- 1二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:39:51
幼馴染チヨちゃんと一緒にファミレスで課題をやりたい。課題をやりながらポテト注文したりお昼ごはん食べたりドリンクバーでオリジナルドリンク作って楽しみたい。課題が終わったらラウンドワン行ったりして遊びたい。夕方になって家の前でチヨちゃんと別れて自分の部屋に着いたら、「楽しかったね」ってメッセージが携帯に送られてきて、細やかな満足感を味わいながら眠りにつきたい。
贅沢を言います|あにまん掲示板三が日に幼馴染チヨちゃんと一緒にファミレスで駄弁って、服屋で2人の服選びして、カラオケ行って、どっちかの家にお邪魔して炬燵でぬくぬくしてお夕飯も頂いて「昔みたいに泊まっていく?」って御両親に言われるけ…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:40:17
贅沢過ぎる
他の願いを言え - 3二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:40:39
- 4二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:45:17
チヨちゃんとファミレス行きたい勢来たな…
- 5二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:46:51
このスレは良かった
良質なSSもあってとても良い - 6二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:47:13
実装が決まったからな
- 7二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:47:18
完走しそうな概念だったな ファミレスチヨちゃん
- 8二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:49:00
- 9二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:49:27
- 10二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:49:48
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:49:58
- 12二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:52:30
あのSS、続きありそうだったな…読みたいな…
- 13二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:55:06
もこもこに着こんだチヨちゃんと一緒にコンビニ行きたいの分かる
雪●だいふくとかパピ●とかいいから半分こしてるの良いよね - 14二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:57:14
炬燵で蕩けてるチヨちゃんの頬っぺ突っつききたい
そのアイスを寄越せ~ くるしゅうないぞー
ってふざけあいたいね - 15二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 13:57:55
ファミレスで頼んだポテトが残り一本になってなんとなく最後にとってしまい「あ、最後の一本……」って手が止まるのをみたチヨちゃんが口を開けて
「あ~ん」
「!?(あ~~ん!?!?!?)」
「ほら、はやく、あ~ん!」
「あっ……あ~ん!」
「もぐもぐ……えへへ、ありがとう!」
っていちゃいちゃして~~~ - 16二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:02:08
- 17二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:03:28
貴様ガチャをまわさせようとするサイゲの回し者か?
- 18二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:07:49
- 19二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:09:07
お年玉共有とか夫婦では?
- 20二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:11:14
- 21二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:12:08
サイゼリヤ久々に行ったらランチのキーマカレー無くなっててショック
- 22二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:13:22
- 23二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:19:08
いっぱい食べる女の子は可愛いのだ
そこのメジロマンジュウは座ってろ - 24二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:26:39
一口食べる度々ぱぁっとなるチヨちゃん
でも食べるスピードは一切落ちない
かわいい… - 25二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:33:50
チヨちゃんを迎えにきた幼馴染トレーナー
でもクラシック後のチヨちゃん…ウックルシイ - 26二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:46:48
- 27二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 15:21:02
あとは2人がくっつくだけ…
- 28二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 16:26:47
幼チヨ第二段…!?
- 29二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 16:52:55
半纏着てこたつで桜餅みたいになってるチヨちゃんとダラダラ年越ししたい
「今年の初詣どうするよ」「んー、ウチでおせち食べてからかなあ」みたいな会話してから一旦解散して、昼過ぎくらいに隣の家のインターホンを鳴らすとチヨちゃんのお母さんが出てきたから新年の挨拶を済ませるんだ
そのまま軽く話してても中々降りてこないからお母さんが呼んだら慌てて降りてきたチヨちゃんは振袖で、普段から一緒にいる幼馴染の新鮮な姿にちょっと見惚れてたら視線に気付いたチヨちゃんが気恥ずかしそうにするんだけど、人混みではぐれないようにって名目で手を繋いでお互いに何となくドキドキしてうまく相手の顔を見れないまま(ずっと一緒にいられますように…願い事同じだといいなぁ)ってお参りするんだ - 30二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 18:08:05
- 31二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 18:19:34
このレスは削除されています
- 32二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 18:19:51
チヨちゃんと一緒の台所に立ってる幼馴染くんはアリ?2人でお昼ごはんを作ることになってカレー作ってほしい
- 33二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 18:26:12
どこから二人が意識し出すか見物な概念ですよ
まあ前回素晴らしいSSが出てきましたけど - 34二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 18:55:05
前回の続きだとしたら熟年夫婦じみた連帯プレーを見せて、他のウマ娘達がキャーキャー言ってるやつだ…
- 35二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 19:32:03
- 36二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 20:49:57
「アレとって」「はい」
「あ、チヨそれとって」「はい」
これで通じる幼馴染概念は絶やしてはならぬ - 37二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 21:05:50
炬燵でうとうとして二人で寝落ち
目を覚ますと目の前に寝顔が
顔を赤くしながら蜜柑を取りに
ベタながら美味しい展開だ - 38二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 21:12:47
ちょっとした贅沢だからこの程度で良いのだよ
まあ贅沢を言えばいちゃいちゃもしてほしいけど、幼馴染の絶妙な距離感もよき - 39二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:45:08
おっ久しぶりのスレだな
あのSS書き手はまだおらんみたいだが - 40二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 23:42:18
- 41二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 10:17:54
「はぁ……うぅぅ…」
サクラチヨノオーは本日何度目かのため息をついた。原因は手元のスマホ画面にあるらしい。朝から何度もスマホ画面を見ては同じ様にため息をつき、悩まし気に唸っていた。スマホ画面にはUMAINのメッセージ画面が開かれており、最新のメッセージは昨晩21時と表示されていた。
───『明日、放課後お時間ございますか?』
〇〇くん『なんで敬語?』
───『また蹄鉄がすり減って来たので新しい蹄鉄を選ぶのを手伝って頂けると嬉しいです。』
〇〇くん『それは良いけど、なんで敬語?』
───『じゃあ明日!おやすみなさい!』
〇〇くん『おやすみ?』
「どうなさったんですチヨノオーさん?…今年の”友チョコ”はお口に合いませんでしたか?」
そんなため息ばかりつくサクラチヨノオーを心配そうに覗き込むウマ娘が居た。彼女はメジロアルダン。かの名門メジロ家の令嬢で中等部の頃から二人は仲が良く、毎年ヴァレンタインデーには友チョコの交換をしていた。
「そ、そんな事ありませんっ!とっても美味しいですっ」
「うふふ、良かった。」
メジロアルダンはその言葉を聞いて楽しげに笑った。
「今日はトレーニングお休みですでしょう?ヤエノさん達を誘ってカラオケに行きますので、チヨノオーさんもご一緒されますよね?」
「あ、いえ、…今日は放課後予定があって……」
ガタッ!ガタガタッ!
「放課後……?予定……!?」
メジロアルダンは血相を変えて座っていた席から立ち上がった。椅子が乱暴にずれる音が昼休みの教室に響いたせいで、メジロアルダンは周りの生徒達から注目を浴びてしまっていた。
「あ、あのアルダンさん…?」
「……遂に」
「え?」
「遂に…!」
「遂に?」
「遂に!その鞄に毎年忍ばせながら1日中チラ見してはため息を着いて結局は放課後部屋に帰ってからメソメソとご自分で食べらるその『本命チョコ』が遂に陽の目をみる日が来たのですね!?」
「なんだとっ!?」「本当ですかっ!?」「まさか」「やっとかよ」「何かの間違いでは」
メジロアルダンが叫ぶように言った言葉に、クラスメイト達は各々の反応を示した。クラスで困惑しているのはサクラチヨノオーただ一人だった。 - 42二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 10:19:43
うわー尊い!
- 43二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 10:20:04
来た…!待ってたぞ!
- 44二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 10:48:22
「外泊届はちゃんと出されましたか?」
「がい!?だ、出してませんっ!!」 - 45二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 18:29:00
保守
- 46二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 19:10:03
チヨちゃんのお父さん、千代の富士か…
- 47二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 19:15:19
あとヴィクトリー倶楽部=谷岡牧場も…
- 48二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 21:21:20
柱間が話してるように見えてダメだった
- 49二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 02:37:54
- 50二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 02:42:25
「相手誰?まさかトレーナーさん?」「トレーナーって丸取さんだろ?」「いくらイケメン高収入でもマルゼン先輩に喧嘩売る勇気ないわ」「違う違う、ほら、あの選抜の時に叫んでた…」「まぁ、あの可愛らしい男の子ですか?」「チヨちゃんのメイクデビューの時も居たけど身長めっちゃ伸びてて笑った」「第二次成長期の男の子まじ尊い」「今トレ高行ってんだって、偶に研修でトレセン来てるよ」「まじで?中央志望?超優良物件なのでは?」「トレーニング場来るとチヨピッピが何回も見るから何処に居るか直ぐわかるのカワイイ」「チヨセンサーは優秀だな」
口々に、思い思いに、好き勝手に周りは騒ぎ続ける。騒ぎの中心だというのに一人唖然と取り残されるサクラチヨノオー。そんな彼女にメジロアルダンが居ずまいを正して向かい合わせに座り直す。
「サクラチヨノオーさん」
「え?あ、は、はい!…え?何でみんな知って…?」
「それは些末な事です。今大切なのはそこではありません。」
何時になく真剣な面持ちのメジロアルダンにサクラチヨノオーはごくりと咽をならす。 - 51二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 02:45:02
「まず、意中の殿方にお逢いするのですから一度寮に戻りシャワーを浴びて身を清めて行くように」
「はい、え、何で…」
「身綺麗にするのは淑女として当然の事です。必ず下着も上下揃えて着替えて行くように。これは心構えの話です。決して制服やジャージで行ってはなりません、子供っぽく見られては一歩進んだ関係にはなれませんからね。装いはカジュアル過ぎるとお相手に意識して貰いにくくなりますが、かと言って気合いの入りすぎた姿では重い女だと引かれてしまいます。以前私と一緒にお買い物へ行った時に選んだニットとスカートなんかが良いでしょう。あれはこの日のために私が選んだと言っても過言ではありません」
「え?え?」
「また二人で過ごす時間はそれとないボディタッチを心掛けるのですよ?少しはしたないと感じるかもしれませんが必要な事なのです。これはメジロ家のおばあ様の言ですが、『座して待つはウマ娘に非ず、色も脚も王道先行がメジロ華』、殿方が奥手な方なら進展をただ待っていてはアッという間に年を取ってしまいます。向こうから触れやすいように少しづつハードルを下げて差し上げるのです。そして殿方が掛かってしまえばこちらのモノ。でも、まだ学生ですからちゃんと避n」
「お前達!もう予鈴は鳴っているぞ!何時まで騒いでいるか!!」
午後の授業の教官が教室に入ってきたところで騒ぎは中断された。しかし茹で上がったサクラチヨノオーの脳が授業をまともに受けられるようになるには今しばらく時間が必要だった。 - 52二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 02:50:55
めっちゃアドバイスしてくるウマ娘さん居るけど全員生娘だから、ただの耳年増だから
- 53二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 02:51:01
軍師アルダンがいれば"勝利"は確実だな……
- 54二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 09:57:51
チヨちゃん引けなかったから上げるね…
- 55二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 10:54:17
チヨちゃん引けないやつおりゅw?
いるんだなwwwここにwww俺がwwwwwwwww
ハァ… - 56二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 11:06:15
「じゃ、じゃぁ先に帰ってるね…また明日…」
「はい、行ってらっしゃい。私達はこの後カラオケで楽しんできますので…頑張って下さいね?」
「…うん、ありがとうアルダンさん」
サクラチヨノオーは照れ臭そうに笑うとメジロアルダンに小さくお辞儀をして、寮の方へ駆けていった。その背中をメジロアルダンは小さく手を振って見送る。
「行っちまったな…まぁ相手の居ねぇアタシたちはさっさとカラオケ行こーぜ」
「…え?…何故?」
メジロアルダンに声を掛けたクラスメイトに、彼女は不思議そうに首を傾げる。
「いや、オマエさっきカラオケに行くって…」
「まさか!勿論、後をつけますよ?こんな少女漫画みたいな機会滅多に御目にかかれませんからね!チヨノオーさんの学友として最後まで見守る義務があります!」
(えぇ……) - 57二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 17:13:20
見てるよぉ
- 58二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 20:39:48
- 59二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:37:56
───『明けましておめでとうございます』
○○くん『明けましておめでとう』
バスに揺られながらUMAINの履歴を見る。去年の元旦に自分が送ったものだ。幼馴染からは最低限の返信が来ただけだった。
折角の連絡を取る切っ掛けだったかもしれないのに自分から話を広げることも出来ず、正月早々に気落ちしていた事を覚えている。
去年までの自分は、彼と連絡を取るのが後ろめたく、気まずくて、怖かった。それと同じぐらい、顔を見たくて、声を聞きたかったのにだ。それは彼との初めての『けんか』のせいだったと思う。
小学6年生、私はトレセンへの入学を決めた。
試験に受かった事を、意気揚々と幼馴染に報告しに行った時に、つまらなそうな顔で「ふぅん、良かったな」と言わた。彼なら無条件に大喜びしてくれると思い込んでいた幼い自分は、何でもっと喜んでくれないのかと癇癪を起こした。 - 60二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:38:01
青春ッ!
- 61二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:39:46
随分色々言い合いになって何を言ったか殆ど覚えていないが自分が言った、言ってしまった最後の言葉だけはずっと心に刺さっていた。
───私のトレーナーになってくれるって言ったのに!
───子供はトレーナーになれないんだよ!
───ウソつき!!
自分が癇癪で言ったその言葉を最後に、彼はとてもショックを受けたように絶句して、それから後は言い返してこなくなった。黙り込んだ彼を見て私は大泣きしてその場から逃げ出した。彼を言い負かしたかった訳では無かったからだ。
その後の事はあまり覚えておらず泣きながら家に帰り、両親に何事かと聞かれたが要領の得ない子供の私にきっと大いに困った事だろう。泣き疲れた私は、母が何処かに電話をしていた姿をうっすらと見ながら眠りに落ちた。 - 62二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 01:44:19
次の日、学校に登校してきた彼の頬は微かに腫れていた。きっとお父さんに打たれたのだろう。彼のお父さんはとても優しい人だったが、彼が誰かを傷付けたときはとても怒った。だから、これは私のせいだ。
「昨日はごめん」
私の顔を見るなり彼は頭を下げて謝ってきた。謝らないといけないのは私なのに。
私が何か言おうと口をパクパクとしてると、彼は「泣くなよ」とだけ言ってハンカチを差し出して来た。私は気付かないうちに涙を流していたのだ。
涙を流す私のせいでクラスの友達は何事かとざわついた。クラスの男の子達は「夫婦げんかだ」とからかったが、女の子達は彼を問い詰めようとしていた。
止めて欲しいのに言葉が出なくなて、何も言わない彼をキツイ言葉で責めたてる友達を止めることが出来ず、また涙が溢れてきて堂々巡りだった。言葉は出てこず、余計な涙はいくらでも出てくる、そんな泣き虫な自分をこの時ほど呪ったことは無かった。 - 63二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 09:41:12
お辛い過去…
- 64二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 11:23:06
彼は私と違って、私の進路のせいで、離れ離れになることが分かっていたのだろう。あれ以降、彼は不機嫌そうな態度を取ったりしなかった。ただ、私は彼の取り繕った顔を見るのが辛かった。
『次、止まります』
私が降車ボタンを押すと自動アナウンスが車内に響いた。彼が今通ってるウマ娘トレーナー養成高等専門学校は、寮からバスで数駅程の距離で、ウマ娘の自分なら態々バスに乗らずに走った方が早い位だったが、今は少し"おめかし"をしているので、汗をかきたくなかったのもあり市バスを利用した。
車内は窓から差し込む傾き始めた日の光でポカポカしており、つい物思いにふけってしまっていた。
楽かった時間の方がずっと多いはずなのに、不意に思い出してしまうのは苦い記憶なのはどうしてだろうか。そんな事を思いながらバスの液晶掲示板に表示されるバス停の名を見た。
もうすぐ彼の通う学校の前だ。今日彼は、来週にある研修の準備で少し遅くなると言っていたので私が迎えに行くことにしたのだ。 - 65二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 13:32:23
アルダン達はどこかに隠れているんだろうか
- 66二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 15:35:23
窓に映る自分の顔を見る。今日は何時もはしないお化粧をしている。化粧と言ってもアルダンに教えて貰った薄いものだけだが、さくら色のリップがお気に入りだった。
頭にはキャスケット帽をかぶり耳を隠す。別に恥ずかしい訳ではないが、やはりウマ娘は目立つのでトレセンから離れる時は被るようにしている。ただ結局は尻尾が出ているので大した効果は無い。尻尾を長いスカートの中に隠す事も出来るが、無意識に動いてしまってスカートを捲ってしまうのでこっちはもう諦めている。 - 67二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 15:41:05
実際スカートは尻尾穴ないと難しそうだよなぁ
- 68二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 20:50:11
神龍「ドラゴンボールの力を超えている。叶えるのは不可能だ。
- 69二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 01:36:37
いい…
- 70二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 11:27:18
- 71二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 15:17:36
そうこうしている内に、バスは目的地に到着した。少し慌てて出口側に行こうとして躓きそうになった。慣れない少しヒールの高いブーツを履いてきたせいだ。運転手のおじさんが「慌てなくても大丈夫だよ」と言ってくれたので、照れ笑いとお辞儀で返した。
バスを降りるともう目の前が"ウマ娘トレーナー養成高等専門学校"だ。長いのでみんなトレ高と呼んでいる。学校といっても外から見た感じはガラス張りのお洒落なビジネスビルで、あまり学校という感じではない。
それでも今は下校の時間らしく学生らしき人たちが次々に外に出て来ていた。 - 72二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 15:19:13
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- 73二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 15:23:05
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- 74二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 15:46:06
話があっちこっち脱線するのはその時のノリで書いてるからなんだ。しかも仕事の合間に考えてるんだ。仕方ないんだ。
- 75二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 15:51:00
良いんだ…良い作品を読みたいから…
- 76二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 21:28:58
- 77二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:07:10
このレスは削除されています
- 78二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:10:16
このレスは削除されています
- 79二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:29:14
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- 80二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 22:56:41
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- 81二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 02:29:05
コメディで始めたつもりが大暴投になって自分にデッドボール食らわすとはこれいかに
- 82二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 03:21:04
───『学校前に着いたよ』
○○くん『俺ももうすぐ終わるから近くのカフェで待ってて』
UMAINは直ぐに返事が返ってきた。さほど寒くはないし、彼と逢うのに少し高揚していた私は校門前で待つと返事をした。
返信ついでに何とは無しにUMAINの履歴を遡る。
昨日の夜は結構な勇気が要った。蹄鉄は事実磨り減っているし、もう何度か一緒に出掛けているのに自分から誘うのは未だに緊張する。
その前はマルゼンスキー先輩との並走トレーニングをした時の話をしている。走っている最中の私の感じた事を彼が推測と分析で色んな意見を出してくれた。丸取トレーナーと同じ事を言っていて凄いと言うと、返事が鈍くなるので最近は言わないようにしている。
その前は小さい頃にやっていた好きなアニメ映画のテレビ放送があって、滅びの呪文を同時に言い合ったりした。バ○ス!
遡っていくと、晩御飯に何を食べただとかまで有った。真面目な相談よりくだらない話の方が圧倒的に多く、私は一体どれだけ彼と話をしたいのだろうかと少し恥ずかしくなった。
本当は声を聞きたいけれど、寮は夜間の通話は緊急時以外禁止されている。なるほどこんなのでは通話なんてしたら何時までだってお喋りしてしまって寝不足一直線だ。
UMAINの履歴を見るだけでこんなに多幸感を得られてしまう事に、我ながら随分チョロい女の子だなぁと笑ってしまいそうだ。 - 83二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 14:15:35
- 84二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 14:16:55
相撲部屋が実家だとすると、幼馴染くんはお弟子さん達から可愛がられ(そのままの意)ていたりするのかな
- 85二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 15:15:58
- 86二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 15:24:44
- 87二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 15:48:50
ご教授ごっつぁんです
- 88二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 16:03:57
- 89二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 16:10:34
- 90二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 20:45:19
まるでハガネみてーだ!
- 91二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 21:13:57
保守
- 92二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 22:52:46
校門前で一人立ってると、行き交う人達がこちらをチラチラ見てくるのに気付いた。
…もしかして格好が変なのだろうか?いや、コーディネーターはアルダンだ。変な訳がない、私の着こなしがおかしいのかもと少し不安になっていたところに、女の子二人組のひそひそ話が聞こえてきた。
ウマ娘の私は耳が良い。耳が良すぎるので大きな音が聞こえるところでは耳カバーを付けたり、今みたいに帽子をかぶる。
それでも少し離れた場所の話し声ぐらいは聴こうと思えば聴こえてしまう。少し不安になっていた私は、耳に意識を集中して聞き耳を立ててしまった。 - 93二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 22:54:21
あの娘ウマ娘だよね?
ほら、帽子被ってるけど尻尾見えてる…
誰か待ってるのかな?もしかしてデート?
あ、こっち見た
ちょーーーーかわいいいぃぃーーーー!!
声がデカイ
かわいいウマ娘ちゃんは全人類の至宝じゃよ…
主語もでけーな、何目線だよ。まぁ確かにかわいい子だね
顔が、顔が良すぎる…尻尾の毛並みもめっちゃキレイ…うごご…触ってみてぇ…
耐えろよ女同士でも犯罪だから
はぁ…はぁ…あ、尻尾隠した
ウマ娘はめっちゃ耳が良いことをお前に教える
え?これ聴かれてる系?うほほ、恥ずかしがってる顔たまんねぇ…
やめんか、ほら、通報される前に行くよ
まってまって!この後来るであろう、このめんこいウマ娘ちゃんを独り占めする不届き者の顔を拝んでおきたいぃぃ!
いい加減にしろ!はよこいバカッ!
「よ、待たせたな、ん?顔赤いぞ?やっぱ寒かったんじゃないか?……なんだよ俺の顔に何か付いてるか?」
「……不届き者の顔」
「?」 - 94二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 23:26:58
<……不届き者の顔
ちょっとツボった - 95二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 09:44:04
心にデジたん飼ってそうな一般人…
- 96二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 09:46:24
- 97二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 09:52:28
本当に半分かは微妙なところだな!
- 98二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 18:40:23
- 99二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 20:01:37
チヨちゃんとの家族構成として兄なのであれば、コウ兄とか呼ばれてたりすると良いよね
- 100二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 20:13:23
幼馴染くんの名前考えてたんだけど、あんまり付けない方が良いんかな?
まぁここだけのはなし、"桜くん"とかどう?
女の子みたいな名前で自分の名前が嫌いだったけど、チヨちゃんに「おそろいだね!」って言われてちょっと好きになったエピソード作る? - 101二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 20:22:52
- 102二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 20:26:20
- 103二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 20:30:16
- 104二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 08:19:06
保守
- 105二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 13:02:10
いつも保守ありがとうございます。いやスレ主じゃないんだけど
- 106122/01/26(水) 13:05:19
- 107二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 13:09:32
今日は蹄鉄を新調する付き添いという名目で付き合って貰うのだが、本当の目的は私が提げているバッグの中の"本命"、手作りチョコクッキーだ。
実のところコレを渡すと同時に"想いを告げる"なんていう覚悟は未だ無い。昔のように手を伸ばせば繋げる距離に居られるだけで、今は幸せなのだ。
だから如何に自然に渡すかが肝心だ。この胸の内を悟られて"重い女の子"と思われたくはない。かといってただの義理だと思われたくもない、それなりに気持ちを込めて作ったのだ。
それなりにトキメキを感じて欲しいし、それなりに意識して欲しいし、それなりには喜んで欲しいのだ。
ただ、ここで想定していなかった事態に陥ってしまっていた。
「……○○くんや、その紙袋は何ですかな?」
私は強張る顔を何とか笑顔にして、少々おどけたように尋ねた。それに彼は少々気まずそうに頬を掻いた。
「……みんな義理だって言うから断る訳にもいかなくてな…うちのクラス女子比率高くて…所謂友チョコって言うヤツらしい」
「…へ、へぇ~…そ、それにしても随分数が多いみたいだけど…?その中に本命は居るのかなぁ~?」
私は彼をからかっている体を装っているが、心中穏やかとは到底言えない。自分から話を振っておいて狼狽していた私は余計な事を口にした。
「この中にはねーよ」
「ふ、ふぅ~ん、そうなんだ…」
即答する彼にいくらか気を良くする。
紙袋の中をチラ見した限りでも、しっかりラッピングされたものが幾つも見られた。"隠れ本命"は確実にあの中に在る筈だ。
いや、今の聞き方だと「袋の中は全部義理チョコだよ」とも「俺の本命からは貰ってないよ」とも取れる。なぜもっと判断しやすい聞き方をしなかったのだろうと悔やんだ。
「それでもモテモテだねぇ~?今のお気持ちは?」
「…正直に言うと悪い気はしない」
「正直でよろしい」
お互いに少し困ったように笑いあった。
今、「はいどうぞ」と渡せば、きっと笑って受け取ってくれるだろう。
その後、あの紙袋の中に放り込まれる自分の"本命"を想像して、どうしても渡せなかった。 - 108二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 20:18:58
- 109二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 20:22:30
サイゼの話かと思ったらサイゼの話ではなかった
がそれはそれとしてチヨちゃん可愛いよね…… - 110二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 21:05:40
一応サイゼの続きではあるっぽいから…多分アルダン嬢やムテキとかでサイゼ行ってる
- 111二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 22:09:14
アルダンは目キラッキラしながらこの光景見てんだろうな
- 112二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 08:15:02
- 113二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:14:13
チヨちゃんの犬耳みたいな髪の毛をくいくいしたことありそうな幼馴染くんだな
いや実際したら嫌がるだろうと思ってしないんだけども - 114二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:26:16
「ケッ、何が『悪い気はしない』だよ、普通、女と会う時に他の女から貰ったチョコ持っていくか?しかもあんな大量に…チヨのヤツあの男に騙されてんじゃねーか?」
黒毛のウマ娘が不機嫌そうに、心に浮かんだ疑問、というより不満を率直に口にした。正直に言って彼女にとってあの男の事なんかどうでも良いが、クラスの妹分のあの寂しそうで不安そうな作り笑いは見るに堪えない。
しかもここに来るのに、"チヨの乗った市バスを制服とローファーで走って追いかける"という無茶をやらされたせいで機嫌はすこぶる悪かった。
しかし、隣のメジロアルダンは心底楽しそうに遠目の二人を見つめて微笑んだ。
今ここに、ウマ娘が4人程、自動販売機の影に身を潜めている。通行人にチラチラ見られているが、チヨノオー達に気付かれてはいないので気にしていない様だ。
「貴女のご指摘はごもっともです。もしかしたら彼もご自分でそう思っているかも知れませんね?」
「…はぁ?だったら何で…」
「人と言うものは、その時常に最善の行動を取れる訳ではありませんからね。食べ物なら捨てたり放置したり出来ませんし、放課後すぐに合流でなければ家に置いてくることも出来たでしょう。他にも何か事情が在るかも知れません。」
微妙に納得いかない黒毛のウマ娘。
「むしろこう言うすれ違いこそ、他人の恋バナの醍醐味ですよ?」
アルダンの恍惚とした表情に顔がひきつるのを止められない黒毛のウマ娘の、その頭を後ろから優しく撫でながら一人のウマ娘が声を掛ける。
「フフフ、チヨちゃんが心配なのね…?優しい子はおねえさん好きよ?」
「え?あ…その…」
「でもね、誰の恋路にも、教習所だって、標識だって、無いものよ?」
「は、はぁ…」
「時には失敗して衝突したり、擦ったり、駐禁切られたりするわ…」
「…???」
「それでもみんな、先の見えない道を勇気というヘッドライトで照らして、手探りで目指すのよ…」
「目指すって…何処へっスか?」
「あの人の、『恋のパーキングエリア』、かしらね…」
微妙に例えが分かりにくかった。
それを見ていたヤエノムテキは思った。
(何故私はこっちに付いて着てしまったのだろう) - 115二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:28:24
ムテキェ…
- 116二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 15:44:16
- 117二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 17:09:47
おっ、新しいスレ立ってたのか
良いよね幼チヨ… - 118二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 20:28:57
保守ついでに
幼馴染くんと出かけるのを初めて見られたチヨちゃんの反応が気になるところ
顔が桜通り越してさくらんぼ色になりそうだね - 119二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:52:41
- 120二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 01:26:41
ユメガ・ヒロガリングス
- 121二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 07:20:19
age
- 122二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 12:29:51
お昼に
一緒にお昼ご飯を食べる(お弁当でも良し)2人は微笑ましいと学園内でも有名だ
両親公認という情報が何故か漏れているというのもセットだ - 123二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 14:00:07
外堀が埋まってくるスタイルとは新しい
- 124二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:20:37
拙者チヨちゃん大好き侍
義によって助太刀致す
チヨちゃんは奥手のように見えて意外と攻め攻めつよつよにござる
あとそうじゃなくても気を許した相手への距離感はえっぐいと思われるでござる - 125二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 20:15:44
(こやつ…出来る…!)
- 126二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:38:54
多分チヨちゃんは幼馴染くんと添い遂げるまでは考えてないね
というか、まだそこまで意識が行っていないというのが確かか - 127二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:40:57
- 128二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 06:53:01
深夜まで電話が続くとこの時間起きるの辛いだろうな
そういうのもあるかと - 129二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 15:32:26
「らっしゃせー」
「あ」
「あっ」
店に入った時、女性の店員さんに元気良く挨拶をされる。その店員さんの顔を見て私は、ドキッとして店内を慌てて見回した。
「あーあー、大丈夫大丈夫、今はアイツ居ないから」
店員さんは手をヒラヒラと振って苦笑いを浮かべた。その言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろすが、よくよく考えたらちょっと失礼だったかもしれない。
彼女は校門前でヒソヒソ?話をしていた二人の片方の人だ。
「さっきはゴメンねぇ~ついテンション上がっちゃって…」
「い、いえ、そんな…」
「…何だ?いつの間に知り合いになったんだ?」
隣の幼馴染が怪訝そうに私に尋ねた。どう答えて良いか判らず返答に困ってると
「さっきちょっと"あいつ"の"アレ"が発症してね」
たはは、と困ったように店員さんは笑い、それに対して幼馴染は苦虫を噛み潰したような顔をした。
「それより、珍しく急にシフト代われって言うから何だと思ったけど、こーんな可愛い子とヴァレンタインデートとは良い御身分だねぇ…」
「余計な事言わないで下さい。……そう言うんじゃないですよ……店長います?」
シフト?代わる?
「ふ~~~ん、まぁそう言うことにしといてあげる。お父さんなら今倉庫いってるよ。あ、ゴメンゴメン、アタシは、イズロ カエデね。カエデで良いよ。そこの彼のいっこ先輩でここの店長の娘。」
「先輩!?ご挨拶が遅くなりました!私、サクラチヨノオーと申します!○○君が何時もお世話になってますっ!」
「ぷ、嫁かよ、ってサクラチヨノオー?んんん…!?」
「あ、帽子も取らずにすいませんっ!」
「……朝日ジュニア杯の…?」
「あ、はい…おかげさまで…」
「~~~~~!!」
「おとーさーーーん!G1ウマ娘がうちに来たあああぁっ!!やっば!超うれしい!そうだサインサイン!って色紙なんか無ぇわ!背中!背中にお願いします!」
「え?えぇ??」 - 130二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 17:00:06
そうか…ダービー前…
- 131二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 21:16:03
ageぴょいageぴょい
- 132二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 08:27:38
- 133二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 10:47:19
なぜ俺はこんなSSを見つけられてなかったのか
保守 - 134二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 17:12:28
- 135二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 22:47:30
ほしゅぴょい
- 136二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:14:13
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 02:36:13
「粗茶ですが…ってココアなんだけどね」
「ありがとうございます」
ひとしきりサイン(さすがに背中にはかかなかった)やツーショット写真をねだられたが、カエデさんは幾らか落ち着きを取り戻していた。
私の幼馴染はというと、先程から店長さんとカウンターで話をしている。私の蹄鉄の『オーダーメイド』の為だ。私はカエデさんと来客用のテーブルで待ち惚けである。
カエデさんのお店はレースウマ娘専用用品店で蹄鉄やシューズのオーダーメイドも受けているそうで、ウマ娘の脚質に合わせて一から造ってくれるそうだ。
そして彼のバイト先だった。
「うちはね、と言うかお父さんなんだけど、チタンの蹄鉄に拘っててね。最近はさ~蹄鉄もアルミの軽くて安価なヤツが流行りなんだけどさ、オーダーメイドにするなら耐久性が高い鋼かチタンなんだよね~特にチタンは軽くて丈夫だからさ、レースウマ娘にもってこいなんだけど、加工も面倒なら値段もお高い」
今までトレーナーさんに言われるままに使用していた蹄鉄はアルミ素材だ。走れば走るだけ磨耗するので消耗品という認識だった。もちろんオーダーメイド何かではなく汎用品の中から選んでいた。
今日もてっきりそうだと思っていたので駅近くにある何時もの用品店へ行くものと思っていたのに、幼馴染に連れてこられたのは、少し離れた商店街にある用品店、ここ『イズロスポーツ』だった。
「チタンって言っても走れば磨り減るからね、コストも跳ね上がるし人気はあんまりなんだよね~」
カエデさんの話を聴きながらカウンターの方へ目を向ける。幼馴染が何処かに電話をしながら、少し不機嫌そうな顔をしていた。あの表情は知っている、きっと丸取トレーナーと話しているのだ。多分、オーダーメイドの蹄鉄の予算の事だ。
幼馴染は口惜しそうな表情で電話を切る。駄目だったのだろうか。カエデさんもコストが高いと言っていたのだ、オーダーメイドの蹄鉄には少し期待してしまったが仕方無い。カエデさんも私に苦笑いを向ける。
幼馴染は不機嫌そうな表情を隠しもせず私達の所へやって来た。
「……丸取、トレーナーの許可も取れた。予算は全額通った」
……あれ? - 138二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 07:16:41
保守…というのは誰にでも出来るので
チヨノオーのダービーには二冠馬サクラスターオーの無念と兄サクラトウコウの思いも乗せられていた
そして後の大僧正こと岡部幸雄は、チヨノオーの実力を早々と見抜いてメジロアルダンを選んで乗った
この情報を書いておく(最早知ってる情報かもしれないが) - 139二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 10:34:33
「やったじゃん!良かったねチヨちゃん!……んで?アンタは何でそんなに不満そうな訳?」
カエデさんが私の手を取って自分の事の様に喜んでくれる。その後にギロリと擬音がしそうな目で、彼をね目付けた。
彼は少し言葉が詰まる顔をした後、チラリと私の顔を見て、そして目を反らして言った。
「……金は俺が払うって言ったら『ガキに金の心配なんかされる覚えはない』って言われた…」
「…はぁ?オーダーメイドのチタン蹄鉄いくらすると思ってんの?しかも消耗品だよ?学生バイトの稼ぎで毎月いくら払うつもりなんだよ」
「バイト代全部回せば払える」
「重っ!そらガキって言われるわ」
「っ…!」
幼馴染は少し恥ずかしそうに、そして悔しそうに顔を歪める。さっきの顔だ。トレーナーさんにも同じ様なこと言われたのだろうか…? - 140二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 21:04:31
保守もん
幼チヨを絶やしてはならぬもん - 141二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 21:05:53
「とにかく、オーダーメイドの許可は出たんだ。チヨ、足見るから脱いで」
「う、うん」
「ちょっとまてーーッ!!」
「うるさっ!?なんスか?」
「女の子の靴をこんなところで脱がすなっ!チヨちゃん今日はスカートでしょうが!ちゃんとフィッティングルームあるから!他の人に見えちゃうでしょうが!」
「他に客なんか居ないでしょ」
「デリカシー死んでんのかお前は!」 - 142二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 23:37:10
(これチヨちゃん満更でもなさそう)
- 143二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 10:48:23
ageage
サクラチヨノオー | 馬・牧場・施設検索 | 競走馬のふるさと案内所引退した名馬の牧場見学データベース。馬、牧場、地図から検索可。見学マナー、見学Q&A、馬産地の知識が学べる。uma-furusato.comサクラチヨノオー号のお墓はここ
ちゃんとチェックしてから向かおうね
- 144二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 11:15:01
案内されたフィッティングルームは、入口をカーテンで仕切ったオーソドックスなものだ。
広さは2~3畳位の土足OKのフローリングで奥面が鏡で出来ている。隅には高めのスツールが1脚置かれていた。
幼馴染は先に入ると、手際よくスツールの位置と高さを調整する。調整を終え立ち上がって振り返ると、彼は私に向けて手を差し出した。
まるで紳士にエスコートされるように彼の手を取ると、私は少し緊張しながらフィッティングルームに足を踏み入れた。
鏡に映る、背の高い彼の後ろ姿と、私の姿。今の私の格好はドロップショルダーのセーターとロングスカート、アウターは既に脱いでいる。
いつもはトレセンの制服かジャージだ。私の普段着はもっと子供っぽい。今日は自分の中では最大限大人っぽくしたつもりだったが、正直なところ着こなしに全く自信がない。
(少しぐらい何か言ってくれたらいいのに)
彼と合流したときも少し目を丸くしただけで特に感想も言ってくれなかったので、自分に似合ってるか似合ってないかも判らない。
だけど良く考えてみれば、彼の目的はここだ。
"デート"なんかではなく、私の蹄鉄を見繕いに来たのだ。私がそう頼んだのだ。 - 145二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 11:16:52
「どうした?」
鏡を見つめて立ち止まる私を不思議に思ったのか、彼が鏡越しに私の顔を見る。
「…私の格好、変かな?」
つい声に出して聞いてしまった。アッと思った時には遅かった。彼は呆れてしまったのか、私の手を取ってる手とは逆の手を額に当てて顔を伏せてしまった。
私が誤魔化そうと慌てていると、彼は小さく何やら呟いた。
「………似合ってる」
それが聞こえて、その一言だけで単純な私は有頂天になってしまった。
「かわいい?」
完全に調子に乗っているのが自分でも分かる。だがもう一言、彼の一言を引き出したかった。
「…………うん」
鏡に映った彼の横顔が見える。耳から首筋まで真っ赤になっていた。
「そ、そっか~…えへへ、えへへへ~」
「気持ち悪い笑い方するなよ……」
「んふふ、ごめんごめん」
「せめてカーテン閉めてからイチャつけや!」
カエデさんが勢い良くカーテンを閉めた。 - 146二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 20:57:44
あげぴょい!あげぴょい!
イチャイチャはもっとやれぴょい! - 147二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 00:02:35
アオハルやんけ〜
- 148二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 11:57:39
保守
- 149二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 22:18:42
- 150二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 10:02:04
保守
- 151二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 10:51:31
ほしゅあざまる水産👌
イチャイチャが上手く書けない…
書いてて「イチャイチャとは…?SSって…?生きるってなんだもん…?」と哲学してしまいそうなので取り敢えず上げる - 152二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 10:52:35
「えへへ…じゃぁお願いしま~す、わっ」
上機嫌に浮き足だった私はスツールに向かおうとして、床の僅かにあるスロープに足を取られバランスを崩しそうになった。
握られた手を引かれ、彼の腕に飛び込む様な体勢で受け止められた。
彼の匂いがした。
「ご、ごめん…!」
慌てて離れようとしたが、彼が腕を放さなかった。
今、私の顔は真っ赤なのだろうか?頬が燃えるように熱い。
この胸の高鳴りは躓いて驚いたせいなのか、それとも彼に抱き締められていることに歓喜しているのか、既に判断できなくなっていた。
答えを求めるように、ゆっくり彼の顔を見上げた。
そこには期待とは異なり、困ったような、少し怒ったような表情の彼が見えた。
「…そのブーツ、もう履くな」
急激に昂った感情に、冷や水を浴びせられた様に感じた。
履き慣れなていない、合わない靴は足を痛める。
ウマ娘にとって、足の小さな歪みも大事故に繋がる。
躓いて軽く足を捻っただけでレースを断念した話も聞いたことがある。…それは解っていたのだけれど。
彼は目を逸らしながら、こう続けた。
「………どうしても履きたかったら俺が隣に居る時だけにしとけ」
こういう言い方はズルいなぁと思いながらも、私は素直に「はい」と返事をしてしまった。 - 153二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 10:55:04
スツールに腰掛け、取り付けられたステップに足を置き、ブーツの靴ひもを解こうとしたところを彼の手で制される。
彼は私の前に傅くように片ひざをつくと、真剣な目で私に無言の許可を取りに来る。
私は彼のこの目に逆らえない。少し恥ずかしさを覚えながら私も無言で頷く。スカートを摘まんでブーツが見えやすいように裾を上げた。
普段もっと丈の短いスカートを履いているのに、ロングスカートの裾を自分で上げるのは思いの外に私の羞恥心を刺激する。何故今日はロングスカートにしてしまったのだろう?
彼は私の右足を壊れ物を扱うように優しく自分の左膝の上に乗せた。
布巾を敷いているとはいえ土足で彼の膝を踏む甘い背徳感と、今だけは彼を私が独占しているのだという満足感に心が震える。
そんな私の気持ちはお構いなしに、彼は優しい手付きで丁寧に靴ひもをほどいて行く。
締め付けられていた足が少しずつ解放されていく心地よさに僅かに息が漏れた。
靴を脱がされる。
ただそれだけの事に対して、私がこんなに多幸感を感じていると知ったら彼はどう思うだろうか? - 154二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 16:47:12
うーん砂糖を吐きすぎて、佐藤さんになったわね🐴
- 155二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17:22:39
うーんこれは少女マンガ
- 156二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:23:34
あまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!
- 157二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:39:55
なんですのこれは…たまげましたわぁ
- 158二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 07:14:29
age
- 159二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09:56:59
足首に負担が掛からないように、ゆっくりと優しくブーツが脱がされる。
「ん…」
足を支えるために脹ら脛を触られた時に変な声が出た。私は恥ずかしさで慌てて自分の口を押さえた。
「痛かったか?」
彼の少し心配そうな目が私の顔を見上げた。私は否定するために首を横に振った。
「くすぐったい…」
その言葉を聴いて彼がほっとした様に小さく息をついた。そしてくつくつ笑った。
「チヨは昔っから"くすぐったがり"だからな、笑って椅子からころげ落ちるなよ?」
「ちゃんと受け止めてね」
「落ちる気かよ」
お互いに顔を見合わせてクスクス笑い合った。
(さっきはああ言ったけど私が普通にカーテン越しに居る事を忘れないで欲しい) - 160二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 10:24:03
うーんイチャイチャ
空白期間が嘘のよう - 161二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:57:55
空白期間があるからここまでイチャコラできるともいふ
- 162二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:47:15
「少し足裏に疲労があるが、問題なさそうだ。カエデさんに採寸して貰うからちょっと待ってろよ」
両足ともブーツを脱がされ、一通り足を揉みくちゃ(マッサージ)にされた後、彼が立ち上がる。
「え?…このまま計らないの?」
恥ずかしさとくすぐったさと心地好さで上気した頬を押さえ、少しの物足りなさを隠しながら尋ねた。
「あ~…今回は足だけじゃなくて、トモ全体計るから……さすがに、な」
「んぁ!そっか、そうだよね…!さすがにね…!」
トモとはウマ娘の用語で脹ら脛から太股、お尻までの走るために重要な筋肉の全体を言う。採寸の為にはスカートを脱ぐ必要があった。
彼がカーテンを開けると、カエデさんがジト目で立っていた。
「あたしもこのまま全部計んのかと思ってたよ…」
少し頬が赤い。マッサージ中の私の声は全部聴かれてしまった様だ。
「そんな訳ないでしょ。採寸、お願いしますね」
フィッティングルームから出ていく彼だけは平常運転で、気まずいのは私達女二人だけの様だった。
カウンターに向かう彼の背中を呆れた様な目で見送りながら、カエデさんは嘆息をする。
「じゃぁ…ちゃっちゃと計っちゃうか」
「えへへ…お願いします」
多少の気まずさを含みながら笑顔で言うカエデさんに、私も誤魔化すように笑って返事をした。 - 163二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:51:03
「チヨちゃん達ってさ…本当に付き合ってないの?」
「…はい」
「普通はトレーナーでも恋人でもない男にあんなに足触らせんでしょ?」
「………はい」
「あれか、意識はしてるけど今の関係が壊れるの怖くて踏ん切りつかない感じか?」
「…………………うぅぅ~」
「かわいいかよ」 - 164二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23:53:17
「アイツさ、学校で割りとモテるよ」
「やっぱりっ!」
「…アイツ顔はいいじゃん?クールでミステリアスな感じが良いんだって」
「……???」
「まぁそういう反応になるよね、今日見てただけで解るわ…」
「う~ん?」
「チヨちゃんと居る時のキャラ違いすぎてビックリしたってこと」
「学校ではどんな感じ何ですか?」
「トレ高での評判知りたい?」
「ぜひ!」
「いい食い付きでお姉さん嬉しいよ…そだねぇ、まずは真面目で成績優秀、学年トップクラスだよ」
「毎晩遅くまで勉強頑張ってるもんね…」
「体力測定もトップクラスで、ちょっとしたアスリートレベルらしい」
「ふふふ、小学生の頃から足速かったもんなぁ~」
「高身長でルックスも○」
「中学3年生からビックリする位伸びたんですよ?2年生の時は私とあんまり変わらなかったのに!急に伸びて関節が痛いって泣いて、あ、これは内緒だった!」
「愛想が無いから人当たりは正直微妙だけど、面倒見は良いから割りと慕ってるヤツは多いんじゃない?」
「ふふ、私と同じで人見知りで照れ屋なのに、困ってる人は放っておけないんですよね…」
「ダメだ、全部近親者レベルの惚気に変換されて返される」 - 165二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 08:03:32
うーんこれは惚気
- 166二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 19:59:45
保守
- 167二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 22:38:44
桜の開化は近いな…
- 168二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 06:57:32
- 169二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 14:43:55
このレスは削除されています
- 170二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 15:02:50
「まぁ私が言いたいのは、もたもたしてたら別の誰かに取られちゃうよって事。…はいおしまいっ」
お喋りしながらも採寸を手際よく済ませるカエデさんに感心しながらも、その言葉に紙袋一杯のチョコレートを思い出した。
さっきまで自分の幼馴染の高い評価を聴いていて誇らしくて仕方なかったのに、急にそわそわと落ち着かない心持ちになってしまった。 - 171二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 15:03:31
彼の隣に知らない女の子が立つのを想像してみたが、まったくイメージ出来ない。
知ってる人で想像してみたらどうだろう?キレイに畳まれた私のスカートを差し出してくれるカエデさん。私達より1つ歳上で少しミーハーなところがある笑顔の素敵なお姉さんだ。
学校前で見掛けた、彼と揃いの制服姿の女子高生が、幼馴染の腕に自分の腕を絡めて胸に抱く。まんざらでもない彼、幸せそうに笑うカエデさん。毎朝腕を組んで登校して昨日あった事や今日する事を楽しそうに話すのだ。
「ん?…チヨちゃん、スカートはかないと、って、大丈夫!?顔色ヤバイよ!?」
カエデさんの声が聴こえてハッと我に返る。心配そうに私を覗き込むカエデさん。
「どうしよう…私…!」
どうしたらそんな関係に成れるのだろう?そう考えた時に気づいた。こんなに気持ちは溢れているのに、この気持ちを、ただの一言も言葉にして伝えていないことに気付いてしまった。
入れられたくない、なんて思っていた紙袋にまとめて入れられたチョコレート以下なんだ、今の私は。
「……ごめんね、焦らせる様な事言って。そこまで不安に感じてるなんて思わなくてさ…だから泣かないで?」
そう言いながら優しく私を抱き寄せて、頭を撫でてくれた。どうやらまた私は泣いていたらしい。
「私は二人の事、絶対応援するから、チヨちゃんの味方だから、何でも相談してね?……あ、因みに私はダンディーなオジサマスキーだから心配しないでね?年下は守備範囲外だから」
唐突に差し込まれる性癖開示に思わず吹き出してしまう。カエデさんもクスクスと笑う。
「お~笑ったなぁ~?ぜーったい他の人に言うなよ~?」
カエデさんは上機嫌に笑うと私の頭をグシグシと少し乱暴に撫でてくれた。
「…私にお姉さんが居たらこんな感じなのかな…?」
「お?キュンと来る事言ってくれるねぇ~、お姉ちゃんと呼んでくれてもエエんやで?なんつって…」
「カエデ、お姉ちゃん…?えへへ…」
「…………………」
「…えぇっと…?」
「この子は今日から私の妹だあああ!!あんな男にやらんぞぉぉぉおっっ!!!」
「エエェーー!!?」 - 172二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 15:12:14
「ギリィ…!ぽっと出のトレーナーのタマゴ風情が…!チヨノオーさんの親友兼姉ポジは私のモノなのにィィ…!!」
(その相手のデートをストーキングしてんだよな…)
「フフフ、アルダンちゃん、私達ウマ娘はど~しても勝てない相手がいるの。それがトレーナーさん達よ」
「何故ですか!?」
「勿論相性とかもあるから合わない人だって居るわ、でもね?あの人達は、自分の人生を私達ウマ娘に捧げる覚悟をした人達よ、面構えが違うわ」
「そんなこと…!」
「自分のトレーナーさんの顔を思い浮かべてみて?」
「……!」
(嫉妬の形相が急に乙女の顔になった…感情の起伏が怖い)
「何だか急にお客さん入り出したな…サングラスとマスクしてるけど、トレセンの子達だよなぁ…」 - 173二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 21:09:37
チヨちゃんのスレ少なすぎる問題
そしてチヨちゃん、サクラチヨノオーで検索してもこのスレ引っ掛からない問題 - 174二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 22:46:01
贅沢で検索してもろて
- 175二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 07:32:17
- 176二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 17:41:21
ほしゅほしゅもん!
- 177二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 22:37:51
夜保守
- 178二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 07:15:39
- 179二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 17:48:30
☆
- 180二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 21:10:20
カツカツと心地好いテンポで男物のローファーが床を叩く音が聞こえる。彼の足音だ。
私が足音に反応して視線をカーテンのその向こうに向けると「ワンコかな」とカエデさんは呟いたあと呆れるように笑って、改めてスカートを手渡してくれた。
「採寸終わりました?」
カーテンの前で足音が止まり、彼が私達に声をかける。私が慌ててスカートをはくのを確認してから、「いいよ~」とカエデさんが返事をした。
彼がカーテンを開けて中を覗き込んでくるとカエデさんに「ちょっと変わって下さい」と交代を申し出てきた。手には何か薄っぺらい足形の物を持っている。靴の中敷きのようだった。
広いフィッティングルームだけれど、流石に3人は狭いので、彼はカエデさんと入れ替わるように入室する。
「チヨ、もう一度座って」
「うん…」
なんだろう?と少し疑問に思いながらも素直にスツールに座り直す。
すると彼はその手に持った中敷きを、私の履いてきたブーツに差し込んだ。手際よく靴底に馴染ませたあと、少し申し訳なさそうな顔した。
「…さっきはああ言ったけど、折角気に入って買った靴が履けなかったら嫌だよな、…悪かった」
苦笑しながら頭を下げた。確かに少しガッカリした気持ちがありはしたが、後の言葉で割りとどうでも良くなっていたのが正直なところで逆に申し訳なくなってしまった。…それに、事実、私は見た目だけで選んで足の事をちゃんと考えていなかった。
「店長にその事話したら"お前は彼女の足しか見てない"って言われてさ、トレーナー見習いがウマ娘の足見て何が悪いんだって思ったんだけどさ」
そう言いながら優しく私の右足を手に取ると、先程中敷きを入れたブーツにゆっくり差し入れる。
最初に履いていた時より多少狭く感じたが、足の裏のフィット感が雲泥の差に感じられて目を見開いた。 - 181二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 23:44:41
私の表情を見て、彼が満足そうに微笑む。
「でもそれじゃぁ普通のトレーナーにしか成れない、……俺はお前の最高のトレーナーに成りたいんだ。チヨの事を誰よりも知っていて、誰よりも理解していて、誰よりもチヨに寄り添える、そんなトレーナーに」
彼の優しくも熱量のある言葉に呆気に取られていて、気付いたら両足ともキレイにブーツを履かされていた。
彼は立ち上がり、私に手を差し出す。私はその手を取り、ゆっくりとスツールから降りた。
床に着いた両足から伝わってくる抜群の安心感。あまりの違いに気持ちも高揚する。何処までも歩いていける気がした。
「よし、触った感覚だけで選んだけど、サイズもバッチリみたいだな」
フィッティングルームのカーテンを抜け、靴底から伝わる床の音を確かめるように歩く。
そして想う。彼の言葉を心の中でゆっくり飲み下す。繋いだ手から伝わる温もりを頼りに自分の気持ちを見つめ直した。
私も彼の最高のウマ娘に成りたいと思った。
誰よりも私の事を知って欲しいと思った。
誰よりも私の気持ちを理解して欲しいと思った。
誰よりも私に寄り添って欲しいと思った。
きっとこれは求めるだけの、与えられるだけの、押し付けるだけの子供の恋だ。小学生の頃から何一つ変わらない、それでも、だからこそ、最初に伝えておきたい事があった。
「○○君」
「ん?」
「貴方の事が、大好きです」 - 182二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 00:02:29
───絶対今じゃなかった。
そう思ったのはその言葉を発した直後だ。
もっとロマンチックなタイミングを夢想していたのだ。夜景の見渡せる公園で?イルミネーションの美しいクリスマス?デートの帰り道?おしゃれなレストラン?テーマパークの観覧車?
そうだ、今日はバレンタインデーじゃないか?でも今じゃない。断じてスポーツ用品店の店内ではなかった筈だ。
しかも何だ、切っ掛けが、彼がブーツに中敷きを入れてくれて感動した、って。
こんな事人に言える訳がない。のに。
店内には何故か、アルダンを始め、唖然としたクラスメイト達が、そしてニコニコとしたマルゼンスキーが立っていた。
「いや、この後言おうと思ってたんだ……その、なんだ、すまん…」
私は返事を待たずフィッティングルームに引きこもった。 - 183二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 00:33:18
「いや、悪かったって!この後すぐ言うつもりだったんだ!」
「……」
「チヨ…?」
「…………返事は?」
「いや……返事ってたって……みんな居るんだけど…?」
「返事!」
「う……」
「……」
「………………」
「………………………俺も……だ」
「ちゃんと言って!」
「俺もお前の事が好きだ!世界で一番好きだ!お前の走りが好きだ!可愛い笑顔が好きだ!喜ぶと大きく揺れる尻尾が好きだ!感情が駄々漏れの耳が好きだ!UMAINだと口調が変わるところも好きだ!俺がする事に一々反応してくれるところも好きだ!……すぐそうやって拗ねるところも好きだ。泣き虫なところも好きだ。ずっとお前の事しか考えてない……」
「………そこまで言ってとは言ってない」
「…まだあrフガ」
「…もう言っちゃ、ダメ」
パチパチパチパチ…
「congratulation…」
「congratulation!」
「congratulation♪」
「congratulation♥️」
「何だこの空間……」 - 184二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 00:54:55
2人には是非ともこのままファミレスに行って欲しい
- 185二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 01:03:57
バカな…!?いつも閑散としてる友人のスポーツ店に大勢のウマ娘ちゃん達がキャッキャウフフしてるだと…!?もしや私は気付かぬうちに死んで天国へ来てしまったのか!?ここはエデン?ヘイヴン?あるいはヴァルハラか…?ああぁ…ありがたや、ありがたや、神様仏様、毎日あなた方に向かって感謝の正拳突きをした甲斐が御座いました!やや!そこに見える鹿毛のナイスバディは…ま、まさか赤いスポーツカーの異名を持つ無敗の最強ウマ娘のマルゼンスキー様!?その隣に居るのは…、深窓のご令嬢メジロアルダンしゃま!?と言うことはその後ろにいるのはラガーブラックさま!?そして今私を怪訝な目で見つめて下さっているのはヤエノムテキさまでは!?ちょっと待って、私がもたん時が来てるのだ!んああああ!!あの奥に佇むは全ウマ娘ファンのパーフェクトいもうっとのサクラチヨノオーちゃん!?あれ?もしかしてさっき学校の前に居たウマ娘ちゃん?なんて事だ!あの時気付かないなんて何足る不覚!!富岡義勇が腹を切ってお詫びいたs
「……恐れ入ります、店先に女の子が鼻血を吹いて倒れているのですが…」
「あー…、ちょっと通路の邪魔になるんで端に寄せといて貰えます?」 - 186二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 02:28:50
「結構遅くなったな…」
「お腹空いたね」
「門限大丈夫ならガストでも寄るか」
「私またイチゴパフェ食べたい」
「…食い過ぎると丸取ぶち切れるぞ……って、やべ…課題やってない…」
「忘れてたなんて珍しいね」
「…ちょっと浮かれてた」
「…え」
「今日が楽しみで…浮かれてた…」
「え~?えへへ…私も楽しみだった…あっ!」
「…?」
「…………はい、ハッピーバレンタイン」
「…おぉ…」
「……大本命、だよ?」
「……さんきゅ…」
「うれしい?」
「感動してる…」
「んふふふ…」 - 187二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 03:03:46
「実は俺からもある…」
「え!?」
「別に男から贈っても良いんだってさ…ほら」
「開けて良い…?」
「もちろん」
「これって…」
「イヤーキャップ、チヨに似合うと思って…」
「白くて可愛い!…裏側に目立たないけど桜の刺繍…綺麗…」
「気に入った?」
「うん!すっごく嬉しい!ありがとう!お礼にチューとかした方がいい?」
「……なっ!そう言うのはまだ早い!」
「まだか~」
「まだだ」
「んふふふ…そうだよね~まだまだこれからだよね…」
「そうだ、これからだ…」
「じゃぁ手繋ごう!」
「何時も繋いでた気がするのに、改まると何か照れるな…」
「……私は何時も照れてた」
「……………実は俺もだ」 - 188二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 10:28:59
(曇るな……曇るな……)
- 189二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 15:58:27
(もうエピローグだから曇るところ無いんだ…そもそもバレンタイン絡めた短いSSのつもりだったんだ…)
- 190二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:37:40
- 191二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:28:59
良い終わりだった…
- 192二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 09:17:17
ハロー♪トレーナーくん、ごきげんいかがかしら?そろそろ私の声が聴きたいんじゃないかと思って。
うふふ、……そう言ってくれると、私も嬉しいわ。え?そんなに愉しそうに聴こえる?
……ふふ、そうねぇ今日とっても素敵な事があったからそのせいね♪
今日はヤンチャな後輩ちゃん達と遊んでたから楽しくって楽しくって、だから貴方にもお裾分けしないとって♪
ねぇ、今から夕食ご一緒にいかがかしら?
ど~せまだ仕事してるんでしょ、お見通し何だから。
このまま貴方の自宅に押し掛けて手料理を振る舞っても良いんだけど……今夜は外食したい気分なの。
ううん、普通のファミレスがいいわ。でもガストはダメよ?二人の邪魔をしちゃうわ♪
……何の事だって?……ヒ・ミ・ツ☆
ねぇ今日は車で迎えに来て下さらない?久々に貴方の助手席に座りたいわ♪
あ、今夜はお酒を飲んでもダイジョウVよ!帰りは私が運転してあげるわ♪…もう!何でそこは全力で断るのよ!
ええ…じゃぁ待ってるわ……ふふ、私もよ…… - 193二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 09:41:56
- 194122/02/10(木) 09:58:30
- 195二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 10:09:16
- 196二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 10:15:23
- 197122/02/10(木) 10:42:59
- 198二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 10:47:12
楽しみに待ってるよ
- 199二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 10:49:40
この後弥生賞勝って、皐月賞に出るんだけど健闘虚しく1冠目を逃す。焦るチヨちゃんを支える幼馴染くん、それを見守るマルトレとマルゼンスキー。
見事日本ダービーを勝ち取り、チームデネヴの悲願を達成するんだけど、チヨちゃんは屈腱炎で歩くことすら儘ならなくなる。
幼馴染くんはリハビリを全力で支えようとするが、彼が正規のトレーナーになる前に自分がその夢ごと壊したと絶望するチヨちゃん。
「じゃあもう諦めて引退して俺と結婚しよう、もう苦しんでまで走ることなんて無い」って笑顔で言ってくれる幼馴染に甘えてしまいそうになりながらも、自分を奮い立たせて1年のリハビリ後、中央トレーナーになった幼馴染くんと復帰レースに挑むんだ。
そこまで考えたけど、考えただけでしんどくなったから無理だ。 - 200二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 10:50:31
幼チヨは流行れ