雰囲気だけで物言いますけど

  • 1二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:35:38

    絶対キス長いですよね

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:36:23

    首絞めながらするの好きそう

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:36:28

    スティルでキスといえば昨日のスレ思い出すな
    すごい良いSSがあったやつ

  • 4二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:37:37

    何言ってんだこういう雰囲気の子がちょっと触れるだけのキスで顔真っ赤にして固まっちゃうのが可愛いんだろうが!!!

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:37:55

    このレスは削除されています

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:38:57

    >>3

    kwsk

  • 7二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:38:58

    >>3

    あれ続き雑談スレに投げてくれてたから読みにいくといいぞ

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:40:00

    うるせーウブなスティルとスティルの愛する人が初々しいキスをしてそのまま幸せに暮らすんだよ

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:40:52

    >>5

    言うほど変な表現か?「一昨日の晩御飯、思い出せますか」とか前日前々日の事でも思い出すって昔から日本で言うやろ

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:43:27

    キスの最中はずっと目をつぶってそう

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:44:34

    >>9

    最近いる変な言いがかりつけてレスバ誘発する荒らしだから報告押して放っておきな

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:44:37

    キスしたまま心中しそう

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:45:15

    別にどこの国の人だろうと大和魂があるならなんでもいいよ

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 00:21:14

    >>3

    教えてくれると助かります、是非読みたい

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 00:22:36
  • 16二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 00:28:16

    >>15

    ありがとう、素晴らしかった

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 00:31:13

    >>15

    thx

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 01:13:29

    最初のうちは顔を近づけるだけで赤面していたのに、回数を重ねるごとにどんどん大胆になっていくんだ
    唇を振れあわせるだけで限界だったのが、舌を絡ませ唾液を交換しあわないと物足りなくなって
    それに比例してキスの時間も長くなっていって、放課後の準備室で日が暮れるまで唇を重ね合う二人
    当然のようにキスの頻度も増えていき、練習終わりのグラウンドで片付けをしていたら急にスティルが服の裾を引っ張りながら気恥ずかしそうに「少々お時間よろしいでしょうか」と言うので付いていくと敷地端の倉庫に案内されるんだ
    練習を終えて談笑する生徒たちの声が遠くに聞こえる、黄昏時の倉庫の裏でスティルが
    「ここなら、人も滅多にきませんから...」っていいながらこちらの頭に手を回したと思うと、ぐっと想像以上の力で
    引き込まれて「すみません...でも、もう...我慢が......!」

    って強引に唇を奪われるSSください

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 02:27:51

    >>18

    当店セルフサービスな上にお前が始めた物語だろ

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 03:10:39

    落ち着いた雰囲気の子が接吻にハマっちゃって、しょっちゅうキスを求めてくるのいいよね

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 14:13:05

    顔を近づけたときに凄くいい匂いしそう

  • 22二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 23:39:34

    最初のキスからどこで習ったのかというレベルの高いキスしてそう

  • 23二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 06:39:27

    舌も手も絡ませてくる奴

  • 24二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 07:07:47

    唇同士のキスだけでなく、体のあちこちにキスするのにハマってそう。
    左手の薬指に念入りにキスしてそう

  • 25二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 16:44:50

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 16:50:41

    秘めた闘争心有るタイプだからスイッチ入ったら激しそう

  • 27二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:18:32

    スティルインラブ(いつまでも愛してる)だもん

  • 28二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:20:27

    >>27

    「今でも愛している」…

  • 29二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:22:34

    >>26

    トレーニング中に他の子を見ていたお仕置きと言わんばかりに唇を咬まれて血の味のキスをしてきそう

  • 30二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:26:23

     京都レース場、地下バ道。
     眩い光と、溢れんばかりの歓声の中から、一人のウマ娘が姿を現す。
     潤んだ深紅の瞳、涙と汗でぐしゃぐしゃになった顔、疲弊でおぼつかない足取り。
     それでもその姿は、誇らしくて、気品に溢れた女王のようであった。

    「トレーナーさん、見ててくれましたか……! 私、やり遂げました……!」
    「ああ……ずっと見ていたよ、やった、やったな、スティル……!」

     こちらを見つけた彼女は、感極まった表情で、こちらに駆け寄ってくる。
     俺の担当────そして、トリプルティアラの称号を得たウマ娘、スティルインラブ。
     彼女はぶつかるように、思いっきり抱き着いて来た。
     そして俺も、彼女のことをそのまま抱き締める。
     今日は、二人で歴史に名を残す栄誉を勝ち取った日なのだ、これくらいは、許されるだろう。
     しばらくしてから、彼女は抱き合ったまま、遠慮がちな声で言った。

    「……あの、トレーナーさん、二つだけ、良いですか」
    「……どうかした?」
    「控室に戻った後、一つだけ、私の願い事を聞いてくれませんか?」
    「ああ、構わないよ、俺が出来ることなら、それで、もう一つは」
    「それは、ですね」

     そう言うと、スティルは背中に回した手の力を強める。
     そして自身の顔を、身体をより強く押し付けながら、小さく呟いた。

    「……もう少しだけ、こうさせてください」

  • 31二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:26:36

    「それで、お願いって?」

     控室に戻って、レースの興奮がようやく抜けて来た頃合い。
     同じく普段の調子を取り戻し始めたスティルに、俺は先ほどのことを問いかけた。
     ここに来てからレースの話などはしたけれど、『願い事』の話はしていなかったからだ。
     彼女は俺の言葉に耳をぴくりと反応させて、そわそわとした様子を見せ始めた。

    「あの……その……」

     スティルは言い淀みながら、大きく深呼吸を一つ。
     やがて、意を決したような表情で、俺に正面から向き直った。
     その圧すら感じる雰囲気に、思わず、俺の方まで背筋を伸ばしてしまう。
     数秒の静寂、ほんの僅かな時間にもかかわらず、それはとても長い沈黙に感じられた。

    「………………キスを、したいのです」

     そして、スティルの口から、絞り出すような小さな声が、零れ落ちる。
     その声は妙にはっきりと届いていたが、しばらくの間、俺は理解することが出来なかった。
     彼女がそんなお願いをするとは思ってもみなくて、何か勘違いをしているのではないかと考えたからだ。
     しかし、顔を真っ赤に染め上げて、微かに震える彼女を見て、そんな疑問を吹き飛んでしまう。
     
    「……俺と?」

     我ながら、なんとも間の抜けた、問いかけ。
     スティルはその疑問を聞いて、無言のまま、こくりと頷いた。
     再び、俺と彼女との間に、沈黙が張り詰める。

  • 32二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:26:49

     ────断るべきだ、と理性は判断していた。

     スティルのこれからのため、俺達のこれからのため、その行為は、少なくとも今は、決してするべきではない。
     トリプルティアラの栄冠を手にしたとはいえ、まだまだ彼女は未来ある子どもなのだ。
     大人として、そして彼女のトレーナーとして、ここは心を鬼にして、彼女を諭すべきである。
     けれど同時に、こうも思うのだ。

     ────担当ウマ娘の『願い』を、否定して良いのか。

     トリプルティアラウマ娘。
     スティルの成し遂げたことは、この先、歴史に刻まれるであろう偉業である。
     彼女にとっても、そして俺にとっても、ずっと叶えたかった『夢』。
     それを成し遂げた彼女は、必死の思いで口にした『願い』が、先ほどの言葉だった。
     俺が彼女に見せてもらった『夢』に比すれば、まるで見合わない、小さくて可愛らしい、『願い』。
     それくらい、俺が叶えてあげなくて、何を彼女にしてあげられるというのか。

    「……わかった」
    「……良いん、ですか?」
    「いいよ、スティル、キミが俺なんかで良いと言うのなら、いくらでも」
    「…………違います」
    「えっ?」
    「私はトレーナーさんが、貴方が良いんです」

     スティルは嬉しそうに微笑んで、ふわりとした足取りで、俺の下に駆け寄ってくる。
     そして目の前までくると、その両手をそっと、俺の顔に向けて伸ばした。
     柔らかくて、暖かくて、小さな手のひらに、頬が優しく包まれる。
     彼女はじっと俺のことを見つめて────ぴしりと、固まってしまう。

  • 33二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:27:03

    「スティル?」

     スティルは潤んだ瞳を見開いて、頬を朱色に染める。
     時折その視線を逸らし、もじもじとまごついていた。
     やがて彼女は、困ったような表情で俺のことをちらりと見ると、消え入りそうな声で言う。

    「……目を、閉じてください」
    「あっ、ああ」
    「それを、頭を少し、下げて」

     俺は言われるがままに、目を閉じて、少しだけ頭を下げる。
     すると、ゆっくりとではあるけれど、スティルの気配が近づいてくる。
     それと同時に、視覚を閉ざして鋭敏になった感覚が、彼女を捉える。
     汗の匂いに混じって漂う、花のような匂い。
     鼓膜を揺らす、少しだけ荒い呼吸の音。
     
     ────そして、唇に触れる、甘くて、柔らかい感触。

     一瞬の、出来事であった。
     まさしく口づけというべき、僅かな瞬間、お互いの唇を重ねるだけの行為。
     音もなく、呆気なく、それが終わってしまったため、本当にしたのかと疑心すら持ってしまう。
     それを確かめるべく、俺は恐る恐る、目を開いた。

    「ふふ」

     目と鼻の先には、口元を押さえている、スティルの顔があった。
     幸せそうに目を細めて、嬉しそうに眉尻を下げて、歓喜するように尻尾や耳を反応させている。
     やがて彼女は手を降ろすと、緩みきった口元を晒して、言葉を紡いだ。

    「キス、しちゃいましたね?」

  • 34二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:27:18

     ここで終わっておけば、甘酸っぱい感じのそれっぽい話で済んでいたのだけれど。

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:27:34

     秋華賞から、しばらく経過して。
     トリプルティアラをスティルの終着点にしないため、俺達は改めてトレーニングに励んでいた。
     彼女の調子も好調で、今後もきっと、素晴らしい走りを見せてくれることであろう。
     
    「こんにちは、トレーナーさん」
    「……ああ、こんにちはスティル、今日はトレーニングはお休みだけど」
    「ええ、存じております……ただ少し『願い事』がありまして」
    「……そっか」

     ああ、まただ、と心の中で思ってしまう。
     ニコニコと機嫌良さそうにしているスティルには、そんなこと絶対に言えないけれど。
     彼女は軽やかな足取りで俺の方へ向かうと、真正面に立つ。
     そして目を瞑ると、ちょいっと顔を突き出した。

    「また、お願いできますか?」

     スティルは、ちょんちょんと、人差し指で自らの唇を指し示す。
     あの時以来────スティルは定期的に、キスを要求してくるようになった。
     トレーナー室や俺の自宅など、外からは見られないところに限定はしているけれど。
     一度受け入れてしまった手前、そして彼女が目に見えて喜んでくれるから、断ることが出来なかった。
     唇を重ねれば重ねるほど、その間隔は短くなり、行為そのものの時間は長くなっていく。
     それでも止めることが出来なくて、ずるずると現在に至るのであった。

  • 36二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:27:49

    「……ああ、わかった」

     すました態度とは裏腹に、尻尾をぶんぶんと振り回しているスティル。
     そんな期待に満ち溢れた姿を裏切ることが出来なくて、俺は今日も頷いてしまう。
     すると彼女は、耳を勢いよくぴこぴこと動かして、唇を少しだけ尖らせた。
     ちなみに、最近のマイブームは俺の方から唇を奪われること、らしい。
     トレーナーさんの情熱を感じ取りたい、とかなんとか。
     俺は小さくため息をつきながら、彼女の顔に、自身の顔を近づけていった。
     彼女の、可愛らしくも美しい顔が眼前に迫り、その甘くて心地良い匂いが鼻先をくすぐる。

    「ちゅっ……んっ……」

     音を立てて、スティルと唇を重ねる。
     最初は触れ合うだけのキスを、何度も、啄むように、繰り返す。
     それだけで心臓が跳ねあがり、体温が高くなって、脳に甘い刺激が走っていく。
     彼女も同じらしく、みるみるうちに、眉尻が下がっていった。
     
    「ふっ……ちゅ……とれーなー……さん……」

     蕩けたような甘い声を漏らすスティル。
     気づけば彼女の手のひらは、俺の手のひらとぴったり合わさっていた。
     キスを交えるごとに、一本ずつゆっくりと指を絡ませて、いわゆる恋人繋ぎになる。
     これはお出かけの時でも彼女が要求する、お気に入りの手のつなぎ方であった。

     ────そして今この時においては、次の段階に進む、合図でもある。

  • 37二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:28:02

     俺は、口を少しだけ開けた。
     するとスティルも少し口を開けて、唇とこちらの下唇をはむはむと甘噛みする。
     お互いの吐息が漏れて、お互いの吐息を味わって、それによって更に呼吸は荒くなっていった。
     とろんとした目つきの彼女は、ちろりと、舌先を俺の唇の裏側に入れる。
     ぞくりと、心地良い寒気が、背中に走った。

    「……ふふっ♪」

     俺の反応を気を良くしたのか、スティルは笑みを浮かべて、舌を一気に絡めて来る。
     激しい動きでありながら、俺の舌をリードするような、妖艶な動き。
     あっという間に理性を削り取られて、気が付けば、俺も彼女を求めるように舌を絡ませていた。
     ぴちゃぴちゃと、淫らな水音が響き渡り、お互いの唾液が濃厚に混ざり合っていく。

    「ちゅう……れろ……ふあ……ちゅっ……んんっ……」

     小さく、甘い声を漏らしながら、スティルは顔を蕩けさせていく。
     俺の神経にも、暴力的なほどの快楽が、ぴりぴりと走っていく。
     ……なんだか、初めてキスをした頃が懐かしい。
     あの時はちょっと唇が触れただけで満足していたのに。
     今や、どこで覚えて来たんだと思わざるを得ないほどのテクニックを、有するほどとなっていた。
     もはや、俺が耐えられなくなりそうなほどに。
     
     俺は飛びそうになる理性を必死でつなぎ止めながら────ある決断を、下した。

  • 38二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:28:14

    「キスを、禁止にします」
    「……………………………………は?」

     スティルは、何を言っているのかまるで理解出来ないと言わんばかりの表情をした。
     やがて言葉を意味を理解したのか、彼女は愕然とし、その顔を青ざめさせる。
    、そして地獄の底に垂らされた糸に縋るような勢いで、俺に詰め寄った。

    「……トレーナーさん、冗談ですよね? いつのまにか四月になっておりましたか?」
    「残念ながら本気だし、今は年越しすらしていないよ、スティル」
    「なっ、なんでですか……!? なんで私の人生の楽しみを、奪おうとするのですか……!?」
    「……やっぱり、こういうのは、良くないと思うんだ」
    「今更ですか!? いっ、いやです! 禁止は、禁止だけはおやめください……っ!」

     スティルのド正論が胸に突き刺さる。
     ……俺の理性の限界を越えてしまいそうだから、なんて言えるわけがなかった。
     半泣きで前言撤回を要求する彼女に対して、俺はひたすら、ノーと言い続けた。
     そして、その結果。

    「……………………わかりました」

     全く納得してない、大変不本意な表情で、スティルは渋々、頷いた。
     非常に心が痛むのだけれど、これも彼女のため、俺のためである。
     しょぼんとした様子の彼女は、きゅっと胸に手を当てて、小さな声で問いかけて来た。

    「あの、トレーナーさん、唇以外のキスは、認めていただけないでしょうか?」
    「……うっ、うーん」

  • 39二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:28:25

     俺は腕を組んで、唸り声をあげた。
     認めるべきではないだろう、とは思う。
     けれど、あまり締め付けすぎるのも可哀相だし、そもそも彼女が悪いことしたわけではないのだ。
     元々は彼女が叶えてくれた『夢』に対して、俺が叶えてあげた『願い事』。
     その全てを取り上げてしまうのも、どうなのかと、思ってしまった。

    「…………一週間に、一回だけなら」
    「トレーナーさん……っ!」

     スティルの顔が、咲き誇る花のように綻ぶ。
     おだけない彼女の表情を見て、俺もまた、笑みを浮かべてしまうのだった。
     ────自身が同じ過ちを犯していることに、まるで気づかず。

    「……それじゃあ、早速良いでしょうか?」

     そう言って、スティルは、静かに左手の甲を俺に向けて差し出して来た。
     言った手前、俺は素直に、彼女の手を取る。
     小さく、白く、すべすべとした手。
     俺はその滑らかな肌に、そっと唇を重ねた。
     一瞬の口づけ、すぐに俺は唇を離して、手も離す。
     彼女は、じっと俺がキスをした手の甲を見つめて、そして。

    「……ちゅっ」

     おもむろに、その手の甲に、スティル自身の唇を重ねるのであった。

  • 40二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:28:42

     一週間に一度のスティルのキスは、これまた過激なものとなっていった。
     最初は手の甲や手のひらであったが、やがて耳や首筋、頬やおでこと徐々に際どくなっていく。
     それでも、舌を絡ませていた頃よりマシであり、なんやかんだで和やかな日々を過ごしていた。
     少なくとも、俺の視点では。

    「あの、トレーナーさん、少々お時間を良いでしょうか?」

     トレーニングを終えて、景色が黄金色に輝く黄昏時。
     後片付けを終えた後、くいくいと、スティルが俺の服の裾を引っ張った。
     頬を上気させて、潤みをもった瞳で、微かに呼吸を乱しながら。
     トレーニング後とはいえ少し様子がおかしい、俺は眉を顰めながら問いかけた。

    「……構わないけど、大丈夫?」
    「ええ、問題はありません、すぐに戻るでしょうから……では、こちらへ」

     そう言って、スティルはすたすたと歩いて行ってしまう。
     見た感じ歩調などには異常はなさそうだし、どこかを痛めている様子も見えない。
     彼女は異常などを隠さず、報告してくれるので、怪我を誤魔化しているということはないだろう。
     気のせいだったのか、と首を傾げながら、俺は彼女に着いて行った。

    「また、随分と変わったところに連れて来たね」

     連れて来られたのは、学園の敷地の端になる、トレーニング器具の倉庫裏。
     人気は感じられないが、表の方の遠く先では、他の生徒の談笑が聞こえて来る、そんな場所だ。
     ……何やら、他の人の前では言いづらいことがあるのかもしれない。
     
    「ええ、色々と都合が良いですし、何より私も────もう、我慢の限界ですから」

  • 41二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:28:56

     そう言って、スティルは振り向く。
     真紅の瞳を爛々とさせて、口元を歪ませて、頬を紅潮させていた。
     一目で彼女の異常に気付いたが、時すでに、あまりにも遅すぎた。

     背中にドン、と強い衝撃。

     気が付けば、俺の身体は倉庫の壁に押し付けられていた。

    「はぁー……はぁー……」

     獣のような荒い呼吸をしながら、じっと、スティルは俺のことを見つめる。
     両手は手のひらを合わせ、指を絡ませ、がっちり抑え込まれてしまい、抵抗も、身動きも出来そうになかった。
     慌てて、俺は彼女の行動を制止しようと、口を開くのだが。

    「スティ……むぐっ!?」

     口を開いたその瞬間、あっという間に、スティルの口によって塞がれてしまう。
     それどころか強引に舌をねじ込まれて、無理矢理舌を絡ませてきた。
     これはもはや、貪る、という表現が近しい行為。
     スティルは、夢中に舌を絡ませ、唾液を混ぜ合わせ、唇を重ねていく。

  • 42二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:29:08

     すり寄る彼女の、柔らかな身体の感触。
     むせかえるほどに、甘く濃厚な彼女の芳香。
     口の中を蹂躙する彼女の、舌と唾液の味覚。
     鼓膜を響かせる彼女の、激しい吐息と卑しい音色。
     目と鼻の先にある、ドロドロに蕩け切った、彼女の表情。
     五感全てが、彼女の長く、深いキスによって蹂躙されていく。
     脳を直接刺激されるような、理性そのものを吸い取られるかのような。

    「んちゅ……あむ……ぷは」

     俺の息が続かなくなって、頭が真っ白になりかけた頃、スティルの顔が離れた。
     お互いの口元に、きらめく唾液の橋がかかる。
     息絶え絶えの俺を尻目に、彼女は多幸感に満たされたような、惚けた表情を浮かべた。
     やがて、彼女は、ちらりと俺のことを見て、にやりと口角を上げる。
     それはまるで────獲物を見つけた、肉食獣のような、顔であった。
     
    「……お預けされた分、いっぱい、いっぱいいただきますね、トレーナーさん」

  • 43二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:46:29

    スティルトレが何をしたって言うんだ...

  • 44二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:48:23

    >>43

    担当が熱量エグいことになる程度の何かはあるんだろうなって、シナリオかキャラストで

  • 45二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:49:18

    うまぴょいよりうまぴょいじゃねえか。
    もっと読みたいけど、続けちゃだめだという気持ちがせめぎ合う、

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 04:51:15

    お菓子を食べるのはトレーナーを摂取したいのを我慢するため、とかそういう可能性が頭をよぎった

  • 47二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 16:25:34

    >>46

    トレーナーとポッキーゲームもやりそう

オススメ

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