【SS?】『寝坊の中にも未来あり』

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 02:02:15

    ────P P P 、P P P

    「…ぅんーー…と」
    控えめに鳴るアラームを横目に大きく伸びをする
    今日は朝練が無いからゆっくり寝ることが出来たかな?
    アルダンさんは…まだ寝てるみたい
    昨日は夜遅くまで勉強してたからなぁ
    バッチリ起きるのに少し時間がかかるし、早めに起こした方が良いかな?
    ────P P P、P P P
    と、アラームを止めてと…
    今日も一日、頑張るぞー!

         【8:40】

    ………………

    「寝坊したーーーー!!!!」

  • 2二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 02:22:39

    「アルダンさんおきてくださーーーい!!」

    「…ふぁあ おはようございますチヨノオーさん。今日も良い天気ですね。」

    「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないですよー!授業があと20分ではじまっちゃいます!早く支度を済ませないと!」

    「…………まぁ!!」

    2人で大慌てで支度を済ませる
    忘れ物はして無いはず
    制服も良し!
    朝食はどうしよう パンが残ってたらいいんだけど…
    アルダンさんも大丈夫そ…って後ろの髪の毛が凄いことに!?
    「アルダンさん支度中すみません!後ろ髪を梳かしても良いですか!?」
    「え、あっ…す、すみません、お願いします…」
    アルダンさんが荷物の用意をしている間に大急ぎで、だけど丁寧に髪を梳かしていく。
    キレイな髪の毛…ってそんな事言ってる場合じゃなくて!
    「はい!梳かし終わりました!アルダンさんも大丈夫ですか?」
    「ありがとうございます、こちらも準備が整いました。すぐに参りましょう。」
    授業開始まであと10分!

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 02:37:12

    「ごめんなさい、チヨノオーさん。私が寝坊してしまったばっかりに…」
    校舎への道を行く途中、アルダンさんがそう言った。
    「いえいえっ、違いますよ!私だって寝坊してしまいましたので…」
    「いえ、その後、私の用意が終わるまで待っていただいたことや髪を梳かしていただいた事など…私を助けた事で遅刻してしまったりしては申し訳が立ちません…」
    「困った時はお互い様です!アルダンさんだって私が困った時はいつも助けてくれますし…それに髪の毛を梳かしてる時、『お姉さん』みたいで楽しかったです!」
    「…そうですね、あの時、確かに『お姉さま』のようでした。ありがとうございます、チヨノオーさん。」
    「えへへ…おや?あれってもしかして…」
    授業まであと5分!

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 02:57:05

    「ヤエノさん!」
    栗東寮の方面からヤエノさんが校舎へ向かうところだった
    「ム、チヨノオーさんにアルダンさんではありませんか。おふたりがこのような時間に出るとは珍しい。」
    「あはは…2人で寝坊しちゃいました。ヤエノさんも?」
    「いえ、私は朝練をしていたのですが…」

    ニャーン
    「か、可愛いぃ〜〜!!」

    「…と、寮に戻る途中で愛くるしい子猫を見つけてしまい、気づけばこの時間に…不覚です…」
    「愛くるしいものを見ていると自然に時間が過ぎていきますものね。わかります。」
    「えぇ、真に」
    何故か私を見てくるお二方 なんだか恥ずかしい!

    「─それにしても我々3人で走っていると思い出しますね。3年間でのレースを。」

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 03:25:47

    その言葉でトゥインクル・シリーズの最初の3年間が思い出される。
    レース、勝利、敗北、憧れ、苦難、そしてライバル
    たくさんのことを経験してきた私たちにとってかけがえのない3年間
    「私達が一緒に走ったのは3回でしたね、それもそれぞれ冠を分ける形で…」
    ダービー、天皇賞・秋、URAファイナルズ、この3つのレースで私達は本気で競い合った
    そしてダービーは私が、天皇賞・秋ではヤエノさんが
    URAファイナルズではアルダンさんが1着を取る結果となった。
    「つまり我々はまだ決着が着いていません。…という訳でどうでしょうか、今年の秋。1度ハッキリ決めておきませんか?」
    そう提案するヤエノさんの目は燃えるような色を宿していた。
    「…良いですね。もう一度あの舞台で戦いましょう。今度は私が秋の盾を頂きます。」
    そう誓うアルダンさんの目は透明で、強い輝きを放っていた。
    「…いいえ、お二方には負けません。次に勝つのは私です!」
    そうライバル達に宣言した私の目は一体どういうふうに映っただろう。
    お互いが顔を見合わせ微笑む。
    私達の勝負は始まったばかりなのだ

    「…ところで今何分でしょうか…?」
    「…58分です」
    「遅刻しそうなの忘れてたーー!!」


    おしまい

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 03:31:19

    ここまで読んで頂きありがとうございます
    SS書くノウハウも能力も何も無いまま出力した結果おそまつなものが出来てしまいました。せめて下書きぐらいすべきでした(猛省)
    このようなものでもちょっとでも「良いねぇ」とでも思っていただけたなら幸いです
    貴方のウマ娘ライフが良いものになる事を願います
    ありがとうございました

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 03:36:31

    こういう何ともない日常の一幕いいよね…

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 06:43:32

    レースのカッコよさで忘れがちですけど高校生なんですよね、この娘たち
    青春全開で清々しい気持ちになれました、ありがとうございます

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