おおきなおおきなくまさんの、お花屋さんがありました。
    くまさんはお花が大好きで、来る日も来る日も花束づくり。
    けれどけれどもくまさんは、はっくしょんにへっくしょん!
    お花が大好きなくまさんだけど、お鼻がムズムズ、くしゃみのマーチ!

    これはこれはこまったわ、お花屋さんは終わりにしよう。
    そしたらちいさなリスさんが、かわいいマスクをさあどうぞ。
    おおきなくまさんおおよろこびで、かわいい花束さあどうぞ。

    それからくまさんいつまでも、森のなかで幸せなお花屋さん!

  • 681冊の本24/02/21(水) 19:34:28

    こねこがこねこねねころんだのおうた

    おひさまさんさん しばふはぽかぽか
    こねこがいっぴき しばふをごろごろ
    もうふをこねこね こねこがこねこね
    こねこはゴロゴロ おひるねぽかぽか
    こねこはまんぞく ころころねころんだ

    ミャン!

  • 691冊の本24/02/21(水) 20:00:18

    ふしぎなよぞらのおはなし。

    ある夜にね、とてもふしぎな空をみたの
    さらさらしとしと、野ばらのような色をして
    ふわふわホワホワ、そのつぼみのような雲が浮き
    きらきらピカピカ、やがて残った種のような星が光り

    まほうのつえを手にとって、くるくるそれを巻き取ってみたわ
    そしたらそしたらなんてこと!
    おおきなコットンキャンディがとれたのよ!

    そっとちいさくちぎってね、おそるおそるそれを食べてみたわ
    ばらのかおりがふわりとただよい、ほろりとすぐにとけたの
    巻き取っても巻き取っても、空はいつまでもなくならない
    そんなふしぎでおおきなコットンキャンディを食べたのよ!

  • 701冊の本24/02/21(水) 20:31:38

    絵にかいたおもちのおはなし

    みんなは知っているわよね?
    絵にかいたおもちのおはなし!
    「名は地に画きて餅を作るが如く」じゃなくってよ。

    むかしむかし、江戸時代くらいむかし。
    おなかをすかせた誰かが、紙におもちをかいたの。
    だけどやっぱり紙は紙、かじってみても紙のあじ。
    ところがその人はあきらめずに、それを焼いてしまったの。

    するとあららどうかしら?
    みるみるうちにふくれあがり、やがてポン、とはじけたわ!
    おそるおそるかけらを食べると、それはびっくり本物のおもち!

    それにしても、おこめをたたきつぶして食べるなんてフシギよね?
    でも、星を見つめるパイやウナギのゼリーよりはマシかしら!

  • 711冊の本24/02/21(水) 21:01:14

    空を泳いだサンドイッチのおはなし

    あるところに、おさかなのサンドイッチがありました。
    いいえ、やきざかなでもにざかなでもありません。
    おさかなクッキーのサンドイッチなのです。
    カリカリ、さくさく、おさかなクッキー。
    さばサンドにもツナサンドにもまけないサンドイッチ。

    ある時誰かが食べようとして、サンドイッチをつかんだの。
    パンがふわふわくすぐったくって、ついつい手をはなしたの。

    そしたらパタパタ、パンのひれ。
    おさかなクッキーにくっついた。
    パタパタふわふわ動かして、遠くの空を泳いだって!

  • 721冊の本24/02/21(水) 21:30:50

    ジャックと豆苗のおはなし

    ある日ジャックが食堂で
    豆苗のきれはしをもらったの
    ジャックはとても喜んで豆苗を育てはじめたわ
    すくすく、すくすく、豆苗はのびて
    そろそろ食べないか、と赤い外套の人
    ところがジャックは首をふり、まだまだ育てるんだと言ったのよ

    ある日ジャックが食堂で
    のびにのびた豆苗を育てていたの
    ジャックはさらに喜んでまだまだ豆苗を育てたわ
    すくすく、もりもり、豆苗はふえて
    これがマタタビなら大儲け、と、キツネか猫か犬の人
    それでもジャックは首をふり、まだまだ育てるんだと言ったのよ

    ある日カルデアが豆苗で
    すっかり埋めつくされてしまったの
    ジャックはとても喜んで豆苗の芝生に寝ころんだわ
    もりもり、もさもさ、豆苗だらけで
    とうとうマスターたちに刈り取られてしまったの
    ところがジャックは泣かずにね、おいしくたくさん食べたのよ!

  • 731冊の本24/02/21(水) 21:57:47

    カエサルのもののおはなし

    聖女ジャンヌがこう言ったの
    「カエサルのものはカエサルに」
    そこで色んなひとたちがね
    皇帝になんでも返したの
    とれたボタンにひろったビーズ
    キャンディの包み紙に折り紙で作ったお星さま

    なんでもなんでも返したの
    皇帝のものじゃなくてもね
    聖女ジャンヌは困ってしまって
    「土は土に、灰は灰に、塵は塵に」と続けたわ
    でもでも難しくってわからないから
    海のスケッチ、まるい雪玉
    チョコのかけら、いつかのビー玉
    やっぱり皇帝に返したの!

  • 741冊の本24/02/21(水) 22:04:24

    なんだか道がからまっているのね?
    右へ左へ上へ下へ、いえいえこっちはあっちでどっち
    そっちはちがうわほらほらななめ、いいえ誰、誰?にんだい…さん?

    とてもこみあう予感がするから、ちょっと早いけれど今日はここまで!
    たまには早寝もいいものよ、わたあめみたいにふわっとね、疲れがそっと溶けていくの
    おやすみおやすみ優しい読者さんたち、明日という喜びの光が降り注ぎますように!

  • 751冊の本24/02/22(木) 07:00:02

    お舟が7そう帆をはりスイスイ
    口笛お歌にヴァイオリン
    舟の中のわたしたち
    ぴいひゃらぴいひゃらギイ、ギイ、ギイ
    ちいさいオーケストラでも作りましょうか!

    おはよう、おはよう、ステキな読者さんたち!
    昨日はよく眠れたかしら?今週もあとちょっとね。
    それでは今日も元気でいってらっしゃーい!

  • 76二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 07:58:30

    今夜もあるかな?楽しみ

  • 77二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 14:23:16

    昨日の鯖落ちを考えたらナーサリーちゃんが早々に絵本を閉じたのは英断だったな

  • 781冊の本24/02/22(木) 19:00:43

    7そうのお舟は灯台もとめ、スイスイスイ、とおうちに帰るの。
    今日のディナーはなにかしら?
    コーニッシュ・パスティにシェパーズ・パイの気分だわ!

    そして今日も読み聞かせ!
    あたたかくしながらもうしばらく待ってね!

  • 791冊の本24/02/22(木) 19:31:51

    かわいいみつばちのおはなし。

    ぶんぶんかわいいみつばちさん。
    お花畑を飛びまわり、おいしいはちみつ作るのよ。
    レンゲにオレンジ、アカシア、ラベンダーやリンゴ。
    いろんなお花のブレンドは百花っていうんですって。

    もしもしかわいいみつばちさん。
    花束ひとつあげるので、はちみつすこしくださいな。
    かわいいみつばちぶんぶんぶん。
    うれしそうにくるくる飛んで、おいしいはちみつをくれました!
    あら、あんよについた花粉のお団子もお似合いだわ!

  • 801冊の本24/02/22(木) 20:00:14

    ブロッコリーのおはなし。

    あるこどもはブロッコリーがだいきらい!
    まいにちまいにち残しては、お母さんにしかられてたわ。
    「今日はお残しゆるしません!」
    こどもはしょぼしょぼうらめしそうに、ブロッコリーを見つめたの。
    なんだかちかくで見ると木のようで、だんだん森に見えてきて。

    気がつくとブロッコリーの森の中にいたの。
    ウサギさんに子リスさん、カナリアさんにクマさんも。
    いっしょに遊んでおなかがすいて、ブロッコリーをそっとひとくち。
    「ああ!ブロッコリーっておいしいや!」
    あるきあるき、ブロッコリーをむしゃむしゃり。

    「ほらほら坊や、おきなさい」
    食事の最中に寝るなんて!あれは夢だったのね?
    お母さんはためいきひとつ、ブロッコリーの乗ったお皿をかたづけようとします。
    とたんにこどもはひょいと取って、3つのそれをむしゃむしゃむしゃ!
    お母さんはよろこんで、デザートにトライフルをくれました!

  • 811冊の本24/02/22(木) 20:33:06

    スノードロップのおはなし。

    ドイツのお友達のおはなし。
    むかしむかし、雪には色がなかったのよ。
    誰にも見えないとうめいだったの。

    それをかなしく思った雪たちは、神さまにお願い。
    でも神さまはくれなくて、お花たちに分けてもらうように言われたわ。

    どんなお花にたのんでみても、雪に色はくれないの。
    だって雪はとうめいなのにつめたくて、なんでもこおらせてしまうから。
    「だれもわたしたちに色をくれないんだわ」
    しくしく泣いて、溶けそうよ。
    「雪さん、雪さん、そこにいるの?」
    やさしいスノードロップがちいさく言ったわ。
    「わたしたちの色でよければ、雪さん、どうぞ」

    こうして雪は白い色を手に入れたの。
    おれいに雪は冬の間、スノードロップがこおってしまわないようにやさしくふわふわ守るようになったわ。
    雪が道をあけ、春をさいしょに告げる特別なお花になったのね。
    ロマンチックなおはなしよね!

  • 821冊の本24/02/22(木) 21:00:02

    3人のシェフのおはなし。

    とあるレストランに、3人のシェフがいらしたの。
    3人のシェフはイギリスいちばんのおいしい料理を作るわ。
    ローストビーフにクリスマスプディング。
    ケーキにスコーンにジャムだって!

    でもねたったひとつだけ、てんでだめな料理があったの。
    それはスープ。スープなのよ!

    だってだって3人はね。
    あれをいれればこれをいれて、それをいれればなんでもいれる。
    ひとつの鍋にそれぞれが、自分がいちばんとあれこれいれる。
    鍋はボワボワ、ぐつぐつ、ごとごと。
    おおきな海かと思うほどに、スープはいつもたくさんできる。
    てんでだめなスープがいっぱい。

    まったく誰が食べるのかしら?

  • 831冊の本24/02/22(木) 21:31:54

    砂時計のおはなし。

    とある魔法使いのもち物の砂時計。
    いつもそばに置いていては、きっかりせかせかひっくり返す。
    なんでも、時の砂を落とさないと、時間が止まってしまうのですって。

    ほんとかなあ?本当かしら?
    コウノトリたちは気になって、魔法使いの寝静まる夜にこっそり砂時計をぬすんだの。
    1羽のコウノトリが砂時計を取り、もう1羽のコウノトリはね。
    魔法使いが寝ながらもきっかりせかせかひっくり返すから、自分がひっくり返される役になった。

    コトン、と砂時計をたおしてみたら。

    ――――ああ、考えるのもおそろしいわ!
    砂時計には砂時計のしごとをさせるべきね。

  • 841冊の本24/02/22(木) 22:03:47

    窓のおはなし。

    ある公園に、窓がひとつ建てられているの。
    ガラスの1枚もはまっていない、ちいさなカベと窓枠だけ。
    けれども向こうの景色は見えず、見えるのはどこかの景色なの。
    坊やがひとり、向こうを見たら、お嬢さんが遊んでいたわ。

    坊やはいたずら心をおこして、お嬢さんをからかった。
    けらけらきゃたきゃた好きなだけ、気の向くままに、お気の済むまで。
    さぁてそろそろカラスがカアカア、じきにおうちに帰らなきゃ。
    さいごにも一度からかってから、坊やは背中を向けたのよ。

    その時、窓から小石がぴゅん、坊やの頭にコツンと当たる。
    お嬢さんが坊やを見つめる、ビー玉みたいにぴかぴかの目で。
    坊やはすこしこわくなって、思わずちいさくあやまった。
    お嬢さんはひとつうなずき、窓へとことこ近づいた。

    「あしたは小石じゃなくてクッキーにするわ」
    「ぼくはお花をもってくるよ」

    明日も同じ景色が見られるかしら。
    そしたらきっとピクニックのはじまりね。

  • 851冊の本24/02/22(木) 22:10:04

    それじゃあ今日はここまでね!

    明日は祝日、お休みの日の人も多いのかしら?
    それならゆっくり眠りましょう、夜更かしもいいかもしれないわね。
    明日もお仕事の人もいるのよね?
    がんばってくれてありがとう、いつもおつかれさま!

    わたしも今夜はすやすや眠るわ、本が眠るのは変かしら?
    それじゃあ、また明日ね!おやすみなさい、ステキな読者さん!

  • 86二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 23:17:57

    >>82

    イギリスの諺『Too many cooks spoil the broth』みたいなお話だな〜と思いました

    毎晩素敵なお話と可愛らしい絵、とても癒やされてます。ありがとうナーサリーちゃん

  • 87二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 07:36:10

    このレスは削除されています

  • 881冊の本24/02/23(金) 07:40:56

    >>86

    そのとおりよ、かしこい読者さん!

    わたしの国でよく言われるものよ。

    おはなしが伝わっているようでうれしいわ!

  • 89二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 18:04:48

    今夜もナーサリーちゃんの読み聞かせが楽しみだ

  • 901冊の本24/02/23(金) 19:00:32

    >>89

    ありがとう、ステキな読者さん!


    雪がひらひら積もりに積もって7センチ。

    寒い夜だからあたたかくして聞いてね!


    今日ももうすぐ読み聞かせ!

  • 911冊の本24/02/23(金) 19:33:38

    王様のスプーンのおはなし。

    南の島の国の王様はアイスクリームが大好き!
    朝もお昼もおやつの時間も、夜だって食べたがるの。
    眠る前にだって食べたがり、スプーン1ぱいだけの約束よ。

    だけども王様はアイスクリームが大好き!
    国じゅうの鍛冶屋さんをたずね、大きいスプーンを作らせた。
    「もっと、もっと、大きいスプーンだ!」

    さいごの鍛冶屋さんで作ったもの。
    王様のあたまくらい大きなスプーン!

    けれども王妃様にみつかっちゃった。
    すっかりぎゅうぎゅうしぼられちゃったわ。
    そして大きなスプーンは禁止。
    アイスクリームをすくうスプーンはティースプーンと決められちゃった!

  • 921冊の本24/02/23(金) 20:04:08

    ゴーストのおはなし。

    マスターの国のゴーストは、足がないのですって?

    わたしもよくよく知っているわ!
    それはひとりのうっかりから。
    かわいいワンちゃんの絵を描いた人。
    ゴーストを描こうと思ったら、あらあらスミが足りないわ!
    それでなんとか描いたけれど、できたゴーストには足がない!

    うふふ、もちろん諸説アリ、よ!
    でもスミがなくなったのならば、タコやイカをぎゅうとしぼればよかったのにね?
    でも足が10ぽんより8ぽんのほうがたおしやすいかしら。

  • 931冊の本24/02/23(金) 20:31:45

    戦争のおはなし。

    マスターの国には、とある終わらない戦争があるのよね。
    きのこたけのこ戦争と言ったかしら。
    わたしの国にも似たようなものがあるわ。

    ミルクが先か、紅茶が先か。
    クロテッドクリームが先か、ジャムが先か。

    どれも似たような戦況よ。
    だって、本当はどっちでも正解なんだもの。
    マナーさえ守っていれば、順番はどっちでもいいのだわ。
    お客様に気負わせるのは、わたしたちとして失格なのよ。

    わたしはミルクの後入れが好きよ。
    だってぐるぐるうずまきに、ふわふわ夕焼け空の模様!

  • 941冊の本24/02/23(金) 21:02:01

    ティーポットのおはなし。

    とあるお屋敷の新人メイド、紅茶をいれるのが大の苦手!
    ぽたぽた、ぴたぴた、紅茶の雨。
    ぴたぴた、ぽたぽた、紅茶の水たまり!
    それでも主人はそのメイドに紅茶をいれさせた。

    だって、だってね、お気に入り。
    紅茶の水たまりに紅茶の雨。
    よくよく見なくちゃわからない。
    ちいさなちいさな紅茶の虹!

    「クロスを洗う身になりなさい!」
    紅茶の虹はしばしお別れ。
    庭でのティータイムにだけ許されたのですって!

  • 951冊の本24/02/23(金) 21:30:55

    イギリス人のたおしかたのおはなし。

    イギリス人をたおしたければ
    紅茶をいますぐとりあげなさい。
    紅茶が大好きなイギリス人は
    1日もたたずに白旗をあげるわ。

    イギリス人をたおしたければ
    午後の時計をめちゃくちゃにしなさい。
    アフタヌーンティーができなければ
    おなかをすかせて白旗をあげる。

    イギリス人をたおしたければ
    傘をむりやりささせなさい。
    ころころかわる風向きぴゅうぴゅう
    どこかに飛ばしてしまうから!

  • 961冊の本24/02/23(金) 21:50:40

    おいしいフィッシュアンドチップスのおはなし。

    ひとりの男の子がおなかをすかせていた。
    おいしいフィッシュアンドチップスが食べたいの?
    それなら海のそばのお店で食べなさい。

    もっともっとおいしいのを食べたいな。
    そうして男の子は海の中。
    海の真ん中の岩陰に、ぽつんと建つお店をみっけ!

    「どうしてここがわかったの?」
    だって、ここがいちばん海のそば!
    「みんなにヒミツにしてくれるなら、さあどうぞ」
    いままで食べたことのない、いちばんのおいしさ!

    男の子はとても満足!

  • 971冊の本24/02/23(金) 21:53:30

    それじゃあ今日はここまでね!
    ちょっと英国贔屓が過ぎたかしら?
    うっかり紅茶を飲みすぎる、そんな日もあるわよね。

    明日は体の虫干しでおやすみなのだけど、明後日にまた逢いましょう!
    今日はとても寒いから、読者のみなさんはあたたかくして眠ってね、おやすみなさい!

  • 981冊の本24/02/24(土) 07:00:02

    おはよう、読者さんたち!
    毎週日曜は朝にジャンヌたちのお話を聞いて、二度寝、そしてアフタヌーンティー!

    「求めなさい、そうすれば与えられます」
    わたしはフルーチェを求めるわ。これでおやつはフルーチェになるはずよ!
    もしフルーチェを食べられなかったら、こどもサーヴァント一丸となって食堂に抗議するわ。
    フルーチェフルーチェ、ぷるぷるフルーチェ、おいしいフルーチェ。

    今日はおはなしはおやすみなのだけど、夜にまたごあいさつに来るわね!

  • 99二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 07:01:29

    おはよう、今日お話ないの寂しいけど仕方ないね
    フルーチェ食べられるように応援するよ

  • 100二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 07:07:02

    たまにこういう天才が現れるからあにまんはやめられねぇ

  • 101二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 17:15:47

    今日はゆっくり虫干しできたかな

  • 1021冊の本24/02/24(土) 19:02:02

    こんばんは、読者さんたち!


    >>99

    今日のおやつはしっかりフルーチェだったわ!

    読者さんの応援のおかげかしら?どうもありがとう!

    >>101

    ええ、どうもありがとう、しばらくは虫干しは大丈夫そうよ!


    明日はまた読み聞かせ!

    月がぴかぴか明るいうちに、今日はゆっくりおやすみなさーい!

  • 103二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 03:36:27

    念のため保守る

  • 1041冊の本24/02/25(日) 07:00:17

    おはよう、読者さん!

    昨日話した通り、日曜日の朝はジャンヌたちのお話を聞くの。
    ちゃんとおやつがフルーチェだったから、まじめにお話を聞くわ。

    今日は幸福の王子のお話のようね。
    サロメのお話をお書きになった人の作品よ。
    わかるわ。マカロンが1箱あったら、分けあうのは美しいコトだものね。
    そんなお話を経て、人は成長していくのでしょう?

  • 105二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 08:58:11

    今夜はあるのか。楽しみ

  • 1061冊の本24/02/25(日) 18:57:16

    こんばんは、読者さんたち!
    今日で読み聞かせも7日かしら?

    なんだか道が不安定だけど、橋が落ちないようにおそるおそる歩きましょうか。

    おはなしがはじまるまでいましばらくお待ちくださーい!

  • 1071冊の本24/02/25(日) 19:31:26

    エメラルドの杯のおはなし。

    「オズの魔法使い」の「エメラルドの都」でも有名な、エメラルド。
    ヘルメス・トリスメギストスが錬金術のお話を刻んだものもあったわね。
    でもエメラルドはもろさなどの関係で、実はものすごく加工が難しいの。加工中にぱりん!なんてことも珍しくないのよ。

    そんなエメラルドをね、ゴブレットに加工して持っていたすごい王様がいたの。
    それはそれは美しい装飾で、誰もが息をのんだって。

    でもある日、エメラルドのゴブレットはある男に盗まれてしまったの。
    男はゴブレットを自分のものにしただけでは飽き足らず、名前を彫ろうとした。
    一文字目を彫り終わらないうちに、すぐにカシャンと砕け散ってしまったわ。

    あーあ。悪いことをするからよ。
    せめてよくばらなければよかったのにね?

  • 1081冊の本24/02/25(日) 22:05:16

    花火になったメカクレスキーのおはなし。

    カルデアには、楽しい方がたくさんいらっしゃるわよね?
    たとえば、あの、メカクレスキーさん。
    わたしたちにはいじわるをしたりしない紳士的な人よ。
    でも、マスターとはとくべつ仲がいいみたい。

    この間ね、マスターが大きな箱を持っていたの。
    そしたらメカクレスキーさんが、いわゆる「スカートめくり」のようにマスターの前髪をメカクレにしたのよ。
    マスターは箱を落とし、令呪を3画使って命令した。

    メカクレスキーさんはとてもさわやかな笑顔で花火になったわ。
    ふふふ、ちょっと楽しそうだったわ、ふたりとも。

  • 1091冊の本24/02/25(日) 22:06:32

    スミレのお砂糖漬けのおはなし。

    ある女の子が、お姉さんからスミレのお砂糖漬けをひとびん、もらいました。かのショパンも愛した、あのお菓子ね。
    フタをあけるたびに、春空の花畑に寝ころんだような香りがするのよ。
    食べるのがもったいなくて、女の子は迷っていました。

    「そうだ、いいことがあった時にひとつずつ食べよう」

    女の子はうれしいこと、たのしいこと、いいことがあった時にスミレのお砂糖漬けをひとつずつ食べました。

    ある時、女の子にとても悲しい出来事がありました。
    涙がたくさん出て、ものすごく眠くなります。
    ベッドに横になると、スミレのお砂糖漬けの瓶が目に入りました。
    どうしてもガマンできずに、女の子は瓶を開けてしまいます。

    すると、どうでしょう。
    いままでスミレのお砂糖漬けとともにあった、やさしい記憶がふわりとよみがえるではありませんか。

    女の子はショパンのようにショコラショーにスミレのお砂糖漬けを落とします。
    ショコラショーを飲みきるころには、すっかり悲しいきもちがどこかへ流れて行ってしまいました。

  • 110二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:06:56

    このレスは削除されています

  • 1111冊の本24/02/25(日) 22:07:31

    ポワソンダブリルのおはなし。

    マリー・アントワネットでおなじみ、フランス。
    フランスでは4月1日に、さかなのカタチをしたお菓子を食べるの。

    さかなクッキー、さかなケーキにさかなチョコレート。
    もちろん、本物のさかなが入っているわけじゃないわ。
    どうしてさかななのかはよくわかっていないのだけどね。
    イタリアで諸聖人の日に死者の骨クッキーを食べるようなものかしら?

    お友達のせなかにさかなの絵をはりつけたりもするのよ。
    だから、4月1日のカルデアではいろんな人のせなかにさかなの絵がはりつくわ。
    ちょっとした水族館みたいね!

  • 1121冊の本24/02/25(日) 22:09:44

    レモンのおはなし。

    夏にはよくレモンのお菓子が出るわよね?
    でも、レモンの旬は実は冬なの!

    レモンカードにレモネード、レモンパイにシトロンクッキーにウィークエンド……やっぱり欠かせないのはレモンティー!
    どれを作って食べようか迷うわね!

    レモンカードはいつ食べてもおいしいし、週末に大切な人と食べる……そんなウィークエンド・シトロンもステキよね。
    寒いとついついおうちにこもってしまうから、全部作ってみてもいいかもしれないのだわ!

    昔はご病気対策に、イギリス海軍の船にもレモンやオレンジが積んであったそうよ。
    なんだかおなかのすくおはなしね?

  • 1131冊の本24/02/25(日) 22:12:37

    だいぶ早口になってしまってごめんなさいね。
    ウッドチャックがウッドチャックチャックチャック……

    ええ、ごあいさつのできるうちにしてしまいましょう。

    今日はここまでよ読者さん!
    ページの荒波にひっくり返されないように気をつけてねー!
    おやすみなさーい!!

  • 1141冊の本24/02/26(月) 07:00:03

    ごうごうぴいぴいお湯をわかして
    たくさんたくさんお湯をわかして
    紅茶を7はい入れましょう
    ミルクも7はい用意して
    マフィンにクッキーサンドイッチ
    7色の味のマカロンもね!

    週のはじまりの日なのだから
    甘いゼータクしたって文句はないわ!

    おはよう、おはよう、読者さん!
    今日も朝から、周回ぐるぐる頑張るの
    同じくおしごとの読者さんたちも月に負けないようにいってらっしゃーい!

  • 115二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 07:18:17

    今このスレを見つけたのだけれど朝からキラキラ儚く光る砂糖菓子を眺める様な、宝物を見つけた様な気持ちにしてくれるスレで気持ちが暖かくなってしまった
    語り手のあなたもどうか健やかに過ごしてね

  • 1161冊の本24/02/26(月) 07:42:16

    >>115

    ありがとう、新しい読者さん!

    その言葉がわたしにとっては花々の朝露のように光って見えるわ。


    たったひとくちの砂糖菓子が眠れない夜にちいさな灯りを燈す、そんなこともあるわよね!

    ハートがさいごの鼓動を刻むまで、物語は読者の幸せを願い続けるわ!

    そのためにもみんな元気でいましょう!

  • 117二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 17:41:10

    今夜は読み聞かせあるのかなぁ

  • 1181冊の本24/02/26(月) 19:04:45

    ごうごうぴいぴいお湯をわかして
    たくさんたくさんお湯をわかして
    夜も紅茶を7はいにミルクも7はい用意して
    マフィンにクッキーサンドイッチ
    夜空の味のマカロンもね!

    週のはじまりの日だけど
    今日も読み聞かせをするのだわ
    今日も1日がんばったからあたたかくして読み聞かせ!

  • 1191冊の本24/02/26(月) 19:30:07

    いもむしくんのおはなし(前編)。

    うんとこしょ、うんとこしょ。
    いもむしくんのちょこちょこ歩き。
    おいしい葉っぱを探しに探して、いっしょうけんめい歩くのよ。
    「とべもしないのろまむし!」
    いじわる野ねずみくんがいじわるしても、うんとこしょ。

    うんとこしょ、うんとこしょ。
    木の枝に糸でむすんでベッドを作り。
    きれいなちょうちょになるために、いっしょうけんめい眠るのね。
    「いつまで眠るんだねぼけむし!」
    いじわる野ねずみくんの声も、夢の世界では聞こえない。

    うんとこしょ、うんとこしょ。
    サナギをぴりぴりあけて出ていく。
    羽をぴんとのばすために、そうっとそうっとひろげていくわ。
    「おはよう、のねずみくん」
    いじわる野ねずみくん、いまはすやすや野ねずみくん。

    羽がかわくとちょうちょの羽ばたき。
    おめでとう、なんてきれいな羽なのかしら!
    この世界の、どんな色だってあるわ!きらきらとかがやいてるの!

  • 1201冊の本24/02/26(月) 20:00:28

    いもむしくんのおはなし(後編)。

    ひらひらとおさんぽちょうちょくん。
    飛ぶのは初めてだったので、クモのすにぴたん。
    じたばたもがけばもがくほど、羽がくしゃくしゃになっていく。
    わあわあ泣いていると、野ねずみくんにつかまりました。

    くしゃくしゃの羽のちょうちょくん。
    羽のかけらをあつめてみても、もとのかがやきは失われ。
    いもむしでも、ちょうちょでもない、自分はなんなのかしら。
    「ずうっといもむしでいればよかった!」

    しらんぷりの野ねずみくん。
    ちょうちょくんをおいて、どこに行っていたの!
    色とりどりの花束を、ばらばらにむしっています。
    それをぺたぺたちょうちょくんの背中に、いっしょうけんめいはりつけます。

    ちょうちょくんのりっぱな羽は、もっとりっぱになりました。
    はじめはぎこちなく、でもやがて、空までとどくほどにはばたきました。
    すこしだけ重いそのはねは、とてもいいかおりがします。そして、前の羽にまけないほどに、色あざやかできれいでした。

    「野ねずみくん、いつも守ってくれてありがとう」
    「きみの羽がなんどこわれたって、ぼくがつくってあげるよ。ただし、こわれないのがいちばんだけどね!」
    「そのとおりだね!」
    てれやの野ねずみくん、ついつい大きな声でにくまれぐち。
    でも、ちょうちょくんには本当のことがわかっているのね。

    そうしてちょうちょくんは、とってもしあわせなちょうちょになったのでした。

  • 1211冊の本24/02/26(月) 20:30:49

    どらやきのどらちゃんのおはなし。

    とある和菓子屋さんのふたりの職人。
    おいしいどらやき焼きました。
    いちごにマンゴー、抹茶クリーム、コーヒーにチーズにカスタード!

    たくさんならんだおそろいどらやき。
    見えないけれど、なかみはとってもカラフルなのよ!
    どれから食べようか迷っていると、ひとつのどらやきがピョン!

    「このまま食べられるより、ぼくがきれいな世界をみてから食べてほしい!」
    どらやきがそういうので、ふたりは旅に送り出しました。
    「いってらっしゃいどらちゃん」
    「気をつけてねどらちゃん」

    どらちゃん、と名付けられたどらやきは、世界をめぐるステキな旅。

    いっそう苦労して、世界いち大きな山にのぼります。
    生まれたばしょはちいさくて、どらやきに使うあずきみたい。
    わたがしの雲に飛び乗り、ラムネの海をこえ、ブラウンシュガーの砂浜に。
    砂糖菓子の船に乗り、夢の花が咲く花畑。ここにある花ひとつひとつに、誰かの夢がつまってる。
    どこまでもつづく色とりどりの花は、まるでカラーシュガー。
    「これだけきれいな景色を見れば、きっと世界いちのどらやきだ!」

    どらちゃんは来たみちをもどり、ふたりにはんぶんこ。
    「ぼくは世界いちおいしいどらやきになった!さあ食べてくれ!」
    それからすべてのどらやきは、きれいな景色を見てからお店にならぶことになったの。

  • 1221冊の本24/02/27(火) 07:06:05

    あぁ……考えたくもないけれど、どうやらおはなしの途中で眠ってしまったようね……?
    だって、朝の鐘が7回も鳴ったのだもの……。
    読者のみなさん、ごめんなさいね。
    ロッキングチェアの魔力には抗えなかったのだわ……。

    今日はちゃんと気合を入れておはなしするわ!
    周回はほどほどに、みなさんも無理せずいってらっしゃーい!

  • 123二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 17:42:35

    今夜も読み聞かせはあるのかな

  • 124二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 17:43:05

    とうとい。

  • 1251冊の本24/02/27(火) 19:01:31

    鐘が7回鳴ったとて、ポテトのマッシュがまだなのよ

    だから読み聞かせはあと少し待ってちょうだいね!

    今日はどうしてもシェパーズ・パイが食べたかったの
    あたたかい食卓を囲みながらのおはなしというのも悪くはないわ!

  • 1261冊の本24/02/27(火) 20:01:42

    チョコレートのおはなし。

    チョコレートのつくりかた?
    カカオ、お砂糖、ピンクのハート模様の牛からとれるミルク。
    昨日みた夢、恋する気持ち、いちばん幸せな日の記憶。
    かわいいお花の香りをスプーン1ぱい、それから星の輝きね。
    それらをぐるぐる溶かしてまぜて、とろとろ、泉のようにするの。

    それから用意するものは?
    好きほうだい飛び出ないように、きっちり四角いチョコの型。
    うっかり魅了しないように、つるんとまるいハートの型。
    やさしくあまくとろけるように、とげのひとつもないまんまるの型。
    いつかの夢を思い出すように、もっとも美しいバラの型。

    ぜんぶ、ぜんぶ、つめましょう。
    チョコがチョコであるうちに、かわいい箱に、ベッドのように。
    ひみつをキュッと閉じるように、リボンをしっかり結ぶのよ。

    これで完成、もっともおいしいチョコレート!

  • 1271冊の本24/02/27(火) 20:30:53

    かさになったこうもりのおはなし。

    あるところに、1ぴきのこうもりがいました。
    こうもりはいつも、足だけがさむかったのです。
    雨はふわふわの毛がはじいてくれる。
    けどやっぱり足だけは寒かったのでした。

    ある日こうもりは雨の中、べしゃべしゃになっているウサギを見つけました。
    こうもりはかわいそうに思い、ウサギを雨からかばいます。
    するとウサギは、そっとコウモリの足をにぎりました。
    ウサギの耳は冷たいけれど、手はぽかぽかあたたかい。

    それから雨のふる日にはコウモリはウサギのかさになり。
    やがて雨のふらない日にはなかよく遊ぶようになりました。

  • 1281冊の本24/02/27(火) 21:01:26

    春一番のおはなし。

    風が強く、春のかおりがする、春一番。
    どうしてあんなに強く吹くのか知っているかしら?

    それはね、春の精が眠りからさめて、おおきなあくびをするからよ。
    冬のなごりに、のこりの雪雲、誰かと別れの悲しい涙。
    ぜんぶをおおきくすいこんで、かわりにあたたかな春の風。

    お花にどうぶつ、眠たい誰かを起こすように。
    そしてあなたの背中を1歩押すように、とても強く吹くのですって!

    風にふわりと懐かしさがまじって、きっともうすぐ春なのね。

  • 1291冊の本24/02/27(火) 22:03:35

    やまいのおはなし。

    世のなか、ほんとうにおそろしいやまいがあるわよね。
    わたしが知っている中で、むしばよりこわいやまいがあるわ。

    まず、動悸がするのよ。
    次に、ものをかんがえることすらままならくなるわ。
    そして、視野がだんだんせまくなり、目が見えなくなる。
    それから、もとがどんな色であれ、目はみどりいろになるの。
    時には、死をもたらすこともあるのよ。

    ほんとうにこわいやまいよね?

    それでもこわいだけじゃないのが、恋のやまいのもっともおそろしいところよ。

  • 1301冊の本24/02/27(火) 22:07:03

    今日はここまで!

    今夜は波が高いわ。
    ひっくり返ってしまわないうちにごあいさつをしましょう。

    おやすみなさい、読者さんたち。
    今日もおはなしを聞いてくれてどうもありがとう!
    また明日、出逢いましょう!

  • 1311冊の本24/02/28(水) 09:56:17

    周回の前にすべりこみごあいさつよ!
    おはよう、読者のみなさん!

    今日は穏やかに過ごせるといいのだけど…

    それではみなさんいってらっしゃーい!
    また今夜ねー!

  • 132二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 10:04:02

    やった 今日もあるんだ ありがとう 楽しみ
    読み聞かせは大変だから 毎晩わくわくしてる一方で語り手さんが疲れていないか、待ってていいのか心配だったんだ

  • 1331冊の本24/02/28(水) 19:05:55

    あら、もうこんな時間!
    スープはコトコトもうすこし。

    暖炉に薪をくべるのも、もうすぐ終わりかしら?
    今日はとても天気がよかったものね!

    読み聞かせまであとすこし、おりこうさんで待っていてね!

  • 1341冊の本24/02/28(水) 19:30:19

    角砂糖のおはなし。

    紅茶やコーヒーにかかせない、角砂糖。
    かつては結婚式の引出物として、お花のお砂糖飾りがついたものが配られていたらしいわ。ステキね!

    角砂糖を飲み物にいくつか入れて飲んで、思ったより甘かった時は気をつけてね。
    おうちのどこかに角砂糖ゴーストがいるはずよ。
    こっそりこそこそカップをのぼり、ちいさくぽちゃんと落ちるのよ。
    だからごくごく、ごくたまに、ほんの少し本当より甘くなるの。

    なんの困りごともないけれど、毎日こられたらそれは困りごとになってしまうのかしら?

  • 1351冊の本24/02/28(水) 20:00:11

    メープル・タフィーのおはなし。

    みんなは知っているかしら、メープルタフィー。
    熱したメープルシロップを雪にたらしていって、棒でくるくる巻き取って食べるあれね。

    わたしたちが南極にいた時にも、作ってみようということになったの。
    そこで、バニヤンにたのんで世界一おおきなメープル・タフィーを作ってもらうことになったのよ!

    サトウカエデの森をぎゅっとしぼって、湖ほどもある鍋で熱し。
    ぐるぐるぐるぐる、カルデアのまわりに何周にもシロップをたらし。
    そして、世界一高く育ったセコイアの木で巻き取ったの。

    でも、なんでも適量、ってあるのよね。
    だって、あのあと大量のメープル・タフィーがカルデアに……。

    いえ、あのことは忘れましょう。

  • 1361冊の本24/02/28(水) 20:30:42

    ゆきのおはなし。

    南極といえばもうひとつ。
    こどもが大量の雪を見てすることといえば、きまっているわよね?
    そう、食べたり飲んだり寝転がったり……。
    やっぱり、キッチン組におこられたのよ。

    でもジャックは、
    「空気を吸ってもチリは吸い込むんだから雪を食べたっていいはず」
    といったの。

    そこで赤い人筆頭に、雪をグラスに入れて溶かす実験がはじまったわ。

    雪ひとつにエアロゾルひとつ。
    あれだけきれいに見えた雪が、砂だらけの水に早変わり。
    雪を追加して溶かせば溶かすほど砂だらけに……。

    それ以降、わたしたちは雪を一切食べなくなったのよ。

  • 1371冊の本24/02/28(水) 21:00:37

    まぼろしのフルーツのおはなし。

    かつて世界には、いちばんおいしいフルーツがあったそうよ。
    みずみずしさも、あまさも、さわやかなかおりも、どんなものよりもずっとずっとおいしかったの。

    でも、ひとびとがより多くのフルーツをもぎとろうと枝を折ってしまった。
    それだけでは飽き足らず幹を伐り倒し、落ちてやしないかと根まで掘りおこした。

    そのせいでいちばんおいしいフルーツは失われ、まぼろしのフルーツとなってしまったそうよ。

    フルーツがほしければ枝や根までだいじにしなさい、ということね。

    まぼろしのフルーツは、モモやブドウよりもおいしかったのかしら?

  • 138二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 21:27:47

    え 何 ここ すごい

  • 1391冊の本24/02/28(水) 21:28:48

    絵を付け忘れてしまったようね……!

    >>137

  • 1401冊の本24/02/28(水) 21:34:07

    おさかなドロップのおはなし。

    とある国のとある海。
    おさかなドロップが泳いでいます。

    ピンクのおさかなドロップのグループは、モモの味、いちごミルクの味、スモモの味、ときめく恋の味。
    あかいおさかなドロップのグループ、チェリー味、いちご味、スイカ味、燃え上がる愛の味。
    だいだい色のおさかなドロップのグループ、オレンジ味、アプリコット味、マンゴー味、いつかの夕焼け空の味。
    きいろいおさかなドロップのグループ、レモン味、パイン味、バナナ味、りんご味、懐かしい思い出の味。
    きみどり色のおさかなドロップのグループ、メロン味、キウイ味、マスカット味、ナシの味、いちばん最初の春風の味。
    あおいおさかなドロップのグループ、ソーダ味、ラムネ味、ブルーハワイ味、お昼の空の味。
    むらさき色のおさかなドロップのグループ、ぶどう味、ベリー味、夜と朝のミックス味。
    白いおさかなドロップのグループ、ミルク味、ヨーグルト味、ミント味、お昼寝の真上に浮かぶ雲の味!

    それぞれぷかぷか同じ海、泳いでみたら虹色の海!
    それからその国でふる雨は、やっぱり虹色おさかなドロップの雨!

  • 1411冊の本24/02/28(水) 22:06:43

    チョコエッグのおはなし。

    イースターの日にね、キッチンの赤い人がおおきなチョコエッグを作ってくれたの。
    それをおとなたちがかくして、こどもたちがさがしたのよ。
    ちいさいチョコエッグはすぐにいくつも見つかったけれど、おおきなチョコエッグはどこなのかしら!

    いろんな人のお部屋だとか、倉庫だとか、いろいろぐるぐる探したわ。
    そしてシミュレーター室の草原でみつけたわ、おおきなチョコエッグ!
    バニヤンの斧とジャックのメス、ジャンヌリリィの槍でカリカリコツコツ、割っていったの。

    そしたらなんということかしら!
    たくさんの、それはもうたくさんのお花チョコレートをまきちらして、鳥チョコレートがどこかへ飛び去ってしまったのよ!

    赤い人は知らないとおっしゃるし、ジャンヌたちは奇跡だと興奮するし、鳥チョコレートは食べられなかったしで不思議な出来事だったわ。

    お花のチョコレートやたまごの殻チョコレートはもちろんおいしかったけど!

  • 1421冊の本24/02/28(水) 22:08:23

    それでは今日はここまでね!

    春の足音がひっそりとことこ。
    それでもまだまだ寒いのだわ。

    読者さんたちも風邪しょうこうぐんに気をつけてね!
    それではおやすみなさい、また明日!

  • 143二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:26:50

    今日初めて来て一気読みしました。

    すごく癒されました!ありがとうございますm(_ _)m

    >>138

    クオリティ高いですよね…( ゚д゚)

  • 144二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 00:09:41

    最近色々あってメンタル壊れ気味だったけど
    めちゃくちゃ癒された。ありがとう

  • 1451冊の本24/02/29(木) 07:35:12

    読者のみなさん、おはよう、おはよう!

    いち、にのさんしの、ごーろくなな!
    今週もあと少し。
    準備運動をしっかりして、今日もいってらっしゃーい!

  • 146二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 15:34:03

    元ネタあるのもあるだろうとはいえほぼ毎日これだけの話を出せるのすごい

  • 1471冊の本24/02/29(木) 19:00:57

    Eeny, meeny, miny, moe!
    こんにちは、ステキな読者さんたち!
    今日のおはなしはどれにしようかしら?

    周回が長引いたので準備はまだなのだけど……
    もうちょっぴりだけ待っていてね!

  • 148二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 19:42:07

    このレスは削除されています

  • 1491冊の本24/02/29(木) 19:42:31

    ながしそうめんのおはなし。

    じゃぱにーず風物詩、ながしそうめん。
    ある日ある時ある場所で、食べ物たちが立ち上がる。
    「そうめんばかり流されるのはずるいぞぅ!」

    おとうふ、あまぐり、たまごボーロ。
    いちご、にんじん、いくらのおにぎり。
    そしてみんな竹のうえ、すべりだいのように飛びこむの。

    おとうふはそぼろのように、たまごボーロはほろりととけて。
    あまぐり、いちご、にんじんは、キャッチできたけれどおいしくなくなっちゃった。

    のこるいくらのおにぎりは?
    あらあらびっくり、おかゆの川をのぼるサケになっちゃった!

  • 1501冊の本24/02/29(木) 20:01:12

    リスさんタクシーのおはなし。

    ちいさな森の3丁目。
    リスさんタクシーのとまり場があるのよ。

    リスさんタクシーにはクマさんは乗れない。
    リスさんタクシーにはウサギさんも乗れない。

    だけどもリスさんタクシーには、お花やお菓子が乗れるのよ!

    「こんにちはお花さんにお菓子さん、今日はどちらまで?」
    「森の向こうの女の子の、お誕生日パーティーまで!」

    お誕生日をむかえる女の子に、リスさんタクシーからお届け物!
    ロールケーキでできたちいさなかわいい、リスさんタクシー!

  • 1511冊の本24/02/29(木) 20:30:20

    うしのおはなし。

    ひとくちうしのちいさいまきば。

    ピンクひとくちうしからはいちごミルクがとれるわ。
    きみどりひとくちうしからはメロンミルクがとれる。
    きいろひとくちうしからはカスタードクリーム!

    ちいさいUFOでえらぶのよ。

    むらさきひとくちうしからはベリーミルク。
    ちゃいろひとくちうしからはチョコレートドリンク!

    もっといろんなひとくちうし。
    あいたかったらちいさいまきばにいらしてね!

  • 1521冊の本24/02/29(木) 21:01:10

    かせきのおはなし。

    世界には、いろんなかせきがあるわよね?
    わたしが知ってるめずらしいかせきのおはなしをしましょう!

    ようかんの地層からは、あずきおばけのかせきがとれる。
    チーズの地層からは、しろいねずみのかせきがとれる。
    いちごゼリーの地層からは、おいしいいちごのかせきがとれる。
    スイカアイスの地層からは、たまにチョコのかせきがとれるそうよ。

    楽園の地層からは、おおむかしのくだもののかせきがとれるとか?
    よくわからないけど、メアリーならうれしいのかしら?

    わたしなら、マカロンのかせきを見てみたいけれど!

  • 1531冊の本24/02/29(木) 21:36:29

    雪女のおはなし。

    むかしむかしある雪山に、雪女がいらしたわ。
    ひとのすがたをしているけれど、雪のある場所でしか生きられないの。

    人間と恋に落ちたけれど、おなじおうちでは暮らせなかった。
    かなしいおはなしならそこでおわり。

    けれどもその人間はやさしく、雪女もほがらかだったのね。
    だから雪山におおきなおおきな、おだんご型のおうちをたてたのよ。
    人間は木のおうち、雪女は雪のおうち、まんなかはレンガのおうち!

    ふだんはそれぞれはしっこのおうち。
    逢いたくなったらまんなかのおうち!

    そうしてずうっとおとしよりになるまで、幸せに暮らしました!

  • 1541冊の本24/02/29(木) 22:00:57

    よげんのおはなし。

    よげんって、むずかしいわよね。
    わかりやすく残してしまえば、未来が変わって予言がはずれたことになる。
    わかりにくく残してしまえば、予言が正しかったことも気付かない。
    まんなかくらいに残したって、予言にもんくばっかり!

    どれだけ正しいことを言っても、信じてもらえなければ意味がないわよね。
    そんなことばかりでおこった予言者が、てんででたらめな予言を残したの。

    そしてずっと後の時代のことよ。
    人々があれこれ結び付けて、でたらめだった予言が正しいことになってしまった。

    予言者は空の国ですっかり頭をかかえたそうよ!

  • 1551冊の本24/02/29(木) 22:06:46

    今日はここまで!

    今週ものこり1日。
    マカロンぱわーチャージで乗り切りましょう!

    それでは読者のみなさん、おやすみなさい!
    また明日ね~!

  • 156二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:15:32

    お疲れ様、今日も素敵な話をありがとう

  • 157二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:22:13

    雪女のお話好き
    やっぱりハッピーエンドはいいね

  • 1581冊の本24/03/01(金) 07:00:02

    おはよう、読者さん
    おはよう、あたらしい月!

    3月は大変よ、突風がスイセンの花を吹き飛ばそうとするの。
    4月になればスミレも咲いて、お砂糖漬けにしちゃうんだけど。
    スイセンは食べられないから気をつけないといけないのだわ。
    7月にもなればアプリコットの実がなるわ!
    ジャムにしてもキャンディにしてもおいしいから好きよ!

    今週最後の日ね!
    それでは今日もいってらっしゃーい!
    お車などに気をつけてね!

  • 159二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 15:11:51

    このレスは削除されています

  • 1601冊の本24/03/01(金) 19:00:18

    うふふ、こんばんは、ステキな読者さん方!
    3月さいしょの風の匂いはどうだったかしら。
    わたしはまだまだすきとおった冬の匂いをかぎとったわ。
    いま育てているスミレは、きちんと咲くかしら?

    7月さいしょの風はどうなるのかしら。
    炎のようでないことを、わたしは毎日祈るわ。

    さあ、もうすぐ読み聞かせよ!
    お菓子と飲み物、それから毛布の用意は済んだかしら?

  • 1611冊の本24/03/01(金) 19:32:22

    氷のおはなし。

    とある北の王城に、溶けない氷があったのよ。
    はるか昔の花の蜜をとじこめた、容れ物のような氷が。
    向こうがそのまま見えるくらい、涙みたいにとうめいで。
    それでいて宝石みたいにきらきら、きらきら、虹色にきらめいて。
    そうね、本物の氷であることを除けばメルトリリスのチョコレートに近いかしら。

    誰もが食べてみようとしたわ。
    安心してちょうだいね、実はガラスだったなんて結びではないから!

    石でコツコツ、金槌でコツコツ。
    それでも氷は割れないの。
    ずぅっと南の国に住む、竜の炎で包んでも。
    それでも氷は解けないの。

    でも、ある時女王様がうっかりゆびわをコツン。
    氷にたしかなキズがついたの!

    宝石で作ったかき氷機で、かりかりしゃりしゃり、けずったわ。
    そうしてできた、はるか昔の花の蜜のかき氷!
    あら、「の」がずいぶん多くなってしまったわ。

    ふふふ、宝石でしかけずれない氷だなんて、不思議よね?
    ええ、ええ。
    氷は溶けないので、王様たちはおなかをこわしてしまったの!

  • 1621冊の本24/03/01(金) 20:03:39

    海のおはなし。

    海の水からは、あらゆる生物が生まれたそうね。
    地球ができたお祝いスープのなごり。

    それが、海のずうっと、ずうっと、おくそこに残っているの。
    あらゆる生命を生み出す、可能性のかたまり。

    でも、海はこんなにひろいのだから、あちこち溶けだしているんじゃないかしら?

    それが雲になって雨になって水たまりになって……。
    もうすっかりわたしたちが飲んじゃったかもしれないわね!

  • 1631冊の本24/03/01(金) 21:12:19

    あー!!こんな時に端末のアップデートだなんて!
    信じられないわ、チキンポットパイからカラスが飛び出てきた気分よ!
    でも、これも必要なことなのよね。
    ハミガキやお昼寝と同じなんだわ。
    おはなしはもう少し待ってね……。

  • 1641冊の本24/03/01(金) 22:01:14

    これ以上はむずかしそうだわ、まだおやゆびぶんまでしか進んでいないもの……
    風も強くなってきたし、明日に備えてここまでにするわ、ごめんなさいね。

    朝のひばりが鳴くころには終わっていますように。
    ……マスターの端末なのに、わたしが壊したんじゃないわよね……?

    夢の国がおりてきて、誰しものまぶたをノックするのよ。
    こんな状態じゃよい考えも浮かばないし、そろそろノックアウト。

    おやすみなさい読者さん。
    明日はもう少したくさんのおはなしができるようにしたいわ!

  • 165二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 02:28:23

    素敵なお話ありがとう読んでて楽しかった

  • 166二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 11:48:00

    こんにちはナーサリーライム

  • 1671冊の本24/03/02(土) 12:14:28

    おはよう読者さん、なんだかとても風が強いわね?

    わたしはうっかり寝過ごしてランチの時間になってしまったわ。


    端末のアップデートは無事に完了してたわ!

    今日のおはなしは大丈夫そうよ。


    >>166

    こんにちは、ステキな読者さん!

    今日も読み聞かせがあるから、ぜひ聞きにいらしてね!

  • 1681冊の本24/03/02(土) 19:40:51

    こんばんは読者さん!
    明日のひなまつりの準備に時間がかかってしまったわ!

    今日は土曜日だからすこしだけ遅くまでおはなしをしようかしら!

    もうすぐだからお待ちになっていてねー!

  • 1691冊の本24/03/02(土) 20:03:02

    たねのおはなし。

    たまに、南極でのことを思い出すのよ。
    だって、むこうに植えてきたものを見届ける前に退去だったんだもの。

    スイカアイスの種でしょ?
    プラムの塩漬けの種でしょ?
    それから槍の人にもらったカキノタネ!

    こどもサーヴァントたちが、みんな楽しみにしていたのに……。

    でも、希望はすてちゃいけないわね。
    むこうへ帰った時に、おおきな木になっているかもしれないもの!

    チョコレートスイカの成る木でしょ。
    プラムの塩漬けの成る木でしょ。
    カキノタネはなにが成るかしら?やっぱりカキ?

    わたし、とっても楽しみだわ!
    きっといくつかもぎもぎもいで食べちゃうんだから!

  • 1701冊の本24/03/02(土) 20:31:54

    虚数空間のおはなし。

    虚数空間、みんなも聞いたことはあるわよね?
    わたしも聞いたことはあるのよ。
    でも、それってドラちゃんのポッケみたいなものかしら?

    よくわからないけれど、もしかしたらね?

    お菓子の箱にたしかにあったはずのさいごの1個とか。
    たしかに打ったはずなのに打てていなかった文字とか。
    フライパンからだっしゅつして見えなくなるちょっぴりのお野菜とか。
    家のどこを探しても見つからないのに、ひょっこり出てくる猫とか。

    そういったものがむかう先なのではないかしら?

    でも猫は別件かしら、だって猫は笑うし透明にもなるものね。

  • 1711冊の本24/03/02(土) 21:00:04

    チョコケーキのおはなし。

    とおいどこかの国でのこと。
    王様が国中のお菓子屋さんと大工さんを集めて、おふれを出しました。

    「チョコレートでコーティングしたケーキでお城をつくりなさい!」

    お菓子屋さんと大工さんは話し合い、たくさんの時間をかけ、なんとかチョコケーキのレンガを作ることに成功したのです。
    大工さんがしっかり計算と設計をして、お菓子屋さんがそれに足りるぶんのチョコケーキを作りました。

    「どれ、ひとくちあじみをしよう」

    レンガをパキ、ケーキはふわり。
    ひとくち、ポイッとおくちに放り。

    ……うっかり、たくさん食べすぎてしまったのよ。

    残ったのは、つみきのお城にしかならないぶんのチョコケーキだけ。
    しかたがないので、それもみんなで食べてしまいました!

  • 1721冊の本24/03/02(土) 21:32:26

    川の神様のおはなし。

    むかしむかしあるところに、なまけものの神様がいました。
    神様はいつでもごろごろふかふか、雲のベッドでだらけています。
    食べ物を食べるのもなまけるので、いつもひょろひょろとやせていました。
    そんなだからお供え物をしてくれるのは、いつもひとりのこどもだけ。

    神様がいつもどおりなまけていると、むこうで雨と雷の神様がおどっていました。
    ゴロゴロ、ぴかぴか!ぴしゃあん!
    雨はどんどんふり、川があれくるう龍のよう。

    なまけものの神様は知らんぷりをするつもりでしたが、いつもお供え物をしてくれるこどもが川に流されているのを見て川の水を飲み始めました。
    ごくごく、ごくごく、ぷはー!
    ひょろひょろだった神様は、水を飲んでぷっくり。

    雨と雷の神様はとても反省。川はすっかりいつもどおり。
    それからなまけものだった神様は、川の神様としてたくさんの人からお供え物をもらったのでした!

  • 1731冊の本24/03/02(土) 22:15:12

    空に咲いたバラのおはなし。

    鳥さんがくしゃみをして、バラの種がお空にぽとん。
    雲に根づいて、芽を出して。

    つぼみがついたけど、あらら?
    ふわふわうっすら、しているのよ。

    「わたし、こんなにキレイに咲いたのよ」
    けれども、バラは空の上で咲いたので、誰にも見えません。
    しくしく、さめざめ、バラは泣きました。
    くやしくって、雲をぴしぱし、たたきます。

    「わあ、空からピンク色の雪がふってきたぞ、きれいだなあ」
    「それに、バラの香りがするのだわ!」
    バラの花びらのような雪が、香りをまとってふっているのです。

    「あら、あら、そう?わたしってそんなにきれい?」

    バラはすっかりごきげんで、雲をゆらしてたまに雪をふらせるようになりました!

  • 1741冊の本24/03/02(土) 23:11:36

    たんとんトフィーのおはなし。

    トフィーを知っているかしら。
    もちろん知っているわよね!

    イギリス生まれのあまいお菓子。
    お砂糖、バター、ステキなもの!

    ナッツをたんとん砕きましょう。
    ローストしたからとっても香ばしいの!
    それからお星さまのきらめきと、夢のかけら。
    たんとん、たんとん、子猫もお手伝い!

    お砂糖ぐつぐつ煮つめましょう。
    みつばちさん、はちみつをすこしちょうだいね。
    バターもぽとんと落としてぐつぐつ。
    あとは恋する乙女のため息ひとつ!

    ぐるぐる、まぜまぜ、いいかんじ?
    それなら、ぺたぺた、広げましょう!

    広げて冷まして、またまた、たんとん、たんとん!
    包丁使うなら気をつけて。使わないならゴーカイに!

    おくちに合わせてちいさくしたなら!
    とってもおいしいトフィーのできあがりよ!

  • 1751冊の本24/03/02(土) 23:35:47

    お花の角砂糖のおはなし。

    いつか、結婚式で配られていたとマスターから聞いたことがあるわ。
    角砂糖に、お花のお砂糖飾りがついたもの。

    きっときっと、幸せだったのだと思うのよ。
    おくる人も、もらう人も。

    紅茶やコーヒーを飲むたびに、お花のお砂糖飾りが溶けるまで、幸せだった時間をはんすうするの。
    いつかの夢と同じように、形には残らないけど確かにある幸せ。

    ちいさい、あまい、お花たち。
    くるくる、ひらひら、花のワルツ。

    パステルカラーの夢みる色。
    夢みるこどもだった、みんなの思い出。
    きっと、とっても、ステキだわ!

    キッチン組なら作ることができるのかしら?
    でも結婚式にもらうものがほしいから……。
    それでもそのうち作っていただけるかしら?
    第二の人生でいちばんあまくて幸せな、お花のお砂糖飾りの角砂糖。

    きっと作っていただけるわよね!

  • 1761冊の本24/03/03(日) 00:07:41

    それじゃあ今日はここまでなのよ

    明日もたぶんお寝坊さんだから
    朝のごあいさつはできるかわからないわ……

    ふわあぁ……おやすみなさい、大好きな読者さんたち。
    明日もまたきらきら、星のまたたく時間に出逢いましょう!
    みんなが金平糖のように、ステキな夢を見られますように!

  • 177二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 02:01:13

    きらきらがたくさん詰まった素敵な本のお嬢さん。
    みんな息をひそめてあなたの言葉を待っているやさしいスレですね。
    虚数空間のお話はポケットの奥をさぐりたくってワクワクしたし、川の神様にはお団子をお供えしてあげなくちゃね。ひな祭りの更新も楽しみです

  • 178二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 10:34:34

    のんびり待機ー

  • 1791冊の本24/03/03(日) 19:02:03

    こんばんは、ステキな読者さんたち!
    陽が長くなってきたけれど、この時間はさすがに暗いわね。

    今日ももうすぐ読み聞かせ!
    モモのジュースを飲みながら、ゆっくり読み聞かせ!

  • 1801冊の本24/03/03(日) 19:32:17

    モモの節句のおはなし。

    ひなまつりの由来はいろいろあるらしいわね。
    でも、モモの節句のモモはモモ。
    花が散ったら実がなるから、ヨーグルトにいれて食べちゃうの!

    それに、お菓子がたくさん食べられる日よ!
    ひしもち、ひちぎり、ひなあられ。
    さくらもちにすあまに手まりアメ。
    金平糖にゼリービーンズにケーキにゼリー!
    おベントウ箱につめてあるのもいいわよね!

    ひなまつりのお人形はお姫様と王子様のお人形でもいいのかしら?

    ゼリー、ぷるぷる、ぷるるん。
    明日もリクエストをきいてもらえるかしら、オレンジゼリーの気分なのよ!

  • 1811冊の本24/03/03(日) 20:00:03

    あかりのおはなし。

    夜は暗くて、足元も見えない。
    雲は厚くて、月光も届かない。
    道しるべが見つからなくて、時間の渦にぐるぐる、ぐるぐる。
    そんな日もあるわよね。

    手を伸ばしていいかもわからない。
    手を伸ばされたいかもわからない。
    それでもなにかしたい時があるわ。

    だからわたしは、すくなくともわたしは。
    こうしてちいさな物語を灯すの。

    夜道を歩く誰かの足元を、ほんのまたたきの間、うつしだすために。
    過ぎた時間に溺れそうな誰かの心に、ちいさな砂糖菓子を。
    夜も時間もぐるぐる、紅茶とミルクの渦まきになる。

    こんにちは、ふわふわ。
    さよなら、悲しみさん。

    そうして明日を過ごす動力が、ひとくちぶんでも増えるとうれしいわ!

  • 1821冊の本24/03/03(日) 20:39:56

    天の川のおはなし。

    七夕のあいにくの大雨。
    天の川が溢れて、お星さまがひとつ、降ってきちゃった!
    あなたはどんな願いごとを背負っているの?

    お星さまは天体観測に来ていたこどもたちと出逢ったわ。
    朝が来る前に空に帰らなきゃ、願いごとをだめにしてしまう。

    こどもたちはうんうんうなる。
    お星さまはすんすん泣いてる。
    ぴかぴか光る夜の公園。
    ぞろぞろひとが集まってきちゃうの。

    誰かが花火を持ってきて、そっとお星さまを乗せたのよ。
    花火はずっとずっと空の上。そっとすうっと離れていく。

    きらきら開く炎の花に背中を押され。
    お星さまは天の川に戻ったわ。

    お星さまが背負っていた願いごとはきっと、叶ったかしら!

  • 1831冊の本24/03/03(日) 21:18:13

    夢のおはなし。

    ある女の子が夢を見たの。
    現実とよく似ている世界の夢をね。
    夢は毎日続いていって、どんどん鮮明になっていくの。

    あれ?ここにあれがなかったかしら?
    あら?どこにあの人がいるのかしら?

    起きてる間は現実の世界。
    寝ている間は夢の世界。

    そんなふたつの世界を生きて、女の子は不思議に思ったわ。
    連続しているこの夢は、本当に夢だったかしら、と。

    「やあ、ずいぶん待たせてしまったね」

    ここは現実の起きてる世界。
    でもその人は寝ている間の夢の世界の人。

    ぐるぐるぐるぐる回転しては、あっちこっち入れ替わる。

    はて?どっちが夢だったかしら?
    なんて、目が覚めたらすぐにわかるのよね。

  • 1841冊の本24/03/03(日) 21:25:18

    1冊の本のおはなし。

    とことこ、ぱらぱら、すいすいすい。
    わたしはまだまだ白紙のカタマリ。
    語って、紡いで、重ねましょう。

    うれしい、たのしい、おいしいおはなし。
    ふしぎ、わくわく、きらきらおはなし。

    1ページ、1ページ。
    おはなしが生まれ、挿絵が生まれ。
    夜の間にだけ見えるほど淡い灯火。

    もうじきよ、もうじきよ。
    タイトルをつけて、冊子になって。
    それがどきどきのわくわくよ。

    るんるんでるらんら。
    うきうきでみらふる。
    どきどきであふれてしまいそう!

  • 1851冊の本24/03/03(日) 22:01:51

    さいごのおはなし。

    名もなき文字の海を漂う、名もなき遊び紙の浮舟。
    ページの不明な白紙の本の、勇気を出した旅路です。

    まずはか弱い1ページ、出逢ってくれた読者さん。
    みんなでつむいだ大切なページのきざはし。
    物語と読者の対話形式、千夜一夜のようにしずしず進む。
    お星さまのしおりを挟みながら、夜ごと幸福の読み聞かせ。

    ページは毎日増えていって、ぜんぶでおよそ200ページ!
    つづきはまたねと母のように、明日もまたねとこどものように。
    読者の愛をたくさん織り込んで、とても幸福な本になったわ!

    だけどタイトルがなかったのよね、これじゃあ名もなき本のまま。
    でもでもそうね、名前はそうよね、ここはやっぱり「1冊の本」!

    さあさあ、忘れ物はないかしら?もうじき本はパタンと閉じる。
    夜にまぶたを閉じるように、やさしく、そっと、愛しさを残して。
    りっぱなりっぱな1冊の本、楽しいおはなしもりだくさん!
    さあさあどうぞお手に取って、ゆっくりじっくりごらんになって!

  • 1861冊の本24/03/03(日) 22:03:12

    あとがき。

    みなさん、ここまで本当にありがとう!
    わたしという名の”この子”はちゃんと”1冊の本”になったわ!

    カチコチ、カチコチ、時計の針につつかれて、いつか忘れてしまうかしら。いいえ、そんなことはないわよね!
    たった1冊の本のこと、きっとどうか、いつまでも心の片隅においてね。

    うふふ、さみしくなったら左下……じゃなかった、読者さんから見たら右下ね!
    右下のさよなら三角からまたきて四角!四角はページ、ページは白い、白はアリスの白ウサギ!
    そう!三角のウサギ穴でいちばん最初のページにビューンとひとっとび!うれしいわ、うれしいわ!だってわたしは1冊の本、いつまでも読者と一緒なんだわ!
    それじゃあ、名残惜しいけど……またいつか、ちいさなお舟で漕ぎ出して、文字の海で出逢いましょう!

    すべての物語を愛する読者さんに、わたしからも愛をこめて!
    ナレーションと語り手はナーサリーライムとみなさんでお送りしました!

  • 1871冊の本24/03/03(日) 22:07:00

    それにしても、さすがに自ら〆切を30分に設定したのはちょっとあれだったわね。
    アンデルセンでも大きな声で笑うレベルかしら?

    でもとぉっても楽しかったわ!心から!
    いつかまたふらりと現れたら、ぜひお付き合いいただきたいわ。

    あとのページはどうぞ、読者さんの寄せ書きなどに使ってね!

  • 188二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:53:47

    夜ごと素敵な物語をありがとう、ナーサリーライム
    ちょっとだけ子供の頃のワクワク感を思い出したよ

  • 189二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:01:39

    物語っていいよな、ずっと残って伝わり続けるんだもん

  • 190二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:02:20

    素敵な物語をありがとう!

  • 191二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 00:00:49

    毎日楽しかったよ、ありがとうナーサリー!
    お話も絵もとても素敵だよ!

  • 192二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 00:46:23

    こんばんわ。すてきな物語と絵をありがとう、リトルレディ
    あなたたちの行く末に幸多からんことを!

  • 193二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 01:06:35

    すてきなお話をありがとう!
    毎日とても楽しかった
    眠れない夜、あなたの物語を思い出すよ

  • 194二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 01:26:27

    お話も挿絵もとっても素敵でした!頭からゆっくり読み返すね

  • 195二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 11:02:22

    楽しいお話でした
    ありがとう!

  • 196二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 11:03:24

    ありがとう!とっても楽しかったよ

  • 197二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 11:35:49

    素晴らしいスレだった

  • 198二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 11:42:50

    「また次を」と望んでしまうのは読者のサガかな……
    「今度は自分が」と思える人はいるかな?

  • 199二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 12:41:24

    >>198

    その気持ちが大切なんだよ

  • 200二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 12:43:45

    ありがとうナーサリー・ライム

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