- 1二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:15:17
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、
そして、既に通ったルートは除く。
なお、以前に全員生存ルートを通った為、今回以降、誰かは確実に死ぬ事になる。
アンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目
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このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 2二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:17:31
見逃した
- 3二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:21:31
このニンゲンは、また、トリエルとハグをして別れた。これで三度目だ。
トリエルを殺す事に抵抗があるのか、それとも、後にとっておくつもりなのか、それはわからない。
次にニンゲンは、いつものようにスノーフルで、サンズとパピルスと出会った。
このニンゲンは、パピルスを殺した?見逃した?
- 4二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:21:59
見逃した
- 5二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:25:34
- 6二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:26:06
見逃す
- 7二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:27:48
アンダインは、またも命拾いした。もっとも、彼女は2度目の命拾いだと知らないが……
今ニンゲンの前には、またもや干からびて倒れているアンダインがいる。
彼女を見捨てる?それとも、助けた後、また、デートにも行く?
- 8二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:28:36
見捨てる
- 9二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:28:42
見捨てる
- 10二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:31:41
ニンゲンは、彼女に水を与える事なく、そこを立ち去った。
ホットランドの熱気は、それに温められた鎧は、彼女の体を確実に蝕む事だろう。
そのさまを見届けることなく、ニンゲンはホットランドに向かい、メタトンと出会った。
このニンゲンは、メタトンを壊した?見逃した?
- 11二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:33:09
見逃した
- 12二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:37:56
ニンゲンは、メタトンを見逃
前回と、ほぼ同じだ。
ニンゲンは、リセットした。
そして、手元のサイコロを振った。
dice1d4=4 (4)
- 13二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:39:33
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:41:09
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:41:41
このレスは削除されています
- 16二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:42:54
ニンゲンは、今までの道を走りなおした。
トリエルとハグした。
パピルスとデートした。
アンダインを殺しはせずとも干からびさせた。
そして、メタトンを破壊した。
ニンゲンは、おしろにたどり着いた。
そして、アズゴア王と対峙した。戦った。
ニンゲンは、アズゴア王を見逃そうとした?それとも……
- 17二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:47:43
見逃そうとしたが…
- 18二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:52:02
ニンゲンは、アズゴア王を見逃そうとした。
アズゴア王は、それを受け入れようとした。
しかし……フラウィが現れた。
王は殺された。
ニンゲンは、フラウィと対峙した。
ニンゲンは、フラウィから解放された6人のニンゲンのタマシイと共に、フラウィを倒した。
しおれたフラウィを、このニンゲンは……殺した?見逃した?
- 19二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:56:41
殺した
- 20二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:59:49
ニンゲンは、またもフラウィを殺した。
後日談に出番が与えられるのは、またもお預けのようだ。
そしてニンゲンは、地底を去った。
地下では、トリエル、パピルス、アンダイン、サンズが生きている。
地下では、メタトン、アズゴア、フラウィが死んでいる。
そしてアルフィーは……
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。
女王がリーダーとして戻ってきた事、落ちてきたニンゲンには仲間として接するようにおふれを出した事。
アズゴアがいなくなり、集めていたタマシイも消え、バリアを破る計画は当分延期された事。
みんなが落ち込む中、それでも女王は、国民を励ましている事―― - 21二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:00:47
またダメだったよフラウィー…
- 22二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:04:05
次に期待しようフラウィー
- 23二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:06:21
そこにパピルスもメッセージを吹き込んだ。
ロイヤル・ガードが解散された事。
アンダインが失業してホームレスになった事。
アンダインは、その後はサンズとパピルスと同居しながら、ホットドッグスタンドで働いている事。
そして……アンダインが、ニンゲンの事を責めていること。
アズゴア王のみならず、アルフィーまでいなくなったのは、ニンゲンのせいだと。
アンダインは怒っているが、「守ってやれなかった」と言うばかりだという事。
何もする気が起きず、ニンゲンへの復讐であっても、「みんなは戻ってこない」と言っている、という事。
「お願いだから、アンダインのお友達を返して?」
……それが、パピルスの願いである事。
これが、地底の現状である事――
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰から後日談を始めようか?
- 24二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:06:53
>>25にずらします
- 25二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:15:46
パピルス
- 26二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:32:25
朝、パピルスは自宅のガレージで目覚めた。
正確には、ガレージに置かれた、真っ赤なスポーツカー型ベッドの中で目覚めた。
側にはアクションフィギュアに、丸ごと運んできたクローゼット、キュウキュウ鳴るイヌ用のおもちゃ、その他もろもろが置かれている。
どんな環境でも、兄の読み聞かせとこのベッドがあれば快眠出来るのが、このパピルス様の凄いところである……と、彼は自負している。
パピルスは体を起こすと、顔を洗って歯を磨くべく、母屋の方に向かった。
早朝の我が家は、しんと静まり返っている。
サンズはどうせ寝てるだけだが……
パピルスは頭を振ると、目的を果たすべく、洗面台と向き合った。
顔を洗い、歯を磨く。それだけだが気分がいいし、清潔になる。良い事だ。
そうして朝の儀式を済ませると、パピルスは2階の方を見上げた。
――今日のアンダインの調子は、どうだろうか。
今日は寝ます。
- 27二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:37:42
まだ体調不良
- 28二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:52:20
ふさぎ込んでいる
- 29二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 01:00:03
まだ熱がある
- 30二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 10:16:19
やっと元気が戻った
- 31二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 10:18:27
- 32二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 13:51:08
- 33二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:01:04
パピルスは階段をそっと登ると、手前側、ステッカーでデコレーションされたドアを優しくノックした。
「アンダイン、調子どう……?」
返事はない。そして、それが一番の返事だった。
長い長い沈黙の末、パピルスは頭蓋骨がじんわり湿ってくるのを感じながら、ドアの向こうに話しかけた。
「……えっと……オートミール炊いてくるね……お食事は大事だから……」
そうして、返ってこない返事の元、パピルスは再び一階に降りた。
最近、アンダインはよく体調を崩すようになった。
調子がいい時はサンズのホットドッグスタンドで働いているが、そうじゃない時は、こうして1日中家にいる。
ニンゲンと一緒に遊ぼうと思ってアンダインの家を訪れた時も、彼女は熱中症でぐったりしていた。
そして彼女は、病床で、アルフィーが行方不明になった事を知った……らしい。
方々から伝わってくる話をまとめると、そういうことになる。 - 34二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:12:43
それから色々あって、アンダインはサンズたちと暮らすようになった。
初めこそソファで寝泊まりしていたが、体調を崩しがちになったアンダインを見かねて、パピルスは部屋を渡す事にしたのだ。
アンダインも、初めは別にソファでもイスでもと突っぱねていたが、体はふかふかの布団を求めていた。
ぐっすり眠ったアンダインに満足したパピルスは、ガレージに家具や私物を運び込んでめでたしめでたし……と思いきや、ことはそう簡単には行かなくなった。
アンダインは、かつてのあの快活さや豪快さが嘘のように、無気力になってしまった。
……お友達がいなくなってしまったからだろうな。
パピルスはそんな事を思い出しながら、オートミールをコトコトと炊いた。ついでに自分たちの朝ごはんにもしてしまおう。そんな事を考えながら。
その時……
- 35二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:30:06
モンスターの子供が来た
- 36二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:31:01
いぬのモンスターが来た
- 37二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:31:45
鎧を着た二人組が来る
- 38二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:32:41
行方不明のアルフィーから連絡が来た
- 39二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:33:26
サンズが戻ってくる
- 40二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 14:34:12
- 41二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:01:38
- 42二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:18:59
その時、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
パピルスはコンロの火を切って玄関に向かった。
「はーい」
玄関ドアを開けると、そこにはイヌッスとイヌッサの夫婦がいた。
「おはようッス」
(おはようサ)
「あ、おはようございますっ!」
二人は元々アンダインの部下だけあって、よくこちらに様子を見に来てくれる。
「今日のご用事はなんですかっ?」
パピルスが元気に質問した。
もちろん、アンダインの様子を聞くのが第一だが、どうやら彼らには、今日は別の用事もあるらしい。
それは……
- 43二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:34:19
サンズにニンゲンの事について詳しく聞きたい
- 44二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:35:43
熱冷ましにナイスクリームを届けに来てくれた
- 45二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:36:28
アルフィーの行方について聞きたい
- 46二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:39:22
メタトンの代わりに番組に出ないか?
- 47二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:41:53
- 48二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 15:42:57
- 49二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 16:12:11
「アンダインがあんまり落ち込んでるから……」
(……アルフィー博士の居場所に、心当たりないサ?)
それは……パピルスにもわからない事だった。
なんせ彼女が消えたところを、誰も見ていない。
メタトンが生放送中に破壊され、アズゴアもいなくなった。タマシイもなくなったらしい。
慌ててコアの人たちが駆けつけると、アルフィーの姿はもうどこにもなかった……というのが、パピルスが知っている情報だ。
「うーん……オレもよく知らないんだ。ごめんね、力になれなくて……」
「そうッスか……」
(ごめんサ、パピルス)
二人はガサガサと包みを取り出すと、パピルスに渡した。
「これ、アンダインにお見舞いッス」
(栄養つけないと、元気になるものもなさないサ)
「うんっ、わかった。アンダインに渡しておくねっ」
それではお大事に、と、イヌの夫婦は去って行った。
パピルスは二人を見送ると、再びオートミール作りに戻った。
そのうちサンズが起きてくるし、アンダインも朝ごはんの時間だ。
今日他にすることはあったか、パピルスは思い出そうとした。
- 50二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 20:44:07
スパゲティの練習
- 51二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 20:50:31
熱冷ましにナイスクリームを買いに行く
- 52二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 20:59:44
またニンゲンが落ちてこないか見回り
- 53二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:14:20
アルフィーを探す
- 54二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:16:31
メタトンの代わりに番組に出ないかと誘われていた
- 55二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:17:08
- 56二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:47:07
- 57二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:11:16
そうだ、今日はスパゲティの練習をしよう。
おいしいスパゲティを作れば、きっとアンダインもちょっとは喜んでくれる……はずだ。
だって、スパゲティの作り方を教えてくれたのは、アンダインなんだから。
そんなことを考えている間に、サンズがのそのそと起きてきた。
「ふぁぁ……おはよぉ……」
間も気も抜けたあくびをしながら、サンズは階段を下りてくる。あれで落ちないのが不思議なくらいだ。
「兄ちゃんおはよ。朝ごはん出来てるよ」
パピルスもパピルスで、静かな声で返す。アンダインの耳に刺さらないようにする為だ。
二人は牛乳で炊いたオートミールをもくもくと食べる。
「兄ちゃん、今日どうするの?」
「んー……まあ、いつもどおり、ぶらぶらだな」
「いつもそればっかり……ボクはスパゲティの練習するよっ」
「そうか、頑張れよ」
「うんっ」
そうして朝食を終えると、サンズは大きく伸びをして、のそのそと立ち上がった。
ついでとばかりにペットロックにぱらぱらとチョコスプレーを振りかけて、家を出ていく。
「んじゃ、行ってきます」
「いってらっしゃいっ」
サンズは後ろ手に手を振ると、いずこへと去っていった。
パピルスは立ち上がると、残っていたオートミールを温め直し、お皿によそった。
スプーンと一緒にお盆に乗せると、慎重に階段を上る。
そして、片手で器用にお盆を持ちながら、もう片手で、そっとアンダインの部屋……つまり元パピルスの部屋だ……をノックした。
「アンダイン、起きてる……?」
- 58二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:12:20
まだ横になっている
- 59二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:13:01
いなくなっている
- 60二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:13:27
アルフィーを探しに出かけていってしまった
- 61二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:13:50
- 62二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:16:15
- 63二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:34:17
……しかし、誰も来なかった。
「……?アンダイン……?」
パピルスは、もう一度、ドアをノックした。
しかし、誰も来なかった。
「…………」
なんだろう、背骨の辺りがぞくぞくする――パピルスは、そっと、ドアを開けた。
「……アンダイン……?」
アンダインの姿は……どこにもない。
代わりにパピルスを出迎えたのは、雪の香りと吹き込む冷気だった。
パピルスは部屋中を見渡す。すぐに異変に気付いた。パソコンだ。パソコンが床に置かれている。
そして、パソコンの前の窓が……開いている。
パピルスは思わず窓に駆け寄った。
「アンダインっ!?」
下を覗き込んで叫ぶ。
彼女の姿は、もう、どこにもなかった。
アンダインは……どこに行った?どこでもいい。とにかく、探さなきゃいけなかった。
「アンダイン……元気じゃないのにうろうろするなんて、ほんとに元気じゃなくなっちゃう……!」
パピルスは1階へ駆け降りると、オートミールを置いて、外へと飛び出した。
果たして、アンダインはどこに行ったのだろう。そしてサンズは……?
今日は寝ます。
- 64二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:35:19
サンズもまたいなくなっていた
- 65二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:36:12
- 66二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:44:11
オイラも探しに行くと伝えて二手に別れる
- 67二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 23:27:12
既にアンダインを追っていた
- 68二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 23:28:39
ウォーターフェルの見張り小屋でアンダインを待っていた
- 69二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 23:32:06
グリルビーズの前あたりでアンダインの行方を聞き込み
- 70二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 01:04:27
- 71二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 11:00:55
このレスは削除されています
- 72二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 12:16:30
- 73二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 12:49:45
サンズは馴染みの雪道を歩いていた。
しかし、その足取りはぶらぶらと、というわけではない。
雪道に残る足跡、その一つ一つを目で追う。その中に、彼の追うものがあったからだ。
朝食を食べる、ほんの少し前。サンズは物音で目覚めた。
恐らくあの時にはもう、アンダインは外に出ていたのだろう。
彼女の身体能力を以てすれば、体調が悪くとも2階から飛び降りて着地することなど、造作もない事だ。
そして彼女は林の中に紛れ、ウォーターフェル方面に向かった、というところだろう。
ウォーターフェル方面には何がある?……決まっている。
やれやれ、とサンズは息を吐く。
そうして彼は、アンダインを追った。
その時……
- 74二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 13:28:42
エコーフラワーが再生された
- 75二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 13:57:21
ちょうどパピルスもいた
- 76二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 15:28:38
かわのひとがもどってきた
どうやら誰かを乗せた後らしい - 77二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 15:30:42
マネキンが何故か怒ってる
- 78二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 15:33:14
- 79二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 19:17:04
- 80二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 19:41:02
どこかでアンダインに出くわさないかと、サンズはあえて、少しずつちかみちした。
やがてたどり着いたのは、元々アンダインの家があった場所の近所だった。
そういえばこの辺りにはナプスタブルークも住んでいたはずだ。
何か話が訊けないだろうか……っと思った瞬間だった。
「おい!!そこのスケルトン!!」
突然、何者かがサンズを怒鳴りつけた。
声の方を見ると、マネキンがぷかぷか浮きながら、サンズを睨みつけていた。
こいつは確か……アンダインの家にいたような……?
「オレは今、ヒジョーに怒っている!何故だかわかるかッ!?」
「……まぁね……金塊でも落としたか?」
「そういうジョークはいらんッッ!!」
どうやら気付いたらしい。やれやれとサンズは肩を竦めた。
「いいか!オレはな!!」
ぷんすかマネキンがぷんすかしている理由は……?
- 81二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:09:29
どいつもこいつも暗くなってる
- 82二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:10:30
アンダインに踏みつけられた
- 83二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:11:38
家にあるアイスを食べただけなのに追い出された
- 84二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:21:28
なんか意味もなく怒ってる
- 85二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:22:15
- 86二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:49:05
- 87二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:08:40
「いいかよく聞け!!オレは嬉しかった!ゴミエリアに行ったら、久しぶりにアンダインと会えたからな!だがアンダインは!オレに気付かず、踏んづけていった!!踏んづけられるのは構わん、仕事だからな。だがオレの事を気にしないのが気に入らない!こうして家に来たのにいないし!オマエのところで暮らし始めてからアンダインはふぬけて」
ぐらぐらと火砕流が如く怒りを吐き出すマネキンだが、その内容は有益なものではあった。
「アンダインがここに来たのか?」
「そうだ!!だがオレに気付かず踏んづけて」
思ったより移動が速い。いくら調子が悪いとはいえ、ロイヤル・ガード隊長の気迫を過小評価していたことに、サンズは内心歯噛みした。
「わかった。それで、アンダインはどっちに行ったんだ?」
「見た通りここには戻ってない!!だから多分あっちだ!」
マネキンが首をしゃくった方を見ると、やはりサンズの思った通りの方向だった。
「オレはここでアンダインを待つ!!ここはもうアンダインの家じゃない?知るかッ!!」
もはや怒りに怒っているマネキンに挨拶して、サンズは去っていった。
(ここから更に数エリア先は……)
サンズは歩きながら考える。どこかで追いつくかと悠長に考えていたが、先回りした方がいいかもしれない。
意を決し、サンズはちかみちを使った。
そしてちかみちで行った先に、アンダインは……?
- 88二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:12:15
いた
- 89二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:14:58
いない
- 90二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:18:01
足跡が続いている
- 91二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:27:48
遠くに後ろ姿が見えた
- 92二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:29:10
- 93二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:56:22
- 94二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:19:45
そこは、ホットランドにある、アルフィーのラボだった。
サンズは着地するか否かのタイミングで、あたりを素早く見回す。
――いた。
アンダインだ。床にぐったりと蹲り、タイルに赤い髪が広がっている。
彼女は、出ていった時のまま……つまり、タンクトップにキャロットのパジャマ姿だった。
確かに彼女の普段着と似たり寄ったりの格好ではあるが、それでもスノーフルやウォーターフェルを通ってここに来るにしては、常軌を逸した格好だ。
「……やっぱり、来たか……」
アンダインが頭を上げて、掠れた声で言う。
「……アルフィーを探しに来たのか」
サンズの問いにアンダインがかすかに頷く。
「ああ、探そうと思ったんだ、アルフィーを……でも、……体が動かなくなった」
「だから、オイラを待ってたのか」
「それか、パピルスだな。……どっちかは、迎えに来ると思った」
アンダインは、口元を歪め自嘲した。
「情けないよ、本当に。わたしは、わたしが、情けない――」
その頭は傾ぎ、今にも崩れ落ちそうだ。サンズはアンダインの体を抱き込めると、「帰ろうぜ」とだけ言った。
サンズがちかみちで家に帰ると、そこでは……
- 95二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:21:44
パピルスが出かける途中だった
- 96二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:22:56
なんとあのマネキンがいる
- 97二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:24:17
パピルスが誰かと電話している
- 98二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:35:08
この前のいぬのモンスターがまた来ていた
- 99二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:35:42
パピルスがリゾットをつくって待っていた
- 100二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:36:55
- 101二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:39:51
- 102二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 23:05:54
「アンダイン!」
その姿を見るや否や、パピルスはすぐに駆け寄ってきた。
「アンタイン大丈夫?だめだよ、元気ないのに……兄ちゃんが迎えに行ってくれたんだね」
パピルスはその長身を生かしてアンダインの体を軽々と抱え上げると、即座に彼女の部屋に連行した。
「おい、パピルス、やめろ……赤ん坊じゃないんだから……」
半分嫌そうな、でも半分まんざらでもなさそうなアンダインの声が、2階へと消えていく。
サンズはそれを見送ると、キッチンに向かい、コンロの火を消した。
パピルスのことだ。自分が動いたことを察して、ここで留守番することを決めたのだろう。
そして、アンダインが帰ってきた時の為に、こうしてオートミールを炊きなおしていた、という状況が読み取れた。
パピルスはいつも前のめりなほどに前向きだが、かといって横や後ろを一切顧みないわけではない。
弟のそんなところが本当にイケてると、サンズは思っている。
ともあれ、ここは家だ。自分がいて、弟がいて、友がいる。
そして、ニンゲンはいない。アズゴアもいない。アルフィーも、いない。
サンズはせめて、少しでも穏やかな日が1日でも続くようにと、全てを諦めた心で、それでも祈った。
しかし……
今日は寝ます。
- 103二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 23:07:25
アルフィーを見たという証言が来た
- 104二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 00:30:56
アンダインはまたしても外に出ようとした
- 105二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 01:06:03
アルフィーは見つからなかった
- 106二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 07:11:25
このレスは削除されています
- 107二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 09:36:59
エコーフラワーに何か残されていた
- 108二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 12:50:49
アルフィーの捜索は打ち切られてしまう
- 109二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 12:51:46
アルフィーの遺書が見つかってしまう
- 110二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 12:53:31
- 111二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 15:40:02
アルフィーを見たという証言が来ない
- 112二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 18:34:39
- 113二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 19:05:12
ニンゲンが来て、去り、数週間が過ぎた。
それでも、アルフィーが見つかった、という報せは、一向に入ってこない。
もちろん、調子がいい時にはアンダイン本人も捜索に参加した。
何もやる気が起きない中で、これだけが、今の彼女のタマシイを燃やせるものだった。
ゴミエリア……ホットランド……ラボ……コア……
アンダインはアルフィーがいそうな場所を何度も見て回った。
そして結果は、前述したとおり、というわけだ。
捜索から帰ってくると、アンダインは何かに打ちひしがれるように崩れ倒れ、そして、熱を出した。
そして体調が戻ると、ぼうっとするか、ホットドッグを作るか、アルフィーを探すか……アンダインの生活サイクルは、すっかりそれで固定されてしまった。
そんな時だった。あの事件が起こったのは。
- 114二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 19:58:53
アンダインが行方不明
- 115二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 20:03:29
アンダインがまた倒れてしまう
- 116二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 21:04:17
アルフィーの遺書がみつかる
- 117二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 21:08:23
アンダインがひみつのラボを見つけた
- 118二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 21:09:13
- 119二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:08:23
- 120二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:45:40
その日は、何の予兆もなく、あっけなく訪れた。
もはや調子がいいも悪いもないアンダインは、それでも無理やり服を着替え、髪を結わえ、そして、探索に参加していた。
今日はラボの捜索だ。といっても、もうどこもかしこも、目に入る辺りは全て調べ尽くしたが。
だからこれは、もはやアンダインの神経を保つ為の儀式となっていた。
だから今も、皆息を切らして壁に手をつくアンダインを見守っていた。
そのはずだった。
「……あれ」
不意に、アンダインが呟いた。
「……なんだ、ここ……」
アンダインの掌が、壁を撫でる。一体何事かと、皆思わずアンダインを見た。
彼女はヒレ型の耳を、ぺたりとその壁に当てた。目を閉じ、音に集中する。数度、拳で壁をノックする。
アンダインの体が立ち上がる。その瞬間、掌に魔法の槍が現れる。
皆が止める間もなく、アンダインはその壁を射抜いた。
壁が崩れる。中には水色の自動ドアと、更にその奥に、空間が広がっていた。
「こ、こんなところに隠し部屋……!?」
チームの一人が、穴を覗き込む。
どうやらドアの上から、更に壁型のドア……防火壁のようなものだろうか……で、カモフラージュしていたらしい。
こんなものをラボに用意出来るのは、一人しかいない。
「はは……見つけたぞ……!」
アンダインの目がぎらりと光る。それは、かつてのロイヤル・ガードの隊長の眼差しだった。
「わたしはしつこいんだ。……待っていろ、アルフィー!」
言うが早いか、アンダインはその空間、エレベーターの中へと飛び込んだ。
顔を見合わせていた他のメンツも、慌ててその後を追った。
さて、このエレベーターの下には、何が待っているのだろうか……
今日は寝ます。
- 121二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:49:07
- 122二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 23:33:34
塵が吹き込んできた
- 123二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 23:36:06
アマルガムが近寄ってきた
- 124二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 23:36:57
アルフィーがいた
- 125二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 09:15:08
- 126二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 09:16:56
なにかをしているサンズがいた
- 127二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 12:47:58
- 128二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:23:42
エレベーターが地下に着いた。扉が開く。
「アルフィー! どこだ!!」
アンダインが真っ先に飛び出し、辺りを見回した。
そこは薄暗い廊下だった。どうやらまだ奥にも道があるらしい、と判断するや否や、アンダインはその奥へと走り出した。
「アルフィー! わたしだ! アンダインだ!!」
アンダインは叫ぶ。叫んでアルフィーの名を呼ぶ。
彼女の行く先々を照らすディスプレイを、彼女は気にも留めない。
やがてアンダインは、ある程度広い空間に出た。どうやら、ここはホールらしい。
眼前に大きな扉、その横には何かの自動販売機、左右にそれぞれ通路が伸びる。
「……ここか!?」
アンダインが扉に走り寄った瞬間だった。
突然空気が動いた為だろう、床に落ちていた埃が舞い上がった。
――否。それは、埃ではない。
アンダインは、その舞い上がるものの色を、感触を、知っている。
塵だ。モンスターのいのちの残滓だ。モンスターのなきがらそのものだ。
「……アル、フィー……?」
嘘だ。そんなことはありえない。あり得るはずがない。そんなことが――あってたまるか。
その時……
- 129二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:35:26
アマルガムがやって来た
- 130二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:36:18
ちょうどサンズとパピルスがやって来る
- 131二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:46:51
アルフィーが奥にいた
- 132二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:06:54
書き置きがある
- 133二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:07:48
サンズとモンスターの子供が入ってきた
- 134二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:09:09
奥の機械が動き出した
- 135二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:10:13
- 136二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:49:22
- 137二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 21:58:13
「……おーおー、ハデにやってるな?」
その時、聞き覚えのある声が聞こえ、アンダインはそちらを振り返った。
サンズだ。
「……お前……」
アンダインがにわかに殺気立つ。混乱する状況に、久しぶりに怒りが先に来た。
たまらずサンズの胸ぐらをつかむ。ピンクのスリッパが、床から浮いた。
「一体、何をしにきた……?」
「新しい手掛かりが見つかったって連絡もらってな。あと、オイラはアンタの雇い主だし」
サンズはアンダインの剣幕にも動じず、ウインクした。
「それに……ほら。アンタに会いに行くっていったら、一緒に行きたいって言われてな」
見るとそこには、モンスターの子どもがいた。
「アンダイン!もう具合良くなったの!?ずっと病気だったって聞いて、それで、久しぶりに表に出てるって言うから……」
そこでモンスターの子どもは、アンダインとサンズを交互に見た。
「アンダイン、ケンカしてるの?」
アンダインは、そっとサンズを下ろした。さすがにバツが悪い。頭を掻きながら、サンズに問いかける。
「……一緒にアルフィーを探してくれるのか?今、そこに……」
そう言おうとして、モンスターの子どもと目が合った。
塵が散らばってるなんて、言えるわけがない。
「まあ、せっかく新しいエリアが見つかったんだ。コツコツ探そうぜ、スケルトンだけに」
サンズはいつもの調子だし、モンスターの子どもは、かくれんぼか?と乗り気だ。
アンダインはため息を一つ吐くと、指骨を鳴らした。
「……ああ、そうだな」
なんだか、今まで悩んでいたのが、馬鹿らしくなってきた。
まず、三人が見つけたのは……
- 138二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:01:15
ビデオテープだ…
- 139二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:01:50
アマルガムたちが近づいてきた
- 140二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:02:46
アルフィーの書き置きだ
- 141二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:08:04
アルフィーが使っていたと思わしきパソコンがあった
- 142二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:10:52
- 143二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:17:44
- 144二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:23:56
手がかりは、思ったよりすぐ見つかった。
塵が散らばったドアのすぐ手前に、一枚の紙片が落ちている。
アンダインは、薄暗い中、隻眼でも、そのメモがすぐに誰が書いたものなのかわかった。
そっと、手を伸ばす、なるべく、塵が形を崩さないように。
「……アルフィーだ……」
間違いない。この筆跡は、アルフィーのものだ。
その内容は……
- 145二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:45:20
探さないでとアンダインに伝えてほしい、とだけ書いてある
- 146二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:49:40
この世界にもう希望はないと書いてある
- 147二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:54:26
このアマルガムと共に私は天国に行きます
- 148二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:02:26
自分の研究とアマルガムについて書いてある
- 149二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:03:21
地下から出る事を諦めないで
- 150二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:19:38
- 151二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:23:16
- 152二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:28:42
今日は寝ます
- 153二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:30:26
このレスは削除されています
- 154二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 08:34:26
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- 155二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 12:52:27
メモは、アルフィーの筆跡にしては乱れていた。
そして、乱れていて読みづらいにしても、アンダインには難しい内容だった。
「……タマシイ……研究……あ、アマ……アマルガム……?」
アルフィーが研究をしていたのは知っている。しかし、その詳しい内容までは知らなかった。
これが、このエリアや、あの塵と、何か関係があるのだろうか……
「なあ、一体どう思」
振り返ったとき、サンズも、モンスターの子どももいなかった。
「う……」
アンダインは、タマシイが凍り付くような感覚を覚えた。
ここには何があるのか、誰にも分らないのだ。
サンズに何かあればパピルスが傷つくし、子どもに危害が及ぶ事は耐えられない。
「……みんなどこだ……!?」
アンダインは門の前を離れて、二人を探すことにした。
そして……
- 156二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 17:58:44
無事何事もなく見付けた
- 157二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 19:19:43
わんさいぼうに襲われているサンズがいた
- 158二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 20:16:57
パピルスが追い付いた
- 159二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 20:57:20
アマルガムがやってくる
- 160二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:09:27
- 161二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:14:03
- 162二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:44:07
そう遠くないところで二人のシルエットを見付け、アンダインはダッシュで駆け寄った。
物凄い剣幕でサンズのパーカーとモンスターの子どものよこじまのシャツの首根っこを摑まえる。
「ヴッ」
「ぐえっ」
「お前ら、わたしを置いていくな。いいな。絶対に、置いて、いくな」
アンダインに血走った眼で睨まれ、二人は思わず肩を竦めた。
「へへ……そーだな。悪かったよ。アンタの事、待ってやるべきだったな」
サンズが片目だけ開けて言う。モンスターの子どもも、
「ごめん、アンダイン……」
としょんぼりして頷いた。
アンダインは長い息を吐いた後に、膝から崩れた。
「……お前たちまで、どこかに行ってしまうんじゃないかと……」
顔を押さえた指の合間から、震えた声が漏れる。
「……いや、本当に悪かった。わかった。一緒に行こうぜ」
「う、うん!ごめんなアンダイン!」
アンダインは小さく、こくりと頷いた。
冷静になって辺りを見回す。ここは、ラボのどのあたりだろうか……
今日は寝ます。
- 163二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:00:40
またアルフィーの書き置きがある
- 164二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:38:10
アマルガムがいる
- 165二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:38:47
追いかけてきたパピルスとも合流
- 166二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:46:53
見慣れない機械がいくつもある
- 167二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 01:53:58
- 168二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 09:54:42
このレスは削除されています
- 169二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 12:27:13
- 170二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 12:56:51
アンダインは改めてあたりを見回した。
そこには不思議な形の台が三つと、手洗い台が三つ、奥には別の部屋へ続く出入り口がある。
「うわっ、なんだこれ!?すっげえベタベタする!」
うっかり台を触ってしまったらしいモンスターの子どもが悲鳴をあげる。
「だ、大丈夫か!?」
アンダインはモンスターの子どもを抱き抱えると、手洗い台の蛇口をひねった。
「っ」
サンズがその様を見て、一瞬、息を呑んだように見えた。
「どうした、サンズ……」
「! あ、アンダイン……!」
モンスターの子どもの声が震える。
見ると、蛇口から出てきたのは、水ではなかった。
それは、白いドロドロだった。そのドロドロは、あっという間に洗面台の器に溜まり……その不可思議な実態を、露わにした。
……どうする!?
- 171二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:47:17
話しかけてみる
- 172二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:48:06
ホットドッグをすすめる
- 173二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:49:27
ジョークを言ってみる
- 174二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:57:09
敵ではないことに気づく
- 175二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:57:54
- 176二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:34:30
- 177二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 22:26:17
そのドロドロは、まるで顔に見えるような形に変形した。
それらは時々その姿を映像のように揺らめかせ、あるいは機械のようなノイズ音を放った。
「な、なんだこれ!?」
モンスターの子どもが悲鳴を上げた。
アンダインはとっさに片手に槍を構え、もう片手でサンズとモンスターの子どもを自分の後ろに匿った。
……ケータイから、声が聞こえる。
「キミもおいでよ」「キミもおいでよ」「キミもおいでよ」
その囁き声は、確実にアンダインの精神を侵食していく。
更に大量の顔の形の弾幕が迫ってくる。その様はあまりにも悍ましかった。
「くそ……どこに来いって言うんだ……何なんだお前たちは……!!」 - 178二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 22:40:26
一体これらは何なのか、アルフィーはどこに行ったのか。
来いと言うのなら、一番行きたいのは、アルフィーの元だった。
(アルフィー……)
アンダインは内心、彼女の名前を呼んだ。会いたくて会いたくて、仕方がない。
その為にここまで来たというのに、一体、何故、何が――
そして、唐突に、アンダインは悟った。
アルフィーの残したメモ。実験。タマシイ。アマルガム。
直感だ。理由はない。しかし、アンダインは、「それ」こそがアマルガムであると感じた。
「……お前……アルフィーを知っているのか?お前は、アルフィーの実験に関係あるのか……?」
もしアルフィーの関係者なら、それは……敵ではない。
「教えてくれ、アルフィーはどこに行ったんだ……?」
そのドロドロは、しばし浮遊していたが、やがて気が済んだように霧散した。
あたりは、静寂に包まれた。
「……行ったみたいだな」
アンダインの後ろでサンズが立ち上がる。
「…………べ、別に、ビビッてねーし……あ、アイツらアンダインに尻尾巻いて逃げたんだな……!」
尻尾の先を震わせながら、モンスターの子どもが言う。
そんな二人が無事なのを確認し、アンダインは立ち上がった。
見ると、ドロドロがいた手洗い台に、何か小さなものが落ちている。
それは、赤い鍵だった。
……次はどこに行こう。
- 179二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 23:16:14
>>184まで伸ばして寝ます。
- 180二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 23:17:49
もう少し進んでみる
- 181二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 23:21:25
赤い鍵が使える場所を探してみる
- 182二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 00:36:51
一旦家に戻る
- 183二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 00:50:44
- 184二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 00:55:39
- 185二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 11:56:23
このレスは削除されています
- 186二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 17:43:12
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- 187二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 20:24:49
- 188二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 21:33:55
サンズは、ちらりとアンダインの顔色を窺った。
……かなり消耗しているようだ。ここ最近悪かったウロコの色つやも、輪をかけて悪い。
「あー……アンダイン、ちょっと一息入れようぜ」
「何故だ。ここにアルフィーがいるかもしれないのに、休んでなんかいられるか」
それでもアンダインは、ふらふらと奥へと進もうとする。
「……アンダイン、大丈夫?」
「お前は帰れ、親御さんに心配をかけるな」
モンスターの子どもに、アンダインが尤もな言葉をかける。
「気持ちはわかるけどな。アンタが突入した後、他の奴らも捜索に……」
「うるさい。わたしが調べずして、誰がアルフィーを迎えに行くんだ」
こうなってしまってはテコでも動かないのを、サンズはよく知っていた。
「……しかたないな。オイラちかみち知ってんだ。なーに、ちょっとしたホネ休めだと思えばいい」
サンズが後ろからアンダインの手を、もう片手をモンスターの子どもの頭にやった瞬間。
その姿が、フッと掻き消えた。 - 189二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:06:36
衝撃もなく、気付けばアンダインは見知らぬ場所にいた。
石畳、高い天井、微かな草の香り……
「静かだろ、ここ。オイラもここまではそう来ない。
ジョークを聞かせる相手は、お城にお引越ししたからな」
そこは、いせきだった。アンダインはゆっくり立ち上がると、サンズを睨みつけた。
「ああ、あいつはちゃんとスノーフルに送り届けたからな。そこは安心して」
「お前……何でこんなことをした……?わたしがいなくなった間にアルフィーに何かあったら……!」
「言っただろ?ホネ休めって。それに、頭は逆にカラッポにした方が、うまくいくこともある」
相手がこんな調子だと、アンダインも苛立つやら毒気が抜けるやらで忙しい。
「……そのホネ休めまでして、わたしに言いたい事は何だ?
あの子がいると言いにくいから、ここまで連れてきたんだろ?」
アンダインの言葉に、サンズは……
- 190二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:07:10
今日は寝ます。
- 191二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:10:14
さっきのどろどろのやつは、多分俺らたちの仲間だぜ……
- 192二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:11:26
アルフィーの真の研究について心当たりがある
- 193二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:12:07
あのアマルガムはアルフィーの仕業だ
- 194二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 00:20:28
あのニンゲンが落ちて最初に来た場所がここだ
- 195二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 00:21:09
- 196二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 10:27:32
このレスは削除されています
- 197二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:22:14
- 198二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:23:31
dice1d5=3 (3)
- 199二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 14:07:27
「さっき、ドロドロした奴がいただろ?」
サンズは、そう話を切り出した。
「……ああ、あの顔みたいな奴か」
そうだ、とサンズは頷いた。
「アンタは急いでたから見てなかっただろうけど……
あちこちに、ここでどんな研究してたかの情報みたいなのがディスプレイで表示されてたんだよ」
「実験?……あれは、実験で生まれたってことか?」
それは……まあ、そうだろう。自分だってメモは読んだ。難しすぎて内容はよくわからなかったが……
「アマルガム。アレは、そういう名前らしい。
死に瀕したモンスターにあるファクターを注入すると……ああなる」
アマルガム、という名前には、聞き覚えがある。アルフィーのメモに書いてあった単語だ。
自分も、あれこそがアマルガムであると直感した。
しかし、アンダインがその言葉の意味を理解するまで、しばし、間があった。
「……どういう意味だ?」
「アレは、モンスターだよ。アンタや、オイラと同じくな」
そして、今度こそ、理解した。
アルフィーの研究所の地下。アルフィーの実験メモ。アマルガム。死に瀕したモンスター。しかし、チリにはならず、あんな形に……
「……お前……まさか、アルフィーが……」
「そうだ。アルフィーが、あのアマルガムを造ったんだ」
アンダインは、急に頭がくらくらするのを感じた。
「アルフィーが……あんな実験を……?」
「状況証拠だけどな。本当の事は、本人に訊かないとわからない」
サンズが首を竦める。
アルフィーが、あんな実験をしていた。
それを理解したアンダインは……
- 200二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 17:04:09
真相を確かめるためにもアルフィーを見つける
- 201二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 17:05:28
元に戻すことはできないのか?
- 202二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 17:52:13
この事はアルフィーをみつけるまで秘密にしておこう
- 203二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 17:52:57
いいや、そんな筈はないと言う
- 204二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 17:54:30
- 205二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 19:41:19
- 206二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 21:36:27
「……元に戻す事は出来ないのか?」
アンダインの問いに、サンズはまた肩を竦めるだけだった。
……もし、あれが、アルフィーの実験の結果なら、それなら……
「それなら……ますます、わたしもあのラボを調べないとな」
決意に満ちた声でアンダインが呟く。
「一応訊くが、何でだ?」
「わたしは……もっとアルフィーの事が知りたい。その為のカギが、あそこにはある」
その手のひらの中には、ラボで見つけた赤いカギがあった。
「知る機会はいくらでもあったはずなのに、わたしはそこから目を逸らし続けてたんだ。
アルフィーは嫌がるかもしれないけど……でも、アルフィーが姿を消した原因は、きっと、あそこにある」
その時、アンダインの電話が鳴った。
「……どうした?」
「あ、アンダインさん! 今どこにいるんですか!? エレベータが動かなくなって、みんな閉じ込められてるんです!
もし出口を見付けたなら迎えに」
「安心しろ、すぐ行く!」
アンダインは凛々しい声で言うと、通話を切った。
「……というわけだ。どういう手品か知らないが、お前にも働いてもらうぞ。この怠けモノのフリをしたスケルトンめ」
サンズはますます、肩を竦めた。 - 207二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 21:58:52
結局。サンズは複数いた捜索隊を、全員エレベータの上へと「ちかみち」で運ぶ事になった。
ここまで手の内を明かすつもりはなかったのだが、しかしアンダインに、
「そういうことが出来るなら、みんなの為に使うべきじゃないか?」
と押し切られてしまい、今に至る。
……正直、自分ももし「そんな状況」に直面したら、アンダインと似たようなことを言うだろう。
だからこそ、従わざるを得なかった。
「それで、アンダインさんはこれからどうするんですか?」
「コイツがいればここにはいつでも戻れる。それがわかったから、もっとあのラボを探索するつもりだ」
コイツ、とアンダインはサンズの頭蓋骨をぺんぺんと叩いた。
その度にぽこぽことやたらイイ音がして、サンズはその度にヴッと呻いた。
「さあ、行くぞ。必ず、アルフィーを見つけてやる……!」
「……はいはい」
そうして、再び二人の姿が掻き消えた。 - 208二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:48:58
アンダインが拾ったカギは、流し台のあった部屋の奥、スロットにカチッとはまった。
「これで何か変わったか……?」
行きすがら、アンダインはサンズの言っていたディスプレイに目を通していた。
王の依頼……タマシイの力……バリアを破るために、モンスターのタマシイを代用……
ケツイの注入……そして……
アンダインは、眩暈を気合で堪えた。正直言って、アンダインには難しい内容だ。
だがしかし。これを行ったアルフィーが、その結果何が起こったのかを悟ったアルフィーが、何を思ったのか……
それを知りたい、その気持ちだけで、アンダインはここに立っていた。
流し台の部屋からロビーに戻ると、逆側のドアに通電していることがわかった。
ここから先は、未知のエリアだ。
「行くぞ」
サンズと、そして自分自身をそう鼓舞して、アンダインは先に進んだ。
奥にはまだまだ部屋がある。
その中で、特にアンダインの目に留まったのは……
今日は寝ます。
- 209二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:05:36
またアルフィーの書き置きがあった
- 210二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:07:36
- 211二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 00:24:38
何だか良く分からない機械
- 212二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 00:29:08
またあの異形のモンスターが現れた
- 213二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 00:29:56
- 214二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 10:01:36
このレスは削除されています
- 215二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 12:49:52
- 216二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 21:48:18
奥へ進むほどに、アルフィーのメモを読むほどに、カギを見つけるほどに、アンダインの前には、あのドロドロ――アマルガムが現れた。
ある者はイヌのように振る舞い、ある者はハミングに、またある者はサムいジョークに反応し、ある者は……よくわからない。
だがアンダインには、彼らの正体が痛いほどよくわかった。
「ああ、思い出したよ。イヌッスたちの両親も、シャイレーンの姉も、結局、葬式はしてないらしいと聞いたんだ。
それで……実験の結果、ああなったのか」
アンダインは思い知る。自分はアルフィーの事を、何も理解していなかった。
彼女は重い責任と後悔を抱えていた。メタトンが破壊される、ずっとずっと前から。
「……サンズ。わたしは……わたしは、アルフィーと、友達じゃなかったのかもしれないな」
カギをスロットにセットしながら、アンダインは呟いた。
「だって、悩みを相談出来るのが、友達ってものだろ? わたしは……何も知らなかったんだ。アルフィーはこんなに苦しんでいたのに、わたしは、何もできなかった……
ニンゲンは取り逃し、友達も守れず、倒れてる間に、物事は全部終わってて……
わたしは……わたしは……!」
最後は、もはや呟きというより、己自身に対する呪詛だった。
それを聞いたサンズは……
- 217二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 21:56:28
まだ分からないぜ
- 218二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 21:57:11
会ってから悩めばいいさ
- 219二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:00:11
アルフィーも訳があったんだ
- 220二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:22:43
アルフィーは研究を継いだだけかもしれない
研究の「骨子」案は別の誰かだろう - 221二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:26:50
- 222二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:32:13
- 223二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 23:10:35
「まだわからないぜ」
サンズの声色は相変わらずだった。
「アンタにはアンタの考え方があるみたいに、アルフィーにはアルフィーの考え方がある。
アンタとアルフィーにとって、友達でやることが違ったのかもしれないぜ?」
一方アンダインの顔も、相変わらず暗い。
アルフィーとのあらゆる思い出が、頭の中をぐるぐると巡っている。
一緒にゴミ捨て場を探索したこと、一緒にアニメを見たこと、ニンゲンの歴史を熱く語られたこと……
その中で、自分は彼女と、同じ気持ちでいられたのだろうか……?
ともあれ。
そんなことを悩んでいる間に、アンダインはいつのまにか、再びロビーに戻ってきていた。
目の前には、4つのランプが光るドアがある。
それは、あの塵とメモを発見したドアだった。
サンズは、じっとアンダインの様子を伺っている。
アンダインは意を決し、扉を開けた。
果たして、その扉の奥には何が待っているのだろうか……
今日は寝ます。
- 224二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 23:23:21
またアルフィーの書き置きだ
- 225二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 01:13:17
このレスは削除されています
- 226二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 08:28:04
先ほどのものとは別の塵
- 227二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 11:49:43
アルフィーを見つけた
- 228二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 12:21:29
- 229二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 12:47:31
- 230二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 12:52:43
ドアを開くと、そこにはエレベータのボタンがあった。それとは別に、右手の方に、また別の出入り口がある。
どうやら、扉が二つあるタイプのエレベータらしい。
そしてそのエレベータの床に、またアルフィーの書き置きが落ちていた。
アンダインは、ゆっくり深呼吸をした後、震える手でそれを拾った。
その内容は……
- 231二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 15:21:47
先に進まないでと、一言だけ書いてある
- 232二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 15:29:09
この先に自分の過ちがあると書いてあった
- 233二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 15:34:19
自分はこの先にいるとのこと
- 234二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 15:37:25
自分に復讐したいなら来ればいいとのことだ
- 235二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 15:40:41
- 236二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 17:32:43
- 237二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:44:58
「……この先に自分の過ちがある……」
アンダインが、その言葉を読み上げる。
過ち……過ちとは、やはり、あのモンスター……アマルガムたちの事だろうか。
なら、自分はもう、とっくにその過ちと出会っている。
いずれにせよ、エレベータのボタンが反応しない以上、左側の方に行くしかない。
アンダインは両頬を己の手でぱちんと叩いて気合を入れると、奥へと進んだ。
サンズはその後ろを、けだるげについてくる。
廊下にディスプレイはあったが、先ほどまでと違い、どれも真っ黒だ。壊れているのかもしれない。
やがてアンダインは、最後の部屋にたどり着いた。
薄暗く、少し広い部屋だ。
そしてその奥には、大きな機械が鎮座していた。ニンゲンのタマシイの形をしたスイッチが一つ、ついている。
説明書きによると、どうやらこれが、エレベータの電源をコントロールするスイッチのようだ。
アンダインは、意を決して、そのボタンを押した。
すると……
- 238二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:50:37
あのモンスターが現れた
- 239二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:52:08
側のモニターアルフィーが自分の研究について述べた動画が流れる
- 240二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:53:06
何も起きないぞ
- 241二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:54:21
廊下のディスプレイが復旧する
- 242二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:22:41
- 243二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:00:48
- 244二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:29:07
しかし、特に変化は起こらなかった。
「……何も起こらないぞ」
「……そりゃ、エレベーターのスイッチだからな」
不思議そうなアンダインに、サンズがぽつりと言った。
「でも、ここに、アルフィーが『過ちがある』って……」
「エレベーターの先かもな」
サンズが顎をしゃくる。
過ちがある、のは、エレベーターの先なのだろうか。
アンダインは、そちらの方に戻ろうとして……
気がついた時、そこには、あのドロドロが……アマルガムたちが、迫ってきているところだった。
アマルガムたちは、ドロドロの体を引きずるようにしながら、アンダインとサンズに、にじり寄ってくる。
「……!」
アンダインがサンズを後ろにやり、身構える。
その時だった。
「こらっ!やめなさいっ!」
誰かの声が響いた。
一体、誰が……?
- 245二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:31:09
追い付いてきたパピルスだ
- 246二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:36:32
アルフィーだ
- 247二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:37:14
アルフィー
- 248二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:59:36
ロイヤルガードの二人組のモンスター
- 249二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:02:17
ツンデレひこうき
- 250二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:03:41
- 251二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:15:57
- 252二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:17:56
- 253二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:18:19
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- 254二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:23:21
実はかざんちゃんでははなく化けたアマルガムだった
- 255二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:27:19
アルフィーがもうひとつ出入り口を作っていた
- 256二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:29:08
映画のようにエレベーターシャフトから
- 257二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 00:07:09
- 258二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 09:45:17
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- 259二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 12:02:28
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- 260二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 12:28:36
- 261二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 12:56:27
かざんちゃんの発するあまりの熱気に、さすがのアマルガムたちもタジタジといった様子で、引き返していった。
「……ワオ。随分ホットなゲストだな」
サンズも汗をかきながら呟いた。
エレベーターのドアはアンダインが破壊してしまったし、シャフトを伝い降りれば理論上はこっちに来ることは可能だろう。
問題は、それが全く予期しないモンスターだったことだが。
「大丈夫!? 今助けてあげるね!」
呆気に取られているアンダインに、かざんちゃんがにじり寄る。
その岩のような、というか実質岩の肌を、マグマが伝い、滴り落ちる。
部屋は、異様な熱気に包まれて、陽炎まで揺らめき始めた。
アンダインも眩暈を覚え、つい床に膝をつく。
その時だった。
突然、ブザー音と共に、天井から水が噴き出した。
スプリンクラーだ。
水と熱気がぶつかり合い、猛烈な水蒸気で辺りは一気に真っ白になった。
「きゃっ!?なになにっ!?」
「お、おいアンダイン、しっかり……!」
慌てふためくかざんちゃんに、心配するサンズの声。
それを聞きながら……アンダインの意識もまた、真っ白になった。 - 262二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 13:54:13
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- 263二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 13:56:13
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- 264二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:30:02
アンダインが目を覚ますと、そこは……
- 265二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:41:00
ホテル
- 266二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:43:11
まだラボのなかにいる
- 267二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:43:55
グリルビー
- 268二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:44:29
自分の家
- 269二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:45:10
- 270二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:46:44
- 271二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:07:13
唐突に、香ばしい匂いが、アンダインの鼻をくすぐった。
火事だ。燃えている。ダメだ、ここにはアルフィーがいるんだ。
アルフィーが燃えてしまう。ダメだ。そんなことは――!
決意をこめて起き上がったのと、こちらを覗き込んでいたパピルスの頭がかち合う。
「ぬぐぉぉ……!」
「あっ、アンダイン起きたんだ!!よかった!!」
自分よりよっぽど丈夫な頭蓋骨をしているらしいパピルスは、半ば泣きそうな顔でこちらを見ている。
「もうっ!全然目が覚めなくて心配したんだからねっ!!
兄ちゃんは兄ちゃんで帰ってこないしっ!でも三人とも帰ってきてくれてよかった!!」
泣くやら笑うやら忙しいパピルスの後ろで、サンズがヒラヒラと手を振る。
どうやらここは、スノーフルのグリルビーズらしい。さっきの香ばしい匂いは、料理の残り香のようだ。
「よお。焼き魚にならなくてよかったな」
酷いジョークだった。
いや――酷いジョークよりなにより、もっと、突っ込まなきゃいけないことがある。
パピルスはさっき、三人と言った。
そしてサンズの傍らには、何かがその体を丸めて、目を背けている。
アンダインは、その塊に、手を伸ばした。
「おい」
「だ、ダメ」
「こっちを見ろ」
「ダメ……ダメ……!」
「わたしはダメじゃない!!」
アンダインは吠え、その体をぐるりと自分の方に向けた。
アルフィーだ。 - 272二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:57:30
「アルフィー」
「いや……お、おねがい……」
「アルフィー」
「み、見ないで……」
「アルフィー」
「だ、だめなの、わたし、わたし……」
「アルフィー!!」
アンダインが、アルフィーの顔を自分に向けた。
薄汚れたメガネと白衣、割れた爪、すっかり潤いを失ったウロコ――
そんなアルフィーを見ながら、アンダインはよく通る声で言った。
「聞け、アルフィー」
その声に、アルフィーの体が一瞬跳ねる。
「わたしは……わたしは、お前の友達失格だろう。ずっと、お前が悩んでいる事にも、気付いてあげられなかったからな。
オマケにわたしは、お前の秘密にずかずかと足を踏み込んだ。嫌われても仕方ない。だが……」
アンダインは、アルフィーを真っ直ぐを見つめた。
「……お前が生きていてくれた。それが、本当に嬉しいんだ。わたしに言う資格はないかもしれないが……でも、言わせてくれ。
お前が、生きていてよかった」
アンダインの言葉を聞いたアルフィーは……
- 273二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:20:27
あらためて謝る
- 274二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:42:26
感謝を述べる
- 275二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:53:30
これまでの研究の内容を語るアルフィー
- 276二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:54:15
泣いた
- 277二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:55:36
- 278二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 23:09:19
- 279二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 23:10:00
今日は寝ます。
- 280二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 23:14:07
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- 281二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 00:36:20
お疲れ様です
- 282二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 08:53:39
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- 283二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 12:53:21
長い、長い沈黙があった。
皆、この物語の行方を、静かに見守っている。
静寂を打ち切ったのは、アルフィーの吐息だった。
「っ……う……うぅ……!」
アルフィーが体を更に丸め、目元に手をやった。
その指の隙間から、涙がこぼれ落ちるのが見えた。
「……ぅ、うう……うぁぁぁ……!!」
アルフィーの吐息は、すすり泣きから、やがて、本格的な泣き声に変わった。
「ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……ごめんなさい……!!」
彼女の謝罪の声が、慟哭が、グリルビーズ中に響き渡った。 - 284二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 14:46:02
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- 285二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 21:15:27
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- 286二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 21:18:57
見たと思うけど……わたし、赦されない事をしたの。彼らから、最期の安らぎを奪ってしまった。
あんな事をしていながら、わたしは……わたしは、ニンゲンが来るって聞いて、つい、はしゃいでしまった。
監視カメラ越しに、ニンゲンの活躍を見ていたの。そのうちに……ニンゲンと、友達になりたいって、思った。
だから……メタトンに手伝ってもらって……八百長をしたの。
メタトンに敵役を演じてもらって、わたしは、ニンゲンのサポート役を演じた。
あのニンゲンに、好きになってもらいたかった。あのニンゲンの、ヒロインになりたかった。
……その考えが甘かった。
結果、メタトンは破壊された……アズゴアも死んだ……6つのタマシイも、飛び散った……
女王様は気を落とさないでと言ったけど、わたしはもう、ダメだと思った。
わたしのせいで、みんな不幸になった。
だからわたしは……自分のタマシイで償おうと思ったの。 - 287二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 21:28:49
あのラボに入って、メカを使って外側からドアを塗り固めた。誰も入って来られないように。
それでも、もしかしたら誰か来るかもしれないと思って、実験のメモを残しておいた。
わたしが悪いって、みんなにわかるように。
わたしが償ったってすぐわかるように、場所は、電源ルームの前にした。
そこでわたしは横になって、じっと、その時を待った。
体が、尻尾の先から、だんだん塵になっていくのがわかった。
……でも、わたしは失敗した。
気がついたら、わたしは無意識のうちに、ポテチを食べてたの。ほら、電源ルームの前に自販機があったよね?あそこから無理矢理引きずり出して……
お腹がいっぱいになったら、塵になるのも止まった。失敗した。そう思った。
そうしたら、今度は上から、アンダインの声が聞こえたの。
わたしはエレベーターを止めようとして、電源を落とした。アンダインがここに来ないようにしようと思ったの。でも間に合わなかった。
アンダインはここに来たし、エレベーターはその後止まって、みんな閉じ込められた。
わたしって、ほんと、勝手だよね。
皆にわたしの過ちを告白するって決めたのに、タマシイで償うって決めたのに、アンダインの声を聞いたら……また、急に怖くなってしまったの。 - 288二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:06:27
わたしはアンダインから隠れながら、何かいいアイデアが思いつかないかと思ったけど、ダメだった。
アンダインはアマルガムたちと出会って、カギを集めて、ついに電源ルームの扉を開けてしまった。
一番の誤算は、かざんちゃんが来ちゃった事。あれでラボ中のスプリンクラーが起動して、わたしは、出て来ざるを得なくなった。
後は……みんなも知っての通りだよ。かざんちゃんが降りてきた後に復旧したエレベーターで、帰ってきたの。
アンダインは気絶しちゃってたから、サンズが連絡して、パピルス君がおんぶしてくれて……ここまで運んできた。
わたしは、赦されない事をした。
みんなの大切な人のタマシイを冒涜した。
みんなを騙した。
そのくせ、ろくに自分を罰する事も出来なかった。
これがわたしの過ち、わたしの罪だよ。
わたしは……わたしは、どんな処罰でも受ける。
わたしは……アンダインの友達である資格なんて、初めからなかった。
アルフィーの、長い長い独白が終わった。
それを聞いた、アンダインは……
- 289二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:49:39
今は休め
- 290二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:55:44
償うためにも立ち直ることをすすめる
- 291二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:22:13
アマルガムを元に戻す研究をしよう
- 292二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:23:00
何があっても自分はアルフィーの味方だ
- 293二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:23:59
- 294二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:28:48
- 295二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 00:53:12
お疲れ様です
なんとかバッドエンド回避できそうだな - 296二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 09:55:01
このレスは削除されています
- 297二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 17:54:10
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- 298二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:18:32
「……アルフィー」
アンダインの声は、静かだった。しかし、彼女に伸びる手は温かく、そして、慈愛と情熱に満ちていた。
アルフィーの体が抱き締められる。
「……自分で言う事を撤回するようだが……わたしは、お前を嫌いになれないよ。
わたしはお前の友達にふさわしくないかもしれないけど……わたしは、お前の友達でいたい」
アンダインがゆっくり息を吸い、そして、言葉を贈った。
「何があっても、わたしは、アルフィーの味方だ」
アルフィーは、今度こそ泣き崩れた。
「ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい……ごめんなさい……!!
わたしも……!わたしも、アンダインの友達にふさわしくないけど……でも……わたしも、わたしも……
アンダインと、友達でいたいよ……!!」
背中を丸めて泣き続けるアルフィーの背中を、アンダインが優しく撫でる。
「もう、いいよ。アルフィー……もういいんだ。
わたしたち……同じことを考えていたんだって、わかったから……」
アルフィーの涙は、アンダインの涙と混ざり合い、しばらくの間、グリルビーズの床に、小さな水たまりを作った。
その水たまりは、透き通った、とても美しいものだった。 - 299二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:20:14
- 300二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:32:33
アマルガム化を元に戻す方法を研究するアルフィー、側にはアンダインがちゃんといる
アマルガムたちも家族のもとに帰ることができた - 301二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:34:26
アマルガムの家族へ真相を話し詫びにいく
- 302二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:11:47
アマルガムの家族へ事情を話し必ず元通りにすると約束するアルフィー
- 303二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:16:37
>>305まで伸ばして寝ます。
- 304二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:29:19
- 305二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:30:58
- 306二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 02:08:54
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- 307二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 10:18:16
さてどんなエンディングなのか…
- 308二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 15:45:32
- 309二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:12:36
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- 310二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:39:04
――あれから、しばらくが経った。
アルフィーは欠けた尻尾と共にトリエル女王に全てを話した。
アズゴア王から頼まれた研究。その結果生まれたアマルガム。今までどこで何をしていたのか――
その後は、アマルガムたちの元となった、「動かなくなった」モンスターたちの遺族の元を行脚し、真実と共に謝罪した。
彼らは初めこそ戸惑っていたものの、それよりも、家族が帰ってきてくれた喜びの方が大きいようだった。
アルフィーは、彼らに誓った。必ず、彼らを元通りにすると。
女王の告げた償いは、シンプルなものだった。
すなわち、今後もその科学力を以て、我が国に貢献する事、である。
地下をより豊かにし、アマルガムたちを元に戻し、そして、ニンゲンのタマシイなしで、バリアを破る更なる方法を模索し続ける事……
それらが、アルフィーに課せられた償いの方法であった。 - 311二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:08:54
そして。
アルフィーにはもう一人、謝らなければならない人がいた。
砕けたメタトンのコアを手に、アルフィーはボートへ乗った。
「タリラリラ~♪……おや、お久しぶりですね。どちらまでまいりましょう?」
気さくに話しかけてくるわたしもりに、アルフィーは一言、
「……ウォーターフェルまで」
と言った。
「では、参りましょう」
ボートはゆっくりと進み、やがてウォーターフェルへとたどり着いた。
アルフィーは、やがて住宅街にたどり着いた。その中でも、隣り合っている家の一つをノックする。
………………誰も出てこない。
アルフィーは、仕方がないので、もう数度ノックした。
「あの……すいません。アルフィーです。その……科学者の……」
…………………………更に永遠とも思える沈黙の後、玄関が、ほんの数ミリだけ開いた。
「…………はイ………?」
ようやく返ってきた消え入りそうな返事に、アルフィーは胸を撫で下ろした。
「すいません、あなたに、お話があったんです……ナプスタブルークさん」 - 312二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:45:35
アルフィーは、ナプスタブルークにもまた、全てを話した。
メタトン。あるいは、「メタトン」というロボットに憑依していた、一人のお化け……ナプスタブルークのいとこについて。
ニンゲンファンクラブの事や、依頼をもらってあのボディを作り上げた事も、全て、話した。
「本当にごめんなさい。わたしは、あなたのいとこを助けられなかった……」
メタトンのコアを、そっとナプスタブルークに差し出す。
ナプスタブルークの目から、霧雨のような涙がこぼれた。
「そウ……なんダ…………なまほうそう……ずっと見てたケド…………あの、ネ………
…………」
ナプスタブルークは、黙った。きっと、その心中で、色々なことを考えているのだろう。
そしてそれは、アルフィーには決して口出し出来ないことだった。
長い、長い、今度こそ永遠とも思える沈黙の後、ナプスタブルークは、ようやく口を開いた。
「…………ありがトウ………いとこの夢を、叶えてくれテ………」
それで、十分だった。
アルフィーも、ナプスタブルークも、しばしそこで、涙を流していた。 - 313二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:48:00
ようやく本当の意味で立ち直ったか……
- 314二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:16:29
その後。
アンダインは、ホットドッグスタンドを辞め、サンズたちの家を出ていった。
彼女の今の職場は、アルフィーのラボだ。
「見ろアルフィー! バクハツしたぞ!!」
赤髪を見事なアフロにしながら笑うアンダインを見て、アルフィーは頭を抱えながらも笑った。
「だっ、ダメだよアンダイン……! そんなバクハツしちゃ……!」
「ハリセンボンになるって? サカナだけに?」
その横でジョークをかますサンズに、兄ちゃん!とパピルスからツッコミが飛ぶ。
アルフィーのラボは、すっかりいつものメンツのたまり場になってしまった。
「はぁ……せっかくかの有名なアルフィー博士とお友達になれたのにっ!
兄ちゃんには、カガクに対するチテキコーキシンがないのっ!?」
「あー、チキンとコーヒーは合わないかもな」
「そんなこと言ってないでしょっ!?」
そんないつもの漫才に、アンダインとアルフィーは顔を見合わせて、また笑った。
みんな、とても楽しそうだ。
遠回りではあったが、モンスター二人に笑顔が戻った。それは、意味のある遠回りだったんじゃないか……
サンズは、そんなことを考えた。 - 315二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:18:14
その時。
「あれ、兄ちゃん、ケータイ鳴ってるよっ?」
パピルスに言われて、サンズは自分のケータイを取り出した。
発信元は……不明。
サンズは、無性に、嫌な予感がした。
この電話に、出てはいけない。
出ては、いけない。
しかし、サンズの手は、何でもない事のように、電話に出ていた。
「……もしもし?」 - 316二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:19:39
「⚐︎⬥︎♋︎❒︎♓︎♎︎♋︎」
- 317二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:20:02
▦▦▦▦▦▦▦
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▦▦▦▦▦▦▦ - 318二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:22:03
むかしむかし ちきゅうには
ニンゲンと モンスターという
―――
――
―
Betrayed Undyne Ending(non-Mettaton)→Friendship restored Ending
そしてニンゲンは、次のNルートを周回する事にした。 - 319二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:28:40
………………
…………
……
🌼<……なんのつもり?
🌼<こんかいは 『ふくせん』も なかった くせに……
🌼<もしかして ボクに ばを つなげって……?
🌼<ボクは コメディアンじゃ ないよ! ふざけてるの!? - 320二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:28:59
何とか無難に終わったか…
- 321二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:30:21
いつも通り殺されたお花くんやん
元気しとん? - 322二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 00:30:00
安心しろ、今度は君の死は無駄にしない
- 323二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 11:38:42
- 324二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 11:45:42
次はどうなるかな
- 325二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 12:41:51
- 326二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 14:04:56
サンズにバレたりしない?
- 327二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 16:13:36
🌼<ああ……あの クズやろうの こと?
🌼<……キミ しんぱいして くれるの?
🌼<たしかに アイツには なんども リセット させられた からね……
🌼<『ニンゲン』が ボクを いかした なら……
🌼<アイツも ボクに めを つけやすい って ことか……
🌼<……アイツは あるていど このせかいの ルールを しってるしね
🌼<……あれ? アイツを けいかい するなら ボクの でばんは……?
🌼<…………
🌼<……まあ いいや そのとき かんがえよ……
- 328二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:26:18
🌼<『ニンゲン』のやつ てまどってる みたいだね
🌼<ちょっと いいきみだと おもわない? - 329二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:30:08
スレ主さん次スレを用意するときは一スレ目に全乗せするの止めましょう
分けて2,3スレ目に投稿した方が良いですよ。容量が重すぎてさっきから乗っ取られてますし - 330二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:35:25
🌼<いま きづいた みたいだよ
🌼<オマケに あと24じかんは できないって おこられてた
🌼<つぎからは きをつける みたい……
🌼<…………えっ あの『ニンゲン』の マヌケの せいで……
🌼<ほんとうに ボク ばつなぎ!?
🌼<……バカじゃないの……?
- 331二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:35:02
🌼<……とりあえず ボクは ねるからね……
🌼<ここには きみたちいがい いないし……
🌼<……おやすみ - 332二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:43:48
おやすみ
また会おう - 333二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 02:17:35
次こそ会えるといいね
- 334二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 10:50:49
次もトリエルには死んでほしくないな
- 335二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 17:26:38
ホシュイ
- 336二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:30:42
- 337二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:33:26