- 1二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:26:10
- 2二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:27:15
「きりぎりす」っていう短編集に載ってる話は全部当たりだから読んで
- 3二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:27:42
- 4二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:27:51
あー「太宰かぶれ」みたいな言い方確かに聞くしな
- 5二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:30:07
既に挙がってるけど駈込み訴えは本当にオススメ 口述筆記って言って太宰先生が口で喋ったのを奥様が文字に書き起こすという形で執筆されたから突っかかるところがなくするすると感情が伝わってきて本当に大好きなんだ
- 6二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:30:16
文体がいいよね
、死ぬほど多いのに読みやすい - 7二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:30:52
ヴィヨンの妻好き
女生徒とかもそうだけど太宰治って男性作家なのに女性の心理描写がすごく上手なのが本当にすごいと思う
異性の心理描写って大なり小なり作家自身の幻想とか偏見とかが入り込みがちだけど太宰治ってそれがないから初めて読んだときはビックリした - 8二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:31:41
- 9二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:34:27
しゃーないけどほぼ私小説だから
心の余裕ない時に読むとなんだこのメンヘラ野郎ってなる
余裕ある時は名作や…天才や…… - 10スレ主24/03/05(火) 23:37:44
「斜陽」を読んだ感想①
直治…………!!!
この人を中学生の頃に読んでたらかえって「中二病じゃんこいつ」ってなってたかもしれない。でも、彼なりにこの青臭かったりキザだったりする言葉にもみんな体重がのっかってるし、遺書があまりにも痛切で、読んでてすごく苦しかった
『僕が金持ちのふりをしたら、人々は僕を、金持ちだと噂した。僕が冷淡を装って見せたら、人々は僕を、冷淡な奴だと噂した。けれども、僕が本当に苦しくて、思わず呻いた時、人々は僕を、苦しいふりを装っていると噂した。どうも、くいちがう』
『人間は、みな、同じものだ。なんという卑屈な言葉であろう。人をいやしめると同時に、みずからをもいやしめ、何のプライドもなく、あらゆる努力を放棄せしめるような言葉』
あまりにも真面目過ぎたからこそ、冷たく清らかな貴族にも、熱のある粗野な庶民にもなれなかった一人の男性としての遺書だと思った - 11スレ主24/03/05(火) 23:49:51
「斜陽」を読んだ感想②
そんな直治が『こいしく、こがれて狂うような』恋をしたのは恐らく姉が不倫してる上原の奥さん(姉弟そろって業が深い)
しかも遺書を読むかぎりそんなに美人でもないし、どうしようもない亭主の世話を焼くくたびれた奥さんだっただろうに、直治の目を通したその奥さんはまるで聖母マリアみたい。惚れた理由が容姿じゃなくって『あんな無警戒な「正直」な眼の表情の出来る人』だったからっていうのは、あまりにもピュアすぎる
結局直治は「ママ」の幻影から逃れられずに死ぬしかなかったんだろうな。ずっとママの純真無垢さが強調され続けてたし、直治は生きて穢れていくことができない男だったんだろう
戦場でさえ奥さんのことを想って泣いてたほど恋しきってたのに、その奥さんからは「あんなお坊っちゃんくずれ」と思われてるのがなおさら哀れ - 12二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:50:15
- 13二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 07:08:02
畜犬談は犬のこと嫌いすぎて逆に好きだろって思えてくる
- 14二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 11:20:01
いい本ってのはどんな年齢に読んでも面白いし読むたびに味わいが変わるからいいよね
自分は『富嶽百景』がオススメ 短いけど景色が目に浮かぶようで満足感があるし、太宰の価値観みたいなのがチラ見えしてる気がする - 15二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 11:29:05
斜陽はくっそボロボロ泣きながら読んだわ
人間失格は途中で作者にイラついて投げた
この違いはどこから来たんだろうか…?今でもわかんないんだよなあ - 16二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 11:32:52
トカトントンは人生に対するやる気無くなるから危険
- 17スレ主24/03/06(水) 12:09:14
個人的には、視点が男か女かってところも違いとして大きいのかもって思う
『斜陽』はどうしようもない男たちを愛した主人公の視点で描いてるから、クズであっても愛嬌とか、主人公が必死に世話する気持ちを追体験するし
『人間失格』はまさにクズの一人称だから、共感できないままだと「うぜえ!」で終わるしかない作品だと思う
- 18二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 12:34:24本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日 | オモコロブロス!本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日 | オモコロブロス!読めるのか!?omocoro.jp
この記事きっかけで大人になってから走れメロスを読み直したら昔のイメージよりメロスめっちゃ頑張ってて受け取り方が変わったわ
友情が誘惑に打ち勝つまでのぐるぐる考えているところの描写が生々しい
- 19二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 12:38:10
- 20二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 12:41:51
- 21二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 15:29:40
- 22二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 16:46:07
- 23二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 16:50:27
でも原作(聖書)でもキスしてるし…
- 24スレ主24/03/06(水) 20:27:40
『斜陽』の感想③
かず子も、なんでよりにもよってそんなカス男と……って思うけど、それでも独白の言葉の美しさに圧倒される
「戦闘、開始、恋する、すき、こがれる、本当に恋する、本当にすき、本当にこがれる、恋しいのだからしようがない、すきなのだからしようがない、こがれているのだからしようがない」
「あのひとに一目お逢いするまで、二晩でも三晩でも野宿しても、必ず」
ぶっちゃけ上原にとってはあくまでもかず子は性欲の対象でしかなかったようにしか思えない。見た目も良いし、相手は伊豆っていう距離もあるから人に隠せるし(そんな浮気相手にいきなり「貴方の子供が欲しい」なんて手紙が来たらホラーだったろうな)
「しくじった。惚れちゃった」も「行くところまで行くか」も、「浮気相手として惚れた」っていう意味くらいしかないだろう(かず子も気づいたからこそ産んだ子を上原の子にはしない覚悟をきめたんだろうし)
……積極的だったか消極的だったかの違いで、空回り具合は同じだなこの姉弟 - 25スレ主24/03/06(水) 20:39:44
『斜陽』の感想④
『いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。 小さい犠牲者が、もうひとりいました』
『私はもうあなたに、何もおたのみする気はございませんが、けれども、その小さい犠牲者のために、一つだけ、おゆるしをお願いしたい事があるのです。それは、私の生れた子を、たったいちどでよろしゅうございますから、あなたの奥さまに抱かせていただきたいのです。そうして、その時、私にこう言わせていただきます。「これは、直治が、或る女のひとに内緒に生ませた子ですの」』
この言葉の意味が初見だと分からなくて、もう一回読み直した
自分はこれを『かず子なりの直治への最後の愛』だと解釈した。直治と同じ血が流れる自分と上原の子を、「直治の子」として奥さんに抱かせることで『弟の生前の思いをとげさせてやる』気だったのかなと
かず子には、かず子にだけは直治の苦しさが痛いほどわかったんだと思う。姉にとっては駄目な弟が『最も美しい、小さな犠牲者の1人』なんだ - 26二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:41:59
人間失格は浪人の時に読んじゃいけないと聞いたな
読み時を逃している - 27二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:02:55
- 28二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:36:00
不良少年とキリストも読んでみたら?
坂口安吾の書いた太宰評論みたいで理解が深まるかも
坂口安吾 不良少年とキリストwww.aozora.gr.jpそこで紹介されてる魚服記もおすすめ
太宰治 魚服記www.aozora.gr.jp - 29二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:40:33
走れメロスとか本人の性格も相まってよくおちょくられてるイメージだけど、読み直すと少年漫画的ですげぇってなる
『私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。』のくだりタイトル回収っぽくて好き - 30二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 23:38:05
人間失格は実は主人公が性的虐待を受けてたことがさりげないながらもしっかり冒頭部で語られてるんだけど
教科書とかで触れる時はその辺流されがちでそこを元にした読解とかあんまりされないんだよね…… - 31スレ主24/03/07(木) 00:29:43
皆さん色々勧めてくれてありがとう! あとやっぱり「駆け込み訴え」の人気がすごい
・駈込み訴え
・女生徒
・男女同権
・眉山
・満願
・御伽草子の「カチカチ山」と「舌切り雀」
とりあえずこの辺が読んで気に入った話。まだ読んでないのも結構紹介されてるから、時間のある時に読んでみます、ありがとう!あと余裕があれば感想も書きます - 32二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 11:38:35
保守
- 33二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:41:03
- 34二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:51:37
走れメロスに元ネタがあってショックだったな
あの話一から考えたんじゃないんか - 35二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 18:15:08
- 36スレ主24/03/08(金) 00:41:54
「駆け込み訴え」の感想①
迫力がすごい(小並感)
BL同人誌とか言われてたのも良く分かるし、聖書が原作なのに、脳内でアイドルオタクの心境を歌った「推しなんて大嫌いだ」が流れた
ユダがキリストを愛した理由も、裏切った理由も、「私はあんな馬鹿な弟子とは違う」「あの人が若いなら、私だって若い。私は才能ある、家も畠もある立派な青年です」って言ってるように『私は誰よりもあなたと愛してるし、あなたから対等に愛される価値があるはず」っていう思いからだったのかな……
- 37二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 01:35:07
駆け込み訴え初めて読んだ時、あの独特の語り口が印象に残って聖書の話だってわからなかったな
江戸時代の罪人の話かと思った - 38二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 06:55:44
「人間失格はよく落ち込んでる時に読むべきではない」と聞くが、主人公がカスで図太いので相対的に自分がマシに思えて楽になるぞ
- 39二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 12:02:57
- 40二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:52:12
保守
- 41二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 00:12:24
楽曲のロウワーとそのPVにどハマりしてそこから元ネタでは?と言われてる駈込み訴え読んだけど滔々と脳髄に文章と感情流し込まれてる感覚がしてしばらく頭くらくらしてたな
頭に色んなもの流し込まれた後に最後の一文で一気に引き戻される感じが凄い衝撃だった - 42スレ主24/03/09(土) 01:36:52
「駆け込み訴え」の感想②
『いいえ、私は天の父にわかって戴かなくても、また世間の者に知られなくても、ただ、あなたお一人さえ、おわかりになっていて下さったら、それでもう、よいのです。私はあなたを愛しています。ほかの弟子たちが、どんなに深くあなたを愛していたって、それとは較べものにならないほどに愛しています。誰よりも愛しています』
『あなたが此の世にいなくなったら、私もすぐに死にます。生きていることが出来ません。私には、いつでも一人でこっそり考えていることが在るんです。それはあなたが、くだらない弟子たち全部から離れて、また天の父の御教えとやらを説かれることもお止しになり、つつましい民のひとりとして、お母のマリヤ様と、私と、それだけで静かな一生を、永く暮して行くことであります』
愛が重ぉい……
でもユダはとうとうその愛を伝えられず終いだったんだな……一番言いたかったはずの言葉も「言えない。何も言えない」で、直接話せる立場にいたのにまさに「アイドルとオタク」の関係そのものの、相互理解は生まれないまま。しんどいのに凄く好き - 43二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 03:02:02スレ主の気に入ったものの組み合わせ的に千代女とかどうだろう太宰治 千代女www.aozora.gr.jp
- 44二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 03:27:37
太宰は人間のやなところをメッチャ上手く書く畜生だから子供の頃に読むと人が嫌いになって厨二病にかかりやすい
- 45二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 03:30:06
なんだっけ
昔過ぎてあんまり覚えてないんだけど静かな夫婦喧嘩の奴
100均が気まぐれで売ってた文庫シリーズみたいなので読んだけど印象に残ってる奴があるんだよな
桜桃(おうとう)……だっけ? - 46二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 03:34:10
- 47二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:12:30
保守
- 48二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:58:52
- 49二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:18:42
保守
- 50二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:26:02
かず子もお母さまも心が少女のままていうか、よく言えばピュア、悪くいえば世間知らずなところが美しいと同時に惨めで、切なくて胸がじりじり焼けてくるようだった
- 51二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:38:35
逆に浪人生に勧めたいのは「正義と微笑」だわ
勉強やめて自分の得意分野に進んだとしても茨の道だぜっていう
根性ある人なら希望を見出すかもしれんけど - 52スレ主24/03/09(土) 23:01:54
- 53スレ主24/03/09(土) 23:09:06
「眉山」感想①
しんどい!!!!!なんか両方の気持ちも分かるからしんどい!!!!
ぶっちゃけ眉山をウザがる気持ちも分かるし、でも眉山ちゃん健気じゃん、とも思うし、でもいざこの場に居たら自分もイジりたくなるんだろうな……ってのも思う。自分の中の底意地悪さも見せつけられたような気分にもなる
そして最後……私も地団太踏みたい。そうだよな。「私」はいまさら「あの子には悪かった」はもう口に出して言えないよな。それくらい身に染みて後悔しちゃうよな…… - 54二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 00:02:05
- 55二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 09:23:25
保守
- 56二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 18:22:41
保守
- 57二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:31:59
「眉山」感想②
日頃馬鹿にしている眉山が、自分をボロクソに批評した記事の載った雑誌を読んでるのを知ってブチギレちゃう「私」が
『小説がメシより好き、なんて言っている連中には、こんな眉山級が多いのかも知れない。それに気附かず、作者は、汗水流し、妻子を犠牲にしてまで、そのような読者たちに奉仕しているのではあるまいか、と思えば、泣くにも泣けないほどの残念無念の情が胸にこみ上げて来るのだ』
って独白するシーン、これも太宰先生の本音の一部だったんじゃないかなって思う。でも、そんな眉山に実は「私」はすごく甘えてる。もう店を変えようなんて言いながらずっと通ってたのも、結局そこが一番居心地が良かったからだろうし
一番ムカつくのも読者で、でも一番甘えられるのも読者、そして懸命に『奉仕』してくれていたのも読者……。そういう複雑な思いもあったのかな、とか妄想してみた - 58二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 10:14:10
保守
- 59二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 20:34:14
保守
- 60二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:55:17
御伽草子の「舌切り雀」の感想①
なんか……言語化が難しいけど切ないし哀しくて好き
おじいさんがおばあさんに対して深い愛情を実は持ってた……ようにも見えない。おばあさんに向かって「お前は悪口が多すぎる」って言ってたのも多分本心だと思う
でも事実としておじいさんの生活の全てはおばあさんが助けてたんだよな。だから世捨て人じみたおじいさんでさえ最後は「いや、女房のおかげです。あれには、苦労をかけました」って言うのであって、あくまでも雀のおかげじゃない
奥さんに家のことを全部させてたいわゆる亭主関白の旦那さんほど、奥さんに先立たれるとあっさり亡くなるって言うけど、このおじいさんも同じことになりそう - 61二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 08:19:52
保守
- 62二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 10:51:05
保守
- 63二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 18:59:36
保守
- 64二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:14:03
元祖人の心とかないんか作家
いや、元祖ではないか?
後味の悪さが癖になる…… - 65スレ主24/03/13(水) 00:41:28
『御伽草子』「カチカチ山」感想①
太宰治先生の「ウサギ=美少女説」
確か他の所でも女をウサギに喩えた文章があるんだったっけ。勝手な偏見で、太宰治先生は女を泣かせる側のプレイボーイっていうイメージがあったけど、ここまでおっさんの空回りぶりと美少女の残酷さを描けるのは流石
『女性にはすべて、この無慈悲な兎が一匹住んでいるし、男性には、あの善良な狸がいつも溺れかかってあがいている。作者の、それこそ三十何年来の、頗る不振の経歴に徴して見ても、それは明々白々であつた。おそらくは、また、君に於いても』
太宰先生自身はどうだったんだろう。『自分に惚れた相手が死んでいくのを薄笑いで見つめているウサギ』になろうとしたのか、それとも本当は『哀れにも惚れた女のために死んでいく愚鈍だけど愛すべき狸』になりたかったのか - 66二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 08:36:40
太宰治の書く女性は精神的に強い人が多い印象
- 67二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 10:42:26
好きだけど思春期に読んでなくてよかったと思う
絶対こじらせてた - 68二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 11:51:47
保守
- 69二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:02:50
保守
太宰は一度ハマると沼だよ
著作権切れていて無料で読めるもの多いから歯止めがかからないし - 70スレ主24/03/14(木) 00:12:43
「畜犬談」感想①
「私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰くいつかれるであろうという自信である」この一文でもう笑う
犬は嫌い!とか言いつつよく聞いてみると犬の嫌なところを「ぶたれても、きゃんといい尻尾まいて閉口してみせて、家人を笑わせ、その精神の卑劣、醜怪、犬畜生とはよくもいった」ってボロクソ言いながら「なんだか自分に似ているところさえあるような気がして、いよいよ、いやだ」って説明する
自分を投影しちゃう時点で相当情が深いのでは……?って思う。太宰先生って結構器用に人と関わってたイメージだけど、おべっか使いや器用な人間への敵視っていうかこうはなりたくない!ってのが強いと思う。太宰先生なりに苦しかったのかな - 71二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 08:25:23
保守
- 72二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 09:37:12
「富嶽百景」「東京八景」「津軽」あたりの自語りみたいな話がクッソ面白くて好き
ちょっと捻くれた人間性が癖になる - 73二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 19:24:39
保守
- 74二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 19:42:30
グッド・バイめちゃ好き
未完で終わったのが悔やまれる - 75二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:20:37
- 76二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 08:23:59
保守
- 77二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 11:42:56
保守
- 78二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 14:13:48
- 79二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 18:38:15
『I can speek』『富嶽百景』の二作品を推したい
基本は捻くれてるんだけど内側に人間愛や純真さが隠れてるのが本当に太宰治って感じで好き - 80スレ主24/03/16(土) 01:42:02
疲れすぎたのでとりあえず保守しておきます
新しく読んだのはとりあえず「黄桃」や「グッドバイ」読んだ。太宰先生ワールドって感じ - 81二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 01:45:58
- 82二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 11:32:30
保守
- 83二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:17:12
保守
- 84二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:31:22
駆け込み訴えってさ、愛のために死ぬ男の話だろ?
斜陽はさ、恋のために生きる女の話だろ?
対になってる感じがして好き
あと斜陽はチエちゃんのせりふだけど、「知らないわ。直さんの番人じゃあるまいし。」
とかカインとアベル完全に意識してんじゃん、「おいおいあいつ死んだわ」ってなるから味わい深いわ
太宰読むなら聖書読み込んでおくと小ネタがわかってたのしいぞ
文学全般の理解に当たってもメチャクチャ役に立つからな - 85スレ主24/03/16(土) 22:42:47
- 86二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:28:17
38がどういう意図で言ったかは知らんけど
太宰の書く主人公ってデモデモダッテ系で図太いと思うわ俺は>>81
僕の気持ちわかってくれるかな〜いや貴方にはわかんないだろうな〜チラッチラッって感じする
だからこそ深読みし甲斐あるんだけども
- 87スレ主24/03/17(日) 00:47:52
「畜犬談」感想②
「だめだ。僕は、可愛いから養っているんじゃないんだよ。犬に復讐されるのが、こわいから、しかたなくそっとしておいてやっているのだ。わからんかね」
「でも、ちょっとポチが見えなくなると、ポチはどこへ行ったろう、どこへ行ったろう、と大騒ぎじゃないの」
「いなくなると、いっそう薄気味が悪いからさ、僕に隠れて、ひそかに同志を糾合しているのかもわからない。あいつは、僕に軽蔑されていることを知っているんだ。復讐心が強いそうだからなあ、犬は」
この会話だけでも、奥さんの目からは「あんた結局可愛がってんじゃない」って思われてるのが分かるし、奥さんに毎回「俺は犬が嫌い」って言い訳してるのが笑える。もう十分可愛がっちゃってるよね
しかも最後は赤毛の犬に襲われてるポチに向かって「赤毛は卑怯だ! 思う存分やれ!」って叫ぶ当たり、もう今までの「犬はみんな卑怯」から「卑怯な者に立ち向かう同志のポチvs卑怯の象徴の赤毛」に変わってるのがいい
どうせこの飼い主は最期まで面倒見るし、死んだらかなりガックリきそうって思えるところも好き - 88二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 01:24:17
人間失格は第一の手記の1行目をあげられやすいが
最後の1行が一番大事だと思っている - 89二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 09:02:33
保守
- 90二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 15:59:38
保守
- 91スレ主24/03/18(月) 01:24:36
「メリイ・クリスマス」感想
太宰さん自身「自分は怪談好き」って語ってたらしく、へー意外って思ってたけど、これを読んで納得。太宰さんらしい笑いを混ぜながらの哀しい幽霊譚
最初は女友達の娘さんに偶然遭遇して、連れて行ってもらうことにしながら「お、この娘さんひょっとして俺に惚れてる?」とか都合のいい妄想しちゃうダメ男の笑い話……かと思いきや、大事な女性からの最後の挨拶だったって分かる温度差でヒヤっとする
娘さんと鰻を食べながら、「今日も東京は変わらない」と考える最後が好き。寂しさも虚しさも、戦前と戦後で変わらない - 92二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 01:36:26
駈込み訴え好きならオタク的な意味で「思案の敗北」とかも刺さるかも
個人的には「美男子と煙草」とか「懶惰の歌留多」とか「秋風記」とかの軽いものが好き
「散華」ってエッセイもとにかくすごいよ - 93二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 08:23:57
保守
- 94二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 13:45:29
保守
- 95二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 00:08:44
保守
- 96二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 08:09:10
懶惰の歌留多いいよね
- 97二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 13:40:36
保守