- 11/524/03/10(日) 23:48:02
ネリネ「最近その噂で持ち切り」
ゼイユ「あたしそんなの聞いたことないけど?」
ネリネ「ゼイユがブライア先生とフィールドワークに行ってる間に起きた事だからしょうがない」
ゼイユ「なるほどね。それで真偽はどうなのよ?」
ネリネ「タイミングの悪いことに二人とも実家の関係で帰郷中。もっともカキツバタは帰りたくなくてどこかに逃げたみたいだけど」
ゼイユ「何やってるんだか…」
ネリネ「もうそろそろ帰ってくる予定なんだけどね」
ゼイユ「ところで、なんでハルトとスグはこんなにぐったりしてるのよ?」
ネリネ「この時期は生徒会の仕事で忙しくってリーグ部に顔出せなかったから二人に四天王代理をおねがいして挑戦者の相
手をしてもらってたの」
ゼイユ「なるほど。でも別にそこまで挑戦者なんて来ないんじゃ…」
ネリネ「新旧チャンピオンが相手をしてくれるからといつもの3倍の挑戦者が訪れたみたい」
ゼイユ「わぁ…」
ネリネ「何かあったら呼んでとは伝えてたけど、呼ぶ前に挑戦者につかまってバトルさせられてたみたい」
ゼイユ「さすがに二人でなんて可哀そう…あれ?アカマツは?」 - 22/524/03/10(日) 23:48:27
ネリネ「…それが一番問題…」
ゼイユ「ま、まさか噂を真に受けて…自ら…」
ネリネ「ちゃんと生きてる。でも違う意味で生きてはいないかもしれない…」
ゼイユ「それってどういう…」
アカマツ「みんなお待たせ~!三時のおやつの時間だよ~!!」
ネリネ「もうそんな時間…ゼイユと話していて逃げるのを忘れていた…不覚…」
ゼイユ「え?それってどういう…何よそのケーキ!?」
アカマツ「あ、ゼイユ先輩帰ってたんですね。どうです、オレ特性のウェディングケーキ!タロ先輩の式のために今から特訓して最高のモノを作れるように日々鍛錬しているんです!」
ゼイユ「は…?え?どういう…?」
ネリネ「わかりやすく言えば…壊れた…」
アカマツ「ほらほらハルト、スグリ!疲れた時は甘いものだよ!!」
ハルト「い、いや…ケーキが襲ってくる!!」
スグリ「そんな甘ったるいだけのケーキなんて胸焼けするだけ…食べたくない…」
アカマツ「なんだよ二人とも応援するって言ってくれたじゃないか!それともあの言葉は嘘だったのか…そうだよな…オレなんてタロ先輩に告白もできないチキン野郎だものな…」
ハルト「い、いやそういうことじゃ…」 - 33/524/03/10(日) 23:48:43
スグリ「食べる!食べるから落ち込むな!姉ちゃんももちろん食べるべ?」
ゼイユ「え…まあケーキは好きだからもらうけど」
ネリネ「しょうがないからネリネもいただく」
ゼイユ「それじゃあいただきます…ん…なにこれ甘…」
ハルト「うぅ…虫歯になりそうな甘さ…」
スグリ「糖尿まっしぐらだべ…」
ネリネ「なぜか極甘ケーキしか作らなくなった」
アカマツ「みんな嬉しそうで何より何より!」
タロ「ただいまもどりました」
カキツバタ「ツバッさんのご帰還だねぃ」
ゼイユ「タロ!それにカキツバタ!!」
カキツバタ「お、ゼイユも帰ってたのか。久しぶりだねぃ」
ネリネ「二人とも無事で何より」
タロ「うわ…なんですかこの大きなケーキ?何かの企画?」
カキツバタ「お、ちょうど腹が減ってたんだ。オイラも食わせてもらうぜ…うっわ、極甘だけど美味い!いくらでも飲めちゃうねぃ」 - 44/524/03/10(日) 23:49:06
ハルト「わ~、カキツバタがどんどん食べて(?)いく」
スグリ「あ、あの体のどこに入るんだべ…」
アカマツ「タロ先輩!オレ!タロ先輩の式の日までにもっとうまいケーキ作れるようになりますから!!」
タロ「はい?式?なんのことです??」
ネリネ「実はかくかくしかじかで…」
タロ「私とカキツバタがキス!!???いつ!?どこで!?」
ネリネ「聞いた話では4日前の部室で」
カキツバタ「4日前ってとタロがサバンナエリアで砂埃にあって目にゴミがとか言ってた日だな」
タロ「たしかに…あ、そういえばその時カキツバタに目元をぬぐってもらったはず」
ゼイユ「…まさか…それってどんな風に?」
カキツバタ「どんなふうにって…タロの正面に立って少しかがんで…あ~…」
ネリネ「たしかにカキツバタがかがんでタロにキスをしたように見えなくもない…」
アカマツ「え?それじゃあ二人はキスは…」
タロ「してません!」
カキツバタ「あはは、さすがにタロに手を出したら親父さんに縛り上げられちまう」 - 55/524/03/10(日) 23:49:27
アカマツ「え、え…じゃあタロ先輩!」
タロ「なんですか?」
アカマツ「あ、いえ…何でもないです…誤解してごめんなさい…」
ゼイユ「(ここでヘタるか)」
ネリネ「まあとりあえず一件落着…かな?噂の否定に回らないといけないけど」
カキツバタ「めんどうだねぃ。別に減るもんでもないしいちいち否定して回らなくていいんじゃないかねぃ」
タロ「カキツバタ、お父さんに誤解されてもいいのかな?」
カキツバタ「よしタロ、全力で否定して回るんだ!」
タロ「カキツバタも一緒にやるのよ!!」
カキツバタ「面倒だな。まあいいや、ごちそうさん」
ハルト「あれ?いつの間にかケーキが全部なくなってる!?」
スグリ「ば、化け物だべ…」
ゼイユ「というか、噂の発生源をとらえて説明して噂を否定させた方が早そうだけど…」
ネリネ「それがわかれば苦労はない」
ゼイユ「そうね…」
-終わり- - 6二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:50:46
良かったねアカマツ…後、噂流したやつ誰だ!