- 1124/03/06(水) 19:40:15
- 2124/03/06(水) 19:42:12
まずはスペック
速さ dice1d50=43 (43) +50
守備 dice1d50=12 (12) +50
パス dice1d50=10 (10) +50
ドリブル dice1d50=11 (11) +50
シュート dice1d50=40 (40) +50
攻撃力 dice1d50=18 (18) +50
- 3二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:44:28
50補正付いてなかったら大変なことになってたw
- 4124/03/06(水) 19:46:16
入監時を想定しています
速さ93・守備62・パス60
ドリブル61・シュート90・攻撃力68
速さとシュートだけが突出していますね、他はまだまだ発展途上でしょう
玲王との関係は
dice1d3=3 (3)
1 監獄前からオリキャラの片思い
2 監獄後にオリキャラが一目惚れ
3 前世から玲王のストーカー
- 5二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:47:35
3択で一番引いちゃダメなやつ引いてて草
玲王逃げて早く逃げて - 6124/03/06(水) 19:48:49
前世から玲王のストーカーということで、今世ではどの程度玲王に干渉しているのでしょうか
dice1d5=5 (5)
1 幼稚園
2 小学校
3 中学校
4 高校
5 監獄から
玲王➝オリキャラの好感度
dice1d100=25 (25)
オリキャラ➝玲王は測定不能
- 7二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:50:56
監獄で見つかっちゃった感じかこれ?
玲王からの好感度低いけどもしかして初対面でやらかしてないかこれ - 8124/03/06(水) 19:52:46
- 9二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:53:27
天使(あまつか)
- 10二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:54:43
宝物の凪と反対で
嵐山(あらしやま) - 11二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:56:13
Tormenta(スペイン語で嵐)
- 12二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:56:45
- 13二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:57:11
哀(あい)
- 14二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:57:32
幸雅(こうが)
- 15二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:00:06
ほまれ
- 16二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:00:20
狂也(きょうや)
- 17124/03/06(水) 20:03:02
ありがとうございます
姓dice1d3=3 (3)
1 嵐山
2 Tormenta
3 天使
名dice1d4=2 (2)
1 哀
2 幸雅
3 ほまれ
4 狂也
せっかくレス下さったので16さんのも組み込みます
- 18二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:05:55
天使 幸雅(あまつか こうが)か
なんか神に愛されてそうな名前で既に玲王の身を案じている - 19124/03/06(水) 20:06:54
天使幸雅(あまつかこうが)くん
名前だけは祝福に溢れてますね、名前だけは
サッカーを始めたきっかけは?
dice1d2=1 (1)
1 前世の玲王が蹴鞠好きだったから
2 なんとなく楽しくて
玲王からの好感度が低い理由は?
dice1d3=1 (1)
1 初対面なのにめちゃくちゃベタベタしてくるから
2 なんとなく忌避感がある
3 幸雅を見た瞬間前世を思い出したから
- 20二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:08:40
蹴鞠好きだったのね
これって前世と見た目はさほど変わらないから玲王だって気が付いた感じかな?
あと前世のストーカー具合が気になる - 21124/03/06(水) 20:10:03
- 22二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:11:24
サラサラストレートポニテ
結んで肩甲骨辺りまである - 23二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:12:07
メッシュの入ったウルフカット
- 24二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:12:16
普通に短めな感じのサラストヘア
- 25二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:12:22
前下がりボブ
- 26124/03/06(水) 20:16:24
ありがとうございます
dice1d4=1 (1)
1 サラストポニテ
2 メッシュウルフ
3 サラストショート
4 前下りボブ
見た目は両者変わらずを想定しています
生まれ変わりを挟むほどなのでよほどのストーカーでしょうね
天使幸雅くんの前世dice1d3=1 (1)
1 無理矢理一緒になった
2 一生を追い回して終えた
3 行き過ぎて犯罪者となり処刑された
- 27二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:17:58
ヒエッ
- 28二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:20:16
助けてばぁや!!凪!!チョキ!!斬鉄!!
- 29124/03/06(水) 20:23:54
無理矢理ができるってどんな立場なんでしょう
dice1d3=3 (3)
1 物凄い権力者
2 攫った
3 賊の長
髪の色
R dice1d255=180 (180)
G dice1d255=58 (58)
B dice1d255=91 (91)
目の色
R dice1d255=49 (49)
G dice1d255=67 (67)
B dice1d255=242 (242)
肌の色
dice1d100=8 (8)
1←白い 黒い➝100
- 30二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:25:27
賊ってそれもうガチの無理矢理なのでは
- 31二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:27:46
蹴鞠してた宮の役人の子の玲王を賊が無理矢理…とかか?ガチの無理矢理やんけ
一緒になった♡(ただし玲王の目は死んでいる)とかじゃん - 32124/03/06(水) 20:28:30
- 33124/03/06(水) 20:34:52
名前 天使幸雅(あまつかこうが)
スピードとシュートが売り
身長202センチ、やや童顔で筋肉質
サラサラストレートの赤髪ポニテ
碧眼に白い肌
初対面からベタベタと接した為玲王からの好感度はかなり低い
幸雅くんは凪の事をdice1d3=1 (1)
1 玲王しか見えないため気にしていない
2 かなり不愉快に思っている
3 玲王が大切にしているので優しくしている
- 34124/03/06(水) 20:36:49
- 35二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:40:38
ガサツで粗野
「ガハハ」と大声で笑う - 36二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:41:05
前世の影響でのじゃ口調
ボディタッチが多くて隙あらば玲王に触る - 37二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:45:31
外面は良いので異常性が露見しにくい
- 38二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:06:55
敬語でニコニコしてるサイコパス
- 39二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:43:45
後半3つやばくて草
- 40124/03/06(水) 21:53:18
ありがとうございます
ガサツで粗野
隙あらば玲王に触る
外面は良い
常に笑顔のサイコパス
口調だけダイス振ります
dice1d3=2 (2)
1 粗野なので悪い
2 のじゃ口調
3 敬語
前世のSS書いてきます
他にも書きたい人がいれば好きに書いて欲しいですし、願望や要望があれば出次第応えていきたいと思います
- 41二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:33:26
のじゃ出したものなんですけど、粗暴なのにのじゃを使うようになった理由は、前世の玲王を攫うため玲王の警戒心を解くためだったらいいなーと思っています
- 42二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:36:04
名前と容姿から漂う中性的メンヘラのかほり
- 43二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:39:01
- 44二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 09:52:40
凪が天使幸雅くんのやばさに気付く日はくるのか……
- 45二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 11:29:56
玲王おぢは口だけで玲王に脳焼かれて手が出せない分ストーカーくんの方がやばいんだ
- 46二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:54:58
は?ばぁやは人類最強格やぞ。除霊までやってくれる。
- 47124/03/07(木) 17:53:37
ぽーん、ぽーん
白い鞠が青い空によく映える
頑丈に作られた柵の上にちらりちらりと顔を出す鞠を眺めながら、幸雅はなんの気無しに鞠を蹴る音を聴いていた
天使幸雅
とある賊の長である彼は、数日後に荷車を奪おうと画策している貴族の御影家へ下見に来ていた。別に本邸を直接襲うなんて馬鹿な事をする気は更々無いのだが、警備の質は把握しておいて損は無い。数日後に送られる荷車は、既に数から乗せられる荷物まで調べ尽くしている
子分を待たせてある山の根城に帰ってもいいのだが、帰路につく前になんとなしに見上げた鞠があまりにも美しく空を舞うので、幸雅は暫く鞠に見入っていたのだった
(確か、御影家には一人息子が居たはず…甘やかされたお坊ちゃまの鞠遊びか、全く良いご身分だな)
先入観から来る僅かな侮蔑の感情。しかしそれでも、一定のリズム、一定の高さを崩さない蹴鞠の腕は見事としか言いようが無く、幸雅はやはり、じっと鞠を見続けるのだった - 48124/03/07(木) 17:54:43
「おい」
不意に、柵の向こうから声を掛けられた。
規則的な鞠の動きに集中していた幸雅は、その声が自分に向けられたものだとは気付かず、ただ不意打ちの声に驚いてその場に固まってしまう
「お前だよ、そこの赤いの。ずっと俺の事見てただろ?」
そんな幸雅へ追加で言葉を掛けながら、その声は柵の向こうから近付いてくる。
「よいしょ」という声と共に、幸雅が見上げる程の大きな柵の上から、ひょっこりと誰かが顔を覗かせた
さらさらと風に靡く髪、藤の花を思わせるその色。手入れの行き届いた滑らかな肌と、ハッとするような整った顔立ち
そして、真っ直ぐに幸雅を射抜く
紫苑の瞳
「覗くならもっと堂々と覗けよ」
仕立ての良い着物に身を包んだ少年が、強い意志をはらんだ表情で幸雅を手招きしていた。
その容姿と仕草に見惚れてしまった幸雅だったが、自分が賊だという事を思い出して警戒を強める - 49124/03/07(木) 17:57:20
「アンタ、御影の一人息子だろ?そんな御仁が俺みたいな輩になんの御用だ?」
「用って…お前が覗いて来てたんじゃん。話してやるって言ってんの」
呆れた表情でそう言った後、少年は幸雅の頭から爪先まで眺めて、ニッコリと笑った
「俺の名前は玲王。お前は?」
「…幸雅」
「こうが、字はなんて書く?」
見つかってしまった以上、御影の跡取りを怒らせてしまっては怖い。そう考えて、幸雅は当たり障りの無い受け答えをする。
玲王の方は、字を聞いたあとに「しまった」という顔をした。おそらく、幸雅は字を書けないと思ったのだろう。
玲王には先程びっくりさせられたので、その意趣返しとして驚かせてやりたいと思い、幸雅はその辺に落ちている適当な木の棒を手に取って地面に字を書いた
「…!字が書けるのか」
「俺の親は商人だったからな、アンタ位の年の頃に覚えたよ」
「へぇ、良い名前を考える親じゃん」
「どっちも盗賊にやられてお陀仏だけどな」
追撃として多少重苦しい話を出す。真綿に包まれて育ったお坊ちゃんは殺生の話を聞いて顔を青くするだろう、とワクワクしながら玲王を見上げたが、意外にも玲王は表情を変えることは無く、ただ、柵の上から幸雅を見下ろしていた - 50二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 17:58:38
SS…!ありがたい…
- 51124/03/07(木) 18:37:47
「その棒、俺にも貸して。俺の字も教えてやっからさ」
「いや、俺はこの辺でお暇…」
「んだよ行っちまうのか?じゃあ賊が来たぞーって大声出してやろうかな」
『賊』と、そう言われて目を見開く。
驚いた幸雅の様子を見て、玲王はいたずらっぽい笑みを浮かべた
「着ている着物の割に不自然に質のいい装飾。裾から見える刀傷。あと重心の置き方、目つき、話し方、警戒心…で、盗賊かなって思ったんだけど。どう?当たり?」
「アンタ…それを分かってて、なんで」
狼狽える幸雅を気にも止めず、玲王は柵の向こうへ降りてしまった。一瞬躊躇ったが、幸雅は玲王の姿を見るべく柵の上へと登る。
決して簡単に登れるようにはできていない柵だが、持っていた小道具と生来の運動能力で不自由なく柵に乗り上げた幸雅は、屋敷の庭の地面に字を書く玲王の姿を捉えた
「ふぅん、やっぱお上品な字だな」
「お前も負けず劣らずだぞ、幸雅」
玲王は齢12程だろうに、大人にも負けない筆跡で己の名前を地面に書いていた。幸雅よりもよほどの美しい書きぶりである - 52124/03/07(木) 18:39:18
「せっかく字も書けるのに、どうして商人じゃなくて賊になったんだ?」
柵の上の幸雅を見上げ、玲王は棒をその辺に投げ捨てながら幸雅へ問い掛ける。
どうしてお貴族様がこんな通りすがりの賊なんぞに質問などするのかと思いながらも、幸雅は素直に口を開く。
どうにも、玲王のあの視線に捉えられると、その言う事に逆らえる気がしないのだ
「俺の両親は善良だったが、だからこそ利用されて切り捨てられた。まともに生きてたって報いなんぞありゃしねぇからな、だったら好き勝手生きた方が幾分マシさ」
「なるほどね」
聞いておきながら、玲王は幸雅に然程興味がないかのような適当な返事を返す。
その態度にムッとして、何故だがもっとこちらを見て欲しくて。幸雅は玲王へ気になっていた事を直球でぶつける
「そっちはどうして俺に声を掛けてきたんだい?貴族様から見たら俺なんか、そこらへんの犬っころと変わんねぇだろう」
若干拗ねたような口調になってしまった。しかし、気になっていたのは事実なので撤回せずに玲王の返事を待つ。
そんな幸雅を、相変わらず揺らがない表情で見据えながら玲王は答えた - 53124/03/07(木) 18:40:54
「気まぐれだよ、ただの…でも、思わぬ収穫だったかも。まさか賊とは思わなかった」
「収穫?」
「ああ、俺はこの家に許された場所以外に行けたことが無いからな」
そう言った後、玲王は屋敷側に植えてある木を使って柵の上に登り、幸雅と並んだ。
近付いて来た美しいかんばせに見惚れていると、そんな幸雅に玲王は
「幸雅、俺に外の世界を教えてくれよ」
「……!?」
と、キラキラと輝く瞳で、そう頼んできたのである。
玲王の言葉に面食らった幸雅は、目を見開いて聞き返す
「外の世界を教えるって、どうすりゃいいんだ?」
「決まってるじゃん、お前が見てきた景色とか、物とか人とか、何でもいいから俺に教えてくれよ!」
幸雅へと指を突きつけながら、玲王は続けて言った
「もちろんタダでとは言わねぇぜ?俺の持ってる金になりそうなやつを来る度お前にくれてやる。幸雅の見てきた世界は一日二日じゃ語れない程広い。そうだろ?」
「まぁ、確かに色んな所を巡ってきたが…」
「よし!じゃあ決まりな!」 - 54124/03/07(木) 18:42:07
あれよあれよと言う間に取り決められたその約束は、要は玲王の話し相手になって欲しいという事だった。
屋敷の奥から、「若様ー!」と玲王を呼ぶ声がしたため、玲王は柵の上から降りて屋敷へ向かってしまう
「じゃあまた来いよ、俺はここで蹴鞠してるから!」
幸雅を振り返って、まばゆいばかりの笑顔を残し、そして屋敷の中へと消えてしまう玲王。その影が見えなくなるまで見送った幸雅は、己の身に起きた出来事を反芻していた
通りがかりに美しい貴族の少年と出逢い、そしてこんなふうに縁ができるなんて。どこの物語だ?いや、玲王の身分など今となってはどうでもいい。そんなもの掠れてしまう程の、得体の知れぬ魅力が玲王にはあった
20年生きてきて、こんな奇跡が降ってくることなど無かった。
いつだって詐取し、搾取され、暗い所で生きてきたのだ。
そんな人生に、玲王という名の太陽が現れた。大袈裟などでは無い、それが幸雅の本心だった
初めて、明日を楽しみだと思えた
柵から飛び降り、山奥の根城へと向かう幸雅の足取りは、いつになく上機嫌に跳ねていたのだった - 55124/03/07(木) 18:43:45
ここからクレイジーサイコストーカーになります
幸雅アイに映る玲王は毎秒キラキラエフェクト纏っているでしょうね - 56124/03/07(木) 19:45:44
天使幸雅くんは玲王への執念でネオエゴまで生き残りますが、その間スペックはどう変動したのでしょうか
速さ93+dice1d7=4 (4)
守備62+dice1d38=14 (14)
パス60+dice1d40=35 (35)
ドリブル61+dice1d39=21 (21)
シュート90+dice1d10=1 (1)
攻撃力68+dice1d32=5 (5)
- 57124/03/07(木) 19:52:18
・名前 天使幸雅(あまつかこうが)
・高校2年生
・速さ97 守備76 パス95 ドリブル82
シュート91 攻撃力73
・↑により、スピードとシュートに加えパスも得意分野となる
・身長202cm
・やや童顔で筋肉質
・サラサラストレートの赤髪ポニテ
・碧眼に白い肌
・初対面からベタベタと接した為玲王からの好感度はかなり低い
ブルーロックではdice1d5=5 (5)
1 チームVに居た
2 ライバルリーのどこかでマッチアップ
3 トライアウトで同じチーム
4 渋谷に執念で付いてくる
5 ネオエゴで同じチーム
- 58二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 19:55:08
前世SS良い…ちょっと応援したくなっちゃった
- 59124/03/07(木) 19:56:34
ネオエゴでやっと本格的に接することが出来たようです。ここまで来ると玲王にめちゃくちゃ避けられてたんだなって感じですね
頭の良さ(勉学)はdice1d5=2 (2)
1 超絶鬼才
2 良い
3 普通
4 悪い
5 めっちゃ悪い
本人のエゴはdice1d2=1 (1)
1 無い、とにかく玲王玲王玲王
2 あるよ
- 60124/03/07(木) 19:58:06
- 61二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 20:00:26
赤い閃光
- 62二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 20:26:51
シャア
- 63二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:16:22
紅疾風(べにはやて)
- 64124/03/08(金) 10:57:31
dice1d3=2 (2)
1 赤い閃光
2 赤い彗星(で合ってる?)
3 紅疾風
どれが出てもカッコいいな
- 65二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:04:06
彗星…不吉の象徴…太陽に再び近付くまでの長い周期(転生)…核は汚れた雪玉…
なるほど言い得て妙だな - 66二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:50:24
スペック良いしストーカームーブしなければ良い感じになれそうなのに…愛が強すぎるばかりに…
- 67124/03/08(金) 22:14:01
- 68二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:15:40
凪より入札額高いのか
マンC - 69二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:17:55
レアール
- 70二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:18:44
おーマンCか
凪に真正面からぶつかりにいくのか
幸雅くん凪に対してどう思ってるんだろ
まあ宝物とか言われてるくらいだし間違いなく好感度はひっくいだろうけど - 71124/03/08(金) 22:20:30
安価サンクス
せっかく2つ貰えたのでダイスで決めますね
dice1d2=2 (2)
1 マンC
2 レアール
1億3千万!?
なんやこいつエゴの無いストーカーのクセして生意気やな…
幸雅はネオエゴでやっと玲王に本格的に近付けたらしいけど、それ以前はどうしてたの?
dice1d3=1 (1)
1 ひたすら衝撃を受けてた、嬉しすぎて暫くは見つめる事だけに没頭していた
2 強くなきゃ相手にされないと思ったので特訓三昧
3 近づく度に玲王に避けられたり他の人から妨害受けてた
- 72124/03/08(金) 22:22:14
もう一度言うぞ
エゴの無いストーカー玲王狂いがレアールに1億3千万で入札されるな。生意気だろう
簡単なSS(現代)書きますね - 73124/03/08(金) 22:24:52
玲王しか見えていないため気にしていないようです
そういえば凪は幸雅をどう思っているんだろう
dice1d3=1 (1)
1 幸雅は見つめるしかまだしていないので幸雅には興味ない
2 なんとなく嫌なヤツ
3 危ない人間。玲王を視界に入れるな
- 74二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:29:59
玲王が人から見られてるのは凪も慣れてるだろうからなぁ
- 75二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:34:33
嬉し過ぎて暫くは見つめる事だけに没頭してたってちょっと可愛いな
SSすごい上手くて続き楽しみにしてます - 76124/03/08(金) 22:39:24
「玲王」
練習後
疲れて壁に寄りかかって居る時に、右横から名前を呼ばれ、そちらを向く。
すると、青色の双眼が至近距離でじっと玲王を見つめていた
「(確かこいつは…)天使か、なんか用?」
「そんな名字呼びなんて余所余所しい。幸雅、で結構なのじゃ」
ふんわりと頬を染めながら笑う、特徴的な口調の男。玲王は彼の言葉に少し眉を顰める。この男を名前呼びなどしたくなかったからだ。
天使幸雅の事は、前々から知っていた。何せ、この男と同じ空間にいる時は絶えず粘着質な視線に晒されていたのだから。人の視線に敏感な自覚のある玲王にとって、それは嫌がらせ以外の何物でもない
(害は無いから放っておいたけど、まさか話しかけてくるなんて…)
苦々しく思いながらも、同じチームなのでそれを態度に出さないように気を配る。
返事を返さない玲王に焦れたのか、幸雅はどっかりと胡座をかいた後、再び玲王へと顔を近付ける
「玲王、玲王。俺の事は、覚えておるか?」 - 77124/03/08(金) 22:52:01
どこか縋るような、乞うような口ぶりに、玲王は更に困惑を強める。
玲王にとって天使幸雅という男は、面識の無いくせにやたらじっと見つめてくる気味の悪い人間だ。ブルーロックに来る前の記憶のどこにも、幸雅の顔は存在しない
「…あー、前から気になってたんだけどさ、幸雅って俺と誰かを勘違いしてねぇ?」
この際だから疑問をぶつけてやろうと、玲王は幸雅にそう言葉を掛ける。
すると、幸雅は少し目を見開いた後、悲しそうに眉を下げた
「そうか…まぁ、そうだろうとは思っておったよ………俺の顔を見て、逃げないんだから」
「は?」
「何でも無いのじゃ!」
ポツリと呟いた幸雅の言葉は最後まで聞き取れなかったが、何かしら不吉な事を言っていた気がする。
聞き返した玲王を両手を振ってはぐらかし、幸雅はパッと表情を明るくさせ、玲王の手を取った
「こうして逢えたのも何かの縁。気付いておるだろうが、俺は玲王をとてもとても気に入っておる。よろしく頼むのじゃ、末永くな」
「あ、うん…」
痛い程強く握ってくる幸雅の手を振り解けず、玲王は幸雅の言葉に渋々頷く。
もちろんその場しのぎの適当な返事だ、よろしくするつもりなど無い。それを知ってか知らずか、幸雅は嬉しそうにニッコリと笑った
「良い関係を築こうな……今世こそ」 - 78124/03/08(金) 23:09:41
外面は良いサイコパスストーカー幸雅くんは玲王以外とどんな関係を築いているんでしょうか
dice1d3=2 (2)
1 あからさまに玲王にしか興味無いので誰とも仲良くなれてない
2 玲王と親しい人間(凪以外)とはある程度の関係を築いている
3 マスターなど関係を築いて損のない相手とだけ
- 79124/03/08(金) 23:10:55
その人数はdice1d5=4 (4) 人
- 80124/03/08(金) 23:11:46
- 81二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:27:00
烏
サラッと異常性に気付いてくれ - 82二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:49:02
雪宮
- 83二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:54:29
オシャ
オシャはよく人を見てるイメージがあるから異常性に気付きそう - 84二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:58:15
士道
特に理由は無いけど面白そう - 85二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 00:02:05
なんとなくなイメージだけど斬鉄はおバカだけど勘は鋭そうだから異常性を見抜いた上で「玲王、凪、こいつなんていうかやばいぞ」って言いそうだから仲良くはならなそう
- 86124/03/09(土) 08:01:01
それぞれの➝幸雅への好感度
烏dice1d100=31 (31)
雪宮dice1d100=61 (61)
オシャdice1d100=48 (48)
士道dice1d100=25 (25)
幸雅からの矢印は元々玲王に近付くために関係を築いたので高くもなければ低くもない一律50前後です
- 87124/03/09(土) 08:03:16
- 88二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 09:50:03
近づいて見張るため
- 89二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 10:22:10
面白いから
幸雅の意図を測り泳がす為 - 90二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:04:13
サッカーが上手いから
- 91124/03/09(土) 17:23:05
ありがとうございます
烏は安価全部で、士道は89・90の側面が強いって感じですかね
そういえばパスもかなり上手くなってたので、それが士道のお眼鏡にかなったのかな?
幸雅くんは烏から見て玲王への良からぬ企みや想いのdice1d100=60 (60) くらいボロを出してたよ
- 92二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:29:10
まあまあボロ出てるなぁ
- 93二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:29:53
烏!
烏流石や!
でもよくそれで友達やろうと思ったね!? - 94124/03/09(土) 17:40:25
烏が相手なら仕方ない
逆に雪宮やオシャは普通の友達なのかな?
雪宮dice1d3=3 (3)
オシャdice1d3=2 (2)
1 割と普通に絡む友達
2 ビジネス関係(練習や意見交換等)
3 怪しいなぁとは思ってる
- 95124/03/09(土) 17:41:44
- 96二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:43:23
アラブの石油王
日本丸々買えるほどの資産がある - 97二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:45:17
ヤクザの家の長男
- 98二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:46:50
- 99二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:47:37
因習村に片足を突っ込んでそうな独特の風習がある村の権力者
- 100124/03/09(土) 17:55:37
ありがとうございます
dice1d3=3 (3)
1 石油王
2 ヤクザ
3 因習村
- 101二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:57:01
今世も玲王を連れ去って無理やり一緒にさせられそうな環境に……
幸雅くん幸運だなあ - 102124/03/09(土) 17:57:01
- 103二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:57:10
どれもヤバいけど一番ヤバイの引き当ててて草
- 104124/03/09(土) 17:57:33
- 105二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 18:11:52
契りを交わした伴侶の妻は夫以外の男性を視界に入れないようにしなければならない
- 106二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 19:03:24
村長一家(天使家)は神と等しく、村一同でその願いを命に代えても叶えなければならない。
また、遥か昔の文化が根強く残っており、憲法は通用せず、女同士・男同士の恋愛は生命の創作から逸脱した清きものとして受け入れられている - 107二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 19:42:33
○月○日の夜は必ず1人で過ごさなければならない
2人以上同じ部屋にいた場合誰か1人が錯乱してしまう - 108124/03/09(土) 20:00:20
幸雅くんの価値観や善性を歪めるのに十分な条件を満たしてそうな村で嬉しいです
まぁ生まれた時からクレイジーサイコストーカーだから一般家庭に生まれてても手遅れなんですけども
あと天使家って村長なんだ
家族構成は
父dice1d2=1 (1)
母dice1d2=2 (2)
1 生きてる
2 生死不明
兄弟姉妹dice1d6=2 (2)
1 いない
2〜6 それぞれ-1人
- 109124/03/09(土) 20:01:50
dice1d10=6 (6) 歳差の
dice1d4=4 (4)
1 兄
2 弟
3 姉
4 妹
- 110124/03/09(土) 20:05:37
11か12歳の妹ですね
女の子なのでサッカー一緒に出来ないしあまり関わって来ないです
彼女はdice1d2=2 (2)
1 前世は幸雅の子分で、幸雅が玲王をとても愛している事を知っている
2 ただの一般人
妹➝幸雅dice1d100=79 (79)
幸雅➝妹dice1d100=80 (80)
- 111124/03/09(土) 20:10:00
すみません玲王以外に好意を持つ幸雅なんて解釈違いなので➝妹は-30ナーフさせて頂きます
ダイス結果によってはここから話を広げられるかと思いましたが、面白い結果にはならなそうなので以後妹は出てきません
さていよいよネオエゴで玲王に近付けた幸雅だったが
dice1d3=1 (1)
1 邪魔はしないようにトレーニングの時間外でめちゃくちゃ接触する
2 引き続き見つめる作戦続行、ただし時々我慢できずに接触しに行く
3 夜這いした
- 112二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:10:55
全然関係ないけど幸雅くんの故郷の村、○謎の哭倉村みたいに裏で怪しいことしてたりするんだろうか風習以外は普通なんだろうか……
- 113124/03/09(土) 20:14:30
どうなんでしょうdice1d6=3 (3)
1 不老不死の妙薬を作っている
2 絶対服従の薬を作っている
3 とある妖怪を飼っている
4 村人総員で体の一部を捧げ、とある神を祀っている
5 たまに前世の記憶持ちが産まれてくる特殊な村、その原因はとある怪異の怨念とされていて…
6 そういうのは特にナシ
- 114124/03/09(土) 20:15:26
妖怪安価>>115
- 115二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:22:32
いかなる属性の人間でも妊娠出産する身体にすることができる神に近い存在の元々は産女
- 116二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:23:32
玲王ー!逃げてー!
- 117二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:34:09
おお、だから村が滅びないのかと納得したと同時に捕まったらマジで終わるやん玲王……
- 118124/03/09(土) 20:36:36
存在しない妖怪が湧いてるやん
115さん、グッジョブです
前世SSの続き書いてきますね
こういうSSが読みたいってのがあったらリクエスト下さると助かります、インスピレーション働くかも知れないので
ほんまやん誰でも子供産めるからあんな狂った村が廃れないのか…確かに神に近い妖怪やな、辻褄合うわ凄いわホントに
- 119二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:57:01
スレ主のss楽しみ!
- 120124/03/09(土) 23:03:37
>>54ここからの続きです
「そんでその時山犬が現れて…」
玲王と出会って幾月が経ち、屋敷の柵越しの逢瀬(幸雅が心の中で勝手にそう名付けている)の数は50をゆうに超えていた
初めは、血なまぐさい幸雅の日常を高貴な身分の玲王に話す事に躊躇いを覚えたが、どんな話を出しても楽しそうに、興味津々に聞いてくれる玲王に気を良くし、今では、幸雅は持ちうる限りのあらゆる話題を、身振り手振りを付けながら玲王へと語っている
「俺らはすぐに避けたんだが、あっちの野郎共は反応が遅れてな。んで、そこで乱闘は中止になったんだけど、後でその山犬が病気持ちだって事が分かってさ!こっそり覗きに行ったら、アイツら噛まれてたもんだから、血相変えてボロボロ泣きながら町医者の家の前で列を作っててよぉ!」
「ハハハッ!何だそれ!」
子分との旅路を面白おかしく語ると、玲王は楽しそうに大笑いしてくれるのだ。それが、幸雅にとってはとても嬉しく、また、少し寂しい瞬間なのである
だって、玲王が興味を持つのは幸雅の頭の中にある経験だけで、幸雅自身にはそこまで興味は無いのだろうと、幸雅はそう思っているから
実際に、玲王は幸雅単体に質問はして来ない。ただ、旅路とその詳細を聞いてくるだけだ
- 121124/03/09(土) 23:05:53
「はー、笑った笑った。ありがとな幸雅、これ今日の報酬!」
満足した様子の玲王は、懐から透き通った美しい珠を幸雅へと差し出す。
それを見て、幸雅は両手を振った
「毎回言ってっけど、んなの要らねぇぞ?アンタが楽しそうに聞いてくれて俺も気分が良いんだから」
「ばぁか、それじゃ一方的に通ってもらってる俺ばっかり得するじゃねぇか。移動分の駄賃だよ、黙って受け取れ!」
「ハイハイ、仰せのままに」
遠慮するのも、いつもの流れだ。こうすると、玲王は幸雅の手を取って手のひらの中に報酬を渡してくれる。
その一瞬の触れ合いの為に、一々垂涎もののお宝を断るなんて、我ながら女々しいと幸雅は自分に呆れてしまう。
それでも、やめられない
玲王に語るのは寒々とした自分の日常を、明るく楽しく脚色した物語だ。
本当はいつも、震えてしまうような、つまらなく退屈で救いのない毎日を送っている。
そうやって凍えた自分の心を、玲王という名の太陽で溶かしたくて、燦々と笑ってほしくて。
明日もまた、必死に考えた「明るい世界の天使幸雅」の物語を玲王に語るのだろう - 122124/03/09(土) 23:07:35
そんなある日の事だった
「アンタはあんまり、上流階級って雰囲気はしねぇよな」
「あ?俺がみすぼらしいって言いたいのか?」
「違う違う!そういう事じゃなくってだな」
今日も今日とて冒険譚を玲王へと語った幸雅は、帰り際に、何気なく思っていた事を告げる
「俺みたいな奴とも当たり前みてぇに話すし。俺がアンタを敬った口調で話さなくても怒らねぇだろ」
「当たり前じゃん、逆に今さら敬われたって気持ちわりぃよ」
「だろぉ?貴族ってのはもっとさあ…麿に敬語を使わぬなど厚かましい輩なのじゃ!無礼なのじゃ!切腹するのじゃ!とか言うと思ってた」
「………ぶふっ!」
話の流れで、幸雅はふざけて「麿」や「のじゃ」など、知ったかぶりの口調を使う。
そんな幸雅の姿を見て、玲王は目を点にした後、ぱっと口元を抑えて、震えながら笑い始めた
「な、何だよそれっ…くくく…おまっ、ぜんっぜん似合わねぇ…」
「お、おお?そんなにか?」
「も…もっかい言って…!」 - 123124/03/09(土) 23:09:22
あまりにおかしそうに笑うから、幸雅は照れて耳まで赤くする。しかし、玲王が言うので、コホンと一つ咳払いをし、再び知ったかぶってお上品な言葉遣いを始めた
「いくらなんでも笑いすぎなのじゃ、そなた、不敬罪で麿に処されたいのか?」
「ぷはっ!…っはははは!おっまえクソ真面目な顔で言うなし!それずりぃ!」
目の縁に涙まで浮かべるほど大笑いしながら、玲王はバシバシと幸雅の肩を叩いた。
幸雅にはどこが面白いのかサッパリ分からないが、それでも、玲王が自分を見て楽しそうにしてくれる事が、心の底から、本当に嬉しかった
この時初めて、玲王の目が『天使幸雅』に向いてくれたと、そう思ったから。
「なんだよ、俺はこんなナリだけど顔は上等なもんだと思うんだが?」
「まぁまぁ良いほうじゃねぇの?俺には負けるけどな…ふふ、待って腹痛え」
「アンタと比べられちゃ花魁も裸足で逃げ出すだろうよ」
いつまでも笑う玲王に、照れ隠しを交えたつっけんどんな口調でツッコむと、返ってきたのは親しげな返事。
幸雅は、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
まばゆい太陽が、手の届く位置に来てくれたような。そんな心地でいっぱいで。
その日一日…いや、その日からずっと、玲王が初めて『幸雅』で笑ってくれた、その表情を忘れる事は無かったのだった - 124124/03/09(土) 23:13:20
そういう訳で今世では最初からのじゃ口調で話しています。
彼も色々必死です - 125二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:19:59
え!?めっちゃ良いエピソードじゃん…
どうしてヤンデレルートに… - 126二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 02:35:58
ここまではめちゃくちゃ純粋な片想いで応援したくなっちゃうんだけど……!
なんでなんだろ、玲王が飽きたのかそれとも第三者によるものなのかはたまた別の理由か……
幸雅くんの闇堕ち理由どんなだろたのしみ - 127二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 03:14:26
玲王がいいとこのお坊ちゃんで結婚が決まったとか?
ここからヤンデレルートで嫌われるに至る経緯が怖い - 128二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 13:13:34
続き楽しみだけどちょっと怖い…
- 129二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:04:51
この後玲王の関心が他に向いちゃったりしたらヤンデレルートもやむなしかもしれない…
- 130二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:59:20
応援したくなってきた…
- 131二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 02:00:21
玲王が放つ光の劇薬っぷりがすごい……
こんなん浴びたら狂っちまうよ - 132二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 02:08:13
前世玲王にとっての凪みたいな立ち位置なのかな
おもしれー!してるしこんなに仲良いのにどうして - 133二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 11:29:40
これから道を踏み外すのかぁ楽しみ
- 134二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 17:49:49
- 135二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:45:44
もっとおもしれー物に出逢っちゃったのかな…玲王…
- 136二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 06:38:53
どうなるのかなー
- 137124/03/12(火) 09:00:22
「お頭、最近楽しそうですね」
夜、山奥の根城にて
6人の子分の内一人が、ニコニコと幸雅へ話し掛けてきた。
包帯の巻かれた腕を擦りながら幸雅の隣に座って来た彼を見て、幸雅も笑顔で言葉を返す
「そぉかあ?そう見える?」
「そりゃもうずっとニヤニヤしてますから」
「まぁ、ちょっとな」
「良い鴨でも見つけたんですかい?近頃は高く売れるものをよく持って帰ってきますよね」
笑顔で会話をしていた幸雅だったが、子分は玲王の事を知らないとはいえ、玲王を鴨呼ばわりされて少しムッとした顔をしてしまう
「アイツは鴨じゃねぇし…良いからお前はちゃんと休めよな、その傷のせいで俺らも派手に動けねぇんだから」
「アイアイ、分かってやすって。早くお貴族様の荷車奪って遠くへ逃げなきゃですもんね」
「あー…その事なんだが、もうその計画は白紙だから。金目のモンなら十分手に入れたんだし」
「えぇっ!?で、でもオレのせいで足止め食らっちまってんだ、役に立ちたいです!」
「ダメなもんはダメ」
食い下がる子分をあしらいつつ、幸雅は今後の事を考える。
幸雅の一味は移動を繰り返して他人を襲う賊だ、今回は御影家の荷車を山奥で襲う予定だったが、この子分が怪我をしたことでそれは見送りになっていた - 138124/03/12(火) 09:03:55
元々、一行は幸雅を除いて12人居た。それがここ数年で流行り病に侵されたり、武士に殺されたりして、その数は半分まで減ってしまっている
(これ以上数が減ったら不便だからな…)
死んでいった彼らはきちんと弔ったが、だからといって引きずるほどの情は無い。そもそも、親が死んだ時だってそこまで悲しいとは思えなかったのだ。どうやら、人は居なくなるという事実は幸雅にとって当たり前過ぎて、それによる心の動きは殆ど感じ取れなくなってしまっているらしい
そんな凝り固まった幸雅の心を解き、癒やしてくれるのは玲王ただ一人。
あの笑顔を思い浮かべて、幸雅は再び頬を緩める
「あっまたニヤニヤしてる」
「うるっせぇなもう!サッサと包帯変えて薬塗り直すぞ、こっち来い」
幸雅をからかう子分に軽くチョップをかましつつ、医療道具を取り出しながら手招きする。
子分達は皆、何かしら幸雅に恩があり、よく尽くしてくれる。その上、幸雅がある程度の世話は焼いてやっているので、彼らは殊更に懐いて従順になっているのだ。本当に便利で使いやすい
(孤児でも探して補充しないとな)
そんな幸雅の本心を、子分の誰も知れないのだった - 139124/03/12(火) 09:07:24
いつもの様に柵を登ると、毎日変わらず蹴鞠をしている愛しい姿が目に入る。
その姿を水晶体が捉えた時、初めて世界に色が付くのだ
「会いに来たぞ」
呼び掛けると、鞠を蹴る足を止め、振り返る紫色の少年。その瞳が幸雅を映す瞬間が、堪らなく好きだった
「今日はどんな話を聞かせてくれるんだ?」
「そうだなぁ、随分前に面白い豆腐屋があったんだけど…」
話を始めると、目をキラキラとさせながらじっと耳を傾けてくれる。その姿勢も大好きで、いつまででも見ていたいと思えて。
話の途中でツボに入れば、思い切り笑ってくれる。少し過激な表現があれば、肩を跳ねさせて驚く、そんな弱い姿も見せてくれるようになったのは、親しくなった証だと自惚れて良いのだろうか
「幸雅って話するの上手いよな、聞いてるだけでハラハラした」
「アンタも相当な聞き上手だぞ」
「あーあ、俺も幸雅みたいな旅をしたいな」
「ほぉ?そのキレーな手をわざわざ汚して?」
「盗みとかはナシに決まってんだろ」
軽口だって、今じゃもう当たり前みたいに交わせる。もう少し、あと少し距離が縮まれば。
連れ出せるかもしれない、この手を選んでくれるかもしれない。
この柵を越えてこちら側に来てくれるかも知れない - 140124/03/12(火) 09:11:11
そんな淡い期待を持って、玲王の下へ通う日々は過ぎて行き。
初めて出会った日から一年近く経った頃だった
「会うのは、今日で最後にしよう」
「………え?」
唐突に玲王から告げられた言葉は、幸雅にとって青天の霹靂でしか無くて
「許嫁と結婚する事になったんだ」
「結婚って…アンタまだ、子どもなのに」
「んなこたねぇよ、もう13だし。そういう訳で、もうこんなふうに危ない事は出来なくなるんだ。あぁお前を疑ってる訳じゃねぇよ?でも家庭を持つとなると事情ってのは変わってくるもんじゃん」
「でも……」
「今までありがとうな、お前の口から色んな世界を知れて嬉しかった」
「ま、待ってくれよ。だってアンタは、外の世界を知りたいって」
「……俺の許嫁さ、恋人が居たんだって。でも、家の為にその人とは縁を切ったって。向こうがそこまで覚悟してんのに、俺だけ無責任に夢を見るなんて出来ないだろ?」
「もう吹っ切れたから」と、そう言って玲王は笑って、引き止めることすら出来ない幸雅に手を振り、最後の逢瀬はあっけなく終わった
悪い夢を、見ている気分だった
玲王が居なくなった柵の上で、呆然としたまま、幸雅は呟く
「吹っ切れたって…そんな訳ない。あんな顔でそんな事言われても…信じられる訳無いだろ」 - 141二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 16:30:33
待って応援したい…
- 142二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:25:41
この二人もすれ違い拗れじゃん…応援したくなっちゃう…
- 143124/03/13(水) 08:10:16
振り忘れてた幸雅のポジション
守備力がクソなのでディフェンダーはナシにします
dice1d4=4 (4)
1 攻撃的MF
2 センターFW
3 ウィング
4 セカンドトップ
- 144124/03/13(水) 08:12:21
パスとドリブルでチャンスを作り、自ら点を決める事も求められるポジションですね
スピードとシュートとパスが売りな彼には合うポジションでしょう - 145二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 13:55:38
幸雅くんめちゃくちゃ強くない??
もっと早く出会ってたら……と思ったけど言動がな…… - 146124/03/13(水) 20:12:06
深夜
御影家の大きな屋敷の中で、見目麗しい貴族の少女が眠っている。
ゴトン、という物音に彼女は目を覚まし、うつらうつらとしながら、部屋の外へと目をやった
「御影様…?そういう事は婚姻を結んでから」
「いえいえ違いますよ」
婚約話を進めるため、御影家を訪れていた彼女は、てっきり婚約者が己を訪れて来ているのだと思っていた。しかし、部屋の外から聞こえてきた声は、聞き慣れた婚約者の声とは違う。
襖の向こうから現れたのは、赤い髪を一つに結んだ、見覚えのない年上の男だった
「な、何者です!?」
「こんばんは、お嬢さん。驚かせてしまってすみません」
「名乗りなさい、わたくしを誰だと心得ておるのです?人を呼べば、あなたなんて…」
「貴女の事は知っていますよ。俺は…まぁ、名乗らなくても大丈夫でしょ」
気丈に振る舞おうとする少女の言葉を適当に流し、男は懐から短刀を取り出す。
少女は、その刀を見て短く息を呑んだ
「ち、血が…!」
「人を呼んでも無駄ですよ。今、この屋敷の使用人達は火事を消すのに躍起になっているでしょうし」
血に濡れた短刀を少女へと向けながら、男は淡々とそう告げた。
言われて耳を澄ませてみると、確かに遠くから、パチパチと何かが燃えているような音と、使用人達の怒号がきこえる - 147124/03/13(水) 20:13:32
「あなたが…やったの…?」
「はい」
土足で畳を踏みながら近付いてくる男。
少女は逃げられないと悟り、心を捧げた男の顔を思い浮かべる
幸せになれと、言ってくれたのに
貴方より先に死んでしまうなんて
「ああ、そういえば貴女には恋人がいらっしゃいましたよね」
「あの人の事を知って…?お、お願い!あの人には傷一つ付けないで!」
「本当にあの男に惚れていたんですね。あんなに美しい婚約者が居るのに、贅沢な人だ」
唐突に恋人の話を出され、少女は動揺し、そして懇願する。目の前の男の正体は分からないが、貴族の家を襲えるほどの実力者だ。自分の恋人も容易く殺してしまうだろう。それはどうしても、嫌だった
「安心して下さい。俺の都合で勝手に貴女を殺してしまうんだ、愛し合う男女が離れ離れになるなんて悲しい事なので…あの男は、先にあの世へと送っておきましたよ」
「……そんな」
それなのに、男の口から出てくるのは非情な言葉。
男から少女へと振り下ろされる短剣を、涙を流しながら、事切れるまで、少女は見つめていた
飛び散った返り血を拭い、男は屍となった少女へと背を向ける
「さて…あの人を迎えに行こう」 - 148124/03/13(水) 20:14:54
目が覚めた時には、既に火の手は回っていた
「くそっ!ここも行き止まりかよ…」
火に燃えた柱が目の前に倒れてきて、その熱に肺を焼かれないよう口元を抑えながら、玲王は険しい顔で辺りを見渡す。
廊下には使用人達の死体が無数に転がっていた。しかも、焼死体では無く、誰かに切られたり殴られたりしたかのような死体だったのだ。つまり今、この屋敷は誰かに襲われている
「親父達が遠出して警備も薄いこんな時に…いつの間に内情を知られていたんだ!?」
一人息子である自分が早々に死ぬ訳にはいかない。どうにか焼かれないように、外へ逃げなければ。
塞がれた道を引き返そうと、踵を返した時だった。
居るはずの無い姿が、焦げた廊下の先に見える
「え…幸雅……!?」
「やぁ、迎えに来たぜ」
当たり前のように、いつも柵の上で挨拶する時と同じ口調で玲王へと声を掛けた幸雅は、嬉しそうに頬を染めながら駆け寄って来る
「早く行こう!ここは危ない」
「お前…俺を助けに来てくれたのか?」
「当たり前だろ」 - 149124/03/13(水) 20:16:11
差し出された手を握り、玲王は幸雅に連れられて走る。
幸雅は山奥に住んでいると言っていた。きっと、山の上からこの屋敷の火事を見て、玲王を助け出そうと駆けつけてくれたのだろう
「怪我は無いか?」
「大丈夫だ。幸雅こそ、こんなトコに飛び込んできて平気なのかよ」
「全然へっちゃら!アンタのためなら火の中水の中だよ、文字通りね」
「はは、こんな時まで冗談言うなよな」
死ぬかもしれない、逃げられるかも分からないギリギリの状態で、幸雅が助けに来てくれて。本当にホッとしたし、嬉しかった。
でも今は、感謝を伝える暇も無い。早くこの屋敷から逃げ出さなければ
「…あ、待て幸雅。別の部屋に俺の婚約者が居る。彼女も逃してやらねぇと」
「優しいなアンタは。大丈夫だよ、その人は俺がなんとかしたから!」
ふと、婚約者の事を思い出した玲王は、婚約者も助けなければならないと幸雅に伝える。しかし、その言葉を聞いた幸雅は、笑顔で振り返って、彼女はもう助けたと言った
「え…?いくらなんでも、んな事できる訳…だってここは今、火に包まれてるんだぞ」
「ああ、急いで殺したよ。アンタが焼かれる前に助けに来なきゃならなかったからな」 - 150二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:17:26
ひえぇえ
- 151124/03/13(水) 20:18:48
「殺した…?」
「ああ、そうだよ」
「…なんでそんな事」
「だって、彼女が居るからアンタはこの家から逃げ出せなかったんだろ?」
足を止めた玲王を怪訝そうに見ながら、幸雅は当たり前のような顔をしてそう言ってくる。
玲王は、幸雅の言葉をどう受け止めれば良いのか迷っていた。
いつもの冗談なのか?いや、こんな状況で?でも、いつも玲王に優しかった幸雅は、人を殺めるような人間じゃない
「…今、この屋敷は襲われてるみたいなんだけど、幸雅は何か、怪しい奴を見なかったか?」
「なんだそんな心配をしてたのか!大丈夫だよ。この屋敷を襲ったのは、俺達なんだから」
否定して欲しくて問いかけた言葉は、なんの含みも持たない笑顔で肯定されてしまう。
それも冗談だろうと思いたかったが、廊下の先に現れた血塗れの知らない男達によって、冗談などでは無いと思い知らされる
「お頭!早く逃げやしょう!」「早くしねぇと俺達まで燃えちまう!」
「分かってるって、お前らは先に出とけよ…じゃあ行こうぜ、玲王。外の世界へ」
男達に指示を飛ばし、彼らが屋敷の外へ走っていくのを見届けた後で、玲王の手を引っ張る幸雅
掴まれた腕を、玲王は思い切り振り払った - 152124/03/13(水) 20:20:33
「痛…っ!?え、玲王?」
「ふざけんなよ…」
驚いて玲王を見る幸雅を睨み付けながら、玲王は怒りのままに言葉をぶつける
「なんでこんな事…お前の事、俺は友達だと思ってたのに…!」
「な、なんで怒ってるんだよ?俺はただ、アンタを助けようと」
「頼んでないだろ!そんな事っ!!」
玲王の大声に、幸雅は狼狽える。
まさか、怒られるなんて思っていなかった。という顔をしている
「人を殺して、全部壊して…そうやって誰かに与えられる自由なんて、俺は要らない」
「与えるなんて、そんなふうに思うなよ。俺はアンタと一緒に外の世界を見たくて、ただそれだけで」
どうして拒否されるのか分からないといった表情で、幸雅は玲王に言葉を尽くす。
しかし、幸雅から出てくる言葉は問題からどこか斜め上をいっていて、自分がしでかした事を…人を殺していることを、なんら問題ないと捉えているような言葉だった
「ホラ、山頂から見る月は綺麗だって言ったら、見てみたいって言ってたろ?それに、海を思い切り泳いでみたいって。なぁ、全部やろう!ここから出たら、全部連れてってやるから!」
「…………」
「せ、生活だって苦労させないぜ?盗めば稼げるし。そういう金が嫌なら、日銭を稼ぐ方法も俺は知ってるから…!だから…だから、そんな顔をしないでくれよ」 - 153124/03/13(水) 20:21:54
「…お前を、良いやつだと思ってた」
幸雅の言葉を聞き終えてなお、玲王は厳しい表情を崩さない。
地を這うような低い声に、幸雅は肩を跳ねさせた
「れ、玲王」
「だけど違ったんだな。最初から」
二人の間にあるのは、圧倒的な価値観の違い。
今の幸雅にとって大切なのは、玲王という唯一のみで、他はどうなろうと些末な問題なのだ。それが玲王には分からなかったし、知ったとしても理解が出来なかった
「俺はここに残る。このままお前について行ったって、誇れる様な人生は歩めない」
そして、幸雅にも玲王は理解が出来ない。
玲王にとって世話をしてくれていた使用人達は少なからず大切な者達だったのも、覚悟を決めた少女を尊敬していたのも。玲王以外の『大切な存在』を知らない幸雅には理解できるはずも無かったのだった。
だから、幸雅の目には、玲王がいきなり全てを放棄して、幸雅を拒絶し、嫌ったように見える
「そんな…だって、でも、アンタが外に出たいって言うから、俺は頑張って…」
「なぁ、なぁ!なんで無視すんだよ!?本当に、俺と一緒は嫌なのか…?」
「そ、そりゃ少しは俺の私欲も混じってたけど、ここまでやったのはアンタの為で」 - 154124/03/13(水) 20:23:58
どれだけ声を掛けても、玲王が再び幸雅の手を取ることは無い。
焦りが募り、幸雅はいっその事と、もう一度自分から玲王の腕を引っ張ろうと手を伸ばす。
だが、その手も、怒りに満ちた表情をした玲王に跳ね除けられてしまった
「…お前なんか、嫌いだ」
ハッキリと玲王にそう言われ、この時、人生で初めて、幸雅は絶望という気持ちを味わった
幸雅にとって玲王は、暗い人生を照らしてくれた太陽だ。
それが消えてしまってはまた、真っ暗闇の中を独り彷徨うことになってしまうだろう。
一度その温もりを、眩しさを知ってしまった幸雅にとって、それは耐え難い仕打ちだった
幸雅は短刀を鞘ごと取り出し、玲王へと向ける。その仕草に警戒し、飛び退こうとした玲王だったが、10代前半の少年と、20の男では、力の差も速さの差も歴然で、逃げる前に肩を掴まれてしまう
「アンタが全部、悪いんだ」
「なんで今さら…ぜんぶ、否定するんだよ」
「痛い…!離せよ、幸雅!」
「しょうがねぇだろうが……!じゃあ、今さら…今さら…!!」
「俺にアンタ無しで、どう生きろっていうんだよ!!?」 - 155124/03/13(水) 20:25:06
鞘に収まった短剣で、幸雅は玲王の頭を思い切り殴る。
鈍い音と共に倒れ、意識を失った玲王を、幸雅は優しく抱き上げた
「失う恐怖を俺に教えたのはアンタだ。だから、全部アンタが悪いんだよ」
未だあちこちで悲鳴の上がっている屋敷を歩き、誰にも気付かれないまま、幸雅は屋敷の外へ出る
そして、焼け落ちる屋敷を背後に
振り返ることなく
幸雅は玲王を連れて
何処かへと立ち去ったのだった - 156124/03/13(水) 20:26:10
前世のSSはあとちょっと続きます
ひたすら暗いんで注意してくださいませ - 157二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:33:54
前世でも玲王が人を狂わせとる...
玲王は狂気を操るのが上手いなあ(白目) - 158二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:24:15
わぁ…ぁ
- 159二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 10:25:16
前世すごい好きです
続き楽しみ楽しみ - 160二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 20:21:43
こいつと同じ施設で寝泊まりしてて大丈夫そ?
- 161二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 03:37:35
保守
- 162二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 13:11:55
玲王今世では逃げて!
- 163二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:16:55
この後玲王どうなっちゃうんだ…
- 164124/03/16(土) 01:38:06
鉄製の格子に囲まれた大きな部屋
山奥にある大きな廃墟の屋敷を改装して作られたそれは、元は気の狂った身内を外に見せないようにする為の座敷牢である。
広々としていて、生きていく為に必要な設備は全て揃っているが、自由だけがそこには無い
鍵を開け、キィと音を立てて座敷牢の入り口を開き、中に入った幸雅は、部屋の奥に座っている玲王を見て笑顔を作った
「怪我の調子はどうだ?」
「………」
「はは、今日もだんまりか。まぁいいさ」
気安く話しかけてみるが、玲王からは視線一つ返ってこない。その冷たい態度にも慣れてしまったので、幸雅は寂しい気持ちを抑えつつ、包帯と塗り薬を持って玲王に近付いた
「包帯を変えるぞ、痣でも残ったら大変だからな。俺が強く打ち過ぎちまって、ごめんな」
なるべく穏やかな声になるように言葉をかけながら、玲王の隣に座る。
玲王の頭に巻かれた包帯を解き、怪我の具合を確認すると、もう殆ど治りかけていた
初めは治療どころか、近付くにも盛大に抵抗された。玲王をあまり傷付けたくはない幸雅一人では手に負えなかった為、子分達に治療を手伝って貰っていたのだ。
大勢に抑えつけられて治療を受けるのがよほど屈辱的だったのか、今では抵抗を止めてくれていて、幸雅一人でも短い時間なら触れる事を許されている - 165124/03/16(土) 01:39:16
御影家を襲ったあの日。子分によって大量に金目の物を盗む事が出来た為、幸雅達の手元には全員が一生遊んで暮らせる程の財がある。
更に、金品を盗んだ事により幸雅の『真の目的』を悟られる事は無く、また、焼死体が転がる屋敷では誰がどの死体なのかも判別不可能な為、町では貴族の一人息子は死んだ事になっていた
全て、幸雅が町に降りて調べた事である
「もう自由だぞ」と伝える為、それらを玲王に嬉々として伝えてみた事もあったが、心底不愉快だという顔をされてしまった
今、幸雅は廃墟の屋敷に玲王を監禁し、毎日座敷牢に入り浸っては玲王へ一方的に話をするという歪な関係を築いている。
玲王に嫌われてしまったあの日、どうしてそうなったのかがどうしても分からなかった故の、幸雅の必死の策であった
「それでな、山の麓に住み着いた野良犬に赤ん坊が出来たみたいだから、今度ここに連れてきてやるよ。可愛いぞ!」
「…………」
「もう盗みをする必要もねぇから毎日暇でさぁ、気まぐれに餌をやってたらアイツら懐いちまって!一家総出でここを走り回ったら、賑やかになってアンタも元気になるだろう!」 - 166124/03/16(土) 01:40:51
ニコニコと慣れない笑顔も、玲王と一緒なら自然に浮かんでくる。
出会った日からはずっとそうだ。子分達にも驚かれた。それほど、玲王は幸雅にとって大切な人なのだ。それを玲王にも分かって欲しい
でも、今日も駄目だった
結局こちらが一方的に話しまくって、その日一日を終えてしまった。
傍から見ればだんまりを決め込む少年に大人の男がペラペラと何時間も話し続けるなんて狂気の沙汰でしか無いが、それを注意する者は生憎この場には居ない
座敷牢の外で、幸雅を待っていた子分が待ちかねたとばかりに幸雅に駆け寄る
「お頭!いつになったら移動するんです?最近は貴族の雇った足軽も増えて不安ですぜ」
「はぁ…分かってる。もう荷は纏めてあるのか」
「はい、俺らァ全員準備できてやす」
子分の不安も尤もだ。貴族の屋敷をあれだけ派手に襲ってしまえば、警備の目が厳しくなる事は自明の理。町には貴族に雇われた足軽がうろつき、関所にも人が増えている。もたもたしていれば、ここにも足軽達がやってきてしまうだろう
(出来れば穏便に玲王を連れて行きたかったが…仕方ない、素直に付いて来てはくれないだろうし、薬を使って眠らせるか)
不安そうに眉を下げている子分に、幸雅は指示を出す
「なら明日の夜にここを発とう」
「分かりやした」 - 167124/03/16(土) 01:42:15
いよいよここから発つとなって、幸雅は再び町へと降りて行った。
賊の幸雅にとっては危険な行為だったが、一人だけなら万が一怪しまれてもどうとでもなる。
それよりも、玲王が生まれ育った町で何かを買い、それを玲王に贈れば喜ばれるのではないかという希望が勝ったのだ。
もう、この地へと訪れる事はないだろうし
ぷらぷらと適当に歩いていると、ふと美しい簪が目に入った。
陽光を反射してきらりと光るそれは藤の花の色をしていて、思わず幸雅は目を引かれる
きっと玲王に似合うだろう
いやいや、玲王は男だ。簪など貰ったって嬉しくはないに決まってる。
でも、綺麗だ。飾るだけなら簪でも良いんじゃないか?
数分間じっと悩んだあと、決心した幸雅は、その簪を手に取った
そして簪を買い、誰にも見られぬよう町から抜け出して、山奥へと走る。
もう昼も過ぎている。早く渡してしまわねば、出発の時間が来てしまう
廃墟の屋敷へと辿り着いた幸雅は、一目散に座敷牢へと駆け、息を整えた後、座敷牢の中へと入った
「玲王!アンタに贈りたいものがあるんだ!」 - 168124/03/16(土) 01:43:40
大声を出しながら座敷牢に入って来た幸雅にも眉一つ動かさず、無反応を貫く玲王。
無言の拒絶を突き破るようにズカズカと玲王へ近付いた幸雅は、玲王の目の前に藤の花の簪を差し出した。これには、流石の玲王も驚いたのか、目を大きく見開いている
「はは…変だよな、男に簪なんて。つけてくれなくても良いからさ、持っててくれよ」
窓一つ無い薄暗い座敷牢の中でも、その簪は美しかった。喜んでくれなくてもいい、幸雅が見つけたこの簪を、玲王が持っててくれるなら。
半ば諦めたような感情で簪を差し出していた幸雅は、手のひらの上から簪の重みが消えたのを感じて、パッと顔を上げる
「…玲王……?」
見ると、玲王が簪を手に取ってくれている。けして不快そうな表情はしていない
「これ、俺にくれるのか」
「……! ああ、もちろんだ!!」
そして、久し振りに、本当に久し振りに、幸雅へと言葉を返してくれたのだった。
飛び上がるほど驚いた後、込み上げてきた嬉しさに、幸雅は満面の笑みを浮かべる
頷いた幸雅に、玲王は、微笑んでくれた
「ありがとう」
薄暗い部屋に光が差した
玲王が笑ってくれたから - 169124/03/16(土) 01:44:56
夜
あれから数時間経ったのに、幸雅はまだ夢見心地であった。
何度も何度も玲王の笑顔を思い浮かべて、口角は際限なく上がっていく
(眠らせて無理やり、なんて考えていたけど、この分だと普通に付いてきてくれるかも)
ニヤニヤと旅の準備を整える幸雅に、子分達は不思議そうにしながらも、自分達の頭が嬉しそうで俺たちも嬉しいといった様子だった。
そうやって準備を終え、さて出発という時。
玲王を迎えに行こうと立ち上がった幸雅の下に、血相変えた子分がやってくる
「お頭!大変です…お頭が連れてきたあの子どもが…アイツが、簪で喉を突いて…!」
「……………は?」
子分の報告を聞いて、幸雅は数秒動きを止める。言われたことを脳が上手く処理出来なかったからだ。しかし、その一瞬後には報告に来た子分を押し退け、全力で座敷牢へと駆け出していた
「お頭ッ!」
引き留めようとする声を無視して、うるさいほどに鳴る心臓の音だけを聴きながら、やっと座敷牢へと辿り着く
そこには血の海が広がっていた - 170124/03/16(土) 01:46:02
ぴしゃ、ぴしゃ
血の中を歩きながら、その真ん中で横たわる玲王へと近付く
赤く染まった喉
青白い肌
右手に握られた簪
満足そうな寝顔
「…ああ、そうかい」
「あの時笑ってくれたのは」
「俺から、逃げられるからだったんだな」
今思えば、いきなり態度を軟化させた玲王を疑うべきだったのだ。
普段の幸雅ならそれが出来た。
でも、玲王が笑ってくれた事があまりにも嬉しくて、それだけが大事で、その裏を見落としてしまっていた
ぐったりとした、己より一回りも小さい身体を抱き上げて、幸雅は形容し難い感情が自らを包んでいくのを感じていた
落胆の様な、寂寥の様な
愛情の様な、憤怒の様な
ただ一つだけ言える事は
たった今、幸雅の世界から全てが消えた - 171124/03/16(土) 01:47:41
「お頭…」「待ってくれよ、どこに行くんです」「弔うなら俺らも手伝いますぜ」
血が抜けて軽くなった玲王の身体を抱き、座敷牢から戻ってきた幸雅に、子分達はそれぞれ心配そうに声を掛けて来る。
それらの言葉を無視して、幸雅は一人の子分を見た
「南雲、今日からお前が頭だ」
「お、俺ですかい?」「待ってくれよ!俺らの頭は幸雅様だけだ!」「俺らもついてくぜ!?」
案の定騒いだ子分達に、幸雅は背を向ける。それでこちらの気持ちは伝わったのか、子分達は黙り込んで、それ以上何かを言ってくることは無かった。
山の奥へと歩を進める幸雅の背中を、その姿が見えなくなるまで、残された子分達は見送る
「俺ら、あの人に恩を返せたかな」
「分からねぇよ」
「最初からは最後まで、深い所は見せてくれねぇ人だったからな」
「お頭の心に踏み込めたのはあの貴族の小僧だけだった」
「ったく酷え話だぜ」
「ああ、俺らが何年あの人に付いてきてたと思ってんだか」
「これからどうすんだろうな、お頭は」
「知らねぇよ…でも、俺らを助けてくれた分、あの人も幸せになって欲しいなァ」
「…………そうだな」 - 172124/03/16(土) 01:49:22
垂直に切り立つ崖の上
目眩のするような高さの場所に、幸雅は玲王を抱えて立っている
「アンタは、これで俺から逃げ切れたつもりなんだろうな」
聞こえてなければ返事も無い、それでも、幸雅は独り言を続けた
「でもな、アンタに会って初めて知ったけど、俺は執念深いんだぜ」
「きっとアンタはお天道様の近くに行くし、俺は地獄に落ちるんだろう」
「それでも、地獄の底から這い上がって、必ずアンタのもとへ行くよ」
腕の中、温もりの消えた抜け殻に、呪いのように言い聞かせる
「良いかい、アンタは俺から逃げられない」
「どこへ行こうと、捕まえるまで、俺は追いかけ続けるからな」
「ひとまず、今世の追いかけっこはアンタの勝ちにしておいてやる」
そして、抜け殻を強く、強く抱きしめて
「次のオニゴッコが楽しみだな」
幸雅は崖から身を投げた
「あっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
ぐちゃ - 173124/03/16(土) 01:50:25
ごめん!!グロ&暴力表現注意って言うの忘れてた!!!!!
ひとまず前世SSはここで終わりです
ちょっと筆が乗っちゃった - 174二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 11:08:14
おお壮絶だ…
玲王に記憶が残ってなくて良かったけど逃げて - 175二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:20:47
再会した後玲王も周囲も無事なの奇跡か?
- 176124/03/16(土) 22:29:36
現代のSSもちょろっと書きたかったけど前世SS書いたらなんだか欲を満たせて満足しちゃった
因習村の謎妖怪とか大活躍して欲しいけど幸玲なんて生み出す訳にもいかんしなぁ
後は幸雅のイラスト描いて上げたりしてみても可? - 177二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:32:17
現代SSも読みたいし幸玲を生み出してええんやで
- 178124/03/16(土) 22:37:49
- 179二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:12:40
やったぜ!
しかし幸玲はハピエンの道のり険しいな - 180二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 01:23:40
やったあ!!嬉しい!!!
幸雅くん応援したい、けど幸雅くんのしたことは許されることじゃない、心がふたつある…… - 181二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 11:24:21
玲王からの好感度上昇イベント来るか〜?
- 182二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 21:20:26
楽しみだ!
- 183124/03/17(日) 21:37:50
そんじゃあダイス振りますね
まずは近況dice1d3=2 (2)
1 プロになったばっかり
2 W杯に挑む直前
3 W杯は優勝したよ
- 184124/03/17(日) 21:39:20
あと前提に必要なので玲王➝幸雅の推移
好感度dice1d100=57 (57)
- 185124/03/17(日) 21:40:41
最初が25だったので大躍進ですね
でもソイツに好感持つのはやめとけ玲王
何故?dice1d3=2 (2)
1 ベタベタに慣れた
2 こいつサッカー上手いじゃん!
3 めちゃくちゃ好いてくれるから絆された
- 186124/03/17(日) 21:48:36
ちゃんとサッカー頑張ってたのか幸雅
ストーキングの方はどうだい?
dice1d3=1 (1)
1 村の人間を御影に就職させたよ
2 玲王が今住んでる場所からすんごい近い所に引っ越したよ
3 なんやかんや理由つけて居候してる
他にも色々やってます
- 187二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 21:48:46
サッカースキルあって良かったなー!
- 188124/03/17(日) 22:28:50
ふぅん内側から徐々にって事か
あとこれアレだな、SSとダイスで進めてく方が面白そうだ、何振れば良いか分からんし
振ってほしいものあればお願いします
現代SSは出来れば次スレから始めたい - 189二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:31:54
周りが二人の関係をどう思ってるのかダイスとか見たいな
いざという時に危険を察知して玲王を助けれる人が居るのかどうか… - 190124/03/17(日) 22:41:03
>>189確かにそうですね
烏と士道が怪しんでた筈だけど他の人はどうなんだろう
御影両親dice1d3=2 (2)
ばぁやdice1d3=1 (1)
凪dice1d3=1 (1)
その他dice1d3=3 (3)
1 ちょっとおかしい玲王狂い
2 あんまり玲王には近付けたくない
3 こいつヤベェ
1なら普通、2なら若干警戒、3なら敵対心バチバチ
- 191124/03/17(日) 22:42:36
- 192二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:55:33
斬鉄(なんとなく勘が鋭そう)
- 193二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:58:45
國神
凪とばぁやは白宝によく居る玲王狂いか〜位になっちゃってるのかなぁ
麻痺しちゃってるのかもね - 194二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 05:43:34
千切
- 195二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 14:34:02
凪しっかりせえと言わんばかりの面子
- 196二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 14:44:08
凪とばぁやは玲王が好意持たれるのデフォすぎていつものやつか〜くらいに思ってるのかもしれん
- 197124/03/18(月) 22:01:19
- 198二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:18:52
たておつです
次スレも楽しみ! - 199二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 08:46:38
次スレも楽しみ!
- 200二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 08:46:52
うめ