ss『日曜日の静寂』

  • 1二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:26:00

    (オリ設定盛々ですけどそこは雰囲気で)

    頭が痛え…動けねえ…内蔵もやられてる…どうやら俺もここまでのようだ。
    「サンデー…起きてくださいまし。今日はあなたの大嫌いな日曜日ですわ。」
    愛する人の声が聞こえてくる…いつになく美声だ。
    「あなたの故郷のトレーナーさんがもう少しでここに着きますわ。テイオーが迎えに行きました。」
    ありがとう。でもどうやらもう声を吐く力すら残ってないらしい。
    俺は精一杯に微笑み返すことしかでき。
    「…最期になってやっと素直になりましたわね。あなたに会えて──」
    聞きたかった言葉はフェードアウトしていった。流れる走馬灯。沈んでいく感触。

  • 2122/01/19(水) 22:26:32

    頭のおかしい母親、俺だけ残して死んでいったダチ共、寂しくなり過ぎて若白髪の男を逆レしてしまったこともあったな…これがある限り俺は地獄行きだろう…
    俺を見下すエリート気取りのウマ娘ども…薬なんか使いやがって、いけ好かねえ栗毛のお嬢様モドキも今となっては懐かしい。
    トレーナー…俺に愛を、あの唄をくれてありがとう…俺、あんたのように誰かを愛せるようになったよ…マックちゃんのこと、紹介したかったな。
    そしてマックちゃん、俺の最愛の人…俺のことを受け入れてくれた…愛し返してくれた…君に会えたから俺は幸せだって確信できた…ありがとうって言いたかった。地獄には来るなよ。何だかんだ悪い事もしてるのは知ってんだぞ俺は。

  • 3122/01/19(水) 22:27:24

    走馬灯が流れ終えたあと、沈みこむ感触が終って目を覚ます。どうやら玉座の前にいるらしい。やれやれ…日本で死んだから地獄で会うのはエンマダイオウだっけ?帽子の形はちょっと似てるし、あのウマ娘に違いない。へー、エンマダイオウって葦毛なんだな。フー眼福眼福。
    「よ!マックちゃんじゃない方の爺ちゃん!」
    ………訳がわからない──しかし、魂が答えを出した。コイツの言ってることは正しい。どうやら別世界の俺が上手くやったらしい。代われ。
    「地獄に行かれちゃ困るんだよ…マックちゃんが悲しむからな…天国へヨーソロー!」
    デーモン達が慌てふためくが、俺の体はどんどん宙に浮いて…意識も遠の────

  • 4122/01/19(水) 22:28:15

    ハッ!俺は気がつけばクソッタレなダートの上に居る。死んでも走らされるのかよ…クソが
    「…やっとバラのレイが似合うようになったね。サンデーサイレンス。(アメリカ英語)」
    栗毛のお嬢様モドキだ。そうだ、コイツ自称お嬢様なのに言葉遣いがお坊ちゃまなんだった…会いたくなかったぜコンチクショー…
    「見下ろすんじゃねえ。(スラム街のアメリカ英語)」
    「随分“速かった”じゃないか。もう少しゆっくりしていきたまえよ。ベルモントの時みたいに。」
    クソ早死にのお前に言われたかねえよ…返す気も興らねえ。これでも他の奴らと比べて優しいのが本当にムカつく。そうそうこんな奴だった。俺のライバルの栗毛のお嬢様モドキは。
    「タイマンといこう。似合うようになったバラのレイ、返してもらうぞ。」
    「あいあい」
    こうして俺は久々にゲートに入った。

  • 5122/01/19(水) 22:28:41

    処女作なので大目に見てください…

  • 6122/01/19(水) 22:34:03

    イージーゴアの口調はタキオンを意識しました。カフェがサンデーなら毛色的にゴアなのはタキオンかなぁと。それでタキオンの口調って嫌味なお坊ちゃまっぽく聴こえるときが自分には極稀にあって、このように落とし込みました。

  • 7二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 22:39:18

    見てるぜ

オススメ

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