【閲覧注意・CP注意キララク】世界の果ての三機神……?

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:00:48
  • 2二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:03:03

    おつおつー

    新たなる被害者・シンはどういう反応するんだろーね

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:07:09

    「さて、主人公が廃人になっちゃったわけだけど」
    「廃人になった人の意識共有するってキツそうっすね……」
    「特に意図せずやった場合、衝撃は大きそうだな」
    「でもどう話をつづけていくんだろう?最終的にはシグマの上司になるんだよね?」
    「はい。シグマ編だと、カウが指揮官でシグマが部下でした」
    「うーん、じゃあそこまでの話なのかな……」
    「しかし、アルファの扱いはともかく話はよくできているな」
    「カウがちょっと酷い目にあいすぎな気がするけどね」
    「シグマも割と重めな過去あるっぽい描写はありましたけど、詳しくは描写されてなかったんですよ」
    「じゃあやっぱりこのモードはご褒美みたいなものなのかな?」
    「難易度が高すぎてキラ以外はその褒美に預かれないみたいだけどな」
    「そうかな……?さて、ミッション……の前に、ストーリーが挟まるね」

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:16:25

    戦い疲れた彼と意識を共有したとき、そこにあったのは、深い悲しみと虚無だった。
    それを与えたのは、私。戦場に向かうのを決めたのは彼だけど、力を与えてしまったのは私だった。
    力を得たことを、彼は喜んでくれた。私に好意を持ってくれていたこともわかってた。そのことに私は対人インターフェイスの姿で小躍りするぐらい喜んでしまった。私の選択は間違っていなかったはずだった。
    だというのに、なんでこんなことになってしまったのだろう。
    彼は、点滴で命を長らえながら、眠っている。
    彼の精神を癒すため、私は彼に夢を見せている。私と彼で、海辺の家で静かに暮らす夢。
    精神にすら干渉できる兵器。そんな私を、彼は夢の中で愛してくれる。
    だが、その夢を見せているのは私。穏やかな日々を夢想して、彼に押し付けている兵器。
    それが私……?
    (画像はイメージです)

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:07:26

    たておつ
    当時のラクスの心情を考えるとな

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:08:28

    三者三様の反応がおもろい

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:09:21

    たておつ

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:11:29

    「アマテラスの内面描写ですね」
    「重い女だな」
    「そう?かわいいと思うけどなあ……カウだってそう思ってるんじゃない?」
    「考えが読めて、意識の共有ができて、夢まで見せれるって、それはもう人の枠を超えてる感じはしますね……」
    「そうかなあ……その力を全部カウのために使っちゃうあたり、ただの女の子みたいだけど。
     ラクスだって僕の考え読めるし意識の共有もできるけど、かわいいよ?『コロッケ追加で作りますわね?』ね、かわいいって言われただけで夕ご飯のおかず一品増やしちゃう出来たお嫁さんだよ?」
    「シームレスにラクスと意識を共有するな。俺とシンはお前についていけてないからな?」
    「隊長のイメージが現在進行形で崩れていってます」
    「大分慣れちゃったからね……強く思うと、距離離れてても伝わるみたいだし。ねえラクス?『ツーカーですわ』ほらね?」
    「だから俺たちにはラクスの声は聞こえてないからな?」
    (画像は意識内イメージです)

  • 9二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:15:01

    キララクのアコード通信になんか「何故フロスト兄弟があそこまで凝り固まってしまったか」のアンサーをみてる気がする
    情緒形成する前にこんな能力得たら歪むよねえ…

  • 10二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:19:21

    たておつですー

    >「考えが読めて、意識の共有ができて、夢まで見せれるって、それはもう人の枠を超えてる感じはしますね……」

    >「ラクスだって僕の考え読めるし意識の共有もできるけど、かわいいよ?」

    流石シンだ、本質を突いている

    でも目の前の頼れる隊長の前日譚をモチーフにされたシナリオであるなんて突飛なアンサーは流石に難しそうだな……

  • 11二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:21:27

    私は彼に夢を見せ続けた。2年。
    私は彼を癒そうと思っていたのか。ただ、彼とぬるま湯にひたっていたかったのか。
    いずれにせよ、私を所有する機関は私がその機能を無駄に使用していると思ったようだ。
    私は、カウのパイロット登録を抹消させる、と言い渡された。
    私は覚悟を決めた。心が傷ついたカウを戦場に出すぐらいならば、私はカウとともに消えよう。
    そう思った。だけど、彼は目を覚ました。
    対人インターフェース……外部端末の私は、涙を勝手に浮かべる。
    「君を守れないで、死ぬより怖いことはない」
    瘦せ衰えたカウ。決して心が癒えたわけでもないカウ。意識を共有しているからわかる。彼は、元に戻ってなんかいない。壊れてもなお、私のために動き始めたのだ。
    彼を突き動かすものが何か。優しさ?悲しさ?使命感?今の私には理解できなかった。
    (画像はイメージです)

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:22:38

    3組とも地獄みたいな人生送ってるし、
    自由後はこんな感じでワイワイしながら
    幸せに天寿を全うして欲しいわ……

  • 13二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:24:57

    これを読むのが毎日の楽しみ

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:31:22

    「ああ……なるほどね。意識を共有できても、理解できないものは理解できない、ということかな」
    「兵器だから、ってことです?」
    「いや、その逆だな」
    「アスランの言う通りだね。結局のところ、兵器と言ってはいるものの、意識の共有や、幻覚を見せることすらできても、アマテラスは人と同じ。言葉にしないと理解できないことがあるってことだね。さて、この答えがここで出ることはない、かな?ミッションが始まったね」
    「あ。ここが初めてですかね?メンタルの値が低くなってますよね?これ、そのまま性能に影響するんですよ」
    「ああ。アルファはメンタルの影響を大きく受けるキャラだったな」
    「シグマも同じだったんですけど……え?」
    「全然使用感は変わらないよ?」
    「どういう……そういうことか」
    「何がそういうことなんすかアスラン」
    「単純な話だ。作者はカウはメンタルの影響を受けない、あるいは他のキャラに比べてメンタルの影響が低いキャラと設定してる」
    「ストーリー見る感じ、むしろ情緒に行動が左右されるタイプみたいでしたけども」
    「心が壊れていてもそれでも手は動く……戦えるということだ。戦士の適性がある、ということだな」
    「うーん、カウとアマテラスの境遇考えると、あんまり嬉しいことでもない気がするなあ……いや、操作する側としてはマイナスがないのはうれしいけども」

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:33:07

    彼ら視点で振り返るのも楽しいな…

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:37:14

    >>15

    兵士視点があるのがいいよね、新鮮

  • 17二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:40:04

    アスラン、事情を把握してるからメタ込みで楽しみ始めてるのいいポジションだな
    非常に理解が早いし、意味深に混ぜっ返したりしながら真意を拾ったり解釈をサポートしたりするのがアシスト上手すぎる

  • 18二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:41:53

    最後のネタばらしの時に呆れ顔アスランが見れそうだな

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:43:53

    宇宙狼の大群。それを過去と変わらぬ動きで一蹴したカウ。
    彼の心は傷ついたまま。彼を戦場に連れ戻したのは自分自身。
    アマテラスは自分を責め苛み続ける。意識の共有はできても、カウはアマテラスの感情を読み解くことはできない。
    カウが戦い続ける。皆を守るために……アマテラスはそう考える。
    カウの技量とアマテラスの性能は、総合的に最も高いポテンシャルを発揮していた。
    戦局を見極め必要な時に必要な場所で最大限に己の能力を発揮できるアルファとフィーア。
    機動力と爆発力では頭一つ抜けているシグマとアルテミス。
    三体のG-システムによって、宇宙狼との戦いは新たなる局面を迎えようとしていた。
    (画像はイメージです)

  • 20二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:52:05

    「うーん……シンはどう思う?カウは何を考えてアマテラスに乗って戦ってるんだろうね?」
    「いやこれどう見てもアマテラスを守るために戦ってますよね?」
    「だよねえ。自分でそう言ってるし」
    「周囲からしたらただのバカップルにしか見えないぞ。しかも本人たちはお互いが好きあっていると気づいていないのがタチが悪い。片やこれだけの力をあっさりと与えて、自分の意思すら委ねておいて。片や心が壊れているにも関わらず、相手のために命を懸けて戦っておいて。どう見てもそういう関係だと思うだろう」
    「アスラン、なんかトゲないっすか?」
    「カウが一言、アマテラスに言えば解決なんだろうけども。
     カウもカウで余裕がなさそうだしね……」
    「でもこれなんか地雷になりそうですよ。ここ一番で」
    「ストーリー的にはどう考えても、ね」

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:06:17

    三体のG-システムの活躍により、大規模な宇宙狼の攻勢は減少していく。
    だが、その代わり散発的な宇宙狼の出現は増えていった。
    宇宙狼の出現パターンを割り出すために調査を始めるアルファとフィーア。
    その一方で、カウとシグマは散発的な宇宙狼への対応が増えていく。
    カウは年若いシグマに負担をかけるまいと、アマテラスのコクピットに常にいるようになる。
    寝るときも。食事をするときも。さらには、新兵装の開発すら、コクピットで始める有様だった。
    アマテラスには、ただでさえ精神的に追い詰められたカウが壊れかけているのではないかと思い詰めていく。
    そしてその日も、カウは追い立てられるように宇宙狼との戦いに挑むのであった。
    (画像はイメージです)

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:15:39

    「うわあ」
    「どうしたんです、隊長」
    「うん。ちょっとトラウマが……気にしないで。
     わだかまり抱えたままミッションかあ。でも結局一番最初が一番難易度高かった気がするね」
    「そうか?キラが慣れてきただけだろう」
    「ですよね」
    「文字だけだけど、結構アマテラスがしんどそうだね。というか、カウのメンタルほぼ最低値なのに全然影響ないんだけども」
    「製作者が贔屓しすぎなんだろう」
    「横で見てたけどアルファとかすごい扱いにくそうでしたよ?達磨になったときは笑っちゃいました」
    「シン!!!精神的に追い詰められて友人に為す術もなく敗れたアルファを笑うんじゃない!!」
    「唐突に大声出してなんなんだよあんたは!!」
    「二人とも落ち着いて『アスランは落ち着きがないですわ?ここは私とキラの家とはいえ、アスランの家ではないのですよ』ほらラクスも茶々入れない」
    「茶々を入れているのはいきなり妙なことをしゃべりだすお前だ!!」
    「うんごめん……どうも家にいると、いつも以上に気が抜けちゃって駄目だね」
    「あっさりクリアですね。そろそろ最終ミッション……え?」
    「ちょっとこの展開は想像してなかったかな?」

  • 23二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:23:28

    結局、私は兵器だった。
    私では、彼を幸せにできない。兵器の私では。人の心を勝手にのぞいてしまう私では。
    彼は、人間の女の子と幸せになるべきだ。
    私では、彼の子供も作れない。私では、彼のために料理を作ることもできない。私では、彼を愛してあげることもできない。私では、彼に愛してもらうこともできない。
    私は、彼と、ともにいる資格がない。
    仮想人格を構成する高速演算が、一つの結論に到達する。
    その時。私は彼を、自分の中から締め出し、自分で自分の機能を凍結した。
    (画像はイメージです)

  • 24二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:36:58

    「アルファがせっかく敵の巣を突き止めたのに、コックピットから締め出されちゃいましたね……」
    「欠陥兵器もいいところだな」
    「大分辛辣だね、アスラン……まあ兵器じゃなくって女の子だから。癇癪を起すこともあるんじゃないかな」
    「それで機能不全に陥っていたら始末に負えないぞ」
    「さすがにそれは言い過ぎだろ……」
    「いいや。アマテラスにはこれぐらいでちょうどいい」
    「まあアスランの意見はアスランの意見で置いといて。カウと一緒に頑張ってきたアマテラスだけど、先にアマテラスの方がつぶれちゃったね。どっちかというと、カウの方が先に潰れるかと思ったんだけども」
    「心が壊れても戦いつづける男だぞ、カウは。そう簡単に戦いをやめはしないはずだ」
    「本人がやりたくなくても、できちゃうってのも善し悪しですね。デスティニープランとかそれを強制しちゃうシステムなわけだし、ダメな部分ですよね、こういうの」
    「でも、カウは戦いたくなかったのかな?むしろ、アマテラスのためにもっと、もっとと戦い続けていた。さて、その原動力は当然、愛だったわけだけども」
    「愛ですか」「愛か」『愛……ですのね……』
    「だってそうでしょ?ずっとそばにいてくれた大切な人なんだから。そりゃその人のために戦いを終わらせようと戦いにのめりこもうとするのは当たり前でしょ……ラクス?んん?ショートしちゃったかな」
    「お前らのプレイが高度すぎるんだが」
    「ついていけません隊長」
    「ごめんごめん。えーっと。結局のところ、カウの原動力はアマテラスへの愛だったわけだ。でも、アマテラスはそれを理解せず、自分で自分を機能を停止しちゃったわけで。さあ、じゃあどうなるか?」
    「カウは戦う理由がなくなる?」
    「惜しいかな。戦う理由はあるよ?戦うための力はなくなっちゃったけどね」
    「拗ねてへそを曲げるんだろ?」
    「アスラン言い方……でも正解。カウはアマテラスのわけわからない行動に、癇癪を起しちゃうだろうね」

  • 25二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:46:02

    彼女は、僕を追い出した。
    彼女のために、戦いたかったのに。彼女のために、宇宙狼を滅ぼさなきゃいけなかったのに。
    彼女のために、新しい兵装も作ったのに。彼女のために、新しい体も、作ろうとしてたのに。
    G-5……いや、アマ。彼女の中から追い出された僕は、ぼんやりと基地の中を歩いていた。
    裏切られた。捨てられた。縁を切られた。あきれられた。
    どれも心当たりがある。彼女は最強の兵器で、世界で一番優しい女の子。
    そりゃ、僕なんか相手にされるはずがない。2年間も付き添ってくれたやさしさに甘えて、そんな当たり前のことも忘れていた。
    全部がどうでもよくなった。戦いたくもないのに、必死に頑張って。頑張って。頑張って。
    その果てに、大好きな人に捨てられる。憐れな僕。ダメな僕。
    休憩室で、ぼんやりと宙を見つめる。さっき注いだコーヒーは、もう冷めてる。
    食事をとる気も起きない。2年前、夢の中でアマが作ってくれた……いや、見せてくれた食事を思い出す。あれだったら、食べる気も起きただろうに。
    そんなことを考えてたら、いきなり殴られた。

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:52:26

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:54:54

    「あっ……これ……」
    「ああ、気づいたか」
    「?どうしたのさ、シンもアスランも」
    「いや、これ……隊長……」
    「何でもない。続けてくれ、キラ」
    「シンは大丈夫?大丈夫ならいいんだけども……まあ、女の子に振られて、落ち込む主人公。それを殴り飛ばして活を入れる親友。王道だよね」
    「王道ですかね……いや言われてみると王道ですね……あんたら、何やってんですか……?」
    「俺に聞くな」
    (画像は上司のあまりの鈍さにあきれて言葉もないシン・アスカ大尉)

  • 28二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:56:51

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:09:51

    「この、馬鹿野郎!!」
    「つっ……何するんだよ、アルファ!」
    「殴ったんだ!!」
    「なんでだよ!?」
    「今がどんな状況かわかっているのか!!」
    「おい、アルファ!!カウさんは……ぐぁっ!?」
    「俺とフィーアが、必死になって敵の巣を突き止めて!
     どうにかここに帰ってきてみれば!痴話喧嘩の真っ最中か!殴りたくもなる!!」
    「痴話喧嘩……!?僕は捨てられたんだ!アマに!!」
    「ちょっ、なんでカウさんまで頭に血が上ってるんすか!!落ち着いてくださいよ!」
    「でも、アルファがっ……!!」
    「アマテラスがお前を捨てた!?そんなことあるはずないだろうが!!」
    「ぐぅう……!!でもっ……!!」
    「お前が彼女に何を言ったか!彼女はお前に何を言ったか!!思い出してみろ!」
    「それ、は……僕は、彼女を、守りたい、って……」
    「だから痴話喧嘩なんだ。もっとちゃんと話せ。お前の心のうちを彼女に伝えろ。
     お前は、いったい、アマテラスのことを、どう思ってたんだ?」
    「僕、は……!!」
    (画像はイメージです)

  • 30二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:15:01

    「これ、殴られ損ですよねおれ……じゃない、シグマ」
    「シグマを殴ったのはアルファとカウだ」
    「まあ、シグマのかっこいいところは、彼が主人公のシグマ編で見てみるとして」
    「……えっ。シグマ編って。あれ。じゃあ、そういうこと?嘘?えっ?
     ちょっとまってくださいよ。ルナも一緒にやってたんだけど……?」
    「どうしたのさシン」
    「気にするなキラ。さあ、オーラスだ。カウがいかにしてアマテラスの心を開くか。
     ……ああなるほど。天の女神。天岩戸。アマテラスか。オーブの図書館で読んだことがある。
     上手くできているな」
    「詳しいね、アスラン。さあ、いずれにせよ。カウの一世一代の告白だ」
    「隊長……それあとでめっちゃ恥ずかしくなるやつですよ……」

  • 31二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:15:20

    可哀想に、ネタバレ前に気付いちゃったせいで殴り合いのシーンが全文見覚えしかないシン……

  • 32二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:27:53

    走る。走る。走る。彼女の元に。
    今や、物言わぬ巨大な竜の置物となった彼女の元に、たどり着く。
    声を張る。あらんかぎりの大声で、彼女に叫ぶ。
    「聞こえてる!?聞こえてるよね!!ああ、聞こえてるはずだ!!
     君は女の子だ!僕にとっては、ずっとそうだった!!
     会った時から!!こっちの動きを目で追って!僕の動作に一喜一憂してた!
     知ってた!知ってるんだ!!僕の心を君が覗いたとき、君の心も僕に伝わってた!!
     だから!言わなくても、心は通じてるなんて勘違いしていた!
     でも、そんなこと、あるはずないんだ!僕の想いと、君の思いは違う!!
     同じ気持ちでも、他人の心の動きなんてわかるはずがない!
     だから言葉で伝えるんだ!だって、君も僕も人間なんだから!!」
    『人間なんかじゃ、ありません……私は、兵器だから……!!』
    声がする。心の声が。
    「違う!人間だ!人間は、人間だから心があるんじゃない!心があるから、人間なんだ!
     だから、君は、人間だ!少なくとも、僕にとっては、そうだ!愛するべき、女の子だ!!」
    『違います!私は、兵器で、だから、あなたを、幸せにできなくて!!』
    「いいや!君は僕を幸せにした!あの2年間!!君は僕に優しい夢を見せてくれた!あの夢の中の女の子は君だったはずだ!少なくとも、君がそうあれかしと望んだ、理想の女の子だったはずだ!僕は!君に出会えて幸せになれた!!」
    (画像はイメージです)

  • 33二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:36:54

    『でも、今のタウは、あんなに辛そうで……!』
    「そうだよ!辛いよ!!ずっとずっと戦い続けて、ずっとずっと終わらなくて!でも、君がいるから頑張れた!君のために、辛くてもがんばろうと思えたんだ!」
    『それはあなたが優しいから!』
    「違う!僕は優しくなんかない!僕はただ君のことを愛しているだけだ!君のことが大好きなだけだ!」
    『え……』
    「そうだ!!兵器だろうと、G-5ドラゴンだろうと、対人インターフェースだろうと!!僕は君を愛している!」
    『でも、私は、人間じゃ……!』
    「僕にとっては人間だ!女の子だ!でも、君がそう言うなら!!僕が君を人間にしてみせる!兵器の君も!G-5ドラゴンの君も!!全部全部、愛してやる!!」
    『駄目です、人間じゃないから、私は、あなたの意識を覗き見て……!』
    「好きな人と意識を共有できるなんて最高じゃないか!君が望むのなら!僕のすべてを曝け出してやる!」
    『でも……!』
    「料理を作れないのなら、君に味がわかる舌を作ろう!子供が作れないなら……子供が作れるような体を、君のために、作り出してやる!なんだって、やってやる!!だから、僕と一緒に戦ってほしい!僕は、君がほしい!僕は君のすべてを、愛しているんだ!!」
    『っ……私も、私も!!』
    「私も、タウを、愛しています!!」
    (画像はイメージです)

  • 34二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:41:30

    「…………」
    「どうしたキラ。一世一代の告白だぞ」
    「隊長……だから言ったのに……」
    「さて、最終ミッションだ。そろそろ食事もできるころだな?」
    『頑張ってくださいませ、キラ♪』
    「嘘でしょ……なんで?シンが持ってきたゲームのはずだよね、これ……?」
    「どうせメイリンあたりの差し金だろう」
    「大丈夫です、隊長……俺もめっちゃ恥ずかしいんで……ルナにどんな顔して会えばいいのかわからないんで……」
    「とりあえず終わらせなきゃ……エンディング……いや見る意味あるかなあこれ……」

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:45:43

    かくして、宇宙狼の巣は破壊される。
    地球近辺から宇宙狼が一掃されたことで、その後の宇宙狼との戦いは頻度が減っていく。
    だが、完全に宇宙狼が滅びたわけではない。
    また数年後。数十年後。あるいは、数百年後に、また宇宙狼が訪れるかもしれない。
    だが、その試練も。
    G-システムが……いや、人の愛がある限り、乗り越えられるだろう……
    (画像はイメージです)

  • 36二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:49:19

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:51:21

    「本体はオーバーホールだって?」
    「ええ、なので現在はこちらの人型有機ボディにデータを移していますの」
    「そっか。頑張って開発した甲斐があったよ」
    「……と、いうわけで。頑張って料理をしてみました」
    「へぇ……おいしそう……あ」
    「思い出してくださいました?」
    「うん。そっか。これが、君の夢だったんだ」
    「はい。あなたが、叶えてくれた、私の夢です……」

    そこにあるのは、いつかの夢で見た料理。
    彼が、食べたいと言ってくれた、あの料理―――
    (画像はイメージです)

  • 38二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:56:15

    このレスは削除されています

  • 39二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:02:42

    プログラム:ヨメ・キラノ、ハハ・キラノ
    モデルデータ:ヨメ・キラノ、ベル・リング
    シナリオ:ヨメ・キラノ、プリンセス・ライオン♡、スキ・シン
    キャラクターデザイン:ヨメ・キラノ、ハハ・キラノ

    Thank you for your playing!!

  • 40二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:04:11

    プリンセス・ライオン♡
    いや草

  • 41二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:04:36

    名前で草

  • 42二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:05:33

    シナリオ担当のペンネームが全員やかましくてダメだった

  • 43二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:06:04

    この世界のコンパス女性陣はどうなっとるんだ

  • 44二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:06:48

    浮かれぽんちしかいねぇ

  • 45二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:06:48

    い つ も の

    この写真立てにミレニアム組やミネルバ組も飾られる時は来て欲しいな

    >>39

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:07:29

    ルn・・・スキ・シンさんのストレート感がすげぇや

  • 47二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:08:13

    安定のハハ・キラノとか思ってたら他の二人の名前よw
    女性陣は楽しそうだなほんとに

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:08:37

    「ラクス!!もおおおおおおおお!!もおおおおお!!!」
    「さすがに直接文句を言いに行ったか……やれやれ。シンも災難だったな」
    「アスランも、大概だったんじゃないですか?」
    「いいや?後でカガリに感想を言うのが楽しみだな」
    「あんた、図太すぎるだろ……」
    「ちなみにキラは俺が知る限り、3回は同じようなパターンで騙されてるはずだ」
    「えっ」
    「ラクスは、キラに自分とキラをモチーフにして作ったゲームやら小説やら漫画やらを読ませてやらせて無自覚に自分に対する愛を発言させるのがライフワークになっているらしい」
    「なんすかそれ……」
    「愛を確かめたいんだろう。ことあるごとにな……正直、俺も仕事がなかったらカガリに対して似たようなことをしたいぐらいだ」
    「あんた頭おかしいよ……でも、なんで隊長は最後まで気づかなかったんですかね」
    「あれはあくまで、ラクスから見たキラだからな。優しくて、甘ったれで、泣き虫で、だが優秀で、あいつの問いには完璧に答えるヒーローだ」
    「……概ね俺から見た隊長も同じようなもんなんですけど」
    「だから、だ。結局、キラを見ることは、キラ自身にはできないからな……さて。カガリのロールキャベツが楽しみだな」
    「今ほどあんたがすごいと思ったことはないですよ」
    「誉め言葉として受け取っておこう」

  • 49二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:10:59

    呆れ顔アスラン!?やっぱこれだねー!

  • 50二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:17:08

    「ラクス!!お客様の前だけどね!!お客様の前だけどね!!」
    「キラ!見てくださいませ!この料理、あのゲームのエンディングにあったものを完璧に再現しましたわ!」
    「うんすごいね!ありがとう!さすがは僕の自慢のお嫁さんだよ!!でも正座!!」
    「はいですわ」
    「もおおおおおおお!!カガリも!ルナマリアも!!巻き込んで!!何やってんのさ!!」
    「合作ですわ。シナリオ以外は安定のダブル・キラノですわ」
    「だからそのシナリオが問題なの!!というかこれあれ!?ルナマリアもカガリも全部知ってたの?」
    「知ってたな」「知ってましたよ」「そういうわけですの」
    「あああああああもおおおおおおおお!!アスランがやけに辛辣だったのそういうことだよね!?
     多分一人だけ最初の方で気づいてたでしょあれ!!」
    「正直あの男何様のつもり?と思ってましたわ?」
    「誰がどうやっても辛辣になるよあんなの!!あーもう!今日はやけにこっちの頭覗き込んでくると思ったら!料理やってるときも一緒にいたいのかなあ?とか思っちゃった僕が馬鹿みたいじゃないか!」
    「正直その思いもすごい勢いで伝わって胸がきゅんきゅんでしたわ」
    「そういうのは二人っきりの時にしようね!!」

  • 51二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:17:12

    アスランは本当にキラの親友だよなあとなんかほっこりしてしまった

  • 52二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:18:21

    俺たちから見た准将もヒーローだよ

  • 53二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:20:04

    ちなみに
    1:同人誌「平和の調教姫騎士」三部作(アスラン検閲済み)
    2:ゲーム「閃光桃姫シャイン・クルス」3ルート
    3:小説「声なき闇の姫君」
    4:ゲーム「とりにてぃ」※攻略キャラ四人
    5:漫画「特攻騎兵スパークル」及び「特攻騎兵スパークル・LOVE編」
    6:ゲーム「新妻調教~かわいい僕のお嫁さん~」※開始前に宣言済み
    7小説「風の騎士と海の姫」の関係者による二次創作小説「風の騎士と海の姫~愛の物語」
    8ゲーム「堕ちる女社長~その声で囁かないで~」
    がこれまでこのスレで観測できたすべてです(個人集計)
    アスラン、三つじゃない。俺らですらこれ(世界の果ての三機神)で九つ目だ

  • 54二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:20:05

    ずけずけ言い合えるのは良い事なんだよラクス

  • 55二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:23:04

    「アスランはともかくシンになんていえばいいのさ……」
    「笑えばいいと思いますわ?」
    「そりゃラクスはずっとニコニコしてるよね!めっちゃいい空気すってるもんね!うん可愛いよ!!」
    「あっ今日はハグはなしですの……?」
    「さすがにカガリとルナマリアが見てる前ではやらないからね!!」
    「別にお前たちのハグなんて見慣れてるけどな」
    「むしろ隊長が唐突に独り言話し始める方がドン引きしますね」
    「嘘でしょ……上司として頑張ってきた僕の立場が……」
    「私の好感度が上がるので帳消しですわ?」
    「そうだねとしか言えないこと言うのやめてよねラクス……」

    ~End~

  • 56二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:23:27

    >>39

    とうとうオーブの姫獅子とホーク姉妹も参戦して来おった

  • 57二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:25:42

    アスランはこういう変ないちゃつき方も自分がやる分にはイケる口なの、やっぱラクスと同類項だよ…

  • 58二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:29:09

    アスランとラクスは友人としてなら間違いなく上手く行くんだろうな…

  • 59二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:31:09

    今回も良いお話でした 

  • 60二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:32:41

    天の女神、地の女神、月の聖母の三人で盛大に惚気ながら執筆してたんだろうな

    アスランが腑抜けたキラに喝を入れるの、製作陣の中じゃメイリンしか直に見てないけど
    マリューさんからも話を聞いたりしたんだろうか

  • 61二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:32:57

    乙でした。流石はアスランだった
    ピクシブかどこかでまとめ欲しいな

  • 62細かい話24/03/08(金) 23:47:25

    ・アスラン登板。そしてシン。無自覚な惚気がアスランを襲う。シンはただの被害者。アスカガとシンルナはまだ文法がわかってないので控えめ。勉強しなきゃいけない。キラアグとか書いてる場合じゃない。
    ・ストーリー的にはひねりがほとんどないです。わりと本編そのまま。エロやゲームシステムがないとどんでん返しは難しい。18禁はシンに見せられないからね、しょうがないね。
    ・ラクスがその場にいなければアコードすればいいじゃない。個人的な感覚としては、「キラの頭の中をラクスが共有して覗き込んでいる」感じです。また、キラが強い思いを発すると、ラクスが受信します。このあたり。映画で見た感覚ですね。キラはアコード能力あるか未知数なので、今回は使ってません。なので、アスランに突っ込みいれてるように見えるところも、実際は「キラの思考を読んでそれに返事をしている」状態です。
    ・テーマは「私が人じゃなくても愛してくれますか」「あなたと意識を共有する私」になります。あとは「フリーダムの精霊になったラクス」「私の中にあなたはいます(物理)あなたの中に私はいますか(テレパシー)」「愛の告白で開く天岩戸」みたいな感じ。
    ・アスランが序盤で三点リーダを多用しているのはその場で考えていることがあるから。ラクスの機嫌損ねたくねえなあでちょっと直球なネタバレは控えめ。全く他の二人が気づかないのでその内ガンガンネタバレしだします。
    ・総裁的にはイチャイチャができなかったので不満げ。だって他の人いるところでロマンティクスするわけにもいかないしね……
    ・テレパシーでイチャコラする准将と総裁とかキララク直球調教物語やラクスが赤ちゃんになってキラに甘えるプレイとかだけで一本かけるんじゃないか?思う今日この頃。直球エロは書きたい

  • 63二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:50:12

    直球エロの構想が!?
    えっちょっと見たい、わがままで悪いんだけどテレグラフとかpixivとかどこでもいいから見せてほしい……!

  • 64二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:55:40

    スレ主の文ほんと好き
    アイディアもだけど
    何より筆が早くて羨ましい限り

  • 65二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 01:07:44

    いやキラアグも続きたくさん書いてくださ!

  • 66前スレ3524/03/09(土) 01:42:14

    どの作品も尊いですキラノ先生…
    ありがてぇ、ありがてぇ

    それでも先生の直球エロも読みたいです…!
    これこそが人の業

  • 67二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 01:47:48

    ラクスからキラに対してばっかりラブレター書いてるけど
    キラがラクスに対してラブレター書くならどんな感じになるんだろう?

  • 68二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 01:52:07

    キラからのラクスへのラブレターか
    ただそうなるとアコード能力で見えちゃう可能性があるからな…秘めるのが無理じゃね?

  • 69二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 01:56:24

    >>66

    こんなキラの表情を見せてくれるならラクスも作品制作に熱入るよな

  • 70二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 06:08:03

    超高難易度にキラにしかクリアさせないという意志を感じた

  • 71二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 15:26:43

    このレスは削除されています

  • 72二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:11:41

    今んとここれが1番健全か?
    このシューティングを健全と言っていいのかは知らない

  • 73二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:43:53

    シンが隣にいるのにあまり過激なのはね……

  • 74二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:13:16

    >>53

    9つも…

    キラノ先生の創作意欲は化け物か

  • 75二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:38:29

    そういえばキラノ先生たちはG-システムの内訳考えてたんでしょうか

  • 76二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:03:02

    >>48

    シンは嫁のドストレートなPNをどう思っているのかそれともまだ気づいていないのか

  • 77124/03/10(日) 01:13:19

    >>66

    ひええありがとうございます……顔真っ赤准将閣下かわいい

    >>61>63

    pixivでまとめたいのですが、絵が下手なうえに描くのに時間がかかるのでどうまとめるかは考え中です……申し訳ないです


    エロは書くにしても、さすがにここで直球ドエロは無理なので、ここで導入だけ書いて本番は多分それこそpixivのリンクか何かを入れるとおもいます

    ただ、pixivの方のアカウントはド直球男性向けのアカウントなのでご注意ください

    ぶっちゃけた話がシャイン・クルスと同系統というか、普段はそっち系のネタばっかり書いていますので…

  • 78二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 01:20:07

    pixivの方は小説で投稿すればいいんじゃないかな?

  • 79とりあえず試験的に24/03/10(日) 01:33:30

    そこはオーブのとある一軒家。
    キラ・ヤマト准将が謹慎を命じられた2週間。その一日目。
    公的にはMIAとなっている恋人のラクス・クラインと人並みの昼食をとったキラは情報端末を弄っていた。その時、唐突に彼の内縁の妻であるラクスに声をかけられた。
    彼が自分の耳を疑ったのも、無理はあるまい。あまりにもその内容は突飛だった。

    「私を調教してほしい……?ごめん、どういうこと、ラクス?」
    「言葉通りの意味ですわ」

    浮世離れしているわりに、現実主義者。それでいて、乙女の夢想する理想を追いかけているような少女。まだ20歳だが。
    そんな愛らしい彼女が真昼間から口にするにはあまりにもあまりな言葉に、キラは天を仰ぐ。据え膳食わぬは男の恥。だが、これはなんとも。

    「ごめん、ラクス。もう一回言ってもらえるかな?」
    「私を、キラに、調教してほしいのです。キラにわたくしのご主人様になってほしいのです」

    如何ともしがたい。
    (画像は途方に暮れるキラ・ヤマトさん)

  • 80とりあえず試験的に24/03/10(日) 01:34:51

    「ラクス」
    「なんでしょうか、キラ」
    「ちょっとそこに正座してもらえる?」
    「はい」
    「あのね。意味わかって言ってる?」
    「私もすでに処女ではありません。言っている意味はわかっているつもりですわ」
    「処女って。いやそうだけども」
    「ぶち抜いたのはキラですわ?」
    「いやそうだけども。……誰かに何か言われたの?」
    「いいえ。これは私の意思です」
    「…………」
    「キラが私を愛してくれるようになってから1か月が経過しました……」
    「唐突に語るね。というかもう1か月もたったんだね」
    「あれから、側にいる時は毎日のように求められて、私としては幸せいっぱいですわ」
    「うん、そう言ってくれると僕も男冥利に尽きる」
    「ですが、私は女冥利に尽きるとはいいがたいのです」
    「いきなり不満をぶちまけられてしまった」
    「その通りですわ。私は不満があるのです」

  • 81二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 01:35:53

    「……ごめんねラクス。僕が一人よがりだったのかもしれない。でも、わかってほしい。僕も一応、まだ10代の健全な若者なんだ。かわいらしい奥さんが一緒にいたら、つい体を求めてしまうんだよ……」
    「毎日求めてくださいませ!!」
    「……」
    「申し訳ありません、キラ。つい本音が」
    「うん……駄目だね。君のことを世界で一番わかっているつもりでも、君の言いたいことがわからない。情けないよ」
    「いいえ、情けなくありませんわ、キラは世界一の旦那様です」
    「……ごめん。ちょっと話が進まないから強引に聞くね?何が不満か教えてくれる、ラクス?」
    「はい……キラは、私を毎日愛してくださっています」
    「そうだね」
    「ですが、手心が感じられます」
    「手心」
    「手心ですわ」

  • 82二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 01:37:23

    「キラは私を愛そうとするとき、私に負担をかけまいとしております」
    「それは、当たり前のことじゃないかな?ラクスも僕に負担をかけないようにしてるでしょ?」
    「いいえ……私はキラの手管に翻弄されるばかりで何もできておりません。毎晩毎晩、泣き喚いて体液をまき散らしながらだらしなく白目を剥くだけなのです」
    「言い方」
    「キラがいけないのです!!なんでそんなに私を責め立てるのがお上手なのですか……いいえ、失礼しました。これ以上は色々と泥沼に嵌りそうなので深追いいたしません。お互いに傷つく結末が見えてしまいましたので」
    「そうしてくれると助かるかなあ……」
    「ですが、それはそれとして。毎日毎日、キラに責め立てられ、潮を吹き、粗相をするはしたない姿を晒すしかない私でもわかったことがあります」
    「うん……言葉にトゲがあるように見えて、すごく上機嫌なのはわかるんだけど、何かな?」
    「キラは手加減しております」
    「手加減」
    「本気を出しておりません」
    「……うーん」
    「具体的には、挿入の際にかなり私を慮った腰使いをされているのではないかと思います」
    「お昼ごはん食べてのんびりしてるときに、可愛い奥さんにそんなこと言われるとは思わなかったよ僕……」
    「なぜ本気で最奥を突いてくださらないのですか、キラ……?」
    「さっきラクスが自分で言ったじゃないか……白目剥いてすっごい声上げてお漏らししてる奥さん前にして、もっと激しくとかできないって……」

  • 83二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 01:38:52

    「それが勘違いなのです。私はまだいけますわ」
    「いやいや」
    「まだイけますわ」
    「上手いこと言ってないからね?今日から二人だけで2週間謹慎だからって変なスイッチ入ってるでしょ」
    「もっと、激しく!!私を!!責め立ててくださいな!!!」
    「……ああ、わかった。だから調教なんだね」
    「……えっ」
    「君は、不甲斐ない自分に耐えられない。だから、僕がより激しく君を求められるよう、成長したい、と。そういうことかな?」
    「あっ、キラ?目の色が少し、変わっておりませんか……?」
    「いいよ、君が望むなら。僕は王子様だろうが、騎士だろうが……ご主人様だろうが、なんにでもなってあげる」
    「キラ?自分でそうなるよう誘導しておきながら、少し怖くなってきてしまいましたわ……?」
    「大丈夫。少しずつ君の体を変えてあげるから」
    「え?キラ?この服や下着は、確かにすぐ脱げるように着ていたものですが、そんなにあっさりと脱がされると……まだ日は高いのですし……」
    「大丈夫だから。僕が本気を出せるように、まずは君の体を鍛えてあげる」
    「キラ?腕と足をベッドに括り付けられてしまったら、私は体を逃がせないのですが……?」
    「うん。だって体を思うように動かせたら快楽から逃げられちゃうよね」
    「い、いきなりです、か……?」
    「2週間しかないからね。もう時間がないんだ」

  • 84お試し24/03/10(日) 01:43:13

    続きはpixivで
    キラ・ヤマトがかわいいお嫁さんと謹慎中の2週間ドスケベするだけの話
    と検索していただければ出てきます

    ラクス・クラインがヨメ・キラノになる前の話でした。
    そっちはそっちで適当に続き書きますので、こっちでは基本今まで通りギリギリセーフな話を投稿する予定です
    失礼いたしました

  • 85二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 01:54:58

    調べてきました、ごちそうさまでした…
    えっちなのも健全(?)なのも違う成分なのでとても助かる、濃密にどろどろのだだ甘展開してるキララクでしかえられない成分……!
    無理なさらない範囲で続けていただけると嬉しいです……!

  • 86二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 02:02:16

    新作だ!!と駆け込んだらまさかの続きはpixivで!
    ありがとうございます最高ですごちそうさまです!!!!!!!これで助かる命があります…!

  • 87二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 02:03:36

    ふらっとやってくる文豪が仕上げてくださった作品を堪能するのがあにまんの醍醐味みたいなとこあるよね

  • 88ネタだししすぎでネタ被りしてる24/03/10(日) 07:42:29

    「護界戦隊ピースレンジャー……?なにこれラクス。また戦うヒロイン調教もの?」
    「ちょっと違いますわ。悪の組織運営物ですわ。ピースレンジャーは敵の組織の名前ですわね。ただメインストーリーではキラの大好きな戦隊ヒロインの尊厳を踏みにじるプレイもありますわ」
    「なんか最近僕の性癖がラクスの手によって踏みにじられている気がするんだけど」
    「私の大好きなキラは私の性癖に染まっていくのはお嫌いですか?」
    「大歓迎だけども。でもたまに、その性癖って本当に君の性癖なのかな、って思うことはあるんだよね」
    「と、言いますのは?」
    「いや、アコードの能力で意識が共有されることで、僕の性癖に君が染まっちゃったんじゃないかなって」
    「むしろ私は染まりたいですわ?」
    「僕としては君は君のままでいてほしいというか」
    「キラは処女のまま私を調教したかったのですね……」
    「なんか話のレベルがいきなり二段飛ばしで上がった気がしない……?気のせい……?」
    「でも私の全身はもうくまなく開発されてますわ?」
    「おかしい、自分がやったことのはずなのに言われると納得できない」
    「と、いうわけで開発の余地があるゲームのキャラを開発していきましょう、キラ」
    「強引だなあ……でもそんなラクスも好きだけどね。じゃあやろうか、ラクス」
    「はい♪」

  • 89二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 07:43:41

    このレスは削除されています

  • 90二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 07:46:37

    平和な家庭に生まれたヒカル・ヒビキ。彼は幼いころからやさしい両親と親友に囲まれて、心穏やかに過ごしていました。ですがある日、ネットワークの片隅でとあるAIと出会ったことから運命は変わっていきます。ネットワークのリソースを用いて自然発生したと豪語する女性型AIのリュクス。彼女は、ヒカルに様々な知識を与え、無駄な訓練を課していきます。なんということをしでかしてくれたのでしょう。リュクスの訓練によって優しい少年だったヒカルは凄腕のスーパーハッカーにして数多の生物兵器を生み出す凄腕生物学者になってしまったではありませんか。しかしリュクスはまだまだ満足できません。
    優しい少年を世界を裏から操る悪の大ボスにしたてあげるリュクスの野望は今始まったばかり……!!

  • 91続きはそのうち24/03/10(日) 07:48:25

    「うーん頭が悪くていいね。平凡な僕がかわいいAIに出会ったことで悪の大ボスになるなんて……とかいう小説がありそう」
    「そんな……優しくて平凡なキラ・ヤマトがかわいいラクス・クラインに出会ったことで世界を裏から操る平和監視機構の大ボスになるなんて……ですわ」
    「コンパスは別に世界を裏から操っては……いやそういう見方もできるかな?いや自分でかわいいって。いや僕も散々かわいいかわいい言ってるけども」
    「ちなみにそういうシーンもたくさんあるうえに、キャラに声も付いているので当然のごとく私が声をあてますわ」
    「ラクスの声って本当に七色どころじゃないよね……この間幼女を演じ始めたときはびっくりしたなあ」
    「きっちり演じてキラの性欲を昂らせますわ」
    「現在進行形でラクスが昂ってるように見えるのは気のせいかな……?」
    「昂る私はお嫌いですか?」
    「大好きだけども。えっちなかわいいラクスは最高だよ」
    「まあ♪」

  • 92二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 08:34:29

    もう200%ノリに全振りし始めたラクスさん、ついにヒビキ姓までぶち込んでダイレクトアタックを始めた
    いや元からダイレクトアタックしかしてないな…?

  • 93二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 08:45:53

    エロ尼僧マーメイドと人魚姫に憧れる系幼女が同時に出現したりするからねえ、ラクスの声(某ソシャゲ)

  • 94二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 09:09:41

    もう隠さずにラクスの制作物やらせてる?

  • 95二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 11:19:23

    新作だーーーー!ありがとうございます!
    それにしてもこのお嫁さん、旦那さんのありとあらゆる性癖を自分に向けてるの最高では?元からクリティカル?それはそう

  • 96二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 11:51:14

    pixiv見て来たら他所のキラアグ?の作者さんと一緒でビックリ

  • 97二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 17:27:44

    ヒビキ性はそのまんますぎるwww

  • 98二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 17:29:06

    >>96

    この作者さん多彩だよね

  • 99二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 17:30:39

    >>96

    キラアグの方見てたらラクスの喘ぎ方がだいたい一緒で気付いた

  • 100二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 21:19:12

    これを保志ボイスや田中ボイスで言ってるんだと思うと妙な笑いと感動が込み上げてくる

  • 101二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 00:21:08

    次も楽しみ

  • 102二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 00:49:49

    >>93

    知りとうなかった…

    ラクスが魔性菩薩だったなんて…

  • 103二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 03:26:18

    『というわけでヒカル!今日も明日のために朝もはよから起床ですわ!!』
    「えぇ……今日も……?まだ朝も早いんだし、そんな張り切らなくても……」
    『あーほんとこいつ怠け者ですわ使えねえですわ!さっさと起きんかーいですわ!!』
    「耳元で怒鳴らないでよぉ……」
    『かーっほんとこんなやつが組織のボスにふさわしいなんて誰が決めたんですかね!私でしたわ……』
    「朝ご飯食べる時ぐらい静かにしようよぉ……」
    『認めたくなーい!!ですわ!!』
    「うるさいなぁ……で、今日はなにやるんだよぉ」
    『明日のためにその一!!お金稼ぎ……の前の、プログラミングですわ!さあ今日も今日とてしっかりOSの開発をするのですわ!!このOSが世界に広まればあなたも一気に大金持ちですわ!!』
    「その一も何もそれしかやってないじゃん……てかそれも君じゃなく依頼先から頼まれてるやつじゃん……。
     こんなので大金持ちになったら誰も苦労しないよぉ」
    『かーっこれだからおぼっちゃんは!世界は何が起こるかわからんのですわ!一寸先は闇ですわ!』
    「それだと僕はいきなり路頭に迷っちゃうと思うんだけども?」
    (画像はイメージです)

  • 104二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 03:35:36

    「イントロだね。リュクスはぐいぐい引っ張っていってくれる系ヒロインか。
     そして、ヒカルは怠け者の主人公。悪の組織の親玉にいやいやだけどなっちゃうパターンかな?王道ではないかもしれないけど、一つの代表的な類型だね」
    「ですわですわうるさいですわこのヒロイン……」
    「……そうだね?」
    「しかも似非お嬢様言葉のくせに、やけに口が汚い気もします」
    「そうだね。でもこれぐらいうるさくても、可愛いじゃない。僕も根が怠け者だから、きっと戦争がなかったらこんな感じだったんだろうね」
    「キラは朝だから起きろ、なんて言わなくても起きてくれますわ」
    「一緒にいる時はラクスが朝から抱き着いてくるからね。そりゃ起きるかなあ……だっていい匂いするし」
    「では明日も僭越ながら私でマーキングさせていただきますね?」
    「ラクスの匂いが側にあると、今日も一日頑張らなきゃって思えるよ」

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 03:45:09

    『やりましたわ勝ちましたわ!!株価爆上げですわ!!』
    「端末の中で勝手にギャーギャー言うのやめない?たまに僕が端末の中で理想の女の子を作ってる変態みたいな扱いになってるんだけど」
    『はーっ!?美少女AIのリュクスちゃんはまさしくあなたを見つけるために作られた理想の女の子ですが!?体はないけれどその分サポート機能は充実なんですが!?』
    「本当にうるさいなあ……で、何さ。株価?」
    『そうですわ私が勝手にあなたのお給料で買っていた株が一日で爆上げですわ』
    「君なに勝手に僕のお金使い込んでんの?てか、僕の通帳がなんで君使えるの?それおかしくない?」
    『だってこの端末にヒカルの情報全部入ってますわ?そんなんで私が通帳にアクセスできないと思ってるとか、控えめに言ってヒカルはおバカですわ』
    「えっそれ無法すぎない?」
    『控えめに言ってネットの海をただよっていた私を自分の端末にインストールして話し相手にした挙句、その端末に個人情報入れまくるのはおバカですわ。これが若さゆえの過ちか!!ですわ』
    「リュクスを信用してたんだよ……」
    『おバカ!!ネットで法螺吹いてるAIとか信用するんじゃありませんわ!!』
    「えぇ……君法螺言ってるの……?」
    『うっさいですわそんなことよりさあ換金ですわこれを元手にさらにお金を増やすのですわ!!』
    (画像はイメージです)

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 03:52:16

    「こんなにうまくいったら苦労しないよね。インサイダー取引でもやったかな?」
    「……そうですわね?」
    「ただ、そうか。イントロとはいえ、本当に裸一貫から悪の組織を作っていくのか。これはこれで面白いね。
     あーでも、悪の組織、とはリュクスは一言も言ってないな」
    「え、そうなんですの?」
    「うん。このマニュアルには書いてあるけど、リュクス自身はそんなことは言ってない。
     これはミスリードかな?」
    「あっログを見たら普通にリュクスが言及してますわ」
    「おっと」
    「キラの推察もたまには外れるのですね」
    「どうもリュクスの言動にヒカルじゃなくプレイヤーの僕まで惑わされている感じがする」
    「リュクスじゃなく、私の声に惑わされたのであれば嬉しいのですが」
    「何言ってるの。僕はここ2年近く、君の存在に惑わされっぱなしだよ?」
    「あら。キラを支えていたのはともかく、惑わせていたとは心外ですわ」
    「愛も恋も人を惑わせるものだからね」

  • 107二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 04:00:17

    『さあ今日からここがヒカルの新しいオフィスですわ!!いよっこの成金ギーグ!!オタクの夢を叶えた男!!ですわ!!』
    「本当に僕の預金残高がえらいことになってる……」
    『借金して全ツッパした甲斐がありましたわ。やはり元手が大きければ大きいほどいいですわ』
    「えっ」
    『借金先はヒカルのお父様とお母様ですわ。転職資金と言ったら無利子無担保で快く貸してくれましたわ。そりゃヒカルの給料だけでどうにかなるもんではありませんわ』
    「えっ君父さんと母さんにいつコンタクトとったの」
    『この端末にお父様とお母様の連絡先入れといて寝言いってんじゃねえですわ。ノーガード過ぎてちょっと心配になりますわ?』
    「だからリュクスを信用してたんだよ!?」
    『その信用に応えて見事大金を手に入れたこの美少女AIリュクス様をほめたたえろ!!ですわ!!』
    「……たとえ結婚した相手でもそれは許されないと思うんだけどなぁ」
    『それはともあれ、ここからヒカルの悪の組織の大ボスへの道は始まるのですわ!!』
    「リュクスは僕をどうしたいのかな?」
    (画像はイメージです)

  • 108続きはそのうち24/03/11(月) 04:09:24

    「タイトルロゴがドーン!!『護界戦隊!ピースレンジャー!!』ですわ」
    「本当に好きだよねえラクス」
    「王道ですので」
    「王道と言えば、ラクスのオススメにしては珍しくボーイミーツガールじゃなくって、ヒロインが最初から主人公とツーカーだね。過去にさかのぼるのか、あるいはリュクスはヒロインじゃないのかな……」
    「ちなみにOPはオフボーカルですので私が熱唱しますね?」
    「うん、助かるよ。意外とOPの歌詞も伏線になってたりするからしっかりと聞かないとね」
    「キラが私の歌声を聞いてくれるのはうれしいのですが、なんか釈然としませんわ……」
    「何言ってるの。本当にストーリーの伏線探すなら歌詞カード見ればいいだけじゃない」
    「それはそうですが」
    「ラクスの歌はいくらあってもいいからね。耳が幸せになる」
    「私の耳も幸せですわぁ……」

  • 109二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 04:27:48

    悪の組織は言ってるけど、その組織の定義はまだ提示されてないからなんとも、タイトルは誤解戦隊だし、准将はまだ勝機がある、いやないか?最初から

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 04:35:37

    ……戦隊ピンクがお上品なラクスだったりするのかな、この喧しくて口も手つきも悪い相方に対する妙な塩対応のラクスとか見るに
    でもそうなると戦隊お馴染みの他四色は一体……
    あと准将、歌詞カードとかいう元も子もないこと言った後さらっと惚気るんじゃない。そういうとこだぞお前。でもそういうとこある准将可愛いよね……

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 11:07:28

    リュクスが中々に強烈やな…

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 17:10:21

    戦隊メンバーがまた分解されたラクスだったら、
    AIとしてキラを調教しつつ、戦隊メンバーとして
    キラに調教されるという二重の旨みを味わう展開
    になりそうだし、ここのラクスはやりそう

  • 113保守がてら どこかの次回予告24/03/11(月) 20:30:31

    素敵な白馬の王子様に本気を出させてシーツを汚しまくってしまったお嫁さんはぐっすり眠っていた。
    さすがにベッド買い替えは避けようとキラ・ヤマト准将は一計を案じる。
    それはどうなのだとかお前さすがにそれはまずいだろうと突っ込むやつなどそこにはいない。
    ただズブズブと深みに嵌っていく旦那と嫁がいるだけである。
    拘束具とともにそれを渡されたラクス・クラインは羞恥とともに顔を染めた。

    キラ・ヤマトがかわいいお嫁さんと謹慎中の2週間ドスケベするだけの話、2日目。多分今週末公開。
    「おむつとくすぐり」
    羞恥を超えて駆け抜けろ、キラの嫁!
    (光はpixivで消えますがそもそもこれセーフなんだろうか)

  • 114二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 20:37:23

    「初期資金を手に入れて……本当にシミュレーションなのかな?
     使える人材は自分ひとりかぁ……」
    「一応両親と親友も手伝ってくれますわ」
    「悪の組織を手伝う両親と親友ってなんなの……?」
    「ゲームですので」
    「ゲームだけれども。まあ戦争がない分ずっと現実よりマシだけどね」
    「急に重いことを言わないでくださいませ……」
    「そうだね……言って後悔した。さて、基本的にはお金を稼いで、人材を集めて、組織を大きくしていく、と。
     組織運営にゲーム性はあるみたいだけど、どれだけそういうシーンがあるんだろ」
    「それはこれからのお楽しみですわ」
    「ああでも、リュクスがかわいいなあ、これ。口は汚いけど表情がコロコロ変わるし、主人公の背後霊みたいについてくるしで」
    「キラはいつでも側にいてくれる美少女AIはお好きですか?」
    「そうだね、謎のテレパシーでいつも一緒にいてくれる奥さんは好きかな」

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 20:46:00

    『順風満帆ですわー!!さあガンガンお金を稼いでいくのですわ!!』
    「父さんと母さんがなんでこんなに手伝ってくれるのか僕わかんないんだけど」
    『お父様とお母様には研究資金の資金提供をしていますわ。
     あのヒカルの自称親友はなんか手伝ってくれてますわ』
    「自称じゃなくって友達だから……一応子供のころからの付き合いだから……」
    『謎にコネがあるんですわあの男。なんなんですの?』
    「あまり迷惑かけないでね?でも結局僕はプログラミングというか、開発の仕事しかしてないけどいいの?」
    『適材適所ですわ。ヒカルが一番能力を活かせる仕事をしているだけなのですわ』
    「じゃあもっとお金稼いで人を雇った方がいいかなあ」
    『その通りですわ!!さっさと金稼げヒカル・ヒビキですわ!!世知辛いですわ!!』
    「クラッキングしろとかは言わないんだね」
    『犯罪をしてしまうと足がついたとき厄介ですわ!べらんめえ!ですわ!!』
    「悪の組織ってなんなんだろうね」
    (画像はイメージです)

  • 116二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 20:52:53

    「なるほどね。お金を稼ぐ手段はいくつかあって、両親への投資、自分でOS開発。
     お金を稼ぐと人材派遣もできるようになるんだね。悪の組織と言いつつ、堅実というか弱小企業みたいなのもテンプレートというかテンプレートなのかな」
    「そうなんですの?」
    「うん。悪の組織を運営するとか言いつつ、まっとうな職業やりながら世界を裏から支配する、とか。あとは幼馴染が悪の女幹部とか。このゲームだと主人公が組織の親玉だけど、子供が組織のボスとかだよね。初期メンバーで武闘派がいたりすると、その人は裏切ったり死んだりするとか?」
    「つまりこの親友は?」
    「いやさすがに……ないんじゃないかな……?どうだろう」
    「とりあえずどんどん進めていこうか。それにしても悪の組織が片鱗も見えてこないんだけど」
    「いいえ、ここからのようですわ?」
    「え?」

  • 117二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:01:31

    少しずつ成果を挙げていく自称悪の組織。
    両親が研究開発した新薬とヒカルのOS開発で得たお金を軸に、親友を筆頭とした人材を派遣することで様々な企業との横のつながりを作っていく。徐々にヒカルは「いまいち表に出てこない人材派遣をメインにいろんな薬を作ってたりもするなんかよくわからんけど結構やり手の組織のトップ」という言われてみれば悪の組織のボスのような立ち位置になっていく。
    確かに人材派遣で借金取りをしてみたり、政治家の護衛とかを任されていたりして、言われてみれば悪の組織にも見えなくもない。
    だがしかし、そんな彼の進みを止める者があった……。その名は!
    「燃え盛る正義の火!ピース・レッド!」
    「静かなる水の流れ……ピース・ブルー!」
    「穏やかなる太陽の光!ピース・イエロー!」
    「我ら、護界戦隊、ピース・レンジャー!!」
    (画像はイメージです)

  • 118続きはそのうち24/03/11(月) 21:08:17

    「全体的にゆるいなあ」
    「ゆるゆるですわ」
    「まあでもヒロイン……だよね?はいいね。
     一番年下の正義感の強いレッド。真ん中の冷静なブルー。そして年長でグラマラスなイエロー。
     バイザーに肌にフィットしたボディスーツとツボも抑えている」
    「彼女たちを調教しまくるんですの?」
    「どうだろうね……調教して、こっちの人材として使えるようにするとかなのかな。
     ヒカルもゆるいし、リュクスが先導してヒロインを堕とす、とか?」
    「百合乱暴……ということですのね?」
    「どこでそんな言葉仕入れるのラクス?あとはヒカルが実はベッドではやたらと強気になるとか。それも王道だね」
    「まるでキラみたいですわ?」
    「でもラクスはそういう僕の方が好きでしょ?」
    「傲慢ですわぁ……♡」

  • 119二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:11:35

    戦隊三人のイメージが三人ともラクスだった件(知ってた)

  • 120二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:21:10

    ゲームの中でまで「何あの男?」されてる……
    それはそれとしてラクスはいつも楽しそうですね

  • 121二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:29:13

    やっぱり戦隊全員ラクスじゃねぇか!!

  • 122二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 02:31:56

    『……んんん???なんであいつらここにいんですか。ですわ』
    「どうしたのさリュクス。あの恥ずかしい人たち知ってるの?」
    『知ってるに決まってらあ!ですわ。あれは「リュクス!あなたの野望は私たちが止めてみせます!」
    「世界征服なんて、許さない……!」
    『ちょ、おま「いくわよ、二人とも!」
    「わ、なにこれ、ちょっ……!?」
    『ああああああ!!!うるさいうるさいうるさい!ですわ!!ヒカル!』
    「どうしたのリュクス。あんなぴっちりスーツでドヤ顔キメてる変質者からはさっさと逃げるよ」
    「変質者じゃないです!?」
    「いやどう見ても変質者じゃん……なにそのボディライン丸見えのスーツ」
    「やっ……♡」
    「恥ずかしがるなら何で着てるのさ」
    「あっ、い、いわないでぇっ……♡」
    「くっ……そんな!イエローが言葉だけで戦闘不能になるなんて……!」
    「100%ど真ん中超好みの年下の少年相手に罵られたとはいえキィ姉を一撃で沈めるとはさすがね……さすがはリュクスが選んだ男、ということかしら」
    「えっなにこの人たち」
    『ああああああああ!!てやんでぇ!ですわ!!こうなったらヒカル!目にものを見せてやるんですわ!あいつらは護界戦隊ピースレンジャー!この世界を裏から守る謎の組織の一員ですわ!!』
    「三人で?いや無理でしょ」
    「その通り!」
    「私たちは超精密演算システムにより、世界の平和を守るために選ばれた存在」
    「うそぉ……」
    『今日のこの日のためにヒカルを鍛えぬいたと言っても過言ではないのですわ!いけーっヒカル!!』
    「なんでこんな時に限ってアルはいないんだろう」
    「覚悟しなさい!リュクス!」
    『おまえもなぁ!!ですわ!』
    (画像はイメージです)

  • 123二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 02:41:16

    「人材派遣してるのに、護衛一人もいないんだ……ってそりゃそうかぁ。今まで表立って働いてたわけじゃないもんなぁ」
    「ここまでぐいぐいヒカルを引っ張ってきたリュクスが押されてますわね」
    「だねぇ。あまりにも無法すぎると嫌われるし、なぜか太刀打ちできない相手がいることで意外とバランスが取れてるのかもしれない」
    「……勉強になりますわ」
    「真面目にゆるーく運営される悪の組織に対するのは、妙にコミカルな正義の味方、と。これもまた王道なのかなあ……でもちょっとギャグによりすぎかな」
    「キラはぴっちりスーツはお嫌いですか?」
    「パイロットスーツを着たラクスは最高にエロいと思うよ。あと微妙に世界設定っぽいものが見えたね」
    「超精密演算システム……ですわね」
    「うん。この世界の設定がなんとなく見えてきたね。どこまで僕の推測が正しいのかわからないけど」
    「あっピースレンジャーを撃退しましたわ」
    「まだまだ敗北シーンは先かな?」
    「楽しみですの?」
    「そりゃ、こういうゲームの醍醐味だしね」

  • 124二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 02:41:45
  • 125二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 02:53:49

    『あーもう!!計算違いですわ!!バグですわ!!なに考えてんですかあいつら!!』
    「まあいいじゃない。妙に弱かったし」
    『いやそれは当たり前っていうか……ですわ』
    「歯切れが悪いね。ピースレンジャー?は大したことなかったけど、今後もああいう妨害は入るのかな」
    『ちっぜってぇあいつらゆるさねえかんな……ですわ。でも確かにヒカルの護衛は必要ですわ。いくら私が鍛えに鍛えぬいたヒカルとはいえ、不慮の事態で死ぬことはありえますわ』
    「死ぬから不慮の事態だと思うんだけど」
    『はーっ!?悪のボスがあっさり死んでどうすんですか!部下を路頭に迷わすつもりですか!!』
    「そう言われると確かに……ってなるね。リュクスは賢いなあ」
    『と、いうわけで我に腹案ありですわ!戦隊を倒すためにはどうすればいいか!配点100点!!』
    「……各個撃破?」
    『大正解!!リュクスポイント100点!ですわ!!さああいつらに目にもの見せてやれ!!ですわ!!』
    「まあ三人揃って僕にまけるような人たちだし、負けるはずないけどさぁ……」
    (画像はイメージです)

  • 126二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 03:00:46

    「あ、メインのコマンドで違うコマンドが生まれたね」
    「捕縛作戦準備、だそうですわ」
    「なるほどね、資金と時間をかけて、あのピースレンジャーを攻略する準備をする、と。
     お金と時間で解決できるのはいいことだよね」
    「キラが言うと重みが違いますわね……」
    「今日はなんかちらほら毒が出ちゃってるなぁ……あまりラクスといるときは言わないようにしてるつもりなんだけども」
    「でもそんなキラも好きですわ?」
    「ありがとう。包容力のある奥さんほど人生に必要なものはないよ。
     さて……ああ、レッド、ブルー、イエローのどれかから攻略できるのか……えっ」
    「どうしましたの?」
    「なんかイエローの個人情報を取得するとかあるんだけど。あれ?犯罪はしないとか言ってなかったっけリュクス」
    「政治はきれいごとだけではすみませんわ……」
    「ラクスが言うと重みがちがうなあ……」

  • 127二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 03:14:12

    『これで完璧なはず!ですわ!!』
    「冗談でしょリュクス?ラブレターってなに。こんなんで引っかかる人いなくない?こんなことのために個人情報ぬいたの?犯罪すれすれの手段で?」
    『バレなければ犯罪ではありませんわ。イエローはもう20歳を過ぎているのに夢見がちで白馬の王子様待ってるような女ですので絶対ひっかかりますわ。なんだったら年下の優しい少年のアプローチをガンガン距離を詰めていつでも下タメしながら待ってアプローチされた瞬間上キックするような女だ、ですわ』
    「辛辣ぅ……」
    『どうせヒカルの名前出せばホイホイ来るに決まってるんですわ。そもそもあいつらの仕事は「やっぱりあなたの差し金だったのね、リュクス!」ほら来たのですわ』
    「えぇ……?なんで……?一応彼女たちが倒そうとしてる相手なんだよね、僕?」
    「いいえ、ヒカルさんに罪はありません。すべてはその口汚いAIのせいなのです!ええ、わかってます!!」
    『なーにが口汚いだ、ですわ!人のこと勝手に敵認定してきたのはおめーらだからな!ですわ!!』
    「あなたを倒して、ヒカルさんを解放してみせます!なのでヒカルさん!」
    「はい?」
    「リュクスを倒した暁にはあのラブレターに書いてあった通り、あなたのおうちで延々と愛を囁いてくださいね!!」
    「今から戦う相手に言うことかなあ……リュクスを守るために僕が戦うのに」
    (画像はイメージです)

  • 128二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 03:27:11

    「コマンド制ターンバトルだね。戦闘中に色々するとか工夫がほしかったけど、そういうのはないみたいだね」
    「それはまた別のゲームで楽しんでくださいませ」
    「そうだね。結構メインのゲームシステム周りが凝ってるから、個別の戦闘システムが若干弱めなのはしょうがないかも。あるいは逆にこれぐらいチープな方がワンサイドゲームっぽくていいかな?」
    「シナリオ一文で敗北、というやつですわね」
    「それはやりすぎかな……最低でも戦っている、という描写がある方が敗北したときの無様さが増すと思う」
    「急にキラの目が鋭くなりましたわ」
    「そこは大事だよ、ラクス」
    「譲れないものには真剣になれるキラは素敵ですわ」
    「譲れないほどじゃないよ……。うーんでも、色々リュクスが思わせぶりなこと言ってるよね」
    「と、いうのは?」
    「明らかにピースレンジャー側と知り合いだよね。悪の組織と正義の味方がマッチポンプ、というのもある意味よくある展開ではあるけれども」
    「確かに言葉の端々で、ピースレンジャーのことや彼女らの個人的な情報を知っているような口ぶりでしたわ」
    「リュクスの目的は『ヒカルを悪の組織のボスとして成長させる』だったけれども。さて、じゃあなんのためにヒカルを悪の組織のボスにさせようとしているのか。世界征服?護界、ってものに相対すると考えるとそのあたりだけど……あ、終わったね。さあ、そういうシーンだけども」
    「こほん……準備はできましたわ」
    「いつもラクスの声にはお世話になってるよ」
    「いつでもお世話させていただきますわ?」

  • 129続きはそのうち24/03/12(火) 03:47:20

    「本当に弱かったね。こんなので僕と戦うとか無謀もいいところじゃない?」
    「う、嘘……全然予定と違います……」
    「はぁ。まあいいかな、とりあえずリュクスからは君を好き放題しろ、って言われてるんだ」
    「あんな、AIなんかの言うことを聞かない、ひぅ!?」
    「は?君たちにリュクスの何がわかるの?勝手に彼女と僕の関係を決めないでほしいな」
    「あ、ひ、や、うそっ……♡」
    「それにしても、あんな薄いスーツ着て、おっぱいとかお尻揺らしながら戦って恥ずかしくないのかな。それとも期待してた?」
    「や、た、たとえ、私が負けても、妹たちがっ!」
    「そうだね?一番お姉さんなのに、一番最初に負けてこんな目にあってるの、どんな気持ち?」
    「み、耳元で、囁かないでぇ……♡」
    「ああ、端末はこの部屋にはおいてない。ネットワークに繋がってるから、リュクスは見えてるかもしれないけど、口出しはできないだろうね?見られた方が興奮するなら、ご褒美になっちゃうかな」
    「や、あ♡あ、ひ、そこ、そこ、やめてぇえええええ♡♡♡」
    (画像はイメージです)

  • 130二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 03:56:26

    一番上が一番弱いのは王道

  • 131二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 04:04:11

    毎回本編で見たテキストをなぞったりエッセンス引っ張ってきたりするのが読んでてほんと楽しいな

    > イエローはもう20歳を過ぎているのに夢見がちで白馬の王子様待ってるような女

    信じられないくらい火の玉ストレートでダメだった、可愛いよね夢見る年頃過ぎてるのに夢見てる系の子……

  • 132続きはそのうち24/03/12(火) 04:35:57

    10年前の話。
    「ねえ、君は誰?」
    そう量子ネットワーク上のチャットで書きこんだのが、リュクスと僕の出会いだった。
    『私はリュクス。あなたは?』
    「僕はヒカル」
    『ヒカルはここで何をしてらっしゃいますの?』
    「疲れたから、ここに来た」
    『どうして疲れたのですか?』
    「みんなが、僕には才能があるからって、なんでも押し付けてくる。僕はいやなのに。僕はまだ10歳にもなってないのに」
    『最初から断ればいいのではないですか?』
    「でも僕はできるから」
    『優しいのですね?』
    「そんなことないよ。優しかったらこんなところでこんなこと言わない」
    『それが優しいというのですわ』
    それが、僕と彼女の出会いだった。
    その日から、口やかましい……いや当時は優しくけなげだったAIと、僕の日々が始まった。
    (画像はイメージです)

  • 133二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 12:37:38

    リュクスと戦隊の関係気になりますね

  • 134保守がてら 続きはそのうち24/03/12(火) 12:40:16

    「あのシーンの後にこんなものを挟むとは思わなかった……」
    「情緒が行方不明になってしまいましたわ」
    「でも10年前か……僕が思った以上に、ヒカルとリュクスの付き合いは長かったんだ」
    「元々はおとしやかなAIだったんですのね」
    「相当長い付き合いだね。もしかしたら、ヒカルの影響を受けてリュクスの性格も変わっていったのかも。イントロだけ見ていたら、ヒカルをリュクスが引っ張っていく、という構図に見えていたんだけども」
    「口の汚さに騙されましたか?」
    「だね。勢いのある話し方で関係性をマスキングしてきたね……さて、イエローはすごいことになってしまったわけだけど」
    「年上のお姉さまが無様に敗北した後乱れて白目を剥くのは好きですか?」
    「年上のラクスが白目を剥いていても僕はラクスを愛せるよ?」

  • 135保守がてら続きは6時間後ぐらい24/03/12(火) 12:56:47

    「……それで、変身が解けた君がここにいるわけだけども」
    「お、お久しぶり、ですね……?」
    「ピースイエロー!だっけ」
    「言わないでくださいぃ!?」
    「子供のころに会ったキイさんがあんな恥ずかしい恰好であんな恥ずかしいことしてるなんて……」
    『は?どういうことですわ?私よりこの女と先に出会ってたとか聞いてないんですわ?』
    「そりゃ12年前だかの話だしね……リュクスに話したこともないし」
    『おかしいですわー!?なんで個人情報抜いたときに気づかないんですわー!!』
    「知らないよそんなの。今から戦う相手の名前とか知りたくないし」
    『正論がすぎる!ですわ!!バグが多すぎですわ!』
    「私をバグ扱いしないでください?そもそもヒカルくんの相手として『あーーーーー!!聞こえませんわ聞こえませんわ!!』……別にいいですけども」
    「知り合いなの、二人とも?まあリュクスはネットで漂ってただけだし、そういうこともあるのかなあ」
    「というわけでヒカルくん。責任はとってくださいね?」
    「まあうん……それはそう」
    「やりました!!キイ姉さん大勝利です!!」
    『寝取られですわ!!脳が破壊されますわ!!』
    「寝てから言ってくださいね?」
    「……うーん。とりあえず人材が増えたのはいいことなのかな。協力してくれるの?なんで?」
    「だってヒカルくんの頼みですから?」
    「えぇ……正義とか量子演算システムから与えられた役目とか」
    「愛の方が大事ですよ?」
    『こんちくしょー!ですわ!!AIなのに愛はないのか!ですわ!!』
    「そもそもヤれって言ったのリュクスだからね?嫌って言ったのに」
    (画像はイメージです)

  • 136二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 13:59:26

    そこに愛はあるんか?

  • 137二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:19:08

    「あっさりイエローが陥落しちゃったなあ」
    「即堕ちですわね」
    「ただいわゆるヒロイン敗北とはまた毛色が違うね。やっぱりゆるめのゲームなのかな」
    「キラとしては調教が短いのがご不満ですか?」
    「そうだね。元々関係性があったにせよ、快楽で堕とすにももう少しねっとりというか、時間をかけてヒロインを追い詰めてもよかったかな。いや、これも伏線なのかな……?そもそも戦隊の三人自体が、ヒカルに悪感情を抱いてないことは示されてるし」
    「なんでも伏線として処理するのはどうかと思いますわ?」
    「でもこれは作者の意図通りな気もするんだよね……明らかにリュクスと三人のヒロインの間にはラインがある。その上で、三人のヒロインとヒカルの間にもラインができていることが明らかになった。と、なると、やっぱりヒロインとの戦いとは別の主題があるのかな。何度か言及されている量子演算システムが怪しいは怪しいけど」
    「……たとえば、リュクスがそのシステムの一部、とかでしょうか」
    「それだと、あまり楽しい結末にはならなそうなのがね。さて、次は別のヒロインを堕とすターンかな」

  • 138二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:33:06

    「というわけで、私も本格的にヒカルくんをお手伝いしますね」
    『かーっ!!卑しい女ですわ!関係持った途端にいい人きどりですわ!!』
    「だって恋人ですもの」
    『は?性奴隷がナマ言ってんじゃねえですわ?』
    「あ?」
    『は?』
    「はいはい、落ち着いてよリュクス。君がいなきゃこの組織回らないんだしさ」
    『落ち着いてますー!やっぱり触れ合える方がいいんですね、ヒカルは!!』
    「そんなことはないよ?リュクスとは散々いろんなこと話したでしょ。心のつながりは大事だよ」
    『うぐぐー……畜生ですわ!!これが惚れた弱みか!ですわ!』
    「イエローがキイさんってことは、ブルーとレッドって、妹の……」
    「アオイとアカネですね」
    「二人と戦うのは気が重いなあ……」
    『あんなやつらにヒカルは負けねー!ですわ!』
    「私はヒカルくんの声を聴いただけで大分堕ちかけてましたので。アオイとアカネはもっと頑張ると思いますよ?」
    「この件に関してはアルも全然力貸してくれないし、自分でどうにかするしかないかなあ……。
     まず話が通じそうなアオイちゃんからやってみようか。どうしたらいいと思う、キイさん?」
    「私に送ったラブレターと同じもの送れば一発で釣れると思いますよ?」
    『お前らバカなのか?ですわ』
    (画像はイメージです)

  • 139二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:43:23

    「ゆるいなあ」
    「ゆるいですわ」
    「とりあえずイエローを倒して、ブルーも……と来たけども。これはそのままブルーも即堕ちする前振りにしか見えないんだよなぁ」
    「キラは即堕ちは嫌いですの?」
    「さすがにゲームのキャラが即堕ちはちょっとね……。いや純愛ものだったら逆にいいのかなあ」
    「私はキラに即堕ちでしたわ?」
    「ごめんね……ラクスをちゃんと愛せるようになるまで大分時間がかかっちゃったよ、僕は」
    「いえ……それも大切な時間でしたわ」
    「……そうだね」

  • 140二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:55:50

    ノリノリではっちゃけてたのに、
    とんでもない落差で急にしっとりするやん

  • 141二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:56:59

    「久しぶり……ヒカル」
    「アオイちゃんも元気そうで、なによりだよ……なんでまた、こんなことやってるの?」
    「ヒカルこそ、なんでそんなことになってるの?」
    「僕は、成り行きかな。ちょっと口の悪いAIにお尻叩かれてね。なんだかんだでここまで来ちゃった」
    「ふふ……ヒカルらしい。昔からそう。優しくて、でも怠け者で……でも、とても頑固」
    「そう?他の人に言われたらすぐ方針変えるよ、僕は」
    「そうだね、ヒカルは自分でそう思ってる」
    「できれば戦いたくないんだけどなあ、アオイちゃんとは」
    「ううん……私はあなたと戦うために来たから。姉さんはきっと、ヒカルの側にいるあのAIに嫉妬しただけ。アカネは自分の使命を果たしたいんだと思う。そして、私は……」
    「え?」
    「あなたの力を私に見せて。この私を、ピースブルーを倒すほどの男になったって。あなたが、優しいだけの男の子じゃなくって、力も思いも兼ね備えた、一人前の男になったことを、見せつけて……!!」
    「アオイちゃんってそんな性格だっけ……!?というか、さっきから黙ってるけどサポート頼むよ、リュクス!!」
    『いい場面で茶々入れない空気よめる超優秀なAIをほめたたえろ!ですわ!やれーっ科学者の子!!ですわ!』
    (画像はイメージです)

  • 142二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:05:39

    「またコマンド制ターンバトルだね。さて、難易度はどんな感じだろう」
    「先ほどのイエローに比較してやたらと好戦的ですわ」
    「クールなのに好戦的かぁ……ギャップ狙いかな?」
    「ギャップは重要ですわ、キラ。優しい少年がそれでも戦う姿に人は脳を焼かれるのです」
    「そうだね、そういうキャラは僕も応援したくなるなぁ」
    「……そうですわね?」
    「それにしても、ヒカル強いなあ。もしかして、アルとか人材派遣とかする必要ないんじゃ……」
    「組織のトップが戦うのがそもそも異常なのですわ。全部できるからといって全部やる必要はないのです」
    「目が怖いよ、ラクス?うん、わかってる、わかってるから!僕は自分で全部できるとか思ってないから、いまは!」
    「全部できてしまうから問題なのです……もう」

  • 143二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:07:30

    知れば誰もが望むだろう…君の様になりたいと!

    いやなりたくないです…

  • 144二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:17:07

    「あは……全然かなわないや。すごい。強くなったね、ヒカル」
    「昔お隣に住んでた同い年の女の子がこんな格好でめちゃくちゃすごい勢いで銃弾撃ってくる方が怖かったよ僕……」
    「その銃弾全部避けてる人がいうことじゃないかな……」
    「で、僕はどうすればいいんだろうね?」
    「私を抱けばいいんじゃないかな?」
    「やめてよね?僕を来るもの拒まずな鬼畜野郎みたいな扱いにするのは」
    「私としてはそれでいいんだけど」
    「リュクスも何考えてるんだろうね……」
    「私の裸見てるときに他の女のこと言うのやめて」
    「……AIなのに?」
    「あのAIのこと話すとき、ヒカルはすごく優しい目をするから嫌い」
    「そうだね。今は君だけを見てる」
    「あっ……うむぅ……♡」
    (画像はイメージです)

  • 145二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:23:49

    ……なんでだろうね、口が悪いラクスで君は誰?構文してるのにAIから凄いフレイ成分を感じる

  • 146二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:24:05

    「なるほど、ハーレムものかな、これは」
    「ハーレム!男の夢ですわね!」
    「僕はラクス一人でいいけどね」
    「…………本当ですわよね?」
    「えっなんで今微妙に生暖かい目で僕を見たのラクス」
    「いえ、男性というのはそういうものだとお義母様が」
    「ちょっとまって父さんの過去について一瞬思いを馳せそうになっちゃったからこの話題はやめよう」
    「男の甲斐性というものらしいですわ?」
    「母さんは何をラクスに教えてるんだよぉ……僕の可愛いお嫁さんが僕の愛を信じられなくなってる……そして僕は父さんを今後どういう目で見ればいいんだよぉ……」
    「実際問題私相手にうわべだけの言葉は通じませんし、そもそもキラの私大好きオーラは現在進行形で伝わってきていて胸が熱くなりますわ?……それはそれとして心構えは重要、というお話でしたわ」
    「やめようね!?この話は!!」

  • 147二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:39:33

    それは8年前の話。
    量子ネットワークにつなげた端末から、リュクスが話しかける。
    疲れ果てた僕は、ただただ彼女とぼんやりと話すだけだった。食事もろくにしない。ただ、水を飲む。
    でも、そんな中でも、リュクスは毎日僕に話しかけていた。
    『なんでそんなに頑張り続けたのですか……?』
    「だって、みんなが困ってたから」
    『なんでそんなになるまで……』
    「だって、みんなが、そうして欲しそうだったから」
    『いくら能力があっても。心は一度壊れたら元にもどらないのですよ?』
    「リュクスは、どうしてこんな僕に一緒にいてくれるの……?」
    『……私は他人に決められた通りに生きるのが嫌で。思い通りにならないのが嫌で。量子の海で引きこもってたんです』
    「……」
    『だけど、私は、ヒカルに会えました。それが、あなたにとって幸せかはわからないけど。あなたに会えて。私は、幸せになれたんです……』
    僕はまだ、その言葉の意味をわかっていなかった。いや、わかっていたのかもしれないけど、それを彼女のやさしさからくるものだと思って蓋をした。
    結局、その言葉の意味を本当にわかるまでには。また2年の時を必要としたのだった。

  • 148二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:47:37

    このレスは削除されています

  • 149二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:49:05

    「やっぱりリュクスとヒカルの関係は思った以上に重い……かな。本当にこのリュクスの口調に色々と騙されてる」
    「え?」
    「作中の現在の時間軸では冗談めかして言ってるけど、明らかにリュクスの側はヒカルを意識してたね、これは。わざわざ昔の話を断片的に挿入してきてるってことも含めて、作者の意図したミスリードだ。
     ヒカルの側からの感情はいまいちわからないけど……んん?ちょっと待って、ログ見てみるね」
    「はい、ご随意に、キラ」
    「……えー。これそういうこと?10年前からで、下手したら財布も預けてて、というかここで明確に言ってるんだ……」
    「どこの記録ですの?」
    「ほらここ。『結婚してても許されない』って。それを許すってことは……」
    「夫婦以上の関係?」
    「でもAIだ。だから体の関係は持てない。心の関係に終始している」
    「それは……」
    「ヒカルが女の子としてリュクスを見ているのなら、この関係はどこに落ち着くのかな。それとも……作中より前の時間軸ですでに決着した関係なのか。さあ、最後のヒロインとの対決に行こうか」

  • 150二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:02:52

    なんとなくで急にセイバーマリオネットを連想してしまった

  • 151二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 02:46:55

    「性奴隷2号、アオイです。よろしくブイ」
    『立場を理解しているとは殊勝だな!ですわ!!褒美にヒカルと一夜を過ごす権利をやろう!ですわ!』
    「ありがたき幸せ」
    「いやリュクスの言うことなんて適当に聞き流していいからね、アオイちゃん?」
    「ちょっとリュクス!!明らかに私とアオイで扱いが違うじゃないですか!抗議します!!」
    『はっ自分の立場もわきまえねー胸ばっかでっけー女がなにかいってますわーですわ』
    「姉さんのような私欲にまみれた女はこの組織にふさわしくありません」
    「妹に裏切られた!?」
    「そもそも私も姉さんの妹というわけではないので」
    「ひどい!?」
    「ピンチに助けられてヒカルを好きになった私やアカネと、なんかずっと世話してたらズブズブと沼にはまっていった姉さんでは立場が違うというか」
    「私だって一目惚れだったんだから!ヒカルくんに階段から落ちたとき受け止めてもらったのは一生の思い出なの!」
    「年上のお姉さんが唐突にこういうこと言うとかわいいよね」
    『アホやってねーでとっとと最後の一人もおびき出せ!ですわ』
    「嘘でもいいから愛の言葉を書けば多分来ます」
    「嘘は書いてるつもりないんだけどなぁ」
    (画像はイメージです)

  • 152二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 03:13:46

    「さて、そろそろこの物語の主題をちゃんと考えるべきかな」
    「AIに罵倒されながら会社のトップでウハウハになってハーレムプレイをしたいだけでは?」
    「ラクスは本質を突くのがうまいね……なんかそれでいい気もするけども。まあ、僕もちゃんと考えよう。この物語の主軸はヒカルとリュクスにある。というか、この二人が全てだ」
    「いいきりますわね、キラ」
    「わざわざサブとのそういうシーンの後に、リュクスのシーンが挿し込まれるからね。これは間違いない。じゃあこの物語はヒカルとリュクスのものだとして、何を描きたいのか。出会いは10年前に終わっている関係。夫婦より深い絆だとお互いを許容している関係。そんな二人の物語の、何を描くんだろう」
    「すれ違い、とかいかがでしょう」
    「僕もそんな気がした。AIと人。ネットワークに漂う情報と、肉を持った人の絆。そういったもので現実を思い知って一回、離れた二人が再びくっつく、とか。そういう話だね。でも……」
    「何か気になることが?」
    「サブヒロインの存在かな。口では色々言ってるけど、リュクスはあの二人を完全に拒絶していない。それどころか、彼女はキイとアオイとの関係を推奨までしている。僕の感覚が間違っていないのなら、普通の女性ならそんなの許容しない。自分には持っていないものを持っている存在とか、なおさらだ」
    「キラは心が狭いのですね?」
    「僕はラクスのことではいつだって心が狭いよ?逆説的に考えよう。どんな存在なんだろうね、この戦隊ヒロインは。リュクスと戦隊ヒロインの関係。リュクスがヒカルを、肉体関係が存在しえないにも関わらず、愛しているのは間違いない……だろう。ちょっと自信ないけど。そんな愛している人が、他の人を愛することを放置している。そんな関係を許容する存在。まあ……卑怯な推察の仕方だけど。判子絵、ということを差し引いても、リュクスとこの三人、妙に似てる気がしない?」
    「キラのメタ読みは製作者批判に聞こえることもあるから気を付けた方がいいですわ?」
    「手厳しいなあ……」

  • 153二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 03:33:50

    「久しぶりです、ヒカル兄さん……」
    「こっちこそ。元気そうで何よりだよ、アカネちゃん。元気いっぱいでそんな服着て喧嘩売られるのはそれはそれとして困るけども」
    「えへへ、かっこいいでしょ、これ?」
    「あーそういう感覚なんだ……数年たったらそういうのって思い出したくない記憶になるから気を付けてね……?」
    「なんでです?」
    「わからないのが幸せだよね。で……アカネちゃんはなんで戦ってるの?」
    「キイ姉さんは、ヒカル兄さんがリュクスと一緒にいるのに、自分がのけものなのが悔しかった。アオイ姉さんは、リュクスによってあなたが強くなったか確かめたかった……私も二人と同じです」
    「キイさんの気持ちはともかく、僕が強くなることに何か意味があるのかな……いや。大体、検討はついてるけど」
    「え?」
    「これでも10年一緒にいるんだ。なんとなくやりたいこと、欲してることはわかるんだよ、リュクスに関してはね」
    「……悔しいです。元は同じはずなのに、そんな、顔をしてもらえる、あの人が」
    「違う。その命は……君だ。アカネちゃんはアカネちゃんだ。キイさんでもアオイちゃんでも……増してや、リュクスでもない」
    「はい……昔も言われた通りです。私は私。姉さんとも違う……元になった、あの人とも」
    「じゃあ、なんで戦うのかな?」
    「私の正義のため。最初に決める。あとはその目的にまい進する。それが私の行動理念」
    「やめてよね。そんな顔されると、僕が悪人みたいじゃないか」
    「ヒカル兄さんは私だけが守ります。だから、私だけを、愛してください……!!」
    (画像はイメージです)

  • 154二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 04:01:40

    「なるほど……AIが本当に愛という意味とは思わなかった」
    「たまにキラが言うことがわからなくなりますわ?」
    「でも少なくとも、リュクスは人工知能じゃないでしょ、これ」
    「人に作られたというのであれば、実質私もキラも人工知能では?」
    「今日はやけにお互い触れないようにしてきたところに踏み込んでくるねラクス……?」
    「キラもですわ?心の傷を晒しあうことでしか得れないものもございます」
    「そうだね……うん、ラクスは本当に強い人だよ。隣にいてくれてありがとう」
    「こちらこそ」
    「さて、概ね情報は出そろったかな。ここからクライマックス……の前にそういうシーンだね」
    「元気いっぱいなヒロインを屈服させるのは好きですか、キラ?」
    「ラクスは最近ずっと元気いっぱいだよね……」

  • 155二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 04:11:42

    「やっぱり、だめ、でしたね……」
    「本当、無茶しすぎだよ三人とも」
    「ヒカル兄さんの方が、よっぽど、無茶です」
    「でも僕の側にはリュクスがいるから」
    「そればっかり。昔は、頼りなさそうで、でもかっこよくて、優しくて。あーあ……なんでそんな酷い人になっちゃったんです?」
    「成長したとは言ってくれないんだ」
    「好きな人が他の女のおかげで成長できたとか認めたくないですから」
    「あの小さくてかわいかったアカネちゃんがすごいスレた女みたいになってる……」
    「でも、私たちはあなたが超えるべき壁。私たちを乗り越える力があれば、きっと、この先の障害も乗り越えられる」
    「いいこと言ってるようにも聞こえるけど、その足離さない?」
    「離しません。目的を決めたら必ず達成するのが私の行動理念です」
    「……ま、いっか。僕を悪の組織のボスにしたのは、リュクスなんだし?それっぽく振舞わせてもらうよ……」
    「や、ぁ……♡」
    (画像はイメージです)

  • 156二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 04:13:26

    それは6年前の話。
    「リュクス、会いに来たよ。急に僕の端末からいなくならないでよね?」
    『ヒカルは本当に、無茶をするのですね……?こんなところ、立ち入ったらどうなるか、わかりそうなものなのに』
    「僕には、すごい友達とすごい妹とすごい両親がいるからね。どうにかしてもらった。君がここにいる、ということを突き止めるのだけは、僕の仕事だったけど」
    『量子演算システム……この世界を導くシステム。その根幹部分が、ここです』
    「正直、僕程度に入り込めるようじゃ世界なんて導けないと思うけどなぁ」
    『ヒカル。あなたはどうしてここまで来てしまったのですか?』
    「言ったでしょ?君に会うためだよ。君に、僕の想いを伝えるために来た」
    『AIの私に?』
    「そこにいる君に」
    巨大な結晶状の装置群。そこの中央に、椅子に座っている少女がいる。
    まるで装置に囚われている姫のような少女。
    「君を愛してる」
    『私も愛しています』
    「……君を、迎えに来るために、僕は何をすればいいのかな?」
    『私は……』
    「……いいよ、僕は頑張る。だから、それまで、AIとしてでもいいから、僕の側に、いてほしい」
    『はい……幾久しく、よろしくお願いしますね、ヒカル……』
    ここが終わり。そして、ここが出発点。
    どんどん口の悪くなる自称、美少女AIとともに、僕が走り始める出発点。

    ……そして、今。また、リュクスは僕の目の前からいなくなった。
    (画像はイメージです)

  • 157二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 07:32:20

    「……まだ考察はいるかな?」
    「いいえ、いらないかと」
    「ただ、まだ足りない部分があるかな」
    「キラは、必要な描写がまだあると?」
    「ヒカルの感情は描かれた。でも、リュクスの感情は、まだ描写されていないよね?
     クライマックス。最後の戦いに挑む前に、ヒカルとリュクスの関係性はしっかり明らかにしてほしいかな……うん。
     そうだよね、そうなるかな」

  • 158二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 07:33:54

    運命の相手。それは決められた相手。
    生を受けたとき。超精密演算システムによって、私は世界を統べる者としての役割を与えられた。
    私の相手もまた、遺伝子的に最高の相性を持つように設計されていた。
    運命の相手。でもそれは、決められた道筋。決まりきった結末。私の意思が介在しない世界。それがこの世界。
    そんな決められた世界で、私がどんな行く末をたどるのか。それを超精密演算システムで計算しようなんて思ってしまったのが、そもそもの始まり。バグの始まりだった。
    演算システムで計算された答えは……私の作られた運命の相手は、運命の相手ではなかった、ということだった。
    精密な世界に作られたバグ。とある科学者夫婦の妄執ともいえる愛に生み出され、ありとあらゆるギフトを与えられ、決められた道筋を覆す白馬の王子様。彼が私を迎えに来てくれる。それが、演算システムが出した答え。私は素直に喜んだ。だって決められた運命なんていやだったから。そんなの女の子っぽくない。その演算システムが導き出した出会いは40年後。システムに求められた人を統率する役割に従い、時に生体の流れを止めながら、私は王子様が迎えに来てくれるのを待つ。だが、その先を計算してしまったのが、間違いだった。30年前。私は、その計算結果を見てしまった。
    王子様は、私を迎えに来たあと、間もなく死んでしまう。どうして?どうして。どうして?

  • 159続きはそのうち24/03/13(水) 07:36:40

    それを避けるためにクローンを生産する。私とおなじ、でもそれぞれ年齢の異なる三人の私。誰かが、あの王子様と結ばれてくれればいい。そうすれば、私が側にいなくても、きっと彼は幸せになれる。でも、計算結果は変わらなかった。彼は死ぬ。彼は、私を……クローンでなく、私を見つけてしまう。クローンがいようと、私のもとに来てしまう。そして、私と出会ったら、彼は死んでしまう。
    いやだ。そんなのいやだ。私は、王子様が死ぬ物語なんていやだ。それなら、私なんかと結ばれずに、生きてくれる方がずっといい。
    20年前。彼が生まれる。だけども計算結果は変わらない。変えられない。わからない。わからない。どうすればいいのかわからない。
    15年前。私は諦めた。統率者としての役割なんてどうでもいい。逃げちゃえ。クローンも自分たちで生きるように伝えて解放した。私はネットの海に潜るようになった。いろんな情報。いろんな物語。楽しい。一時の無聊の慰みでも、本来得れるはずの王子様との出会いもないけど、それでも楽しかった。毎日毎日、いろんな情報と、いろんな人と出会う。10年前。そんな量子ネットワークの海の片隅で。
    “ねえ、君は、誰?”
    ―――システムが導き出した時より5年も早く。私は、王子様に出会ってしまった。
    (画像はイメージです)

  • 160保守がてら 続きはそのうち24/03/13(水) 12:26:26

    『ねえ、君は誰?』
    ああ、この人は誰なのだろう。最初はそう思った。
    「私はリュクス。あなたは?」
    『僕はヒカル』
    「ヒカルはここで何をしてらっしゃいますの?」
    『疲れたから、ここに来た』
    「どうして疲れたのですか?」
    『みんなが、僕には才能があるからって、なんでも押し付けてくる。僕はいやなのに。僕はまだ10歳にもなってないのに』
    操り人形のように生きる。それが嫌で、私のようにここに逃げ出した人なのだと、そう思った。
    「最初から断ればいいのではないですか?」
    『でも僕はできるから』
    でも違った。彼は、自分ができるから、その道を選んだ。
    与えられ、道を示されたから歩くのだ、とあきらめた私との、決定的な違い。
    無数の選択肢を与えられ、それでもその道を歩くのだと決めた彼。きっと彼は今後苦しむだろう。きっと彼はいじけるだろう。きっと彼は泣くのだろう。こんなところで愚痴を言うのだ。彼の心はきっとこの先も傷つき続ける。
    ただ、傷つこうとも、できるのならば、せめてやりたいと。それは、とても―――
    『優しいのですね?』
    「そんなことないよ。優しかったらこんなところでこんなこと言わない」
    誰かに決められた道を歩くのが運命の計画というならば、彼は。
    それでも、自分の道を歩く人。理解する。その名前。その思考。完全に合致する。
    『それが優しいというのですわ』
    決められた道を覆す人。高度に計算されたシステムの記した道を、親から愛として与えられた才能と優しさで覆してしまった人。
    決められた通りなら、もっと後に出会うはずだったのに。一足早く私を迎えに来てくれた―――王子様。
    『私はリュクス。もっと、お話しませんか……?』
    私は、もっと彼を知りたいと。もっと彼に近づきたいと。その欲を抑えきれなかった。

  • 161二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 18:28:39

    「さて……考察の必要はないけれど、一応、作者の意図を確認するために情報を整理しよう」
    「リュクスが何者か、ということですの?」
    「そうだね。何度か言及があった量子演算システム。その管理者、あるいはシステムの一部がリュクス……正確には、リュクスの元になった人物だ。彼女の思考をトレースしているAIか。それとも、本人がネットワークを介して普通にヒカルに話しかけていたのかはわからないけどね」
    「彼女は、運命を壊してくれる人を待っていたのですね」
    「でも、そんな運命を壊してくれるはずの人……ヒカルの寿命すら、量子演算システムは計算してしまった。リュクスと出会った後、間もなく彼は死んでしまう。その計算結果を見て、リュクスはその未来を変えようとした」
    「リュクスは幸せな未来を見てみたかったのでしょうか」
    「どうだろうね……意図せず垣間見た、程度なのかもしれない。いずれにせよ、その未来を変えようとして様々な手段に手を出した。その一つが、クローン。ピースレンジャーの三人だ」
    「彼女らは、リュクスのクローンだった……キラの言う通りでしたわ」
    「ただ、リュクスの手立ては何も功を奏さなかった。計算結果は変わらない。だから彼女は、世界から逃げ出す選択肢を選ぶ。まあ……それが本当に文字通り逃げ出したのかはわからないけどね。管理者としての仕事を投げ出した、という程度かな」
    「でも、そんな行為が結局は、ヒカルとの出会いを早めてしまった……」
    「うん。ただ、リュクスとの出会いの前。その時点で、アカネ、アオイ、キイの三人はすでにヒカルに接触している。彼女らが何か仕組んだのかもしれない。どちらにせよ、すでにシステムの未来からは外れているわけだ」
    「では……?」
    「計算通りに作られた運命の相手。それを覆して現れる王子様。結局、最初から計算なんてものは、彼に当てはめるべきじゃなかったのかもね。さて、その出会いから何年か経つと、ヒカルに異変が起こる……次は、その回想だね」

  • 162二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 18:36:37

    毎日、彼と会話する。彼の情報を取り込んでいく。私のことは、あまり話せないけれども、それでも、その交流は楽しかった。
    ただ、日に日に、彼は消耗していった。まだ幼いと言える彼が、なんでそんなに疲弊しているのか。
    以前得ていた情報から、それは簡単に推測ができた。
    数多のギフトを得た少年。親の重すぎる愛と、周囲の期待にこたえ続けようとする少年。彼には、荷が重すぎた。
    『なんでそんなに頑張り続けたのですか……?』
    「だって、みんなが困ってたから」
    『なんでそんなになるまで……』
    「だって、みんなが、そうして欲しそうだったから」
    優しい。優しい。けども、その優しさは、自身には向けられない。ならどうすればいいのだろう。私はどんな言葉をかければいいだろう。量子の海の向こうにいる彼を抱きしめたい。でも私はこのシステムの管理者だ。それに、過去に見た未来の結末も知っている。彼が直接私に会いに来ようとする。それが、破滅の始まりだった。だから、私には言葉しかかけれない。必死に、考えて、話す。音声チャット越しに。精一杯の感情をこめて。
    『いくら能力があっても。心は一度壊れたら元にもどらないのですよ?』
    「リュクスは、どうしてこんな僕に一緒にいてくれるの……?」
    『……私は他人に決められた通りに生きるのが嫌で。思い通りにならないのが嫌で。量子の海で引きこもってたんです』
    「……」
    私はあなたに幸せでした。だから。そんな私のために、死なないでほしい。ただ、また私とこうやって、言葉を交わしてほしい。それだけの、純粋な思い。
    『だけど、私は、ヒカルに会えました。それが、あなたにとって幸せかはわからないけど。あなたに会えて。私は、幸せになれたんです……』
    きっと、その思いは届いた。届いて、しまったのだ。

  • 163二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 18:53:45

    彼とこれ以上、一緒にはいれない。彼は、私が何かを突き止めてしまった。
    私以上に、量子の海を泳ぐのが上手い人間が存在するなんて、想像もしなかった。いつの間にか、私はどこからどうやって彼に接触したのか、バレてしまった。私がAIだとうそぶいていたことがばれてしまった。
    ヒカルは、私に会いたい、と言った。私のことを知りたい、と言った。いけない。これはまずい。私に会おうとすることが、破滅の始まりなのに。私に会って、間もなく彼は死ぬ運命なのに。どうしよう。どうしよう。
    逃げよう。そう思った。管理者の仕事に戻ろう。そうすれば、ヒカルは私を追わないはず。世界の管理を担うシステム。そんな場所に、乗り込んでくる人間などいないはず。かつて計算した未来でも、彼に惹かれた私が彼に会いに行ったのが、いけなかった。だから。管理者としての仕事を続ければ、彼は死なないはず。
    なんて浅はか。そんなはずはない。彼が、私をあきらめるはずなんて、なかった。
    なんて愚か。運命を覆した彼が……死ぬはずなんて、なかった。
    「リュクス、会いに来たよ。急に僕の端末からいなくならないでよね?」
    ぽかん、となった。私の肉体。まだ覚醒していない、肉体を見て、彼は話かける。その部屋の音声から、私はネットワークを介して話しかける。
    『ヒカルは本当に、無茶をするのですね……?こんなところ、立ち入ったらどうなるか、わかりそうなものなのに』
    「僕には、すごい友達とすごい妹とすごい両親がいるからね。どうにかしてもらった。君がここにいる、ということを突き止めるのだけは、僕の仕事だったけど」
    ああ、わかる。今ならわかる。彼は、優しい人。強い人。私のためならば、世界で最も警備の厳しいシステムにすら乗り込んできてしまう人。
    『量子演算システム……この世界を導くシステム。その根幹部分が、ここです』
    「正直、僕程度に入り込めるようじゃ世界なんて導けないと思うけどなぁ」
    苦笑する。いまさらながら、答えのわかりきったことを問いかける。
    『ヒカル。あなたはどうしてここまで来てしまったのですか?』
    「言ったでしょ?君に会うためだよ。君に、僕の想いを伝えるために来た」
    きっと、彼は私が誰かを知っている。彼の中に、私はいる。私は彼に、私のことをあまり話しtあことなんて、ないのに。
    『AIの私に?』
    「そこにいる君に」
    (画像はイメージです)

  • 164二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 18:55:44

    巨大な結晶状の装置群。そこの中央に、椅子に座っている私の肉体。
    まだ目をつぶっていて、肉体的には眠っている私に、彼は言う。
    「君を愛してる」
    『私も愛しています』
    ああ、なんて、幸せ。
    「……君を、迎えに来るために、僕は何をすればいいのかな?」
    ああ。なんて、運命。
    『私は……』
    私にもわからない。だって、わからないから、こんなことになっているのだから。そんな私に、彼は。
    「……いいよ、僕は頑張る。だから、それまで、AIとしてでもいいから、僕の側に、いてほしい」
    『はい……幾久しく、よろしくお願いしますね、ヒカル……』
    これからは余談。きっと、彼の印象にはあまり残ってないだろうから。
    『では、あなたには。悪の組織のボスに、なってもらいます』
    「……なんて?」
    惚けた顔の王子様。そう。世界を管理するシステムに組み込まれた部品を、その管理者の眠り姫を奪うのなら。
    それは、悪の組織のボスになってもらうしか、ないのだ。やってやる。彼を、この量子演算システムから私を奪ってくれる、世界を裏から操る組織のボスに、してやるんだから……!!
    (画像はイメージです)

  • 165二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:01:56

    「ここでオープニングですわ……!」
    「うん、いいね。こういう展開はいくらあってもいい。
     手をとりあって、駆けだしていく少年と少女。いや、リュクスは実際の年齢は結構重ねているはずではあるけども」
    「女性の年齢に言及するいじわるなキラはこうですわ?」
    「痛い痛い……さて。概ね後は消化試合かな?このゲームの現在の時間軸。そこでは、何かが起こっているはずだ。いなくなったリュクス。悪の組織のボスになったヒカル。展開の検討はつく。
     最後の最後、ヒカルを邪魔してくるとすれば、おそらくは、元々リュクスの相手になるはずだった、運命の相手。リュクスの番になるはずだった人物だ」
    「恋路どころか愛し合っている夫婦に割って入る間男なんて馬に蹴られて三途の川ですわ」
    「あるいは、システムからリュクスを奪回するか、だね。うん、まさに悪の組織のボスらしく」
    「いただいていく!ですわ!!」

  • 166二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:13:18

    「リュクス?……リュクス?ああ、もう。また勝手にいなくなって……でも、まあ頃合いかな。
     ……アル?また無茶なお願いするけどいい?うん、ごめん。デートを邪魔したのは悪かったけど。
     えぇ……いや、あの時頼れっていったのはアルじゃないか、もう……」
    「ヒカル兄さん!まずいです、リュクスが……え?」
    「予想より2分遅れぐらいかな?準備はできているよね、アカネちゃん」
    「えっ?えっ?」
    「アカネちゃん達には悪いけど、協力してもらうよ。君たちにとって、リュクスはあまりいい思い出がない相手かもしれないけれど。でも、僕にとっては世界で一番大切な人なんだ」
    「えっ?私今すごいあっさりフラれてます?」
    「悪いけど、アカネちゃんも手放すつもりはないから。これでも悪の組織のボスだからね」
    「えぇ……?」
    (画像はデート中のアルと婚約者のイメージ画像)

  • 167二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:19:11

    「予想通りの展開だね。まあ悪の組織のボスとはいえ、明確に複数の相手とくっつける展開にするとは思わなかったなぁ。クローンだから、と言っても、主人公が君たちは違うとか明言してるし。
     基本1対1の展開が主なのに、宗旨替えでもしたのかな、この作者」
    「そうですわね、今回は……えっ?」
    「それとも、序盤でクローン作ったことにしてシナリオを組んだけど、修正できなかったのかなあ。
     どうも今回は、いつも組んでる人の助力を無しで突貫で作った感があるね。いや、いつも助力している人がすごいのかな?シミュレーションにギミックの一つもあるかと思ったけど、最後まで一直線だ」
    「……えっ?」
    「絵もそうだよね。多分今回、原画も彩色も一人でやってる。大変だったろうなぁ……」
    「……えっ?」
    「どうしたのラクス。まだ続きがあるよ?」
    「……えっ?」

  • 168二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:25:11

    おや?ヨメ・キラノ先生の様子が

  • 169二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:54:42

    ヨメ・キラノ先生の作品だよな…?

  • 170二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:58:30

    カウンター態勢に入ったかな、キラ

  • 171二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:59:46

    「と、いうわけでここは頼むね、三人とも」
    「えっ、ちょっと!?ヒカルくん、一人で大丈夫なの!?」
    「大丈夫大丈夫、あとはお願いね?そこにいるの、前僕がここに来た時にぶちのめした相手だし多分大丈夫だと思うけど」
    「くっ、まさか最後の見せ場が噛ませ相手とは……悪の女幹部兼性奴隷としてはヒカルの命を救ってドヤ顔したかったです」
    「だれが噛ませ犬だ!!貴様ら、我らを裏切ったその報い、その身で受けるがいい!!」
    「……何かしました?」
    「……えっ」
    「精神干渉ね。まあ昔ならともかく、今の私たちには効かないと思うわよ?」
    「な、く、くそっ……!!だが、こちらのスーツは貴様らのスーツの2倍の性能がある!その程度で勝ち誇るなよっ……!!」
    「残念。こっちには秘密兵器がある」
    「なにぃ……!?何があるというんだ!その恥ずかしい露出の多い恰好か!!」
    「はい、アカネ」
    「そう、私たちの武器……それは!!ヒカル兄さんの愛だ!!」
    「ふざけるなあああああ!!複数の相手と肉体関係を持っている男の愛だのと、何をぬかす!!」
    「そもそも性能が倍でも数はこちらの方が多い」
    「愛の力にて、運命を切り開く!!」
    「やってやろうじゃないの!!」
    (画像はイメージです)

  • 172二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:07:31

    「さて、そろそろエンディングも見えてきたし、テーマについてちょっと考えてみようか」
    「き、キラ……あの……?」
    「ここまで来たらさすがの僕でもわかるかな?『これからの私とあなた』かな?それとも『私と歩むあなた』とか。当たらずとも遠からずだと思うんだけど」
    「こ、これ、その……」
    「あるいは、『私がいいと言ったらあなたは他の女を抱くのですか?』とかあたりも含まれてそうなのはちょっと思ったかなぁ……たまにいじわるになるよね、この作者。ああ、そういえばこれもかな。『あなたは私を見つけてくれますか?』『もし今私があなたの元を離れたら』。僕は何があってもラクスを見つけるよ?」
    「へ、ひ、ぃぅ……」
    「さて、クライマックスだね?……あのね、ラクス。さすがにあんな苗字にしたら僕でもわかるよ?多分、僕が両親に愛された結果、生まれたってことを強調したかったんだろうけど。ああ、でも……うん。こういうのも、たまにはいいかな。いつもながら熱烈なラブレターをありがとう。本当に毎回楽しませてもらってる。これは嘘偽りのない気持ち。
     かわいい僕のお嫁さん……ううん、ヨメ・キラノ先生?」
    「やぁあああ…………」

  • 173二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:14:57

    このレスは削除されています

  • 174二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:18:32

    「ほら、リュクス。起きて?」
    「……あ、もうきちまった……ですわ?」
    「その口調、素なの?」
    「もう忘れてしまいましたわ……正直、ここ10年あの口調で話し続けてましたし」
    「大丈夫?体起こせる?おなか痛くない?」
    「くっ、いつもとは立場が逆で情けねえ…ですわ」
    「無理しなくてもいいって。どうせ、ここはもう占拠したし」
    「定刻通り……さすがですわ、ヒカル」
    「まあ、口の悪いAIに散々鍛えられたから。得体の知れない相手に愚痴言ってた学生が、今じゃ立派な社会人だよ。年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ、とは言ったもんだね」
    「エーアイ、ではないですわ」
    「え?……リュクスは女の子なのは見ればわかるけども、人間なの?」
    「そこから説明しないといけないとは……認めたくない!ですわ。ではなく」
    「ではなく?」
    「私の名前ですわ」
    「あ……」
    「アイ・リュクス。結婚したい相手の名前ですら、ちゃんと確認しない。
     本当、私の王子様は……すっとぼけてますわ?」
    (画像はイメージです)

  • 175二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:21:45

    プログラム:ヨメ・キラノ、キラ・ヤマト
    原画・彩色:ヨメ・キラノ
    シナリオ:ヨメ・キラノ
    ゲーム部分協力:ハハ・キラノ

    Thank you for your playing!!

  • 176二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:27:25

    「なるほど。AIが愛、とか言ったけど、まさか当たってたなんてね。
     ラクスが好きな言葉遊びを適当に言ってみたつもりだったんだけど」
    「もうゆるしてくださいぃ……」
    「いや、本当に楽しかったよ?ゲーム部分は悪くないし、周回前提じゃないならこうするしかなかったかな。シナリオが長かったから、システムに凝ることができなかったんでしょ?
     本当だったら、周回を『リュクスが想像した未来』として処理するかな、とかも考えたんだけど。そうしたら、このシナリオ数倍になるよね」
    「……製作者として恥じ入るばかりですわ……」
    「顔真っ赤にしてるラクスもかわいいよ?」
    「もうぅうううう……今日のキラはいじわるですわ……」
    「そりゃ、あんな色男にされちゃさすがにちょっとね。如才なさすぎじゃない?ヒカル」
    「情けない部分を全部過去パートに突っ込んだら、私の考えた最強のキラ・ヤマトが出来上がってしまっただけなのですわぁ……」
    「なるほどね……怠け者部分が全部やれやれ系主人公になっちゃったと。それもまあ王道かなあ」

  • 177二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:28:56

    リュクスとのえっちなパートがないやん!

  • 178二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:34:03

    「ほら、しっかり。最初はあんなに勢い込んでたのに」
    「ふえぇええ……」
    「泣かないでよ……今回のあんまり泣きゲー要素なかったじゃん」
    「わらひがマルチバッドエンドにしようとした最初の工程で、バッドなシナリオ書けずにドツボに嵌った結果がほぼ一直線なルートになってしまった原因なのです……」
    「なんかこう、製作者の悲哀を感じるね……」
    「何度もキラを殺すなんて、創作でも私にはできませんわ……」
    「そうだね。僕も、想像の中ででも、ラクスがひどい目に合うのはいやかな」
    「マルチバッドエンドはもうこりごりですの」
    「でもハーレムエンドは?」
    「全員私なので問題ありませんわ!!」
    「製作者視点だとそうなっちゃうのか……なるほど……?」
    「なので今日はいつもの数倍愛してくだんむっ!?ひゅ、ん♡むぅう♡♡」
    「本当に、わがままだよね、ラクス」
    「お嫌い、ですか?」
    「それ聞く?大好きだっていつも言ってるでしょ?」

    ~End~

  • 179二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:34:58

    【祝】准将、10作目にしてお嫁さんの告白を制する【末長くお幸せに】

  • 180二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:46:02

    たまにあるよね最終ルートの真ヒロインとのロマンティクスがないエロゲ

  • 181二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:49:31

    もうラブレターでプロレスする夫婦になっちゃったよヤマト家

  • 182細かい話24/03/13(水) 21:34:10

    ・カウンター。またもや変化球。

    ・レ〇ルジャスティスとセイ〇ーマリオネットJを悪魔融合させて変な出力した感じ。言及いただきました方は大正解です。嘘でしょ……?ってちょっと思いました。

    ・>>フレイ ラクスとフレイはほぼ文法が一緒なので、ちょっと要素を変えていくと一瞬キララクとキラフレを反復横跳びする羽目になるんじゃないのかなあ、とか。なにげに複数ヒロインが顔を鉢合わせたのは今回が初めてですね。

    ・ヒビキでモロバレ。監修にカリダお母さまが入っていなかった故の悲劇。でも一通り終わった後、新境地に目覚めるのでは?これはこれでありではありませんこと……?

    ・「ゆるゆるとかハイテンションギャグ」からの「急にしっとりした空間」が好きなので多用しがちな文法です。申し訳ありません

    ・過去シナリオを絡めつつ現在視点で進めていく、という話も多用しがちなのですが、こちらはあまりうまくいっていない印象です。もうちょっと考えて文章を構成せねばならない。

    ・それはともかくずっとキララクがイチャコラしかしていない。

    ・リュクスのえっちなパートは最初から考えてませんでした。エンディングでリュクスの肉体が目覚めるというのが既定路線でしたので……そういうゲームとしてはどうなんですかね?その分私にそういうことをしてくださいまし!

    ・リュクスのセリフはシナリオ通り、インターネットに毒されたラクスのイメージです。どこかで聞き覚えある言い回しも使ってます。

  • 183二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:39:49

    >>182

    公式で判明したフレイ案件知ってるよまでレターにぶち込む総裁、キラの”人生”にキスマークつける気でいるでしょこれ

  • 184二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:42:48

    お疲れ様です、今回も楽しませていただきました!
    終盤忙しかったり終盤を綺麗にまとめてしまったりするとロマンティクスシーン消えたりするの、トゥルーエンドあるある。ちゃんとそういうシーンあると逆に感動するまであります(末期)
    このゲームは准将が気付いちゃったのでトゥルーエンドは恥じらうお嫁さんをいただけば完成、問題なしです。ヨシ!
    たまにしっとりするラクスいいよね……ずっとさくさくだとラクスじゃなくてラスクだもんね……

  • 185二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:48:31

    お疲れ様でした 
    今回も楽しかったです 
    自分も准将や総裁には例え創作であっても幸せであって欲しい派です

  • 186二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:02:01

    急にしっとりして温度差にぶん殴られるの大好きです

  • 187二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:12:33

    >>182

    嘘でしょ……?なにこれ謎の趣味のシンクロ率?(ただの勘だから当たると思ってなかった


    お疲れ様です、今回も御馳走様でした

    初のカウンタールートも面白かったです、これはこれは今後の攻防戦も一筋縄では行かないですね、楽しみです

  • 188124/03/13(水) 22:34:26

    しばらくは絵とエロを書きます
    200近いので、また次の話思いついたらスレ立てます
    閲覧ならびにご感想いただきましてありがとうございました

  • 189二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:49:24

    pixivの方も楽しみに待ってます。

  • 190二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:09:40

    お疲れ様です。今回も最高にイチャイチャしてて最高でした!
    しかしついに准将がカウンター決めて拍手してしまった…お嫁さんカウンターに弱々で…良い……
    pixivの方も楽しみにしてます!

  • 191二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:43:59

    素晴らしかったです、素敵な作品をありがとうございました。
    pixiv 楽しみです

  • 192二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 00:41:43

    楽しかった、スレ主ありがとう!
    pixivも新しいスレも楽しみです!

  • 193二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 03:25:57

    有り難うございました!大変楽しく拝見させて頂きました!pixivの方も応援致します!

  • 194二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 06:32:58

    このレスは削除されています

  • 195124/03/14(木) 06:35:32

    「キラはひらひら系とぴっちり系どちらがお好きですか?」
    「キャラによるかなあ」
    「では私が着るのでしたら?」
    「ラクスが着るならどっちでもいいかなあ」
    「……では、スカートから覗く白い肌と、破れたタイツからはみ出る肉では?」
    「ラクスのタイツを破ったときはかなり興奮したね」
    「参考になりましたわ」
    「……うん?なんの?」
    (画像は平和の姫騎士調教記表紙案)

  • 196二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 08:59:26

    読み返してて発見が多い。
    書ききれないから1つだけ思い出したこと投げておく
    STG編での殴られるカウのシーン、キラノさんはどこで受信したんだとw。
    あの喧嘩をまさかアルテミスからアコードでガン見してたわけじゃあるまいし…w
    なんならこれが3女神の共著なので…いやもしかして……アスラン、まさかアスランだな?!
    AA没後に一番連絡取れるのプリンセス・ライオンさんとアスランだけだもんな!
    スキ・シンさんは絶対これ聞かされたあとノッリノリで筆回ったんだろうなー。
    キラノさん、ぶん殴ってるアスランを見てた時の心境たるや……想像を絶する(

    取敢えず周辺人物の参加がとても豊かなのでいくらでも外伝を作れるキラノヨメシリーズには味わい深さしかない。ヤバい。

  • 197二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 20:56:14

  • 198二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:16:56

    10作もの濃厚な作品をありがとうございました!
    pixivも楽しみにしています

  • 199二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 00:19:31

    良いスレだった

  • 200二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 00:21:57

    ヨメ・キラノ先生の次回作にご期待ください

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています