- 1二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:00:32
尻尾を揺らしながら彼女は座った目で私を見る⋯⋯微かに香るアルコール臭があった。
「お酒⋯⋯ですか?フウカさんは嗜む人でしたっけ?」
と冗談混じりで言ってみたものの上の空な感じで話が通じない⋯⋯よく見ると頬は真っ赤で足取りもふらついている⋯⋯こんな状態は放っては置けない。
「と、とりあえず場所を移しましょうか?フウカさんの家近かったですわね?」
いつも攫うおかげで住所は把握していた、肩を組み彼女の家の方へ向かう、家に着くと鍵を開けて玄関から入る、そういえばちゃんとお邪魔するのは初めてだとクスッと笑った。
「あれ⋯⋯家だ?」
「そうですわ、フウカさんなんでお酒を?」
「ハルナ?⋯⋯ぁ〜ちょっと待ってて」
そう言うと彼女は冷蔵庫から色々取り出した。
「なんかよくわからないけど⋯ハイ」
「あ⋯⋯ありがとうございます」
美食研究会として出されたら食べなければいけない、そもそもフウカさんの料理を断ることもないので二人並んで座る。
「聞いてよ〜!学食用のぶどうジュースを発注したらさぁ!!」
⋯⋯給食部で発注したぶどうジュースが全部中身がワイン、しかもパッケージはぶどうジュースのままだったから全部開けて仕分けをしたらしい、匂いで分かるのでは?と聞いてみたら「少しでも入ってたら大問題でしょ!」と怒られてしまった。
「それは災難でしたわね⋯⋯」
「とかいって味気になってるんでしょ?」
「⋯⋯否定はしませんわ」
しかし、まだまだお酒が残ってるのかフラフラ頭を揺らすフウカさんが気になり目の前の食事に専念が出来ない、そうしていると。
「ハルナ、あんたさっきから箸の進み遅いわね⋯⋯」
「味わっているだけですよ?」
「⋯⋯あーん」
目の前に差し出された食べ物、思わず言う通りにしてしまい少し赤くなる。
「あはは!小鳥みたい!はい!あーん!」
どんどん口の中に運ばれていく料理。
「これじゃ私が食べられないわね」
と何かを閃いたようにフウカさんは自分の口にも料理を運ぶ
「ん」
瞬間目の前にフウカさんの顔、口内には彼女の口の中の物が流れていく。
「こうしたら同じ味が楽しめるでしょ!」
みたいなお話をここに来たら読めるって紫の化け物を連れたピンク髪の女性に教わったのですが、本当ですか? - 2二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:02:05
確かに読めますね
あなたが書いているので - 3二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:02:42
光のフウハルだ!囲め囲め!
- 4二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:03:03
ありがとう…ありがとう…
- 5二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:03:37
ジュリはフウハル派だったか
- 6二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:08:27
管理人ちゃんとあにまんまんかと思ってたけどそうか、ジュリとパンちゃんの可能性もあるのか
- 7二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:16:54
ピンク髪の女性:ジュリ=管理人ちゃん
紫色の怪物:パンちゃん=あにまんまん
かんぺき〜 - 8二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:20:11
- 9二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:28:29
まだ割と酔ってるっぽいし上のノリでぶどうジュース口移しで飲ませるかもしらん
- 10二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:39:20
「フウカさん、その会社どこだか分かります?」
「んえ〜これ〜」
カバンからぶどうジュースの瓶を取り出す、確かにラベルを見るとアルコールは入っていないようだが、開けて匂いを嗅ぐとツンとするアルコール臭がした。
「結構強いやつなんですわね⋯⋯フウカさん、こんなの飲んで大丈夫だったんです?」
「なによ?私だって強いのよ?」
微妙に噛み合わない⋯⋯とりあえず会社名と住所をメモに取り後で爆破させるリストに入れる。
「はーるーなー!私がいるのにスマホ〜!」
背中をポカポカと叩かれて気がつく、確かにあまり行儀の良いことではない。
「あら、ごめんなさい⋯⋯ん!」
またフウカさんの顔、今度口内に流れ込むのは⋯⋯お酒!?
「んぐっ!ん⋯⋯!」
たとえお酒でも吐き出すのは美食研究会として良くない、無理矢理に飲み込もうとする。
しかし、フウカさんの舌が私の口内に入り込み飲み込むことができない。
私の口の中のお酒をフウカさんの舌が掻き回す。
なんとかして舌で押し戻そうとしても彼女の舌は口内からは無くならない。
いっそのこと手で押そうと力を入れる。振り解けない。フウカさんの尻尾は私の尻尾と絡まりあう。
それは今まで風紀委員にかけられた手錠よりずっと私を強く抑えつけた。
- 11二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:42:00
- 12二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:56:13
体が熱い⋯⋯
酸素を求めて大きく息を吸う、フウカさんの匂いが脳を揺らす。
「これでハルナも⋯⋯ハルナは元から悪い子か⋯⋯」
ぼーっとする頭で身体を動かす。
「なんか、暑い!」
バサバサとフウカさんが服を脱ぐ、汗に濡れて艶かしく光る肢体が部屋の電気に照らされる。
女の子同士のはずなのにこの胸の高鳴りはなんだろうか、慌てて目を逸らすと。
「何照れてんのよ!そんなんじゃ私まで恥ずかしくなるわ!」
手で顔を動かされる。
逃げられない。
嗚呼、いつものフウカさんの気持ちが少しわかったかもしれない⋯⋯
「アンタも汗かいてるじゃん⋯⋯脱いじゃえ!」
まるで赤ん坊の服を脱がすかのように私の服は簡単に剥ぎ取られていった。 - 13二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:57:04
- 14二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:58:04
>>13そっかこれ閲覧注意ついてないのか
- 15二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 20:59:11
ありがとう...
これで明日も元気に料理が作れます.... - 16二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:01:36
- 17二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:09:51
朝起きたらもうフウカは仕込みに行ってていなくて、「朝ごはん入ってる」って言う書き置きと家の鍵が置いてあるんだよね
- 18二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:13:13
なんやかんやで給食車に2人だけで乗ることになって何か雰囲気が出てくるフウハルが読めると聞いたのですが
- 19二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:24:44
「んぐぐっ!!⋯⋯ぷはっ!いきなり何すんのよ!」
「たまには二人きりでドライブでもと思いまして」
確かにハルナ以外の美食のメンバーはいない、それに私を縛る縄も大分緩い。
少しもがくだけで手を縛る拘束は解けたので助手席に座り直す。
「んで?今日はどこの爆破?」
「あら、その用事はもう済みましたので」
「ふーん⋯⋯」
給食車から流れる景色を横目に見る、ずいぶんと安全運転だ。
「じゃ、なんの企み?」
顔を覗き込むとハルナはちょっと驚いた顔をして顔を赤くした。
「あ⋯⋯危ないですわよ!ハンドルを誤りますわ!」
「いつもの方がずっと危ないっての⋯⋯」
⋯⋯多分この間のことを引きずっているのだろう、随分とよそよそしい。
「ハルナも結構純情なのね」
キッと勢いをつけて車が止まった。
「危な!急ブレーキ怖いから!」
「誰のせいですか⋯⋯」
図星のようだ、ハルナの顔を見る。
目に涙を浮かべ赤くなってる様子は、風紀委員をあれだけ困らせている部活の部長には見えない。
「酔った勢いだと思ってる?」
「⋯⋯」
「悪かったわよ、でも今日はこれだけね」
ハルナの首に腕を絡めて唇同士を重ねる。
この後私達は
- 20二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:32:29
「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない…
- 21二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:43:58
「ん、この飴美味し!」
「あら、残念ですわね⋯⋯私のは普通の味」
「ん、」カロ
「ん⋯⋯」コロ
「ね、美味しいでしょ?」
「は⋯⋯はい⋯⋯」
みたいなのも好き - 22二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:59:24
ツノとか羽とか尻尾の愛撫しあってて欲しい
- 23二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:09:48
フウハルは良いぞ
- 24二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:10:07
世界一のスレ
- 25二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:50:19
お酒飲める年になったら二人で晩酌してほしい
- 26二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:21:56
良質な光のフウハルを接種したらなんか闇のフウハルも接種したくなってきた
- 27二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 01:28:24
お互いおすすめの美味しいお酒も頼って欲しいな
- 28二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 07:42:44
人を食べないフウハルも良いな
- 29二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 15:04:02
良き
- 30二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 18:35:15
甘酒を飲もうとして酔った時の事思い出して赤くなるフウハルはある
- 31二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 18:57:52
- 32二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:42:31
フウカさんの顔が近づく、吐息がかかる距離
自分の呼吸が荒くなっているのがバレてしまう、抱き寄せられた身体の心音が聞こえてしまう。
「緊張しすぎ」
脳に響くフウカさんの声、背中に回っていた手が私の髪を撫でた。
「背中弱いの?」
声を漏らした私に気がついたフウカさんが意地悪そうに笑う、文句を言おうと口を開いた。
しかし、声が出る前に唇は塞がれた。
私の口内を掻き回すフウカさんの舌は全てを味わい尽くす。
その間も背中と髪を撫でる手は止まらない、漏れそうになる声は全て彼女の中に蕩けていく。
舌と舌が絡まる。
甘くて切なくて痺れて今までに味わったことの無い甘美な感覚。
一呼吸。
交わり合った二人の糸は私達を繋ぐ。
そしてまた重なる。
ペースを取られた私の脳はもう舌先と彼女の体温を感じることしかできなかった。 - 33二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:43:22
桜trickしてきた
- 34二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:46:25
百合べろちゅーは身体にいいと古事記にもかいてある
- 35二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:48:34
口移しが癖になって二人きりだと箸やスプーンを持たなくなるハルナとか良いよね
- 36二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:58:36
なるほど…
「フウカの手料理を味わいながら、フウカを味わう(意味深)」
これが『食の美学』ってヤツか…
言葉ではなく、心で理解できたぜッ…!! - 37二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:37:17
愛情(意味深)が最高のソースってこと!?
愛清だけに - 38二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 23:05:05
車の運転をするハルナの口に食べ物を運ぶフウカ
フウカから食べ物を食べさせてもらうことにだんだん興奮するようになってきてたハルナ
車を目立たない所に止めて口移しをおねだりするハルナ
次はちゃんと屋根付きの中が見えにくい車を買う事を決心するフウカ