【CP】「ぱぱ!このポケモンかわいいね!」

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:22:06

    「モモワーイ!」
    幼い少女にもちもちと撫でられ、モモワロウはくすぐったそうに笑う。
    「にへへ、ももちゃん!かわいーねー!!」
    平和で幸せな一人と一匹のやり取りを、ハルトは愛おし気に眺めた。
    「この子はモモワロウって言うポケモンなんだよ」
    「ももわろう?」
    ハルトは愛娘の癖のある柔らかな髪をなでる。
    「こわ~いポケモンなんだよ~?」
    「うそだー!!かわい~~もん!!」
    わざとらしく声を作り、ハルトは語りかけた。
    「毒のおモチを人々に食べさせてあやつっちゃうんだ!一番最初にあやつられたのだ~~れだ??」
    「うーん、ぱぱ!!」
    自信満々!にっこりと満面の笑み。
    もーかわいいな……ハルトは耐えきれずにぎゅ、と抱きしめた。
    「ざんねん!僕だったらみんな助からなかったよ!正解は───”ママ”!だったんだ」
    「えー!!ままが!?」
    「友達とみんなで話してたら急に現れてね。目が紫色で……キビキビ──ッ!て言いながらこうやって……」
    抱きしめた腕を解き数歩下がる、腕と腰を機敏に動かしながらハルトは踊る。
    「───踊り続けてたんだ!話もできなかったからみんなで持ち上げて家に帰ったんだよ?面白かった!……でもちょっとこわかったなあ……」
    「えー!!!」
    「このことはママには内緒ね?できるかな??」
    ハルトは人差し指を口にあて、しーっと声を出した。
    「うん、ないしょする!!」
    真似して指を口に当てる、金色の瞳がきらきらと輝いた。
    ───ガチャ、鍵の開く音に機敏に反応した少女は勢いよく後ろを向く。
    「ままだ!!」
    元気よく叫び、とたとたと一目散に玄関に向かう。

  • 2二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:22:59

    「はーつかれた……先生ってばほんっと勝手に行動するから……付いてく身にもなれっての……」
    「まま!、まま!!おかえり!」
    興奮したように話しながら少女は母親の脚に抱き着いた。
    「はいはい、ただいま。一日中元気ねーあんたは……」
    ため息をつきながらゼイユは娘の頭を撫でる、疲れたような顔が愛情深い母の顔に変わっていく。
    ひとしきり撫でてもらい満足したのか少女はゼイユから距離を取り、腕をわきわき動かし始めた。
    「何よ?また変なブーム?」
    ゼイユは思い出していた、数日前までの娘のブームは「んじゃかぱーんと言いながら部屋中スキップする」その前は何でもかんでも「かかがやいてるね!」としつこく言いまくる。
    ……またその類のいい加減にしてと言ってもやめないブームが始まってしまったか、とゼイユはげんなりした。
    「ねーまま!きびき……あっ!しーっ!だった、まま!しーっだよ!」
    少女は指を唇にあて、しーっと繰り返し言った。───ぱぱとのないしょのやくそく。
    「はあ?なんなのよ……?───ああ、ハルトね。あんたまた何か吹き込んだでしょ」
    じろ、ゼイユはハイライトのない目でハルトを睨んだ。
    ぎくり。
    少し離れた場所に立ち、スマホロトムで妻と娘の様子を撮影していたハルトは苦笑いをした。

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:23:41

    「なんもないよ。それより……おかえり、ゼイユ」
    スマホロトムをしまい、ハルトはゼイユに近寄る。
    へにゃり、優し気なハルトの微笑み。ゼイユはうっ……とたじろいだ。
    ───大好きなハルトの……大好きな笑顔。あいつが分かってやってんの知ってるのに……これが惚れた弱みってこと?悔しい……
    「わっ!?」
    ───投げつけるように鞄を押し付けてやった、腹いせに。
    手ぶらになった腕でゼイユは娘を抱き上げる。きゃあ!楽し気に少女が笑った。
    ぼふり。
    ソファに座りゼイユはいつも以上に優し気な声と表情を作り話しかけた。
    「ほら、怒らないから言いなさい?ぱぱと何お話ししてたの?」
    「やだ!!ままのおこらないはおこる!!!」
    「なんですって!?」
    「ほらー!!おこってるー!!」
    くすくすと少女は笑う。
    「はあ……もう。怒ってないわよ」
    ゼイユは楽し気な娘のほっぺをもちもちといじりながら降参した。
    「にへへ!ぱぱとないしょしたの。ももわろうのおはなしだったよ」
    「ふーん……理解ったわ」
    ちょっとネタバレ。ゼイユはそのワードだけで全てを察した。
    モモワロウときたらキビキビだ。あの野郎。
    「二人で何の話ししてるの?僕も混ぜて」
    きけんよちのないハルトはゼイユの隣に当たり前のように座った。
    「ハルト……あたしの黒歴史を先祖代々伝えていこうとした罰を受ける覚悟があるようね」
    娘がいる手前、最大限怒りをオブラートに包みながら……だがしかしかなり漏れ出させながらゼイユは言う。───目が戦るときのそれ。
    「やっべ……まあまあ、ちょっとした思い出話だよ。ね、モモワロウ?」
    「モモワーイ!!」
    モモワロウは楽し気に笑い、幸せ家族の周りをふよふよと飛び回った。

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:25:09

    しあわせかぞくなハルゼイを見たくて衝動書きしたssでした

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:28:57

    >>4

    素晴らしいハルゼイSSありがとうございます!

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:36:53

    ちなみにハルゼイの子どもの数は dice1d5=4 (4)

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:38:52

    性別は(長女固定で)


    dice3d2=1 2 2 (5)


    1 女の子

    2 男の子


    数字一番左が年上

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:40:33

    長女
    次女
    長男
    次男

    ねーちゃん二人に弟二人

  • 9124/03/05(火) 22:41:40

    子供たちはどっち似?(ssに出た長女はゼイユ似イメージ)


    dice3d2=


    1 ハルト似

    2 ゼイユ似

  • 10124/03/05(火) 22:42:37

    >>9

    あれダイス振れてないな


    dice3d2=1 2 1 (4)

  • 11124/03/05(火) 22:44:00

    長女 ゼイユ似
    次女 ハルト似
    長男 ゼイユ似
    次男 ハルト似

    ちょうど男女でそれぞれハルゼイ似がそろうのバランスが良すぎる

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:50:20

    「ねーちゃ……かーちゃんには内緒だべ」とか言いながらハルゼイ子たちにお菓子あげてそうなスグ

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